JP3337641B2 - 棒材供給機 - Google Patents
棒材供給機Info
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Description
加工装置に向けて棒材を給送するための棒材供給機に関
し、より詳細には、棒材を案内するガイドレール本体内
を油で満たした、いわゆるオイル式の棒材供給機に関す
る。
旋盤等の棒材加工装置に対して、長尺の棒材を自動的に
供給するように構成された棒材供給機が知られている。
棒材供給機は、加工すべき棒材を棒材加工装置に給送す
るため、棒材加工装置に向かって真っ直ぐに延びる、上
方に開口した樋状のガイドレール本体を有する。棒材の
後端部は、送り矢の先端に設けられたフィンガーチャッ
クによって、また、棒材の先端部は、棒材加工装置のコ
レットチャックによって把持される。棒材は高速回転し
ながら、棒材加工装置の加工中心軸線又はコレットチャ
ックの中心軸線と一致する棒材の給送軸線に沿って、送
り矢がガイドレール内で進退運動することによって棒材
加工装置に給送される。
ィンガーチャックによって給送軸線上に把持された後端
部と、棒材加工装置のコレットチャックによって把持さ
れた前端部との間の中間部分が自重で撓み、あるいは棒
材の元々の形状により中間部分が曲がっている場合があ
る。この状態で棒材が高速回転すると、棒材がガイドレ
ールの内壁面に叩きつけられて振動や騒音が生じ、ま
た、棒材が振動すると棒材を精密に加工することができ
ない。従来から、このような棒材加工時の振動及び騒音
を低減するように工夫した棒材供給機として、いわゆる
オイル式の棒材供給機が知られている。例えば、従来の
オイル式棒材供給機は、完全な液密閉鎖空間となってい
る給送通路を有し、その内部を油で満たし、棒材の撓ん
だり曲がったりしている中間部分を、棒材が回転すると
きの油の流体力学的求心作用によって給送軸線に向かっ
て浮上させ、棒材とガイドレールとの間の接触を防止す
るようになっている。
完全な液密状態の給送通路を有するオイル式棒材供給機
は、互いに密封係合する精密に形成されたガイドレール
本体と蓋部材と、蓋部材の複雑な開閉機構とを必要と
し、製造コストが増す原因となる。また、棒材の撓み又
は曲がりが大きかったり、棒材の回転数が低い場合に
は、棒材の撓んだ部分又は曲がった部分を油の流体力学
的求心作用によっては給送軸線まで浮上させることがで
きず、振動及び騒音を十分に低減することができない。
そこで、本発明の目的は、棒材の振動及び騒音をより効
果的に防止することができ、また、棒材をより精密に加
工することができる、簡易な構造のオイル式棒材供給機
を提供することにある。
材加工装置の加工軸線と一致する棒材の給送軸線に沿っ
て設けられ、かつ、互いに間隔を隔てて設けられた複数
のガイドレール部分を含むガイドレールを有し、前記ガ
イドレール部分のそれぞれが、上方に向けて開口した樋
状のガイドレール本体と、該ガイドレール本体の上向き
の前記開口を液密に覆う蓋部材とを有し、更に、前記ガ
イドレール部分のそれぞれには、棒材の給送中に少なく
とも前記ガイドレール部分の長手方向中間部分の内部が
油で実質的に満たされるように油を供給するための油供
給手段が設けられ、また、前記ガイドレール部分とそれ
と隣接するガイドレール部分との間には、給送される棒
材の中心軸線が給送軸線と一致するように棒材を支持す
るための振止め装置が介装されている、ことを特徴とす
る棒材供給機によって達成することができる。
イドレール部分の長手方向中間部分の内部が油で実質的
に満たされるように、ガイドレールに油が供給され、ガ
イドレール内に収容された棒材が加工中に高速回転され
ると、油の流体力学的求心作用により、棒材の中心軸線
が給送軸線と一致するように支持される。また、ガイド
レール部分とそれと隣接するガイドレール部分との間に
設けられた振止め装置によって、給送される棒材の中心
軸線が給送軸線と一致するように棒材が支持される。本
発明によれば、ガイドレール本体の上向きの開口は蓋部
材によって液密に覆われている一方で、両端は開放した
半開放システムであるので、完全に油を密封するように
形成されたガイドレール本体と蓋部材や、蓋部材の複雑
な開閉機構を必要とせず、製造コストの増加を防止する
ことができる。また、本発明においては、オイル式ガイ
ドレールを有する棒材供給機において、棒材の中間部分
が、振止め装置によって把持されているので、棒材の中
間部分が撓んだり、また、棒材の元々の形状が曲がって
いる場合にも、棒材を中心軸線が給送軸線と一致するよ
うに支持することができる。従って、高速回転により棒
材がガイドレールの内壁面に叩きつけられることがな
く、騒音及び振動を防止することができる。また、本発
明にかかる棒材供給機においては、棒材が振止め装置に
よって把持されるので、油の流量を大きく設定すること
ができ、油注入手段によって注入する油の圧力によって
棒材が給送軸線O−Oから偏位しないように油の注入圧
を制御する必要がない。
本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1
は、本実施例にかかかる棒材供給機の全体を概略的に示
す側面図である。図1に示すように、棒材供給機2はN
C自動旋盤Nの後方に隣接して配置される。棒材供給機
2は、スタンド4によって支持された基台6と、該基台
6によって支持され、かつ、NC自動旋盤Nに向かって
延びる、棒材WをNC自動旋盤Nに向かって案内するた
めのガイドレール8とを有する。ガイドレール8は、互
いに間隔Lを隔てて設けられた、前方ガイドレール部分
10a、中間ガイドレール部分10b及び後方ガイドレ
ール部分10cの3つのガイドレール部分10を有し、
ガイドレール部分10a〜10cのそれぞれが、上方に
向けて開口した樋状のガイドレール本体12と、ガイド
レール本体12の上向き開口を液密に覆う蓋部材14
と、蓋部材14を開閉するための蓋部材開閉機構16a
〜16cと、棒材Wの給送中にガイドレール部分10の
内部に油を供給するための油供給手段18とが設けられ
ている。
a〜10cのそれぞれに、内部空間に向けて設けられた
油注入口20と、油注入口20に連結された、油の流量
を調整するための調整バルブ22と、調整バルブ22に
連結されたオイルポンプ24とを有する。油注入口20
は、図1に示すように、ガイドレール部分10a〜10
cのそれぞれの長手方向の略中心位置にそれぞれ1つづ
つ設けられ、また、後方ガイドレール部分10cにの
み、図1に示すように後部にもう1つ設けられている。
更に、油注入口20は、ガイドレール8の断面におい
て、給送軸線O−Oの高さと一致する高さ位置に(図2
参照)、ガイドレール内部に向けて水平方向に延びてい
る。オイルポンプ24によって供給される油の流量は、
棒材Wの回転中に少なくともガイドレール部分10a〜
10cのそれぞれの長手方向中間部分において、内部に
収容されている棒材Wとガイドレール本体12及び蓋部
分14の内側壁との間の隙間Sが油で満たされる程度に
設定される。また、本実施の形態におけるガイドレール
8においては、ガイドレール部分10a〜10cのそれ
ぞれのガイドレール本体12の上向きの開口は、蓋部材
14によって液密に閉じられているが、両端は開放して
いる半閉鎖システムである。油供給手段18によって供
給された油は各ガイドレール部分10a、10b、10
cの両端から流出する。流出した油は、ガイドレール8
の下方に全長にわたって延びるオイルパン26によって
収集され、再度そこからオイルポンプ24によって油注
入口20に供給され、循環される。
0b、10cの互いに隣接するガイドレール部分10と
の隙間Lには、それぞれ、ローラ式振止め装置28が介
装されている。また、NC自動旋盤Nと、棒材Wの給送
方向の最も前方のガイドレール部分10aとの間にも、
ローラ式振止め装置28が設けられている。ローラ式振
止め装置28は、後述するように、3つのローラ30a
〜30cを有し、棒材加工中、棒材Wの前端部はNC自
動旋盤Nのコレットチャックによって、また、後端部は
後述する送り矢32のフィンガーチャック32aによっ
て、NC自動旋盤Nの加工軸線と一致する給送軸線O−
O上に支持される。しかし、棒材Wの中間部分は自重に
よって撓んだり、また、棒材Wの形状が元々曲がってい
るために、中心軸線が給送軸線O−Oと一致しない場合
がある。このような場合に、撓んだり又は曲がったりし
た棒材Wの中間部分が、ローラ式振止め装置28によっ
て下方から給送軸線O−Oの高さまで持ち上げられる。
ローラ30a〜30cは、給送軸線O−Oに対して垂直
方向の平面において、それらの間の隙間の中心が給送軸
線O−Oと一致するように配置されており、給送される
棒材Wの中心軸線は、ローラ30a〜30cによって把
持されるとき、給送軸線O−Oと一致する。
棒材WをNC自動旋盤Nに給送するための送り矢32が
収容されている。送り矢32の先端には棒材Wの後端部
を把持するためのフィンガーチャック32aが設けられ
ている。また、送り矢32の後端には、ガドレール本体
の上向きの開口の外に水平方向に延びる、いわゆる「羽
根部分」32bが取付けられており、該羽根部分32b
に送り矢32を前後移動させるための無端チェーン(図
示せず)が連結されている。無端チェーンは、ガイドレ
ール8の後端部に設けられたエンコーダ36付きサーボ
モータ34に取付けられており、スプロケット(図示せ
ず)を介してサーボモータ34によって駆動されて、送
り矢32がガイドレール8内で前後に移動する。このと
き、エンコーダ36が無端チェーンの移動量、すなわ
ち、送り矢32の羽根部分32bの移動距離に対応する
パルス信号をコントローラ38に送信して、送り矢32
のガイドレール本体12内での位置を検知する。
面図である。図3及び図4は、ローラ式振止め装置の上
方ローラが棒材を把持する把持位置にある状態を示す図
であり、そのうち図3は、最小径の棒材を、また、図4
は最大径の棒材を支持している状態を示している。更
に、図5は、図3に示す矢印V−Vの方向に見たときの
ローラ式振止め装置の平面図である。図2を参照する
と、ガイドレール8の斜め上方には、ガイドレール8に
向かって斜めに延びる、棒材供給機2に新たに供給すべ
き複数の棒材(新材)Wを保持するための材料棚40が
設けられている。また、ガイドレール8の垂直方向上方
には材料棚40に隣接して、材料棚40に載置された新
材Wを1つづつ取り出して、ガイドレール8内に供給す
るための割出板42が、回転軸43によって回動可能に
設けられている。割出板42の周縁部には、加工すべき
棒材Wの径に対応して形成された、異なる大きさの複数
の切欠き42aが形成されている。作業者は、棒材Wの
加工開始前に割出板42を回転軸43に固定するロック
(図示せず)を解除し、割出板42を手で回転させて、
複数の切欠き42aのうち、加工すべき棒材Wの径dに
対応する切欠き42a(以下、「所定の切欠き」とい
う)を材料棚40と整列させて、材料棚40に載置され
た棒材を受入れ可能にし、再び、割出板42をロックに
よって回転軸43に対して固定する。板状の切欠き覆い
部材41が回転軸43に対して、図2において割出板4
2の後方に取付られている。切欠き覆い部材41は、割
出板42と実質的に同じ円弧をもつ略扇状に形成されて
いる。切欠き覆い部材41は、複数の切欠き42aのう
ち、所定の切欠き以外の切欠きを覆うために設けられて
いる。より具体的には、材料棚40に載置された棒材を
ガイドレール8に供給するために、割出板43が図2に
示す角度αだけ回転する間、材料棚40と整列する切欠
きをそれによって覆うようにし、これにより割出板43
が回転するとき、材料棚40に載置された棒材Wが所定
の切欠き以外の切欠きに受入れられてしまったり、ま
た、切欠き42aの角部が棒材Wに当たって棒材Wに損
傷を与えたりするのを防止するようになっている。切欠
き覆い部材41は、作業者によって、割出板43に対し
て上記のような相対位置で、その都度、固定される。
装置28は3つのローラ30a〜30c、すなわち、給
送軸線O−Oの下方かつ給送軸線O−Oを挟んで左右対
称に設けられた2つの下方ローラ30b、30cと、給
送軸線O−Oの垂直方向上方に設けられた1つの上方ロ
ーラ30aとを有し、3つのローラ30a〜30cの間
に棒材Wを挟んで把持するようになっている。給送軸線
O−Oを挟んで左右対称に設けられた2つの下方ローラ
30b、30cにより、棒材Wは横方向の移動が規制さ
れ、給送軸線O−O上に横方向に位置決めされる。更
に、給送軸線O−Oの垂直方向上方に設けられた1つの
上方ローラ30aによって、棒材Wは上下方向の移動が
規制され、給送軸線O−O上に上下方向に位置決めされ
る。上方ローラ30aは、ガイドレール8から遠ざかる
方向に延びる棒状の上方ローラ支持部材44の一端に回
動可能に支持されている。また、上方ローラ支持部材4
4の中間部分が、割出板42の回転軸43から半径方向
外方に延びる回転アーム部材46に枢着されており、回
転軸43の回転に伴って、割出板42と上方ローラ30
aが一体的に回転するようになっている。図3及び図4
に示すように、所定の切欠き42aが材料棚40と整列
するとき、上方ローラ30aはガイドレール8と整列す
る角度位置にあり、それらの内角αは110度に設定さ
れている。上方ローラ支持部材44の上方ローラ30a
が枢着されている側の端部と、割出板42とには、第一
引張ばね48が連結されており、これによって上方ロー
ラ30aは下方ローラ30b、30cから遠ざかる方向
に付勢されている。
の下方には水平方向に延びる水平支持部材50が設けら
れ、2つの下方ローラ30b、30cは、ガイドレール
8の下方に給送軸線O−Oを挟んで対称的に、水平支持
部材50に対して回動可能に取付けられている。各ロー
ラ式振止め装置28のローラ30a〜30cを別個独立
に、把持位置と開放位置との間で開閉するために、ロー
ラ式振止め装置28のそれぞれには、水平支持部材50
の側方に下方ローラ移動用カム機構52a、52b又は
52cが設けられている。下方ローラ移動用カム機構5
2a〜52cは、コントローラ38によって制御され
て、新材Wをガイドレール本体12に供給する際、新材
Wの投入の妨げにならないように、水平支持部材50を
下方に移動させることにより、2つの下方ローラ30
b、30cをガイドレール8の下方に移動させる。ま
た、その後、水平支持部材50を上方に移動させること
により、下方ローラ30b、30cを棒材Wを把持する
上方位置に移動させる。棒材供給機2の本体には、垂直
方向上方に突出した2つのガイド部54が設けられ、水
平支持部材50は、それらを貫通して設けられ、上下移
動するときこれらによって案内されるようになってい
る。
のそれぞれは、一端が棒材供給機2の本体に枢軸68を
介して取付けられ、他端が水平支持部材50の中心部ま
で延びて係合する揺動アーム部材56と、角部58aが
揺動アーム部材56の枢軸68と同軸状に支持されてい
るが、揺動アームとは相対回転可能に設けられたL字形
部材58と、L字形部材58の一端に設けられたローラ
フォロア62とローラフォロア62に係合する第一カム
60a〜60cとを有する。後述のように、フィンガー
チャック32aが近づいたとき、又は、送り矢32の羽
根部分32bが近づいたときに、これらを通過させるた
め、下方ローラ30b、30cは下方位置に移動させる
必要がある。棒材をできるだけ振止め装置によって支持
して、棒材Wの振れを防止するため、フィンガーチャッ
ク32a又は羽根部分32bが近づいたローラ式振止め
装置28だけを開放するのが望ましい。従って、それぞ
れの下方ローラ移動用カム機構52の第一カム60a〜
60cは、異なるタイミングで下方ローラ30b、30
cを移動させるように、異なる輪郭を有する。図2〜図
4には、例示として、給送方向に対して最も後方に位置
する第一カム60cを示している。
平支持部材50と略平行に配向され、また、縦方向部分
58cが第一カム60cに向かって下方に延びている。
揺動アーム部材56とL字形部材58の縦方向部分58
cとで、全体として略L字形を形成している。縦方向部
分58cの下端には第一カム60cに当接するローラフ
ォロア62が設けられている。また、水平支持部材50
の下方ローラ移動用カム機構52の反対側の端部には上
方に突出した垂直支持部材70が設けられている。上述
のように、上方ローラ30aを支持する上方ローラ支持
部材44は、上方ローラ30aが設けられている側の端
部が第一引張ばね48によって上方に付勢されている。
他方、上方ローラ支持部材44の他端部が垂直支持部材
によって上方に押上げられることにより、上方ローラ3
0aの把持位置において、上方ローラ30aを棒材Wに
対して下方に付勢し、棒材Wが上方に振れるのを防止す
るようになっている。
ーム部材56には、L字形部材58の横方向部分58b
の端部に当接するねじ部材64が、横方向部分58bに
対して垂直方向に設けられている。揺動アーム部材56
には第二引張ばね部材66の一端が取付けられ、第二引
張ばね部材66の他端は、棒材供給機2の本体に取付け
られ、揺動アーム部材56は枢軸68を中心として下方
にばね付勢されている。これにより、L字形部材58の
横方向部分58bがねじ部材64によって下方に押され
て、縦方向部分58cに設けられたローラフォロア62
が第一カム60cの輪郭面に対して付勢される。L字形
部材58の縦方向部分58cと揺動アーム部材56がな
す角度βの大きさは、ねじ部材64によって調整され、
加工すべき棒材Wの径の大きさにかかわらず棒材Wの中
心軸線が給送軸線O−Oと一致する高さに支持されるよ
うに、下方ローラ30b、30cの高さ位置を設定する
ようになっている。具体的には、図3は、細い棒材Wを
支持している状態を示し、ねじ部材64がねじ込まれて
下方に突出しており、揺動アーム部材56とL字形部材
58の縦方向部分58cとの間の角度βが広げられてい
る。L字形部材58の縦方向部分58cの向きは第一カ
ム60cの輪郭で決められるので、角度βが広げられる
ことによって、揺動アーム部材56の先端部が枢軸68
を中心として上昇し、把持位置において水平支持部材5
0を押上げる。すなわち、下方ローラ移動用カム機構5
2によって下方ローラ30b、30cが把持位置に移動
されるとき、棒材供給機2によって給送することのでき
る最小径の棒材Wの中心軸線が、ガイドレール8の給送
軸線O−Oと一致する位置に持ち上げられるように、下
方ローラ30b、30cはガイドレール本体12の給送
通路Pの底壁より高い位置まで移動される。
することができる最大径の棒材Wを把持する場合を示
す。加工すべき棒材Wの径が太い場合には、ねじ部材6
4を外す方向に回転し、下方への突出量を小さくする。
これにより、L字形部材58の縦方向部分58cと揺動
アーム部材56との間の角度βが小さくなる。これによ
り水平支持部材50は、把持位置において、揺動アーム
部材56によって、比較的低い高さ位置に支持される。
すなわち、下方ローラ移動用カム機構52によって下方
ローラ30b、30cが把持位置に移動されるとき、棒
材供給機2によって給送することのできる最大径の棒材
Wの中心軸線がガイドレール8の給送軸線O−Oと一致
する位置でローラ30a〜30cによって支持されるよ
うに、下方ローラ30b、30cはガイドレール本体1
2のU字形のチャンネルの内壁よりやや高い位置、より
具体的には、内壁面から上方に隙間Sの距離だけしか移
動しない。
レール部分10との間の互いの間隔Lは、ローラ式振止
め装置28を介装するのに十分かつ最小の間隔に設定さ
れている。これは、流体力学的求心作用によって、棒材
Wの中心軸線を給送軸線O−Oに沿って、棒材Wのでき
るだけ多くの部分を支持するためである。他方、油の流
体力学的求心作用だけでは、棒材Wの中心軸線を給送軸
線O−Oに沿って支持することが困難な、棒材の中間部
分の撓んだり、曲がったりしている部分は、ガイドレー
ル部分10の間に設けられたローラ支持振止め装置28
によって支持する。図6及び図7は、図1に示す線VI−
VI に沿った断面図であり、ガイドレールの蓋部材の開
閉機構の詳細を示す。そのうち、図6は蓋部材が閉じた
状態を、また、図7は蓋部材を退避させてガイドレール
本体が開放した状態を示す図である。
a〜10cのそれぞれのガイドレール本体12の上向き
開口は、蓋部材14によって液密に閉じられている。ガ
イドレール8の側方には、ガイドレール部分10a〜1
0cのそれぞれの蓋部材14を別個独立に開閉するた
め、それぞれの蓋部材14に対して蓋部材開閉用カム機
構72a〜72cが設けられている。ガイドレール8と
蓋部材開閉用カム機構72a〜72cとの間には、蓋部
材14を開閉するためのリンク機構74が設けられ、リ
ンク機構74の一端が蓋部材14に連結され、また、他
端に設けられたローラフォロア76が、蓋部材開閉用カ
ム機構72の第二カム78a〜78cに当接している。
蓋部材14は、蓋部材開閉用カム機構72a〜72cが
コントローラ38によって制御され、図6に示す閉鎖位
置と、図7に示す開放位置との間で移動される。後述の
ように、蓋部材14は送り矢32の羽根部分32bが近
づいたときに、羽根部分32bを通過させるため、退避
位置に移動させる必要がある。上述のように、棒材Wの
できるだけ多くの部分を油の流体力学的求心作用によっ
て支持するため、羽根部分32bが近づいた蓋部材14
だけを開放して、残りの蓋部材14は閉じたままにす
る。このように、異なるタイミングで蓋部材14を移動
させるために、それぞれの蓋部材開閉用カム機構72の
第二カム78は、異なる輪郭を有する。図6及び図7に
は、例示として、給送方向に対して最も後方に位置する
第二カム78cを表している。
て更に詳細に説明すると、ガイドレール本体12の上向
き開口が蓋部材14によって閉じられるとき、ガイドレ
ール8の内部に断面略円形の給送通路Pが形成される。
該給送通路Pの内径Dは、本実施の形態にかかる棒材供
給機2によって給送可能な最大径の棒材Wの直径dより
やや大きく、棒材Wの回転によって生じる流体力学的求
心作用により、両者の間の隙間Sに油の層が形成され、
棒材Wを給送軸線O−O上に支持するようになってい
る。ガイドレール本体12はコの字形状の鉄芯と樹脂と
からなり、また、蓋部材14は樹脂からなる。樹脂はウ
レタン樹脂であることが好ましい。本発明にかかる棒材
供給機2は以下の通り作動する。まず、作業者は割出板
42のロックを解除し、加工すべき棒材Wの径に対応す
る割出板42の所定切欠き42aが材料棚40と整列す
るように、手で割出板42を回転させ、再び、ロックに
より回転軸43に対して固定する。図3又は図4に示す
ように、材料棚40の上に載置された棒材Wのうち、割
出板42に隣接する棒材Wが、傾斜した材料棚40の上
面に沿って斜め下方に転動して、所定切欠き42aの中
に受入れられる。また、作業者は、揺動アーム部材56
に設けられたねじ部材64の下方への突出量を調節し
て、L字形部材58の縦方向部分58cと揺動アーム部
材56との間の角度βの大きさを調節することにより、
下方ローラ30b、30cの把持位置における高さ位置
を調節する。
32は図1に示すように、ガイドレール8の後方の退避
位置にあり、また、ローラ式振止め装置28の上方ロー
ラ30a及び下方ローラ30b、30cは、図3及び図
4に示すように、把持位置にある。また、蓋部材14も
図6に示すように閉鎖位置にある。棒材供給機2を始動
させると、コントローラ38によって、割出板42が時
計方向に回転し、それにより、所定切欠き42aに受け
入れられた棒材Wがガイドレール8の垂直方向上方位置
まで移動される。それと同時に、割出板42に固定され
た上方ローラ30aも時計方向に回転して、図2に示す
退避位置に移動する。下方ローラ30b、30cは下方
ローラ移動用カム機構52によって下方の退避位置まで
移動する。また、それと同期して、すべての蓋部材14
がリンク機構74及び蓋部材開閉用カム機構72によっ
て、図7に示す開放位置に移動される。所定切欠き42
aがガイドレール本体12の上向き開口の垂直方向上方
位置まで移動すると、棒材Wはガイドレール本体12の
中に落下して投入される。
によって所定切欠き42aが材料棚40と整列する位置
まで反時計方向に反転される。それに伴って、上方ロー
ラ30aは把持位置に移動される。更に、下方ローラ移
動用カム機構52によって下方ローラ30b、30cが
把持位置まで上方に移動される。また、それと同期し
て、すべてのガイドレール部分10a〜10cの蓋部材
14が、リンク機構74及び蓋部材開閉用カム機構72
によって、図6に示す閉鎖位置に移動される。次いで、
プッシャ(図示せず)がガイドレール8の給送通路P内
に供給された棒材Wの後端部をNC自動旋盤に向かって
押す。棒材WがNC自動旋盤Nまで前進すると、棒材W
の先端部がクランプ装置によって把持される。次いで、
送り矢32が前進し、フィンガーチャック32aが蓋部
材14の下方に隠れる一時停止位置で停止する。クラン
プ装置が後退することによって、棒材Wの後端部が、送
り矢32のフィンガーチャック32aに差し込まれる。
この位置において、棒材W全体が蓋部材14の下方に収
容される。
ンプ24が作動され、棒材加工中、油が、油注入口20
からガイドレール8の給送通路Pの中に継続的に供給さ
れる。これにより、ガイドレール部分10の中間部分に
おける、棒材Wの周面と給送通路Pの内壁面との間の隙
間Sが油で満たされる。棒材Wが回転するとき、棒材W
の周面全体に油の流体力学的求心力が作用し、棒材Wが
浮上して、その軸線がガイドレール8の給送軸線O−O
に向かって移動され、棒材Wと給送通路Pの内壁面との
接触が防止される。また、このとき、棒材Wの中間部分
は、ローラ式振止め装置28によって、棒材Wの中心軸
線が給送軸線O−Oと一致する位置に支持される。ま
た、コントローラ38はエンコーダ36による送り矢3
2の位置情報に基づいて、送り矢32のフィンガーチャ
ック32aがローラ式振止め装置28に近づいたかを検
知する。コントローラ38が送り矢32のフィンガーチ
ャック32aが、給送方向に対して最も後方のローラ式
振止め装置28に近づいたと判断したとき、下方ローラ
移動用カム機構52cの第一カム60cが回転して、揺
動アーム部材56の先端部が下降する。それにより、下
方ローラ30b、30cを支持している水平支持部材5
0は、フィンガーチャック32aが通過可能な程度に下
方の退避位置に向かって移動する。それに伴って水平支
持部材50の端部に設けられた垂直支持部材70も下方
に移動する。これによって、垂直支持部材70の上端に
当接している上方ローラ支持部材44の上記他端が下降
し、上方ローラ支持部材44は第一引張ばね48によっ
て枢軸45を中心として反時計方向に回転し、上記一端
に設けられた上方ローラ30aがフィンガーチャック3
2aが通過可能な程度に退避位置に向かって上方に移動
する。これにより、フィンガーチャック32aの通過が
可能となる。フィンガーチャック32aが通過したら、
コントローラ38は、ローラ式振止め装置28のローラ
30a〜30cを再び把持位置に移動させ、ローラ30
a〜30cによって送り矢32の本体を把持し、棒材W
の後端部の振れを防止する。棒材Wの加工の進行に伴っ
て、棒材Wが次々と突っ切られて短くなり、送り矢32
のフィンガーチャック32aが、次のローラ式振止め装
置28に近づくとき、順次、コントローラ38はローラ
式振止め装置28のローラ30a〜30cを同様にして
開放する。
による送り矢32の位置情報に基づいて、送り矢32の
羽根部分32bの位置を検出する。棒材Wの加工の進行
に伴って棒材Wが短くなり、コントローラ38によって
送り矢32の羽根部分32bが、給送方向に対して最も
後方のローラ式振止め装置28に近づいたと判断したと
き、下方ローラ移動用カム機構52cの第一カム60c
が回転して、揺動アーム部材56の先端部が下降する。
それにより、下方ローラ30b、30cを支持している
水平支持部材50は、羽根部分32bが通過可能な程度
に下方の退避位置に向かって移動する。それに伴って水
平支持部材50の端部に設けられた垂直支持部材70も
下方に移動する。これによって、垂直支持部材70の上
端に当接している上方ローラ支持部材44の上記他端が
下降し、上方ローラ支持部材44は第一引張ばね48に
よって枢軸45を中心として反時計方向に回転し、上記
一端に設けられた上方ローラ30aが羽根部分32bが
通過可能な程度に退避位置に向かって上方に移動する。
これにより、羽根部分32bの通過が可能となる。羽根
部分32bを通過させた後は、上方ローラ30a及び下
方ローラ30b、30cは、次回の新材Wの投入までこ
の位置に維持される。
矢32の羽根部分32bの位置情報に基づき、送り矢3
2の羽根部分32bが、最も後方に位置するガイドレー
ル部分10cの蓋部材14に近づいたと判断したとき、
蓋部材14を開放位置に移動させて、送り矢32の羽根
部分32bが前進できるようにする。それと同時に、コ
ントローラ38は最も後方のガイドレール部分10cに
油を供給するオイルポンプ24を停止させ、油注入口2
0への油の供給を停止する。同様に、蓋部材14は後方
から前方に順次開放される。棒材Wが次々と加工され、
製品加工することができない長さとなったとき、その残
材は、フィンガーチャック32aによって持ち帰られ、
残材排出口(図示せず)を介して排出され、1本の棒材
Wの加工が終了する。
42が回転して所定切欠き42aの中に受入れられた新
材Wがガイドレール8に向かって移動され、また、回転
アーム部材46が回転して上方ローラ30aが退避位置
に移動する。これと同期して、リンク機構74及び下方
ローラ移動用カム機構52によって下方ローラ30b、
30cが退避位置まで下降される。所定切欠き42aが
ガイドレール8の垂直方向上方位置に移動したとき、新
材Wがガイドレール本体12の中に投入され、上記工程
が繰り返される。図8は、ローラ式振止め装置の変形例
を概略的に示す斜視図である。図8に示すローラ振止め
装置28’においては、図2〜図5に示すローラ式振止
め装置28と同様に、給送軸線O−Oの下方かつ給送軸
線O−Oを挟んで左右対称に設けられた2つの下方ロー
ラ30b、30cを有する。また、給送軸線O−Oの垂
直方向上方には2つの上方ローラ30d、30eが設け
られている。上方ローラ30d、30eは、下方ローラ
30bの回転中心と下方ローラ30cの回転中心とを結
ぶ仮想線に対して直交する方向すなわち給送軸線O−O
に対して平行に設けられた回転軸80に、上記仮想線を
間に挟むようにして両側に対称的に1つづつ設けられて
いる。
や、送り矢の本体部分がローラ式振止め装置28によっ
て給送軸線O−O上に支持されるので、高速回転により
棒材Wの中間部分がガイドレール部分10の内壁に叩き
つけられて騒音や振動が生じるのが防止される。本実施
の形態においては、油注入口20は、ガイドレール8の
断面において、給送軸線O−Oの高さと一致する高さ位
置に、ガイドレール8内部に向けて水平方向に延びてい
る。従って、流量が大きい場合には、油圧が棒材Wに対
して横方向に与えられ、棒材Wが給送軸線O−Oから偏
位する恐れがある。しかし、本実施の形態においては、
ローラ式振止め装置28によって、棒材Wの中心軸線が
給送軸線O−Oと整列するように棒材Wの中間部分が把
持されているので、横方向の移動が規制され、油圧によ
って棒材が給送軸線O−Oから偏位することがない。従
って、ガイドレール8内へ注入する油の流量を棒材Wに
与える油圧を考慮して調整する必要がない。
Wに対して横方向に流れる油の圧力により、棒材Wに対
して横方向の力が与えられ、油の流体力学的求心力に打
ち勝って、棒材Wが給送通路Pの油注入口20とは反対
側の側壁に向けて押しつけられてしまう。この状態で棒
材Wが回転すると、棒材Wが給送通路P内の内壁面に接
触して叩きつけられ、振動や騒音が生じる。特にこれ
は、油圧を受ける周面の面積が大きいことから、棒材W
の径が太い場合に生じ易い。上述のように、本実施の形
態においては、ガイドレール8内へ注入する油の流量を
棒材Wに与える油圧の観点から調整する必要がないの
で、油圧を考慮することなく、油の流量を他の条件に基
づいて決定することができる。例えば、油の流量を多く
して、ガイドレール本体12が蓋部材14によって閉じ
られた後、ガイドレール8と棒材Wとの間の隙間Sを短
時間で油で満たし、棒材Wの加工開始までの準備時間を
短縮するようにしてもよい。また、本実施の形態にかか
るガイドレール8は複数のガイドレール部分10のそれ
ぞれの両端が開放された半閉鎖システムであるり、各ガ
イドレール部分10の両端から油が流出するようになっ
ている。従って、ガイドレール部分10の両端からの油
の流出量にみあった、あるいはそれ以上の流量で油をガ
イドレール部分10に供給し、ガイドレール部分10の
中間部分の隙間Sができるだけ長い領域が油で満たされ
るようにしてもよい。このように比較的大きな流量で油
を供給しても、棒材Wの中間部分がローラ式振止め装置
28によって把持されているので、油圧によって棒材W
が給送軸線O−Oから偏位することはなく、棒材Wが高
速回転することによりガイドレール8の内壁面に叩きつ
けられて騒音や振動が生じることがない。
0との間隔Lは、ローラ式振止め装置28を介装するの
に必要かつ十分な距離になっているので、オイル式ガイ
ドレール8の流体力学的求心作用による棒材支持の効果
を最大限に得つつ、ローラ振止め装置28によって棒材
Wを給送軸線O−O上に保持する効果を得ることができ
る。更に、図2〜図5に示すローラ式振止め装置28に
おいては、給送軸線O−Oを挟んで左右対称に配置さ
れ、それらの間で棒材Wの横方向の位置決めを行うこと
のできる2つの下方ローラ30b、30cと、給送軸線
O−Oの垂直方向上方に設けられ、上下方向の偏位を防
止することのできる1つの上方ローラ30aとを有する
ので、横方向及び上下方向の両方で、移動が規制され、
棒材Wの中心軸線を給送軸線O−Oと整列する位置に確
実に保持することができる。
においては、上方ローラ30d、30eが、下方ローラ
30bの回転中心と下方ローラ30cの回転中心とを結
ぶ仮想線に対して直交する方向すなわち給送軸線O−O
に対して平行に設けられた回転軸80に、上記仮想線を
間に挟むようにして両側に対称的に1つづつ設けられて
いる。従って、棒材Wを上方から下方ローラ30b、3
0cを挟んで均衡のとれた力で、下方ローラ30b、3
0cに対して押しつけるので、棒材Wに対して長手方向
に偏位した力を与えることなく、棒材Wの中心軸線が給
送軸線O−Oから偏位してしまうのを防止することがで
きる。本発明は、以上の実施例に限定されることなく、
特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更
が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるも
のであることはいうまでもない。
装置28においては、3つのローラ30a〜30cを有
し、また、図8に示すローラ式振止め装置28’におい
ては、4つのローラ30b〜30eを有しているが、給
送軸線O−Oに対して垂直な面において、複数のローラ
の間の隙間の中心が給送軸線O−Oと一致していれば、
ローラ式振止め装置28のローラ30の数及び配置は、
どのように構成されていてもよい。また、図8に示すロ
ーラ式振止め装置28’においては、上方ローラ30
d、30eを支持する回転軸80は、下方ローラ30b
の回転中心と下方ローラ30cの回転中心とを結ぶ仮想
線に対して直交する方向すなわち給送軸線O−Oに対し
て平行に設けられているのが望ましいが、回転軸の向き
は、給送軸線O−Oに対して水平面上で角度をなしてい
てもよく、2つの上方ローラ30d、30eが、上記仮
想線を間に挟むようにして両側に1つづつ設けられてい
ればよい。また、これらは、必ずしも上記仮想線を間に
対して対照的でなくてもよい。
る位置に棒材Wを保持する上では、振止め装置28はロ
ーラ式であることが望ましいが、振止め装置28はベル
ト式であってもよい。更に、上記実施の形態において
は、ガイドレール8が3つのガイドレール部分10を有
する場合を説明したが、ガイドレール部分10の数は、
加工すべき新材Wの長さに応じて、棒材Wの中間部分を
何箇所、ローラ式振止め装置28によって把持する必要
があるかによって決定すればよい。また、各ガイドレー
ル部分10の長さは、オイルポンプ24によって油を注
入する際に、ガイドレール部分10の少なくとも中間部
分が油で満たされる程度の長さ寸法を有するように決定
すればよい。
口は、ガイドレール8の断面において、給送軸線O−O
の高さと一致する高さ位置に、ガイドレール内部に向け
て水平方向に延びているが、注入口の位置は、ガイドレ
ール8内部に向けて開口していれば、ガイドレール本体
12の底部、あるいは蓋部材14等、ガイドレール8の
断面においてどのような位置に設けられていてもよい。
更に、上記実施の形態においては、油注入口20は、各
ガイドレール部分10の長手方向の略中心位置にそれぞ
れ1つづつ設けられているが、ガイドレール部分10の
中間部分を油でほぼ満たすことができる、長手方向のい
かなる位置に設けられていてもよい。本実施の形態にお
けるガイドレール8及び材料棚40の全体は、棒材Wの
回転中、ガイドレール部分10の両端から流出する油が
周囲に飛散するのを防止するために、油飛散防止用カバ
ーによって包囲されていてもよい。
より効果的に防止することができ、また、棒材をより精
密に加工することができる、簡易な構造のオイル式棒材
供給機を提供することができる。
に示す側面図である。
する把持位置にある状態を示す図であり、最小径の棒材
を支持している状態を示している。
する把持位置にある状態を示す図であり、最大径の棒材
を支持している状態を示している。
ラ式振止め装置の平面図である。
ガイドレールの蓋部材の開閉機構の詳細を示し、蓋部材
が閉じた状態を示す図である。
ガイドレールの蓋部材の開閉機構の詳細を示し、蓋部材
を退避させてガイドレール本体が開放した状態を示す図
である。
視図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 棒材を棒材加工装置に向かって案内する
ためのガイドレールを有し、該ガイドレールは、棒材加
工装置の加工軸線と一致する棒材の給送軸線に沿って設
けられ、かつ、互いに間隔を隔てて設けられた複数のガ
イドレール部分を含み、該ガイドレール部分のそれぞれ
が、上方に向けて開口した樋状のガイドレール本体と、
該ガイドレール本体の上向きの前記開口を液密に覆う蓋
部材とを有し、前記ガイドレール本体は、前記蓋部材に
よって前記開口が覆われている状態において両端が開放
しており、更に、前記ガイドレール部分のそれぞれに
は、棒材の給送中に少なくとも前記ガイドレール部分の
長手方向中間部分の内部が油で満たされるように油を供
給するための油供給手段が設けられ、 また、前記ガイドレール部分とそれと隣接するガイドレ
ール部分との間には、給送される棒材の中心軸線が給送
軸線と一致するように棒材を支持するための振止め装置
が介装されている、ことを特徴とする棒材供給機。 - 【請求項2】 前記棒材振止め装置は、前記給送軸線の
下方かつ該給送軸線を挟んで左右対称に設けられた2つ
の下方ローラと、前記給送軸線の垂直方向上方に設けら
れた1つの上方ローラとを含む、ことを特徴とする請求
項1に記載の棒材供給機。 - 【請求項3】 前記上方ローラは、上方ローラ支持部材
の一端に回動可能に支持され、該上方ローラの支持部材
の中間部分が、割出板の回転軸から半径方向外方に延び
る回転アーム部材に枢着され、前記上方ローラ支持部材
は、前記上方ローラが設けられている側の前記一端がば
ねによって上方に付勢されており、また、前記下方ロー
ラは、水平支持部材に回動可能に取付けられており、該
水平支持部材には、前記上方ローラを棒材に対して下方
に付勢するように、前記上方ローラ支持部材の他端部を
上方に押上げるための、上方に突出した垂直支持部材が
設けられ、 更に、前記棒材振止め装置は、前記水平支持部材を上下
方向に移動させるための下方ローラ移動用カム機構を有
し、該下方ローラ移動用カム機構によって、前記水平支
持部材が上方又は下方移動されて、前記上方ローラ及び
前記下方ローラが、把持位置と開放位置との間で開閉す
る、ことを特徴とする請求項2に記載の棒材供給機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13885898A JP3337641B2 (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 棒材供給機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13885898A JP3337641B2 (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 棒材供給機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11320206A JPH11320206A (ja) | 1999-11-24 |
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Family
ID=15231798
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP13885898A Expired - Lifetime JP3337641B2 (ja) | 1998-05-20 | 1998-05-20 | 棒材供給機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3337641B2 (ja) |
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DE10059263B4 (de) | 2000-11-29 | 2007-10-18 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zur Herstellung bzw. zur Montage eines Brennstoffeinspritzventils |
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-
1998
- 1998-05-20 JP JP13885898A patent/JP3337641B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
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JPH11320206A (ja) | 1999-11-24 |
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