JP3308918B2 - トナー及び画像形成方法 - Google Patents
トナー及び画像形成方法Info
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- JP3308918B2 JP3308918B2 JP36924998A JP36924998A JP3308918B2 JP 3308918 B2 JP3308918 B2 JP 3308918B2 JP 36924998 A JP36924998 A JP 36924998A JP 36924998 A JP36924998 A JP 36924998A JP 3308918 B2 JP3308918 B2 JP 3308918B2
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Description
記録法,磁気記録法,トナージェット法に用いられるト
ナー及び該トナーを用いた画像形成方法に関し、特に加
熱定着に適したトナー及び該トナーを用いた画像形成方
法に関する。
2,297,691号明細書、特公昭42−23910
号公報及び特公昭43−24748号公報に記載されて
いる如く多数の方法が知られているが、一般には光導電
性物質を利用し、種々の手段により感光体上に電気的潜
像を形成し、次いで該潜像をトナーを用いて現像し、必
要に応じて紙等の転写材にトナー画像を転写した後、加
熱,圧力,加熱加圧或いは溶剤蒸気などにより定着し複
写物を得るものであり、そして感光体上に転写せず残っ
たトナーは種々の方法でクリーニングされ、上述の工程
が繰り返される。
うオリジナル原稿を複写するための事務処理用複写機と
いうだけでなく、コンピューターの出力としてのプリン
ターあるいは個人向けのパーソナルコピーという分野で
使われ始めた。
高速化、より高信頼性が厳しく追及されてきており、機
械は種々な点でよりシンプルな要素で構成されるように
なってきている。その結果、トナーに要求される性能は
より高度になり、トナーの性能向上が達成できなけれ
ば、より優れた機械が成り立たなくなってきている。
することに関して、種々の方法や装置が開発されてい
る。例えば、熱ローラーによる圧着加熱方式や、フィル
ムを介して加熱体に加圧部材により密着させる加熱定着
方法がある。
方式は、トナーに対し離型性を有する材料で表面を形成
した熱ローラー或いはフィルムの表面に記録材としての
被定着シートのトナー像面を接触させながら通過せしめ
ることにより定着を行なうものである。この方法は熱ロ
ーラーやフィルムの表面と被定着シートのトナー画像と
が接触するため、トナー画像を被定着シート上に融着す
る際の熱効率が極めて良好であり、迅速に定着を行うこ
とができ、電子写真複写機において非常に有効である。
シートの通過あるいは低温環境下での定着による加熱定
着部材温度の低下によって引き起こされる定着不良を防
止するために、加熱定着部材の熱容量を大きくしなけれ
ばならず、大きな電力が必要となってくる。従って、ト
ナー画像の記録材への定着性を維持しつつ、低消費電力
化を達成するためには、トナーの特性によるところが大
きく、トナーの低温定着性能が大いに要求される。
は、加熱ローラー表面とトナー画像とが溶融状態、加圧
下で接触する為に、トナー画像の一部が定着ローラー表
面に付着し転移し、次の被定着シートにこれが再転移
し、被定着シートを汚す、所謂オフセット現象が定着速
度,定着温度の影響を大きく受ける。一般に定着速度が
遅い場合は、加熱ローラーの表面温度は比較的低く設定
され、定着速度が速い場合は、加熱ローラーの表面温度
は比較的高く設定される。これは、トナーを定着させる
為に加熱ローラーからトナーに与える熱量を、定着速度
によらずほぼ一定にするためである。
ってトナー層を形成している為、定着速度が速く加熱ロ
ーラーの表面温度が高い場合には、加熱ローラーに接触
するトナー層と、被定着シートに接触している最下層の
トナー層との温度差が大となるために、最上層のトナー
がオフセット現象を起こしやすい。定着速度が遅く加熱
ローラーの表面温度が低い場合は、トナーに熱が伝わる
時間が長いためにトナーの粘度が定着部材上で下がりす
ぎてしまい高温オフセットを起こしたり、逆に加熱ロー
ラーの表面温度を下げすぎると、最下層のトナーは十分
に溶けない為に被定着シートにトナーが定着せず低温オ
フセットという現象が起きやすい。
ば定着速度が速い場合には、定着時の圧力を上げ、被定
着シートへトナーをアンカーリングさせる方法が、通常
行われている。この方法だと、加熱ローラー温度をある
程度下げることができ、最上トナー層の高温オフセット
現象を防ぐことは可能となる。しかし、トナーにかかる
せん断力が非常に大となるために、被定着シートの定着
ローラーへの巻きつきが発生したり、定着ローラーから
被定着シートを分離するための分離爪の分離跡が定着画
像に出現しやすい。
れて、画像再現性をより高めるために画像先端部の余白
部分の長さを短くすることが必要となってきている。し
かし、余白を短くすると被定着シートの定着部材への巻
きつきを発生しやすくなる。そこで、トナーを改良する
ことで定着部材への巻きつきを防止する技術が求められ
ている。
定着性を示し、かつ、高速高圧定着、低速低圧定着いず
れにおいても巻きつき、オフセットを起こさないトナー
が待望されている。
1−128071号公報、特開平1−147465号公
報、特開平1−303447号公報、特開平4−202
307号公報及び特開平4−353866号公報には、
特定のレオロジー特性を有する静電荷像現像用トナーが
開示されているが、いまだ定着性及び耐オフセット性を
高度に両立させるには至っておらず、更には定着ローラ
ーへの被定着シートの巻きつき、分離爪跡といった問題
も解決されていない。
63662号公報、特開平3−63663号公報、特開
平3−118552号公報及び特開平3−197969
号公報には、スチレン系単量体と(メタ)アクリル酸エ
ステル系単量体とカルボキシル基を有するビニル系単量
体との共重合体に多価金属化合物を反応させて得られた
残存カルボキシル基を有する樹脂(A)と、グリシジル
基又はβ−メチルグリシジル基を有するビニル系単量体
とその他のビニル系単量体との共重合体である樹脂
(B)とを含有するトナー組成物を開示しており、この
構成のトナー組成物を有するトナーは、広い定着温度範
囲での耐オフセット性に優れ、且つ良好な定着性及び耐
オフセット性が得られることを記載している。
するトナーは、低温と高温とでのトナーの動的弾性率の
差が大きいため、定着時のトナー層の上下で偏って定着
されることから、記録材がカールして定着部材への記録
材の巻き付きが生じ易く、さらに改良すべき点を有して
いる。
−222612号公報は、COOH基含有ビニル樹脂
(A)とグリシジル化合物(B)とを反応せしめた樹脂
組成物を結着剤として含有するトナーに関して記載して
おり、このトナーは、高速機に対応でき、且つ、定着
性、耐オフセット性及び耐ブロッキング性のバランスが
良いことを記載している。
温と高温とでの動的弾性率の差が大きく、定着部材への
記録材の巻き付きを生じさせ難くするためには、さらに
改良する必要がある。
とも樹脂、着色剤及び含金属化合物を有するトナーにお
ける100℃〜200℃での粘弾性特性を規定している
トナーに関して記載しているが、本発明で規定している
160℃及び190℃粘弾性特性について開示しておら
ず、さらに本発明における温度160℃及び190℃の
粘弾性特性を満たすことによるトナーの特性を示すもの
でもない。
783671号公報は、樹脂と金属塩又は金属錯体を有
するトナーにおける120℃〜200℃での粘弾性特性
を規定しているトナーに関して記載しているが、本発明
で規定している160℃及び190℃粘弾性特性につい
て開示しておらず、さらに本発明における温度160℃
及び190℃の粘弾性特性を満たすことによるトナーの
特性を示すものでもない。
のごとき問題点を解決し、更にそれ以上の効果の得られ
るトナー及び該トナーを用いた画像形成方法を提供する
ことにある。
性、耐オフセット性に優れたトナー及び該トナーを用い
た画像形成方法を提供することにある。
ット性に優れたトナー及び該トナーを用いた画像形成方
法を提供することにある。
被定着シートの巻きつきを起こさないトナー及び該トナ
ーを用いた画像形成方法を提供することにある。
爪跡を起こさないトナー及び該トナーを用いた画像形成
方法を提供することにある。
リの少ないトナー及び該トナーを用いた画像形成方法を
提供することにある。
に起因する画像白抜けを起こさないトナー及び該トナー
を用いた画像形成方法を提供することにある。
優れたトナー及び該トナーを用いた画像形成方法を提供
することにある。
着を起こさないトナー及び該トナーを用いた画像形成方
法を提供することにある。
ックス及び着色剤を少なくとも含有するトナーにおい
て、該トナーは、測定周波数6.28ラジアン/秒にお
いて、(a)160℃における貯蔵弾性率G’(160
℃)が8.0×102〜1.2×104Paであり、
(b)160℃における損失弾性率G”(160℃)が
4.0×102〜6.0×103Paであり、(c)16
0℃における損失正接tanδ(160℃)=G”(1
60℃)/G’(160℃)が0.1〜1.5であり、
(d)190℃における貯蔵弾性率G’(190℃)が
6.0×102〜1.0×104Paであり、(e)19
0℃における損失弾性率G”(190℃)が2.0×1
02〜4.0×103Paであり、(f)190℃におけ
る損失正接tanδ(190℃)=G”(190℃)/
G’(190℃)が0.05〜1.2であり、(g)
G’(160℃)/G’(190℃)が0.5〜2.0
であり、(h)tanδ(160℃)>tanδ(19
0℃)であることを特徴とするトナーに関する。
持されている静電潜像をトナーにより現像してトナー画
像を形成する現像工程;(II)該静電潜像担持体上に
形成されたトナー画像を中間転写体を介して又は介さず
に記録材に転写する転写工程;及び(III)該記録材
に転写された該トナー画像を該記録材に加熱定着する定
着工程;を有する画像形成方法において、該トナーとし
て、上記構成のトナーを用いることを特徴とする画像形
成方法に関する。
℃における貯蔵弾性率G’(160℃)が8.0×10
2〜1.2×104Pa、好ましくは1.0×103〜
1.0×104Pa、更に好ましくは2.0×103〜
8.0×103Paであり、(b)160℃における損
失弾性率G”(160℃)が4.0×102〜6.0×
103Pa、好ましくは5.0×102〜5.0×103
Pa、更に好ましくは7.0×102〜3.0×103P
aであり、(c)160℃における損失正接tanδ
(160℃)=G”(160℃)/G’(160℃)が
0.1〜1.5、好ましくは0.1〜1.0、更に好ま
しくは0.2〜0.8であることから、低温定着性、耐
低温オフセット性に優れている。
高速あるいは低温での定着性に影響を及ぼす。すなわ
ち、トナーと加熱定着部材との接触時間が短いために、
トナーが迅速に溶融し、かつ、低温オフセットを起こさ
ない程度の弾性を有していることが要求される。本発明
のトナーは160℃において上記粘弾性特性を有してい
ることにより、高速系の定着システムあるいは低温時に
おいても良好な定着性を与える。
満の場合には、加熱され軟化したトナーのゴム弾性が低
いため、定着部材とトナーが十分に分離されず、定着部
材へのトナーの低温オフセットを生じる。G’(160
℃)が1.2×104Paを超えると、低温定着性が悪
化する。
満の場合には、より低温からトナーの軟化が進んでしま
う為に分離爪跡を生じるようになる。G”(160℃)
が6.0×103Paを超えると、良好な低温定着性が
得られない。
には、損失弾性率に対して貯蔵弾性率が大きすぎるため
に、トナーとして弾性体としての性質が強くなりすぎ、
耐低温オフセット性は向上するが、十分な低温定着性は
得られない。tanδ(160℃)が1.5を超える
と、トナーの粘性が高く、かつトナーのゴム弾性が比較
的低いために、クリーニングブレードとの摩擦熱でトナ
ーの感光体への融着を生じるようになる。
おける貯蔵弾性率G’(190℃)が6.0×102〜
1.0×104Pa、好ましくは8.0×102〜8.0
×103Pa、更に好ましくは1.0×103〜6.0×
103Paであり、(e)190℃における損失弾性率
G”(190℃)が2.0×102〜4.0×103P
a、好ましくは3.0×102〜3.0×103Pa、更
に好ましくは4.0×102〜2.0×103Paであ
り、(f)190℃における損失正接tanδ(190
℃)=G”(190℃)/G’(190℃)が0.05
〜1.2、好ましくは0.06〜1.0、更に好ましく
は0.08〜0.8であることから、定着性、耐高温オ
フセット性に優れている。
低速あるいは高温での定着性に影響を及ぼす。すなわち
低速系の定着システムではトナーが定着部材と接触して
いる時間が長くなるために、被定着シート上で上層のト
ナーが加熱ローラーに付着して高温オフセットを発生し
やすい。そこで高温でも加熱ローラーと分離できるだけ
の十分な弾性を有し、かつ被定着シートとの定着性を得
られるだけの粘性を有したトナーが要求される。本発明
のトナーは190℃において上記粘弾性特性を有してい
ることにより、低速系での定着システムあるいは高温時
においても良好な定着性を与える。
満の場合には、加熱され軟化したトナーのゴム弾性が低
いため、定着部材とトナーが十分に分離されず、定着部
材へのトナーの高温オフセットを生じる。G’(190
℃)が1.0×104Paを超えるとトナーのゴム弾性
が高くなりすぎるために、トナーの被定着シートへの定
着性が悪化する。
満の場合には、トナーが定着部材を通過する際にトナー
の粘性が下がりすぎてしまうために定着部材にトナーが
付着しやすくなり、定着部材への被定着シートの巻きつ
きを生じる。G”(190℃)が4.0×103Paを
超えると、良好な定着性が得られない。
合には、損失弾性率に対して貯蔵弾性率が大きすぎるた
めに、トナーとして弾性体としての性質が強くなりす
ぎ、耐高温オフセット性は向上するが、十分な定着性は
得られない。tanδ(190℃)が1.2を超える
と、トナーの粘性が高く、かつトナーのゴム弾性が比較
的低いために被定着シートへのトナーの定着性及び定着
部材とのトナーの離型性が十分に得られなくなり、トナ
ーの定着部材への高温オフセットを生じる。
0℃)/G’(190℃)が0.5〜2.0(好ましく
は0.6〜1.8、更に好ましくは0.7〜1.5であ
ることから、被定着シートの定着部材への巻きつきを効
果的に防止することができる。
側と定着部材側では定着部材側の方が加熱されやすいた
め、トナーの動的弾性率が温度によって差があると、被
定着シート上のトナーが加熱、加圧されたときにトナー
層の上下で偏って定着してしまい、その結果定着画像が
カールして定着部材への定着画像の巻きつきを起こすこ
とがあるが、本発明のトナーは160℃と190℃での
G’の値の変化が小さいのでそのような定着部材への巻
きつきを起こさない。
0.5未満だと、定着部材への巻きつきは防止されるが
定着画像の下カールが激しくなる。G’(160℃)/
G’(190℃)が2.0を超えると、定着部材上ロー
ラー(加熱ローラー)側への定着画像の巻きつきを起こ
す。これらの定着画像の下カール、巻きつきは、ベタ黒
画像などの画像濃度比率の高い画像を定着させた時に特
に顕著である。
(160℃)>tanδ(190℃)であることから、
定着部材へのトナー付着を防止することができる。
の良好なトナーであっても若干のトナーが定着部材へオ
フセットしてしまうのは避けられない。そのオフセット
したトナーは定着部材上に保持されることで通常トナー
を定着させる温度よりも高い温度になるが、その時にト
ナーのG’が通常定着時の貯蔵弾性率を維持しているこ
とによりトナーの弾性体としての性質も同様に維持さ
れ、トナーが定着部材から離れやすくなる。同時に、ト
ナーのG”が通常定着時の損失弾性率よりも低くなって
いることでトナーの粘性が下がり、トナーが定着部材か
ら離れやすくなる。
℃)の場合には、定着部材の長期の使用によってトナー
が定着部材表面に蓄積され、その部分の画像が白く抜け
るという定着画像の白抜けを引き起こす。
の間でG”/G’が極小値を持たないことが好ましく、
より効果的に定着部材へのトナー付着を防止することが
できる。
以下に示す。
メトリックス社製)を用いて測定を行う。 測定治具:直径7.9mmのパラレルプレートを使用す
る。 測定試料:トナーまたは結着樹脂を加熱,溶融後に直径
約8mm,高さ2〜5mmの円柱状試料に成型して使用
する。 測定周波数:6.28ラジアン/秒 測定歪の設定:初期値を0.1%に設定し、自動測定モ
ードにて測定を行う。 試料の伸長補正:自動測定モードにて調整。 測定温度:35℃より200℃まで毎分2℃の割合いで
昇温する。
成分のゲルパーミエイションクロマトグラフィー(GP
C)のクロマトグラムにおいて、好ましくは分子量3×
103〜4×104の領域にメインピークを有し、GPC
の面積比で分子量1×105〜2×105の領域の成分の
存在量が好ましくは1.0〜5.0%であり、分子量2
×105〜5×105の領域の成分の存在量が好ましくは
1.0〜5.0%であり、分子量5×105〜1×106
の領域の成分の存在量が好ましくは0.5〜5.0%で
あり、分子量1×106以上の領域の成分の存在量が好
ましくは0.2〜6.0%であることが良い。
ている特定の分子量分布をトナーのTHF可溶分が有し
ていることにより、トナーの低温定着性及び耐高温オフ
セット性を効果的に向上させることができる。分子量3
×103〜4×104の領域にメインピークを含有するこ
とでトナーの低温定着性が向上し、分子量1×106以
上の領域の成分を含有することで、トナーの耐高温オフ
セット性が向上する。
の成分と、1×106以上の領域の成分及び架橋高分子
量成分との中間領域の分子量成分が存在していることに
より、低分子量側の分子鎖の短い成分が、高分子量の分
子の隙間に入り込みトナーが加熱された時に低分子量成
分が高分子量成分に対して可塑的に作用し、高分子量成
分の溶融粘度を下げることによってトナーの耐高温オフ
セット性が悪化するのを防ぐことができる。特に分子量
1×105〜2×105の領域の成分は低分子量成分と馴
染みやすく、低分子量成分が高分子量成分の分子鎖中へ
と動くことを抑制する。分子量5×105〜1×106の
領域の成分は高分子量成分と馴染みやすく、高分子量成
分の近傍に存在して高分子量成分中に低分子の分子鎖が
入ってくることを防ぐ。分子量2×105〜5×105の
領域の成分はその前後の領域の分子量成分に対して補助
的に作用する。
量成分が存在することによる更なる効果として、低分子
量成分と高分子量成分のトナー中での分散性を良くする
ことが挙げられる。元来、低分子量成分と高分子量成分
は溶融粘度が異なるために、トナー製造時に加熱、溶融
混練した際にうまく混ざらずにそれぞれが偏在しやす
く、トナー粒子としたときに個々のトナー粒子の分子量
分布に偏りが生じる。その結果、比較的硬い高分子量成
分を多く含有するトナー粒子と、比較的柔らかい低分子
量成分を多く含有するトナー粒子がそれぞれ存在するこ
とにより、トナーの帯電性にムラが生じてしまい、画像
上のカブリが悪化する。本発明においては5×105〜
1×106の領域の中間分子量成分を介して低分子量成
分と高分子量成分が混合するので、トナー中でそれぞれ
が極端に偏在することを避けることができる。その結
果、トナー中の不良帯電成分を減らすことができ、画像
上のカブリが低減する。
クを有すると、トナーの耐ブロッキング性が悪化する。
4×104を超える領域にメインピークを有すると、十
分な低温定着性が得られない。1×106以上の領域の
成分の存在量が0.2%未満だと耐高温オフセット性が
悪化し、6.0%を超えると低温定着性が悪化する。分
子量1×105〜2×105、2×105〜5×105の領
域の成分の存在量が1.0%を下回るか、あるいは5×
105〜1×106の領域の成分の存在量が0.5%を下
回ると耐高温オフセット性に十分な効果が得られず、現
像性にも効果を与えない。分子量1×105〜2×1
05、2×105〜5×105、5×105〜1×106の
領域の成分の存在量がそれぞれ5.0%を超えると、相
対的に低分子量成分、高分子量成分の比率が低くなり、
トナーの低温定着性、耐高温オフセット性が悪化すると
ともに分子量間のバランスが崩れて原材料の分散不良を
起こし、トナーの帯電性にバラツキができて現像性が悪
化する。
及びワックスのテトラヒドロフラン(THF)不溶分が
1〜50重量%、好ましくは1〜40重量%、より好ま
しくは5〜40重量%、さらに好ましくは5〜35重量
%であることが好ましく、耐高温オフセット性に優れて
いることから好ましい。THF不溶分とは高架橋の高分
子量成分を指し、トナーに高い弾性を与えるのでトナー
の定着部材との離型性が向上し、トナーの耐高温オフセ
ット性が向上する。
への定着画像の巻きつきを起こす。THF不溶分が50
重量%を超えると、トナーが硬くなりすぎて感光体に傷
をつけてしまい、感光体へのトナー融着を引き起こす。
可溶成分のGPCのクロマトグラムにおいて、分子量4
×103〜3×104の領域にメインピークを有し、分子
量7×102〜3×103の領域にサブピークを有するこ
とが好ましく、より良好な低温定着性が得られる。分子
量7×102未満の領域にサブピークを有すると、トナ
ーの耐ブロッキング性が悪化し、3×103を超えてメ
インピークと重ならない領域にサブピークを有しても低
温定着性に効果を与えない。
て、上記の特定の分子量分布の条件を満足すれば、より
効果的に低温定着性、耐低温オフセット性、耐高温オフ
セット性を達成することができる。
のトラブルが起こらなくなることにより、本体への紙詰
まり等が発生しなくなり、その結果耐久性が向上し、電
子写真装置の信頼性を大幅に向上させることが可能とな
る。
ハイドロフラン)を溶媒としたGPCによるクロマトグ
ラムの分子量分布は次の条件で測定される。
化させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてTHF
を毎分1mlの流速で流し、THF試料溶液を約100
μl注入して測定する。試料の分子量測定にあたって
は、試料の有する分子量分布を、数種の単分散ポリスチ
レン標準試料により作成された検量線の対数値とカウン
ト数との関係から算出した。検量線作成用の標準ポリス
チレン試料としては、たとえば、東ソー社製あるいは、
昭和電工社製の分子量が102〜107程度のものを用
い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用
いるのが適当である。また、検出器にはRI(屈折率)
検出器を用いる。なおカラムとしては、市販のポリスチ
レンジェルカラムを複数本組み合わせるのが良く、たと
えば昭和電工社製のshodex GPC KF−80
1,802,803,804,805,806,80
7,800Pの組み合わせや、東ソー社製のTSKge
lG1000H(HXL),G2000H(HXL),G3
000H(HXL),G4000H(HXL),G5000
H(HXL),G6000H(HXL),G7000H(H
XL),TSKguard columnの組み合わせを
挙げることができる。
後、十分振とうしTHFと良く混ぜ(試料の合一体がな
くなるまで)、更に12時間以上静置する。このときT
HF中への放置時間が24時間以上となるようにする。
その後、サンプル処理フィルター(ポアサイズ0.2〜
0.5μm、たとえば、マイショリディスクH−25−
2 東ソー社製などが利用できる)を通過させたもの
を、GPCの試料とする。試料濃度は、樹脂成分が0.
5〜5mg/mlとなるように調整する。
は、以下の方法によって測定される。
(W1g)、円筒濾紙(例えば東洋濾紙製No.86
R)に入れてソックスレー抽出器にかけ、溶媒としてT
HF200mlを用いて12時間抽出し、溶媒によって
抽出された可溶成分をエバポレートした後、100℃で
数時間真空乾燥し、THF可溶樹脂成分量を秤量する
(W2g)。トナー中の磁性体或いは顔料の如き樹脂成
分以外の重量を(W3g)とする。THF不溶分は下記
式から求められる。
るトナーを調製するための手段としては、例えば、結着
樹脂のポリマー鎖を適度に架橋させることであり、これ
は架橋構造の異なる複数の架橋反応を組み合せる方法を
用いることができる。
ては、例えば、多官能性モノマーを用いて共重合反応を
行うタイプ;少なくとも一方が多官能性であるモノマー
を用いて重縮合反応を行うタイプ;官能基を有するポリ
マーと、この官能基と反応し得る反応性化合物とを用
い、この官能基間を反応性化合物を介して反応させるタ
イプ;官能基を有する第1のポリマーと、この第1のポ
リマーの官能基と反応し得る官能基を有する第2のポリ
マーとを用い、第1のポリマーの官能基と第2のポリマ
ーの官能基とを反応させるタイプ;及び重合開始剤を用
いてグラフト反応させるタイプ;付加重合物に対し重縮
合により架橋するタイプ;重縮合物に対し付加重合によ
り架橋するタイプが挙げられる。
の架橋度、熱分解特性、架橋点間距離、架橋の長さ、及
び架橋の柔軟性(架橋鎖の動き易さ)の如き各特性に差
が生じることから、上記の架橋構造を複数組み合わせる
ことによって、上述した本発明のトナーが有する特定の
粘弾性特性、即ち、特定の弾性率及び損失正接また高温
時の温度上昇に伴う貯蔵弾性率の維持、損失正接の減少
という特性が得られるようにトナーの調製を行うことが
好ましい。
すのは結着樹脂製造時に行っても、トナー製造時に行っ
てもよい。また結着樹脂製造時に引き続きトナー製造時
にも行ってもよいし、第1の架橋と第2の架橋を分けて
行ってもよい。好ましい方法としては第1の架橋を結着
樹脂製造時に行い、第2の架橋をトナー製造時に行う方
法と、第1の架橋を結着樹脂製造時に行い、第1と第2
の架橋をトナー製造時に行う方法と、第1の架橋と第2
の架橋をトナー製造時に行う方法がある。特に好ましい
のは、第1の架橋を結着樹脂製造時に行い、第2の架橋
をトナー製造時に行う方法と、第1の架橋を結着樹脂製
造時に行い、第1と第2の架橋をトナー製造時に行う方
法である。
て架橋構造を有する樹脂を用い、第1の架橋反応とは異
なる第2の架橋反応を行って、少なくとも2種以上のタ
イプが異なる架橋反応を行ったポリマー鎖が架橋された
結着樹脂を含有するトナーを製造することが、定着性向
上、耐オフセット性向上、耐ブロッキング性向上、感光
体からの離型性向上、定着ローラー汚れ防止の点で好ま
しい。
官能基を有する樹脂を合成し、得られた架橋樹脂を、こ
の架橋樹脂の官能基と反応し得る反応性化合物や反応性
ポリマー、さらにワックス及び着色剤の如きトナー構成
材料と共にトナー製造時の溶融混練を行うことにより、
架橋樹脂の官能基間を反応性化合物や反応性ポリマーを
介して反応させて第2の架橋反応を行うことが、定着画
像の離型性、分離性、カールの安定性の向上や爪跡防
止、カブリの低減の点から好ましい。トナー製造時に第
1の架橋が更に進行することが好ましく、トナー製造時
に第1と第2の架橋を行うことも好ましい。
と弾性の関係とこれらの変化具合がトナー定着時及び定
着トナー像の熱的挙動が加熱定着システムにおいて好ま
しい挙動となるからである。
るトナーを調製するための手段として、特に好ましいも
のは、酸基を有する樹脂に反応性化合物、反応性ポリマ
ーを介して架橋反応を施した後、更に第2の反応性化合
物、反応性ポリマーを介して架橋する方法である。
多官能性モノマーを用いて共重合反応を行うタイプ;少
なくとも一方が多官能性であるモノマーを用いて重縮合
反応を行うタイプ;官能基を有するポリマーと、この官
能基と反応し得る反応性化合物とを用い、この官能基間
を反応性化合物を介して反応させるタイプ;官能基を有
する第1のポリマーと、この第1のポリマーの官能基と
反応し得る官能基を有する第2のポリマーとを用い、第
1のポリマーの官能基と第2のポリマーの官能基とを反
応させるタイプ;及び重合開始剤を用いてグラフト反応
させるタイプ;付加重合物に対し重縮合により架橋する
タイプ;重縮合物に対し付加重合により架橋するタイプ
がある。
は、官能基を有するポリマーと、この官能基と反応し得
る反応性化合物とを用い、この官能基間を反応性化合物
を介して反応させるタイプ;官能基を有する第1のポリ
マーと、この第1のポリマーの官能基と反応し得る官能
基を有する第2のポリマーとを用い、第1のポリマーの
官能基と第2のポリマーの官能基とを反応させるタイプ
である。
は、官能基を有するポリマーと、この官能基と反応し得
る反応性化合物とを用い、この官能基間を反応性化合物
を介して反応させるタイプ;官能基を有する第1のポリ
マーと、この第1のポリマーの官能基と反応し得る官能
基を有する第2のポリマーとを用い、第1のポリマーの
官能基と第2のポリマーの官能基とを反応させるタイプ
がある。
は、官能基を有するポリマーと、この官能基と反応し得
る反応性化合物とを用い、この官能基間を反応性化合物
を介して反応させるタイプである。
行うことが好ましい。
ボキシル基、酸無水物、エステル交換され易いエステ
ル、水酸基、アミノ基、イミノ基、グリシジル基、エポ
キサイド基、活性メチレン、ダブルボンド、シアノ基、
イソシアネート基、ビニル基などがあり、これらの官能
基間でのエステル結合、アミド結合、イミノ結合、イミ
ド結合、炭素結合の如き結合反応を、結着樹脂製造時ま
たはトナー溶融混練時に生じさせ、ポリマー分子鎖を架
橋し、本発明の特徴とする粘弾性特性を引き出すことが
できる。更に、酸、アルコール、アミン、エポキサイ
ド、酸無水物、ケトン、アルデハイド、アミド、イミ
ン、エステル、ラクトン、ラクタム、含窒素複素環化合
物などの化合物を介して、官能基間を結合させてポリマ
ー分子鎖を架橋することもでき、これは結着樹脂製造時
またはトナー溶融混練時に架橋反応を施すこともでき
る。更に、金属塩、金属錯体及び有機金属化合物の如き
含金属化合物の金属を介した、配位結合やイオン結合、
あるいは、含窒素化合物、エポキシ化合物、アルコール
化合物、カルボン酸化合物を介したエステル結合、アミ
ド結合、イミノ結合により、トナー溶融混練時に架橋反
応を施すこともできる。中でも好ましい架橋反応として
は、ポリエステル樹脂や、ビニル系樹脂などの結着樹脂
中に、カルボキシル基、酸無水物の如き酸基や水酸基、
アミノ基、グリシジル基を持たせ、グリシジル化合物、
含窒素化合物、エポキシ化合物、カルボン酸化合物、ア
ルコール化合物を介したもの、或いは、金属塩、金属錯
体、又は、有機金属化合物の金属を介したものであり、
特に好ましくはそれらの架橋形態の複数を有するもので
ある。
子量分布を有するトナーを調製するための手段として特
に好ましいものは、酸基を有する樹脂にグリシジル化合
物の如き反応性化合物を介して架橋反応を施した後に、
更に含金属化合物の金属又は第二の反応性化合物を介し
て架橋する方法である。
製造方法としては、例えばグリシジル基を含有するビニ
ル単量体とスチレン系単量体とを構成成分として含む共
重合体と、カルボキシル基及び酸無水物の如き酸基を含
有するビニル単量体とスチレン系単量体とを構成成分と
して含む酸基含有共重合体とを溶液重合した結着樹脂或
いは溶融混練した結着樹脂を用いることにより、所望の
粘弾性特性を有するトナーが得られる。グリシジル基を
含有する共重合体は、ゲルパーミエイションクロマトグ
ラフィー(GPC)により測定される分子量分布におい
て、重量平均分子量4000〜100000の範囲で用
いられるのが好ましく、5000〜50000の範囲で
用いられるのが特に好ましい。
例えば、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジ
ル、アクリル酸β−メチルグリシジル、メタクリル酸β
−メチルグリシジル、アリルグリシジルエーテル、アリ
ルβ−メチルグリシジルエーテル等が挙げられる。
酸基などの官能基1モルに対してグリシジル化合物が
0.05〜10当量、好ましくは0.1〜5当量用いら
れるのがよい。
しくは金属錯体があり、次の金属イオンを含むものが使
用できる。1価の金属イオンとして、Na+、Li+、K
+、Cs+、Ag+、Hg+、Cu+が挙げられる。2価の
金属イオンとして、Be2+、Ba2+、Mg2+、Ca2+、
Hg2+、Sn2+、Pb2+、Mn2+、Fe2+、Co2+、N
i2+、Zn2+が挙げられる。3価のイオンとしては、A
l3+、Sc3+、Fe3+、V3+、Co3+、Ce3+、N
i3+、Cr3+、Y3+が挙げられる。4価のイオンとして
はTi4+、Zr4+が挙げられる。
属化合物が重合体との相溶性や分散性に優れ、含金属化
合物による架橋が重合体中でより均一に進むので、より
優れた結果を与える。
気化性や昇華性に富む有機化合物を配位子や対イオンと
して含有するものが有用である。金属イオンと配位や対
イオンを形成する有機化合物のうちで上記のような性質
を有するものとしては、例えば、サリチル酸、サリチル
アミド、サリチルアミン、サリチルアルデヒド、サリチ
ロサリチル酸、ジターシャリーブチルサリチル酸の如き
サリチル酸及びその誘導体;例えば、アセチルアセト
ン、プロピオンアセトンの如きβ−ジケトン類;例え
ば、酢酸塩やプロピオン酸の如き低分子カルボン酸塩;
ハイドロキシカルボン酸;ジカルボン酸が挙げられる。
溶性や現像性への影響から、アゾ化合物誘導体、イミダ
ゾール誘導体のような複素環化合物、芳香族化合物が好
ましく用いられる。
樹脂100重量部に対して0.01〜20重量部、好ま
しくは0.1〜10重量部用いられるのがよい。
満の場合には他の架橋構造が利用できないと十分な架橋
構造をとることが難しく、20重量部を超える場合には
帯電性が不安定になり易く、現像性の耐久安定性が得ら
れ難くなる。
の反応性化合物としては、水酸基、エポキサイド、アミ
ノ基(水素が一つでも良い)、イミノ基、カルボキシル
基、から選ばれる官能基が、一分子あたり2個以上含ん
でいる(同じでも、異なっていても良い)化合物、中で
も、芳香族化合物、含窒素複素環化合物であるものが良
く、官能基を持った芳香族環を任意の連結基で結んだ化
合物も好ましく用いられる。例えば、アミノ基を例に取
ると、脂肪族、脂環族、芳香族アミン;脂肪族芳香族ア
ミン;多核型アミン(エーテル型アミン、炭化水素型ア
ミン、フルオレンアミン);イミド型アミン;アルキル
エステル型アミンや一般式(1)で表せる化合物が挙げ
られる。
Yは、任意の置換基を示し、アルキル基、フルオロアル
キル基、チオアルキル基などが好ましい。]
基を、水酸基、エポキサイド、カルボキシル基に置き換
えることでその他の化合物を表すこともできる。
としては、例えば、官能基を有する重合体を反応性化合
物存在下で高シェアをかけて溶融混練する、あるいは架
橋高分子成分を有する重合体を反応性化合物存在下で溶
融混練することであり、これらによる架橋構造は、種々
の架橋構造の組み合わせをトナーが有することになり、
所望の粘弾性特性及び分子量分布を有するトナーが得ら
れる。
ーとしては、主として2個以上の重合可能な二重結合を
有するビニルモノマーを用いることができる。このよう
な架橋性モノマーによる架橋を同時に用いることも好ま
しい。
化合物、例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレ
ン;アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、例
えば、エチレングリコールジアクリレート、1,3−ブ
チレングリコールジアクリレート、1,4−ブタンジオ
ールジアクリレート、1,5−ペンタンジオールジアク
リレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、
ネオペンチルグリコールジアクリレート、及び以上の化
合物のアクリレートをメタクリレートに代えたもの;エ
ーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれたジアクリレート
化合物類、例えば、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、トリエチレングリコールジアクリレート、テトラエ
チレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコ
ール#400ジアクリレート、ポリエチレングリコール
#600ジアクリレート、ジプロピレングリコールジア
クリレート、及び以上の化合物のアクリレートをメタク
リレートに代えたもの;芳香族基及びエーテル結合を含
む鎖で結ばれたジアクリレート化合物類、例えば、ポリ
オキシエチレン(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンジアクリレート、ポリオキシエチレ
ン(4)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパンジアクリレート、及び、以上の化合物のアクリレ
ートをメタクリレートに代えたもの;ポリエステル型ジ
アクリレート化合物類、例えば、商品名MANDA(日
本化薬)が挙げられる。多官能の架橋剤としては、ペン
タエリスリトールトリアクリレート、トリメチロールエ
タントリアクリレート、トリメチロールプロパントリア
クリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレー
ト、オリゴエステルアクリレート、及び以上の化合物の
アクリレートをメタクリレートに代えたもの;トリアリ
ルシアヌレート、トリアリルトリメリテート;等が挙げ
られる。
価以上のアルコール成分と3価以上の酸成分がある。
例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロ
ール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、
1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタン
トリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオ
ール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,
3,5−トリヒドロキシベンゼンが挙げられる。
例えばトリメリット酸、ピロメリット酸、1,2,4−
ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカ
ルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、
1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−
ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカル
ボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メ
チレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキ
シル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボ
ン酸、エンポール三量体酸、及びこれらの無水物、低級
アルキルエステル;下記式(C)で表わされるテトラカ
ルボン酸、及びこれらの無水物、低級アルキルエステル
等の多価カルボン酸類及びその誘導体が挙げられる。
数1〜30のアルキレン基又はアルケニレン基)
−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、クミ
ルパーピバレート、t−ブチルパーオキシラウレート、
ベンゾイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイ
ド、オクタノイルパーオキサイド、ジ−t−ブチルパー
オキサイド、t−ブチルクミルパーオキサイド、ジクミ
ルパーオキサイド、2,2’−アゾビスイソブチロニト
リル、2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリ
ル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニ
トリル)、2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル)、1,1−ビス(t−ブチ
ルパーオキシ)3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキ
サン、1,4−ビス(t−ブチルパーオキシカルボニ
ル)シクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブチルパーオ
キシ)オクタン、n−ブチル4,4−ビス(t−ブチル
パーオキシ)バリレート、2,2−ビス(t−ブチルパ
ーオキシ)ブタン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキ
シ−イソプロピル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,
5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ
メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオ
キシ)ヘキサン、ジ−t−ブチルジパーオキシイソフタ
レート、2,2−ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオ
キシシクロヘキシル)プロパン、ジ−t−ブチルパーオ
キシα−メチルサクシネート、ジ−t−ブチルパーオキ
シジメチルグルタレート、ジ−t−ブチルパーオキシヘ
キサヒドロテレフタレート、ジ−t−ブチルパーオキシ
アゼラート、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン、ジエチレングリコール−ビス
(t−ブチルパーオキシカーボネート)、ジ−t−ブチ
ルパーオキシトリメチルアジペート、トリス(t−ブチ
ルパーオキシ)トリアジン、ビニルトリス(t−ブチル
パーオキシ)シランが挙げられ、これらが単独あるいは
併用して使用できる。
ば、ビニル系重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹
脂、ポリアミド樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、フェノール樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ロジ
ン樹脂、変性ロジン樹脂、テルペン樹脂、脂肪族または
脂環族炭化水素樹脂、芳香族系石油樹脂、天然樹脂変性
マレイン酸樹脂、フラン樹脂などが利用できる。これら
は、単独または混合して用いられ、それらの結着樹脂中
の一部または全部の樹脂成分中に官能基を持たせること
ができる。中でも、ビニル系重合体、ポリエステル樹脂
が特に好ましく用いられる。
せるには、カルボン酸モノマー、カルボン酸誘導体モノ
マーを用いれば良く、その例としてはマレイン酸、シト
ラコン酸、ジメチルマレイン酸、イタコン酸、アルケニ
ルコハク酸及びこれらの無水物;フマル酸、メサコン
酸、ジメチルフマル酸の如き不飽和二塩基酸、不飽和二
塩基酸のモノエステル;アクリル酸、メタクリル酸、ク
ロトン酸、ケイヒ酸及びこれらの無水物;上記α,β−
不飽和酸間の無水物及び低級脂肪酸との無水物の如き
α,β−不飽和酸、これらの無水物モノマー;アルケニ
ルマロン酸、アルケニルグルタル酸、アルケニルアジピ
ン酸及びこれらの無水物、モノエステル;が挙げられ
る。
コハク酸の如き構造をもつα,β−不飽和二塩基酸のモ
ノエステル類;アクリル酸又はメタクリル酸;が本発明
の結着樹脂を得るモノマーとして特に好ましく用いられ
る。このようなモノマーとしては、例えば、マレイン酸
モノメチル、マレイン酸モノエチル、マレイン酸モノブ
チル、マレイン酸モノオクチル、マレイン酸モノアリ
ル、マレイン酸モノフェニル、フマル酸モノメチル、フ
マル酸モノエチル、フマル酸モノブチル、フマル酸モノ
フェニル;n−ブテニルコハク酸モノブチル、n−オク
テニルコハク酸モノメチル、n−ブテニルマロン酸モノ
エチル、n−ドデセニルグルタル酸モノメチル、n−ブ
テニルアジピン酸モノブチル、アクリル酸及びメタクリ
ル酸が挙げられる。
カルボン酸(誘導体)モノマーに対するコモノマーとし
ては、次のようなビニル系モノマーが挙げられる。
−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシ
スチレン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレ
ン、3,4−ジクロルスチレン、p−エチルスチレン、
2,4−ジメチルスチレン、p−n−ブチルスチレン、
p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチ
レン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチ
レン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチ
レンの如きスチレンおよびその誘導体;エチレン、プロ
ピレン、ブチレン、イソブチレンの如きエチレン不飽和
モノオレフィン類;ブタジエンの如き不飽和ポリエン
類;塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、弗化ビ
ニルの如きハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルの如きビニルエステル
類;メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタク
リル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル
酸イソブチル、メタクリル酸n−オクチル、メタクリル
酸ドデシル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタ
クリル酸ステアリル、メタクリル酸フェニル、メタクリ
ル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル酸ジエチルアミ
ノエチルの如きメタクリル酸エステル類;アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n
−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−ク
ロルエチル、アクリル酸フェニルの如きアクリル酸エス
テル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテ
ル、ビニルイソブチルエーテルの如きビニルエーテル
類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、メチ
ルイソプロペニルケトンの如きビニルケトン類;N−ビ
ニルピロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルイ
ンドール、N−ビニルピロリドンの如きN−ビニル化合
物;ビニルナフタリン類;アクリロニトリル、メタクリ
ロニトリル、アクリルアミドの如きアクリル酸もしくは
メタクリル酸誘導体;が単独もしくは2つ以上で用いら
れる。
レン−アクリル系共重合体となるようなモノマーの組み
合わせが好ましい。
合成するカルボン酸(誘導体)モノマーに対するコモノ
マーとしては、2個以上の重合可能な二重結合を有する
ビニル系モノマーを用いることができる。
るビニル系モノマーとしては、前述の架橋性モノマーと
しての例示物質を用いることができる。
成分100重量部に対して、好ましくは0.01〜5.
00重量部程度(さらに好ましくは0.03〜3.00
重量部程度)用いることが好ましい。
未満の場合には、他の架橋構造が利用できない場合に十
分な架橋構造をとることができず前述の種々の問題を生
じることがある。5.00重量部を超える場合には、架
橋成分が多くなり定着性や他材料の分散性の悪化を招き
やすくなる。
を有するトナーを調製するための手段については、結着
樹脂の組成、第1及び第2の架橋反応の形態、第1及び
第2の架橋反応を行うタイミング、及び第1及び第2の
架橋反応を行う条件を適宜組み合わせることによって成
し遂げることができるものであるが、実際にトナーを工
業的に生産することを考慮すれば、高性能なトナーを安
定に且つ高生産性で生産することが望まれる。
特に好ましい形態としては、第1の架橋反応を少なくと
も結着樹脂製造時に行い、且つ第2の架橋反応をトナー
製造時の溶融混練時に行う2段階架橋反応であり、この
第1の架橋反応は、結着樹脂製造時に行った後、一部を
さらにトナー製造時の溶融混練時に引く続き行うことが
より好ましい。
なる架橋反応を組み合わせて本発明の特定の粘弾性特性
を有するトナーを製造する場合に、それぞれの架橋反応
の架橋状態をコントロールすることが可能であり、特に
第2の架橋反応をトナー製造時の溶融混練時に行うこと
から、混練機での混練条件をコントロールすることによ
り、トナー組成物にかかる温度及びシェアによる架橋状
態を厳密にコントロールすることができるため、トナー
粘弾性特性を本発明が規定している範囲に調整すること
ができることから、特に好ましい。
ナーの処方、即ち、結着樹脂、ワックス、架橋剤、さら
に他の原材料によって、好ましい条件が異なるので、一
義的には決められないが、使用するトナーの処方に相応
しい条件で混練を行うことにより所望のトナーを得るこ
とができる。
は、上記の2段階架橋反応に代えて、第1の架橋反応及
び第2の架橋反応をいずれもトナー製造時の溶融混練時
に行う1段階架橋反応を行うこともできる。
形態としては、第1の架橋反応が、カルボキシル基を有
するポリマーと、グリシジル基或いは水酸基を有する化
合物(又はポリマー)とを用いた、カルボキシル基とグ
リシジル基或いは水酸基との反応による比較的反応速度
が遅い架橋反応であり、第2の架橋反応が、第1の架橋
反応によって得られたカルボキシル基とグリシジル基或
いは水酸基とを有するポリマーと含金属化合物或いは含
窒素化合物(アミノ基及びイミノ基)とを用いた、カル
ボキシル基と金属原子、金属イオン、アミノ基或いはイ
ミノ基との反応による比較的反応速度が速い架橋反応で
ある。
ナー製造時の溶融混練時に行った場合には、架橋反応を
充分に進行させるようにコントロールすることが難し
く、また、第2の比較的反応速度が速い架橋反応を結着
樹脂製造時に行った場合には、架橋反応が進行し過ぎて
しまうことから、いずれにしても、本発明のトナーが有
する粘弾性特性を満たすことが困難である。
が、カルボキシル基を有するポリマーと、グリシジル基
或いは水酸基を有する化合物(又はポリマー)とを用い
た、カルボキシル基とグリシジル基或いは水酸基との反
応による架橋反応であり、第2の架橋反応が、第1の架
橋反応によって得られたカルボキシル基とグリシジル基
或いは水酸基とを有するポリマーと含金属化合物或いは
含窒素化合物(アミノ基及びイミノ基)とを用いた、カ
ルボキシル基と金属原子、金属イオン、アミノ基或いは
イミノ基との反応による架橋反応である場合には、1段
階架橋反応よりも2段階架橋反応の方が、それぞれの架
橋状態をコントロールし易い点でより好ましい。
形態の樹脂の架橋反応を2段階架橋反応を行うことによ
って、それぞれの架橋反応の架橋状態を最適にコントロ
ールすることができるため、各材料の分散を良好にで
き、且つ得られるトナーの粘弾性特性をコントロールし
て、優れた特性を有するトナーを安定に且つ高生産性で
生産することができる。
成は以下の通りである。
グリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、2,3−ブタンジオ
ール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−1,3−
ヘキサンジオール、水素化ビスフェノールA、下記
(A)式で表わされるビスフェノール及びその誘導体;
下記(B)で表されるジオール類が挙げられる。
基であり、x及びyはそれぞれ0以上の整数であり、か
つ、x+yの平均値は0〜10である。)
びその誘導体が挙げられ、例えば、フタル酸、テレフタ
ル酸、イソフタル酸、無水フタル酸の如きベンゼンジカ
ルボン酸類又はその無水物、低級アルキルエステル;こ
はく酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸の如き
アルキルジカルボン酸類又はその無水物、低級アルキル
エステル;n−ドデセニルコハク酸、n−ドデシルコハ
ク酸の如きアルケニルコハク酸類もしくはアルキルコハ
ク酸類、又はその無水物、低級アルキルエステル;フマ
ル酸、マレイン酸、シトラコン酸、イタコン酸の如き不
飽和ジカルボン酸類又はその無水物、低級アルキルエス
テルが挙げられる。
ル成分と3価以上の酸成分を併用することが好ましい。
例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロ
ール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジ
ペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、
1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタン
トリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオ
ール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、ト
リメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,
3,5−トリヒドロキシベンゼン等が挙げられる。
例えばトリメリット酸、ピロメリット酸、1,2,4−
ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカ
ルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、
1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−
ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカル
ボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メ
チレンカルボキシプロパン、テトラ(メチレンカルボキ
シル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボ
ン酸、エンポール三量体酸、及びこれらの無水物、低級
アルキルエステル;下記式(C)で表わされるテトラカ
ルボン酸等、及びこれらの無水物、低級アルキルエステ
ルの如き多価カルボン酸類及びその誘導体が挙げられ
る。
数1〜30のアルキレン基又はアルケニレンを示す)
は、アルコール成分と酸成分の総量基準で40〜60m
ol%、好ましくは45〜55mol%、酸成分として
は、アルコール成分と酸成分の総量基準で60〜40m
ol%、好ましくは55〜45mol%であることが好
ましい。
60mol%であることが好ましい本発明に用いられる
結着樹脂の合成方法としては、溶液重合法、塊状重合
法、懸濁重合法、乳化重合法が適用可能である。
キシ−2−エチルヘキサノエート、クミルパーピバレー
ト、t−ブチルパーオキシラウレート、ベンゾイルパー
オキサイド、ラウロイルパーオキサイド、オクタノイル
パーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−
ブチルクミルパーオキサイド、ジクミルパーオキサイ
ド、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2’−
アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル)、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス
(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、1,4−ビ
ス(t−ブチルパーオキシカルボニル)シクロヘキサ
ン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)オクタン、
n−ブチル4,4−ビス(t−ブチルパーオキシ)バリ
レート、2,2−ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタ
ン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシ−イソプロピ
ル)ベンゼン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブ
チルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメチル−2,5
−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5−ジメ
チル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、
ジ−t−ブチルジパーオキシイソフタレート、2,2−
ビス(4,4−ジ−t−ブチルパーオキシシクロヘキシ
ル)プロパン、ジ−t−ブチルパーオキシα−メチルサ
クシネート、ジ−t−ブチルパーオキシジメチルグルタ
レート、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフ
タレート、ジ−t−ブチルパーオキシアゼラート、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサン、ジエチレングリコール−ビス(t−ブチルパー
オキシカーボネート)、ジ−t−ブチルパーオキシトリ
メチルアジペート、トリス(t−ブチルパーオキシ)ト
リアジン、ビニルトリス(t−ブチルパーオキシ)シラ
ンが挙げられ、これらが単独あるいは併用して使用でき
る。
し、好ましくは0.05重量部以上、より好ましくは
0.1〜15重量部の濃度で用いられる。
ラフィンワックス及びその誘導体、モンタンワックス及
びその誘導体、マイクロクリスタリンワックス及びその
誘導体、フィッシャートロプシュワックス及びその誘導
体、ポリオレフィンワックス及びその誘導体、カルナバ
ワックス及びその誘導体などで、誘導体には酸化物や、
ビニル系モノマーとのブロック共重合物、グラフト変性
物を含む。
エステル、ケトン、硬化ひまし油及びその誘導体、植物
系ワックス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、ペトロ
ラクタムも利用できる。本発明では、迅速かつ均一な帯
電性が必要であり現像性の点から以上のようなものが好
ましい。
フィンワックス;オレフィンを高圧下でラジカル重合あ
るいはチーグラー触媒を用いて重合した低分子量のポリ
オレフィン及びこの時の副生成物;高分子量のポリオレ
フィンを熱分解して得られる低分子量のポリオレフィ
ン;一酸化炭素及び水素からなる合成ガスから触媒を用
いて得られる炭化水素の蒸留残分、あるいはこれらを水
素添加して得られる合成炭化水素から得られるワック
ス;直鎖状のアルコール;酸アミド;エステル;モンタ
ン系誘導体;脂肪酸の不純物を予め除去してあるものも
好ましい。これらには、酸化防止剤が添加されていても
よい。
ス、チーグラー触媒でエチレンの如きオレフィンを重合
したもの及びこの時の副生成物、フィッシャートロプシ
ュワックスの如き炭素数が数千、特には千ぐらいまでの
炭化水素を母体とするものが良い。
剤法、真空蒸留、超臨界ガス抽出法、分別結晶化(例え
ば、融液晶析及び結晶ろ別)を利用して、ワックスを分
子量により分別したワックスが本発明に好ましく用いら
れる。さらに分別後に、酸化やブロック共重合、グラフ
ト変性を行なってもよい。例えば、これらの方法で、低
分子量分を除去したもの、低分子量分を抽出したもの、
更にこれらから低分子量分を除去したものなどの任意の
分子量分布を持つものである。
子量分布の範囲は、数平均分子量(Mn)が200〜1
200、好ましくは250〜1000、重量平均分子量
(Mw)が300〜3600、好ましくは350〜30
00、Mw/Mnが3以下、好ましくは2.5以下、特
に好ましくは2.0以下である。
00未満の場合には、耐オフセット性の向上効果が得ら
れにくくなる。
0を超える場合には、定着性の向上効果が得られにくく
なる。
の向上と耐オフセット性及び保存性とを高度に両立する
ことが難しい。
ルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によ
り次の条件で測定される。
C(ウオーターズ社) カラム:GMH−HT30cm2連(東ソー社製) 温度:135℃ 溶媒:o−ジクロロベンゼン(0.1%アイオノール添
加) 流速:1.0ml/min 試料:0.15%の試料を0.4ml注入
あたっては単分散ポリスチレン標準試料により作成した
分子量較正曲線を使用する。さらに、Mark−Hou
wink粘度式から導き出される換算式でポリエチレン
換算することによって算出される。
50℃に設定したヒーター上でサンプルビンを加熱し、
試料を溶解する。試料がとけたらあらかじめ加熱してお
いたフィルターユニットに入れ、本体に設置する。フィ
ルターユニットを通過させたものをGPC試料とする。
また試料濃度は、0.15重量%に調整する。
0〜155℃で、160℃における溶融粘度が500m
Pa・s以下であることが好ましく、融点が75〜14
0℃で、140℃における溶融粘度が500mPa・s
以下であることがより好ましく、融点が75〜125℃
で、120℃における溶融粘度が500mPa・s以下
であることが特に好ましい。
耐ブロッキング性が悪化するようになる。
果、低温オフセット性効果が得られない。
00mPa・sを超える場合には、トナーの離型効果が
十分に発揮されない。
走査熱量計(DSC測定装置),DSC−7(パーキン
エルマー社製)を用いてASTM D3418−82に
準じて測定する。
gを精密に秤量する。
として空のアルミパンを用い、測定温度範囲30〜20
0℃の間で、昇温速度10℃/minで常温常湿下で測
定を行う。
囲におけるDSC曲線のメインピークの吸熱ピークが得
られる。
クスの融点とする。
回転粘度計を用いて測定される。粘度計としては、例え
ばVT−500(HAAKE社製)を利用できる。実施
例においては、VT−500を用い、温度レギュレータ
付きオイルバスにより測定温度を160℃に温度調整
し、センサーにPK1,0.5℃を使用し、シュアレー
ト6,000s-1で測定した。
100重量部に対して好ましくは0.1〜15重量部、
より好ましくは0.5〜12重量部添加されるのが効果
的であり、さらに、複数のワックスを併用してもよい。
は、任意の適当な顔料又は染料があげられる。トナーの
着色剤としては、顔料又は染料が用いられる。顔料とし
ては、例えば、カーボンブラック、アニリンブラック、
アセチレンブラック、ナフトールイエロー、ハンザイエ
ロー、ローダミンレーキ、アリザリンレーキ、ベンガ
ラ、フタロシアニンブルー、インダンスレンブルーが挙
げられる。顔料は定着画像の光学濃度を維持するのに必
要充分な量が用いられ、結着樹脂100重量部に対し
0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量部の
添加量が良い。染料としては、例えばアゾ系染料、アン
トラキノン系染料、キサンテン系染料、メチン系染料が
挙げられる。染料は、結着樹脂100重量部に対し、
0.1〜20重量部、好ましくは0.3〜10重量部の
添加量が良い。
有させ磁性トナーとしても使用しうる。この場合、磁性
材料は着色剤の役割をかねることもできる。本発明にお
いて、磁性トナー中に含まれる磁性材料としては、マグ
ネタイト、ヘマタイト、フェライトの如き酸化鉄;鉄、
コバルト、ニッケルのような金属或いはこれらの金属
と、アルミニウム、コバルト、銅、鉛、マグネシウム、
スズ、亜鉛、アンチモン、ベリリウム、ビスマス、カド
ミウム、カルシウム、マンガン、セレン、チタン、タン
グステン、バナジウムのような金属と合金及びその混合
物が挙げられる。
以下、好ましくは0.1〜0.5μmのものが好まし
い。
場合には、十分な着色力を得にくい。
子顕微鏡により2万倍〜5万倍で撮影した写真を、デジ
タイザー等で100個の粒子の長径を測定しその平均値
とする。
しては樹脂成分100重量部に対し、好ましくは20〜
200重量部、特に好ましくは40〜150重量部が良
い。
には、十分な着色力が得られず、200重量部を超える
場合には、定着性が悪化する。
加での磁気特性が抗磁力比(Hc)1.6〜23.9k
A/m、飽和磁化(σs)50〜200Am2/kg、
残留磁化(σr)2〜20Am2/kgのものが好まし
い。
より、高い画像濃度とカブリのない画像が得られ、解像
度や階調性に優れた画質が得られる。
も良い。
ーとするための正荷電制御剤としては、下記物質が挙げ
られる。
調製物;トリブチルベンジルアンモニウム−1−ヒドロ
キシ−4−ナフトスルフォン酸塩、テトラブチルアンモ
ニウムテトラフルオロボレートの如き四級アンモニウム
塩、及びこれらの類似体であるホスホニウム塩の如きオ
ニウム塩及びこれらのレーキ顔料;トリフェニルメタン
染料及びこれらのレーキ顔料(レーキ化剤としては、り
んタングステン酸、りんモリブデン酸、りんタングステ
ンモリブデン酸、タンニン酸、ラウリン酸、没食子酸、
フェリシアン化物、フェロシアン化物など);高級脂肪
酸の金属塩;ジブチルスズオキサイド、ジオクチルスズ
オキサイド、ジシクロヘキシルスズオキサイドの如きジ
オルガノスズボレート類;これらを単独で或いは2種類
以上組合せて用いることができる。これらの中でも、ト
リフェニルメタンレーキ顔料の如き荷電制御剤が特に好
ましく用いられる。
ーとするための負荷電制御剤としては、下記物質が挙げ
られる。
り、モノアゾ金属錯体、アセチルアセトン金属錯体、芳
香族ハイドロキシカルボン酸、芳香族モノ及びポリカル
ボン酸及びその金属塩、無水物、エステル類、ビスフェ
ノールの如きフェノール誘導体が挙げられる。
性を得るために、重量平均粒径(D4)が、好ましくは
4〜10μm、より好ましくは5〜9μmであることが
良い。
と、トナーののり量が多くなり、画像細線再現が劣るよ
うになり、定着時の分離爪跡を発生しやすくなる。重量
平均粒径が4μm未満であると、トナーののり量が少な
くなり、大面積の画像濃度が低下したり、定着器への巻
き付きが発生しやすくなる。
度分布はコールターカウンターTA−II型(コールタ
ー社製)を用いて行うが、コールターマルチサイザー
(コールター社製)を用いることも可能である。電解液
は1級塩化ナトリウムを用いて1%NaCl水溶液を調
製する。例えば、ISOTON R−II(コールター
サイエンティフィックジャパン社製)が使用できる。測
定法としては、前記電解水溶液100〜150ml中に
分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼン
スルフォン酸塩を0.1〜5ml加え、更に測定試料を
2〜20mg加える。試料を懸濁した電解液は超音波分
散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置によ
りアパーチャーとして100μmアパーチャーを用い
て、2.00μm以上のトナーの体積,個数を測定して
体積分布と個数分布とを算出した。それから本発明に係
る体積分布から求めた重量基準の重量平均粒径(D4)
(各チャンネルの中央値をチャンネル毎の代表値とす
る)を求めた。
μm未満;2.52〜3.17μm未満;3.17〜
4.00μm未満;4.00〜5.04μm未満;5.
04〜6.35μm未満;6.35〜8.00μm未
満;8.00〜10.08μm未満;10.08〜1
2.70μm未満;12.70〜16.00μm未満;
16.00〜20.20μm未満;20.20〜25.
40μm未満;25.40〜32.00μm未満;3
2.00〜40.30μm未満の13チャンネルを用い
る。
現像性、流動性、耐久性向上の為、シリカ微粉末を添加
することが好ましい。
T法で測定した窒素吸着による比表面積が30m2/g
以上(特に50〜400m2/g)の範囲内のものが良
好な結果を与える。トナー100重量部に対してシリカ
微粉体0.01〜8重量部、好ましくは0.1〜5重量
部使用するのが良い。
に応じ、疎水化、帯電性コントロールなどの目的でシリ
コーンワニス、各種変性シリコーンワニス、シリコーン
オイル、各種変性シリコーンオイル、シランカップリン
グ剤、官能基を有するシランカップリング剤、その他の
有機ケイ素化合物の如き処理剤で、あるいは種々の処理
剤を併用して処理されていることも好ましい。
として、例えばテフロン粉末、ステアリン酸亜鉛粉末、
ポリ弗化ビニリデン粉末の如き滑剤粉末(中でもポリ弗
化ビニリデンが好ましい),例えば酸化セリウム粉末、
炭化ケイ素粉末、チタン酸ストロンチウム粉末の如き研
磨剤(中でもチタン酸ストロンチウムが好ましい),例
えば酸化チタン粉末、酸化アルミニウム粉末の如き流動
性付与剤(中でも特に疎水性のものが好ましい),ケー
キング防止剤;例えばカーボンブラック粉末、酸化亜鉛
粉末、酸化アンチモン粉末及び酸化スズ粉末の如き導電
性付与剤,逆極性の白色微粒子及び黒色微粒子を現像性
向上剤として少量用いることもできる。
又は二成分系現像剤に用いることができる。二成分系現
像剤として用いる場合には、キャリア粉と混合して用い
られる。この場合には、トナーとキャリア粉との混合比
はトナー濃度として0.1〜50重量部、好ましくは
0.5〜10重量部、更に好ましくは3〜10重量部が
好ましい。
知のものが使用可能であり、例えば鉄粉、フェライト
粉、ニッケル粉の如き磁性を有する粉体、ガラスビーズ
及びこれらの表面をフッ素系樹脂、ビニル系樹脂あるい
はシリコーン系樹脂の樹脂で処理したものが挙げられ
る。
脂、ワックス、着色剤としての顔料、染料又は磁性体、
含金属化合物、必要に応じて荷電制御剤、その他の添加
剤等を、ヘンシェルミキサー、ボールミルの如き混合機
により充分混合してから加熱ロール、ニーダー、エクス
トルーダーの如き熱混練機を用いて溶融混練して樹脂類
を互いに相溶せしめた中にワックス、着色剤及び含金属
化合物を分散又は溶解せしめ、冷却固化後粉砕及び分級
を行って本発明に係るトナーを得ることが出来る。
ルミキサーの如き混合機により充分混合し、本発明に係
るトナーを得ることができる。
能基を有する結着樹脂と反応性化合物とをトナー製造時
の溶融混練時に架橋反応させることが重要であり、この
架橋反応を良好に行うためには、混練時の樹脂の温度が
高くなり、且つ混練機中での樹脂の滞留時間が長くなる
ように、混練機の加熱設定温度及びパドル構成を調整す
ることが重要である。
機のニーディング部のパドル構成を順送りパドルr(図
11参照)、滞留パドルw(図12参照)及び逆送りパ
ドルl(図13参照)を組み合わせて、ニーディング部
を調整し、さらに、混練機の加熱設定温度を低くし、混
練する樹脂に高いシェアをかけて混練することにより、
樹脂の自己発熱により混練時の樹脂の温度を上げる方法
が好ましい。
練機の加熱設定温度を高くすれば良いが、この場合に
は、混練する樹脂にシェアがかかり難くなるため材料分
散性が低下し、混練機中での均一な架橋が行われ難く、
架橋度にばらつきが生じ易いため、パドル構成に工夫が
必要である。
して説明する。
像形成方法を実施し得る画像形成装置の一例について説
明する。一次帯電器2で静電潜像担持体(感光体)1表
面を負極性又は正極性に帯電し、アナログ露光又はレー
ザ光による露光5により静電潜像(例えば、イメージス
キャニングによりデジタル潜像)を形成し、磁性ブレー
ド11と、磁極N1,N2,S1及びS2を有する磁石23
を内包している現像剤担持体(現像スリーブ)4とを具
備する現像器9の磁性トナー13で静電潜像を反転現像
又は正規現像により現像する。現像領域において感光体
1の導電性基体16と現像スリーブ4との間で、バイア
ス印加手段12により交互バイアス,パルスバイアス及
び/又は直流バイアスが印加されている。磁性トナー像
は、中間転写体を介して、又は、介さずに記録材Pへ転
写される。記録材Pが搬送されて、転写部にくると転写
帯電器3により記録材Pの背面(感光体側と反対面)か
ら正極性または負極性の帯電をすることにより、感光体
表面上の負荷電性磁性トナー像または正荷電性磁性トナ
ー像が記録材P上へ静電転写される。除電手段22で除
電後、感光体1から分離された記録材Pは、ヒータ21
を内包している加熱加圧ローラ定着器7により記録材P
上のトナー画像は、加熱加圧定着される。
ーは、クリーニングブレード8を有するクリーニング手
段で除去される。クリーニング後の感光体1は、イレー
ス露光6により除電され、再度、一次帯電器2により帯
電工程から始まる工程が繰り返される。
感光層15及び導電性基体16を有し、矢印方向に動
く。トナー担持体4である非磁性円筒の現像スリーブ4
は、現像部において静電潜像担持体1表面と同方向に進
むように回転する。非磁性の円筒状の現像スリーブ4の
内部には、磁界発生手段である多極永久磁石(マグネッ
トロール)23が回転しないように配されている。現像
器9内の磁性トナー13は現像スリーブ4に塗布され、
かつ現像スリーブ4の表面と磁性トナー粒子との摩擦に
よって、磁性トナー粒子はトリボ電荷が与えられる。さ
らに鉄製の磁性ドクターブレード17を円筒状の現像ス
リーブ4の表面に近接して(間隔50μm〜500μ
m)、多極永久磁石の一つの磁極位置に対向して配置す
ることにより、磁性トナー層の厚さを薄く(30μm〜
300μm)且つ均一に規制して、現像部における感光
体1と現像スリーブ4の間隙と同等又は間隙よりも薄い
磁性トナー層を形成する。現像スリーブ4の回転速度を
調節することにより、現像スリーブ表面速度が感光体1
の表面の速度と実質的に等速、もしくはそれに近い速度
となるようにする。磁性ドクターブレード17として鉄
のかわりに永久磁石を用いて対向磁極を形成してもよ
い。現像部において現像スリーブ4に交流バイアスまた
はパルスバイアスをバイアス手段12により印加しても
よい。この交流バイアスはfが200〜4,000H
z、Vppが500〜3,000Vであれば良い。
し、感光体面の静電的力及び交流バイアスまたはパルス
バイアスの作用によって磁性トナー粒子は静電潜像側に
移行する。
ゴムの如き弾性材料で形成された弾性ブレードを用いて
押圧によって磁性トナー層の層厚を規制し、現像スリー
ブ上に磁性トナーを塗布しても良い。
粘弾性特性を有していることから、プロセススピードが
好ましくは200mm/sec以上の高速機に用いた場
合に効果的である。
として、アモルファスシリコン(a−Si)、有機光導
電体(OPC)、セレン、その他の無機光導電体を用い
ることが可能であるが、潜像電位の耐久安定性の点でa
−Si又はOPCを用いることが好ましく、上述した高
速機においては、感光体の耐久性が要求されることか
ら、a−Siを用いることが特に好ましい。
る画像形成装置の他の例を示す。
電手段119により静電潜像担持体としての感光ドラム
101の表面を負極性に帯電し、レーザー光の露光11
5によるイメージスキャニングによりデジタル潜像が感
光ドラム101上に形成される。次に、トナー層厚規制
部材としての弾性規制ブレード111を有し、多極永久
磁石105が内包されているトナー担持体としての現像
スリーブ108が具備されている現像装置によって、上
記のデジタル潜像が、ホッパー103内の磁性トナー1
04によって反転現像される。図6に示す様に、現像領
域Dにおいて感光ドラム101の導電性基体は接地され
ており、現像スリーブ108にはバイアス印加手段10
9により交互バイアス、パルスバイアス及び/又は直流
バイアスが印加されている。次に、記録材Pが搬送され
て転写部に来ると、転写手段としての接触(ローラー)
転写手段113により記録材Pの背面(感光ドラム側と
反対面)から電圧印加手段114で帯電されることによ
り、感光ドラム101の表面上に形成されているトナー
画像が接触転写手段113で記録材P上へ転写される。
次に、感光ドラム101から分離された記録材Pは、定
着手段としての加熱加圧ローラー定着器117に搬送さ
れ、該定着器117によって記録材P上のトナー画像の
定着処理がなされる。
磁性トナー104は、クリーニングブレード118aを
有するクリーニング手段118で除去される。残留する
磁性トナー104が少ない場合にはクリーニング工程を
省くことも可能である。クリーニング後の感光ドラム1
01は、必要によりイレース露光116により除電さ
れ、再度、一次帯電手段としての接触(ローラー)帯電
手段119による帯電工程から始まる上記工程が繰り返
される。
(即ち、静電潜像担持体)101は感光層及び導電性基
体を有するものであり、矢印方向に動く。現像剤担持体
である非磁性の円筒の現像スリーブ108は、現像領域
Dにおいて感光ドラム101の表面と同方向に進む様に
回転する。現像スリーブ108の内部には、磁界発生手
段である多極永久磁石(マグネットロール)105が回
転しない様に配されている。現像剤容器103内の磁性
トナー104は、現像スリーブ108上に塗布されて担
持され、且つ現像スリーブ108の表面との摩擦及び/
又は磁性トナー同士の摩擦によって、例えば、マイナス
のトリボ電荷が与えられる。更に、弾性規制ブレード1
11を現像スリーブ108を弾性的に押圧する様に設
け、トナー層の厚さを薄く(30μm〜300μm)且
つ均一に規制して、現像領域Dにおける感光ドラム10
1と現像スリーブ108との間隙よりも薄いトナー層を
形成させる。現像スリーブ108の回転速度を調整する
ことによって、現像スリーブ108の表面速度が感光ド
ラム101の表面の速度と実質的に等速、もしくはそれ
に近い速度となる様にする。現像領域Dにおいて、現像
スリーブ108に現像バイアス電圧として、交流バイア
ス又はパルスバイアスをバイアス印加手段109により
印加してもよい。この交流バイアスはfが200〜4,
000Hz、Vppが500〜3000Vであればよ
い。
の移転に際し、感光ドラム101の表面の静電気力、及
び交流バイアス又はパルスバイアスの如き現像バイアス
電圧の作用によって、磁性トナーは静電潜像側に移転す
る。
リンターに適用する場合には、光像露光Lは受信データ
をプリントするための露光になる。図7はこの場合の一
例をブロック図で示したものである。
プリンター139を制御する。コントローラ131の全
体はCPU137により制御されている。画像読取部か
らの読取データは、送信回路133を通して相手局に送
信される。相手局から受けたデータは受信回路132を
通してプリンター139に送られる。画像メモリには所
定の画像データが記憶される。プリンタコントローラ1
38はプリンター139を制御している。134は電話
である。
して接続されたリモート端末からの画像情報)は、受信
回路132で復調された後、CPU137は画像情報の
複号処理を行い順次画像メモリ136に格納される。そ
して、少なくとも1ページの画像がメモリ136に格納
されると、そのページの画像記録を行う。CPU137
は、メモリ136より1ページの画像情報を読み出しプ
リンタコントローラ138に複合化された1ページの画
像情報を送出する。プリンタコントローラ138は、C
PU137からの1ページの画像情報を受け取るとその
ページの画像情報記録を行うべく、プリンタ139を制
御する。
る記録中に、次のページの受信を行っている。
る。
るが、これは、本発明をなんら限定するものではない。
ン300重量部中に投入し、キシレン還流下で6時間反
応させ、反応後脱溶剤して共重合体(A)を得た。共重
合体(A)のGPCにより測定された重量平均分子量
は、12000であった。
1と同様にして反応させ、共重合体(B)を得た。共重
合体(B)のGPCにより測定された重量平均分子量
は、13000であった。
1と同様にして反応させ、共重合体(C)を得た。共重
合体(C)のGPCにより測定された重量平均分子量
は、11000であった。
ン200重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た。更にキシレン還流下で重合を完了した後脱溶剤し共
重合体(D)を得た。共重合体(D)のGPCにより測
定された重量平均分子量は、3500であった。
ン200重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た。更にキシレン還流下で重合を完了した後脱溶剤し共
重合体(E)を得た。共重合体(E)のGPCにより測
定された重量平均分子量は、3800であった。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(A)6重量部、共重合体(D)28重量部を投入し
て、溶解、撹拌し、キシレン還流下で架橋反応を施した
後に脱溶剤して結着樹脂1を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(A)6重量部、共重合体(D)28重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂2を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(A)8重量部、共重合体(D)35重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂3を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(C)5重量部、共重合体(E)20重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂4を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(A)8重量部、共重合体(D)35重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂5を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(A)5重量部、共重合体(D)20重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂6を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(A)6重量部、共重合体(D)28重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂7を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(A)6重量部、共重合体(D)28重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂8を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(C)8重量部、共重合体(D)35重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂9を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(B)5重量部、共重合体(D)20重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂10を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(C)5重量部、共重合体(E)20重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂11を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、ジビニルベ
ンゼン0.5重量部、共重合体(A)5重量部、共重合
体(D)28重量部を投入して、溶解、撹拌し架橋反応
を施した後に脱溶剤して結着樹脂12を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(C)6重量部、共重合体(D)35重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂13を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(A)10重量部、共重合体(D)22重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂14を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(C)6重量部、共重合体(D)28重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂15を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(C)12重量部、共重合体(D)28重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂16を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(C)5重量部、共重合体(E)35重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂17を得た。
ケン化物0.2重量部を溶解した水200重量部中に滴
下し、激しく撹拌し、懸濁分散液とした。反応温度80
℃で8時間懸濁重合反応させて、反応終了後、水洗し、
脱水、乾燥して結着樹脂18を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(C)2重量部、共重合体(D)20重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂19を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(B)8重量部、共重合体(D)35重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂20を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(B)10重量部、共重合体(D)44重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂21を得た。
ン300重量部を撹拌しながら容器内を十分に窒素で置
換した後昇温させて還流させた中に4時間かけて滴下し
た後、2時間保持し重合を完了した。更に、共重合体
(A)3重量部、共重合体(D)15重量部を投入し
て、溶解、撹拌し架橋反応を施した後に脱溶剤して結着
樹脂22を得た。
ケン化物0.2重量部を溶解した水200重量部中に滴
下し、激しく撹拌し、懸濁分散液とした。反応温度80
℃で8時間懸濁重合反応させて、反応終了後、水洗し、
脱水、乾燥して結着樹脂23を得た。
定した二軸混練押出機にて混練した。二軸混練押出機に
は、図15に示すように滞留軸及び逆送り軸を入れたニ
ーディング部を設け、シリンダーを150℃に設定し
た。得られた混練物を冷却し、カッターミルで粗粉砕し
た後、ジェット気流を用いた微粉砕機を用いて微粉砕
し、さらに風力分級機を用いて分級し、重量平均粒径
7.0μmの黒色微粉体(トナー1)を得た。このトナ
ーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒径の結果を表1
に示す。さらにこのトナーの粘弾性測定チャートを図1
に示し、このトナーのTHF可溶分のGPC測定チャー
トを図3に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A(BET比表面積:9
5m2/g)0.8重量部とを混合(外添)して、トナ
ー粒子表面にコロイダルシリカ微粉末を有する正荷電性
磁性トナー1を調製して、低温定着性試験、耐オフセッ
ト性試験、定着ローラー汚れ試験、耐ブロッキング性試
験、現像性試験を行った。
ト性が得られた。定着ローラーへの被定着シートの巻き
つきを起こさず、定着画像への分離爪跡も起こさなかっ
た。初期及び50000枚画出し後に画像上カブリのレ
ベルは良かった。定着ローラー汚れに起因する画像白抜
けも起こさなかった。また、耐ブロッキング性において
も問題はなかった。感光体へのトナー融着も起こさなか
った。その結果を表2に示す。
NP6750(キヤノン株式会社製、PTFE樹脂で形
成された表面層を有する熱定着ローラーを具備)の感光
ドラムを負帯電性a−Siにして、正帯電性トナーを使
用できるように、バイアス電源等を改造した複写機を用
いて評価を行なった。
して温度可変の熱定着ローラー外部定着器とし、これを
用いて未定着画像の低温定着性試験及び耐オフセット性
試験を行った。
ススピードを400mm/sに設定し、100℃〜24
5℃の温度範囲で5℃おきに温調して、各々の温度で未
定着画像の定着を行い、得られた定着画像を50g/c
m2の加重をかけたシルボン紙で摺擦し、摺擦前後の画
像濃度低下率が10%以下となる定着温度を定着開始温
度とした。定着温度を上げていったときに、オフセット
のでなくなる最低温度を低温オフセットフリー始点と
し、オフセットのでない最高温度を高温オフセットフリ
ー終点とした。
つき、耐分離爪跡試験 上記の評価機であるNP6750改造機に約300gの
トナーを用いて、50000枚の画出し試験を実施し、
初期及び50000枚画出しの後の画像カブリ、及び5
0000枚画出し後の感光体及びベタ黒画像から感光体
へのトナー融着の評価を行った。
(株)製)により測定した記録紙の白色度と、ベタ白を
プリント後の記録紙の白色度との比較から算出した。
基づいて評価した。 (評価基準) A:感光体上にトナー融着がまったく見られない。 B:感光体上に微かにトナーの融着が見られるが、画像
上には現れない。 C:ベタ黒画像上に白い点の画像抜けが見られる。 D:ベタ黒画像上に白い点から流れ星状の画像抜けが見
られる。
ら定着ローラーへの巻きつき及び分離爪跡の評価を以下
の評価基準に基づいて行った。
れる。
横に1cmあたりに0.2mm幅のラインが2本描かれ
ている)の複写チャートを用いて実施し、50000枚
画出し後の定着ローラー上のトナー付着量及びベタ黒画
像の白抜けの評価を以下の評価基準に基づいて行った。 (評価基準) A:定着ローラー上に汚れがまったく見られない。 B:定着ローラー上にトナー付着によるラインが微かに
見られるが、画像上には現れない。 C:ベタ黒画像にライン上の白抜けが5cmの幅に1本
程度の割合で見られる。 D:ベタ黒画像上に複写チャートのライン数に相当する
数のライン上の白抜けが見られる。
℃で3日放置した後、目視で評価した。 A:凝集物は見られない。 B:凝集物は見られるが、容易に崩れる。 C:凝集物は見られるが、振れば崩れる。 D:凝集物をつかむことができ、容易に崩れない。
重量平均粒径7.2μmの黒色微粉体(トナー2)を得
た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒径
の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末B(BET比表面積:1
60m2/g)0.8重量部とを混合(外添)して、ト
ナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉末を有する負荷電
性磁性トナー2を調製して、実施例1と同様の評価を行
った。なお、評価に使用した評価機は、図4に示す画像
形成装置として市販の電子写真複写機NP6750を実
施例1のように、感光体やバイアス電源を変更せず、負
帯電性トナーを使用する装置をそのまま使用した。結果
を表2に示す。
重量平均粒径6.8μmの黒色微粉体(トナー3)を得
た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び粒度分布
の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー3を調製して、実施例1
と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
重量平均粒径6.9μmの黒色微粉体(トナー4)を得
た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒径
の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー4を調製して、実施例1
と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
重量平均粒径7.0μmの黒色微粉体(トナー5)を得
た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒径
の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー5を調製して、実施例1
と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
重量平均粒径6.8μmの黒色微粉体(トナー6)を得
た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒径
の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー6を調製して、実施例1
と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
重量平均粒径7.1μmの黒色微粉体(トナー7)を得
た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒径
の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー7を調製して、実施例1
と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
重量平均粒径7.0μmの黒色微粉体(トナー8)を得
た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒径
の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー8を調製して、実施例1
と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
重量平均粒径6.9μmの黒色微粉体(トナー9)を得
た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒径
の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー9を調製して、実施例1
と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
重量平均粒径7.2μmの黒色微粉体(トナー10)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー10を調製して、実施例
1と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
重量平均粒径7.1μmの黒色微粉体(トナー11)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー11を調製して、実施例
1と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
重量平均粒径7.0μmの黒色微粉体(トナー12)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー12を調製して、実施例
1と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
重量平均粒径6.9μmの黒色微粉体(トナー13)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー13を調製して、実施例
1と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
重量平均粒径7.0μmの黒色微粉体(トナー14)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末B0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する負荷電性磁性トナー14を調製して、実施例
2と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
を、混練押出機のパドル構成を図16に示すように逆送
り軸及び滞留軸を増して変更し、さらに全体の設定温度
を170℃に変更することを除いては、実施例1と同様
にして、重量平均粒径7.1μmの黒色微粉体(トナー
15)を得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及
び平均粒径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー15を調製して、実施例
1と同様の評価を行なった、結果を表2に示す。
レンワックス1に代えて、フィッシャートロプシュワッ
クス6(融点:105℃,160℃における溶融粘度:
11mPa・s)を用いたことを除いては、実施例1と
同様にして、重量平均粒径7.0μmの黒色微粉体(ト
ナー16)を得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測
定及び平均粒径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー16を調製して、実施例
1と同様の評価を行なった、結果を表2に示す。
鉄1に代えて、四三酸化鉄2(個数平均粒径:0.18
μm,Hc:11.5kA/m,σs:82.5Am2
/kg,σr:12.1Am2/kg)を用いたことを
除いては、実施例1と同様にして、重量平均粒径7.1
μmの黒色微粉体(トナー17)を得た。このトナーの
粘弾性測定、GPC測定及び平均粒径の結果を表1に示
す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー17を調製して、実施例
1と同様の評価を行なった、結果を表2に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末Aに代えて、正荷電性疎
水性コロイダルシリカ微粉末B(BET比表面積:12
5m2/g)を用いたことを除いては、実施例1と同様
にして、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉末を有
する正荷電性磁性トナー18を調製して、実施例1と同
様の評価を行なった、結果を表2に示す。
重量平均粒径7.0μmの黒色微粉体(トナー19)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。さらに、このトナー19の粘弾
性測定チャートを図2に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー19を調製して、実施例
1と同様の評価を行った。実施例1に比べて耐低温オフ
セット性、耐高温オフセット性が悪かった。定着部材へ
の定着画像の巻きつきが発生した。結果を表2に示す。
重量平均粒径7.1μmの黒色微粉体(トナー20)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末B0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する負荷電性磁性トナー20を調製して、実施例
2と同様の評価を行った。実施例2に比べて低温定着性
が悪かった。定着部材への定着画像の巻きつき及び定着
画像への分離爪跡が発生した。定着ローラー汚れに起因
する画像白抜けが発生した。結果を表2に示す。
重量平均粒径6.8μmの黒色微粉体(トナー21)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー21を調製して、実施例
1と同様の評価を行った。定着部材への定着画像の巻き
つき、及び、定着画像への分離爪跡が発生した。耐ブロ
ッキング性も悪かった。結果を表2に示す。
重量平均粒径7.1μmの黒色微粉体(トナー22)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー22を調製して、実施例
1と同様の評価を行った。実施例1に比べて低温定着性
が悪かった。定着ローラー汚れに起因する画像白抜けが
発生した。定着部材への定着画像の巻きつきが発生し
た。結果を表2に示す。
重量平均粒径6.9μmの黒色微粉体(トナー23)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー23を調製して、実施例
1と同様の評価を行った。定着部材への定着画像の巻き
つきが発生した。耐ブロッキング性が悪かった。結果を
表2に示す。
重量平均粒径7.2μmの黒色微粉体(トナー24)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末B0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する負荷電性磁性トナー24を調製して、実施例
2と同様の評価を行った。実施例2に比べて低温定着性
が悪かった。結果を表2に示す。
重量平均粒径6.9μmの黒色微粉体(トナー25)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末A0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する正荷電性磁性トナー25を調製して、実施例
1と同様の評価を行った。実施例1に比べて低温定着
性、耐高温オフセット性が悪かった。初期及び5000
0枚耐久後のカブリ抑制も悪かった。感光体へのトナー
融着も発生した。定着ローラー汚れに起因する画像白抜
けが発生した。結果を表2に示す。
重量平均粒径7.0μmの黒色微粉体(トナー26)を
得た。このトナーの粘弾性測定、GPC測定及び平均粒
径の結果を表1に示す。
疎水性コロイダルシリカ微粉末0.8重量部とを混合
(外添)して、トナー粒子表面にコロイダルシリカ微粉
末を有する負荷電性磁性トナー26を調製して、実施例
2と同様の評価を行った。実施例1に比べて耐高温オフ
セット性が悪かった。初期及び50000枚耐久後のカ
ブリ抑制も悪かった。定着部材への定着画像の巻きつき
も発生した。結果を表2に示す。
構成ですべてのシリンダーを110℃に設定した二軸混
練押し出し機にて混練した。後は実施例1と同様にして
粉砕分級し重量平均粒径7.2μmの黒色微粉体(トナ
ー27)を得た。さらに実施例2と同様の外添をした
後、実施例2と同様の評価を行った。このトナーの粘弾
性特性、GPC測定結果を表1に示し、評価結果を表2
に示す。
があった。
を有していることにより、低温定着性及び耐低温オフセ
ット性に優れ、高速系の定着システムにおいても良好に
使用できる。
定の比率で存在していることにより、耐高温オフセット
性に優れ、カブリ抑制も十分なものにすることができ
る。
の一例を示すグラフである。
示すグラフである。
分のGPCのクロマトグラムを示す。
置の一例を示す説明図である。
す。
置の他の例を示す説明図である。
ファクシミリ装置のプリンターに適用する場合のブロッ
ク図である。
ー(S)の一例を示す概略図である。
ル(R)の一例を示す概略図である。
(W)の一例を示す概略図である。
(L)一例を示す概略図である。
略図である。
である。
図である。
Claims (55)
- 【請求項1】 結着樹脂、ワックス及び着色剤を少なく
とも含有するトナーにおいて、 該トナーは、測定周波数6.28ラジアン/秒におい
て、(a)160℃における貯蔵弾性率G’(160
℃)が8.0×102〜1.2×104Paであり、
(b)160℃における損失弾性率G”(160℃)が
4.0×102〜6.0×103Paであり、(c)16
0℃における損失正接tanδ(160℃)=G”(1
60℃)/G’(160℃)が0.1〜1.5であり、
(d)190℃における貯蔵弾性率G’(190℃)が
6.0×102〜1.0×104Paであり、(e)19
0℃における損失弾性率G”(190℃)が2.0×1
02〜4.0×103Paであり、(f)190℃におけ
る損失正接tanδ(190℃)=G”(190℃)/
G’(190℃)が0.05〜1.2であり、(g)
G’(160℃)/G’(190℃)が0.5〜2.0
であり、(h)tanδ(160℃)>tanδ(19
0℃)であることを特徴とするトナー。 - 【請求項2】 該トナーは、測定周波数6.28ラジア
ン/秒において、(a)160℃における貯蔵弾性率
G’(160℃)が1.0×103〜1.0×104Pa
であり、(b)160℃における損失弾性率G”(16
0℃)が5.0×102〜5.0×103Paであり、
(c)160℃における損失正接tanδ(160℃)
=G”(160℃)/G’(160℃)が0.1〜1.
0であることを特徴とする請求項1に記載のトナー。 - 【請求項3】 該トナーは、測定周波数6.28ラジア
ン/秒において、(d)190℃における貯蔵弾性率
G’(190℃)が8.0×102〜8.0×103Pa
であり、(e)190℃における損失弾性率G”(19
0℃)が3.0×102〜3.0×103Paであり、
(f)190℃における損失正接tanδ(190℃)
=G”(190℃)/G’(190℃)が0.06〜
1.0であることを特徴とする請求項1に記載のトナ
ー。 - 【請求項4】 該トナーは、測定周波数6.28ラジア
ン/秒において、(i)80℃〜200℃の間にG”/
G’が極小値を持たないことを特徴とする請求項1に記
載のトナー。 - 【請求項5】 該トナーは、測定周波数6.28ラジア
ン/秒において、(a)160℃における貯蔵弾性率
G’(160℃)が1.0×103〜1.0×104Pa
であり、(b)160℃における損失弾性率G”(16
0℃)が5.0×102〜5.0×103Paであり、
(c)160℃における損失正接tanδ(160℃)
=G”(160℃)/G’(160℃)が0.1〜1.
0であり、(d)190℃における貯蔵弾性率G’(1
90℃)が8.0×102〜8.0×103Paであり、
(e)190℃における損失弾性率G”(190℃)が
3.0×102〜3.0×103Paであり、(f)19
0℃における損失正接tanδ(190℃)=G”(1
90℃)/G’(190℃)が0.06〜1.0であ
り、(i)80℃〜200℃の間にG”/G’が極小値
を持たないことを特徴とする請求項1に記載のトナー。 - 【請求項6】 該トナーは、測定周波数6.28ラジア
ン/秒において、(g)G’(160℃)/G’(19
0℃)が0.6〜1.8であることを特徴とする請求項
1に記載のトナー。 - 【請求項7】 該トナーは、測定周波数6.28ラジア
ン/秒において、(g)G’(160℃)/G’(19
0℃)が0.7〜1.5であることを特徴とする請求項
1に記載のトナー。 - 【請求項8】 該トナーのTHF可溶成分は、ゲルパー
ミエイションクロマトグラフィー(GPC)のクロマト
グラムにおいて、分子量3×103〜4×104の領域に
メインピークを有し、GPCの面積比で分子量1×10
5〜2×105の領域の成分の存在量が1.0〜5.0%
であり、分子量2×105〜5×105の領域の成分の存
在量が1.0〜5.0%であり、分子量5×105〜1
×106の領域の成分の存在量が0.5〜5.0%であ
り、分子量1×106以上の領域の成分の存在量が0.
2〜6.0%であることを特徴とする請求項1に記載の
トナー。 - 【請求項9】 トナーの結着樹脂及びワックスのテトラ
ヒドロフラン(THF)不溶分の含有量が1〜50重量
%であることを特徴とする請求項1に記載のトナー。 - 【請求項10】 該トナーのTHF可溶成分は、ゲルパ
ーミエイションクロマトグラフィー(GPC)のクロマ
トグラムにおいて、分子量3×103〜4×104の領域
にメインピークを有し、GPCの面積比で分子量1×1
05〜2×105の領域の成分の存在量が1.0〜5.0
%であり、分子量2×105〜5×105の領域の成分の
存在量が1.0〜5.0%であり、分子量5×105〜
1×106の領域の成分の存在量が0.5〜5.0%で
あり、分子量1×106以上の領域の成分の存在量が
0.2〜6.0%であり; トナーの結着樹脂及びワックスのテトラヒドロフラン
(THF)不溶分の含有量が1〜50重量%であること
を特徴とする請求項1に記載のトナー。 - 【請求項11】 該結着樹脂は、多官能性モノマーを用
いて共重合反応を行うタイプ;少なくとも一方が多官能
性であるモノマーを用いて重縮合反応を行うタイプ;官
能基を有するポリマーと、この官能基と反応し得る反応
性化合物とを用い、この官能基間を反応性化合物を介し
て反応させるタイプ;官能基を有する第1のポリマー
と、この第1のポリマーの官能基と反応し得る官能基を
有する第2のポリマーとを用い、第1のポリマーの官能
基と第2のポリマーの官能基とを反応させるタイプ;及
び重合開始剤を用いてグラフト反応させるタイプ;付加
重合物に対し重縮合により架橋するタイプ;及び重縮合
物に対し付加重合により架橋するタイプからなるグルー
プから選択される1種以上のタイプの架橋反応による架
橋構造を有していることを特徴とする請求項1乃至10
のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項12】 該結着樹脂は、第1の架橋反応による
架橋構造と第2の架橋反応による架橋構造を有してお
り、第1の架橋反応は、トナーの製造に用いられる結着
樹脂の製造時に行なわれたものであり、第2の架橋反応
は、トナー製造時に行なわれたものであることを特徴と
する請求項1乃至10のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項13】 該結着樹脂は、第1の架橋反応による
架橋構造と第2の架橋反応による架橋構造を有してお
り、第1の架橋反応は、トナーの製造に用いられる結着
樹脂の製造時に及びトナー製造時に行なわれたものであ
り、第2の架橋反応は、トナー製造時に行なわれたもの
であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに
記載のトナー。 - 【請求項14】 該トナーは、第1の架橋反応を行って
架橋構造を有する樹脂を用い、第1の架橋反応とは異な
る第2の架橋反応を行って、少なくとも2種以上のタイ
プが異なる架橋反応を行ったポリマー鎖が架橋された結
着樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至10の
いずれかに記載のトナー。 - 【請求項15】 該トナーは、酸基を有する樹脂に反応
性化合物又は反応性ポリマーを介して架橋反応を施した
後に、更に第2の反応性化合物又は反応性ポリマーを介
して架橋することにより、ポリマー鎖が架橋された結着
樹脂を含有することを特徴とする請求項1乃至10のい
ずれかに記載のトナー。 - 【請求項16】 該結着樹脂は、第1の架橋反応による
架橋構造と第2の架橋反応による架橋構造を有してお
り、 第1の架橋反応は、多官能性モノマーを用いて共重合反
応を行うタイプ;少なくとも一方が多官能性であるモノ
マーを用いて重縮合反応を行うタイプ;官能基を有する
ポリマーと、この官能基と反応し得る反応性化合物とを
用い、この官能基間を反応性化合物を介して反応させる
タイプ;官能基を有する第1のポリマーと、この第1の
ポリマーの官能基と反応し得る官能基を有する第2のポ
リマーとを用い、第1のポリマーの官能基と第2のポリ
マーの官能基とを反応させるタイプ;及び重合開始剤を
用いてグラフト反応させるタイプ;付加重合物に対し重
縮合により架橋するタイプ;及び重縮合物に対し付加重
合により架橋するタイプからなるグループから選択さ
れ、 第2の架橋反応は、官能基を有するポリマーと、この官
能基と反応し得る反応性化合物とを用い、この官能基間
を反応性化合物を介して反応させるタイプ;及び官能基
を有する第1のポリマーと、この第1のポリマーの官能
基と反応し得る官能基を有する第2のポリマーとを用
い、第1のポリマーの官能基と第2のポリマーの官能基
とを反応させるタイプからなるグループから選択される
ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の
トナー。 - 【請求項17】 該結着樹脂は、第1の架橋反応による
架橋構造と第2の架橋反応による架橋構造を有してお
り、 第1の架橋反応は、官能基を有するポリマーと、この官
能基と反応し得る反応性化合物とを用い、この官能基間
を反応性化合物を介して反応させるタイプ;及び官能基
を有する第1のポリマーと、この第1のポリマーの官能
基と反応し得る官能基を有する第2のポリマーとを用
い、第1のポリマーの官能基と第2のポリマーの官能基
とを反応させるからなるグループから選択され、 第2の架橋反応は、官能基を有するポリマーと、この官
能基と反応し得る反応性化合物とを用い、この官能基間
を反応性化合物を介して反応させるタイプであることを
特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のトナ
ー。 - 【請求項18】 第2の架橋反応は、トナーの溶融混練
時に行なわれたものであることを特徴とする請求項17
に記載のトナー。 - 【請求項19】 該結着樹脂は、官能基を有しており、
該官能基間がエステル結合、アミド結合、イミノ結合、
イミド結合又は炭素結合により結合することにより、ポ
リマー鎖が架橋されていることを特徴とする請求項1乃
至10のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項20】 該結着樹脂は、官能基を有しており、
酸、アルコール、アミン、エポキサイド、酸無水物、ケ
トン、アルデハイド、アミド、イミン、エステル、ラク
トン及びラクタムからなるグループから選択される化合
物を介して該官能基間が結合することにより、ポリマー
鎖が架橋されていることを特徴とする請求項1乃至10
のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項21】 該結着樹脂は、酸基を有しており、グ
リシジル化合物、アミン化合物、エポキシ化合物、カル
ボン酸化合物、アルコール化合物、金属塩、金属錯体又
は有機金属化合物を介して該酸基間が結合することによ
り、ポリマー鎖が架橋されていることを特徴とする請求
項1乃至10のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項22】 該グリシジル化合物を介した該酸基間
の結合は、グリシジル基を含有するビニル系単量体ユニ
ット及びスチレン系単量体ユニットを含むグリシジル基
含有共重合体と、酸基を含有するビニル系単量体ユニッ
ト及びスチレン系単量体ユニットを含む酸基含有共重合
体との反応によって成し遂げられることを特徴とする請
求項21に記載のトナー。 - 【請求項23】 該グリシジル基含有共重合体は、40
00〜100000の重量平均分子量を有することを特
徴とする請求項22に記載のトナー。 - 【請求項24】 該グリシジル基を含有するビニル系単
量体は、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジ
ル、アクリル酸β−メチルグリシジル、メタクリル酸β
−メチルグリシジル、アリルグリシジルエーテル及びア
リルβ−メチルグリシジルエーテルからなるグループか
ら選択されることを特徴とする請求項22に記載のトナ
ー。 - 【請求項25】 該グリシジル化合物は、酸基1モルに
対して、0.05〜10当量用いられることを特徴とす
る請求項21に記載のトナー。 - 【請求項26】 該金属塩又は金属錯体は、Na+、L
i+、K+、Cs+、Ag+、Hg+及びCu+からなるグル
ープから選択される1価の金属イオンを有することを特
徴とする請求項21に記載のトナー。 - 【請求項27】 該金属塩又は金属錯体は、Be2+、B
a2+、Mg2+、Ca2+、Hg2+、Sn2+、Pb2+、Mn
2+、Fe2+、Co2+、Ni2+及びZn2+からなるグルー
プから選択される2価の金属イオンを有することを特徴
とする請求項21に記載のトナー。 - 【請求項28】 該金属塩又は金属錯体は、Al3+、S
c3+、Fe3+、V3+、Co3+、Ce3+、Ni3+、Cr3+
及びY3+からなるグループから選択される3価の金属イ
オンを有することを特徴とする請求項21に記載のトナ
ー。 - 【請求項29】 該金属塩又は金属錯体は、Ti4+及び
Zr4+からなるグループから選択される4価の金属イオ
ンを有することを特徴とする請求項21に記載のトナ
ー。 - 【請求項30】 該結着樹脂は、2個以上の重合可能な
2重結合を有する架橋性ビニルモノマーによって架橋さ
れていることを特徴とする請求項1乃至29のいずれか
に記載のトナー。 - 【請求項31】 該架橋性ビニルモノマーは、他のビニ
ルモノマー100重量部に対して0.01〜5.00重
量部用いられることを特徴とする請求項30に記載のト
ナー。 - 【請求項32】 該ワックスは、数平均分子量(Mn)
200〜1200、重量平均分子量(Mw)300〜3
600及びMw/Mn3以下の分子量分布を有している
ことを特徴とする請求項1乃至30のいずれかに記載の
トナー。 - 【請求項33】 該ワックスは、数平均分子量(Mn)
250〜1000、重量平均分子量(Mw)350〜3
000及びMw/Mn2.5以下の分子量分布を有して
いることを特徴とする請求項1乃至30のいずれかに記
載のトナー。 - 【請求項34】 該ワックスは、70〜155℃の融点
を有していることを特徴とする請求項1乃至30のいず
れかに記載のトナー。 - 【請求項35】 該ワックスは、75〜140℃の融点
を有していることを特徴とする請求項1乃至30のいず
れかに記載のトナー。 - 【請求項36】 該ワックスは、160℃における溶融
粘度が500mPa・s以下であることを特徴とする請
求項1乃至30のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項37】 該ワックスは、140℃における溶融
粘度が500mPa・s以下であることを特徴とする請
求項1乃至30のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項38】 該トナーは、該ワックスを結着樹脂1
00重量部に対して0.1〜15重量部含有しているこ
とを特徴とする請求項1乃至30のいずれかに記載のト
ナー。 - 【請求項39】 該トナーは、該ワックスを結着樹脂1
00重量部に対して0.5〜12重量部含有しているこ
とを特徴とする請求項1乃至30のいずれかに記載のト
ナー。 - 【請求項40】 該トナーは、着色剤として磁性材料を
含有している磁性トナーであることを特徴とする請求項
1乃至39のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項41】 該磁性材料は、個数平均粒径が2μm
以下の磁性粒子からなることを特徴とする請求項40に
記載のトナー。 - 【請求項42】 該磁性材料は、7.96×102kA
/m印加において、抗磁力比(Hc)1.6〜23.9
kA/m、飽和磁化(σs)50〜200Am2/kg
及び残留磁化(σr)2〜20Am2/kgの磁気特性
を有していることを特徴とする請求項40に記載のトナ
ー。 - 【請求項43】 該磁性トナーは、該磁性材料を結着樹
脂100重量部に対して20〜200重量部含有してい
ることを特徴とする請求項40に記載のトナー。 - 【請求項44】 該トナーは、4〜10μmの重量平均
粒径(D4)を有していることを特徴とする請求項1乃
至43のいずれかに記載のトナー。 - 【請求項45】 該トナーは、シリカ微粉体が外添され
ていることを特徴とする請求項1乃至43のいずれかに
記載のトナー。 - 【請求項46】 (I)静電潜像担持体に担持されてい
る静電潜像をトナーにより現像してトナー画像を形成す
る現像工程; (II)該静電潜像担持体上に形成されたトナー画像を
中間転写体を介して又は介さずに記録材に転写する転写
工程;及び (III)該記録材に転写された該トナー画像を該記録
材に加熱定着する定着工程; を有する画像形成方法において、 該トナーは、少なくとも結着樹脂、ワックス及び着色剤
を有しており、 該トナーは、測定周波数6.28ラジアン/秒におい
て、(a)160℃における貯蔵弾性率G’(160
℃)が8.0×102〜1.2×104Paであり、
(b)160℃における損失弾性率G”(160℃)が
4.0×102〜6.0×103Paであり、(c)16
0℃における損失正接tanδ(160℃)=G”(1
60℃)/G’(160℃)が0.1〜1.5であり、
(d)190℃における貯蔵弾性率G’(190℃)が
6.0×102〜1.0×104Paであり、(e)19
0℃における損失弾性率G”(190℃)が2.0×1
02〜4.0×103Paであり、(f)190℃におけ
る損失正接tanδ(190℃)=G”(190℃)/
G’(190℃)が0.05〜1.2であり、(g)
G’(160℃)/G’(190℃)が0.5〜2.0
であり、(h)tanδ(160℃)>tanδ(19
0℃)であることを特徴とする画像形成方法。 - 【請求項47】 該現像剤担持体を該静電潜像担持体と
対向して配置し、現像工程において、現像剤担持体上に
担持されているトナーを有する一成分系現像剤の層厚を
現像剤層厚規制手段によって規制し、該静電潜像担持体
に担持されている静電潜像を、該現像剤担持体上に担持
されている一成分系現像剤で現像することを特徴とする
請求項46に記載の画像形成方法。 - 【請求項48】 該現像剤担持体上に形成される該一成
分系現像剤の層厚は、現像領域における該現像剤担持体
の表面と該静電潜像担持体の表面との最小間隙よりも薄
いことを特徴とする請求項47に記載の画像形成方法。 - 【請求項49】 該現像工程において、該現像剤担持体
にバイアス電圧を印加して静電潜像の現像を行なうこと
を特徴とする請求項48に記載の画像形成方法。 - 【請求項50】 該バイアス電圧は、直流電圧成分が重
畳された交番バイアス電圧を有することを特徴とする請
求項49に記載の画像形成方法。 - 【請求項51】 該静電潜像担持体は、電子写真用感光
体を有していることを特徴とする請求項46乃至50の
いずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項52】 該静電潜像担持体は、アモルファスシ
リコン、有機光導電体及びセレンからなるグループから
選択される感光体を有していることを特徴とする請求項
51に記載の画像形成方法。 - 【請求項53】 該静電潜像担持体は、アモルファスシ
リコン及び有機光導電体からなるグループから選択され
る感光体を有していることを特徴とする請求項46乃至
52のいずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項54】 プロセススピードが200mm/se
c以上であることを特徴とする請求項46乃至53のい
ずれかに記載の画像形成方法。 - 【請求項55】 該トナーとして、請求項2乃至45の
いずれかのトナーを用いることを特徴とする請求項46
乃至50のいずれかに記載の画像形成方法。
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