JP3289278B2 - インクジェットプリンタのキャッピング装置 - Google Patents
インクジェットプリンタのキャッピング装置Info
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- JP3289278B2 JP3289278B2 JP94691A JP94691A JP3289278B2 JP 3289278 B2 JP3289278 B2 JP 3289278B2 JP 94691 A JP94691 A JP 94691A JP 94691 A JP94691 A JP 94691A JP 3289278 B2 JP3289278 B2 JP 3289278B2
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェットプリン
タのキャッピング装置に関する。
タのキャッピング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のインクジェットプリンタのキャッ
ピング装置は、特開平1−125239号公報に開示さ
れたように図5に示すように構成されていた。22は、
記録紙上を印字、すなわち記録紙幅方向に移動するキャ
リッジであり、このキャリッジ22には、プリントヘッ
ド、すなわち記録ヘッド18とカートリッジ20を搭載
している。プリントヘッド18が、キャリッジ22とと
もにキャップする位置の方向(図中右方向)へ移動するに
連れて、キャリッジ22にあるペン支持体46がそり1
4の腕48に接続して、キャップアセンブリ38のキャ
ップ50と整列させるので、キャップ50がオリフィス
板のペンのオリフィスの回りを覆うようになる。オリフ
ィス板は、プリントヘッド18の一部であり、その寸法
が小さいため、ここに描いた図面の尺度では見ることが
難しい。
ピング装置は、特開平1−125239号公報に開示さ
れたように図5に示すように構成されていた。22は、
記録紙上を印字、すなわち記録紙幅方向に移動するキャ
リッジであり、このキャリッジ22には、プリントヘッ
ド、すなわち記録ヘッド18とカートリッジ20を搭載
している。プリントヘッド18が、キャリッジ22とと
もにキャップする位置の方向(図中右方向)へ移動するに
連れて、キャリッジ22にあるペン支持体46がそり1
4の腕48に接続して、キャップアセンブリ38のキャ
ップ50と整列させるので、キャップ50がオリフィス
板のペンのオリフィスの回りを覆うようになる。オリフ
ィス板は、プリントヘッド18の一部であり、その寸法
が小さいため、ここに描いた図面の尺度では見ることが
難しい。
【0003】ペン支持体46が腕48をさらに図の右方
向へ移動させると、そり14が同時に斜面52を登り、
キャップ50をプリントヘッド13のオリフィス板の周
囲に対して押し上げ、オリフィスを大気からシールす
る。
向へ移動させると、そり14が同時に斜面52を登り、
キャップ50をプリントヘッド13のオリフィス板の周
囲に対して押し上げ、オリフィスを大気からシールす
る。
【0004】そり14がその斜面52を登るにつれて、
ペンキャッチャ54がプリントヘッドのスロット56と
係合する。ブリントヘッド18がその後サービスステー
ションを去るとき、ペンキャッチャ54はそり14が、
その不動作位置まで確実に戻るように構成されていた。
ペンキャッチャ54がプリントヘッドのスロット56と
係合する。ブリントヘッド18がその後サービスステー
ションを去るとき、ペンキャッチャ54はそり14が、
その不動作位置まで確実に戻るように構成されていた。
【0005】また、別のインクジェットプリンタのキャ
ッピング装置としては、特開昭59−103762公報
に開示されたように図6に示す構成をとっていた。10
1が印字ヘッドであり、その両脇に印字ヘッドを支持保
護するカバー102a,102b、が装置されている。
それらは、モーターなどの駆動手段(図示せず)によっ
てガイドレール103a、103bに沿ってプラテン1
06に平行に移動するキャリッジ104に載荷されてい
る。印字ヘッド101が非記録時状態においては、印字
ヘッド101は、図に示した位置であるホームポジショ
ンにある。その位置に置いて逆L字形のキャップ本体1
07が設置されており、L字の腕にはゴムなどの弾性材
料で形成されたキャップ部材108が装置されている。
そして、キャップ本体107の回転中心にある軸113
に連結された連結板114により不動の位置にある第1
のピン115と、キャップ本体107の回転にともなっ
て弧を描いて移動する第2のピン116を両端に取り付
けられたバネ110によって紙面から見て右回りのモー
メントの力で印字ヘッド101の先端のノズル面109
に所定の圧力で圧接されている。次に印字ヘッド101
が印字を行なうときの図を図7に示す。キャリッジ10
4に設けられている爪111は、キャップ本体107の
アーム112の先端に接触されているのでキャリッジ1
12の移動にともなってキャップ本体107を左まわり
に回転させる。その結果、キャップ部材108は、ノズ
ル面109より離れるが、キャップ本体107の回りに
は、バネ110によって右回りのモーメントの力により
抵抗力が生ずる。しかし、図7に示す状態では、第1の
ピン115と第2のピン116を結ぶ線上に回転軸11
3があるため、キャップ本体107に生ずるモーメント
の力は零の中立状態となる。その後、キャップ本体10
7をそのまま回転させると、それ以後は、左回りのモー
メントの力が生ずるのでキャップ本体107に設置され
ている爪111から離れても回転を続ける。そして第1
のピン115の回転半径内に設置されているストッパ1
17にキャップ本体107が接触してキャップ本体11
7の回転は停止するように構成されていた。
ッピング装置としては、特開昭59−103762公報
に開示されたように図6に示す構成をとっていた。10
1が印字ヘッドであり、その両脇に印字ヘッドを支持保
護するカバー102a,102b、が装置されている。
それらは、モーターなどの駆動手段(図示せず)によっ
てガイドレール103a、103bに沿ってプラテン1
06に平行に移動するキャリッジ104に載荷されてい
る。印字ヘッド101が非記録時状態においては、印字
ヘッド101は、図に示した位置であるホームポジショ
ンにある。その位置に置いて逆L字形のキャップ本体1
07が設置されており、L字の腕にはゴムなどの弾性材
料で形成されたキャップ部材108が装置されている。
そして、キャップ本体107の回転中心にある軸113
に連結された連結板114により不動の位置にある第1
のピン115と、キャップ本体107の回転にともなっ
て弧を描いて移動する第2のピン116を両端に取り付
けられたバネ110によって紙面から見て右回りのモー
メントの力で印字ヘッド101の先端のノズル面109
に所定の圧力で圧接されている。次に印字ヘッド101
が印字を行なうときの図を図7に示す。キャリッジ10
4に設けられている爪111は、キャップ本体107の
アーム112の先端に接触されているのでキャリッジ1
12の移動にともなってキャップ本体107を左まわり
に回転させる。その結果、キャップ部材108は、ノズ
ル面109より離れるが、キャップ本体107の回りに
は、バネ110によって右回りのモーメントの力により
抵抗力が生ずる。しかし、図7に示す状態では、第1の
ピン115と第2のピン116を結ぶ線上に回転軸11
3があるため、キャップ本体107に生ずるモーメント
の力は零の中立状態となる。その後、キャップ本体10
7をそのまま回転させると、それ以後は、左回りのモー
メントの力が生ずるのでキャップ本体107に設置され
ている爪111から離れても回転を続ける。そして第1
のピン115の回転半径内に設置されているストッパ1
17にキャップ本体107が接触してキャップ本体11
7の回転は停止するように構成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の第1の
従来技術では、オリフィス板をシールするシール力をキ
ャップ自体の弾性変形に頼っているため、キャップが比
較的小さい場合においてはこの方法でも所定の目的を達
成できるものの、キャップが大型の時やキャップ力を微
妙にコントロールしなければならないときには安定した
キャッピングができないという問題点を有する。さら
に、封筒などの厚紙に印字する際にプラテンからキャリ
ッジ自体を遠ざけてしまうように構成されたインクジェ
ットプリンタにおいては、もはやキャップ自体の変形で
は安定したシールを得ることはできないという問題点を
有する。
従来技術では、オリフィス板をシールするシール力をキ
ャップ自体の弾性変形に頼っているため、キャップが比
較的小さい場合においてはこの方法でも所定の目的を達
成できるものの、キャップが大型の時やキャップ力を微
妙にコントロールしなければならないときには安定した
キャッピングができないという問題点を有する。さら
に、封筒などの厚紙に印字する際にプラテンからキャリ
ッジ自体を遠ざけてしまうように構成されたインクジェ
ットプリンタにおいては、もはやキャップ自体の変形で
は安定したシールを得ることはできないという問題点を
有する。
【0007】また第2の従来技術においてもキャップの
シール力は、引っ張りコイルバネによって得られるため
安定しているが、キャップ本体の回転中心からキャップ
までの距離とキャリッジとの係合部までとの距離が異な
っている。そのため、キャップするときにキャップとノ
ズル面との間に相対速度が発生してしまう。その時、弾
性部材であるキャップに不必要な変形が発生することに
よるシール不良が起きるという問題点を有する。
シール力は、引っ張りコイルバネによって得られるため
安定しているが、キャップ本体の回転中心からキャップ
までの距離とキャリッジとの係合部までとの距離が異な
っている。そのため、キャップするときにキャップとノ
ズル面との間に相対速度が発生してしまう。その時、弾
性部材であるキャップに不必要な変形が発生することに
よるシール不良が起きるという問題点を有する。
【0008】そこで本発明は、このような問題点を解決
するもので、その目的とするところは、キャップ動作の
駆動力は、キャリッジの動きから得るようにしたキャッ
ピング装置であって、キャップの形状によらず、またキ
ャップとノズルとの位置が変化するようなインクジェッ
トプリンタにおいても安定したキャッピング手段を提供
するところにある。
するもので、その目的とするところは、キャップ動作の
駆動力は、キャリッジの動きから得るようにしたキャッ
ピング装置であって、キャップの形状によらず、またキ
ャップとノズルとの位置が変化するようなインクジェッ
トプリンタにおいても安定したキャッピング手段を提供
するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるインクジェ
ットプリンタのキャッピング装置は、記録ヘッドを担持
し、かつ記録紙幅方向に往復動するキャリッジと、記録
領域外で記録ヘッドの記録紙対向面を覆うべく配設され
た弾性体からなるキャップ部材と、キャリッジの記録領
域外への走行により、自由端に保持したキャップ部材を
記録ヘッドに対して密着させるべく、キャリッジの走行
方向を直交する向きの中立線を境として走行方向前後に
傾斜し得るよう固定部材上の支持ピンを支点として揺動
するキャップ支持レバーと、このキャップ支持レバーを
介してキャップ部材を記録ヘッドに向けて付勢すべく、
支持ピンに作用するバネ部材と、を備えたものである。
また、記録ヘッドの記録紙対向面にキャップ部材を密着
させた状態で、キャップ支持レバーを中立線よりも非印
字領域側に傾斜保持させるべくキャリッジを中立線を越
えた位置まで移行させるようにしたものである。さら
に、支持ピンをキャップ支持レバーの軸心方向に変位自
在に案内するガイド部を備え、記録ヘッドからガイド部
の底部までの距離を、キャップ支持レバーのキャップ部
材側の自由端から支持ピンまでの距離よりも短く設定し
たものである。
ットプリンタのキャッピング装置は、記録ヘッドを担持
し、かつ記録紙幅方向に往復動するキャリッジと、記録
領域外で記録ヘッドの記録紙対向面を覆うべく配設され
た弾性体からなるキャップ部材と、キャリッジの記録領
域外への走行により、自由端に保持したキャップ部材を
記録ヘッドに対して密着させるべく、キャリッジの走行
方向を直交する向きの中立線を境として走行方向前後に
傾斜し得るよう固定部材上の支持ピンを支点として揺動
するキャップ支持レバーと、このキャップ支持レバーを
介してキャップ部材を記録ヘッドに向けて付勢すべく、
支持ピンに作用するバネ部材と、を備えたものである。
また、記録ヘッドの記録紙対向面にキャップ部材を密着
させた状態で、キャップ支持レバーを中立線よりも非印
字領域側に傾斜保持させるべくキャリッジを中立線を越
えた位置まで移行させるようにしたものである。さら
に、支持ピンをキャップ支持レバーの軸心方向に変位自
在に案内するガイド部を備え、記録ヘッドからガイド部
の底部までの距離を、キャップ支持レバーのキャップ部
材側の自由端から支持ピンまでの距離よりも短く設定し
たものである。
【0010】
【作用】本発明の上記構成によれば、キャップのシール
力をキャップバネによりコントロールすることができる
とともに、キャップ面とノズル面との間に相対速度が発
生することがないため常に安定したキャップ動作が可能
となる。
力をキャップバネによりコントロールすることができる
とともに、キャップ面とノズル面との間に相対速度が発
生することがないため常に安定したキャップ動作が可能
となる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明
する。
する。
【0012】図1は、本発明の一実施例を示す平面図で
ある。図中Pは、用紙である。1は、用紙Pを巻き付け
て用紙Pを搬送するためのプラテンである。このプラテ
ン1に対向してキャリッジガイド2に案内され、プラテ
ン1の軸方向に移動するキャリッジ3がある。このキャ
リッジ3上には、印字ヘッド4が搭載されている。図
は、キャリッジ3がホームポジションにある状態を示し
ており、この状態においては、印字ヘッド4のノズル部
の乾燥を防止するために弾性材料からなるキャップ5が
ノズルを覆うことによってノズル部を湿潤状態に保つよ
うに構成されている。このキャップ5は、チューブ6を
介し図示しないヘッド回復手段に接続されており、印字
ヘッド4にインクの吐出不良が発生したときノズルから
インクをポンプにより吸引することによって吐出不良を
回復するように構成されている。
ある。図中Pは、用紙である。1は、用紙Pを巻き付け
て用紙Pを搬送するためのプラテンである。このプラテ
ン1に対向してキャリッジガイド2に案内され、プラテ
ン1の軸方向に移動するキャリッジ3がある。このキャ
リッジ3上には、印字ヘッド4が搭載されている。図
は、キャリッジ3がホームポジションにある状態を示し
ており、この状態においては、印字ヘッド4のノズル部
の乾燥を防止するために弾性材料からなるキャップ5が
ノズルを覆うことによってノズル部を湿潤状態に保つよ
うに構成されている。このキャップ5は、チューブ6を
介し図示しないヘッド回復手段に接続されており、印字
ヘッド4にインクの吐出不良が発生したときノズルから
インクをポンプにより吸引することによって吐出不良を
回復するように構成されている。
【0013】図2に、図1に示したキャップ構成で、キ
ャリッジ3が印字状態にありキャップ5が開いている状
態を示す。キャップ5は、キャップ固定部材7に固定さ
れている。このキャップ固定部材7にはピン7aが付設
されており、キャップ支持レバー8に対し回転可能に支
持されている。キャップ支持レバー8の、キャップ固定
部材7を揺動可能に支持する穴8aの他端には、揺動中
心であるピン8bが付設されており固定されたU溝9に
沿って、固定されたバネ掛け10の間に掛けられた引っ
張りコイルバネであるところのキャップバネ11によっ
て上方に引き上げられた状態でピン8bを中心として回
転可能に支持されている。すなわち、図4に一点鎖線で
示すように、キャリッジの走行方向に直交する中立線の
走行方向前後に揺動自在になされている。さらにキャッ
プ支持レバー8にはバネ掛け8cが付設されており、固
定されたバネ掛け12との間に掛けられたリターンバネ
13により反時計方向にひかれて常に図示したように印
字ヘッド4との間にキャップ5が隙間を開けた状態で保
持されている。
ャリッジ3が印字状態にありキャップ5が開いている状
態を示す。キャップ5は、キャップ固定部材7に固定さ
れている。このキャップ固定部材7にはピン7aが付設
されており、キャップ支持レバー8に対し回転可能に支
持されている。キャップ支持レバー8の、キャップ固定
部材7を揺動可能に支持する穴8aの他端には、揺動中
心であるピン8bが付設されており固定されたU溝9に
沿って、固定されたバネ掛け10の間に掛けられた引っ
張りコイルバネであるところのキャップバネ11によっ
て上方に引き上げられた状態でピン8bを中心として回
転可能に支持されている。すなわち、図4に一点鎖線で
示すように、キャリッジの走行方向に直交する中立線の
走行方向前後に揺動自在になされている。さらにキャッ
プ支持レバー8にはバネ掛け8cが付設されており、固
定されたバネ掛け12との間に掛けられたリターンバネ
13により反時計方向にひかれて常に図示したように印
字ヘッド4との間にキャップ5が隙間を開けた状態で保
持されている。
【0014】以上の構成を側面からみた図を図3に示
す。キャップ支持レバー8は、その両側に設けられたU
溝9にピン8bによって接している。キャップバネ11
は、U溝9のほぼ中央に付設されたバネ掛け8dと固定
のバネ掛け10(図では省略)の間に掛けられており、
常に図の上方へキャップ支持レバー8を引き上げてい
る。このバネ掛け8dの位置は、キャップ支持レバー8
に不要なモーメントがかからないようにピン8bの中央
が望ましい。またバネ掛け8cの位置もキャップ支持レ
バー8がスムーズに回転するようにU溝9の中央付近に
付設するのが望ましい。
す。キャップ支持レバー8は、その両側に設けられたU
溝9にピン8bによって接している。キャップバネ11
は、U溝9のほぼ中央に付設されたバネ掛け8dと固定
のバネ掛け10(図では省略)の間に掛けられており、
常に図の上方へキャップ支持レバー8を引き上げてい
る。このバネ掛け8dの位置は、キャップ支持レバー8
に不要なモーメントがかからないようにピン8bの中央
が望ましい。またバネ掛け8cの位置もキャップ支持レ
バー8がスムーズに回転するようにU溝9の中央付近に
付設するのが望ましい。
【0015】次に上記のように構成されたキャッピング
装置の動作について説明する。図2において、印字ヘッ
ド4を搭載したキャリッジ3が図の左方より移動してく
ると、キャップ固定部材7に付設された腕7bにキャリ
ッジ3に付設された面3aが接触する。さらにキャリッ
ジ3が右方に移動するとキャップ固定部材7がそれに連
れて動き、キャップ支持レバー8をビン8bを中心とし
て時計方向に回転させる。さらにキャリッジ3が右方に
移動するとキャリッジ3は、フレーム14に付設された
度当り14aにぶつかって停止する。この状態が図1で
ある。このとき、キャップ支持レバー8は、ガイド部材
2に対して直角方向(図で鉛直方向)よりもさらに右方
向に回転している。これは、キャリッジ3の軸方向に力
がかかっても、キャリッジ3が図で左方へ動き出さない
ためである。
装置の動作について説明する。図2において、印字ヘッ
ド4を搭載したキャリッジ3が図の左方より移動してく
ると、キャップ固定部材7に付設された腕7bにキャリ
ッジ3に付設された面3aが接触する。さらにキャリッ
ジ3が右方に移動するとキャップ固定部材7がそれに連
れて動き、キャップ支持レバー8をビン8bを中心とし
て時計方向に回転させる。さらにキャリッジ3が右方に
移動するとキャリッジ3は、フレーム14に付設された
度当り14aにぶつかって停止する。この状態が図1で
ある。このとき、キャップ支持レバー8は、ガイド部材
2に対して直角方向(図で鉛直方向)よりもさらに右方
向に回転している。これは、キャリッジ3の軸方向に力
がかかっても、キャリッジ3が図で左方へ動き出さない
ためである。
【0016】このとき、図4に示すように、キャップ面
とキャップ支持部材7のピン7aとの距離をL1、キャ
ップ支持レバー8のピン8bとキャップ固定部材7のピ
ン7aとの距離をL2、キャップ支持レバー8のピン8
bの半径をr、キャップ支持レバー8の図で垂直方向か
らの倒れ角をθ、U溝9の上端とヘッド4のノズル面と
の距離をL3とすると、 L3<L1+L2*COSθ−r となるように各々の寸法を設定してある。このため、図
のように、キャップされた状態においては、キャップ支
持レバー8のピン8bは、U溝の最上部から離れる。こ
の状態では、キャップバネのバネ力は、キャップ支持レ
バー8を介してキャップ5に伝えられるためキャップバ
ネのバネ力を適当に設定することにより安定したシール
が得られる。さらに、キャップ5と印字ヘッド4は、キ
ャップ固定部材7の腕7bと、キャリッジ3上の面3a
の働きにより同じ速度で移動するため、キャッピングす
るときも安定したシールを得ることが可能である。
とキャップ支持部材7のピン7aとの距離をL1、キャ
ップ支持レバー8のピン8bとキャップ固定部材7のピ
ン7aとの距離をL2、キャップ支持レバー8のピン8
bの半径をr、キャップ支持レバー8の図で垂直方向か
らの倒れ角をθ、U溝9の上端とヘッド4のノズル面と
の距離をL3とすると、 L3<L1+L2*COSθ−r となるように各々の寸法を設定してある。このため、図
のように、キャップされた状態においては、キャップ支
持レバー8のピン8bは、U溝の最上部から離れる。こ
の状態では、キャップバネのバネ力は、キャップ支持レ
バー8を介してキャップ5に伝えられるためキャップバ
ネのバネ力を適当に設定することにより安定したシール
が得られる。さらに、キャップ5と印字ヘッド4は、キ
ャップ固定部材7の腕7bと、キャリッジ3上の面3a
の働きにより同じ速度で移動するため、キャッピングす
るときも安定したシールを得ることが可能である。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように発明によれば、インク
ジェットヘッドのノズル部を覆うキャップのシール力を
バネにより与えることにより常に安定したキャップ動作
を行うことができるという効果を有する。
ジェットヘッドのノズル部を覆うキャップのシール力を
バネにより与えることにより常に安定したキャップ動作
を行うことができるという効果を有する。
【0018】さらに、キャップ状態において、キャリッ
ジ動作に対して規制力を得ることができるため輸送中な
どにおけるキャップのはずれを防止できるという効果を
有する。
ジ動作に対して規制力を得ることができるため輸送中な
どにおけるキャップのはずれを防止できるという効果を
有する。
【図1】本発明の一実施例を示す平面図。
【図2】同上実施例の印字状態を示す平面図。
【図3】同上実施例のキャップ構造を示す側面図。
【図4】同上実施例の部品の寸法関係を示す平面図。
【図5】従来のキャッピング装置を示す正面図。
【図6】従来のキャッピング装置を示す正面図。
【図7】従来のキャッピング装置を示す正面図。
3 キャリッジ 4 印字ヘッド 5 キャップ 7 キャップ固定部材 8 キャップ支持レバー 8b ピン 9 U溝 9 ガイド部材 11 キャップバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊谷利雄 長野県諏訪市大和3丁目3番5号セイコ ーエプソン株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−79937(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 2/165
Claims (3)
- 【請求項1】 記録ヘッドを担持し、かつ記録紙幅方向
に往復動するキャリッジと、 記録領域外で前記記録ヘッドの記録紙対向面を覆うべく
配設された弾性体からなるキャップ部材と、 前記キャリッジの記録領域外への走行により、自由端に
保持した前記キャップ部材を前記記録ヘッドに対して密
着させるべく、前記キャリッジの走行方向を直交する向
きの中立線を境として走行方向前後に傾斜し得るよう固
定部材上の支持ピンを支点として揺動するキャップ支持
レバーと、該キャップ支持レバーを介して 前記キャップ部材を前記
記録ヘッドに向けて付勢すべく、前記支持ピンに作用す
るバネ部材と、 を備えたことを特徴とするインクジェットプリンタのキ
ャッピング装置。 - 【請求項2】 前記記録ヘッドの記録紙対向面に前記キ
ャップ部材を密着させた状態で、前記キャップ支持レバ
ーを前記中立線よりも非印字領域側に傾斜保持させるべ
く前記キャリッジを前記中立線を越えた位置まで移行さ
せるようにしたことを特徴とする請求項1記載のインク
ジェットプリンタのキャッピング装置。 - 【請求項3】 前記支持ピンを前記キャップ支持レバー
の軸心方向に変位自在に案内するガイド部を備え、 前記記録ヘッドから前記ガイド部の底部までの距離を、
前記キャップ支持レバーのキャップ部材側の自由端から
前記支持ピンまでの距離よりも短く設定したことを特徴
とする請求項1のインクジェットプリンタのキャッピン
グ装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP94691A JP3289278B2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | インクジェットプリンタのキャッピング装置 |
US07/814,825 US5260724A (en) | 1991-01-09 | 1991-12-31 | Capping device for ink jet printer |
EP92100291A EP0494674B1 (en) | 1991-01-09 | 1992-01-09 | Capping device for ink jet printer |
DE69221743T DE69221743T2 (de) | 1991-01-09 | 1992-01-09 | Abdeckeinrichtung eines Tintenstrahldruckers |
SG1996004632A SG46430A1 (en) | 1991-01-09 | 1992-01-09 | Capping device for ink jet printer |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP94691A JP3289278B2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | インクジェットプリンタのキャッピング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04235052A JPH04235052A (ja) | 1992-08-24 |
JP3289278B2 true JP3289278B2 (ja) | 2002-06-04 |
Family
ID=11487845
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP94691A Expired - Fee Related JP3289278B2 (ja) | 1991-01-09 | 1991-01-09 | インクジェットプリンタのキャッピング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3289278B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100457536B1 (ko) * | 2002-11-19 | 2004-11-17 | 삼성전자주식회사 | 잉크젯 프린터의 캐리어 로킹 장치 |
JP4586978B2 (ja) * | 2005-03-29 | 2010-11-24 | セイコーエプソン株式会社 | 記録ヘッドのキャッピング装置、記録装置、および、液体噴射装置。 |
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1991
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