JP3278397B2 - 視線検出機能を有するカメラ - Google Patents
視線検出機能を有するカメラInfo
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Description
用するカメラあるいはビデオカメラもしくは産業機器と
協同する撮影装置に関し、特に操作者の視線を検出して
視線を向けられた物体に焦点調節し得る様なカメラ(カ
メラ・ボディも含むものとする)に関するものである。
とサーボモードが設けられており、対象の動きによって
使い分けられている。例えばワンショットモードは主に
静止した被写体に対して使用され、一旦合焦した後はレ
ンズ駆動が禁止され(AFロック状態)、もし必要なら
その後にフレーミングを行うモードであり、サーボモー
ドは主に動く被写体に対して使用され、被写体距離の変
化に付随して連続したレンズ駆動を行うモードである。
る被写体に対してピントを追従させるための技術とし
て、予測制御を行うことや多数の検出領域を配置するこ
とが考えられる。従来のカメラで行われている予測制御
は、被写体情報を得てから、測距演算を経て撮影レンズ
の駆動を行い、更にシャッター走行を行うというタイム
ラグを考慮し、被写体の動きに対するレンズ駆動の追従
の遅れを過去の焦点検出データから予測し、レンズ駆動
データの補正を行うものである。一方、多数の検出領域
を配置することで、動いている被写体を画面の中央に捉
えなくとも焦点を合わせることが可能となる。上記の2
つの技術をあわせて用いることにより、中央以外に存在
する被写体の動きを遅れることなく追従して駆動を行う
ことが出来る。
域を配置することで被写体以外の物体情報も検出されて
しまい、その結果、誤って背景等にピントが合うことも
起こり得る。予測制御では過去のデフォーカス情報を用
いて、レリーズボタンを押したときに最適になるであろ
う位置まで撮影レンズを駆動するため、適切な検出領域
を選択していることが極めて重要となる。したがって、
動く被写体に正確に焦点を合わせ、かつ被写体の動きに
遅れることなく精度良く追従してレンズ駆動を行う機能
が必要となる。
を正確に捉え、被写体の動きをより精度良く追従してレ
ンズ駆動を行うことができるカメラを提供することを課
題とする。なお、本願では、撮影レンズを固着したカメ
ラ、撮影レンズを着脱するカメラそして撮影レンズを離
脱させた所謂カメラボディを、言葉の煩雑さを避けるた
めに全てカメラと言うこととする。
め、本願の請求項1に記載の発明は、レンズ駆動により
レンズの焦点調節を制御するレンズ制御手段と、観察者
の視線位置情報を検出する視線検出手段と、被写界面内
に複数存在する焦点検出領域のうち前記視線位置情報を
用いて選択された焦点検出領域の焦点検出を行う焦点検
出手段とを備え、被写体との距離変化に伴う結像面位置
の変化を追従して補正するサーボモードでは、毎回の焦
点検出に先立って視線検出を行い、前記レンズ制御手段
は複数の時点における焦点検出結果に基づいてレンズの
駆動量を演算し連続的にレンズの焦点調節を制御するカ
メラにおいて、前記サーボモードにおいて検出された視
線位置情報の信頼性が低い場合は、前記焦点検出手段は
信頼性の低い視線位置情報が検出される以前に検出され
た視線位置情報に基づいて焦点検出を行い、前記レンズ
制御手段は該焦点検出結果を含む複数の焦点検出結果に
基づいてレンズの駆動量を演算するものである。
例を説明するもので、図1から図11は装置の動作を説
明するためのフローチャートであり、図12は視線方向
の検出装置を具えたカメラの光学配置を示し、図13か
ら図16は視線方向の検出方法を説明する図である。ま
た、図17から図20は焦点検出装置の構成を説明する
ための図、図24はカメラの主に電気系を示す図であ
る。
スカメラのカメラ本体で、5はレンズ鏡筒であり、カメ
ラ本体4に着脱自在もしくは固設されているものとす
る。1は撮影レンズを図式的に示しており、レンズ鏡筒
5内に収納されており、図示しない駆動モータの駆動力
により光軸x方向へ移動しフォーカシングが実行され
る。
で、3はサブミラーであり、サブミラー3は主ミラー2
に支持されているものとする。続く6は焦点検出装置
で、詳細は後述するが、撮影レンズ1を屈折通過し、主
ミラー2を透過してサブミラー3で反射した光を受け
る。一方、主ミラー2の反射光路上に配された7はフォ
ーカシングスクリーン、8はベンタゴナルプリズム、1
5は接眼レンズで、これらはファインダー系を構成す
る。9は光分割器で、内部には赤外光を反射し可視光を
透過するダイクロイックミラーが斜設されており、ファ
インダー系光路に設けられる。11は投受光レンズ、1
2はハーフミラー、13は赤外光を発光する、LEDの
様な照明点光源である。光源13は投受光レンズ11と
接眼レンズ15を合成した系の一方の焦点位置にあるも
のとし、光源13を発した光束はハーフミラー12、投
受光レンズ11、光分割器9を経て、接眼レンズ15か
ら平行光として移出する。14は素子配列を具える光電
変換器で、接眼レンズ15と投受光レンズ11により前
眼部が結像される位置に配され、眼球像と光源の角膜反
射像を受像する。部材9,11,12,13,14そし
て接眼レンズ15が視線検出装置の光学系を構成する。
って説明する。図中20は投受光レンズ11と接眼レン
ズ15を合成したレンズを示すものとし、22は観察者
の眼球を模型眼的に示すもので、21は角膜、23は虹
彩である。
20により平行光となり眼球の角膜21を照明する。こ
のとき角膜21の表面で反射した赤外光の一部により形
成される角膜反射像dは虹彩23の近傍に生じレンズ2
0により集光されハーフミラー12を透過し光電変換器
14上の位置d′に再結像する。
光レンズ20、ハーフミラー12を介して光電変換器1
4上の位置a′、b′に該端部a、bの像を結像する。
レンズ20の光軸アに対する眼球の光軸イの回転角θが
小さい場合、虹彩23の端部a、bのZ座標をZa、Z
bとすると、虹彩23の中心位置cの座標Zcは、 Zc≒(Za+Zb)/2 と表わされる。
Zd、角膜21の曲率中心Oと虹彩23の中心Cまでの
距離をOCとすると眼球光軸イの回転角θは、 OC*SINθ≒Zc−Zd(1) の関係式を略満足する。ここで角膜反射像の位置dのZ
座標Zdと角膜21の曲率中心のOのZ座標Zoとは一
致している。このため光電変換器14上に投影された各
特異点(角膜反射像dおよび虹彩の端部a、b)の位置
を検出することにより眼球光軸イの回転角θを求めるこ
とができる。この時(1)式は、 β*OC*SINθ≒(Za′+Zb′)/2−Zd′(2) とかきかえられる。ただし、βは角膜反射像の発生位置
dとレンズ20との距離L1とレンズ20と光電変換器
14との距離L0とで決まる倍率である。
るプルキンエ第1像を用いた視線検出方法を示したが、
人眼の構造から水晶体の反射像等、4個のプルキンエ像
の形成が知られており、光電変換器14上にはこれらの
像も形成されることになるがプルキンエ第1像以外は比
較的光強度が低いので、適当な電気処理を施すことで検
出の妨げになることはない。また実際に人が物を見る場
合、黄斑が視界の中央になるため眼球の幾何学的な光軸
と視軸(視線)の間には偏差が存在するが、演算の際に
一定量の修正を施すことで実用上問題がなく、精密な修
正を要する場合には特開平1−241511号公報で説
明した方法が採用できる。
下方向に素子を一次元的に配列しているものとし、検出
装置の単純化のために図14に描く通り各素子14は縦
幅が横幅の数倍以上の短冊形状になっている。これによ
り縦方向の検出は困難となるが、眼球の縦方向の平行移
動もしくは回転に対してほとんど不感にすることができ
て信号処理は簡単になる。なお、類似の作用を得るため
素子の並び方向と垂直な方向に屈折力を持つ円柱レンズ
を光電変換器の前面に接着しても良い。
ンエ第1像62が形成された様子を描いており、図15
は正面から見た時の観察眼の像を示す。
6に示す出力が得られ、65はプリキンエ第1像62に
相当する出力、67と68は虹彩のエッジ部に当り、両
側の高い出力値は強膜(白目)に当る。
から得られる。最も簡単にはエッジ部において、虹彩部
81平均の半値に近い出力を生ずる画素番号をi1 ,i
2 とする瞳孔中心の位置座標は i0 =(i1 +i2 )/2 で与えられる。プルキンエ第1像の位置は、瞳孔暗部に
おいて局部的に現われる最大のピークから求められるの
で、この位置と先の瞳孔中心との相対位置関係により、
眼球の回転状況、従って、視線の方向を知ることができ
る。なお、82、83は上下のまぶたである。続いて図
17を使って焦点検出装置の構成を説明するが、本焦点
検出装置は、夫々、複数の検出視野を有するブロックの
1つを選択し得る様になっている。図18は軸上ブロッ
クを選択した場合、図19は軸外ブロックを選択した場
合の光学作用を示している。
で反射した後の部位に当る。破線と実践で描かれた部材
81は視野マスクで、軸上ブロックの検出視野を極める
矩形開口81a,81b,81c左軸外ブロック81
d,81e,81f,右軸外ブロック81g,81h,
81iを具え、撮影レンズの予定結像面またはその近傍
に配される。80は可動マスクで、軸上もしくは両軸外
ブロックの1つを選択するための矩形開口80aを具
え、視野マスク81に接近して図示しない保持部材に摺
動自在に支持されているものとする。また可動マスク8
0の端部には駆動片122が固設されており、駆動片に
は雌ねじが形成されている。121はステッピングモー
タで、モータの回転軸にリードスクリュー121aが連
結される。リードスクリュー121aは先程の駆動片の
雌ねじに螺合しているので、ステッピングモータに給電
されるとリードスクリュー121aが回転し、駆動片1
22そして可動マスク80が矢印A方向に移動する。
することで可動マスクの開口は視野マスク81の3つの
ブロックに対応した3つの位置を選択し得る。
ックを通過した光束と軸外ブロックを通過した光束に互
いに異なった屈折力を付与し、後述する光電変換素子8
5が良好な状態で光束を受ける様に調整している。84
は2次結像レンズ群で、84aから84dまでの正レン
ズが一体的に作られている。正レンズ84a乃至84d
は3通りの対、即ち84aと84d、84bと84c、
84cと84dを構成する。
84dを通過する光束を規制するため夫々の正レンズに
対応する楕円開口を備える。85は光電変換素子で、組
をなす画素の配列SNS3とSNS4、SNS5とSN
S6、SNS7とSNS8を有し、透明樹脂製のパッケ
ージ86に封入されている。なお、視野マスク81の各
ブロックの上段、中段、下段の検出視野を通過した光束
は光電変換素子85の下段、中段、上段のアレイの組に
夫々、入射することになる。
物レンズ1の光軸上にある場合の例で、焦点検出のため
の光束は、可動マスク開口80a、固定マスク開口81
bを通った後、分割フィールドレンズの中央部82aに
入射する。この分割フィールドレンズ82は中央部にお
いて、多孔マスク83と対物レンズの射出瞳面38とを
共役関係におき、特に、多孔マスクの2つの開口83
b、83cの中心を射出瞳の中心に投影している。ま
た、多孔マスクの開口83b、83cを通った光束は、
その背後に置かれた再結像レンズ84のレンズ部84
b、84cに夫々入射する。2次結像レンズ群のレンズ
84b、84cは対物レンズ1の予定結像面と光電変換
素子85の受光面とを共役な関係におき、一対の物体の
2次像を光電変換素子の受光面上に形成する。この2次
結像レンズによって固定マスクの開口81bの像が形成
される光電変換素子上に配された多数の画素から成る一
対の画素列SNS5、SNS6の逆投影像が測距視野と
なる。上記の2次像は撮影レンズ1の予定結像面に対す
る結像状態に応じて、その相対的間隔が変化するため、
これを光電変換した後、所定の演算を施すことで撮影レ
ンズの結像状態を知ることができる。図20のAiとB
iは光電変換した信号の1例である。
焦点検出系に入射した光束は、2次結像レンズ84b、
84cの作用により、光電変換素子の画素列SNS3、
SNS4、SNS7、SNS8の上に結像し、物体の2
次像を形成する。これらの像も同様に対物レンズの結像
状態に応じて、相対的間隔が変化することを利用して固
定マスク81a、81c部におけるが可能である。
対物レンズ1の光軸から外れた位置にある場合の例で、
焦点検出のための光束は、可動マスク開口80a、固定
マスク開口81eを通った後、分割フィールドレンズ8
2の周辺部82bに入射している。分割フィールドレン
ズの周辺部82bの光軸88は対物レンズの光軸とは異
なり、多孔マスク83と対物レンズ1の射出瞳面38と
を共役関係におくとともに、多孔マスクの開口83a、
83bの中心を射出瞳の中心に投影している。多孔マス
ク83a、83bを通った光束は、2次結像レンズ84
のレンズ部に84a、84bに夫々入射し、光電変換素
子の一対の画素列SNS5、SNS6上に夫々物体の2
次像を形成する。従って図18を使って説明した軸上検
出視野の場合と同様に、一対の2次像を画素列SNS
5、SNS6によって光電変換した信号に対し所定の演
算を施すことによって対物レンズの結像状態を知ること
ができる。また、視野マスク81eの上下の開口につい
ては画素列SNS3、SNS4、SNS7、SNS8上
の像を光電変換することで検出可能である。
側の検出系については、軸対称であるための説明を省略
する。
は視野マスク開口81d,81a,81gの位置におけ
る焦点検出に供され、画素列SNS5,SNS6は開口
81e,81b,81hの位置、画素列SNS7,SN
S8は開口81f,81c,81iの位置での焦点検出
に供される。合計9か所の位置における焦点検出が3対
の画素列で可能になっている。いずれも画素列の2次結
像レンズによる逆投影像が実際の検出視野であって、こ
れらをファインダー視野内に図21の様に表示すれば操
作者に都合が良い。但し、検出枠94a乃至94iを図
12のフォーカシングスクリーンの内1面に書き込んで
も良いし、別にフォーカシングスクリーンの上方に隣接
して例えば液晶表示板16を設け、選択したブロックの
検出視野を表示しても良い。
に射出瞳像との位置関係を示すものである。図中90
a,90b,90cはそれぞれ、分割フィールドレンズ
の中央部82a、周辺部82b、82cによる対物レン
ズ1の射出瞳の像で、視野マスク81の9つの開口を通
して得られたものである。射出瞳像90aの内部には、
多孔マスク開口83b、83cが、射出瞳像90bの内
部には、多孔マスク開口83a、83bが、射出瞳像9
0cの内部には多孔マスク開口83c、83dが夫々置
かれている。多孔マスク開口83b、83cは2つの射
出瞳像の共通する領域にあり、これらには2つの検出視
野からの光束が、可動マスク80の位置により選択的に
入射する。このように、一つのマスク開口が2つの検出
視野からの光束を受けるように構成することによって、
撮影レンズの予定結像面と光電変換素子との投影を縮小
結像として、センサー面積を小さくしつつ、更に視野マ
スク81a乃至81iの光束を光電変換素子上に導くこ
とが可能となった。
か、縦に構えているかを検知するためのスイッチを示
す。図12に示す視線検知装置で光電変換器14に2次
元のエリア・センサを採用すれば、カメラの構えに応じ
てエリアセンサの縦の辺の出力と横の辺の出力を切替え
れば水平の視線方向を検出することは可能である。しか
しながら本実施例は光電変換器14に1次元センサを採
用しているため、カメラを縦に構えたときは誤検出を生
じるため、検出を中止する構成を取っている。
であって、107は回転軸で、軸支されたレバーの1端
には重り108が、他端には摩擦が少なくなる様に構成
したマイクロブラシ106aが設けられる。109、1
10、111は同一円上に配されたわん曲した電極で、
マイクロブラシ106aと電極109が接触していると
きには横位置信号が発生し、マイクロブラシ106aと
電極110または111が接触しているときは縦位置信
号が発生する。
Sは図12の鏡筒5に対応し、1はLNSに対応する。
又、LEDは同じく図12の照明光源13、SAは光電
変換器14に当る。またSNSは図12の部材6、詳細
には図17の焦点検出装置の光電源変換素子85に対応
し、MTR3は図17のステッピングモータ121に当
る。因みにMTR1はフィルム給送用モータ、MTR2
はシャッターばね巻上げモータである。またSW1とS
W2は、図示しないレリーズボタンの押し下げで順次閉
成されるスイッチを示し、SPCは露光制御用の測光セ
ンサを示す。DSPはカメラの諸情報を表示する表示板
を示す。
ば、内部にCPU(中央処理装置)、ROM、RAM、
EEPROM(電気的消去可能プログラムマブルRO
M)、A/D変換機能を持つ1チップのマイクロ・コン
ピュータであり、ROMに格納されたカメラのシーケン
スプログラムに従って、自動露出制御機能、自動焦点検
出機能、フィルムの巻上げ・巻戻し等のカメラの動作を
行っている。EEPROMは不揮発性メモリの一種で、
各種の調整データが工程において書き込まれている。カ
メラの制御装置PRSは通信用信号SO、SI、SCL
Kを用いて、周辺回路およびレンズと通信し、各々の回
路やレンズの動作を制御する。
SIはPRSに入力されるデータ信号、SCLKは信号
SO、SIの同期信号である。
カメラの動作中のときはレンズ用電源VLをレンズに与
え、PRSからの信号CLCMが高電位レベルのとき
は、カメラとレンズ間通信のバッファとなる。
Kに同期して所定のデータをSOから送出すると、LC
Mはカメラ・レンズ間接点を介して、SCLK、SOの
各々のバッファ信号LCK、DCLをレンズへ出力す
る。それと同時にレンズからの信号DLCのバッファ信
号をSIに出力し、PRSはSCLKに同期してSIか
らレンズのデータを入力する。
SNSの駆動回路であり、信号CSDR1が“H”のと
き選択されて、SO、SI、SCLKを用いてPRSか
ら制御される。
1、φ12を生成するためのクロックであり、信号IN
TEND1は蓄積動作が終了したことをPRSへ知らせ
る信号である。
1、φ12に同期した時系列の像信号であり、SDR1
内の増幅回路で増幅された後、AOS1としてPRSに
出力される。PRSはAOS1をアナログ入力端子から
入力し、CK1に同期して、内部のA/D変換機能でA
/D変換後RAMの所定のアドレスに順次格納する。
は、SNS内のAGC制御用センサの出力であり、SD
R1に入力されて、SNSの蓄積制御に用いられる。
電変換出力の、一方の出力をA(i),他方の出力をB
(i)として図20にした。尚、この例ではセンサの画
素数を40画素(i=0,・・・,39)としている。
Rを検出する信号処理方法としては特開昭58−142
306号公報、特開昭59−107313号公報、特開
昭60−101513号公報、あるいは特開昭63−1
8314号などが開示されている。
SAの駆動回路であり、信号CSDR2が“H”のとき
選択されて、SO、SI、SCLKを用いてPRSから
制御される。
1、φ22を生成するためのクロックであり、信号IN
TEND2は蓄積動作が終了したことをPRSへ知らせ
る信号である。
φ22に同期した時系列の像信号であり、SDR2内の
増幅回路で増幅された後、AOS2としてPRSに出力
される。PRSはAOS2をアナログ入力端子から入力
し、CK2に同期して、内部のA/D変換機能でA/D
変換後RAMの所定のアドレスに順次格納する。
は、SA内のAGC制御用センサの出力であり、SDR
2に入力されて、SNSの蓄積制御に用いられる。
EDで、光電素子SA(図12の14)の蓄積と同期し
てトランジスタTR3によって通電され視線の検出に供
される。
露出制御用の測光センサであり、その出力SSPCはP
RSのアナログ入力端子に入力され、A/D変換後、自
動露出制御(AE)に用いられる。
路であり、信号CDDRが“H”のとき選択されて、S
O、SI、SCLKを用いてPRSから制御される。即
ち、PRSから送られてくるデータに基づいてカメラの
表示部材DSPの表示を切替えたり、不図示のレリーズ
ボタン(スイッチSW1、SW2に連動)をはじめモー
ド設定ボタン等各種操作部材のオン・オフ状態、また図
23に示した重力検出スイッチSWCの状態をPRSに
連絡する。
ッターばね巻上げ用モータMTR1、MTR2の駆動回
路で、信号M1F、M1R、M2F、M2Rでモータの
正転・逆転を実行する。
0移動用ステッピングモータMTR3(図9の121)
の駆動回路で信号M3Pで駆動ステップ数、信号M3D
で駆動方向指示を受け、ステッピングモータの各相にパ
ルスを分配し、励磁のための電流増幅を行う。
幕走行開始用マグネットで、信号SMG1、SMG2、
増幅トランジスタTR1、TR2で通電され、PRSに
よりシャッター制御が行われる。
動したスイッチで、レリーズボタン87の第一段階の押
下によりSW1がオンし、引き続いて第2段階の押下で
SW2がオンする。制御装置PRSはSW1オンで測光
・視線検出・自動焦点調節を行い、SW2オンをトリガ
として露出制御とその後のフィルムの巻き上げを行う。
である制御装置PRSの「割り込み入力端子」に接続さ
れ、SW1オン時のプログラム実行中でもSW2オンに
よって割り込みがかかり、直ちに所定の割り込みプログ
ラムへ制御を移すことができる。
R、モータ駆動回路MDR1、MDR2、シャッター制
御は、本発明と直接関わりがないので、詳しい説明は省
略する。
Sに入力される信号DCLは、カメラからレンズFLN
Sに対する命令のデータであり、命令に対するレンズの
動作が予め決められている。
令を解析し、焦点調節や絞り制御の動作や、出力DLC
からのレンズの各種パラメータ(開放Fナンバー、焦点
距離、デフォーカス量対繰り出し量の係数等)の出力を
行う。
を示しており、カメラから焦点調節の命令が送られた場
合には、同時に送られてくる駆動量・方向に従って、焦
点調節用モータLMTRを信号LMF、LMRによって
駆動して、光学系を光軸方向移動させて焦点調節を行
う。光学系の移動量はエンコーダ回路ENCのパルス信
号SENCでモニターして、LPRS内のカウンタで係
数しており、所定の移動が完了した時点で、信号LM
F、LMRを“L”にしてモータLMTRをS制御す
る。
には、同時に送られてくる絞り段数に従って、絞り駆動
用としては公知のステッピング・モータDMTRを駆動
する。なお、ステッピング・モータはオープン制御が可
能なため、動作をモニターするためのエンコーダを必要
としない。
説明する。図1はPRSに格納されたプログラムの全体
の流れを表わすフローチャートである。上記操作にてプ
ログラムの実行が開始されると、ステップ(002)に
おいてレリーズボタンの第1ストロークにてオンとなる
スイッチSW1の状態検知がなされスイッチSW1がオ
フのときは、ステップ(005)において、レンズに対
して「駆動停止命令」を送出することによって、駆動停
止の指示がなされる。ステップ(005)でPRS内の
RAMに設定されている制御用のフラグが、全てクリア
される。上記ステップ(002)、(005)はスイッ
チSW1がオンとなるか、あるいは電源スイッチがオフ
となるまで繰り返し実行され、従って、レンズ駆動中で
あっても、SW1がオンするとレンズは駆動を停止する
ことになる。SW1がオンとなることによってステップ
(003)へ移行する。ステップ(003)は「AE制
御」のサブルーチンを意味している。この「AE制御」
サブルーチンでは測光演算処理、露光制御ならびに露光
後のシャッタチャージ、フィルム巻き上げ等の一連のカ
メラ動作制御が行われる。なお、「AE制御」サブルー
チンは本発明とは直接関わりがないので詳細な説明は省
略するが、このサブルーチンの機能の概要は次の通りで
ある。
ーチンが実行され、その度に測光および露光制御演算、
表示が行われる。不図示のレリーズボタンの第2ストロ
ークでスイッチSW2がオンになると、マイクロコンピ
ュータDRSの持つ割り込み処理機能によってレリーズ
動作が開始され、上記露光制御演算で求められた露光量
に基づいて絞りあるいはシャッタ秒時の制御を行い、露
光終了後にはシャッタ・チャージおよびフィルム給送動
作を行うことによってフィルム1コマの撮影が完了す
る。
ドとして、いわゆる「ワンショット」と「サーボ」とい
う2つのモードを有し、被写体に応じて自動的に切換わ
ようになっている。AFモードがワンショットのときに
は、一旦合焦するとスイッチSW1をオフするまでは再
びレンズ駆動動作を行わず、また合焦するまではレリー
ズもできないようになっている。
き被写体の追きに追従したレンズ駆動を行い、後述する
動体予測制御によるレンズ駆動が終了した時点でレリー
ズが許可される。
チSW2オンによって行われるが、フィルム1コマの撮
影が完了した後もSW2をオンさせたままの場合も、
「AE制御」は一旦終了されたものとしてリターンす
る。従って、SW2をオンさせたままの動作を説明する
と、ワンショットの場合には、合焦するまではレリーズ
できず、合焦すると初めてレリーズ可となり、1コマの
撮影を行う、その後はワンショットなので焦点調節は行
わず、同じレンズ位置のまま次のコマの撮影が行われ、
スイッチSW2がオンしている間は引き続いて撮影が実
行される。
オンしている間は、「レリーズ動作」「AF制御」「レ
リーズ動作」「AF制御」というように交互に繰り返さ
れることになる。
3)において「AF制御」サブルーチンが終了すると、
ステップ(004)の「AF制御」サブルーチンが実行
される。
チャートを示す。
Vの状態判別を行う。PRMVは後で述べるように、レ
ンズ制御に関わるフラグで、前回の「AF制御」におい
てレンズ駆動を行ったときに1にセットされるフラグで
ある。いまはスイッチSW1オンから一回目のフローに
ついて述べているのでフラグPRMVは0であり、ステ
ップ(112)に移行する。
状態を検知しているが、SRMVもレンズ制御に関わる
フラグであり、いまはSRMV=0なのでステップ(1
55)へ移行する。ステップ(155)ではフラグLM
VDIを検知し、やはり0であるのでステップ(15
0)へ移行する。
ルーチンを実行する。このサブルーチンを図4に示して
いる。ここで撮影者の視線の位置を検出する。なお、こ
のサブルーチンおよび続くサブルーチンの詳細は後述す
る。
測距視野範囲設定サブルーチンに従い視線検出結果に基
づいて、図17に示した3ブロック9ヵ所測距視野のう
ち、視線位置に最も近い一ブロックを選択し、ステッピ
ングモータ121を制御して可動マスク80の開口を所
望の位置にセットする。
出」サブルーチンを実行する。このサブルーチンのフロ
ーチャートは図5に示しているが、このサブルーチン内
で撮影レンズの焦点状態を3つの測距視野について検出
する。これに続くステップ(102)では図3に示すサ
ブルーチンにて被写体が動いているか、静止しているか
を検知してAFモードを設定するが、一回目のフローに
おいては、ワンショットモードとしてAFOFLGはク
リアされてリターンされる。
Gの状態検知を行い、一回目のフローでは0であるので
ステップ(130)に移行する。
ルーチンを実行する。このサブルーチンのフローチャー
トは図7に示している。「判定」サブルーチンは「焦点
検出」サブルーチンの結果に基づいて、3つの測距視野
のうち、焦点調節に用いる一つの測距視野を選択すると
ともに、合焦あるいは焦点検出不能等の判定を行い、さ
らにレンズ駆動が必要ない場合には、レンズ駆動禁止フ
ラグLMVDIを0にセットする。
焦点検出不能を表示するための「表示」サブルーチンを
実行する。これは表示用回路DDR(図13)に所定の
データを通信して、表示装置DSPに表示せしめるわけ
であるが、この動作は本発明とは直接関わりがないの
で、これ以上の説明は省略する。
の状態を検知する。先に述べたように、レンズ駆動が必
要ない場合にはLMVDIが1にセットされるので、ス
テップ(132)においてLMVDI=1ならばステッ
プ(133)へ移行して「AF制御」サブルーチンをリ
ターンする。フラグLMVDIが0ならば、ステップ
(134)へ移行して、フラグLCFLGの状態検知を
行う。
点検出」サブルーチン内で設定される低コントラストフ
ラグで、像信号のコントラストが所定値より低い場合に
1にセットされている。ステップ(134)においてL
CFLGが0ならば、焦点検出するにコントラスト充分
であったということになり、ステップ(135)におい
て後述の「レンズ駆動」を行ったのち、ステップ(13
6)でレンズ駆動フラグPRMVを1にセットし、ステ
ップ(137)で「AF制御」サブルーチンをリターン
する。
1ならば、低コントラストであったとして、ステップ
(138)へ移行する。
わゆる「サーチ動作」の最初の制御フローである。
通信して、焦点調節レンズの移動量をそれに連動したエ
ンコーダの出力パルスで計数する「距離環カウンタ」の
カウント値FCNTをレンズ内制御装置LPRSから入
力する。このカウンタはレンズ用の電源VLの供給開始
時に0にリセットされ、繰り出し方向はアップカウン
ト、繰り込み方向はダウンカウントというように決めら
れている。
NTによってレンズ内の焦点調節レンズの光軸方向に対
する相対位置を知ることができる。
ト値FCNTをマイクロコンピュータPRS内部のRA
M上の変換領域LPOSに格納・記憶しておく、このカ
ウント値はサーチ動作を開始したときのレンズの相対位
置を表わし、後で述べるように、サーチ動作によってコ
ントラスト充分な被写体を検知できなかった場合に、こ
のサーチ開始レンズ位置にレンズを戻すために使われ
る。
して「至近方向駆動命令」を送出し、これによりサーチ
動作が開始される。レンズはこの命令を受けて、焦点調
節レンズを至近方向へ駆動させる。この命令は駆動量は
指定せずに、単に駆動方向のみを指示する命令であり、
焦点調節レンズが至近端の機械的限界にくれば、レンズ
内制御回路LPRSがそれを検知してレンズ自身が駆動
を停止する。なお、機械的限界位置の検知は、エンコー
ダパルスSENCの時間間隔によって認識する。ステッ
プ(141)では変数SRCNT、フラグSRMVを1
にセットする。SRCNTはサーチ動作の状態を表わす
変数で、サーチ動作を行っていないときには0、レンズ
が至近方向へ駆動しているときには1、無限方向へ駆動
しているときには2、サーチ開始レンズ位置に向かって
駆動しているときには3に設定される。いまここではレ
ンズを至近方向へ駆動させたので、変数SRCNTには
1を設定する。またSRMVはサーチ動作のレンズ駆動
を行ったことを表わすフラグである。
チ動作の最初の制御を行われ、ステップ(142)で
「AF制御」サブルーチンをリターンする。
御」サブルーチンが終了すると、再びステップ(00
2)でスイッチSW1の状態判別を行っている。ここ
で、SW1がオフされていればステップ(003)でレ
ンズに対して「駆動停止命令」を送出する。即ち、前回
の「AF制御」サブルーチンで何らかのレンズ駆動命令
を出していたとしても、スイッチSW1がオフしたとき
にはレンズ駆動を停止させる。そして、次のステップ
(005)で全フラグをクリアする。
ンのままならば、ステップ(003)の「AE制御」サ
ブルーチンを実行後、ステップ(005)で再び「AF
制御」サブルーチンの実行を開始する。
ブルーチン(図2)の流れを、場合分けして以下に説明
してゆく。
チンで、低コントラストでなく(フラグLCFLG(1
34)が0)、レンズ駆動が行われた(フラグPRMV
(108)が1)場合について述べる。
と、ステップ(108)にてフラグPRMVの状態判別
を行い、ステップ(109)へ移行する。ステップ(1
09)ではレンズと通信して、レンズ内制御回路LPR
Sからレンズ駆動状態の情報を入力する。ここで所定の
駆動を完了しレンズが既に停止していれば、ステップ
(110)へ移行してフラグPRMVをクリアした後、
ステップ(129)以降の新たな焦点調節動作を開始す
る。但し、ワンショットモードとサーボモードで測距視
野決定の取扱いが異なり、ステップ(156)におい
て、フラグAFOFLGが1であれば、ステップ(15
0)に移行して再び視線検出を行い、0であれば、ステ
ップ(129)に移行して前回を同じ測距視野範囲にて
焦点検出を行う。レンズが未だ停止していなければステ
ップ(111)へ移行して「AF制御」サブルーチンを
リターンする。即ち、過去の「AF制御」のステップ
(135)でレンズに対して指示した量の駆動が終了す
るまでは、新たな焦点調節動作は行わないことになる。
チンで、低コントラスト(フラグLCFLGが1)で、
サーチ動作が行われた(フラグSRMVが1)場合につ
いて述べる。
と、ステップ(112)にてフラグSRMVの状態検知
を行い、ステップ(113)へ移行する。
駆動状態の情報を入力し、レンズが既に停止していれば
ステップ(119)へ移行し、駆動中ならばステップ
(153)へ移行する。前述したようにサーチ動作は レンズを至近方向へ駆動する(変数SRCNT=1) の駆動中にコントラストのある被写体を発見できず
に、焦点調節レンズが至近側機械的限界に達すれば、今
後はレンズを無限方向へ駆動する(変数SRCNT=
2) の駆動中にコントラストのある被写体を発見できず
に、焦点調節レンズが無限側機械的限界に達すれば、今
後はレンズをサーチ開始レンズ位置へ駆動する(変数S
RCNT=3)という制御を行っている。
に必ず視線検出を行い、そのつど測距視野範囲を設定し
直す。これは一回目のフローで視線位置に基づいて測距
視野範囲を設定したにもかかわらず、焦点検出の結果が
低コントラストであり、サーチ動作に入ったということ
は、撮影レンズの初期デフォーカスが極めて大きく、撮
影者が被写体を正確に知覚していなかった可能性を示し
ており、この状態での視線検出結果は意味を持たないた
めのものである。上記ステップ(153)とステップ
(154)における視線検出と測距視野範囲の設定サブ
ルーチンがこの動作である。
ルーチンを実行する。このサブルーチンでは被写体のデ
フォーカス量とコントラストを検出する。次にステップ
(115)において低コントラストフラグLCFLGの
状態判定を行い、LCFLGが1で低コントラストなら
ばステップ(117)で「AF制御」サブルーチンをリ
ターンする。即ち、サーチ動作において焦点検出を行っ
たとき、低コントラストならば何もしないことになる。
ストでないと判定されたときには、ステップ(116)
へ移行し、レンズに対して「駆動停止命令」を送出す
る。次にステップ(118)でフラグSRMVをクリア
した後、ステップ(129)で新たな焦点調節制御を行
うことになる。即ち、サーチ動作中の焦点検出で低コン
トラストでない、つまり焦点検出するに充分なコントラ
ストを検出した場合には、レンズを停止させてサーチ動
作を終了(SRMVを0とする)し、同じ測距視野範囲
にて新たな焦点調節を行うのである。
きないときには、レンズの焦点調節レンズが至近側の機
械的限界にたっするまで、「AF制御」サブルーチンが
実行される度にステップ(117)で「AF制御」サブ
ルーチンをリターンすることになる。
13)でレンズ停止を検知してステップ(119)へ移
行する。いま上記?の場合について述べているからステ
ップ(120)へ移行する。なお、(ロ)の場合ならば
ステップ(119)からステップ(123)へ移行し、
ここでステップ(124)へ移行する。(ハ)の場合に
はここでステップ(161)へ移行してサーチ動作を終
了するわけであるが、(ロ)(ハ)の場合については後
述する。
NTに1を加えている。これはレンズが至近端に達した
ので、次に無限方向へ駆動させるためで、次のステップ
(121)でレンズに「無限方向駆動命令」を送出し、
上記サーチ動作が開始される。そしてステップ(12
2)で「AF制御」サブルーチンをリターンする。動
作中にもコントラストが得られない場合の制御は先に述
べたの場合と同じく、「AF制御」サブルーチンが実
行される度に、ステップ(117)でリターンし、コン
トラストが検出された場合もと同様である。
限界に達すると、ステップ(113)でレンズ停止を検
知し、ステップ(119)を経てステップ(123)へ
移行する。いまサーチ動作はであるからSRCNTは
2であり、ステップ(123)からステップ(124)
へ移行する。ステップ(124)では変数SRCNTに
1を加えており、これによりサーチ動作の動作とな
る。
ウンタ値FCNTを入力し、ステップ(126)で変数
FPにLPOS−FCNTの値を格納する。変数LPO
Sはサーチ動作をしたときの距離環カウンタの値が格納
されており、これから現在のカウンタ値を減算したFP
は、現在のレンズ位置からサーチ開始位置までの距離環
カウンタ値を表わしている。このFPをステップ(12
7)にてレンズへ送出して、距離環カウンタ値でFPな
る量のレンズ駆動を命令する。即ち、レンズをサーチ開
始位置へ駆動するわけである。そしてステップ(12
8)で「AF制御」サブルーチンをリターンする。サー
チ動作の動作中の制御はこれまで述べたの場合と
同様である。
と、ステップ(113)でレンズ停止が検知され、ステ
ップ(119)、(123)を経て、ステップ(11
8)でフラグSRMVをクリアしてサーチ動作を終了し
た後、ステップ(129)以降で新たな焦点調節動作を
開始する。
て述べる。そのためにまずステップ(102)の動体検
知サブルーチンについて詳述する。
フローはワンショットモードで合焦後、あるいはワンシ
ョットモードで合焦に致らない場合に、像面上における
被写体の連続した移動を検知することによって、AFモ
ードをサーボに変更する機能を有する。
AFOFLGの状態を検知し、1であればステップ(6
23)へ移行し、ただちにサブルーチンをリターンす
る。これは一度サーボモードに入ったらワンショットモ
ードへ戻らないようにするためであり、モード間のハン
チング現象を防止するための処置である。
(129)での焦点検出で前回のフローにて選択した測
距視野において焦点検出が可能か否かを判別し、焦点検
出が可能であればステップ(603)へ進みそうでなけ
れば、動体検知動作を初期状態に戻すべく、ステップ
(620)へ移行する。
前回あるいは前々回のフローにおいては、選択された測
距視野での値である。
フォーカス量DF2をDF1へ、前回のデフォーカス量
DF3をDF2へ、今回のデフォーカス量DEFをDF
3に入力し、データの更新を行う。次のステップ(60
4)では焦点検出が3回連続して行えたかどうかを判別
し、ACNT=3であればステップ(607)へ移行
し、そうでなければステップ(605)へ移行する。
NTを1カウントアップし、ステップ(606)へ移行
する。次のステップ(605)では、再度焦点検出が3
回連続して行えたかどうかを判別し、ACNT=3であ
ればステップ(607)へ進んで動体検知動作を行い、
そうでなければ、ステップ(623)へ移行し、このサ
ブルーチンをリターンする。
出から前回の焦点検出までのデフォーカス変化量DFA
および前回の焦点検出から今回の焦点検出までのデフォ
ーカス変化量DFBを演算する。
検出から今回の焦点検出までのデフォーカス変化量DF
Bが所定値ADより小さいかどうかを判別し、ADより
小さければステップ(609)へ進み、そうでなければ
ステップ(620)へ移行する。そこでデフォーカス変
化量DFBが所定値ADより大きいときには、被写体の
移動ではなく、障害物の視野への侵入やフレーミング変
更によってデフォーカス量が変化したと考え、このよう
な場合には、動体検知動作をリセットすべくステップ
(620)へ移行する。ADの値の一例として0.5m
m程度の値を用いているが、時間の要素を考慮したデフ
ォーカス変化速度によって、上記判定を行うと、焦点検
出の時間間隔による影響を取り除くことができ、更に正
確な判定が可能になる。
点距離をLF2に入力し、次のステップ(610)で
は、合焦となった時点での撮影レンズの焦点距離LF1
と現在の焦点距離LF2の変化率AIZを計算する。
0)で演算された焦点距離変化率AIZが0.2より小
さいか否かを判別し、小さければステップ(612)へ
移行し、そうでなければステップ(620)へ進み、動
体検知動作をリセットする。ここで焦点距離変化率が大
きいとき、すなわち、撮影レンズが部分フォーカスであ
るとかズームレンズ等で大きくズーミングをしたときに
は、ズーミングによってデフォーカス量が変化する可能
性があり、このようなデフォーカス変化によって誤って
動体と判断されることを防止するためである。
化量DFAとDFBの値が同じかどうか判別するもので
あり、DFA/DFB>0であれば、同方向であると判
断し、ステップ(613)に移行し、そうでなければ、
ステップ(620)へ進み、動体検知動作をリセットす
る。これは、被写体が一方向に移動していれば、デフォ
ーカス量の変化する方向も同じなので、これによって動
体と判断し、そうでなければ動体検知をやり直すため、
各パラメータをリセットする。
うためのパラメータMOVECNTを1カウントアップ
し、ステップ(614)へ進む。
化量DFBが所定値BDより大きいかどうかを判別し、
BDより大きいときステップ(615)へ進み、そうで
ないとき、ステップ(616)へ移行する。ステップ
(615)では、MOVECNTを1カウントアップ
し、ステップ(616)へ移行する。これはデフォーカ
ス変化量DFBが所定値BD(例えば0.08mm)よ
り大きい、すなわち速い被写体に対してはMOVECN
Tのカウントスピードを上げ、サーボ制御への移行を早
くするためのものである。そして、この判定はデフォー
カス変化量以外のパラメータ、例えばでフォーカス変化
速度を使えば、焦点検出の時間間隔による影響を取り除
くことができ、より正確な判定を行うことができる。
フォーカス量DF3が所定値CD(例えば0.2mm)
より大きい(後ピン)かどうかを判定し、CDより大き
ければステップ(617)へ進み、そうでなければ、ス
テップ(618)へ移行する。ステップ(617)では
MOVECNTを1カウントアップしてステップ(61
8)へ進む。ここでは、画面中央にある被写体が、ある
程度以上後ピン状態となれば、サーボ制御への移行を早
くするため、MOVECNTのカウントアップスピード
を速くしている。
ータMOVECNTが6以上かどうかを判定し、6以上
であれば動体と判断し、ステップ(619)へ移行し、
そうでなければステップ(623)へ進み、このサブル
ーチンをリターンする。
モードをサーボ制御にするため、AFOFLGに1を入
力し、ステップ(623)でこのサブルーチンをリター
ンする。次にステップ(620)〜(622)は、動体
検知動作を初期状態に戻すものであり、ステップ(62
0)では焦点検出の回数をカウントするACNTをリセ
ットし、次にステップ(621)では、撮影レンズの現
在の焦点距離をLF1に入力する。そしてステップ(6
22)では、MOVECNTをリセットし、ステップ
(623)にて、このサブルーチンをリターンする。そ
して、このサブルーチンは、動体と検知されるかあるい
はレリーズスイッチSW2オンかSW1がオフするまで
繰り返される。
ら、以上説明した動体検知サブルーチンにおいて、AF
OFLGに1がセットされるまでは、レンズ駆動禁止フ
ラグLMVDIに1がセットされており、ステップ(1
55)に続いてはステップ(129)が実行され、視線
検出を行うことなく、同一の測距視野の焦点検出結果に
基づいた動体検知を行う。
Gに1がセットされると、ステップ(152)において
分岐し、ステップ(104)へと移行する。ステップ
(104)においてレンズ駆動禁止フラグLMVDIが
クリアされ、続いてステップ(157)においてサーボ
動作に必要な撮影レンズの予測駆動の演算が行われる。
基づいたレンズ駆動が行われ、ステップ(159)にお
いて、フラグPRMVに1をセットして、ステップ16
0でサブルーチンをリターンする。
フローチャートを説明する。
23、図24に示したカメラの縦横検出用スイッチSW
Cの状態を検知することにより、カメラの姿勢を判別す
る。この結果縦位置であれば視線検出動作をせずにステ
ップ(214)に移行する。また、横位置であれば、ス
テップ(203)に移行し、視線検出を開始する。ステ
ップ(214)では視線VPに光軸上であることを意味
する0を入力し、ステップ(213)でリターンする。
の13)を点灯させ、眼球を照明すると同時に、視線検
出用光電変換素子SA(図12の14)の蓄積を開始さ
せる。具体的には、図15の制御装置PRSがセンサ駆
動回路SDR2に蓄積開始コマンドを送出し、SDR2
が光電変換素子SAのクリア信号CLRを“L”にして
電荷の蓄積が始まる。
NTEND2端子の状態を検知し、蓄積が終了したかど
うかを調べる。センサ駆動回路SDR2は蓄積開始と同
時に信号INTEND2を“L”にし、SAからのAG
C信号SAGC2をモニターし、SAGC2が所定のレ
ベルに達すると、信号INTEND2を“H”にし、同
時に電荷転送信号SH2を所定時間“H”にして、蓄積
された電荷をCCD部に転送させる構造を有している。
が“H”ならば、蓄積が終了したということでステップ
(205)に移行し、“L”ならば蓄積未終了というこ
とで、もう一度ステップ(204)を実行する。
Aの像信号OS2をセンサ駆動回路SDR2で増巾した
信号AOS2のA/D変換および、そのデジタル信号の
RAM格納を行う。より詳しく述べるならば、SDR2
はPRSからのクロックCK2に同期してCCD駆動用
クロックφ21、φ22を生成してSA内部の制御回路
へ与え、SAはφ21、φ22によって、CCD部が駆
動され、CCD内の電荷は、像信号として出力OS2か
ら時系列的に出力される。この信号はSDR2内部の増
巾器で増巾された後に、AOS2として、PRSのアナ
ログ入力端子へ入力される。PRSは自らが出力してい
るクロックCK2に同期してA/D変換を行い、A/D
変換後のデジタル像信号を順次RAMの所定アドレスに
格納していく。
(205)において得られた眼球の情報に基づき、瞳孔
のエッジを検出する。前述したように、これは虹彩部の
出力平均の半値に近い出力を生ずる画素を抽出すること
によって行われる。
(206)の処理中に得られた、像のコントラスト値、
およびSPC(図21)出力に対応したファインダー輝
度から算出される予測瞳孔径と検出瞳孔径との差等によ
って、瞳孔径検出結果の信頼性を判断する。なお、予測
瞳孔径とは、外界の明るさに応じて収縮、拡大する瞳孔
径の標準的な値である。すなわち、眼球の跳躍運動中に
蓄積が行われて、瞳の像が不鮮明であった場合や、まつ
げによる像出力の低下を瞳孔と取り違えた場合等を排除
する。信頼性充分と判断されたときは、ステップ(20
8)へ移行し、信頼性が不十分と判断されたときは、ス
テップ(212)へ移行する。
ンエ像の抽出を行う。これは瞳孔あるいは虹彩上に現わ
れた輝度ピークを検出することによって行われる。
ルキンエ像のコントラストを所定値と比較することによ
って、メガネ等によるゴースト光がプルキンエ像と重な
った場合あるいは、まばたきによってプルキンエ像が半
分欠けた場合等を検出し、このときには信頼性不十分と
してステップ(212)へ分岐し、信頼性が充分なとき
はステップ(210)へ移行する。
基づいて眼球の回転角を演算する。
0)で得られた眼球の回転角と、ファインダー光学系の
既定値からピント板上の視点(線)VPを算出し、ステ
ップ(213)においてサブルーチンをリターンする。
いて、信頼性不十分と判定された場合分岐したステップ
(212)では、視線検出不能を表すフラグVLNGに
1をセットし、ステップ(212)においてサブルーチ
ンをリターンする様になっている。
ーチンのフローチャートに示す。このサブルーチンは、
視線検出結果に基づいて、測距視野を持つ3つのブロッ
クのうち、どれを選択するか決定するものである。
出サブルーチン内で設定された視線検出不能フラグVL
NGの状態を検知し、0であれば、ステップ(903)
に移行し、1であればステップ(906)に分岐して、
サブルーチンをリターンする。これは、視線検出不能時
は、測距視野範囲を前回のフローと同一位置に設定する
ことを意味している。
の視点VP情報(光軸からの距離)と所定の値a、例え
ばファインダー視野の半分35mmカメラにおいては1
8mmとを比較する。aよりも大なる場合は撮影者は被
写体像以外の撮影情報等を見ていたと判断し、このとき
の視線位置に基づく測距視野範囲の設定はせず、ステッ
プ(906)にてリターンする。
近い測距視野範囲を3つのうちから選択する。
の移動用ステッピングモータMTR3を駆動制御して、
選択された視野範囲の焦点検出を可能にする。
チャートを示す。ステップ(802)〜(804)にお
いて、選択したブロック内の上、中央、下の各測距視野
について、撮影レンズのデフォーカス量DF(1)、D
F(2)、DF(3)と像信号のコントラストを演算す
る。
(802)〜(804)で演算されたコントラストがす
べて所定値以下であった場合に、ステップ(806)に
分岐する。またどれか一つでも所定値以上のコントラス
トがあれば、ステップ(807)に移行し、サブルーチ
ンをリターンする。
演算」サブルーチンについて説明する。これらは、視線
検出の結果によって測距視野ブロックが決まった後、そ
の範囲内にある複数の測距視野の情報を焦点調節に用い
るためのサブルーチンで、カメラの焦点調節動作モード
に応じて使い分けられる。
チャートを説明する。
かをここで判定する。最初の測距演算の場合ステップ7
02へそうでないときはステップ704へ分岐する。
通信を行ってレンズの情報をマイコン内へ入力する。レ
ンズから焦点距離、至近距離、敏感度係数、くし歯ピッ
チ、などの情報を読み込む。
んだ情報をもとに、測距視野別に至近しきい値を計算
(TH(1)、TH(2)、TH(3))する。
値が設定される。たとえば、上下の測距点に対するしき
い値は、その時のレンズの焦点距離fを使って、 TH(1)=TH(3)=20f を設定する。中央に対するしきい値は、上下の測距点の
しきい値より近く設定して、例えば、 TH(2)=10f と設定する。これは画面の中央、近距離に撮影者の意図
しないものが入ってしまうことが少ないことを考慮した
ものである。さらにマイクロレンズなど接写状態にある
と想定される場合は、このしきい値に一定の倍率(1よ
り小さい)をかけてしきい値を下げる。
(フォーカス値)をレンズから読み込むレンズに絶対位
置の情報がない場合、電源ON時など適当な時に一度レ
ンズを無限端につきあて、それからのレンズの動きを所
定のメモリに記憶しておくことにより、現在のレンズ位
置を求めることができる。
以上であった測距視野について、デフォーカス量DF
(1)〜DF(3)とS4で記憶したレンズ位置から各
測距点の焦点検出している絶対距離AD(1)〜AD
(3)を求める。また、絶対距離データの個数をNNに
記憶する。
(3)を比較して近い距離順の順番をつける。N1にA
D(1)〜AD(3)の最も近い距離の測距点番号を入
れ、2番目の距離の測距点番号はN2へ、N3には最も
遠い距離の測距点番号を入れる。
ップ(719)に分岐する。
近い距離のものとしきい値を比較する。ステップ715
で最も近い距離の測距点番号(N1)を求めてあるので
測距点N1の測距距離としきい値AD(N1)とTH
(N1)の比較を行う。しきい値TH(N1)より測距
距離AD(N1)が小さければステップ717へ分岐す
る。大きければステップ720へ分岐する。
ップ(719)に分岐する。
ざかっているかを判定する。測距点は上から順に番号が
ついているので、近距離順にならべたN1〜N3が小さ
い順か大きい順に並んでいれば測距離が連続的に遠ざか
っていることが判定できる。連続的に遠ざかっている場
合ステップ718に分岐し、そうでなければステップ7
19に分岐する。
小さかった場合なので2番目に近い点を選択する。2番
目の距離の測距点番号N2をOPに記憶する。
に並んでいる場合、測距点を中央(測距点番号2)にす
る。選択された測距点番号2をOPに記憶する。
プ720の判定により分岐しなかった場合、最近距離点
をOPに記憶する。
たら、選択した測距点が合焦であるかどうかを判定す
る。合焦時はステップ722に分岐し合焦でなければス
テップ723に分岐する。
LDに1をセットし、ステップ723においてサブルー
チンをリターンする。
図7を用いて説明する。図7は「予測演算」サブルーチ
ンのフローを示したものであり、予測演算の可否を判定
し、予測可能であれば、AFタイムラグとレリーズタイ
ムラグを考慮したレンズ駆動量を計算するものである。
タの蓄積がなされたかどうかを判定するためのカウンタ
ーCOUNTをカウントアップするかどうかを判定す
る。本実施例では3回以上の測距データ・レンズ駆動デ
ータが蓄積されている場合、すなわちCOUNT>2で
あれば予測演算可能であり、これ以上のカウントアップ
は必要ないので、COUNT>2であればステップ(3
04)へ進む。また、COUNT<3であればステップ
(303)でCOUNTをカウントアップした後ステッ
プ(304)へ進む。
のためのデータの更新を行っている。即ち予測演算は特
開平1-288816に記載の(6)、(7)、
(8)、(9)式に基づいて行われるため、そのデータ
としては前回および前々回のデフォーカス量としてDF
2 ,DF1 、前回および前々回のレンズ駆動量として
DL2,DL1 、前回および前々回の時間間隔として
TM2 ,TM1 、見込タイムラグTLを必要とする。
よってステップ(304)では焦点検出が行われるごと
に前々回に得られたデフォーカス量DF2を記憶領域D
F1 に、また前回に得られたデフォーカス量DLを記
憶領域DF2 に入力し、更に前々回に得られた像面移
動量換算のレンズ駆動量DL2を記憶領域DL1 に、
前回に得られた像面移動量換算のレンズ駆動量DLを記
憶領域DL2 に入力し、各記憶領域のデータを今回の
予測演算に必要なデータに更新する。
点の位置を表わすAFPが「0」かどうか判定する。こ
こでAFPが「−1」のときは下側の測距視野、「0」
のときには中央の測距点、「1」のときには上側の測距
視野を使用していることを示している。すなわちステッ
プ(305)では中央の測距視野を使用中かどうかを判
定し、中央の測距視野を使用していればステップ(30
6)へ移行し、そうでなければステップ(307)へ移
行する。
5)と同様にして、下側の測距視野を使用しているかど
うかを判定し、下側の測距視野を使用していればステッ
プ(308)へ移行し、上側の測距視野を使用していれ
ばステップ(309)へ移行する。
9)では今回使用した測距視野で今回測距したデフォー
カス量をRAM上の記憶領域DF3 に入力し、データの
更新を行う。ここでステップ(306)では中央の測距
視野のセンサの像信号に基づくデフォーカス量DFB、
ステップ(308)では下側の測距点のセンサ像信号に
基づくデフォーカス量DFA、ステップ(309)では
上側の測距点のセンサの像信号に基づくデフォーカス量
DFCを入力している。そして上記ステップを終了する
とステップ(310)へ移行する。
データが上記各記憶領域に入力されているか否かを判別
する。上記の如く予測演算は今回、前回、前々回のデフ
ォーカス量と前回、前々回のレンズ駆動量を必要とし、
過去3回以上の焦点調節動作が行われていることを条件
としている。よってステップ(303)にて焦点調節動
作が行われるごとにカウンターCOUNTに+1を行
い、カウンターに焦点調節動作が行われた回数をカウン
トさせ、その回数が2より大きいか否か、即ち3回以上
の動作が行われたか否かを判別し、3回以上行われ、予
測演算が可能な場合にはステップ(312)へ、また、
不可能な場合にはステップ(319)へ移行させる。
フォーカス量が予測に適しているかどうかについて「像
面位置の連続性」について判定し、連続性があると判定
されればステップ(313)へ移行し、そうでなければ
ステップ(314)へ移行する。ここで「像面位置の連
続性」の判定方法については後述する。
続性が無いと判断され、ステップ(314)へ移行する
と、このステップにて「測距視野変更」のサブルーチン
で使用する測距視野を変更する。またこのサブルーチン
の詳細な説明については後述する。
後、ANGによって予測可能になったかどうかを判定
し、可能であればステップ(313)へ移行し、予測不
可能(不適切なデータ)であればステップ(316)へ
移行する。
止するため、データの蓄積がなされた回数をカウントす
るCOUNTをリセットする。そしてステップ(31
7)では、予測可否判定のフラグANGをリセットす
る。
レンズ駆動量DLに中央の測距視野のデフォーカス量D
FBを入力する。これは、1度予測不能となった場合、
再度AFをスタートするときに使用する測距視野を中央
の測距視野としたものであるが、これは、中央の測距視
野である必要はなく、例えば最初に選択した測距視野、
あるいは最後に使用した測距視野を使用しても良い。
(319)に移行しステップ(319)にて像面移動量
換算のレンズ駆動量DLに今回更新されたデフォーカス
量DF3 を入力する。
断され、ステップ(313)へ移行した場合には、ステ
ップ(313)で見込みタイムラグTLの計算を行う。
記憶領域TM2 には前述の如く、前回から今回の焦点検
出動作までの時間が記憶されており、今回の焦点調節に
要する時間もTM2 と一致しているものと仮定のもと
で、見込みタイムラグTL=TM2 +TRを求める。こ
こでTRはレリーズタイムラグである。
各記憶領域DF1 〜DF3 、DL1、DL2 、TM1 、
TM2 に格納されたデータに基づき(6)、(7)式の
a,b項を表わすA,Bを求めステップ(322)へ移
行する。
タおよびステップ(313)およびステップ(32
0)、(321)の演算値に基づき(9)式の演算値を
求め、これを今回の像面移動量換算のレンズ駆動量DL
を求める。
(322)、(318)、(319)で求まったレンズ
駆動量DLと撮影レンズの開放FナンバーFNおよび所
定の係数δ(本実施例では0.035mm)の積FN・
δを比較し、DL<FN・δであればステップ(32
4)へ移行し、そうでなければステップ(325)にて
リターンする。
23)にて、像面深度FN・δよりレンズ駆動量DLが
小さい、すなわちレンズ駆動の必要性がないと判断し、
レンズ駆動量DL=0とし、レンズの駆動を禁止する。
これにより不必要な微小レンズ駆動を行うことがなくな
り、使用感および電力消費の両面を改善することができ
る。また、本実施例ではFNを撮影レンズの開放Fナン
バーとしたが、これを撮影絞り値としても何ら問題はな
く、δも0.035mmに限定するものではない。そし
て、このステップを終了すると、次のステップ(32
5)にてこのサブルーチンをリターンする。
を図8を用いて説明する。図は「測距視野変更」サブル
ーチンのフローを示したものであり、今回、選択された
測距視野のデフォーカス量が予測制御に適さないと判断
されたため、予測制御可能な他の測距点に変更するサブ
ルーチンである。
距視野が中央の測距視野であるかどうかをAFPによっ
て判定し、中央の測距視野を使用していればステップ
(403)へ移行し、そうでなければステップ(41
3)へ移行する。
2)と同様にして、今回、使用測距視野が下側の測距視
野であるかどうかを判定し、下側の測距視野を使用して
いれば、ステップ(414)へ移行し、上側の測距視野
を使用していればステップ(425)へ移行する。
4)〜(423)、(425)〜(434)はそれぞれ
今回使用した測距視野以外の測距視野のデフォーカス量
から、前回までの像面一変化に近い像面位置変化をして
いる測距視野を選択するものである。
ら前回の測距までの像面移動速度V1を計算する。そし
て、次のステップ(404)では左側の測距視野のデフ
ォーカス量DFAを使用して、前回の測距から今回の測
距までの像面移動速度V2を計算する。
3)、(404)で算出されたV1、V2の差の絶対値
VAを計算している。これは今までの像面移動速度V1
と新しい左側の測距視野での像面移動度V2との差、つ
まり連続性を表わすものであり、VAの値が小さいほど
連続性が高い。
のデフォーカス量DFCを使用して、前回の測距から今
回の測距までの像面移動度V3を計算する。そして、ス
テップ(407)では、ステップ(405)と同様にし
て上側の測距視野を使用した場合の連続性を表わすVC
を計算する。
化の連続性を評価するVAとVCを比較し、VA<V
C、すなわち下側の測距視野での連続性の方が高ければ
ステップ(411)へ移行し、そうでなければステップ
(409)へ移行する。
の方が連続性が高いということから、RAM上の記憶領
域DF3 に上側の測距視野のデフォーカス量DFCを入
力する。そして、ステップ(410)では、使用する測
距点を表わすAFPに上側の測距視野を表わす「1」を
入力する。
の方が連続性が高いということから、RAM上の記憶領
域DF3 に下側の測距視野のデフォーカス量DFAを入
力する。そしてステップ(412)にて、下側の測距視
野を表わす「−1」をAFPに入力する。
終了すると、ステップ(435)へ移行する。また、ス
テップ(414)〜(423)、(425)〜(43
4)も同様にして、前々回から前回までの像面位置変化
に使い、連続性の高い測距点を選択するものであり、そ
の動作はステップ(403)〜(412)と同様であ
り、その詳細な説明は省略する。
野のデフォーカス量から像面位置の連続性が予測制御に
適しているかどうかを判定し、適していればステップ
(438)へ移行し、適していなければステップ(43
6)へ移行する。
した点に変更したにもかかわらず、予測制御に適してい
ないと判定されたことから、予測制御を一度中止するフ
ラグANGに「1」を入力する。そしてステップ(43
7)では、使用する測距視野を中央の測距視野に戻すた
めAFPに「0」を入力する。そして、このステップを
終了するとステップ(438)に移行し、このサブルー
チンをリターンする。
チンにて、最初に使用した測距点のデフォーカスデータ
でステップ(312)にて像の連続性が認められない時
に測距視野変更がなされ、3測距点のうち最も連続性の
高い測距視野でのデフォーカスデータが検知され、この
データに基づいてステップ(435)にて再度連続性有
無の判定がなされ、連続性が認められれば上記最も連続
性の高いデフォーカスデータに基づく予測演算が(31
3)〜(322)のステップで実行され続ける。なお、
このとき上記デフォーカスデータの測距点を示すAFP
の値が、そのデータの測距点に応じた値となり、以後の
焦点検出は変更された測距点からのデフォーカスデータ
に応じて行われ測距点の変更がなされる。また、ステッ
プ(435)でも連続性が認められない時にはANG=
1となされ予測処理を一時中止し、中央の測距視野のデ
ータによるレンズ駆動が行われる。
定」サブルーチンについて説明する。
に基づき(DF2 +DL1 −DF1)/TM1 なる演算
を行う。この演算は図2の時刻t1 とt2 間の像面移動
速度の平均値V1を計算するステップである。次のステ
ップ(503)での演算は同様に時刻t2 とt3 間の像
面移動速度の平均値V2を計算するステップである。こ
の後ステップ(504)へ進む。
2)、(503)で求めた像面移動速度V1、V2の差
の絶対値VAを計算し、ステップ(505)へ移行す
る。
4)で求まったVAとあらかじめ設定された数AXを比
較し、VAがAXより大のときは像面位置の連続性無
し、VAがAXより小のときには連続性有りと判断され
る。
定原理は同一の被写体を追っていればその時の像面移動
速度も連続的に変化することになることに基づいてい
る。そこで、時間的に隣接した、像面移動速度を算出
し、この差が小さければ像面移動速度が連続的に変化し
ているものとみなし、同一の被写体を測距していると判
断して予測演算を行う。これに対し像面移動速度の変化
が十分大きい場合には、像面移動速度が連続的に変化し
ていないとみなしている。
ローチャートを示す。
プ(1502)においてレンズと通信して、2つのデー
タ「S」「PTH」を入力する。「S」は撮影レンズ固
有の「デフォーカス量対焦点調節レンズくり出し量の係
数」であり、例えば全体くり出し型の単レンズの場合に
は、撮影レンズ全体が焦点調節レンズであるからS=1
であり、ズームレンズの場合には各ズーム位置によって
Sは変化する。「PTH」は焦点調節レンズLNSの光
軸方向の移動に連動したエンコーダENCの出力1パル
ス当たりの焦点調節レンズのくり出し量である。
DEF、上記S、PTHにより焦点調節レンズのくり出
し量をエンコーダの出力パルス数に換算した値、いわゆ
るレンズ駆動量FPは次式で与えられることになる。
3)で求めたFPをレンズに送出して焦点調節レンズ
(全体くり出し型単レンズの場合には撮影レンズ全体)
の駆動を命令する。
野ブロックの中に垂直方向に3つの独立した測距視野が
ある例を用いたが、これらの測距視野は複数の測距視野
を連ねた一続きの測距視野であってもよく、これを元の
複数の領域に分割して、例えば右、中央、左を上、中
央、下に置き換えて前述したと同様の処理が適用でき
る。
の焦点検出装置を示したが能動方式の焦点検出装置であ
っても良い。一方、至近距離が比較的長くパララックス
を無視できる場合、あるいはそれを補償できるカメラの
機種では外部測距の検出装置を使用できるケースがあ
る。
動く被写体の位置に適した焦点検出領域を選択でき、視
線位置情報の信頼性が低い場合でも、前回検出された視
線位置情報を用いて焦点検出領域を選択する。よって、
視線位置情報を用いることで、容易に主被写体を捉える
ことができ、且つ視線位置情報の信頼性が低い場合で
も、精度良く被写体の動きを追従したレンズ駆動を行う
ことができる。
ト。
フローチャート。
ーチャート。
ーチャート。
ーチャート。
ャート。
ーチャート。
ローチャート。
するためのフローチヤート。
ためのフローチヤート。
ためのフローチャート。
学関係を示す図。
す図。
図。
図。
号の例を示す図。
野を表示した様子を示す図。
Claims (3)
- 【請求項1】 レンズ駆動によりレンズの焦点調節を制
御するレンズ制御手段と、観察者の視線位置情報を検出
する視線検出手段と、被写界面内に複数存在する焦点検
出領域のうち前記視線位置情報を用いて選択された焦点
検出領域の焦点検出を行う焦点検出手段とを備え、被写
体との距離変化に伴う結像面位置の変化を追従して補正
するサーボモードでは、毎回の焦点検出に先立って視線
検出を行い、前記レンズ制御手段は複数の時点における
焦点検出結果に基づいてレンズの駆動量を演算し連続的
にレンズの焦点調節を制御するカメラにおいて、 前記サーボモードにおいて検出された視線位置情報の信
頼性が低い場合は、前記焦点検出手段は信頼性の低い視
線位置情報が検出される以前に検出された視線位置情報
に基づいて焦点検出を行い、前記レンズ制御手段は該焦
点検出結果を含む複数の焦点検出結果に基づいてレンズ
の駆動量を演算することを特徴とするカメラ。 - 【請求項2】 前記複数の焦点検出領域はそれぞれが複
数の焦点検出領域から成る複数の焦点検出ブロックを構
成しており、 前記焦点検出手段は前記視線位置情報に基づいて1つの
焦点検出ブロックを選択し、更に選択された焦点検出ブ
ロックに含まれる焦点検出領域の中から各々の焦点検出
領域で形成されるピント情報に基づいて1つの焦点検出
領域を選択することを特徴とする請求項1に記載のカメ
ラ。 - 【請求項3】 前記サーボモードにおいて検出された視
線位置情報の信頼性が低い場合は、前記焦点検出手段は
信頼性の低い視線位置情報が検出される直前に検出され
た視線位置情報に基づいて1つの焦点検出ブロックを選
択することを特徴とする請求項2に記載のカメラ。
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---|---|---|---|
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09333998A JP3278397B2 (ja) | 1998-04-06 | 1998-04-06 | 視線検出機能を有するカメラ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07313091A Division JP3210027B2 (ja) | 1991-04-05 | 1991-04-05 | カメラ |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000353089A Division JP3352453B2 (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | カメラ |
JP2000353088A Division JP2001188163A (ja) | 2000-11-20 | 2000-11-20 | 視線検出機能を有するカメラ |
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Country Status (1)
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1998
- 1998-04-06 JP JP09333998A patent/JP3278397B2/ja not_active Expired - Fee Related
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