JP3265393B2 - 2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール及びその製法 - Google Patents

2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール及びその製法

Info

Publication number
JP3265393B2
JP3265393B2 JP10027898A JP10027898A JP3265393B2 JP 3265393 B2 JP3265393 B2 JP 3265393B2 JP 10027898 A JP10027898 A JP 10027898A JP 10027898 A JP10027898 A JP 10027898A JP 3265393 B2 JP3265393 B2 JP 3265393B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
general formula
represented
hydroxyphenyl
benzotriazole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10027898A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1129568A (ja
Inventor
ローザ・マリア・リーバ
カルロ・ネーリ
ロザルバ・コロンボ
Original Assignee
グレート・レイクス・ケミカル・イターリア・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from IT97MI000719 external-priority patent/IT1298421B1/it
Priority claimed from IT002476 external-priority patent/IT1296065B1/it
Application filed by グレート・レイクス・ケミカル・イターリア・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ filed Critical グレート・レイクス・ケミカル・イターリア・ソシエタ・ア・レスポンサビリタ・リミタータ
Publication of JPH1129568A publication Critical patent/JPH1129568A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3265393B2 publication Critical patent/JP3265393B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D401/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom
    • C07D401/14Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, at least one ring being a six-membered ring with only one nitrogen atom containing three or more hetero rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D403/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00
    • C07D403/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings
    • C07D403/10Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by group C07D401/00 containing two hetero rings linked by a carbon chain containing aromatic rings
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D471/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00
    • C07D471/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, at least one ring being a six-membered ring with one nitrogen atom, not provided for by groups C07D451/00 - C07D463/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D471/10Spiro-condensed systems
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/16Nitrogen-containing compounds
    • C08K5/34Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring
    • C08K5/3467Heterocyclic compounds having nitrogen in the ring having more than two nitrogen atoms in the ring
    • C08K5/3472Five-membered rings
    • C08K5/3475Five-membered rings condensed with carbocyclic rings

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、2−(2'−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾールに係る。
【0002】さらに詳述すれば、本発明は、分子中に
2,4−イミダゾリジンジオン基又は2,4−イミダゾリ
ジンジオン−5,5−ジ置換基を含有する2−(2'−ヒ
ドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、その製法及び
有機重合体用の光安定剤としての使用にかかる。
【0003】本発明は、上記ベンゾトリアゾールによっ
て安定化させた有機重合体組成物及びこれら組成物から
得られた最終製品にも係る。
【0004】光安定剤として使用される2−(2'−ヒド
ロキシフェニル)ベンゾトリアゾールは当分野で知られ
ている。しかしながら、これらのベンゾトリアゾールは
各種の欠点を有する。実際のところ、これらはかなり揮
発性であり、熱安定性が低く400nmに吸収を有するた
め、これらが配合された重合体を黄色に着色する。 発
明者らは、驚くべきことには、分子中に2,4−イミダ
ゾリジンジオン基又は、2,4−イミダゾリジンジオン
−5,5−ジ置換基を含有する2−(2'−ヒドロキシフ
ェニル)ベンゾトリアゾールは当分野で公知の欠点を解
消できることを見出し、本発明に至った。事実、これら
ベンゾトリアゾールは、低い揮発性(このため、安定化
有機重合体内に長期間留まることができる)及び高い熱
安定性を有する。さらに、これらはλ=400nmに低い吸
収を有し、ベンゾトリアゾールの代表的な2つのλ、す
なわち約300nm及び340nmにおける吸収を保持し、その結
果、これらが配合された重合体を黄色に着色することは
ない。
【0005】このように、本発明は、下記一般式(I)
で表される2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
アゾールに係る。
【0006】一般式(I)
【化1】 式中、Xは、水素原子、塩素及び臭素から選ばれるハロ
ゲン原子、直鎖状又は分枝状のC1-18アルキル基、直鎖
状又は分枝状のC1-18アルコキシル基、又はシアノ基で
あり;Rは、塩素又は臭素から選ばれるハロゲン原子、
直鎖状又は分枝状のC1-18アルキル基、直鎖状又は分枝
状のC2-18アルケニル基、直鎖状又は分枝状のC2-18
ルキニル基、C5-18シクロアルキル基(置換されていて
もよい)、C7-15アリールアルキル又はアルキルアリー
ル基、C6-14アリール基(置換されていてもよい)、直
鎖状又は分枝状のC1-18アルコキシル基、酸素、窒素及
びイオウから選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を含
有する5又は6員複素環基(置換されていてもよい)、
式 −COH で表される基、−COR4又は−NR56基[ここで、
4、R5及びR6は、同一又は異なるものであって、直
鎖状又は分枝状のC1-18アルキル基;直鎖状又は分枝状
のC2-18アルケニル基;直鎖状又は分枝状のC2-18アル
キニル基;C5-18シクロアルキル基(置換されていても
よい);C7-15アリールアルキル又はアルキルアリール
基;C6-14アリール基(置換されていてもよい);酸
素、窒素及びイオウから選ばれる少なくとも1つのヘテ
ロ原子を含有する5又は6員複素環基(置換されていて
もよい)である]であるか;又は、Rは、一般式(II)
【化2】 一般式(III)
【化3】 一般式(IV)
【化4】 で表されるエステル基、又は、一般式(V)
【化5】 で表されるアミド基[これら一般式において、R′は、
直鎖状又は分枝状のC1-18アルキル基;直鎖状又は分枝
状のC2-18アルケニル基;直鎖状又は分枝状のC2-18
ルキニル基;C5-18シクロアルキル基(置換されていて
もよい);C7-15アリールアルキル又はアルキルアリー
ル基;C6-14アリール基(置換されていてもよい);直
鎖状又は分枝状のC1-18アルコキシル基;酸素、窒素及
びイオウから選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を含
有する5又は6員複素環基(置換されていてもよい)で
ある]であるか;又は、Rは、構造式(VI)
【化6】 を有する4,4'−エチリデンビスフェノール基であり;
1は、水素原子、直鎖状又は分枝状のC1-18アルキル
基、直鎖状又は分枝状のC2-18アルケニル基、直鎖状又
は分枝状のC2-18アルキニル基、C5-18シクロアルキル
基(置換されていてもよい)、C7-15アリールアルキル
又はアルキルアリール基、C6-14アリール基(置換され
ていてもよい)、酸素、窒素及びイオウから選ばれる少
なくとも1つのヘテロ原子を含有する5又は6員複素環
基(置換されていてもよい)、一般式(VII)
【化7】 で表されるアシル基又は一般式(VIII)
【化8】 で表されるエステル基(これら一般式において、R′は
前記と同意義である)であり;R2及びR3は、同一又は
異なるものであって、水素原子、直鎖状又は分枝状のC
1-18アルキル基、フェニル基、酸素、窒素及びイオウか
ら選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を含有する5又
は6員複素環基(置換されていてもよい)である。
【0007】一般式(I)で表される化合物は有機重合
体用の光安定剤として使用される。C5-18シクロアルキ
ル基、C6-14アリール基及び5又は6員複素環基が置換
されたものである場合、これらの基は、塩素及び臭素か
ら選ばれるハロゲン原子、直鎖状又は分枝状のC1-18
ルキル基、直鎖状又は分枝状のC2-18アルケニル基、直
鎖状又は分枝状のC2-18アルケニル基、OH基、NH
基、SH基で置換される。
【0008】C1-18アルキル基の例としては、メチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級
ブチル、第3級ブチル、第3級アミル、2−エチルヘキ
シル、n−オクチル、1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル、n−ドデシル、1,1,7,7−テトラメチルオクチ
ル、n−オクタデシル等がある。
【0009】C2-18アルケニル基の例としては、ビニ
ル、プロピレン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレン等
がある。
【0010】C2-18アルキニル基の例としては、アセチ
レン、プロピン、ブチン、2−ブチン等がある。
【0011】C5-18シクロアル基(置換されていてもよ
い)の例は、シクロヘキシル、シクロペンチル、メチル
シクロヘキシル等である。
【0012】C7-15アリールアルキル又はアルキルアリ
ールの例は、ベンジル、2−フェニルエチル、4−第3
級ブチルベンジル等である。
【0013】C6-14アリール基(置換されていてもよ
い)の例は、フェニル、ナフチル、アントラセニル、2
−ヒドロキシフェニル等である。
【0014】C1-18アルコキシル基の例としては、メト
キシル、エトキシル、プロポキシル、n−ブトキシル等
がある。
【0015】5又は6員複素環基(置換されていてもよ
い)の例は、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、ト
リアゾール、テトラメチルピペリジン、ペンタメチルピ
ペリジン、テトラメチルモルホリン、ペンタメチルモル
ホリン、4−ヒドロキシ−テトラメチルピペリジン等で
ある。
【0016】一般式(I)で表される化合物の特別な例
(本発明の範囲を限定するものではない)は、次のとお
りである。 (Ia)
【化14】 (Ib)
【化15】 (Ic)
【化16】 本発明の一般式(I)で表される化合物は各種の方法に
よって調製される。
【0017】本発明の他の目的は、一般式(I)で表さ
れる2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ルの製法に係る。
【0018】一般式(I)で表される化合物の製法は、
一般式(IX)
【化11】 (式中、X及びRは前記と同意義である)で表される2
−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールと、
一般式(X)
【化12】 で表される2,4−イミダゾリジンジオン−1,3−ジメ
チロール又は一般式(Xa)
【化13】 で表される2,4−イミダゾリジンジオン−1−メチロ
ール(これらの式において、R2及びR3は前記と同意義
である)とを、たとえば、濃度80〜96%の濃硫酸の
存在下、温度−5〜+80℃で反応させることからな
る。このようにして得られた混合物から、当分野で公知
の方法、たとえば、水、好ましくは水−氷混合物で希釈
し、得られた固状物を瀘取し、つづいて洗浄し、不活性
有機溶媒の存在下での結晶化によって所望の化合物を単
離する。
【0019】上記結晶化に使用できる不活性溶媒は、た
とえば、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン等の如き直鎖状又は環状の脂肪族炭化水
素;たとえば、トルエンの如き芳香族炭化水素;たとえ
ば、メタノール、イソプロパノールの如きアルコール;
たとえば、クロルベンゼン等の如き塩素化芳香族溶媒;
たとえば、メチルイソブチルケトン等の如きケトン;た
とえば、2−メトキシエタノール(メチルセロソルブ)
等の如きエチレングリコールのモノアルチルエーテルで
ある。
【0020】一般式(I)で表される2−(2'−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾールにおいて、Rが一般
式(II)、(III)又は(IV)で表されるエステル基、
又は一般式(V)で表されるアミド基である場合、上述
の一般式(IX)で表される2−(2'−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾールと、一般式(X)で表される
2,4−イミダゾリジンジオン−1,3−ジメチロール又
は一般式(Xa)で表される2,4−イミダゾリジンジオ
ン−1−メチルロールとの間の反応は、硫酸の不存在下
で行われなければならない。
【0021】この反応は、触媒としてトルエン及びp−
トルエンスルホン酸の存在下、室温〜トルエンの沸点の
範囲の温度で行われる。
【0022】一般式(IX)で表される2−(2'−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾールは、たとえば、独国
特許出願第4237817号に開示された如くして調製され
る。
【0023】一般式(X)で表される2,4−イミダゾ
リジンジオン−1,3−ジメチロールは、たとえば、米
国特許第4908456号に開示された如くして調製される。
一般式(Xa)で表される2,4−イミダゾリジンジオン
−1−メチロールは、たとえば、ルーマニア特許第7241
3号に開示された如くして調製される。
【0024】一般式(I)で表される化合物は、上述の
一般式(IX)で表される2−(2'−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾールと一般式(XI)
【化17】 (ここで、R2及びR3は前記と同意義である)で表され
る化合物とを、たとえば、米国特許第4077971号に開示
された如く操作して、ホルムアルデヒド及び硫酸の存在
下で反応させることによっても調製される。
【0025】上述した如く、本発明の一般式(I)で表
される化合物は、広範囲の有機重合体用の光安定剤とし
て使用される。
【0026】本発明の化合物によって安定化されうる有
機重合体としては次のものがある。 (1)たとえば、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、
ポリ−ブテン−1、ポリ−4−メチルペンテン−1、ポ
リイソプレン又はポリブタジエンの如きモノオレフィン
及びジオレフィン重合体、たとえば、シクロペンテン又
はノルボルネンの如きシクロオレフィンの重合体;たと
えば、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレ
ン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、分
枝状低密度ポリエチレン(BLDPE)の如きポリエチレン
(任意に架橋される)。
【0027】たとえば、上述のモノオレフィンの如きポ
リオレフィン、好ましくは、ポリエチレン及びポリプロ
ピレンは、文献において公知の各種の方法、好ましくは
次の方法を利用して調製される。
【0028】 (a)ラジカル重合法(一般に高圧及び高温で行われ
る) (b)通常、周期律表第IVb、Vb,VIb,又はVIII族の1
以上の金属を含有する触媒を使用して行われる触媒重合
法。一般に、これら金属は、たとえばπ−又はα−配位
される酸化物、ハロゲン化物、アルコラート、エーテ
ル、アミン、アルキル、アルケニル及び/又はアリール
の如き1以上の配位子を有する。これらの金属錯体は、
たとえば、活性化クロル化マグネシウム、クロル化チタ
ン(III)、アルミナ又は酸化ケイ素の如き物質から遊
離しているか又はこれらに支持される。触媒は単独で、
又は、たとえば、金属アルキル、金属ヒドリッド、金属
アルキルのハロゲン化物、金属アルキルの酸化物又は金
属アルキルオキサン(これら金属は、周期律表第Ia,II
a、及び/又はIIIa族に属する元素である)の如き他の
活性剤の存在下で使用される。
【0029】活性化剤は、他のエステル、エーテル、ア
ミン又はシリル−エーテル基で変性される。これらの触
媒系は、通常、Phillips, Standard Oil Indiana, チー
グラー(ナッタ)、TNZ(Du Pont)、メタロセン又は
「シングル・サイト・触媒(SSC)」と称される。
【0030】(2)たとえば、ポリプロピレンとポリイ
ソブチレンとの混合物、ポリプロピレンとポリエチレン
との混合物(たとえば、PP/HDPE、PP/LDPE)、異なる
種類のポリエチレンの混合物(たとえば、LDPE/HDPE)
の如き上記(1)に記載の重合体の混合物。
【0031】(3)たとえば、エチレンープロピレン共
重合体、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)及びその
低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/
ブテン−1共重合体、プロピレン/イソブチレン共重合
体、エチレン/ブテン−1共重合体、エチレン/ヘキセ
ン共重合体、エチレン/メチルペンテン共重合体、エチ
レン/ヘプテン共重合体、エチレン/オクテン共重合
体、プロピレン/ブタジエン共重合体、イソブチレン/
イソプレン共重合体、エチレン/アルキルアクリレート
共重合体、エチレン/アルキルメタクリレート共重合
体、エチレン/酢酸ビニル共重合体の如き及びこれらの
一酸化炭素との共重合体又はエチレン/アクリル酸共重
合体及びこれらの塩(イオノマー)、エチレンとポリプ
ロピレン及びジエン(たとえば、ヘキサジエン、ジシク
ロペンタジエン又はエチリデンーノルボルネン)との三
元重合体の如きモノオレフィン及びジオレフィンの相互
の又は他のビニルモノマーとの共重合体;及びこれら共
重合体の相互の又は上記(1)に示した重合体との混合
物(たとえば、ポリプロピレン/エチレンープロピレン
共重合体、LDPE/エチレン−酢酸ビニル(EVA)共重合
体、LDPE/エチレン−アクリル酸(EAA)共重合体、LLD
PE/EVA、LLDPE/EAA)及び交互又はランダムポリアル
キレン/一酸化炭素共重合体及びこれらの他の重合体
(たとえば、ポリアミド)との混合物。 (4)炭化水素樹脂(たとえば、C5-9)(これらの水素
化変性体(たとえば、接着剤)及びポリアルキレン及び
デンプンとの混合物を包含する)。 (5)ポリスチレン、ポリ(p−メチルスチレン)、ポ
リ(α−メチルスチレン)。 (6)たとえば、スチレン/ブタジエン、スチレン/ア
クリロニトリル、スチレン/アルキルメタクリレート、
スチレン/ブタジエン/アルキルアクリレート、スチレ
ン/ブタジエン/アルキルメタクリレート、スチレン
/、無水マレイン酸、スチレン/アクリロニトリル/メ
タクリレートの如きスチレン又はα−メチルスチレンの
ジエン又はアクリル誘導体との共重合体;スチレン共重
合体と、たとえば、ポリアクリレート、ジエンの重合体
又はエチレン/プロピレン/ジエン三元重合体、スチレ
ンのブロック重合体(たとえば、スチレン/ブタジエン
/スチレン、スチレン/イソプレン/スチレン、スチレ
ン/エチレン/ブチレン/スチレン又はスチレン/エチ
レン/プロピレン/スチレン)の如き他の重合体との間
の高衝撃強さを有する混合物。
【0032】(7)たとえば、ポリブタジエン中のスチ
レン、ポリブタジエン又はポリブタジエン−アクリロニ
トリル共重合体中のスチレン;ポリブタジエン中のスチ
レン及びアクリロニトリル(又はメタクリロントリ
ル);ポリブタジエン中のスチレンアクリロニトリル及
びメタクリロニトリル;ポリブタジエン中のスチレン及
び無水マレイン酸;ポリブタジエン中のスチレン、アク
リロニトリル及び無水マレイン酸又はマレイミド;ポリ
ブタジエン中のスチレン及びマレイミド;ポリブタジエ
ン中のスチレン及びアルキルアクリレート又はメタクリ
レート;エチレン/プロピレン/ジエン三元重合体中の
スチレン及びアクリロニトリル;ポリアルキルアクリレ
ート又はポリアルキルメタクリレート中のスチレン及び
アクリロニトリル;アクリレート/ブタジエン共重合体
中のスチレン及びアクリロニトリルの如きスチレン又は
α−メチルスチレンのグラフト共重合体、上記共重合体
と、上記(6)に示した共重合体との混合物(たとえ
ば、ABS、MBS、ASA又はAESの如き公知の共重合体の混合
物)。
【0033】(8)たとえば、ポリクロロプレン、塩素
化ゴム、塩素化又はスルホクロル化ポリエチレン、エチ
レン−塩素化エチレン共重合体、エピクロルヒドリンの
ホモ重合体及び共重合体(特に、ハロゲンを含有するビ
ニル化合物の重合体、たとえば、ポリ塩化ビニル、ポリ
ビニリデンクロリド、ポリビニルフルオライド又はポリ
ビニリデンフルオライド)の如きハロゲンを含有する重
合体;及びこれらの共重合体、たとえば塩化ビニル/ビ
ニリデンクロリド、塩化ビニル/酢酸ビニル又はビニリ
デンクロリド/酢酸ビニル。
【0034】(9)たとえば、ポリアクリレート及びポ
リメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリア
クリルアミド及びポリアクリロニトリル、ブチルアクリ
レートで変性したものの如きα、β−不飽和酸及びその
誘導体から誘導された重合体。
【0035】(10)たとえば、アクリロニトリル/ブ
タジエン共重合体、アクリロニトリル/アルキルアクリ
レート共重合体、アクリロニトリル/アルコキシアルキ
ルアクリレート共重合体又はアクリロニトリル/ビニル
ハロゲン化物共重合体又はアクリロニトリル/アルキル
メタクリレート/ブタジエン三元重合体の如き上記
(9)による単量体の相互の又は他の不飽和単量体との
共重合体。
【0036】(11)たとえば、ポリビニルアルコー
ル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルステアレート、ポリビ
ニルベンゾアート、ポリビニルマレエート、ポリビニル
ブチラール、ポリアリルフタレート又はポリアリルマレ
エートの如き不飽和アルコール及びアミン、又はこれら
のアシル又はアセチル誘導体から誘導された重合体、及
びこれらと上記(1)に示したオレフィンとの共重合
体。
【0037】(12)たとえば、ポリアルキレングリコ
ール、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド
の如き開放鎖状エーテル又は環状エーテルのホモ重合体
及び共重合体、又は上記化合物のビスグリシジルエーテ
ルとの共重合体。
【0038】(13)たとえば、ポリオキシンメチレン
及びコモノマーとしてエチレンオキシドを含有するポリ
オキシメチレンの如きポリアセタール;熱可塑性ポリウ
レタン、アクリレート又はMBSで変性したポリアセター
ル。
【0039】(14)ポリフェニレンオキシド及びスル
フィッド及びポリフェニレンオキシドとスチレンとの混
合物又はポリアミド重合体。
【0040】(15)ヒドロキシル末端ポリエーテル、
ポリエステル又はポリブタジエン及び脂肪族又は芳香族
ポリイソシアネートから誘導されたポリウレタン、かか
る化合物の前駆体。
【0041】(16)たとえば、ポリアミド4、ポリア
ミド6、ポリアミド6/6、6/10、6/9、6/1
2、4/6、12/12、ポリアミド11、ポリアミド
12、m−キシレンジアミン及びアジピン酸を原料とし
て得られた芳香族ポリアミドの如きジアミン及びジカル
ボン酸及び/又はアミノカルボン酸に由来する又は相当
するラクタムに由来するポリアミド及びコポリアミド;
ヘキサメチレンジアミン及びイソフタル酸及び/又はテ
レフタル酸から、変性剤としてのエラストマーを併用し
又は併用することなく調製されるポリアミド、たとえ
ば、ポリ−2,4,4−トリメチルヘキサメチレンテレフ
タルアミド又はポリ−m−フェニレンイソフタルアミ
ド;及び上記ポリアミドのこれに化学的に結合又はグラ
フトしたポリオレフィン、オレフィン系共重合体、イオ
ノマー又はエラストマーとの、又はポリエーテル(たと
えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール又はポリテトラメチレングリコール)とのブロック
共重合体;EPDM又はABSで変性されたポリアミド又はコ
ポリアミド;及び加工の間に縮合したポリアミド(「RIM
ポリアミド系」)。
【0042】(17)ポリ尿素、ポリイミド、ポリアミ
ドーイミド及びポリベンゾイミダゾール。
【0043】(18)たとえば、ポリエチレンテレフタ
レート、ポリブチレンテレフタレート、ポリ−1,4−
ジメチロールシクロヘキサンテレフタレート及びポリヒ
ドロキシベンゾアートの如きポリカルボン酸及びジオー
ルに及び/又はヒドロキシカルボン酸に又は相当するラ
クトンに由来するポリエステル;ヒドロキシル末端基を
有するポリエーテルに由来するブロックコポリエーテル
エステル;及びポリカーボネート又はMBSで変性したポ
リエステル。
【0044】(19)ポリカーボネート及びポリエステ
ルカーボネート。
【0045】(20)ポリスルホン、ポリエーテルスル
ホン及びポリエーテルケトン。
【0046】(21)たとえば、フェノール/ホルムア
ルデヒド樹脂、尿素/ホルムアルデヒド樹脂及びメラミ
ン/ホルムアルデヒド樹脂の如きアルデヒド及びフェノ
ールに由来する架橋重合体。
【0047】(22)乾性又は非乾性アルキッド樹脂。
【0048】(23)多価アルコールで飽和した及び不
飽和のジカルボン酸のコポリエステルに由来の不飽和ポ
リエステル及び架橋剤としてのビニル化合物を基材とす
る樹脂、及びさらにハロゲンを含有し、良好な耐炎性を
有する上記樹脂。
【0049】(24)たとえば、エポキシアクリレー
ト、ウレタンアクリレート又はポリエステルアクリレー
トの如き置換アクリレートに由来の架橋可能なアクリル
系樹脂。(25)アルキッド樹脂、メラミンン樹脂で架
橋したポリエステル又はアクリレート樹脂を基材とする
樹脂、ポリイソシアネートを基材とする樹脂又はエポキ
シ樹脂。
【0050】(26)たとえば、ビス−グリシジルエー
テル又は脂環式ジエポキシドの如きポリエポキシドに由
来する架橋エポキシ樹脂。
【0051】(27)たとえば、セルロース、ゴム、ゼ
ラチンの如き天然高分子物質、及びたとえば、セルロー
ルアセテート、プロピオネート及びブチレート、又はセ
ルロースエーテル(たとえば、メチルセルロース)の如
き同族高分子物質を提供するように化学的に変性した誘
導体、炭化水素樹脂(ロジン)又はこれらの誘導体。
【0052】(28)たとえば、PP/EPDM、ポリアミド
/EPDM又はABS、PVC/EVA、PVC/ABS、PVC/MBS、PC/A
BS、PBTP/ABS、PC/ASA、PC/PBT、PVC/CPE、PVC/ア
クリレート、POM/熱可塑性PUR、PC/熱可塑性PUR、POM
/アクリレート、POM/MBS、PPO/HIPS、PPO/PA6.6
及び共重合体、PA/HDPE、PA/PP、PA/PPOの如き上記
重合体の混合物(ポリブレンド)。
【0053】本発明の一般式(I)で表される化合物
は、特にポリカーボネートの安定化において有用であ
る。
【0054】本発明の他の目的は、有機重合体及び一般
式(I)で表される1以上の化合物の有効量を含有して
なる重合体組成物にある。
【0055】本発明の一般式(I)で表される化合物
は、上記組成物において、そのままで又は他の安定剤と
組み合わせて使用される。
【0056】一般に、一般式(I)で表される上記化合
物は、被安定化重合体組成物の重量の約0.1〜約5重
量%の量で使用されるが、使用する量は被安定化物質及
び用途に応じて変動する。好ましくは、被安定化重合体
組成物の重量の約0.5〜約3重量%の量で添加され
る。
【0057】一般式(I)で表される化合物は、可及的
に他の添加剤の存在下で、常法を利用して、被安定化有
機重合体に容易に配合される。この配合は、最終製品の
製造前又は製造中に、たとえば粉末状の一般式(I)で
表される化合物を被安定化重合体と混合することによっ
て、又はこれら化合物を溶融状態又は溶液状の被安定化
重合体に添加することによって、又は被安定化重合体
に、これら化合物の溶液又は懸濁液を塗布し、任意に使
用した溶媒を蒸発させることによって行われる。エラス
トマーはラテックスとして安定化される。
【0058】一般式(I)で表される化合物を有機重合
体に配合する他の方法は、相当する単量体の重合前又は
重合中に、又は活性架橋前に、これらを添加するもので
ある。 一般式(I)で表される化合物又はこれらの混
合物は、たとえば2.5〜25重量%の濃度でこれらの
化合物を含有してなるマスターバッチの形でも被安定化
重合体に添加される。
【0059】一般式(I)で表される化合物は、下記の
方法によって、被安定化有機重合体に便利に配合され
る。
【0060】−エマルジョン又は懸濁液の形(たとえ
ば、エマルジョン中のラテックス又は重合体の場合)。
【0061】−追加化合物又は有機重合体の混合物の一
般的な添加の場合においては粉末状の混合物として。
【0062】−有機重合体の加工に使用される装置(た
とえば、押出し機、密閉式混合機)への直接添加。
【0063】−溶液又は溶融製品の形。
【0064】上述の如く安定化された重合体組成物は、
当分野で公知の方法、たとえば、注型法、熱成型法、紡
糸法、押出し又は射出成型法によって、たとえば、繊
維、フィルム、テープ、シート、多層シート、容器、管
及び他の形状の最終製品に変換される。
【0065】従って、本発明は、上記重合体組成物の最
終製品の製造への使用にも係る。
【0066】一般式(I)で表される化合物を比較的高
い含量(たとえば、5〜15重量%)で含有する上記組
成物の1つを、一般式(I)で表される化合物を含まな
い又は少量含有する重合体でなる成形製品に、薄い層
(厚さ10〜100μm)の形で塗布してなる多層構造体の
使用も興味深い。このような塗布は、前記製品の製造の
間に、たとえば共押出しによって行われる。また、かか
る塗布を、たとえば、フィルムの積層によって又は溶液
のコーティングによって最終成形製品に対して行うこと
もできる。表面層又は最終製品の層はUVフィルターと
して作用し、製品の内部をUV光の劣化作用から保護す
る。上層は、好ましくは、一般式(I)で表される少な
くとも1つの化合物を5〜15重量%、さらに好ましく
は5〜10重量%濃度で量で含有する。
【0067】厚さ10〜100μmを有する上層がこれら組
成物でなり、一方、内部層が一般式(I)で表される化
合物を含有しないか又は少量含有する多層構造体の形成
に上記組成物を使用することも、本発明の他の目的であ
る。
【0068】上述の如く安定化された重合体は、大気中
の作用剤によって生ずる劣化に対する高い抵抗性、特に
UV光に対する高い抵抗性を有する。従って、外気中の
作用剤にさらされる場合にも、長期間、その色及び光沢
を維持できる。
【0069】上述の組成物は、たとえば塗料、ラッカ
ー、プラスチック基材組成物の如きコーティング又はペ
インティング用組成物(「コーティング組成物」)として
も使用される。
【0070】本発明のかかる目的には、下記の中から選
ばれる有機重合体を含有するコーティング又はペインテ
ィング組成物が好適である。
【0071】(a)主鎖中にヘテロ原子(特に、窒素、
イオウ及び/又は酸素)を含有する熱可塑性重合体の中
から選ばれる熱可塑性重合体スチレン共重合体、グラフ
トスチレン重合体及びポリメチルメタクリレート(PMM
A);又は (b)ペイントリガンド。
【0072】主鎖中にヘテロ原子(特に、窒素、イオウ
及び/又は酸素)を含有する熱可塑性重合体(a)の例
としては、上述の(13)〜(20)に示したものであ
る。これらの中でも、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、ポリアミド、ポリアセタール、ポリフェニレンオキ
シド及びポリフェニレンスルフィッドが好適である。特
に好ましくは、ポリカーボネート、ポリエステル(たと
えばポリエチレンテレフタレート(PET)及びポリアミ
ド(PA)(たとえば、PA6及びPA6/6)であり、最も
好ましくはポリカーボネートである。
【0073】スチレン共重合体及びグラフトスチレン重
合体(a)の例については、上述(6)及び(7)に示
されている。
【0074】ペイントリガンド(b)は上述の有機重合
体の少なくとも1つでなるものである。特別なリガンド
を含有する塗料の例としては次のものがある。
【0075】 1.アルキッド樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル樹
脂、エポキン樹脂又はメラミン樹脂を基材とする塗料
(低温又は高温で架橋される)。これら樹脂の混合物
(任意に架橋剤が添加される); 2.ヒドロキシル基を含有するアクリル系樹脂、ポリエ
ステル樹脂、又はポリエーテル樹脂及び脂肪族又は芳香
族イソシネート、イソシアヌレート又はポリイソシアネ
ートを基材とする2成分系ポリウレタン塗料; 3.ブロックイソシアネート、イソシアヌレート又はポ
リイソシアネートを基材とする1成分系ポリウレタン塗
料(オーブン処理の間に解ブロック化される); 4.(ポリ)ケトイミン及び脂肪族又は芳香族イソシネ
ート、イソシアヌレート又はポリイソシアネートを基材
とする2成分系塗料; 5.(ポリ)ケトイミン及び不飽和アクリル系樹脂又は
ポリアセトアセテート樹脂又はメチルメタクリルアミド
グリコレートを基材とする2成分系塗料; 6.カルボキシル基又はアミン基を含有するポリアクリ
レート及びポリエポキシドを基材とする2成分系塗料; 7.アンヒドリッド基を含有するアクリル系樹脂及びポ
リヒドロキシル又はポリアミン化合物を基材とする2成
分系塗料; 8.アンヒドリッド基を含有する(ポリ)−オキサゾリ
ン及びアクリル系樹脂又は不飽和アクリル系樹脂及び脂
肪族又は芳香族イソシネート、イソシアヌレート又はポ
リイソシアネートを基材とする2成分系塗料; 9.不飽和ポリアクリレート及びポリマロネートを基材
とする2成分系塗料; 10.熱可塑性アクリル系樹脂又はエーテル化メラミン
樹脂を配合した非自己架橋性アクリル系樹脂を基材とす
る熱可塑性ポリアクリル系塗料; 11.シロキサン変性アクリル系樹脂を基材とする塗料
用システム; 12.フルオロ変性アクリル系樹脂を基材とする塗料用
システム;及び 13.アリルグリシジルエーテルを基材とする塗料用シ
ステム。
【0076】塗料はコーティングの1つ又は2つの層
(「1又2−コート」)として塗布され、好ましくは、一
般式(I)で表される安定化化合物は、上方の無色コー
ティングに添加される。
【0077】塗料は、常法、たとえば、刷ぬり、噴霧、
流し、浸漬又は電気泳動を利用して基材(金属、プラス
チック、木材等)に塗布される。
【0078】本発明の好適な1具体例は、一般式(I)
で表される少なくとも1つの化合物を含有する塗料又は
コーティング(たとえば、自動車用コーティング)であ
る。かかる目的に使用されるリガンドは、たとえば、上
述したものである。
【0079】本発明の一般式(I)で表される化合物
は、既に述べたように、他の一般的な添加剤又はこれら
の混合物と組合される。これら添加剤は、被安定化重合
体組成物の重量の約0.1〜約5重量%の量で、好まし
くは約0.5〜約3重量%の量で添加される。使用でき
る添加剤を例として下記に示す。
【0080】1. 酸化防止剤 1.1 アルキル化モノフェノール:たとえば、2,6−
ジ−第3級ブチル−4−メチルフェノール;2−第3級
ブチル−4,6−ジメチルフェノール;2,6−ジ−第3
級ブチル−4−エチルフェノール;2,6−ジ−第3級
ブチル−4−n−ブチルフェノール;2,6−ジ−第3
級ブチル−4−イソブチルフェノール;2,6−ジ−シ
クロペンチル−4−メチルフェノール;2−(α−メチ
ルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール;2,
6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール;2,4,6
−トリシクロヘキシルフェノール;2,6−ジ−第3級
ブチル−4−メトキシメチルフェノール;2,6−ジ−
ノニル−4−メチルフェノール;2,4−ジメチル−6
−(1'−メチルウンデカ−1'−イール)フェノール;
2,4−ジメチル−6−(1'−エチルウンデカ−1'−イ
ール)フェノール;2,4−ジメチル−6−(1'−メチル
トリデカ−1'−イール)フェノール;及びこれらの混合
物。
【0081】1.2 アルキルチオメチルフェノール:
たとえば、2,4−ジオクチルチオ−6−第3級ブチル
フェノール;2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチ
ルフェノール;2,4−ジオクチルチオメチル−6−エ
チルフェノール;2,6−ジドデシルチオメチル−4−
ノニルフェノール。
【0082】1.3 ヒドロキノン及びアルキル化ヒド
ロキノン:たとえば、2,6−ジ−第3級ブチル−4−
メトキシフェノール;2,5−ジ−第3級ブチルヒドロ
キノン;2,5−ジ−第3級アミルヒドロキノン;2,6
−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール;
2,6−ジ−第3級ブチルヒドロキノン;2,5−ジ−第
3級ブチル−4−ヒドロキシアニソール;3,5−ジ−
第3級ブチル−4−ヒドロキシアニソール;3,5−ジ
−第3級ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレー
ト;ビス(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)アジペート。
【0083】1.4 トコフェロール:たとえば、α−
トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロ
ール、δ−トコフェロール及びこれらの混合物(ビタミ
ンE)。
【0084】1.5 ヒドロキシル化チオフェニルエー
テル:たとえば2,2'−チオビス−(6−第3級ブチル
−4−メチルフェノール);2,2'−チオビス−(4−
オクチルフェノール);4,4'−チオビス−(6−第3
級ブチル−3−メチルフェノール);4,4'−チオビス
−(6−第3級ブチル−2−メチルフェノール);4,
4'−チオビス−(3,6−ジ−第2級アミルフェノー
ル);4,4−ビス−(2,6−ジメチル−4−ヒドロキ
シフェニル)ジスルフィッド。
【0085】1.6 アルキリデン−ビスフェノール:
たとえば、2,2'−メチレンビス−(6−第3級ブチル
−4−メチルフェノール);2,2'−メチレンビス−
(6−第3級ブチル−4−メチルフェノール);2,2'
−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘ
キシル)フェノール];2,2'−メチレンビス(4−メチ
ル−6−シクロヘキシルフェノール);2,2'−メチレ
ンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール);2,2'
−メチレンビス(4,6−ジ−第3級ブチルフェノー
ル);2,2'−エチリデンビス(4,6−ジ−第3級ブチ
ルフェノール);2,2'−エチリデンビス(6−第3級
ブチル−4−イソブチルフェノール);2,2'−メチレ
ンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノ
ール];2,2'−メチレンビス[6−(α,α−ジ−メチ
ルベンジル)−4−ノニルフェノール];4,4'−メチ
レンビス(2,6−第3級ブチルフェノール);4,4'−
メチレンビス(6−第3級ブチル−2−メチルフェノー
ル);1,1−ビス−(5−第3級ブチル−4−ヒドロキ
シ−2−メチルフェニル)−ブタン;2,6−ビス−(3
−第3級ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジ
ル)−4−メチルフェノール;1,1,3−トリス−(5−
第3級ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)
−ブタン;1,1−ビス−(5−第3級ブチル−4−ヒド
ロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメル
カプトブタン;エチレングリコールビス[3,3−ビス
(3'−第3級ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)ブチレ
ート];ビス(3−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン;ビス[2−
(3'−第3級ブチル−2'−ヒドロキシ−5'−メチルベ
ンジル)−6−第3級ブチル−4−メチルフェニル]テレ
フタレート;1,1−ビス(3,5−ジメチル−2−ヒド
ロキシフェニル)ブタン;2,2−ビス(3,5−ジ−第3
級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン;2,2−
ビス(5−第3級ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチル
フェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン;1,
1,5,5−テトラ(5−第3級ブチル−4−ヒドロキシ
−2−メチルフェニル)−ペンタン。1.7 O、N又は
Sを含有するベンジル化合物:たとえば、3,5,3',
5'−テトラ−第3級ブチル−4,4'−ジヒドロキシベ
ンジルエーテル;オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,
5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート;トリス
(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
アミン;ビス(4−第3級ブチル−3−ヒドロキシ−2,
6−ジメチルベンジル)ジチオテレフタレート;ビス
(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
スルフィッド;イソ−オクチル−3,5−ジ−第3級ブ
チル−4−ヒドロキシベンジルメルカプトアセテート。
【0086】1.8 ヒドロキシベンジル化マロネー
ト:たとえば、ジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−
ジ−第3級ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネー
ト;ジオクタデシル−2−(3−第3級ブチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート;ジドデシ
ルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−第3級
ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート;ビス[4
−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,
2−ビス(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジル)マロネート。
【0087】1.9 芳香族ヒドロキシベンジル化合
物:たとえば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第3級ブ
チル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチ
ルベンゼン;1,4−ビス−(3,5−ジ−第3級ブチル
−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチ
ルベンゼン;2,4,6−トリス(3,5−ジ−第3級ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
【0088】1.10 トリアジン化合物:たとえば、
2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ−
第3級ブチル−4−ヒドロキシアニリン)−1,3,5−
トリアジン;2−オクチルメルカプト−4,6−ビス
(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシアニリン)
−1,3,5−トリアジン;2−オクチルメルカプト−
4,6−ビス(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキ
シフェノキシ)−1,3,5−トリアジン;2,4,6−ト
リス−(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシフェ
ノキシ)−1,2,3−トリアジン;1,3,5−トリス
(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
イソシアヌレート;1,3,5−トリス(4−第3級ブチ
ル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシ
アヌレート;2,4,6−トリス−(3,5−ジ−第3級ブ
チル−3−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−ト
リアジン;1,3,5−トリス(3,5−ジ−第3級ブチル
−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサヒドロ
−1,3,5−トリアジン;1,3,5−トリス−(3,5−
ジ−シクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシ
アヌレート。
【0089】1.11 ベンジルホスホネート;たとえ
ば、ジメチル−2,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロ
キシベンジルホスホネート;ジエチル−3,5−ジ−第
3級ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート;ジ
オクタジシル−3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロ
キシベンジルホスホネート;ジオクタジシル−5−第3
級ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホ
ネート;3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシベ
ンジルホスホン酸モノエチルエステルのカルシウム塩。
【0090】1.12 アシルアミノフェノール:たと
えば、4−ヒドロキシラウリルアニリド;4−ヒドロキ
システアリルアニリド;オクチル−N−(3,5−ジ−第
3級ブチル−4−ヒドロキシフェニル)カルバメート。
【0091】1.13 β−(3,5−ジ−第3級ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の一価又は多
価アルコール(たとえば、メタノール、エタノール、オ
クタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、
チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス
(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス
(ヒドキシエチル)オキサミド、3−チオウンデカノー
ル、3−チオペンタデカノール、トリメチルヘキサンジ
オール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチ
ル−1−ホスホ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.
2.2]オクタン)とのエステル。
【0092】1.14 β−(5−第3級ブチル−4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸の一価又
は多価アルコール(たとえば、メタノール、エタノー
ル、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、
トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N'−
ビス(ヒドキシエチル)オキサミド、3−チオウンデカノ
ール、3−チオペンタデカノール、トリメチルヘキサン
ジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメ
チル−1−ホスホ−2,6,7−トリオキサビシクロ
[2.2.2]オクタン)とのエステル。
【0093】1.15 β−(3,5−ジシクロヘキシル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸の一価又は多
価アルコール(たとえば、メタノール、エタノール、オ
クタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオ
ール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、
1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、
チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス
(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N'−ビス
(ヒドキシエチル)オキサミド、3−チオウンデカノー
ル、3−チオペンタデカノール、トリメチルヘキサンジ
オール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチ
ル−1−ホスホ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.
2.2]オクタン)とのエステル。
【0094】1.16 (3,5−ジ−第3級ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)酢酸の一価又は多価アルコール
(たとえば、メタノール、エタノール、オクタノール、
オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−
ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエ
チル)イソシアヌレート、N,N'−ビス(ヒドキシエチ
ル)オキサミド、3−チオウンデカノール、3−チオペ
ンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメ
チロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスホ
−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタ
ン)とのエステル。
【0095】1.17 β−(3,5−ジ−第3級ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオン酸のアミド:
たとえば、N,N'−ビス(3,5−ジ−第3級ブチル−4
−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジ
アミン;N,N'−ビス(3,5−ジ−第3級ブチル−4−
ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミ
ン;N,N'−ビス(3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒド
ロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン。
【0096】2. 紫外線及び光安定剤
【0097】2.1 2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベ
ンゾトリアゾール誘導体:たとえば、2−(2'−ヒドロ
キシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−
(3',5'−ジ−第3級ブチル−2'−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゾトリアゾール;2−(5'−第3級ブチル−2'
−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール;2−[2'
−ヒドロキシ−5'−(1,1,3,3−テトラメチルブチ
ル)フェニル]ベンゾトリアゾール;2−(3',5'−ジ−
第3級ブチル−2'−ヒドロキシフェニル)−5−クロロ
ベンゾトリアゾール;2−(3'−第3級ブチル−2'−
ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾ
トリアゾール;2−(3'−第2級ブチル−5'−第3級
ブチル−2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル;2−(2'−ヒドロキシ−4'−オクチルオキシフェ
ニル)ベンゾトリアゾール;2−(3',5'−ジ−第3級
アミル−2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル;2−[3',5'−ビス(α,α−ジメチルベンジル)−
2'−ヒドロキシフェニル]ベンゾトリアゾール;2−
[3'−第3級ブチル−2'−ヒドロキシ−5'−(2−オ
クチルオキシカルボニルエチル)フェニル]−5−クロロ
ベンゾトリアゾール;2−[3'−第3級ブチル−5'−
(2−(2−エチルヘキシルオキシ)カルボニルエチル)−
2'−ヒドロキシフェニル]−5−クロロベンゾトリアゾ
ール、2−[3'−第3級ブチル−2'−ヒドロキシ−5'
−(2−メトキシカルボニルエチル)フェニル]−5−ク
ロロベンゾトリアゾール、2−[3'−第3級ブチル−
2'−ヒドロキシ−5'−(2−メトキシカルボニルエチ
ル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[3'−第3級ブ
チル−2'−ヒドロキシ−5'−(2−オクチルオキシカ
ルボニルエチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−
[3'−第3級ブチル−5'−(2−(2−エチルヘキシル
オキシ)カルボニルエチル)−2'−ヒドロキシフェニル]
ベンゾトリアゾール、2−(3'−ドデシル−2'−ヒド
ロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール及び
2−[3'−第3級ブチル−2'−ヒドロキシ−5'−(2
−イソオクチルオキシカルボニルエチル)フェニル]ベン
ゾトリアゾール、2,2'−メチレン−ビス[4−(1,1,
3,3−テトラメチルブチル)−6−ベンゾトリアゾール
−2−イ−ル−フェノール]の混合物;2−[3'−第3
級ブチル−5'−(2−ベトキシカルボニル)−2'−ヒド
ロキシフェニル]−2H−ベンソトリアゾールとポリエ
チレングリコール300とのエステル化反応生物;[R−
CH2CH2−COO(CH2)32 (式中、R=3'−第3
級ブチル−4−ヒドロキシ−5'−2H−ベンゾトリア
ゾール−2−イ−ル−フェニル)。
【0098】2.2 2−ヒドロキシベンゾフェノン誘
導体:たとえば、4−ヒドロキシ−;4−メトキシ−;
4−オクチルオキシ−;4−デシルオキシ−;4−ドデ
シルオキシ−;4−ベンジルオキシ−;4,2',4'−ト
リヒドロキシ−;2'−ヒドロキシ−4,4'−ジメトキ
シ。
【0099】2.3 安息香酸(置換されていてもよ
い)のエステル:たとえば、サリチル酸フェニル;サリ
チル酸4−第3級ブチルフェニル;サリチル酸オクチル
フェニル;ベンゾイル−レゾルシノール;ビス(4−第
3級ブチルベンゾイル)−レゾルシノール;ジベンゾイ
ル−レゾルシノール;2,4−ジ−第3級ブチルフェニ
ル−3,5−ジ−第3級ブチル−4−ヒドロキシベンゾ
アート;ヘキサデシル−3,5−ジ−第3級ブチル−4
−ヒドロキシベンゾアート;オクタデシル−3,5−ジ
−第3級ブチル−4−ヒドロキシベンゾアート;2−メ
チル−4,6−ジ−第3級ブチルフェニル−3,5−ジ−
第3級ブチル−4−ヒドロキシベンゾアート。
【0100】2.4 アクリレート:たとえば、エチル
又はイソオクチルα−シアノ−β,β−ジフェニルアク
リレート:メチルα−カルボメトキシシンナメート;メ
チル又はブチルα−シアノ−β−メチル−p−メトキシ
シンナメート;メチルα−カルボメトキシ−p−メトキ
シシンナメート;N−(β−カルボメトキシ−β−シア
ノビニル)−2−メチルインドリン。
【0101】2.5 ニッケル化合物:たとえば、2,
2'−チオ−ビス−[4−(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル)フェノール]の錯体(他の追加配位子(たとえ
ば、n−ブチルアミン、トリエタノールアミン又はN−
シクロヘキシルジエタノールアミン)を含む又は含まな
い)(たとえば1:1又は1:2錯体);4−ヒドロキシ
−3,5−ジ−第3級ブチルベンジル−ホスホン酸のモ
ノアルキルエステル(たとえば、メチル又はエチルエス
テル)のニッケル塩;ケトオキシム(たとえば,2−ヒ
ドロキシ−4−メチルフェニルウンデシルケトオキシ
ム)とのニッケル錯体;1−フェニル−4−ラウロイル
−5−ヒドロキシピラゾールのニッケル錯体(追加配位
子を含む又は含まない)。
【0102】2.6 立体障害アミン:たとえば、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジル)セバケー
ト;ビス(2,2,6,6−テトラメチル−ピペリジル)ス
クシネート;ポリ−メチルプロピル−3−オキシ[4−
(2,2,6,6−テトラメチル)ピペリジニル]シロキサ
ン;ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−ピペリジル)
セバケート;ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−ピ
ペリジル)n−ブチル−3,5−ジ−第3級ブチル−4−
ヒドロキシベンジルマロネート;1−(2−ヒドロキシ
エチル)−2,2,6,6−テトラ−4−ヒドロキシピペリ
ジンとコハク酸との間の縮合生成物;N,N'−ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチ
レンジアミンと4−第3級オクチルアミノ−2,6−ジ
クロロ−1,3,5−トリアジンとの間の縮合生成物;ト
リス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ニ
トリロトリアセテート;テトラキス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボキシレート;1,1'−(1,2−エタノジル)ビス
(3,3,5,5−テトラメチルピペラジノン);4−ベン
ゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;4−
ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン;ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)
−2−n−ブチル−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−
第3級ブチルベンジル)マロネート;3−n−オクチル
−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−トリアザス
ピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;ビス(1−オクチ
ルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)セバ
ケート;ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジル)スクシネート:N,N'−ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)ヘキサメチ
レンジアミンと4−モルホリン−2,6−ジクロロ−1,
3,5−トリアジンとの間の縮合生成物;2−クロロ−
4,6−ジ−(4−n−ブチルアミノ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジル)−1,3,5−トリアジンと1,2
−ビス(3−アミノプロピルアミノ)エタンとの間の縮合
生成物;2−クロロ−4,6−ジ−(4−n−ブチルアミ
ノ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジル)−1,
3,5−トリアジンと1,2−ビス(3−アミノプロピル
アミノ)エタンとの間の縮合生成物;8−アセチル−3
−ドデシル−7,7,9,9−テトラメチル−1,3,8−
8トリアザスピロ[4.5]デカン−2,4−ジオン;3−
ドデシル−1−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)ピロリジン−2,5−ジオン;3−ドデシル−1
−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ピ
ロリジン−2,5−ジオン。
【0103】2.7 オキサミド:たとえば、4,4'−
ジオクチルオキシオキサニリド;2,2'−ジエトキシオ
キサニリド;2,2'−ジオクチルオキシ−5,5'−ジ−
第3級ブトキサニリド;2,2'−ジドテシルオキシ−
5,5'−ジ−第3級ブトキサニリド;2−エトキシ−
2'−エチルオキサニド;N,N'−ビス(3−ジメチルア
ミノプロピル)オキサミド;2−エトキシ−5−第3級
ブチル−2'−エトキサニリド及びその2−エトキシ−
2'−エチル−5,4'−ジ−第3級ブロキサニリドとそ
の混合物;及びジ置換オルト−及びパラ−メトキシアニ
リドの混合物及びジ置換オルト及びパラ−エトキシアニ
リドの混合物。
【0104】2.8 2−(2−ヒドロキシフェニル)−
1,3,5−トリアジン:たとえば、2,4,6−トリス
(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−1,
3,5−トリアジン;2−(2−ヒドロキシ−4−オクチ
ルオキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェ
ニル)−1,3,5−トリアジン;2−(2,4−ジヒドロ
キシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニ
ル)−1,3,5−トリアジン;2,4−ビス(2−ヒドロ
キシ−4−プロピルオキシフェニル)−6−(2,4−ジ
メチルフェニル)−1,3,5−トリアジン;2−(2−ヒ
ドロキシ)−4,6−ビス(4−メチルフェニル)−1,3,
5−トリアジン;2−(2−ヒドロキシ−4−ドデシル
オキシフェニル)−4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)
−1,3,5−トリアジン;2−[2−ヒドロキシ−4−
(2−ヒドロキシ−3−ブチルオキシプロポキシ)フェニ
ル]−4,6−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリ
アジン;2−[2−ヒドロキシ−4−(2−ヒドロキシ−
3−オクチルオキシプロピルオキシ)フェニル]−4,6
−ビス(2,4−ジメチル)−1,3,5−トリアジン。
【0105】3. 「金属脱活性剤」:たとえば、N,
N'−ジフェニルオキサミド、N−サリチラル−N'−サ
リチロイル−ヒドラジン、N,N'−ビス(サリチロイル)
ヒドラジン;N,N'−ビス(3,5−ジ−第3級ブチル−
4−ヒドキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3−
サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス
(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサニリ
ド、イソフタロイルジヒドジド、セバコイルビスフェニ
ルヒドラジド、N,N'−ジアセチルアジポイルジヒドラ
ジド、N,N'−ビス(サリチロイル)オキサリルジヒドラ
ジド、N,N'−ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジ
ヒドラジド。
【0106】4. ホスファイト及びホスホナイト:た
とえば、トリフェニルホスファイト、ジフェニルアルキ
ルホスホナイト、フェニルジアルキルホスファイト、ト
リス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリラウリルホス
ファイト、トリオクタデシルホスファイト、ジステアリ
ルペンタエリトリトールジホスファイト、トリス(2,4
−ジ−第3級ブチルフェニル)ホスファイト、ジインデ
シルペンタエリトリトールジホスファイト、ビス(2,4
−ジ−第3級ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジ
ホスファイト、ビス(2,5−ジ−第3級ブチル−4−メ
チルフェニル)ペンタエリトリトールジホスファイト;
ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスファイ
ト、ビス(2,4−ジ−第3級ブチル−6−メチルフェニ
ル)ペンタエリトリトールジホスファイト、ビス[2,4,
5−トリス(第3級ブチルフェニル)]ペンタエリトリト
ールジホスファイト、トリステアリルソルビトールトリ
ホスファイト、テトラキス−(2,4−ジ−第3級ブチル
フェニル)−4,4'−ジフェニルリレンジホスホナイ
ト、5−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−
第3級ブチル−12H−ジベンゾ[d,g]−1,3,2−ジ
オキサホスホシン、6−フルオロ−2,4,8,10−テト
ラ−第3級ブチル−12−メチル−ジベンゾ[d,g]−1,
3,2−ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−第3級
ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスファイト、ビ
ス(2,4−ジ−第3級ブチル−6−メチルフェニル)エ
チルホスファイト。
【0107】5. 過酸化物を分解しうる試薬:たとえ
ば、β−チオジプロピオン酸のエステル(たとえば、ラ
ウリル、ステアリル、ミリスチル又はトリデシルエステ
ル)、メルカプトベンズイミダゾール又は2−メルカプ
トベンズイミダゾールの亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカ
ルバメート、ジオクタデシルスルフィッドペンタエリト
リトールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオ
ネート。
【0108】6. ポリアミドの安定剤:たとえば、ヨ
ウ素及び/又はリンの化合物と併用される銅塩、2価マ
ンガン塩。
【0109】7. 塩基性補助安定剤:たとえば、メラ
ニン、ポリビニルピロリドン、ジシアノジアミド、トリ
アリルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、
アミン、ポリアミド、ポリウレタン、脂肪酸のアルカリ
金属塩及びアルカリ土類金属塩(たとえば、ステアリン
酸Ca、ステアリン酸Zn、ステアリン酸Mg、ベヘン酸Mg、
リシノレン酸Na、パルミチン酸K、ピロカテコール酸ア
ンチモン、ピロカテコール酸スズ。
【0110】8. 核生成剤:たとえば、4−第3級ブ
チル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸。
【0111】9. 充填剤及び強化剤:たとえば、炭酸
カルシウム、シリケートガラス繊維、石綿、タルク、カ
オリン、雲母、硫酸バリウム、金属酸化物及び水酸化
物、カーボンブラック、グラファイト。
【0112】10. 他の添加物:たとえば、可塑化
剤、潤滑剤、乳化剤、顔料、光沢剤、難燃剤(たとえ
ば、臭化物、塩化物、ホスフィッド及びリン/ハロゲン
混合物)、帯電防止剤、発ぽう剤(たとえば、ジラウリ
ルチオジプロピオネート又はジステアリルチオジプロピ
オネート)。
【0113】11. ベンゾフラン及びインドリノン:
たとえば、3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニ
ル]−5,7−ジ−第3級ブチルベンゾフラン−2−オ
ン;5,7−ジ−第3級ブチル−3−[4−(2−ステア
ロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラン−2−オ
ン;3,3'−ビス[5,7−ジ−第3級ブチル−3−[4
−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラン−
2−オン];5,7−ジ−第3級ブチル−3−(4−エト
キシフェニル)ベンゾフラン−2−オン;3−(4−アセ
トキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第3
級ブチル−ベンゾフラン−2−オン;3−(3,5−ジメ
チル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ−第
3級ブチル−ベンゾフラン−2−オン;又は米国特許第
4,325,863号、同第4,338,244号、同第5,175,312号、同
第5,216,052号、同第5,252,643号、同第4,316,611号、
同第4,316,622号、同第4,316,876号又はヨーロッパ特許
出願第589,839号及び同第591,102号に開示されたもの。
【0114】本発明がさらに理解されるように、下記に
いくつかの実施例を例示するが、これらは本発明を限定
するものではない。
【0115】
【実施例1】下記の構造式を有する化合物1の製造
【化9】 方法(a) 機械式撹拌機、滴下ロート、温度計及び冷却器を具備す
る4頸フラスコ(250ml)に温度を−5℃から0℃の間
に維持しながら、96%の濃硫酸50ml中の2−(2'−
ヒドロキシ−5'−メチル)ベンゾトリアゾール11.3g
(0.05モル)を充填した。ついで、1−メチロール−5,
5−ジメチルヒダントインの33%水溶液9.0g(0.0
57モル)を、温度を−5℃から0℃の間に維持しながら、
30分間でゆっくりと滴下した。かかる混合物を撹拌下
に放置して20℃に昇温させ、ついで、連続して撹拌し
ながら、この温度に5時間維持し、つづいて70℃にさ
らに2時間加熱した。得られた粗生成物を水−氷混合物
400mlに注加し、濾取し、ついで中性pHとなるまで洗
浄した。このようにして固状物が得られ、この固状物を
2−メトキシエタノール200mlで結晶化させた。この結
晶化から、化合物1(その特性を後述する)に相当する
白色粉末15g(収率82%)が得られた。方法(b) 機械式撹拌機、滴下ロート、温度計及び冷却器を具備す
る4頸フラスコ(250ml)に温度を−5℃から0℃の間
に維持しながら、96%の濃硫酸67ml中の2−(2'−
ヒドロキシ−5'−メチル)ベンゾトリアゾール 11.3g
(0.05モル)を充填した。ついで、1,3−ジメチロール
−5,5−ジメチルヒダントインの60%水溶液9.4g
(0.05モル)を、温度を−5℃から0℃の間に維持しなが
ら、30分間でゆっくりと滴下した。かかる混合物を撹
拌下に放置して20℃に昇温させ、ついで、連続して撹
拌しながら、この温度に4時間維持し、つづいて80℃
にさらに2時間加熱した。得られた組成成物を水−氷混
合物400ml中に注加し、濾取し、ついで中性pHとなる
まで洗浄した。このようにして固状物が得られ、この固
状物を2−メタノール200mlで結晶化させた。この結晶
化から、下記の特性を有する化合物1に相当する白色の
粉末13g(収率71%)が得られた。 −融点(DSC):236℃ −IR(ヌジョール中)(cm-1):3100,1770,1714 −1H−NMR(200MHz, CDCl3)δ(ppm):1.38(s,
6H);2.38(s,3H);4.7(s,2H);7.3
(d,J=1.6Hz,1H);7.5(dd,2H);7.9
(dd,2H);8.15(d,J=1.6Hz,1H);8.3
(brs,1H);11.6(s,1H) −13C−NMR(50MHz,CDCl3)δ(ppm):20.3;2
2.8;36,3;63.7;117.6;120.8;124.8;127;127.8;
129.6;131.7;142.8;145;155.4;177.3−重量分析
(m/e):[M+イオン]:365(100)*;279(91)
*;253(53)*;238(30)*;91(9)*;77
(13)* *:相対強さを括弧内に示す。 −元素分析:C191953 理論値 62.47% 5.21% 19.17% 実測値 62.44% 5.19% 19.15%
【0116】
【実施例2】下記の構造式を有する化合物2の製造
【化10】 機械式撹拌機、滴下ロート、温度計及び冷却機を具備す
る4頸フラスコ(250ml)に、温度を−5℃から0℃の
間に維持しながら、98%の濃硫酸67ml中の2−(2'
−ヒドロキシ−5'−第3級オクチル)ベンゾトリアゾー
ル16.15g(0.05モル)を充填した。ついで、1,3−ジメ
チロール−5,5−ジメチルヒダントインの60%水溶
液9.4g(0.05モル)を、温度を−5℃から0℃の間に
維持しながら、30分間でゆっくりと滴下した。かかる
混合物を撹拌下に放置して20℃に昇温させ、ついで、
連続して撹拌しながら、この温度に3時間維持し、つづ
いて、80℃にさらに3時間加熱した。得られた組生成
物を水−氷混合物400ml中に注加し、濾取し、ついで、
中性pHとなるまで洗浄した。このようにして固状物が
得られ、この固状物をヘキサン200mlで結晶化させた。
この結晶化から、下記の特性を有する化合物2に相当す
る白色の粉末19g(収率82%)が得られた。 −融点(DSC):138℃ −IR(ヌジョール中)(cm-1):3100,1770,1714 −1H−NMR(200MHz, CDCl3)δ(ppm):0.8
(s,9H);1.37(s,6H);1.4(s,6H);
1.7(s,2H);4.7(s,2H);7.4(dd,2
H);7.5(d,J=2Hz,1H);7.9(dd,2
H);8.3(d,J=2Hz,1H);8.6(brs,1
H);11.6(s,1H) −13C−NMR(50MHz,CDCl3)δ(ppm):22.7;2
8.9;31;32;36.6;38.2;56.6;63.6;117.6;11
8.3;124;126;127;129;142.2;142.7;144;155;1
77 −重量分析(m/e):[M+イオン]:392(100)*;2
64(74)*;463(53)*;41(10)* *:相対強さを括弧内に示す。 −元素分析:C223353 理論値 67.39% 7.13% 15.00% 実測値 67.21% 7.04% 14.80%
【0117】
【実施例3】下記の構造式を有する化合物3の製造
【化18】 還流冷却器、温度計及び滴下ロートを具備する3頸フラ
スコ(100ml)に、次の物質、すなわち、前記実施例1
に記載の如くして得られた化合物15.0g(0.014モル)、
ジメチルホルムアミド40ml、炭酸カリウム1.93g(0.
014モル)を充填し、最後にヨウ化メチル2g(0.0147モ
ル)を滴下した。撹拌下、温度を室温に維持し、溶離液
として1/1のヘキサン/酢酸エチルを使用するTLC
(薄層クロマトグラフィー)によって制御した。反応終
了後、溶媒を蒸留によって除去し、粗生成物に塩化メチ
レンを添加し、ついで、水で洗浄した。有機相を分離
し、硫酸ナトリウムにて脱水し、濾過し、最後に蒸発さ
せた。得られた生成物をヘプタンから結晶化させたとこ
ろ、下記の特性を有する化合物3に相当する白色の固体
3.7g(収率70%)が得られた。 −融点:208℃〜210℃ −1H−NMR(200MHz, CDCl3)δ(ppm):1.35(s,
6H);2.36(s,3H);3.00(s,3H);4.72
(s,2H);7.28(d,J=1.6Hz,1H);7.48(d
d,2H);7.90(dd,2H);8.13(d,J=1.6H
z,1H);11.60(s,1H) −13C−NMR(50MHz,CDCl3)δ(ppm):20.50;
22.80;24.90;36.50;62.20;117.50;120.80;124.6
0;127.20;127.80;129.50;131.70;142.80;145.0
0;156.00;177.00 −元素分析:C202153 理論値 63.3% 5.50% 18.5% 実測値 63.0% 5.45% 18.1%
【0118】
【実施例4】下記の構造式を有する化合物4の製造
【化19】 還流冷却器、温度計及び滴下ロートを具備する3頸フラ
スコ(100ml)に、次の物質、すなわち、実施例1に記
載の如くして得られた化合物15.0g(0.014モル)、ジメ
チルホルムアミド40ml、炭酸カリウム1.93g(0.014モ
ル)を充填し、最後に臭化プロピル1.8g(0.0147モル)
を滴下した。反応混合物を150℃に2時間加熱し、溶離
剤として2/1のヘキサン/酢酸エチルを使用するTLC
によって制御した。反応終了後、溶媒を蒸留によって除
去し、粗生成物に塩化メチレンを添加し、ついで、水、
ついで、酸性水及び最後に再び水で洗浄した。有機相を
分離し、硫酸ナトリウムにて脱水し、濾過し、最後に蒸
発させた。得られた生成物をヘプタンから結晶化させた
ところ、下記の特性を有する化合物4に相当する白色の
固体4.3g(収率75%)が得られた。 −融点:120℃〜123℃ −1H−NMR(200MHz, CDCl3)δ(ppm):0.90(t,
3H);1.30(s,6H);1.65(m,2H);2.30
(s,3H);3.50(t,3H);4.68(s,2H);7.2
2(d,J=1.6Hz,1H);7.40(dd,2H);7.80
(dd,2H);8.00(d,J=1.6Hz,1H);11.50
(s,1H) −13C−NMR(50MHz,CDCl3)δ(ppm):11.0
0;20.60;21.40;22.90;36.50;40.40;61.90;117.6
0;120.00;124.80;127.40;127.80;129.50;131.7
0;142.80;145.00;156.10;176.90−元素分析:C22
2553 理論値 64.9% 6.10% 17.20% 実測値 64.3% 5.85% 17.03%
【0119】
【実施例5】下記の構造式を有する化合物5の製造
【化20】 還流冷却器、温度計及び滴下ロートを具備する3頸フラ
スコ(100ml)に、次の物質、すなわち、実施例1に記
載の如くして得られた化合物15.0g(0.014モル)、ジメ
チルホルムアミド40ml、炭酸カリウム1.93g(0.014モ
ル)を充填し、最後にブロモオクタン2.8g(0.0147モ
ル)を滴下した。反応混合物を120℃に加熱し、溶離剤と
して2/1のヘキサン/酢酸エチルを使用するTLCで制
御した。反応終了後、溶媒を蒸留によって除去し、粗生
成物に塩化メチレンを添加し、ついで、水、ついで、酸
性水及び最後に再び水で洗浄した。有機相を分離し、硫
酸ナトリウムにて脱水し、濾過し、最後に蒸発させた。
得られた生成物をヘプタンから結晶化させたところ、下
記の特性を有する化合物5に相当する白色の固体4.7
g(収率71%)が得られた。 −融点:95℃〜98℃ −1H−NMR(200MHz, CDCl3)δ(ppm):0.80(t,
3H);1.20(m,10H);1.30(s,6H);1.50
(t,2H);2.40(s,3H);3.50(t,2H);4.7
0(s,2H);7.20(d,J=1.6Hz,2H);7.50
(dd,2H);7.90(dd,2H);8.10(d,J=1.
6Hz,1H);11.60(s,1H) −13C−NMR(50MHz,CDCl3)δ(ppm):14.00;
20.60;22.60;22.90;28.00;28.70;29.10;31.80;3
6.50;38.90;62.00;117.60;120.80;124.80;127.5
0;127.80;129.50;131.70;142.80;145.10;156.1
0;176.90 −元素分析:C273553 理論値 67.9% 7.34% 14.70% 実測値 67.1% 7.29% 14.20%
【0120】
【実施例6】下記の構造式を有する化合物6の製造
【化21】 還流冷却器、温度計及び滴下ロートを具備する3頸フラ
スコ(100ml)に、次の物質、すなわち、実施例1に記
載の如くして得られた化合物15.0g(0.014モル)、ジメ
チルホルムアミド40ml、炭酸カリウム1.93g(0.014モ
ル)を充填し、最後に臭化ベンジル2.5g(0.0147モル)
を滴下した。反応混合物を130℃に加熱し、溶離剤とし
て1/1のヘキサン/酢酸エチルを使用するTLCで制御
した。反応終了後、溶媒を蒸留によって除去し、粗生成
物に塩化メチレンを添加し、ついで、水、ついで、酸性
水及び最後に再び水で洗浄した。有機相を分離し、硫酸
ナトリウムにて脱水し、濾過し、最後に蒸発させた。得
られた生成物をヘプタンから結晶化させたところ、下記
の特性を有する化合物6に相当する白色の固体4.1g
(収率65%)が得られた。 −融点:96℃〜98℃ −1H−NMR(200MHz, CDCl3)δ(ppm):1.34(s,
6H);2.34(s,3H);4.70(s,4H);7.35
(m,6H);7.45(dd,2H);7.90(dd,2
H);8.10(dd,J=1.6Hz,1H);11.58(s,1
H) −13C−NMR(50MHz,CDCl3)δ(ppm):20.60;
22.90;23.60;42.50;62.30;117.60;120.80;124.8
0;127.30;127.80;128.30;128.70;129.60;131.7
0;136.40;142.80;145.10;155.80;176.6−元素分
析:C262553 理論値 68.6% 5.49% 15.4% 実測値 68.1% 5.43% 15.0%
【0121】
【実施例7】熱重量分析のデータ 熱重量分析のための標準装置(MettlerのTA Instrumen
tモデル3000)を使用して、化合物1及び2に関して、
等温及び重量データを測定し、Ciba Geigy社により製造
販売されているTinuvin 900のデータと比較した。デー
タを表1に示す。
【表1】 化合物 280℃で等温;N218Nl/時 ; 10℃/分で走査;N218Nl/時; (番号) 安定剤の重量損失(重量%) 安定剤の重量損失(重量%) を示す時間(分) を示す温度(℃) 10% 50% 10% 50% 1 * − 333 387 2 ** − 309 362 Tinuvin900 *** 20 281 319 注) *:23分後 **:16分後 ***:4.2分後
【0122】
【実施例8】ポリカーボネートにおける安定化 撹拌下、室温において、ビスフェノールAポリカーボネ
ート20gを塩化メチレン100ml中に溶解させた。数時
間後、ポリカーボネートが完全に溶解したところで、化
合物1又は化合物2又はTinuvin 900 0.1gを添加し
た(添加量0.5%に等しい)。比較のため、光安定剤
を含有しない溶液も調製した。注型法によって、該溶液
から厚さ100μmをもつフィルムを調製した。得られたフ
ィルムを、下記の条件下におけるAtlas CI 65ウエザー
オメーターにおける促進エージングに供した。 −ブラックパネル温度:60℃ −相対湿度:50% エージングの開始前及びその後に、一定間隔で、上記フ
ィルムのイエローインデックス(YI)をASTM E313の方
法によって測定した。脆化時間についても分析した。得
られた結果を表2に示す。
【表2】 化合物 暴露時間 (番号) (時間) 0 250 500 600 800 1,000 1,500 − 0.4 4.0 12.4* - - - - 1 0.3 3.0 5.0 8.0 9.5 10.6 12.6* 2 0.5 3.6 5.8 8.7 9.3 10.9 12.7* Tinuvin 900 0.4 3.2 6.0 9.5 10.8 12.0* - 注)*:サンプルの脆化
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 101/00 C08L 101/00 C09D 7/12 C09D 7/12 Z (72)発明者 カルロ・ネーリ イタリー国ミラノ州 サン・ドナト・ミ ラネーゼ市 ビア・エウローパ 32 (72)発明者 ロザルバ・コロンボ イタリー国ミラノ州 ビメルカーテ市 ビア・マンゾーニ 12 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 403/10 REGISTRY(STN) CA(STN)

Claims (19)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表される2−(2'−ヒ
    ドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール。 一般式(I) 【化1】 式中、Xは、水素原子、塩素及び臭素から選ばれるハロ
    ゲン原子、直鎖状又は分枝状のC1-18アルキル基、直鎖
    状又は分枝状のC1-18アルコキシル基、又はシアノ基で
    あり;Rは、塩素又は臭素から選ばれるハロゲン原子、
    直鎖状又は分枝状のC1-18アルキル基、直鎖状又は分枝
    状のC2-18アルケニル基、直鎖状又は分枝状のC2-18
    ルキニル基、C5-18シクロアルキル基(置換されていて
    もよい)、C7-15アリールアルキル又はアルキルアリー
    ル基、C6-14アリール基(置換されていてもよい)、直
    鎖状又は分枝状のC1-18アルコキシル基、酸素、窒素及
    びイオウから選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を含
    有する5又は6員複素環基(置換されていてもよい)、
    式 −COHで表される基、−COR4又は−NR56
    基[ここで、R4、R5及びR6は、同一又は異なるもの
    であって、直鎖状又は分枝状のC1-18アルキル基;直鎖
    状又は分枝状のC2-18アルケニル基;直鎖状又は分枝状
    のC2-18アルキニル基;C5-18シクロアルキル基(置換
    されていてもよい);C7-15アリールアルキル又はアル
    キルアリール基;C6-14アリール基(置換されていても
    よい);酸素、窒素及びイオウから選ばれる少なくとも
    1つのヘテロ原子を含有する5又は6員複素環基(置換
    されていてもよい)である]であるか;又は、Rは、一
    般式(II) 【化2】 一般式(III) 【化3】 一般式(IV) 【化4】 で表されるエステル基、又は、一般式(V) 【化5】 で表されるアミド基[これら一般式において、R′は、
    直鎖状又は分枝状のC1-18アルキル基;直鎖状又は分枝
    状のC2-18アルケニル基;直鎖状又は分枝状のC2-18
    ルキニル基;C5-18シクロアルキル基(置換されていて
    もよい);C7-15アリールアルキル又はアルキルアリー
    ル基;C6-14アリール基(置換されていてもよい);直
    鎖状又は分枝状のC1-18アルコキシル基;酸素、窒素及
    びイオウから選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を含
    有する5又は6員複素環基(置換されていてもよい)で
    ある]であるか;又は、Rは、構造式(VI) 【化6】 を有する4,4'−エチリデンビスフェノール基であり;
    1は、水素原子、直鎖状又は分枝状のC1-18アルキル
    基、直鎖状又は分枝状のC2-18アルケニル基、直鎖状又
    は分枝状のC2-18アルキニル基、C5-18シクロアルキル
    基(置換されていてもよい)、C7-15アリールアルキル
    又はアルキルアリール基、C6-14アリール基(置換され
    ていてもよい)、酸素、窒素及びイオウから選ばれる少
    なくとも1つのヘテロ原子を含有する5又は6員複素環
    基(置換されていてもよい)、一般式(VII) 【化7】 で表されるアシル基又は一般式(VIII) 【化8】 で表されるエステル基(これら一般式において、R′は
    前記と同意義である)であり;R2及びR3は、同一又は
    異なるものであって、水素原子、直鎖状又は分枝状のC
    1-18アルキル基、フェニル基、酸素、窒素及びイオウか
    ら選ばれる少なくとも1つのヘテロ原子を含有する5又
    は6員複素環基(置換されていてもよい)である。
  2. 【請求項2】C5-18シクロアルキル基、C6-14アリール
    基及び5又は6員複素環基が、塩素及び臭素から選ばれ
    るハロゲン、直鎖状又は分枝状のC1-18アルキル基、直
    鎖状又は分枝状のC2-18アルケニル基、直鎖状又は分枝
    状のC2-18アルキニル基、OH基、NH基、SH基で置
    換されたものである、請求項1記載の一般式(I)で表
    される2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾ
    ール。
  3. 【請求項3】C1-18アルキル基が、メチル、エチル、プ
    ロピル、イソプロピル、n−ブチル、第2級ブチル、第
    3級ブチル、第3級アミル、2−エチルヘキシル、n−
    オクチル、1,1,3,3−テトラメチルブチル、n−ド
    デシル、1,1,7,7−テトラメチルオクチル、n−オ
    クタデシルである、請求項1記載の一般式(I)で表さ
    れる2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾー
    ル。
  4. 【請求項4】C2-18アルケニル基が、ビニル、プロピレ
    ン、ブチレン、ペンチレン、ヘキシレンである、請求項
    1記載の一般式(I)で表される2−(2'−ヒドロキシ
    フェニル)ベンゾトリアゾール。
  5. 【請求項5】C2-18アルキニル基が、アセチレン、プロ
    ピン、ブチン、2−ブチンである、請求項1記載の一般
    式(I)で表される2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベ
    ンゾトリアゾール。
  6. 【請求項6】C5-18シクロアルキル基(置換されていて
    もよい)が、シクロヘキシル、シクロペンチル、メチル
    シクロヘキシルである、請求項1記載の一般式(I)で
    表される2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
    ゾール。
  7. 【請求項7】C 7-15 アリールアルキル又はアルキルアリ
    ール基が、ベンジル、2−フェニルエチル、4−第3級
    ブチルベンジルである、請求項1記載の一般式(I)で
    表される2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリア
    ゾール。
  8. 【請求項8】C6-14アリール基(置換されていてもよ
    い)が、フェニル、ナフチル、アントラセニル、2−ヒ
    ドロキシフェニルである、請求項1記載の一般式(I)
    で表される2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリ
    アゾール。
  9. 【請求項9】C 1-18 アルコキシル基が、メトキシル、エ
    トキシル、プロポキシル、n−ブトキシルである、請求
    項1記載の一般式(I)で表される2−(2'−ヒドロキ
    シフェニル)ベンゾトリアゾール。
  10. 【請求項10】5又は6員複素環基(置換されていても
    よい)が、ピペリジン、モルホリン、ピペラジン、トリ
    アゾール、テトラメチルピペリジン、ペンタメチルピペ
    リジン、テトラメチルモルホリン、ペンタメチルモルホ
    リン、4−ヒドロキシ−テトラメチルピペリジンであ
    る、請求項1記載の一般式(I)で表される2−(2'−
    ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール。
  11. 【請求項11】構造式 【化9】 を有する、請求項1記載の2−(2'−ヒドロキシフェニ
    ル)ベンゾトリアゾール。
  12. 【請求項12】構造式 【化10】 を有する、請求項1記載の2−(2'−ヒドロキシフェニ
    ル)ベンゾトリアゾール。
  13. 【請求項13】請求項1〜12のいずれか1項記載の一
    般式(I)で表される2−(2'−ヒドロキシフェニル)
    ベンゾトリアゾールを製造する方法において、一般式
    (IX) 【化11】 (式中、X及びRは前記と同意義である)で表される2
    −(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールと、
    一般式(X) 【化12】 で表される2,4−イミダゾリジンジオン−1,3−ジメ
    チロール又は一般式(Xa) 【化13】 で表される2,4−イミダゾリジンジオン−1−メチロ
    ール(これらの式において、R2及びR3は前記と同意義
    である)とを、濃度80〜96%の濃硫酸の存在下、温
    度−5〜+80℃で反応させて混合物を得た後、該混合
    物から水−氷混合物によって希釈し、得られた固状物を
    瀘取し、洗浄し、不活性有機溶媒の存在下における結晶
    化によって所望の化合物を単離することを特徴とする、
    2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールの
    製法。
  14. 【請求項14】結晶化に使用される不活性有機溶媒が、
    直鎖状又は環状の脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、ア
    ルコール、塩素化芳香族溶媒、ケトン、エチレングリコ
    ールのモノアルキルエーテルである、請求項13記載の
    2−(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールの
    製法。
  15. 【請求項15】一般式(I)におけるRが、一般式(I
    I)、(III)又は(IV)で表されるエステル基、又は一
    般式(V)で表されるアミド基である2−(2'−ヒドロ
    キシフェニル)ベンゾトリアゾールの製法において、一
    般式(IX)で表される2−(2'−ヒドロキシフェニル)
    ベンゾトリアゾールと一般式(X)で表される2,4−
    イミダゾリジンジオン−1,3−ジメチロール又は一般
    式(Xa)で表される2,4−イミダゾリジンジオン−1
    −メチロールとの反応を、触媒としてトルエン及びp−
    トルエンスルホン酸の存在下、室温〜トルエンの沸点の
    範囲の温度において行う、2−(2'−ヒドロキシフェニ
    ル)ベンゾトリアゾールの製法。
  16. 【請求項16】有機重合体及び請求項1〜12のいずれ
    か1項記載の一般式(I)で表される1以上の2−(2'
    −ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールの有効量を
    含有してなる、重合体組成物。
  17. 【請求項17】一般式(I)で表される2−(2'−ヒド
    ロキシフェニル)ベンゾトリアゾールを他の安定剤と併
    用した、請求項16記載の重合体組成物。
  18. 【請求項18】有機重合体がポリカーボネートから選ば
    れるものである、請求項16又は17記載の重合体組成
    物。
  19. 【請求項19】有機重合体の光安定剤としての請求項1
    〜15のいずれか1項記載の一般式(I)で表される2
    −(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールの使
    用。
JP10027898A 1997-03-27 1998-03-27 2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール及びその製法 Expired - Fee Related JP3265393B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IT97MI000719 IT1298421B1 (it) 1997-03-27 1997-03-27 2-(2'-idrossifenil) benzotriazoli e procedimento per la loro preparazione
IT002476 IT1296065B1 (it) 1997-11-06 1997-11-06 2-(2'-idrossifenil)benzotriazoli e procedimento per la loro preparazione
IT97A000719 1997-11-06
IT97A002476 1997-11-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1129568A JPH1129568A (ja) 1999-02-02
JP3265393B2 true JP3265393B2 (ja) 2002-03-11

Family

ID=26331486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10027898A Expired - Fee Related JP3265393B2 (ja) 1997-03-27 1998-03-27 2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール及びその製法

Country Status (6)

Country Link
US (2) US6121456A (ja)
EP (1) EP0867435B1 (ja)
JP (1) JP3265393B2 (ja)
AT (1) ATE230742T1 (ja)
CA (1) CA2230374A1 (ja)
DE (1) DE69810527T2 (ja)

Families Citing this family (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT1295933B1 (it) 1997-10-30 1999-05-28 Great Lakes Chemical Italia 2-(2'-idrossifenil)benzotriazoli e procedimento per la loro preparazione
IT1298206B1 (it) * 1998-01-27 1999-12-20 Great Lakes Chemical Italia "2-(2'-idrossifenil) benzotriazoli contenenti un gruppo 2,4- imidazoli- dinedione e procedimento per la loro preparazione"
JP2000239416A (ja) * 1999-02-22 2000-09-05 Matsushita Electric Works Ltd フェノール樹脂基板
US7279576B2 (en) 2002-12-31 2007-10-09 Deciphera Pharmaceuticals, Llc Anti-cancer medicaments
US7202257B2 (en) 2003-12-24 2007-04-10 Deciphera Pharmaceuticals, Llc Anti-inflammatory medicaments
US7144911B2 (en) 2002-12-31 2006-12-05 Deciphera Pharmaceuticals Llc Anti-inflammatory medicaments
US20070078121A1 (en) 2004-12-23 2007-04-05 Flynn Daniel L Enzyme modulators and treatments
US8188113B2 (en) 2006-09-14 2012-05-29 Deciphera Pharmaceuticals, Inc. Dihydropyridopyrimidinyl, dihydronaphthyidinyl and related compounds useful as kinase inhibitors for the treatment of proliferative diseases
US7790756B2 (en) 2006-10-11 2010-09-07 Deciphera Pharmaceuticals, Llc Kinase inhibitors useful for the treatment of myleoproliferative diseases and other proliferative diseases
AU2008242767A1 (en) 2007-04-20 2008-10-30 Deciphera Pharmaceuticals, Llc Kinase inhibitors useful for the treatment of myleoproliferative diseases and other proliferative diseases
MX2011004535A (es) 2008-10-29 2011-11-18 Deciphera Pharmaceuticals Llc Ciclopropanamidas y analogos que exhiben actividades anti-cancer y anti-proliferativas.
US8461179B1 (en) 2012-06-07 2013-06-11 Deciphera Pharmaceuticals, Llc Dihydronaphthyridines and related compounds useful as kinase inhibitors for the treatment of proliferative diseases
CN118416236A (zh) 2018-01-31 2024-08-02 德西费拉制药有限责任公司 治疗胃肠道间质瘤的组合疗法
KR102708050B1 (ko) 2018-01-31 2024-09-24 데시페라 파마슈티칼스, 엘엘씨. 비만 세포증의 치료를 위한 병용 요법
AU2020329956B2 (en) 2019-08-12 2023-11-16 Deciphera Pharmaceuticals, Llc. Ripretinib for treating gastrointestinal stromal tumors
WO2021030405A1 (en) 2019-08-12 2021-02-18 Deciphera Pharmaceuticals, Llc Ripretinib for treating gastrointestinal stromal tumors
JP7534416B2 (ja) 2019-12-30 2024-08-14 デシフェラ・ファーマシューティカルズ,エルエルシー 1-(4-ブロモ-5-(1-エチル-7-(メチルアミノ)-2-オキソ-1,2-ジヒドロ-1,6-ナフチリジン-3-イル)-2-フルオロフェニル)-3-フェニル尿素の組成物
JP2023509629A (ja) 2019-12-30 2023-03-09 デシフェラ・ファーマシューティカルズ,エルエルシー 非晶質キナーゼ阻害剤の製剤およびその使用方法
US11779572B1 (en) 2022-09-02 2023-10-10 Deciphera Pharmaceuticals, Llc Methods of treating gastrointestinal stromal tumors

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR1324899A (fr) * 1961-06-16 1963-04-19 Geigy Ag J R Nouveaux 2-(2'-hydroxyphényl)-benzotriazoles et leur préparation
US4044019A (en) * 1974-05-14 1977-08-23 Ciba-Geigy Corporation Hydroxyphenylated hydantoins
CH611284A5 (ja) * 1975-04-10 1979-05-31 Ciba Geigy Ag
TW332827B (en) * 1994-02-24 1998-06-01 Ciba Sc Holding Ag UV absorber

Also Published As

Publication number Publication date
EP0867435B1 (en) 2003-01-08
US6121456A (en) 2000-09-19
CA2230374A1 (en) 1998-09-27
US6268505B1 (en) 2001-07-31
JPH1129568A (ja) 1999-02-02
DE69810527D1 (de) 2003-02-13
DE69810527T2 (de) 2004-11-04
EP0867435A1 (en) 1998-09-30
ATE230742T1 (de) 2003-01-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3265393B2 (ja) 2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール及びその製法
DE69810526T2 (de) Erfassung von Strahldüsenfehlern durch optisches Abtasten eines Probemusters
EP1027348B1 (en) 2-(2'-hydroxyphenyl)benzotriazoles used as u.v. stabilisers
EP0502821B1 (de) Silylierte 2-(2-Hydroxyphenyl)-4,6-diaryl-1,3,5-triazine
SK134595A3 (en) Synergic stabilizers mixtures and their mixtures with organic materials
JPH1081877A (ja) 有機材料のための安定剤としてのポリアルキルピペリジン−4−イルジカルボン酸エステルの混合物
US5589529A (en) Dimeric benzotriazoles as UV absorbers
JPH08503946A (ja) 2,2′,2″−ニトリロ[トリエチル−トリス(3,3′,5,5′−テトラ−第三ブチル−1,1′−ビフェニル−2,2′−ジイル)ホスフィットのβ結晶変性体
JPH10114760A (ja) 安定剤としてのオキサゾリン化合物
NL9401175A (nl) Nieuwe derivaten van 2,2,6,6-tetramethyl-4-piperidinol voor toepassing als stabiliseermiddelen tegen licht, hitte en oxidatie voor organische materialen.
SK71795A3 (en) Monoclinic alpha crystalline modification of 2,2',2''-nitrilo £triethyl-tris-(3,3',5,5'-tetratert.butyl-1,1'-biphenyl-2,2'- diyl) phosphite| method of its production, its use and its mixtures with organic material
ITMI991225A1 (it) Composizioni stabilizzate con diossopiperazinil-derivati
KR100638188B1 (ko) 2,4-이미다졸리딘디온기를 함유하는 2-(2'-히드록시페닐)벤조트리아졸 및 이것의 제조 방법
JP2000501062A (ja) 安定剤としての熱安定な立体障害アミン
NL1001958C2 (nl) HALS-fosforamiden als stabilisatoren.
JPH06200099A (ja) テトラ−〔n−アルキル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル〕−4,4’−ジフェニルビスホスホナイト
ITMI971064A1 (it) Polimeri organici stabilizzati alla luce
ITMI972476A1 (it) 2-(2'-idrossifenil)benzotriazoli e procedimento per la loro preparazione
ITMI970719A1 (it) 2-(2'-idrossifenil) benzotriazoli e procedimento per la loro preparazione
WO2000008096A1 (en) Stabilizing mixture having a melting point lower than that of the highest melting component

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20011107

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100111

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees