JP3198075B2 - 多層構造アクリル重合体、およびそれを用いたメタクリル樹脂組成物 - Google Patents
多層構造アクリル重合体、およびそれを用いたメタクリル樹脂組成物Info
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Description
度、耐衝撃白化性、透明性に優れた多層構造アクリル系
重合体、およびそれを用いたメタクリル樹脂組成物に関
する。
形加工性等に優れており、自動車用部品、照明用品、各
種パネル等に用いられている。しかし、一般にメタクリ
ル樹脂は耐衝撃性が十分でないので、従来より耐衝撃性
を改良するための多くの提案が為されている。
は、特定の硬質−軟質−硬質の三段階を基本構造とする
多段階重合体を添加することにより、メタクリル樹脂等
の硬質樹脂の耐衝撃性を向上させることが提案されてい
る。また、特公平5−88903号公報では、耐衝撃
性、透明性、ヘイズの温度依存性の改良を目的に、特定
の構造、特性を持つ硬質−軟質−硬質の重合体を含む熱
可塑性アクリル樹脂組成物が提案されている。また、特
開昭62−230841号公報では、半軟質−軟質−硬
質の三段階の構造の多層構造グラフト共重合体で、透明
性、光沢、剛性と耐衝撃性のバランスを改良することが
提案されている。さらに、特開平6−93056号公報
では、硬質−軟質−硬質の乳化重合体においてエラスト
マー層の構成成分としてアリールアルキル(メタ)アク
リレートをスチロール(スチレン)の代わりに用いるこ
とで硬質核とエラストマー層の分離を鮮鋭化し、アイゾ
ット衝撃強度、耐衝撃白化性を改良する方法が提案され
ている。
もっぱらノッチ(切り欠き)を有する試験片の衝撃強度
(アイゾット衝撃強度)である。すなわち、コーナー等
がある複雑な形状の成形品の耐衝撃性の評価方法として
は一般的ではあるが、例えば、看板や各種カバー等の主
に平板で用いられる場合の耐衝撃性の指標である落球・
落錘衝撃強度に関しては特に検討しておらず、改良の余
地があった。
特定の硬質−軟質−硬質の三層構造の各層間に特定の中
間層を設け、かつ特定の粒径とすることで、また特公昭
60−17406号公報では、特定の硬質−軟質−硬質
の三層構造の第3層の分子量をコントロールすること
で、落錘衝撃強度、耐溶剤性等を向上させる方法が提案
されているが、それらの改良の程度は大きくなく、依然
改良の余地があった。
は、半軟質−軟質−硬質の三段階の構造の多層構造グラ
フト共重合体を製造するにあたり、第2層が特定の重合
転化率の時点で第3層の添加・重合を開始することで、
光沢、透明性、落錘衝撃強度、加工性を改良する方法が
提案されている。しかし、この提案においても、透明
性、落錘衝撃強度は十分でなく、耐衝撃白化性も改良の
余地が残されていた。
塑性樹脂組成物の落球・落錘強度、耐衝撃白化性、透明
性等を向上させる多層構造アクリル系重合体、および、
この多層構造アクリル系重合体を含むメタクリル樹脂組
成物を提供することにある。
題を解決するために鋭意検討を行った結果、特定の組成
から成り、かつ特定の形態的特徴を有する多層構造アク
リル系重合体によって上記課題が解決することを見い出
し、本発明を完成するに至った。
素数が1〜4のアルキルメタクリレート40〜100重
量%、アルキル基の炭素数が1〜8のアルキルアクリレ
ート0〜60重量%、およびその他の共重合可能な単量
体0〜20重量%から成る単量体または単量体混合物1
00重量部と、多官能単量体0.1〜10重量部との混
合物を重合して得られる最内層重合体(A)、最内層重
合体(A)の存在下に、アルキル基の炭素数が1〜8の
アルキルアクリレート70〜90重量%、芳香族ビニル
単量体10〜30重量%、およびその他の共重合可能な
単量体0〜20重量%から成る単量体混合物100重量
部と、多官能単量体0.1〜5重量部との混合物を重合
して得られる中間層重合体(B)、並びに、最内層重合
体(A)および中間層重合体(B)を含んで成る重合体
の存在下に、アルキル基の炭素数が1〜4のアルキルメ
タクリレート50〜100重量%、アルキル基の炭素数
が1〜8のアルキルアクリレート0〜50重量%、およ
びその他の共重合可能な単量体0〜20重量%から成る
単量体または単量体混合物を重合して得られる最外層重
合体(C)を含んで成り、下式 完全被覆率=[中間層の最小厚み÷中間層の最大厚み]
×100(%) で示す完全被覆率の平均値が30%以上であることを特
徴とする多層構造アクリル系重合体にある。
ル系重合体5〜95重量%と、メタクリル酸メチルを主
成分とするメタクリル樹脂95〜5重量%とを含んで成
るメタクリル樹脂組成物にある。
述の通り、構造が厳密に制御されたものであり、特にこ
の構造は、最内層を被覆する中間層の被覆の均一性と、
耐衝撃性、耐衝撃白化性および透明性との関係に着目し
て制御されたものである。特に本発明は、この中間層の
被覆の均一性の基準として完全被覆率を規定し、この値
が30%以上の場合、耐衝撃性(特に落球・落錘衝撃強
度)が飛躍的に向上し、かつ耐衝撃白化性、透明性も改
善されるという作用効果に基づいている。
ついて説明する。
数が1〜4のアルキルメタクリレート40〜100重量
%、好ましくは40〜95重量%、より好ましくは50
〜70重量%、アルキル基の炭素数が1〜8のアルキル
アクリレート0〜60重量%、好ましくは4〜59重量
%、より好ましくは20〜50重量%、およびその他の
共重合可能な単量体0〜20重量%から成る単量体また
は単量体混合物100重量部と、多官能単量体0.1〜
10重量部、好ましくは1〜5重量部との混合物を重合
して得たものである。組成を上述の各範囲内にすること
により、優れた落球・落錘衝撃強度、耐衝撃白化性、透
明性が得られる。
〜4のアルキルメタクリレートとしては、メチルメタク
リレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレ
ート、n−ブチルメタクリレート等が挙げられる。アル
キル基の炭素数が1〜8のアルキルアクリレートとして
は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、i−プ
ロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、2−エ
チルヘキシルアクリレート等が挙げられる。その他の共
重合可能な単量体としては、スチレン、α−メチルスチ
レン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル単量体、フェニ
ルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、ベ
ンジルメタクリレート等の非アルキルメタクリレート、
およびそれらに対応した非アルキルアクリレート等が挙
げられる。特に、芳香族ビニル単量体は完全被覆率を向
上させる効果があるので、好ましくは1〜10重量%、
より好ましくは3〜7重量%用いることが有利である。
の官能基の反応性が実質的に全て等しく、主に層内の架
橋を形成せしめる架橋性多官能単量体と、それが有する
複数の官能基の内少なくとも一つが他と反応性が異な
り、その反応性の差のため層間の化学結合を有効に形成
せしめるグラフト結合性多官能単量体とに大別される。
多官能単量体全体としての使用量は前述の通りである
が、両者の重量比[架橋性多官能単量体/グラフト結合
性多官能単量体]は、1/10〜20/1が好ましく、
1/1〜10/1がより好ましい。架橋性多官能単量体
としては、エチレングリコール、1,3−ブチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコ
ール等のアクリル酸またはメタクリル酸のジエステル、
トリメチロールプロパントリアクリレート、トリアリル
イソシアヌレート、ペンタエリスリトールテトラアクリ
レート等が挙げられる。グラフト結合性多官能単量体と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマ
ル酸、イタコン酸等のアリル、メタクリルまたはクロチ
ルエステル等が挙げられる。
合体(A)の存在下に、アルキル基の炭素数が1〜8の
アルキルアクリレート70〜90重量%、好ましくは7
5〜85重量%、より好ましくは80〜85重量%、芳
香族ビニル単量体10〜30重量%、好ましくは15〜
25重量%、より好ましくは15〜20重量%、および
その他の共重合可能な単量体0〜20重量%から成る単
量体混合物100重量部と、多官能単量体0.1〜5重
量部、好ましくは0.5〜4重量部、より好ましくは1
〜3重量部との混合物を重合して得たものである。この
中間層重合体(B)に用いられる単量体や多官能単量体
として、先に挙げた最内層重合体(A)に用いうる単量
体や多官能単量体の例と同様のものを使用できる。重量
比[架橋性多官能単量体/グラフト結合性多官能単量
体]は1/30〜10/1が好ましく、1/20〜2/
1がより好ましい。
合体(A)および中間層重合体(B)を含んで成る重合
体の存在下に、アルキル基の炭素数が1〜4のアルキル
メタクリレート50〜100重量%、好ましくは80〜
99重量%、より好ましくは90〜97重量%、アルキ
ル基の炭素数が1〜8のアルキルアクリレート0〜50
重量%、好ましくは1〜20重量%、より好ましくは3
〜10重量%、およびその他の共重合可能な単量体0〜
20重量%から成る単量体または単量体混合物を重合し
て得たものである。この最外層重合体(C)に用いられ
る単量体として、先に挙げた最内層重合体(A)に用い
うる単量体の例と同様のものを使用できる。また、マト
リックス樹脂との相容性、流動性、耐衝撃性等を良好に
するためにアルキルメルカプタン等の連鎖移動剤を用い
ることが望ましい。アルキルメルカプタンとしては、n
−ブチルメルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n
−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン等
が挙げられ、最外層重合体(C)に用いられる単量体混
合物100重量部に対して、好ましくは0.1〜2重量
部、より好ましくは0.2〜0.8重量部用いる。
内層重合体(A)、中間層重合体(B)、最外層重合体
(C)の三層を含んで成り、最内層重合体(A)と中間
層重合体(B)の重量比[(A)/(B)]は30/7
0〜60/40であることが好ましく、30/70〜5
0/50であることがより好ましい。中間層重合体
(B)に対する最内層重合体(A)の比率が小さ過ぎる
と、完全被覆率の平均値を30%以上に制御することが
難しくなることも相まって、透明性、耐衝撃白化性に劣
るとともに、落球・落錘衝撃強度も低下する。また、こ
の比率が大き過ぎると、軟質中間層の割合が低下し、や
はり落球・落錘衝撃強度が低下する。
重合体に化学結合する重合体成分と化学結合していない
重合体成分(フリーポリマー)とからなる。最外層に用
いる連鎖移動剤、中間層に用いるグラフト結合性多官能
単量体、重合条件等により、中間層段階までの重合体に
化学結合する最外層重合体の比率をコントロールでき
る。相容性、流動性、耐衝撃性の観点から、下式 グラフト率=[中間層段階までの重合体に化学結合して
いる最外層重合体の重量÷中間層段階までの重合体の重
量]×100(%) で示されるグラフト率を、20〜60%に調節すること
が好ましく、25〜45%に調節することがより好まし
い。グラフト率が小さ過ぎると落球・落錘衝撃強度、耐
衝撃白化性に劣り、またグラフト率が大き過ぎると落球
・落錘衝撃強度に劣るので好ましくない。なお、この式
中、[中間層段階までの重合体に化学結合している最外
層重合体の重量]は、多層構造アクリル系重合体中の全
最外層重合体(C)の重量から、アセトン等の溶剤によ
って抽出できる最外層重合体の重量を差し引くことによ
り求めることができる。
×100(%) で示す完全被覆率の平均値が30%以上、好ましくは4
0%以上である点である。この様な基準を採用し、この
値を上記範囲とすれば、耐衝撃性(特に落球・落錘衝撃
強度)が飛躍的に向上し、かつ耐衝撃白化性、透明性が
改善されるのであり、このことは、本発明者らが初めて
見出したものである。
層構造アクリル系重合体を四酸化ルテニウムで染色され
ない硬質メタクリル樹脂等と溶融混練、成形して得た成
形品の切片を四酸化ルテニウムで染色するすることによ
り、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察、評価できる。
すなわち完全被覆率を求める場合は、この成形品の切片
を0.5重量%四酸化ルテニウム水溶液に12時間浸漬
することにより染色を行い、ミクロトームを用いて約7
0nmの厚みの薄片にし、TEMで適当な倍率で写真撮
影し、この写真から中間層の最小厚みと最大厚みを実測
し、完全被覆率を算出すればよい。この場合、写真の鮮
明度と厚み測定の誤差を考慮して、写真の倍率は7万倍
を標準倍率とし、3.5万倍〜10万倍、好ましくは5
万倍〜8万倍とするのが良い。また、厚みを測定する多
層構造アクリル系重合体粒子の個数は200個以上を無
作為に選び、それぞれの完全被覆率の平均値を求める。
ただし、最内層が認められない粒子、最内層と中間層の
境界、および中間層と最外層の境界が不鮮明な粒子につ
いては除外すべきである。
には、単量体や乳化剤の添加方法、重合開始剤の種類や
量などを適切に選択すればよい。例えば、最内層重合体
(A)を構成するための単量体(多官能単量体も含む。
以下同様)については、全単量体の重量の好ましくは1
/20〜1/3、より好ましくは1/10〜1/4を乳
化剤とともにあらかじめ反応系中に添加して重合を行
い、その後残りの単量体と乳化剤の混合物を、水に対す
る添加単量体濃度の増加率で好ましくは15重量%/時
間以下、より好ましくは10重量%/時間以下の速度で
連続的に添加して重合を行い、中間層重合体(B)を構
成するための単量体(多官能単量体も含む。以下同様)
については、全単量体を、水に対する添加単量体濃度の
増加率で好ましくは10重量%/時間以下、より好まし
くは7重量%/時間以下、特に好ましくは5重量%/時
間以下の速度で連続的に添加するとよい。
る為には、例えば、中間層の重合に用いる重合開始剤と
して、下記方法で求められるW/O分配係数が好ましく
は0.01以上、より好ましくは0.05以上である有
機過酸化物、過硫酸塩、過硼酸塩を使用するとよい。こ
の重合開始剤の使用量は、中間層重合体(B)を構成す
るための全単量体100重量部に対して、0.1〜0.
5重量部が好ましく、0.2〜0.4重量部がより好ま
しい。
量%の濃度になるようスチレンに溶解あるいは分散さ
せ、このスチレン溶液(または分散液)2ccと水20
ccを混合し、室温下で4時間振とうし、40分遠心分
離し、両層中の重合開始剤の濃度をヨード滴定法、ガス
クロマトグラフィー等の公知の方法で求め、下式 W/O分配係数=水層中の重合開始剤濃度÷スチレン層
中の重合開始剤濃度 により算出する。
えば、公知の乳化重合法等により製造できる。この製造
方法の好適な例を以下に示す。
剤を加えた後、最内層重合体(A)を構成するための各
成分を添加し重合することにより、最内層重合体(A)
から成る分散粒子を含むラテックスを得る。次に、この
ラテックスの存在下に、中間層重合体(B)を構成する
ための各成分を添加して重合を行うことにより、最内層
重合体(A)から成る分散粒子の周りに中間層重合体
(B)から成る殻を形成する。続いて、このラテックス
の存在下に、最外層重合体(C)を構成するための各成
分を添加して重合を行うことにより、分散粒子の周りに
さらに最外層重合体(C)から成る最外殻を形成し、所
望の多層構造アクリル系重合体が得られる。
によって異なるが、40〜120℃が好ましく、60〜
95℃がより好ましい。重合開始剤の添加方法は、水
相、単量体相の何れか片方または双方に添加する方法を
用いることができる。
オン系の界面活性剤等が使用できるが、特にアニオン系
界面活性剤が好ましい。アニオン系界面活性剤として
は、オレイン酸カリウム、ステアリン酸ナトリウム、ミ
リスチン酸ナトリウム、N−ラウロイルザルコシン酸ナ
トリウム、アルケニルコハク酸ジカリウム系等のカルボ
ン酸塩;ラウリル硫酸ナトリウム等の硫酸エステル塩;
ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸ナトリウム、アルキルジフェニルエーテル
ジスルホン酸ナトリウム系等のスルホン酸塩;ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸ナトリウム
系等のリン酸エステル塩;等が挙げられる。
特に限定されないが、中間層まで重合した段階で0.0
5〜0.5μmが好ましく、0.2〜0.35μmがよ
り好ましい。
ックスには、酸凝固法、塩凝固法、凍結凝固法、噴霧乾
燥法等の公知の凝固法を用いることができる。酸凝固法
には、硫酸、塩酸、リン酸等の無機酸;酢酸等の有機
酸;等を使用できる。塩凝固法には、硫酸ナトリウム、
硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩化カルシウム
等の無機塩;酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム等の有
機塩;等を使用できる。凝固した重合体は、さらに洗
浄、脱水、乾燥すればよい。
重合体は、特に、メタクリル樹脂組成物等の熱可塑性樹
脂組成物に混合して用いる用途に有用である。
本発明の多層構造アクリル系重合体5〜95重量%と、
メタクリル酸メチルを主成分とするメタクリル樹脂95
〜5重量%とを含んで成るものである。かかるメタクリ
ル樹脂組成物は、耐衝撃性(特に落球・落錘衝撃強
度)、耐衝撃白化性、透明性に優れたものとなる。ま
た、多層構造アクリル系重合体と硬質メタクリル樹脂の
比率が上記範囲を逸脱すると、耐衝撃性、耐衝撃白化
性、透明性が劣ったものとなる。
タクリル樹脂としては、メタクリル酸メチル単位を主た
る繰返し単位として含むものが好ましい。具体的には、
メタクリル酸メチル単位の比率が50重量%以上である
ことが好ましく、この場合は透明性や耐候性の点で優れ
たものとなる。
ル樹脂を混合する方法は特に限定されないが、溶融混合
する方法が好ましい。必要があれば、溶融混合に先立っ
て、ヒンダードフェノール系、フォスファイト系、チオ
エーテル系等の酸化防止剤;ヒンダードアミン系、ベン
ゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ベンゾエート
系、有機ニッケル系等の光安定剤;あるいは、滑剤、可
塑剤、染顔料、充填剤等を適宜加え、V型ブレンダー、
ヘンシェルミキサー等で混合した後、ミキシングロー
ル、スクリュー型押出機等を用いて150〜300℃で
溶融混練するとよい。
組成物を、押出成形機、射出成形機等により成形するこ
とにより、耐衝撃性、耐衝撃白化性、透明性に優れ、ヘ
イズの温度依存性の小さい成形品が得られる。
明するが、本発明はこれらにより何ら制限を受けるもの
ではない。実施例において、特記の無い限り「部」は重
量部、「%」は重量%を示す。
合物を示す。 MMA:メチルメタクリレート MA:メチルアクリレート BA:n−ブチルアクリレート AMA:アリルメタクリレート DAM:ジアリルマレート St:スチレン EDMA:エチレングリコールジメタクリレート BDMA:1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト n−OM:n−オクチルメルカプタン t−DM:t−ドデシルメルカプタン KPS:過硫酸カリウム CHP:クメンハイドロパーオキサイド t−HH:t−ヘキシルハイドロパーオキサイド DBP:ジ−t−ブチルパーオキサイド EDTA・2Na:エチレンジアミン4酢酸2ナトリウ
ム2水和物 SFS:ソディウムフォルムアルデヒドスルホキシレー
ト 乳化剤(1):モノ(ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル)リン酸40 %とジ(ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル)
リン酸60%混合物の水酸化ナトリウム部分中和物。
方法に従って実施した。
ASE射出成形機を用い、シリンダー温度260℃で寸
法110×110×3.5mmの試験片を作製し、島津
製作所製高速衝撃試験機HTM−1(タップ直径:1/
2インチ、撃座内径:40mm、タップ移動速度:4.
4m/秒)で試験を行い、5枚の試験の最大荷重点まで
のエネルギーの平均値を落錘衝撃強度とした。
5−B押出機を用い、シリンダー温度250℃で作製し
た厚み3mmの押出板を150×150mmの寸法に切
断して試験片とし、535gの鉄球を2mの高さから試
験片の上に落とした後の白化の程度を目視で比較した
[耐衝撃白化性:良◎>○>×>××悪]。
ASE射出成形機を用い、シリンダー温度260℃で1
00×50×2mmの試験片を作製し、ASTM−D1
003に基づいて測定した。
E9ASE射出成形機を用い、シリンダー温度260℃
で100×50×2mmの試験片を作製し、適当な大き
さに切り出した後、切片を0.5重量%四酸化ルテニウ
ム水溶液に室温下、12時間浸漬することにより染色を
行い、ミクロトームを用いて約70nmの厚みの薄片に
し、透過型電子顕微鏡(TEM)で7万倍で写真撮影
し、この写真から最内層と中間層、中間層と最外層の境
界が明瞭な粒子200個を無作為に選び、中間層の最小
厚みと最大厚みを実測して各完全被覆率を算出し、その
平均値を求めた。
多層構造アクリル重合体の粉末を約1g精秤し、アセト
ン50ml中で6時間還流し、日立工機製高速冷却遠心
機CR22を用いて14000rpmで30分遠心分離
/30分振とうを2回繰り返し、再度30分遠心分離
し、その後アセトン不溶部を分離乾燥し、下式 グラフト率=[(W1−W0×R)÷(W0×R)]×
100(%) [W0は試料の重量(g)、W1はアセトン不溶部の重
量(g)、Rは多層構造アクリル重合体全体に占める
(最内層+中間層)の重量比]によりグラフト率を求め
た。
係数の測定>重合開始剤CHP、t-HHを5重量%の濃
度になるようスチレンに溶解させ、このスチレン溶液2
ccと水20ccを混合し、室温下、4時間振とうし、
40分遠心分離し、両層中の重合開始剤の濃度をヨード
滴定法により測定した。具体的には、300mlの冷却
管付きフラスコにイソプロピルアルコール30ml、氷
酢酸飽和水溶液2ml、ヨウ化カリウム飽和水溶液2m
lをとり、さらに試料約0.1gを精秤して加え、冷却
管をつけ、熱板上で緩やかに3分沸騰させ、直ちにN/
10チオ硫酸ナトリウム溶液でヨードの色が消失するま
で滴定し、濃度を求めた。
中の重合開始剤濃度 に従いW/O分配係数を算出した。結果を下記表1に示
す。
所製ガスクロマトグラフGC−8APFを用いてガスク
ロマトグラフィー法により濃度測定を行ったこと以外
は、参考例1と同じ操作でDBPのW/O分配係数を求
めた。このW/O分配係数は0.00であった。
定>KPSはスチレンには実質的に不溶であり(溶解度
0.1%以下)、水への溶解度が室温で30%以上であ
るので、KPSのW/O分配係数は20以上であるとし
た。
イオン交換水300部、炭酸ナトリウム0.09部、ほ
う酸0.9部を加え、80℃に昇温した後、下記表2に
記載の単量体混合物(a−1)[以下、参照番号を付し
た単量体混合物は、同様に下記表2に記載のものであ
る]45部と乳化剤(1)0.3部の混合物の1/15
を加え、重合開始剤KPS0.05部を添加して15分
保持し、その後残りの単量体・乳化剤混合物を水に対す
る単量体混合物の増加率で13%/時間の速度で連続的
に添加し、その後1時間保持して最内層の重合を行い、
ラテックスを得た。
始剤KPS0.1部を加えた後、単量体混合物(b−
1)55部と乳化剤(1)0.5部の混合物を、水に対
する単量体混合物の増加率で8%/時間の速度で連続的
に添加し、その後2.5時間保持して中間層の重合を行
った。
始剤KPS0.05部を加え15分保持し、単量体混合
物(c−1)80部を水に対する単量体混合物の増加率
で10%/時間の速度で連続的に添加し、その後1時間
保持して最外層の重合を行い、多層構造アクリル重合体
ラテックスを得た。
水溶液で凝固し、洗浄、脱水、乾燥を行い、多層構造ア
クリル重合体の粉末を得た。
量比97/3)から成る硬質メタクリル樹脂55部をヘ
ンシェルミキサーで混合し、直径40mmの単軸押出機
を用いて、シリンダー温度230〜270℃、ダイ温度
260℃で溶融混練し、得られたペレット状のメタクリ
ル樹脂組成物を射出成形あるいは押出成形して、試験片
を得た。
イオン交換水300部を加え、80℃に昇温し、硫酸鉄
(II)7水和物6×10-5部、EDTA・2Na1.5
×10-4部、SFS0.3部を添加し、その後単量体混
合物(a−2)40部、重合開始剤t−HH0.1部と
乳化剤(1)1.2部の混合物の1/10を加えて15
分保持し、その後残りの単量体・乳化剤混合物を水に対
する単量体混合物の増加率で8%/時間の速度で連続的
に添加し、その後1時間保持して最内層の重合を行っ
た。
0.3部を加え、単量体混合物(b−2)60部、重合
開始剤t−HH0.2部と乳化剤(1)1部の混合物
を、水に対する単量体混合物の増加率で4%/時間の速
度で連続的に添加し、その後2時間保持して中間層の重
合を行った。
0.2部を加えて15分保持し、その後単量体混合物
(c−2)60部と開始剤t−HH0.1部を、水に対
する単量体混合物の増加率で10%/時間の速度で連続
的に添加し、1時間保持して最外層の重合を行い、多層
構造アクリル重合体ラテックスを得た。この後は、実施
例1と同様に操作して試験片を得た。
イオン交換水300部、炭酸ナトリウム0.09部、ほ
う酸0.9部を加え、80℃に昇温し、単量体混合物
(a−3)40部と乳化剤(1)0.4部の混合物の1
/10を加え、重合開始剤KPS0.05部を添加し1
5分保持し、その後残りの単量体・乳化剤混合物を水に
対する単量体混合物の増加率で8%/時間の速度で連続
的に添加し、その後1時間保持して最内層の重合を行っ
た。
始剤KPS0.1部を加え、単量体混合物(b−3)6
0部と乳化剤(1)0.6部の混合物を、水に対する単
量体混合物の増加率で4%/時間の速度で連続的に添加
し、2.5時間保持して中間層の重合を行った。
0.05部を加えて15分保持し、その後単量体混合物
(c−3)60部を水に対する単量体混合物の増加率で
10%/時間の速度で連続的に添加し、1時間保持して
最外層の重合を行い、多層構造アクリル重合体ラテック
スを得た。この後は、実施例1と同様に操作して試験片
を得た。
内層に用いる単量体混合物を(a−4)に変更したこと
以外は、実施例3と同様に操作して試験片を得た。
イオン交換水300部、炭酸ナトリウム0.09部、ほ
う酸0.9部を加え、80℃に昇温し、単量体混合物
(a−5)35部と乳化剤(1)0.1部の混合物の1
/8を加え、重合開始剤KPS0.05部を添加して1
5分保持し、その後残りの単量体・乳化剤混合物を水に
対する単量体混合物の増加率で8%/時間の速度で連続
的に添加し、1時間保持して最内層の重合を行った。
始剤KPS0.15部を加え、その後単量体混合物(b
−5)65部と乳化剤(1)0.5部の混合物を、水に
対する単量体混合物の増加率で6%/時間の速度で連続
的に添加し、3時間保持して中間層の重合を行った。
0.05部を加えて15分保持し、その後単量体混合物
(c−5)60部を、水に対する単量体混合物の増加率
で10%/時間の速度で連続的に添加し、1時間保持し
て最外層の重合を行い、多層構造アクリル重合体ラテッ
クスを得た。この後は、実施例1と同様に操作して試験
片を得た。
乳化剤混合物の内、重合開始剤添加前に予め添加する比
率を下記表3のように変更したこと以外は、実施例4と
同様に操作して試験片を得た。
成する単量体・乳化剤混合物を添加する際の水に対する
単量体混合物の増加率(添加速度)を下記表4のように
変更したこと以外は、実施例4と同様に操作して試験片
を得た。
し、このラテックスの存在下、硫酸鉄(II)7水和物
2.5×10-5部、EDTA・2Na7.5×10
-5部、SFS0.4部を加えて15分間保持し、その後
単量体混合物(b−5)65部、重合開始剤CHP0.
15部と乳化剤(1)0.5部の混合物を、水に対する
単量体混合物の増加率で6%/時間の速度で連続的に添
加し、3時間保持して中間層の重合を行った。
0.2部を加えて15分保持し、その後単量体混合物
(c−5)60部と重合開始剤t−HH0.1部の混合
物を、水に対する単量体混合物の増加率で10%/時間
の速度で連続的に添加し、1時間保持して最外層の重合
を行い、多層構造アクリル重合体ラテックスを得た。こ
の後は、実施例4と同様に操作して試験片を得た。
重合開始剤をDBPに変更したこと以外は、実施例7と
同様に操作して試験片を得た。
重合開始剤KPSの量を0.05部に変更したこと以外
は、実施例4と同様に操作して試験片を得た。
イオン交換水300部、炭酸ナトリウム0.09部、ほ
う酸0.9部を加え、80℃に昇温した後、単量体混合
物(a−5)20部と乳化剤(1)0.57部の混合物
の1/8を加え、重合開始剤KPS0.03部を添加
し、15分保持し、その後残りの単量体・乳化剤混合物
を水に対する単量体混合物の増加率で8%/時間で連続
的に添加し、その後1時間保持して最内層の重合を行っ
た。
始剤KPS0.18部を加え、その後単量体混合物(b
−5)80部と乳化剤(1)0.62部の混合物を、水
に対する単量体混合物の増加率で6%/時間の速度で連
続的に添加し、その後3時間保持して中間層の重合を行
った。この後は、実施例1と同様に操作して試験片を得
た。
イオン交換水300部、炭酸ナトリウム0.09部、ほ
う酸0.9部を加え、80℃に昇温し、その後単量体混
合物(a−5)55部と乳化剤(1)0.19部の混合
物の1/8を加え、重合開始剤KPS0.08部を添加
して30分保持し、その後残りの単量体・乳化剤混合物
を水に対する単量体混合物の増加率で8%/時間の速度
で連続的に添加し、2時間保持して最内層の重合を行っ
た。
始剤KPS0.10部を加え、その後単量体混合物(b
−5)45部と乳化剤(1)0.27部の混合物を、水
に対する単量体混合物の増加率で6%/時間の速度で連
続的に添加し、その後2時間保持して中間層の重合を行
った。この後は、実施例1と同様に操作して試験片を得
た。
成する単量体・乳化剤混合物を添加する際の水に対する
単量体混合物の増加率(添加速度)を下記表5のように
変更したこと以外は、実施例4と同様に操作して試験片
を得た。
その部数を下記表6のように変更したこと以外は実施例
4と同様に操作して試験片を得た。
グラフト率を一括して表7に示す。
クリル系重合体は、メタクリル樹脂組成物等の熱可塑性
樹脂組成物に配合することにより、その落球・落錘強
度、耐衝撃白化性、透明性等を著しく向上することがで
きる。また、この多層構造アクリル系重合体を含む本発
明のメタクリル樹脂組成物は、上記諸物性が非常に優れ
た樹脂材料である。
Claims (4)
- 【請求項1】 アルキル基の炭素数が1〜4のアルキル
メタクリレート40〜100重量%、アルキル基の炭素
数が1〜8のアルキルアクリレート0〜60重量%、お
よびその他の共重合可能な単量体0〜20重量%から成
る単量体または単量体混合物100重量部と、多官能単
量体0.1〜10重量部との混合物を重合して得られる
最内層重合体(A)、 最内層重合体(A)の存在下に、アルキル基の炭素数が
1〜8のアルキルアクリレート70〜90重量%、芳香
族ビニル単量体10〜30重量%、およびその他の共重
合可能な単量体0〜20重量%から成る単量体混合物1
00重量部と、多官能単量体0.1〜5重量部との混合
物を重合して得られる中間層重合体(B)、並びに、 最内層重合体(A)および中間層重合体(B)を含んで
成る重合体の存在下に、アルキル基の炭素数が1〜4の
アルキルメタクリレート50〜100重量%、アルキル
基の炭素数が1〜8のアルキルアクリレート0〜50重
量%、およびその他の共重合可能な単量体0〜20重量
%から成る単量体または単量体混合物を重合して得られ
る最外層重合体(C)を含んで成り、下式 完全被覆率=[中間層の最小厚み÷中間層の最大厚み]
×100(%) で示す完全被覆率の平均値が30%以上であることを特
徴とする多層構造アクリル系重合体。 - 【請求項2】 最内層重合体(A)と中間層重合体
(B)の重量比[(A)/(B)]が30/70〜50
/50である請求項1記載の多層構造アクリル系重合
体。 - 【請求項3】 下式 グラフト率=[中間層段階までの重合体に化学結合して
いる最外層重合体の重量÷中間層段階までの重合体の重
量]×100(%) で示すグラフト率が20〜60%である請求項1または
2記載の多層構造アクリル系重合体。 - 【請求項4】 請求項1、2または3記載の多層構造ア
クリル系重合体5〜95重量%と、メタクリル酸メチル
を主成分とするメタクリル樹脂95〜5重量%とを含ん
で成るメタクリル樹脂組成物。
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