JP3175727B2 - 記録制御装置 - Google Patents

記録制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆるサーマル
プリンタなどにおいて記録調整用に組み込まれた記録制
御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、サーマルプリンタにおいては、
たとえばインクリボンや感熱紙などを用いて熱転写方式
による記録処理が行われ、そのためのプリンタヘッドに
は、転写材に対して熱エネルギーを付与するための発熱
通電点が多数設けられている。この種のサーマルプリン
タには、各発熱通電点を通電状態として発熱させるため
の駆動ICが組み込まれており、駆動ICからは、各発
熱通電点を発熱駆動するためのストローブ信号(駆動信
号)が所定のタイミングで出力されている。
【0003】記録制御装置は、このような駆動ICを中
心として構成されており、その制御動作時においては、
ストローブ信号が予め一義的に定められた設計仕様に基
づいて各発熱通電点に対して出力されるものとされてい
る。一方、記録処理に際して記録像が転写される用紙の
紙質、具体的には表面粗さや紙厚などの平滑度によって
は、記録処理を経て得られる記録像に白く抜け落ちた部
分が見受けられることがある。この種の白抜けを防ぐた
めに、従来の記録制御装置のなかには、ユーザによる紙
質の選択を可能とし、その選択された紙質に応じて適当
にストローブ信号の電気的特性を変化させることで、各
発熱通電点に対して印加する電圧レベルなどを可変制御
するといったものも提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記前段に挙
げた従来の記録制御装置では、先に説明したように、一
義的に定められたストローブ信号を出力するだけである
ので、各発熱通電点から付与される熱エネルギーを紙質
に応じて変動させることができず、ユーザによる紙質の
選択なども勿論できないことから、用紙の平滑度が低い
場合には、記録像に白抜けを生じるという問題があっ
た。
【0005】一方、上記後段に挙げた従来の記録制御装
置では、ストローブ信号の電気的特性を変化させること
で上記問題が幾分解消されるが、このような電気的特性
の変化によっては、各発熱通電点から付与される熱エネ
ルギーを臨機応変に制御することができず、記録像の白
抜けといった問題を十分に解消することができなかっ
た。さらに、紙質以外の条件、たとえば記録像の濃淡レ
ベルなどといった設定条件についても、各発熱通電点か
ら付与される熱エネルギーを制御することで調整可能で
あるが、そのために紙質を含む各種の要因に応じてスト
ローブ信号の電気的特性を変化させるには、回路構成な
どを工夫して複雑に構成しなければならず、さまざまな
要因に対応して多様なエネルギー制御を行うのが困難で
あるという問題があった。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みて提案されたも
のであって、熱転写方式の記録処理において、各発熱通
電点から付与される熱エネルギーを紙質に応じて臨機応
変に変動させることで、記録像の白抜けといった問題を
十分に解消することができるとともに、そのような熱エ
ネルギーの制御を簡素な構成によって多様化することが
できる記録制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載した発明の記録制御装置は、各種用
紙に対して熱転写方式で記録処理を施す際、そうした記
録処理にて熱エネルギーを付与する各発熱通電点を駆動
制御することにより、上記用紙上に転写される記録像の
調整を行う記録制御装置であって、上記各発熱通電点を
通電状態として発熱駆動させるための駆動信号を生成
し、その駆動信号を上記各発熱通電点に対して出力する
駆動信号出力手段と、上記発熱通電点の温度を検出する
温度検出手段と、上記駆動信号出力手段から上記各発熱
通電点に対して駆動信号を出力する際の通電時間を、上
記温度検出手段によって検出された温度に応じて可変す
るものとし、その通電時間と温度との対応関係をあらわ
した制御情報を、上記用紙の紙質に応じて複数の類型別
に記憶する制御情報記憶手段と、上記制御情報記憶手段
に記憶された一の類型に属する制御情報を選択させる制
御情報選択手段と、上記制御情報選択手段により選択結
果として得られた一の類型に属する制御情報に基づい
て、上記駆動信号出力手段から駆動信号が出力される際
の通電時間を制御する駆動信号出力制御手段と、上記用
紙の1枚毎に、上記温度検出手段により検出された上記
発熱通電点の温度が所定範囲内の場合、上記制御情報記
憶手段に記憶された中から上記制御情報選択手段を介し
て得られた制御情報を上記温度検出手段により検出され
た上記発熱通電点の温度に基づいて変動させ、そうした
変動後の制御情報を上記駆動信号出力制御手段に供給し
て上記通電時間を制御させる制御情報変動手段とを有す
ることをしている。
【0008】このような記録制御装置によれば、各発熱
通電点から付与される熱エネルギーは、各発熱通電点に
対して駆動信号を出力する際の通電時間と、発熱通電点
の温度との対応関係をあらわした制御情報に基づいて制
御され、そのような制御情報は、用紙の紙質に応じた複
数の類型から選択可能とされているので、紙質に応じて
各類型に属する制御情報を選択することで通電時間によ
る熱エネルギーを臨機応変に変動させることができ、各
種用紙に対応して記録像の白抜けといった問題を十分に
解消することができる。しかも、熱エネルギーの制御に
は、駆動信号を出力する際の通電時間と発熱通電点の温
度とが用いられ、その通電時間は、刻々と変化する発熱
通電点の温度を制御情報に対応させて求められるので、
そのような熱エネルギーの制御に必要な構成としては、
記憶要素となる制御情報を単に変更させるだけの簡素な
構成となり、制御情報を様々に変更することで熱エネル
ギーの制御について多様化を図ることができる。
【0009】また、用紙の紙質以外の要因に基づいて記
憶要素とされた各類型に属する制御情報を変動させるこ
とができるので、記録処理に伴って生じる様々な要因に
応じて実際に制御情報を変更し、熱エネルギーの制御に
ついて多様化を図ることができる。
【0010】さらに、たとえば各用紙ごとの記録処理の
開始時における発熱通電点の温度に応じて、熱エネルギ
ーが最適な状態となるように各類型に属する制御情報を
変動させることができ、装置の稼働状況に応じて適切な
熱エネルギーの制御を行うことができる。
【0011】また、請求項に記載した発明の記録制御
装置は、請求項に記載の記録制御装置であって、上記
制御情報変動手段は、上記制御情報記憶手段に記憶され
た制御情報を変動させる際、上記発熱通電点の温度変化
に応じて可変する通電時間の可変率を変化させている。
【0012】このような記録制御装置によれば、請求項
に記載の記録制御装置による効果に加えて、具体的に
たとえば記録処理開始時における発熱通電点の温度が高
温である場合、所要の熱エネルギーが短い通電時間にて
得られることから、その通電時間の可変率を小さなもの
とし、一方、発熱通電点の温度が低温である場合、所要
の熱エネルギーを得るには通電時間を長くする必要があ
ることから、その可変率を大きくするといった動作が行
われ、発熱通電点の温度状況に応じて適切な熱エネルギ
ーの制御を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照して具体的に説明する。
【0014】図1は、本発明にかかる記録制御装置を具
備して構成されたファクシミリ装置全体の一実施形態を
示したブロック図であって、ファクシミリ装置は、CP
U1、NCU2、RAM3、モデム4、ROM5、EE
PROM6、ゲートアレイ7、コーデック8、DMAC
9、読取部11、記録処理部12、操作部13、および
表示部14を具備して構成されている。CPU1、NC
U2、RAM3、モデム4、ROM5、EEPROM
6、ゲートアレイ7、コーデック8、およびDMAC9
は、バス線15により相互に接続されている。バス線1
5には、アドレスバス、データバス、および制御信号線
が含まれる。ゲートアレイ7には、読取部11、記録処
理部12、操作部13、および表示部14が接続されて
いる。このファクシミリ装置は、記録処理部12にて熱
転写方式により記録動作を行うものであって、本発明に
かかる記録制御装置は、記録処理部12を中心にCPU
1の制御動作により記録像の調整を行うものとして構成
されている。以下の説明においては、主に記録動作に関
連する構成、動作について重点的に説明する。
【0015】CPU1は、ファクシミリ装置全体を制御
する。NCU2は、公衆電話回線16に接続されて網制
御を行う。RAM3は、充電電池などにより電源バック
アップが施されており、CPU1の作業領域などを提供
する。モデム4は、ファクシミリデータの変調や復調な
どを行う。ROM5は、各種のプログラムや設定条件な
どのデータを記憶している。EEPROM6は、各種の
フラグや設定条件などを記憶する。ゲートアレイ7は、
CPU1の入出力インターフェースとして機能する。コ
ーデック8は、ファクシミリデータの符号化や復号化を
行う。DMAC9は、RAM3へのデータの書き込みや
読み出しを行う。
【0016】読取部11は、原稿用紙から画像を読み取
る機能を有している。操作部13は、キースイッチ群を
備えており、ユーザによる紙質の選択や記録像の濃淡レ
ベルといった各種の設定条件を、入力操作に応じてCP
U1に伝えるためのものである。ここで、紙質とは、用
紙の表面粗さや紙厚などの平滑度に対応した種別を示す
ものであって、具体的に紙質が選択される際には、上質
紙、普通紙、あるいはラフ紙などといった用紙の種類が
選択される。一方、記録像の濃淡レベルとは、記録処理
を行うにあたってユーザが任意に設定できる事項であっ
て、具体的に濃淡レベルが設定される際には、記録像と
しての再現結果を細線重視とする、あるいはベタ黒重視
とするといった事項が設定される。表示部14は、LC
DやLEDなどの表示デバイスを備えており、装置の動
作状態や設定条件などを表示するためのものである。
【0017】本発明の要部となる記録処理部12は、各
種用紙に対して熱転写方式で記録処理を施すためのサー
マルヘッド12aを備え、このサーマルヘッド12aと
図示しないインクリボンなどを用いて用紙上に記録像を
転写させるものである。サーマルヘッド12aには、イ
ンクリボンなどの転写材に対してドット列状に熱エネル
ギーを付与する発熱通電点12aaが造り込まれている
とともに、各発熱通電点12aaを駆動制御するための
駆動IC12bや、発熱通電点12aaの温度を検出す
るための温度センサ12cが接続されている。この発熱
通電点12aaとは、交互に並べた異なる極性の電極間
に形成され、これら異なる極性の各電極間に所定の電圧
を印加することで各発熱通電点12aaが発熱状態とさ
れる。駆動IC12bは、各発熱通電点12aaとして
形成された各電極間を通電状態として発熱駆動させるた
めのストローブ信号(駆動信号)を生成するものであ
る。この駆動IC12bは、CPU1により制御される
所定のタイミングをもって所定電圧レベルのストローブ
信号を各電極に対して出力する。温度センサ12cは、
たとえばサーミスタなどを発熱通電点12aa付近に設
けて構成されており、この温度センサ12cから出力さ
れた温度信号は、ゲートアレイ7を介してCPU1に入
力される。
【0018】本発明の要点について説明すると、記録処
理を行う際、各発熱通電点12aaから付与される熱エ
ネルギーは、駆動IC12bからのストローブ信号によ
る通電時間と発熱通電点12aaの温度との関係から決
定される。このような熱エネルギーは、各用紙に対して
記録処理を開始してから完了するまでの間、発熱通電点
12aaの温度上昇とともに通電時間が漸次減少して可
変することにより、逐次最適制御されつつ一定となるよ
うに調整されている。つまり、各発熱通電点12aaか
ら一定量として付与される熱エネルギーにより、記録処
理中にわたって得られる用紙上の記録像は、最初から最
後まで一定した濃淡調で転写されるものとされている。
【0019】一方、熱エネルギーを制御する際には、発
熱通電点12aaの通電時間と温度との対応関係をあら
わした制御情報が用いられ、この制御情報は、CPU1
が参照するテーブル情報としてROM5あるいはEEP
ROM6に記憶されている。
【0020】図2は、熱エネルギーを制御する際に用い
る制御情報の一例を説明するために示した説明図であっ
て、この図中に実線で示すように、制御情報(以下、
「エネルギーカーブ」という)Egは、発熱通電点12
aaの温度上昇とともに通電時間が漸次減少して可変す
る傾向を示しており、CPU1は、温度センサ12cか
ら受けた温度信号に基づいて刻々と変化する発熱通電点
12aaの温度を入力としてエネルギーカーブEgに対
応させる。そうすると、CPU1は、発熱通電点12a
aの温度に応じてエネルギーカーブEgから求めた通電
時間を出力信号として駆動IC12bに伝え、駆動IC
12bは、CPU1から受けた通電時間分のストローブ
信号を発熱通電点12aaに対して出力する。
【0021】このようなエネルギーカーブEgは、図2
中において実線により1つしか示さないが、用紙の種類
(紙質)に応じて複数の類型別に分かれて記憶されたも
のである。簡単に言えば、上質紙、普通紙、あるいはラ
フ紙などといった用紙の種類別にエネルギーカーブが用
意されており、そのうちの一つに属してただ一つとされ
た基本のエネルギーカーブEgが図2中の実線で示され
る。こうしたエネルギーカーブEgは、各種の用紙種類
ごとに記録処理を経て得られる記録像に白く抜け落ちた
部分が生じることのない最適なカーブとして採用された
ものである。
【0022】さらに特徴的な点としては、CPU1は、
各類型に属して基本となる一つのエネルギーカーブEg
を、用紙の種類以外の要因に基づいて変動させるといっ
た動作を行うことである。
【0023】つまり、図2中に破線で示すように、基本
となる一つのエネルギーカーブEgは、設定条件として
入力された濃淡レベルに応じて上方側Eg1、あるいは
下方側Eg2に変動可能とされている。このようなエネ
ルギーカーブEg1,Eg2の変動は、CPU1によっ
て行われ、具体的には、再現結果を細線重視とした濃淡
レベルが設定されていると、基本となるエネルギーカー
ブEgが下方のエネルギーカーブEg2側へと、逆に、
ベタ黒重視とした濃淡レベルが設定されていると、上方
のエネルギーカーブEg1側へと変動させられる。
【0024】さらに、図3は、熱エネルギーを制御する
際に用いる制御情報の他の例を説明するために示した説
明図であって、この図中に一点鎖線および二点鎖線で示
すように、基本となる一つのエネルギーカーブEgは、
複数枚にわたって用紙の記録処理を開始するごとに温度
センサ12cからの温度信号に基づいて、符号Eg3,
Eg4のカーブに変動するものとされている。このよう
なエネルギーカーブEg3,Eg4の変動も、CPU1
によって制御されている。具体的には、常温において記
録処理が開始された場合、発熱通電点12aaの温度を
ヘッド温度tとすると、t<t2となる間、エネルギー
カーブEgに従って通電時間が可変されることで熱エネ
ルギーが制御される。そして、連続して記録処理が行わ
れることによりヘッド温度tが高くなるが、t2<t<
t3となる間においては、エネルギーカーブEg3に従
って熱エネルギーが制御され、さらにヘッド温度tが高
くなってt3<tとなると、エネルギーカーブEg4に
従って熱エネルギーが制御される。つまり、連続した記
録処理によりヘッド温度tが徐々に上昇すると、通電時
間の可変率が複数のエネルギーカーブEg,Eg3,E
g4に応じて変化するものとされている。なお、上記説
明においては、不等号「<」を用いてヘッド温度tを示
したが、このヘッド温度tがt2,t3の場合に除外す
るという意味はなく、実際の制御においては、連続した
ヘッド温度tに対して適正に制御が行われる。
【0025】すなわち、駆動IC12bは、各発熱通電
点12aaを通電状態として発熱駆動させるための駆動
信号を生成し、その駆動信号を各発熱通電点12aaに
対して出力する駆動信号出力手段を実現している。
【0026】温度センサ12cは、発熱通電点12aa
の温度を検出する温度検出手段を実現している
【0027】ROM5あるいはEEPROM6は、上記
駆動信号出力手段から上記各発熱通電点12aaに対し
て駆動信号を出力する際の通電時間を、上記温度検出手
段によって検出された温度に応じて可変するものとし、
その通電時間と温度との対応関係をあらわした制御情報
を、用紙の紙質に応じて複数の類型別に記憶する制御情
報記憶手段を実現している。
【0028】CPU1は、上記制御情報記憶手段に記憶
された一の類型に属する制御情報を選択させる制御情報
選択手段と、上記制御情報選択手段により選択結果とし
て得られた一の類型に属する制御情報に基づいて、上記
駆動信号出力手段から駆動信号が出力される際の通電時
間を制御する駆動信号出力制御手段とを実現している。
また、CPU1は、上記制御情報記憶手段に記憶された
中から上記制御情報選択手段を介して得られた制御情報
を、上記用紙の紙質以外の要因に基づいて変動させ、そ
うした変動後の制御情報を上記駆動信号出力制御手段に
供給する制御情報変動手段を実現している。
【0029】次に、上記構成を有するファクシミリ装置
の動作、特に記録制御装置として機能する場合の動作に
ついて図面を参照して説明する。
【0030】図4は、記録処理における動作手順を示し
たフローチャートであって、この図に示すように、ま
ず、CPU1は、記録すべき用紙種類の一つとして普通
紙が選択されているか否かを判断する(S1)。
【0031】普通紙が選択されている場合(S1:YE
S)、CPU1は、普通紙用に用意されたエネルギカー
ブをROM5あるいはEEPROM6から選択して取り
込む(S2)。
【0032】さらに、CPU1は、細線重視あるいはベ
タ黒重視といった設定条件として設定されている濃淡レ
ベルを取得する(S3)。
【0033】CPU1は、そうして取得した濃淡レベル
に応じてS2で取り込んだエネルギカーブを変動させる
(S4)。たとえば、細線重視の濃淡レベルに設定され
ている場合、CPU1は、所定の演算処理を実行して図
2に示すエネルギーカーブEgを符号Eg2の方向へと
変動させる。ベタ黒重視の場合は、逆に符号Eg1の方
向へと変動させる。こうして変動された後のエネルギー
カーブEg1,Eg2は、一時的にRAM3などに記憶
される。
【0034】その後、CPU1は、ユーザによるスター
トキーの押下に応じて記録処理を開始させるか否かを判
断する(S5)。
【0035】記録処理を開始させると(S5:YE
S)、CPU1は、サーマルヘッド12aの幾分手前で
用紙を検知するセンサなどから信号を受信し、その用紙
先端がサーマルヘッド12aの手前所定箇所に達したこ
とを検知する(S6)。
【0036】そうして用紙先端を検知すると、CPU1
は、温度センサ12cから受信した温度信号に基づいて
現時点での発熱通電点12aaの温度を検出する(S
7)。
【0037】こうして用紙に対する記録処理の開始前に
発熱通電点12aaの温度を検出したCPU1は、その
温度に応じた適切な通電時間の可変率となるように、所
定の演算処理を実行してS4にてRAM3などに記憶さ
れたエネルギーカーブを変動させる(S8)。こうして
変動された後のエネルギーカーブも、一時的にRAM3
などに記憶される。
【0038】続いて、CPU1は、実際の熱転写方式に
よる記録処理を開始させる(S9)。この際、CPU1
は、S8にてRAM3などに記憶されたエネルギーカー
ブを読み出し、その読み出したエネルギーカーブに温度
センサ12cを介して検出された温度を逐次対応させつ
つ、駆動IC12bから各発熱通電点12aaに対して
出力されるストローブ信号の通電時間を制御する。
【0039】そうした記録処理において、CPU1は、
用紙に対して記録を完了したか否かを判断している(S
10)。
【0040】用紙に対する記録が完了すると(S10:
YES)、CPU1は、次枚の用紙がセットされている
か否かを判断し(S11)、次枚の用紙がセットされて
いない場合(S11:NO)、CPU1は、この記録処
理を行うためのプログラムの実行を終了する。
【0041】S11において、次枚の用紙がセットされ
ている場合(S11:YES)、CPU1は、S5に戻
って再び一連の記録処理を繰り返す。
【0042】S10において、現時点での用紙に対する
記録が完了していない場合(S10:NO)、CPU1
は、S9に戻って記録処理を続行する。このような記録
処理を続行する最中においては、発熱通電点12aaの
温度が徐々に上昇することから、エネルギーカーブに従
って各発熱通電点12aaの通電時間が漸次減少してい
くこととなる。
【0043】S5において、ユーザによりスタートキー
が押下されず記録処理が開始されない場合(S5:N
O)、CPU1は、スタートキーが押下されるまで繰り
返しS5の判断を行う。
【0044】S1において、普通紙が選択されることな
く(S1:NO)、上質紙が選択されていた場合(S1
2:YES)、CPU1は、上質紙用に用意されたエネ
ルギカーブをROM5あるいはEEPROM6から選択
して取り込み(S13)、その後、S3以降の一連の処
理を上記と同様にして実行する。
【0045】S12において、上質紙が選択されること
なくラフ紙が選択されていた場合(S12:NO)、C
PU1は、ラフ紙用に用意されたエネルギカーブをRO
M5あるいはEEPROM6から選択して取り込み(S
14)、その後、S3以降の一連の処理を上記と同様に
して実行する。
【0046】したがって、上記構成、動作を有する記録
制御装置としての機能を備えたファクシミリ装置によれ
ば、各発熱通電点12aaから付与される熱エネルギー
は、各発熱通電点12aaに対してストローブ信号を出
力する際の通電時間と、発熱通電点12aaの温度との
対応関係をあらわしたエネルギーカーブに基づいて制御
され、そのようなエネルギーカーブは、用紙の種類(紙
質)に応じた複数の類型から選択可能とされているの
で、用紙の種類に応じて各類型に属するエネルギーカー
ブを選択することで通電時間による熱エネルギーを臨機
応変に変動させることができ、各種用紙に対応して記録
像の白抜けといった問題を十分に解消することができ
る。
【0047】しかも、熱エネルギーの制御には、ストロ
ーブ信号を出力する際の通電時間と発熱通電点12aa
の温度とが用いられ、その通電時間は、刻々と変化する
発熱通電点12aaの温度をエネルギーカーブに対応さ
せて求められるので、そのような熱エネルギーの制御に
必要な構成としては、記憶要素となるエネルギーカーブ
を単に演算処理して変動させるだけのCPU1を中心と
した簡素な構成となり、エネルギーカーブを様々に変更
することで熱エネルギーの制御について多様化を図るこ
とができる。
【0048】なお、上記実施形態において記録処理に用
いられるデータについては、特に言及しなかったが、こ
の種のデータとしては、通信回線16を通じて受信する
ファクシミリ受信データの他に、パーソナルコンピュー
タなどから要求される印字データなどが挙げられる。こ
の場合、パーソナルコンピュータなどは、ゲートアレイ
7を介してファクシミリ装置と接続された形態とされ
る。
【0049】また、記録制御装置は、ファクシミリ装置
に限定されることなく、パーソナルコンピュータなどに
接続可能な一般的なサーマルプリンタなどに装備されて
いるとしても良い。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載し
た発明の記録制御装置によれば、各発熱通電点から付与
される熱エネルギーは、各発熱通電点に対して駆動信号
を出力する際の通電時間と、発熱通電点の温度との対応
関係をあらわした制御情報に基づいて制御され、そのよ
うな制御情報は、用紙の紙質に応じた複数の類型から選
択可能とされているので、紙質に応じて各類型に属する
制御情報を選択することで通電時間による熱エネルギー
を臨機応変に変動させることができ、各種用紙に対応し
て記録像の白抜けといった問題を十分に解消することが
できる。しかも、熱エネルギーの制御には、駆動信号を
出力する際の通電時間と発熱通電点の温度とが用いら
れ、その通電時間は、刻々と変化する発熱通電点の温度
を制御情報に対応させて求められるので、そのような熱
エネルギーの制御に必要な構成としては、記憶要素とな
る制御情報を単に変更させるだけの簡素な構成となり、
制御情報を様々に変更することで熱エネルギーの制御に
ついて多様化を図ることができる。また、用紙の紙質以
外の要因に基づいて記憶要素とされた各類型に属する制
御情報を変動させることができるので、記録処理に伴っ
て生じる様々な要因に応じて実際に制御情報を変更し、
熱エネルギーの制御について多様化を図ることができ
る。さらに、たとえば各用紙ごとの記録処理の開始時に
おける発熱通電点の温度に応じて、熱エネルギーが最適
な状態となるように各類型に属する制御情報を変動させ
ることができ、装置の稼働状況に応じて適切な熱エネル
ギーの制御を行うことができる。
【0051】また、請求項に記載した発明の記録制御
装置によれば、請求項に記載の記録制御装置による効
果に加えて、具体的にたとえば記録処理開始時における
発熱通電点の温度が高温である場合、所要の熱エネルギ
ーが短い通電時間にて得られることから、その通電時間
の可変率を小さなものとし、一方、発熱通電点の温度が
低温である場合、所要の熱エネルギーを得るには通電時
間を長くする必要があることから、その可変率を大きく
するといった動作が行われ、発熱通電点の温度状況に応
じて適切な熱エネルギーの制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる記録制御装置を具備して構成さ
れたファクシミリ装置全体の一実施形態を示したブロッ
ク図である。
【図2】熱エネルギーを制御する際に用いる制御情報の
一例を説明するために示した説明図である。
【図3】熱エネルギーを制御する際に用いる制御情報の
他の例を説明するために示した説明図である。
【図4】記録処理における動作手順を示したフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 NCU 3 RAM 4 モデム 5 ROM 6 EEPROM 7 ゲートアレイ 8 コーデック 9 DMAC 11 読取部 12 記録処理部 12a サーマルヘッド 12aa 発熱通電点 12b 駆動IC 12c 温度センサ 13 操作部 14 表示部 16 公衆電話回線 Eg,Eg1,Eg2 エネルギーカーブ(制御情報)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種用紙に対して熱転写方式で記録処理
    を施す際、そうした記録処理にて熱エネルギーを付与す
    る各発熱通電点を駆動制御することにより、上記用紙上
    に転写される記録像の調整を行う記録制御装置であっ
    て、 上記各発熱通電点を通電状態として発熱駆動させるため
    の駆動信号を生成し、その駆動信号を上記各発熱通電点
    に対して出力する駆動信号出力手段と、 上記発熱通電点の温度を検出する温度検出手段と、 上記駆動信号出力手段から上記各発熱通電点に対して駆
    動信号を出力する際の通電時間を、上記温度検出手段に
    よって検出された温度に応じて可変するものとし、その
    通電時間と温度との対応関係をあらわした制御情報を、
    上記用紙の紙質に応じて複数の類型別に記憶する制御情
    報記憶手段と、 上記制御情報記憶手段に記憶された一の類型に属する制
    御情報を選択させる制御情報選択手段と、 上記制御情報選択手段により選択結果として得られた一
    の類型に属する制御情報に基づいて、上記駆動信号出力
    手段から駆動信号が出力される際の通電時間を制御する
    駆動信号出力制御手段と、上記用紙の1枚毎に、上記温度検出手段により検出され
    た上記発熱通電点の温度が所定範囲内の場合、上記制御
    情報記憶手段に記憶された中から上記制御情報選択手段
    を介して得られた制御情報を上記温度検出手段により検
    出された上記発熱通電点の温度に基づいて変動させ、そ
    うした変動後の制御情報を上記駆動信号出力制御手段に
    供給して上記通電時間を制御させる制御情報変動手段と
    有することを特徴とする記録制御装置。
  2. 【請求項2】 上記制御情報変動手段は、上記制御情報
    記憶手段に記憶された制御情報を変動させる際、上記発
    熱通電点の温度変化に応じて可変する通電時間の可変率
    を変化させている、請求項に記載の記録制御装置。
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