JP3160130B2 - 空気調和装置 - Google Patents
空気調和装置Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非共沸混合冷媒を使用
した空気調和装置に関し、更に詳しくは、圧縮機内の潤
滑油の粘度を適正に制御し、信頼性の向上を図った空気
調和装置に関する。
した空気調和装置に関し、更に詳しくは、圧縮機内の潤
滑油の粘度を適正に制御し、信頼性の向上を図った空気
調和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】空気調和装置に使用されている圧縮機に
は、その摺動部の摩耗等を低減するために潤滑油が使用
されているが、この潤滑油内には冷媒が溶解して混入す
るため、潤滑油内への冷媒の混入度により圧縮機の摺動
部の摩耗の程度は可変する。潤滑油内に冷媒が混入する
と、潤滑油の粘度が変化するが、潤滑油内の冷媒の混入
度が多くなって、潤滑油の粘度が低くなると、圧縮機の
摺動部は摩耗が大きくなるし、また潤滑油内の冷媒の混
入度が少ないと、潤滑油の粘度は高くなり、場合によっ
ては圧縮機の摺動部は作動しにくくなる。従って、圧縮
機における潤滑油内への冷媒の混入度、すなわち潤滑油
の粘度を適正に維持することが重要であるとともに、潤
滑油の粘度に応じた制御を行うことも重要である。ま
た、潤滑油の粘度は冷媒の混入度によって変化する以外
に、温度によっても変化する。
は、その摺動部の摩耗等を低減するために潤滑油が使用
されているが、この潤滑油内には冷媒が溶解して混入す
るため、潤滑油内への冷媒の混入度により圧縮機の摺動
部の摩耗の程度は可変する。潤滑油内に冷媒が混入する
と、潤滑油の粘度が変化するが、潤滑油内の冷媒の混入
度が多くなって、潤滑油の粘度が低くなると、圧縮機の
摺動部は摩耗が大きくなるし、また潤滑油内の冷媒の混
入度が少ないと、潤滑油の粘度は高くなり、場合によっ
ては圧縮機の摺動部は作動しにくくなる。従って、圧縮
機における潤滑油内への冷媒の混入度、すなわち潤滑油
の粘度を適正に維持することが重要であるとともに、潤
滑油の粘度に応じた制御を行うことも重要である。ま
た、潤滑油の粘度は冷媒の混入度によって変化する以外
に、温度によっても変化する。
【0003】潤滑油内への冷媒の混入度、すなわち冷媒
濃度を検出して、適正量に保ち、圧縮機の信頼性を向上
させる従来の空気調和装置として、例えば特開平2−1
0061号公報に開示されたものがある。この特開平2
−10061号は冷媒と潤滑油との比誘電率の違いに着
目し、検出した混合比から粘度を算出し、これにより適
正な制御を行っている。
濃度を検出して、適正量に保ち、圧縮機の信頼性を向上
させる従来の空気調和装置として、例えば特開平2−1
0061号公報に開示されたものがある。この特開平2
−10061号は冷媒と潤滑油との比誘電率の違いに着
目し、検出した混合比から粘度を算出し、これにより適
正な制御を行っている。
【0004】比誘電率を用いた静電容量型センサの原理
について説明する。潤滑油と冷媒のそれぞれの比誘電率
をεoil およびεr とし、空気調和装置の圧縮機内に潤
滑油と冷媒とがX:Yの混合比で存在していた場合に
は、次式が成立する。
について説明する。潤滑油と冷媒のそれぞれの比誘電率
をεoil およびεr とし、空気調和装置の圧縮機内に潤
滑油と冷媒とがX:Yの混合比で存在していた場合に
は、次式が成立する。
【0005】X+Y=1 C=(X・εoil +Y・εr )C0 +Ct ここで、Cは静電容量検出値、C0 は真空中の静電容
量、Ct は絶縁部の静電容量である。
量、Ct は絶縁部の静電容量である。
【0006】C0 およびCt が既知であって、Cが測定
可能であれば、上述した連立方程式が成り立ち、混合比
が判明する。すなわち、静電容量型センサを圧縮機内に
取り付けることにより冷媒の希釈度がわかり、また温度
を検出することにより粘度も計算可能である。そして、
この情報により圧縮機の信頼性を確保するように運転を
行うことができる。
可能であれば、上述した連立方程式が成り立ち、混合比
が判明する。すなわち、静電容量型センサを圧縮機内に
取り付けることにより冷媒の希釈度がわかり、また温度
を検出することにより粘度も計算可能である。そして、
この情報により圧縮機の信頼性を確保するように運転を
行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
オゾン層破壊が問題となり、CFC,HCFC等の冷媒
は使用が規制され始めており、これに代わるものとし
て、HFC系の非共沸混合冷媒が注目されて使用され始
めている。この非共沸混合冷媒は主に2ないし3種の冷
媒を混合した状態で冷凍サイクル中に封入して使用され
る。このような非共沸混合冷媒を使用した場合には、次
に示すように静電容量を利用したセンサを使用できなく
なるという問題がある。
オゾン層破壊が問題となり、CFC,HCFC等の冷媒
は使用が規制され始めており、これに代わるものとし
て、HFC系の非共沸混合冷媒が注目されて使用され始
めている。この非共沸混合冷媒は主に2ないし3種の冷
媒を混合した状態で冷凍サイクル中に封入して使用され
る。このような非共沸混合冷媒を使用した場合には、次
に示すように静電容量を利用したセンサを使用できなく
なるという問題がある。
【0008】すなわち、潤滑油、冷媒A、および冷媒B
がX:Y:Zの混合比で存在する場合、すなわち2種混
合冷媒の場合、上述した式は次のようになる。
がX:Y:Zの混合比で存在する場合、すなわち2種混
合冷媒の場合、上述した式は次のようになる。
【0009】
【数1】X+Y+Z=1 C=(X・εoil +Y・εA +Z・εB )C0 +Ct これは、3つの未知数X,Y,Zに対して、連立方程式
が2つしかないため、解が見つからないためである。な
お、3種混合冷媒の場合も同様である。
が2つしかないため、解が見つからないためである。な
お、3種混合冷媒の場合も同様である。
【0010】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、圧縮機の潤滑油の粘度を検出
することにより信頼性の高い制御を行うことができる空
気調和装置を提供することにある。
その目的とするところは、圧縮機の潤滑油の粘度を検出
することにより信頼性の高い制御を行うことができる空
気調和装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の空気調和装置は、圧縮機、四方弁、膨張弁
などの絞り装置および室外熱交換器を有する室外機と室
内熱交換器を有する室内機とを具備し、冷媒として非共
沸混合冷媒を使用した空気調和装置であって、圧縮機に
設けられ、圧縮機内の潤滑油の粘度を検出する粘度検出
手段と、圧縮機内の温度を検出する温度検出手段と、上
記絞り装置を制御する絞り制御手段と、圧縮機内の潤滑
油の温度を増減制御する加熱用巻線手段と、前記粘度検
出手段で検出した圧縮機内の潤滑油の粘度および前記温
度検出手段で検出した圧縮機内の潤滑油の温度に基づい
て、圧縮機内の潤滑油の粘度および冷媒の溶け込み量を
制御すべく前記加熱用巻線手段、圧縮機の回転数および
絞り装置の絞り量を制御する制御手段とを有することを
特徴とする。
め、本発明の空気調和装置は、圧縮機、四方弁、膨張弁
などの絞り装置および室外熱交換器を有する室外機と室
内熱交換器を有する室内機とを具備し、冷媒として非共
沸混合冷媒を使用した空気調和装置であって、圧縮機に
設けられ、圧縮機内の潤滑油の粘度を検出する粘度検出
手段と、圧縮機内の温度を検出する温度検出手段と、上
記絞り装置を制御する絞り制御手段と、圧縮機内の潤滑
油の温度を増減制御する加熱用巻線手段と、前記粘度検
出手段で検出した圧縮機内の潤滑油の粘度および前記温
度検出手段で検出した圧縮機内の潤滑油の温度に基づい
て、圧縮機内の潤滑油の粘度および冷媒の溶け込み量を
制御すべく前記加熱用巻線手段、圧縮機の回転数および
絞り装置の絞り量を制御する制御手段とを有することを
特徴とする。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【作用】本発明の空気調和装置では、粘度検出手段で検
出した潤滑油の粘度および温度検出手段で検出した潤滑
油の温度並びに圧縮機の回転数、絞り装置の絞り量と加
熱用巻線手段とに基づいて制御することで、圧縮機内の
潤滑油の粘度または冷媒の溶け込み量を最適に制御す
る。
出した潤滑油の粘度および温度検出手段で検出した潤滑
油の温度並びに圧縮機の回転数、絞り装置の絞り量と加
熱用巻線手段とに基づいて制御することで、圧縮機内の
潤滑油の粘度または冷媒の溶け込み量を最適に制御す
る。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。
る。
【0022】図1は、本発明の一実施例に係わる空気調
和装置の冷凍サイクルの全体構成を示す図である。図1
に示す空気調和装置は、冷媒として非共沸混合冷媒を使
用するものであるが、室内機10および室外機1で構成
され、室内機10は室内熱交換器11等の主要部品で構
成され、室外機1は圧縮機2、四方弁3、膨張弁4、お
よび室外熱交換器5等の主要部品で構成されている。
和装置の冷凍サイクルの全体構成を示す図である。図1
に示す空気調和装置は、冷媒として非共沸混合冷媒を使
用するものであるが、室内機10および室外機1で構成
され、室内機10は室内熱交換器11等の主要部品で構
成され、室外機1は圧縮機2、四方弁3、膨張弁4、お
よび室外熱交換器5等の主要部品で構成されている。
【0023】このように構成される従来の空気調和装置
において、暖房運転では、圧縮機2で圧縮された高温高
圧の冷媒ガスは、四方弁3を通過した後、室内機10に
導かれ、室内熱交換器11を流れる間に図示省略の室内
送風機により室内空気と熱交換することで室内に熱を放
出して凝縮する。そして、液化した冷媒は室外機1に戻
り、膨張弁4で減圧された後、室外熱交換器5で図示省
略の室外送風機により室外空気と熱交換し、蒸発過程を
完了する。加熱された冷媒ガスは再び圧縮機2に入り、
高温高圧の冷媒ガスとなって吐出される。
において、暖房運転では、圧縮機2で圧縮された高温高
圧の冷媒ガスは、四方弁3を通過した後、室内機10に
導かれ、室内熱交換器11を流れる間に図示省略の室内
送風機により室内空気と熱交換することで室内に熱を放
出して凝縮する。そして、液化した冷媒は室外機1に戻
り、膨張弁4で減圧された後、室外熱交換器5で図示省
略の室外送風機により室外空気と熱交換し、蒸発過程を
完了する。加熱された冷媒ガスは再び圧縮機2に入り、
高温高圧の冷媒ガスとなって吐出される。
【0024】図2は、図1に示した圧縮機2の部分断面
図である。同図に示すように、圧縮機2内には潤滑油1
2が封入され、これにより圧縮機2の図示しない摺動部
の摩耗を低減するようになっている。また、該圧縮機2
には、潤滑油12の粘度を検出する粘度検出手段13お
よび潤滑油12の温度を検出する温度検出手段14が設
けられるとともに、図示しないが、圧縮機2には潤滑油
の温度を制御する加熱用巻線および圧縮機2が運転中で
あるかまたは停止中であるかを判断する圧縮機作動判断
手段が設けられている。
図である。同図に示すように、圧縮機2内には潤滑油1
2が封入され、これにより圧縮機2の図示しない摺動部
の摩耗を低減するようになっている。また、該圧縮機2
には、潤滑油12の粘度を検出する粘度検出手段13お
よび潤滑油12の温度を検出する温度検出手段14が設
けられるとともに、図示しないが、圧縮機2には潤滑油
の温度を制御する加熱用巻線および圧縮機2が運転中で
あるかまたは停止中であるかを判断する圧縮機作動判断
手段が設けられている。
【0025】そして、圧縮機作動判断手段によって圧縮
機2が停止中であることを検出した場合に、粘度検出手
段13によって潤滑油12の粘度を検出し、これにより
図4(a)の表に示すように加熱用巻線の加熱運転制御
を行う。図4(a)においては、粘度検出手段13で検
出した粘度が10cp以上の場合には、加熱用巻線をオ
ンし、3〜10cpの場合には、加熱用巻線をオフし、
3未満の場合には、加熱用巻線をオンするように制御し
ている。
機2が停止中であることを検出した場合に、粘度検出手
段13によって潤滑油12の粘度を検出し、これにより
図4(a)の表に示すように加熱用巻線の加熱運転制御
を行う。図4(a)においては、粘度検出手段13で検
出した粘度が10cp以上の場合には、加熱用巻線をオ
ンし、3〜10cpの場合には、加熱用巻線をオフし、
3未満の場合には、加熱用巻線をオンするように制御し
ている。
【0026】すなわち、粘度は、図3に示すように、温
度と冷媒の溶け込み量の関数である。図3は横軸に温度
を取り、縦軸に粘度を取り、溶け込み量、すなわち希釈
度をパラメータとして0%から40%まで示している。
図3からわかるように、温度が高くなると、粘度は低減
し、また希釈度が大きくなると、粘度は低減することが
わかる。潤滑油12の粘度はある適正粘度範囲に保たれ
ることが好ましく、その範囲内に収まるように加熱用巻
線による加熱制御を行う。粘度が高い場合には、温度を
低減し、かつ溶け込み量が少ない場合には、温度を上昇
させるように加熱用巻線を加熱制御する。逆に、粘度が
規定値以下の場合、冷媒の溶け込み量が多いと判断し、
潤滑油の温度を上昇させ、冷媒を潤滑油から解放させる
ように加熱用巻線の加熱制御を行う。これは潤滑油の温
度を上昇させることにより、溶け込み量が低下するから
である。温度検出手段14によって温度を検出すること
により希釈度が計算でき、図4(b)の表2に示すよう
に更に温度と粘度に基づいて細かい制御を加熱用巻線に
よって行うことができる。
度と冷媒の溶け込み量の関数である。図3は横軸に温度
を取り、縦軸に粘度を取り、溶け込み量、すなわち希釈
度をパラメータとして0%から40%まで示している。
図3からわかるように、温度が高くなると、粘度は低減
し、また希釈度が大きくなると、粘度は低減することが
わかる。潤滑油12の粘度はある適正粘度範囲に保たれ
ることが好ましく、その範囲内に収まるように加熱用巻
線による加熱制御を行う。粘度が高い場合には、温度を
低減し、かつ溶け込み量が少ない場合には、温度を上昇
させるように加熱用巻線を加熱制御する。逆に、粘度が
規定値以下の場合、冷媒の溶け込み量が多いと判断し、
潤滑油の温度を上昇させ、冷媒を潤滑油から解放させる
ように加熱用巻線の加熱制御を行う。これは潤滑油の温
度を上昇させることにより、溶け込み量が低下するから
である。温度検出手段14によって温度を検出すること
により希釈度が計算でき、図4(b)の表2に示すよう
に更に温度と粘度に基づいて細かい制御を加熱用巻線に
よって行うことができる。
【0027】このように粘度検出手段13によって検出
した粘度の検出値に基づいて制御を行うことにより、起
動時の圧縮機の信頼性を確保でき、また無駄な巻線加熱
運転を行う必要も低減し、省エネ化を図るとともに、信
頼性を向上することができる。
した粘度の検出値に基づいて制御を行うことにより、起
動時の圧縮機の信頼性を確保でき、また無駄な巻線加熱
運転を行う必要も低減し、省エネ化を図るとともに、信
頼性を向上することができる。
【0028】次に、本発明の他の実施例について説明す
る。
る。
【0029】本実施例では、図2に示した粘度検出手段
13、および該粘度検出手段13で検出した粘度検出値
によって圧縮機2の回転数を制御する回転数制御手段を
設け、これにより起動時および運転時等に圧縮機2の回
転数を粘度検出値に基づいて制御するものである。すな
わち、起動時には、圧縮機2内にサイクル中の冷媒が戻
ってくるため、粘度が一時的に低下する。このままの状
態で圧縮機の回転数を増加していくと、圧縮機の摺動部
の潤滑性が低いため、摩耗が増大し、摺動部を損傷させ
る可能性がある。そこで、粘度がある一定以上になるま
で、図5に示すように圧縮機の回転数を上昇させず、周
波数を固定しておくものである。
13、および該粘度検出手段13で検出した粘度検出値
によって圧縮機2の回転数を制御する回転数制御手段を
設け、これにより起動時および運転時等に圧縮機2の回
転数を粘度検出値に基づいて制御するものである。すな
わち、起動時には、圧縮機2内にサイクル中の冷媒が戻
ってくるため、粘度が一時的に低下する。このままの状
態で圧縮機の回転数を増加していくと、圧縮機の摺動部
の潤滑性が低いため、摩耗が増大し、摺動部を損傷させ
る可能性がある。そこで、粘度がある一定以上になるま
で、図5に示すように圧縮機の回転数を上昇させず、周
波数を固定しておくものである。
【0030】また、運転中も同様に、粘度が低下した場
合には、圧縮機をある一定回転数で運転する。更に、暖
房運転時には、室外熱交換器に着霜し、除霜運転を行う
場合に、粘度検出手段13により圧縮機の回転数を決定
する。除霜復帰時も同様な制御を行う。
合には、圧縮機をある一定回転数で運転する。更に、暖
房運転時には、室外熱交換器に着霜し、除霜運転を行う
場合に、粘度検出手段13により圧縮機の回転数を決定
する。除霜復帰時も同様な制御を行う。
【0031】また、起動時の粘度検出値により、図6に
示すように圧縮機の回転数の上下限値または運転モード
をフィードフォワード的に決定する。
示すように圧縮機の回転数の上下限値または運転モード
をフィードフォワード的に決定する。
【0032】以上のような制御を行うことにより、起動
時および運転時の信頼性を確保することができる。
時および運転時の信頼性を確保することができる。
【0033】次に、本発明の更に他の実施例について説
明する。
明する。
【0034】本実施例は、図2に示した粘度検出手段1
3、および温度検出手段14を設け、これにより冷媒封
入量を推定し、保護制御を行ったり、または警報を発生
するものである。
3、および温度検出手段14を設け、これにより冷媒封
入量を推定し、保護制御を行ったり、または警報を発生
するものである。
【0035】図7は、横軸に温度を取り、縦軸に粘度を
取り、希釈度をパラメータとして、粘度、溶け込み量、
および温度の関係を示しているが、冷媒が多くとけ込む
ことにより潤滑油の粘度は低下する傾向にある。更に、
温度が上昇することによっても潤滑油の粘度は低下す
る。従って、ある温度による粘度が検出されると、潤滑
油内に溶け込んだ冷媒量を算出することができる。サイ
クル中に規定冷媒量封入された圧縮機内の希釈度は温度
である範囲内に決まるため、その範囲を大きくずれた場
合には、ある温度での粘度が異常に低い場合、冷媒過多
と判断し、逆に粘度が高い場合には、冷媒過小と判断
し、何らかの保護制御を行ったり、または警報を発生す
る。冷媒過多になる原因としては、据え付け時に封入冷
媒量を誤った場合等が考えられる。また、冷媒過小にな
る原因としては、前記と逆の原因の他に、サイクル中か
らのガスリーク等が考えられる。
取り、希釈度をパラメータとして、粘度、溶け込み量、
および温度の関係を示しているが、冷媒が多くとけ込む
ことにより潤滑油の粘度は低下する傾向にある。更に、
温度が上昇することによっても潤滑油の粘度は低下す
る。従って、ある温度による粘度が検出されると、潤滑
油内に溶け込んだ冷媒量を算出することができる。サイ
クル中に規定冷媒量封入された圧縮機内の希釈度は温度
である範囲内に決まるため、その範囲を大きくずれた場
合には、ある温度での粘度が異常に低い場合、冷媒過多
と判断し、逆に粘度が高い場合には、冷媒過小と判断
し、何らかの保護制御を行ったり、または警報を発生す
る。冷媒過多になる原因としては、据え付け時に封入冷
媒量を誤った場合等が考えられる。また、冷媒過小にな
る原因としては、前記と逆の原因の他に、サイクル中か
らのガスリーク等が考えられる。
【0036】以上のように、冷媒封入量を推定管理する
ことにより信頼性を向上することができる。
ことにより信頼性を向上することができる。
【0037】次に、本発明の別の実施例について説明す
る。
る。
【0038】本実施例では、図2に示した粘度検出手段
13を設け、該粘度検出手段13の粘度検出値によって
潤滑油の油面切れを判断し、保護または警報を発生する
ものである。
13を設け、該粘度検出手段13の粘度検出値によって
潤滑油の油面切れを判断し、保護または警報を発生する
ものである。
【0039】すなわち、潤滑油の油面が粘度検出手段1
3よりも下回った場合には、粘度検出手段13の粘度検
出値は異常値を示すことになるが、このような場合に
は、正常値を示すまで圧縮機2の運転を停止したり、ま
たは運転停止後に警報を発生する。
3よりも下回った場合には、粘度検出手段13の粘度検
出値は異常値を示すことになるが、このような場合に
は、正常値を示すまで圧縮機2の運転を停止したり、ま
たは運転停止後に警報を発生する。
【0040】このようにすることにより、圧縮機の潤滑
油不足による焼き付きを防止し、信頼性を向上するもの
である。
油不足による焼き付きを防止し、信頼性を向上するもの
である。
【0041】次に、本発明の更に別の実施例について説
明する。
明する。
【0042】本実施例では、図2に示した粘度検出手段
13、温度検出手段14、図示しない絞り装置および絞
り制御装置を設け、粘度検出手段13の粘度検出値に基
づいて絞りを図8に示すように制御するものである。粘
度検出手段13によって検出される圧縮機内の粘度検出
値がある範囲より下回った場合には、潤滑油の中に冷媒
が溶け込みすぎたものと判断し、潤滑油の温度を上昇さ
せ、潤滑油の中の冷媒を解放させるために絞り装置を絞
る方向に制御する。
13、温度検出手段14、図示しない絞り装置および絞
り制御装置を設け、粘度検出手段13の粘度検出値に基
づいて絞りを図8に示すように制御するものである。粘
度検出手段13によって検出される圧縮機内の粘度検出
値がある範囲より下回った場合には、潤滑油の中に冷媒
が溶け込みすぎたものと判断し、潤滑油の温度を上昇さ
せ、潤滑油の中の冷媒を解放させるために絞り装置を絞
る方向に制御する。
【0043】更に、温度検出手段14により検出した温
度検出値を用いることにより、図9に示すように実際の
希釈度が判明し、この希釈度情報をもとに制御する。
度検出値を用いることにより、図9に示すように実際の
希釈度が判明し、この希釈度情報をもとに制御する。
【0044】以上のようにして、非定常時の急激な液バ
ック等になった場合の信頼性確保運転が可能となる。
ック等になった場合の信頼性確保運転が可能となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
冷媒に非共沸混合冷媒を用いた圧縮機において、圧縮機
内の潤滑油の粘度及び冷媒の溶け込み量を最適に制御管
理することが可能となるため、溶け込み量のアンバラン
スがなくなり、潤滑油への悪影響が小さく抑えられるこ
とで圧縮機の信頼性の向上、省エネ化、効率の向上、長
寿命化、安全性の向上、異常運転からの保護を図ること
ができる。
冷媒に非共沸混合冷媒を用いた圧縮機において、圧縮機
内の潤滑油の粘度及び冷媒の溶け込み量を最適に制御管
理することが可能となるため、溶け込み量のアンバラン
スがなくなり、潤滑油への悪影響が小さく抑えられるこ
とで圧縮機の信頼性の向上、省エネ化、効率の向上、長
寿命化、安全性の向上、異常運転からの保護を図ること
ができる。
【図1】本発明の一実施例に係わる空気調和装置の冷凍
サイクルの構成を示す図である。
サイクルの構成を示す図である。
【図2】図1に示す空気調和装置に使用されている圧縮
機の部分断面図である。
機の部分断面図である。
【図3】冷媒の溶け込み量をパラメータとした場合の潤
滑油の粘度と温度との関係を示すグラフである。
滑油の粘度と温度との関係を示すグラフである。
【図4】潤滑油の粘度または/および温度による加熱用
巻線の制御を示す表である。
巻線の制御を示す表である。
【図5】起動時および運転中の圧縮機の回転数を示す説
明図である。
明図である。
【図6】起動時の粘度検出値により圧縮機の回転数の上
下限値または運転モードをフィードフォワード的に決定
する作用を示すフローチャートである。
下限値または運転モードをフィードフォワード的に決定
する作用を示すフローチャートである。
【図7】横軸に温度を取り、縦軸に粘度を取り、希釈度
をパラメータとして、粘度、溶け込み量および温度の関
係を示すグラフである。
をパラメータとして、粘度、溶け込み量および温度の関
係を示すグラフである。
【図8】粘度検出値により絞り開度を制御する場合の説
明図である。
明図である。
【図9】粘度検出値および温度検出値により絞り開度を
制御する場合の説明図である。
制御する場合の説明図である。
1 室外機 2 圧縮機 3 四方弁 4 膨張弁 10 室内機 11 室内熱交換器 12 潤滑油 13 粘度検出手段 14 温度検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−40466(JP,A) 特開 昭59−165877(JP,A) 実開 昭60−104680(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25B 1/00 F25B 49/00
Claims (1)
- 【請求項1】 圧縮機、四方弁、膨張弁などの絞り装置
および室外熱交換器を有する室外機と室内熱交換器を有
する室内機とを具備し、冷媒として非共沸混合冷媒を使
用した空気調和装置であって、圧縮機に設けられ、圧縮
機内の潤滑油の粘度を検出する粘度検出手段と、圧縮機
内の温度を検出する温度検出手段と、上記絞り装置を制
御する絞り制御手段と、圧縮機内の潤滑油の温度を増減
制御する加熱用巻線手段と、前記粘度検出手段で検出し
た圧縮機内の潤滑油の粘度および前記温度検出手段で検
出した圧縮機内の潤滑油の温度に基づいて、圧縮機内の
潤滑油の粘度および冷媒の溶け込み量を制御すべく前記
加熱用巻線手段、圧縮 機の回転数および絞り装置の絞り
量を制御する制御手段とを有することを特徴とする空気
調和装置。
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---|---|---|---|
JP24554293A JP3160130B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 空気調和装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24554293A JP3160130B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 空気調和装置 |
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JPH07103583A JPH07103583A (ja) | 1995-04-18 |
JP3160130B2 true JP3160130B2 (ja) | 2001-04-23 |
Family
ID=17135254
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24554293A Expired - Fee Related JP3160130B2 (ja) | 1993-09-30 | 1993-09-30 | 空気調和装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3160130B2 (ja) |
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JP3864264B2 (ja) * | 1999-09-30 | 2006-12-27 | 株式会社日立製作所 | 冷凍空調圧縮機 |
JP4436716B2 (ja) * | 2004-06-14 | 2010-03-24 | パナソニック株式会社 | 自動販売機 |
JP5798830B2 (ja) * | 2011-07-29 | 2015-10-21 | 三菱重工業株式会社 | 超臨界サイクルヒートポンプ |
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JP6472639B2 (ja) * | 2014-10-31 | 2019-02-20 | 株式会社鷺宮製作所 | 液体検知ユニット、圧縮機及び空気調和機 |
CN106197530B (zh) * | 2015-05-08 | 2021-06-08 | 丹佛斯(天津)有限公司 | 测量润滑油稀释度的方法、传感器和检测油位的方法 |
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-
1993
- 1993-09-30 JP JP24554293A patent/JP3160130B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH07103583A (ja) | 1995-04-18 |
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