JP3065235B2 - プロピオフェノン誘導体およびその製法 - Google Patents

プロピオフェノン誘導体およびその製法

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JP3065235B2
JP3065235B2 JP7288484A JP28848495A JP3065235B2 JP 3065235 B2 JP3065235 B2 JP 3065235B2 JP 7288484 A JP7288484 A JP 7288484A JP 28848495 A JP28848495 A JP 28848495A JP 3065235 B2 JP3065235 B2 JP 3065235B2
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健二 辻原
邦夫 斎藤
光弥 本宮
守 松本
幸蔵 岡
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Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血糖降下作用を有
する新規プロピオフェノン誘導体およびその製法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】糖尿病の治療においては食事療法が必須
であるが、これだけで充分なコントロールが得られない
ときは、必要に応じてインスリンまたは経口糖尿病薬が
使用される。糖尿病薬としては、従来より、ビグアナイ
ド系化合物およびスルホニルウレア系化合物が用いられ
ている。しかしながら、ビグアナイド系化合物には乳酸
アシドーシス、スルホニルウレア系化合物には重篤な低
血糖という副作用があり、このような欠点のない新しい
糖尿病治療剤の開発が望まれている。
【0003】近年、糖尿病の発症、並びに進展に高血糖
自身が関与するというグルコース・トキシティー・セオ
リー(Glucose toxicity theory)が提唱されている。
すなわち、慢性的な高血糖がインスリン分泌を低下させ
ると共に、インスリン感受性をも低下させ、これがさら
なる血糖の上昇を引き起こし、糖尿病が進展するという
悪循環をうむというものである[ジアベトロジア(Diabe
tologia)第28巻、第119頁(1985年)、ジアビー
ティーツ ケア(Diabetes Care)、第13巻、第61
0頁(1990年)等]。従って、高血糖を是正すること
により、前述の悪循環を断ち切り、糖尿病の予防・治療
が可能であるとされている。
【0004】高血糖を是正するための一つの方法として
は、余分な糖を直接尿中に排泄させ、血糖値を正常化す
ることが考えられる。フロリジンは、リンゴ、ナシ等の
バラ科植物の樹皮や根皮に含まれる配糖体であり、腸管
および腎臓の絨毛膜のみに存在するNa+−グルコース共
輸送体を阻害することにより、腎臓での糖の再吸収を阻
害し、糖の排泄を促進して血糖を降下させることができ
る。この作用に基づき、フロリジンを糖尿病動物に毎日
皮下投与して高血糖を是正し、血糖値を長期間正常に保
つことにより、糖尿病動物の病態を改善し、正常化する
ことが確認されている[ジャーナル・オブ・クリニカル
・インベスチゲーション(J.Clin.Invest.)第79
巻、第1510頁(1987年)、同第80巻、第103
7頁(1987年)、同第87巻、第561頁(1991
年)等]。
【0005】しかしながら、フロリジンを経口投与する
と、大部分はアグリコンであるフロレチンとグルコース
に加水分解され、フロリジンとして吸収される割合は小
さく、尿糖排泄作用は非常に弱い。また、アグリコンで
あるフロレチンは促通拡散型の糖輸送担体を強力に阻害
することが知られており、例えば、フロレチンをラット
に静脈内投与すると脳内グルコース濃度が減少すること
が報告されている[ストローク(Stroke)、第14巻、第
388頁(1983年)]ので、長期にわたりこれを使用
すると、いろいろな組織に悪い影響が及ぶことが考えら
れる。そのため、これまでフロリジンを糖尿病治療薬と
して用いようという試みはなされていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、腎臓でのグ
ルコースの再吸収阻害に基づく優れた尿糖増加作用を有
し、それにより優れた血糖降下作用を示し、かつ、その
アグリコンは促通拡散型の糖輸送担体の阻害作用が著し
く弱いプロピオフェノン誘導体を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、一般式[I]
【化7】 (式中、R1およびR2は同一または異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはアリール
基、またはR1とR2が一緒になってオキソ基を表す。た
だし、R1およびR2の一方がフェニル基のときは他方は
水素原子でない)で示されるプロピオフェノン誘導体ま
たはその薬理的に許容しうる塩に関する。
【0008】本発明の化合物[I]の具体例としては、一
般式[I]において、R1およびR2の一方が低級アルキル
基、低級アルコキシ基またはアリール基で、他方が水素
原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはアリー
ル基である(ただし、一方がフェニル基であるときは、
他方は水素原子でない)化合物、または一般式[I]にお
いてR1およびR2が一緒になってオキソ基である化合物
である。
【0009】本発明の好ましい化合物としては、一般式
[I]において、R1およびR2の一方が低級アルコキシ基
で、他方が水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、またはフェニル基である化合物、および、R1およ
びR2が一緒になってオキソ基である化合物である。
【0010】優れた薬効を奏する化合物としては、R1
およびR2の一方がC1〜C2のアルコキシ基で、他方が
水素原子、C1〜C2のアルキル基、C1〜C2のアルコキ
シ基またはフェニル基、またはR1とR2が一緒になって
オキソ基を表す化合物である。
【0011】本発明のプロピオフェノン誘導体[I]は、
遊離の形でもまたその薬理的に許容しうる塩の形でも本
発明の目的に用いることができる。薬理的に許容しうる
塩としては、アルカリ金属塩等があげられる。なお、本
発明の化合物[I]において、置換基R1およびR2が異な
る基である場合には、これらが結合する炭素の不斉によ
り2種のジアステレオマーが存在するが、本発明はこれ
ら2種ジアステレオマーおよびこれらの混合物をいずれ
もその範囲に含むものである。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の化合物[I]およびその薬
理的に許容しうる塩は、経口的にも非経口的にも投与す
ることができ、経口もしくは非経口投与に通常用いられ
る医薬担体を用いて、適当な製剤とすることができる。
かかる医薬担体としては、例えば、結合剤(シロップ、
アラビアゴム、ゼラチン、ソルビット、トラガント、ポ
リビニルピロリドン等)、賦形剤(乳糖、砂糖、コーンス
ターチ、リン酸カリウム、ソルビット、グリシン等)、
潤滑剤(ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチ
レングリコール、シリカ等)、崩壊剤(バレイショデンプ
ン等)および湿潤剤(ラウリル硫酸ナトリウム等)等をあ
げることができる。また、これら医薬製剤は、経口投与
する場合には、錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤の如き
固形製剤であってもよく、溶液、懸濁液、乳液の如き液
体製剤であってもよい。一方、非経口投与する場合に
は、例えば、注射用蒸留水、生理的食塩水、ブドウ糖水
溶液等を用いて、注射剤や点滴剤とすることができる。
【0013】投与量は、患者の年齢・体重・状態あるい
は疾患の程度により異なるが、通常1日当たりの投与量
は、経口投与の場合には、0.1〜500mg/kg、とり
わけ1〜100mg/kg、非経口投与の場合には、0.0
1〜50mg/kg、とりわけ0.1〜10mg/kgであるの
が好ましい。
【0014】本発明によれば、目的物[I]のうち、R1
およびR2が同一または異なって、水素原子、低級アル
キル基、低級アルコキシ基またはアリール基(ただし、
一方がフェニル基のときには他方は水素原子でない)で
ある化合物、すなわち下記一般式[I−a]
【化8】 (式中、R1'およびR2'は同一または異なって、水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、またはアリー
ル基を表す。ただし、R1'とR2'の一方がフェニル基の
ときは、他方は水素原子でない)で示される化合物また
はその薬理的に許容しうる塩は、式[II]
【化9】 (式中、R'は水素原子または水酸基保護基を表す)で示
される化合物を、式[III]
【化10】 (式中、R1'およびR2'は前記に同じであり、R"は低
級アルキル基を表す)で示されるアセタール化合物と反
応させ、必要により常法にしたがって脱保護基処理した
のち、所望により薬理的に許容しうる塩とすることによ
り製造することができる。
【0016】上記縮合反応は、無溶媒または適当な有機
溶媒中、縮合剤の存在下に、冷却下〜加熱下で行うこと
ができる。有機溶媒としては、反応に不活性であればい
ずれの溶媒も使用することができ、例えば、ジクロロメ
タン、クロロホルム、ジクロロエタン、テトラヒドロフ
ランなどが挙げられる。また、縮合剤としては、ピリジ
ニウムトルエンスルホン酸、トルエンスルホン酸などの
アリールスルホン酸、メタンスルホン酸などのアルカン
スルホン酸、塩酸、硫酸などが挙げられる。また、この
縮合反応は段階的に行うことができ、化合物[II]と化
合物[III]とを、一旦、上記と同様のアリールスルホ
ン酸およびハロゲン化アルカリ金属の存在下で反応させ
て化合物[II]のグルコピラノシル6位の水酸基のみを
化合物[III]と縮合させた後、更に、有機塩基および
トリアルキルシリルトリフルオロアルカンスルホネート
で処理することにより行うこともできる。出発原料[I
I]における水酸基保護基としては、公知の水酸基保護
基、例えば、アセチル基等がいずれも用いられ、またそ
の保護基の脱離は常法により、例えば炭酸水素ナトリウ
ム、炭酸カリウムなどのアルカリで処理することにより
達成される。
【0017】本発明の化合物[I]中、R1およびR2が一
緒になってオキソ基を表す下記式[I−b]
【化11】 で示される化合物またはその薬理的に許容しうる塩は、
前記式[II]の化合物に、p−ニトロフェニルクロロホ
ルメートなどのアリールハロゲノホルメート、またはカ
ルボニルジイミダゾールなどを反応させ、必要に応じて
脱保護基処理したのち、所望により薬理的に許容しうる
塩とすることにより製造される。
【0018】上記の反応は、2,4,6−コリジン、2,
6−ルチジン、ピリジン、テトラヒドロフランなどの適
当な有機溶媒中、冷却下〜室温にて行われる。
【0019】原料化合物として用いられる式[II]の化
合物は、式[IV]
【化12】 (式中、R'は前記に同じ)で示されるアセトフェノン化
合物を、式[V]
【化13】 で示されるアルデヒド化合物と縮合させ、保護基を除去
して、式[VI]
【化14】 で示されるアクリロフェノン誘導体を得、これを還元
し、必要であれば、生成物のグルコピラノシル部分の
4、6位水酸基をベンジリデン基で保護した後、グルコ
ピラノシル部分の2、3位の水酸基およびフェノール性
水酸基を保護し、ベンジリデン基を除去することにより
製造することができる。
【0020】上記の方法において、アセトフェノン誘導
体[IV]とアルデヒド化合物[V]との縮合反応は、常
法により実施することができ、例えば溶媒中(メタノー
ル、エタノール等の有機溶媒またはこれら有機溶媒と水
との混合溶媒)、塩基(水酸化アルカリ金属等)の存在下
に冷却下〜加熱下(とりわけ10℃〜30℃)で実施する
ことができる。なお、アセトフェノン誘導体[IV]にお
ける水酸基の保護基としては、慣用の保護基が用いら
れ、例えば、アセチル基などのアルカノイル基、ベンジ
ル基などのアラルキル基などが挙げられる。
【0021】上記の反応で得られたアクリロフェノン誘
導体[VI]の還元反応は常法に従い、金属水素化物によ
る還元、接触水素還元等により実施することができる。
例えば、金属水素化物による還元では、溶媒中、金属水
素化物を用いて、また、接触水素還元では、溶媒中、常
圧水素気流下で触媒を用いて接触還元して実施すること
ができる。具体的には、接触水素還元においては、触媒
としては、常用の触媒を用いることができ、例えば、パ
ラジウム−炭素、白金−炭素、酸化白金等の触媒を好適
に用いることができる。また、金属水素化物による還元
は、二重結合を還元することができる金属水素化物であ
ればいずれも使用することができるが、とりわけケトン
を還元しないものが好ましく、このようなものとして
は、例えば、水素化テルルナトリウム(NaTeH)をあげ
ることができる。水素化テルルナトリウムはシンセシス
(Synthesis)、第545頁(1978年)記載の方法に従
って調製することができ、通常、化合物[VI]に対し、
1〜3モル当量、とりわけ1〜1.5モル当量使用する
のが好ましい。
【0022】また、上記還元反応において用いられる溶
媒は、反応に不活性であればいずれの溶媒も使用するこ
とができ、例えば、メタノール、エタノール、テトラヒ
ドロフラン、酢酸エチル、酢酸等の有機溶媒またはこれ
ら有機溶媒と水との混合溶媒を用いることができる。該
還元反応は冷却下〜加熱下で実施することができ、とり
わけ、10℃〜30℃で実施するのが好ましい。また、
生成物のグルコピラノシル部分の4、6位の水酸基の保
護は、生成物とベンズアルデヒドジアルキルアセタール
とをアリールスルホン酸の存在下で反応させることによ
り行うことができる。グルコピラノシル部分の2、3位
の水酸基の保護基としては、アセトフェノン誘導体[I
V]と同様の水酸基の保護基が挙げられ、かかる保護基
の導入は、例えば、グルコピラノシル部分の4、6位を
保護した化合物を有機塩基の存在下、アルカン酸の反応
性誘導体で処理することにより行うことができる。続く
ベンジリデン基の除去は生成物を酢酸、水およびアリー
ルスルホン酸で処理することにより行うことができる。
【0023】前記出発原料化合物[II]の製造に用いら
れるアセトフェノン誘導体[IV]は、(i) ジャーナル
・オブ・メディシナル・アンド・ファーマシューティカ
ル・ケミストリー(J.Med.Pharm.Chem.)、第5巻、
1054頁(1962年)に記載の方法に準じて、例え
ば、2',6'−ジヒドロキシアセトフェノンと2,3,4,
6−テトラ−O−アセチル−α−D−グルコピラノシル
ブロミドを、水酸化カリウムの存在下に含水アセトン中
で反応させるか、あるいは、(ii)例えば、2',6'−ジ
ヒドロキシアセトフェノンと2,3,4,6−テトラ−O
−アセチル−α−D−グルコピラノシルブロミドをトル
エン中、炭酸カドミウムの存在下に加熱、還流すること
により製することができる。
【0024】本発明において、低級アルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基等の
炭素数1〜6の直鎖または分枝鎖アルキル基を挙げるこ
とができ、とりわけ炭素数1〜4のものが好ましい。ま
た、低級アルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エ
トキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ
基、イソブトキシ基、tert−ブトキシ基等炭素数1
〜6の直鎖または分岐鎖のアルコキシ基をあげることが
でき、とりわけ炭素数1〜4のものが好ましい。
【0025】アリール基としては、フェニル、トリル、
キノリル、ナフチルなどの炭素数6〜10の置換または
非置換アリール基が挙げられ、とりわけ非置換または低
級アルキル基などで置換していてもよいフェニル基が好
ましい。
【0026】
【発明の効果】本発明の化合物[I]またはその薬理的に
許容しうる塩は、優れた血糖降下作用を示し、例えば、
後記実施例で具体的に例示した化合物をラットに経口投
与した場合、いずれの化合物もフロリジンの25倍以上
の尿糖量を示した。また、化合物[I]は毒性が低く、更
に、体内での加水分解で生じるアグリコン部分の促通拡
散型糖輸送担体の阻害作用が弱いという特長も有する。
このため、本発明の化合物[I]は高血糖を是正し、グル
コース・トキシティーの悪循環を断ち切ることができ、
糖尿病〔例えば、インスリン依存型糖尿病(I型糖尿
病)、インスリン非依存型糖尿病(II型糖尿病)等の真
性糖尿病等〕の予防・治療に効果的に使用することがで
きる。
【0027】
【実施例】つぎに、実施例および参考例を挙げて本発明
をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定さ
れない。
【0028】実施例1 2'−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6'−ヒドロ
キシ−3−(5−ベンゾ[b]フラニル)プロピオフェノン
889mgおよびピリジニウムp−トルエンスルホン酸5
0mgをオルトギ酸メチル10mlに加え、室温で3.5時
間撹拌後、減圧濃縮する。残渣をオルトギ酸メチル10
mlに溶解し、氷冷下メタノール1mlを加え、氷冷下1時
間撹拌する。反応液に飽和重曹水と酢酸エチルを加え、
有機層を分取し、乾燥後溶媒を留去する。得られた残渣
をカラムクロマトグラフィー(溶媒:クロロホルム/メ
タノール)で精製して、2'−(4,6−O−メトキシメチ
レン−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6'−ヒドロ
キシ−3−(5−ベンゾ[b]フラニル)プロピオフェノン
425mgを淡黄色泡状物として得る。
【0029】ESI−MS(m/z):509[(M+Na)+] IR(nujol)cm-1:3420,1620 NMR(DMSO−d6)δ:2.98(2H,t,J=7.7
Hz),3.2−3.8(7H,m),3.26および3.36(3
H,s×2),3.80および4.07(1H,m×2),5.15
および5.13(1H,d×2,J=7.7,7.9Hz),5.
37および5.50(1H,d×2,J=5.5,5.3Hz),
5.44および5.30(1H,s×2),5.59(1H,d,J
=5.7Hz),6.56(1H,d,J=8.1Hz),6.70お
よび6.69(1H,d×2,J=8.1,8.4Hz),6.88
(1H,dd,J=0.9,2.2Hz),7.20(1H,dd,J=
1.7,8.5Hz),7.23(1H,t,J=8.3Hz),7.4
7および7.48(1H,d×2,J=8.4,8.4Hz),7.
50(1H,d,J=1.7Hz),7.94(1H,d,J=2.2
Hz),10.83および10.82(1H,s×2)
【0030】実施例2 実施例1においてオルトギ酸メチルの代わりに、フェニ
ルオルトギ酸メチルを用いる以外は実施例1と同様にし
て、淡黄色泡状物の2'−[4,6−O−(α−メトキシベ
ンジリデン)−β−D−グルコピラノシルオキシ]−6'
−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ[b]フラニル)プロピオ
フェノンを得る。
【0031】ESI−MS(m/z):585[(M+Na)+] IR(nujol)cm-1:3400,1620 NMR(DMSO−d6)δ:3.01(2H,t,J=7.0H
z),3.01(3H,s),3.27(2H,m),3.39(1H,
m),3.55(1H,m),3.6−3.8(2H,m),3.89(1
H,dd,J=9.6,9.8Hz),3.97(1H,dd,J=5.
2,9.8Hz),5.19(1H,d,J=7.7Hz),5.45
(1H,d,J=5.5Hz),5.63(1H,d,J=5.7H
z),6.57(1H,d,J=7.7Hz),6.72(1H,d,J
=8.1Hz),6.89(1H,dd,J=1.0,2.2Hz),
7.22(1H,dd,J=1.8,8.5Hz),7.24(1H,
t,J=8.3Hz),7.40(3H,m),7.48(1H,d,J
=8.4Hz),7.53(1H,d,J=1.6Hz),7.55
(2H,m),7.94(1H,d,J=2.2Hz),10.83(1
H,s)
【0032】実施例3 実施例1においてオルトギ酸メチルの代わりに、メチル
オルトギ酸メチルを用いる以外は実施例1と同様にし
て、淡黄色泡状物の2'−[4,6−O−(1−メトキシ−
1,1−エチレン)−β−D−グルコピラノシルオキシ]
−6'−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ[b]フラニル)プ
ロピオフェノンを得る。
【0033】ESI−MS(m/z):523[(M+Na)+] IR(nujol)cm-1:3430,1620 NMR(DMSO−d6)δ:1.39(3H,s),2.98(2
H,t,J=7.7Hz),3.22(3H,s),3.2−3.8
(8H,m),5.12(1H,d,J=7.7Hz),5.34(1
H,d,J=5.3Hz),5.57(1H,d,J=5.7Hz),
6.56(1H,d,J=8.5Hz),6.69(1H,d,J=
7.8Hz),6.88(1H,dd,J=0.9,2.2Hz),7.
20(1H,dd,J=1.8,8.4Hz),7.23(1H,t,J
=8.3Hz),7.47(1H,d,J=8.5Hz),7.51
(1H,d,J=1.5Hz),7.93(1H,d,J=2.2H
z),10.83(1H,s)
【0034】実施例4 実施例1においてオルトギ酸メチルの代わりに、エトキ
シオルトギ酸エチルを用いる以外は実施例1と同様にし
て、淡黄色泡状物の2’−[4,6−O−(ジエトキシメ
チレン)−β−D−グルコピラノシルオキシ]−6'−ヒ
ドロキシ−3−(5−ベンゾ[b]フラニル)プロピオフェ
ノンを得る。
【0035】ESI−MS(m/z):567[(M+N
a)] IR(nujol)cm-1:3400,1620 NMR(DMSO−d6)δ:1.12(3H,t,J=7.1H
z),1.15(3H,t,J=7.1Hz),2.99(2H,t,J
=7.3Hz),3.2−3.8(11H,m),3.94(1H,d
d,J=3.7,8.5Hz),5.15(1H,d,J=7.7H
z),5.44(1H,d,J=5.3Hz),5.60(1H,d,J
=5.7Hz),6.57(1H,d,J=7.7Hz),6.70
(1H,d,J=8.1Hz),6.88(1H,dd,J=1.0,
2.2Hz),7.20(1H,dd,J=1.8,8.5Hz),7.
23(1H,t,J=8.3Hz),7.46(1H,d,J=8.
5Hz),7.51(1H,d,J=1.3Hz),7.93(1H,
d,J=2.2Hz),10.81(1H,s)
【0036】実施例5 2'−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6'−ヒドロ
キシ−3−(5−ベンゾ[b]フラニル)プロピオフェノン
1333mgを2,4,6−コリジン15mlに溶解し、ドラ
イアイス−アセトンにて−40℃に冷却し、撹拌しなが
らp−ニトロフェニルクロロホルメート786mgの塩化
メチレン3ml溶液を滴下する。−40℃で1時間45
分、ついで室温で1時間、さらに50℃で6.5時間撹
拌する。冷却後、反応液を冷10%塩酸に注ぎ、酢酸エ
チルで抽出する。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去す
る。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶媒:クロロホルム/アセトン)で精製して、2'−
(4,6−O−オキソメチレン−β−D−グルコピラノシ
ルオキシ)−6'−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ[b]フラ
ニル)プロピオフェノン994mgを得る。
【0037】m.p.70℃〜(徐々に分解) FAB−MS(m/z):493[(M+Na)+] IR(nujol)cm-1:3400,1750,1620 NMR(DMSO−d6)δ:2.98(2H,t,J=7.5H
z),3.23(2H,m),3.33(1H,m),3.63(1H,
m),4.13(1H,m),4.17(1H,dd,J=8.9,9.5
Hz),4.25(1H,dd,J=9.5,9.6Hz),4.47
(1H,dd,J=5.5,9.2Hz),5.21(1H,d,J=
7.9Hz),5.77(1H,d,J=5.9Hz),5.84(1
H,d,J=5.5Hz),6.58(1H,d,J=8.1Hz),
6.68(1H,d,J=8.1Hz),6.88(1H,dd,J=
0.9,2.2Hz),7.19(1H,dd,J=1.8,8.5H
z),7.24(1H,t,J=8.3Hz),7.48(1H,d,J
=8.5Hz),7.50(1H,d,J=1.8Hz),7.93
(1H,d,J=2.2Hz),10.73(1H,s)
【0038】実施例6 (1)2'−(2,3−ジ−O−アセチル−β−D−グルコ
ピラノシルオキシ)−6'−アセトキシ−3−(5−ベン
ゾ[b]フラニル)プロピオフェノン2853mgをジメトキ
シメタン30mlに溶解し、該溶液にp−トルエンスルホ
ン酸95mgおよび臭化リチウム87mgを加え、室温で
4.5時間撹拌後、3時間加熱還流する。さらに室温で
一晩撹拌した後、反応液に酢酸エチルと飽和重曹水を加
え、有機層を分取する。水洗、乾燥後、溶媒を留去し
て、グルコース部分の6位水酸基がメトキシメチル化さ
れた化合物の粗生成物2500mgを得る。上記粗生成物
1080mgをテトラヒドロフラン20mlに溶解し、該溶
液に氷冷下、2,6−ルチジン283mg、トリメチルシ
リルトリフルオロメタンスルホネート0.51mlを加
え、氷冷下2時間、次いで室温で2時間撹拌する。その
反応液を冷5%塩酸に注ぎ、酢酸エチルで抽出する。有
機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去して得られる残渣をシ
リカゲルクロマトグフィー(溶媒:クロロホルム/酢酸
エチル)で精製して、2'−(2,3−ジ−O−アセチル−
4,6−O−メチレン−β−D−グルコピラノシルオキ
シ)−6'−アセトキシ−3−(5−ベンゾ[b]フラニル)
プロピオフェノン634mgを無色泡状物として得る。
【0039】ESI−MS(m/z):605[(M+Na)+] IR(nujol)cm-1:1750,1700 NMR(DMSO−d6)δ:1.94(3H,s),2.00(3
H,s),2.02(3H,s),2.8−3.1(4H,m),3.47
(1H,t,J=10.1Hz),3.61(1H,t,J=9.6H
z),3.86(1H,m),4.18(1H,dd,J=4.9,10.
0Hz),4.57(1H,d,J=6.3Hz),4.97(1H,
d,J=6.0Hz),5.03(1H,dd,J=7.9,9.5H
z),5.35(1H,t,J=9.6Hz),5.64(1H,d,J
=7.9Hz),6.90(1H,dd,J=0.7,2.2Hz),
6.91(1H,d,J=8.1Hz),7.15(1H,d,J=
8.1Hz),7.17(1H,dd,J=1.9,8.4Hz),7.
45(1H,t,J=8.3Hz),7.49(1H,d,J=1.9
Hz),7.50(1H,d,J=8.5Hz),7.95(1H,d,
J=2.2Hz)
【0040】(2)上記(1)の生成物611mgをメタノー
ル−水混液(20ml−0.2ml)に溶解し、該溶液に炭酸
カリウム579mgを加え、室温で2.5時間撹拌する。
その反応液を減圧濃縮し、得られる残渣に酢酸エチルと
水を加え、氷冷下、10%塩酸を加えて中和した後、有
機層を分取する。水洗、乾燥後、溶媒を留去して得られ
る残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:
クロロホルム/メタノール)で精製して2'−(4,6−
O−メチレン−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6'
−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ[b]フラニル)プロピオ
フェノン444mgを得る。
【0041】m.p.162.5−165.5℃ ESI−MS(m/z):479[(M+Na)+] IR(nujol)cm-1:3600,3330,1625 NMR(DMSO−d6)δ:2.88(2H,t,J=7.6H
z),3.13(1H,dd,J=9.2,9.4Hz),3.2−3.
4(4H,m),3.50(2H,m),4.05(1H,dd,J=4.
6,9.7Hz),4.55(1H,d,J=6.2Hz),4.98
(1H,d,J=6.1Hz),5.12(1H,d,J=7.8Hz),
5.44(1H,d,J=5.3Hz),5.58(1H,d,J=
5.7Hz),6.56(1H,d,J=8.2Hz),6.69(1
H,d,J=8.1Hz),6.89(1H,dd,J=0.9,2.1
Hz),7.20(1H,dd,J=1.7,8.5Hz),7.23
(1H,t,J=8.3Hz),7.48(1H,d,J=8.5H
z),7.51(1H,d,J=1.2Hz),7.93(1H,d,J
=2.2Hz),10.84(1H,s)
【0042】参考例1 2'−(2,3,4,6−テトラ−O−アセチル−β−D−
グルコピラノシルオキシ)−6'−ヒドロキシアセトフェ
ノン965mg、ベンゾ[b]フラン−5−カルバルデヒド
350mg、エタノール10mlの混合物に、50%水酸化
カリウム水溶液2mlを滴下し、室温で一晩撹拌する。減
圧下溶媒を留去し、残査に水とジイソプロピルエーテル
を加え、撹拌し、水層を分取する。氷冷下水層を10%
塩酸で中和した後、酢酸エチルで抽出する。得られた有
機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去して、粗製の2'−(β
−D−グルコピラノシルオキシ)−6'−ヒドロキシ−3
−(5−ベンゾ[b]フラニル)アクリロフェノンを得る。
【0043】本品を、あらかじめテルル383mg、水素
化ホウ素ナトリウム270mgより調製した水素化テルル
ナトリウムのエタノール溶液15mlに加え、室温で2.
5時間反応させる。不溶物を濾去し、濾液に水および酢
酸エチルを加え、撹拌後有機層を分取する。有機層を水
洗、乾燥後、溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィーで精製して、2'−(β−D−グルコピ
ラノシルオキシ)−6'−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ
[b]フラニル)プロピオフェノン480mgを得る。
【0044】FABMS(m/z):467[(M+Na)+〕 NMR(DMSO−d6)δ:3.00(2H,t,J=7.5H
z),3.1−3.4(6H,m),3.47(1H,m),3.71(1
H,ddd,J=1.7,5.1,11.4Hz),4.56(1H,t,
J=5.7Hz),4.93(1H,d,J=7.4Hz),5.03
(1H,d,J=5.2Hz),5.10(1H,d,J=4.6H
z),5.25(1H,d,J=5.3Hz),6.55(1H,d,J
=8.2Hz),6.68(1H,d,J=7.8Hz),6.87
(1H,dd,J=1.0,3.2Hz),7.21(1H,dd,J=
1.8,8.5Hz),7.24(1H,t,J=8.3Hz),7.4
6(1H,d,J=8.5Hz),7.53(1H,d,J=1.3H
z),7.92(1H,d,J=2.2Hz),10.98(1H,s)
【0045】参考例2 (1)2'−(β−D−グルコピラノシルオキシ)−6'−ヒ
ドロキシ−3−(5−ベンゾ[b]フラニル)プロピオフェ
ノン4.44gとジクロロメタン80mlの混合物に、ベン
ズアルデヒドジメチルアセタール3.04gおよびp−ト
ルエンスルホン酸0.19gを加え、室温で2時間撹拌す
る。溶媒を減圧留去した後、得られた残渣を酢酸エチル
に溶解する。有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去し、残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶媒:クロ
ロホルム/メタノール)で精製して、2'−(4,6−O−
ベンジリデン−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6'
−ヒドロキシ−3−(5−ベンゾ[b]フラニル)プロピオ
フェノン5.84gを得る。
【0046】(2)2'−(4,6−O−ベンジリデン−β
−D−グルコピラノシルオキシ)−6'−ヒドロキシ−3
−(5−ベンゾ[b]フラニル)プロピオフェノン5.78g
をピリジン50mlに溶解し、無水酢酸6.65gを加え、
室温で4時間撹拌する。反応液に酢酸エチルを加え、氷
−10%塩酸に注ぎ、撹拌して有機層を分取する。得ら
れた有機層を水洗、乾燥後、溶媒を留去して、粗製の
2'−(2,3−ジ−O−アセチル−4,6−O−ベンジリ
デン−β−D−グルコピラノシルオキシ)−6'−アセト
キシ−3−(5−ベンゾ[b]フラニル)プロピオフェノン
7.24gを得る。本品520mgを酢酸10mlに溶解し、
水1.5mlおよびp−トルエンスルホン酸45mgを加え、
50℃で5時間撹拌する。反応液に水と酢酸エチルを加
え、撹拌後、有機層を分取し、水洗後、乾燥する。溶媒
を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(溶媒:クロロホルム/メタノール)で精製して、
2'−(2,3−ジ−O−アセチル−β−D−グルコピラ
ノシルオキシ)−6'−アセトキシ−3−(5−ベンゾ[b]
フラニル)プロピオフェノン360mgを得る。
【0047】FABMS(m/z):593[(M+Na)+] NMR(DMSO−d6)δ:1.88(3H,s),2.00(6
H,s),2.9−3.1(4H,m),3.5−3.8(4H,m),
4.75(1H,t,J=5.5Hz),4.90(1H,dd,J=
8.0,9.8Hz),5.11(1H,t,J=9.2Hz),5.5
0(1H,d,J=7.9Hz),5.59(1H,d,J=5.7H
z),6.88(1H,d,J=7.9Hz),6.90(1H,d,J
=2.2Hz),7.16(1H,d,J=8.1Hz),7.17
(1H,dd,J=1.7,8.5Hz),7.44(1H,t,J=
8.2Hz),7.48(1H,d,J=1.8Hz),7.49(1
H,d,J=8.6Hz),7.94(1H,d,J=2.2Hz)
フロントページの続き (72)発明者 岡 幸蔵 埼玉県浦和市鹿手袋3丁目4番16号 シ ャトル中浦和303号 (56)参考文献 特開 平6−298790(JP,A) 特許2847696(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 15/26 CA(STN) CAOLD(STN) CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式[I] 【化1】 (式中、R1およびR2は同一または異なって、水素原
    子、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはアリール
    基、またはR1とR2が一緒になってオキソ基を表す。た
    だし、R1およびR2の一方がフェニル基のときは他方は
    水素原子でない)で示されるプロピオフェノン誘導体ま
    たはその薬理的に許容しうる塩。
  2. 【請求項2】 R1およびR2の一方が低級アルキル基、
    低級アルコキシ基またはアリール基で、他方が水素原
    子、低級アルキル基、低級アルコキシ基またはアリール
    基である(ただし、一方がフェニル基であるときは、他
    方は水素原子でない)か、またはR1およびR2が一緒に
    なってオキソ基である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1およびR2の一方が低級アルコキシ基
    で、他方が水素原子、低級アルキル基、低級アルコキシ
    基またはフェニル基であるか、またはR1およびR2が一
    緒になってオキソ基である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1およびR2の一方がC1〜C2のアルコ
    キシ基で、他方が水素原子、C1〜C2のアルキル基、C
    1〜C2のアルコキシ基またはフェニル基であるか、また
    はR1およびR2が一緒になってオキソ基である請求項1
    記載の化合物。
  5. 【請求項5】 式[II] 【化2】 (式中、R'は水素原子または水酸基保護基を表す)で示
    される化合物を、式[III] 【化3】 (式中、R1'およびR2'は、同一または異なって、水素
    原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、またはアリ
    ール基を表す。ただし、R1'とR2'の一方がフェニル基
    のときは、他方は水素原子でない、R”は低級アルキル
    基を表す)で示されるアセタール化合物と反応させ、必
    要により脱保護基後、所望により薬理的に許容しうる塩
    とすることを特徴とする一般式[I−a] 【化4】 (式中、R1'およびR2'は前記に同じ)で示されるプロピ
    オフェノン誘導体またはその薬理的に許容しうる塩の製
    法。
  6. 【請求項6】 式[II] 【化5】 (式中、R’は水素原子または水酸基保護基を表す)で
    示される化合物を、ハロゲノホルメートと反応させ、必
    要により脱保護基後、所望により薬理的に許容しうる塩
    にすることを特徴とする、式[I−b] 【化6】 で示されるプロピオフェノン誘導体またはその薬理的に
    許容しうる塩の製法。
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