JP3040435B2 - 電子錠装置 - Google Patents

電子錠装置

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JP3040435B2
JP3040435B2 JP2184249A JP18424990A JP3040435B2 JP 3040435 B2 JP3040435 B2 JP 3040435B2 JP 2184249 A JP2184249 A JP 2184249A JP 18424990 A JP18424990 A JP 18424990A JP 3040435 B2 JP3040435 B2 JP 3040435B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は電子錠、特にキーを使用せずに、2つの入
力センサを作動させることにより解錠できる電子錠装置
に関する。
従来の技術 建築用又は自動車用のドアを施錠するロック装置とし
て種々の形式の電子錠が公知である。通常5桁の数値を
入力する複数のスイッチを設け、これらのスイッチを所
定の順序に従い指でオン・オフ操作するプッシュスイッ
チ式キーレスエントリ装置は、現在乗用車、運搬用車
両、建築物又は機密室のドアのロック装置として広く使
用されている。しかし、プッシュスイッチ式キーレスエ
ントリ装置は、複数のスイッチが室外に露出して設置さ
れるため、盗難防止上望ましくない。
そこで、モールス信号形式の信号を発生する1個のス
イッチをオン・オフ動作することにより所定のコードで
解錠する新しい電子錠が提案されている。
例えば、特公昭59-32634号公報は、取手を操作してス
イッチをオン・オフ動作することによりシリアルなモー
ルス信号を発生する自動車用電子ロックを示す。この装
置では、2秒以上の長いスタート信号を必要とする。ま
た、各桁の番号を表す信号は0.5秒以下の短い信号と
し、桁区切信号は1秒程度の信号として各信号を区別し
ている。しかし、実際の操作では、比較的接近した時間
間隔であるこれらのパルス幅で各信号を十分に区別して
パルスを発生することは困難であり、使用者によっては
スイッチのオン・オフ時に誤操作を行うことが多い。従
って、この電子ロックの操作に習熟するため、長期間を
必要とする。
特公昭59-32634号公報は、オン・オフのパルス幅を自
由に選択して設定することができ、スイッチの操作時に
オン時間とオフ時間との時間比率が許容範囲内のとき、
解錠する電子錠を開示している。しかし、この電子錠で
は、単一のスイッチにより入力信号を発生するため、時
間間隔の記憶状態、リズム感、スイッチの操作状態等に
より、スイッチのオン・オフ時に発生するパルス幅が異
なることがある。従って、操作者が異なる場合は勿論、
熟練者がスイッチを操作する場合でも、スイッチの操作
タイミングを誤り、解錠できないことがあった。
特開昭61-95174号公報にはパルス信号を連続的に発生
させるパルス発生装置を備えた自動車用ドアロックのキ
ーレス解錠装置が開示されている。この解錠装置は、パ
ルス発生装置より発生するパルス信号のパルス数を計数
装置により計数し、スイッチにより計数装置の計数を始
動及び停止させ、表示装置により計数装置の計数値を記
憶する。スイッチにより停止させられた計数装置の計数
値を比較装置により記憶装置の内容と比較し、これらが
一致したときに比較装置の出力によりドアロック装置を
解錠させる。
また、特開昭61-134477号公報には自動車の取手の操
作によりオン・オフするスイッチを備えた自動車用電子
ロックが開示されている。スイッチのオン時に表示手段
により表示状態を順次更新し、スイッチに所定の操作が
行われたとき表示手段により表示される1桁分の暗号番
号を読取手段により読み取り、読取手段により読み取ら
れた所定桁数の暗号番号と暗号記憶部の記憶内容とを照
合手段により照合し、これらが一致したときロックが解
除される。
特開昭61-87079号公報には2キー式の解錠装置が開示
されている。この解錠装置は、暗証番号入力用のキーを
操作している時間又は操作した回数をカウントし、その
時間又は回数に応じた番号情報を出力する手段と、別に
設けたセット用のキーを操作したとき、上記番号情報を
予め定めた暗証番号と照合し、両者が一致したとき電気
錠の解錠信号を出力する暗証番号照合手段とを備えてい
る。
特開昭61-142268号公報には、表示手段を備えた電気
錠解錠装置が開示されている。この解錠装置は、暗証番
号入力用の1つのキーと、このキーの連続操作時間又は
操作回数に比例した値を上記キーにより入力された暗証
番号としてカウントするカウント手段と、このカウント
手段によってカウントされた値を表示する表示手段と、
セット用のキーと、このセット用のキーを操作したとき
上記カウンタ手段によってカウントされた値を別に設け
た暗証番号設定手段によって設定された値と比較し、両
者が一致したとき所定の信号を出力する比較手段と、こ
の比較手段の出力によって電気錠を解錠する解錠手段と
を備えている。
発明が解決しようとする課題 従来の単一スイッチ入力式電子錠では、スイッチのオ
ン時に表示装置に数字が1、2、3...と所定の順序で表
示されるため、5より大きい数値を表示させるとき、時
間がかかる難点がある。また、数値が規則的に表示され
るため、数値の組み合わせによるコード番号を入力し易
く、このため、盗難防止効果が減殺される欠点がある。
この発明は、上記欠点を解消し、符号入力センサの符
号入力信号に基づいて乱数信号を発生させることにより
不正解錠を困難にすると共に、表示装置に不規則的に符
号を表示させることにより迅速に解錠信号を発生させる
ことのできる電子錠装置を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 この発明の電子錠装置は、符号入力信号を発生する符
号入力センサ(11)と、リセット信号を発生するリセッ
トセンサ(12)と、符号入力センサ(11)及びリセット
センサ(12)にそれぞれ接続された異なる入力端子を有
するロック制御回路(13)と、ロック制御回路(13)の
出力端子に接続されたロック装置(14)とを備えてい
る。ロック制御回路(13)は、特定の符号が予め記憶さ
れた第一の記憶手段(74)と、リセットセンサ(12)の
リセット信号が発生したときに、符号入力センサ(11)
により設定されたn桁の符号を記憶する第二の記憶手段
(72)と、第二の記憶手段(72)に記憶された符号と第
一の記憶手段(74)に記憶された特定の符号とを比較し
てこれらが一致したときにロック装置(14)に解錠信号
を付与する比較手段(73)とを含む。更に、ロック制御
回路(13)は、符号入力センサ(11)から所定の時間幅
の符号入力信号を受信したときに計数値を順次累進さ
せ、符号入力センサ(11)から前記所定の時間幅とは異
なる時間幅の符号入力信号を受信したときに計数値を順
次減少させると共に、累進又は減少した計数値に対応す
るアドレス信号を発生するアップダウンアドレスカウン
タにより構成されるアドレスカウンタ手段(70)と、ア
ドレスカウンタ手段(70)のアドレス信号に対応して第
二の記憶手段(72)への乱数信号を発生する乱数記憶手
段(71)と、乱数記憶手段(71)から出力された乱数に
よる符号を表示する表示手段(16)とを備えている。第
二の記憶手段(72)は、リセットセンサ(12)のリセッ
ト信号が発生したときに、乱数記憶手段(71)から出力
された乱数による符号を記憶し、比較手段(73)は、リ
セットセンサ(12)から所定回数のリセット信号が発生
したときに、第二の記憶手段(72)に記憶されたn桁の
符号と第一の記憶手段(74)に記憶された特定の符号と
を比較する。
この発明の実施例では、アドレスカウンタ手段(70)
は符号入力センサ(11)から連続する符号入力信号を受
信したときに連続して作動されるパルス発生器(64)を
有する。符号入力センサ(11)はタッチセンサ又はスイ
ッチである。
本明細書において、「乱数」は所定の順序で読み出す
ことのできる任意の複数の数値又は符号である。数値の
場合には1桁に限られず、2桁以上の数値でもよい。
作用 符号入力センサ(11)に指を接近させて、符号入力セ
ンサ(11)を作動させ、符号入力信号を発生する。この
とき、アップ及びダウンの両機能を備えるアップダウン
アドレスカウンタにより構成されるアドレスカウンタ手
段(70)は、符号入力センサ(11)から所定の時間幅の
符号入力信号を受信したときに計数値を順次累進させ
る。これに対し、符号入力センサ(11)から前記所定の
時間幅とは異なる時間幅の符号入力信号を受信したとき
に、アドレスカウンタ手段(70)は計数値を順次減少さ
せる。アドレスカウンタ手段(70)は計数値をアドレス
信号として乱数記憶手段(71)に付与し、乱数記憶手段
(71)はアドレスカウンタ手段(70)のアドレス信号に
対応する乱数信号を発生する。この乱数信号は、表示手
段(16)に表示されると共に、リセットセンサ(12)の
リセット信号が発生したときに、第二の記憶手段(72)
に記憶される。リセットセンサ(12)から所定回数のリ
セット信号が発生したときに、比較手段(73)は、第二
の記憶手段(72)に記憶されたn桁の符号と第一の記憶
手段(74)に記憶された特定の符号とを比較してこれら
が一致したときにロック装置(14)に解錠信号を付与す
る。このように、アドレスカウンタ手段(70)のアップ
及びダウンの両機能によって、所望の符号を迅速に発生
させて第二の記憶手段(74)に記憶させることができ
る。また、乱数記憶手段(71)から乱数信号を読み出し
て第二の記憶手段(72)に記憶させるので、第二の記憶
手段(72)に記憶させるn桁の正規の符号を発生させる
のに、符号入力センサ(11)の作動時間が一定にならな
い。即ち、符号入力センサ(11)の作動時間が変動する
ため、他人にn桁の正規の符号を認識されず、防盗性が
向上する。
本発明の実施例では、アドレスカウンタ手段(70)は
符号入力センサ(11)から連続する符号入力信号を受信
したときにパルス発生器(64)を連続して作動させるこ
とにより、順次かつ迅速に異なる符号を表示手段(16)
に表示させることができる。
実施例 以下、この発明による電子錠装置の実施例を第1図〜
第3図について説明する。
第1図は、この発明の電子錠装置10のブロック回路図
を示す。電子錠装置10は、符号入力信号として数値信号
を発生する符号入力センサ11と、リセット信号を発生す
るリセットセンサ12と、符号入力センサ11及びリセット
センサ12にそれぞれ接続された異なる入力端子を有する
ロック制御回路13と、ロック制御回路13の異なる出力端
子に接続されたロック装置14及び表示手段としての数字
表示器16とからなる。数字表示器16は、数字表示用セグ
メントダイオードを使用できる。
符号入力センサ11及びリセットセンサ12は同一の構造
を有するタッチセンサを使用できる。例えば、タッチセ
ンサを構成する導電部に指を触れると人体を通じて微弱
な電流が流れ、導電部が低電圧レベルに切り替えられ
る。タッチセンサでは、導電部が低電圧レベルに保持さ
れている状態を検出してロック制御回路13に信号を付与
する。いずれにしても、符号入力センサ11及びリセット
センサ12は公知の接触センサ又は各種のスイッチを使用
できる。
ロック制御回路13は、図示の例では、ワンチップマイ
クロコンピュータを使用することができる。ロック制御
回路13はロック制御回路13を所定の作動順序でプログラ
ム操作される指令信号を発生するROM15を備えている。
詳細には図示しないが、ロック制御回路13は符号入力セ
ンサ11の符号入力信号を受信する符号入力検出手段と、
符号入力検出手段の出力によりアドレス信号を発生する
アドレスカウンタ手段と、符号入力検出手段の出力によ
りロック制御回路13を一定時間スタンバイモードから動
作モードに切り替えるタイマ手段と、アドレスカウンタ
手段のアドレス信号により乱数信号を発生する乱数記憶
手段と、乱数記憶手段から出力された符号を表示する表
示手段と、特定の符号が予め記憶された第一の記憶手段
と、リセットセンサ12のリセット信号が発生したとき
に、乱数記憶手段から出力された符号を記憶する第二の
記憶手段と、リセットセンサ12が2回連続してリセット
信号を発生したときに第二の記憶手段に記憶されたn桁
の符号と第一の記憶手段に記憶された特定の符号とを比
較してこれらが一致したときにロック装置14に解錠信号
を付与する比較手段とを含む。アドレスカウンタ手段は
符号入力センサ11から連続する符号入力信号を受信した
ときに連続して作動されるパルス発生器を有する。アド
レスカウンタ手段はアップダウン計数機能を有するアッ
プダウンアドレスカウンタにより構成され、符号入力セ
ンサ11から所定の時間幅として短い時間幅の符号入力信
号を受信したときに計数値を順次累進させ、符号入力セ
ンサ11から前記所定の時間幅とは異なる時間幅として長
い時間幅の符号入力信号を受信したときに計数値を順次
減少させる。
上記の構成において、ロック制御回路13は第2図に示
す動作シーケンスに基づいて作動される。
ロック制御回路13の符号入力検出手段は符号入力セン
サ11から入力信号を受信するか否か判断する(ステップ
21)。符号入力センサ11から入力信号がないとステップ
20に戻る。符号入力センサ11に指を接近させて、符号入
力センサ11を作動させ、符号入力信号を発生する。符号
入力センサ11から符号入力信号があるとステップ22に進
み、ロック制御回路13をスタンバイモードから動作モー
ドに切り替えると同時に、ロック制御回路13が動作モー
ドに保持されている時間を決定するタイマ手段を作動す
る(ステップ23)。タイマ手段がタイムアップする時間
は例えば30秒である。従って、符号入力センサ11の出力
が発生した後、30秒以内に全ての符号信号を発生させな
いと、ロック制御回路13は自動的に動作モードからスタ
ンバイモードに切り替えられる。タイマ手段には符号入
力センサ11の出力発生毎にリトリガする機能を持たせて
もよい。また、符号入力検出手段は符号入力センサ11か
ら符号入力信号を受信したときに数字表示器16を作動す
る(ステップ24)。
次に、符号入力検出手段は符号入力センサ11の符号入
力信号が連続しているか否か判断する(ステップ25)。
符号入力信号が連続していると、アドレスカウンタ手段
は符号入力センサ11から連続する符号入力信号を受信し
たときに、パルス発生器を連続して作動させ(ステップ
26)、この連続パルスはアドレスカウンタ手段により計
数される(ステップ27)。従って、アドレスカウンタ手
段は順次アドレス信号を発生し(ステップ28)、乱数記
憶手段はアドレスカウンタ手段のアドレス信号により乱
数信号を読み出し(ステップ29)、数字表示器16は乱数
記憶手段から出力された符号を順次かつ迅速に表示する
(ステップ30)。ステップ31では符号入力センサ11の連
続する符号入力信号が停止したか否か判断している。符
号入力信号が停止しないと、ステップ26〜31を反復す
る。符号入力信号が停止するとステップ32に進む。ステ
ップ32では、リセットセンサ12からリセット信号が発生
したか否か判断する。リセット信号が発生しないとステ
ップ25に戻る。
ステップ25において、連続する符号入力信号がない
と、ステップ40に進み、符号入力センサ11から短い時間
幅(1秒未満の時間間隔)の符号入力信号(短間欠セン
サ入力)を受信したか否か判断する。短間欠センサ入力
を受信するとステップ41に進み、アドレスカウンタ手段
に間欠加算パルスを発生し、アドレスカウンタ手段の計
数値を累進させ(ステップ42)、その後ステップ28に進
む。ステップ40において、短間欠センサ入力を受信しな
いと、ステップ43に進み、符号入力センサ11から長い時
間幅(1秒以上の時間間隔)の符号入力信号(長間欠セ
ンサ入力)を受信したか否か判断する。長間欠センサ入
力を受信するとステップ44に進み、アドレスカウンタ手
段に間欠減算パルスを発生し、アドレスカウンタ手段の
計数値を減少させ(ステップ45)、その後ステップ28に
進む。上記のように、アドレスカウンタ手段は計数値を
順次累進させ、符号入力センサ11から長い時間幅の符号
入力信号を受信したときに計数値を順次減少させるか
ら、所望の符号を短時間で第二の記憶手段に記憶させる
ことができる。
ステップ43において、長間欠センサ入力を受信しない
と、ステップ46に進み、タイマ手段により設定された時
間(30秒)が経過したか否か判断する。一定時間経過し
ていないと、ステップ32に進み、リセット信号が発生し
たか否か判断する。ステップ46において一定時間経過し
ていると、ステップ39に進み、ロック制御回路13は動作
モードからスタンバイモードに自動的に切り替えられ
る。
ステップ32において、リセット信号を受信すると、ス
テップ33に進み、乱数記憶手段から出力された数値は第
二の記憶手段に記憶される。この数値は数字表示器16に
より表示される数値と同一である。次に、ステップ34に
進み、第二の記憶手段は所定の桁(例えば5桁)を表す
n回記憶したか否か判断する。n回の記憶に満たないと
き、ステップ25に戻る。しかし、n回記憶したときは、
ステップ35に進み、リセットセンサ12から2回目のリセ
ット信号が発生したか否か判断する。リセットセンサ12
の2回目のリセット信号が発生すると、比較手段は、第
二の記憶手段に記憶されたn桁の符号と、第一の記憶手
段に予め記憶された特定の符号とを比較する(ステップ
36)。ステップ37においてこれらの数値の全桁が一致し
たときに、比較手段はロック装置14に解錠信号を付与し
た後(ステップ38)、ステップ39に進み、スタンバイモ
ードに自動的に切り替えられる。ステップ35において2
回目のリセット信号を受信しないと、ステップ48に進
み、タイマ手段により設定された一定時間が経過したか
否か判断する。一定時間を経過すると、ステップ39にジ
ャンプし、経過していないと、ステップ35に戻る。
上記の実施例は種々の変更が可能である。例えば、第
1図ではマイクロコンピュータによりロック制御回路13
を形成する例を示したが、第3図はディスクリート回路
によりロック制御回路13を構成する例を示す。
符号入力センサ11の出力は30秒タイマ50、リトリガタ
イマ51、3個のワンショットマルチバイブレータ52〜54
及び3個のアンドゲート55〜57の入力端子に付与され
る。30秒タイマ50の出力はワンショットマルチバイブレ
ータ60をトリガして、オアゲート61を介して各回路を初
期状態に戻すリセット信号又はクリア信号となる。
ワンショットマルチバイブレータ52及び53はいずれも
符号入力センサ11の出力が高レベルから低レベルに切り
替えられたときに出力を発生する。リトリガタイマ62は
0.9秒の時間幅のパルスを発生する。従って、アンドゲ
ート55は符号入力センサ11から発生しかつ0.9秒の時間
幅に満たないパルス幅の短間欠パルスを検出する。即
ち、符号入力センサ11の出力が高レベルから低レベルに
切り替えられた後、0.9秒以内に再び符号入力センサ11
が高レベルの出力を発生したときに、アンドゲート55は
オアゲート63を通じてアップダウンアドレスカウンタ70
のU端子に出力を発生する。
リトリガタイマ51は符号入力センサ11が出力を発生し
たとき、1.1秒の時間幅のパルスを発生する。このパル
スの立ち下がり時にワンショットマルチバイブレータ64
は短いパルスを発生してRSフリップフロップ65をセット
する。RSフリップフロップ65がセットされると、そのQ
出力端子から出力が発生してアンドゲート56に付与され
る。従って、アンドゲート56はRSフリップフロップ65が
セット状態の間に符号入力センサ11が出力を発生してい
るとき、パルス発生器64のパルスをオアゲート63を介し
てアップダウンアドレスカウンタ70のU端子に出力を発
生する。
ワンショットマルチバイブレータ53は符号入力センサ
11の出力が高レベルから低レベルに切り替えられたとき
出力を発生してリトリガタイマ51をクリアすると共に、
RSフリップフロップ65をリセットする。したがって、符
号入力センサ11の出力発生時間が1.1秒よりも短いとき
はリトリガタイマ51は出力を発生することなくワンショ
ットマルチバイブレータ53によりクリアされるから、RS
フリップフロップ65をセットしない。従って、アンドゲ
ート56は符号入力センサ11の連続する入力を検出する。
また、ワンショットマルチバイブレータ53の出力はリ
トリガタイマ66に付与される。リトリガタイマ66はワン
ショットマルチバイブレータ53の出力を受信したとき、
2秒の時間幅のパルスを発生してアンドゲート57に出力
を付与する。アンドゲート57はリトリガタイマ62の出力
を受信する反転入力端子を有する。リトリガタイマ66の
クリア端子はオアゲート67を介してアンドゲート55及び
オアゲート61に接続される。リトリガタイマ66は符号入
力センサ11の出力が低レベルに切り替えられたとき2秒
を計数する。このとき、アンドゲート55から出力が発生
しないと、クリアされない。また、符号入力センサ11の
出力が低レベルに切り替えられた後、0.9秒に満たない
ときはアンドゲート57の反転入力端子にリトリガタイマ
62の出力が付与されている。従って、符号入力センサ11
の出力が一度低レベルに切り替えられた後、0.9秒経過
後2秒以内に再び符号入力センサ11の出力が発生したと
きに、アンドゲート57は出力を発生する。アンドゲート
57の出力はアップダウンアドレスカウンタ70のD端子に
付与される。アップダウンアドレスカウンタ70はオアゲ
ート63から出力を受信したとき、計数値を累進し、アン
ドゲート57から出力を受信したとき計数値を減少させ、
計数値をアドレス信号として乱数記憶回路71に付与す
る。アップダウンアドレスカウンタ70のアドレス信号に
より乱数記憶回路71から読み出された乱数は数字表示器
16により表示されると共に、シフトレジスタ72に付与さ
れる。
リセットセンサ12の出力はフリップフロップ58に付与
される。フリップフロップ58は符号入力センサ11の出力
が発生したとき、ワンショットマルチバイブレータ54の
出力によりクリアされる。フリップフロップ58は最初の
リセットセンサ12の出力を受信したとき、乱数記憶回路
71から読み出された数値をシフトレジスタ72内に記憶す
るクロックパルスを発生する。また、符号入力センサ11
の出力が発生せずに、次のリセットセンサ12の出力を受
信したとき、フリップフロップ58はシフトレジスタ72内
に記憶された数値をコード符号記憶器74内に予め記憶さ
れた数値とを比較回路73において比較させる。比較回路
73はこれらの数値が一致したときにロック装置14に作動
信号を出力する。
上記の構成において、符号入力センサ11から短間欠パ
ルスが発生したとき、アンドゲート55を通じて短間欠パ
ルスはアップダウンアドレスカウンタ70により計数され
る。また、符号入力センサ11から連続する出力が発生し
たとき、アンドゲート56から発生するパルスはアップダ
ウンアドレスカウンタ70により計数される。また、アッ
プダウンアドレスカウンタ70の計数値は符号入力センサ
11のアンドゲート57から発生する長間欠パルスにより減
少される。アップダウンアドレスカウンタ70のアドレス
信号により乱数記憶回路71から乱数が読み出され、この
乱数は数字表示器16により表示されると共に、シフトレ
ジスタ72に送出される。シフトレジスタ72に送出される
数字はリセットセンサ12の出力が発生すると、シフトレ
ジスタ72内に記憶される。前記の操作を複数回反復して
シフトレジスタ72内に所定の桁の数値が記憶された後、
リセットセンサ12を再度作動させると、シフトレジスタ
72内に記憶された数値は比較回路73において、コード符
号記憶器74内に記憶された数値と比較される。これらが
一致すると、比較回路73はロック装置14に作動信号を送
出する。
また、上記実施例では、符号入力センサ11及びリセッ
トセンサ12として人体に微弱な電流を流すタッチセンサ
を使用する例を示したが、発振回路を内蔵して指で触れ
たときに発振周波数が変化するセンサ又は通常の接点式
スイッチを用いてもよい。リトリガタイマ51、62及び66
のタイマ時間は、例えば、それぞれ1.0秒、0.99秒及び
1.5秒に設定するように設計上所望の値に決定すること
ができる。
発明の効果 上述のように、この発明による電子錠装置では、符号
入力センサの符号入力信号に基づいて乱数信号を発生さ
せるので、符号の組み合わせに対する不正解錠を困難に
することが可能となり、盗難防止効果を顕著に向上する
ことができる。即ち、符号入力センサの作動時間が変動
するため、他人にn桁の正規の符号を認識されず、防盗
性が向上する。また、不規則的にかつ短時間で所望の符
号を表示装置に表示させて、迅速に解錠信号を発生させ
ることが可能となり、従来に比べて操作性が改善され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明による電子錠装置のブロック図、第2
図は第1図に示すロック制御回路の動作シーケンスを示
すフローチャート、第3図はディスクリート回路を使用
したロック制御回路を示す回路図である。 10……電子錠装置、11……符号入力センサ、12……リセ
ットセンサ、13……ロック制御回路、15……ROM、16…
…数字表示器(表示手段)、
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−95174(JP,A) 特開 昭61−102976(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E05B 49/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】符号入力信号を発生する符号入力センサ
    (11)と、リセット信号を発生するリセットセンサ(1
    2)と、符号入力センサ(11)及びリセットセンサ(1
    2)にそれぞれ接続された異なる入力端子を有するロッ
    ク制御回路(13)と、ロック制御回路(13)の出力端子
    に接続されたロック装置(14)とを備え、ロック制御回
    路(13)は、特定の符号が予め記憶された第一の記憶手
    段(74)と、リセットセンサ(12)のリセット信号が発
    生したときに、符号入力センサ(11)により設定された
    n桁の符号を記憶する第二の記憶手段(72)と、第二の
    記憶手段(72)に記憶された符号と第一の記憶手段(7
    4)に記憶された特定の符号とを比較してこれらが一致
    したときにロック装置(14)に解錠信号を付与する比較
    手段(73)とを含む電子錠装置において、 ロック制御回路(13)は、符号入力センサ(11)から所
    定の時間幅の符号入力信号を受信したときに計数値を順
    次累進させ、符号入力センサ(11)から前記所定の時間
    幅とは異なる時間幅の符号入力信号を受信したときに計
    数値を順次減少させると共に、累進又は減少した計数値
    に対応するアドレス信号を発生するアップダウンアドレ
    スカウンタにより構成されるアドレスカウンタ手段(7
    0)と、 アドレスカウンタ手段(70)のアドレス信号に対応して
    第二の記憶手段(72)への乱数信号を発生する乱数記憶
    手段(71)と、 乱数記憶手段(71)から出力された乱数による符号を表
    示する表示手段(16)とを備え、 第二の記憶手段(72)は、リセットセンサ(12)のリセ
    ット信号が発生したときに、乱数記憶手段(71)から出
    力された乱数による符号を記憶し、 比較手段(73)は、リセットセンサ(12)から所定回数
    のリセット信号が発生したときに、第二の記憶手段(7
    2)に記憶されたn桁の符号と第一の記憶手段(74)に
    記憶された特定の符号とを比較することを特徴とする電
    子錠装置。
  2. 【請求項2】アドレスカウンタ手段(70)は符号入力セ
    ンサ(11)から連続する符号入力信号を受信したときに
    連続して作動されるパルス発生器(64)を有する請求項
    (1)に記載の電子錠装置。
  3. 【請求項3】符号入力センサ(11)はタッチセンサ又は
    スイッチである請求項(1)に記載の電子錠装置。
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