JP3036651B2 - キャピラリー電気泳動装置の試料注入装置 - Google Patents

キャピラリー電気泳動装置の試料注入装置

Info

Publication number
JP3036651B2
JP3036651B2 JP3124780A JP12478091A JP3036651B2 JP 3036651 B2 JP3036651 B2 JP 3036651B2 JP 3124780 A JP3124780 A JP 3124780A JP 12478091 A JP12478091 A JP 12478091A JP 3036651 B2 JP3036651 B2 JP 3036651B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capillary
electrode
sample
sample injection
electrophoresis
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3124780A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH05142198A (ja
Inventor
章一 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP3124780A priority Critical patent/JP3036651B2/ja
Publication of JPH05142198A publication Critical patent/JPH05142198A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3036651B2 publication Critical patent/JP3036651B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアミノ酸、蛋白質、核酸
など電荷を持つ物質を分離分析するキャピラリー電気泳
動装置において、キャピラリーに試料を注入する試料注
入装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キャピラリーへの試料注入方法として
は、サイフォン式や圧力式も用いられているが、電気泳
動的試料注入方法は手動でも簡単に実行できるために広
く用いられている。キャピラリーに試料を注入するに
は、泳動バッファ液をキャピラリーに満たした後、試料
注入側キャピラリー端を試料に浸し、検出器側キャピラ
リー端を泳動バッファ液に浸し、キャピラリーの両端間
に高圧電源により泳動電圧を印加して電気浸透流により
試料注入側キャピラリー端に試料を注入する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気泳動的試料
注入方法では、試料内でキャピラリー端と電極の間が離
れているため、この間に電位差が生じる。試料は電気浸
透流によりキャピラリーに吸い込まれるが、同時にこの
電位差によって電気泳動も生じる。電気浸透流では溶液
全体が流れるが、電気泳動ではイオンの移動度によって
キャピラリーへの入り方が異なり、キャピラリーに注入
された試料が試料容器内の元の試料と組成が異なるとい
う不都合が生じる。また、キャピラリー端と電極の間の
電位差自体も、試料によって電気抵抗が異なることから
試料によって異なり、さらにキャピラリー端と電極の間
の距離によっても異なるという不都合が生じる。本発明
は電気泳動的試料注入を行なう装置で、電気泳動を抑
え、電気浸透流のみによりキャピラリーに試料を注入す
ることのできる試料注入装置を提供することを目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、キャピラリ
ーの途中に設けられ、キャピラリー内とは電気的に導通
するが液を通さない第3の電極部と、試料注入の際に試
料注入側のキャピラリー端の電極を電気的に浮かせ、検
出器側キャピラリー端の電極と第3の電極部の間に試料
側から検出器側へ向かう方向の電気浸透流が生じる方向
の電圧を印加する手段とを備えた。
【0005】
【作用】試料注入の際は、試料注入側のキャピラリー端
の電極を電気的に浮かせることにより、第3の電極部と
試料注入端の電位が同電位になり、この間での電流の流
れがなくなる。検出器側キャピラリー端と第3の電極部
の間には電圧が印加されているのでキャピラリー内では
検出器側に向かって電気浸透流が生じ、試料側では電気
泳動をともなわない電気浸透のみによる試料注入がなさ
れる。試料側で電極とキャピラリー端との距離のばらつ
きや試料液の電気抵抗の違いによっては試料注入の際の
電気浸透に影響を与えない。
【0006】
【実施例】図1は一実施例を試料注入状態で表わしたも
のであり、図2は同実施例における第3の電極部を拡大
して示したものである。図1において、2は溶融石英キ
ャピラリーであり、その両端には高圧電源4から泳動電
圧が印加されて電気泳動が行なわれる。キャピラリー2
の陰極側には検出器6として例えばUV検出器が設けら
れている。キャピラリー2の検出器側端部2bと検出器
側電極8が泳動バッファ液10に浸されている。キャピ
ラリー2の試料注入側端部2aと試料注入側電極12が
試料14に浸されている。16は電気泳動の際に試料注
入側キャピラリー端2aと電極12を浸す泳動バッファ
液である。
【0007】キャピラリー2の途中にキャピラリー2内
とは電気的に導通するが液を通さない第3の電極部20
が設けられている。第3の電極部20は図2に詳しく示
されているように、キャピラリー2にひび22が入れら
れ、その周りが電気(イオンを含む)は通すが液を通さ
ない多孔質なセラミック体24で被われている。26は
キャピラリー2とセラミック体24の間で液漏れを防ぐ
接着剤である。キャピラリー2とセラミック体24の周
りはバッファ液容器28で囲まれ、バッファ液容器28
にはバッファ液30が入れられている。バッファ液30
には電極32が浸されている。バッファ液30は泳動用
バッファ液10,16と同種のイオンを含むものが好ま
しく、第3の電極部20での電圧降下を小さくするため
には濃度の濃いものを用いるのが望ましい。図1に戻っ
て説明すると、キャピラリーの試料注入側電極12と第
3の電極部20の電極32は高圧リレー18によって切
り換えられて高圧電源4の陽極に接続される。
【0008】次に、同実施例の動作について説明する。
試料を注入するときは図1に示されるようにキャピラリ
ー端2aと電極12を試料14に浸し、高圧リレー18
を第3の電極部20側に接続して試料注入側の電極12
を電気的に浮いた状態(フローティング状態)にする。
キャピラリーの検出器側の端部2bと電極8を泳動バッ
ファ液10に浸す。高圧電源4によって電極8と第3の
電極部20の間に電圧を印加すると、試料注入端側の電
極12と第3の電極部20の間は同電位となり、その間
には電流は流れない。第3の電極部20と検出器側の電
極8の間の電圧によってキャピラリー内に電気浸透流が
発生し、試料注入側キャピラリー端2aから試料溶液が
吸い込まれて注入される。
【0009】試料注入後、分析のために電気泳動を行な
わせるときは、キャピラリー端2aと電極12を泳動バ
ッファ液16に浸し、高圧リレー18を電極12側に接
続して第3の電極部20をフローティング状態にする。
そして通常通り高圧電源4によってキャピラリー両端間
に電圧を印加し、電気泳動を行なわせる。
【0010】第3の電極部20ではセラミック体24の
部分で電圧降下があり、また電極32とセラミック体2
4の間の溶液の電気抵抗もあるので、試料注入の際に試
料注入端側の電極12に第3の電極部20と同電位の電
圧を印加するよりも図1のように電極12をフローティ
ング状態とする方が望ましい。
【0011】第3の電極部20では、図2のようにセラ
ミック体24を用いたものの他に、セラミック体24を
セロハンや種々のイオン交換膜に置き換えることができ
る。それらはキャピラリー2に接着したり機械的にシー
ルし、外部のバッファ液30がキャピラリー2に入らな
いようにする。第3の電極部20はキャピラリー2のど
こにあってもよい。例えば検出器6よりもキャピラリー
端2b側にあってもよい。
【0012】
【発明の効果】本発明ではキャピラリーに試料注入用の
第3の電極部を設け、試料注入時は試料に浸されるキャ
ピラリー端の電極をフローティング状態とし、第3の電
極部と検出器側のキャピラリー端の電極の間に電圧を印
加して電気浸透流によって試料注入端からキャピラリー
に電気浸透のみによって試料を注入するようにしたの
で、試料の組成を保持した状態で電気的な試料注入を行
なうことができる。また、本発明では試料溶液の電気抵
抗の違いや、電極とキャピラリー端との距離のばらつき
によっても試料注入のばらつきは生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を備えたキャピラリー電気泳動装置を
試料注入状態で示す概略図である。
【図2】同実施例の第3の電極部を詳細に示す断面図で
ある。
【符号の説明】
2 キャピラリー 4 高圧電源 6 検出器 8 検出器側電極 10,16 泳動バッファ液 12 試料注入端側電極 14 試料 18 高圧リレー 20 第3の電極部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気泳動用バッファ溶液が満たされたキ
    ャピラリーの両端間に泳動電圧を印加して電気泳動を行
    なわせるキャピラリー電気泳動装置において、前記キャ
    ピラリーの途中に設けられ、キャピラリー内とは電気的
    に導通するが液を通さない第3の電極部と、試料注入の
    際に試料注入側のキャピラリー端の電極を電気的に浮か
    せ、検出器側キャピラリー端の電極と前記第3の電極部
    の間に試料側から検出器側へ向かう方向の電気浸透流が
    生じる方向の電圧を印加する手段とを備えたことを特徴
    とする試料注入装置。
JP3124780A 1991-04-26 1991-04-26 キャピラリー電気泳動装置の試料注入装置 Expired - Fee Related JP3036651B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3124780A JP3036651B2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 キャピラリー電気泳動装置の試料注入装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3124780A JP3036651B2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 キャピラリー電気泳動装置の試料注入装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH05142198A JPH05142198A (ja) 1993-06-08
JP3036651B2 true JP3036651B2 (ja) 2000-04-24

Family

ID=14893935

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3124780A Expired - Fee Related JP3036651B2 (ja) 1991-04-26 1991-04-26 キャピラリー電気泳動装置の試料注入装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3036651B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9839266B2 (en) 2013-02-11 2017-12-12 Pandora A/S Component with gripping element
CN109342627A (zh) * 2018-12-10 2019-02-15 杭州奕安济世生物药业有限公司 一种细胞培养物中氨基酸的检测方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4632300B2 (ja) * 2005-02-14 2011-02-16 国立大学法人 筑波大学 送液装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9839266B2 (en) 2013-02-11 2017-12-12 Pandora A/S Component with gripping element
CN109342627A (zh) * 2018-12-10 2019-02-15 杭州奕安济世生物药业有限公司 一种细胞培养物中氨基酸的检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH05142198A (ja) 1993-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0560974B1 (en) System and method for improving sample concentration in capillary electrophoresis
JP2004510168A (ja) 電気泳動システム
JP4362987B2 (ja) マイクロチップ電気泳動におけるサンプル導入方法
JP3036651B2 (ja) キャピラリー電気泳動装置の試料注入装置
JP2006317357A (ja) マイクロチップ電気泳動方法及び装置
US10921285B2 (en) Sample separating implement and sample analyzing device
JPH04160356A (ja) キャピラリー電気泳動装置の試料注入装置
JPH0572178A (ja) 電気泳動装置
JPH0718840B2 (ja) 二次元電気泳動方法
JPH0243135B2 (ja)
JPH0894578A (ja) キャピラリー電気泳動装置
Chen et al. Zone shape and concentration in isotachophoresis–capillary electrophoresis
CN209247684U (zh) 一种基于电压极性转换的瞬态毛细管等速电泳装置
JP3730778B2 (ja) キャピラリー電気泳動装置
JP2841556B2 (ja) 電気泳動装置
Kitagawa et al. Manipulation of a single cell with microcapillary tubing based on its electrophoretic mobility
JPS6160387B2 (ja)
EP4303578A1 (en) Analysis system
US3356604A (en) Method and apparatus for magneto electrophoresis
Dong et al. Monitoring human serum transferrin by capillary zone electrophoresis with end‐column amperometric detection
JPS58140634A (ja) 簡易二次元電気泳動法
JPH0743351B2 (ja) 電気泳動用緩衝液及びキャピラリー電気泳動法
JP6361358B2 (ja) 電気泳動装置
JPH11287786A (ja) マイクロチップ電気泳動装置
JPH0342369Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080225

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090225

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100225

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110225

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees