JP3019023B2 - ディジタル位相制御回路 - Google Patents

ディジタル位相制御回路

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JP3019023B2
JP3019023B2 JP9087106A JP8710697A JP3019023B2 JP 3019023 B2 JP3019023 B2 JP 3019023B2 JP 9087106 A JP9087106 A JP 9087106A JP 8710697 A JP8710697 A JP 8710697A JP 3019023 B2 JP3019023 B2 JP 3019023B2
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタル位相制御
回路に関し、特にフロッピーディスク駆動装置に用いら
れるディジタル位相制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、フロッピーディスクに対するデ
ータの記録は、FM(Frequency Modulation)方式、また
はMFM(Modified Frequency Modulation)方式により
行われているので、フロッピーディスクから出力される
再生データには、クロックビットとデータビットとが含
まれている。
【0003】従って、フロッピーディスクからのデータ
の読み出しの際には、クロックビットとデータビットと
を分離するために、再生データに同期したクロックが必
要となる。この再生データに同期したクロックを発生す
るための、従来のディジタル位相制御回路の一構成例を
図4に示す。
【0004】この図4において、フロッピーディスク駆
動装置から出力された再生データ301は、基準化回路
31において基準クロック302を介して基準化され
る。基準化回路301から出力された基準化された再生
データ(以下、基準化データともいう。)303は、二
進カウンタ32に入力する。二進カウンタ32はリセッ
ト機能を有し、信号304を出力する。さらにこの二進
カウンタ32において示されるMSBは最上位ビットを
表している。また、トグル・フリップ・フロップ33は
二分周回路としての機能を有し、出力クロック305を
出力する。
【0005】ここで、説明を簡単にするために、再生デ
ータ301は上述のMFM方式であり、転送速度は50
0Kbpsであり、二進カウンタ32は4ビット構成で
あるものとする。この場合、出力クロック305を50
0Kbpsの転送速度に合わせた500KHzとするた
めには、基準クロック302を16MHzとすればよ
い。また、基準化された再生データ303が、出力クロ
ック305の“ハイ”又は“ロウ”の期間の中央に位置
する場合を理想的な位相関係であるとする。
【0006】次に、図5及び図6に、図4に示すディジ
タル位相制御回路の各ブロックの出力信号のタイミング
チャートを示す。ここで図5の(a)に示されるタイミ
ングチャートは、再生データ301が入力されていない
場合の出力クロック305と、二進カウンタ32のカウ
ント出力値304との関係を示す。この図5の(a)に
より、上述の理想的な位相関係とは、基準化データ30
3が、二進カウンタ32のカウント出力値304が0の
位置にある場合であることがわかる。
【0007】従って、図4に示される基準化データ30
3によって、二進カウンタ32をリセットするように構
成すれば、理想的な位相関係を保つことができる。
【0008】一方、図5の(b)に、上述の理想的な位
相関係にある場合の出力クロック305と、基準化デー
タ303と、二進カウンタ32のカウント出力値304
とのタイミングチャートを示す。この図5の(b)にお
いて、基準化データ303は10101‥‥‥のパター
ンで構成されている。また、連続する二つの基準化デー
タ303のビット間隔は、基準クロック302の32ク
ロック分に相当する2μsecとし、ジッタ等の再生デ
ータのゆらぎは非常に小さいものとしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のディジタル位相制御回路においては、再生デー
タが入力されると、直ちに位相制御を行うため、フロッ
ピーディスク駆動装置が出力する再生データの特徴の一
つであるピークシフトを持ったデータのように、連続す
る二つのデータの位相のずれが互いに逆方向であるとき
には、位相同期からはずれやすくなるという問題点を有
する。
【0010】例えば、図6に、上述の同期がはずれてし
まう場合のタイミングチャートを示す。この場合は、入
力データのパターンは10001010001‥‥‥で
あり、101の部分の両側のビットがピークシフトによ
って、互いに外側に位相がずれている。また、点線はピ
ークシフトがなかった場合の例を示している。
【0011】このような同期のはずれが生じると、ディ
ジタル位相制御回路の動作に対する信頼性は低下してし
まう。
【0012】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
フロッピーディスク駆動装置に使用されるディジタル位
相制御回路において、ピークシフト等のジッタに対し
て、位相同期がはずれることを防止することにより、信
頼性の高いディジタル位相制御回路を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
入力信号と所定の位相関係にある出力信号を出力するデ
ィジタル位相制御回路において、入力信号と出力信号と
の位相差をその方向も含めて検出する検出手段と、検出
手段により検出された位相差が所定の値を越えているか
否かを判断する判断手段と、判断手段の判断により、検
出された位相差が所定の値を越えていないと判断された
場合は、位相差の方向に基づいてその出力値を増減する
計数手段と、計数手段の出力値が所定の範囲を越えてい
るか否かを判断する超過検出手段と、入力信号において
SYNCパターンを検出し、このSYNCパターンを検
出した場合は、超過検出手段に検出信号を出力するSY
NCパターン検出手段と、超過検出手段の判断により、
計数手段の出力値が所定の範囲を越えていると判断され
た場合は、出力信号の位相を制御する位相制御手段とを
有することを特徴とする。
【0014】従って、この発明によれば、読み出しデー
タが入力されると、直ちに最終出力の位相が補正される
のではなく、位相差が所定の値を越えているか否かの判
断を行い、この判断結果に基づき計数手段の出力値を増
減させ、この出力値がさらに所定の範囲内にあるか否か
を判断しているので、ピークシフト等のジッタに対し
て、位相同期からのずれを軽減することができる。さら
に、SYNC部では高速に位相同期を行い、ID部及び
データ部ではピークシフトを持ったデータが入力されて
も同期からはずれにくくなるので、よりきめの細かい位
相同期を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係るディジタル位
相制御回路の一実施形態を図面を参照して説明する。
【0016】図1に、本発明に係るディジタル位相制御
回路の第1の実施形態のブロック図を示す。この図1に
示されるように、本実施形態に係るディジタル位相制御
回路は、基準化回路11と、位相差検出回路12と、ピ
ークシフト検出回路13と、位相差方向検出回路14
と、所定範囲超過検出回路15と、二進カウンタ16
と、トグル・フリップ・フロップ17とを備えている。
【0017】次に、このディジタル位相制御回路の動作
について説明する。図1において、フロッピーディスク
駆動装置から出力された再生データ101は、基準化回
路11に入力する。基準化回路11には基準クロック1
02も入力しており、再生データ101内にクロックビ
ット若しくはデータビットが存在する場合は、基準クロ
ック102に同期し、そのパルス幅が基準クロック10
2の一周期分に相当する基準化データ103が出力され
る。
【0018】位相差検出回路12は、基準化データ10
3と二進カウンタ16から出力された二進カウンタ値1
08とを入力し、基準化データ103の位置が、出力ク
ロック108との理想的な位相関係となる位置から基準
クロック102の何周期分ずれているかを表す位相差値
104を出力する。また、この位相差値104の符号に
より、時間的に早い方向にずれているのか、または遅い
方向にずれているのかを判断することができる。
【0019】また、ピークシフト検出回路13は、位相
差値104を入力し、その値が所定の範囲を越えている
か否か、つまりピークシフトを持ったデータであるか否
かを判定し、ピークシフトを持ったデータであると判定
した場合は、位相差方向検出回路14に対して、計数の
停止を指示する信号105を出力する。
【0020】また、位相差方向検出回路14は、基準化
データ103と、位相差値104と、計数の停止を指示
する信号105とを入力する。この際、計数の停止を指
示する信号105によって、計数の停止を指示されてお
らず、かつ、基準化データ103が存在する場合は、位
相差値104の符号によって出力値106を増加又は減
少させる。
【0021】所定範囲超過検出回路15は、位相差方向
検出回路14の出力値106を入力し、その値が所定の
範囲を超過したか否かを表す信号107を出力する。た
だし、所定範囲超過検出回路15は、位相のずれの方向
が時間的に早かった場合の回数と、遅かった場合の回数
との差が所定範囲を超過した場合に、検出信号107を
出力する。
【0022】二進カウンタ16及びトグル・フリップ・
フロップ17の動作については従来例と同様である。従
って、基準化データ103が入力されて、ピークシフト
検出回路13によりピークシフトが検出されず、位相方
向検出回路14の出力値が、所定範囲超過検出回路15
によって所定の範囲を超過したことが検出された場合
に、基準化データ103は出力クロック109との理想
的な位相関係、つまり出力クロック109の“ハイ”又
は“ロウ”の期間の中央に位置することになる。その際
の二進カウンタ16の出力値108は0である。
【0023】以上の説明から、本実施形態によれば、ピ
ークシフト検出回路13の所定の範囲を充分に大きくと
り、ピークシフトが検出されないようにし、所定範囲超
過検出回路15の所定範囲を−1〜+1とすると、再生
データにクロックビット又はデータビットが存在した場
合には、二進カウンタ16に毎回リセットがかかること
になり、従来例と全く同様な動作をすることになる。
【0024】ここで、従来例との比較のために、具体的
に各ブロックの動作、数値等を定義することにする。ま
ず、再生データはMFM方式で転送速度を500Kbp
sとし、基準クロック102の周波数は16MHzとす
る。位相のずれの方向は位相差値104が負の値の場合
は位相進みの方向で、正の値の場合は位相遅れの方向と
する。
【0025】また、ピークシフト検出回路13は位相差
値104の値が−4〜+4の範囲を超過したら、それを
検出して位相差方向検出回路14に計数停止を指示する
信号105を出力するように構成し、位相差方向検出回
路14は位相差値104が正の値の場合は増加し、負の
値の場合は減少するように構成したアップ・ダウンカウ
ンタであるとし、所定範囲超過検出回路15は位相差方
向検出回路14の出力値106が−2〜+2の範囲を超
過したら、それを検出して二進カウンタ16にリセット
信号107を出力する構成とする。
【0026】図2に、上述の出力クロック109と基準
化データ103とのタイミングチャートを示す。この図
において、記入されている数字は、基準クロック102
のクロック数を基準とした場合の時間長を示している。
また、二つのデータビット間の時間は図6に示されてい
る場合と同様に、基準クロック102の32クロック分
である。
【0027】この図2に示されているように、左側のデ
ータビットは位相差値が−5となっているので、ピーク
シフト検出回路13はピークシフトを検出し、位相差方
向検出回路14に対して、計数停止を指示する信号10
5を出力する。従って、所定範囲超過検出回路15は二
進カウンタ16にリセット信号102を出力することは
なく、出力クロック109はピークシフトが無かった場
合と同様に、その周期は基準クロック102の32クロ
ック分となる。
【0028】従って、この図2からも明らかなように、
ピークシフトを持ったデータが入力されても位相同期か
らはずれることがない。
【0029】次に、本発明に係るディジタル位相制御回
路の第2の実施形態について図面を参照して説明する。
図3に、本発明に係るディジタル位相制御回路の第2の
実施形態のブロック図を示す。
【0030】この第2の実施形態の構成が上記第1の実
施形態の構成と異なる点は、基準データ203とトグル
・フリップ・フロップ27からの出力信号209とが入
力されるSYNCパターン検出回路28が付加され、そ
の出力であるSYNCパターン検出信号210が、所定
範囲超過検出回路25に入力されている点である。
【0031】ここで、SYNCパターンとは、フロッピ
ーディスク駆動装置から出力される出力データ列におい
て、ID部とデータ部との直前に付加されているSYN
C部のデータパターンのことで、101010‥‥‥と
いうパターンになっている。SYNCパターン検出回路
28は、このパターンを検出するもので、所定のビット
数だけこのパターンを検出したら、所定範囲超過検出回
路25に対して、SYNCパターン検出信号210を出
力するように構成されている。
【0032】SYNCパターンでは磁気干渉が各ビット
に対して均等であるので、ジッタやピークシフトはほと
んど生じない。従って、このパターン内における位相の
ずれは、初期位相差だけあり、従来例と同様の位相補正
を行っても同期をはずれることがないので、高速に位相
同期を行うことができる。
【0033】なお、その他のブロックの動作について
は、上記第1の実施形態におけるブロックの動作と同様
なので省略することにする。
【0034】従って、この第2の実施形態によれば、S
YNCパターンを検出信号210が出力されるまでは、
所定範囲超過検出回路25の所定範囲を−1〜+1にし
ているので、SYNCパターン検出信号210が出力さ
れたら、所定範囲を−2〜+2になるようにすれば、S
YNC部では高速に位相同期を行い、ID部及びデータ
部ではピークシフトをもったデータが入力されても同期
からはずれにくいというような、よりきめの細かい位相
同期を行うことが可能なディジタル位相制御回路を提供
することができる。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、ピークシフトを持ったデータや、それよりも
小さい位相ずれを持ったデータに対して、その位相差で
直接位相補正を行わずに、その位相差が所定の範囲内で
あるか否かを判断してから位相の補正を行うので、位相
同期からはずれることを防止することができる。従っ
て、フロッピーディスク装置に対する読み出し誤り率を
低減することの可能なディジタル位相制御回路を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル位相制御回路の第1の
実施形態のブロック図である。
【図2】図1に示すディジタル位相制御回路における主
要信号のタイミングチャートである。
【図3】本発明に係るディジタル位相制御回路の第2の
実施形態のブロック図である。
【図4】従来のディジタル位相制御回路のブロック図で
ある。
【図5】従来のディジタル位相制御回路における主要信
号のタイミングチャートである。
【図6】従来のディジタル位相制御回路における主要信
号のタイミングチャートである。
【符号の説明】
11 基準化回路 12 位相差検出回路 13 ピークシフト検出回路 14 位相差方向検出回路 15 所定範囲超過検出回路 16 二進カウンタ 17 トグル・フリップ・フロップ 21 基準化回路 22 位相差検出回路 23 ピークシフト検出回路 24 位相差方向検出回路 25 所定範囲超過検出回路 26 二進カウンタ 27 トグル・フリップ・フロップ 28 SYNCパターン検出回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/10 351 G11B 20/14 351 H03L 7/06 H04L 7/033

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号と所定の位相関係にある出力信
    号を出力するディジタル位相制御回路において、 前記入力信号と前記出力信号との位相差をその方向も含
    めて検出する検出手段と、 前記検出手段により検出された位相差が所定の値を越え
    ているか否かを判断する判断手段と、 前記判断手段の判断により、前記検出された位相差が所
    定の値を越えていないと判断された場合は、前記位相差
    の方向に基づいてその出力値を増減する計数手段と、 前記計数手段の出力値が所定の範囲を越えているか否か
    を判断する超過検出手段と、前記入力信号においてSYNCパターンを検出し、該S
    YNCパターンを検出した場合は、前記超過検出手段に
    検出信号を出力するSYNCパターン検出手段と、 前記超過検出手段の判断により、前記計数手段の出力値
    が所定の範囲を越えていると判断された場合は、前記出
    力信号の位相を制御する位相制御手段とを有することを
    特徴とするディジタル位相制御回路。
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