JP3004799B2 - 画像符号化方法と装置 - Google Patents
画像符号化方法と装置Info
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- JP3004799B2 JP3004799B2 JP6109592A JP6109592A JP3004799B2 JP 3004799 B2 JP3004799 B2 JP 3004799B2 JP 6109592 A JP6109592 A JP 6109592A JP 6109592 A JP6109592 A JP 6109592A JP 3004799 B2 JP3004799 B2 JP 3004799B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は動画像信号の符号化方法
と装置に関する。具体的には、動画像信号を内挿予測符
号化して伝送する場合に、生じやすいフリッカを除去す
る画像符号化方法と装置を提供せんとするものである。
と装置に関する。具体的には、動画像信号を内挿予測符
号化して伝送する場合に、生じやすいフリッカを除去す
る画像符号化方法と装置を提供せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】動画像信号は膨大な情報量を有する。そ
のために、従来より、動画像信号を高能率で符号化して
効率的な画像伝送を図る各種の方法が使われている。こ
の高能率符号化に用いられるものに、画像信号のピクチ
ャ(フレームまたはフィールド)間の相関を利用して、
1つ前のピクチャから現在のピクチャを予測するピクチ
ャ間予測符号化がある。現在のピクチャの画像信号と1
つ前のピクチャの画像信号との画素ごとの差分値を予測
誤差データとして求め、得られた予測誤差データのみを
符号化して伝送する。これにより、符号化して伝送すべ
き画像の情報量が低減される。
のために、従来より、動画像信号を高能率で符号化して
効率的な画像伝送を図る各種の方法が使われている。こ
の高能率符号化に用いられるものに、画像信号のピクチ
ャ(フレームまたはフィールド)間の相関を利用して、
1つ前のピクチャから現在のピクチャを予測するピクチ
ャ間予測符号化がある。現在のピクチャの画像信号と1
つ前のピクチャの画像信号との画素ごとの差分値を予測
誤差データとして求め、得られた予測誤差データのみを
符号化して伝送する。これにより、符号化して伝送すべ
き画像の情報量が低減される。
【0003】しかし、静止領域では、ピクチャ間予測符
号化は有効であるが、動領域では大きな予測誤差データ
を生じ、画質も劣化する欠点がある。これを是正する手
段として用いられているのが動き補償ピクチャ間予測符
号化である。動き補償ピクチャ間予測符号化では、ピク
チャ間の予測誤差データを求める前に、現在のピクチャ
の符号化する部分の1つ前の復号化されたピクチャとの
間の移動量である動ベクトルを検出する。動ベクトルが
得られると、1つ前の復号化ピクチャの中で動ベクトル
に従ってずらした位置の現在のピクチャの符号化する部
分との予測誤差データを求める。得られた予測誤差デー
タは符号化されて動ベクトルとともに受信側に伝送され
る。
号化は有効であるが、動領域では大きな予測誤差データ
を生じ、画質も劣化する欠点がある。これを是正する手
段として用いられているのが動き補償ピクチャ間予測符
号化である。動き補償ピクチャ間予測符号化では、ピク
チャ間の予測誤差データを求める前に、現在のピクチャ
の符号化する部分の1つ前の復号化されたピクチャとの
間の移動量である動ベクトルを検出する。動ベクトルが
得られると、1つ前の復号化ピクチャの中で動ベクトル
に従ってずらした位置の現在のピクチャの符号化する部
分との予測誤差データを求める。得られた予測誤差デー
タは符号化されて動ベクトルとともに受信側に伝送され
る。
【0004】動ベクトルを用いて補正したピクチャ間の
予測誤差データを符号化して伝送するならば、伝送符号
量は動き補償なしのフレーム間符号化に比べて低減され
る。
予測誤差データを符号化して伝送するならば、伝送符号
量は動き補償なしのフレーム間符号化に比べて低減され
る。
【0005】しかし、現画面の処理ブロックがまったく
変わってしまい、ピクチャ間に相関がない場合にも、ピ
クチャ間予測符号化を行なうと、予測誤差データが現在
のピクチャのみのデータよりも多くなってしまう場合が
ある。その場合にはピクチャ内符号化によるのが望まし
い。
変わってしまい、ピクチャ間に相関がない場合にも、ピ
クチャ間予測符号化を行なうと、予測誤差データが現在
のピクチャのみのデータよりも多くなってしまう場合が
ある。その場合にはピクチャ内符号化によるのが望まし
い。
【0006】蓄積メディア用動画像符号化では画面にタ
イプを設けるので、図4を用いて説明する。ここで、ブ
ロック単位の処理がなされる。Iピクチャ(Intra pict
ure)では、ピクチャに含まれたすべてのブロックでピ
クチャ内符号化が行なわれる。Pピクチャ(Predictive
picture)ではピクチャ間予測符号化と、ピクチャ内符
号化とがブロックごとに選択される。以下、I,Pピク
チャというときは、IピクチャまたはPピクチャの意味
である。
イプを設けるので、図4を用いて説明する。ここで、ブ
ロック単位の処理がなされる。Iピクチャ(Intra pict
ure)では、ピクチャに含まれたすべてのブロックでピ
クチャ内符号化が行なわれる。Pピクチャ(Predictive
picture)ではピクチャ間予測符号化と、ピクチャ内符
号化とがブロックごとに選択される。以下、I,Pピク
チャというときは、IピクチャまたはPピクチャの意味
である。
【0007】Bピクチャ(Bidirectional picture )で
は、前方(過去)のI,Pピクチャを予測(動き補償を
含む)に使用するだけではなく、後方(未来)のI,P
ピクチャをも予測に使うことができる。これには入力画
像の処理順が変更されることにより、未来のI,Pピク
チャの復号画像が予測に(Bピクチャの処理は後方I,
Pピクチャより遅らされる)使用される。Bピクチャで
は、ピクチャ内符号化(予測信号は0),前方予測符号
化,後方予測符号化そして内挿予測符号化の4種の予測
がブロック毎に選択される。
は、前方(過去)のI,Pピクチャを予測(動き補償を
含む)に使用するだけではなく、後方(未来)のI,P
ピクチャをも予測に使うことができる。これには入力画
像の処理順が変更されることにより、未来のI,Pピク
チャの復号画像が予測に(Bピクチャの処理は後方I,
Pピクチャより遅らされる)使用される。Bピクチャで
は、ピクチャ内符号化(予測信号は0),前方予測符号
化,後方予測符号化そして内挿予測符号化の4種の予測
がブロック毎に選択される。
【0008】前方と後方のI,Pピクチャを用いて予測
誤差データの検出を行なう内挿予測符号化が選択された
たときには、Bピクチャにおける1つのブロックに対し
て前方と後方の2つのI,Pピクチャを参照して2つの
動ベクトル情報を使用する。この2つの動ベクトル情報
の値は、Bピクチャにおける処理対象ブロックに対し、
前方および後方の参照ピクチャであるI,Pピクチャ内
で求められている。内挿予測信号は前方予測信号と後方
予測信号との平均で作られる。
誤差データの検出を行なう内挿予測符号化が選択された
たときには、Bピクチャにおける1つのブロックに対し
て前方と後方の2つのI,Pピクチャを参照して2つの
動ベクトル情報を使用する。この2つの動ベクトル情報
の値は、Bピクチャにおける処理対象ブロックに対し、
前方および後方の参照ピクチャであるI,Pピクチャ内
で求められている。内挿予測信号は前方予測信号と後方
予測信号との平均で作られる。
【0009】一般に上記の蓄積メディア用動画像符号化
装置において、BピクチャはI,Pピクチャに比べて、
画像がぼやけて再現される。
装置において、BピクチャはI,Pピクチャに比べて、
画像がぼやけて再現される。
【0010】それは、Bピクチャは前方および後方の両
I,Pピクチャを参照して予測しているから予測誤差は
小さいことを理由として、またBピクチャは次に予測に
使用されることのない画像タイプであることから、Bピ
クチャには一般にI,Pピクチャに割当てられる符号量
よりも少ない符号量しか割当てられないからである。ま
た、Bピクチャは、前方および後方の両I,Pピクチャ
からの予測信号の平均による予測信号により画像が得ら
れるために、画像の細かい部分(テクスチャー)が失わ
れてぼやけ易い。
I,Pピクチャを参照して予測しているから予測誤差は
小さいことを理由として、またBピクチャは次に予測に
使用されることのない画像タイプであることから、Bピ
クチャには一般にI,Pピクチャに割当てられる符号量
よりも少ない符号量しか割当てられないからである。ま
た、Bピクチャは、前方および後方の両I,Pピクチャ
からの予測信号の平均による予測信号により画像が得ら
れるために、画像の細かい部分(テクスチャー)が失わ
れてぼやけ易い。
【0011】このような画像のぼやけ現象は、画像信号
の交流振幅が小さくなることを意味する。この交流振幅
が小さくなることによって、ブラウン管に代表される表
示器の非線形特性を考慮したガンマ特性と呼ばれる非線
形特性が入力信号にかけられているために、輝度の平均
レベルが低下したと感じられる。
の交流振幅が小さくなることを意味する。この交流振幅
が小さくなることによって、ブラウン管に代表される表
示器の非線形特性を考慮したガンマ特性と呼ばれる非線
形特性が入力信号にかけられているために、輝度の平均
レベルが低下したと感じられる。
【0012】この画像信号である入力信号レベルYと表
示器上の輝度Iの関係を図5に示し説明する。ここでは
表示の都合上、逆ガンマ特性を表わす太線で示す曲線の
曲率を大きく表現している。
示器上の輝度Iの関係を図5に示し説明する。ここでは
表示の都合上、逆ガンマ特性を表わす太線で示す曲線の
曲率を大きく表現している。
【0013】たとえば、明瞭な縦縞の画像信号の交流振
幅は大きく、その入力信号レベルの最低および最高値
は、YA1, YB1であらわされるとき、曲線上の点A1,
B1が対応しており、その場合の視覚に感知される平均
的輝度は、点A1とB1との中点のC1の輝度IC1であ
る。ところが、縦縞の画像がぼやけたものであるときに
は、画像信号の交流振幅は小さくなり、その入力信号レ
ベルの最低および最高値は、YA2,YB2で表わされ、曲
線上の点A2,B2が対応する。すると、このときの平
均的輝度は点A2とB2との中点のC2の輝度IC2とな
り、IC1とIC2の差だけ、輝度の平均レベルが低下して
知覚される。すなわち、ぼやけたBピクチャは、明瞭
な,I,Pピクチャに対して、輝度が低下して感知され
る。
幅は大きく、その入力信号レベルの最低および最高値
は、YA1, YB1であらわされるとき、曲線上の点A1,
B1が対応しており、その場合の視覚に感知される平均
的輝度は、点A1とB1との中点のC1の輝度IC1であ
る。ところが、縦縞の画像がぼやけたものであるときに
は、画像信号の交流振幅は小さくなり、その入力信号レ
ベルの最低および最高値は、YA2,YB2で表わされ、曲
線上の点A2,B2が対応する。すると、このときの平
均的輝度は点A2とB2との中点のC2の輝度IC2とな
り、IC1とIC2の差だけ、輝度の平均レベルが低下して
知覚される。すなわち、ぼやけたBピクチャは、明瞭
な,I,Pピクチャに対して、輝度が低下して感知され
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前後のI,Pピクチャ
は明瞭であり、Bピクチャはぼやけるために輝度が低下
して知覚されるから、BピクチャとI,Pピクチャが時
間的に交互に並ぶと、I,Pピクチャの周期をもつフリ
ッカとして知覚されるという解決されるべき課題が残さ
れていた。
は明瞭であり、Bピクチャはぼやけるために輝度が低下
して知覚されるから、BピクチャとI,Pピクチャが時
間的に交互に並ぶと、I,Pピクチャの周期をもつフリ
ッカとして知覚されるという解決されるべき課題が残さ
れていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】画像信号である入力信号
と予測信号の差をとり、表示器(CRT)上の輝度を補
正するための補正信号を加えて予測誤差信号を得る手段
を設けた。
と予測信号の差をとり、表示器(CRT)上の輝度を補
正するための補正信号を加えて予測誤差信号を得る手段
を設けた。
【0016】
【作用】このような手段により、図5のぼけた現画像で
あるBピクチャの入力信号レベルYA2、YB2を右側へシ
フトし、曲線上の対応点A2,B2およびその中間点C
2を補正信号により右へシフトして、中間点C2の輝度
レベルIC2が輝度レベルIC1に一致するようにした。こ
れにより、フリッカを減少せしめて、より自然な画像を
再現することができるようになった。
あるBピクチャの入力信号レベルYA2、YB2を右側へシ
フトし、曲線上の対応点A2,B2およびその中間点C
2を補正信号により右へシフトして、中間点C2の輝度
レベルIC2が輝度レベルIC1に一致するようにした。こ
れにより、フリッカを減少せしめて、より自然な画像を
再現することができるようになった。
【0017】
【実施例】本発明の一実施例を図1に示し説明する。
【0018】現画像信号であるBピクチャが入力端子4
0より入力され、加算器20および補正回路21に印加
される。補正回路21は入力端子40に印加されたBピ
クチャの画像信号と予測信号45を受けて、後に詳述す
る輝度補正用の補正信号50を出力している。
0より入力され、加算器20および補正回路21に印加
される。補正回路21は入力端子40に印加されたBピ
クチャの画像信号と予測信号45を受けて、後に詳述す
る輝度補正用の補正信号50を出力している。
【0019】加算器20では、Bピクチャ内の処理対象
となっているブロックに含まれている画素ごとの信号レ
ベルと切替スイッチ36の端子aを介して印加される補
正信号の和をとり、それから予測信号45を減じて予測
誤差信号44を得ている。
となっているブロックに含まれている画素ごとの信号レ
ベルと切替スイッチ36の端子aを介して印加される補
正信号の和をとり、それから予測信号45を減じて予測
誤差信号44を得ている。
【0020】予測誤差信号44は、直交変換を行なう変
換器22において直交変換され、量子化器23で量子化
されて符号化データ41が出力される。符号化データ4
1は受信側に送出されると同時に逆量子化器24におい
て逆量子化され、それが逆変換器25によって逆直交変
換されて、量子化誤差信号47を得ている。
換器22において直交変換され、量子化器23で量子化
されて符号化データ41が出力される。符号化データ4
1は受信側に送出されると同時に逆量子化器24におい
て逆量子化され、それが逆変換器25によって逆直交変
換されて、量子化誤差信号47を得ている。
【0021】加算器26には量子化誤差信号47と予測
信号45が印加され、加算して復号化信号51が得ら
れ、切替スイッチ27の端子dまたはeを介してピクチ
ャ・メモリ30または32に印加され格納される。入力
端子40にBピクチャの画像信号が印加されており、切
替スイッチ27はBピクチャを処理しているときには端
子cに接続され、入力端子40に前方または後方のI,
Pピクチャの画像信号が印加されており、前方または後
方のI,Pピクチャを処理しているときには切替スイッ
チ27は端子dまたはeに接続される。そこで前方また
は後方のI,Pピクチャの処理時の復号化信号51はピ
クチャ・メモリ30,32に格納さる。動き補償回路3
1,33において動ベクトルを使用してピクチャ・メモ
リ30または32に格納された前方または後方のI,P
ピクチャから動き補償されたブロックの画像信号を読出
して動き補償された信号48または49を得て、これが
内挿回路34および切替スイッチ35の端子fおよびh
に印加される。
信号45が印加され、加算して復号化信号51が得ら
れ、切替スイッチ27の端子dまたはeを介してピクチ
ャ・メモリ30または32に印加され格納される。入力
端子40にBピクチャの画像信号が印加されており、切
替スイッチ27はBピクチャを処理しているときには端
子cに接続され、入力端子40に前方または後方のI,
Pピクチャの画像信号が印加されており、前方または後
方のI,Pピクチャを処理しているときには切替スイッ
チ27は端子dまたはeに接続される。そこで前方また
は後方のI,Pピクチャの処理時の復号化信号51はピ
クチャ・メモリ30,32に格納さる。動き補償回路3
1,33において動ベクトルを使用してピクチャ・メモ
リ30または32に格納された前方または後方のI,P
ピクチャから動き補償されたブロックの画像信号を読出
して動き補償された信号48または49を得て、これが
内挿回路34および切替スイッチ35の端子fおよびh
に印加される。
【0022】前方および後方のI,Pピクチャからの動
き補償された信号48,49を受けた内挿回路34で
は、内挿予測信号を演算して内挿予測信号46を出力
し、これが切替スイッチ35の端子gに印加される。
き補償された信号48,49を受けた内挿回路34で
は、内挿予測信号を演算して内挿予測信号46を出力
し、これが切替スイッチ35の端子gに印加される。
【0023】切替スイッチ35において、端子fまたは
hが選択されたときは、前方または後方のI,Pピクチ
ャからの動き補償された信号を選び、それを予測信号4
5として出力することになる。端子gが選択されたとき
には、内挿予測信号46が予測信号45として出力され
る。端子iが選択されたときには、ゼロ(0)値43が
予測信号45として出力される。切替スイッチ35の切
替は画像内のブロック単位に最適のモードが選択され図
示されてはいない外部からの制御信号により切替えられ
る。
hが選択されたときは、前方または後方のI,Pピクチ
ャからの動き補償された信号を選び、それを予測信号4
5として出力することになる。端子gが選択されたとき
には、内挿予測信号46が予測信号45として出力され
る。端子iが選択されたときには、ゼロ(0)値43が
予測信号45として出力される。切替スイッチ35の切
替は画像内のブロック単位に最適のモードが選択され図
示されてはいない外部からの制御信号により切替えられ
る。
【0024】切替スイッチ36において端子aが選択さ
れるのはBピクチャの処理時に切替スイッチ35の選択
とはかかわりなく選択される。I,Pピクチャの処理時
には、切替スイッチ36の端子bが選択される。切替ス
イッチ36の制御は図示されてはいない制御信号によっ
てなされる。
れるのはBピクチャの処理時に切替スイッチ35の選択
とはかかわりなく選択される。I,Pピクチャの処理時
には、切替スイッチ36の端子bが選択される。切替ス
イッチ36の制御は図示されてはいない制御信号によっ
てなされる。
【0025】前方または後方のI,Pピクチャの処理時
に、切替スイッチ27の端子eまたはdのいずれかが交
互に選択されるが、その様子を図2を用いて説明する。
に、切替スイッチ27の端子eまたはdのいずれかが交
互に選択されるが、その様子を図2を用いて説明する。
【0026】図2において、BピクチャはB1,B2,
B3…で表わされ、I,PピクチャはI1,I2,I
3,…で表わされており、BピクチャとIピクチャ
(I,Pピクチャ)が交互に並んでいる場合が示されて
いる。
B3…で表わされ、I,PピクチャはI1,I2,I
3,…で表わされており、BピクチャとIピクチャ
(I,Pピクチャ)が交互に並んでいる場合が示されて
いる。
【0027】I1ピクチャが処理される場合に切替スイ
ッチ27の端子dが選択されて、B1ピクチャの前方の
ピクチャであるI1ピクチャの復号化信号51はピクチ
ャ・メモリ30に格納されるとする。つぎに切替スイッ
チ27は端子eに切替えられてB1ピクチャの後方のピ
クチャであるI2ピクチャが符号化される。このとき、
ピクチャ・メモリ30から、動き補償回路31を通して
信号は伝えられ、切替スイッチ35は端子hを選択す
る。I2ピクチャの復号化信号51はピクチャ・メモリ
32に格納される。前後の予測に使用する画面が用意さ
れているので、次にB1ピクチャが符号化される。Bピ
クチャ処理時には、切替スイッチ27は端子cに接続さ
れる。B1ピクチャの予測には、切替スイッチ35は端
子i,h,g,fのいずれも使用可能である。
ッチ27の端子dが選択されて、B1ピクチャの前方の
ピクチャであるI1ピクチャの復号化信号51はピクチ
ャ・メモリ30に格納されるとする。つぎに切替スイッ
チ27は端子eに切替えられてB1ピクチャの後方のピ
クチャであるI2ピクチャが符号化される。このとき、
ピクチャ・メモリ30から、動き補償回路31を通して
信号は伝えられ、切替スイッチ35は端子hを選択す
る。I2ピクチャの復号化信号51はピクチャ・メモリ
32に格納される。前後の予測に使用する画面が用意さ
れているので、次にB1ピクチャが符号化される。Bピ
クチャ処理時には、切替スイッチ27は端子cに接続さ
れる。B1ピクチャの予測には、切替スイッチ35は端
子i,h,g,fのいずれも使用可能である。
【0028】つぎに切替スイッチ27は端子dに切替え
られ、B2ピクチャの後方のピクチャであるI3ピクチ
ャが符号化され、その場合、切替スイッチ35の端子h
が選択される。その復号化信号51がピクチャ・メモリ
30に格納され、これと、すでにピクチャ・メモリ32
に格納されているI2ピクチャをB2ピクチャの前方の
ピクチャとして使用して、次の符号化画面B2ピクチャ
の予測信号45を切替スイッチ35から得ることができ
るようにする。
られ、B2ピクチャの後方のピクチャであるI3ピクチ
ャが符号化され、その場合、切替スイッチ35の端子h
が選択される。その復号化信号51がピクチャ・メモリ
30に格納され、これと、すでにピクチャ・メモリ32
に格納されているI2ピクチャをB2ピクチャの前方の
ピクチャとして使用して、次の符号化画面B2ピクチャ
の予測信号45を切替スイッチ35から得ることができ
るようにする。
【0029】つぎに補正回路21の動作について図3を
用いて説明する。図3には図5に示した輝度特性と同じ
曲線が示され、そこに示された点A1,B1,C1やA
2,B2,C2についてもすでに従来の技術の項で説明
したものに同じである。すなわち、従来の内挿予測符号
化によるならば、明瞭な画像である前方または後方の
I,Pピクチャの平均輝度はIC1で示され、ぼけた画像
であるBピクチャの平均輝度はIC2で示されるために、
BピクチャはI,Pピクチャよりも低い輝度で知覚され
るから、フリッカを生じていた。
用いて説明する。図3には図5に示した輝度特性と同じ
曲線が示され、そこに示された点A1,B1,C1やA
2,B2,C2についてもすでに従来の技術の項で説明
したものに同じである。すなわち、従来の内挿予測符号
化によるならば、明瞭な画像である前方または後方の
I,Pピクチャの平均輝度はIC1で示され、ぼけた画像
であるBピクチャの平均輝度はIC2で示されるために、
BピクチャはI,Pピクチャよりも低い輝度で知覚され
るから、フリッカを生じていた。
【0030】そこで、補正回路21では、図3の入力信
号レベルYA2をYA3に、YB2をYB3に平行移動せしめ
て、両点A3,B3の中点C3の輝度IC3が輝度IC1に
等しくなるようにするための補正信号50を発生し、 IC1=IC3 を実現するために、入力信号レベルを YA3−YA2=YB3−YB2 だけシフトしている。
号レベルYA2をYA3に、YB2をYB3に平行移動せしめ
て、両点A3,B3の中点C3の輝度IC3が輝度IC1に
等しくなるようにするための補正信号50を発生し、 IC1=IC3 を実現するために、入力信号レベルを YA3−YA2=YB3−YB2 だけシフトしている。
【0031】このために、補正回路21では入力端子4
0からのBピクチャの画像信号と、予測信号45を受け
てつぎの演算を行なう。
0からのBピクチャの画像信号と、予測信号45を受け
てつぎの演算を行なう。
【0032】入力端子40からの画像信号の入力信号レ
ベルをY、ディスプレイ(たとえばブラウン管)上の輝
度をI、逆ガンマ特性をI=f(Y)とする。画像信号
はピクチャ内のブロック単位に処理されるものとし、ブ
ロック内の入力信号レベルをYijとし、iおよびjはブ
ロック内の空間位置を示すものとする。そのブロック内
の処理対象画素数をN、予測信号45(図1)の信号レ
ベルをY2ij 、また補正信号50のレベルをαとする。
そこで入力端子40に印加された現画像信号に含まれた
ブロック内の入力信号Yijに対応する輝度の平均と、輝
度補正後の予測信号45の信号レベルY2ij に対応する
表示器(図1には図示されてはいない)上の輝度の平均
が一致するようにしてフリッカを低減するためには、 (1/N)Σf(Yij )=(1/N)Σf(Y2ij +α) (1) となるようにすればよい。ここでΣはiとjについての
累和を表わしている。以下同様である。
ベルをY、ディスプレイ(たとえばブラウン管)上の輝
度をI、逆ガンマ特性をI=f(Y)とする。画像信号
はピクチャ内のブロック単位に処理されるものとし、ブ
ロック内の入力信号レベルをYijとし、iおよびjはブ
ロック内の空間位置を示すものとする。そのブロック内
の処理対象画素数をN、予測信号45(図1)の信号レ
ベルをY2ij 、また補正信号50のレベルをαとする。
そこで入力端子40に印加された現画像信号に含まれた
ブロック内の入力信号Yijに対応する輝度の平均と、輝
度補正後の予測信号45の信号レベルY2ij に対応する
表示器(図1には図示されてはいない)上の輝度の平均
が一致するようにしてフリッカを低減するためには、 (1/N)Σf(Yij )=(1/N)Σf(Y2ij +α) (1) となるようにすればよい。ここでΣはiとjについての
累和を表わしている。以下同様である。
【0033】逆ガンマ特性は近似的に、 I=kY2 (2) で表わすことができる。ここでkは定数であり、指数の
2は2.2〜2.8の値であるが、2を採用したときに
実施(演算)が容易であるという特徴がある。
2は2.2〜2.8の値であるが、2を採用したときに
実施(演算)が容易であるという特徴がある。
【0034】式(1)および(2)より、 ΣYij 2 =Σ(Y2ij +α)2 (3) が得られる。この式(3)より、 α2 +2αΣY2ij +ΣY2ij 2 −ΣYij 2=0 (4) が得られ、この式(4)から、 α=−ΣY2ij +β1/2 (5) が得られる。ここで β=(ΣY2ij)2 +ΣYij 2 −ΣY2ij 2 である。
【0035】さらにα<<ΣY2ijなる条件を用いる
と、 α=(ΣYij 2−ΣY2ij 2 )(2ΣY2ij)-1 (6) が得られる。
と、 α=(ΣYij 2−ΣY2ij 2 )(2ΣY2ij)-1 (6) が得られる。
【0036】式(5)または(6)に示したαの値が補
正信号50のレベルを表わしている。このようにして求
めたαを補正信号50として、Bピクチャの内挿予測符
号化時に入力端子40からのBピクチャの画像信号にあ
らかじめ加算することによって、ぼやけたBピクチャと
ガンマ特性に基因するフリッカを低減することができ
る。
正信号50のレベルを表わしている。このようにして求
めたαを補正信号50として、Bピクチャの内挿予測符
号化時に入力端子40からのBピクチャの画像信号にあ
らかじめ加算することによって、ぼやけたBピクチャと
ガンマ特性に基因するフリッカを低減することができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によるならば、鮮明な画像とぼやけた画像が交互に再現
される内挿予測符号化を用いた画像信号に対して、表示
装置の非線形特性を考慮したガンマ特性によって生ずる
フリッカを低減することができる。したがって本発明の
効果は極めて大きい。
によるならば、鮮明な画像とぼやけた画像が交互に再現
される内挿予測符号化を用いた画像信号に対して、表示
装置の非線形特性を考慮したガンマ特性によって生ずる
フリッカを低減することができる。したがって本発明の
効果は極めて大きい。
【図1】本発明の一実施例を示す回路構成図である。
【図2】図1の構成要素である2つのピクチャ・メモリ
の切替動作を説明するためのピクチャ位置図である。
の切替動作を説明するためのピクチャ位置図である。
【図3】図1の構成要素である補正回路において輝度補
正を行う動作を説明するための入力信号レベルに対する
輝度特性図である。
正を行う動作を説明するための入力信号レベルに対する
輝度特性図である。
【図4】従来の前方および後方ピクチャから動ベクトル
を検出する動作を説明するためのピクチャ位置図であ
る。
を検出する動作を説明するためのピクチャ位置図であ
る。
【図5】従来の内挿予測符号化時の入力信号に対する輝
度を示す輝度特性図である。
度を示す輝度特性図である。
20 加算器 21 補正回路 22 変換器 23 量子化器 24 逆量子化器 25 逆変換器 26 加算器 27 切替スイッチ 30,32 ピクチャ・メモリ 31,33 動き補償回路 34 内挿回路 35,36 切替スイッチ 40 入力端子 41 符号化データ 43 ゼロ値 44 予測誤差信号 45 予測信号 46 内挿予測信号 47 量子化誤差信号 48,49 動き補償された信号 50 補正信号 51 復号化信号 100,101 ピクチャ 102,103 ブロック 104 検索領域 m,n ピクチャ間隔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−215186(JP,A) 特開 平2−164187(JP,A) 特開 平4−888(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 5/14 - 5/217
Claims (2)
- 【請求項1】現ピクチャの画像信号(40)と、その前
方および後方のピクチャから得た予測信号(45)の差
をとり、前記現ピクチャの輝度を補正するための補正信
号(50)を加えて(20)、予測誤差信号(44)を
得、 前記予測信号と前記現ピクチャの画像信号とから、前記
予測信号の表示器上の輝度を前記現ピクチャの画像信号
の前記表示器上の輝度に近づけるように前記予測信号を
補正するための前記補正信号を得る画像符号化方法。 - 【請求項2】現ピクチャの画像信号(40)と、その前
方および後方のピクチャから得た予測信号(45)の差
をとり、前記現ピクチャの輝度を補正するための補正信
号(50)を加えて予測誤差信号(44)を得るための
第1の累算手段(20)と、 前記前方および後方のピクチャから得た前記復号化信号
のそれぞれを一時的に格納するためのメモリ手段(3
0,32)と、 前記メモリ手段に格納された前記前方および後方のピク
チャからそれぞれ動ベクトルを検出して前記前方および
後方のピクチャからそれぞれ動き補償された信号(4
8,49)を出力するための動き補償手段(31,3
3)と、 前記前方および後方ピクチャから得た前記動き補償され
た信号から内挿予測信号(46)を出力するための内挿
手段(46)と、 前記予測信号と前記現ピクチャの画像信号とを受けて、
前記予測信号の表示器上の輝度を前記現ピクチャの表示
器上の輝度に近づけるように前記予測信号を補正するた
めの前記補正信号を出力する補正手段(21)とを含む
画像符号化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6109592A JP3004799B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 画像符号化方法と装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6109592A JP3004799B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 画像符号化方法と装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05236461A JPH05236461A (ja) | 1993-09-10 |
JP3004799B2 true JP3004799B2 (ja) | 2000-01-31 |
Family
ID=13161184
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6109592A Expired - Lifetime JP3004799B2 (ja) | 1992-02-17 | 1992-02-17 | 画像符号化方法と装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3004799B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101091393B (zh) * | 2004-12-28 | 2012-03-07 | 日本电气株式会社 | 运动图像编码方法以及利用其的装置 |
-
1992
- 1992-02-17 JP JP6109592A patent/JP3004799B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05236461A (ja) | 1993-09-10 |
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