JP2909523B2 - 感光材料処理槽 - Google Patents
感光材料処理槽Info
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Description
て連通した、複数の処理室に充填された処理液に感光材
料を浸漬して処理する感光材料処理槽に関する。
処理するには、均一な処理のために多量の処理液を収容
した処理槽を用いている。処理槽内に多量の処理液を収
容して感光材料を処理することにより、感光材料の膜面
において処理液が良好に交換される。この種の処理槽で
は多量の処理液を用いるので、それだけ処理装置が大型
になる。
理するための装置として、スリット型処理槽が提案され
ている(特開平61−77851号、同63−1311
38号、同63−216050号等)。この処理槽で
は、空気と処理液との接触面積(開口度)が小さく、空
気中の酸素や炭酸ガスが液中に入るのを少なくして処理
液の劣化を防止している。また、タンク液量が少ないの
で、感光材料の処理時に補充液を補充すると処理液に対
する補充液の比率が高く、閑散処理時の処理液劣化を防
止することができる。
処理するための処理装置として多室処理装置が提案され
ている(特開平1−267648号、同2−13054
8号、同2−240651号等)。多室処理装置として
は、多数の処理室が断面スリット部を介して連通した構
成の装置があり、断面スリット部には処理液の流通を遮
断するためのシール部材等が設けられており、感光材料
を処理していないときは各室間を処理液が移動しないよ
うになっている。感光材料が断面スリット部を通過する
ときに、シール部材が感光材料に弾性的に接するように
構成された装置では、感光材料通過時にも処理液の移動
を防止するとともに、感光材料上の境膜を破壊すること
ができる。この場合、シール部材に感光材料が挟まれる
とき、感光材料の両端にわずかな隙間が生じ、感光材料
がシール部材に挟まれているときのみ液が移動するが、
移動量はわずかである。
には、複数の処理室の間で、感光材料搬送方向下流側か
ら上流側の処理室にわずかずつ水洗水が流れるように構
成され、いわゆる多段向流状態になっていることが望ま
しい。連通する処理室間で感光材料及び処理液を移動可
能にしたシール構成としては、片持支持した一対の弾性
ブレードの先端部を弾性的に重接させたり、片持支持し
た一片の弾性ブレードの先端部を対向壁面に弾性的に重
接させる構成がある。このような構成によれば、弾性ブ
レードの弾性力に抗して感光材料を搬送することによ
り、感光材料はブレードに接しながら進行することがで
き、このとき感光材料の幅方向両端に生じた感光材料厚
み分の間隙から処理液も移動することができる。
には、空隙を有する成形ブロックを組み合わせたり、隔
壁を設けたりするが、各室間を感光材料通路以外で液の
移動がないようにシールする必要がある。このために
は、処理槽内壁にブロックや隔壁を液密に固着すること
が考えられる。
保守、清掃等のメンテナンスを考えると、多室処理槽を
構成する部材を処理槽から外せることが好ましい。しか
し、ブロックや隔壁を着脱可能に構成した場合、これら
と処理槽内壁との接触部におけるシール性が高精度でな
いと、多室間で通路以外での好ましくない処理液の移動
が生じ、多室間での適正な濃度勾配が得られない。例え
ば、濃度勾配を設定して処理を行う洗浄処理にあって
は、良好な処理を行えなくなってしまい、ステインの上
昇等により画質が低下するという問題がある。
自在に構成する際には、シール構成も高精度である必要
がある。このためには、多室構成部材と処理槽内壁とが
シール部材を介して密接することが要求されるが、着脱
動作はこの密接状態を解除してから又は密接状態に抗し
て行われるので、着脱構成が更に複雑になったり、着脱
が容易でないという問題がある。
ことにあり、多室構成部材を着脱自在にした簡単なシー
ル構成でも十分に処理できる感光材料処理槽を提供する
ことにある。
は、下記構成により達成される。 (1) 感光材料が通過可能に処理槽内を区画する縦隔
壁と横隔壁とが一体に構成され、かつ処理槽に対して上
下方向に移動させて着脱自在であり、前記横隔壁の周縁
部に対応して処理槽内壁に張り出して設けたシール部材
の上面に前記横隔壁が接して内壁との間をシールされ
て、前記縦隔壁の一方側に単室処理浴を他方側に多室処
理浴を構成し、前記単室処理浴から前記縦隔壁の下方を
通して前記多室処理浴に感光材料を搬送し、前記多室処
理浴内で感光材料を上方に向けて搬送して処理すること
を特徴とする感光材料処理槽。
理部分の最下室にオーバーフロー口を有することを特徴
とする前記(1)に記載の処理槽。 (3) 前記単室処理浴に写真感光材料の乳剤と化学的
反応するか又は物理的洗い出し機能を有する処理液を補
充し、前記多室処理浴の最終浴に前記処理液より比重の
小さい他の希釈水溶液を補充することを特徴とする前記
(2)に記載の処理槽。 (4) 前記(3)に記載の処理槽を少なくとも1つ備
えたことを特徴とする感光材料の自動現像装置。 (5) 前記(3)に記載の処理槽を少なくとも1つ備
え、該処理槽の後の処理槽内の処理液に通電する手段を
備えたことを特徴とする感光材料の自動現像装置。
有する隔壁であり、横隔壁は概ね水平方向の平面を有す
る隔壁である。縦隔壁と横隔壁と感光材料搬送手段と
は、例えば搬送ラックとして一体に構成される。縦隔壁
と横隔壁とを一体に有する搬送ラックは処理槽に対して
鉛直方向に着脱自在であるから、処理槽内で感光材料の
ジャムが発生した際に、これらをそっくり処理槽から出
すことができ、ジャムの解除が容易である。また、処理
槽内壁や、感光材料搬送ローラやガイド部材等の感光材
料搬送手段、両隔壁の清掃等も、これらを処理槽から出
してから簡単に行える。
に液密に嵌合し、縦隔壁の両側では互いに液が移動しな
いようにシールされている。縦隔壁と溝とのシールは例
えばオーリングや、発泡ゴム製円柱又は楕円柱により行
うことができる。また、処理槽内壁には各横隔壁に対応
してシール部材が設けられ、該シール部材は横隔壁の周
縁部を液密に支持することができる。このシール部材と
しては、横隔壁を支持するだけの硬質部材でもよいが、
発泡ウレタン、ゴム等の弾性材により形成されることが
好ましく、横隔壁と弾性的に密接し、横隔壁の周縁部を
通って液が上下に移動しないようになっている。
れるだけで周縁部をシールされるので、シール部材は横
隔壁の周縁を支持する面を有すればよく製造が容易であ
る。横隔壁がシール部材上に載置されて密接するだけで
シール性が得られるものの、シール性としてはそれほど
高性能を要しなくてもよい。横隔壁により多室が形成さ
れ、各室内の処理液中の溶質成分は重力により下方に移
動し、横隔壁の周縁部でのシール性が低いと、上方の室
から周縁部を通って下方の室に成分が移動する。多室処
理浴の上方に下方よりも溶質成分が多いのは具合良くな
いが、逆に少ないのは具合が良い。すなわち、感光材料
は多室処理浴を下方から上方に向けて搬送されるので、
感光材料の搬送方向に対して多室処理浴は向流状態とな
っており、したがって、上方の室ほど溶質成分が少なく
なっており具合が良い。特に、洗浄処理にとってはより
好ましい。
理槽内壁とのシール性がそれほど高くなくてもよく、横
隔壁やシール部材の作製も高精度を要しない。本発明に
おいて、単室処理浴で所定の処理を行い、その後処理と
して多室処理浴で一時的な洗浄処理や前液による機能の
停止処理を行うことが好ましい。更には、単室処理浴の
液よりも比重の小さい希釈水溶液を用いるのが好まし
い。したがって、多室処理浴では感光材料搬送方向に対
して向流になっているので、上にある処理室ほど成分濃
度が薄く、隣接する次工程の処理槽に持ち込まれる処理
液成分も少なくなり、次工程処理槽でのコンタミネーシ
ョンによる性能低下を補うための補充液の補充量も少な
くてすむ。
光材料通路を通って下方の処理室に移動して濃度勾配が
できるが、同種の処理液が充填される多室処理部分の最
上の処理室に補充液を補充し、最下の処理室(単室処理
浴の直後の処理室)からオーバーフローさせて向流状態
にすることが好ましい。このようにすることにより、単
室処理浴に多室処理浴内の処理液が混入することを防止
することができる。
が上がるのは、特に感光材料の乳剤面に付着した前浴の
不要成分及び乳剤膜中にある前浴の不要成分を除去する
ことを目的とする洗浄処理であり、このことから、本発
明は感光材料の所定の処理を行いかつその後に一時的に
洗浄処理をする場合に特に有効である。
に付着又は含浸された不要成分を除去する処理であり、
具体的には、例えば水洗処理、安定化処理がある。更
に、不要成分を除去する意味での洗浄処理は、広くは銀
の洗い出し作用である脱銀処理を行う定着処理をも含
み、本発明は多段カスケードで行う定着処理にも効果が
ある。
材料の乳剤と化学的反応するか又は物理的洗い出し機能
を有する処理液が補充され、多室処理浴の最終浴には、
これらの処理液とは異なる性質の他の処理液の希釈液が
補充される。すなわち、単室処理浴の処理液よりも比重
が小さい、溶質成分が少ない希釈水溶液が補充される。
もちろん単室処理浴及び多室処理浴にはそれぞれ補充さ
れる液と同じものが充填されるが、多室処理浴には単室
処理浴と同じ液を充填しておいてもよい。単室処理浴と
多室処理浴に補充するこれらの処理液の組み合わせとし
ては下記の組み合わせが挙げられる。
反応する物質を含んだ処理液であるが、多室処理浴内の
液は単室処理浴での処理液による機能を停止する目的の
液や、あるいは洗浄する目的の液である。上記のような
2種の処理液が充填されているとき、感光材料のジャム
が発生した場合、単室処理浴内の処理液をまず排出する
ことが好ましい。このために処理槽には単室処理浴側に
排出口を有することが好ましい。これは、多少ではある
が人体に害のある単室処理浴側の処理液を先に排出して
おけば、あとは薄い水溶液のみなので、該処理液に触れ
ることなくジャム解除等を行えるので安全に作業ができ
るからである。
ているように、性能の低下した処理液に通電することに
より処理液の性能を回復させることができるが、上記処
理槽の後に連設した処理槽内の処理液に対して通電を行
うと、後槽内には前液の混入がないので効率よく通電し
て処理液の性能を回復させることができる。例えば、上
記構成の処理槽により漂白処理した後の定着槽内の定着
液には漂白液成分があまり混入していないので、この定
着槽内の定着液に通電すれば、定着液の性能を効率良く
回復させることができるし、少ない通電量で定着液を再
生できる。
態様を説明する。ただし本発明は本実施態様のみに限定
されず、本発明の技術的思想に基づいていかなる変更も
可能である。図1は本発明の実施態様である処理槽2の
断面図である。処理槽2は縦隔壁4により2浴に仕切ら
れており、縦隔壁4の両側での処理浴の形状は異なって
いる。縦隔壁4の図中左方は、1室からなる単室処理浴
6が構成されている。また、隔壁4の図中右方は、連通
した複数の処理室8a〜8dが横隔壁7により上下に区
画された多室処理浴8が構成されている。単室処理浴6
と多室処理浴8とは、縦隔壁4と横隔壁7とにより構成
されており、両隔壁4、7を一体化して更に搬送手段と
してのスプロケット10及びガイド板12を備えた仕切
りラック14を処理槽2内に装填することにより、処理
槽2内に単室処理浴6及び多室処理浴8が形成される。
単室処理浴6内には、搬送ローラ対16を備えた公知の
搬送ラック18が装填される。
に接合され、搬送ローラ対16及びスプロケット10に
より処理液中を搬送されて処理される。縦隔壁4の下部
及び多室処理槽8の横隔壁7にはブレードシャッタ24
が設けてある。このブレードシャッタ24は、感光材料
Sの搬送時には感光材料Sの進行の障害とならないよう
に変形し、しかも感光材料Sが搬送されていないときに
は、隣接する処理室8a〜8d間を液密にシールして処
理室8a〜8d間で処理液が移動しないようにしてい
る。
図である。多室処理浴8内の仕切りラック14は縦隔壁
4と横隔壁7とを一体に形成するとともに、スプロケッ
ト10を備えた構成であり、処理槽2の内壁に形成した
溝20に縦隔壁4が液密に嵌合して処理槽内を区画す
る。縦隔壁4と溝20とのシールは、縦隔壁4にオーリ
ング等を装着してから嵌合させればよい。
は、横隔壁7の周縁部のみを上面で支持できるシール部
材22が設けてある。シール部材22は各処理室8a〜
8dを形成する位置に設けてあり、仕切りラック14を
上方から装填したときに、横隔壁7と密接してシール機
能を生じるようになっている。シール部材22は横隔壁
7を支持するだけで密接してシール性を発揮するが、発
泡ウレタンやゴム等のような弾性力を生じる材料で形成
することにより、横隔壁7と弾性的に密接することがで
き、シール機能が高まる。
てあるが、仕切りラック14を上方から装填するだけ
で、各横隔壁7が該当のシール部材22の上面に接する
ようになっている。図1からよくわかるように、多室処
理浴2の側の処理槽2は下方に向かうほど平面積が漸減
する構成であり、同様に横隔壁7も下方にあるほど大き
さが漸減する形状である。なお、多室処理浴8側の処理
槽2は図1に示す向きで下方に向かって平面積が漸減す
る形状であるが、図1において側方から見た状態でも同
様に平面積が漸減する構成が好ましい。このような形状
により、上方から仕切りラック14を処理槽2内に装填
した際に、横隔壁7が該当のシール部材22以外のシー
ル部材22と接することがなく、該当のシール部材22
の上面に適正に接することができる。しかも、この仕切
りラック14は縦隔壁4と横隔壁7といった極めて簡単
な構成で処理槽2内を複数の処理室に区画することがで
きるので、作製が極めて容易である。
中の物質と反応して画像形成を行う処理液が充填され、
多室処理浴8では主に単室処理浴6で感光材料に付着し
た処理液の機能を停止させたり除去したりする処理液が
充填される。したがって、多室処理浴8では処理機能の
停止又は感光材料Sの洗浄を効率良く行うために、上方
から下方に処理液がオーバーフローするようになってお
り、処理室8a〜8d間で濃度勾配が生じるようになっ
ている。処理室8a〜8d間での処理液のオーバーフロ
ーは、横隔壁7に設けたブレードシャター24を感光材
料Sが通過するときに生じる隙間から処理液が移動する
ことによる。最上の処理室8dには機能停止液又は洗浄
液の補充液が補充され、単室処理浴6の直後の処理室
(図1においては最下の処理室)8aに設けたオーバー
フロー管26から処理液がオーバーフローするようにな
っている。
理を行う場合、始めは多室処理浴8に単室処理浴6と同
じ処理液を充填しておき、多室処理浴8に単室処理浴6
と異なる機能の補充液を補充してもよい。すると、補充
を行ううちに多室処理浴8内の処理液が徐々に補充液に
近い成分となって行くので、処理開始初期に機能停止又
は洗浄処理が行われないこと以外は特に問題はない。
もよいが、多室処理浴8では単室処理浴6での処理後の
感光材料Sに付着した処理液を除去する一時的な洗浄処
理を行うことが好ましい。洗浄処理を効率的に行うため
には、最終処理室8dに補充孔を設けて洗浄水を補充
し、感光材料通過時は各処理室間の横隔壁7の感光材料
通路を通って洗浄水が向流で流れるように設定する。
理浴6から多室処理浴8へ搬送されるが、本装置のよう
に多室処理浴8で洗浄処理を行う装置の場合には、多室
処理浴8内で感光材料Sを下方から上方に向けて搬送す
る。最上の処理室8dに補充液が補充され、このとき感
光材料Sが多室処理浴8を上方に向けて搬送されると、
最上にある各処理室8dからその下方にある各処理室8
c、8b、8aに順次処理液が流れ込む。上方(搬送方
向下流)から下方(搬送方向上流)に向かって処理液が
カスケード状態に流れ、また重力の影響で成分が下降す
ることと併せて、上方にある処理室ほど清浄度が高くな
っており、感光材料Sは効率良く洗浄される。したがっ
て、多室処理浴8で感光材料Sを上方に向けて搬送すれ
ば、多室処理浴8の搬送方向の上流の処理室ほど単室処
理浴6中の処理液成分の濃い液となり、逆に下流の処理
室ほど成分の薄い液となり、単室処理浴6の処理液を向
流状態で洗浄することになり洗浄効率が良い。
し、多室処理浴6の最下の処理室8dが単室処理浴6と
一体になるように、処理槽2内を仕切りラック14によ
り区画されている。この処理槽2の場合、機能停止又は
洗浄処理は主に上3つの処理室8b、8c、8dで行わ
れ、オーバフロー管26は単室処理浴6の直後の処理室
としての、上から3番目の処理室8dに設けられる。
成である搬送手段としてスプロケット等を用い、単室処
理浴6では搬送ローラ対を用いたが、搬送手段としては
これらの構成に限らず、感光材料Sの種類等に応じた好
適な構成を採用することができる。
光材料の自動現像装置について説明する。感光材料Sを
処理する場合、現像、漂白定着、漂白、定着、水洗、安
定化等の各工程に上記構成の処理槽を用いることがで
き、感光材料の自動現像装置においては、少なくとも1
つの処理槽を上記構成にするだけでも効果がある。特
に、次槽への処理液の混入を防止したい処理工程での適
用が好ましい。
室処理浴8には薄い硫酸又は水が充填される。単室処理
浴6内の現像液中で感光材料Sを搬送するうちに、現像
処理が行われ、多室処理浴8内の洗浄液中を上方に向け
て搬送することにより、乳剤面に付着又は含浸していた
現像液成分が除去されて現像が停止する。したがって、
必要以上に現像が進むことがなく、感光材料Sのかぶり
を防止することができる。
される間に現像液成分をほとんど除去され、しかも最上
の処理室内の液はほとんど水に近い成分であるから、次
の処理槽である漂白槽等に持ち込まれる現像液成分は極
めて少ない。したがって、異種処理液の混入による、次
の処理槽内の処理液の性能低下がなく、性能低下による
補充の必要がなく、補充量を低減することができる。
銀イオンが含まれており、この処理液に通電することに
より、陰極に銀が析出するので、銀を回収することがで
きるとともに処理液性能を回復させることができる。こ
のような定着能を有する処理液中に現像液成分が混入し
ていると、上記通電の効率が低下して、銀回収や性能回
復の効率が低下してしまうが、定着処理の前工程である
現像工程に上記構成の処理槽を用いれば、定着槽への現
像液の混入がなく、銀回収及び性能回復を効率良く行う
ことができる。
る簡単な構成で処理槽内に多室処理浴を区画することが
でき、しかも多室処理浴内で感光材料を上方に向けて搬
送するので多室処理浴を区画する隔壁を処理槽に対して
着脱自在にしてもシール性能が低くなっても、重力の作
用で成分の向流が起きるので、感光材料の処理に対して
は好ましい状態となり、良好な処理を行うことができ
る。
重の小さい処理液が補充されるため、溶質自体が重力で
多室処理浴内に浸入しにくいことにより、良好な洗い出
し効果を得ることができる。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 感光材料が通過可能に処理槽内を区画す
る縦隔壁と横隔壁とが一体に構成され、かつ処理槽に対
して上下方向に移動させて着脱自在であり、前記横隔壁
の周縁部に対応して処理槽内壁に張り出して設けたシー
ル部材の上面に前記横隔壁が接して内壁との間をシール
されて、前記縦隔壁の一方側に単室処理浴を他方側に多
室処理浴を構成し、前記単室処理浴から前記縦隔壁の下
方を通して前記多室処理浴に感光材料を搬送し、前記多
室処理浴内で感光材料を上方に向けて搬送して処理する
ことを特徴とする感光材料処理槽。 - 【請求項2】 同種の処理液が充填される多室処理部分
の最下室にオーバーフロー口を有することを特徴とする
請求項1に記載の処理槽。 - 【請求項3】 前記単室処理浴に写真感光材料の乳剤と
化学的反応するか又は物理的洗い出し機能を有する処理
液を補充し、前記多室処理浴の最終浴に前記処理液より
比重の小さい他の希釈水溶液を補充することを特徴とす
る請求項2に記載の処理槽。 - 【請求項4】 請求項3に記載の処理槽を少なくとも1
つ備えたことを特徴とする感光材料の自動現像装置。 - 【請求項5】 請求項3に記載の処理槽を少なくとも1
つ備え、該処理槽の後の処理槽内の処理液に通電する手
段を備えたことを特徴とする感光材料の自動現像装置。
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JP2005173405A (ja) | 2003-12-12 | 2005-06-30 | Fuji Photo Film Co Ltd | 多室水洗処理装置 |
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- 1992-08-21 JP JP24401092A patent/JP2909523B2/ja not_active Expired - Fee Related
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