JP2893124B2 - 粘着剤組成物 - Google Patents

粘着剤組成物

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JP2893124B2 JP8504290A JP8504290A JP2893124B2 JP 2893124 B2 JP2893124 B2 JP 2893124B2 JP 8504290 A JP8504290 A JP 8504290A JP 8504290 A JP8504290 A JP 8504290A JP 2893124 B2 JP2893124 B2 JP 2893124B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、特定の2官能性ジエポキシ化合物でカップ
リングさせ、特定の構造を有するブロック共重合体組成
物をベースとした、色調、透明性、熱安定性、(加熱時
の色調及び臭気)及び保持力、タック感と溶融粘度のバ
ランスに優れる粘着剤組成物に関する。
(従来の技術) 近年、溶剤型の粘接着剤に用いられている溶剤が、環
境汚染、火災、労働環境の面で重大な問題を含んでいる
こと、更には、省エネルギー、省資源などの観点からホ
ットメルト型の粘接着剤が広く利用されるようになって
おり、ホットメルト型の粘接着剤のベースポリマーとし
てモノアルケニル芳香族化合物−共役ジエン系ブロック
共重合体が広く用いられている。
しかしながら、モノアルケニル芳香族化合物−共役ジ
エン系ブロック共重合体よりなる粘着剤組成物は、一般
的に熱安定性に劣り、しかも、保持力、タック感と溶融
粘度のバランスが不充分であり、これらの改良が望まれ
ている。
これらの改良方法として特開昭64−81877号公報や
「接着」〔第32巻1号、27頁(1988)〕には、トリブロ
ック共重合体とジブロック共重合体よりなる粘着剤組成
物が開示されている。更に、特開昭61−261310号公報及
び特開昭63−248817号公報では、特定の2官能性カップ
リング剤(脂肪族系モノエステル、ジハロゲン化合物)
でカップリングさせて得られるブロック共重合体よりな
る粘着剤組成物が開示されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、上記開示の方法では改良効果は不充分
であり、本発明は、色調・透明性、熱安定性に優れ、し
かも、保持力、タック感と溶融粘度のバランスに優れる
粘着剤組成物を提供することを目的としてなされたもの
である。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記の好ましい粘着剤組成物を開発す
るために、鋭意検討を重ねた結果、特定の2官能性ジエ
ポキシ化合物でカップリングさせ、特定の構造を有する
モノアルケニル芳香族化合物−共役ジエン系ブロック共
重合体組成物を含有してなる粘着剤組成物がその目的に
適合することを見出し、この知見に基づいて本発明を完
成させるに至った。
すなわち本発明は; (a)少なくとも1個のモノアルケニル芳香族化合物を
主体とする重合体ブロックと共役ジエンを主体とする重
合体ブロックよりなるブロック共重合体を重合し、該ブ
ロック共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィー(GPC)におけるピーク分子量が標準ポリスチレン
換算で1×104〜50×104であり、且つ、該ブロック共重
合体中の全モノアルケニル芳香族化合物の合計量は、10
〜50重量%であるリビングポリマーと、一般式: 〔式中、Rは、 を示し、R1及びR2は水素又は炭素数が1〜20のアルキル
基、又はフェニル基であり、R3は炭素数が2〜20のアル
キレン基であり、nは0〜10の整数であり、no体の含有
量が95重量%以上である〕 で示されるジエポキシ化合物の単独、若しくは、これら
の混合物(同群同志の混合物又は異種群同志の混合物)
とをカップリング反応させて得られる線状ブロック共重
合体組成物において、 該線状ブロック共重合体組成物中のカップリングした
成分が30重量%以上である線状ブロック共重合体組成物
100重量部に対し、 (b)粘着付与性樹脂 20〜400重量部、 (c)軟化剤 0〜200重量部、 を含有してなることを特徴とする粘着剤組成物を提供す
るものである。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明を構成する(a)成分は; 少なくとも1個のモノアルケニル芳香族化合物を主体
とする重合体ブロックと共役ジエンを主体とする重合体
ブロックよりなるブロック共重合体を重合し、該ブロッ
ク共重合体のゲルパーミエーションクロマトグラフィー
(GPC)におけるピーク分子量が標準ポリスチレン換算
で1×104〜50×104であり、且つ、該ブロック共重合体
中の全モノアルケニル芳香族化合物の合計量は、10〜50
重量%であるリビングポリマーを、特定の2官能性ジエ
ポキシ化合物でカップリングさせて得られる。
(a)成分で使用されるモノアルケニル芳香族化合物
としては、例えばスチレン、p−メチルスチレン、第三
級ブチルスチレン、α−メチルスチレン、1,1−ジフェ
ニルエチレンなどの単量体が挙げられ、中でもスチレン
が好ましい。これらの単量体は、単独でも2種以上の併
用でもよい。
一方、共役ジエンとしては、例えば1,3−ブタジエ
ン、イソプレン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、ピ
ペリレン、3−ブチル−1,3−オクタジエン、フェニル
−1,3−ブタジエンなどの単量体が挙げられ、中でも1,3
−ブタジエン及びイソプレンが好ましい。これらの単量
体は、単独でも2種以上の併用でもよい。
(a)成分中のリビングポリマーの態様としては、例
えば、 一般式: (A−B)−Li、 (B−A−B)−Li、 (A−B−A)−Li(式中、Aはモノアルケニル芳
香族化合物を主体とする重合体ブロックであり、Bは共
役ジエンを主体とする共重合体ブロックであり、mは1
〜5の整数である)の単独若しくは組合せで示される。
また、モノアルケニル芳香族化合物を主体とする重合
体ブロックとは、モノアルケニル芳香族化合物単独重合
体ブロック又はモノアルケニル芳香族化合物50重量%を
超えて含有するモノアルケニル芳香族化合物−共役ジエ
ン共重合体ブロックを示し、共役ジエンを主体とする重
合体ブロックとは、共役ジエン単独重合体ブロック又は
共役ジエン50重量%を超えて含有する共役ジエン−モノ
アルケニル芳香族化合物共重合体ブロックを示す。各ブ
ロックが共重合体の場合には、モノアルケニル芳香族化
合物と共役ジエンの配列は均一であっても不均一(テー
パー型など)であってもよい。
上記一般式で示されるリビングポリマーをカップリン
グ反応させる他に、目的に応じて組成比(構造)の異な
るリビングポリマーを別々に調整し、カップリング反応
させるか、又は、重合途中に単量体と有機リチウム化合
物を追加添加重合するなどにより組成(構造)の異なる
リビングポリマーを調整し、カップリング反応させても
よい。更に、上記一般式で示されるリビングポリマーと
アルケニル芳香族化合物を主体とする(共)重合体リビ
ングポリマーまたは共役ジエンを主体とする(共)重合
体リビングポリマーとをカップリング反応させてもよ
い。
本発明において、カップリング直前のブロック共重合
体のGPCによるピーク分子量は、標準ポリスチレン換算
で1×104〜50×104であり、好ましくは3×104〜30×1
04である。ピーク分子量が1×104未満であると粘着剤
組成物の保持力を著しく損ね、また50×104を超えると
粘着剤組成物の溶融粘度が著しく高くなり、加工性を損
ねる。
(a)成分におけるカップリング直前のブロック共重
合体とカップリング反応後の線状ブロック共重合体組成
物中の全モノアルケニル芳香族化合物の合計量は、10〜
50重量%、好ましくは15〜40重量%の範囲で選択され
る。該合計量が10%未満では、粘着剤組成物の保持力を
著しく損ね、50%を超えると粘着剤組成物のタック感を
損ねる。
(a)成分において使用されるジエポキシ化合物とし
ては、 一般式; 〔式中、Rは、 を示し、R1及びR2は水素又は炭素数が1〜20のアルキル
基、又はフェニル基であり、R3は炭素数が2〜20のアル
キレン基であり、nは0〜10の整数であり、no体の含有
量が95重量%以上である〕 で示されるジエポキシ化合物の単独、若しくは、これら
の混合物(同群同志の混合物又は異種群同志の混合物)
で示される。
(I)群の具体的例としては、 などが挙げられるがこれらに限定されるものではない。
(II)群の具体的例としては、上記(I)群の に置換したものなどが挙げられる。
(II)群の具体的例としては、 などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
本発明で使用されるジエポキシ化合物のn数は0〜10
の範囲の整数であり、好ましくは0〜5より好ましくは
0〜3の整数である。n数が10を超えた化合物では、粘
着剤組成物の保持力改善が不充分となる傾向を生ずる。
同様に、no体含有量が95重量%未満であると粘着剤組成
物の保持力改善が不充分となる。
一方、no体含有量が100重量%に近づくにつれ結晶性
が大きくなり(特に(I)群)、取り扱い難くなる。
従って、本発明で使用されるジエポキシ化合物が
(I)群の場合は、取り扱い性の面からビスフェノール
Fタイプ及び、ビスフェノールADタイプが好ましく、更
に、結晶化抑制及び粘度低減などの面から、同群同志の
混合物又は異種群同志の混合物としての使用が最も好ま
しい。
その具体的例としては、 などが挙げられるが、これらに限定されるものではな
い。
なお、該混合物の組成比は、各成分量が1〜99重量
%、好ましくは20〜80重量%、より好ましくは40〜60重
量%(各成分の合計量を100重量%とする)の範囲で選
択される。
また、本発明に使用されるジエポキシ化合物におい
て、出発原料の1つであるエピクロルヒドリンに由来す
る(副生成物若しくは残存の)全塩素量が1重量%以下
が好ましく、特には、0.5重量%以下が好ましい。全塩
素量が1重量%を超えると粘着剤組成物の熱安定性を損
ねる傾向が生じる。
本発明の(a)成分中のカップリングした成分が30重
量%以上である必要があり、30重量%未満であると粘着
剤組成物の保持力を損ねる。
更に、(a)成分の示差熱分析(DTA)による分解温
度については特に規定するものではないが、175℃以上
であることが、粘着剤組成物の熱安定性上好ましい。
同様に、(a)成分のジエン部のミクロ構造について
も特に規定するものではないが、1,4結合体が50%以上
(好ましくは65%以上、より好ましくは80%以上)であ
ることが、粘着剤組成物の保持力上好ましい。
更に、(a)成分のカップリング反応処理した線状ブ
ロック共重合体(組成物)には、水素添加された線状ブ
ロック共重合体や、更に、無水マレイン酸などの変性剤
で変性された線状ブロック共重合体も含まれる。
次に、本発明を構成する(b)成分としては、種類に
特に限定はなく、(水添)ロジン系、テルペン系樹脂、
クマロン系樹脂、フェノール系樹脂、テルペン−フェノ
ール系樹脂、芳香族炭化水素樹脂、脂肪族炭化水素樹脂
などの公知の粘着付与性樹脂が挙げられ、これらの粘着
付与性樹脂は2種以上混合使用も可能である。
この使用量としては、(a)成分100重量部に対し20
〜400重量部の範囲で使用され、好ましくは50〜350重量
部の範囲で使用される。その使用量が20重量部未満で
は、粘着剤組成物のタック感を付与しにくく、また、40
0重量部を超えると粘着剤組成物の保持力の低下を起こ
し、いずれの場合も粘着剤特性を損ねる傾向を生じる。
本発明を構成する(c)成分としては、公知のナフテ
ン系、パラフィン系のプロセスオイル及びこれらの混合
オイルが使用される。アロマ系は、粘着剤組成物の色調
及び熱安定性を損ね好ましくない。
その使用量は、(a)成分に対して0〜200重量部の
範囲で使用され、200重量部を超えると粘着剤組成物の
保持力を著しく損ねる傾向を生じる。
更に、本発明の粘着剤組成物において、必要により、
酸化防止剤、光安定剤などの安定剤を添加することもで
きる。
該安定剤としては、例えば2,6−ジ−t−ブチル−4
−メチルフェノール、n−オクタデシル−3−(4′−
ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)プロ
ピオネート、2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェノール)、2,2′−メチレンビス(4−
エチル−6−t−ブチルフェノール)、2,4−ビス
〔(オクチルチオ)メチル〕−o−クレゾール、2−t
−ブチル−6−(3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5
−メチルベンジル)−4−メチルフェニルアクリレー
ト、2,4−ジ−t−アミル−6−〔1−(3,5−ジ−t−
アミル−2−ヒドロキシフェニル)エチル〕フェニルア
クリレートなどのヒンダードフェノール系酸化防止剤: ジラウリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリ
ルチオジプロピオネート、ペンタエリスリトール−テト
ラキス(β−ラウリルチオプロピオネート)などのイオ
ウ系酸化防止剤: トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,
4−ジ−t−ブチルフェニル)ホスファイトなどのリン
系酸化防止剤などを挙げることができる。
また、光安定剤としては、例えば2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−t−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾールなどのベンゾトリアゾール系紫外線吸収
剤や2−ヒドロキシ4−メトキシベンゾフェノンなどの
ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、あるいはヒンダードア
ミン系光安定剤等を挙げることができる。
上記の安定剤以外に、本発明の粘着剤組成物には必要
により、ベンガラ、二酸化チタンなどの顔料;パラフィ
ンワックス、マイクロクリスタリンワックス、低分子量
ポリエチレンワックスなどのワックス類;無定形ポリオ
レフィン、エチレン−エチルアクリレート共重合体など
のポリオレフィン系又は低分子量のビニル芳香族系熱可
塑性樹脂;天然ゴム;ポリイソプレンゴム、ポリブタジ
エンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、エチレン−プロ
ピレンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、イソプ
レン−イソブチレンゴム、ポリペンテナマ−ゴム、及
び、本発明以外のスチレン−ブタジエン系ブロック共重
合体、スチレン−イソプレン系ブロック共重合体などの
合成ゴムを添加してもよい。
上記の粘接着剤組成物は、公知の混合機、ニーダーな
どで、加熱下で均一混合する方法で調製される。
(実施例) 以下、実施例によって本発明を説明するが、これらの
実施例は本発明を限定するものではない。
なお、各種測定は下記の方法に従った。
線状ブロック共重合体組成物の物性測定; 全スチレン含量: 紫外線分光光度計(日立UV 200)を用いて、262nmの
吸収強度より算出した。
ピーク分子量及び組成比: GPC〔装置はウォーターズ製であり、カラムは、デュ
ポン製のZORBAX PSM 1000−Sを2本とPSM 60−Sの
計3本の組合せである。溶媒にはテトラヒドロフランを
用い、測定条件は、温度35℃、流速0.7ml/min、試料濃
度0.1重量%、注入量50μである〕のクロマトグラム
より、ピーク分子量及び組成比を求めた。
なお、ピーク分子量は、以下の標準ポリスチレン(ウ
ォーターズ製)検量線からの換算値である。
1.75×106、4.1×105、1.12×105、3.5×104、8.5×1
03 分解開始温度: DTA(島津製作所(株)製DTA40)を用いて、ASTM D3
418−82に準拠し、外挿温度Tfを求めて分解開示温度と
した。
なお、試料は110℃で約5秒間プレス成形したフィル
ム状(厚さ約0.3mm)のものを用い、昇温速度は10℃/
分とした。
ジエポキシ化合物の物性測定; n数及びno体含有量: GPC〔装置はウォーターズ製であり、カラムは、昭和
電工製のShodex K801、K802、K803の計3本の組合せ
で、検出器にR1、UV(254nm)を用いた。溶媒にはクロ
ロホルムを用い、測定条件は、温度35℃、流速1.0ml/mi
n、試料濃度0.1重量%、注入量40μである〕のクロマ
トグラムよりn数及びno体含有量の解析を行った。
粘着剤組成物の物性測定; 溶融状態で取り出し、アプリケーターでポリエステル
フィルムに厚さ50μmになるようにコーティングし、粘
着テープサンプルを作成し、タック感、保持力を以下の
方法で測定した。
タック感: 触指により、○、△、×(○が最もベタツキがあり優
れる)ランク付けした。
保持力: 保持力は、JIS Z−1524に準じ、ステンレス板に25m
m×25mmの面積が接するように粘着テープを貼り付け、8
0℃において1kgの荷重を加えて粘着テープがずれ落ちる
までの時間を測定した。
溶融粘度: 粘接着剤組成物の溶融粘度は、180℃でブルックフィ
ールド型粘度計により測定した。
熱安定性: 粘接着剤組成物の熱安定性は、190℃のギヤーオーブ
ンに入れ、24時間エージングした後、臭気及び色調を調
べた。
臭気については、官能テストにより、○、△、×(○
が最も刺激臭が少なく優れている)にランク付けした。
実施例2、3 比較例1〜4 ジャケットと撹拌機の付いた10のステンレス製反応
器を充分窒素置換した後、シクロヘキサン5720g、トテ
ラヒドロフラン1g、スチレン240gを仕込み、ジャケット
に温水を通水して内容物を約70℃に設定した。
この後、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純
分で1.4g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチ
レンがほぼ完全に重合してから10分後に、ブタジエン
(1,3−ブタジエン)560gを添加し重合を継続し、ブタ
ジエンがほぼ完全に重合して最高温度約95℃に達してか
ら15分後に、カップリング剤を添加し(種類及び量は、
第1表に示す)、カップリングさせた。カップリング剤
添加より15分後に、水0.4gを加えた。スチレンを仕込ん
だ直後よりこの間、撹拌機により系内を連続的に撹拌し
た。
この後、線状ブロック共重合体組成物の溶液を抜き出
し、2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール6.4
g、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト4gを添加
し、得られた該溶液をスチームストリッピングすること
により溶媒を除去し、引き続き、熱ロール(120℃)に
より脱水乾燥して線状ブロック共重合体組成物を得た。
このようにして得られた該線状ブロック共重合体組成
物150gを第3表に示す配合比で、180℃、2時間、1
の撹拌機付き容器で溶融混練し、ホットメルト型粘接着
剤組成物を得た。
これらの粘接着剤組成物の物性を第1表に示す。
実施例1、4 スチレン量、ブタジエン量(全単量体800g)、カップ
リング剤量を変えた以外は、実施例2、3と同様にして
線状ブロック共重合体組成物及び粘着剤組成物を得た。
これらの粘着剤組成物の物性を第1表に示す。
比較例5 ジャケットと撹拌機の付いた10ステンレス製反応器
を充分窒素置換した後、シクロヘキサン5720g、テトラ
ヒドロフラン1g、スチレン120gを仕込み、ジャケットに
温水を通水して内容物を70℃に設定した。
この後、n−ブチルリチウムシクロヘキサン溶液(純
分で0.7g)を添加し、スチレンの重合を開始した。スチ
レンがほぼ完全に重合してから10分後に、ブタジエン
(1,3−ブタジエン)560gを添加し重合を継続し、ブダ
ジエンがほぼ完全に重合し最高温度(95℃)に達してか
ら15分後に、再度、スチレンを120g添加して重合を続
け、スチレンがほぼ完全に重合してから、更に15分間保
持して重合を完結させた後、水0.2g加えて失活させた。
尚、最初のスチレンを仕込んだ直後よりこの間、撹拌機
により系内を連続的に撹拌させた。
この後、実施例2、3と同様にして線状ブロック共重
合体組成物及び粘着剤組成物を得た。
この粘着剤組成物の物性を第1表に示す。
第1表より、実施例1〜4は、比較例1〜4との比較
において、(色調)・透明性、熱安定性に優れているこ
とがわかる。また、実施例1〜4は、比較例4との比較
において、溶融粘度、タック感に優れ、さらに驚くべき
ことに保持力が大巾に改良されている事がわかる。
実施例5、6 n−ブチルリチウム(純分で1.0g)添加量及びカップ
リング剤添加量を変えた以外は、実施例2、3と同様に
して線状ブロック共重合体組成物及び粘着剤組成物を得
た。これらの粘着剤組成物の物性を第2表に示す。
比較例6 n−ブチルリチウム(純分で1.0g)添加量及びカップ
リング剤添加量を変えた以外は、比較例3と同様にして
線状ブロック共重合体組成物及び粘着剤組成物を得た。
この粘着剤組成物の物性を第2表に示す。
第2表より、実施例5、6は比較例6との比較におい
て、色調・透明性、熱安定性に優れ、更には、溶融粘
度、保持力に優れていることがわかる。
(発明の効果) 本発明の粘着剤組成物は、色調・透明性、熱安定性及
び保持力、タック感と溶融粘度のバランスに優れている
ので、特に、衛生材料用ホットメルト粘着剤として有用
である。
更には、各種粘着テープ、ラベル類、感圧性薄板、感
圧性シート、各種軽量プラスチック成型品固定用裏糊、
カーペット固定用裏糊、タイル固定用裏糊など、種々の
粘着剤として広く利用することができ、その工業的意義
は大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−81844(JP,A) 特開 平1−289857(JP,A) 特開 昭52−20491(JP,A) 特開 昭62−1774(JP,A) 特開 昭54−10396(JP,A) 特開 昭61−26647(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08F 297/04 C09J 153/02 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)少なくとも1個のモノアルケニル芳
    香族化合物を主体とする重合体ブロックと共役ジエンを
    主体とする重合体ブロックよりなるブロック共重合体を
    重合し、該ブロック共重合体のゲルパーミエーションク
    ロマトグラフィー(GPC)におけるピーク分子量が標準
    ポリスチレン換算で1×104〜50×104であり、且つ、該
    ブロック共重合体中の全モノアルケニル芳香族化合物の
    合計量は、10〜50重量%であるリビングポリマーと、一
    般式: 〔式中、Rは、 を示し、R1及びR2は水素又は炭素数が1〜20のアルキル
    基、又はフェニル基であり、R3は炭素数が2〜20のアル
    キレン基であり、nは0〜10の整数であり、n数が0の
    化合物の(以下、no体と略す)含有量が95重量%以上で
    ある〕 で示されるジエポキシ化合物の単独、若しくは、これら
    の混合物(同群同志の混合物又は異種群同志の混合物)
    とをカップリング反応させて得られる線状ブロック共重
    合体組成物において、 該線状ブロック共重合体組成物中のカップリングした成
    分が30重量%以上である線状ブロック共重合体組成物10
    0重量部に対し、 (b)粘着付与性樹脂 20〜400重量部、 (c)軟化剤 0〜200重量部、 を含有してなることを特徴とする粘着剤組成物。
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