JP2802223B2 - ストレッチラベル用フィルム - Google Patents
ストレッチラベル用フィルムInfo
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Description
ィルムに関するものであって、より詳しくは、フィルム
の自己伸縮性を利用してボトル容器等の円筒物又は、角
状物の外周に装着される、ストレッチ性、耐熱性、強靭
性、印刷適性に優れると共に、表面に傷の付きにくい、
ストレッチラベル用フィルムに関する。
ては、OPS、PVC等のシュリンクラベル、ラベルの
一方の面の全面に糊貼りを施した全面容器糊貼りラベ
ル、ラベルの一方の面の一部に糊貼りを施した部分容器
糊貼りラベル、OPP等の非粘着ラベル、ストレッチラ
ベルがある。
伸縮性を有し、ラベル装着後の容器の熱処理や、容器の
内容物の減量等による容器の収縮変化に寸法が追従でき
るため、容器への密着状態を保持できるという利点があ
り、また、PET(ポリエチレンテレフタレート)やP
VC(ポリ塩化ビニル)等のプラスチック容器等を破砕
した後の比重差分離が可能なため、容器とラベルを分離
回収し易いと共に、熱や接着剤等を必要としないこと、
さらには、ラベルコストが低い等の理由により、容器装
着用ラベルとして使用されている。
常、酢酸ビニル含有量が3ないし8重量%のエチレン−
酢酸ビニル共重合樹脂フィルムが主として使用されてい
たものである。しかしながら、このエチレン−酢酸ビニ
ル共重合樹脂フィルムは、引張り強度、引裂強度等の機
械強度に劣り、表面傷や破れも発生し易い。また、容器
内容物の殺菌のために40ないし90℃の熱がラベルに
かかる場合があるが、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂
フィルムは融点が低く、熱収縮率も大きいため、加熱殺
菌時にラベルの伸縮性が失われ、ボトルからラベルがず
り落ちたり、冷却後に熱収縮フィルムの動きのために、
ラベルにシワが入ったりしやすく、耐熱性が悪いという
欠点がある。
ィルムのストレッチ性(伸縮性)を高めようとして酢酸
ビニル含有量を増加させると、耐熱性が更に低下し、べ
たつきが大きくなるという問題がある。さらに、これを
解決するために、多量の滑剤を添加すると、結果的に印
刷適性が悪くなるという問題があり、いずれにしても、
エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂は、ストレッチラベル
に要求される特性を満たす素材としては適していない。
また、一方でエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂に代え
て、低密度ポリエチレンも使用されているが、低密度ポ
リエチレンは、ストレッチ性と、滑り性、印刷適性のバ
ランスがとりにくく、しかも機械強度、高温域の耐熱性
に劣るという問題がある。
性、耐熱性、強靭性、印刷適性に優れると共に、表面に
傷が付きにくく、しかもべたつきの少ないストレッチラ
ベル用フィルムを提供することにある。
達成するために提案されたものであって、ストレッチラ
ベル用のポリマー素材として特定のものを選択した点に
特徴がある。すなわち、本発明によれば、筒状で少なく
とも一方の面に印刷が施されたストレッチラベル用フィ
ルムにおいて、縦方向長さが15mm、横方向長さが1
00mmのフィルムを横方向に300mm/分で変形さ
せた場合の歪が横方向長さの25%のときの、フィルム
に対する応力及び歪を軸とするヒステリシス曲線におけ
る応力が0となった瞬間の歪が10%以下、永久歪が
1.5%以下、ヘーズ値(JIS K7105による)
が5ないし15%、厚さが0.04ないし0.25mm
の範囲であり、前記フィルムを溶融押出し成形するため
に使用する樹脂が、密度0.905ないし0.940g
/cm3 (JIS K 7112による)でビカット軟
化点が80℃以上(JIS K 7206による)の直
鎖状低密度ポリエチレンを50重量%以上含むポリオレ
フィン樹脂であり、溶融押出し成形された後でアニーリ
ングを行わない状態でのフィルム密度が0.910ない
し0.935g/cm3(JIS K 7112によ
る)であることを特徴とするストレッチラベル用フィル
ムが提供される。
出し成形するために使用する樹脂が、密度0.905な
いし0.940g/cm3 (JIS K 7112によ
る)でビカット軟化点が80℃以上(JIS K 72
06による)の直鎖状低密度ポリエチレンを50ないし
95重量%、エチレン−α−オレフィン共重合樹脂を5
ないし50重量%含むポリオレフィン樹脂組成物である
ストレッチラベル用フィルムが提供される。
にコロナ放電処理が施されるストレッチラベル用フィル
ムが提供される。
脂肪酸、高級脂肪酸アマイド、高級脂肪酸金属塩、脂肪
酸エステル、脂肪族アルコールからなる群より選ばれた
一種もしくは二種以上を0.01ないし0.10重量%
配合したストレッチラベル用フィルムが提供される。
ムの所定条件下における瞬間歪の値及び永久歪の値を設
定し、かつ、へーズ値及びフィルムの厚さを設定すると
共に、該フィルムを溶融押出し成形するために使用する
樹脂を、後述する特定の樹脂とすることにより、ストレ
ッチ性、耐熱性、強靭性、印刷適性、表面に傷が付きに
くい性質、及び表面がべたつきにくい性質をバランス良
く兼ね備えたストレッチラベル用フィルムを提供できる
ようにした点にある。本発明によって提供されるストレ
ッチラベルは、装着される対象物が限定されるものでは
ないが、円筒形状物体や角状物体、とくに、ボトルなど
の容器に装着されることが好ましい。
を容易なものにするために、ストレッチラベルの好適な
使用形態であるボトル容器装着用のストレッチレベルを
例にとって説明する。図1(A)に示す如く、容器装着
用のストレッチラベル用フィルム10は、長尺状のフィ
ルムの両端部が接合部12で接着剤によって接合されて
筒状にされている。この容器装着用のストレッチラベル
用フィルム(以下、単に「フィルム」と言うことがあ
る。)10の周方向長さ(横方向長さ)は、例えば、こ
れを装着しようとする図1(B)に示す容器本体16の
外周長さの3ないし6%短い寸法に設計されており、ま
た、フィルム10の縦方向が所望の長さとなるようにカ
ットされている。
に、内容物の情報等が印刷されており、引伸ばし機(図
示省略)によって半径方向外側(図1(B)矢印方向)
に、例えば15ないし25%引き伸ばされた状態で、容
器16の外周面14の外側へ配置され、次いで、引伸ば
し機による引っ張り状態が解除されると、収縮して容器
本体16の外周面14に密着するようになっている(図
1(C)参照)。なお、前記フィルム10の印刷が施さ
れる面は、コロナ放電処理を施すのが、印刷インキの接
着性を高める上で好ましい。
は、縦方向長さが15mm、横方向長さが100mmの
フィルムを横方向に300mm/分で変形させた場合の
歪が、フィルム10の横方向長さの25%のときの、フ
ィルムに対する応力及び歪を軸とするヒステリシス曲線
(図2参照)における応力が0となった瞬間の歪(図2
点P)を10%以下、永久歪を1.5%以下に設定した
ことにあり、これにより、ストレッチラベルとして十分
なストレッチ性(伸縮性)が得られる。本発明におい
て、縦方向とは、フィルム成形加工方向であり、横方向
とは、フィルム成形加工方向と直行する方向をいう。
久歪みが1.5%を超える場合は、フィルムの収縮回復
時間が長くなり、ラベル装着後、次工程でラベルが定位
置からずれたり、最終的に容器へしっかりと密着しなか
ったり、ラベル装着時にフィルムに降伏点が生じ、部分
的に伸びきり部が生じたりし易いという問題が生じる。
一方、瞬間歪みが10%以下で、永久歪みが1.5%以
下の場合は、3%まで収縮する時間が、1分以内とな
り、容器装着位置に対する装着適合性が得られる。ま
た、容器装着部長さより、3ないし6%短く設計された
ラベルに対し、永久歪みが1.5%以下の場合は、容器
に対し50ないし1000g/15mmの安定した収縮
応力を維持する。
ィルムのへーズ値を5ないし15%とした点にあり、こ
れにより、フィルムの滑り不良が抑えられ、フィルムに
適度の滑りを付与でき、作業性の向上、印刷適性の向
上、表面に傷がつきにくい性質等を付与できる。また、
良好なストレッチ性を得ることも可能となる。同じ樹脂
を溶融押し出してフィルムを成形した場合、へーズ値の
小さい方がストレッチ性(伸縮性)は良いが、滑り性は
悪くなる。
ため作業性、印刷適性が悪く、表面傷、破れ等を引き起
こす。この問題点を解消するために、多量の滑剤を添加
して滑りを良くした場合は、印刷インキの接着不良、ラ
ベル接合不良、外観不良等を引き起こす。また、へーズ
値が15%を超える場合は、ストレッチ性(伸縮性)が
悪くなり、美麗性も劣るようになる。本発明にかかるフ
ィルム10の第3の特徴は、フィルムの厚さを0.04
ないし0.25mmの範囲とした点にあり、これによ
り、フィルムを破れにくくしたいという要請と、フィル
ムを容器に装着する際に引伸ばし機による引き伸ばし応
力を余り大きくしたくないという要請とのバランスをと
ることが可能となる。フィルムの厚さが0.04mm未
満で横方向のストレッチ性の良いフィルムは、低応力で
縦方向にも伸びやすく、印刷時の見当精度が悪くなり、
破れ易くもなる。厚さが0.25mmを超える場合は、
容器装着時の引伸し応力が大きくなり過ぎる。
フィルムを溶融押し出し成形するために使用する樹脂と
して、密度0.905ないし0.940g/cm3 でビ
カット軟化点が80℃以上の直鎖状低密度ポリエチレン
(以下「LLDPE」という)樹脂を50重量%以上含
むポリオレフィン樹脂であって、溶融押出し成形された
後でアニーリングを行わない状態でのフィルム密度が
0.910ないし0.935g/cm3 (JIS K
7112による)のものを選んだ点にあり、とくに、該
樹脂50ないし95重量%と、エチレン−α−オレフィ
ン共重合樹脂5ないし50重量%からなる樹脂組成物が
好ましい。本発明におけるLLDPEとは、直鎖状低密
度エチレンポリマーを意味するものであり、通常、直鎖
状低密度ポリエチレンの概念に包含される直鎖状エチレ
ン−α−オレフィン共重合体とは区別されるものであ
る。
酸ビニル共重合樹脂や低密度ポリエチレンよりもかなり
融点が高いため耐熱性に優れると共に、かなり強靭であ
り、容器装着用のストレッチラベルに使用する材料とし
て好適である。さらに、樹脂密度をできるだけ小さくす
ることによって、フィルムのストレッチ性が良くなり、
この点においても、容器装着用のストレッチラベルに使
用する材料として好適である。
低密度な(ストレッチ性のよい)フィルムは、べたつき
が大きいという問題がある。この問題を解消するため
に、滑剤を多量に添加すると、この滑剤の多量の添加に
起因して、印刷インキの接着不良やラベル接合不良等を
引起こし、ストレッチラベルの必要とする性能全般を満
たすことが困難となる。
し出し成形するための樹脂を単にLLDPE樹脂とした
り、これに単に多量の滑剤を添加するのではなく、密度
0.905ないし0.940g/cm3 でビカット軟化
点が80℃以上のLLDPE樹脂を50重量%以上含む
ポリオレフィン樹脂を使用し、かつ、溶融押出し加工後
のフィルム密度を0.910ないし0.935g/cm
3 に調整することにより、耐熱性とストレッチ性を有
し、耐傷、破れ性に優れ、べたつきの少ないフィルムを
得ることを可能にしたものである。
記特定のLLDPEが少なくとも50重量%であり、溶
融押出し加工後のフィルム密度が0.910ないし0.
935g/cm3 に調整されることが重要で、この密度
範囲を保つかぎり、50重量%以下、好ましくは5ない
し20重量%の他のポリオレフィン、例えば、前記特定
外のLLDPE、低密度ポリエチレン、エチレン−α,
β不飽和カルボン酸共重合体、エチレン−α,β不飽和
カルボン酸エステル共重合体を含んでいてもよい。
上記の如く、フィルムのへーズ値を5ないし15%とす
るが、LLDPE樹脂密度が、0.905ないし0.9
15g/cm3 の場合は、滑り性の点で、へーズ値を7
ないし15%とするのが好ましく、LLDPE樹脂密度
が0.916ないし0.940g/cm3 の場合は、ス
トレッチ性の点で、へーズ値を5ないし10%とするの
が好ましい。
樹脂溶融状態から樹脂が固化するまでの冷却速度を高め
たり、結晶化を抑制したり、結晶を微細化する樹脂や添
加物を添加することによって行うことができる。なお、
LLDPE樹脂以外に使用するポリオレフィン樹脂やア
ンチブロッキング剤等により、フィルム密度が変わる
が、この場合も、フィルム密度は、0.910ないし
0.935g/cm3 の範囲になるように選定する。こ
の範囲を超えた場合は、べたつきを抑えることや、スト
レッチ性、美麗性を良好にするのが困難となる。
/cm3 未満のLLDPE樹脂を使用した場合には、フ
ィルムのべたつきが大きくなり、耐熱性が低下する。L
LDPEの密度が0.940g/cm3 を超える場合
は、耐熱性は大きくなるが、降伏点が顕著に現れ易くな
り、ネッキングを生じ易く、ストレッチ性が悪くなると
ともに硬くなるのでストレッチフィルムとしては好まし
くない。また、一般に、LLDPE樹脂の密度が下がっ
てくると、フィルムのストレッチ性が大きくなり、耐熱
性は低下し、ビカット軟化点も下がりべたつく傾向にあ
るが、密度が0.905g/cm3 以上で、ビカット軟
化点が80℃以上であれば、へーズ調整を行うことによ
り、フィルムのべたつきが少量の滑剤で抑えられ、この
場合は殺菌時の加熱温度にも耐えられ、好適なフィルム
接合強度も得られるようになる。
脂自体は、伸縮性に優れるが、べたつきが非常に大きく
耐熱性に劣る。しかし、このエチレン−α−オレフィン
共重合樹脂をビカット軟化点が80℃以上の直鎖状低密
度ポリエチレンを50重量%以上含むポリオレフィン樹
脂に5ないし50重量%ブレンドすることにより、耐熱
性をあまり低下させずに、フィルム密度を下げることが
でき、ストレッチ性(伸縮性)を大きくすることができ
る。特に、樹脂密度の高いLLDPE樹脂にブレンドす
ると効果的で、耐熱性の大きなストレッチフィルムを得
ることができる。ただし、エチレン−α−オレフィン共
重合樹脂を50重量%を超えてブレンドするとべたつき
が大きくなり、耐熱性が低下するばかりでなく、コスト
も高くなる。
ション法、T−ダイ法があるが、インフレーション法の
場合、2段空冷冷却方法や空冷温度や水冷温度によりへ
ーズと密度の調整を行い、T−ダイ法では、冷却ロール
温度によりへーズと密度との調整を行う。また、LLD
PE樹脂に低密度ポリエチレン樹脂を5ないし15%ブ
レンドして結晶化を抑制したり、酸化アルミニウムや酸
化マグネシウムなどの金属酸化物、水酸化物、顔料等の
核剤を0.1ないし0.5%程度添加して、結晶を微細
化することによってもへーズの調整が可能となる。
が、べたついたり、滑りが悪い場合は、容器同士やケー
スとの接触で製造ライン工程や運搬中等にラベル表面傷
や破れが発生する。しかし、請求項1または請求項2に
規定した樹脂に、高級脂肪酸、高級脂肪酸アマイド、高
級脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、脂肪族アルコールの
一種もしくは二種以上の滑剤を0.01ないし0.10
重量%、好ましくは、厚さが、0.06mm以上のフィ
ルムについては、0.01ないし0.06重量%添加す
ることにより、適度な滑り性とインキ接着強度、ラベル
接合強度が得られ、結果として、耐傷性に優れると共
に、破れが生じにくくなる。
剤のブリードアウトにより、印刷インキの接着不良、ラ
ベル接合不良等を引き起こし易い。また、必要に応じ
て、シリカやタルク等の無機系のアンチブロッキング剤
を0.05ないし1%添加することができるが、この場
合は、異物感の発生やクリアー性の低下があるため、透
明性、美麗性の点で好ましくなく、添加量は可及的に少
ない方が良い。このように調整されたフィルムは、スト
レッチ性、耐熱性、印刷適正に優れ、強靭で、破れにく
く、表面に傷がつきにくい、容器装着用のストレッチラ
ベル用フィルムとして適当なものとなる。
性、強靭性、印刷適性に優れると共に、表面に傷が付き
にくく、しかもべたつきの少ない容器装着用のストレッ
チラベル用フィルムを提供できる。
る。この実施例は、本発明の好適な態様を開示するため
のものであり、これによって本発明が限定されるもので
はない。
滑剤として高級脂肪酸アマイド0.04%、シリカ系ア
ンチブロッキング剤を0.4%を添加し、空冷インフレ
ーション法にて、厚さ0.12mmのフィルムを成形
し、片面にコロナ放電処理を施した。特に冷却エアーの
調節は行わず、常温冷却加工を行い、へーズ値を11%
とした。このフィルムのコロナ放電処理表面に、グラビ
ア印刷を行い、非印刷面のフィルム端部縦方向にコロナ
放電処理を行い、その部分に接着剤をコーチングし片側
の端部と接合し、ラベル内面が印刷面となるように、周
長285mm長さの筒状フィルムとし、縦方向110m
m長さにカットしたものを周長295mmのポリエチレ
ンテレフタレート(PET)製ボトルに機械的に25%
引伸して装着した。
レッチラベルとした。
レッチラベルとした。
であり、常温の場合は、20ないし30℃、急冷の場合
は、10ないし15℃のエアーを使用した。T−ダイ加
工の急冷の場合は、冷却ロールの温度を30℃とし、徐
冷の場合は、75℃とした。また、滑剤としては、高級
脂肪酸アマイドを使用し、アンチブロッキング剤として
は、シリカ系のものを使用した。 *1 ラベルがボトルにしっかりと密着し、ボトルの内
圧変化に対し、ラベルのゆがみがないかどうかを調べ
た。○は、しっかり密着し、ラベルにゆがみが見られな
い、×は、ラベルにゆがみが見られることを示す。比較
例6〜8では微小のインキ割れが生じた。 *2 ○は、へーズが15%以下で、フィルム表面や内
部に異物感が無く、クリアーなもの、△は、フィルムに
異物感があり、クリアーでないもの、×は、へーズが1
5%以上で、透明感、クリアー性がないものを示す。 *3 ○は、印刷面にセロハンテープを貼ってそれを剥
した時に、フィルムからインキの剥がれがなく、ラベル
接合部が手で簡単に剥がせないもの、△は、ラベル接合
部が、フィルムが伸びた状態ではがせたもの、×は、印
刷面にセロハンテープを貼ってそれを剥した時にフィル
ムからインキの剥がれが有り、ラベル接合部が手で簡単
に剥がせたものを示す。 *4 炭酸飲料入りのラベル装着済PETボトル14本
をプラスチックケースに入れ、トラック輸送を行い、ラ
ベルの表面傷、破れの状況を調べた。○は、ほとんど傷
が見られないか、程度の小さな擦れ傷のみが含まれてい
るもの、△は、程度の大きい擦れ傷が含まれるもの、×
は、破れを伴うものが含まれているものを示す。 *5 炭酸飲料入りのラベル装着済PETボトルを70
℃の温水に30分間浸漬し、水で冷却した後、ラベルの
外観を調べた。○は、外観不良が見られなかったもの、
×は、ラベル全体にシワが見られたものを示す。
(B)はフィルムが容器に装着される直前の状態を示す
斜視図、(C)はフィルムが容器に装着された状態を示
す斜視図である。
するヒステリシス曲線である。
Claims (4)
- 【請求項1】 筒状で少なくとも一方の面に印刷が施さ
れたストレッチラベル用フィルムにおいて、 縦方向長さが15mm、横方向長さが100mmのフィ
ルムを横方向に300mm/分で変形させた場合の歪が
横方向長さの25%のときの、フィルムに対する応力及
び歪を軸とするヒステリシス曲線における応力が0とな
った瞬間の歪が10%以下、永久歪が1.5%以下、ヘ
ーズ値(JIS K7105による)が5ないし15
%、厚さが0.04ないし0.25mmの範囲であり、 前記フィルムを溶融押出し成形するために使用する樹脂
が、密度0.905ないし0.940g/cm3 (JI
S K 7112による)でビカット軟化点が80℃以
上(JIS K 7206による)の直鎖状低密度ポリ
エチレンを50重量%以上含むポリオレフィン樹脂であ
り、溶融押出し成形された後でアニーリングを行わない
状態でのフィルム密度が0.910ないし0.935g
/cm3(JIS K 7112による)であることを
特徴とするストレッチラベル用フィルム。 - 【請求項2】 フィルムを溶融押出し成形するために使
用する樹脂が、密度0.905ないし0.940g/c
m3 (JIS K 7112による)でビカット軟化点
が80℃以上(JIS K 7206による)の直鎖状
低密度ポリエチレンを50ないし95重量%、エチレン
−α−オレフィン共重合樹脂を5ないし50重量%含む
ポリオレフィン樹脂組成物である請求項1記載のストレ
ッチラベル用フィルム。 - 【請求項3】 印刷が施される面にコロナ放電処理が施
される請求項1または2記載のストレッチラベル用フィ
ルム。 - 【請求項4】 滑剤として、高級脂肪酸、高級脂肪酸ア
マイド、高級脂肪酸金属塩、脂肪酸エステル、脂肪族ア
ルコールからなる群より選ばれた一種もしくは二種以上
を0.01ないし0.10重量%配合する請求項1ない
し3のいずれか1項記載のストレッチラベル用フィル
ム。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2783194A JP2802223B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | ストレッチラベル用フィルム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2783194A JP2802223B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | ストレッチラベル用フィルム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07234638A JPH07234638A (ja) | 1995-09-05 |
JP2802223B2 true JP2802223B2 (ja) | 1998-09-24 |
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ID=12231891
Family Applications (1)
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JP2783194A Expired - Lifetime JP2802223B2 (ja) | 1994-02-25 | 1994-02-25 | ストレッチラベル用フィルム |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2802223B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP7092473B2 (ja) * | 2017-08-14 | 2022-06-28 | 株式会社フジシール | シュリンクラベル |
-
1994
- 1994-02-25 JP JP2783194A patent/JP2802223B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JPH07234638A (ja) | 1995-09-05 |
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