JP2791421B2 - 中空型物の成形方法 - Google Patents

中空型物の成形方法

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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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    • B29C45/1704Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、必要な位置に中空部が形成され、中空部の
容積が大きくかつ表面状態が良好な中空型物の成形方法
に関する。
[従来の技術] 従来、キャビティ内に、キャビティ内を満たす量より
少ない量の溶融合成樹脂を注入した後加圧ガスを圧入し
たり、溶融合成樹脂と共に加圧ガスを圧入することによ
って中空型物を成形することが知られている(特公昭57
−14968号)。
また、上記公報には、加圧ガスの圧入時にキャビティ
を拡大することによって、より表層の薄い中空型物を成
形できることも記載されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来の中空型物及びその成形方法
には次のような課題が残されている。
(1)キャビティ内に、キャビティを満たすに足りない
量の溶融合成樹脂を射出した後加圧ガスを圧入したので
は、得られる中空型物の表面に微細な凹凸を環状帯(以
下「ヘジテーションマーク」という)が発生する。
(2)また、キャビティ内を溶融合成樹脂で満たしてか
らキャビティ内にガス圧をかけ、溶融合成樹脂の冷却固
化に伴なう熱収縮量に相当する分だけの加圧ガス注入に
よる中空部を形成すればヘジテーションマークは生じな
いが、熱収縮量に相当する中空部が形成されるに過ぎな
い。これによって得られる中空部の容積率は、使用する
合成樹脂の種類(非結晶性樹脂と結晶性樹脂、非強化樹
脂と充填材による強化樹脂)、成形時の温度条件、成形
品の厚さ及び形状等によって変わるが、非結晶性樹脂で
は3〜10%、結晶性樹脂でも6〜15%程度で、15%を越
える大きな容積率の中空部を形成することはできない。
(3)更に、加圧ガスの圧入位置から離れるに従って、
加圧ガスが溶融合成樹脂を押し広げにくくなるので、形
成される中空部の厚みが、末端に行くに従って小さくな
り、設計通りの中空部が得にくい。
(4)溶融合成樹脂の射出と共に加圧ガスを圧入するこ
とは、通常500kg/cm2以上の圧力で射出される溶融合成
樹脂の射出圧に抗して加圧ガスを圧入しなければなら
ず、このような高圧ガスを用意する設備上の負担がはな
はだ大きくなるので、行われていないのが現状である。
(5)加圧ガスの圧入時にキャビティを拡大した場合、
比較的均一で大きな容積率の中空部を形成できる利点は
あるものの、やはり得られる中空型物の表面の一部に欠
陥を生じやすい問題がある。
[課題を解決するための手段] 本発明者の知見によると、ヘジテーションマークの発
生原因は、溶融合成樹脂の射出から加圧ガスの圧入に切
り替える際に、キャビティ内への溶融合成樹脂の注入が
断続化されることにある。即ち、キャビティ内に射出さ
れた溶融合成樹脂は、キャビティ内壁と接触して直ちに
冷却固化を始めるが、上記のように溶融合成樹脂の注入
が断続化されると、溶融合成樹脂とキャビティ内壁との
接触も断続化されて、ヘジテーションマークの発生原因
となるものでである。
一方、加圧ガスの圧入と共にキャビティを拡大する場
合は、このキャビティの拡大に伴なって、一旦キャビテ
ィ内壁と接触して冷却固化を開始した溶融合成樹脂の表
面部が引き伸ばされたり、折り畳まれてしまうことを生
じ、これが表面欠陥の原因となる。
本発明は、上記本発明者の知見に基づいて完成された
もので、キャビティ内を溶融合成樹脂で満たしてからこ
のキャビティ内に中空部形成流体を圧入することによっ
て、キャビティ内の溶融合成樹脂を、キャビティに連絡
通路を介して連通された補助室に押し出しつつ中空部を
形成する中空型物の成形方法であって、上記キャビティ
が、中空部形成流体の注入位置付近から連絡通路付近へ
伸び、かつ得られる型物の厚さの0.7倍を超える幅の補
助リブを形成するための溝部を有していることを特徴と
する中空型物の成形方法である。
以下、本発明を図面に基づいて更に説明する。
本発明によって得られる中空型物は、キャビティ内へ
の連続した溶融合成樹脂の注入によって形成されかつ引
き伸びし及び折り畳みを受けていない表面を有し、溶融
樹脂の熱収縮量を超える容積率の中空部を有する。連続
した溶融合成樹脂の注入とは、溶融合成樹脂が、途切れ
ることなくほぼ一定の速度で全キャビティ1内壁に接触
される注入をいう。
本発明によって得られる中空型物における引き伸ばし
とは、例えば、当初第2図(a)の形状のキャビティ1
を拡大して同(b)の形状とした場合に、(a)におけ
るA部分の溶融合成樹脂2(冷えたキャビティ1の内壁
に接して固化が進んだ表層)が(b)におけるA′部分
のものとして引き伸ばされてしまうように、キャビティ
1の拡大によって生ずるキャビティ1内溶融合成樹脂2
表面部の引き伸ばしをいう。また、折り畳みとは、例え
ば、当初第3図(a)の形状のキャビティ1を拡大して
同(b)の形状とした場合に、(a)におけるA部分の
溶融合成樹脂2(冷えたキャビティ1の内壁に接して固
化が進んだ表層)が余って(b)におけるA′として折
り畳まれてしまうように、キャビティ1の拡大によって
生ずるキャビティ1内溶融合成樹脂2表面部の折り畳み
をいう。
中空部3の容積率とは、中央部3を含む中空型物の全
体積において中空部3を容積が占める割合をいう。
溶融合成樹脂の熱収縮量を超える具体的容積率は、非
結晶性樹脂については10%を超える容積率であり、結晶
性樹脂についは15%を超える容積率である。
次に本発明の成形方法を説明する。
本発明の成形方法においては、まず、第1図(a)に
示されるように、閉鎖した金型5のスプルー6に射出ノ
ズル7を圧接し、溶融合成樹脂を射出して、キャビティ
1内を溶融合成樹脂で満たす。
溶融合成樹脂2としては、射出成形できる熱可塑性樹
脂、熱可塑性エラストマー、熱硬化性樹脂、これらと従
来公知の添加剤やフィラーとの配合物のいずれでもよい
が、熱可塑性樹脂、熱可塑性エラストマー及びこれらと
従来公知の添加剤、安定剤、フィラー、ガラス繊維等の
強化材との配合物が好ましい。
上記溶融合成樹脂2の射出条件は一般の射出成形の場
合と同様である。この溶融合成樹脂2の射出は、単一樹
脂(非発泡性又は発泡性)の射出、あるいは従来サンド
イッチ成形法として公知の多成分樹脂(非発泡性のみ、
発泡性のみ又は非発泡性と発泡性あるいは同種、異種樹
脂の組み合わせ)の複合射出のいずれでもよい。
発泡性樹脂を射出する場合、公知の方法でキャビティ
1内を加圧しておき、射出充填中は発泡しないように押
えるようにすればよい。
キャビティ1内を溶融合成樹脂2で満たした後、第1
図(b)に示されるように、中空部形成流体をキャビテ
ィ1内に圧入し、キャビティ1内の溶融合成樹脂2を補
助室4内に押し出しつつ中空部3を形成する。
中空部形成流体の圧入は、第1図(b)に示されるよ
うに、射出ノズル7に内蔵された流体ノズル8によって
行うと容易に行うことができる。また、この中空部成形
流体の圧入は、上記射出ノズル7から行う他、湯道に対
して行ったり、キャビティ1内に直接行ってもよい。
中空部形成流体としては、例えば窒素、炭酸ガス、空
気等のように、無害で成形温度及び射出圧力下で液化し
ないガスが一般的であるが、溶融合成樹脂と相溶性のな
い液体やオリゴマーを用いることもできる。
補助室4は、上記中空部形成流体の圧入によって押さ
れたキャビティ1内の溶融合成樹脂が流入できるよう、
キャビティ1と連通されている。このキャビティ1と補
助室4間の連通は、前記溶融合成樹脂2でキャビティ1
内を満たす際に、キャビティ1内に先立って補助室4内
も溶融合成樹脂2で満たされてしまわないよう、キャビ
ティ1内に比して溶融合成樹脂2の流動抵抗が大きくな
るよう調整された連絡通路9を介して行われることが好
ましい。
上記のように溶融合成樹脂の流動抵抗を大きくしてお
く観点から、連絡通路9は、キャビティ1の厚さの1〜
1/20程度の厚さ、具体的には、通常1.5〜10mm、最適に
は3〜5mm程度であることが好ましい。また、連絡通路
の断面が円形の場合は、キャビティ1の厚さの1〜1/20
程度の直径に設定することが好ましい。連絡通路9の厚
さや径が大き過ぎると、初めに行うキャビティ1のみへ
の優先的溶融合成樹脂2の充満を達成しにくくする。逆
に、連絡通路9の厚さや径が小さ過ぎると、その後に行
う中空部形成流体の圧入による溶融合成樹脂2の補助室
4への移動がしにくくなる。
キャビティ1と補助室4間の連通は、開閉可能とし、
キャビティ1内に溶融合成樹脂を射出する時に両者間の
連通を遮断し、キャビティ1内に中空部形成流体を圧入
する時に両者間の連通を開放することが好ましい。この
場合、連絡通路9の厚さを上記範囲より大きくすること
も可能である。
補助室4は、連絡通路9より大きな厚みを有し、形成
すべき中空部3の体積にほぼ見合う体積、あるいは中空
部3の体積から溶融合成樹脂2の熱収縮量を減じた体積
に形成されたもので、単数であっても、複数であっても
よい。複数の場合、合計した体積が形成すべき中空部3
の体積にほぼ見合うものであればよい。通常、この補助
室4の大きさは、キャビティ1の厚さが1.5〜8mm程度の
場合、全型容積(キャビティ1と補助室4の合計容積)
の2〜20%程度、キャビティ1の厚さが8mmを越える場
合、全型容積の10〜50%程度であることが好ましい。
補助室4の断面形状は、円形、半円形、三角形、台
形、矩形、楕円形及びこれらの形状の組合わせのいずれ
でも良い。特に、補助室4の断面形状を円形にすると、
中空部形成流体がキャビティ1内及び補助室4内の溶融
樹脂の流動先端より先に流出してしまうのを抑止する効
果が得られるので好ましい。
中空部3は、中空部形成流体の圧入時に、キャビティ
1内の溶融合成樹脂が押し出されて流れる方向(中空部
形成流体が流れる方向)に形成される。本発明では、こ
の性質を利用して、広幅の補助リブを有する型物をひけ
を発生させることなく成形できるよう、第4図に示され
るように、キャビティ1が、中空部形成流体の注入位置
付近から連絡通路9付近へ伸び、かつ得られる型物の厚
さの0.7倍を超える幅の補助リブを形成するための溝部1
0を有しているものである。
即ち、第4図に示されるように、溶融合成樹脂及び中
空部形成流体が注入される位置付近から四方の補助室4
との連絡通路9付近へと伸びる上記溝部10を形成したキ
ャビティ1としておくと、中空部形成流体の注入時に、
この溝部10に沿って中空部形成流体が流れ、溝部10によ
って形成される上記補助リブ内に中空部3が形成され
る。従って、補助リブが型物の厚さの0.7倍を超える幅
のものであっても、この補助リブの裏面に、一般に射出
成形では防止することができない熱収縮によるひけを発
生させることなく当該補助リブを形成することができ
る。
上記補助リブの幅は、得られる型物の厚さの3倍、更
には4倍を越える幅であることが好ましい。この幅を広
くとると、よい強固な補強が可能になるだけでなく、よ
り低い圧力で中空部形成流体を溝部10に注入することが
できるようになる。
上記のようにして中空部4を形成した後は、中空部形
成流体の圧力を維持したままキャビティ1内の溶融合成
樹脂2を冷却固化させ、その後中空部4内の中空部形成
流体を排出してから金型5を開いて中空型物を取り出せ
ばよい。中空型物は、補助室4に流入して固化した樹脂
が付いた第1図(c)の状態で取り出されるが、この余
剰部は、図中一点鎖線で示される位置で切り離せばよ
い。
尚、補助室4を中実型物のキャビティとし、中空部成
形流体の圧入時に、中空型物成形用のキャビティ1から
押し出される溶融合成樹脂でこれが満たされるようにす
れば、中空型物と共に、忠実型物をも成形することがで
きる。しかし、本発明においては、補助室4はキャビテ
ィである必要はなく、成形時に溶融合成樹脂で満たされ
ない大きさのものや、成形品に応じた形状ではないもの
でよい。
[作 用] 本発明において、まずキャビティ1内を溶融合成樹脂
2で満たしているのは、溶融合成樹脂2を連続してキャ
ビティ1内壁面に接触させることにより、ヘジテーショ
ンマークの発生を防止する働きをなす。また、中空部形
成流体の圧入により溶融合成樹脂2を補助室4に押し出
すのは、中空部3に相当する量の余剰溶融合成樹脂2を
キャビティ1外へ出して、中空部形成流体をキャビティ
1内へ導き入れ、中空部3の形成を可能にする働きをな
す。更に、溝部10は、幅広の補助リブを形成すると共
に、中空部形成流体を案内して、幅広の補強リブ内に中
空部3を形成させる働きをなす。
請求項第2項の発明のようにキャビティ1と補助室4
間の連通を開閉すると、キャビティ1への溶融合成樹脂
2の充填時における補助室4への溶融合成樹脂2の侵入
防止を一層確実に図ることができる。
[実施例] 実施例1 中心部に長さ36cm、半径0.3cmの半円断面の溝部10を
加工したキャビティ1の両端に、各々連絡通路9を介し
て補助室4が連結されたダイレクト・スプルー方式の金
型5を用いて、第5図に示されるような中空型物の成形
を行なった。キャビティ1の大きさは、幅5cm、長さ40c
m、厚さ0.3cm、補助室4の大きさは、各々長さ4cm、幅
0.9cm、厚さ1cm、連絡通路9の大きさは、各々幅3cm、
長さ0.7cm、厚さ0.25cmとした。
合計樹脂としては、コポリマータイプポリプロピレン
(旭化成工業株式会社製「M8619MI14」)を用い、下記
の条件で射出してキャビティ1を満たした。
射出シリンダー温度 220℃ 射出圧力 600kg/cm2G 計量値 70cc 射出充 時間 3秒 金型温度 40℃ 上記溶融合成樹脂の射出後、窒素ガスを中空部形成流
体として、下記の条件でキャビティ1に注入し、保持時
間満了後、窒素ガスを回収してから金型5を開いて中空
型物を取出した。
蓄圧タンク(1) 140kg/cm2G 平衡圧 132kg/cm2G 保持時間 40秒 樹脂は補助室4まで満たされており、補助室4内で固
化した樹脂の表面にはヘジテーションマークが生じてい
たが、キャビティ1内の成形品には、ヒケやソリがなく
ヘジテーションマークもない良好な外観であった。
キャビティ1内の成形品は、半径0.3cmの半円断面の
リブの中心が末端まで中空の中空型物となっており、そ
の中空部3の容積率は約19%であった。
比較例1 金型5の連絡通路9を閉鎖した以外は実施例1と同じ
装置、樹脂及び条件で成形を行った。
得られた成形品は、ヘジテーションマークのない表面
を有していたが、流動末端部のリブ裏面にはヒケが発生
した。中空部3の容積率は7%で、中空部3は、中央の
スプルー6から約13cmまで半円断面のリブに沿って形成
されていたが、中央部から13〜20cm(流動末端)の部分
には中空部3は形成されていなかった。
窒素ガスの保持時間を80秒に増加すると、中空部3
が、中央のスプルー6から約15cmまで伸びたが、流動末
端のヒケがわずかに減った程度で、中空部3の形状は第
6図のように補助リブ部からはみ出し、鋭角部が形成さ
れた。
実施例2 中心部に幅と高さが等しい溝部10を形成した、幅20c
m、長さ50cmのキャビティ1の両端に、各々幅5cm、長さ
0.7cm、厚さ0.25cmの連絡通路9を介して、幅10cm、厚
さ1cmの補助室4を連結した金型5を用い、キャビティ
1の厚さ及び溝部10の幅(高さ)を変え、それに合わせ
て補助室4の長さを変えて各々成形を行った。
合成樹脂としては、PPE/PAアロイ(旭化成工業株式会
社製「X9601」)を用い、下記の条件で射出してキャビ
ティ1を満たした。
射出シリンダー温度 280℃ 射出圧力 1800kg/cm2G 射出充 時間 10秒 金型温度 60℃ 必要な射出圧と、溝部10の幅(W)の成形品の厚さ
(t)に対する比との関係を第7図に示す。
成形品の厚さ(t)に対する補強リブの幅(W)の比
が、3以上、好ましくは4以上で、充に必要な射出圧力
が急激に低下することを示し、両端部の連絡通路9、補
助室4を設けたことにより、補助リブには末端まで中空
部が形成された。
[発明の効果] 本発明は、以上説明した通りのものであり、次の効果
を奏するものである。
(1)表面状態が良好な中空型物が得られるので、仕上
加工等の手間を省くことができ、外観を重視する成形品
を容易に得ることができる。
(2)幅広の補強リブで確実な補強を行うことが、ヒケ
による外観低下を生じることなく行うことができる。ま
た、不必要な範囲にまで中空部3を形成せず、必要な範
囲に確実に中空部3を形成できるので、余剰の中空部3
が形成されることによる成形品の構造強度の欠陥発生を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(c)は各々本発明による中空型物の成
形手順の説明図、第2図(a)及び(b)は各々表面の
引き伸ばしの説明図、第3図(a)及び(b)は各々表
面折り畳みの説明図、第4図は形成される中空部の位置
及び形状の説明図、第5図は実施例1で成形した中空型
物の斜視図、第6図は比較例1で成形した中空型物の断
面図、第7図は実施例2の結果を示すグラフである。 1:キャビティ 2:溶融合成樹脂 3:中空部 4:補助室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯田 勇夫 群馬県太田市竜舞535番地 アァルピィ 東プラ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−295714(JP,A) 特表 平3−505851(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビティ内を溶融合成樹脂で満たしてか
    らこのキャビティ内に中空部形成流体を圧入することに
    よって、キャビティ内の溶融合成樹脂を、キャビティに
    連絡通路を介して連通された補助室に押し出しつつ中空
    部を形成する中空型物の成形方法であって、上記キャビ
    ティが、中空部形成流体の注入位置付近から連絡通路付
    近へ伸び、かつ得られる型物の厚さの0.7倍を超える幅
    の補助リブを形成するための溝部を有していることを特
    徴とする中空型物の成形方法。
  2. 【請求項2】連絡通路を開閉可能とし、キャビティ内へ
    の溶融合成樹脂の射出時には連絡通路を遮断し、キャビ
    ティ内への中空部形成流体の圧入時には連絡通路を開放
    することを特徴とする請求項1記載の中空型物の成形方
    法。
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