JP2740382B2 - モータケース - Google Patents

モータケース

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JP2740382B2
JP2740382B2 JP3341890A JP34189091A JP2740382B2 JP 2740382 B2 JP2740382 B2 JP 2740382B2 JP 3341890 A JP3341890 A JP 3341890A JP 34189091 A JP34189091 A JP 34189091A JP 2740382 B2 JP2740382 B2 JP 2740382B2
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motor case
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chassis
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武芳 宮下
伸明 田中
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株式会社三協精機製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、モータケースに関する
もので、特に各種機器のシャーシに取付けるための袋状
の穴の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のモータケースの例について、図面
を参照しながら説明する。図2ないし図4において、モ
ータケース17に各種機器の取付けシャーシ19へ取付
けるためのねじ穴を設ける場合、モータ内部へのゴミの
侵入や、モータ動作時の騒音がモータの外部に漏れるの
を防止するため、モータケース17の表面15から裏面
16にかけて貫通した完全な孔を形成せず、モータケー
ス17の表面15を円柱状のプレスパンチ11で押し出
して裏面16側に突出させて袋穴12を形成し、この袋
穴12の内壁部にねじ20を設けて袋穴を形成してい
る。この袋穴に上記シャーシ19のねじ孔を重ねあわ
せ、この孔を貫通したねじ18を上記袋穴12のねじ2
0にねじ込むことにより、モータケース17がシャーシ
19へ取付られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】モータケース1上に
円柱状のプレスパンチ11を押し当てて、袋穴12を形
成する場合、プレスパンチ11の周辺部に広範囲に渡っ
て深く緩やかに窪んだダレ13が生じてしまう。このた
め、実際に袋穴12内にねじ山を形成できるのはダレ1
3より下のわずかな部分となってしまう。しかし、取付
強度上の問題から、ねじ山形成部は大きく確保しなけれ
ばならない。そのためには、表面15を強い力で押し出
し、袋穴12を深く形成する必要がある。しかし、モー
タケース15が押し出し力に耐えられず、袋穴12の先
端に亀裂、破れ等が生じやすい。また、亀裂や破れがな
く目標の深さに形成出来ても、袋穴12の先端部周壁に
極端に層の薄い部分が生じるため、強度が低下し信頼性
に乏しい。
【0004】また、モータケース15の袋穴12にねじ
18を螺合してシャーシ19に固定する場合、袋穴12
の口元のダレ13の広さが大きいため、シャーシ19が
それに倣って反り、シャーシ19の精度が低下するなど
悪影響を与えてしまう。
【0005】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、モータケースに袋穴を形成する
場合、ダレの発生を押さえ、袋穴の形成時の亀裂や破け
を解消したモータケースを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、取付けシャーシにねじ止めして取付けられる
モータケースにおいて、内周側に形成されるねじ山に
じが螺合される袋状の穴の開口側周辺に段差部を形成
し、この段差部よりも外側にダレが生じていることを特
徴とする。
【0007】
【作用】モータケースに袋状の穴を設ける際、段差を有
するプレスパンチを用いてダレに段差を設けることによ
って、亀裂や破けのない袋状の穴を形成でき、ダレの発
生を押さえることが可能となる。
【0008】
【実施例】以下、本発明にかかる実施例について図面を
参照しながら説明する。図1において、モーターケース
3の表面7側から裏面8側に向って、シャーシ等にモー
タケース3をねじ止めして固定するのに使用される、袋
穴4が形成されている。袋穴4の周囲には、モータケー
ス3の表面7から袋穴4内に緩やかに窪んだダレ5を有
している。ダレ5の内周部には、平面状の段差部6が形
成されており、段差部6の更に内周側に、モータケース
3の表面に対し垂直な袋穴4が形成されている。
【0009】次に、モータケース3に袋穴4を形成する
手順について説明する。モータケース3上の袋穴4の形
成には、プレスパンチ1が用いられる。プレスパンチ1
は、先端部に円柱状の小径部9を有する2段構造で、径
の大きさが変わる境目の部分が、段部2となっている。
【0010】モータケース3の表面にプレスパンチ1を
押し当てると、まず最初にプレスパンチ1の小径部9が
モータケース3に当接し、モータケース3にある程度の
深さの袋穴4を形成する。この場合、プレスパンチ1の
押しつけに伴って、プレスパンチ1との当接部の周りに
ダレ5が生じる。さらにプレスパンチ1を押し続ける
と、袋穴4の先端部周壁の厚さが亀裂等を生じる下死点
に到達する直前に、段部2がダレ5に当り、ダレ5内に
ダレ段差部6が形成され、それ以上のダレ5の形成が阻
止される。さらにプレスパンチ1を押しつづけると、段
部2によって押されたモータケース1の材質が袋穴4を
形成する周壁部に補充されるため、袋穴4の周壁の厚さ
が一定以上に保たれ、充分な強度を有する袋穴4が形成
される。その後、袋穴4の内周側には、ねじ山が形成さ
れる。
【0011】このようにして形成されたモータケース3
上の袋穴4は、ダレ5の形成がプレスパンチ1の段部2
との当接によって抑制されているため、ねじ山をモータ
ケース3の表面に近い浅い位置から設けることができ
る。従って、袋穴4を浅くしても、モータケース3を固
定するのに充分なねじ山を形成することが可能となる。
また、プレスパンチ1の段部2が、モータケース3のダ
レ5を押しつけることによって、押しつけた部分の材質
が袋穴4の周壁部に補われ、充分な厚さの周壁を形成で
きるため強度が増し、袋穴4の先端部周壁の亀裂や破れ
を解消できる。
【0012】一方、プレスパンチ1の段部2とダレ5の
当接によって、モータケース3上でのダレ5の広がりを
防ぐことができる。従って、シャーシ等の取付対象物に
反りを生じるなどの悪影響を与えることがない。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、モータケースに形成す
る袋状の穴を段付きの形状にすることにより、袋穴形成
時の亀裂の発生や、破けなどを防ぐことができ、また、
ダレの発生を押さえることが可能となる。さらに、モー
タケースを固定するのに十分なねじ山を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるモータケースの実施例の要部及
びその加工の例を示す断面図。
【図2】従来のモータケースの要部及びその加工の例を
示す断面図。
【図3】従来のモータケースのシャーシへの取付の例を
示す断面図。
【図4】従来のモータケースに形成された袋状の穴の例
を示す断面図。
【符号の説明】
3 モータケース 4 袋状の穴 5 ダレ 6 段差部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付けシャーシにねじ止めして取付けら
    れるモータケースにおいて、内周側に形成されるねじ山
    ねじが螺合される袋状の穴の開口側周辺に段差部を形
    成し、この段差部よりも外側にダレが生じていることを
    特徴とするモータケース。
JP3341890A 1991-11-29 1991-11-29 モータケース Expired - Fee Related JP2740382B2 (ja)

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JP3341890A JP2740382B2 (ja) 1991-11-29 1991-11-29 モータケース
MYPI92002130A MY108123A (en) 1991-11-29 1992-11-23 Motor case

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JPH05161296A JPH05161296A (ja) 1993-06-25
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB1458525A (en) * 1973-07-25 1976-12-15 Lucas Electrical Ltd Method of manufacturing stator assemblies for dynamo electric machines
JPS59149449U (ja) * 1983-03-22 1984-10-05 松下電器産業株式会社 モータケース
JPH0399743A (ja) * 1989-09-13 1991-04-24 Smc Corp 段付き円筒の鍛造法

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Publication number Publication date
MY108123A (en) 1996-08-15
JPH05161296A (ja) 1993-06-25

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