JP2700910B2 - ベンズアミド誘導体 - Google Patents
ベンズアミド誘導体Info
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- JP2700910B2 JP2700910B2 JP1028505A JP2850589A JP2700910B2 JP 2700910 B2 JP2700910 B2 JP 2700910B2 JP 1028505 A JP1028505 A JP 1028505A JP 2850589 A JP2850589 A JP 2850589A JP 2700910 B2 JP2700910 B2 JP 2700910B2
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、新規なベンズアミド化合物を提供するも
のである。本発明により提供される化合物はほ乳動物の
消化管の運動を促進する作用を持っている。従って、当
該分野における医療用薬物として使用されるものであ
る。
のである。本発明により提供される化合物はほ乳動物の
消化管の運動を促進する作用を持っている。従って、当
該分野における医療用薬物として使用されるものであ
る。
(従来の技術) ベンズアミド化合物は、神経弛緩、鎮静、制吐、抗腫
瘍作用等、中枢神経系に作用してすぐれた効果を示す薬
物として注目されている。
瘍作用等、中枢神経系に作用してすぐれた効果を示す薬
物として注目されている。
この系の化合物の中でメトクロプラミドと呼ばれてい
る化合物は、胃の運動を促進し、嘔吐を抑制する薬物と
して使用されている。又、スルピリドと呼ばれている化
合物は十二指腸潰瘍治療、精神科領域における治療に使
用されているところである。
る化合物は、胃の運動を促進し、嘔吐を抑制する薬物と
して使用されている。又、スルピリドと呼ばれている化
合物は十二指腸潰瘍治療、精神科領域における治療に使
用されているところである。
これら化合物は、中枢神経系に作用して、特徴ある効
能を発揮していると見られているものであるところ、時
として、錐体外路症状や、内分泌機能異常を起こし、好
ましくない作用を示すことがある。
能を発揮していると見られているものであるところ、時
として、錐体外路症状や、内分泌機能異常を起こし、好
ましくない作用を示すことがある。
中枢神経系に作用せず、作用点が末梢性であるとき、
副作用として現われる好ましくない症状は少なくなると
考えられ、かかる観点から好ましい作用だけを示す薬物
が探求されている。トリメトベンズアムドの消化管運動
賦活剤に係る出願は公知化合物の新規用途を発見したも
のとして注目される(特開昭64−9933)。
副作用として現われる好ましくない症状は少なくなると
考えられ、かかる観点から好ましい作用だけを示す薬物
が探求されている。トリメトベンズアムドの消化管運動
賦活剤に係る出願は公知化合物の新規用途を発見したも
のとして注目される(特開昭64−9933)。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、消化管の運動機能の低下を回復し、胃部不
快感や、腹部膨張満感などの不定愁訴症状を解消するた
めの、次式(I)で示される新規な薬物を提供するもの
である。
快感や、腹部膨張満感などの不定愁訴症状を解消するた
めの、次式(I)で示される新規な薬物を提供するもの
である。
(式中Rは から選ばれる基を示す) (問題点を解決するための手段) 本発明によって提供される化合物は次のようにして造
られる。即ち、 式(II) で示される化合物又はその反応性誘導体と式H2NR(式中
Rは から選ばれる基を示す) で示されるアミンとを適宜溶媒中反応させる。反応は、
ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ピリジン、トリエチルアミン、ジメ
チルアニリンなど反応に関与しない溶媒中で行なわれ、
カルボキシル基遊離のままで反応するときは縮合剤N,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド,1,1′−スルフ
ィニルジイミダゾール、チオニルクロリド、オキシ塩化
燐、三塩化燐などを使用して行なうのがよい。反応性誘
導体を用いて反応を行なうときは、酸ハライド、炭酸モ
ノエステルとの混合酸無水物、p−ニトロフェノールと
の活性エステルなどの反応性誘導体にして用いるのがよ
い。あるいはまた、式H2NRで示されるアミンを塩化チオ
ニル、酸塩化燐、オキシ塩化燐などで反応性誘導体に変
えて、これと式(II)で示される化合物とを反応させる
方法をとることもできる。
られる。即ち、 式(II) で示される化合物又はその反応性誘導体と式H2NR(式中
Rは から選ばれる基を示す) で示されるアミンとを適宜溶媒中反応させる。反応は、
ベンゼン、トルエン、アセトニトリル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン、ピリジン、トリエチルアミン、ジメ
チルアニリンなど反応に関与しない溶媒中で行なわれ、
カルボキシル基遊離のままで反応するときは縮合剤N,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド,1,1′−スルフ
ィニルジイミダゾール、チオニルクロリド、オキシ塩化
燐、三塩化燐などを使用して行なうのがよい。反応性誘
導体を用いて反応を行なうときは、酸ハライド、炭酸モ
ノエステルとの混合酸無水物、p−ニトロフェノールと
の活性エステルなどの反応性誘導体にして用いるのがよ
い。あるいはまた、式H2NRで示されるアミンを塩化チオ
ニル、酸塩化燐、オキシ塩化燐などで反応性誘導体に変
えて、これと式(II)で示される化合物とを反応させる
方法をとることもできる。
又、本発明により提供される化合物はアミノ基を含ん
だ化合物であるので、酸付加塩が考えられるところ、薬
理学的に許容される酸付加塩として、塩酸塩、洒石酸
塩、蓚酸塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエ
ンスルホン酸塩などが例示される。
だ化合物であるので、酸付加塩が考えられるところ、薬
理学的に許容される酸付加塩として、塩酸塩、洒石酸
塩、蓚酸塩、乳酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエ
ンスルホン酸塩などが例示される。
かくして得られる本発明目的化合物は消化管の運動促
進をはかる精神を持つものとし有用なものである。
進をはかる精神を持つものとし有用なものである。
得られた化合物について中枢神経への作用と胃腸運動
への影響が、次に示す方法で確かめられた。
への影響が、次に示す方法で確かめられた。
イ)アポモルヒネ誘導嘔吐に対する制吐作用雄性の雑種
成犬(体重7.0〜10.0kg)を用いた。検体1mg/kgを皮下
投与して直ちに固形飼料(クレアCD−5)50gを与え
た。その30分後にアポモルヒネ(Sigma)0.1mg/kgを皮
下投与し、アポモルヒネによって誘導される嘔吐が制御
されるか否かを30分間にわたり観察した。嘔吐が制御さ
れたものは+、抑制されなかったものは−とした。
成犬(体重7.0〜10.0kg)を用いた。検体1mg/kgを皮下
投与して直ちに固形飼料(クレアCD−5)50gを与え
た。その30分後にアポモルヒネ(Sigma)0.1mg/kgを皮
下投与し、アポモルヒネによって誘導される嘔吐が制御
されるか否かを30分間にわたり観察した。嘔吐が制御さ
れたものは+、抑制されなかったものは−とした。
ロ)犬の胃腸運動に対する作用 予め胃および腸にフォース・トランスジューサーを縫
着させた雑種成犬(10〜15kg)に、検体0.5〜.0mg/kgを
静脈内、又は1.0〜2.0mg/kgを経口投与し、消化管の運
動を無麻酔下、又は麻酔下で観察した。消化管運動に対
する作用の評価は、メトクロプラミドと同程度の作用の
強さを++とし、それより弱い作用のみられたものを
+、強い作用のみられたものを+++とし、まったく作
用のみられなかったものを−とした。
着させた雑種成犬(10〜15kg)に、検体0.5〜.0mg/kgを
静脈内、又は1.0〜2.0mg/kgを経口投与し、消化管の運
動を無麻酔下、又は麻酔下で観察した。消化管運動に対
する作用の評価は、メトクロプラミドと同程度の作用の
強さを++とし、それより弱い作用のみられたものを
+、強い作用のみられたものを+++とし、まったく作
用のみられなかったものを−とした。
ハ)モルモット摘出胃標本に対する作用 モルモットより胃を摘出し、幽門部の粘膜及び漿膜を
除去した切片を、クレブス・リンガー液中に輪状筋方向
に懸垂し、張力の変化を、トランスジューサーを介し等
尺的に測定した。
除去した切片を、クレブス・リンガー液中に輪状筋方向
に懸垂し、張力の変化を、トランスジューサーを介し等
尺的に測定した。
各検体10-4Mを適用したときの収縮高の平均(n=3
〜5)を求めて、活性の強さの指標とした。高濃度K イ
オン収縮を1000とし、薬物による収縮を相対比として算
出した。
〜5)を求めて、活性の強さの指標とした。高濃度K イ
オン収縮を1000とし、薬物による収縮を相対比として算
出した。
ニ)Balloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対す
る作用 1晩絶食したラット(体重200〜250g)を軽エーテル
麻酔下、胃内にゴム製Balloonを挿入し、Balloon−pres
sure transducer法にて胃運動を測定した。胃運動は積
分計を用いて運動量(motilty index)として定量化し
た。検体は麻酔覚醒後胃運動が安定してから皮下投与し
た。
る作用 1晩絶食したラット(体重200〜250g)を軽エーテル
麻酔下、胃内にゴム製Balloonを挿入し、Balloon−pres
sure transducer法にて胃運動を測定した。胃運動は積
分計を用いて運動量(motilty index)として定量化し
た。検体は麻酔覚醒後胃運動が安定してから皮下投与し
た。
メトクロプラミド及びスルピリドを4mg/kg投与したと
きの値はそれぞれ3.1及び1.0であった。
きの値はそれぞれ3.1及び1.0であった。
以下に実施例を記述して具体的に本発明を説明する。
実施例 1 2,3,5−トリメトキシ安息香酸2.00gをテトラヒドロフ
ラン40mlに溶かし、氷水冷下1−ヒドロキシ−1H−ベン
ゾトリアゾール1.52g、N,N′−ジシクロヘキシカルボジ
イミド2.06g、4−アミノ−1,2−ジエチルピラゾリジン
1.44gを順次加え、室温で14時間撹拌した。
ラン40mlに溶かし、氷水冷下1−ヒドロキシ−1H−ベン
ゾトリアゾール1.52g、N,N′−ジシクロヘキシカルボジ
イミド2.06g、4−アミノ−1,2−ジエチルピラゾリジン
1.44gを順次加え、室温で14時間撹拌した。
不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。
濾液を静置してクロロホルム層を分離し、これに水を
加えて炭酸カリウムで中和した。
加えて炭酸カリウムで中和した。
クロロホルム層から、N−〔4−(1,2−ジエチルピ
ラゾリジニル)〕−2,3,5−トリメトキシベンズアミド
3.41gを得た。
ラゾリジニル)〕−2,3,5−トリメトキシベンズアミド
3.41gを得た。
得られた化合物3.41gをメタノール5mlに懸濁させ、冷
却下21%塩化水素イソプロピルエーテル溶液5mlを加
え、さらにイソプロピルエーテルを加え、析出物を濾取
してN−〔4−(1,2−ジエチルピラゾリジニル)〕−
2,3,5−トリメトキシベンズアミド・塩酸塩2.45gを得
た。
却下21%塩化水素イソプロピルエーテル溶液5mlを加
え、さらにイソプロピルエーテルを加え、析出物を濾取
してN−〔4−(1,2−ジエチルピラゾリジニル)〕−
2,3,5−トリメトキシベンズアミド・塩酸塩2.45gを得
た。
mp.124〜126℃(イソプロパノール) IR(Nujo1)cm-1: 3540,3450,3350,2500, 1670,1600 NMR(CDC13)δ(TMS,ppm): 13.5 (broad) 8.8 (broad d) 7.12(d) 6.64(d) 5.0 (m) 3.92(s) 3.86(s) 3.81(s) 3.8〜2.8(m) 1.32(t) アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − 犬の胃腸運動にする作用: + (無麻酔下 4.0mg/Kg i.v.) モルモット摘出胃標本に対する作用: 225 Balloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対する
作用: 1.2 実施例 2 2,3,5−トリメトキシ安息香酸1.00gをテトラヒドロフ
ラン20mlに溶かし、氷水冷下1−ヒドロキシ−1H−ベン
ゾトリアゾール0.76g、N,N′−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド1.03g、1−(2−アミノエチル)ピロリジン
0.57gを順次加え、室温で21時間撹拌した。
作用: 1.2 実施例 2 2,3,5−トリメトキシ安息香酸1.00gをテトラヒドロフ
ラン20mlに溶かし、氷水冷下1−ヒドロキシ−1H−ベン
ゾトリアゾール0.76g、N,N′−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド1.03g、1−(2−アミノエチル)ピロリジン
0.57gを順次加え、室温で21時間撹拌した。
不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。濾液を
静置して水溶液層を分離し、炭酸カリウムを加えて中和
した後、クロロホルムで抽出した。
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。濾液を
静置して水溶液層を分離し、炭酸カリウムを加えて中和
した後、クロロホルムで抽出した。
クロロホルム層からN−〔2−(1−ピロリジノ)エ
チル〕−2,3,5−トリメトキシベンズアミド1.45gを得
た。
チル〕−2,3,5−トリメトキシベンズアミド1.45gを得
た。
得られた化合物1.45gをメタノール5mlに溶解させ、冷
却下21%塩化水素イソプロピルエーテル溶液5mlを加
え、さらにイソプロピルエーテルを加え、分離する油状
物としてN−〔2−ピロリジノ)エチル〕−2,3,5−ト
リメトキシベンズアミド・塩酸塩1.19gを得た。
却下21%塩化水素イソプロピルエーテル溶液5mlを加
え、さらにイソプロピルエーテルを加え、分離する油状
物としてN−〔2−ピロリジノ)エチル〕−2,3,5−ト
リメトキシベンズアミド・塩酸塩1.19gを得た。
IR(Neat)cm-1: 3380,2620,2500,1670 アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − 犬の胃腸運動に対する作用: + (麻酔下 3.0mg/Kg i.v.) モルモット摘出胃標本に対する作用: 254 Bolloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対する
作用: 1.0 実施例 3 2,3,5−トリメトキシ安息香酸1.00gをテトラヒドロフ
ラン20mlに溶かし、氷水冷下1−ヒドロキシ−1H−ベン
ゾトリアゾール0.76g、N,N′−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド1.03g、1−(2−アミノエチル)モルホリン
0.65gを順次加え、水温で15時間撹拌した。
作用: 1.0 実施例 3 2,3,5−トリメトキシ安息香酸1.00gをテトラヒドロフ
ラン20mlに溶かし、氷水冷下1−ヒドロキシ−1H−ベン
ゾトリアゾール0.76g、N,N′−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド1.03g、1−(2−アミノエチル)モルホリン
0.65gを順次加え、水温で15時間撹拌した。
不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。濾液を
静置して水溶液層を分離し、炭酸カリウムを加えて中和
した後、クロロホルムで抽出した。
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。濾液を
静置して水溶液層を分離し、炭酸カリウムを加えて中和
した後、クロロホルムで抽出した。
クロロホルム層からN−〔2−(1−モルホリノ)エ
チル〕−2,3,5−トリメトキシベンズアミド1.52gを得
た。
チル〕−2,3,5−トリメトキシベンズアミド1.52gを得
た。
得られた化合物1.52gをメタノール5mlに溶解させ、冷
却下21%塩化水素イソプロピルエーテル溶液5mlを加
え、さらにイソプロピルエーテルを加え、析出物を濾取
してN−〔2−(1−モルホリノ)エチル〕−2,3,5−
トリメトキシベンズアミド・塩酸塩1.12gを得た。
却下21%塩化水素イソプロピルエーテル溶液5mlを加
え、さらにイソプロピルエーテルを加え、析出物を濾取
してN−〔2−(1−モルホリノ)エチル〕−2,3,5−
トリメトキシベンズアミド・塩酸塩1.12gを得た。
mp. 128〜131℃ IR(Nujo1)cm-1: 3380,2460,1655,1610 アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − モルモット摘出胃標本に対する作用: 62 Balloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対する
作用: 1.6 参考例 4 N−(1−エチル−2−ピロリジニルメチル)−2−
ニトロ−3,5,6−トリメトキシベンズアミド4.00gを酢酸
40mlと無水酢酸40mlの混合液に溶解させ、5%Pd−c
(50%wet)0.80gを加えた常温、常圧で水添した。
作用: 1.6 参考例 4 N−(1−エチル−2−ピロリジニルメチル)−2−
ニトロ−3,5,6−トリメトキシベンズアミド4.00gを酢酸
40mlと無水酢酸40mlの混合液に溶解させ、5%Pd−c
(50%wet)0.80gを加えた常温、常圧で水添した。
触媒を濾別した後、溶媒を留去した。残渣にクロロホ
ルムと水を加え、塩酸酸性として水層を分離し、炭酸カ
リウムを加えて中和した後、クロロホルムで抽出した。
ルムと水を加え、塩酸酸性として水層を分離し、炭酸カ
リウムを加えて中和した後、クロロホルムで抽出した。
クロロホルム層からN−(1−エチル−2−ピロリジ
ニルメチル)−2−アセチルアミノ−3,5,6−トリメト
キシベンズアミド3.60gを得た。
ニルメチル)−2−アセチルアミノ−3,5,6−トリメト
キシベンズアミド3.60gを得た。
mp. 153〜155℃ (トルエン) IR(Nujo1)cm-1: 3300,1670,1650 NMR(CDC13δ(TMS,ppm): 8.0 (broad s) 6.8 (broad t) 6.50(s) 3.9〜1.3(m) 3.86(s) 3.76(s) 2.07(s) 1.07(t) アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − Balloon法による無麻酔下でのラット胃運動に対する
作用: 1.2 参考例 5 2−(ブタン−2−オン−3−イル)オキシ−3,5−
ジメトキシ安息香酸1.50gをテトラヒドロフラン25mlに
溶かし、氷水冷下1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾ
ール0.94g、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド1.
27g、2−アミノメチル−1−エチルピロリジン0.79gを
順次加え、室温で14時間撹拌した。
作用: 1.2 参考例 5 2−(ブタン−2−オン−3−イル)オキシ−3,5−
ジメトキシ安息香酸1.50gをテトラヒドロフラン25mlに
溶かし、氷水冷下1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾ
ール0.94g、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド1.
27g、2−アミノメチル−1−エチルピロリジン0.79gを
順次加え、室温で14時間撹拌した。
不溶物を濾別後、濾液を濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。濾液を
炭酸カリウムで中和してクロロホルム層から、N−(1
−エチル−2−ピロリジニルメチル)−2−(ブタン−
2−オン−3−イル)オキシ−3,5−ジメトキシベンズ
アミド2.14gを得た。
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。濾液を
炭酸カリウムで中和してクロロホルム層から、N−(1
−エチル−2−ピロリジニルメチル)−2−(ブタン−
2−オン−3−イル)オキシ−3,5−ジメトキシベンズ
アミド2.14gを得た。
得られた化合物2.14gをクロロホルム2.5mlに溶解し、
冷却下16.3%塩化水素イソプロピルエーテル溶液2.5ml
を加え、分離する油状物としてN−(1−エチル−2−
ピロジニルメチル)−2−(ブタン−2−オン−3−イ
ル)オキシ−3,5−ジメトキシベンズアミド・塩酸塩1.4
9gを得た。
冷却下16.3%塩化水素イソプロピルエーテル溶液2.5ml
を加え、分離する油状物としてN−(1−エチル−2−
ピロジニルメチル)−2−(ブタン−2−オン−3−イ
ル)オキシ−3,5−ジメトキシベンズアミド・塩酸塩1.4
9gを得た。
IR(Neat)cm-1: 3440,2660,1730,1650, 1600,1535,1355 NMR(CDC13)δ(TMS,ppm) 12.1 (br, 1H) 9.03 (br, 1H) 7.1〜6.5(m , 2H) 4.8 (m , 1H) 4.1〜1.9(m , 20H) 1.7〜1.2(m , 6H) アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − モルモット摘出胃標本に対する作用: 279 参考例 6 2−クロロ−6−ニトロ−3,5−ジメトキシ安息香酸
1.50gをテトラヒドロフラン20mlに溶かし、氷水冷下1
−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール0.93g、N,N′−
ジシクロヘキシルカルボジイミド1.27g、1−(2−ア
ミノエチル)ピロリジン0.71gを順次加え、室温で19時
間撹拌した。
1.50gをテトラヒドロフラン20mlに溶かし、氷水冷下1
−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール0.93g、N,N′−
ジシクロヘキシルカルボジイミド1.27g、1−(2−ア
ミノエチル)ピロリジン0.71gを順次加え、室温で19時
間撹拌した。
不溶物を濾別後、N,N−ジメチルルムアミドで洗浄
し、濾液と洗液を合わせて濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。
し、濾液と洗液を合わせて濃縮し、残渣にクロロホルム
と水を加え、塩酸酸性にして析出物を濾別した。
濾液を静置して水溶液層を分離し、トルエンで洗浄
後、炭酸カリウムで中和した。
後、炭酸カリウムで中和した。
クロロホルム層から、N−〔2−(1−ピロリジノ)
エチル〕−2−クロロ−6−ニトロ−3,5−ジメトキシ
ベンズアミド2.04gを得た。
エチル〕−2−クロロ−6−ニトロ−3,5−ジメトキシ
ベンズアミド2.04gを得た。
得られた化合物2.04gをメタノール 10mlに懸濁させ、
冷却下16.3%塩化水素イソプロピルエーテル溶液5mlを
加え、析出物を濾取してN−〔2−(1−ピロリジノ)
エチル〕−2−クロロ−6−ニトロ−3,5−ジメトキシ
ベンズアミド・塩酸塩1.69gを得た。
冷却下16.3%塩化水素イソプロピルエーテル溶液5mlを
加え、析出物を濾取してN−〔2−(1−ピロリジノ)
エチル〕−2−クロロ−6−ニトロ−3,5−ジメトキシ
ベンズアミド・塩酸塩1.69gを得た。
mp. 199〜202℃(dec. ) (エタノール/メタノー
ル) IR(Nujo1)cm-1: 3180,2620,1680, 1530, 1350 NMR(DMSO−d6)δ(TMS,ppm) 11.4 (broad) 9.19(broad t) 7.06(s) 4.02(s) 3.98(s) 3.9〜1.7(m) アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − 犬の胃腸運動に対する作用: +++ (無麻酔下 0.25mg/Kg i.v.) モルモット摘出胃標本に対する作用: 421 参考例 7 2−ニトロ−3−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香酸
4.30gをテトラヒドロフラン83mlに溶解し、氷水冷下1
−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール3.18g、N,N′−
ジシクロヘキシカルボジイミド4.37g、N,N−ジエチルエ
チレンジアミン2.15gを順次加え、室温で14時間撹拌し
た。
ル) IR(Nujo1)cm-1: 3180,2620,1680, 1530, 1350 NMR(DMSO−d6)δ(TMS,ppm) 11.4 (broad) 9.19(broad t) 7.06(s) 4.02(s) 3.98(s) 3.9〜1.7(m) アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − 犬の胃腸運動に対する作用: +++ (無麻酔下 0.25mg/Kg i.v.) モルモット摘出胃標本に対する作用: 421 参考例 7 2−ニトロ−3−ヒドロキシ−5−メトキシ安息香酸
4.30gをテトラヒドロフラン83mlに溶解し、氷水冷下1
−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール3.18g、N,N′−
ジシクロヘキシカルボジイミド4.37g、N,N−ジエチルエ
チレンジアミン2.15gを順次加え、室温で14時間撹拌し
た。
不溶物を濾別後メタノールで洗浄し、濾液と洗液を合
わせて濃縮し、残渣にクロロホルムを加え、ソックスレ
ー抽出器で連続抽出した。抽出液を濃縮してN−(N,N
−ジエチルアミノエチル)−2−ニトロ−3−ヒドロキ
シ−5−メトキシベンズアミド6.20gを得た。得られた
化合物6.20gを水80mlに懸濁させ、1N−塩酸40mlを加え
て不溶物を濾別した。濾液を濃縮乾固してN−(N,N−
ジエチルアミノエチル)−2−ニトロ−3−ヒドロキシ
−5−メトキシベンズアミド・塩酸塩3.80gを得た。
わせて濃縮し、残渣にクロロホルムを加え、ソックスレ
ー抽出器で連続抽出した。抽出液を濃縮してN−(N,N
−ジエチルアミノエチル)−2−ニトロ−3−ヒドロキ
シ−5−メトキシベンズアミド6.20gを得た。得られた
化合物6.20gを水80mlに懸濁させ、1N−塩酸40mlを加え
て不溶物を濾別した。濾液を濃縮乾固してN−(N,N−
ジエチルアミノエチル)−2−ニトロ−3−ヒドロキシ
−5−メトキシベンズアミド・塩酸塩3.80gを得た。
mp. 197〜198.5℃ (エタノール) IR(Nujo1)cm-1: 3350,2700,1670,1610 1520,1335 NMR(DMSO−d6)δ(TMS,ppm) 10.7 (broad) 9.08(broad t) 6.81(s) 3.83(s) 3.8〜2.9(m) 1.26(t) アポモルヒネ嘔吐に対する制吐作用: − Balloon法による無麻酔下でのラット胃腸運動に対す
る作用: 0.9
る作用: 0.9
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田上 広幸 兵庫県伊丹市千僧5丁目41番地 帝国化 学産業株式会社内 (72)発明者 高瀬 大道 兵庫県伊丹市千僧5丁目41番地 帝国化 学産業株式会社内 (72)発明者 西岡 敬三 兵庫県伊丹市千僧5丁目41番地 帝国化 学産業株式会社内 審査官 冨永 保 (56)参考文献 特開 昭47−34241(JP,A) 特開 昭64−68353(JP,A)
Claims (1)
- 【請求項1】式 (式中Rは から選ばれる基を示す) で表されるベンズアミド化合物及びその薬理学的に許容
される酸付加塩
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1028505A JP2700910B2 (ja) | 1989-02-07 | 1989-02-07 | ベンズアミド誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1028505A JP2700910B2 (ja) | 1989-02-07 | 1989-02-07 | ベンズアミド誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02207069A JPH02207069A (ja) | 1990-08-16 |
JP2700910B2 true JP2700910B2 (ja) | 1998-01-21 |
Family
ID=12250537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1028505A Expired - Fee Related JP2700910B2 (ja) | 1989-02-07 | 1989-02-07 | ベンズアミド誘導体 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2700910B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3065506B2 (ja) | 1995-04-03 | 2000-07-17 | 株式会社資生堂 | ピラゾリジン誘導体及びラジカルスカベンジャー、脳梗塞抑制剤、脳浮腫抑制剤 |
JP4150435B2 (ja) * | 1996-04-18 | 2008-09-17 | 株式会社資生堂 | アルキレンジアミン誘導体及び抗潰瘍剤、抗菌剤 |
JP4113602B2 (ja) * | 1997-04-04 | 2008-07-09 | 株式会社資生堂 | ピロリジン誘導体及び抗潰瘍剤、抗菌剤 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2618243B2 (ja) * | 1987-09-08 | 1997-06-11 | 帝国化学産業株式会社 | ベンズアミド誘導体 |
-
1989
- 1989-02-07 JP JP1028505A patent/JP2700910B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02207069A (ja) | 1990-08-16 |
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