JP2582960B2 - 作物の選別用搬送装置 - Google Patents
作物の選別用搬送装置Info
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば人参や大根その
他の長物野菜等の被搬送作物を、貯溜部から取り出し
て、順次、後工程の計測装置に搬送して、自動で計測選
別できるようにした搬送装置に係わり、詳しくは、貯溜
部から作物を順次載置搬出する搬出装置と、この搬出装
置から送りだされた作物を１個づつ所定姿勢で次工程の
計量選別部に送り出す順送り載置搬送装置とを備えた作
物の選別用搬送装置に関する。
他の長物野菜等の被搬送作物を、貯溜部から取り出し
て、順次、後工程の計測装置に搬送して、自動で計測選
別できるようにした搬送装置に係わり、詳しくは、貯溜
部から作物を順次載置搬出する搬出装置と、この搬出装
置から送りだされた作物を１個づつ所定姿勢で次工程の
計量選別部に送り出す順送り載置搬送装置とを備えた作
物の選別用搬送装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】上記作物の選別用搬送装置において、従
来では、作物を貯溜する貯溜ホッパーの一側部から無端
回動ベルトの外周面に所定ピッチで係止突起を形成した
搬送コンベアにより、作物を順次１個づつ係止突起上に
掬い上げ載置して斜め上方に搬出するよう構成し、その
搬送下手側の搬送途中において、作物を１個づつ載置し
た状態で上下動して、後工程に送り出す放出具を設ける
構成のものが考えられた。
来では、作物を貯溜する貯溜ホッパーの一側部から無端
回動ベルトの外周面に所定ピッチで係止突起を形成した
搬送コンベアにより、作物を順次１個づつ係止突起上に
掬い上げ載置して斜め上方に搬出するよう構成し、その
搬送下手側の搬送途中において、作物を１個づつ載置し
た状態で上下動して、後工程に送り出す放出具を設ける
構成のものが考えられた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
造においては、前記搬送コンベアから連続的に連なって
作物が搬送されるその搬送途中において、前記放出具が
上下動して１個づつ作物を放出する構成であるから、搬
送能率を上げるためには、放出具の駆動速度を高速にす
る必要があるが、そうすると作物が損傷するおそれがあ
り、無闇に駆動速度を速くすることができない欠点があ
り、又、放出具上に誤って２個づつ作物が載置されるお
それもあって確実に１個づつ作物が載置されるとは限ら
ずこの点でも改善の余地があった。本発明は上記不具合
点を解消することを目的としている。
造においては、前記搬送コンベアから連続的に連なって
作物が搬送されるその搬送途中において、前記放出具が
上下動して１個づつ作物を放出する構成であるから、搬
送能率を上げるためには、放出具の駆動速度を高速にす
る必要があるが、そうすると作物が損傷するおそれがあ
り、無闇に駆動速度を速くすることができない欠点があ
り、又、放出具上に誤って２個づつ作物が載置されるお
それもあって確実に１個づつ作物が載置されるとは限ら
ずこの点でも改善の余地があった。本発明は上記不具合
点を解消することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴構成は、冒
頭に記載した作物の選別用搬送装置において、被搬送作
物とほぼ同一幅の上部側作物載置面を、被搬送作物の搬
送作物の搬送下手側ほど下方に位置する傾斜姿勢に構成
した搬送体を、作物搬送方向に沿って複数並列配備し、
かつ、各搬送体を所定ピッチで上下動させる駆動機構を
設けるとともに、隣接する各搬送体同士が背反的に上下
動するよう駆動タイミングを設定して前記順送り載置搬
送装置を構成し、この順送り載置搬送装置の横側部にそ
の搬送速度とほぼ同一の速度で移動して被搬送作物に接
当作用するガイド部材を配設するとともに、このガイド
部材の搬送終端部よりも搬送下手側に位置する前記各搬
送体には、各作物載置面における傾斜上部側箇所の前記
ガイド部材側の一部を除く他の部分に被搬送作物に滑り
抵抗を与える軟質材から成る表層材を付設し、かつ、前
記ガイド部材の搬送終端部よりも搬送下手側に位置する
前記各搬送体の左右両横外方側には、これらの搬送体か
ら落下した被搬送作物を受け止め支持する受け止め部を
配設してある点にある。
頭に記載した作物の選別用搬送装置において、被搬送作
物とほぼ同一幅の上部側作物載置面を、被搬送作物の搬
送作物の搬送下手側ほど下方に位置する傾斜姿勢に構成
した搬送体を、作物搬送方向に沿って複数並列配備し、
かつ、各搬送体を所定ピッチで上下動させる駆動機構を
設けるとともに、隣接する各搬送体同士が背反的に上下
動するよう駆動タイミングを設定して前記順送り載置搬
送装置を構成し、この順送り載置搬送装置の横側部にそ
の搬送速度とほぼ同一の速度で移動して被搬送作物に接
当作用するガイド部材を配設するとともに、このガイド
部材の搬送終端部よりも搬送下手側に位置する前記各搬
送体には、各作物載置面における傾斜上部側箇所の前記
ガイド部材側の一部を除く他の部分に被搬送作物に滑り
抵抗を与える軟質材から成る表層材を付設し、かつ、前
記ガイド部材の搬送終端部よりも搬送下手側に位置する
前記各搬送体の左右両横外方側には、これらの搬送体か
ら落下した被搬送作物を受け止め支持する受け止め部を
配設してある点にある。
【０００５】
【作用】搬出装置により搬送されてきた作物は、搬送体
の上下動運動により載置作物がその傾斜に沿って搬送下
手側の搬送体に順次移載されて行く。このとき、各搬送
体は隣接するもの同士が背反的に上下動するので、１個
の搬送体上の載置されている作物だけが下手側の搬送体
上に移動するが、この搬送体は幅が作物幅とほぼ同一で
あるので、上記したような移載作動を複数回繰り返すこ
とにより、搬送終端部においては、搬送体上に１個の作
物だけが載置されることになって後工程の計量選別部に
は１個づつ送り出されることになる。又、搬送体の作物
載置面に表層材を付設してあるので、被搬送作物は滑る
ことなく、転がりながら、円滑に移載されていくことに
なり、搬送姿勢が安定となる。しかも、上記各搬送体上
での移載作動がなされる際に、被搬送作物が複数の搬送
体に亘って載置される縦長状態で載置されているような
場合、前記ガイド部材の接当案内しながら搬送体の横一
側部から外方に落下するのを防止して、搬送効率を高
め、その接当案内経路の搬送下手側においても依然と縦
長状態にある被搬送作物が上記表層材による摩擦作用を
受けず、スムーズに外方側に位置する受け止め部に落下
案内され、その後の工程での被搬送作物の停滞がなく、
円滑な搬送を行える。
の上下動運動により載置作物がその傾斜に沿って搬送下
手側の搬送体に順次移載されて行く。このとき、各搬送
体は隣接するもの同士が背反的に上下動するので、１個
の搬送体上の載置されている作物だけが下手側の搬送体
上に移動するが、この搬送体は幅が作物幅とほぼ同一で
あるので、上記したような移載作動を複数回繰り返すこ
とにより、搬送終端部においては、搬送体上に１個の作
物だけが載置されることになって後工程の計量選別部に
は１個づつ送り出されることになる。又、搬送体の作物
載置面に表層材を付設してあるので、被搬送作物は滑る
ことなく、転がりながら、円滑に移載されていくことに
なり、搬送姿勢が安定となる。しかも、上記各搬送体上
での移載作動がなされる際に、被搬送作物が複数の搬送
体に亘って載置される縦長状態で載置されているような
場合、前記ガイド部材の接当案内しながら搬送体の横一
側部から外方に落下するのを防止して、搬送効率を高
め、その接当案内経路の搬送下手側においても依然と縦
長状態にある被搬送作物が上記表層材による摩擦作用を
受けず、スムーズに外方側に位置する受け止め部に落下
案内され、その後の工程での被搬送作物の停滞がなく、
円滑な搬送を行える。
【０００６】
【発明の効果】従って、貯溜部から複数個重なり合って
搬出された場合であっても、後工程の計量選別部に対し
て確実に作物を１個づつ送り出すことができるととも
に、計量選別部に対して常に安定した姿勢で作物を送り
出すことができるので、計量精度が向上するものとなっ
た。しかも、搬送体の上下作動に起因して載置作物が横
側外方に落下し易い不安定な姿勢の被搬送作物を極力落
下させずに搬送しながら、後工程への受け渡し直前にお
いても依然として不安定なものだけを、効率よく落下さ
せるようにするので、作物の停滞が少なく搬送効率が向
上することとなる。
搬出された場合であっても、後工程の計量選別部に対し
て確実に作物を１個づつ送り出すことができるととも
に、計量選別部に対して常に安定した姿勢で作物を送り
出すことができるので、計量精度が向上するものとなっ
た。しかも、搬送体の上下作動に起因して載置作物が横
側外方に落下し易い不安定な姿勢の被搬送作物を極力落
下させずに搬送しながら、後工程への受け渡し直前にお
いても依然として不安定なものだけを、効率よく落下さ
せるようにするので、作物の停滞が少なく搬送効率が向
上することとなる。
【０００７】
【実施例】以下、実施例を図面に基いて説明する。図５
に人参、大根その他の作物を貯溜部から順次１個づつ搬
出して、計量選別し、各重量ランク毎に振り分けて選別
回収する作物の自動選別装置を示している。この選別装
置は、多数の作物を貯溜する貯溜ホッパー１（貯溜部の
一例）、この貯溜ホッパー１から作物を、順次、載置搬
出する搬出コンベア２（搬出装置の一例）、搬出された
被搬送作物Ｃを１個づつ後工程に送り出す順送り載置搬
送装置３、この順送り載置搬送装置３から送り出される
被搬送作物Ｃａを載置搬送しながら計量し、各重量ラン
ク別に複数の回収具４に選択的に仕分け回収する計量選
別装置５等を備えて構成してある。
に人参、大根その他の作物を貯溜部から順次１個づつ搬
出して、計量選別し、各重量ランク毎に振り分けて選別
回収する作物の自動選別装置を示している。この選別装
置は、多数の作物を貯溜する貯溜ホッパー１（貯溜部の
一例）、この貯溜ホッパー１から作物を、順次、載置搬
出する搬出コンベア２（搬出装置の一例）、搬出された
被搬送作物Ｃを１個づつ後工程に送り出す順送り載置搬
送装置３、この順送り載置搬送装置３から送り出される
被搬送作物Ｃａを載置搬送しながら計量し、各重量ラン
ク別に複数の回収具４に選択的に仕分け回収する計量選
別装置５等を備えて構成してある。
【０００８】前記搬出コンベア２は、図６、図７に示す
ように、上下一対のプーリ６，６に亘り無端回動ベルト
７を巻回するとともに、この無端回動ベルト７の外周面
に所定ピッチで係止突起８を形成して構成され、その搬
送始端部を貯溜ホッパー１に横一側に形成した切欠部を
通して底部に臨む状態で配設して、各係止突起８上の被
搬送作物Ｃを１個づつ横向きで載置して斜め上方に向け
て搬送するよう構成してある。又、この搬出コンベア２
の左右両側には、被搬送作物Ｃが横外方に落下するのを
防止するための縦壁９，９を形成してあり、各縦壁９，
９の上部に亘って、搬送経路上方側から載置作物が貯溜
ホッパー１に向けて落下するのを阻止するために、搬出
コンベア２の搬送経路上方を覆う透明合成樹脂製の保護
シート１０を架設してある。この保護シート１０の搬送
始端側は、円弧状に屈曲させて当て板１１を介してビス
止めして、例えば誤って作物が立姿勢で係止突起８上に
載置した状態で搬送しようとするときは、この円弧状屈
曲部１０ａに接当して姿勢を変更させるようにしてあ
る。
ように、上下一対のプーリ６，６に亘り無端回動ベルト
７を巻回するとともに、この無端回動ベルト７の外周面
に所定ピッチで係止突起８を形成して構成され、その搬
送始端部を貯溜ホッパー１に横一側に形成した切欠部を
通して底部に臨む状態で配設して、各係止突起８上の被
搬送作物Ｃを１個づつ横向きで載置して斜め上方に向け
て搬送するよう構成してある。又、この搬出コンベア２
の左右両側には、被搬送作物Ｃが横外方に落下するのを
防止するための縦壁９，９を形成してあり、各縦壁９，
９の上部に亘って、搬送経路上方側から載置作物が貯溜
ホッパー１に向けて落下するのを阻止するために、搬出
コンベア２の搬送経路上方を覆う透明合成樹脂製の保護
シート１０を架設してある。この保護シート１０の搬送
始端側は、円弧状に屈曲させて当て板１１を介してビス
止めして、例えば誤って作物が立姿勢で係止突起８上に
載置した状態で搬送しようとするときは、この円弧状屈
曲部１０ａに接当して姿勢を変更させるようにしてあ
る。
【０００９】前記計量選別装置５は、図８に示すよう
に、左右一対の無端回動チェーン１２，１２に亘り所定
ピッチで作物載置用受け皿１３を搬送方向の一側に偏っ
た位置の横軸芯周りで回動自在に架設し、架設部の反対
側箇所に形成した載置係合部１４が無端回動チェーン１
２に沿って配設したガイドレール１５に載置係止して、
所定載置姿勢を維持するよう構成してある。そして、ガ
イドレール１５の途中の適宜箇所を可動レール１５ａに
構成し、この可動レール１５ａを天秤アーム１６の一方
側に取付け、天秤アーム１６の他方側には、重量ランク
に対応した重り１７を取付けてあり、受け皿１３に載置
される被搬送作物Ｃの重量がこの重り１７よりも重いと
きは、可動レール１５ａが下方に下がり、受け皿１３が
下方に回動して載置作物を下方の案内シュート１８を介
して、無端回動チェーン１２の搬送方向に沿って横側部
に並列配備した回収具４のうち、対応するランクの回収
具４に落下回収するよう構成してある。又、いずれの回
収具４にも落下しなかった被搬送作物Ｃは搬送終端部か
ら案内シュート１９を介して、各回収具４に連なって並
列配備した収納具２０に落下案内するよう構成してあ
る。この収納具２０は、無端回動チェーン１２の搬送終
端位置よりも搬送上手側に入り込んだ状態で配設してあ
る。
に、左右一対の無端回動チェーン１２，１２に亘り所定
ピッチで作物載置用受け皿１３を搬送方向の一側に偏っ
た位置の横軸芯周りで回動自在に架設し、架設部の反対
側箇所に形成した載置係合部１４が無端回動チェーン１
２に沿って配設したガイドレール１５に載置係止して、
所定載置姿勢を維持するよう構成してある。そして、ガ
イドレール１５の途中の適宜箇所を可動レール１５ａに
構成し、この可動レール１５ａを天秤アーム１６の一方
側に取付け、天秤アーム１６の他方側には、重量ランク
に対応した重り１７を取付けてあり、受け皿１３に載置
される被搬送作物Ｃの重量がこの重り１７よりも重いと
きは、可動レール１５ａが下方に下がり、受け皿１３が
下方に回動して載置作物を下方の案内シュート１８を介
して、無端回動チェーン１２の搬送方向に沿って横側部
に並列配備した回収具４のうち、対応するランクの回収
具４に落下回収するよう構成してある。又、いずれの回
収具４にも落下しなかった被搬送作物Ｃは搬送終端部か
ら案内シュート１９を介して、各回収具４に連なって並
列配備した収納具２０に落下案内するよう構成してあ
る。この収納具２０は、無端回動チェーン１２の搬送終
端位置よりも搬送上手側に入り込んだ状態で配設してあ
る。
【００１０】前記順送り搬送装置３は、図２、図３に示
すように、被搬送作物Ｃとほぼ同一幅の上部側作物載置
面２１ａを、被搬送作物Ｃの搬送作物の搬送下手側ほど
下方に位置する傾斜姿勢に構成した搬送体２１を、作物
搬送方向に沿って複数並列配備し、かつ、各搬送体２１
を所定ピッチで上下動させる駆動機構２２を設けるとと
もに、隣接する各搬送体２１同士が背反的に上下動する
よう駆動タイミングを設定して構成してある。つまり、
図４に示すように、奇数番目の搬送体２１を第１グルー
プとして一体的に一定ピッチで往復上下動するよう構成
するとともに、偶数番目の搬送体２１を第２グループと
して一体的に一定ピッチで往復上下動するよう構成し、
各搬送体２１の下方位置に、偏芯クランク機構２３によ
り往復揺動する一対のＴ字形揺動部材２４，２４を設け
るとともに、前記第１グループの搬送体２１に連結され
る連結アーム２４ａを前記各揺動部材２４の天秤揺動端
の一方側に枢支し、第２グループの搬送体２１に連結さ
れる連結アーム２４ａを他方側に連結して、第１グルー
プと第２グループが背反的に上下動するように駆動タイ
ミングを設定して駆動機構２２を構成してある。又、各
搬送体２１の搬送幅を搬送始端部で広く形成し、終端部
側ほど狭くなるよう順次幅狭となるよう形成して、終端
部においては、搬送体２１上に１個の作物だけが載置さ
れるよう構成するとともに、各搬送体２１を搬送幅方向
に沿って少し傾斜させ、移送に伴って重なっている被搬
送作物Ｃを横ずれさせて１個づつ載置されるようにして
ある。そして、搬送終端位置の２個の搬送体２１の搬送
幅、即ち、搬送方向と直交する方向の幅を、それよりも
上手側の搬送体２１の搬送幅よりも大に設定し、終端の
搬送体２１Ａを薄い板状に形成するとともに、この終端
の搬送体２１Ａの下方側受け渡し箇所には、シート状の
弾性体４０を片持ち状に配設して、被搬送作物の受渡し
時に衝撃力が加わるのを防止してある。
すように、被搬送作物Ｃとほぼ同一幅の上部側作物載置
面２１ａを、被搬送作物Ｃの搬送作物の搬送下手側ほど
下方に位置する傾斜姿勢に構成した搬送体２１を、作物
搬送方向に沿って複数並列配備し、かつ、各搬送体２１
を所定ピッチで上下動させる駆動機構２２を設けるとと
もに、隣接する各搬送体２１同士が背反的に上下動する
よう駆動タイミングを設定して構成してある。つまり、
図４に示すように、奇数番目の搬送体２１を第１グルー
プとして一体的に一定ピッチで往復上下動するよう構成
するとともに、偶数番目の搬送体２１を第２グループと
して一体的に一定ピッチで往復上下動するよう構成し、
各搬送体２１の下方位置に、偏芯クランク機構２３によ
り往復揺動する一対のＴ字形揺動部材２４，２４を設け
るとともに、前記第１グループの搬送体２１に連結され
る連結アーム２４ａを前記各揺動部材２４の天秤揺動端
の一方側に枢支し、第２グループの搬送体２１に連結さ
れる連結アーム２４ａを他方側に連結して、第１グルー
プと第２グループが背反的に上下動するように駆動タイ
ミングを設定して駆動機構２２を構成してある。又、各
搬送体２１の搬送幅を搬送始端部で広く形成し、終端部
側ほど狭くなるよう順次幅狭となるよう形成して、終端
部においては、搬送体２１上に１個の作物だけが載置さ
れるよう構成するとともに、各搬送体２１を搬送幅方向
に沿って少し傾斜させ、移送に伴って重なっている被搬
送作物Ｃを横ずれさせて１個づつ載置されるようにして
ある。そして、搬送終端位置の２個の搬送体２１の搬送
幅、即ち、搬送方向と直交する方向の幅を、それよりも
上手側の搬送体２１の搬送幅よりも大に設定し、終端の
搬送体２１Ａを薄い板状に形成するとともに、この終端
の搬送体２１Ａの下方側受け渡し箇所には、シート状の
弾性体４０を片持ち状に配設して、被搬送作物の受渡し
時に衝撃力が加わるのを防止してある。
【００１１】前記順送り搬送装置３においては、被搬送
作物Ｃは搬送体２１の上方移動に伴って傾斜姿勢の作物
載置面２１ａにより搬送方向下手側の搬送体２１に乗り
移ることになり、このような乗り移り移動を順次繰り返
して被搬送作物Ｃが搬送されて行く。この時、下方に移
動する搬送体２１に乗り移る前の被搬送作物Ｃは、次の
搬送体２１の前面に受け止め支持されるので、分離が確
実に行われる。しかも、搬送体２１の幅は被搬送作物Ｃ
の幅とほぼ等しいので、このような乗り移り移動が複数
回繰り返されると、２個以上重なり合った被搬送作物Ｃ
は１個づつに均されて終端部では１個づつ確実に送り出
されることになる。
作物Ｃは搬送体２１の上方移動に伴って傾斜姿勢の作物
載置面２１ａにより搬送方向下手側の搬送体２１に乗り
移ることになり、このような乗り移り移動を順次繰り返
して被搬送作物Ｃが搬送されて行く。この時、下方に移
動する搬送体２１に乗り移る前の被搬送作物Ｃは、次の
搬送体２１の前面に受け止め支持されるので、分離が確
実に行われる。しかも、搬送体２１の幅は被搬送作物Ｃ
の幅とほぼ等しいので、このような乗り移り移動が複数
回繰り返されると、２個以上重なり合った被搬送作物Ｃ
は１個づつに均されて終端部では１個づつ確実に送り出
されることになる。
【００１２】前記搬出コンベア２の終端から落下した被
搬送作物Ｃを、被搬送作物Ｃが搬送体２１の載置搬送姿
勢に沿う姿勢で流下案内させる案内シュート２５を介し
て搬送始端部の搬送体２１の傾斜上部側箇所に送り出す
よう構成して、重なり合った被搬送作物Ｃが、その重な
りが崩された状態で供給されるようにしてある。各搬送
体２１の搬送幅方向の高レベル側横側部には、その搬送
速度をほぼ同一速度で移動して被搬送作物Ｃに接当作用
する縦軸芯周りで回動する案内ベルト２７を搬送経路の
ほぼ全域に亘る範囲で配設してあり、前記案内シュート
２５の出口の傾斜低レベル側には、搬送下手側ほど搬送
体２１の低レベル側に向けて傾斜する姿勢で、長手方向
が搬送方向に沿う縦向き姿勢となっている被搬送作物Ｃ
の姿勢を横向き姿勢に変更させる合成樹脂製のガイド板
２８を配設し、このガイド板２８は搬送上手側の横軸芯
周りで上下揺動自在並びに傾斜角度を変更調節自在に取
付けてある。
搬送作物Ｃを、被搬送作物Ｃが搬送体２１の載置搬送姿
勢に沿う姿勢で流下案内させる案内シュート２５を介し
て搬送始端部の搬送体２１の傾斜上部側箇所に送り出す
よう構成して、重なり合った被搬送作物Ｃが、その重な
りが崩された状態で供給されるようにしてある。各搬送
体２１の搬送幅方向の高レベル側横側部には、その搬送
速度をほぼ同一速度で移動して被搬送作物Ｃに接当作用
する縦軸芯周りで回動する案内ベルト２７を搬送経路の
ほぼ全域に亘る範囲で配設してあり、前記案内シュート
２５の出口の傾斜低レベル側には、搬送下手側ほど搬送
体２１の低レベル側に向けて傾斜する姿勢で、長手方向
が搬送方向に沿う縦向き姿勢となっている被搬送作物Ｃ
の姿勢を横向き姿勢に変更させる合成樹脂製のガイド板
２８を配設し、このガイド板２８は搬送上手側の横軸芯
周りで上下揺動自在並びに傾斜角度を変更調節自在に取
付けてある。
【００１３】図１（イ）に示すように、前記案内ベルト
２７よりも搬送下手側の搬送終端部の位置する搬送体２
１の左右両側には、落下した被搬送作物Ｃを還元ベルト
２９上に流下案内する案内シュート３０（受け止め部の
一例）を配設し、還元ベルト２９に案内された被搬送作
物Ｃは貯溜ホッパー１に還元するよう構成してある。
尚、案内ベルト２７の配設部とは反対側の位置する案内
シュート３０は、順送り搬送装置３のほぼ搬送経路全域
に亘って設けてある。
２７よりも搬送下手側の搬送終端部の位置する搬送体２
１の左右両側には、落下した被搬送作物Ｃを還元ベルト
２９上に流下案内する案内シュート３０（受け止め部の
一例）を配設し、還元ベルト２９に案内された被搬送作
物Ｃは貯溜ホッパー１に還元するよう構成してある。
尚、案内ベルト２７の配設部とは反対側の位置する案内
シュート３０は、順送り搬送装置３のほぼ搬送経路全域
に亘って設けてある。
【００１４】尚、前記案内ベルト２７に対応する位置の
各搬送体２１の作物載置面２１ａの低レベル側箇所，前
記案内ベルト２７の作用面及び前記弾性体４０の表面に
は、被搬送作物Ｃの滑りに抵抗を与えて転がるように案
内する表層材３１を付設してある。この表層材３１は、
所謂、人工芝の如くシート面に弾性小突起を多数植設し
て構成してある。又、案内ベルト２７よりも搬送下手側
の搬送終端部の位置する搬送体２１には、各作物載置面
２１ａにおける傾斜上部側箇所の前記案内ベルト２７側
の一部を除く他の部分に被搬送作物に滑り抵抗を与える
軟質材から成る表層材３１を付設してある。つまり、図
１（ロ）に示すように、縦長状態で送られる被搬送作物
Ｃに対しては、表層材３１が接触しないようにして、こ
のような不安定な姿勢の被搬送作物Ｃをスムーズに前記
案内シュート３０に落下させるようにしてある。
各搬送体２１の作物載置面２１ａの低レベル側箇所，前
記案内ベルト２７の作用面及び前記弾性体４０の表面に
は、被搬送作物Ｃの滑りに抵抗を与えて転がるように案
内する表層材３１を付設してある。この表層材３１は、
所謂、人工芝の如くシート面に弾性小突起を多数植設し
て構成してある。又、案内ベルト２７よりも搬送下手側
の搬送終端部の位置する搬送体２１には、各作物載置面
２１ａにおける傾斜上部側箇所の前記案内ベルト２７側
の一部を除く他の部分に被搬送作物に滑り抵抗を与える
軟質材から成る表層材３１を付設してある。つまり、図
１（ロ）に示すように、縦長状態で送られる被搬送作物
Ｃに対しては、表層材３１が接触しないようにして、こ
のような不安定な姿勢の被搬送作物Ｃをスムーズに前記
案内シュート３０に落下させるようにしてある。
【００１５】〔別実施例〕前記案内シュート３０は、落
下作物を還元ベルト２９に流下案内するものに代えて、
回収箱構成にして、積載回収する構成としてもよい。
下作物を還元ベルト２９に流下案内するものに代えて、
回収箱構成にして、積載回収する構成としてもよい。
【００１６】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図１】順送り搬送装置の終端部を示す図
【図２】順送り搬送装置の平面図
【図３】順送り搬送装置の斜視図
【図４】順送り搬送装置の側面図
【図５】選別装置の全体側面図
【図６】搬出コンベアの側面図
【図７】搬出コンベアの一部斜視図
【図８】計量選別装置の平面図
１ 貯溜部 ２ 搬出装置 ３ 順送り載置搬送装置 ２１ 搬送体 ２１ａ 作物載置面 ２２ 駆動機構 ２７ ガイド部材 ３０ 受け止め部 ３１ 表層材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平５−8844（ＪＰ，Ａ) 実開 平５−5719（ＪＰ，Ｕ)
Claims (1)
- 【請求項１】 貯溜部（１）から作物を順次載置搬出す
る搬出装置（２）と、この搬出装置（２）から送りださ
れた作物を１個づつ所定姿勢で次工程に送り出す順送り
載置搬送装置（３）とを備えた作物の選別用搬送装置で
あって、被搬送作物とほぼ同一幅の上部側作物載置面
（２１ａ）を、被搬送作物の搬送作物の搬送下手側ほど
下方に位置する傾斜姿勢に構成した搬送体（２１）を、
作物搬送方向に沿って複数並列配備し、かつ、各搬送体
（２１）を所定ピッチで上下動させる駆動機構（２２）
を設けるとともに、隣接する各搬送体（２１）同士が背
反的に上下動するよう駆動タイミングを設定して前記順
送り載置搬送装置（３）を構成し、この順送り載置搬送
装置（３）の横側部にその搬送速度とほぼ同一の速度で
移動して被搬送作物に接当作用するガイド部材（２７）
を配設するとともに、このガイド部材（２７）の搬送終
端部よりも搬送下手側に位置する前記各搬送体（２１）
には、各作物載置面（２１ａ）における傾斜上部側箇所
の前記ガイド部材（２７）側の一部を除く他の部分に被
搬送作物に滑り抵抗を与える軟質材から成る表層材（３
１）を付設し、かつ、前記ガイド部材（２７）の搬送終
端部よりも搬送下手側に位置する前記各搬送体（２１）
の左右両横外方側には、これらの搬送体（２１）から落
下した被搬送作物を受け止め支持する受け止め部（３
０）を配設してある作物の選別用搬送装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3166574A JP2582960B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 作物の選別用搬送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3166574A JP2582960B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 作物の選別用搬送装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH058831A JPH058831A (ja) | 1993-01-19 |
| JP2582960B2 true JP2582960B2 (ja) | 1997-02-19 |
Family
ID=15833793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3166574A Expired - Fee Related JP2582960B2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 作物の選別用搬送装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2582960B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11612221B2 (en) | 2020-01-22 | 2023-03-28 | Ykk Corporation | Slider and slider assembling method |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN1292299C (zh) | 2001-06-29 | 2006-12-27 | 西铁城时计株式会社 | 液晶显示板及其制造方法 |
| CN104891154B (zh) * | 2015-05-22 | 2017-05-03 | 安阳工学院 | 一种画笔的电动快速排序装置及方法 |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP3166574A patent/JP2582960B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US11612221B2 (en) | 2020-01-22 | 2023-03-28 | Ykk Corporation | Slider and slider assembling method |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH058831A (ja) | 1993-01-19 |
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| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |