JP2568528B2 - 信号記録再生装置 - Google Patents

信号記録再生装置

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JP2568528B2
JP2568528B2 JP62000770A JP77087A JP2568528B2 JP 2568528 B2 JP2568528 B2 JP 2568528B2 JP 62000770 A JP62000770 A JP 62000770A JP 77087 A JP77087 A JP 77087A JP 2568528 B2 JP2568528 B2 JP 2568528B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、コンパクトディスクと呼ばれるオーディオ
用記録媒体,レーザーディスクやビデオディスクと呼ば
れる映像用記録媒体,光ディスクファイルと呼ばれるコ
ンピュータなどの情報処理機器用記録媒体等を再生する
際に、記録媒体の有する欠陥の影響を回避する信号記録
再生装置に関するものである。
従来の技術 コンパクトディスク等の光ディスクにはピットと呼ば
れる信号情報を表す凹みがあるが、従来のアナログレコ
ードのような案内溝はないので信号再生を行うためには
アナログレコードの場合とは異なった制御を施さねばな
らない。すなわち記録媒体の有する情報を拾ってゆくた
めに、ピットにレーザー光を集束させるフォーカスサー
ボと呼ばれる制御と、ピットの列を正しくなぞってゆく
ためのトラッキングサーボと呼ばれる制御が必要であ
る。
これら二つの制御は、記録媒体である光ディスクに入
射されたレーザー光が光ディスク面で反射された光を集
光して作成されるトラッキングエラー信号と呼ばれる信
号とフォーカスエラー信号と呼ばれる制御信号とを基に
行われる。記録媒体である光ディスクには製造過程上で
生じる欠陥や使用上で生じる傷などの欠陥がつきもので
あり、これらの欠陥が災いして光ディスクに入射された
レーザー光が光ディスク面で正しく反射されなくなって
しまう。これらの欠陥が許容できぬほどに大きい場合に
はトラッキングエラー信号とフォーカスエラー信号とが
大きく乱されて光ディスク上のピットが正しく読めなく
なり、音楽などの再生信号が途切れたり、大きなノイズ
が発生したりしてしまうこととなる。
以上のような不都合を解決すべく従来より次のような
記録信号再生装置が知られている。以下図面を参照しな
がら説明を行う。
第5図は従来の記録信号再生装置の全体構成を示すブ
ロック図である。1は記録媒体、2は再生手段、3は検
知手段、4は制御手段である。記録媒体1はコンパクト
ディスクと呼ばれるオーディオ用記録媒体,レーザーデ
ィスクやビデオディスクと呼ばれる映像用記録媒体,光
ディスクファイルと呼ばれるコンピュータなどの情報処
理機器用記録媒体等である。再生手段2は記録媒体1を
駆動して記録媒体1の有する情報を再生する手段で、コ
ンパクトディスクを記録媒体1として用いた場合、音楽
信号等の出力が得られる。検知手段3は再生手段2から
得られるトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信
号等や、記録媒体1の有する欠陥の発生によって生じる
記録再生装置の音楽信号等の出力信号に混入するノイズ
を外部へ出力しないためのミューティング信号等のエラ
ー検出信号の発生を検知するものである。制御手段4は
検知手段3の出力により記録媒体1の有する欠陥の発生
を検知したなら再生手段2の記録媒体1を駆動する部分
の制御系を操作して記録媒体の有する情報をできるだけ
損うことなく再生するように動作させる。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら、このような従来の方法によれば、記録
媒体1の有する欠陥が発生してから欠陥の発生の影響を
小さく抑えようとするのであるから自ずとその効果には
限界があり、記録媒体1の有する欠陥はよほど小さいも
のでないと十分に対処できず、記録媒体1の有する欠陥
の種類と大きさによっては記録再生装置の音楽信号等の
出力信号にノイズ等が混入してしまうという問題があ
る。
本発明は上記問題点に鑑み、一旦、記録媒体の有する
欠陥の発生を検知したなら欠陥の発生位置等の記録媒体
の有する欠陥の影響を回避するために必要な情報を記憶
しておいて、次回に同一の記録媒体が再生される場合に
は、記録媒体の有する欠陥の発生部分が再生される前
に、記憶されている情報を基にして再生手段を制御する
ことにより欠陥の影響を回避して、記録媒体の有する情
報を誤りなく再生することのできる信号記録再生装置を
提供するものである。
上記問題点を解決するために本発明の信号記録再生装
置は、信号の記録されている記録媒体を再生する再生手
段と、記録媒体を個別に認識する記録媒体認識手段と、
記録媒体の現在の信号再生位置を検出する位置検出手段
と、記録媒体を再生中に記録媒体の有する欠陥を検知す
る検知手段と、再生手段を制御する制御手段と、再生手
段の出力と制御手段の出力とにより記録媒体を再生中に
記録媒体の有する欠陥に関する情報を検出する欠陥検出
手段と、記録媒体認識手段の出力と位置検出手段の出力
と検知手段の出力と欠陥検出手段の出力とにより記録媒
体を個々に識別する情報と記録媒体の有する欠陥の発生
位置と記録媒体の有する欠陥に関する情報を記録する発
生記憶手段と、記録媒体認識手段の出力と発生記憶手段
の出力と位置検出手段の出力とにより記録媒体を再生中
に記録媒体の有する欠陥の発生位置を予知するとともに
記録媒体の欠陥の発生位置を予知するとともに記録媒体
の欠陥の影響を回避するために必要な制御手段の制御量
を予知する予知手段と、記録媒体を再生中に予知手段の
出力を基に記録媒体の有する欠陥の発生位置の直前から
制御手段の制御量を変化して再生手段を制御することに
より記録媒体の有する欠陥の影響を回避する回避手段と
を設けたものである。
作用 本発明の信号記録再生装置では、記録媒体認識手段と
位置検出手段とを再生手段の出力に結合し、これらの記
録媒体認識手段と位置検出手段とで記録媒体を個別に認
識して記録媒体の現在の信号再生位置を検出する。欠陥
検出手段は再生手段の出力と制御手段の出力に結合し、
記録媒体の有する欠陥の種類や大きさ等に関する情報を
検出する。発生記憶手段は記録媒体認識手段の出力と位
置検出手段の出力と検知手段の出力と欠陥検出手段の出
力とに結合し、記録媒体を個別に認識する情報、欠陥の
発生位置、記録媒体の有する欠陥の種類と大きさ等に関
する情報を記憶する。予知手段は記録媒体認識手段の出
力と位置検出手段の出力と発生記憶手段の出力とに結合
し、記録媒体を再生中に、記録媒体の有する欠陥の発生
位置や欠陥の影響を回避するために再生手段を制御する
制御手段の制御量の種類と必要な大きさ等を予知する。
回避手段は予知手段の出力と結合し、記録媒体を再生中
に、記録媒体の有する欠陥の発生位置の直前から制御手
段の制御量の種類と大きさ等を変化して再生手段を制御
することにより記録媒体の有する欠陥の影響を回避し
て、記録媒体の有する情報を誤りなく再生することので
きるように構成している。
したがって、一旦、記録媒体の有する欠陥の発生を検
知したなら、欠陥を有する記録媒体の認識コード,記録
媒体の有する欠陥の発生位置や、欠陥の影響を回避する
ために必要な情報を記憶しておいて、次回に同一の記録
媒体が再生される場合には、記録媒体の有する欠陥の発
生位置が再生される前に、記憶されている情報を基にし
て再生手段を制御することにより欠陥の影響を回避し
て、記録媒体の有する情報を誤りなく再生することので
きる信号記録再生装置を実現することができるものであ
る。
実施例 以下、本発明の一実施例の信号記録再生装置について
図面を参照しながら説明を行う。
第1図は本発明の記録信号再生装置の一実施例の全体
構成を示すブロック図である。
1はコンパクトディスクと呼ばれるオーディオ用記録
媒体,レーザーディスクやビデオディスクなどと呼ばれ
る映像用記録媒体、光ディスクファイルなどと呼ばれる
コンピュータなどの情報処理機器用記録媒体等の記録媒
体である。2は記録媒体1を駆動して記録媒体1の有す
る情報を再生する再生手段で、コンパクトディスクを記
録媒体1として用いた場合、コンパクトディスクを回転
させ、コンパクトディスク表面のピットにレーザー光を
照射し、その反射光を受光してコンパクトディスク表面
のピットの有する情報を読み出し、訂正コード等のチェ
ックにより読み誤りがあれば訂正を行うなどの信号処理
を経て音楽信号等の信号を外部機器に出力するとともに
記録媒体1の有する記録媒体の認識コードとしても使え
る記録内容情報やタイムコード等を含むサブコードと呼
ばれる情報信号の出力、訂正コード等のチェックにより
読み誤りを検出すれば訂正を行うためのエラー検出信号
の出力、記録媒体1を回転させて記録媒体1の表面のピ
ットにレーザー光を照射し、その反射光を受光して記録
媒体1の表面のピットの有する情報の読み出しを行うた
めのトラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等
の制御信号を出力する。3は再生手段2から得られる記
録媒体1からの反射光等より得られるトラッキングエラ
ー信号、フォーカスエラー信号等や、記録媒体1の有す
る欠陥の発生によって生じる記録再生装置の音楽信号等
の出力信号に混入するノイズを外部へ出力しないための
ミューティング信号等のエラー検出信号の発生を検知す
る検知手段である。4は記録媒体1を駆動する部分の制
御系を操作して記録媒体1が表面上のピットに有する情
報をできるだけ損うことなく読み出しを行うように動作
させる制御手段である。5は再生手段2より得られるサ
ブコード信号から記録媒体1の認識コードとして用いる
ことのできる記録内容情報を読み出して記録媒体1を個
別に認識する記録媒体認識手段である。6は再生手段2
より得られるサブコード信号から記録媒体1のタイムコ
ードを読み出して記録媒体1の現在の信号再生位置を検
出する位置検出手段である。10は再生手段2から得られ
る記録媒体1からの反射光を光ダイオードなどで受光す
ることにより得られる音楽信号等の出力信号の基となる
RF信号や、再生手段2の制御系の制御信号であるトラッ
キングエラー信号、フォーカスエラー信号等や、制御手
段4の出力する制御量の種類や大きさ等に関する情報に
より記録媒体1の有する欠陥の種類と大きさ等に関する
情報を検出する欠陥検出手段である。7は記録媒体認識
手段5の出力する記録媒体1の認識コードとして用いる
ことのできる記録内容情報と、検知手段3の出力するエ
ラー信号の発生を検知した情報と、位置検出手段6の出
力する記録媒体1の現在の信号再生位置を検出した情報
と、欠陥検出手段10の出力する記録媒体1の有する欠陥
の種類と大きさ等に関する情報を記憶する発生記憶手段
である。8は記録媒体認識手段5の出力と位置検出手段
6の出力と発生記憶手段7の出力とにより、記録媒体1
を再生中に、記録媒体1の有する欠陥の発生位置や欠陥
の影響を回避するために必要な制御手段4の制御量の種
類と大きさ等を予知する予知手段である。9は記録媒体
1を再生中に予知手段8の出力を基に記録媒体1の有す
る欠陥の発生位置の直前から制御手段4の制御量を変化
して再生手段2を制御することにより記録媒体1の有す
る欠陥の影響を回避するための回避手段である。
以上のように構成された信号記録再生装置の動作につ
いて第2図,第3図とともに説明する。
第2図は本発明の実施例の具体的構成を示すブロック
図で、上記検知手段、記録媒体認識手段、位置検出手
段、発生記憶手段、予知手段、回避手段、欠陥検出手段
の機能をマイクロコンピュータ11で実現したものであ
る。第3図は本発明の実施例のマイクロコンピュータの
処理動作の要部を示すフローチャートである。
記録媒体1が本例の信号記録再生装置に装着されて再
生のために必要な処理がなされたなら、ステップ20で、
再生手段2よりマイクロコンピュータ11に入力されるサ
ブコードから記録媒体1の記録内容情報等より作成され
る認識コードを判別して読みこみ、ステップ21で記録媒
体1の認識コードをマイクロコンピュータ11に記憶され
ている認識コードと比較して、以前に再生中に再生エラ
ーを発生した記録媒体であるか否かを判断する。記録媒
体1として初めて本例の信号記録再生装置で再生される
ものを使用したならステップ22へと処理は進み、再生手
段2よりマイクロコンユータ11に入力されるエラー検出
信号を読みこみ、ステップ23で訂正コードなどのエラー
検出信号をチェックして再生エラーが発生しているか否
かを判断する。もしも再生エラーが発生していれば記録
媒体1には傷等の欠陥が存在しているのでステップ24で
再生手段2よりマイクロコンピュータ11に入力されるサ
ブコードからタイムコードを判別して読みこみ、ステッ
プ25でタイムコードを記憶することによって記録媒体1
の傷等の欠陥の存在位置が記憶される。次にステップ26
で、再生手段2よりマイクロコンピュータ11に入力され
る記録媒体1からの反射光を受光して得られるRF信号
や、トラッキングエラー信号、フォーカスエラー信号等
の信号の大きさや、その時間的な変化の経過を読みこむ
とともに、制御手段4よりマイクロコンピュータ11に入
力されるトラッキングゲイン、フォーカスゲイン、トラ
ッキングオフセット、フォーカスオフセット等の再生手
段2の制御系の制御量を読みこみ、これらの情報より記
録媒体1の有する欠陥の種類と大きさに関する情報を検
出して、ステップ27で記憶を行う。続いてステップ28
で、ステップ20にて読みこまれた記録媒体1の記録内容
情報より作成した記録媒体1の認識コードを記憶して、
再生中に再生エラーを発生した記録媒体であることをマ
イクロコンピュータ11の記憶素子に登録する。ここでマ
イクロコンピュータ11の記憶素子に登録する認識コード
はステップ20にて読みこまれた記録媒体1の記録内容情
報そのものである必要はなく、短縮するなどして用いる
方がマイクロコンピュータ11の記憶素子の必要量が少な
くて済む。
次にはステップ35で記録媒体1の再生終了であるか否
かを判断し、否ならステップ21へと戻り、再生終了であ
ればステップ36で記録媒体1を停止させるよう制御手段
4へ指令を出力する。
ここで、ステップ26による記録媒体1の傷等の欠陥の
種類と大きさに関する情報を検出する方法について第4
図の記録媒体の有する欠陥種類検出の説明図を用いて説
明する。第4図には記録媒体1の断面図とRF信号の波形
が、(a)記録媒体1の表面保護層Aの表面に汚れが付
着している場合、(b)記録媒体1のピット形成層Bに
欠陥があり照射されたレーザー光の反射が乱される場
合、(c)記録媒体1の表面保護層Aに傷が付いている
場合の三つの種類毎に示されている。記録媒体1の有す
る欠陥の種類毎にRF信号の波形が異なっていることが分
かり、このRF信号の波形の差により記録媒体1の有する
欠陥の種類が判別される。又、RF信号の波形の乱れによ
り、フォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等
の再生手段2の制御系の制御信号にも乱れが生じるの
で、これらの制御信号に生じる乱れの発生している時間
の長短と、制御信号に生じる乱れの大きさとで記録媒体
1の有する欠陥の種類と大きさが検出されることとな
る。但し、RF信号の乱れや、フォーカスエラー信号、ト
ラッキングエラー信号等の再生手段2の制御系の制御信
号の乱れの発生している時間の長短とその大きさは、ト
ラッキングゲイン、フォーカスゲイン、トラッキングオ
フセット、フォーカスオフセット等の再生手段2の制御
系の制御量の大きさによっても変化する。
以上の理由によって、再生手段2よりマイクロコンピ
ュータ11に入力される記録媒体1からの反射光を受光し
て得られるRF信号や、トラッキングエラー信号、フォー
カスエラー信号等の信号の大きさや、その時間的な変化
の経過を読みこむとともに、制御手段4よりマイクロコ
ンピュータ11に入力されるトラッキングゲイン、フォー
カスゲイン、トラッキングオフセット、フォーカスオフ
セット等の再生手段2の制御系の制御量を読みこめば、
これらの情報より記録媒体1の有する欠陥の種類と大き
さに関する情報を検出することが可能となる。
次に以上で再生した記録媒体1を再び再生する場合の
処理について説明する。記録媒体1が本例の信号記録再
生装置に再び装着されて再生のために必要な処理がなさ
れたならステップ20で記録媒体1の認識コードを再生手
段2よりマイクロコンピュータ11に入力されるサブコー
ドから判別して読みこみ、ステップ21で記録媒体1の認
識コードをマイクロコンピュータ11に記憶されている認
識コードと比較して、以前に再生エラーを発生した記録
媒体であるか否かを判断する。今回は記録媒体1として
以前に再生エラーを発生した記録媒体を使用しているの
でステップ29へと処理は進み、再生手段2よりマイクロ
コンピュータ11に入力されるサブコードからタイムコー
ドを読みこみ、ステップ30でタイムコードをチェックし
て再生エラーが発生する位置の直前、又はその最中であ
るか否かを判断する。まだ再生エラーが発生する位置の
直前まで到達していなければステップ33でタイムコード
をチェックして再生エラーが発生する位置を通過したか
否かを判断するが、現時点では否なのでステップ22へ進
み、前述の処理をステップ22,23,24,25,26,27,28、ステ
ップ35と行い、ステップ21へと戻ってくる。そして前述
の処理と同様にステップ21からステップ29、ステップ30
へと進み、今度は再生エラーが発生する位置の直前、又
はその最中であるとしたらステップ31へと進み、前回再
生エラーが発生した場合の記録媒体1の有する欠陥の種
類と大きさに関する情報をマイクロコンピュータ11の記
憶素子から読み出して、ステップ32で、この記録媒体1
の有する欠陥の種類と大きさに関する情報を基にして、
今度は再生エラーを発生させないで記録媒体1の再生が
できると予想される制御手段4の制御量を制御手段4に
出力する。
その後、ステップ22へと進み、前述の処理をステップ
22からステップ28、ステップ35と行い、ステップ21へと
戻ってくる。前述の処理と同様にステップ21からステッ
プ29と行い、ステップ30へと進み、今度は再生エラーの
発生位置を通過したとすればステップ30からステップ33
へと進み、ステップ33でタイムコードをチェックして再
生エラーが発生する位置を通過したか否かを判断する
が、現時点では通過したのでステップ34へと進み、制御
手段4の制御量をステップ32で変化させる前の制御量を
制御手段4に出力して元の状態に戻す。
このような処理を行う理由は、トラッキングゲイン、
フォーカスゲイン、トラッキングオフセット、フォーカ
スオフセット等の再生手段2の制御系の制御量を変化す
ることにより傷等の記録媒体1の有する欠陥に対する記
録媒体1のピット情報の正しく読み取れる度合が変わる
ためである。通常、トラッキングゲイン、フォーカスゲ
インを小さくすれば、傷等の記録媒体1の有する欠陥に
対する記録媒体1のピット情報の正しく読み取れる度合
は大きくなり、同様に、トラッキングオフセット、フォ
ーカスオフセット等の制御量も変化することにより傷等
の記録媒体1の有する欠陥に対する記録媒体1のピット
情報の正しく読み取れる度合を変えることができる。し
かし、これらの制御量の大きさによっては、傷等の記録
媒体1の有する欠陥に対して強くても、外部から加えら
れる振動等には弱いという性質が大きくなるので、いつ
もトラッキングゲイン、フォーカスゲインを小さく設定
しておいたり、トラッキングオフセット、フォーカスオ
フセット等の制御量を極端に片寄った設定値にしておく
訳にはいかない。そのため、必要な場合にのみこれらの
制御量を変化させて記録媒体1を再生し、それ以外の場
合には、通常設定されている制御量、すなわち外部から
加えられる振動等の外乱にも強く、ある程度までの欠陥
に対しても強い再生能力を有する制御量に設定し直して
再生するという処理を行う必要がある。
このようにステップ20とステップ21とで記録媒体認識
手段5の機能を、ステップ22とステップ23とで位置検出
手段6の機能を、ステップ24,29で検知手段3の機能
を、ステップ26で欠陥検出手段10の機能を、ステップ25
とステップ27とステップ28とで発生記憶手段7の機能
を、ステップ29、ステップ30、ステップ31、ステップ3
2、ステップ33、ステップ34とで予知手段8と回避手段
9の機能を実現している。
以上のように本実施例によれば、一旦、記録媒体の有
する欠陥の発生を検知したなら欠陥の発生位置等の記録
媒体の有する欠陥の影響を回避するために必要な情報を
記憶しておいて、次回に同一の記録媒体が再生される場
合には、記録媒体の有する欠陥の発生部分が再生される
前に、記憶されている情報を基にして再生手段を制御す
ることにより欠陥の影響を回避して、記録媒体の有する
情報を誤りなく再生することのできる信号記録再生装置
を提供することができる。
なお、本実施例では検知手段、記録媒体認識手段、位
置検出手段、発生記憶手段、予知手段、回避手段、欠陥
検出手段の機能を一個のマイクロコンピュータで実現し
ているが、これらの機能を複数個のマイクロコンピュー
タで実現してもよく、これらの機能の全部、または一部
をマイクロコンピュータ以外の汎用集積回路等で実現し
てもよい。
また、本実施例では記録媒体認識手段での記録媒体を
個別に認識するための認識コードとして、記録媒体に記
録されているサブコードよりの記録内容情報を読みこ
み、この記録内容情報を基にして認識コードを作成して
用いているが、この認識コードとして記録媒体の表面に
貼られたラベルに記されるバーコード形式等の記録内容
情報表示を読み取り、これを基にして認識コードを作成
して用いてもよい。
また、本実施例では検知手段における記録媒体の有す
る欠陥の検知の方法として、再生手段よりマイクロコン
ピュータに入力されるフォーカスエラー信号、トラッキ
ングエラー信号やミューティング信号等のエラー検出信
号を検知する方法を用いているが、光源とCCD素子等の
撮像素子により記録媒体の表面を光学的に探査して記録
媒体の有する欠陥を検知する方法等を用いてもよい。
また、本実施例では欠陥検出手段における記録媒体の
有する欠陥の種類や大きさに関する情報を検出する方法
として、再生手段よりマイクロコンピュータに入力され
るフォーカスエラー信号、トラッキングエラー信号等の
制御信号と再生手段の制御系の制御量とを基に検出する
方法を用いているが、光源とCCD素子等の撮像素子によ
り記録媒体の表面を光学的に探査して記録媒体の有する
欠陥の種類と大きさを検出する方法等を用いてもよい。
なお、上記実施例においては、記録媒体の有する欠陥の
情報として欠陥の種類と大きさの場合について説明した
が欠陥情報が種類のみまたは大きさのみの場合であって
も本発明は実現可能である。
発明の効果 以上のように本発明は、信号の記録されている記録媒
体を再生する再生手段と、上記記録媒体を個別に認識す
る記録媒体認識手段と、前記記録媒体の現在の信号再生
位置を検出する位置検出手段と、前記記録媒体を再生中
に前記記録媒体の有する欠陥を検知する検知手段と、前
記再生手段を制御する制御手段と、前記再生手段の出力
と前記制御手段の出力とにより前記記録媒体を再生中に
前記記録媒体の有する欠陥に関する情報を検出する欠陥
検出手段と、前記記録媒体認識手段の出力と前記位置検
出手段の出力と前記検知手段の出力と前記欠陥検出手段
の出力とにより前記記録媒体を個々に識別する情報と前
記記録媒体の有する欠陥の発生位置と前記記録媒体の有
する欠陥に関する情報を記憶する発生記憶手段と、前記
記録媒体認識手段の出力と前記発生記憶手段の出力と前
記位置検出手段の出力とにより前記記録媒体を再生中に
前記記録媒体の有する欠陥の発生位置を予知するととも
に前記記録媒体の欠陥の影響を回避するために必要な前
記制御手段の制御量を予知する予知手段と、前記記録媒
体を再生中に前記予知手段の出力を基に前記記録媒体の
有する欠陥の発生位置の直前から前記制御手段の制御量
を変化して前記再生手段を制御することにより前記記録
媒体の有する欠陥の影響を回避する回避手段とを備え、
記録媒体の製造過程上で生じる欠陥や使用上で生じる傷
などを再生時に事前に検知できるように、一旦、再生箇
所が欠陥や傷などに到達してその存在が検知されたな
ら、その情報を記憶しておき、次回の再生時に欠陥や傷
の発生位置などを事前に検知して、記録媒体の有する欠
陥の発生部分が再生される前に記憶されている情報を基
にして再生手段を制御することにより欠陥の影響を回避
して、記録媒体の有する情報を誤りなく再生することが
できるという優れた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の信号記録再生装置の一実施例の全体構
成を示すブロック図、第2図は本発明の実施例の具体的
構成を示すブロック図、第3図は本発明の実施例のマイ
クロコンピュータの処理動作の要部を示すフローチャー
ト、第4図は記録媒体の有する欠陥種類検出の説明図、
第5図は従来の信号記録再生装置の全体構成を示すブロ
ック図である。 2……再生手段、3……検知手段、4……制御手段、5
……記録媒体認識手段、6……位置検出手段、7……発
生記憶手段、8……予知手段、9……回避手段、10……
欠陥検出手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号の記録されている記録媒体を再生する
    再生手段と、前記記録媒体を個別に認識する記録媒体認
    識手段と、前記記録媒体の現在の信号再生位置を検出す
    る位置検出手段と、前記記録媒体を再生中に前記記録媒
    体の有する欠陥を検知する検知手段と、前記再生手段を
    制御する制御手段と、前記再生手段の出力と前記制御手
    段の出力とにより前記記録媒体を再生中に前記記録媒体
    の有する欠陥に関する情報を検出する欠陥検出手段と、
    前記記録媒体認識手段の出力と前記位置検出手段の出力
    と前記検知手段の出力と前記欠陥検出手段の出力とによ
    り前記記録媒体を個々に識別する情報と前記記録媒体の
    有する欠陥の発生位置と前記記録媒体の有する欠陥に関
    する情報を記憶する発生記憶手段と、前記記録媒体認識
    手段の出力と前記発生記憶手段の出力と前記位置検出手
    段の出力とにより前記記録媒体を再生中に前記記録媒体
    の有する欠陥の発生位置を予知するとともに前記記録媒
    体の欠陥の影響を回避するために必要な前記制御手段の
    制御量を予知する予知手段と、前記記録媒体を再生中に
    前記予知手段の出力を基に前記記録媒体の有する欠陥の
    発生位置の直前から前記制御手段の制御量を変化して前
    記再生手段を制御することにより前記記録媒体の有する
    欠陥の影響を回避する回避手段とを備えたことを特徴と
    する信号記録再生装置。
JP62000770A 1987-01-06 1987-01-06 信号記録再生装置 Expired - Lifetime JP2568528B2 (ja)

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