JP2524942Y2 - 通信機器の機能表示構造 - Google Patents

通信機器の機能表示構造

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JP2524942Y2
JP2524942Y2 JP1991044413U JP4441391U JP2524942Y2 JP 2524942 Y2 JP2524942 Y2 JP 2524942Y2 JP 1991044413 U JP1991044413 U JP 1991044413U JP 4441391 U JP4441391 U JP 4441391U JP 2524942 Y2 JP2524942 Y2 JP 2524942Y2
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英明 岡本
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ワンタッチダイヤル等
の機能キーを有し、そのキーの近傍にそのキーの目的を
表示する表示物を備えた電話機やファクシミリ等の通信
機器の機能表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来ワンタッチダイヤル等の機能キーを
有する電話機やファクシミリ等の通信機器において、前
記機能キーの目的を表示する表示物を備えたものとして
は、以下に示すものが知られている。
【0003】前記機能キーの目的を記載した表示物は、
前記機能キーの周辺部に、電話機本体の外観側から載置
され、さらに前記表示物の表面にポリエステルフィルム
等からなる薄い透明部材を取り付け、前記表示物の脱落
や汚れを防いでいた。
【0004】透明部材の取り付けは、透明部材をたわま
せながら、その端部を電話機本体に設けられた溝等の係
合部に係合させて行なわれる。また、透明部材の取り外
しは、透明部材の端部を、ペン等の先の細いもので引っ
掛け、その状態で透明部材をたわませて係合部から外す
ことによって行なわれる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、表示物の着脱の際には透明部材を着脱
しなければならない。しかも、前記透明部材の取り外し
にはペン等の道具が必要となり、また前記道具を使用し
ても前記透明部材に前記道具がうまく引っ掛からず、前
記透明部材を外しにくいという問題点があった。
【0006】本考案は上記従来の技術の有する問題点に
鑑みてなされたものであり、機能の目的を表示する表示
物の着脱を道具を使わずに容易に行なうことのでき、し
かも表示の視認性の高い、通信機器の機能表示構造を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本考案による通信機器の機能表示構造は、キーが配置
され、該キーの周辺部に該キーの位置に対応して表示窓
としての貫通孔を形成した外装ケースと、前記表示窓と
しての貫通孔に嵌合する凸部を有し、前記外装ケースの
裏面に密接された透明部材と、前記キーの目的を表示し
た表示部を有するシート表示部材と、前記外装ケースの
裏面で前記透明部材との間で、前記シート表示部材が挿
入されて配置される空間部を形成するガイド部材とを備
え、前記ガイド部材には、前記透明部材の凸部に前記表
示部を近接するように前記シート表示部材を前記空間部
に配置する複数の突起が設けられていることを特徴とす
る。
【0008】
【作用】外装ケースに配設されたキーの周辺部にそのキ
ーの位置に対応して貫通孔を設け、凸部を有する透明部
材を外装ケースの裏面に密接させて前記貫通孔に前記凸
部を嵌合することより、キーに対応して外装ケースに透
明な表示窓部分が形成される。そして、機器内の前記透
明部材とガイド部材の間で、シート表示部材が挿入され
て配置される空間部を形成し、この空間部に前記シート
表示部材を挿入して配置すると、前記シート表示部材
の、キーの目的を表示した表示部は、前記透明な表示窓
部分を通して機器外側から視認できるようになる。ま
た、前記ガイド部材に、前記透明部材の凸部に前記表示
部を近接するように前記シート表示部材を前記空間部に
配置する複数の突起を設けたことにより、機器内の空間
部に配置されたシート表示部材の表示部が前記透明な表
示窓部分に近くなって、機器外側から見る時に、その表
示部の視認性が向上する。さらには、各突起がシート表
示部材と点接触で接触するため、シート表示部材の空間
部への挿入および引き抜きがより容易になる。
【0009】
【実施例】次に、本考案の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0010】図1に、本考案の通信機器の一例である電
話機の一実施例の斜視図を示す。
【0011】図1において、電話機はハンドセット部1
と電話機本体2とで構成される。電話機本体2はさら
に、ダイヤルキー部3と、ワンタッチダイヤル等の際に
使用される機能キー部4とからなる。
【0012】機能キー部4には、複数個の機能キー5が
配置されており、各機能キー5の近傍には、各機能キー
5の機能名称等を表示する、貫通孔としての表示窓6が
各機能キー5に対応して開口し、各表示窓6の下方は空
間部となっている。電話機本体2の側壁の、各表示窓6
の側方に対応する部位には、表示窓6の3段分を一体と
し、前記側壁に開口した2つのシート挿入口7が形成さ
れており、各シート挿入口7から前記空間部内に、弾性
を有するシート表示部材としてのシート8が挿入可能と
なっている。
【0013】シート8は、表示窓6の3段分が一体的に
なったものであり、図2に示すように、シート8をシー
ト挿入口7から前記空間部内に挿入したときに、各表示
窓6の下方に位置する表示部8aには、機能名称等が記
載されている。また、シート8の表示部8aとは反対側
の一端部には、シート8を前記空間部に挿入したり前記
空間部から引き抜いたりする際につかむためのつかみし
ろ8bが形成されているとともに、後述する抜け止め突
起が係合する小孔8cが形成されている。
【0014】次に、機能キー部4について詳細に説明す
る。
【0015】図2に示すように、機能キー部4(図1参
照)の筐体としての上ケース9の下面には、各表示窓6
に対応して形成された凸部10aを有する透明部材10
が、各凸部10aを各表示窓6に嵌合させて密接してい
る。さらに、透明部材10の下方には、ガイド部材とし
てのシートガイド11が溶着等により上ケース9に接合
されており、シートガイド11は透明部材10の支持も
かねている。
【0016】シートガイド11の上面の所定の部位に
は、シート8を挿入する際のガイドとなる立設面11a
が、シート8の挿入方向に沿って形成され、透明部材1
0とシートガイド11との間には、立設面11aの高さ
分だけの高さを有する空間部が形成されている。上ケー
ス9の側壁には凹部9bが形成されており、凹部9bと
シートガイド11の上面とで形成された開口がシート挿
入口7(図1参照)となる。
【0017】そして、機能キー5は、シートガイド11
に、シートガイド11の下方から、シートガイド11、
透明部材10および上ケース9に形成された孔を貫通し
て取付けられている。
【0018】このように、シート8を筐体の側方から挿
入できる構成とすることで、シート8の着脱は、シート
8を側方にスライドさせるだけで容易に行なうことがで
きる。
【0019】シートガイド11上面の、シート8の表示
部8aが位置する部位には、互いに間隔をおいて複数の
突起11bが設けられている。各突起11bの高さは、
透明部材10とシートガイド11とで形成される空間の
高さより低く、透明部材10と突起11bの先端との間
にシート8が挿入可能な高さとなっている。このため、
前記空間にシート8を挿入したとき、シート8の表示部
8aは各突起11bの先端に載置された状態となり、透
明部材10に近くなるので、表示部8aの視認性が向上
するとともに、前記空間部の高さを一様に前述の透明部
材10と突起11bの先端との間隙と同じにした場合に
比較して、各突起11bがシート8に点接触で接触する
ためシート8の摩擦抵抗が小さくなり、シート8の挿入
および引き抜きがより容易になる。ここで、各突起11
bの先端の形状は、シート8の先端と突起11bとが当
接した際に、シート8が突起11bの上方へ逃げやすく
するために、半球状であることが望ましい。
【0020】また図3に示すように、実際に操作者が表
示窓6を見るときには、操作者の視点Fは通常、表示窓
6の真上にはなく、手前側(図示矢印方向側)にある。
このため、シート8の表示部8aの位置が表示窓6の真
下にあると、特に上ケース9の厚さが厚い場合、表示部
8aは上ケース9の陰になり、見えなくなる場合が生じ
る。そこで、シート8の表示部8aと表示窓6との位置
関係は、表示部8aは表示窓6の真下の位置より、手前
側と反対方向に距離Cだけずれた位置に挿入されるよう
にガイドされる。この距離Cは、上ケース9の厚さや、
機能キー部4(図1参照)の傾斜角度等に応じて最適値
に設定される。
【0021】次に、シート挿入口付近の構成について詳
細に説明する。
【0022】図4に示すように、上ケース9下面のシー
ト挿入口7の近傍には、下方に延びる抜け止め突起9a
が形成されており、抜け止め突起9aはシート8がシー
ト挿入口7に完全に挿入されたときに、シート8に形成
された小孔8cに嵌合して、シート8がシート挿入口7
から不用意に抜けるのを防止するものである。抜け止め
突起9aの高さは、シート8を挿入する妨げにならず、
かつ、小孔8cに確実に嵌合する高さであることが望ま
しい。
【0023】また、シートガイド11の、シート挿入口
7側の端部には、シート8の挿入を容易にするととも
に、シート8のつかみしろ8bを衝撃等から保護するた
めに、シート8のつかみしろ8bに対応する部位を除い
て、側方に延びる挿入ガイド11cが突設されている。
挿入ガイド11cの突出量Eはシート8のつかみしろ8
bの突出量Dより大きくなっているとともに、挿入ガイ
ド11cの上面とシートガイド11の上面とは平面上に
ある。
【0024】上述のとおり構成された機能キー部4にシ
ート8を挿入する際には、シート挿入口7とシート8の
表示部8aの位置合わせを行ない、表示部8aを挿入ガ
イド11c上に置いた状態で挿入していく。シート8を
挿入していくと、シート8aは突起11bによって透明
部材10側に持ち上げられて挿入され、シート8が完全
に挿入されると、シート8は弾性を有しているので、小
孔8cが自動的に抜け止め突起9aに嵌合し、シート8
の抜け止めがなされる。
【0025】一方、シート8を引き抜くときは、シート
8を下方に押すことによって抜け止め突起9aが小孔8
cから外れ、そのまま容易に引き抜くことができる。
【0026】以上説明した実施例において、シート8の
形状は、表示窓の3段分を一体にしたものについて説明
したが、それに限らず、必要に応じて、任意の段数分と
することができる。
【0027】
【考案の効果】本考案は以上説明したとおり構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0028】キーが配置され、該キーの周辺部に該キー
の位置に対応して表示窓としての貫通孔を形成した外装
ケースと、前記表示窓としての貫通孔に嵌合する凸部を
有し、前記外装ケースの裏面に密接された透明部材と、
前記キーの目的を表示した表示部を有するシート表示部
材と、前記外装ケースの裏面で前記透明部材との間で、
前記シート表示部材が挿入されて配置される空間部を形
成するガイド部材とを備えたことにより、道具を使わず
に容易に表示物を前記空間部内に着脱することができ、
また、前記空間部内に挿入されたシート表示部材の表示
部を外装ケースの透明部材からなる表示窓から目視する
ことができる。また、前記ガイド部材に、前記透明部材
の凸部に前記表示部を近接するように前記シート表示部
材を前記空間部に配置する複数の突起を設けたことによ
り、機器内の空間部に配置されたシート表示部材の表示
部を機器外側から見る時に、その表示部の視認性が向上
する。さらには、各突起がシート表示部材と点接触で接
触するため、シート表示部材の空間部への挿入および引
き抜きがより容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の通信機器の一例である電話機の一実施
例の概略斜視図である。
【図2】図1に示す機能キーの要部分解斜視図である。
【図3】図1に示す機能キー部のA−A断面図である。
【図4】図1に示す機能キーのB−B断面図である。
【符号の説明】 1 ハンドセット部 2 電話機本体 3 ダイヤルキー部 4 機能キー部 5 機能キー 6 表示窓 7 シート挿入口 8 シート 8a 表示部 8b つかみしろ 8c 小孔 9 上ケース 9a 抜け止め突起 9b 凹部 10 透明部材 10a 凸部 11 シートガイド 11a 立設面 11b 突起 11c 挿入ガイド

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キーが配置され、該キーの周辺部に該キ
    ーの位置に対応して表示窓としての貫通孔を形成した外
    装ケースと、 前記表示窓としての貫通孔に嵌合する凸部を有し、前記
    外装ケースの裏面に密接された透明部材と、 前記キーの目的を表示した表示部を有するシート表示部
    材と、 前記外装ケースの裏面で前記透明部材との間で、前記シ
    ート表示部材が挿入されて配置される空間部を形成する
    ガイド部材とを備え、 前記ガイド部材には、前記透明部材の凸部に前記表示部
    を近接するように前記シート表示部材を前記空間部に配
    置する複数の突起が設けられていることを特徴とする、
    通信機器の機能表示構造。
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