JP2023160031A - 加工装置 - Google Patents

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Kazutaka Kuwana
暢之 福士
Nobuyuki Fukushi
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Shinji Yamashita
壮一 松原
Soichi Matsubara
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Abstract

Figure 2023160031000001
【課題】保持面に加工具が衝突することを防止する。
【解決手段】回転開始受付部71がスピンドルの回転開始指令を受け付けたときに、セットアップ開始部72が、スピンドル300が回転される前に、第1セットアップ機構81および第2セットアップ機構82を作動させて、セットアップ工程を実施する。すなわち、スピンドル300が回転されて粗研削および仕上げ研削が開始される前に、粗研削機構30および仕上げ研削機構31のセットアップが実施される。このため、セットアップ工程を実施せずに研削を開始してしまうことを防止できるので、セットアップ忘れによって、粗研削砥石306あるいは仕上げ研削砥石310が保持面50に衝突してしまうことを防止することができる。したがって、研削装置1の破損を抑制することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、加工装置に関する。
特許文献1に開示のように、研削装置は、研削砥石をZ軸方向に下降させ、研削砥石の下面によって、チャックテーブルの保持面に保持されたウェーハを研削している。
そのため、保持面に研削砥石の下面が接触したときの研削砥石の高さ(原点高さ)を記憶するセットアップを行っている。このセットアップは、特許文献2のような隙間ゲージを用いて、研削砥石を交換したとき、または、研削砥石のドレッシングを行ったときに、作業者によって行われている。
このセットアップによって、ウェーハに研削砥石の下面が接触しないような研削砥石の高さの範囲が求められる。したがって、この範囲に入るまでは研削砥石を高速で下降させ、その後、所定の速度に変更して研削砥石を下降させて、ウェーハを研削することができる。これにより、研削を開始するまでの時間を短くしている。
また、ターンテーブルに複数のチャックテーブルを備える研削装置は、保持面高さを測定する保持面高さ測定器を備えていて、保持面高さ測定器で測定した値と、セットアップしたときの研削砥石の高さとを用いて、セットアップを実施しないチャックテーブルの保持面に研削砥石の下面が接触するときの研削砥石の高さを算出している。
つまり、特許文献3のように、保持面高さ測定器によってチャックテーブル毎に保持面の高さを測定し、1つのチャックテーブルの保持面を基準に、各チャックテーブルの保持面の高さ差を算出する。そして、1つのチャックテーブルの保持面に対する研削砥石の原点高さを測定する。この原点高さを、保持面の高さ差を用いて補正することにより、セットアップを実施していないチャックテーブルの保持面に対する研削砥石の原点高さを求めている。
また、特許文献1、特許文献3および特許文献4に開示の研削装置は、センサを備え、センサによってセットアップを実施する。
特開2013-144327号公報 特開2013-253837号公報 特開2013-158872号公報 特開2015-036169号公報
しかし、例えば研削砥石の交換後、セットアップを忘れて、研削加工を開始することがある。この場合、交換後の研削砥石の方が、交換前の研削砥石よりもZ軸方向の長さが長いため、研削加工の開始時に研削砥石を高速で下降させた際に、保持面に研削砥石の下面が衝突し、研削砥石を含む研削装置が破損することがある。
したがって、本発明の目的は、研削砥石のような加工具を装着してチャックテーブルの保持面に保持されたウェーハを加工する際、保持面に加工具が衝突することを防止することにある。
本発明の加工装置(本加工装置)は、保持面によってウェーハを保持するチャックテーブルと、スピンドルの先端に装着された加工具によって該保持面に保持されたウェーハを加工する加工機構と、該加工機構を該保持面に垂直な方向に移動させる垂直移動機構と、該加工機構が下降されることによって該加工具の下端が該保持面に接触したときの該加工具の高さを記憶するためのセットアップ機構と、制御部と、該スピンドルの回転を開始するボタンと、を備える加工装置であって、該制御部は、該ボタンが押されることによって出力される、該スピンドルの回転を開始する回転開始指令を受け付ける回転開始受付部と、該回転開始受付部が該回転開始指令を受け付けたら、該セットアップ機構を作動させるセットアップ開始部と、を備える。
本加工装置では、該加工機構は、該スピンドルが回転しているか停止しているかを検知する回転検知センサをさらに備えてもよく、該制御部は、該回転開始受付部が該回転開始指令を受け付けた際に、該回転検知センサによって該スピンドルが回転していることが検知された場合に、該スピンドルの回転を停止させる停止指令部をさらに備えてもよく、該セットアップ開始部は、該スピンドルが停止したことを該回転検知センサが検知したら、該セットアップ機構を作動させてもよい。
本加工装置では、スピンドルの回転を開始するボタンが押されて回転開始指令が出力されて、制御部の回転開始受付部がこの回転開始指令を受け付けたときに、セットアップ開始部が、加工が開始される前に、セットアップ機構を作動させて、加工機構に対するセットアップを実施する。このため、セットアップを実施せずに加工を開始してしまうことを防止できるので、セットアップ忘れによって、加工具が保持面に衝突してしまうことを防止することができる。したがって、加工装置の破損を抑制することが可能となる。
研削装置の構成を示す斜視図である。 第1セットアップ機構および第2セットアップ機構の構成を示す説明図である。 図3(a)および図3(b)は、第1セットアップ機構および第2セットアップ機構の他の構成を示す斜視図である。 図4(a)および図4(b)は、第1セットアップ機構および第2セットアップ機構のさらに他の構成を示す斜視図である。
図1に示す研削装置1は、加工装置の一例である。この研削装置1は、粗研削機構30および仕上げ研削機構31を備え、チャックテーブル5上に保持されたウェーハ100を、粗研削機構30および仕上げ研削機構31により研削する。
図1に示すウェーハ100は、被加工物の一例であり、たとえば、円形の半導体ウェーハである。ウェーハ100の表面101には、図示しないデバイスが形成されている。ウェーハ100の裏面103は、研削処理が施される被加工面となる。
研削装置1は、第1の装置ベース10と、第1の装置ベース10の後方(+Y方向側)に配置された第2の装置ベース11とを有している。第1の装置ベース10上は、ウェーハ100の搬出入等が行われる領域である搬出入領域401となっている。第2の装置ベース11上は、加工領域402となっている。この加工領域402では、粗研削機構30および仕上げ研削機構31によって、チャックテーブル5に保持されたウェーハ100が加工される。
第1の装置ベース10の正面側(-Y方向側)には、第1のカセットステージ160および第2のカセットステージ162が設けられている。第1のカセットステージ160には、加工前のウェーハ100が収容される第1のカセット161が載置されている。第2のカセットステージ162には、加工後のウェーハ100が収容される第2のカセット163が載置されている。
第1のカセット161および第2のカセット163は、内部に複数の棚を備えており、各棚に一枚ずつウェーハ100が収容されている。すなわち、第1のカセット161および第2のカセット163は、複数のウェーハ100を棚状に収容する。
第1のカセット161および第2のカセット163の開口(図示せず)は、+Y方向側を向いている。これらの開口の+Y方向側には、ロボット155が配設されている。ロボット155は、ウェーハ100を保持する保持面を備えている。ロボット155は、加工後のウェーハ100を第2のカセット163に搬入(収納)する。また、ロボット155は、第1のカセット161から加工前のウェーハ100を取り出して、仮置き機構152の仮置きテーブル154に載置する。
仮置き機構152は、第1のカセット161から取り出されたウェーハ100を仮置きするために用いられ、ロボット155に隣接する位置に設けられている。仮置き機構152は、仮置きテーブル154、および、位置合わせ部材153を有している。位置合わせ部材153は、仮置きテーブル154を囲むように外側に配置される複数の位置合わせピンと、位置合わせピンを仮置きテーブル154の径方向に移動させるスライダとを備えている。位置合わせ部材153では、位置合わせピンが仮置きテーブル154の径方向に中央に向かって移動されることにより、複数の位置合わせピンを結ぶ円が縮径される。これにより、仮置きテーブル154に裏面103を上にして載置されたウェーハ100が、所定の位置に位置合わせ(センタリング)される。
仮置き機構152に隣接する位置には、搬入機構170が設けられている。搬入機構170は、仮置き機構152に仮置きされたウェーハ100を、チャックテーブル5に搬入する。搬入機構170は、ウェーハ100の裏面103を吸引保持する搬送パッド171を備えている。搬入機構170は、仮置きテーブル154に仮置きされたウェーハ100を搬送パッド171によって吸引保持して、加工領域402内における仮置き機構152の近傍に位置しているチャックテーブル5へ搬送し、その保持面50に載置する。
チャックテーブル5は、ウェーハ100を保持して回転する部材であり、ウェーハ100を吸引保持する保持面50を備えている。保持面50は、図示しない吸引源に連通されて、ウェーハ100を吸引保持することが可能である。チャックテーブル5は、保持面50によってウェーハ100を保持し、この状態で、保持面50の中心を通りZ軸方向に延在する中心軸を中心として、回転可能である。
本実施形態では、第2の装置ベース11上に配設されたターンテーブル6の上面に、3つのチャックテーブル5が、ターンテーブル6の中心を中心とする円上に、等間隔に配設されている。ターンテーブル6の中心には、ターンテーブル6を自転させるための図示しない回転軸が配設されている。ターンテーブル6は、この回転軸によって、Z軸方向に延びる軸心を中心に自転することができる。ターンテーブル6が自転することで、3つのチャックテーブル5が公転する。これにより、チャックテーブル5を、仮置き機構152の近傍、粗研削機構30の下方、および、仕上げ研削機構31の下方に、順次、位置付けることができる。
第2の装置ベース11上の後方(+Y方向側)には、第1のコラム12が立設されている。第1のコラム12の前面には、ウェーハ100を粗研削する粗研削機構30、および、粗研削機構30を研削送りする粗研削送り機構20が配設されている。粗研削機構30は、スピンドルの先端に装着された加工具によって保持面50に保持されたウェーハ100を加工する加工機構の一例であり、ウェーハ100を粗研削する。
粗研削送り機構20は、加工機構を保持面50に垂直な方向に移動させる垂直移動機構の一例である。粗研削送り機構20は、Z軸方向に平行な一対のガイドレール201、このガイドレール201上をスライドする昇降テーブル203、ガイドレール201と平行なボールネジ200、ボールネジ200を回転駆動するモータ202、モータ202の回転角度を検知するためのエンコーダ205、および、昇降テーブル203の前面(表面)に取り付けられたホルダ204を備えている。ホルダ204は、粗研削機構30を保持している。
昇降テーブル203は、ガイドレール201にスライド可能に設置されている。図示しないナット部が、昇降テーブル203に固定されている。このナット部には、ボールネジ200が螺合されている。モータ202は、ボールネジ200の一端部に連結されている。
粗研削送り機構20では、モータ202がボールネジ200を回転させることにより、昇降テーブル203が、ガイドレール201に沿って、Z軸方向に移動する。これにより、昇降テーブル203に取り付けられたホルダ204、および、ホルダ204に保持された粗研削機構30も、昇降テーブル203とともにZ軸方向に移動する。このようにして、粗研削送り機構20は、粗研削機構30をZ軸方向に沿って研削送りする。
また、エンコーダ205は、モータ202の回転角度を検知することにより、粗研削送り機構20によって移動する粗研削機構30の高さ(たとえば、後述する粗研削砥石306の高さ)を認識することができる。
粗研削機構30は、ホルダ204に固定されたスピンドルハウジング301、スピンドルハウジング301に回転可能に保持されたスピンドル300、スピンドル300の回転を検知する回転検知センサ307、スピンドル300を回転駆動するスピンドルモータ302、スピンドル300の下端に取り付けられたホイールマウント303、および、ホイールマウント303の下面に着脱可能に接続された研削ホイール304を備えている。
スピンドルハウジング301は、Z軸方向に延びるようにホルダ204に保持されている。スピンドル300は、チャックテーブル5の保持面50と直交するようにZ軸方向に延び、スピンドルハウジング301に回転可能に支持されている。
スピンドルモータ302は、スピンドル300の上端側に連結されている。このスピンドルモータ302により、スピンドル300は、Z軸方向に延びる回転軸を中心として、矢印501に示すように回転する。
回転検知センサ307は、スピンドルモータ302の上端側に配置されており、スピンドル300が回転しているか停止しているかを検知する。
ホイールマウント303は、円板状に形成されており、スピンドル300の先端(下端)に固定されて、スピンドル300の回転に応じて回転する。ホイールマウント303は、研削ホイール304を支持している。
研削ホイール304は、外径がホイールマウント303の外径と略同径を有するように形成されている。研削ホイール304は、金属材料から形成された円環状のホイール基台305を含む。ホイール基台305の下面には、全周にわたって、略直方体形状の複数の粗研削砥石306が、環状に配置および固定されている。
粗研削砥石306は、スピンドル300の回転により回転され、その下面によって、チャックテーブル5に保持されたウェーハ100の裏面103を粗研削する。粗研削砥石306は、スピンドル300の先端に装着された加工具の一例であり、比較的大きな砥粒を含む砥石である。
また、第2の装置ベース11上の後方には、第2のコラム13が、X軸方向に沿って第1のコラム12に隣接するように、立設されている。第2のコラム13の前面には、ウェーハ100を仕上げ研削する仕上げ研削機構31、および、仕上げ研削機構31を研削送りする仕上げ研削送り機構21が配設されている。仕上げ研削機構31は、スピンドルの先端に装着された加工具によって保持面50に保持されたウェーハ100を加工する加工機構の一例であり、ウェーハ100を仕上げ研削する。
仕上げ研削送り機構21は、粗研削送り機構20と同様に、加工機構を保持面50に垂直な方向に移動させる垂直移動機構の一例である。仕上げ研削送り機構21は、粗研削送り機構20と同様の構成を有しており、仕上げ研削機構31をZ軸方向に沿って研削送りすることができる。
仕上げ研削機構31は、粗研削砥石306に代えて、仕上げ研削砥石310を備えていることを除いて、粗研削機構30と同様の構成を有している。仕上げ研削砥石310は、スピンドル300の回転により回転され、その下面によって、チャックテーブル5に保持されたウェーハ100の裏面103を仕上げ研削する。仕上げ研削砥石310は、スピンドル300の先端に装着された加工具の一例であり、比較的小さな砥粒を含む砥石である。
仕上げ研削後のウェーハ100は、搬出機構172によって搬出される。搬出機構172は、チャックテーブル5に保持されたウェーハ100をスピンナ洗浄機構156に搬送する。
搬出機構172は、ウェーハ100の裏面103を吸引保持する搬送パッド173を備えている。搬出機構172は、チャックテーブル5に載置されている仕上げ研削後のウェーハ100の裏面103を、搬送パッド173によって吸引保持する。その後、搬出機構172は、ウェーハ100をチャックテーブル5から搬出して、枚葉式のスピンナ洗浄機構156のスピンナテーブル157に搬送する。
スピンナ洗浄機構156は、ウェーハ100を洗浄するスピンナ洗浄ユニットである。スピンナ洗浄機構156は、ウェーハ100を保持するスピンナテーブル157、および、スピンナテーブル157に向けて洗浄水および乾燥エアを噴射するノズル158を備えている。
スピンナ洗浄機構156では、ウェーハ100を保持したスピンナテーブル157が回転するとともに、ウェーハ100に向けて洗浄水が噴射されて、ウェーハ100がスピンナ洗浄される。その後、ウェーハ100に乾燥エアが吹き付けられて、ウェーハ100が乾燥される。
スピンナ洗浄機構156によって洗浄されたウェーハ100は、ロボット155により、第2のカセットステージ162上の第2のカセット163に搬入される。
また、研削装置1におけるターンテーブル6の中央には、固定柱8が設けられている。この固定柱8は、ターンテーブル6の回転と共には回転せず、固定された状態で立設されている。そして、この固定柱8上に、第1測定機構41および第2測定機構45が配設されている。
第1測定機構41は、粗研削機構30の下方に配置されたチャックテーブル5の保持面50の高さ、および、この保持面50に保持されているウェーハ100の高さを測定するものである。一方、第2測定機構45は、仕上げ研削機構31の下方に配置されたチャックテーブル5の保持面50の高さ、および、この保持面50に保持されているウェーハ100の高さを測定するものである。
第1測定機構41および第2測定機構45は、保持面50と面一のチャックテーブル5の枠体面51に接触することの可能な保持面高さ測定器42、および、保持面50に保持されているウェーハ100の上面である裏面103に接触することの可能なウェーハ高さ測定器43を有している。これらにより、第1測定機構41および第2測定機構45は、枠体面51と面一であるチャックテーブル5の保持面50の高さ、および、保持面50に保持されているウェーハ100の高さ(裏面103の高さ)を測定することができる。さらに、第1測定機構41および第2測定機構45は、測定された保持面50の高さとウェーハ100の高さとの差分に基づいて、ウェーハ100の厚みを算出することもできる。
なお、保持面高さ測定器42およびウェーハ高さ測定器43は、枠体面51およびウェーハ100の裏面103のそれぞれで反射する光または音波を用いた、非接触式の距離測定器であってもよい。
また、第1のコラム12および第2のコラム13の近傍には、それぞれ、第1セットアップ機構81および第2セットアップ機構82が備えられている。
第1セットアップ機構81は、粗研削機構30の近傍に配置されている。第1セットアップ機構81は、粗研削機構30が下降されることによって、粗研削機構30の下方に配置されたチャックテーブル5の保持面50に粗研削砥石306の下面(下端)が接触したときの、粗研削砥石306の高さを測定および記憶するために用いられる。
一方、第2セットアップ機構82は、仕上げ研削機構31に近傍に配置されている。第2セットアップ機構82は、仕上げ研削機構31が下降されることによって、仕上げ研削機構31の下方に配置されたチャックテーブル5の保持面50に仕上げ研削砥石310の下面(下端)が接触したときの、仕上げ研削砥石310の高さを測定および記憶するために用いられる。
なお、第1セットアップ機構81および第2セットアップ機構82の構成については後述する。
また、研削装置1は、第1の装置ベース10および第2の装置ベース11を覆う筐体15を備えている。筐体15の側面には、タッチパネル60が設置されている。
タッチパネル60には、研削装置1に関する加工条件等の各種情報が表示される。また、タッチパネル60は、各種情報を設定するためにも用いられる。このように、タッチパネル60は、情報を入力するための入力部材として機能するとともに、情報を表示するための表示部材としても機能する。
また、タッチパネル60は、スピンドル300の回転を開始するボタンの一例である研削開始ボタン61を備えている。研削開始ボタン61は、作業者が、研削装置1に対して、ウェーハ100に対するフルオート研削動作の開始を指示するためのボタンである。
また、研削装置1は、その内部に、研削装置1の制御のための制御部7を有している。制御部7は、制御プログラムにしたがって演算処理を行うCPU、および、メモリ等の記憶媒体等を備えている。制御部7は、研削装置1の上述した各部材を制御して、ウェーハ100に対する研削を実行する。制御部7は、図1に示すように、回転開始受付部71、セットアップ開始部72および停止指令部73を備えている。
以下に、制御部7およびその構成部材によって制御される研削装置1の研削加工動作について説明する。
本実施形態では、作業者によって研削開始ボタン61が押されたことを受けて、研削動作が開始される。
(1)セットアップ工程
研削装置1では、研削開始ボタン61が押されることによって、粗研削機構30および仕上げ研削機構31のスピンドル300の回転を開始する回転開始指令が出力される。そして、制御部7の回転開始受付部71が、この回転開始指令を受け付ける。また、回転開始受付部71が回転開始指令を受け付けたら、セットアップ開始部72が、第1セットアップ機構81および第2セットアップ機構82を作動させる。これにより、セットアップ工程が実施される。特に、本実施形態では、セットアップ開始部72は、スピンドル300が回転される前に、第1セットアップ機構81および第2セットアップ機構82を作動させる。
すなわち、セットアップ開始部72は、第1セットアップ機構81を用いて粗研削機構30のセットアップを実施するとともに、第2セットアップ機構82を用いて仕上げ研削機構31のセットアップを実施する。
図2に、第1セットアップ機構81の構成を示す。図2に示すように、第1セットアップ機構81は、接触式の第1検出器83、昇降自在部88を介して第1検出器83を先端に支持しているアーム部84、および、アーム部84を支持して旋回させることの可能な支持部材85を有している。
昇降自在部88は、アーム部84の先端において第1検出器83とともに上下方向に撓むことの可能な板バネとして機能する。第1検出器83は、チャックテーブル5の保持面50に接触する接触子87、および、接触子87を上側から保持する保持部86を有している。
なお、第2セットアップ機構82も、第1セットアップ機構81と同様の構成を有している。
第1セットアップ機構81を用いた粗研削機構30のセットアップ工程では、セットアップ開始部72は、第1セットアップ機構81の支持部材85によってアーム部84を旋回させることにより、第1検出器83を、粗研削砥石306の下面と、粗研削機構30の下方に配置されたチャックテーブル5の保持面50との間に配置する。さらに、セットアップ開始部72は、図1に示した粗研削送り機構20によって粗研削機構30を下降させて、粗研削砥石306の下面を、第1検出器83の保持部86の上端部に当接させる。
そして、セットアップ開始部72は、粗研削砥石306をさらに下降させる。これにより、第1検出器83が下方に押され、アーム部84の先端の昇降自在部88が撓んで、第1検出器83の接触子87の下端部が、保持面50に接触する。その結果、接触子87が、保持部86内で上方に押し込まれ、保持部86内に設けられたセンサ89に接触して、第1検出器83がONとなる。
第1検出器83がONとなったことを受けて、セットアップ開始部72は、粗研削機構30の下降を停止し、このときの粗研削機構30の高さを、粗研削送り機構20のエンコーダ205によって取得する。そして、セットアップ開始部72は、取得した粗研削機構30の高さから、予め認識されている第1検出器83のZ軸方向の長さ(第1検出器83がONとなったときの、保持部86の上端部から接触子87の下端部までの距離)を差し引くことにより、粗研削機構30の原点高さを求め、この原点高さを記憶する。
なお、粗研削機構30の原点高さは、粗研削砥石306の下面が保持面50に接触したときの高さである。
なお、上記したように、研削装置1には、ターンテーブル6上に、3つのチャックテーブル5が配置されている。このため、セットアップ開始部72は、予め、第1測定機構41あるいは第2測定機構45の保持面高さ測定器42を用いて、3つのチャックテーブル5の保持面50の高さを求め、各チャックテーブル5における保持面50の高さの差を算出している。そして、セットアップ開始部72は、1つのチャックテーブル5に対する粗研削機構30の原点高さの測定結果を、各チャックテーブル5における保持面50の高さの差に基づいて補正することにより、他の2つのチャックテーブル5に対する粗研削機構30の原点高さを求め、これらの原点高さを記憶する。
また、セットアップ開始部72は、第2セットアップ機構82を用いた仕上げ研削機構31のセットアップ工程を同様に実施して、仕上げ研削機構31の原点高さを求め、この原点高さを記憶する。そして、セットアップ開始部72は、1つのチャックテーブル5に対する仕上げ研削機構31の原点高さの測定結果を、各チャックテーブル5における保持面50の高さの差に基づいて補正することにより、他の2つのチャックテーブル5に対する仕上げ研削機構31の原点高さを求め、これらの原点高さを記憶する。
なお、仕上げ研削機構31の原点高さは、仕上げ研削砥石310の下面が保持面50に接触したときの高さである。
(2)保持工程
次に、制御部7は、図1に示したロボット155を制御して、第1のカセット161から加工前のウェーハ100を取り出して、仮置き機構152の仮置きテーブル154に載置し、ウェーハ100の位置合わせを実施する。さらに、制御部7は、搬入機構170を制御して、仮置きテーブル154上のウェーハ100を保持し、仮置き機構152の近傍に配置されているチャックテーブル5の保持面50に、裏面103を上面として載置する。
その後、制御部7は、保持面50を、図示しない吸引源に連通させる。これにより、保持面50がウェーハ100を吸引保持する。このようにして、チャックテーブル5が、保持面50によってウェーハ100を保持する。
なお、保持工程は、上述したセットアップ工程と同時、ある、セットアップ工程よりも前に実施されてもよい。
(2)粗研削工程
この工程では、チャックテーブル5に保持されているウェーハ100を、粗研削機構30によって粗研削する。具体的には、制御部7は、保持工程の後、ターンテーブル6を自転させることにより、ウェーハ100を保持しているチャックテーブル5を、粗研削機構30の下方に配置する。
また、制御部7は、回転開始受付部71によって受け付けられた上述した回転開始指令に基づいて、粗研削機構30のスピンドルモータ302を用いてスピンドル300を回転駆動する。これにより、スピンドル300の下端に取り付けられた粗研削砥石306が回転される。さらに、制御部7は、図示しないテーブル回転機構によって、ウェーハ100を保持しているチャックテーブル5を回転させる。
次に、制御部7は、セットアップ工程において求められた、このチャックテーブル5に対する粗研削機構30の原点高さ、および、予め記憶されているウェーハ100の厚さに基づいて、このチャックテーブル5に保持されているウェーハ100の直上に粗研削砥石306の下面が配置されるような粗研削機構30の高さ(粗研削開始高さ)を求める。
そして、制御部7は、粗研削送り機構20を用いて粗研削機構30を下降させ、粗研削開始高さに粗研削機構30を位置づけて、ウェーハ100の研削を開始する。この際、制御部7は、粗研削送り機構20を用いて、比較的に高速の初期速度で粗研削機構30を下降させ、粗研削開始高さに粗研削機構30を位置づける。その後、制御部7は、粗研削送り機構20を用いて、比較的に低速の粗研削速度で粗研削機構30を下降させて、ウェーハ100の粗研削を実施する。
この際、制御部7は、第1測定機構41を用いて、研削されているウェーハ100の厚みを測定し、この厚みが所定の粗研削厚みになるまで、粗研削を実施する。
(3)仕上げ研削工程
この工程では、チャックテーブル5に保持されているウェーハ100を、仕上げ研削機構31によって仕上げ研削する。具体的には、制御部7は、粗研削工程の後、ターンテーブル6を自転させることで、粗研削されたウェーハ100を保持しているチャックテーブル5を、仕上げ研削機構31の下方に配置する。
また、制御部7は、回転開始受付部71によって受け付けられた上述した回転開始指令に基づいて、仕上げ研削機構31のスピンドルモータ302を用いてスピンドル300を回転駆動する。これにより、スピンドル300の下端に取り付けられた仕上げ研削砥石310が回転される。さらに、制御部7は、図示しないテーブル回転機構によって、ウェーハ100を保持しているチャックテーブル5を回転させる。
次に、制御部7は、セットアップ工程において求められた、このチャックテーブル5に対する仕上げ研削機構31の原点高さ、および、粗研削後のウェーハ100の厚さに基づいて、このチャックテーブル5に保持されているウェーハ100の直上に仕上げ研削砥石310の下面が配置されるような仕上げ研削機構31の高さ(仕上げ研削開始高さ)を求める。
そして、制御部7は、仕上げ研削送り機構21を用いて仕上げ研削機構31を下降させ、仕上げ研削開始高さに仕上げ研削機構31を位置づけて、ウェーハ100の研削を開始する。この際、制御部7は、仕上げ研削送り機構21を用いて、比較的に高速の初期速度で仕上げ研削機構31を下降させ、仕上げ研削開始高さに仕上げ研削機構31を位置づける。その後、制御部7は、仕上げ研削送り機構21を用いて、比較的に低速の仕上げ研削速度で仕上げ研削機構31を下降させて、ウェーハ100の仕上げ研削を実施する。
この際、制御部7は、第2測定機構45を用いて、研削されているウェーハ100の厚みを測定し、この厚みが所定の仕上げ削厚みになるまで、仕上げ研削を実施する。
以上のように、本実施形態では、研削開始ボタン61が押されて回転開始指令が出力されて、制御部7の回転開始受付部71がこの回転開始指令を受け付けたときに、セットアップ開始部72が、粗研削機構30および仕上げ研削機構31のスピンドル300が回転される前に、第1セットアップ機構81および第2セットアップ機構82を作動させて、セットアップ工程を実施している。
すなわち、本実施形態では、スピンドル300が回転されて粗研削および仕上げ研削が開始される前に、セットアップ開始部72によって、粗研削機構30および仕上げ研削機構31のセットアップが実施される。このため、セットアップ工程を実施せずに研削を開始してしまうことを防止できるので、セットアップ忘れによって、保持面50に粗研削砥石306あるいは仕上げ研削砥石310が衝突してしまうことを防止することができる。したがって、研削装置1の破損を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態におけるセットアップ工程において、回転開始受付部71が回転開始指令を受け付けた際に、制御部7が、図1に示した回転検知センサ307によって、スピンドル300が回転しているか否かを検知してもよい。この場合、スピンドル300が回転していない場合には、セットアップ開始部72は、第1セットアップ機構81および第2セットアップ機構82を作動させて、上述したセットアップ工程を実施する。
一方、回転検知センサ307によってスピンドル300が回転していることが検知された場合には、制御部7の停止指令部73が、スピンドルモータ302を制御して、スピンドル300の回転を停止させる。そして、セットアップ開始部72は、スピンドル300が停止したことを回転検知センサ307が検知したら、第1セットアップ機構81および第2セットアップ機構82を作動させて、セットアップ工程を実施する。
また、本実施形態では、スピンドル300の回転を開始するボタンとして、ウェーハ100に対するフルオート研削動作の開始を指示するための研削開始ボタン61が示されている。これに関し、スピンドル300の回転を開始するボタンは、研削装置1のウォームアップ開始のボタンであってもよいし、単にスピンドル300を回転させるためのボタンであってもよい。本実施形態では、これらのようなスピンドル300の回転を開始するボタンが押されることによって、回転開始指令が出力される。そして、この回転開始指令を回転開始受付部71が受け付けたら、セットアップ開始部72が、スピンドル300が回転される前に、第1セットアップ機構81および第2セットアップ機構82を作動させて、セットアップ工程が実施される。
また、研削装置1における第1セットアップ機構81(第2セットアップ機構82)は、図3(a)および図3(b)に示すような構成を有していてもよい。
この場合、第1セットアップ機構81は、上述したアーム部84および支持部材85を備えているとともに、アーム部84の先端に、第2検出器90を備えている。
第2検出器90は、U字形の溝部91を有している。この溝部91は、粗研削砥石306および仕上げ研削砥石310を挟み込めるように構成されている。
また、この溝部91の2つの内側面には、図3(a)および図3(b)に示すように、互いに向かい合うように、測定光を発する投光部92、および、測定光を受光する受光部93が設けられている。これら投光部92および受光部93の高さと、チャックテーブル5の保持面50の高さとの差は、予め認識されている。
図3(a)および図3(b)に示した第1セットアップ機構81を用いた粗研削機構30のセットアップ工程では、図1に示したセットアップ開始部72は、第1セットアップ機構81の支持部材85によってアーム部84を旋回させることにより、第2検出器90を、粗研削砥石306の下方、たとえば、粗研削砥石306における保持面50からはみ出た部分の下方に配置する。さらに、セットアップ開始部72は、第2検出器90の投光部92を制御して、受光部93に向けて測定光を照射する。
さらに、セットアップ開始部72は、図1に示した粗研削送り機構20によって、粗研削機構30を下降させる。
そして、粗研削機構30の下降に伴い、第2検出器90の溝部91に粗研削砥石306が挟み込まれて、図3(b)に示すように、投光部92と受光部93との間に粗研削砥石306の下面が配置されると、投光部92からの測定光を受光する受光部93の受光量が減少する。そして、受光部93の受光量が減少したことを受けて、第2検出器90がONとなる。
なお、第2検出器90は、受光部93が測定光を受光しなくなったことを受けてONとなるように構成されていてもよい。
第2検出器90がONとなったことを受けて、セットアップ開始部72は、粗研削砥石306の下面が第2検出器90の投光部92および受光部93の高さ位置に到達した判断して、粗研削機構30の下降を停止し、このときの粗研削機構30の高さを、粗研削送り機構20のエンコーダ205によって取得する。
そして、セットアップ開始部72は、取得した粗研削機構30の高さから、投光部92および受光部93の高さと保持面50との高さの差を差し引くことで、粗研削機構30の原点高さを求め、この原点高さを記憶する。
また、セットアップ開始部72は、第2セットアップ機構82を用いた仕上げ研削機構31のセットアップ工程を同様に実施して、仕上げ研削機構31の原点高さを求め、この原点高さを記憶する。
なお、第2検出器90では、溝部91の一方の内側面に、投光部92および受光部93が並設されていてもよい。この場合、受光部93は、投光部92からの測定光が粗研削砥石306によって反射した反射光を受光する。
また、研削装置1における第1セットアップ機構81(第2セットアップ機構82)は、図4(a)および図4(b)に示すような構成を有していてもよい。
この場合、第1セットアップ機構81は、上述したアーム部84および支持部材85を備えているとともに、アーム部84の先端に、第3検出器95を備えている。また、第1セットアップ機構81は、アーム部84の基端に、受発光部94を備えている。
受発光部94は、測定光を投光する投光部96、および、反射光を受光する受光部97を有している。また、第3検出器95は、ビームスプリッタ98およびミラー99を備えている。
図4(a)および図4(b)に示した第1セットアップ機構81を用いた粗研削機構30のセットアップ工程では、セットアップ開始部72は、第1セットアップ機構81の支持部材85によってアーム部84を旋回させることにより、第3検出器95を、粗研削砥石306の下面と、粗研削機構30の下方に配置されたチャックテーブル5の保持面50との間に配置する。
さらに、セットアップ開始部72は、図1に示した粗研削送り機構20を用いて、粗研削機構30を所定の測定高さに配置する。そして、セットアップ開始部72は、受発光部94の投光部96から第3検出器95に向けて、測定光L0を投光する。
測定光L0は、図4(b)に示すように、第3検出器95のビームスプリッタ98に入射される。ビームスプリッタ98は、図4(b)に示すように、測定光L0の一部の進行方向を90度だけ変えて、第1測定光L1として、上方の粗研削砥石306の下面に向かうように反射させる。また、ビームスプリッタ98は、測定光L0の残りの部分を、第2測定光L2として、進行方向を変えずにミラー99に向けて透過させる。
第1測定光L1は、粗研削砥石306の下面で反射され、第1反射光R1となってビームスプリッタ98に向けて進行する。この第1反射光R1は、ビームスプリッタ98で反射されて、受発光部94の受光部97で受光される。
ミラー99は、第2測定光L2の進行方向を90度だけ変えて、保持面50に投光する。第2測定光L2は、保持面50で反射され、第2反射光R2となってミラー99に向けて進行する。第2反射光R2は、ミラー99で反射されてビームスプリッタ98を透過し、受光部97に受光される。
ここで、受光部97における第1反射光R1の受光位置は、第3検出器95と粗研削砥石306の下面との距離に応じて変化する。また、受光部97における第2反射光R2の受光位置も、第3検出器95と保持面50との距離に応じて変化する。したがって、セットアップ開始部72は、受光部97における第1反射光R1および第2反射光R2の受光位置を検出することで、第3検出器95と保持面50との間の距離、および、第3検出器95と粗研削砥石306の下面との間の距離を測定することができる。そして、セットアップ開始部72は、これらの距離を合算することで、保持面50と粗研削砥石306の下面との間の距離を算出する。
さらに、セットアップ開始部72は、算出された保持面50と粗研削砥石306の下面との間の距離を、測定時の粗研削機構30の高さである上述した測定高さから差し引くことによって、粗研削機構30の原点高さを求め、この原点高さを記憶する。
また、セットアップ開始部72は、第2セットアップ機構82を用いた仕上げ研削機構31のセットアップ工程を同様に実施して、仕上げ研削機構31の原点高さを求め、この原点高さを記憶する。
また、本実施形態では、加工装置の一例として、研削装置1を示している。これに関し、本実施形態にかかる加工装置は、加工機構および保持面を有する加工装置であればよく、たとえば、切削装置、バイト旋削装置あるいは研磨装置であってもよい。
また、研削装置1における第1セットアップ機構81(第2セットアップ機構82)は、図3(a)および図3(b)に示すような構成の場合は、セットアップを実施する際に、粗研削砥石306および仕上げ研削砥石310が回転していてもよい。
また、研削装置1における第1セットアップ機構81(第2セットアップ機構82)は、図4(a)および図4(b)に示すような構成の場合は、セットアップを実施する際に、粗研削砥石306および仕上げ研削砥石310が回転していてもよい。
すなわち、第1セットアップ機構81(第2セットアップ機構82)が、図3(a)および図3(b)、あるいは、図4(a)および図4(b)に示すような構成を有している場合、セットアップ工程において、粗研削砥石306および仕上げ研削砥石310が、第1セットアップ機構81(第2セットアップ機構82)に触れることはない。このため、スピンドル300とともに粗研削砥石306および仕上げ研削砥石310が回転していても、セットアップ工程を実施することができる。
したがって、この場合、回転開始受付部71が回転開始指令を受け付けたら、制御部7が、スピンドル300を回転させるとともに、セットアップ開始部72が、第1セットアップ機構81および第2セットアップ機構82を作動させて、セットアップ工程を実施してもよい。
この場合でも、粗研削工程および仕上げ研削工程が開始される前に、セットアップ開始部72によって、粗研削機構30および仕上げ研削機構31に対するセットアップ工程が実施される。このため、セットアップ工程を実施せずに研削を開始してしまうことを防止できるので、セットアップ忘れによって、保持面50に粗研削砥石306あるいは仕上げ研削砥石310が衝突してしまうことを防止することができる。したがって、研削装置1の破損を抑制することが可能となる。
1:研削装置、5:チャックテーブル、6:ターンテーブル、7:制御部、8:固定柱、
10:第1の装置ベース、11:第2の装置ベース、12:第1のコラム、
13:第2のコラム、15:筐体、20:粗研削送り機構、21:仕上げ研削送り機構、
30:粗研削機構、31:仕上げ研削機構、41:第1測定機構、
42:保持面高さ測定器、43:ウェーハ高さ測定器、45:第2測定機構、
50:保持面、51:枠体面、60:タッチパネル、61:研削開始ボタン、
71:回転開始受付部、72:セットアップ開始部、73:停止指令部、
81:第1セットアップ機構、82:第2セットアップ機構、83:第1検出器、
84:アーム部、85:支持部材、86:保持部、87:接触子、88:昇降自在部、
89:センサ、90:第2検出器、
91:溝部、92:投光部、93:受光部、94:受発光部、95:第3検出器、
96:投光部、97:受光部、98:ビームスプリッタ、99:ミラー、
100:ウェーハ、101:表面、103:裏面、
152:仮置き機構、153:位置合わせ部材、154:仮置きテーブル、
155:ロボット、156:スピンナ洗浄機構、157:スピンナテーブル、
158:ノズル、160:第1のカセットステージ、161:第1のカセット、
162:第2のカセットステージ、163:第2のカセット、170:搬入機構、
171:搬送パッド、172:搬出機構、173:搬送パッド、200:ボールネジ、
201:ガイドレール、202:モータ、203:昇降テーブル、204:ホルダ、
205:エンコーダ、300:スピンドル、301:スピンドルハウジング、
302:スピンドルモータ、303:ホイールマウント、304:研削ホイール、
305:ホイール基台、306:粗研削砥石、307:回転検知センサ、
310:仕上げ研削砥石、401:搬出入領域、402:加工領域、501:矢印、
L0:測定光、L1:第1測定光、L2:第2測定光、
R1:第1反射光、R2:第2反射光

Claims (2)

  1. 保持面によってウェーハを保持するチャックテーブルと、
    スピンドルの先端に装着された加工具によって該保持面に保持されたウェーハを加工する加工機構と、
    該加工機構を該保持面に垂直な方向に移動させる垂直移動機構と、
    該加工機構が下降されることによって該加工具の下端が該保持面に接触したときの該加工具の高さを記憶するためのセットアップ機構と、
    制御部と、
    該スピンドルの回転を開始するボタンと、を備える加工装置であって、
    該制御部は、
    該ボタンが押されることによって出力される、該スピンドルの回転を開始する回転開始指令を受け付ける回転開始受付部と、
    該回転開始受付部が該回転開始指令を受け付けたら、該セットアップ機構を作動させるセットアップ開始部と、を備える、
    加工装置。
  2. 該加工機構は、該スピンドルが回転しているか停止しているかを検知する回転検知センサをさらに備え、
    該制御部は、該回転開始受付部が該回転開始指令を受け付けた際に、該回転検知センサによって該スピンドルが回転していることが検知された場合に、該スピンドルの回転を停止させる停止指令部をさらに備え、
    該セットアップ開始部は、該スピンドルが停止したことを該回転検知センサが検知したら、該セットアップ機構を作動させる、
    請求項1記載の加工装置。
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