JP2023127315A - トルク測定装置およびその製造方法 - Google Patents

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晃大 福田
Akihiro Fukuda
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Hisayoshi FUKUI
貴裕 大寺
Takahiro Odera
晴彦 丹野
Haruhiko Tanno
吉徳 久保
Yoshinori Kubo
尚樹 二口
Naoki Futakuchi
健 奥山
Takeshi Okuyama
晃之 中村
Teruyuki Nakamura
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Abstract

【課題】製造時間を抑えることができるトルク測定装置の製造方法を提供する。【解決手段】製造対象となるトルク測定装置と同じ構成を有する複数の試験用サンプルについて、ブリッジ回路8の4辺のうちの1組の対辺を構成する2つの対辺の抵抗値R1、R3の積R1×R3と前記4辺のうちのもう1組の対辺を構成する2つの対辺の抵抗値R2、R4の積R2×R4との比(R1×R3)/(R2×R4)であるコイルバランスCb、および、センサ部4の温度変動による出力電圧Vоの温度変化率VTを調べる試験を行い、該試験の結果から、コイルバランスCbと温度変化率VTとの関係Xを取得する第1工程と、製造対象となるトルク測定装置について、前記4辺のそれぞれの抵抗値R1、R2、R3、R4を測定してコイルバランスCbを求め、該求めたコイルバランスCbを用いて、第1工程で取得した関係Xから、温度変化率VTを求める第2工程とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、トルク測定装置およびその製造方法に関する。
近年、自動車の分野では、パワートレインすなわち動力伝達機構を構成する回転軸により伝達しているトルクを測定し、その測定結果を利用して、動力源であるエンジンや電動モータの出力制御や、変速機の変速制御を実行するシステムの開発が進んでいる。
従来、回転軸により伝達しているトルクを測定する装置として、磁歪式のトルク測定装置が知られている。磁歪式のトルク測定装置は、トルクが付与された際に透磁率が変化する磁歪効果部を備えた回転軸を用い、トルクが付与された際の磁歪効果部の透磁率の変化を検出コイルのインダクタンスの変化として検出することにより、回転軸により伝達しているトルクを測定するように構成されている。
一般に、トルクの変動に伴う磁歪効果部の透磁率の変化は微小であるため、通常は、測定感度を向上させるための工夫がなされる。その工夫の1つとして、従来、図8に示すようなブリッジ回路100を用いる方法が知られている。この方法では、たとえば図9に示すような回転軸101の軸方向一部分である円柱状の磁歪効果部102の周囲に、第1検出コイル103、第2検出コイル104、第3検出コイル105、および第4検出コイル106の4つ検出コイルを配置し、かつ、該4つの検出コイルを4辺に配置したブリッジ回路100を構成する。
回転軸101にトルクTが加わると、磁歪効果部102の外周面には、軸方向に対して+45 ゜傾斜した方向と、軸方向に対して-45゜傾斜した方向とに、+-の符号が互いに異なる応力σが作用する。そして、逆磁歪効果により、引張応力(+σ)が作用する方向での透磁率が増加し、圧縮応力(-σ)が作用する方向での透磁率が減少する。
ブリッジ回路100において、4辺を構成する2組の対辺のうちの一方の組の対辺に配置された第1検出コイル103および第3検出コイル105は、磁歪効果部102の外周面における、軸方向に対して+45゜傾斜した方向の透磁率の変化を検出するため検出コイルであり、前記2組の対辺のうちの他方の組の対辺に配置された第2検出コイル104および第4検出コイル106は、磁歪効果部102の外周面における、軸方向に対して-45゜傾斜した方向の透磁率の変化を検出するための検出コイルである。このようなブリッジ回路100において、2つの端点であるA点、C点間に入力電圧Viを印加すると、2つの中点であるB点、D点間の電圧として、回転軸101に加わるトルクTの方向および大きさに応じた出力電圧Vоが得られる。したがって、この出力電圧Vоに基づいて、トルクTを測定することができる。
上述のようなブリッジ回路100を用いれば、軸方向に対して+45 ゜傾斜した方向と、軸方向に対して-45゜傾斜した方向との、いずれか一方の方向の透磁率の変化のみを検出することによりトルクTを測定する場合に比べて、2倍の感度でトルクTを測定することが可能となる。
ところで、ブリッジ回路100を構成する検出コイル103~106は、温度変動に伴って抵抗値R1~R4が変化する。このため、トルクの測定精度を向上させる観点から、温度補正手段を設けることが望ましい。
このために、従来、ブリッジ回路の出力電圧をトルク値に変換する増幅補正回路を設け、この増幅補正回路に、ブリッジ回路全体の電流量などから推定されるセンサ温度情報を付与し、このセンサ温度情報と予め校正試験により得られた補正パラメータとを利用して、温度補正を行う技術が知られている(たとえば、特開2018-048956号公報参照)。
特開2018-048956号公報
従来の温度補正手段を備えるトルク測定装置を大量生産して出荷するためには、その製造過程で、製造対象である個々のトルク測定装置に対し、補正パラメータを決定するための校正試験、たとえば特開2018-048956号公報に記載のトルク測定装置では、該公報の図6に示される線図の曲線、すなわち温度と△Vcоsおよび△Vsinとの関係を表す曲線を特定するための校正試験を行う必要がある。このような校正試験を、製造対象である個々のトルク測定装置に対して行う必要がある理由は、トルク測定装置は、ブリッジ回路を構成する4辺の抵抗の抵抗値がトルク測定装置ごとに異なるためである。
該校正試験は、たとえば特開2018-048956号公報の図6を参照すると、-60℃~140℃の範囲にわたって行われる。この際に、トルク測定装置のブリッジ回路の温度を直接測定することはできないので、トルク測定装置を試験室内に載置し、試験室温度をトルク測定装置の温度とみなして、試験室の温度を上下させて校正試験を行うことが必要になると考えられる。
校正試験を行う温度は、1℃ずつ段階的に変更するのではなく、効率化のために、たとえば10℃あるいは50℃ずつ段階的に変更し、変更後の温度で、その都度、電圧(△Vcоs、△Vsin)の値を測定し、その間の測定値は、直線状に推移すると想定して、補正パラメータを補完すると考えられる。いずれにしても、各段階で試験室の温度を一定にするために或る程度の時間がかかるので、かなりの手間と時間がかかる作業となる。
また、100℃を超える試験室に作業者が入るのは困難であるため、作業者は、断熱材の入った防護服などを着て試験室に入り電圧の値を測定するか、または、遠隔操作でマニピュレータを用いて電圧の値を測定することになると考えられ、いずれにしても、大変な作業となる。
校正試験は、何個かのトルク測定装置について、まとめて行うことが考えられるが、この際の個数を多くしようとすると、試験室が広くなり、温度コントロールが難しくなる。また、多くの個数のトルク測定装置を狭い試験室に詰め込むと、個々のトルク測定装置の温度を均一にすることが難しくなる。このため、校正試験をまとめて行うことができる個数は制限を受け、1日の生産数量を十分に確保することが難しくなると考えられる。
本発明は、補正パラメータを決定するための校正試験を簡略化して、製造時間を抑えることができるトルク測定装置の製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様のトルク測定装置の製造方法における、製造対象となるトルク測定装置は、センサ部と、発振器と、電圧測定部と、トルク演算部とを備える。
前記センサ部は、回転軸の磁歪効果部の周囲に配置される4つの検出コイルを4辺に配置したブリッジ回路を有する。
前記発振器は、前記ブリッジ回路の2つの端点に入力電圧を印加する。
前記電圧測定部は、前記ブリッジ回路の2つ中点間の電圧である出力電圧を測定する。
前記トルク演算部は、前記電圧測定部で測定した前記出力電圧を利用して前記回転軸に加わるトルクを算出する。
さらに、前記トルク演算部は、前記センサ部の温度を測定する温度測定機能と、前記温度測定機能により測定した前記センサ部の温度、および、予め自身に保存されている補正パラメータである、前記出力電圧の温度変化率VTを利用して、前記電圧測定部で測定した前記出力電圧の温度補正を行う機能と、該温度補正後の出力電圧に基づいて前記回転軸に加わるトルクを算出する機能とを有する。
本発明の一態様のトルク測定装置の製造方法は、第1工程および第2工程を備える。
前記第1工程は、製造対象となる前記トルク測定装置と同じ構成を有する複数の試験用サンプルについて、前記4辺のうちの1組の対辺を構成する2つの対辺の抵抗値R1、R3の積R1×R3と前記4辺のうちのもう1組の対辺を構成する2つの対辺の抵抗値R2、R4の積R2×R4との比(R1×R3)/(R2×R4)であるコイルバランスCb、および、前記温度変化率VTを調べる試験を行い、該試験の結果から、前記コイルバランスCbと前記温度変化率VTとの関係Xを取得する工程である。
前記第2工程は、製造対象となる前記トルク測定装置について、前記4辺のそれぞれの抵抗値R1、R2、R3、R4を測定して前記コイルバランスCbを求め、該求めたコイルバランスCbを用いて、前記第1工程で取得した前記関係Xから、前記温度変化率VTを求める工程である。
本発明の一態様のトルク測定装置の製造方法は、前記第2工程で求めた前記温度変化率VTを、製造対象となる前記トルク測定装置の前記トルク演算部に保存する第3工程を備える。
本発明の一態様のトルク測定装置は、前記製造対象となるトルク測定装置において、 前記センサ部の外装に、前記温度変化率VTを記録した記録体が付されている。
本発明の一態様のトルク測定装置の製造方法によれば、製造時間を抑えることができる。
図1は、本発明の実施の形態の第1例のトルク測定装置を構成するセンサ部の断面図である。 図2は、第1例のトルク測定装置のセンサ部の斜視図である。 図3(a)は、第1例のトルク測定装置のコイルユニットを構成するフレキシブル基板の展開図であり、図3(b)は、該フレキシブル基板を図3(a)の下方から見た図である。 図4は、第1例のトルク測定装置のコイルユニットを構成する第1検出コイル、第2検出コイル、第3検出コイル、および第4検出コイルを径方向外側から見た展開図である。 図5(a)~図5(d)は、第1例のトルク測定装置のコイルユニットを構成する第1検出コイル、第2検出コイル、第3検出コイル、および第4検出コイルを、それぞれ単体の状態で径方向外側から見た展開図である。 図6は、第1例のトルク測定装置の概略回路構成図である。 図7は、コイルバランスCbと出力電圧の温度変化率VTとの関係を示す線図である。 図8は、従来のトルク測定装置のブリッジ回路を示す図である。 図9は、回転軸にトルクが加わる際に生じる応力の向きを説明するための、該回転軸の斜視図である。
[第1例]
本発明の実施の形態の第1例について、図1~図7を用いて説明する。
図1および図2は、本例のトルク測定装置1を構成するセンサ部4の構造を示す図である。本例のトルク測定装置1は、回転軸2により伝達しているトルクを測定する装置であり、各種の機械装置に組み込んで用いることができる。本例のトルク測定装置1を組み込む機械装置の具体例として、自動車のパワートレインを構成する機械装置、たとえば、オートマチックトランスミッション(AT)、ベルト式無段変速機、トロイダル型無段変速機、オートマチックマニュアルトランスミッション(AMT)、デュアルクラッチトランスミッション(DCT)などの車側の制御で変速を行うトランスミッション、またはトランスファー、マニュアルトランスミッション(MT)などが挙げられる。対象となる車両の駆動方式、すなわち、FF、FR、MR、RR、4WDなどの方式は、特に問わない。本例のトルク測定装置1を組み込む機械装置の具体例として、さらに、風車、鉄道車両、鉄鋼の圧延機などを構成する減速機、増速機などの、歯車で動力軸の回転数を変化させる装置が挙げられる。
本例では、回転軸2は、上述したようなパワートレインを構成する機械装置に組み込まれる回転軸であり、使用時にも回転しない不図示のケースに対し、不図示の転がり軸受により回転可能に支持されており、伝達するトルクに応じて透磁率が変化する磁歪効果部を有する。
回転軸2は、軸方向中間部に、図1に示された中間軸部3を有する。中間軸部3の外周面は、円筒面により構成されている。本例では、回転軸2の中間軸部3を磁歪効果部として機能させる。このために、回転軸2を磁性金属により構成している。回転軸2を構成する磁性金属としては、たとえば、JISに規定されている、SCr420、SCM420などの浸炭鋼、S45Cなどの炭素鋼といった、各種磁性鋼を用いることができる。
回転軸2にトルクTが加わると、中間軸部3の外周面には、軸方向に対して+45 ゜傾斜した方向と、軸方向に対して-45゜傾斜した方向とに、+-の符号が互いに異なる応力σが作用する。そして、逆磁歪効果により、引張応力(+σ)が作用する方向での透磁率が増加し、圧縮応力(-σ)が作用する方向での透磁率が減少する。
本発明を実施する場合には、中間軸部3の外周面のうち、センサ部4の径方向内側に配置される部分に、ショットピーニング処理を施すことによって圧縮加工硬化層を形成し、該部分の機械的特性および磁気的特性を改善することもできる。このようにすれば、トルク測定装置1によるトルク測定の感度およびヒステリシスを改善することができる。
本発明を実施する場合には、中間軸部3を磁歪効果部として機能させる代わりに、中間軸部3の外周面に、磁歪効果部として機能する磁歪材を固定することもできる。具体的には、円環状に構成された磁歪材を中間軸部3に外嵌固定したり、めっきなどの被膜により構成された磁歪材やフィルム状の磁歪材を中間軸部3の外周面に固定したりすることができる。
図1に示されるセンサ部4は、全体を円環状に構成されており、中間軸部3の周囲に同軸に配置された状態で、前記ケースに支持固定されている。本例では、センサ部4は、コイルユニット13と、バックヨーク14と、ホルダ15とを備える。
本例では、コイルユニット13は、ベースフィルムおよび該ベースフィルムに保持されたプリント配線(導体)を備える、フレキシブル基板(FPC)16(図3(a)および図3(b)参照)により円筒状に構成されており、回転軸2の中間軸部3の周囲に同軸に配置されている。フレキシブル基板(FPC)16は、図4および図5に示すような、第1検出コイル9、第2検出コイル10、第3検出コイル11、および第4検出コイル12を有する。
具体的には、本例では、コイルユニット13は、図3(a)および図3(b)に示すような帯板状のフレキシブル基板16を円筒状に丸め、かつ、該フレキシブル基板16の長さ方向の両端部をたとえば接着して接合することにより構成されている。フレキシブル基板16は、板厚方向に積層された4つの配線層を有し、これらの配線層に、それぞれがプリント配線により構成された、第1検出コイル9、第2検出コイル10、第3検出コイル11、および第4検出コイル12が配置されている。これらの検出コイル9~12は、帯板状のフレキシブル基板16を円筒状に丸めた状態、すなわち、円筒状のコイルユニット13を構成した状態で、径方向内側から、第1検出コイル9、第2検出コイル10、第4検出コイル12、および第3検出コイル11の順番で配置されている。
図4は、第1検出コイル9、第2検出コイル10、第3検出コイル11、および第4検出コイル12を、コイルユニット13の径方向外側から見た展開図を示している。図5(a)~図5(d)は、これらの検出コイル9~12を、それぞれ単体の状態でコイルユニット13の径方向外側から見た展開図を示している。
第1検出コイル9は、中間軸部3の外周面における、軸方向に対して+45゜傾斜した方向の透磁率の変化を検出するため検出コイルであり、換言すれば、該方向の透磁率が変化することに伴って自身のインダクタンスL1を変化させる検出コイルである。第1検出コイル9は、図5(a)に示すように、円周方向に関して等ピッチに並べて配置された複数個のコイル片17を備える。これらのコイル片17は、径方向から見て平行四辺形の形状を有しており、かつ、中間軸部3の軸方向に対して-45゜傾斜した配線を含んで構成されている。円周方向に隣り合うコイル片17は、不図示のプリント配線などの導体により直列に接続されている。すなわち、図5(a)において、コイル片17は、模式的に示されており、全周がつながっているように図示されているが、実際には、コイル片17の周方向の一部に、不連続部が存在する。コイル片17は、この不連続部を挟んで離隔した2つの端部を有する。円周方向に隣り合うコイル片17は、互いの1つの端部同士を不図示のプリント配線などの導体により接続することで、直列に接続されている。これらの点については、以下の第2検出コイル10~第4検出コイル12でも同様である。
第2検出コイル10は、中間軸部3の外周面における、軸方向に対して-45゜傾斜した方向の透磁率の変化を検出するため検出コイルであり、換言すれば、該方向の透磁率が変化することに伴って自身のインダクタンスL2を変化させる検出コイルである。第2検出コイル10は、図5(b)に示すように、円周方向に関して等ピッチに並べて配置された複数個のコイル片18を備える。これらのコイル片18は、径方向から見て平行四辺形の形状を有しており、かつ、中間軸部3の軸方向に対して+45゜傾斜した配線を含んで構成されている。円周方向に隣り合うコイル片18は、不図示のプリント配線などの導体により直列に接続されている。
第3検出コイル11は、中間軸部3の外周面における、軸方向に対して+45゜傾斜した方向の透磁率の変化を検出するため検出コイルであり、換言すれば、該方向の透磁率が変化することに伴って自身のインダクタンスL3を変化させる検出コイルである。第3検出コイル11は、図5(d)に示すように、円周方向に関して等ピッチに並べて配置された複数個のコイル片19を備える。これらのコイル片19は、径方向から見て平行四辺形の形状を有しており、かつ、中間軸部3の軸方向に対して-45゜傾斜した配線を含んで構成されている。円周方向に隣り合うコイル片19は、不図示のプリント配線などの導体により直列に接続されている。
第4検出コイル12は、中間軸部3の外周面における、軸方向に対して-45゜傾斜した方向の透磁率の変化を検出するため検出コイルであり、換言すれば、該方向の透磁率が変化することに伴って自身のインダクタンスL4を変化させる検出コイルである。第4検出コイル12は、図5(c)に示すように、円周方向に関して等ピッチに並べて配置された複数個のコイル片20を備える。これらのコイル片20は、径方向から見て平行四辺形の形状を有しており、かつ、中間軸部3の軸方向に対して+45゜傾斜した配線を含んで構成されている。円周方向に隣り合うコイル片20は、不図示のプリント配線などの導体により直列に接続されている。
ただし、本発明を実施する場合、第1検出コイル、第2検出コイル、第3検出コイル、および第4検出コイルの具体的な形状および配置に関する構成は、本例の構成に限らず、従来から知られている各種の構成を採用することができる。
図1に戻り、バックヨーク14は、第1検出コイル9、第2検出コイル10、第3検出コイル11、および第4検出コイル12により発生する磁束の磁路となる部材である。バックヨーク14は、軟鋼などの磁性材により、全体を円筒状に構成されている。バックヨーク14は、コイルユニット13の周囲に同軸に配置されている。本例では、この状態で、コイルユニット13とバックヨーク14との間には、軸方向にわたって、径方向のクリアランスが設けられている。すなわち、コイルユニット13の外周面とバックヨーク14の内周面とが、径方向に離隔している。
ホルダ15は、コイルユニット13およびバックヨーク14を保持する部材であり、非磁性材により全体を円環状に構成されている。本例では、ホルダ15は、円筒状のホルダ円筒部21と、ホルダ円筒部21の軸方向一方側(図1における左側)の端部から全周にわたり径方向外側に向けて伸長する第1外向フランジ22と、ホルダ円筒部21の軸方向他方側(図1における右側)の端部から全周にわたり径方向外側に向けて伸長する第2外向フランジ23とを有する。第1外向フランジ22の外径は、第2外向フランジ23の外径よりも大きい。ホルダ15は、中間軸部3の周囲に同軸に配置された状態で、前記ケースに支持固定されている。
本例では、コイルユニット13は、ホルダ円筒部21の軸方向中間部、すなわち、ホルダ円筒部21のうちで軸方向に関して第1外向フランジ22と第2外向フランジ23との間に位置する部分に外嵌されている。バックヨーク14の軸方向一方側の端面は、第1外向フランジ22の軸方向他方側の側面の径方向中間部に当接しており、バックヨーク14の軸方向他方側の端部の内周面は、第2外向フランジ23の外周面に、締り嵌めなどにより外嵌されている。
なお、本発明を実施する場合、第1検出コイル9、第2検出コイル10、第3検出コイル11、および第4検出コイル12を備えたコイルユニット、コイルユニットの周囲に配置されるバックヨーク、コイルユニットおよびバックヨークを保持するホルダなどに関しては、本例と異なる構成を採用することもできる。
図6は、本例のトルク測定装置1の概略回路構成図である。図6に示すように、本例のトルク測定装置1は、上述したセンサ部4と、発振器5と、電圧測定部6と、トルク演算部7とを備える。本例では、図6に示した概略回路構成図の各要素のうち、検出コイル9~12以外の要素は、たとえば、フレキシブル基板16に固定したり、図示しない別の基板、たとえば車体側に設置された基板などに固定したりすることができる。
センサ部4では、第1検出コイル9、第2検出コイル10、第3検出コイル11、および第4検出コイル12の4つの検出コイルが4辺に配置された、ブリッジ回路8が構成されている。すなわち、ブリッジ回路8は、2つの端点であるA点、C点、および、2つの中点であるB点、D点を有する。第1検出コイル9は、D点、A点間の辺に配置されている。第2検出コイル10は、A点、B点間の辺に配置されている。第3検出コイル11は、B点、C点間の辺に配置されている。第4検出コイル12は、C点、D点間の辺に配置されている。
つまり、ブリッジ回路8において、4辺を構成する2組の対辺のうちの一方の組の対辺である、D点、A点間の辺およびB点、C点間の辺には、中間軸部3の外周面における、軸方向に対して+45゜傾斜した方向の透磁率の変化を検出するため検出コイルである、第1検出コイル9および第3検出コイル11が配置されている。また、前記2組の対辺のうちの他方の組の対辺である、A点、B点間の辺およびC点、D点間の辺には、中間軸部3の外周面における、軸方向に対して-45゜傾斜した方向の透磁率の変化を検出するため検出コイルである、第2検出コイル10および第4検出コイル12が配置されている。
発振器5は、ブリッジ回路8の2つの端点であるA点、C点間に交流電圧である入力電圧Viを印加することが可能である。
電圧測定部6は、ブリッジ回路8の2つの中点であるB点、D点間の電圧である出力電圧Vоを測定することが可能である。
すなわち、本例のトルク測定装置1の使用時に、発振器5により、ブリッジ回路8の2つの端点であるA点、C点間に入力電圧Viを印加し、第1検出コイル9、第2検出コイル10、第3検出コイル11、および第4検出コイル12に交流電流を流すと、第1検出コイル9、第2検出コイル10、第3検出コイル11、および第4検出コイル12には、図5(a)~図5(d)に矢印α1、α2、α3、α4で示すように、円周方向に隣り合うコイル片17、18、19、20同士で互いに逆向きの電流が流れる。言い換えれば、このような向きの電流が流れるように、円周方向に隣り合うコイル片17、18、19、20同士が接続されている。この結果、第1検出コイル9、第2検出コイル10、第3検出コイル11、および第4検出コイル12の周囲に交流磁界が発生し、この交流磁界の磁束の一部が、中間軸部3の表層部を通過する。
この状態で、中間軸部3に、図1に矢印CWで示す方向のトルクTが加わると、回転軸2には、軸方向に対して+45゜方向の引張応力(+σ)と、軸方向に対して-45゜方向の圧縮応力(-σ)とが作用する。そして、逆磁歪効果により、引張応力(+σ)が作用する方向である+45゜方向では、中間軸部3の透磁率が増加し、圧縮応力(-σ)が作用する方向である-45゜方向では、中間軸部3の透磁率が減少する。
一方、第1検出コイル9および第3検出コイル11は、中間軸部3の軸方向に対して-45゜傾斜した配線を含んで構成されており、該配線の周囲に発生する交流磁界の磁束の一部は、中間軸部3の表層部を、透磁率が増加した方向である+45゜方向に通過する。このため、第1検出コイル9および第3検出コイル11のインダクタンスL1、L3は、それぞれ増大する。また、第2検出コイル10および第4検出コイル12は、中間軸部3の軸方向に対して+45゜傾斜した配線を含んで構成されており、該配線の周囲に発生する交流磁界の磁束の一部は、中間軸部3の表層部を、透磁率が減少した方向である-45゜方向に通過する。このため、第2検出コイル10および第4検出コイル12のインダクタンスL2、L4は、それぞれ減少する。
これに対し、中間軸部3に、図1に矢印CCWで示す方向のトルクTが加わると、上述した場合とは逆の作用により、第1検出コイル9および第3検出コイル11のインダクタンスL1、L3が減少し、第2検出コイル10および第4検出コイル12のインダクタンスL2、L4が増大する。
いずれにしても、ブリッジ回路8では、2つの中点であるB点、D点間の電圧として、回転軸2に加わるトルクTの方向および大きさに応じた出力電圧Vоが得られる。本例では、この出力電圧Vоを電圧測定部6により測定可能としている。
トルク演算部7は、電圧測定部6で測定した出力電圧Vоを利用して、回転軸2に加わるトルクTを算出する機能を有する。
トルク演算部7は、センサ部4の温度、具体的には、センサ部4における、予め設定した基準温度Taからの温度変化量△Tを測定する温度測定機能を有する。本発明を実施する場合には、この温度測定機能を実現するための構成として、たとえば、従来から知られている各種の構成、具体的には、ブリッジ回路8全体の電流量などをソフトウエア的に処理することでセンサ部4の温度変化量△Tを測定する構成(たとえば、特開2018-048956号公報参照)、センサ部4の温度変化量△Tを物理的に測定する熱電対や温度センサなどを具備する構成を採用することができる。ここで、基準温度Taは、任意の温度に設定することができるが、たとえば常温(20℃程度)に設定することができる。
トルク演算部7には、予め、補正パラメータである、ブリッジ回路8の出力電圧の温度変化率VTが保存されている。この温度変化率VTは、センサ部4の温度変動による出力電圧の変化率であり、具体的には、センサ部4における温度が1℃変化するごとに出力電圧が何%ずれるかを表す率である。
トルク演算部7は、前記温度測定機能により測定したセンサ部4の温度変化量△T、および、予め自身に保存されている温度変化率VTを利用して、電圧測定部6で測定した出力電圧Vоの温度補正を行う機能を有する。すなわち、トルク演算部7は、センサ部4の現在の温度が、基準温度Taから温度変化量△Tだけずれている場合に、このずれによって生じた、ブリッジ回路8の出力電圧のずれ量(△V)を補正する機能を有する。このために、本例では、トルク演算部7は、前記温度測定機能により測定したセンサ部4の温度変化量△Tに、温度変化率VTを掛け合わせること、すなわち、△V=△T×VTの計算を行うことで、前記ずれ量(△V)を求める。そして、求めたずれ量(△V)を、電圧測定部6で測定した出力電圧Vоから減ずることで、センサ部4の温度が基準温度Taである場合に測定されると推定される出力電圧Va(=Vо-△V)を求める。すなわち、トルク演算部7は、電圧測定部6で測定した出力電圧Vоを、出力電圧Vaに補正する。
トルク演算部7は、温度補正後の出力電圧Vaに基づいて、回転軸2に加わるトルクTを算出する。すなわち、トルク演算部7には、予め、基準温度Taにおけるブリッジ回路8の出力電圧とトルクTとの関係Yが保存されている。トルク演算部7は、該関係Yを用いて、温度補正後の出力電圧VaからトルクTを算出する。
以上のように、本例では、トルク演算部7がブリッジ回路8の出力電圧Vоの温度補正を行い、かつ、温度補正後の出力電圧Vaに基づいてトルクTを算出するため、センサ部4の温度変動にかかわらず、トルクTの測定精度を確保しやい。
次に、本例のトルク測定装置1の製造方法について説明する。
本例のトルク測定装置1の製造方法は、第1工程および第2工程を備える。
第1工程は、製造対象となるトルク測定装置1に関する、図7に直線で概念的に示されるような関係X、具体的には、コイルバランスCbと、ブリッジ回路8の出力電圧の温度変化率VTとの関係を取得する工程である。ここで、コイルバランスCbとは、ブリッジ回路8を構成する4辺のうちの1組の対辺を構成する2つの対辺のそれぞれの抵抗値R1、R3の積R1×R3と、前記4辺のうちのもう1組の対辺を構成する2つの対辺のそれぞれの抵抗値R2、R4の積R2×R4との比(R1×R3)/(R2×R4)である。すなわち、第1工程では、それぞれが製造対象となるトルク測定装置1と同じ構成を有し、かつ、それぞれのコイルバランスCbが互いに異なる複数(多数)の試験用サンプルを用意する。そして、これらの試験用サンプルについて、コイルバランスCb、および、温度変化率VTを調べる試験を行い、該試験の結果から、図7の関係Xを取得する。
第2工程は、製造対象となるトルク測定装置1についての温度変化率VTを求める工程である。すなわち、第2工程では、製造対象となるトルク測定装置1について、インピーダンスアナライザなどの測定装置を用いて、ブリッジ回路8を構成する4辺のそれぞれの抵抗値、すなわち、第1検出コイル9、第2検出コイル10、第3検出コイル11、および第4検出コイル12のそれぞれの抵抗値R1、R2、R3、R4を測定する。そして、測定した抵抗値R1、R2、R3、R4からコイルバランスCbを求める。そして、求めたコイルバランスCbを用いて、第1工程で取得した図7の関係Xから、該コイルバランスCbに対応する温度変化率VTを求める。
なお、第1工程で取得した図7の関係Xは、製造対象となるトルク測定装置1を大量生産する場合に、これらのトルク測定装置1について共用することができる。
本例のトルク測定装置1の製造方法は、第3工程をさらに備える。
第3工程は、第2工程で求めた温度変化率VTを、製造対象となるトルク測定装置1のトルク演算部7に保存する工程である。
本発明を実施する場合、第3工程は、トルク測定装置1の製造工場で行うこともできるし、トルク測定装置1を組み込む自動車の製造工場で行うこともできる。第3工程を自動車の製造工場で行う場合には、トルク測定装置1の製造工場から自動車の製造工場にトルク測定装置1を出荷する際に、たとえば図2に実線または鎖線で示すように、トルク測定装置1の外装の一部に、第2工程で求めた温度変化率VTを記録した二次元バーコード、ICタグなどの記録体24を付すことができる。そして、自動車の製造時に、記録体24に記録された温度変化率VTを読み取り、読み取った温度変化率VTをトルク演算部7に保存する。
なお、図2に実線で示した例では、記録体24を、外装の一部であるバックヨーク14の外周面の円周方向一部に付しており、図2に鎖線で示した例では、記録体24を、外装の一部であるホルダ15の軸方向側面に付している。ただし、外装に対して記録体24を付す箇所は、記録体24に記録された温度変化率VTを読み取ることができる箇所であれば、任意の箇所を採用することができる。
本例のトルク測定装置1の製造方法によれば、製造対象となるトルク測定装置1が温度補正機能を有する構造でありながら、製造時間を抑えることができる。
すなわち、本例では、トルク測定装置1の製造方法に含まれる第1工程、第2工程、および第3工程のうち、比較的長時間を要する工程である第1工程は、製造対象となるトルク測定装置1を大量生産する場合に、これらのトルク測定装置1のそれぞれについて個別に行う必要はない。すなわち、第1工程で取得した図7の関係Xは、これらのトルク測定装置1について共用することができる。そして、第2工程では、抵抗値R1、R2、R3、R4からコイルバランスCbを求めるだけで、自動的に温度変化率VTが求まる。このため、これらのトルク測定装置のそれぞれについて長時間および困難さを要する校正試験を実施する必要がある従来技術に比べて、トルク測定装置1の製造時間を大幅に抑えることができる。
1 トルク測定装置
2 回転軸
3 中間軸部
4 センサ部
5 発振器
6 電圧測定部
7 トルク演算部
8 ブリッジ回路
9 第1検出コイル
10 第2検出コイル
11 第3検出コイル
12 第4検出コイル
13 コイルユニット
14 バックヨーク
15 ホルダ
16 フレキシブル基板
17 コイル片
18 コイル片
19 コイル片
20 コイル片
21 ホルダ円筒部
22 第1外向フランジ
23 第2外向フランジ
24 記録体
100 ブリッジ回路
101 回転軸
102 磁歪効果部
103 第1検出コイル
104 第2検出コイル
105 第3検出コイル
106 第4検出コイル

Claims (3)

  1. 回転軸の磁歪効果部の周囲に配置される4つの検出コイルを4辺に配置したブリッジ回路を有するセンサ部と、
    前記ブリッジ回路の2つの端点に入力電圧を印加する発振器と、
    前記ブリッジ回路の2つ中点間の電圧である出力電圧を測定する電圧測定部と、
    前記電圧測定部で測定した前記出力電圧を利用して前記回転軸に加わるトルクを算出するトルク演算部と、を備え、
    前記トルク演算部は、前記センサ部の温度を測定する温度測定機能と、前記温度測定機能により測定した前記センサ部の温度、および、予め自身に保存されている補正パラメータである、前記出力電圧の温度変化率VTを利用して、前記電圧測定部で測定した前記出力電圧の温度補正を行う機能と、該温度補正後の出力電圧に基づいて前記回転軸に加わるトルクを算出する機能とを有する、
    トルク測定装置の製造方法であって、
    製造対象となる前記トルク測定装置と同じ構成を有する複数の試験用サンプルについて、前記4辺のうちの1組の対辺を構成する2つの対辺の抵抗値R1、R3の積R1×R3と前記4辺のうちのもう1組の対辺を構成する2つの対辺の抵抗値R2、R4の積R2×R4との比(R1×R3)/(R2×R4)であるコイルバランスCb、および、前記温度変化率VTを調べる試験を行い、該試験の結果から、前記コイルバランスCbと前記温度変化率VTとの関係Xを取得する第1工程と、
    製造対象となる前記トルク測定装置について、前記4辺のそれぞれの抵抗値R1、R2、R3、R4を測定して前記コイルバランスCbを求め、該求めたコイルバランスCbを用いて、前記第1工程で取得した前記関係Xから、前記温度変化率VTを求める第2工程と、を備える、
    トルク測定装置の製造方法。
  2. 前記第2工程で求めた前記温度変化率VTを、製造対象となる前記トルク測定装置の前記トルク演算部に保存する第3工程を備える、請求項1に記載のトルク測定装置の製造方法。
  3. 回転軸の磁歪効果部の周囲に配置される4つの検出コイルを4辺に配置したブリッジ回路を有するセンサ部と、
    前記ブリッジ回路の2つの端点に入力電圧を印加する発振器と、
    前記ブリッジ回路の2つ中点間の電圧である出力電圧を測定する電圧測定部と、
    前記電圧測定部で測定した前記出力電圧を利用して前記回転軸に加わるトルクを算出するトルク演算部と、
    を備え、
    前記トルク演算部は、前記センサ部の温度を測定する温度測定機能と、前記温度測定機能により測定した前記センサ部の温度、および、予め自身に保存されている補正パラメータである、前記出力電圧の温度変化率VTを利用して、前記電圧測定部で測定した前記出力電圧の温度補正を行う機能と、該温度補正後の出力電圧に基づいて前記回転軸に加わるトルクを算出する機能とを有し、および、
    前記センサ部の外装に、前記温度変化率VTを記録した記録体が付されている、
    トルク測定装置。
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