JP2021130481A - 注出口具 - Google Patents
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Abstract
Description
上記の構成において、前記注出部の内周側下面には、上方へ凹む環状で断面矩形状の段部が形成されており、前記切断部は、前記段部の上面から下方に延びる突部として、前記注出部に一体に形成されていることが好ましい。
上記の構成において、前記切断部の先端縁は、前記注出部の下面より上方に位置していることが好ましい。
上記の構成によれば、ガスバリアシートを少しの力で切り裂くことができ、その切り裂きが容易である。なお、ハーフカット加工とは、ガスバリアシートの厚み方向の途中まで微孔や切り込み等を形成する加工であり、ポロソ加工とは、ガスバリアシートの厚み方向に微孔を貫設形成する加工である。ポロソ加工で形成された微孔は直径10μm程度であり、酸素バリア性に優れている。
本実施形態の注出口具1は、合成樹脂製の袋状容器の開口部分に取り付けられて、袋状容器の内部に収容された流体を注出するための流路を形成する。注出口具1は、袋状容器の開口部分にヒートシールにより接着固定される。本実施形態の袋状容器は、ポリエチレン製の薄膜状の複数層のシートの間にアルミニウム箔層が積層された多層構造シートにより成形されている。なお、以下の説明では、図1に示す上下、左右を、注出口具1の上下、左右として説明する。
シート体5を構成する多層構造シートは長尺状をなし、ロール状に巻き取られた状態で配置されている。ロールから繰り出された多層構造シートは、接着工程及び切出工程を経て蓋本体部41の底面45a及び取付部30の下面32aに接合される。
本実施形態の注出口具1は、合成樹脂製の袋状容器の開口部分にヒートシールにより取り付けて使用される。
(1)開封前の注出口具1では、注出部2の下面から蓋部4の蓋本体部41の底面45aにかけてシート体5が貼り付けられている。そのため、注出部2の筒本体部20の外周面から流入した酸素や、蓋本体部41の底壁45から流入した酸素が、袋状容器内へ流入することが抑制される。酸素バリア性に優れた注出口具1が得られ、開封前の袋状容器内の収容物の保存状態を良好に保持することができる。
・図3(a)に示すように、上記実施形態の突条部24は、筒本体部20と同一中心をなす環状に形成されているが、必ずしも環状に形成されている必要はない。例えば、図3(b)に示すように、環状に形成された段部24bの一部に突条部24が形成されていてもよい。つまり、筒本体部20と同一中心をなす円弧状であって、環状の一部として形成されていてもよい。また、短い円弧状の突条部24が一つ乃至複数個形成されていてもよい。さらに、図3(c)に示すように、段部24bに、細い棒状で先鋭状の突出部24cが一つ乃至複数個形成されていてもよい。
・取付部30の上壁31、下壁32、及び中間壁33は同形状で同じ大きさでなくてもよい。例えば、上壁31が最も大きくてもよく、中間壁33が最も大きくてもよい。また、中間壁33の数は特に限定されない。
・注出部2の筒本体部20の上下方向中間部の外周面に形成された環状突部22の形状は特に限定されない。例えば、円形状であってもよく、六角形状であってもよい。また、環状突部22が形成されていなくてもよい。
・蓋部4の蓋本体部41は中実状であってもよい。また、中空状の蓋本体部41において、その上端部が閉塞されていてもよい。
・シート体5の形状、大きさは、取付部30の下壁32の形状、大きさと同じでなくてもよく、適宜変更可能である。
・注出口具1は、合成樹脂製の袋状容器に限らず、様々な容器に適用することができる。その場合、取付部30については、容器の形態に合わせて、たとえば、単なるフランジ状にするなど、適宜変更が可能である。
(イ)内部に流体を収容する容器の開口部分に取り付けられる注出口具であって、
前記流体の流路を形成する円筒状の注出部と、前記注出部との螺合により該注出部に脱着可能に装着された蓋部とを備え、前記蓋部は、前記注出部の内側に挿入される有底円筒状の蓋本体部を有し、前記注出部の下面から前記蓋本体部の底面にかけてガスバリアシートが貼り付けられており、前記注出部の内周側下面には、下方に先鋭形状となる切断部が設けられており、前記切断部は、円弧状に延びる一つ又は複数の突条部、又は、円弧状に並設された複数の突出部として形成されている。
1…注出口具
2…注出部
4…蓋部
5…シート体(ガスバリアシート)
20…筒本体部
24…突条部(突部、切断部)
24b…段部
24c…突出部(突部、切断部)
30…取付部
32a…下面
41…蓋本体部
45…底壁
45a…底面
Claims (4)
- 内部に流体を収容する容器の開口部分に用いられる注出口具であって、
前記流体の流路を形成する円筒状の注出部と、前記注出部との螺合により該注出部に脱着可能に装着された蓋部とを備え、
前記蓋部は、前記注出部の内側に挿入される有底円筒状の蓋本体部を有し、
前記注出部の下面から前記蓋本体部の底面にかけてガスバリアシートが貼り付けられており、
前記注出部の内周側下面には、下方に先鋭形状となる切断部が設けられていることを特徴とする注出口具。 - 前記注出部の内周側下面には、上方へ凹む環状で断面矩形状の段部が形成されており、
前記切断部は、前記段部の上面から下方に延びる突部として、前記注出部に一体に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の注出口具。 - 前記切断部の先端縁は、前記注出部の下面より上方に位置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の注出口具。
- 前記ガスバリアシートには、ハーフカット加工又はポロソ加工が施されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の注出口具。
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- 2020-02-19 JP JP2020026088A patent/JP7199728B2/ja active Active
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