JP2020052215A - 公開鍵暗号システム、公開鍵暗号方法、公開鍵暗号プログラム - Google Patents
公開鍵暗号システム、公開鍵暗号方法、公開鍵暗号プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020052215A JP2020052215A JP2018180880A JP2018180880A JP2020052215A JP 2020052215 A JP2020052215 A JP 2020052215A JP 2018180880 A JP2018180880 A JP 2018180880A JP 2018180880 A JP2018180880 A JP 2018180880A JP 2020052215 A JP2020052215 A JP 2020052215A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- random number
- public key
- number seed
- initial value
- ciphertext
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Abstract
Description
オイラーの定理は、Nが正の整数でAをNと互いに素な正の整数としたとき、以下の式(5)が成り立つ、という定理である。
RSA暗号は、合同算術による冪乗の余りの周期性に着目したオイラーの定理に基づく公開鍵暗号方式である。公開鍵暗号方式は、第三者に公開する公開鍵により暗号化を行い、秘密鍵を持った本人のみが復号を行えるといった暗号化と復号に別々の鍵を用いる暗号方式である。送信者と受信者が同じ鍵を共有する共通鍵暗号方式は、鍵の配送の問題があるため共通鍵の交換や認証にも広く利用されている。公開鍵はPK(Public Key)と法Nとし、秘密鍵はSK(Secret Key)と法Nとなる。これらの鍵はベルヌーイシフト写像よる暗号化と復号の演算でRSA暗号と等しく利用できるため、本実施形態では、これを用いるものであり、以下に鍵の生成方法について説明する。
“a”と“b”を互いに素な整数としたとき、以下の二元一次方程式を満たす整数解“x”と“y”が存在する。
前述から、“φ(N)=(P−1)×(Q−1)”のため、例として素数P=11と素数Q=13を用意してNとφ(N)を求めると、
N=11×13=143,φ(N)=10×12=120
となる。次にPKを導出するが式(11)は定理より、“a”と“b”を互いに素(最大公約数が1)な整数とするため、φ(N)=120と素な整数を公開鍵PK(=a)としてランダムに選択できる。
“0<PK<LCM(P−1,Q−1)”を採用することが紹介されているが、ここでも最小公倍数“φ(N)=60”を使う。
公開鍵PK(=a)は、例として適当に素数7(60と素な値)を当てることとする。
これで式(11)の“a”と“b”は以下のように決まった。
求めた値は“x=−17,b=60”、また“y=2,a=7”であるため、これを式(12)に代入すると、
以上、RSA暗号は平文を底の数値として、公開鍵PKで冪乗を行い“N=素数P×素数Q”で法をとり暗号文を生成し、暗号文を底の数値として秘密鍵SKで冪乗を行い、“N=素数P×素数Q”で法をとり、復号を行い平文に戻すことを示した。
以上のようにして、求められた公開鍵と秘密鍵を用いて、図1に示した第1の実施形態に係る公開鍵暗号システムは、図10に示すフローチャートに基づく動作を行い、ベルヌーイシフト写像よる暗号化と復号を実行する。なお、図10では素数Pと素数Qから公開鍵PKと秘密鍵SKと法Nは受信装置200において生成済みであり、公開鍵PKと法Nは送信装置100へ渡されているものとする。
“24+23+21+20”となり、補助項を求めると、
この場合
101 送信手段
102、102B、102C、102D 暗号化手段
105 送信側初期値変更制御手段
200、200A、200B、200C、200D 受信装置
201 受信手段
202、202B、202C、202D 復号手段
203 公開鍵生成手段
204 秘密鍵生成手段
205 受信側初期値変更制御手段
206 逆元算出手段
208 受信側乱数種生成手段
300 伝送路
400、400D 乱数種生成手段
Claims (17)
- 公開鍵を用いて平文を暗号化し暗号文を送る送信装置と、送信された暗号文を受信し、前記公開鍵に対応する秘密鍵を用いて復号し平文へ戻す受信装置とを備える公開鍵暗号システムにおいて、
前記送信装置は、前記公開鍵を用いてベルヌーイシフト写像を実行して平文を暗号文へ変換する暗号化手段を備えており、
前記受信装置は、前記秘密鍵を用いてベルヌーイシフト写像を実行して暗号文を平文へ変換する復号手段を備えていることを特徴とする公開鍵暗号システム。 - 前記送信装置が、ベルヌーイシフト写像の初期値を暗号化の度に変更する送信側初期値変更制御手段を備えており、
前記受信装置が、暗号文を復号する度にベルヌーイシフト写像の初期値を、前記送信側初期値変更制御手段によって変更された初期値と同じ値に変更する受信側初期値変更制御手段と、前記受信側初期値変更制御手段により変更された初期値を用いて前記暗号文の逆元を算出する逆元算出手段とが備えられていることを特徴とする請求項1に記載の公開鍵暗号システム。 - 前記初期値となる乱数種を生成する乱数種生成手段を有し、
前記暗号化手段は、前記乱数種生成手段により生成された乱数種と前記公開鍵を用いてベルヌーイシフト写像を実行して平文を暗号文へ変換し、
前記受信装置には、前記暗号文を前記乱数種生成手段により生成された乱数種を用いて前記暗号文の逆元を算出する逆元算出手段が備えられ、
前記復号手段は、前記逆元算出手段により算出された逆元に対し、ベルヌーイシフト写像を実行して暗号文を平文へ変換することを特徴とする請求項2に記載の公開鍵暗号システム。 - 前記乱数種生成手段は、暗号文の生成毎に新たな乱数種を生成し、前記送信側初期値変更制御手段及び前記受信側初期値変更制御手段へ与えることを特徴とする請求項3に記載の公開鍵暗号システム。
- 前記乱数種生成手段は前記送信装置に設けられ、この送信装置では生成した乱数種を前記公開鍵を用いて前記暗号化手段においてベルヌーイシフト写像を実行して暗号化し、暗号化した乱数種を前記受信装置へ送り、
前記受信装置では、受信した暗号化された乱数種を前記復号手段で復号して用いることを特徴とする請求項4に記載の公開鍵暗号システム。 - 前記乱数種生成手段は、暗号文の生成に際して乱数種の元となる元乱数種を1つ生成し、この元乱数種に基づき新たな乱数種を暗号文の生成毎に生成して前記送信側初期値変更制御手段へ与える一方、前記受信装置へは前記元乱数種を与える処理を行い、
前記受信装置には、暗号文の復号毎に元乱数種に基づき前記乱数種生成手段によって生成される前記新たな乱数種と同期した乱数種を生成する受信側乱数種生成手段が備えられ、この受信側乱数種生成手段により生成された乱数種を前記逆元算出手段へ与えて逆元算出を行うことを特徴とする請求項3に記載の公開鍵暗号システム。 - 前記公開鍵を生成する公開鍵生成手段が、前記受信装置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の公開鍵暗号システム。
- 前記秘密鍵を生成する秘密鍵生成手段が、前記受信装置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の公開鍵暗号システム。
- 公開鍵を用いて平文を暗号化し暗号文を送る送信装置と、送信された暗号文を受信し、前記公開鍵に対応する秘密鍵を用いて復号し平文へ戻す受信装置とを備える公開鍵暗号システムにより実行される公開鍵暗号方法において、
前記送信装置では、前記公開鍵を用いてベルヌーイシフト写像を実行して平文を暗号文へ変換する暗号化ステップを備えており、
前記受信装置では、前記秘密鍵を用いてベルヌーイシフト写像を実行して暗号文を平文へ変換する復号ステップを備えていることを特徴とする公開鍵暗号方法。 - 前記送信装置には、ベルヌーイシフト写像の初期値を暗号化の度に変更する送信側初期値変更制御ステップが備えられており、
前記受信装置には、暗号文を復号する度にベルヌーイシフト写像の初期値を、前記送信側初期値変更制御手段によって変更された初期値と同じ値に変更する受信側初期値変更制御ステップと、前記受信側初期値変更制御ステップにより変更された初期値を用いて前記暗号文の逆元を算出する逆元算出ステップとが備えられていることを特徴とする請求項9に記載の公開鍵暗号方法。 - 前記初期値となる乱数種を生成する乱数種生成ステップを有し、
前記暗号化ステップでは、前記乱数種生成ステップにより生成された乱数種と前記公開鍵を用いてベルヌーイシフト写像を実行して平文を暗号文へ変換し、
前記受信装置には、前記暗号文を前記乱数種生成ステップにより生成された乱数種を用いて前記暗号文の逆元を算出する逆元算出ステップが備えられ、
前記復号ステップは、前記逆元算出ステップにより算出された逆元に対し、ベルヌーイシフト写像を実行して暗号文を平文へ変換することを特徴とする請求項10に記載の公開鍵暗号方法。 - 前記乱数種生成ステップでは、暗号文の生成毎に新たな乱数種を生成し、前記送信側初期値変更制御ステップ及び前記受信側初期値変更制御ステップへ与えることを特徴とする請求項11に記載の公開鍵暗号方法。
- 前記乱数種生成ステップは前記送信装置に設けられ、この送信装置では生成した乱数種を前記公開鍵を用いて前記暗号化手段においてベルヌーイシフト写像を実行して暗号化し、暗号化した乱数種を前記受信装置へ送るステップを有し、
前記受信装置では、受信した暗号化された乱数種を前記復号ステップで復号して用いることを特徴とする請求項12に記載の公開鍵暗号方法。 - 前記乱数種生成ステップは、暗号文の生成に際して乱数種の元となる元乱数種を1つ生成し、この元乱数種に基づき新たな乱数種を暗号文の生成毎に生成して前記送信側初期値変更制御ステップへ与える一方、前記受信装置へは前記元乱数種を与える処理を行い、
前記受信装置には、暗号文の復号毎に元乱数種に基づき前記乱数種生成ステップによって生成される前記新たな乱数種と同期した乱数種を生成する受信側乱数種生成ステップが備えられ、この受信側乱数種生成ステップにより生成された乱数種を前記逆元算出ステップへ与えて逆元算出を行うことを特徴とする請求項11に記載の公開鍵暗号方法。 - 前記公開鍵を生成する公開鍵生成ステップが、前記受信装置に設けられていることを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の公開鍵暗号方法。
- 前記秘密鍵を生成する秘密鍵生成ステップが、前記受信装置に設けられていることを特徴とする請求項9乃至15のいずれか1項に記載の公開鍵暗号方法。
- 公開鍵暗号システムのコンピュータを請求項1乃至8の各手段として機能させることを特徴とする公開鍵暗号プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018180880A JP7023584B2 (ja) | 2018-09-26 | 2018-09-26 | 公開鍵暗号システム、公開鍵暗号方法、公開鍵暗号プログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018180880A JP7023584B2 (ja) | 2018-09-26 | 2018-09-26 | 公開鍵暗号システム、公開鍵暗号方法、公開鍵暗号プログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020052215A true JP2020052215A (ja) | 2020-04-02 |
JP7023584B2 JP7023584B2 (ja) | 2022-02-22 |
Family
ID=69996953
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018180880A Active JP7023584B2 (ja) | 2018-09-26 | 2018-09-26 | 公開鍵暗号システム、公開鍵暗号方法、公開鍵暗号プログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7023584B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022056275A (ja) * | 2020-09-29 | 2022-04-08 | 東芝情報システム株式会社 | 暗号復号システム、暗号復号方法、及び暗号復号用プログラム |
CN116992204A (zh) * | 2023-09-26 | 2023-11-03 | 蓝象智联(杭州)科技有限公司 | 一种基于隐私保护的数据点乘运算方法 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4086660B2 (ja) | 2001-01-22 | 2008-05-14 | 株式会社進化システム総合研究所 | 算術型圧縮暗号装置および算術型圧縮暗号復号装置 |
EP1467512B1 (en) | 2003-04-07 | 2008-07-23 | STMicroelectronics S.r.l. | Encryption process employing chaotic maps and digital signature process |
-
2018
- 2018-09-26 JP JP2018180880A patent/JP7023584B2/ja active Active
Non-Patent Citations (4)
Title |
---|
IPUSHIRON, 暗号技術のすべて, JPN6021012953, 3 August 2017 (2017-08-03), pages 278 - 283, ISSN: 0004588693 * |
ジョー・セルコ, プログラマのためのSQLグラフ原論, JPN6021012962, 25 August 2016 (2016-08-25), pages 215 - 271, ISSN: 0004588696 * |
ブルース・シュナイアー, 暗号技術大全, JPN6021012958, 6 June 2003 (2003-06-06), pages 273 - 276, ISSN: 0004588695 * |
森田 光: "公開鍵系演算の高速化方式", NTT R&D, vol. 平成11年11月号, JPN6021012955, 10 November 1999 (1999-11-10), pages 785 - 5, ISSN: 0004588694 * |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022056275A (ja) * | 2020-09-29 | 2022-04-08 | 東芝情報システム株式会社 | 暗号復号システム、暗号復号方法、及び暗号復号用プログラム |
JP7406108B2 (ja) | 2020-09-29 | 2023-12-27 | 東芝情報システム株式会社 | 暗号復号システム、暗号復号方法、及び暗号復号用プログラム |
CN116992204A (zh) * | 2023-09-26 | 2023-11-03 | 蓝象智联(杭州)科技有限公司 | 一种基于隐私保护的数据点乘运算方法 |
CN116992204B (zh) * | 2023-09-26 | 2023-12-29 | 蓝象智联(杭州)科技有限公司 | 一种基于隐私保护的数据点乘运算方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7023584B2 (ja) | 2022-02-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6720424B1 (ja) | 鍵共有デバイス及び方法 | |
JP5297688B2 (ja) | ベクトル秘匿型内積計算システム、ベクトル秘匿型内積計算方法及び暗号鍵共有システム | |
EP2882132B1 (en) | Encryption device, decryption device, encryption method, decryption method, and program | |
US10673631B2 (en) | Elliptic curve isogeny-based cryptographic scheme | |
CN1773905B (zh) | 在安全通信系统中生成匿名公钥的方法、设备和系统 | |
Keerthi et al. | Elliptic curve cryptography for secured text encryption | |
EP1467512A1 (en) | Encryption process employing chaotic maps and digital signature process | |
JP2011164607A (ja) | シンボルシーケンスの編集距離のプライバシーを保護した計算の方法およびシステム | |
Reyad | Text message encoding based on elliptic curve cryptography and a mapping methodology | |
Agrawal et al. | Elliptic curve cryptography with hill cipher generation for secure text cryptosystem | |
KR100989185B1 (ko) | Rsa기반 패스워드 인증을 통한 세션키 분배방법 | |
Mandal et al. | Designing and performance analysis of a proposed symmetric cryptography algorithm | |
Amounas et al. | ECC encryption and decryption with a data sequence | |
Das et al. | An efficient method for text encryption using elliptic curve cryptography | |
JP7023584B2 (ja) | 公開鍵暗号システム、公開鍵暗号方法、公開鍵暗号プログラム | |
Pandey et al. | An RNS implementation of the elliptic curve cryptography for IoT security | |
CN102246456A (zh) | 用于对抗对基于循环群的加密的侧通道攻击的系统和方法 | |
Li et al. | Privacy-preserving large-scale systems of linear equations in outsourcing storage and computation | |
Manajaih | Modular arithmetic in RSA cryptography | |
Akhter | A novel Elliptic Curve Cryptography scheme using random sequence | |
Huang et al. | Fast scalar multiplication for elliptic curve cryptography in sensor networks with hidden generator point | |
Naseri et al. | A new public key cryptography using $ M_ {q} $ matrix | |
JPH1152854A (ja) | 有限体上の四則演算装置及び楕円曲線上の群演算装置 | |
Adamski et al. | Algorithms and Circuits for Low Power Secured Sensor Networks with Asymmetric Computational Resources | |
Ray et al. | Enhancement of Merkle-Hellman knapsack cryptosystem by use of discrete logarithmics |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20200713 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20210326 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210413 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20210614 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20210907 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20211104 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20220208 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20220208 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7023584 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |