JP2020002513A - Protective film - Google Patents
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Abstract
Description
本開示は、ヘルメットシールドに代表される風防用の透明部材に貼り付けられる保護フィルムに関する。 The present disclosure relates to a protective film attached to a windshield transparent member represented by a helmet shield.
従来、ヘルメットシールド用の保護フィルムとして、複数枚のフィルムが剥離可能に積層され、1枚ずつ剥がして使用されるものが知られている(特許文献1)。 BACKGROUND ART Conventionally, as a protective film for a helmet shield, a film in which a plurality of films are laminated so as to be peelable and peeled one by one is used (Patent Document 1).
従来の保護フィルムでは、保護対象物(ヘルメットシールド)の形状への追従性の改善が求められている。また、保護フィルムの長寿命化も望まれている。 In a conventional protective film, improvement in followability to the shape of an object to be protected (helmet shield) is required. It is also desired to extend the life of the protective film.
上記課題を解決するためになされた請求項1の発明は、ヘルメットシールドに外側から貼り付けられる保護フィルムであって、基材フィルムと、前記基材フィルムの表側の面上に形成された自己修復層と、前記基材フィルムの裏側の面上に形成された粘着層と、を有し、前記基材フィルムは、オレフィン系熱可塑性エラストマーからなり、前記自己修復層は、ウレタンアクリレート硬化物を含有する、保護フィルムである。 The invention of claim 1 made in order to solve the above-mentioned problem is a protective film attached to a helmet shield from the outside, comprising: a base film; and a self-repair formed on a front surface of the base film. Layer, and an adhesive layer formed on the back surface of the base film, the base film is made of an olefin-based thermoplastic elastomer, and the self-healing layer contains a cured urethane acrylate. It is a protective film.
請求項2の発明は、前記基材フィルムは、50%より大きい圧縮永久歪みを有するオレフィン系熱可塑性エラストマーからなる、請求項1に記載の保護フィルムである。
The invention according to
請求項3の発明は、前記自己修復層の表面の水との接触角が100度以上である、請求項1又は2に記載の保護フィルムである。 The invention according to claim 3 is the protective film according to claim 1 or 2, wherein a contact angle of the surface of the self-healing layer with water is 100 degrees or more.
請求項4の発明は、風防用の透明部材に外側から貼り付けられる保護フィルムであって、基材フィルムと、前記基材フィルムの表側の面上に形成された自己修復層と、前記基材フィルムの裏側の面上に形成された粘着層と、を有し、前記基材フィルムは、オレフィン系熱可塑性エラストマーからなり、前記自己修復層は、ウレタンアクリレート硬化物を含有する、保護フィルムである。 The invention according to claim 4, wherein the protective film is affixed from the outside to a transparent member for a windshield, the base film; a self-healing layer formed on a front surface of the base film; An adhesive layer formed on the back surface of the film, wherein the base film is made of an olefin-based thermoplastic elastomer, and the self-healing layer is a protective film containing a cured urethane acrylate. .
請求項1,4の発明では、オレフィン系熱可塑性エラストマーによって形成された基材フィルムを備えることで、保護対象物(ヘルメットシールドや透明部材)の形状への追従性の改善が図られる。また、基材フィルムの表側の面上に自己修復層が形成されていることで、保護フィルムの長寿命化が図られる。ここで、オレフィン系熱可塑性エラストマーは、圧縮永久歪みが50%より大きいことが好ましい(請求項2の発明)。また、自己修復層は、水接触角が100度以上の撥水性を有することが好ましい(請求項3の発明)。 According to the first and fourth aspects of the present invention, the ability to follow the shape of the object to be protected (helmet shield or transparent member) is improved by providing the base film formed of the olefin-based thermoplastic elastomer. Further, since the self-healing layer is formed on the front surface of the base film, the life of the protective film can be extended. Here, the olefin thermoplastic elastomer preferably has a compression set of more than 50% (the invention of claim 2). The self-healing layer preferably has water repellency having a water contact angle of 100 degrees or more (the invention of claim 3).
図1に示されるように、本実施形態の保護フィルム10は、基材フィルム11と、基材フィルム11の表側の面上に形成された自己修復層12と、基材フィルム11の裏側の面上に形成された粘着層13と、を有している。また、自己修復層12の表側の面上と粘着層13の裏側の面上とには、保護フィルム10の最外層となる剥離フィルム15が形成されている。
As shown in FIG. 1, the
基材フィルム11は、保護フィルム10の保護対象物の形状に応じて変形するための柔軟性を有している。具体的には、基材フィルム11は、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)からなる。
The
TPOは、ポリプロピレンやポリエチレン等のポリオレフィンをハードセグメントとし有すると共に、エチレン−プロピレンゴム(EPM、EPDM)等のゴム成分をソフトセグメントとして有する。TPOは、ポリオレフィンとゴム成分のブレンドタイプ、それらの動的架橋タイプ、及び重合タイプの何れのタイプであってもよい。動的架橋タイプは、動的加硫等の手法によってゴム成分に部分架橋又は完全架橋が導入されたものである。重合タイプは、エチレン又はプロピレンとα-オレフィンとの共重合である。 TPO has a polyolefin such as polypropylene and polyethylene as a hard segment and a rubber component such as ethylene-propylene rubber (EPM, EPDM) as a soft segment. The TPO may be any of a blend type of a polyolefin and a rubber component, a dynamically cross-linked type thereof, and a polymerization type. The dynamic crosslinking type is a rubber component in which partial crosslinking or complete crosslinking is introduced by a technique such as dynamic vulcanization. The polymerization type is a copolymer of ethylene or propylene and an α-olefin.
自己修復層12は、基材フィルム11よりも柔軟性に優れ、傷に対する復元性を有する。具体的には、自己修復層12は、ウレタンアクリレート硬化物を含有する。ウレタンアクリレート硬化物は、硬化性のウレタンアクリレート(ウレタン結合とアクリル基を有するオリゴマー)を重合開始剤の存在下で硬化させて得られる樹脂である。硬化方法としては、UV効果又は熱硬化が挙げられる。
The self-
自己修復層12は、上述のウレタンアクリレート硬化物のほか、界面活性剤、黄変防止剤、レベリング剤、防汚剤等の添加剤を追加的に含むことができる。後述されるように、保護フィルム10の使用状態で自己修復層12は外部に露出するので、自己修復層12は、添加物として、シリコーン系化合物及び/又はフッ素系化合物を含有することが、耐擦傷性向上や耐溶剤性向上の点から好ましい。
The self-
粘着層13は、粘着性樹脂によって形成される。粘着性樹脂としては、例えば、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂が挙げられるが、保護対象物との接着性、密着性の点でアクリル系樹脂が好ましい。
The
剥離フィルム15は、離型処理された樹脂フィルムからなる。剥離フィルム15としては、例えば、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリスチレン等の各種の樹脂フィルムが挙げられる。
The
保護フィルム10を製造するには、まず、基材フィルム11を準備する。基材フィルム11は、例えば、Tダイ法により製造される。なお、基材フィルム11の冷却は、冷却ローラにより行われてもよいし、水槽法やキャスティング法により行われてもよい。
In order to manufacture the
次いで、基材フィルム11の片面上に自己修復層12を形成する。具体的には、基材フィルム11を送り出しながら、その基材フィルム11の片面に自己修復層12を構成する樹脂を溶かした塗工液を塗布する。そして、塗工液を乾燥又は硬化させると、基材フィルム11の上に自己修復層12が形成される。
Next, the self-
次いで、自己修復層12の上に剥離フィルム15をラミネートして、剥離フィルム15、自己修復層12及び基材フィルム11の3層からなる中間フィルム材が得られる。
Next, the
次いで、基材フィルム11のうち自己修復層12と反対側の面上に粘着層13と剥離フィルム15を積層する。具体的には、剥離フィルム15をマットセパレータとして、そのマット面に粘着層13を形成する。そして、それら粘着層13と剥離フィルム15を、上記中間フィルム材における基材フィルム11の上にラミネートし、エージングする。これにより、図1に示される保護フィルム10が得られる。
Next, the
得られた保護フィルム10から表裏の剥離フィルム15,15を剥離した本体部分について、以下の物性評価を行った。
The following physical property evaluations were performed on the main body part where the front and
(1)光物性
保護フィルム10の本体部分について、JIS K7361の試験により全光線透過率を測定した。また、該本体部分について、JIS K7136の試験によりヘイズを測定した。保護フィルム10の本体部分の全光線透過率は、90〜92%であり、ヘイズは、1.0〜2.0%であった。
(1) Optical Properties The total light transmittance of the main body of the
(2)自己修復性
自己修復層12を真鍮ブラシで引っ掻き、引っ掻き傷が消えるまでの時間により自己修復性を確認した。引っ掻き条件は、ブラシの押圧力を100gfとし、片道300mmの直線往復を10往復させた。引っ掻き傷は、引っ掻きの終了から10秒以内に消失した。
(2) Self-healing property The self-
(3)撥水性
自己修復層12の上に、スプレーで水を散布し、接触角計(協和界面科学株式会社製)により、自己粘着層12の表面の水との接触角(水接触角)を測定した。自己粘着層12の水接触角は、103〜108度以下であった。なお、スプレー散布条件は、2ml/5秒であった。
(3) Water repellency Water is sprayed on the self-
図2に示されるように、本実施形態の保護フィルム10は、ヘルメット50のヘルメットシールド51に外側から貼り付けられる。なお、保護フィルム10は、ヘルメットシールド51の他に、ゴーグルレンズ、二輪車のカウルトップ、四輪自動車のウィンドシールド、その他の風防用の透明部材に貼り付けられてもよい。
As shown in FIG. 2, the
保護フィルム10がヘルメットシールド51に貼り付けられるとき、裏側の剥離フィルム15は剥離される。そして、保護フィルム10は、粘着層13によってヘルメットシールド51に外側から貼り付けられる。保護フィルム10がヘルメットシールド51に貼り付けられると、表側の剥離フィルム15が剥離され、自己修復層12が露出する(図3参照)。
When the
ここで、表裏の剥離フィルム15,15が剥離された状態の保護フィルム10の全光線透過率は90〜92%であり、ヘイズは、1.0〜2.0%である。従って、ヘルメットシールド51に貼り付けられた保護フィルム10が、ヘルメット50の装着者の視界の妨げになることが抑制される。
Here, the total light transmittance of the
また、ヘルメットシールド51に貼り付けられた保護フィルム10は、自己修復層12を外側に露出して備えるので、保護フィルム10の長寿命化が図られる。さらに、自己修復層12の水接触角は100度以上となっているので、保護フィルム10によって水を弾くことが可能となり、視界不良が抑制される。
Further, since the
また、保護フィルム10には、ヘルメットシールド51の形状に追従することが求められる。特に、ヘルメットシールド51は、車両のウィンドシールドよりも曲率が大きい部分を含むので、保護フィルム10におけるヘルメットシールド51の形状への追従性は、重要となる。本実施形態の保護フィルム10は、TPOからなる基材フィルム11を有することにより、ヘルメットシールド51の形状に応じて変形するための柔軟性を有している。
The
ところで、保護対象物への形状の追従性の点から、基材フィルム11が、TPOの代わりにウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)で構成されることが考えられる。ここで一般的に、TPUの最大伸び率は、TPOの最大伸び率と同程度であるのに対し、TPUの圧縮永久歪みは、TPOの圧縮永久歪みより小さい。具体的には、TPUの最大伸び率は、350〜680%であって、TPUの圧縮永久歪みは、25〜50%であることが知られている。また、TPOの最大伸び率は、280〜620%であって、TPOの圧縮永久歪みは、51〜72%であることが知られている。なお、圧縮永久歪みは、JIS K6262の圧縮永久歪み測定に基づくものである。以上から、TPUは、TPOよりも復元力が強いことが分かる。
By the way, it is conceivable that the
基材フィルム11がTPUで構成されていると、ヘルメットシールド51に傷が付いていたり、ヘルメットシールド51に局所的に肉薄な部分が存在したりする場合に、TPUの復元力によってヘルメットシールド51が破損することが想定される。本実施形態の保護フィルム10では、基材フィルム11がTPOで構成されているので、ヘルメットシールド51の破損が抑えられる。
When the
このように、本実施形態の保護フィルム10によれば、保護対象物(ヘルメットシールド51)の形状への追従性の改善が図られる。また、保護フィルム10が自己修復層12を備えることで、保護フィルム10の長寿命化が図られる。また、保護フィルム10の基材フィルム11がTPOで構成されることで、基材フィルム11がTPUで構成される場合よりも、保護対象物の損傷を抑制することができる。
Thus, according to the
なお、本実施形態の保護フィルム10は、風防用途以外の透明材料の保護に用いることができる。その具体的な保護対象としては、二輪車や四輪自動車のヘッドライト、テールランプ、ブレーキランプ等の照明器具であってもよいし、二輪車のフューエルタンクや四輪自動車の外板材(ボンネット、ドアパネル、ルーフパネル等)であってもよいし、二輪車や四輪自動車のホイールキャップであってもよい。何れの場合であっても、保護フィルム10は最外層となるハードコートの上に貼り付けられればよい。
In addition, the
10 保護フィルム
11 基材フィルム
12 自己修復層
13 粘着層
51 ヘルメットシールド(風防用の透明部材)
DESCRIPTION OF
Claims (4)
基材フィルムと、前記基材フィルムの表側の面上に形成された自己修復層と、前記基材フィルムの裏側の面上に形成された粘着層と、を有し、
前記基材フィルムは、オレフィン系熱可塑性エラストマーからなり、
前記自己修復層は、ウレタンアクリレート硬化物を含有する、保護フィルム。 A protective film that is attached to the helmet shield from the outside,
A base film, a self-healing layer formed on the front surface of the base film, and an adhesive layer formed on the back surface of the base film,
The base film is made of an olefin-based thermoplastic elastomer,
The protective film, wherein the self-healing layer contains a cured urethane acrylate.
基材フィルムと、前記基材フィルムの表側の面上に形成された自己修復層と、前記基材フィルムの裏側の面上に形成された粘着層と、を有し、
前記基材フィルムは、オレフィン系熱可塑性エラストマーからなり、
前記自己修復層は、ウレタンアクリレート硬化物を含有する、保護フィルム。 A protective film attached to a transparent member for a windshield from the outside,
A base film, a self-healing layer formed on the front surface of the base film, and an adhesive layer formed on the back surface of the base film,
The base film is made of an olefin-based thermoplastic elastomer,
The protective film, wherein the self-healing layer contains a cured urethane acrylate.
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JP2018125074A JP2020002513A (en) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | Protective film |
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JP2018125074A Pending JP2020002513A (en) | 2018-06-29 | 2018-06-29 | Protective film |
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2018
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