JP2017094626A - 立体物造形装置、立体物造形方法、及び、立体物造形装置の制御プログラム - Google Patents
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尚、上記のような問題は、紫外線硬化型インクを使用する3Dプリンターに限らず、可視光照射により硬化する可視光線硬化型インクを使用する立体物造形装置、加熱により硬化する熱硬化型インクを使用する立体物造形装置、等、種々の技術についても同様に存在する。
硬化する前記ドットによる立体物の造形を制御する造形制御部と、
を備える立体物造形装置であって、
前記ヘッドユニットは、第一サイズの第一ドット、及び、前記第一サイズとは異なる第二サイズの第二ドットを含む複数サイズのドットが形成されるように液体を吐出可能であり、
前記造形制御部は、前記立体物の内部に配置される前記第一ドットに隣接するドットに前記第二ドットが含まれるように前記立体物の造形を制御する、態様を有する。
前記ヘッドユニットに、第一サイズの第一ドット、及び、前記第一サイズとは異なる第二サイズの第二ドットを含む複数サイズのドットが形成されるように液体を吐出させ、
前記立体物の内部に配置される前記第一ドットに隣接するドットに前記第二ドットが含まれるように前記立体物を造形する、態様を有する。
前記ヘッドユニットに、第一サイズの第一ドット、及び、前記第一サイズとは異なる第二サイズの第二ドットを含む複数サイズのドットが形成されるように液体を吐出させ、前記立体物の内部に配置される前記第一ドットに隣接するドットに前記第二ドットが含まれるように前記立体物の造形を制御する機能をコンピューターに実現させる、態様を有する。
まず、図1〜18を参照して本技術の概要を説明する。尚、図1〜18は模式的に示す図であり、各図は整合していないことがある。
図1〜4等に例示される立体物造形装置1は、ドットDTが形成される液体LQを吐出するヘッドユニット3と、硬化する前記ドットDTによる立体物Objの造形を制御する造形制御部U1と、を備える。図4等に例示するように、前記ヘッドユニット3は、第一サイズの第一ドットDT1、及び、前記第一サイズとは異なる第二サイズの第二ドットDT2を含む複数サイズのドットDTが形成されるように液体LQを吐出可能である。前記造形制御部U1は、前記立体物Objの内部に配置される前記第一ドットDT1に隣接するドットDTに前記第二ドットDT2が含まれるように前記立体物Objの造形を制御する。
第一サイズと第二サイズの少なくとも一方は、ドットサイズが3種類以上ある場合、複数のサイズを含んでもよい。例えば、ドットに、最大サイズの大ドット、最小サイズの小ドット、及び、大ドットよりも小さく小ドットよりも大きい中ドットが含まれるとする。この場合、第一サイズが大ドットのサイズと中ドットのサイズを含んで第二サイズが小ドットのサイズでもよいし、第一サイズが大ドットのサイズで第二サイズが中ドットのサイズと小ドットのサイズを含んでもよい。
立体物の内部に配置される第一ドットは、立体物の表面に出ていない第一ドットを意味する。
立体物の表面に出ている第一ドットに隣接するドットに第二ドットが含まれることも、本技術に含まれる。
前記第一サイズは、前記複数サイズのドットDTのうち最も大きいドット(例えば大ドット)のサイズでもよい。前記第二サイズは、前記第一サイズよりも小さくてもよい。本態様は、より小さいドットの強度と比べて最も大きいドットの強度が比較的低い場合に立体物の強度を向上させる好適な技術を提供することができる。
また、前記第一サイズは、前記複数サイズのドットDTのうち最も小さいドット(例えば小ドット)のサイズでもよい。前記第二サイズは、前記第一サイズよりも大きくてもよい。本態様は、より大きいドットの強度と比べて最も小さいドットの強度が比較的低い場合に立体物の強度を向上させる好適な技術を提供することができる。
図8〜11等に例示するように、前記造形制御部U1は、前記第一ドットDT1及び前記第二ドットDT2を少なくとも含む造形層LYを重ね、且つ、該造形層LY内において前記立体物Objの内部に配置される前記第一ドットDT1に隣接するドットDTに前記第二ドットDT2が含まれるように前記立体物Objの造形を制御してもよい。この態様は、第一ドットDT1の強度が第二ドットDT2の強度よりも低くても、造形層LY内において、第一ドットDT1に隣接するドットDTに含まれる第二ドットDT2が第一ドットDT1を補強する。従って、本態様は、立体物に含まれる造形層の強度を向上させることが可能な技術を提供することができる。
図8,12等に例示するように、前記造形制御部U1は、前記第一ドットDT1と前記第二ドットDT2の少なくとも一方を含む造形層LYを複数重ね、且つ、該複数の造形層LYが前記立体物Objの内部に配置される前記第一ドットDT1を含む第一造形層LY1、及び、該第一造形層LY1とは異なる第二造形層LY2であって前記第一ドットDT1に隣接する前記第二ドットDT2を含む第二造形層LY2を含むように前記立体物Objの造形を制御してもよい。この態様は、第一ドットDT1の強度が第二ドットDT2の強度よりも低くても、第一ドットDT1を含む第一造形層LY1に隣接する第二造形層LY2に含まれる第二ドットDT2が第一造形層LY1の第一ドットDT1を補強する。従って、本態様は、立体物に含まれる造形層間の強度を向上させることが可能な技術を提供することができる。
図8等に例示するように、前記造形制御部U1は、前記複数サイズのドットDTの中から所定体積となるように1以上のドットを形成した単位造形体(例えばボクセルVx)を集合させて所定厚さΔZの前記造形層LYを形成し、前記単位造形体(Vx)が前記立体物Objの内部に配置される前記第一ドットDT1を含む第一単位造形体Vx1、及び、該第一単位造形体Vx1に隣接する前記第二ドットDT2を含む第二単位造形体Vx2を含むように前記立体物Objの造形を制御してもよい。この態様は、立体物の造形処理を容易にする技術を提供することができる。
図8等に例示するように、前記第二サイズが前記第一サイズよりも小さい場合において、前記第二ドットDT2は、前記第一サイズよりも小さい第三サイズの第三ドットDT3、及び、該第三サイズよりも小さい第四サイズの第四ドットDT4を含んでもよい。前記第二単位造形体Vx2は、前記第四ドットDT4を複数含んでもよい。本態様は、強度を向上させた立体物を造形する具体例を提供することができる。
また、前記第二サイズが前記第一サイズよりも大きい場合において、前記第二ドットDT2は、前記第一サイズよりも大きい複数サイズのドットを含んでもよい。
図1〜4等に例示される立体物造形方法は、前記ヘッドユニット3に、第一サイズの第一ドットDT1、及び、前記第一サイズとは異なる第二サイズの第二ドットDT2を含む複数サイズのドットDTが形成されるように液体LQを吐出させ、前記立体物Objの内部に配置される前記第一ドットDT1に隣接するドットDTに前記第二ドットDT2が含まれるように前記立体物Objを造形する。この態様は、造形される立体物の強度を向上させることが可能な立体物造形方法を提供することができる。
図1〜4等に例示される立体物造形装置1の制御プログラムPR0は、前記ヘッドユニット3に、第一サイズの第一ドットDT1、及び、前記第一サイズとは異なる第二サイズの第二ドットDT2を含む複数サイズのドットDTが形成されるように液体LQを吐出させ、前記立体物Objの内部に配置される前記第一ドットDT1に隣接するドットDTに前記第二ドットDT2が含まれるように前記立体物Objの造形を制御する機能をコンピューターに実現させる。この態様は、造形される立体物の強度を向上させることが可能な制御プログラムを提供することができる。
図1は、立体物造形装置を含むシステムの構成例として、立体物造形装置1とホスト装置9を備える立体物造形システム100の構成を示している。図2は、立体物Objの造形例を模式的に示している。図3は、立体物造形装置1の例を模式的に示している。図2,3に示すYは、イエローの意味ではなく、Y方向を表す。尚、図2,3に示すX,Y,Z方向は、互いに直交するものとするが、互いに交差していれば直交しない場合も本技術に含まれる。図1に示す立体物造形装置1は、吐出した液体LQにより形成されるドットDTにより層状の造形層LYを所定の厚さΔZで形成し、この造形層LYを積層することで立体物Objを造形する。図1に示すホスト装置9は、立体物Objの各造形層LYの形状及び色彩を定める造形層データFDを生成する。
形状データ生成部92は、例えば、CADアプリケーションで実現され、立体物造形システム100の利用者が表示操作部91を操作して入力した情報等に基づいて、立体物Objの形状及び色彩を指定する形状データDatを生成するものとする。
図1に示す吐出部Dは、ノズルNZに加えて、印加される駆動信号VinによりノズルNZから液滴を吐出させる駆動素子を有している。駆動素子には、ノズルNZに連通する圧力室内の液体LQに圧力を加える圧電素子、熱により圧力室内に気泡を発生させてノズルNZから液滴を吐出させるサーマル素子、等を用いることができるが、本実施形態ではピエゾ素子を圧電素子として駆動素子を構成する。前記圧力室には、インクカートリッジ48から液体LQが供給される。圧力室内の液体LQは、駆動素子によってノズルNZから造形台45に向かって液滴として吐出され、造形層LYに液滴のドットDTが形成される。記録ヘッド30と造形台45とが相対移動することにより、造形層データFDに対応した造形層LYが形成される。
加えて、ノズルNZから液滴を吐出しない場合、駆動信号生成部31は、上記波形PL1,PL2,PL3のいずれも吐出部Dに供給しない、これにより、ノズルNZから液滴が吐出されずドットが形成されない。
図7は、図1に示す立体物造形装置1で行われる造形処理の例を示している。この処理は、制御部6が中心となって行う。制御部6は、ホスト装置9から造形層データFDを取得すると、ステップS102〜S110の造形処理において硬化するドットDTによる立体物Objの造形を制御する。以下、「ステップ」の記載を省略する。尚、立体物造形装置1は、マルチタスクにより複数の処理を並列して実行している。
その後、制御部6は、q層目の変換データCD [q]に基づいて造形層LY[q]が形成されるように、ヘッドユニット3、位置変化機構7、及び、硬化ユニット61の動作を制御する(S108)。この処理は、例えば、ヘッドユニット3を走査方向D1(Y方向)へ走査させながらインク滴(液体LQ)をノズルNZから吐出させてヘッドユニット3をX方向へ送ることを繰り返す処理とすることができる。例えば、制御部6は、ヘッドユニット3を走査方向D1へ移動させるようにモータードライバー76にキャリッジ駆動モーター72を駆動させる。また、制御部6は、ヘッドユニット3とともにキャリッジガイド79bをX方向へ移動させるようにモータードライバー77にキャリッジガイド駆動モーター73を駆動させる。ここで、1回の走査方向D1への主走査で全ドットDTを形成することができないボクセルVxがある場合、該ボクセルVxの全ドットDTを2回以上の主走査で形成すればよい。
例えば、処理速度を重視して高速の走査を行うと、紫外線が照射された造形層LY[q]の大ドットにおける重合(ポリマー化)が十分に進まず十分に硬化しないうちに次の造形層LY[q+1]のドットが形成され、造形層LY[q]への紫外線が遮断されて硬化が止まってしまうことがあり得る。また、紫外線の強度が十分に得られない装置構成であっても、同様に造形層LY[q]への紫外線が造形層LY[q+1]で遮断されて硬化が止まってしまうことがあり得る。比較的大きなドットは、光重合が均一にならず、特に、紫外線を照射する面の側はポリマーが繋がって強度が高い一方、反対側の強度はポリマーの繋がりが弱くなって強度が低くなることがある。
例えば、紫外線の強度が十分に得られる場合、比較的大きいドットは全体が十分に重合して硬化する。一方、比較的小さいドットでは、ドット毎に光重合が進み、ポリマーの鎖がドット間の境界面で途切れてしまう。このため、ドットの中でポリマーが繋がった内部よりも境界部の強度が低くなる。そのため、比較的小さいドットを集合させた立体物は、面積あたりの境界面が多く、比較的大きいドットを集合させた立体物と比べて強度的に弱くなる。
図8は、比較的大きいドットが第一サイズの第一ドットである例として、大ドットDTLが比較的低強度の第一ドットDT1であって中小ドットDTM,DTSが比較的高強度の第二ドットDT2である例を示している。この例では、中ドットDTMが第三サイズの第三ドットDT3であり、小ドットDTSが第四サイズの第四ドットDT4である。すなわち、第二サイズの第二ドットDT2は、第一サイズよりも小さい第三サイズの第三ドットDT3、及び、該第三サイズよりも小さい第四サイズの第四ドットDT4を含んでいる。
本例が好適であるのは、例えば、大ドットに対する紫外線照射時間が十分でないため大ドットの強度が中小ドットと比べて低くなる一方、中小ドットを中心に使うと前述したように走査回数が増えてスループットが低下しやすい場合や、大ドットと比べて中小ドットの厚みの制御に難があるため大ドットも混在させないと寸法精度が出ない場合である。
尚、図10,11,14に示す例のように、造形層データFD[q]から設定済のボクセル位置のドットを必要に応じて変換したデータを変換データCD[q]と呼ぶことにする。図10,11,14において、図8の各断面をY方向から見るように各ボクセルのデータを示している。変換データCD[q]の初期データは、造形層データFD[q]とする。
また、図9,12のS208では、ボクセル位置(x,y)について、ボクセル位置(x,y)の大ドットDTLと同一色の中ドットDTMと小ドットDTSの組合せが形成されるように造形層データFD[q]が変換されてもよい。この例は、中ドットDTMの強度も大ドットDTLより高い場合に好適である。
図13の上部は、比較的小さいドットが第一サイズの第一ドットである例として、中小ドットDTM,DTSが比較的低強度の第一ドットDT1であって大ドットDTLが比較的高強度の第二ドットDT2である例を示している。
本例が好適であるのは、例えば、中小ドットだけでは界面が剥離し易く強度が低い一方、大ドットのみでは立体物の外観に粒状感が出て見映えが低下する場合である。
また、S244では、X方向、Y方向、及び、Z方向においてボクセル位置(q,x,y)に隣接する6箇所のボクセル位置の変換データCD[q]に大ドットDTLが存在しないかするかを判断してもよい。むろん、Z方向においてのみボクセル位置(q,x,y)に隣接する2箇所のボクセル位置(q−1,x,y),(q+1,x,y)の変換データCD[q]に大ドットDTLが存在しないかするかを判断することも可能である。すると、第一造形層LY1に含まれる中小ドットDTM,DTSに対して隣接する大ドットDTLが第二造形層LY2に含まれるように立体物Objが造形される。
図15に示すデータ変換処理は、図13で示した処理と比べて、S242〜S248がS262〜S264に置き換わっている。制御部6は、判定対象のボクセル位置(x,y)を設定すると(S202)、ボクセル位置(x,y)の造形層データFD[q]が小ドットDTS(第一ドットDT1)のみ形成されるデータであるか否かを変換データCD[q]に基づいて判断する(S262)。条件成立時、制御部6は、造形層LY[q]内においてボクセル位置(x,y)に面で接する4箇所の隣接ボクセル位置(x−1,y),(x+1,y),(x,y−1),(x,y+1)の変換データCD[q]が全て小ドットDTSのみであるか否かを判断する(S264)。設定されたボクセル位置(x,y)が造形層LY[q]の縁部である場合、存在しないボクセル位置は判断をスキップすればよい。条件成立時、制御部6は、ボクセル位置(x,y)について、一番下の小ドットDTSを大ドットDTLに変換し他の小ドットDTSを削除するように造形層データ[q]を変換し(S250)、処理をS210に進める。
S262において条件不成立である場合、制御部6は、S264,S250の処理を行わずに処理をS210に進める。この場合、ボクセル位置(x,y)の大中ドットDTL,DTMは変換されない。
上述した具体例では立体物Objの表面に出ている第一ドットDT1に隣接するドットDTの少なくとも一つは第二ドットDT2となるようにしたが、この過程で小ドットDTSを削除することがあるため、造形データFD[q]で本来意図した色とずれが生じるケースがある。色再現性を重視したり立体物Objの表面に保護層を形成して強度的に問題がなかったりするような場合は立体物Objの表面に出ている第一ドットDT1を除外してもよい。
その後、制御部6は、図9のS204〜S210の処理、図12のS204,S222,S208〜S210、図13のS242〜S250,S210、又は、図15のS262〜S264,S250,S210の処理を行う。
尚、データ変換処理で設定を除外するボクセル位置は、立体物Objの全表面とする以外にも、立体物Objの表面の一部のみとしてもよい。
立体物造形装置1は、層状に敷き詰められた粉体を硬化性の液体LQにより固めることで造形層LYを形成し、形成された造形層LYを積層することで立体物Objを造形してもよい。この場合、立体物造形装置1は、造形台45上に粉体を所定の厚さΔZで敷き詰めて粉体層Pwを形成するための粉体層形成部(図示省略)、及び、立体物Objの形成後に立体物Objを構成しない粉体(液体LQにより固められた粉体以外の粉体)を廃棄するための粉体廃棄部(図示省略)を有するとよい。尚、造形層LY[q]を形成するための粉体層Pwを粉体層Pw[q]と称する。
造形層データFDを取得した制御部6は、ドットDTを形成する造形層LY[q]を設定し(S102)、造形層LY[q]を形成するためのZ方向における位置に造形台45を移動させ(S104)、造形層データFD[q]に基づいて変換データCD[q]を生成する(S106)。次に、制御部6は、粉体層形成部に粉体層Pw[q]形成させる(S302)。図18の最上段には、まず、造形台45上に粉体層Pw[1]が形成された様子が示されている。q≧2の粉体層Pw[q]は、造形層LY[q-1]上に形成される。
本具体例も、造形される立体物の強度を向上させることが可能な技術を提供することができる。
本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、Kの液体を使用しない立体物造形装置にも、本技術を適用可能である。また、W(ホワイト)、V(バイオレット)、等、CMYK以外の液体を使用する立体物造形装置にも、本技術を適用可能である。
ヘッドユニットから吐出される液体は、熱可塑性樹脂等といった熱可塑性の液体でもよい。この場合、ヘッドユニットは、液体を加熱して溶融状態で吐出してもよい。また、硬化ユニットは、立体物造形装置においてヘッドユニットからの液体によるドットが冷却されて固化する部位でもよい。本技術において、「硬化」は「固化」を含む。
上述した実施形態では、一つの単位造形体を、1個の大ドット、1個の中ドットと1個の小ドット、又は、3個の小ドットで形成したが、これに限定されない。例えば、一つの単位造形体を、1個の大ドット、2個の中ドット、1個の中ドットと2個の小ドット、又は、4個の小ドットで形成してもよい。この場合において、大中ドットの強度が小ドットの強度よりも低いとき、立体物Objの内部に配置される中ドット(第一ドット)に隣接するドットに小ドット(第二ドット)が含まれるように立体物の造形を制御してもよい。
また、造形層の厚さは均一でなくてもよく、外見上、単位造形体に分けることができない場合も本技術に含まれる。
また、qが奇数である場合の造形層LY[q]については全て小ドットが形成される変換データCD[q]を造形層データFD[q]に基づいて生成し、qが偶数である場合の造形層LY[q]については全て大ドットが形成される変換データCD[q]を造形層データFD[q]に基づいて生成してもよい。この例でも、大ドット(第一ドット)に隣接するドットに小ドット(第二ドット)が含まれるように立体物が造形される。この例では、造形層毎に強度や寸法精度が異なるため、特定方向からの衝撃に弱くなったり、ある面だけギザギザになったりする可能性はあるものの、造形される立体物の強度を向上させる効果が得られる。
また、図9のS206、図12のS222、図15のS264において隣接するボクセルいずれかに強度の強い第2ドットDT2があるかで判断する代わりに、隣接だけでなく2個先の隣接するボクセルまでみて強度の強い第2ドットDT2があるかで判断してもよいし、3個以上先まで見ても構わない。また、第2ドットDT2があるかどうかでなく、第2ドットDT2がn個以上含まれているかで判断しても良いし、第2ドットDT2が一定数の割合r以上含まれているかどうかで判断しても良い。また、強度的に大きな問題がない箇所、例えば立体物の中で比較的太い形状の部分では本実施形態をとらず、強度的に脆弱と想定される箇所、例えば立体物の中で比較的細長い形状の部分にだけ本実施形態を適用しても良い。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、造形される立体物の強度を向上させることが可能な技術等を提供することができる。むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術及び上述した例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
Claims (6)
- ドットが形成される液体を吐出するヘッドユニットと、
硬化する前記ドットによる立体物の造形を制御する造形制御部と、
を備える立体物造形装置であって、
前記ヘッドユニットは、第一サイズの第一ドット、及び、前記第一サイズとは異なる第二サイズの第二ドットを含む複数サイズのドットが形成されるように液体を吐出可能であり、
前記造形制御部は、前記立体物の内部に配置される前記第一ドットに隣接するドットに前記第二ドットが含まれるように前記立体物の造形を制御する、立体物造形装置。 - 前記造形制御部は、前記第一ドット及び前記第二ドットを少なくとも含む造形層を重ね、且つ、該造形層内において前記立体物の内部に配置される前記第一ドットに隣接するドットに前記第二ドットが含まれるように前記立体物の造形を制御する、請求項1に記載の立体物造形装置。
- 前記造形制御部は、前記第一ドットと前記第二ドットの少なくとも一方を含む造形層を複数重ね、且つ、該複数の造形層が前記立体物の内部に配置される前記第一ドットを含む第一造形層、及び、該第一造形層とは異なる第二造形層であって前記第一ドットに隣接する前記第二ドットを含む第二造形層を含むように前記立体物の造形を制御する、請求項1又は請求項2に記載の立体物造形装置。
- 前記造形制御部は、前記複数サイズのドットの中から所定体積となるように1以上のドットを形成した単位造形体を集合させて所定厚さの前記造形層を形成し、前記単位造形体が前記立体物の内部に配置される前記第一ドットを含む第一単位造形体、及び、該第一単位造形体に隣接する前記第二ドットを含む第二単位造形体を含むように前記立体物の造形を制御する、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の立体物造形装置。
- ドットが形成される液体を吐出するヘッドユニットを用い、硬化する前記ドットによる立体物を造形する立体物造形方法であって、
前記ヘッドユニットに、第一サイズの第一ドット、及び、前記第一サイズとは異なる第二サイズの第二ドットを含む複数サイズのドットが形成されるように液体を吐出させ、
前記立体物の内部に配置される前記第一ドットに隣接するドットに前記第二ドットが含まれるように前記立体物を造形する、立体物造形方法。 - ドットが形成される液体を吐出するヘッドユニットを備え、硬化する前記ドットによる立体物の造形を制御する立体物造形装置の制御プログラムであって、
前記ヘッドユニットに、第一サイズの第一ドット、及び、前記第一サイズとは異なる第二サイズの第二ドットを含む複数サイズのドットが形成されるように液体を吐出させ、前記立体物の内部に配置される前記第一ドットに隣接するドットに前記第二ドットが含まれるように前記立体物の造形を制御する機能をコンピューターに実現させる、立体物造形装置の制御プログラム。
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