JP2017093733A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】連続凸部の頂部が柔軟で肌側面の肌触りが良い上に、凸部が潰れにくく、凸部間の通気路が安定に維持され、通気性やムレ防止性に優れている吸収性物品を提供すること。
【解決手段】複合シートからなる表面シート12、裏面シート13及び両シート間に配された吸収体14を備える吸収性物品であって、複合シート1は、物品長手方向に沿う第1方向X及び物品幅方向に沿う第2方向Yを有し、積層された第1シート1及び第2シート2が複数の接合部で接合され、且つ第1シート1が、接合部以外で第2シート2から離れる方向に突出して着用者の肌側に突出した凸部4を形成しており、複合シート10に、凸部4として、第2方向Yに延びる連続凸部40が、第1方向Xに間隔を開けて複数本形成されており、複数本の連続凸部40は、物品100の長手方向の一端側に向けて凸に湾曲しているか、湾曲部分を有している。
【選択図】図5

Description

本発明は、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品に関する。
従来、使い捨ておむつ、生理用ナプキン、失禁パッド等の吸収性物品の表面シートとして、着用者の肌側に向けられる肌側面に、エンボス加工等により凹凸形状を形成したものが知られている。また、表面シートの肌側面に凹凸形状を形成することで、着用者の肌との接触面積を低減して、通気性を向上させたり、肌へのべたつきを低減したりする技術も知られている。
また、吸収性物品の肌側面に、特定の方向に延びる凸部及び凹部を形成することも知られている。
例えば、特許文献1には、吸収体に、吸収性物品の幅方向に延びる凹部を形成し、表面シートにおける、該凹部と重なる部分を該凹部の内面に沿うように配した吸収性物品が記載されており、特許文献2には、吸収性物品の肌側面に、エンボス加工により、吸収性物品の幅方向に延びるエンボス列を形成し、該エンボス列を、吸収性物品の長手方向の一端部に向けて凸の湾曲形状とすることも記載されている。
また、本出願人は、先に、吸収性物品の表面シート等として用いられる立体シートとして、積層された第1シート及び第2シートが複数の接合部において互いに接合されているとともに、第1シートが、接合部以外の部位において第2シートから離れる方向に突出して、着用者の肌側に向かって突出した凸部を形成しているものを提案している(例えば、特許文献3参照)。
特開平11−318976号公報 特開2003−230593号公報 特開2009−201964号公報
特許文献1及び2においては、エンボス列間や溝部間に形成される凸部は、該凸部を形成するシートと、その下に配される部材とが接触しているため、該凸部の柔軟性に劣る。 他方、特許文献3に記載の立体シートにおいては、凸部が、第1シートにおける、吸収体や第2シートとは接合されていない部分からなるため、その凸部は、柔軟で肌触りが良いが、さらなる柔軟性の向上や通気性の向上が望まれていた。
本発明の課題は、前述した従来技術が有する欠点を解消し得る吸収性物品を提供することにある。
本発明は、複合シートからなる表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配置された吸収体を具備する吸収性物品であって、
前記複合シートは、物品の長手方向に沿う第1方向及び物品の幅方向に沿う第2方向を有するとともに、積層された第1シート及び第2シートが複数の接合部において互いに接合されており、且つ第1シートが、前記接合部以外の部位において第2シートから離れる方向に突出して、着用者の肌側に向かって突出した凸部を形成しており、
前記複合シートに、前記凸部として、第2方向に延びる連続凸部が、第1方向に間隔を開けて複数本形成されており、
複数本の前記連続凸部は、前記複合シートの平面視において、物品の長手方向の前端側若しくは後端側に向けて凸に湾曲した湾曲部分を有している吸収性物品を提供するものである。
本発明の吸収性物品によれば、連続凸部の頂部が柔軟で、肌側面の肌触りが良い上に、凸部が潰れにくく、凸部間の通気路が安定に維持され、通気性やムレ防止性に優れている。
図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態としての使い捨ておむつの基本構成を示す平面図である。 図2は、図1のII−II線断面図である。 図3は、第1実施形態の使い捨ておむつの表面シート(複合シート)を示す平面図である。 図4は、第1実施形態において表面シートとして用いた複合シートの一部を拡大して示す斜視図である。 図5は、図3の一部拡大平面図である。 図6は、図5のVI−VI線模式断面図である。 図7は、第1実施形態に用いた複合シートにおける連続凸部の好ましい寸法及び配置を説明するための模式平面図である。 図8(a)〜図8(c)は、本発明における連続凸部の他の形態を示す模式平面図(図7相当図)である。 図9は、第1実施形態に用いた複合シートの中央領域とサイド領域の境界部付近の拡大平面図である。 図10は、第2実施形態に用いた複合シートの股下部に配される一部を拡大して示す拡大平面図である。
以下、本発明をその好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
図1及び図2には、本発明の吸収性物品の一実施形態である使い捨ておむつ100(以下、単におむつ100ともいう)の基本的な構造が示されている。
おむつ100は、図1及び図2に示すように、液透過性の表面シート12、液不透過性の裏面シート13、及び両シート12,13間に配置された吸収体14を具備する。裏面シート13に関し、液不透過性とは、液難透過性も含む概念であり、裏面シート13が液を全く通さない場合の他、撥水性のシート等からなる場合等も含まれる。
おむつ100は、着用時に着用者の前後方向と一致する方向である物品長手方向Xaと、おむつ100を、図1に示すように平面状に広げた状態において、物品長手方向Xaと直交する物品幅方向Yaとを有している。また、おむつ100は、物品長手方向Xaに、着用時に着用者の腹側に配される腹側部A、着用時に着用者の背側に配される背側部B、及び腹側部Aと背側部Bとの間に位置する股下部Cに有している。おむつ100は、展開型の使い捨ておむつであり、背側部Bの両側縁部にファスニングテープ17が設けられており、腹側部Aの外表面に、そのファスニングテープ17を止着するランディングゾーン18が設けられている。
おむつ100における吸収体14は、吸収性コア14aと該吸収性コア14aを包むコアラップシート14bとを備えている。吸収性コア14aは、例えばパルプ繊維等の吸液性繊維の積繊体や、吸液性繊維と吸水性ポリマーとの混合積繊体から構成することができる。吸液性繊維としては、例えば、パルプ繊維、レーヨン繊維、コットン繊維、酢酸セルロース等のセルロース系の親水性繊維が挙げられる。セルロース系の親水性繊維以外に、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド等の合成樹脂からなる繊維を界面活性剤等により親水化したものを用いることもできる。コアラップシート14bとしては、例えば、ティッシュペーパーや透水性の不織布が用いられる。コアラップシート14bは、1枚で吸収性コア14aの全体を包んでいても良いし、2枚以上を組み合わせて吸収性コア14aを包んでいても良い。裏面シート13としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルム、樹脂フィルムと不織布とのラミネートシート等が用いられる。
おむつ100における長手方向Xaの両側には、弾性部材15aを有する立体ギャザー形成用のシート15が配されており、その弾性部材15aの収縮により、着用状態における股下部Cに、着用者の肌側に向かって起立する立体ギャザーが形成される。また、股下部Cにおける脚周りに配される部位には、レッグ部弾性部材16が伸長状態で配されており、その収縮により、着用状態における股下部Cに着用者の脚周りへのフィット性を向上させるレッグギャザーが形成される。
第1実施形態の使い捨ておむつ100における表面シート12は、図3に示す複合シート10から構成されている。
複合シート10は、図3に示すように、おむつ100の長手方向(物品長手方向)Xaに沿う第1方向Xと、おむつ100の幅方向(物品幅方向)Yaに沿う第2方向Yとを有している。また、複合シート10は、図3に示すように、凸部4が相互に異なるパターンで形成された中央領域M及び該中央領域Mの両側に位置する一対のサイド領域S,Sを有している。中央領域Mは、おむつ100の幅方向(物品幅方向)Yaの中央部に位置し、一対のサイド領域S,Sは、中央領域Mの第2方向Yに沿う両側縁の外方に形成されている。
図4は、複合シート10の一部を示す拡大斜視図であり、図5は、複合シート10の一部を示す拡大平面図である。図4及び図5には、複合シート10の、股下部Cに配される一部分が示されている。なお、サイド領域Sは、おむつ100の長手方向Xaに沿う中央線Lcに対して左右対称の位置に形成されており、各サイド領域Sそれぞれに、同様のパターンで凹凸が形成されている。
図5及び図6に示すように、複合シート10は、中央領域M及びサイド領域Sの何れにおいても、積層された第1シート1及び第2シート2がエンボス加工により部分的に接合されて複数の接合部3が形成され、積層された第1シート1及び第2シート2が複数の接合部3において互いに接合されている。そして、中央領域M及びサイド領域Sの何れにおいても、第1シート1が、前記の接合部3以外の部位において第2シート2から離れる方向に突出して、着用者の肌側に向かって突出する凸部4を形成している。複合シート10は、中央領域M及びサイド領域Sの何れにおいても、第2シート2側の面がほぼ平坦であり、第1シート1側に起伏の大きな凹凸が形成されている。
第1シート1及び第2シート2は、シート材料から構成されている。シート材料としては、例えば不織布、織布及び編み地などの繊維シートや、フィルムなどを用いることができ、肌触り等の観点から繊維シートを用いることが好ましく、特に不織布を用いることが好ましい。第1シート1と第2シート2を構成するシート材料の種類は同じでもよく、あるいは異なっていてもよい。
第1シート1及び第2シート2を構成するシート材料として不織布を用いる場合の不織布としては、例えば、エアスルー不織布、スパンボンド不織布、スパンレース不織布、メルトブローン不織布、レジンボンド不織布、ニードルパンチ不織布などが挙げられる。これらの不織布を2種以上組み合わせた積層体や、これらの不織布とフィルム等とを組み合わせた積層体を用いることもできる。これらのなかでも、エアスルー不織布又はスパンボンド不織布を用いることが好ましい。第1シート1及び第2シート2を構成するシート材料として用いる不織布の坪量は、好ましくは10g/m2以上、より好ましくは15g/m2以上であり、また好ましくは40g/m2以下、より好ましくは35g/m2以下である。不織布の坪量は10g/m2以上40g/m2以下であることが好ましく、15g/m2以上35g/m2以下であることが更に好ましい。
不織布を構成する繊維としては、各種の熱可塑性樹脂からなる繊維を用いることができる。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ナイロン6やナイロン66などのポリアミド、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸アルキルエステル、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンなどが挙げられる。これらの樹脂は1種を単独で又は2種以上のブレンド物として用いることができる。また、芯鞘型やサイド・バイ・サイド型などの複合繊維の形態で用いることができる。
複合シート10の中央領域Mには、図4〜図6に示されるとおり、第2方向Yに連続して延びる連続凸部40が、第1方向Xに一定の距離を隔てて複数本形成されている。
そして、それら複数本の連続凸部40は、それぞれ、複合シート10の平面視において、おむつ100の長手方向である物品長手方向Xaの前端1a側に向けて凸に湾曲した湾曲部分を有している。前端1a側とは、着用時に着用者の腹側に配される側であり、後端1b側とは、着用時に着用者の背側に向けられる側である。前後の区別がない吸収性物品については、物品長手方向Xaの両端のうちの何れか一方を前側、他方を後側とする。本発明における連続凸部40は、物品長手方向Xaの後端1b側に向けて凸に湾曲した湾曲部分を有するものであっても良い。
ここで、「湾曲部分を有する」という表現には、図7に示すように、連続凸部40における第2方向Yの両端部4s,4s間に一つの湾曲部分を有する場合と、図8(a)に示すように、連続凸部40における第2方向Yの両端部4s,4s間に複数の湾曲部分Rを有する場合の両者が含まれる。また、「湾曲部分を有する」という表現には、連続凸部40の全体が湾曲部分Rである場合も含まれる。
本実施形態の複合シート10における連続凸部40は、両端部4s,4s間に一つの湾曲部分Rを有している。また連続凸部40は、それぞれの全体が湾曲部分Rであり、それぞれの全体が、物品長手方向Xaの前端1a側(又は後端1b側)に向けて凸に湾曲している。
また、本実施形態の複合シート10においては、図3に示すように、全ての連続凸部40は、湾曲部分の凸の向きが一致している。図8(b)及び図8(c)に示す例においても、複数の連続凸部40は、湾曲部分の凸の向きが一致している。
複合シート10の一対のサイド領域S,Sには、第1シート1が、接合部3以外の部位において第2シート2から離れる方向に突出して形成された凸部4として、図5に示すように、第1凸部41及び第2凸部42が形成されている。サイド領域Sに形成された凸部4(第1凸部41及び第2凸部42)は、図5に示すように平面視して散点状に形成されており、第1方向X及び第2方向Yのそれぞれに分散した状態に形成されている。
サイド領域Sに形成された凸部4(第1凸部41及び第2凸部42)は、中央領域Mに形成された凸部である連続凸部40とは異なるパターンで形成されている。凸部のパターンが異なるという表現には、凸部の配置のみが異なる場合と、凸部の形態が異なる場合と、それらの両方が異なる場合の何れもが含まれる。凸部の配置が異なる態様には、凸部間の距離が異なる場合も含まれる。また凸部の形態が異なる態様には、凸部の平面視形状が異なる場合も含まれる。
本実施形態の複合シート10においては、中央領域Mと一対のサイド領域S,Sとで、凸部の配置及び形態が異なっている。
また、中央領域M及びサイド領域Sにおける接合部3のそれぞれにおいては、第1シート1及び第2シート2の一方又は双方の構成繊維の構成樹脂が溶融固化した状態となっており、また、接合部3のそれぞれにおいては、第1シート1及び第2シート2は、何れも他の部分(接合部以外の部分)に比して高密度化している。即ち、複合シート10における接合部3は、第1シート1と第2シート2とが一体的に加熱及び加圧されて形成された熱融着部であり、一方又は両方のシートの構成繊維の構成樹脂の溶融及びその後の固化により両シートが互いに結合されている。接合部3のそれぞれにおいては、それぞれ、第1シート1及び第2シート2の両方が溶融固化していることが好ましい。また、中央領域M及びサイド領域Sの何れにおいても、接合部3は、第1シート1と第2シート2との間が、熱融着以外の接合手段、例えばホットメルト接着剤等の接着剤によって形成されていても良い。
第1実施形態のおむつ100においては、表面シート12を構成する複合シート10が、第2方向Yに延びる複数本の連続凸部40を有するため、着用者の肌との接触面積が低下し、着用者の肌との間に通気性が確保される。
しかも、それらの連続凸部40が湾曲部分Rを有するため、湾曲部分を有しない場合に比して、それらの連続凸部40は潰れにくくなる。そのため、着用中に装着圧が加わった場合においても、連続凸部40が潰れにくく、連続凸部40間等の通気路が安定に維持されるため、おむつ100は、通気性やムレ防止性に優れたものとなる。
また、連続凸部40を湾曲させて、連続凸部40を潰れにくくしているため、第2シート2に接合されていない第1シート1によって形成されている連続凸部40は、頂部の柔軟性に優れており、肌触りも良好である。
また、第1実施形態における複合シート10は、連続凸部40のそれぞれが、湾曲部分Rを一つのみ有するため、例えば図8(a)に示すように、連続凸部40が、複数の湾曲部分Rを有する場合に比べて、長手方向に沿った着用者の肌の動きに対する連続凸部40の追従性が良く、着用者の肌が擦られにくい、といった利点がある。
また、本実施形態における連続凸部40は、それぞれの全体が、物品長手方向Xaの前端1a側に向けて凸に湾曲しているため、着用者の身体に合せてフィットし易い、といった利点がある。斯かる効果は、物品長手方向Xaの後端1b側に向けて凸に湾曲している場合も同様に奏されるが、本実施形態のおむつ100のように、物品長手方向Xaの前端1a側に向けて凸に湾曲していることが、膨らみのある腹部の形状に沿いやすくよりフィット性に優れる点から好ましい。
また、複数本の連続凸部40は、湾曲部分の凸の向きが一致していることが、隣り合う連続凸部40の湾曲部分が近接して、湾曲部分全体が一体的に機能しやすくなり、応力に対し力が分散するため、それぞれの連続凸部のつぶれやすさが低下することを防止する観点から好ましい。
第1実施形態のおむつ100においては、図3に示すように、相互に異なるパターンで形成された凸部4を有する中央領域M及びその両側のサイド領域S,Sが、おむつ100の長手方向の全長に亘るように形成されているが、本発明の吸収性物品においては、湾曲部分Rを有する複数本の連続凸部40を有する領域が、物品長手方向の何れかの部位のみに形成されていても良く、例えば、股下部Cのみ、腹側部Aのみ、あるいは背側部Bのみに形成されていても良い。
湾曲部分Rを有する複数本の連続凸部40は、おむつ100の長手方向Xaにおいて、少なくとも股下部Cに形成されていることが、排泄ポイントに近くにつぶれにくい連続凸部領域が位置するので、そこに形成されている通気路(連続する凹部)が有効に機能して蒸れの要因を除去できる観点から好ましい。
また、湾曲部分Rを有する複数本の連続凸部40は、少なくとも股下部の幅方向中央部に形成されていることが、つぶれにくい連続凸部領域を排泄ポイントにより近接させる観点から好ましい。
湾曲部分Rを有する複数本の連続凸部40を有する領域は、股下部Cから腹側部A及び背側部Bの何れか一方若しくは双方に亘って形成されていること、又は吸収体14の全長に亘っていることが更に好ましく、更におむつ100の全長に亘っていることが好ましい。
図5に示すように、複合シート10の中央領域Mにおける、連続凸部40どうし間には、連続凸部40と同様に湾曲したエンボス領域Eが、形成されている。換言すると、第1方向Xに、第1シート1と第2シート2との間が接合されていない連続凸部40と、エンボス領域Eとが交互に配置されている。エンボス領域Eには、積層された第1シート1及び第2シート2が、エンボス加工により部分的に接合されて形成された接合部3として、第1接合部31及び第2接合部32が形成されている。
第1接合部31は、第1方向Xに長い形状の長方形状を有し、第1接合部31の長方形の短辺と同じ長さの1辺を有する正方形状の4つの第2接合部32が、その第1接合部31の周囲に、その第1接合部31の4つの角部にそれぞれの角部を対向させた状態に近接配置されている。それによって、1つの第1接合部31とその周囲に位置する4つの第2接合部32とからなる一纏りの接合部群30が形成されている。個々のエンボス領域Eにおいては、同様の構成を有する接合部群30が、連続凸部40と同様に湾曲した列を形成するように、第2方向Yに沿って一定の間隔で配置されており、隣り合う接合部群30間には、第2の接合部32と同形状の第3の接合部33を介在させてある。
第1実施形態に用いた複合シート10は、中央領域Mにおけるエンボス領域E上が、エンボス領域Eを挟む両側の連続凸部40に比して高さの低い溝部5(図6参照)となっており、該溝部5内が、主たる通気路となる。
なお、連続凸部40が、概ね第2方向に沿って延びるように形成されていることは、ムレの要因をより短い距離と時間で吸収体端部まで誘導し、ムレを滞留させないといった観点から好ましい。
複合シート10の中央領域Mにおいては、第1〜第3接合部31〜33が所定のパターンで形成されたエンボス領域Eが上述した態様で形成されていること、及び複合シート10の製造時に、第1シート1における、連続凸部40に相当する部分を、裏面側から押圧したり、表面側から吸引したりすること等によって、複合シート10の中央領域Mに、図5及び図6に示すような平面視形状及び断面形状の連続凸部40が形成されている。
また複合シート10のサイド領域Mにおいては、接合部3が、図5に示す態様で形成されていること、及び複合シート10の製造時に、第1シート1における、第1凸部41や第2凸部42に相当する部分を、裏面側から押圧したり、表面側から吸引したりすること等によって、複合シート10のサイド領域Sに、図5に示すような平面視形状の、肌側に向かって突出する第1凸部41及び第2凸部42が形成されている。
第1実施形態に用いた複合シート10は、中央領域Mにおけるエンボス領域E上が、エンボス領域Eを挟む両側の連続凸部40に比して高さの低い溝部5となっている。また、図9に示すように、サイド領域Mにおいては、凸部4(第1凸部41,第2凸部42)間に、格子状に連続する凹部5Sが形成されており、サイド領域Mにおいては、格子状の凹部5Sに沿って多方向に空気が流通する。
吸収性物品の幅方向中央部には、幅方向に空気を流通させる溝部5を形成させる一方、サイド領域Sに多方向に空気が流通する格子状の凹部5Sを形成することにより、中央領域Mで発生した蒸れの要因をサイド領域Sまで誘引し、すばやく中央部から遠ざけ、そこから他方に拡散させることにより滞りなく吸収体縁部まで誘引することが出来る。なお、おむつ100を、図1に示すように平面状に広げた状態において、サイド領域Sの物品幅方向の全体又は一部が、立体ギャザー形成用シート15又は立体ギャザーに覆われていることが好ましい。
また連続凸部40は、図5に示すように、おむつ100(物品)の長手方向Xaに延びる中央線Lcに対して左右対称の形状を有していることが、連続凸部40に均等に外力が加わる点から好ましい。連続凸部40に均等に外力が加わることは、装着時の応力などの外力が一方に集中してつぶれの原因となることを防止できる点から好ましい。
上述した一又は二以上の効果が一層確実に奏されるようにする観点から、複合シートの凸部は、以下の構成を有することが好ましい。
中央領域Mに形成する連続凸部40の最大高さ部分の高さH1(図6参照)は、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1.0mm以上であり、また好ましくは10mm以下、更に好ましくは5.0mm以下であり、また好ましくは0.5mm以上10mm以下、更に好ましくは1.0mm以上5.0mm以下である。
またサイド領域Sに形成する高さが最大の凸部である第1凸部41の高さは、好ましくは0.3mm以上、更に好ましくは0.6mm以上であり、また好ましくは4.0mm以下、更に好ましくは3.0mm以下であり、また好ましくは0.3mm以上4.0mm以下、更に好ましくは0.6mm以上3.0mm以下である。
複合シートの凸部4に関し、高さとは、図6に示すとおり、第2シート2の下面から、第1シート1の上面までの距離と定義される。また高さは、デジタルマイクロスコープ(Keyence製)を用いて各凸部断面を観察し、第2シート2の下面と凸部頂部との最短距離を計測して得られた値とする。
また、連続凸部40は、第2方向Yに沿う長さL1(図7参照)が、第1方向Xに沿う長さL2(図7参照)の、好ましくは0.9倍以上、更に好ましくは5倍以上であり、また好ましくは50倍以下、更に好ましくは25倍以下であり、また好ましくは0.9倍以上50倍以下、更に好ましくは5倍以上25倍以下である。
また、連続凸部40は、湾曲凹部C4の最大深さd(図7参照)が、連続凸部40の第1方向Xに沿う長さL2(図7参照)の、好ましくは10%以上、更に好ましくは15%以上であり、また好ましくは90%以下、更に好ましくは70%以下であり、また好ましくは10%以上90%以下、更に好ましくは15%以上70%以下である。
また、第1方向Xにおいて隣り合う連続凸部40どうし間のピッチP(同一位置間の距離)が、連続凸部40の第1方向Xに沿う長さL2(図7参照)の、好ましくは15%以上、更に好ましくは100%以上であり、また好ましくは300%以下、更に好ましくは200%以下であり、また好ましくは15%以上300%以下、更に好ましくは100%以上200%以下である。
また、連続凸部40は、第2方向Yに沿う長L1(図7参照)が、おむつ100(吸収性物品)の股下部Cにおける最小幅L(図1参照)の、好ましくは20%以上、更に好ましくは30%以上であり、また好ましくは90%以下、更に好ましくは50%以下であり、また好ましくは20%以上90%以下、更に好ましくは30%以上50%以下である。また、連続凸部40は、第2方向Yに沿う長L1(図7参照)が、好ましくは20mm以上、更に好ましくは50mm以上であり、また好ましくは200mm以下、更に好ましくは100mm以下であり、また好ましくは20mm以上200mm以下、更に好ましくは50mm以上100mm以下である。
前述した構成の複合シート10を製造するには、特開2015−112343号公報に記載の方法と同様にして、帯状の第1シート1を、周面が互いに噛み合い形状となっている第1ロールと第2ロールとの間に供給して、第1シート1を凹凸形状に変形させた後、第1シート1を第1ロールの周面部に沿わせて噛み合い部分から移動させた後、第2シート2を第1シート1に重ね合わせるように供給して両シート1,2を、第1ロールにおける凸部とヒートロールとの間で加熱下に挟圧して部分的に接合させる。そして、その際、第1シートの中央部と側部とで、第1ロール及び第2ロールの凹凸形状、及び第1ロールとヒートロールで形成する接合部のパターンを異ならせる。なお、第1ロールと第2ロールとの噛み合い部に噛み込ませて第1シート1を凹凸形状に変形させる際には、第1シートをロール内部方向に向けて吸引して、第1シート1の凹凸形状への変形を促進させることが好ましい。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態の吸収性物品である使い捨ておむつは、表面シートを構成する複合シートとして、前述した複合シート10の中央領域M及びサイド領域Sに代えて、図10に示すパターンで凸部及び接合部が形成された中央領域M及びサイド領域Sを有する複合シートを用いている。
図10に示す複合シートの中央領域Mにおいても、複合シート10と同様に、全体が湾曲部分である連続凸部40が第1方向Xに間隔を置いて複数形成されている。そのため、前述した複合シート10を用いた場合と同様の効果が奏される。
以上、本発明をその好ましい実施形態に基づき説明したが、本発明は前述した各実施形態に制限されず、適宜変更可能である。例えば、エンボス領域Eを構成する個々の接合部の形状や配置は適宜に決定することができ、個々の接合部の形状は、長方形や正方形状の他、円形、楕円形、長円形、三角形、四角形、五角形、六角形、星形、ハート形、三角形等、任意の形状を採用し得る。連続凸部40を挟むエンボス領域Eは、全体として連続凸部40の略同形状に湾曲していることが好ましい。
また、本発明における複合シートは、物品長手方向Xaの前端1a側に向けて凸に湾曲した湾曲部分を有する複数本の連続凸部が形成された領域と、物品長手方向Xaの後端1b側に向けて凸に湾曲した湾曲部分を有する複数本の連続凸部が形成された領域とを有するものであっても良い。
また、本発明の吸収性物品は、展開型の使い捨ておむつに代えて、パンツ型(プルオンタイプ)の使い捨ておむつであっても良く、また、パンツ型又は通常の非パンツ型の生理用ナプキンであっても良く、失禁パッド、パンティライナー等であっても良い。
上述した実施形態に関し、本発明は更に以下の吸収性物品を開示する。
<1>
複合シートからなる表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配置された吸収体を具備する吸収性物品であって、
前記複合シートは、物品の長手方向に沿う第1方向及び物品の幅方向に沿う第2方向を有するとともに、積層された第1シート及び第2シートが複数の接合部において互いに接合されており、且つ第1シートが、前記接合部以外の部位において第2シートから離れる方向に突出して、着用者の肌側に向かって突出した凸部を形成しており、
前記複合シートに、前記凸部として、第2方向に延びる連続凸部が、第1方向に間隔を開けて複数本形成されており、
複数本の前記連続凸部は、前記複合シートの平面視において、物品の長手方向の前端側若しくは後端側に向けて凸に湾曲した湾曲部分を有している、吸収性物品。
<2>
前記連続凸部のそれぞれが、前記湾曲部分を一つのみ有する、前記<1>に記載の吸収性物品。
<3>
前記連続凸部は、それぞれの全体が、物品の長手方向の前端側又は後端側に向けて凸に湾曲している、前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4>
前記複数本の前記連続凸部は、前記湾曲部分の凸の向きが一致している、前記<1>〜<3>の何れか1に記載の吸収性物品。
<5>
前記吸収性物品は、前記着用時に着用者の腹側に配される腹側部、着用時に着用者の背側に配される背側部、及び該腹側部と該背側部との間に位置する股下部に有しており、複数本の前記連続凸部が、少なくとも股下部に形成されている、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6>
前記連続凸部は、物品の長手方向に延びる中央線に対して左右対称の形状を有している、前記<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7>
前記凸部が相互に異なるパターンで形成された中央領域及び該中央領域の両側に位置する一対のサイド領域を有し、
前記サイド領域に形成された凸部(第1凸部及び第2凸部)は、前記中央領域に形成された凸部である連続凸部とは異なるパターンで形成されている、前記<1>〜<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8>
前記凸部が相互に異なるパターンで形成された中央領域及び該中央領域の両側に位置する一対のサイド領域を有し、
前記複合シートは、前記中央領域と前記一対のサイド領域とで、前記凸部の配置及び形態が異なっている、前記<1>〜<7>の何れか1に記載の吸収性物品。
<9>
複数本の前記連続凸部が形成された中央領域と、該中央領域を挟んでその両側に位置するサイド領域とを有し、該サイド領域には、前記凸部が散点状に形成され、該凸部どうし間に、格子状に連続する凹部が形成されている、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
<10>
相互に異なるパターンで形成された前記凸部を有する中央領域及びその両側に位置する一対のサイド領域が、前記吸収性物品の長手方向の全長に亘るように形成されている、前記<1>〜<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<11>
前記複合シートの平面視において、前記吸収性物品の長手方向である物品長手方向の、着用時に着用者の腹側に配される側である前端側に向けて凸に湾曲した湾曲部分を有している、前記<1>〜<10>の何れか1に記載の吸収性物品。
<12>
前記吸収性物品は、前記着用時に着用者の腹側に配される腹側部、着用時に着用者の背側に配される背側部、及び該腹側部と該背側部との間に位置する股下部に有しており、複数本の前記連続凸部が、少なくとも前記股下部の幅方向中央部に形成されている、前記<1>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13>
前記吸収性物品は、前記着用時に着用者の腹側に配される腹側部、着用時に着用者の背側に配される背側部、及び該腹側部と該背側部との間に位置する股下部に有しており、前記湾曲部分を有する複数本の前記連続凸部を有する領域は、前記股下部から前記腹側部及び前記背側部の何れか一方若しくは双方に亘って形成されていることが好ましい、前記<1>〜<12>の何れか1に記載の吸収性物品。
<14>
前記吸収性物品は、吸収体を有し、
前記湾曲部分を有する複数本の前記連続凸部を有する領域は、前記吸収体の全長に亘っていることが更に好ましく、更に吸収性物品の全長に亘っていることが好ましい、前記<1>〜<13>の何れか1に記載の吸収性物品。
<15>
前記凸部が相互に異なるパターンで形成された中央領域及び該中央領域の両側に位置する一対のサイド領域を有し、
前記複合シートの前記中央領域における、前記連続凸部どうし間には、該連続凸部と同様に湾曲したエンボス領域が形成されており、
前記第1方向Xに、前記第1シートと前記第2シートとの間が接合されていない前記連続凸部と、前記エンボス領域とが交互に配置されている、前記<1>〜<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
<16>
前記凸部が相互に異なるパターンで形成された中央領域及び該中央領域の両側に位置する一対のサイド領域を有し、
前記複合シートの前記中央領域における、前記連続凸部どうし間には、該連続凸部と同様に湾曲したエンボス領域が形成されており、
前記複合シートは、前記中央領域における前記エンボス領域上が、該エンボス領域を挟む両側の前記連続凸部に比して高さの低い溝部となっている、前記<1>〜<15>の何れか1に記載の吸収性物品。
<17>
前記凸部が相互に異なるパターンで形成された中央領域及び該中央領域の両側に位置する一対のサイド領域を有し、
前記複合シートの前記中央領域における、前記連続凸部どうし間には、該連続凸部と同様に湾曲したエンボス領域が形成されており、
前記連続凸部を挟む前記エンボス領域は、全体として前記連続凸部の略同形状に湾曲していることが好ましい、前記<1>〜<16>の何れか1に記載の吸収性物品。
<18>
前記凸部が相互に異なるパターンで形成された中央領域及び該中央領域の両側に位置する一対のサイド領域を有し、
前記中央領域及び前記サイド領域における前記接合部のそれぞれにおいては、前記第1シート及び前記第2シートの一方又は双方の構成繊維の構成樹脂が溶融固化した状態となっており、また、前記接合部のそれぞれにおいては、前記第1シート及び前記第2シートは、何れも他の部分(接合部以外の部分)に比して高密度化している、前記<1>〜<17>の何れか1に記載の吸収性物品。
<19>
前記第1シート及び前記第2シートを構成するシート材料として不織布を用いる場合の不織布としては、前記第1シート及び前記第2シートを構成するシート材料として用いる不織布の坪量は、好ましくは10g/m2以上、より好ましくは15g/m2以上であり、また好ましくは40g/m2以下、より好ましくは35g/m2以下である、前記<1>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品。
<20>
前記凸部が相互に異なるパターンで形成された中央領域及び該中央領域の両側に位置する一対のサイド領域を有し、
前記中央領域に形成する前記連続凸部の最大高さ部分の高さは、好ましくは0.5mm以上、更に好ましくは1mm以上であり、また好ましくは10mm以下、更に好ましくは5mm以下である、前記<1>〜<19>の何れか1に記載の吸収性物品。
<21>
前記凸部が相互に異なるパターンで形成された中央領域及び該中央領域の両側に位置する一対のサイド領域を有し、
前記サイド領域に形成する高さが最大の凸部である第1凸部の高さは、好ましくは0.3mm以上、更に好ましくは0.6mm以上であり、また好ましくは4mm以下、更に好ましくは3mm以下である、前記<1>〜<20>の何れか1に記載の吸収性物品。
<22>
前記連続凸部は、前記第2方向に沿う長さが、前記第1方向に沿う長さの、好ましくは0.9倍以上、更に好ましくは5倍以上であり、また好ましくは50倍以下、更に好ましくは25倍以下である、前記<1>〜<21>の何れか1に記載の吸収性物品。
<23>
前記連続凸部は、凹状に湾曲した湾曲凹部の最大深さが、前記連続凸部の前記第1方向に沿う長さの、好ましくは10%以上、更に好ましくは15%以上であり、また好ましくは90%以下、更に好ましくは70%以下である、前記<1>〜<22>の何れか1に記載の吸収性物品。
<24>
前記第1方向において隣り合う前記連続凸部どうし間のピッチP(同一位置間の距離)が、前記連続凸部の前記第1方向に沿う長さの、好ましくは15%以上、更に好ましくは100%以上であり、また好ましくは300%以下、更に好ましくは200%以下である、前記<1>〜<23>の何れか1に記載の吸収性物品。
<25>
前記吸収性物品は、前記着用時に着用者の腹側に配される腹側部、着用時に着用者の背側に配される背側部、及び該腹側部と該背側部との間に位置する股下部に有しており、
前記連続凸部は、前記第2方向に沿う長L1が、前記吸収性物品の前記股下部における最小幅の、好ましくは20%以上、更に好ましくは30%以上であり、また好ましくは90%以下、更に好ましくは50%以下である、前記<1>〜<24>の何れか1に記載の吸収性物品。
100 使い捨ておむつ(吸収性物品)
12 表面シート
10 複合シート
1 第1シート
2 第2シート
3 接合部
4 凸部
M 中央領域
40 連続凸部(凸部)
31 第1接合部
32 第2接合部
33 第3接合部
S サイド領域
41 第1凸部(凸部)
32 第2凸部(凸部)
13 裏面シート
14 吸収体

Claims (7)

  1. 複合シートからなる表面シート、裏面シート及びこれら両シート間に配置された吸収体を具備する吸収性物品であって、
    前記複合シートは、物品の長手方向に沿う第1方向及び物品の幅方向に沿う第2方向を有するとともに、積層された第1シート及び第2シートが複数の接合部において互いに接合されており、且つ第1シートが、前記接合部以外の部位において第2シートから離れる方向に突出して、着用者の肌側に向かって突出した凸部を形成しており、
    前記複合シートに、前記凸部として、第2方向に延びる連続凸部が、第1方向に間隔を開けて複数本形成されており、
    複数本の前記連続凸部は、前記複合シートの平面視において、物品の長手方向の前端側若しくは後端側に向けて凸に湾曲した湾曲部分を有している、吸収性物品。
  2. 前記連続凸部のそれぞれが、前記湾曲部分を一つのみ有する、請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記連続凸部は、それぞれの全体が、物品の長手方向の前端側又は後端側に向けて凸に湾曲している、請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記複数本の前記連続凸部は、前記湾曲部分の凸の向きが一致している、請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収性物品は、前記着用時に着用者の腹側に配される腹側部、着用時に着用者の背側に配される背側部、及び該腹側部と該背側部との間に位置する股下部に有しており、複数本の前記連続凸部が、少なくとも股下部に形成されている、請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記連続凸部は、物品の長手方向に延びる中央線に対して左右対称の形状を有している、請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品。
  7. 複数本の前記連続凸部が形成された中央領域と、該中央領域を挟んでその両側に位置するサイド領域とを有し、該サイド領域には、前記凸部が散点状に形成され、該凸部どうし間に、格子状に連続する凹部が形成されている、請求項1〜6の何れか1項に記載の吸収性物品。
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