JP2017048095A - ガラスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
抗菌性ガラスは抗菌性を付与したガラスであり、その一例として、抗菌性を付与したガラス製の食品容器がある。このようなガラスでは、抗菌性を発現させる抗菌剤として、抗菌力、安全面から銀が使用されている。
本発明のガラスの製造方法は、上記したように、銀を含有しない基礎ガラス原料と、銀を含有する銀ガラス原料と、を用意し、基礎ガラス原料を白金系の耐火物容器中で加熱溶融させて融液とし、該融液中に、銀ガラス原料を添加してガラス形成用の融液とするものである。まず、ガラスの製造方法を説明する前に、ここで用いるガラス原料および銀イオン含有ガラスのガラス組成について説明する。
上記したように、ここで用いるガラス原料としては、銀を含有しない基礎ガラス原料と、銀を含有する銀ガラス原料と、がある。これら、基礎ガラス原料と銀ガラス原料とを後述する所定の方法により混合、溶融した後、冷却、固化することで、所望の銀イオンを含有するガラスが得られる。
本発明により得られる銀イオンを含有するガラスは、最終的に得られるガラス中に銀をイオン状態で含有させたものであり、そのガラス組成については特に制約されることなく、任意のガラス組成とできる。ここで、銀を含有させるベースとなるガラスとしては、例えば、アルミナシリケートガラス、ソーダライムガラス、ホウケイ酸ガラス、ホウ酸塩ガラス、リン酸塩ガラスなど、種々の公知のガラスが挙げられる。
また、感光性ガラスの第2の形態としては、質量百分率で、SiO2 60〜72質量%、Al2O3 3〜12質量%、Na2O 14〜20質量%、K2O 0〜5質量%、B2O3 0〜5質量%、ZnO 0〜8質量%、CeO2 0.005〜0.1質量%、Ag 0.001〜0.1質量%、F 0.05〜5質量%、Br 0.05〜3質量%を構成成分として含有するガラスが挙げられる。
ここで用いる基礎ガラス原料は、銀を含有していないガラス原料であり、後で添加する銀ガラス原料の組成と添加量とを考慮して、その組成および使用量を適宜調整できる。この基礎ガラス原料としては、通常、最終的に得られるガラスのうち銀成分を除いた組成と近いガラス組成となるように調製される。この基礎ガラス原料を構成するガラス原料としては、公知のガラス原料を公知の方法により混合して得ることができる。
ここで用いる銀ガラス原料としては、銀を含有するガラス原料であり、添加する基礎ガラス原料の組成と量とを考慮して適宜調製できる。この銀ガラス原料としては、銀化合物、銀を含有させたガラスカレット、等が挙げられる。また、これら銀化合物および銀を含有させたガラスカレットは、そのいずれか一方または両方を用いて、銀ガラス原料とできる。
次に、本発明のガラスの製造方法について説明する。図1は、本発明の実施形態に係るガラスの製造方法を説明する図である。なお、図1では、銀ガラス原料としてガラスカレットを用いた場合を例示している。
(調製例1;ガラス原料1の調製)
表1に示した原料組成となるように原料を混合して銀を含有しない基礎ガラス原料であるガラス原料1を得た。なお、ここでガラス組成は、使用した原料の成分、使用量から算出した計算値(質量%)である。
銀を溶解しやすい組成として、基礎ガラス原料よりもナトリウム、亜鉛を多く配合するようにガラス原料を準備し、さらに銀化合物として塩化銀も混合して、銀含有ガラス原料を得た。この銀含有ガラス原料を石英製のるつぼに収容し、1350℃で加熱溶融させた。撹拌して均質化し、300分間溶融状態を維持した後、鋳型に流し込み、冷却、固化させた。固化したガラスを粉砕し、平均粒径5mmのガラスカレット(Ag高濃度カレット;ガラス原料2)を得た。得られたガラスカレットについて、蛍光X線分析装置(株式会社リガク製、商品名:ZSX primusII)により成分分析をした結果、表1に示した組成であることを確認した。
調製例1で得られたガラス原料1 18000gを、白金製のるつぼ中で1450℃に加熱して溶融させた。このとき、ガラス原料1は複数回に分けて投入した。
次いで、上記ガラス原料1を溶融させた融液中に、調製例2で得られたガラスカレットを2400g投入し、溶融させて混合ガラス原料を得た。ガラスカレットの投入から30分後、混合ガラス原料を撹拌して均質化し、そのまま30時間溶融し続けた。
得られた銀含有ガラスのガラス組成を、蛍光X線分析装置(株式会社リガク製、商品名:ZSX primusII)により成分分析した結果、表1に示した組成であることを確認した。
Ag高濃度カレットを添加後、撹拌を2時間30分後とした以外は、実施例1と同様の操作により、塊状のガラスを得た。
調製例1のガラス原料1 21033gに、銀原料である塩化銀13gを混合し、銀を含有するガラス原料C1を得た。このガラス原料C1 21046gを、白金製のるつぼ中で1450℃に加熱して溶融させた。このとき、ガラス原料C1は複数回に分けて投入した。溶融したガラス原料C1を撹拌して均質化し、そのまま30時間溶融し続けた。
使用するるつぼを石英製のものとし、溶融時間をラフメルト作成のための短時間溶融(3時間)、溶融温度1350℃とした以外は、比較例1と同一の操作、条件でガラスの溶融を行った。
上記のガラスの溶融を行ったところ、1回で石英製るつぼが使用不可となった。これは、ガラス原料に含まれるフッ素(F)の影響によるものと考えられる。
Claims (8)
- 銀イオンを含有するガラスの製造方法において、
銀を含有しない基礎ガラス原料と、銀を含有する銀ガラス原料と、を用意し、
前記基礎ガラス原料を白金系の耐火物容器中で加熱溶融させて融液とし、
該融液中に、前記銀ガラス原料を添加してガラス形成用の融液とすることを特徴とするガラスの製造方法。 - 前記銀ガラス原料は、銀を含有させたガラスカレットおよび銀化合物のいずれか一方または両方であることを特徴とする請求項1に記載のガラスの製造方法。
- 前記ガラスカレットは、前記基礎ガラス原料と同一のガラス成分比のガラス原料に対して銀化合物を添加して作製されたものであることを特徴とする請求項2に記載のガラスの製造方法。
- 前記ガラスカレットは、前記基礎ガラス原料と異なるガラス成分比のガラス原料に対して銀化合物を添加して作製されたものであることを特徴とする請求項2に記載のガラスの製造方法。
- 前記ガラスカレットは、予め、白金系以外の耐火物容器を用いて作製されたものであることを特徴とする請求項2ないし4のいずれか1項に記載のガラスの製造方法。
- 前記基礎ガラス原料は、質量百分率でフッ素成分を0.05%〜5%含有することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のガラスの製造方法。
- 前記銀ガラス原料は、質量百分率で臭素成分を0.05%〜3%含有することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のガラスの製造方法。
- 前記銀ガラス原料を、前記基礎ガラス原料の融液中に添加した後、前記銀ガラス原料中の銀成分が前記耐火物容器の底部に到達する前に、撹拌による均質化を行うことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載のガラスの製造方法。
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