JP2016131511A - 藻類培養装置及び藻類培養方法 - Google Patents
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Abstract
Description
<第1の実施形態>
1.藻類培養装置1の構成
藻類培養装置1の構成を図1〜図3に基づき説明する。藻類培養装置1は、図1及び図2に示すように、光源3と、2つの槽5、7と、培養液移送ユニット(移送手段の一実施形態)9と、培養フェーズ検出センサ(検出手段の一実施形態)10とを備える。また、藻類培養装置1は、その他にも、周知の培養装置と同様に、槽5、7にCO2を連続供給する手段、槽5、7の温度を制御する手段(いずれも図示略)等を備えている。
藻類培養装置1を用いて藻類を培養する方法を説明する。まず、藻類を含む培養液を、配管17を通して槽7内に供給する。藻類は、微細藻類の1種であるボトリオコックスである。槽7の内部には、光源3の光が照射される。なお、槽7内に到達する光は、槽5を透過しているため、槽5内の光よりも弱い。
藻類培養装置1及び上述した藻類培養方法によれば、以下の効果を奏することができる。
すなわち、槽5、7は、光源3が射出する光の光路上に直列に配列されているので、一組の光源3で、槽5、7の両方に光を照射し、槽5、7の両方で藻類を培養することができる。
(4)藻類培養装置1は反射膜15を備える。槽7を透過する光は少量だが、それを反射膜15で反射して、再び槽7内に戻す。そのため、光源3の光を藻類の培養に効率よく使用することができる。
培養液を槽5、7間で移送する代わりに、槽5、7を移動させ、それらの配列の順序を変えてもよい。この場合、槽5と槽7とを、分離したものとする。すなわち、槽5における光源3とは反対側の壁面と、槽7における光源3側の壁面とを別々に構成する。これらの壁面に反射防止膜を設けてもよい。例えば、槽5内で藻類のオイル含有率が十分高まるとともに、槽7内で藻類の濃度が基準濃度T1に達したとき、槽5は藻類培養装置1から取り外し、それまで槽5があった位置(光源3に隣接する位置)に槽7を移動させる(すなわち、光源3により近くなるように、槽7の配列の順番を変更する)。さらに、それまで槽7があった位置に、別の槽(新たな培養液及び藻類を含む槽)をもってくる。
<第2の実施形態>
1.藻類培養装置101の構成
藻類培養装置101の構成を図5、図6に基づき説明する。藻類培養装置101は、第1ユニット29、第2ユニット31、第3ユニット33、及び第4ユニット35を備える。これらは、それぞれ、前記第1の実施形態における藻類培養装置1(ただし培養液移送ユニット9を除く)と同様に、光源3、槽5、7、培養フェーズ検出センサ10、及び培養フェーズ検出用リファレンスセンサ10Bを備えている。また、第1ユニット29、第2ユニット31、第3ユニット33、及び第4ユニット35はそれぞれ、槽5、7にCO2を連続供給する手段、槽5、7の温度を制御する手段(いずれも図示略)等を備えている。
配管41は、第1ユニット29における槽7の下端と第2ユニット31における槽7の上端とを接続し、第1ユニット29における槽7から排出された培養液を第2ユニット31における槽7に送ることができる。
2.藻類の培養方法
藻類培養装置101を用いて藻類を培養する方法を説明する。まず、藻類を含む培養液を、配管39を通して第1ユニット29における槽7内に供給する。藻類は微細藻類の1種であるボトリオコックスである。第1ユニット29における槽7の内部には、光源3の光が照射される。なお、槽7内に到達する光は、槽5を透過しているため、槽5内の光よりも弱い。また、槽7内にCO2を連続的に供給し、槽7内の温度を藻類の培養に適した温度に維持する。槽7内で藻類の濃度は時間の経過とともに増加する。
藻類培養装置101及び上述した藻類培養方法によれば、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏することができる。
4.変形例
培養液を槽同士の間で移送する代わりに、図7に示すように、各槽を取り外し可能として、各槽の配列の順番を変更可能とすることができる。例えば、第1ユニット29における槽7内で藻類の濃度が基準濃度に達すると、その槽を、それまで、第2ユニット31における槽7があった位置に移動させることができる。その他の槽も、それぞれ、移送経路における次の槽の位置に移動させることができる。
<第3の実施形態>
1.藻類培養装置201の構成
藻類培養装置201の構成を図8、図9に基づき説明する。藻類培養装置201は、光源3と、3つの槽5、7、8と、培養液移送ユニット9と、培養フェーズ検出センサ10とを備える。また、藻類培養装置201は、その他にも、周知の培養装置と同様に、槽5、7、8にCO2を連続供給する手段、槽5、7、8の温度を制御する手段(いずれも図示略)等を備えている。
また、槽8の外周面には反射膜15が設けられている。反射膜15の機能及び構造は前記第1の実施形態と同様である。
藻類培養装置201を用いて藻類を培養する方法を説明する。まず、藻類を含む培養液を、配管57を通して槽8内に供給する。藻類は微細藻類の1種であるボトリオコックスである。槽8の内部には、光源3の光が照射される。なお、槽8内に到達する光は、槽5、7を透過しているため、槽5、7内の光よりも弱い。
藻類培養装置201及び上述した藻類培養方法によれば、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏することができる。
また、槽5、7、8の形状が円筒形であり、それらの中心に光源3が位置するので、光源3が射出する光を効率的に利用することができる。
<第4の実施形態>
1.藻類培養装置301の構成
藻類培養装置301の構成を図10に基づき説明する。藻類培養装置301は、光源3と、3つの槽5、7、8と、培養液移送ユニット9と、培養フェーズ検出センサ10とを備える。また、藻類培養装置301は、その他にも、周知の培養装置と同様に、槽5、7、8にCO2を連続供給する手段、槽5、7、8の温度を制御する手段(いずれも図示略)等を備えている。
また、槽8の外表面のうち、光源3とは反対側の面には反射膜15が設けられている。反射膜15の機能及び構造は前記第1の実施形態と同様である。
藻類培養装置301を用いて藻類を培養する方法を説明する。まず、藻類を含む培養液を、配管65を通して槽8内に供給する。藻類は微細藻類の1種であるボトリオコックスである。槽8の内部には、光源3の光が照射される。なお、槽8内に到達する光は、槽5、7を透過しているため、槽5、7内の光よりも弱い。
藻類培養装置301及び上述した藻類培養方法によれば、前記第1の実施形態と略同様の効果を奏することができる。
尚、本発明は前記実施形態になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
また、前記第1〜第4の実施形態における光源3は、蛍光灯以外の光源(例えばLED)であってもよい。また、太陽光を取り込み、光ファイバを介して光源3の位置から太陽光を射出してもよい。
3、3A、3B…光源、5、7、8…槽、5A、7A、7B…面、
9、39…培養液移送ユニット、10…培養フェーズ検出センサ、
10B・・・培養フェーズ検出用リファレンスセンサ、
11…反射防止膜、15…反射膜、
17、19、21、39、41、43、45、47、49、51、53、55、57、59、61、63、65、67、69、71…配管、27…フォトトランジスタ、
29…第1ユニット、31…第2ユニット、33…第3ユニット、35…第4ユニット
Claims (12)
- 1又は複数の光源(3)と、
前記光源が射出する光の光路上に直列に配列した複数の槽(5、7)と、
を備え、
前記複数の槽のうち、少なくとも、前記光源から最も遠い槽以外の槽は、前記光の少なくとも一部を透過させ、
前記光の少なくとも一部は、前記複数の槽それぞれの内部に到達することを特徴とする藻類培養装置(1)。 - 前記複数の槽の少なくとも一部の槽に収容された培養液を、その槽よりも前記光源に近い前記槽に移送する移送手段(9)を備えることを特徴とする請求項1に記載の藻類培養装置。
- 前記槽中で培養される藻類の培養フェーズを検出する検出手段(10)を備え、
前記移送手段は、前記検出手段の検出結果に基づいて動作することを特徴とする請求項2に記載の藻類培養装置。 - 前記複数の槽の少なくとも一部の槽が前記光源により近くなるように、前記配列の順番を変更する配列変更手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の藻類培養装置。
- 前記槽中で培養される藻類の培養フェーズを検出する検出手段を備え、
前記配列変更手段は、前記検出手段の検出結果に基づいて動作することを特徴とする請求項4に記載の藻類培養装置。 - 前記複数の槽の少なくとも一部は、前記光源側に反射防止膜(11)を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の藻類培養装置。
- 前記光路上において、前記複数の槽よりも前記光源から遠い位置に前記光を反射する反射手段(15)を備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の藻類培養装置。
- 前記複数の槽が、互いに直径が異なる円筒形の槽であり、
前記光源の周囲に同心円上に配列されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の藻類培養装置。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の藻類培養装置を用いて藻類を培養する藻類培養方法。
- 前記藻類の培養フェーズが進むにつれて、前記複数の槽のうちの少なくとも一部の槽に収容されている培養液を、その槽よりも前記光源に近い槽へ移送することを特徴とする請求項9に記載の藻類培養方法。
- 前記藻類の培養フェーズが進むにつれて、前記複数の槽のうちの少なくとも一部の槽が、前記光源により近くなるように、前記配列の順番を変更することを特徴とする請求項9に記載の藻類培養方法。
- 前記藻類が、ボトリオコックス、ヘマトコッカス、及びシュードコリスティスのうちの1以上であることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の藻類培養方法。
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2015
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