JP2015188195A - 万能スピーカ - Google Patents
万能スピーカ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015188195A JP2015188195A JP2014183738A JP2014183738A JP2015188195A JP 2015188195 A JP2015188195 A JP 2015188195A JP 2014183738 A JP2014183738 A JP 2014183738A JP 2014183738 A JP2014183738 A JP 2014183738A JP 2015188195 A JP2015188195 A JP 2015188195A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- diaphragm
- curved
- driver
- housing
- sound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
- Details Of Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
Abstract
Description
一方、FMトランスミッタを用いる場合、FMトランスミッタを準備し、テレビを視聴するたびにFMトランスミッタを設置しなければならないといった煩わしさがある。また、FMトランスミッタをイヤホンジャックに接続することで音声の出力先が切り替り、難聴者と健聴者とが共に不自由なくテレビを視聴することができないという問題がある。
しかも、本発明に係る万能スピーカは、健常者と難聴者が同じ音声を同時に聞くような場合においても、健常者にうるささを感じさせないで難聴者が聞き易いものとすることができる。
まず、固体中では縦波のほかに、横波や曲げ波・ねじり波など(以下、「剪断波」という。)が発生していると言われている。また、全ての物質やエネルギーは粒子的な性質と波動的な性質の両方を持つという、粒子と波動の二重性の考え方がある。ゆえに、本発明に係る万能スピーカでは、湾曲振動板の曲面部から空気中に放出される振動が、一方で、空気の分子の粗密波動に変換されて健聴者が聞こえるものとなると共に、他方で、空気の分子に摂動と呼ばれる新たな振動(剪断波動)を生じさせて難聴者が聞こえるものとなる。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるため技術的に種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
この振動板1における少なくとも一方の端部が、ドライバユニット2に取り付けられるものとなっている。
ここで曲面部の曲げ角度は、図3に示すように、湾曲振動板1の一端1a側に対する垂線と他端1b側に対する垂線とが交わることによって示される角度をいう。
また、図2において、湾曲振動板1は筐体3の開口部39を被覆するように配されると共に、その端縁部(一端1a側)が、筐体3に固定して取り付けられたドライバユニット2の後述する振動板駆動部26上面と略直角(90°)に当接して取り付けられた状態が示されている。
このムービングマグネット型のドライバ2は、たとえば、図4に示すことができる。
このムービングマグネット型のドライバ2は、ボイスコイル23がドライバ回路22から電気エネルギーを受けることによって、ボイスコイル23とポールピース24の外周面との間に磁気ギャップを形成し、これらによって磁気回路を構成している。
なお、電気信号は、発生させる音に応じて図示せぬテレビやラジオ、オーディオプレイヤー、パーソナルコンピュータ、スマートフォンやタブレットなどのスマートデバイス、等より供給するアンプ駆動用の信号であり、通常のアンプを駆動するための電気信号と同じである。
図5において、筐体3は、底面部を覆う矩形状をした底板31と、正面部下方を部分的に覆う横長矩形状をした前板32と、背面部を全面的に覆う矩形状をした背板33と、前板32と背板33の間における側面部を上縁が弧状となるように覆う略イチョウ形をした左右の側板34,34とによって形成されたものとして示されている。また、筐体3は、前板部32が設けられた正面部から天面部にかけて全体的開放されたものとなっており、一面に開口部39を有するものとして示されている。
このように湾曲振動板1を筺体3の一部にすると、湾曲振動板1となる筺体3の一部は、他の筺体3部分と同じ部材を使用することになるので、製造工程が省力化され、かつ部材のコストを抑えつつ、より音量が高く鮮明な放音によって難聴者と健聴者の双方が不自由なく共に聞き取ることができる効果を有する万能スピーカを得ることができる。
さらに、側板34にガイド凹部15及びガイド凸部5を設けると共に、ガイド凸部5の上面にエッジ支持部材6を多数配置し、ガイド凹部15によって湾曲振動板1の側縁部を差込む様にして支持しながら、エッジ支持部材6により湾曲振動板1の側縁部下方を部分的に点接触で支持するものとしても良い。
たとえば、ドライバユニット2に湾曲振動板1が複数取り付けられ、各湾曲振動板1の素材がそれぞれ異なるものであるものとしても良い。すなわち、図13に示すように、ドライバ2の振動板駆動部26に対して、大きさは同じであるが互いに素材が異なる二つの湾曲振動板11A,11Bをそれぞれ取り付けた構造を有する万能スピーカ20とすることができる。
また、このような万能スピーカ80では、電気信号を幾つかの周波数帯域に分割する音声信号分割装置8をさらに備え、分割した各電気信号を互いに異なるドライバユニット12A,12Bにそれぞれ入力するものとなっている。
また、このような万能スピーカ90では、電気信号を幾つかの周波数帯域に分割する音声信号分割装置8をさらに備え、分割した各電気信号を互いに異なるドライバユニット2,12にそれぞれ入力するものとなっている。
[実施例1]
本実施例では、ガイド凸部を備えた中空構造の木製筐体内の底板部に、ムービングマグネット型のドライバユニットを固定して取り付けると共に、ドライバユニットの振動板駆動部に平板状をしたセルロイド製の振動板の端縁部を当接して取り付けた。また、この振動板をガイド凸部に沿って折り曲げることで、110°に湾曲する曲面部を形成し、筐体の開口部を被覆するように配された湾曲振動板を備える万能スピーカを作成した。そして、この万能スピーカを用いて難聴者及び健聴者によって聞き取ることができる音声が放音されているか否かの評価試験を行った。
評価は、はっきりと良く聞こえる場合を「◎」、聞こえるが音量が小さい感じがする場合を「○」、聞こえるときと聞こえないときがある場合を「△」、殆ど聞こえない又は全く聞こえない場合を「×」とした。その評価結果を[表1]に示す。
なお、このときの難聴者の年齢別の内訳は、90歳代が21名、80歳代が6名、60歳代が3名、及び30歳代が1名であった。
次に、湾曲振動板の曲面部の曲げ角度が90°より少し大きい角度であると望ましいことを確認するために、実施例1の万能スピーカにおいて、湾曲振動板の曲面部の曲げ角度を、0°、45°、90°、110°、130°、180°とそれぞれ変えたものとし、これらの万能スピーカにおいて難聴者及び健聴者によって聞き取ることができる音声が湾曲振動板の曲面部の曲げ角度によってどのように変化するか評価試験を行った。その評価結果を[表2]に示す。
なお、パネラー数、評価方法は上記実施例1と同様とした。また、湾曲振動板の曲面部の曲げ角度が110°のときの評価は、上記実施例1の結果を用いた。
次に、上記実施例1と同様の万能スピーカを用いて、老人性難聴の方に対して個別に放音された音声の印象について評価を行った。対象者は、日常的に補聴器を使用している82歳の老人性難聴の男性である。
対象者に補聴器を外してもらった状態で、万能スピーカのドライバユニットに対してオーディオプレイヤーのイヤホンジャックより出力した音声信号を入力して放音したところ、きちんと高音が聴こえるとの回答を得た。
次に、上記実施例1と同様の万能スピーカを用いて、器質性難聴の方に対して個別に放音された音声の印象について評価を行った。対象者は、小さい時からの器質障害の難聴を有する30代の女性である。
万能スピーカのドライバユニットに対してオーディオプレイヤーのイヤホンジャックより出力した音声信号を入力して放音したところ、どの音域でもストレスなく聴こえるとの回答を得た。しかも、対象者は相当嬉しかったようで、興奮してとても希望が湧いたとの回答を得た。
次に、上記実施例1と同様の万能スピーカを用いて、遺伝性難聴の方に対して個別に放音された音声の印象について評価を行った。対象者は、生まれつき聴力が弱く、若い時より補聴器を付けている65歳の遺伝性難聴の男性である。
対象者に補聴器を外してもらった状態で、万能スピーカのドライバユニットに対してラジオのイヤホンジャックより出力した音声信号を入力して放音したところ、アナウンサーの声も音楽もはっきりと聴こえるとの回答を得た。
Claims (2)
- 平板状をした振動板と、入力された電気信号に応じて前記振動板を振動させるドライバユニットと、前記振動板と前記ドライバユニットとを収容する中空構造の筐体と、を少なくとも備え、
前記筐体は、一面に開口部を有し、
前記ドライバユニットは、前記振動板の面方向と同じ方向に駆動するように前記振動板の端縁部と当接し、かつ、前記筐体に固定して取り付けられ、
前記振動板は、前記ドライバユニットが取り付けられた一端側から対向する他端側へ向かうにしたがって湾曲する曲面部を形成し、前記筐体の開口部を被覆するように配されていると共に、両側縁部が前記筐体に支持され、
前記振動板の両側縁部は、前記筐体の左右の側板の内面にそれぞれ設けられた湾曲したスリット状のガイド凹部を用いて支持されている、
ことを特徴とする万能スピーカ。 - 前記ガイド凹部内の上面及び下面に、振動板を部分的に点接触で支持するエッジ支持部材が多数配置されていることを特徴とする請求項1に記載の万能スピーカ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014183738A JP6322791B2 (ja) | 2014-09-10 | 2014-09-10 | 万能スピーカ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014183738A JP6322791B2 (ja) | 2014-09-10 | 2014-09-10 | 万能スピーカ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014083167A Division JP5668233B1 (ja) | 2014-03-26 | 2014-03-26 | 万能スピーカ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015188195A true JP2015188195A (ja) | 2015-10-29 |
JP6322791B2 JP6322791B2 (ja) | 2018-05-16 |
Family
ID=54430220
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014183738A Active JP6322791B2 (ja) | 2014-09-10 | 2014-09-10 | 万能スピーカ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6322791B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2021033226A1 (ja) * | 2019-08-17 | 2021-02-25 | ||
RU2779044C1 (ru) * | 2019-08-17 | 2022-08-31 | Саунд Фан Корпорейшн | Блок громкоговорителя и громкоговоритель |
TWI804679B (zh) * | 2019-09-11 | 2023-06-11 | 日商樂聲股份有限公司 | 揚聲器單元及揚聲器 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7334023B1 (ja) | 2023-07-24 | 2023-08-28 | 富雄 柿見 | 自転車のチェーン駆動機構 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10504687A (ja) * | 1994-05-02 | 1998-05-06 | オーラ システムス インコーポレイテッド | 圧電トランスジューサ用共振ダンパ |
JP2009194460A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Alpine Electronics Inc | スピーカ |
JP2010232916A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 内装パネル装置 |
-
2014
- 2014-09-10 JP JP2014183738A patent/JP6322791B2/ja active Active
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10504687A (ja) * | 1994-05-02 | 1998-05-06 | オーラ システムス インコーポレイテッド | 圧電トランスジューサ用共振ダンパ |
JP2009194460A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Alpine Electronics Inc | スピーカ |
JP2010232916A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 内装パネル装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2021033226A1 (ja) * | 2019-08-17 | 2021-02-25 | ||
WO2021033226A1 (ja) * | 2019-08-17 | 2021-02-25 | 株式会社サウンドファン | スピーカユニット、及びスピーカ湾曲振動板 |
RU2779044C1 (ru) * | 2019-08-17 | 2022-08-31 | Саунд Фан Корпорейшн | Блок громкоговорителя и громкоговоритель |
AU2019462145B2 (en) * | 2019-08-17 | 2023-04-06 | Sound Fun Corporation | Speaker unit and speaker curved diaphragm |
JP7369195B2 (ja) | 2019-08-17 | 2023-10-25 | 株式会社サウンドファン | スピーカ |
US12063468B2 (en) | 2019-08-17 | 2024-08-13 | Sound Fun Corporation | Speaker unit and speaker |
TWI804679B (zh) * | 2019-09-11 | 2023-06-11 | 日商樂聲股份有限公司 | 揚聲器單元及揚聲器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6322791B2 (ja) | 2018-05-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5668233B1 (ja) | 万能スピーカ | |
JP6326649B1 (ja) | スピーカ | |
JP6586702B1 (ja) | スピーカユニット、及びスピーカ湾曲振動板 | |
JP6322791B2 (ja) | 万能スピーカ | |
KR20170142571A (ko) | 불연 피에조 압전 스피커장치 | |
JP6322793B2 (ja) | 万能スピーカ | |
JP6322792B2 (ja) | 万能スピーカ | |
KR102625408B1 (ko) | 스피커유닛 및 스피커 만곡진동판 | |
JP6439894B1 (ja) | スピーカ湾曲振動板 | |
KR20160095601A (ko) | 불연 피에조 압전 스피커장치 | |
KR102666325B1 (ko) | 스피커유닛 및 스피커 | |
JP7214090B1 (ja) | スピーカユニット、及びスピーカ湾曲振動板 | |
JPWO2021033226A5 (ja) | ||
JP7114827B1 (ja) | スピーカユニット、及びスピーカ湾曲振動板 | |
JP7114826B1 (ja) | スピーカユニット、及びスピーカ湾曲振動板 | |
JP2020077925A (ja) | スピーカ、スピーカユニット及び振動板 | |
JP2019201426A (ja) | スピーカ湾曲振動板 | |
JP2018164255A (ja) | 複合スピーカ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170320 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20180216 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20180301 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6322791 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |