JP2014202959A - カラーフィルタおよび表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
白色LEDとしては、例えば、青色LEDおよび黄色蛍光体を組み合わせて構成されるものや、青色LEDならびに赤色蛍光体および緑色蛍光体を組み合わせて構成されるものが好適に用いられている。
また、図9に示すように、上述した白色LED光は、従来から用いられているCCFL光に比べて上述の波長領域の光を多く含むことから、上述したブルーライトハザードの問題が生じやすいことが懸念されている。
なお、図9は、白色LED光の発光スペクトルおよびCCFL光の発光強度のスペクトルを示すグラフである。
しかしながら、上述したフィルムおよび眼鏡を用いた場合は、表示装置から出てくる青色光のみならず、他の光の一部も吸収されることから、表示装置全体の輝度が低下してしまうという問題がある。
なお、本発明における「光源」とは、表示装置において表示を行うための白色光を発するものをいい、表示装置用のバックライトだけでなく、白色光を発光する有機エレクトロルミネッセンス(以下、ELと称して説明する場合がある。)素子を含むものとする。
本発明のカラーフィルタは、透明基材と、上記透明基材上に設けられ青色着色層を有する青色副画素および上記透明基材上に設けられた白色副画素の少なくとも一方で構成される青色光透過副画素を有する画素部と、上記透明基材上の上記青色光透過副画素に設けられ、上記青色光透過副画素を透過した光源光に含まれる380nm〜480nmの波長領域の光の発光強度を低減する青色光低減手段と、を備えることを特徴とするものである。
図1は本発明のカラーフィルタの一例を示す概略断面図である。図1に示すように、本発明のカラーフィルタ10は、透明基材1と、透明基材1上に設けられ青色着色層2Bを有する青色副画素3Bおよび透明基材1上に設けられ透明樹脂層2Wを有する白色副画素3Wで構成される青色光透過副画素3、ならびに透明基材1上に設けられ赤色着色層2Rを有する赤色副画素4Rおよび透明基材1上に設けられ緑色着色層2Gを有する緑色副画素4Gを有する画素部5と、透明基材1上の青色光透過副画素3に設けられ、青色光透過副画素3を透過した光源光に含まれる380nm〜480nmの波長領域の光の発光強度を低減する青色光低減手段6と、を備えることを特徴とするものである。
また、本発明のカラーフィルタ10は、透明基材1上の各副画素3B、3W、4R、4Gの間に形成された遮光部7を有していてもよい。
図1においては、青色光低減手段6が、透明基材1上の青色副画素3Bおよび白色副画素3Wに形成された光吸収層6aである例について示している。
なお、図2において説明していない符号については、図1において説明した符号と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
図3(a)、(b)および図4(a)、(b)においては、青色光低減手段6が、透明基材1上の青色光透過副画素3(青色副画素3Bおよび白色副画素3W)内に形成された副画素用遮光部6cである例について示している。また、カラーフィルタ10が遮光部7を有する場合、副画素用遮光部6cは、図3(a)、(b)に示すように、透明基材1上の青色光透過副画素3内に所定のパターン状で形成されていてもよく、図4(a)、(b)に示すように、遮光部7と副画素用遮光部6cとを一体に形成してもよい。
なお、図3(a)、(b)および図4(a)、(b)において説明していない符号については、図1において説明した符号と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。また、説明の容易の為、図4(a)では副画素用遮光部6および遮光部7を白色で示しており、副画素用遮光部6および遮光部7の境界を破線で示している。
また、基準のカラーフィルタとは、本発明のカラーフィルタにおいて青色光低減手段を設けないこと以外は同一の条件で形成されたカラーフィルタをいう。
なお、以下の説明において、基準のカラーフィルタにおける青色光透過副画素については、「基準の青色光透過副画素」と称して説明し、本発明のカラーフィルタにおける青色光透過副画素については、単に「青色光透過副画素」と称して説明する場合がある。
図5は、光源光、基準の青色光、および調整後の青色光の発光強度のスぺクトルの一例を示すグラフである。また、図5においては光源光が白色LED光であり、基準の青色光が透明基材上に形成された青色着色層を有する青色副画素を透過した光源光であり、調整後の青色光が透明基材上に形成された青色着色層およびITOで構成される光吸収層の積層体を有する青色副画素を透過した光源光である例について示している。
基準の青色副画素に光源光を透過させた場合、通常、透明基材上に形成された青色着色層により、光源光自体に含まれる上記波長領域の光の一部が吸収されることから、図5に示すように、光源光の発光強度のピークAに比べて、基準の青色光の発光強度のピークBは小さくなる。
一方、本発明における青色光副画素に光源光を透過させた場合、上述した青色着色層に加えて青色光低減手段の作用により、図5に示すように、上述の基準の青色光の発光強度のピークBに比べて、調整後の青色光の発光強度のピークCを小さくすることができる。
また、本発明によれば、上記青色光低減手段が青色光透過副画素に設けられていることにより、画素部における他の副画素とは別途に青色光透過副画素の光特性を調整することができるため、他の副画素の光特性に対して、青色光低減手段の影響が及ばないものとすることができることから、本発明のカラーフィルタを用いた表示装置全体の輝度、他の副画素の色合い等を良好なものとすることができる。
これに対して、本発明のカラーフィルタは、表示装置自体に組み込むことでブルーライトハザードを防止することができるため、表示装置の利用者が上述したフィルムや眼鏡を購入する必要がなく、表示装置の利用にかかるコストを少なくすることができ、また、タッチパネルの操作を阻害しないものとすることができる。
本発明に用いられる画素部は、青色光透過副画素を有するものであり、通常は、さらに赤色副画素および緑色副画素等の他の副画素を有するものである。
本発明に用いられる青色光透過副画素は、青色副画素および白色副画素の少なくとも一方で構成されるものであり、青色光低減手段を有するものである。
また、本発明においては、上述したように、青色光透過副画素は上記青色光透過副画素を透過した光源光に含まれる380nm〜480nmの波長領域の光の発光強度を低減する青色光低減手段が設けられているもの、すなわち青色光低減手段を用いて、基準の青色光の発光強度に比べて調整後の青色光の発光強度が小さくなるように、その光特性が調整されているものである。
本発明に用いられる青色光透過副画素の光特性の調整方法について説明する。
本発明における青色光透過副画素の光特性は、通常、白色の光源光を用いて調整される。いずれの光源光を用いて調整するかは、本発明のカラーフィルタの用途等に応じて適宜選択することができる。
白色の光源光を発する光源としては、白色LED、CCFL、白色発光層を備える有機EL素子等を挙げることができ、なかでも、本発明においては白色LED、白色発光層を有する有機EL素子であることが好ましい。
白色LEDは、青色LEDおよび黄色蛍光体で構成されるもの、もしくは青色LEDならびに赤色蛍光体および緑色蛍光体で構成されるもの等が好適に用いられることから、白色LED光は、上述した380nm〜480nmの波長領域の光を比較的多く含む光源光である。そのため、本発明における青色光透過副画素の光特性を白色LED光を用いて調整することにより、ブルーライトハザードを好適に防止することができる。
また、白色発光層を有する有機EL素子においても、生産性の向上や長寿命化の観点から、上述した波長領域の光を多く発光するものが好適に用いられていることから、本発明における青色光透過副画素の光特性を上記有機EL素子の光を用いて調整することにより、ブルーライトハザードを好適に防止することができる。
本発明においては、例えば、基準の青色光の発光強度を100%とした場合に、調整後の青色光の発光強度比が、50%〜80%の範囲内、なかでも50%〜75%の範囲内、特に50%〜70%の範囲内となるように、青色光透過副画素の光特性が調整されていることが好ましい。上記発光強度比が小さすぎる場合は、本発明のカラーフィルタを用いた表示装置において、所望のカラー表示を行うことが困難となる可能性があるからであり、上記発光強度比が大きすぎる場合は、本発明のカラーフィルタを用いた表示装置において、十分にブルーライトハザードを防止することが困難となる可能性があるからである。
本発明においては、基準の青色光の発光強度に対して、調整後の青色光の発光強度のうち、380nm〜430nmの波長領域の光の発光強度が小さくなるように調整されていることが好ましい。上述した380nm〜480nmの波長領域の光のうち、より短波長側の光の発光強度を小さくすることで、本発明のカラーフィルタを用いた表示装置において、観察者の眼に、より大きなエネルギーを有する青色光が届くことを抑制することができ、また、長波長側の青色光、すなわち小さいエネルギーを有する青色光を用いて良好な青色表示等を行うことができるからである。
また、基準の青色光における430nm〜480nmの波長領域の発光強度を100%とした場合に、調整後の青色光における430nm〜480nmの波長領域の発光強度比が、75%以上、なかでも78%以上、特に80%以上であることが好ましい。
本明細書において調整後の青色光の発光強度とは、本発明における青色光透過副画素を透過した光源光に含まれる380nm〜480nmの波長領域の各波長の発光強度の平均値をいい、調整後の青色光における特定の波長領域の発光強度とは、本発明における青色光透過副画素を透過した光源光に含まれる380nm〜480nmの波長領域の特定の波長領域の各波長の発光強度の平均値をいう。
基準の青色光の発光強度および調整後の青色光の発光強度は、例えば、輝度計((株)トプコン製 SR−3AR)を用いて求めることができる。
本発明に用いられる青色光低減手段は、上記青色光透過副画素を透過した光源光に含まれる380nm〜480nmの波長領域の光の発光強度を低減するものであり、より具体的には、基準の青色光の発光強度に比べて調整後の青色光の発光強度が小さくなるように、青色光透過副画素の光特性を調整するものである。
以下、青色光低減手段に用いられる光吸収層、光吸収剤、および副画素用遮光部について説明する。
光吸収層は、透明基材上の青色光透過副画素に形成されるものであり、光源光に含まれる380nm〜480nmの波長領域の光を吸収する層である。また、光吸収層は、通常、青色画素部においては青色着色層と別体で形成される。一方、白色副画素においては、後述する透明樹脂層を有する場合は、透明樹脂層と別体で形成され、透明樹脂層を有さない場合は、透明基材上に直接形成される。
光吸収層を有することにより、基準の青色光透過副画素の380nm〜480nmの波長領域の光の透過率に比べて、本発明における青色光透過副画素の380nm〜480nmの波長領域の光の透過率を下げることができるため、基準の青色光の発光強度に比べて調整後の発光強度を小さくすることができる。
光吸収層の上記平均透過率が大きすぎる場合は、光吸収層を設けた場合も、本発明のカラーフィルタを用いた表示装置において十分にブルーライトハザードを防止することが困難となる可能性があるからであり、上記平均透過率が小さすぎる場合は、本発明のカラーフィルタを用いた表示装置において所望のカラー表示を行うことが困難となる可能性があるからである。
また、具体的には、光吸収層の380nm〜430nmの波長領域の平均透過率と、430nm〜480nmの平均透過率の差が、10%以上、なかでも13%以上、特に15%以上であることが好ましい。光吸収層の380nm〜430nmの波長領域の平均透過率と、430nm〜480nmの平均透過率の差が、上記範囲内であることにより、調整後の青色光に含まれる短波長側の光をより少ないものとし、長波長側の光を多いものとすることができるからである。
また、基準の青色透過副画素における430nm〜480nmの波長領域の平均透過率を1とした場合に、本発明における青色透過副画素における430nm〜480nmの波長領域の平均透過率比が、0.75以上、なかでも0.8以上、特に0.85以上であることが好ましい。
なお、光吸収層を有する場合の本発明における青色光透過副画素の透過率とは、透明基材上に形成された青色着色層および光吸収層の積層体、透明基材上に形成された透明樹脂層および光吸収層の積層体、または透明基材上に形成された光吸収層のいずれかを用いて測定された透過率をいうものとする。
基準の青色光透過副画素の透過率とは、透明基材上に形成された青色着色層、透明基材上に形成された透明樹脂層、または透明基材自体のいずれか用いて測定された透過率をいうものとする。
着色剤としては、例えば、C.I.ピグメントグリーン7、C.I.ピグメントグリーン10、C.I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン37、C.I.ピグメントグリーン58、C.I.ピグメントブルー15:1、C.I.ピグメントブルー15:3等を挙げることができる。
また、紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−6−ビス(1−メチルー1−フェニルエチル)フェノール、2−[5クロロ(2H)−ベンゾトリアゾール−2−イル]−4−メチル−6−(tertブチルフェノール)、2,4ジ−tertブチル−6−(5−クロロベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、2−(2Hベンゾトリアゾール−2−イル)フェノール、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−tert−ペンチルフェノール、2−(2Hベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール、2(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−ドデシル−4−メチルフェノール、2[2−ヒドロキシ−3−(3,4,5,6テトラヒドロフタルイミド−メチル)−5−メチルフェニル]ベンゾトリアゾール、オクタベンゾン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−(4,6−ジフェニル−1,3,5トリアジン−2−イル)−5−[(ヘキシル)オキシ]−フェノール等が挙げられる。
また、光吸収剤含有樹脂層に用いられる樹脂としては、例えば、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、感光性樹脂等を挙げることができる。
本発明においては、光吸収剤が着色剤である場合は感光性樹脂を用いることが好ましい。フォトリソグラフィ法を用いて、透明基材上の青色光透過副画素に光吸収剤含有樹脂層をパターン状に容易に形成することができるからである。一方、光吸収剤が紫外線吸収剤である場合は、熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。
なお、光吸収剤含有樹脂層に用いられる樹脂については一般的な樹脂とすることができるため、ここでの説明は省略する。
光吸収剤含有樹脂層の形成方法としては、一般的な樹脂層の形成方法と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
黄変樹脂層の厚み、およびその形成方法については、上述した光吸収剤含有樹脂層の項で説明したものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
金属酸化物層の形成方法としては、透明基材上の青色透過副画素にパターン状に形成することができれば特に限定されず、例えば金属マスクを用いた蒸着法、スパッタ法や、蒸着法、スパッタ法により透明基材上の画素部側表面の全面に金属酸化物層を形成した後、フォトエッチング法を用いてパターニングする方法等が挙げられる。
青色光低減手段が光吸収剤の場合、上記光吸収剤は、通常、青色着色層中に含有されて用いられる。また、白色副画素が透明樹脂層を有する場合は、上記光吸収剤は透明樹脂層中に含有されて用いられる。
光吸収剤を有することにより、基準のカラーフィルタにおける青色光透過副画素の380nm〜480nmの波長領域の光の透過率に比べて、本発明のカラーフィルタにおける青色光透過副画素の380nm〜480nmの波長領域の光の透過率を下げることができるため、基準の青色光の発光強度に比べて調整後の発光強度を小さくすることができる。
また、青色着色層に用いられる光吸収剤については、例えば、青色着色層中に含まれる青色着色剤を用い、基準のカラーフィルタに用いられる青色着色層に比べて、本発明のカラーフィルタに用いられる青色着色層中の着色剤の含有量を多くしてもよい。
青色光低減手段として用いられる光吸収剤としては、着色剤であることが好ましい。青色着色層は、フォトリソグラフィ法を用いて形成することが好ましいことから光吸収剤として着色材を用いた場合は紫外線吸収剤を用いる場合に比べて、光源光に含まれる380nm〜480nmの波長領域の光を低減できる青色着色層を好適に形成することができるからである。
なお、光吸収剤を含有する場合の本発明における青色光透過副画素の透過率は、透明基材上に形成された光吸収剤を含有する青色着色層、透明基材上に形成された光吸収剤を含有する透明樹脂層のいずれかを用いて測定された透過率をいうものとする。
副画素用遮光部は、透明基材上の青色光透過副画素の内部に形成され、遮光性を有するものである。
副画素用遮光部を用いることにより、青色光透過副画素の開口部の面積を他の副画素の開口部の面積よりも小さくすることができ、基準の青色光透過副画素の光源光の透過面積に対して本発明における青色光透過副画素の光源光の透過面積を小さくすることができるので、基準の青色光の発光強度に対して調整後の青色光の発光強度を小さくすることができる。
具体的な本発明における青色光透過部の開口部については、カラーフィルタの用途等に応じて適宜決定される。
青色光透過副画素は、青色副画素および白色副画素の少なくともいずれか一方で構成されるものである。本発明のカラーフィルタは、通常、青色副画素を有し、必要に応じてさらに白色副画素を有する。以下、青色副画素、および白色副画素について説明する。
青色副画素は、透明基材上に設けられ、青色着色層を有するものである。青色着色層は、通常、透明基材上に形成され、青色着色材および樹脂で構成される。
青色着色層に用いられる青色着色材としては、例えば、銅フタロシアニン系顔料、アントラキノン系顔料、インダンスレン系顔料、インドフェノール系顔料、シアニン系顔料、ジオキサジン系顔料等が挙げられる。これらの顔料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
また、青色着色層に用いられる樹脂としては、感光性樹脂を好適に用いることができる。感光性樹脂については、一般的なカラーフィルタの着色層に用いられるものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
白色副画素は、透明基材上に副画素と同等の面積で設けられるものであり、光源光における全可視光領域を透過するものである。
透明基材上の白色副画素には、着色層等と同等の厚みを有する透明樹脂層が形成されていてもよく、形成されていなくてもよい。透明樹脂層を有する場合は、本発明のカラーフィルタの画素部側表面の平坦性を良好なものとすることができる。
白色副画素が透明樹脂層を有さない場合は、カラーフィルタの製造工程数を削減することができるため、より生産性が良好なカラーフィルタとすることができる。
本発明に用いられる画素部は、上述した青色光透過副画素の他に、通常、透明基材上に設けられ赤色着色層を有する赤色副画素と、透明基材上に設けられ緑色着色層を有する緑色副画素とを有するものである。
赤色着色層に用いられる赤色着色剤としては、例えば、リレン系顔料、レーキ顔料、アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔料、アントラセン系顔料、イソインドリン系顔料等が挙げられる。これらの顔料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
また、緑色着色層に用いられる緑色着色剤としては、例えば、ハロゲン多置換フタロシアニン系顔料もしくはハロゲン多置換銅フタロシアニン系顔料等のフタロシアニン系顔料、トリフェニルメタン系塩基性染料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料等が挙げられる。これらの顔料もしくは染料は単独で用いてもよく2種以上を混合して用いてもよい。
本発明における画素部は、上述した青色光透過副画素および他の副画素を有するものである。各副画素の配列としては、一般的な表示装置に用いられる副画素の配列と同様とすることができる。例えば、ストライブ型、モザイク型、トライアングル型、4画素配置型等の公知の配列とすることができ、各副画素の面積は任意に設定することができる。
本発明に用いられる透明基材は、上述した画素部における着色層、青色光低減手段、および必要に応じて形成される透明樹脂層等を支持するものである。
本発明のカラーフィルタは、上述した透明基材、および画素部を有するものであれば特に限定されず、必要に応じて上記以外の構成を適宜選択して追加することができる。このような構成としては、例えば、遮光部、オーバーコート層等を挙げることができる。
本発明のカラーフィルタは、透明基材上の副画素間に遮光部が形成されていてもよい。遮光部は、副画素を画定するものであり、表示装置において良好なコントラストでの表示を可能とする機能を有するものである。
これらの遮光部に用いられる材料、厚み、およびその形成方法等については、公知のものを用いることができるので、ここでの説明は省略する。
本発明のカラーフィルタは、透明基材上の着色層、青色光低減手段等を覆うように形成されたオーバーコート層を有していてもよい。オーバーコート層はカラーフィルタ表面を平坦化し、カラーフィルタの加工性を良好なものとする機能を有するものである。
オーバーコート層は、通常、透明樹脂を用いて形成される。オーバーコート層に用いられる材料、厚み、およびその形成方法については、一般的なカラーフィルタに用いられるものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本発明のカラーフィルタは、上述した遮光部およびオーバーコート層以外にも、必要に応じて任意の構成を適宜追加することができる。
本発明のカラーフィルタの製造方法は、上述した構成を有するカラーフィルタを製造することができれば特に限定されず、一般的なカラーフィルタの製造方法と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本発明の表示装置は、光源と、透明基材、上記透明基材上に設けられ青色着色層を有する青色副画素および上記透明基材上に設けられた白色副画素の少なくとも一方で構成される青色光透過副画素を有する画素部、ならびに上記透明基材上の上記青色光透過副画素に設けられ、上記青色光透過副画素を透過した光源光に含まれる380nm〜480nmの波長領域の光の発光強度を低減する青色光低減手段、を備えるカラーフィルタと、を有することを特徴とするものである。
また、本発明によれば、上記カラーフィルタを有することにより、画素部における他の副画素とは別途に青色光透過副画素の光特性を調整することができるため、他の副画素の光特性に対して、青色光低減手段の影響が及ばないものとすることができることから、良好なカラー表示を行うことができ、輝度が良好な表示装置とすることができる。
また、表示装置の利用者が負担するコストを少なくすることができ、さらに、表示装置がタッチパネル機能を有する場合もタッチパネルの操作を良好に行うことができるものとすることができる。
以下、本発明の表示装置が液晶表示装置である場合、および有機EL表示装置である場合についてそれぞれ説明する。
本発明の液晶表示装置は、通常、光源としてバックライトを有し、上述したカラーフィルタと、対向基材および対向基材上に形成された対向電極を有する対向電極基材と、カラーフィルタおよび対向電極基材の間に配置された液晶を含む液晶層とを有するものである。
図6は、本発明の表示装置の一例を示す概略断面図である。また、図6においては、表示装置100が液晶表示装置101である例について示している。図6に示すように、本発明の液晶表示装置101は、光源20であるバックライト21と、カラーフィルタ10と、対向基材31および対向基材31上に形成された対向電極32を有する対向電極基材30と、カラーフィルタ10および対向電極基材30との間に配置された液晶を含有する液晶層40とを有し、対向電極基材30側にバックライト21が配置されているものである。また、カラーフィルタ10および対向電極基材30の間に配置された液晶層40を封止するシール剤50を有するものである。
なお、図6におけるカラーフィルタ10については、図1で説明したものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
以下、本発明の液晶表示装置の詳細について説明する。
本発明に用いられるカラーフィルタの詳細については、上述した「A.カラーフィルタ」の項で説明した内容と同様であるため、ここでの説明は省略する。
本発明に用いられる光源は、通常、バックライトとして液晶表示装置の表示面側とは反対側に配置される。
本発明に用いられる光源としては、380nm〜480nmの波長領域の光を含む白色光を発光することができるものであれば特に限定されず、例えば、白色LED、CCFL等を挙げることができ、なかでも、白色LEDであることが好ましい。なお、この理由については、上述した「A.カラーフィルタ」の項で説明した内容と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本発明に用いられる対向電極基材は、対向基材および対向基材上に形成された対向電極を有するものである。また、液晶層は、カラーフィルタおよび対向電極基材の間に配置され、液晶を含有するものである。
本発明に用いられる対向電極基材および液晶層に用いられる液晶としては、本発明の液晶表示装置の駆動方式等に応じて適宜選択して用いることができる。また、対向電極基材および液晶については一般的な液晶表示装置に用いられるものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本発明の液晶表示装置は、光源、カラーフィルタ、対向電極基材、および液晶層を有していれば特に限定されず、必要に応じて上記以外の構成を適宜選択して追加することができる。このような構成としては、例えば、配向膜、偏光板等を挙げることができる。なお、これらの構成については、一般的な液晶表示装置に用いられるものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。
本発明の表示装置が有機EL表示装置である場合、有機EL表示装置は、光源として有機EL素子を有する。また、この場合、有機EL表示装置は、その構造の違いにより、2つの態様を有する。具体的には、トップエミッション型の有機EL表示装置である態様(第1態様)とボトムエミッション型の有機EL表示装置である態様(第2態様)とを挙げることができる。
以下、各態様について説明する。
本態様の有機EL表示装置は、光源として有機EL素子を有するトップエミッション型の有機EL表示装置であり、通常、カラーフィルタと、基材と、基材上に形成された第1電極層、第1電極層上に形成され発光層を含む有機EL層、および有機EL層上に形成された第2電極層を有する有機EL素子とを有し、カラーフィルタの一方の表面および基材の間に有機EL素子が配置されているものである。
図7は、本発明の表示装置の他の例を示す概略断面図である。また、図7においては、表示装置100が光源20として有機EL素子22を有するトップエミッション型の有機EL表示装置102である例について示している。図7に示すように、本態様の有機EL表示装置102は、カラーフィルタ10と、基材23と、基材23上に形成された第1電極層22a、第1電極層22a上に形成され発光層を含む有機EL層22b、および有機EL層22b上に形成された第2電極層22cを有する有機EL素子22とを有し、カラーフィルタ10の画素部5側表面と、基材23との間に有機EL素子22が配置されているものである。また、図7においては、カラーフィルタ10および基材23の間に配置された有機EL素子22を封止するシール剤50を有する例について示している。なお、図7におけるカラーフィルタ10については、図1で説明したものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
以下、本発明の有機EL表示装置の詳細について説明する。
本態様におけるカラーフィルタについては、上述した「A.カラーフィルタ」の項で説明した内容と同様であるため、ここでの説明は省略する。
次に、本態様における基材について説明する。
本態様における基材は、後述する有機EL素子が形成される。
TFTとしては、有機EL表示装置に一般的に用いられるものを使用することができる。
本態様の有機EL表示装置は、光源として有機EL素子を有するものである。
本態様に用いられる有機EL素子は、上記基材上に形成され、発光層を含む有機EL層を有するものである。また、上記有機EL素子は、通常、基材上に形成された第1電極層と、第1電極層上に形成され、発光層を含む有機EL層と、有機EL層上に形成された第2電極層とを有し、必要に応じて絶縁層および隔壁等を有するものである。以下、有機EL素子の各構成について説明する。
有機EL層は、少なくとも発光層を含む1層もしくは複数層の有機層を有するものである。
有機EL層を構成する層としては、発光層の他に、正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層、電子輸送層等が挙げられる。
以下、本態様に用いられる有機EL層の詳細について説明する。
本態様に用いられる発光層は、少なくとも青色光透過副画素に対応する発光層が白色光を発光するものが用いられる。具体的には、白色発光する白色発光層であってもよく、三原色をそれぞれ発光する赤色発光層、緑色発光層および青色発光層から構成され、白色光を発光する発光層であってもよい。
また、赤色副画素および緑色副画素に対応する発光層としては、上述した白色光を発光するものであってもよく、各着色副画素の色に対応する色の光を発光する発光層であってもよい。
発光層の種類については、有機EL表示装置の用途等に応じて適宜選択することができる。
本態様においては、発光層と陽極との間に正孔注入輸送層が形成されていてもよい。
正孔注入輸送層は、正孔注入機能を有する正孔注入層であってもよく、正孔輸送機能を有する正孔輸送層であってもよく、正孔注入層および正孔輸送層が積層されたものであってもよく、正孔注入機能および正孔輸送機能の両機能を有するものであってもよい。
本態様においては、発光層と陰極との間に電子注入輸送層が形成されていてもよい。
電子注入輸送層は、電子注入機能を有する電子注入層であってもよく、電子輸送機能を有する電子輸送層であってもよく、電子注入層および電子輸送層が積層されたものであってもよく、電子注入機能および電子輸送機能の両機能を有するものであってもよい。
本態様に用いられる第1電極層は基材上に形成されるものである。また、第1電極層は、基材上に一様に形成されていてもよくパターン状に形成されていてもよく、本態様の有機EL表示装置の用途や駆動方法に応じて適宜選択される。
また、本態様においては、第1電極層としては、後述する背面電極層が用いられる。
一方、本態様に用いられる第2電極層は、上述した有機EL層上に形成されるものである。また、上記第2電極層としては、有機EL表示装置において、カラーフィルタ側に配置されることから、通常、透明電極層が用いられる。
以下、本態様に用いられる透明電極層、および背面電極層について説明する。
本態様に用いられる透明電極層は陽極および陰極のいずれであってもよい。
陽極には、正孔が注入しやすいように仕事関数の大きい導電性材料を用いることが好ましい。例えば、Au、Ta、W、Pt、Ni、Pd、Cr、Cu、Mo、アルカリ金属、アルカリ土類金属等の金属;これらの金属の酸化物;AlLi、AlCa、AlMg等のAl合金、MgAg等のMg合金、Ni合金、Cr合金、アルカリ金属の合金、アルカリ土類金属の合金等の合金;酸化インジウム錫(ITO)、酸化インジウム亜鉛(IZO)、酸化亜鉛、酸化インジウム等の無機酸化物;金属ドープされたポリチオフェン、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリアルキルチオフェン誘導体、ポリシラン誘導体等の導電性高分子;α−Si、α−SiC;等が挙げられる。これらの導電性材料は、単独で用いても、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。2種類以上を用いる場合には、各材料からなる層を積層してもよい。
陰極には、電子が注入しやすいように仕事関数の小さい導電性材料を用いることが好ましい。例えば、MgAg等のマグネシウム合金、AlLi、AlCa、AlMg等のアルミニウム合金、Li、Cs、Ba、Sr、Ca等のアルカリ金属類およびアルカリ土類金属類の合金等が挙げられる。
本態様における背面電極層としては、反射性を有する電極層が用いられ、通常、金属電極層が用いられる。
なお、陽極および陰極の材料については上記透明電極層の項に記載し、背面電極層の形成方法については上記透明電極層の形成方法と同様であるので、ここでの説明は省略する。
本態様に用いられる有機EL素子においては、第1電極層(背面電極層上)に絶縁層がパターン状に形成されていてもよい。絶縁層は、画素を画定するように形成されるものである。絶縁層のパターンとしては、画素の配列に応じて適宜選択されるものであり、例えば格子状にすることができる。
また、本態様においては基材上に第1電極層(背面電極層)がパターン状に形成されている場合、第1電極層(背面電極層)の開口部に絶縁層が形成されていてもよい。絶縁層は、第1電極層(背面電極層)と第2電極層(透明電極層)とが直接接触することを防ぐために設けられるものである。
絶縁層の材料としては、有機EL素子における一般的な絶縁層の材料を用いることができ、例えば、感光性ポリイミド樹脂、アクリル系樹脂等の光硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、無機材料等を挙げることができる。
絶縁層の厚みとしては、画素を画定し、透明電極層および背面電極層を絶縁することができれば特に限定されるものではない。
絶縁層の形成方法としては、有機EL素子における一般的な絶縁層の形成方法を適用することができ、例えば、フォトリソグラフィ法等が挙げられる。
本態様に用いられる有機EL素子においては、絶縁層上に隔壁がパターン状に形成されていてもよい。隔壁は、透明電極層のパターンを画定するように形成されるものである。
隔壁が形成されている場合には、メタルマスク等を用いなくとも透明電極層をパターン状に形成することが可能になる。
隔壁のパターンとしては、透明電極層のパターンに応じて適宜選択される。
隔壁の材料としては、有機EL素子における一般的な隔壁の材料を用いることができ、例えば、感光性ポリイミド樹脂、アクリル系樹脂等の光硬化型樹脂、または熱硬化型樹脂、および無機材料等を挙げることができる。
また、発光層をパターン状に形成するに際して、隔壁には表面エネルギーを変化させる表面処理を予め行ってもよい。
隔壁の高さとしては、透明電極層のパターンを画定し、隣接する透明電極層同士を絶縁することができれば特に限定されるものではない。
隔壁の形成方法としては、有機EL素子における一般的な隔壁の形成方法を適用することができ、例えば、フォトリソグラフィ法等が挙げられる。
本態様の有機EL表示装置は、上述したカラーフィルタ、基材、および有機EL素子を有するものであれば特に限定されない。
シール材に用いられる材料としては、カラーフィルタおよび基材を接着し、有機EL素子が大気中の水分等と接触するのを抑制することができるものであればよく、有機EL素子に一般的に用いられるものを使用することができる。
本態様の有機EL表示装置の駆動方法としては、パッシブマトリクスおよびアクティブマトリクスのいずれも適用することができる。
本態様の有機EL表示装置は、光源として有機EL素子を有するボトムエミッション型の有機EL表示装置であり、通常、カラーフィルタと、カラーフィルタの画素部上に形成された第1電極層、第1電極層上に形成され発光層を含む有機EL層、および有機EL層上に形成された第2電極層を有する有機EL素子とを有するものである。
図8は、本発明の表示装置の他の例を示す概略断面図である。また、図8においては、表示装置100が光源20として有機EL素子22を有するボトムエミッション型の有機EL表示装置103である例について示している。図8に示すように、本態様の有機EL表示装置103は、カラーフィルタ10と、カラーフィルタ10の画素部5上に形成された第1電極層22a、第1電極層22a上に形成され発光層を含む有機EL層22b、および有機EL層22b上に形成された第2電極層22cを有する有機EL素子22とを有するものである。カラーフィルタ10については、図1で説明したものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
以下、本態様の有機EL表示装置の詳細について説明する。
本態様に用いられるカラーフィルタについては、上述した「A.カラーフィルタ」の項で説明したものと同様とすることができるので、ここでの説明は省略する。また、本態様においては、カラーフィルタの着色層上に後述する有機EL素子が形成されることから、着色層上に形成されたオーバーコート層を有していることが好ましい。
本態様に用いられる有機EL素子は、上記カラーフィルタの画素部上に形成され、発光層を含む有機EL層を有するものである。また、上記有機EL素子は、通常、カラーフィルタの着色層上に形成された第1電極層と、第1電極層上に形成され、発光層を含む有機EL層と、有機EL層上に形成された第2電極層とを有し、必要に応じて絶縁層、隔壁等を有するものである。
本態様においては、上記有機EL素子が着色層等の表面上に直接形成されてもよく、例えば着色層等の表面上に形成されたオーバーコート層等の他の層を介して形成されてもよい。
有機EL素子について、上記の点以外については、上述した「1.第1態様」の項で説明したものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
本態様の有機EL表示装置は、上述したカラーフィルタと、有機EL素子とを有するものであれば特に限定されない。本態様においては、必要に応じて、有機EL表示装置が封止基材を有していてもよい。本態様において封止基材を有する場合、封止基材はカラーフィルタの着色層および有機EL素子側表面と対向するように配置される。また、カラーフィルタおよび封止基材の間には、上述したシール材、または接着剤層等が配置される。封止基材については、上述した「1.第1態様」の項で説明した対向基材と同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。シール材、および接着剤層については、上述した「1.第1態様」の項で説明したものと同様とすることができるため、ここでの説明は省略する。
(遮光層形成用組成物の調整)
まず、重合槽中にメタクリル酸メチル(MMA)を63質量部、アクリル酸(AA)を12質量部、メタクリル酸−2−ヒドロキシエチル(HEMA)を6質量部、ジエチレングリコールジメチルエーテル(DMDG)を88質量部仕込み、攪拌し溶解させた後、2、2’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)を7質量部添加し、均一に溶解させた。
その後、窒素気流下、85℃で2時間攪拌し、更に100℃で1時間反応させた。
得られた溶液に、更にメタクリル酸グリシジル(GMA)を7質量部、トリエチルアミンを0.4質量部、及びハイドロキノンを0.2質量部添加し、100℃で5時間攪拌し、共重合樹脂溶液(固形分50%)を得た。
<硬化性樹脂組成物の組成>
・上記共重合樹脂溶液(固形分50%) …16質量部
・ジペンタエリスリトールペンタアクリレート(サートマー社 SR399)
…24質量部
・オルソクレゾールノボラック型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ社 エピコート180S70) …4質量部
・2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン
…4質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル …52質量部
<黒色顔料分散液の組成>
・黒色顔料(三菱化学社製 #2600) …20質量部
・高分子分散材(ビックケミー・ジャパン株式会社 Disperbyk 111)
…16質量部
・溶剤(ジエチレングリコールジメチルエーテル) …64質量部
<遮光層形成用組成物の組成>
・上記黒色顔料分散液 …50質量部
・上記硬化性樹脂組成物 …20質量部
・ジエチレングリコールジメチルエーテル …30質量部
次に、得られた遮光層形成用組成物を透明基板に塗布し、フォトリソグラフィ法によりパターニングし、その後焼成して遮光層を形成した。
次いで、下記組成の赤色着色層形成用組成物、緑色着色層形成用組成物、青色着色層形成用組成物を調製した。
・C.I.ピグメントレッド254 …10質量部
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 …8質量部
・上記硬化性樹脂組成物 …15質量部
・酢酸−3−メトキシブチル …67質量部
・C.I.ピグメントグリーン58 …10質量部
・C.I.ピグメントイエロー138 …3質量部
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 …8質量部
・上記硬化性樹脂組成物 …12質量部
・酢酸−3−メトキシブチル …67質量部
・C.I.ピグメントブルー1 …5質量部
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 …3質量部
・上記硬化性樹脂組成物 …25質量部
・酢酸−3−メトキシブチル …67質量部
・上記硬化性樹脂組成物A …33質量部
・酢酸−3−メトキシブチル …67質量部
次に、ガラス基板上の遮光層を覆うように赤色着色層形成用組成物をスピンコート法により塗布し、フォトリソグラフィ法によりパターニングした後、焼成して赤色着色層を形成した。
その後、緑色着色層形成用組成物、および青色着色層形成用組成物を用いて、同様の操作により緑色着色層および青色着色層を形成した。これにより、赤色着色層、緑色着色層、および青色着色層が配列された着色層を形成した。
着色層の膜厚は、赤色着色層1.5μm、緑色着色層1.5μm、青色着色層1.5μm、白色着色層1.5μmとした。
次に、下記組成の青色光低減手段用組成物を用いて青色着色層と白色層上に各着色層形成方法と同様の方法によりパターニングした後、焼成して、厚さ1.5μmの光吸収層を形成することにより、青色光透過副画素を形成した。
・C.I.ピグメントブルー15:3 …5質量部
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 …3質量部
・上記硬化性樹脂組成物 …25質量部
・酢酸−3−メトキシブチル …67質量部
上記のカラーフィルタと対向配置して有機EL表示装置を作製するためのEL素子側基板として、白色発光光源を備える有機EL素子側基板を以下の要領で作製した。
まず、透明基材に対して、定法にしたがって薄膜トランジスタ回路を作製した。
この上に、カラーフィルタ基板の各色の着色層に対応するようにアルミニウムからなる下面電極層を形成し、これらの下面電極層の間隙にポリイミドからなる絶縁層(隔壁部)を形成した。次に、絶縁層(隔壁部)の間隙に白色発光の有機EL素子(正孔注入層、白色発光層、電子注入層の積層構成)を形成し、これらの上に酸化インジウムスズ(ITO)からなる上面透明電極層を形成した。
その後、カラーフィルタの着色層側表面と上面透明電極層を有する有機EL素子側基板の前記有機EL素子側表面とが対向するよう接触させ、接着剤(日東電工(株)製 NT−01UV)を介して貼り合わせることにより、有機EL表示装置を作製した。
実施例1と同様の方法により、着色層の形成までを行った。
次いで、スパッタリング法により厚み300nmのITO膜を青色着色層及び白色層上のみに形成した。その後、150℃の条件下で40分間アニール処理を行った。その後、実施例1と同様の方法により有機EL表示装置の作製を行った。
実施例1と同様の方法により、着色層の形成までを行った。その後、以下の青色光低減手段用組成物を用いて実施例1と同様の方法で光吸収層を形成してカラーフィルタを得た。その後、実施例1と同様の方法により有機EL表示装置の作製を行った。
・C.I.ピグメントグリーン7 …2質量部
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 …3質量部
・上記硬化性樹脂組成物A …25質量部
・酢酸−3−メトキシブチル …70質量部
青色着色層と白色層の材料を変更して、実施例1と同様の方法で着色層を作製することにより青色光透過副画素を作成した。その後、実施例1と同様の方法により有機EL表示装置の作製を行った。
・C.I.ピグメントブルー1 …5質量部
・ポリスルホン酸型高分子分散剤 …3質量部
・上記硬化性樹脂組成物A …25質量部
・酢酸−3−メトキシブチル …62質量部
・2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール …5質量部
・上記硬化性樹脂組成物A …28質量部
・酢酸−3−メトキシブチル …67質量部
・2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール …5質量部
青色光透過副画素部の遮光層の線幅を変更し、下記の表1に示すように開口率を変更した。その後、実施例1と同様の方法により着色層を形成したことにより青色光透過副画素部を得た。その後、実施例1と同様の方法により有機EL表示装置の作製を行った。
実施例1と同様の方法で着色層までを形成しカラーフィルタを得た。その後、実施例1と同様の方法により有機EL表示装置の作製を行った。
得られたカラーフィルタに対して、顕微分光装置OSP−SP2000(OLYMPUS社製)を用いて、基準の青色光透過副画素に対する調整後の青色光透過副画素の平均透過率比を評価した。
また、得られた有機EL表示装置に対して、輝度計((株)トプコン製 SR−3AR)を用いてY比率の測定評価を行った。下記の判断基準1〜3のうちのいずれかを満たした場合を○、いずれも満たさない場合を×とした。また、比較例1の平均透過率比、Y比率及び発光強度比を1として実施例を比較した。結果を表に示した。
判断基準2:380nm〜430nmの波長領域の基準の青色光透過副画素に対する青色光透過副画素の発光強度比が0.75未満、かつ、430nm〜480nmの波長領域の基準の青色光透過副画素に対する青色光透過副画素の発光強度比が0.75以上であること。
判断基準3:開口率調整による380nm〜480nmの波長領域の基準の青色光透過副画素に対する青色光透過副画素の発光強度比が0.50〜0.80の範囲内であること。
2B … 青色着色層
2W … 透明樹脂層
3B … 青色副画素
3W … 白色副画素
3 … 青色光透過副画素
5 … 画素部
6 … 青色光低減手段
10 … カラーフィルタ
20 … 光源
100 … 表示装置
Claims (2)
- 透明基材と、
前記透明基材上に設けられ青色着色層を有する青色副画素および前記透明基材上に設けられた白色副画素の少なくとも一方で構成される青色光透過副画素を有する画素部と、
前記透明基材上の前記青色光透過副画素に設けられ、前記青色光透過副画素を透過した光源光に含まれる380nm〜480nmの波長領域の光の発光強度を低減する青色光低減手段と、
を備えることを特徴とするカラーフィルタ。 - 光源と、
透明基材、前記透明基材上に設けられ青色着色層を有する青色副画素および前記透明基材上に設けられた白色副画素の少なくとも一方で構成される青色光透過副画素を有する画素部、ならびに前記透明基材上の前記青色光透過副画素に設けられ、前記青色光透過副画素を透過した光源光に含まれる380nm〜480nmの波長領域の光の発光強度を低減する青色光低減手段、を備えるカラーフィルタと、
を有することを特徴とする表示装置。
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