JP2013194490A - ドアクローザ - Google Patents

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Abstract

【課題】バックチェック力が作動し始める扉の角度位置を変更することができるドアクローザの提供。
【解決手段】ドアクローザ1は、作動油が充填される油室3を備えるハウジング2と、油室3を第1の油室3aおよび第2の油室3bに2分割するとともに、油室3内で往復移動自在に設置されるピストン4と、ピストン4に対して常時一定方向の付勢力を及ぼすスプリング5と、ラック・ピニオン機構部と、ピストン4の往復移動にともなう第1の油室3aおよび第2の油室3b間での作動油の移動油量を調整することによってピストン4の移動速度を制御し、もって扉の開速度を制御する制御機構部15と、を有している。第1の油室3a内にはスポンジゴム23が配設され、スポンジゴム23の体積がドアクローザ1の外部に配設された操作部27の操作により変化するように構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、開いたドアをゆっくりと自動的に閉めるドアクローザ(ドア自閉装置)の改良に関し、特にバックチェック機能の改良に関するものである。
一般に、ドアクローザは、作動油が充填された密閉空間を有するハウジングを備え、該ハウジングの密閉空間には、コイルスプリングにより付勢されたピストンが往復移動可能に配置されている。また、上記ピストンにはラック・ピニオン機構が組み付けられ、該ラック・ピニオン機構のピニオンには、回転軸が上下ハウジングを貫挿するように連結されている。さらに、この回転軸の上端には、リンク機構の一端が連結され、該リンク機構の他端は建物のドア開口部の上枠側に連結されている。
そして、ドアを開操作すると、その回転動作が上記リンク機構を介して回転軸に伝達され、さらに上記ラック・ピニオン機構を介してピストンの直線運動に変換される。これにより、上記ピストンがハウジングの密閉空間を移動することでコイルスプリングを圧縮し、ドアから手を離すと、この圧縮されたコイルスプリングの反発力によりドアがゆっくりと自動的に閉まるようになっている。このドアの閉速度は、ピストンの移動に連動して流動する作動油の流量を速度調整弁で制御することで調整される。
また、下記特許文献1に所載されるように、近時のドアクローザには、所定の開扉角度から全開角度までの間で急激な扉の開放動作が発生することを防止するために、いわゆるバックチェック力を作用させることが可能な機能が付加されている。このバックチェック力を作用させることによって、扉が風など煽られ、開扉速度が急激に上昇し、壁などに衝突することによる扉自体の損傷や壁の損傷などを防止することが可能となっている。
しかしながら、従来のドアクローザにおいては、バックチェック力が作動し始める扉の角度位置が一定であるので、場合によっては扉自体の損傷や壁の損傷を防止することができない場合があった。
特開2007−177460号公報
それゆえに本発明は上記従来の問題点に鑑みてなされ、バックチェック力が作動し始める扉の角度位置を変更することができるドアクローザを提供することを課題とする。
本発明は上記課題を解決すべくなされたものであって、作動油が充填される油室3を備えるハウジング2と、該油室3を第1の油室3aおよび第2の油室3bに2分割するとともに、該油室3内で往復移動自在に設置されるピストン4と、該ピストン4に対して常時一定方向の付勢力を及ぼすスプリング5と、該ピストン4に固定設置されるラック14と、該ハウジング2に回転運動自在に設置されるとともにこの回転運動と扉の開閉運動とを相互に変換可能なピニオン13とによって構成されるラック・ピニオン機構部と、該ピストン4の往復移動にともなう該第1の油室3aおよび該第2の油室3b間での作動油の移動油量を調整することによって該ピストン4の移動速度を制御し、もって扉の開速度を制御する制御機構部15と、を有するドアクローザ1、30において、該第1の油室3a内にはスポンジゴム23、34が配設されており、該スポンジゴム23、34の体積がドアクローザ1、30の外部に配設された操作部27の操作により変化するように構成されていることを特徴とする。
ここで、該操作部27の操作により回動する操作軸24、32を備え、該操作軸24、32の回動により該スポンジゴム23、34の体積が変化することが好ましい。
本発明のドアクローザによれば、バックチェック力が作動し始める扉の角度位置を変更することができる。
第一実施形態に係るドアクローザの断面図である。 第一実施形態に係るドアクローザの左側面図である。 図2のV−V断面図である。 図1のW−W断面図である。 図4におけるスポンジゴムの一部が収縮した状態を示す図である。 図4におけるスポンジゴムの全体が収縮した状態を示す図である。 ドアクローザが設置された扉の開動作を説明する図である。 図2のV−V断面図であり、扉が図7の符号βの位置まで開放された状態を示す。 図2のV−V断面図であり、扉が図7の符号γの位置まで開放された状態を示す。 第二実施形態に係るドアクローザの断面図である。 第二実施形態に係るドアクローザの左側面図である。 第二実施形態に係るドアクローザの断面図である。 第二実施形態に係るドアクローザの断面図である。
以下、本発明を実施するための好適な実施形態について、図面を用いて説明する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態に係るドアクローザは、例えば、扉の上方に固定設置されるとともに、扉枠側に設置されたアームと接続することによって、扉に対する閉扉力およびバックチェック力を作用できるようになっている。そこで、図1、図2および図3を用いて本実施形態に係るドアクローザの基本構成について説明する。ここで、図1は本実施形態に係るドアクローザの断面図であり、図2は、本実施形態に係るドアクローザの左側面図である。また、図3は図2おけるV−V断面図であり、速度制御が行われていない状態を示している。なお、図3では、説明の便宜上、スプリング等の部材が一部省略されている。
本実施形態のドアクローザ1は、作動油が充填される油室3を備えるハウジング2と、油室3を第1の油室3aおよび第2の油室3bに2分割するとともに、油室3内で往復移動自在に設置されるピストン4と、を備えている。ピストン4に対しては、第1の油室3a側に設置されるスプリング5からの付勢力が常時及ぼされており、外部の力が加わらない場合、ピストン4は第1の油室3aを拡げる方向に移動するよう構成されている。
ピストン4の内部には第2の油室3bの一部を構成する空洞部4aが形成され、空洞部4aは第1通路6を介して第1の油室3aに連通しているとともに、第2通路7を介して第2の油室3bの一部を構成する油室3cに連通している。第1通路6内にはボール収容部6aが形成され、ボール8がボール収容部6aに移動可能に収容されている。扉開放中はボール8が第1の油室3aの内圧でボール収容部6aの内壁に押し付けられて第1通路6を閉じ、第1の油室3a側の作動油が第1通路6を介して第2の油室3b側に流出しないようにしている。第2通路7は、空洞部側通路7aと、該空洞部側通路7aよりも大きい大通路7bとからなり、この大通路7bにチェック弁9が介設され、チェック弁9により空洞部4aと油室3cとを連通・遮断するようにしている。チェック弁9は、大通路7bに嵌着された弁本体10を備え、弁本体10内には、ボール収容部10aが空洞部側通路7aと油室3cとに連通するように形成され、ボール11がボール収容部10aに移動可能に収容されている。そして、チェック弁9は、扉閉鎖中は油室3cの内圧でボール11を空洞部側通路7aに通じるボール収容部10a内壁に押し付けて第2通路7を閉じ、油室3c側の作動油が第2通路7を介して空洞部4a側に流出しないようにしている。
ハウジング2には、図示せぬ3個の速度調整弁が挿着されており、油室3cと空洞部4aとの間を繋ぐ図示しない流路に臨んでいて、ピストン4の移動に連動して作動油の流量を制御することで扉の閉速度を調整するようにしている。
ドアクローザ1には、ラック・ピニオン機構部が設置されており、扉の開閉運動とピストン4の往復動運動とを相互に変換できるようになっている。具体的には、ラック・ピニオン機構部は、ピストン4に固定設置されているラック14と、ハウジング2に回転運動自在に設置されるピニオン13とによって構成されており、ピニオン13がハウジング2と回転運動自在に接続する回転軸12には、扉枠側に設置される図示しないアームが接続されている。従って、扉の開閉運動は、不図示のアームを介して回転軸12に伝達され、ピニオン13を回転させることになる。
図1には扉が完全に閉鎖された状態でのドアクローザ1が示されている。そして、この状態から扉を開放する力が加わると、アーム(不図示)を介して回転軸12を時計回りに回転させる力が伝達されてピニオン13も時計回りに回転し、このピニオン13と歯合するラック14は図1の紙面左方向に移動する。このラック14の動きにともなって、ラック14と接続するピストン4はスプリング5の付勢力に抗して紙面左方向に移動する。このスプリング5の付勢力に抗したピストン4の移動運動によって、扉は常に閉方向に移動する力を蓄積しながら開放されることになる。
逆に、扉が完全に開放された状態から扉の移動を規制する力が解除されると、スプリング5から及ぼされる付勢力によって、ピストン4は図1の紙面右方向に移動することになる。このピストン4の移動によって、ピストン4と接続するラック14も紙面右方向に移動し、ピニオン13を反時計回りに回転させる。このピニオン13の回転運動によって、回転軸12が反時計回りに回転運動することになるので、回転軸12に接続する図示しないアームによってこの回転運動が扉を閉方向に移動させる力として伝達され、扉の閉鎖が実施され、完全に扉が閉状態となったとき、ドアクローザ1は図1に示される状態となる。以上の説明から、ラック14の移動運動とピニオン13の回転運動、すなわちピストン4の往復動と扉の開閉運動とが、ラック・ピニオン機構部によって相互に変換可能になっていることが解る。
図3に示すように、ドアクローザ1には、ピストン4の往復移動にともなう第1の油室3aおよび第2の油室3b間での作動油の移動油量を調整することによってピストン4の移動速度を制御し、もって扉の開速度を制御する制御機構部15が設置されている。制御機構部15は、油室3に沿ってハウジング2に形成された油路16を備えている。
油路16は、油室3と連通する3つの通油孔17、18、19を備えている。そして、油路16には左側面側から油量調整弁20が螺合配置されている。この油量調整弁20は、その弁先が第1の油室3aと常に通じることになる通油孔19に位置するように配置されており、油量調整弁20を回転操作することによって通油孔19の導通、閉鎖、油量調整ができるようになっている。
油路16に形成されている通油孔のうち、図3における紙面の右側、すなわち第2の油室3b側に配置されているのが第1の通油孔17である。この第1の通油孔17は、扉の状態にかかわらずスプリング5設置側とは逆側に位置する第2の油室3bと常に導通する通油孔であり、扉が閉鎖されてピストン4が最も紙面右側に位置するときにも、第2の油室3bとの導通状態が維持されている。
第1の通油孔17の隣に形成されているのが第2の通油孔18である。この第2の通油孔18は、扉が閉状態のときにはスプリング5設置側に位置する第1の油室3aと導通し、扉の開方向の移動にともなってピストン4が移動したときにはピストン4によって閉鎖される通油孔である。
さらに、油路16に形成されている通油孔のうち、最も紙面の左側に設置され、扉の状態にかかわらずスプリング5設置側に位置する第1の油室3aと常に導通状態を維持するのが第3の通油孔19である。
ドアクローザ1には、バックチェック力が作動する扉の位置を変更する為の作動位置調整機構部21が設置されている。そこで、図1乃至図6を参酌して、作動位置調整機構部21について説明する。なお、図4乃至図6は図1におけるW−W断面図である。
図1中、22はエンドプラグであり、これらエンドプラグ22は、外周の雄ねじ部22aをハウジング2の嵌合孔2aの雌ネジ部2bに螺合させることで嵌合孔2aに嵌着されている。図1の左側のエンドプラグ22の内側には、図4に示すように後述する操作軸24の半円盤状部24Aを収容する為の円形の凹部22bが形成され、この凹部22bの底面には半円弧状の溝22cが形成されている。そして、この溝22cには半円弧状のスポンジゴム23が嵌入されている。図1に示されるように、スポンジゴム23はその全体が溝22c内に収容されるのではなく、その略半分(図1における右半分)を凹部22b内に突出させた状態で溝22cに嵌入されている。スポンジゴム23は、独立気泡構造を有するものであり、扉の開放時に第1の油室3aの内圧が高まった場合や後述する操作軸24により押圧された場合にはその体積を収縮するようになっている。
エンドプラグ22の中央位置には操作軸24が設置されている。操作軸24は、スポンジゴム23を押圧して収縮させるための半円盤状部24Aと、一端が半円盤状部24Aに連結されて図1の左右方向に延びる軸部24Bとを備えている。図3に示すように、半円盤状部24Aはエンドプラグ22の凹部22b内に収容されている。軸部24Bは、ワッシャ25とOリング26を挿通し、エンドプラグ22に形成された孔22dを貫通している。エンドプラグ22の孔22dから外部に突出する軸部24Bの他端は一部を切り欠いたD形状とされ、六角板27のD形状の孔27aを貫通して突出する部分にはカシメが施されている(図2参照)。ドアクローザ1の外部に配置されている操作部としての六角板27には六角レンチを係合させることができ、六角レンチを操作することにより操作軸24はエンドプラグ22に対して回動するように構成されている。従って、半円盤状部24Aは図4に示される位置から軸部24Bを中心としてエンドプラグ22の凹部22b内を360°回転可能となっている。
半円盤状部24Aを図4に示される位置から図5に示すように時計回りに回転させると、凹部22b内に突出しているスポンジゴム23は半円盤状部24Aが備える図示せぬ傾斜面に押圧されて図5の紙面の裏方向(図1の左方向)にその体積を収縮していくように構成されている。そして、半円盤状部24Aが図4に示される位置から180°回転されて図6に示す状態となると、半円盤状部24Aは溝22cを完全に覆い、スポンジゴム23の全体が図5の紙面の裏方向(図1の左方向)にその体積を収縮した状態で溝22cに収容される。
以上、第一実施形態のドアクローザ1の基本構成を説明した。次に、図3乃至図9を用いて、第一実施形態のドアクローザ1の動作について説明する。ここで、図7はドアクローザ1が設置された扉の開動作を説明するための図である。また、図8及び図9は図2におけるV−V断面図である。なお、図3と同様に、図8及び図9についても、説明の便宜上、スプリング等の部材が一部省略されている。
まず、扉が図7の符号αで示されるような閉鎖状態にあるときは、ドアクローザ1は図3で示される状態にある。このときすべての通油孔17、18、19は、それぞれが導通する第1の油室3a、第2の油室3bとの導通状態が維持されている。そして扉が図7の符号αから符号βで示される範囲を移動するときには、すべての通油孔17、18、19の導通状態が維持され、作動油は図3に符号F1、F2で示される2つの経路を通って第1の油室3aから第2の油室3bへと移動する。
さらに扉が移動し、図7の符号βで示される位置まで扉が移動したときに、ドアクローザ1は図8で示される状態となる。すなわち、第2の通油孔18がピストン4で閉鎖されることによって、これまで作動油の移動が可能であった符号F1で示される経路が閉鎖され、第1の油室3aから第2の油室3bへの作動油の移動がF2で示される経路のみとなる。通常であれば、作動油の経路が減少することにより図7の符号βの位置でバックチェック力が作動し始めるが、本実施形態のドアクローザ1においては第1の油室3aを画成するエンドプラグ22にスポンジゴム23が配設されており、このスポンジゴム23の体積が第1の油室3aの内圧により収縮を開始するので、ピストン4は移動速度を低下することなく移動し、バックチェック力が作動しない。
さらに扉が移動して、図7の符号γで示される位置まで扉が移動したときには、ドアクローザ1は図9で示される状態となる。すなわち、スポンジゴム23が第1の油圧室3aの内圧によりそれ以上は収縮しない状態となると、ピストン4の移動速度が低下してバックチェック力が作動し始める。従って、扉は図7の符号γで示される位置から扉全開の位置までは減速した速度で開扉動作を行うことになる。
次に、バックチェック力の作動位置を図7の符号βで示される位置に変更した場合のドアクローザ1の動作について、図6及び図7を用いて説明する。バックチェック力の作動位置を変更する場合には、作動位置調整機構部21を操作して図6に示されるようにスポンジゴム23の全体の体積が操作軸24の半円盤状部24Aの押圧により収縮された状態にする。スポンジゴム23の全体の体積が半円盤状部24Aにより収縮された状態においては、扉が図7の符号βで示される位置に至った際にスポンジゴム23がその体積の収縮を開始することがないので、バックチェック力が作動することになる。従って、扉は図7の符号βで示される位置から扉全開の位置まで減速した速度で開扉動作を行うことになる。
このように、第一実施形態のドアクローザ1は作動位置調整機構部21を備えており、第1の油室3a内に配設されたスポンジゴム23の体積をドアクローザ1の外部に配設された操作部を操作して変化させることができる。すなわち、スポンジゴム23の体積が全く圧縮されていない状態(図4の状態)と第1の油圧室3aの内圧が高まった場合にスポンジゴム34が体積の収縮を開始することがない状態(図6の状態)との間で変化させることができる。従って、バックチェック力が作動し始める扉の位置を所定範囲内の任意の位置に変更することが可能である。
(第二実施形態)
第二実施形態は作動位置調整機構部の構成のみが第一実施形態と相違する。従って、第一実施形態と同一又は類似する部材については、同一符号を付して説明を省略する。ここで、図10、図12及び図13は第二実施形態に係るドアクローザの断面図である。また、図11は第二実施形態に係るドアクローザの左側面図である。
第二実施形態に係るドアクローザ30には、バックチェック力が作動する扉の位置を変更する作動位置調整機構部31が設置されている。エンドプラグ22の中央位置には操作軸32が設置されている。操作軸32は、円盤部32Aと、一端が円盤部32Aに連結されて図1の左右方向に延びる軸部32Bとを備えている。軸部32Bは、外周にネジ部が形成された大径部32aと、この大径部32aよりも径が小さい小径部32bとを備えている。小径部32bはワッシャ25とOリング26を挿通し、エンドプラグ22に形成された孔22dを貫通している。エンドプラグ22の孔22dから外部に突出する小径部32bの他端は一部を切り欠いたD形状とされ、六角板27のD形状の孔27aを貫通して突出する部分にはカシメが施されている。ドアクローザ30の外部に配設された操作部としての六角板27には六角レンチを係合させることができ、六角レンチを操作することにより操作軸32はエンドプラグ22に対して回動するように構成されている。
操作軸32の大径部32Aには、円筒形状のスライド部材33と、円筒形状であり独立気泡構造を有するスポンジゴム34が配設されている。スライド部材33の内周はネジ孔33aとされており、操作軸32の大径部32Aはこのネジ孔33aに螺合している。スライド部材33の外周には溝部33bが形成されており、エンドプラグ22に固定された回り止めピン35がこの溝部33bに嵌入されている。スライド部材33が回り止めピン35により回転不能とされていることから、操作軸32が回動された場合にはスライド部材33は大径部32B上を図10の左右方向にスライド移動するように構成されている。
スポンジゴム34は、操作軸32の円盤部32Aとスライド部材33の間に配置されており、スライド部材33が図10の位置から右方向にスライド移動した場合には、スライド部材35により押圧されて図12に示される状態(第1の油圧室3aの内圧が高まった場合にスポンジゴム34が体積の収縮を開始することがない状態)までその体積を収縮する。また、図10に示される状態のスポンジゴム34は、扉の開放時に第1の油室3aの内圧が高まった場合には図13に示す状態までその体積を収縮する。
第二実施形態のドアクローザ30の動作は第一実施形態のドアクローザ1の動作と同様である。第二実施形態のドアクローザ30は作動位置調整機構部31を備えており、第1の油室3a内に配設されたスポンジゴム34の体積をドアクローザ30の外部に配設された操作部を操作し、変化させることができる。すなわち、スポンジゴム34の体積が全く圧縮されていない状態(図10の状態)と第1の油圧室3aの内圧が高まった場合にスポンジゴム34が体積の収縮を開始することがない状態(図12の状態)との間で変化させることができる。従って、バックチェック力が作動し始める扉の位置を所定範囲内の任意の位置に変更することが可能である。
本発明によるドアクローザは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。
1 ドアクローザ
2 ハウジング
2b 嵌合孔
3 油室
3a 第1の油室
3b 第2の油室
4 ピストン
4a 空洞部
5 スプリング
6 第1通路
6a ボール収容部
7 第2通路
7a 空洞部側通路
7b 大通路
8 ボール
9 チェック弁
10 弁本体
10a ボール収容部
11 ボール
12 回転軸
13 ピニオン
14 ピストン
15 制御機構部
16 油路
17 第1の通油孔
18 第2の通油孔
19 第3の通油孔
20 油量調整弁
21 作動位置調整機構部
22 エンドプラグ
22a 雄ねじ部
22b 凹部
22c 溝
22d 孔
23 スポンジゴム
24 操作軸
24A 半円盤状部
24B 軸部
25 ワッシャ
26 Oリング
27 六角板(調整部)
27a 孔
30 ドアクローザ
31 作動位置調整機構部
32 操作軸
32A 円盤部
32B 軸部
32a 大径部
32b 小径部
33 スライド部材
33a ネジ孔
33b 溝部
34 スポンジゴム
35 回り止めピン

Claims (2)

  1. 作動油が充填される油室を備えるハウジングと、
    該油室を第1の油室および第2の油室に2分割するとともに、該油室内で往復移動自在に設置されるピストンと、
    該ピストンに対して常時一定方向の付勢力を及ぼすスプリングと、
    該ピストンに固定設置されるラックと、該ハウジングに回転運動自在に設置されるとともにこの回転運動と扉の開閉運動とを相互に変換可能なピニオンとによって構成されるラック・ピニオン機構部と、
    該ピストンの往復移動にともなう該第1の油室および該第2の油室間での作動油の移動油量を調整することによって該ピストンの移動速度を制御し、もって扉の開速度を制御する制御機構部と、を有するドアクローザにおいて、
    該第1の油室内にはスポンジゴムが配設され、
    該スポンジゴムの体積がドアクローザの外部に配設された操作部の操作により変化するように構成されていることを特徴とするドアクローザ。
  2. 該操作部の操作により回動する操作軸を備え、該操作軸の回動により該スポンジゴムの体積が変化することを特徴とする請求項1に記載のドアクローザ。
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