JP2013051075A - リレー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電源装置および負荷の間で過大な電流が流れるのを阻止するとともに、リレーにアークが発生しても、アークの熱エネルギが外部に漏れるのを抑制する。
【解決手段】 リレー装置は、第1リレー、第2リレーおよびカバーを有する。第1リレーおよび第2リレーは、電源装置および負荷を電気的に接続する状態と、電源装置および負荷の接続を遮断する状態との間で切り替わる。カバーは、第1リレーおよび第2リレーの間に配置され、第1リレーの外面全体を覆う。第1リレーにおける可動接点および固定接点の接触圧は、第2リレーにおける可動接点および固定接点の接触圧よりも低い。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電源装置および負荷を電気的に接続するために用いられるリレー装置に関する。
組電池および負荷を電気的に接続したり、組電池および負荷の接続を遮断したりするために、リレーが用いられている。組電池および負荷が接続されている状態において、負荷が短絡したときには、組電池および負荷の間で過電流が流れてしまう。過電流が発生したときには、電流を遮断するために、ヒューズを用いることができる。ヒューズに過電流が流れると、ヒューズが溶けて断線することにより、電流が遮断される。
特開2010−073352号公報 特開平10−241528号公報 特開平08−017318号公報
ヒューズを用いた場合には、ヒューズが溶けるまでの時間が発生し、この間において、電流値が上昇してしまう。また、ヒューズを用いて電流を遮断させるときには、リレーをオンのままにしておく必要がある。リレーに過電流が流れると、リレーを構成する可動接点および固定接点の間に発生する電磁反発力によって、可動接点が固定接点から離れてしまうおそれがある。
このため、リレーに過電流が流れても、可動接点が固定接点に接触したままとなるように、可動接点および固定接点の接触圧を設定しておく必要がある。可動接点および固定接点の接触圧を高めようとすると、リレーが大型化してしまう。
本発明であるリレー装置は、第1リレー、第2リレーおよびカバーを有する。第1リレーおよび第2リレーは、電源装置および負荷を電気的に接続する状態と、電源装置および負荷の接続を遮断する状態との間で切り替わる。カバーは、第1リレーおよび第2リレーの間に配置され、第1リレーの外面全体を覆う。第1リレーにおける可動接点および固定接点の接触圧は、第2リレーにおける可動接点および固定接点の接触圧よりも低い。
第1リレーや第2リレーに電流が流れるとき、可動接点および固定接点の間には、電磁反発力が発生する。そして、過電流が流れるときには、電磁反発力が増大する。本発明では、第1リレーの接触圧を、第2リレーの接触圧よりも低くしているため、第1リレーに過電流が流れると、電磁反発力によって、可動接点が固定接点から離れやすくなる。可動接点が固定接点から離れた後は、電磁反発力の減少によって、可動接点は、固定接点に再び接触する。
このように、電源装置および負荷の間で過電流が流れるときには、第1リレーにチャタリングを発生させることができ、電流の上昇を抑制することができる。第1リレーにチャタリングを発生させると、可動接点および固定接点の間にアークが発生することがある。そこで、第1リレーをカバーで覆うことにより、アークの熱エネルギがカバーの外部に漏れるのを抑制することができる。
カバーは、難燃性材料又は耐熱性材料で形成することができる。これにより、アークの熱エネルギによって、カバーの変形などを抑制することができる。
第1リレーや第2リレーの接触圧は、過電流によって可動接点および固定接点の間に発生する電磁反発力よりも小さくすることができる。第1リレーや第2リレーの接触圧を低下させることにより、第1リレーや第2リレーの構成を簡素化することができる。また、第1リレーの接触圧は、負荷が電源装置からの電力を受けて動作するときに、可動接点および固定接点の間に発生する電磁反発力よりも大きくすることができる。これにより、電源装置から負荷に正常に電力を供給しているとき、言い換えれば、過電流が発生していないとき、可動接点が固定接点から離れてしまうのを防止することができる。
電源装置として、充放電を行う組電池を用いることができる。複数の組電池を用いるときには、これらの組電池を、電気的に直列又は並列に接続することができる。電源装置から出力される電気エネルギは、車両を走行させるための運動エネルギに変換することができる。
実施例1である電池システムの構成を示す図である。 システムメインリレーの構造を示す概略図である。 システムメインリレーの構造を示す概略図である。 負荷が短絡したときに、電池システムに流れる電流値の変化を示す図である。 ヒューズを用いた電流遮断機構における電流値の変化を示す図である。 システムメインリレーの配置を説明する概略図である。 実施例2である電池システムの構成を示す図である。 実施例3である電池システムの構成を示す図である。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例1である電池システムについて、図1を用いて説明する。
組電池10は、電気的に直列に接続された複数の単電池11を有する。単電池11としては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池といった二次電池を用いることができる。また、二次電池の代わりに、電気二重層キャパシタ(コンデンサ)を用いることができる。組電池10を構成する単電池11の数は、組電池10の要求出力などを考慮して、適宜設定することができる。本実施例では、すべての単電池11が電気的に直列に接続されているが、組電池10には、電気的に並列に接続された複数の単電池11が含まれていてもよい。
組電池10は、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bを介して負荷20と接続されている。具体的には、組電池10の正極端子は、システムメインリレーSMR−Aを介して負荷20と接続されており、組電池10の負極端子は、システムメインリレーSMR−Bを介して負荷20と接続されている。組電池10は、負荷20に電力を供給して、負荷20を動作させる。
組電池10は、例えば、車両に搭載することができ、車両を走行させるための動力源として用いることができる。車両としては、ハイブリッド自動車や電気自動車がある。ハイブリッド自動車は、車両の動力源として、組電池10の他に、内燃機関や燃料電池といった他の動力源を備えた車両である。電気自動車は、車両の動力源として、組電池10だけを備えた車両である。
組電池10を車両に搭載したとき、負荷20として、モータ・ジェネレータを用いることができる。モータ・ジェネレータは、組電池10からの電力を受けて、車両を走行させるための運動エネルギを生成する。また、車両が減速したり、停止したりするとき、モータ・ジェネレータは、車両の制動時に発生する運動エネルギを電気エネルギに変換する。モータ・ジェネレータが生成した電気エネルギは、回生電力として、組電池10に蓄えることができる。
組電池10およびモータ・ジェネレータの間の電流経路には、昇圧回路やインバータを配置することができる。昇圧回路を用いれば、組電池10の出力電圧を昇圧することができる。インバータを用いれば、組電池10から出力された直流電力を交流電力に変換して、モータ・ジェネレータに供給することができる。ここで、モータ・ジェネレータとしては、交流モータが用いられる。
システムメインリレーSMR−A,SMR−Bは、コントローラ(図示せず)からの駆動信号を受けることにより、オンおよびオフの間で切り替わる。システムメインリレーSMR−A,SMR−Bがオンであるとき、組電池10および負荷20は、電気的に接続される。システムメインリレーSMR−A,SMR−Bがオフであるとき、組電池10および負荷20の電気的な接続が遮断される。
本実施例では、組電池10を用いているが、これに限るものではない。組電池10の他にも、負荷20に電力を供給できるものであればよい。例えば、組電池10の代わりに、燃料電池といった電源装置を用いることができる。
図2は、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bの構造を示す概略図である。本実施例では、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bとして、ノーマルオープン型のリレーを用いているが、ノーマルクローズ型のリレーを用いることもできる。
第1固定部材41は、固定接点42を有しており、第2固定部材43は、固定接点44を有している。固定接点42は、組電池10と接続されており、固定接点44は、負荷20と接続されている。可動部材31は、第1可動接点32および第2可動接点33を有しており、第1可動接点32および第2可動接点33は、導通状態となっている。第1可動接点32は、固定接点42と対向しており、第2可動接点33は、固定接点44と対向している。
可動部材31は、プランジャ51と接続されており、プランジャ51は、バネ(図示せず)の力を受けて矢印D1の方向に付勢されている。プランジャ51の周囲には、電磁コイル52が配置されている。電磁コイル52に電流が流れていないとき、プランジャ51および可動部材31は、バネの付勢力を受けて矢印D1の方向に移動しており、可動接点32,33は、対応する固定接点42,44から離れている。このとき、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bは、オフとなる。
電磁コイル52に電流が流れると、プランジャ51は、磁力の作用を受けることにより、バネの付勢力に抗して、矢印D2の方向に移動する。プランジャ51の移動に応じて、可動部材31も移動し、可動接点32,33は、対応する固定接点42,44と接触する。このとき、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bは、オンとなる。
本実施例において、システムメインリレーSMR−Aがオンであるときの可動接点32,33および固定接点42,44の接触圧F1(図3参照)は、システムメインリレーSMR−Bがオンであるときの可動接点32,33および固定接点42,44の接触圧F1よりも低くなっている。接触圧F1は、可動接点32,33を固定接点42,44に押し付ける力である。
図3に示すように、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bがオンであるとき、可動接点32,33および固定接点42,44の間には、矢印F2で示す電磁反発力が発生する。電磁反発力F2が可動接点32,33および固定接点42,44の接触圧F1よりも低いと、可動接点32,33は、固定接点42,44に接触したままとなる。
一方、可動接点32,33および固定接点42,44に流れる電流が増加すると、電磁反発力F2も増加する。例えば、負荷20が短絡すると、可動接点32,33および固定接点42,44に流れる電流が増加してしまう。電磁反発力F2が可動接点32,33および固定接点42,44の接触圧F1よりも高くなると、可動接点32,33は、固定接点42,44から離れてしまう。
本実施例では、システムメインリレーSMR−Aの接触圧F1を、システムメインリレーSMR−Bの接触圧F1よりも低くしているため、システムメインリレーSMR−Aでは、電磁反発力F2によって、可動接点32,33が固定接点42,44から離れやすい。
これにより、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bに流れる電流値を、図4に示すように変化させることができる。図4において、横軸は、時間であり、縦軸は、電流値である。閾値I_lim1は、システムメインリレーSMR−Aにおいて、可動接点32,33を固定接点42,44から離すことができる最小の電磁反発力F2に対応する電流値である。すなわち、オンであるシステムメインリレーSMR−Aに流れる電流値が閾値I_lim1を超えると、電磁反発力F2によって、可動接点32,33は、固定接点42,44から離れる。
閾値I_lim2は、システムメインリレーSMR−Bにおいて、可動接点32,33を固定接点42,44から離すことができる最小の電磁反発力F2に対応する電流値である。すなわち、オンであるシステムメインリレーSMR−Bに流れる電流値が閾値I_lim2を超えると、電磁反発力F2によって、可動接点32,33は、固定接点42,44から離れる。閾値I_lim2は、閾値I_lim1よりも大きい。
負荷20が短絡すると、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bに流れる電流値が上昇する。具体的には、時間Δt1の間において、電流値が上昇する。システムメインリレーSMR−A,SMR−Bは、時間Δt1の間において、オンである。
電流値が閾値I_lim1を超えると、電磁反発力F2によって、システムメインリレーSMR−Aにおける可動接点32,33が固定接点42,44から離れる。これにより、時間Δt2の間では、電流値が減少して0に近づく。電流値が減少すれば、電磁反発力F2も低下するため、システムメインリレーSMR−Aにおいて、可動接点32,33は、固定接点42,44と再び接触する。
可動接点32,33が固定接点42,44と接触した後は、再び、電流値が上昇する。そして、電流値が閾値I_lim1を超えると、システムメインリレーSMR−Aにおいて、可動接点32,33が固定接点42,44から離れる。システムメインリレーSMR−Aでは、上述した動作が繰り返して行われ、チャタリングが発生する。
電流値は、閾値I_lim1において制限されるため、閾値I_lim2には到達しない。したがって、システムメインリレーSMR−Bにおいて、可動接点32,34は、固定接点42,44に接触したままとなる。
図5に示すように、負荷20が短絡したときにシステムメインリレーSMR−A,SMR−Bに流れる電流値(最大値)I_maxを予め想定しておき、閾値I_lim1,I_lim2を電流値I_maxよりも大きな値に設定しておけば、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bをオンのままにすることができる。このような構成において、電流経路にヒューズを配置しておけば、過電流が流れたときにヒューズを溶かして、電流を遮断することができる。
ヒューズを用いると、過電流が流れ始めてから、ヒューズが溶けるまでの時間がかかり、ヒューズが溶けるまでは、過電流が発生したままとなってしてしまう。
本実施例では、閾値I_lim1を設定することにより、過電流が流れ始めても、電流値を閾値I_lim1以下の値に維持することができる。すなわち、閾値I_lim1を超える過大な電流が流れるのを防止することができる。また、本実施例では、閾値I_lim1,I_lim2を図5に示すI_maxよりも小さくすることができる。すなわち、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bの接触圧F1を低下させることができる。接触圧F1を低下させることにより、システムメインリレーSMR−A,SMR−Bの構成を簡素化することができる。具体的には、電磁コイル52や、プランジャ51を付勢するバネなどを小型化することができる。
閾値I_lim1は、過電流が発生していないときの電流値(充放電時の電流値)よりも大きな値に設定される。これにより、組電池10を負荷20と接続した状態において、組電池10の充放電を行っているときに、システムメインリレーSMR−Aにチャタリングが発生するのを阻止することができる。
本実施例では、過電流が流れるときに、システムメインリレーSMR−Aにおいてチャタリングを発生させている。ここで、チャタリングを発生させると、可動接点32,33および固定接点42,44の間において、アークが発生するおそれがある。
そこで、図6に示すように、カバー61を用いて、システムメインリレーSMR−Aの外面全体を覆うことができる。カバー61は、システムメインリレーSMR−Aだけを収容するスペースを形成しており、システムメインリレーSMR−Aが収容されるスペースと、システムメインリレーSMR−Bが配置されるスペースとを仕切っている。システムメインリレーSMR−A,SMR−Bは、ベース62に取り付けられており、システムメインリレーSMR−Aは、カバー61およびベース62によって囲まれている。
カバー61を用いることにより、システムメインリレーSMR−Aにアークが発生しても、アークの熱エネルギがカバー61の外部に漏れるのを抑制することができる。これにより、カバー61の周囲に、言い換えれば、カバー61に近づけて、システムメインリレーSMR−Bや他の部品を配置することができる。他の部品としては、例えば、組電池10の電流を検出するための電流センサや、組電池10(単電池11)の電圧を監視するための監視ユニットがある。
カバー61は、耐熱性を有する材料や、難燃性を有する材料で形成することができる。耐熱性材料や難燃性材料としては、公知の材料を適宜用いることができる。カバー61を耐熱性材料又は難燃性材料で形成することにより、アークの熱エネルギによって、カバー61の変形などを抑制することができる。
一方、可燃性ガスが存在しやすい場所があるときには、この場所から遠ざけた位置に、システムメインリレーSMR−Aを配置することができる。また、システムメインリレーSMR−Aをカバー61で覆わずに、システムメインリレーSMR−Aの周囲に配置される部品をカバーで覆うこともできる。このカバーは、耐熱性を有する材料や、難燃性を有する材料で形成することができる。
本発明の実施例2である電池システムについて、図7を用いて説明する。図7において、実施例1で説明した部材と同一の部材については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。
本実施例の電池システムは、2つの組電池10A,10Bを有する。組電池10Aおよび組電池10Bは、システムメインリレーSMR−B,SMR−Cを介して、電気的に直列に接続されている。組電池10Aの正極端子は、システムメインリレーSMR−Aを介して負荷20と接続されており、組電池10Aの負極端子は、システムメインリレーSMR−Bと接続されている。組電池10Bの正極端子は、システムメインリレーSMR−Cと接続されており、組電池10Bの負極端子は、システムメインリレーSMR−Dを介して負荷20と接続されている。
システムメインリレーSMR−A〜SMR−Dをオフからオンに切り替えることにより、組電池10A,10Bを負荷20と接続することができる。システムメインリレーSMR−A〜SMR−Dの少なくとも1つをオンからオフに切り替えれば、組電池10A,10Bおよび負荷20の接続を遮断することができる。
システムメインリレーSMR−Aの接触圧F1は、各システムメインリレーSMR−B〜SMR−Dの接触圧F1よりも低い。システムメインリレーSMR−Aの接触圧F1は、実施例1で説明したシステムメインリレーSMR−Aの接触圧F1に相当する。各システムメインリレーSMR−B〜SMR−Dの接触圧F1は、実施例1で説明したシステムメインリレーSMR−Bの接触圧F1に相当する。ここで、システムメインリレーSMR−B〜SMR−Dの接触圧F1は、互いに等しくすることもできるし、互いに異ならせることもできる。
実施例1と同様に、負荷20の短絡などによって、組電池10A,10Bおよび負荷20の間で過電流が流れるときには、システムメインリレーSMR−Aにチャタリングを発生させることにより、組電池10A,10Bおよび負荷20の間に流れる電流値を低減することができる。また、実施例1で説明したように、カバー61などを用いることにより、システムメインリレーSMR−Aで発生したアークの熱エネルギが、システムメインリレーSMR−B〜SMR−Dや他の部品に伝達するのを抑制することができる。
本実施例では、システムメインリレーSMR−Aの接触圧F1を、システムメインリレーSMR−B〜SMR−Dの接触圧F1よりも低くしているが、これに限るものではない。システムメインリレーSMR−B〜SMR−Dのうち、1つ又は2つのシステムメインリレーの接触圧F1を、システムメインリレーSMR−Aの接触圧F1と等しくすることもできる。
本実施例では、2つの組電池10A,10Bを用いているが、3つ以上の組電池10を用いることもできる。3つ以上の組電池10は、本実施例と同様に、電気的に直列に接続することができる。
本発明の実施例3である電池システムについて、図8を用いて説明する。図8において、実施例1で説明した部材と同一の部材については、同一の符号を用い、詳細な説明は省略する。
本実施例の電池システムは、2つの組電池10A,10Bを有しており、組電池10A,10Bは、電気的に並列に接続されている。組電池10Aの正極端子は、システムメインリレーSMR−Aを介して負荷20と接続されており、組電池10Aの負極端子は、システムメインリレーSMR−Bを介して負荷20と接続されている。組電池10Bの正極端子は、システムメインリレーSMR−Cを介して負荷20と接続されており、組電池10Bの負極端子は、システムメインリレーSMR−Dを介して負荷20と接続されている。
システムメインリレーSMR−A,SMR−Bをオフからオンに切り替えることにより、組電池10Aを負荷20と接続することができる。システムメインリレーSMR−A,SMR−Bをオンからオフに切り替えれば、組電池10Aおよび負荷20の接続を遮断することができる。システムメインリレーSMR−C,SMR−Dをオフからオンに切り替えることにより、組電池10Bを負荷20と接続することができる。システムメインリレーSMR−C.SMR−Dをオンからオフに切り替えることにより、組電池10Bおよび負荷20の接続を遮断することができる。
システムメインリレーSMR−Aの接触圧F1は、システムメインリレーSMR−Bの接触圧F1よりも低い。システムメインリレーSMR−A,SMR−Bにおける接触圧F1の関係は、実施例1で説明したシステムメインリレーSMR−A,SMR−Bにおける接触圧F1の関係と同様である。ここで、システムメインリレーSMR−Bの接触圧F1を、システムメインリレーSMR−Aの接触圧F1よりも低くすることができる。
システムメインリレーSMR−Cの接触圧F1は、システムメインリレーSMR−Dの接触圧F1よりも低い。システムメインリレーSMR−C,SMR−Dにおける接触圧F1の関係は、実施例1で説明したシステムメインリレーSMR−A,SMR−Bにおける接触圧F1の関係と同様である。ここで、システムメインリレーSMR−Dの接触圧F1を、システムメインリレーSMR−Cの接触圧F1よりも低くすることができる。
負荷20の短絡などによって、組電池10Aおよび負荷20の間で過電流が流れるときには、システムメインリレーSMR−Aにチャタリングを発生させることにより、組電池10Aおよび負荷20の間で流れる電流値を低減させることができる。また、組電池10Bおよび負荷20の間で過電流が流れるときには、システムメインリレーSMR−Cにチャタリングを発生させることにより、組電池10Aおよび負荷20の間で流れる電流値を低減させることができる。
一方、実施例1で説明したように、カバー61などを用いることにより、システムメインリレーSMR−A,SMR−Cで発生したアークの熱エネルギが、システムメインリレーSMR−B,SMR−Dや他の部品に伝達するのを抑制することができる。
本実施例では、2つの組電池10A,10Bを用いているが、3つ以上の組電池10を用いることもできる。3つ以上の組電池10は、本実施例と同様に、電気的に並列に接続することができる。複数の組電池10を電気的に並列に接続するときには、各組電池10の正極端子および負極端子に対してシステムメインリレーを接続することができる。そして、各組電池10に設けられた一対のシステムメインリレーのうち、一方のシステムメインリレーの接触圧F1を、他方のシステムメインリレーの接触圧F1よりも低くすることができる。
10(10A,10B):組電池 11:単電池
20:負荷 31:可動部材
32:第1可動接点 33:第2可動接点
41,43:固定部材 42,44:固定接点
51:プランジャ 52:電磁コイル
61:カバー 62:ベース

Claims (7)

  1. 電源装置および負荷を電気的に接続する状態と、前記電源装置および前記負荷の接続を遮断する状態との間で切り替わる第1リレーおよび第2リレーと、
    前記第1リレーおよび前記第2リレーの間に配置され、前記第1リレーの外面全体を覆うカバーと、を有し、
    前記第1リレーにおける可動接点および固定接点の接触圧は、前記第2リレーにおける可動接点および固定接点の接触圧よりも低いことを特徴とするリレー装置。
  2. 前記第1リレーの前記接触圧は、前記負荷が前記電源装置からの電力を受けて動作するときの電流値によって前記可動接点および前記固定接点の間に発生する電磁反発力よりも大きいとともに、過電流によって前記可動接点および前記固定接点の間に発生する電磁反発力よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載のリレー装置。
  3. 前記第2リレーの前記接触圧は、過電流によって前記可動接点および前記固定接点の間に発生する前記電磁反発力よりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載のリレー装置。
  4. 前記カバーは、難燃性材料又は耐熱性材料で形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載のリレー装置。
  5. 前記電源装置は、充放電を行う組電池であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載のリレー装置。
  6. 前記組電池を複数有しており、
    前記複数の組電池は、直列又は並列に接続されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか1つに記載のリレー装置。
  7. 前記電源装置から出力される電気エネルギは、車両を走行させるための運動エネルギに変換されることを特徴とする請求項1から6のいずれか1つに記載のリレー装置。
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