JP2012504126A - C型肝炎ウイルス阻害剤 - Google Patents

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Abstract

一般式:
Figure 2012504126

(I)
を有するC型肝炎ウイルス阻害剤が開示される。また、該化合物を含む組成物、およびHCVを阻害するための該化合物の使用方法も開示される。

Description

本出願は、2008年9月29日に出願された米国特許仮出願第61/100,907号の利益を主張する。
本発明は概して、抗ウイルス性化合物を対象とし、さらに具体的にはC型肝炎ウイルス(HCV)によりコードされるNS3プロテアーゼ(本明細書において「セリンプロテアーゼ」とも称される)の機能を阻害する化合物、このような化合物を含む組成物、およびNS3プロテアーゼの機能を阻害する方法を対象とする。
HCVは、主要なヒト病原体であり、世界中で1億7千万人が感染していると推定され、これはヒト免疫不全ウイルス1型の感染数の概ね5倍である。これらのHCV感染者のかなりの割合が肝硬変および肝細胞癌を含めた重篤な進行性肝疾患を発症する。
現在、最も有効なHCV治療は、α−インターフェロンおよびリバビリンの組合せを用い、これは患者の40%において持続的効果をもたらしている。ペグ化α−インターフェロンは、単独療法としては未修飾α−インターフェロンより優れていることを、最近の臨床結果は示している。しかし、ペグ化α−インターフェロンおよびリバビリンの組合せを伴う試験的な治療計画をもってしても、患者の大部分は、ウイルス量が持続的に減少することがない。それ故に、HCV感染症の有効な治療法の開発の必要性が明確であり、かつそれは未だに解決されていない。
HCVは、プラス鎖RNAウイルスである。5’非翻訳領域における推定されるアミノ酸配列および広範な類似性の比較に基づいて、HCVは、フラビウイルス科ファミリーの独立した属として分類されてきた。フラビウイルス科ファミリーの全てのメンバーは、単一の中断されていないオープンリーディングフレームの翻訳を介して全て公知のウイルス特異的タンパク質をコードするプラス鎖RNAゲノムを含有するエンベロープに包まれたビリオンを有する。
HCVゲノム全体に亘ってヌクレオチドおよびコードされたアミノ酸配列内にかなりの多様性が見い出される。6つの主要な遺伝子型が決定され、50を超える亜型が説明されてきた。HCVの主要な遺伝子型は世界的にその分布が異なっており、病原および治療における遺伝子型の影響の可能性についての多くの研究がされているにも関わらず、HCVの遺伝的多様性の臨床的意義は依然として捕らえにくい。
一本鎖HCV RNAゲノムは、約9500ヌクレオチドの長さであり、約3000個のアミノ酸の単一の大きなポリタンパク質をコードする単一のオープンリーディングフレーム(ORF)を有する。感染細胞において、このポリタンパク質は、細胞プロテアーゼおよびウイルスプロテアーゼによって複数の部位で切断され、構造タンパク質および非構造(NS)タンパク質を生成する。HCVの場合、成熟非構造タンパク質(NS2、NS3、NS4A、NS4B、NS5A、およびNS5B)の生成は、2種のウイルスプロテアーゼによってもたらされる。最初のものは、NS2−NS3接合部を切断し;第2のものは、NS3のN末端領域内に含有されるセリンプロテアーゼであり、NS3の下流、すなわち、NS3−NS4A切断部位においてシスで、残りのNS4A−NS4B、NS4B−NS5A、NS5A−NS5B部位においてトランスでの両方における以降の切断の全てを仲介する。NS4Aタンパク質は、複数の機能を果たしていると思われ、NS3プロテアーゼの補助因子として作用し、NS3および他のウイルスレプリカーゼ成分の膜局在性をおそらく補助している。NS3タンパク質のNS4Aとの複合体形成は、効果的なポリタンパク質プロセシング、部位の全てにおけるタンパク質分解的切断の増強に不可欠である。NS3タンパク質はまた、ヌクレオシドトリホスファターゼおよびRNAヘリカーゼ活性を示す。NS5Bは、HCVの複製に関与するRNA依存性RNAポリメラーゼである。
本願は、NS3プロテアーゼの機能を阻害することができるペプチド化合物を提供する(例えば、NS4Aプロテアーゼとの組み合わせで)。さらに本願は、患者への組み合わせ治療の投与について記載しており、すなわち、HCV NS3プロテアーゼを阻害するのに効果的である本願の化合物を、抗HCV活性を有する別の化合物と投与できることを記載する。
第1の態様において、本開示は、式(I):
Figure 2012504126
(I)
[式中、
nは0、1、2、または3であり;
は、ヒドロキシおよび−NHSOから選択され;
は、水素、アルケニル、アルキル、およびシクロアルキルから選択され、ここでアルケニル、アルキル、およびシクロアルキルは各々、適宜、1、2、3、または4つのハロ基で置換されてもよく;
は、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルキルスルファニル、アルキルスルホニル、アルキルスルホキシル、ヒドロキシ、および(NR)カルボニルオキシから選択され;
各Rは独立して、アルコキシ、アルキル、シアノ、ジアルキルアミノ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、単環式ヘテロ環、ヒドロキシ、およびフェニルから選択され;ここで単環式ヘテロ環およびフェニルは各々、アルコキシ、アルキル、ジアルキルアミノ、ハロ、ハロアルコキシ、およびハロアルキルから独立して選択される、1、2、3、4、または5つの置換基で適宜置換されてもよく;
は、水素、アルケニル、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルアルキルから選択され;ここでアルキルおよびシクロアルキルは各々、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロ、ハロアルキル、シアノ、およびジアルキルアミノから選択される1つの基で適宜置換されてもよく;
は、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロサイクリル、および−NRから選択され;ここでアルキルおよびシクロアルキルは各々、アルキル、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル、シアノ、シアノアルキル、およびハロアルコキシから選択される1つの基で適宜置換されてもよく;
およびRは各々独立して、水素、アルコキシ、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ハロアルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルアルキルから選択され;
およびRは各々独立して、水素およびアルキルから選択され;
QはC4〜8飽和または不飽和鎖であり、ここで鎖は、アルキル、ハロ、およびハロアルキルから独立して選択される1、2、3、または4つの基で適宜置換されてもよく、また、アルキルおよびハロアルキル基は適宜、それらが結合する炭素原子と3〜7員環を形成することができ;並びに
Zは、CH、O、およびNRから選択され;ここでRは、水素およびアルキルから選択される]
の化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。
第1の態様の第1の実施形態において、本開示は、Rが−NHSOである、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。第1の態様の第2の実施形態において、nは、0、1、または2である。第1の態様の第3の実施形態において、Qは、C4〜8飽和または無置換鎖であり、ここで鎖は2つのアルキル基で適宜置換されてもよく、またアルキル基は適宜それらが結合する炭素原子と3員環を形成してもよい。第1の態様の第4の実施形態において、Rは、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、ヒドロキシ、および(NR)カルボニルオキシから選択される。第1の態様の第5の実施形態において、Rは、アルケニル、アルキル、および無置換シクロアルキルから選択され、ここでアルキルは適宜、2つのハロ基で置換されてもよい。第1の態様の第6の実施形態において、Rは、アルキルおよびヘテロサイクリルから選択される。
第1の態様の第7の実施形態において、本開示は、
が−NHSOであり;
が、アルケニル、アルキル、および無置換シクロアルキルから選択され、ここでアルキルは適宜、2つのハロ基で置換されてもよく;並びに
が、アルキルおよびヘテロサイクリルから選択される、
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。
第1の態様の第8の実施形態において、本開示は、
nが、0、1、または2であり;
が−NHSOであり;ここでRはシクロアルキルであり;
が、アルケニル、アルキル、および無置換シクロアルキルから選択され、ここでアルキルは適宜、2つのハロ基で置換されてもよく;
が、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、ヒドロキシ、または(NR)カルボニルオキシであり;
各Rが、アルコキシ、ジアルキルアミノ、およびハロから選択され;
が、アルキルおよびヘテロサイクリルから選択され;並びに
Qが、C4〜8飽和または無置換鎖であり、ここで鎖は2つのアルキル基で適宜置換されてもよく、またアルキル基は適宜それらが結合する炭素原子と3員環を形成してもよい、
式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。
第2の態様において、本開示は、式(II):
Figure 2012504126
(II)
[式中、
nは、0、1、2、または3であり;
は、ヒドロキシおよび−NHSOから選択され;
は、水素、アルケニル、アルキル、およびシクロアルキルから選択され、ここでアルケニル、アルキル、およびシクロアルキルは各々、適宜、1、2、3、または4つのハロ基で置換されてもよく;
は、水素、アルコキシ、アルキルスルファニル、アルキルスルホニル、アルキルスルホキシル、およびヒドロキシから選択され;
各Rは独立して、アルコキシ、アルキル、シアノ、ジアルキルアミノ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、単環式ヘテロ環、ヒドロキシ、およびフェニルから選択され;ここで単環式ヘテロ環およびフェニルは各々、アルコキシ、アルキル、ジアルキルアミノ、ハロ、ハロアルコキシ、およびハロアルキルから独立して選択される、1、2、3、4、または5つの置換基で適宜置換されてもよく;
は、水素、アルケニル、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルアルキルから選択され、ここでアルキルおよびシクロアルキルは各々、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロ、ハロアルキル、シアノ、およびジアルキルアミノから選択される1つの基で適宜置換されてもよく;
は、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロサイクリル、および−NRから選択され、ここでアルキルおよびシクロアルキルは各々、アルキル、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル、シアノ、シアノアルキル、およびハロアルコキシから選択される1つの基で適宜置換されてもよく;
およびRは独立して、水素、アルコキシ、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ハロアルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルアルキルから選択され;
QはC4〜8飽和または不飽和鎖であり、ここで鎖は、アルキル、ハロ、およびハロアルキルから独立して選択される1、2、3、または4つの基で適宜置換されてもよく、また、アルキルおよびハロアルキル基は適宜、それらが結合する炭素原子と3〜7員環を形成することができ;並びに
Zは、CH、O、およびNRから選択され、ここでRは水素およびアルキルから選択される]
の化合物またはその医薬的に許容される塩を提供する。
第3の態様において、本開示は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体を含む組成物を提供する。第3の態様の第1の実施形態において、該組成物はさらに、抗HCV活性を有する、少なくとも1つの別の化合物を含む。第3の態様の第2の実施形態において、少なくとも1つの別の化合物は、インターフェロンまたはリバビリンである。第3の態様の第3の実施形態において、インターフェロンは、インターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、およびリンパ芽球インターフェロンタウから選択される。
第3の態様の第4の実施形態において、本開示は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される担体、および抗HCV活性を有する、少なくとも1つの別の化合物を含む組成物を提供し、ここで、少なくとも1つの別の化合物は、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発生を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、イミキモド、リバビリン、イノシン5’−一リン酸脱水素酵素阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンから選択される。
第3の態様の第5の実施形態において、本開示は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、医薬的に許容される担体、および抗HCV活性を有する、少なくとも1つの別の化合物を含む組成物を提供し、ここで、少なくとも1つの別の化合物は、HCV感染の治療のために、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCVエントリー(HCV entry)、HCVアセンブリ(HCV assembly)、HCVイグレス(HCV egress)、HCV NS5Aタンパク質、およびIMPDHから選択される標的の機能を阻害するのに有効である。
第4の態様において、本開示は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩、抗HCV活性を有する1、2、3、4、または5つの別の化合物、および医薬的に許容される担体を含む組成物を提供する。第4の態様の第1の実施形態において、組成物は、抗HCV活性を有する、3または4つの別の化合物を含む。第4の態様の第2の実施形態において、組成物は、抗HCV活性を有する、1または2つの別の化合物を含む。
第5の態様において、本開示は、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の治療上有効な量を患者に投与することを特徴とする、HCV感染の治療方法を提供する。第5の態様の第1の実施形態において、該方法はさらに、抗HCV活性を有する、少なくとも1つの別の化合物を、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の前に、後に、または同時に投与することを特徴とする。第5の態様の第2の実施形態において、少なくとも1つの別の化合物は、インターフェロンまたはリバビリンである。第5の態様の第3の実施形態において、インターフェロンは、インターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、およびリンパ芽球インターフェロンタウから選択される。
第5の態様の第4の実施形態において、本開示は、患者に、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の治療上有効な量を投与し、また、抗HCV活性を有する、少なくとも1つの別の化合物を、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の前に、後に、または同時に投与することを特徴とする、HCV感染の治療方法を提供し、ここで、少なくとも1つの別の化合物は、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発生を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、イミキモド、リバビリン、イノシン5’−一リン酸脱水素酵素阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンから選択される。
第5の態様の第5の実施形態において、本開示は、患者に、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の治療上有効な量を投与し、また、抗HCV活性を有する、少なくとも1つの別の化合物を、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の前に、後に、または同時に投与することを特徴とする、HCV感染の治療方法を提供し、ここで、少なくとも1つの別の化合物は、HCV感染の治療のために、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCVエントリー(HCV entry)、HCVアセンブリ(HCV assembly)、HCVイグレス(HCV egress)、HCV NS5Aタンパク質、およびIMPDHから選択される標的の機能を阻害するのに有効である。
第6の態様において、本開示は、患者に、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の治療上有効な量を投与し、また、抗HCV活性を有する、1、2、3、4、または5つの別の化合物を、式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩の前に、後に、または同時に投与することを特徴とする、HCV感染の治療方法を提供する。第6の態様の第1の実施形態において、該方法は、抗HCV活性を有する、3または4つの別の化合物を投与することを特徴とする。第6の態様の第2の実施形態において、該方法は、抗HCV活性を有する、1または2つの別の化合物を投与することを特徴とする。
本開示の他の態様は、本明細書において開示されている実施形態の適切な組合せを含んでもよい。
また他の態様および実施形態は、本明細書において提供する説明において見い出すことができる。
本明細書における本開示の説明は、化学結合の法則および原理と適合させて解釈するべきである。場合によっては、任意の所与の場所に置換基を配置するために水素原子を取り除く必要があるかもしれない。
本開示に包含される化合物は、医薬品として使用するために適切に安定的なものであることが理解されるべきである。
分子中の特定の位置でのいずれの置換基または記号の定義は、該分子中の他の部分におけるその定義から独立していることを意図する。例えば、nが2である場合、2つのR基の各々は同一または異なっていてもよい。
本明細書において引用されている全ての特許、特許出願、および文献参照は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。不整合がある場合は、本開示(定義を含む)を優先する。
本明細書において用いる単数形「a」、「an」および「the」は、他に明確に指示されない限り、複数の言及も含む。
「アルケニル」という用語を本明細書で使用する場合、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含有する2個から10個の炭素原子の直鎖または分岐鎖基を意味する。
「アルコキシ」という用語を本明細書で使用する場合、酸素原子を介して親分子の部分に結合しているアルキル基を意味する。
「アルキル」という用語を本明細書で使用する場合、1個から10個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素由来の基を意味する。
「アルキルスルファニル」という用語を本明細書で使用する場合、硫黄原子を介して親分子の部分に結合しているアルキル基を意味する。
「アルキルスルホニル」という用語を本明細書で使用する場合、スルホニル基を介して親分子の部分に結合しているアルキル基を意味する。
「アルキルスルホキシル」という用語を本明細書で使用する場合、スルホキシル基を介して親分子の部分に結合しているアルキル基を意味する。
「アリール」という用語を本明細書で使用する場合、フェニル基、または環の1つもしくは両方がフェニル基である二環式縮合環系を意味する。二環式縮合環系は、4〜6員の芳香族または非芳香族炭素環に縮合されたフェニル基からなる。本発明のアリール基は、基中の任意の置換可能な炭素原子を介して親分子の部分に結合することができる。アリール基の代表例には、以下に限定されないが、インダニル、インデニル、ナフチル、フェニル、およびテトラヒドロナフチルが挙げられる。
「アリールアルキル」という用語を本明細書で使用する場合、1個、2個、または3個のアリール基で置換されたアルキル基を意味する。
「シアノ」という用語を本明細書で使用する場合、−CNを意味する。
「シアノアルキル」という用語を本明細書で使用する場合、1個、2個、または3個のシアノ基で置換されたアルキル基を意味する。
「シクロアルキル」という用語を本明細書で使用する場合、3〜7個の炭素原子と0個のヘテロ原子とを有する飽和単環式または二環式炭化水素環系を意味する。シクロアルキル基の代表例には、以下に限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、およびシクロペンチルが含まれる。
「(シクロアルキル)アルキル」という用語を本明細書で使用する場合、1個、2個、または3個のシクロアルキル基で置換されたアルキル基を意味する。
「ジアルキルアミノ」という用語を本明細書で使用する場合、−NRを意味し、ここで、RおよびRはアルキル基である。アルキル基は、同一でも異なってもよい。
「ハロ」および「ハロゲン」という用語を本明細書で使用する場合、F、Cl、Br、およびIを意味する。
「ハロアルコキシ」という用語を本明細書で使用する場合、酸素原子を介して親分子の部分に結合しているハロアルキル基を意味する。
「ハロアルキル」という用語を本明細書で使用する場合、1個、2個、3個、または4個のハロゲン原子で置換されたアルキル基を意味する。
「ヘテロサイクリル」という用語を本明細書で使用する場合、窒素、酸素、および硫黄から独立して選択される1個、2個、3個、もしくは4個のヘテロ原子を含有する5員、6員、または7員環を意味する。5員環は、0から2個の二重結合を有し、6員および7員環は、0から3個の二重結合を有する。「ヘテロサイクリル」という用語にはまた、ヘテロサイクリル環が、フェニル基、単環式シクロアルケニル基、単環式シクロアルキル基、または別の単環式ヘテロサイクリル基に縮合している二環式基;および二環式系が、フェニル基、単環式シクロアルケニル基、単環式シクロアルキル基、または別の単環式ヘテロサイクリル基に縮合している三環式基が含まれる。本発明のヘテロサイクリル基は、基中の炭素原子または窒素原子を介して親分子の部分に結合することができる。ヘテロサイクリル基の例には、以下に限定されないが、ベンゾチエニル、フリル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、モルホリニル、オキサゾリル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピリジニル、ピロリジニル、ピロロピリジニル、ピロリル、チアゾリル、チエニル、およびチオモルホリニルが挙げられる。
「ヘテロサイクリルアルキル」という用語を本明細書で使用する場合、1個、2個、または3個のヘテロサイクリル基で置換されたアルキル基を意味する。
「ヒドロキシ」という用語を本明細書で使用する場合、−OHを意味する。
「−NRab」という用語を本明細書で使用する場合、窒素原子を介して親分子の部分に結合している2個の基であるRaおよびRbを意味する。RaおよびRbは独立して、水素、アルコキシ、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ハロアルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルアルキルから選択される。
「−NR」という用語を本明細書で使用する場合、窒素原子を介して親分子の部分に結合している2個の基であるRおよびRを意味する。RおよびRは独立して、水素およびアルキルから選択される。
「(NR)カルボニル」という用語を本明細書で使用する場合、カルボニル基を介して親分子の部分に結合している−NR基を意味する。
「(NR)カルボニルオキシ」という用語を本明細書で使用する場合、酸素原子を介して親分子の部分に結合している(NR)カルボニル基を意味する。
本開示の化合物は、医薬的に許容される塩として存在することができる。「医薬的に許容される塩」という用語を本明細書で使用する場合、妥当な医学的判断の範囲内において、妥当な便益/リスク比に見合った過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、または他の問題もしくは合併症なしに患者の組織と接触して使用するのに適切であり、それらの使用目的のために効果的である、水溶性もしくは油溶性もしくは分散性の本開示の化合物の塩または双性イオン形態を表す。塩は、化合物の最終単離および精製の間に、または別々に適切な塩基官能基を適切な酸と反応させることによって調製することができる。代表的な酸付加塩には、酢酸塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、クエン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、重硫酸塩、酪酸塩、ショウノウ酸塩、カンファースルホン酸塩;ジグルコン酸塩、グリセロリン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メシチレンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、ナフチレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、シュウ酸塩、パルモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、トリクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、リン酸塩、グルタミン酸塩、重炭酸塩、パラ−トルエンスルホン酸塩、およびウンデカン酸塩が挙げられる。医薬的に許容される付加塩を形成するために用いることができる酸の例には、無機酸(塩酸、臭化水素酸、硫酸、およびリン酸など)、並びに有機酸(シュウ酸、マレイン酸、コハク酸、およびクエン酸など)が挙げられる。
塩基付加塩は、酸性基を、適切な塩基(金属カチオンの水酸化物、炭酸塩、または重炭酸塩など)と、あるいはアンモニアまたは有機第一級、第二級、もしくは第三級アミンと反応させることによって、化合物の最終単離および精製の間に調製することができる。医薬的に許容される塩のカチオンには、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、およびアルミニウム、並びに無毒性の四級アミンカチオン(アンモニウム、テトラメチルアンモニウム、テトラエチルアンモニウム、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ジエチルアミン、エチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、N−メチルピペリジン、N−メチルモルホリン、ジシクロヘキシルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N,N−ジベンジルフェネチルアミン、およびN,N’−ジベンジルエチレンジアミンなど)が挙げられる。塩基付加塩の形成に有用な他の代表的な有機アミンには、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペリジン、およびピペラジンが挙げられる。
本明細書で使用する場合、「抗HCV作用」という用語は、化合物がHCVウイルスの治療に効果的であることを意味する。
「本開示(本発明)の化合物」という用語、および同等の表現は、式(I)の化合物、並びにその医薬的に許容されるエナンチオマー、ジアステレオマー、および塩を包含することを意味する。同様に、中間体への言及は、文脈上許容される場合、それらの塩を包含することを意味する。
「患者」という用語は、ヒトおよび他の哺乳動物の両方を含む。
「医薬組成物」という用語は、投与方法および剤形の種類によって、少なくとも1種のさらなる医薬担体、すなわち、希釈剤、保存料、充填剤、流動性調整剤、崩壊剤、湿潤剤、乳化剤、懸濁化剤、甘味剤、香味剤、香料剤、抗菌剤、抗真菌剤、滑沢剤および予製剤などの補助剤、賦形剤またはベヒクルと組み合わせた本開示の化合物を含む組成物を意味する。例えばRemington's Pharmaceutical Sciences, 18th ed., Mack Publishing Company, Easton, PA (1999)において一覧表示された成分を使用することができる。
「医薬的に許容される」という言回しは本明細書において、過度の毒性、刺激作用、アレルギー反応、または妥当な危険性/受益性割合に比例した他の問題もしくは合併症を伴わずに、患者の組織と接触する使用に適した、正しい医療判断の範囲内である化合物、材料、組成物、および/または剤形を意味するために用いられる。
「スルホニル」という用語は、−SO−を指す。
「スルホキシル」という用語は、−S(O)−を指す。
「治療上有効な量」という用語は、有意義な患者利益、例えば、ウイルス量の持続的減少を示すのに十分なそれぞれの活性物質の総量を意味する。単独で投与される個々の活性成分に適用する場合、この用語はその成分単独を意味する。組合せに適用する場合は、この用語は、組合せであれ、連続的であれ、または同時投与であれ、治療効果をもたらす活性成分の組み合わせた量を意味する。
「治療」および「治療する」という用語は、(i)疾患、障害および/または状態にかかりやすい場合であるが、まだその診断を受けていない患者において、疾患、障害または状態が起こることを防止し;(ii)疾患、障害または状態を阻害、すなわち、その進行を止め;並びに/あるいは(iii)疾患、障害または状態を軽減、すなわち、疾患、障害および/または状態の退行をもたらすことを意味する。
本開示の化合物の命名に使用する場合、記号P1’、P1、P2*、P3およびP4は、本明細書で使用する場合、天然ペプチド切断基質の結合に対する、結合しているプロテアーゼ阻害剤のアミノ酸残基の相対的位置を表示する。天然基質において、切断はP1とP1’との間で起こり、ここでノンプライム位置は、ペプチド天然切断部位のC末端から始まってN末端に向けて伸びているアミノ酸を表し;一方、プライム位置は、指定切断部位のN末端から始まり、C末端に向かって伸びる。例えば、P1’は、切断部位のC末端の右側末端から離れた第1の位置(すなわち、N末端第1位置)を示し;一方、P1はC末端切断部位の左側から番号付けを始め、P2はC末端からの第2の位置などである)[Berger A. & Schechter I., Transactions of the Royal Society London series (1970), B257, 249-264を参照されたい]。
不斉中心は、本開示の化合物において存在する。例えば、化合物は、式
Figure 2012504126
のP1シクロプロピル要素を含むことができ、式中、C1およびC2はそれぞれ、シクロプロピル環の1位および2位における不斉炭素原子を表す。
Figure 2012504126
本開示は、HCVプロテアーゼを阻害する能力を有する全ての立体化学的形態、またはその混合物を包含することを理解すべきである。
本開示の特定の化合物はまた、分離可能である場合がある異なる安定的な高次構造形態で存在することができる。非対称の単結合の周りの束縛回転に起因するねじれによる不斉は、例えば立体障害または環ひずみによって、異なる配座異性体の分離を可能にすることができる。本開示には、これらの化合物のそれぞれの配座異性体およびこれらの混合物が挙げられる。
本開示の特定の化合物は、双性イオン形態で存在する場合があり、本開示には、これらの化合物のそれぞれの双性イオン形態およびこれらの混合物が含まれる。
治療に使用するために、治療上有効な量の式(I)の化合物、並びにその医薬的に許容される塩を、原化学物質(raw chemical)として投与することが可能である場合、活性成分を医薬組成物として提示することが可能である。したがって、本開示は、治療上有効な量の式(I)の化合物またはその医薬的に許容される塩と、1種もしくは複数の医薬的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤とを含む医薬組成物をさらに提供する。式(I)の化合物およびその医薬的に許容される塩は、上記の通りである。担体(複数可)、希釈剤(複数可)、または賦形剤(複数可)は、製剤の他の成分と適合性であり、そのレシピエントに対して有害ではないという意味で許容できるものでなければならない。本開示の他の態様によって、式(I)の化合物、またはその医薬的に許容される塩を、1種もしくは複数の医薬的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と混合する工程を含む、医薬製剤を調製するための方法もまた提供する。
医薬製剤は、単位用量当たり所定の量の活性成分を含有する単位用量形態で存在することができる。1日当たり約0.01〜約150ミリグラム/キログラム(「mg/kg」)体重、好ましくは1日当たり約0.05〜約100mg/kg体重の本開示の化合物の投与量レベルが、HCV媒介疾患の予防および治療のための単独療法において典型的である。典型的には、本開示の医薬組成物は、1日当たり約1〜約5回、あるいは持続注入として投与される。このような投与は、長期治療または救急治療として使用することができる。単一の剤形を得るため担体物質と合わせることのできる活性成分の量は、治療される状態、状態の重篤度、投与回数、投与経路、用いる化合物の排せつ率、治療期間、並びに患者の年齢、性別、体重、および状態によって変化する。好ましい単位製剤は、本明細書において上記のように、活性成分の1日用量もしくは部分用量、またはその適切な画分を含有する製剤である。一般に治療は、実質的に化合物の適量未満の少量の投与量で開始する。その後、この条件の下で最適な効果が得られるまで少しずつ投与量を増加させる。一般に化合物は、有害または害毒を及ぼす副作用をもたらさずに抗ウイルス的に効果的な結果を生じさせるであろう濃度レベルで投与することが最も望ましい。
本開示の組成物が、本開示の化合物および1またはそれ以上の別の治療剤および/または予防剤の組み合わせを含む場合、化合物および別の剤のいずれもが、単独療法において通常投与される投与量より少ないか等しい量で提供され得る。本開示の組成物は、1またはそれ以上の別の治療剤または予防剤と一緒に製剤化(例えば、一体化したおよび/または二層・多層型錠剤の形で製剤化)してもよく、あるいは治療剤または予防剤とは別々に投与してもよい。
医薬製剤は、任意の適切な経路による投与、例えば、経口(口腔または舌下を含めた)、直腸、経鼻、局所(口腔、舌下、または経皮を含めた)、経腟、あるいは非経口(皮下、皮内、筋内、関節内、滑液嚢内、胸骨内、くも膜下腔内、病巣内、静脈内、または皮内注射もしくは注入を含めた)経路による投与に適合することができる。このような製剤は、薬学の技術分野において公知の任意の方法によって、例えば活性成分を担体(複数可)または賦形剤(複数可)と結合することによって調製することができる。
経口投与に適合された医薬製剤は、カプセル剤または錠剤;散剤または顆粒剤;水性もしくは非水性液体中の溶液剤または懸濁剤;食用の泡またはホイップ;あるいは水中油型液体乳剤または油中水型乳剤などの個別単位として提示することができる。
例えば、錠剤またはカプセル剤の形態における経口投与のために、活性薬物成分は、エタノール、グリセロール、水などの経口で無毒性の医薬的に許容される不活性担体と合わせることができる。散剤は、化合物を適切な微細なサイズに微粉砕し、食用炭水化物(例えば、デンプンまたはマンニトールなど)などの同様に微粉砕した医薬担体と混合することによって調製される。香味剤、保存剤、分散剤、および着色剤もまた存在することができる。
カプセル剤は、上記のように粉末混合物を調製し、ゼラチンの形成被覆に充填することによって作製される。コロイダルシリカ、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、または固体ポリエチレングリコールなどの流動促進剤および滑沢剤を、充填操作の前に粉末混合物に加えることができる。カプセル剤を摂取する場合に薬物の有効性を向上させるために、寒天、炭酸カルシウム、または炭酸ナトリウムなどの崩壊剤または可溶化剤をまた加えることができる。
さらに、所望であるかまたは必要な場合、適切な結合剤、滑沢剤、崩壊剤、および着色剤もまた、混合物中に組み込むことができる。適切な結合剤には、デンプン、ゼラチン、天然糖(グルコースまたはβラクトースなど)、コーン甘味料、天然および合成のガム(アカシア、トラガカントまたはアルギン酸ナトリウムなど)、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコールなどが挙げられる。これらの剤形において使用される滑沢剤には、オレイン酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどが挙げられる。崩壊剤には、これらだけに限らないが、デンプン、メチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタンガムなどが挙げられる。錠剤は、例えば、粉末混合物を調製し、顆粒化またはスラッギングし、滑沢剤および崩壊剤を加え、錠剤に圧入することによって製剤される。粉末混合物は、適切に粉砕した化合物を、上記のような希釈剤または基剤と、および所望により、結合剤(カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、またはポリビニルピロリドンなど)、溶解遅延剤(パラフィンなど)、再吸収促進剤(第四級塩など)および/または吸収剤(ベントナイト、カオリン、またはリン酸二カルシウムなど)と混合することによって調製される。粉末混合物は、結合剤(シロップ、デンプン糊、アラビアゴム粘液、またはセルロース系材料もしくは高分子材料の溶液など)で湿らせ、強制的にスクリーンを通過させるによって顆粒化することができる。顆粒化に代わるものとして、粉末混合物を錠剤成形機にかけることができ、その結果は、顆粒剤へと割れる不完全に形成されたスラグとなる。顆粒剤は、ステアリン酸、ステアリン酸塩、タルク、または鉱油を添加することによって潤滑にされ、錠剤成形型に粘着することを防止することができる。次いで、潤滑混合物を錠剤に圧縮する。本開示の化合物はまた、易流動性の不活性担体と合わせ、顆粒化またはスラッギング工程を経ることなく直接錠剤に圧縮することができる。セラックのシーリングコートからなる透明または不透明な保護コーティング、糖または高分子材料のコーティング、およびワックスの光沢コーティングを提供することができる。これらのコーティングに染料を加えて、異なる単位用量を識別することができる。
溶液剤、シロップ剤、およびエリキシル剤などの経口流体は、一定量が所定の量の化合物を含有するように、投与単位形態で調製することができる。シロップ剤は、化合物を適切に香味付けした水溶液に溶解することによって調製することができ、一方エリキシル剤は、無毒性ベヒクルの使用によって調製される。可溶化剤および乳化剤(エトキシ化イソステアリルアルコールおよびポリオキシエチレンソルビトールエーテルなど)、保存剤、香味添加剤(ハッカ油または天然甘味料など)、またはサッカリンもしくは他の人工甘味料などもまた加えることができる。
適切な場合には、経口投与のための投与単位製剤は、マイクロカプセル化することができる。製剤はまた、例えば、粒子材料をポリマー、ワックス、または同種のものでコーティングするか、それらに包埋することによって、放出を延長または維持するように調製することができる。
式(I)の化合物、およびその医薬的に許容される塩はまた、小さな単膜小胞、大きな単膜小胞、および多重膜小胞などのリポソームデリバリーシステムの形態で投与することができる。リポソームは、コレステロール、ステアリルアミン、またはホスファチジルコリンなどの種々のリン脂質から形成することができる。
式(I)の化合物およびその医薬的に許容される塩はまた、化合物分子が結合する個々の担体としてモノクローナル抗体を使用することによって送達することができる。化合物はまた、標的可能な薬物担体として可溶性ポリマーに結合することができる。このようなポリマーには、パリトイル残基(palitoyl residue)で置換されたポリビニルピロリドン、ピラン共重合体、ポリヒドロキシプロピルメタクリルアミドフェノール、ポリヒドロキシエチルアスパルタミドフェノール、またはポリエチレンオキシドポリリシンを含むことができる。さらに、化合物は、薬物の制御放出を実現するのに有用な生分解性ポリマーの類(例えば、ポリ乳酸、ポリエプシロンカプロラクトン、ポリヒドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポリシアノアクリレート、およびヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリマー)に結合することができる。
経皮的投与に適合された医薬製剤は、レシピエントの表皮と長時間密着し続けることを目的とする個別のパッチとして提示することができる。例えば、活性成分は、Pharmaceutical Research, 3(6), 318 (1986)において概ね記載されているようにイオン泳動によってパッチから送達することができる。
局所投与に適合された医薬製剤は、軟膏剤、クリーム剤、懸濁剤、ローション剤、散剤、溶液剤、ペースト剤、ゲル剤、スプレー剤、エアロゾル剤、または油剤として製剤することができる。
眼または他の外部組織、例えば口および皮膚の治療のために、製剤は、好ましくは局所軟膏剤またはクリーム剤として施用される。軟膏剤中に配合される場合、活性成分は、パラフィン軟膏基剤または水混和性軟膏基剤と共に用いることができる。あるいは、活性成分は、水中油型クリーム基剤または油中水型基剤と共にクリーム剤中に配合することができる。
眼への局所投与に適合された医薬製剤には、活性成分が適切な担体、特に水性溶媒に溶解または懸濁している点眼薬が挙げられる。
口内の局所投与に適合された医薬製剤には、トローチ剤、香錠、および口内洗浄剤が挙げられる。
直腸投与に適合された医薬製剤は、坐薬としてまたは浣腸として存在することもできる。
担体が固形物である経鼻投与に適合された医薬製剤には、鼻から吸い込む方法、すなわち、鼻の近くに保持した粉末容器から鼻腔を通した急速な吸入によって投与される粗粉末が挙げられる。鼻用スプレーまたは点鼻薬として投与するための、担体が液体である適切な製剤には、活性成分の水溶液または油溶液が挙げられる。
吸入による投与に適合された医薬製剤には、様々なタイプの定量加圧式エアロゾル、ネブライザー、または注入器によって生成することができる、微粒子の塵または霧が挙げられる。
膣投与に適合された医薬製剤は、ペッサリー、タンポン、クリーム剤、ゲル剤、ペースト剤、フォーム剤、またはスプレー製剤として提示することができる。
非経口投与に適合された医薬製剤には、抗酸化剤、バッファー、制菌剤、並びに製剤を対象とするレシピエントの血液と等張にする溶質;並びに懸濁化剤および増粘剤を含む場合がある水性および非水性の無菌懸濁剤を含有してもよい、水性および非水性の滅菌注射液が挙げられる。製剤は、単位用量または複数用量の容器、例えば密封したアンプルおよびバイアル中に存在してもよく、注射のため使用直前に、無菌の液体担体、例えば水の添加だけを必要とするフリーズドライ(凍結乾燥)した状態で保存してもよい。無菌散剤、顆粒剤、および錠剤から即時調合注射液および懸濁剤を調製することができる。
特に上述した成分に加えて、製剤には、問題の製剤のタイプを考慮して当技術分野で常用の他の薬剤を含むことができ、例えば経口投与に適した薬剤には、香味剤が含まれる場合があることを理解すべきである。
下記の表1では、本開示の化合物と共に投与することができる化合物のいくつかの実例を一覧表示する。本開示の化合物は、一緒にもしくは別々に、または化合物を組成物に合わせることによって、併用療法において他の抗HCV作用化合物と共に投与することができる。
Figure 2012504126


Figure 2012504126

Figure 2012504126



Figure 2012504126
本開示の化合物はまた、実験用試薬として使用することができる。化合物は、HCV疾患の機構の知識をさらに向上させるための、ウイルス複製アッセイの設計、動物アッセイ系の確認および構造生物学研究のための研究道具の提供において有益な場合がある。さらに、本開示の化合物は、例えば拮抗阻害によって、他の抗ウイルス性化合物の結合部位の確立または決定において有用である。
本開示の化合物はまた、物質のウイルス汚染を処理または予防し、したがって実験室、またはこのような物質(例えば、血液、組織、手術器具および手術着、実験器具および実験着、並びに採血もしくは輸血の装置および材料)と接触する医療関係者もしくは患者のウイルス感染の危険性を減少させるために使用することができる。
本開示は、合成過程によって、あるいは人体もしくは動物体(インビボ)内で生じる過程またはインビトロで生じる過程を含めた代謝過程によって調製される場合の式(I)を有する化合物も包含することを意図する。
本発明は特定の実施態様に関連して記載されるが、その範囲に限定することを意図しない。むしろ、本発明は、特許請求の範囲内に含まれ得る全ての代替手段、改変、および同等物を包含する。従って、具体的な実施態様を含む以下の実施例は本発明の一実施を説明しており、それは特定の実施態様の例示目的であって、最も有用であると考えられるものを提供するために記載し、その方法および概念的態様の説明を容易に理解できるようにするためのものであると解される。
本願(特に、以下の代表的なスキームおよび実施例を含む)において用いる略語は、当業者に公知である。略語のいくつかを以下に示す:
Meは、メチル;DIBAL−Hは、水素化ジイソブチルアルミニウム;DCMは、ジクロロメタン;Phは、フェニル;PhPMeBrは、メチルトリフェニルホスホニウム ブロミド;THFは、テトラヒドロフラン;hまたはhrまたはhrsは、時間;EtOAcは、酢酸エチル;minまたはminsは、分;r.t.またはRTは、室温または保持時間(文脈で示す);Etは、エチル;EtNまたはTEAは、トリエチルアミン;TMSは、トリメチルシリル;TAS−Fは、トリス(ジメチルアミノ)硫黄(トリメチルシリル)ジフルオリド;DMSOは、N,N−ジメチルスルホキシド;DMFは、N,N−ジメチルホルムアミド;TFAは、トリフルオロ酢酸;HATUは、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム ホスフェート;DCEは、1,2−ジクロロエタン;MeOHは、メタノール;DIEAは、ジイソプロピルエチルアミン;pTSAまたはTsOHは、パラ−トリルスルホン酸;MOMClは、メチルクロロメチルエーテル;TBAFは、テトラブチルアンモニウム フロリド;IBXは、2−ヨードキシ安息香酸;Hexは、ヘキサン;BuLiは、ブチルリチウム;Buは、ブチル;NBSは、N−ブロモコハク酸イミド;LAHは、水素化アルミニウムリチウム;EtOは、ジエチルエーテル;およびMsClは、メタンスルホニルクロリド。
本開示の化合物の合成に有用な出発物質は当業者には公知であり、容易に製造することができ、または市販品として入手可能である。
以下に記載する下記の方法は、例示の目的のために提供するものであり、特許請求の範囲を制限することを意図しない。従来の保護基を使用して官能基を保護し、次いで保護基を除去して本開示の化合物を提供するようにこのような化合物を調製することが必要である場合があることが理解されるであろう。本開示による保護基の使用に関する詳細は、当業者には公知である。
中間体1の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
水素化ジイソブチルアルミニウム(1.0Mのヘキサン溶液中)(112mL、112mmol)をゆっくり、メチル 7−ブロモ−3−メトキシ−2−ナフトエート(3−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸から3ステップで製造し、文献 J. Med. Chem. 1990, 33, 171 に従った)(11g、37.3mmol)のTHF溶液(300mL)に−40℃で(アセトニトリル/ドライアイス)加えた。添加後、反応液を3時間攪拌し、次いでEtOAc(100mL)を加え、氷浴を除去した。5分後、1.0MのHCl溶液(200mL)を加え、10分間攪拌した。有機物を1.0MのHCl溶液および食塩水で洗浄し、次いでMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、(7−ブロモ−3−メトキシナフタレン−2−イル)メタノールを淡黄色の固形物として得た。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 2.34 (t, J=6.56 Hz, 1 H) 3.98 (s, 3 H) 4.83 (d, J=6.41 Hz, 2 H) 7.11 (s, 1 H) 7.51 (dd, J=8.70, 1.98 Hz, 1 H) 7.61 (d, J=8.85 Hz, 1 H) 7.66 (s, 1 H) 7.93 (d, J=1.83 Hz, 1 H).
ステップ2:
二酸化マンガン(32.5g、374mmol)を、(7−ブロモ−3−メトキシナフタレン−2−イル)メタノール(10g、37.3mmol)のDCM溶液(400mL)に加え、室温で7日間攪拌した。反応液を珪藻土[セライト(登録商標)]で濾過し、濃縮し、7−ブロモ−3−メトキシ−2−ナフトアルデヒドを黄色の固形物として得た(9.2g、2段階で93%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 4.02 (s, 3 H) 7.16 (s, 1 H) 7.55-7.65 (m, 2 H) 8.01 (s, 1 H) 8.24 (s, 1 H) 10.57 (s, 1 H).
ステップ3:
水素化ナトリウム(油中で60%分散)(5.55g、139mmol)を、メチルトリフェニルホスホニウム ブロミド(24.79g、69.4mmol)のTHF溶液(100mL)に0℃で加え、30分間攪拌した。7−ブロモ−3−メトキシ−2−ナフトアルデヒド(9.2g、34.7mmol)のTHF溶液(100mL)を加え、反応液を室温で終夜、加温した。反応液をエーテルで希釈し、珪藻土[セライト(登録商標)]で濾過した。濾液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(1〜5%EtOAcのヘキサン溶液)、6−ブロモ−2−メトキシ−3−ビニルナフタレンを白色の固形物として得た(3.2g、35%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 3.96 (s, 3 H) 5.40 (dd, J=10.99, 1.53 Hz, 1 H) 5.90 (dd, J=17.55, 1.37 Hz, 1 H) 7.07 (s, 1 H) 7.13 (dd, J=17.55, 11.44 Hz, 1 H) 7.47 (dd, J=8.70, 1.98 Hz, 1 H) 7.58 (d, J=8.85 Hz, 1 H) 7.79 (s, 1 H) 7.92 (d, J=1.83 Hz, 1 H).
中間体2の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
2,5−ジオキソピロリジン−1−イル 2−(トリメチルシリル)エチル カルボナート(2.5g、9.64mmol)を(2S,4R)−メチル 4−ヒドロキシピロリジン−2−カルボキシレート、HCl塩(2.10g、11.6mmol)およびトリエチルアミン(4.0mL、28.9mmol)のアセトニトリル溶液(20mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を水およびエーテルでクエンチした。有機層を1.0MのHCl(2x)、次いで食塩水で洗浄した。それを次いでMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製の(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを得た。それを次の工程でそのまま用いた。
ステップ2:
ジメチルスルホキシド(3.5mL、48.7mmol)のDCM溶液(100mL)に−78℃で、シュウ酸クロリド(2.3mL、24.3mmol)を滴下により加えた。生じた溶液を同一温度で30分間攪拌した。(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(3.2g、11.6mmol)のDCM溶液(10mL)を−78℃で加えた。生じたスラリーを−78℃で1時間攪拌し、ヒューニッヒ塩基(9.6mL、55.3mmol)を滴下により加えた。この溶液を室温で30分間攪拌し、次いでHCl(1M)および食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。生じた淡い褐色の油状物をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜33%EtOAcのヘキサン溶液)、(S)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを淡黄色の油状物として得た(2.4g、76%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d ppm 0.03 (s, 9 H) 0.81-1.05 (m, 2 H) 2.52-2.73 (m, 1 H) 2.99-3.25 (m, 1 H) 3.66 (s, 3 H) 3.68-3.79 (m, 1 H) 3.81-3.98 (m, 1 H) 4.05-4.22 (m, 2 H) 4.62-4.80 (m, 1 H).
中間体3の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
マグネシウム(0.443g、18.24mmol)を丸底フラスコ中、窒素下で終夜攪拌した。THF(4mL)をマグネシウムに加え、また1,2−ジブロモエタンを滴下して加えた。これを60℃に加熱し、10分後、同一温度で、6−ブロモ−2−メトキシ−3−ビニルナフタレン(中間体1)(3.2g、12.16mmol)のTHF溶液(20mL)を30分かけて加えた。添加後、反応液は淡い褐色に変わり、攪拌を70℃で2時間続けた。グリニャール溶液(20.8mL、10.40mmol)を、(S)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(中間体2)(2.3g、8.00mmol)のトルエン溶液(40mL)に0℃で加え、1時間攪拌し、次いで飽和NHCl溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出し、有機物を合わせて、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを白色の固形物として得た(1.41g、37%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.05 (s, 9 H) 0.95-1.09 (m, 2 H) 2.36-2.55 (m, 1 H) 2.67-2.83 (m, 1 H) 3.79-3.87 (m, 4 H) 3.90-4.04 (m, 4 H) 4.16-4.30 (m, 2 H) 4.49-4.68 (m, 1 H) 5.38 (dd, J=11.04, 1.51 Hz, 1 H) 5.89 (dd, J=17.82, 1.51 Hz, 1 H) 7.08 (s, 1 H) 7.14 (dd, J=17.69, 11.17 Hz, 1 H) 7.47 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 7.70 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 7.88 (s, 2 H).
ステップ2:
NaH(油中60%)(0.229g、5.72mmol)を、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(1.5g、3.18mmol)およびヨウ化メチル(0.36mL、5.72mmol)のDMF溶液(30mL)に0℃で加え、その温度で3時間攪拌した。反応液を次いで飽和NHCl溶液およびエーテルでクエンチした。エーテル層を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(1.1g、71%)。LCMS:保持時間=1.956分,[M+Na]+=508 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ3:
トリス(ジメチルアミノ)硫黄(トリメチルシリル)ジフルオリド(2.27g、8.24mmol)を、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(1g、2.06mmol)のDMF溶液(10mL)に0℃で加え、次いで室温で終夜、加温した。反応液を飽和NaHCO溶液に注ぎ、エーテルで、次いでDCMで抽出した。有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(520mg、74%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 2.49 (dd, J=13.43, 9.77 Hz, 1 H) 2.69 (d, J=13.43 Hz, 1 H) 2.81 (s, 3 H) 3.04 (d, J=11.90 Hz, 1 H) 3.53 (d, J=12.21 Hz, 1 H) 3.75 (s, 3 H) 3.89 (s, 3 H) 3.90-3.95 (m, 1 H) 5.31 (d, J=11.29 Hz, 1 H) 5.84 (d, J=17.70 Hz, 1 H) 7.04 (s, 1 H) 7.08 (dd, J=17.70, 10.99 Hz, 1 H) 7.35 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 7.59-7.68 (m, 2 H) 7.83 (s, 1 H) 7.94 (s, 1 H).
化合物1の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(120mg、0.316mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(90mg、0.264mmol)、(S)−2−((ブタ−3−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(66mg、0.290mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.14mL、0.791mmol)のDCM溶液(4mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((ブタ−3−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを無色の油状物として得た(94mg、0.17mmol、収率64.5%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.89-0.94 (m, 1 H) 0.95-0.99 (m, 1 H) 1.10-1.19 (m, 7 H) 1.28-1.34 (m, 1 H) 2.30-2.40 (m, 2 H) 2.52-2.62 (m, 1 H) 2.83-2.97 (m, 4 H) 3.74-3.79 (m, 3 H) 3.93-4.07 (m, 4 H) 4.15-4.25 (m, 2 H) 4.28-4.41 (m, 1 H) 4.75-4.85 (m, 1 H) 5.01-5.16 (m, 2 H) 5.35-5.47 (m, 2 H) 5.69-5.84 (m, 1 H) 5.86-5.94 (m, 1 H) 7.08-7.19 (m, 2 H) 7.38-7.44 (m, 1 H) 7.65-7.76 (m, 2 H) 7.86-7.96 (m, 1 H). LCMS:保持時間=2.11分, [M+H]+=553 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((ブタ−3−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(94mg、0.170mmol)のDCE溶液(50mL)を窒素で30分間スパージし、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(11mg、0.017mmol)を加え、反応を密封し、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、生成物を白色の固形物として得た(12mg、0.023mmol、収率13%)。
1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.08-1.21 (m, 9 H) 2.33-2.49 (m, 1 H) 2.53-2.65 (m, 1 H) 2.70 (dd, J=12.05, 7.78 Hz, 1 H) 3.06-3.19 (m, 3 H) 3.67-3.80 (m, 5 H) 3.93-4.02 (m, 4 H) 4.02-4.11 (m, 1 H) 4.73-4.88 (m, 1 H) 4.98-5.10 (m, 1 H) 5.60 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.78-5.93 (m, 1 H) 6.87-7.04 (m, 1H) 7.06-7.22 (m, 2 H) 7.48-7.56 (m, 1 H) 7.65-8.00 (m, 3 H). LCMS:保持時間=2.02分, [M+H]+=525 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ3:
2.0MのLiOH(0.04mL、0.076mmol)を、ステップ2の生成物(8mg、0.015mmol)のTHF(0.5mL)およびMeOH(0.5mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を飽和NHCl溶液およびエーテルでクエンチした。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た(5mg、64%)。それを次の工程で直接用いた。LCMS:保持時間=1.42分, [M+H]+=511 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ4:
HATU(4mg、10.8μmol)を、(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、pTSA塩(6mg、0.015mmol)、ステップ3の生成物(5mg、9.79μmol)およびヒューニッヒ塩基(5μL、0.029mmol)のジクロロメタン溶液(0.5mL)に加え、室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製し[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物1を白色の固形物として得た(4mg、55%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.95-1.05 (m, 2 H) 1.10 (br. s., 9 H) 1.26-1.47 (m, 3 H) 1.89-1.99 (m, 1 H) 1.99-2.05 (m, 1 H) 2.46-2.55 (m, 1 H) 2.57-2.68 (m, 2 H) 2.68-2.77 (m, 1 H) 2.82-2.97 (m, 1 H) 3.15 (s, 3 H) 3.60-3.69 (m, 1 H) 3.76 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 3.97 (s, 3 H) 4.02-4.12 (m, 1 H) 4.86 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.99-5.16 (m, 3 H) 5.20 (d, J=18.31 Hz, 1 H) 5.62-5.77 (m, 2 H) 5.77-5.91 (m, 1 H) 6.55 (br. s., 1 H) 6.90 (d, J=11.90 Hz, 1 H) 7.09 (s, 1 H) 7.51 (d, J=7.63 Hz, 1 H) 7.71-7.84 (m, 2 H) 8.07 (br. s., 1 H). LCMS:保持時間=1.64分,[M+Na]+=745 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物2の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
化合物1、ステップ2からの生成物(12mg、0.023mmol)および10%Pd/C(3mg、2.3μmol)のEtOAc溶液(2mL)を水素雰囲気下で終夜攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の固形物として得た(11mg、0.021mmol、収率91%)。LCMS:保持時間=2.02分, [M+H]+=527 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ2:
2.0Mの水酸化リチウム(0.052mL、0.104mmol)を、ステップ1の生成物(11mg、0.021mmol)のTHF(0.5mL)およびMeOH(0.5mL)溶液に加え、3時間攪拌した。反応液をエーテルおよび1.0MのHClで希釈した。有機層を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の固形物として得た(10mg、0.02mmol、収率93%)。LCMS:保持時間=1.69分, [M+H]+=513 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ3:
HATU(11.13mg、0.029mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(6.5mg、0.023mmol)、ステップ2の生成物(10mg、0.020mmol)およびヒューニッヒ塩基(10μL、0.059mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、HPLCにより精製した[Xbridge C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物2を白色の固形物として得た(2.7mg、3.65μmol、収率19%)。1H NMR (400 MHz, MeOD) d ppm 0.20-0.30 (m, 2 H) 0.41-0.57 (m, 2 H) 0.79-0.89 (m, 1 H) 0.91-1.03 (m, 3 H) 1.04-1.14 (m, 10 H) 1.15-1.22 (m, 2 H) 1.40-1.54 (m, 1 H) 1.70 (dd, J=7.91, 5.14 Hz, 1 H) 2.02-2.09 (m, 1 H) 2.09-2.24 (m, 2 H) 2.34-2.44 (m, 1 H) 2.44-2.52 (m, 1 H) 2.56-2.69 (m, 1 H) 2.87-2.98 (m, 2 H) 3.14-3.19 (m, 3 H) 3.78-3.90 (m, 3 H) 3.93 (s, 3 H) 4.72-4.80 (m, 2 H) 4.94-5.01 (m, 2 H) 7.17 (s, 1 H) 7.35 (d, J=1.76 Hz, 1 H) 7.47 (s, 1 H) 7.51 (dd, J=8.66, 1.88 Hz, 1 H) 7.81 (d, J=8.53 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=1.87分, [M-OMe]+=707 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
化合物3の製造
Figure 2012504126
化合物3を、化合物2のステップ3と同様の手順で製造したが、ただし(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、TsOH塩を用いた。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.00 (d, J=8.03 Hz, 2 H) 1.05-1.13 (m, 9 H) 1.26-1.34 (m, 2 H) 1.41 (dd, J=9.29, 5.52 Hz, 1 H) 1.93 (dd, J=8.16, 5.65 Hz, 1 H) 1.97-2.05 (m, 1 H) 2.60-2.69 (m, 2 H) 2.87 (td, J=8.41, 4.02 Hz, 1 H) 2.93-2.98 (m, 1 H) 3.15 (s, 3 H) 3.50 (s, 3 H) 3.74-3.82 (m, 2 H) 3.87 (dd, J=10.92, 7.15 Hz, 1 H) 3.94 (s, 3 H) 4.76-4.87 (m, 3 H) 5.12 (dd, J=10.42, 1.38 Hz, 1 H) 5.21 (d, J=17.07 Hz, 1 H) 5.73 (ddd, J=17.13, 10.23, 8.53 Hz, 1 H) 5.81 (d, J=10.04 Hz, 1 H) 6.86 (br. s, 1H) 7.05 (s, 1 H) 7.32 (d, J=1.51 Hz, 1 H) 7.49 (dd, J=8.53, 2.01 Hz, 1 H) 7.53 (s, 1 H) 7.76 (d, J=8.78 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=4.23分, [M-OMe]+=731 Phenomenex Luna C18、 50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。
化合物4の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(120mg、0.316mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(90mg、0.264mmol)、(S)−3,3−ジメチル−2−((ペンタ−4−エニルオキシ)カルボニルアミノ)ブタン酸(70.6mg、0.290mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.138mL、0.791mmol)のDCM溶液(4mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−3,3−ジメチル−2−((ペンタ−4−エニルオキシ)カルボニルアミノ)ブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを無色の油状物として得た(95mg、0.168mmol、収率63.6%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.88-1.02 (m, 2 H) 1.10-1.18 (m, 7 H) 1.26-1.35 (m, 1 H) 1.63-1.83 (m, 1 H) 2.05-2.19 (m, 2 H) 2.53-2.63 (m, 1 H) 2.83-2.99 (m, 4 H) 3.73-3.81 (m, 3 H) 3.94-4.04 (m, 1 H) 3.97 (s, 3 H) 4.04-4.12 (m, 1 H) 4.15-4.26 (m, 2 H) 4.38 (d, J=9.79 Hz, 1 H) 4.74-4.88 (m, 1 H) 4.92-5.07 (m, 2 H) 5.35-5.47 (m, 2 H) 5.71-5.86 (m, J=17.22, 10.32, 6.68, 6.68 Hz, 1 H) 5.87-5.98 (m, 1 H) 7.08-7.21 (m, 2 H) 7.38-7.46 (m, 1 H) 7.64-7.80 (m, 2 H) 7.94 (s, 1 H). LCMS:保持時間=2.15分, [M+H]+=567 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−3,3−ジメチル−2−((ペンタ−4−エニルオキシ)カルボニルアミノ)ブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(95mg、0.168mmol)のDCE溶液(50mL)を窒素で30分間スパージし、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(10.5mg、0.017mmol)を加え、反応を密封し、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を白色の固形物として得た(46mg、0,085mmol、収率51%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.09-1.18 (m, 9 H) 2.06-2.19 (m, 1 H) 2.35-2.47 (m, 1 H) 2.64-2.82 (m, 2 H) 3.02-3.15 (m, 3 H) 3.69-3.78 (m, 5 H) 3.95 (d, J=1.25 Hz, 3 H) 3.96-4.09 (m, 2 H) 4.72-4.87 (m, 2 H) 4.99-5.10 (m, 1 H) 5.61 (dd, J=9.79, 2.76 Hz, 1 H) 5.67-5.86 (m, 1 H) 6.66-6.89 (m, 1H) 7.09 (d, J=9.03 Hz, 1 H) 7.41-7.56 (m, 2 H) 7.65-8.00 (m, 3 H). LCMS:保持時間=2.04分, [M+H]+=539 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ3:
2.0MのLiOH(0.09mL、0.186mmol)を、ステップ2の生成物(20mg、0.037mmol)のTHF(0.5mL)およびMeOH(0.5mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を飽和NHCl溶液およびエーテルでクエンチした。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た(17mg、87%)。それを次の工程で直接用いた。LCMS:保持時間=1.42分,[M+Na]+=547 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ4:
HATU(14mg、0.036mmol)を、(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、pTSA塩(20mg、0.049mmol)、ステップ3の生成物(17mg、0.032mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.017mL、0.097mmol)のジクロロメタン溶液(0.5mL)に加え、室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製し[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物4を白色の固形物として得た(12mg、49%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.94-1.04 (m, 2 H) 1.09 (s, 9 H) 1.21-1.36 (m, 2 H) 1.41-1.49 (m, 1 H) 1.86-1.98 (m, 2 H) 1.98-2.13 (m, 2 H) 2.17 (dd, J=12.97, 5.65 Hz, 1 H) 2.48-2.57 (m, 1 H) 2.62 (t, J=11.60 Hz, 1 H) 2.69-2.81 (m, 1 H) 2.82-2.94 (m, 1 H) 3.06 (s, 3 H) 3.67-3.74 (m, 1 H) 3.77 (d, J=10.68 Hz, 1 H) 3.86-3.94 (m, 1 H) 3.96 (s, 3 H) 4.68-4.83 (m, 2 H) 4.96 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 5.10 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.19 (d, J=16.79 Hz, 1 H) 5.65-5.82 (m, 3 H) 6.56 (br. s., 1 H) 6.69 (d, J=11.90 Hz, 1 H) 7.11 (s, 1 H) 7.42-7.56 (m, 2 H) 7.73 (s, 1 H) 7.77 (d, J=8.24 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=1.66分, [M+Na]+=759 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物5の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
化合物4、ステップ2からの生成物(46mg、0.085mmol)および10%Pd/C(9mg、8.54μmol)の酢酸エチル溶液(5mL)を水素雰囲気下で終夜攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の固形物として得た(40mg、0,074mmol、収率87%)。
LCMS:保持時間=2.04分, [M+H]+=541 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ2:
2.0Mの水酸化リチウム(0.18mL、0.36mmol)を、ステップ1の生成物(40mg、0.074mmol)のTHF(1mL)およびMeOH(1mL)溶液に加え、3時間攪拌した。反応液をエーテルおよび1.0MのHClで希釈した。有機層を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の固形物として得た(38mg、0,072mmol、収率98%)。LCMS:保持時間=1.80分, [M+H]+=527 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ3:
HATU(20mg、0.054mmol)を、(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、TsOH塩(17mg、0.043mmol)、ステップ2の生成物(19mg、0.036mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.019mL、0.108mmol)のジクロロメタン溶液(1.5mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、HPLCにより精製した[Xbridge C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物5を白色の固形物として得た(4.3mg、5.82μmol、収率16%)。1H NMR (400 MHz, MeOD) d ppm 0.99-1.05 (m, 2 H) 1.10 (s, 9 H) 1.16-1.23 (m, 2 H) 1.23-1.32 (m, 1 H) 1.38 (dd, J=9.41, 5.40 Hz, 1 H) 1.70 (br. s., 1 H) 1.75 (d, J=9.54 Hz, 2 H) 1.84 (dd, J=8.16, 5.40 Hz, 1 H) 1.88-1.99 (m, 1 H) 2.13 (q, J=8.87 Hz, 1 H) 2.15-2.23 (m, 1 H) 2.39 (t, J=11.80 Hz, 1 H) 2.66 (dd, J=11.80, 6.78 Hz, 1 H) 2.78-2.87 (m, 2 H) 2.87-2.94 (m, 1 H) 3.07-3.12 (m, 3 H) 3.67-3.79 (m, 2 H) 3.80-3.89 (m, 1 H) 3.94 (s, 3 H) 4.98 (t, J=10.67 Hz, 1 H) 5.04-5.18 (m, 2 H) 5.23 (d, J=17.07 Hz, 1 H) 5.64-5.79 (m, 1 H) 7.20 (s, 1 H) 7.53 (dd, J=8.66, 1.38 Hz, 1 H) 7.58 (d, J=5.52 Hz, 2 H) 7.84 (d, J=8.53 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=1.93分, [M-OMe]+=707 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
化合物6
Figure 2012504126
化合物6を、化合物5のステップ3と同様の手順で製造したが、ただし(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩を用いた。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.11-0.29 (m, 2 H) 0.45-0.59 (m, 2 H) 0.78-0.89 (m, 1 H) 0.93 (q, J=8.44 Hz, 1 H) 0.97-1.05 (m, 2 H) 1.08 (s, 9 H) 1.17-1.25 (m, 2 H) 1.30-1.41 (m, 2 H) 1.62-1.72 (m, 2 H) 1.73-1.84 (m, 2 H) 1.84-1.98 (m, 1 H) 2.13-2.31 (m, 1 H) 2.50-2.59 (m, 1 H) 2.62 (t, J=11.44 Hz, 1 H) 2.76-2.88 (m, 2 H) 2.88-2.97 (m, 1 H) 3.06 (s, 3 H) 3.60-3.69 (m, 1 H) 3.74 (d, J=10.68 Hz, 1 H) 3.83 (ddd, J=11.06, 3.59, 3.36 Hz, 1 H) 3.94 (s, 3 H) 4.77 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.94 (d, J=10.68 Hz, 1 H) 5.02 (t, J=10.53 Hz, 1 H) 5.62 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 6.42 (br. s., 1 H) 7.05 (s, 1 H) 7.42-7.52 (m, 2 H) 7.56 (s, 1 H) 7.76 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 9.91 (br. s., 1 H). LCMS:保持時間=1.74分,[M+Na]+=775 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物7の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(66mg、0.176mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(50mg、0.146mmol)、(S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(56mg、0.22mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.077mL、0.439mmol)のDCM溶液(2mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(49mg、58%)。LCMS:保持時間=1.90分,[M+Na]+=603 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(49mg、0.084mmol)のDCE溶液(20mL)を窒素で30分間分散させ、次いでホベイダ−グラブス触媒(5mg、8.4μmol)を加え、反応を密封し、80℃で3時間加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜60%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を白色の泡沫状物として得た(34mg、73%)。LCMS:保持時間=1.73分, [M+H]+=553 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ3:
2.0MのLiOH(0.15mL、0.31mmol)を、ステップ2の生成物(34mg、0.062mmol)のTHF(1mL)およびMeOH(1mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を飽和NHCl溶液およびエーテルでクエンチした。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た(30mg、91%)。それを次の工程で直接用いた。LCMS:保持時間=1.53分, [M+H]+=539 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ4:
HATU(23mg、0.061mmol)を、(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、pTSA塩(34mg、0.084mmol)、ステップ3の生成物(30mg、0.056mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.029mL、0.167mmol)のジクロロメタン溶液(0.5mL)に加え、室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製し[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物7を白色の固形物として得た(21mg、50%)。LCMS:保持時間=1.73分,[M+Na]+=773 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物8の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(267mg、0.703mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(200mg、0.586mmol)、(S)−2−((2,2−ジメチルペンタ−4−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(238mg、0.879mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.31mL、1.76mmol)のDCM溶液(8mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((2,2−ジメチルペンタ−4−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(242mg、70%)。LCMS:保持時間=1.98分,[M+Na]+=617 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((2,2−ジメチルペンタ−4−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(242mg、0.407mmol)のDCE溶液(100mL)を窒素で30分間分散させ、次いでホベイダ−グラブス触媒(26mg、0.041mmol)を加え、反応を密封し、80℃で4日間加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜60%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を淡い色の泡沫物(65mg、28%)として得た。LCMS:保持時間=1.83分, [M+H]+=567 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ3:
2.0MのLiOH(0.29mL、0.57mmol)を、ステップ2の生成物(65mg、0.115mmol)のTHF(1mL)およびMeOH(1mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を飽和NHCl溶液およびエーテルでクエンチした。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た(62mg、98%)。それを次の工程で直接用いた。LCMS:保持時間=1.61分, [M+H]+=553 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ4:
HATU(9mg、0.024mmol)を、(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、pTSA塩(13mg、0.033mmol)、ステップ3の生成物(12mg、0.022mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.011mL、0.065mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製し[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物8を白色の固形物として得た(6mg、35%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.96-1.02 (m, 2 H) 1.04 (s, 6 H) 1.11 (s, 9 H) 1.28-1.37 (m, 2 H) 1.46 (dd, J=9.16, 5.49 Hz, 1 H) 1.91-1.97 (m, 1 H) 1.99-2.05 (m, 1 H) 2.32-2.40 (m, 1 H) 2.54 (dd, J=11.29, 7.02 Hz, 1 H) 2.58-2.68 (m, 2 H) 2.81-2.93 (m, 1 H) 3.10 (s, 3 H) 3.41 (d, J=10.68 Hz, 1 H) 3.73 (dd, J=11.29, 7.02 Hz, 1 H) 3.77 (d, J=10.68 Hz, 1 H) 3.96 (s, 3 H) 4.70 (d, J=10.68 Hz, 1 H) 4.81 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 4.90 (d, J=10.68 Hz, 1 H) 5.12 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 5.21 (d, J=17.40 Hz, 1 H) 5.70 (d, J=10.99 Hz, 1 H) 5.72-5.80 (m, 1 H) 5.94 (ddd, J=12.13, 7.71, 5.80 Hz, 1 H) 6.59 (br. s., 1 H) 6.79 (d, J=12.21 Hz, 1 H) 7.09 (s, 1 H) 7.37 (s, 1 H) 7.50 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.76 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 7.81 (s, 1 H). LCMS:保持時間=1.78分,[M+Na]+=787 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物9の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
実施例8、ステップ3の生成物(50mg、0.090mmol)のEtOAc溶液(2mL)を、H−cubeによるPd/Cカートリッジに適用した(流速=1mL/分;完全H飽和;気圧=1bar)。溶離物を濃縮して、粗生成物を白色の泡沫物として得た(45mg、90%)。それを次の工程で直接用いた。LCMS:保持時間=1.70分, [M+H]+=555 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ2:
HATU(11mg、0.030mmol)を、(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、pTSA塩(16mg、0.041mmol)、ステップ1の生成物(15mg、0.027mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.014mL、0.081mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製し[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物9を白色の固形物として得た(2mg、10%)。 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.87-0.95 (m, 1 H) 0.94 (s, 3 H) 1.00 (s, 3 H) 1.00-1.05 (m, 2 H) 1.11 (s, 9 H) 1.27-1.37 (m, 2 H) 1.47 (dd, J=9.31, 5.65 Hz, 1 H) 1.75-1.92 (m, 2 H) 1.93-1.99 (m, 1 H) 1.99-2.09 (m, 2 H) 2.56-2.76 (m, 3 H) 2.88-2.92 (m, 2 H) 3.04 (s, 3 H) 3.28 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 3.70 (dd, J=11.14, 7.17 Hz, 1 H) 3.74 (d, J=10.99 Hz, 1 H) 3.95 (s, 3 H) 4.82 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.88-4.99 (m, 2 H) 5.12 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.22 (d, J=16.79 Hz, 1 H) 5.65 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 5.70-5.82 (m, 1 H) 6.53 (br. s., 1 H) 7.06 (s, 1 H) 7.43 (s, 1 H) 7.47 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.52 (s, 1 H) 7.77 (d, J=8.55 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=1.86分,[M+Na]+=789 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物10の製造
Figure 2012504126
HATU(11mg、0.030mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(11mg、0.041mmol)、実施例9、ステップ1の生成物(15mg、0.027mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.014mL、0.081mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製し[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物10を白色の固形物として得た(9mg、42%)。 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.16-0.30 (m, 2 H) 0.43-0.60 (m, 2 H) 0.74-0.85 (m, 1 H) 0.86-0.92 (m, 1 H) 0.92-0.97 (m, 4 H) 0.97-1.05 (m, 5 H) 1.09 (s, 9 H) 1.22 (dd, J=9.46, 5.49 Hz, 1 H) 1.29-1.41 (m, 2 H) 1.71-1.91 (m, 3 H) 1.96-2.16 (m, 1 H) 2.56-2.76 (m, 3 H) 2.82-2.96 (m, 2 H) 3.03 (s, 3 H) 3.27 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 3.72 (dt, J=10.61, 3.40 Hz, 2 H) 3.94 (s, 3 H) 4.81 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.86-5.00 (m, 2 H) 5.66 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 6.57 (br. s., 1 H) 7.05 (s, 1 H) 7.41 (s, 1 H) 7.46 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.51 (s, 1 H) 7.76 (d, J=8.55 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=1.88分,[M+Na]+=803 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物11の製造
Figure 2012504126
HATU(11mg、0.030mmol)を、(1R,2R)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−(ジフルオロメチル)シクロプロパンカルボキサミド、HCl塩(12mg、0.041mmol)、実施例9、ステップ1の生成物(15mg、0.027mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.014mL、0.081mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製し[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物11を白色の固形物として得た(13mg、61%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.84-1.03 (m, 9 H) 1.11 (s, 9 H) 1.21-1.35 (m, 2 H) 1.51-1.63 (m, 1 H) 1.75-1.94 (m, 3 H) 2.01-2.13 (m, 2 H) 2.43-2.63 (m, 2 H) 2.72 (dd, J=17.85, 12.05 Hz, 1 H) 2.83 (br. s., 1 H) 2.85-2.93 (m, 1 H) 3.04 (s, 3 H) 3.28 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 3.64 (dd, J=10.53, 7.17 Hz, 1 H) 3.75 (d, J=10.68 Hz, 1 H) 3.93 (s, 3 H) 4.82 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.95 (t, J=11.14 Hz, 2 H) 5.69 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 5.91 (td, J=55.54, 7.02 Hz, 1 H) 6.62 (br. s., 1 H) 7.05 (s, 1 H) 7.40-7.48 (m, 2 H) 7.53 (s, 1 H) 7.76 (d, J=8.85 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=1.86分,[M+Na]+=813 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物12の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
実施例7、ステップ2の生成物(217mg、0.39mmol)のEtOAc溶液(8mL)を、H−cubeのPd/Cカートリッジに通した(流速=1mL/分;完全H飽和;気圧=1bar)。溶離物を濃縮して、粗生成物を白色の泡沫物として得た(200mg、92%)。それを次の工程で直接用いた。LCMS:保持時間=1.83分, [M-OMe]+=523 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ2:
2.0MのLiOH(0.90mL、1.80mmol)を、ステップ1の生成物(200mg、0.36mmol)のTHF(3mL)およびMeOH(3mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を1.0MのHCl溶液およびエーテルでクエンチした。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た。粗製物質をprep.HPLCで精製し[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(0.1%TFAを用いる)]、生成物を白色の固形物として得た(120mg、63%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.11 (s, 9 H) 1.19-1.28 (m, 1 H) 1.33-1.51 (m, 2 H) 1.57-1.76 (m, 3 H) 1.76-1.91 (m, 2 H) 2.52 (t, J=11.75 Hz, 1 H) 2.56-2.65 (m, 1 H) 2.68-2.80 (m, 1 H) 2.88 (ddd, J=14.57, 6.64, 3.81 Hz, 1 H) 3.16 (s, 3 H) 3.85-4.01 (m, 5 H) 4.16 (dd, J=11.29, 7.32 Hz, 1 H) 4.21-4.33 (m, 1 H) 4.69 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.96 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 6.16 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 7.09 (s, 1 H) 7.43 (s, 1 H) 7.48 (s, 1 H) 7.51 (dd, J=8.55, 1.53 Hz, 1 H) 7.77 (d, J=8.55 Hz, 1 H).
ステップ3:
HATU(62mg、0.163mmol)を、(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、pTSA(89mg、0.222mmol)、ステップ3の生成物(80mg、0.148mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.078mL、0.444mmol)のDCM溶液(5mL)に加え、室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製した[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、凍結乾燥し、化合物12をふわふわした白色の固形物として得た(73mg、65%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.95-1.06 (m, 2 H) 1.13 (s, 9 H) 1.22-1.51 (m, 6 H) 1.65-1.78 (m, 3 H) 1.79-1.89 (m, 2 H) 1.94 (dd, J=8.24, 5.49 Hz, 1 H) 2.02 (q, J=8.85 Hz, 1 H) 2.33 (dd, J=11.90, 6.10 Hz, 1 H) 2.59 (t, J=11.75 Hz, 1 H) 2.69-2.81 (m, 1 H) 2.81-2.94 (m, 2 H) 3.15 (s, 3 H) 3.77 (dd, J=11.44, 6.26 Hz, 1 H) 3.89-3.96 (m, 2 H) 3.94 (s, 3 H) 4.35 (ddd, J=10.22, 7.32, 7.17 Hz, 1 H) 4.61 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.96 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.10 (dd, J=10.38, 1.22 Hz, 1 H) 5.18 (dd, J=16.94, 1.07 Hz, 1 H) 5.60 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.79 (ddd, J=17.01, 10.15, 8.85 Hz, 1 H) 6.41 (br. s., 1 H) 7.08 (s, 1 H) 7.49 (s, 2 H) 7.52 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.77 (d, J=8.85 Hz, 1 H) 9.96 (br. s., 1 H). LCMS:保持時間=1.79分,[M+Na]+=775 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物13の製造
Figure 2012504126
HATU(31mg、0.081mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(31mg、0.111mmol)、実施例12ステップ2の生成物(40mg、0.074mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.039mL、0.222mmol)のDCM溶液(2mL)に加え、室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製した[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、凍結乾燥し、化合物13をふわふわした白色の固形物として得た(29mg、51%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.13-0.31 (m, 2 H) 0.47-0.59 (m, 2 H) 0.87 (td, J=8.32, 4.12 Hz, 1 H) 0.90-0.98 (m, 1 H) 0.98-1.06 (m, 2 H) 1.12 (s, 9 H) 1.26 (dd, J=9.61, 5.65 Hz, 2 H) 1.32-1.52 (m, 4 H) 1.62-1.76 (m, 3 H) 1.78-1.93 (m, 3 H) 2.32 (dd, J=11.90, 6.71 Hz, 1 H) 2.59 (t, J=11.60 Hz, 1 H) 2.71-2.81 (m, 1 H) 2.81-2.90 (m, 1 H) 2.90-2.98 (m, 1 H) 3.15 (s, 3 H) 3.76 (dd, J=11.44, 6.26 Hz, 1 H) 3.87-3.95 (m, 2 H) 3.94 (s, 3 H) 4.24-4.39 (m, 1 H) 4.60 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.94 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 5.54 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 6.27 (br. s., 1 H) 7.08 (s, 1 H) 7.44-7.48 (m, 2 H) 7.51 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.76 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 9.95 (br. s., 1 H). LCMS:保持時間=1.83分,[M+Na]+=789 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物14の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(88mg、0.232mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(中間体3、66mg、0.193mmol)、(S)−2−((2,2−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(83mg、0.290mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.10mL、0.58mmol)のDCM溶液(5mL)に加え、室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((2,2−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを無色の 油状物として得た(100mg、85%)。LCMS:保持時間=2.01分,[M+Na]+=631 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((2,2−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(100mg、0.164mmol)のDCE溶液(50mL)を窒素で30分間分散させ、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(10mg、0.016mmol)を加え、反応を密封し、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜50%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を白色の泡沫状物として得た(71mg、74%)。LCMS:保持時間=1.89分, [M+H]+=581 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ3:
Pd/C(13mg、0.012mmol)を、ステップ2の生成物(71mg、0.122mmol)のEtOAc溶液(3mL)に加え、水素雰囲気下、室温で終夜攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、生成物を白色の泡沫状物として得た(71mg、100%)。LCMS:保持時間=2.29分, [M+H]+=583 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;5mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ4:
2.0MのLiOH(0.31mL、0.62mmol)を、ステップ3の生成物(71mg、0.122mmol)のTHF(1mL)およびMeOH(1mL)溶液に加え、室温で4時間攪拌した。反応液を1.0MのHCl溶液およびエーテルでクエンチした。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た(60mg、87%)。それを次の工程で直接用いた。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.75 (s, 3 H) 0.96 (s, 3 H) 1.04 (s, 9 H) 1.09-1.19 (m, 2 H) 1.23-1.34 (m, 1 H) 1.55-1.66 (m, 1 H) 1.68-1.75 (m, 1 H) 2.34-2.40 (m, 2 H) 2.60-2.71 (m, 1 H) 2.76-2.86 (m, 1 H) 3.11 (s, 3 H) 3.47 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 3.82 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 3.85 (s, 3 H) 3.93 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 4.03 (dd, J=10.83, 7.78 Hz, 1 H) 4.61 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 4.77 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 5.78 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 6.99 (s, 1 H) 7.17 (d, J=1.22 Hz, 1 H) 7.27 (s, 1 H) 7.44 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.67 (d, 1 H). LCMS:保持時間=2.23分, [M+H]+=569 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;5mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ5:
HATU(22mg、0.058mmol)を、(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、pTSA塩(32mg、0.079mmol)、ステップ4の生成物(30mg、0.053mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.028mL、0.158mmol)のDCM溶液(2mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製した[X−bridge C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物14を白色の固形物として得た(9mg、21%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.84 (s, 3 H) 1.04 (s, 3 H) 1.00-1.13 (m, 3 H) 1.14 (s, 9 H) 1.19-1.28 (m, 1 H) 1.28-1.45 (m, 3 H) 1.47 (dd, J=9.46, 5.49 Hz, 1 H) 1.65-1.76 (m, 1 H) 1.78-1.90 (m, 2 H) 1.93-1.98 (m, 1 H) 1.98-2.07 (m, 1 H) 2.25 (dd, J=11.75, 6.26 Hz, 1 H) 2.57 (t, J=11.75 Hz, 1 H) 2.70-2.80 (m, 1 H) 2.81-2.97 (m, 2 H) 3.20 (s, 3 H) 3.54 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 3.77 (dd, J=11.60, 6.10 Hz, 1 H) 3.94 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 3.94 (s, 3 H) 4.07 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 4.67 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 4.90 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.11 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 5.20 (dd, J=17.09, 0.92 Hz, 1 H) 5.62 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 5.80 (ddd, J=17.17, 10.30, 8.55 Hz, 1 H) 6.35 (br. s., 1 H) 7.08 (s, 1 H) 7.28 (d, J=1.22 Hz, 1 H) 7.34 (s, 1 H) 7.53 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.77 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 9.85 (br. s., 1 H). LCMS:保持時間=1.93分,[M+Na]+=803 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物15の製造
Figure 2012504126
HATU(22mg、0.058mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(22mg、0.079mmol)、実施例14ステップ4の生成物(30mg、0.053mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.028mL、0.158mmol)のDCM溶液(2mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製した[X−bridge C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物15を白色の固形物として得た(14mg、33%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.15-0.29 (m, 2 H) 0.45-0.60 (m, 2 H) 0.83 (s, 3 H) 0.85-0.89 (m, 1 H) 0.91-0.97 (m, 1 H) 1.01-1.05 (m, 5 H) 1.07-1.11 (m, 1 H) 1.13 (s, 9 H) 1.15-1.18 (m, 1 H) 1.20-1.29 (m, 2 H) 1.34-1.46 (m, 3 H) 1.65-1.74 (m, 1 H) 1.77-1.89 (m, 3 H) 2.23 (dd, J=11.75, 6.26 Hz, 1 H) 2.57 (t, J=11.75 Hz, 1 H) 2.69-2.79 (m, 1 H) 2.81-2.91 (m, 1 H) 2.91-3.00 (m, 1 H) 3.19 (s, 3 H) 3.54 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 3.78 (dd, J=11.29, 6.10 Hz, 1 H) 3.94 (s, 3 H) 3.91-3.95 (m, 1 H) 4.06 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 4.66 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 4.88 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.60 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 6.28 (br. s., 1 H) 7.07 (s, 1 H) 7.26 (d, J=1.53 Hz, 1 H) 7.33 (s, 1 H) 7.52 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.76 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 9.85 (br. s., 1 H). LCMS:保持時間=1.94分,[M+Na]+=817 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物16の製造
Figure 2012504126
化合物9(10mg、0.013mmol)のMeOH溶液(2mL)を、H−cubeのPd/Cカートリッジに通した(流速=1mL/分;完全H飽和;気圧=1bar)。溶離物を濃縮して、粗物質を得て、それをprep.HPLCで精製した[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、次いで凍結乾燥し、化合物12を白色の固形物として得た(2.5mg、25%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.84 (s, 3 H) 0.90 (t, J=7.32 Hz, 3 H) 1.01-1.06 (m, 5 H) 1.07-1.12 (m, 1 H) 1.15 (s, 9 H) 1.21-1.27 (m, 3 H) 1.30-1.37 (m, 2 H) 1.38-1.46 (m, 2 H) 1.51-1.65 (m, 2 H) 1.67-1.74 (m, 2 H) 1.79-1.89 (m, 2 H) 2.23 (dd, J=12.36, 6.56 Hz, 1 H) 2.57 (t, J=11.75 Hz, 1 H) 2.72-2.80 (m, 1 H) 2.81-2.90 (m, 1 H) 2.91-2.99 (m, 1 H) 3.20 (s, 3 H) 3.54 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 3.77 (dd, J=11.60, 6.41 Hz, 1 H) 3.94 (s, 3 H) 3.94 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.07 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 4.68 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.89 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 5.62 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 6.27 (br. s., 1 H) 7.07 (s, 1 H) 7.28 (d, J=1.83 Hz, 1 H) 7.34 (s, 1 H) 7.52 (dd, J=8.70, 1.98 Hz, 1 H) 7.76 (d, J=8.55 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=1.94分,[M+Na]+=805 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物17の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(88mg、0.232mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(中間体3、66mg、0.193mmol)、(S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(83mg、0.290mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.10mL、0.58mmol)のDCM溶液(5mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを無色の油状物として得た(95mg、81%)。LCMS:保持時間=2.01分,[M+Na]+=631 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(95mg、0.156mmol)のDCE溶液(50mL)を窒素で30分間分散させ、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(10mg、0.016mmol)を加え、反応を密封し、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜50%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を無色の油状物として得た(76mg、84%)。LCMS:保持時間=1.93分, [M+H]+=581 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ3:
Pd/C(14mg、0.013mmol)を、ステップ2の生成物(76mg、0.131mmol)のEtOAc溶液(5mL)に加え、水素雰囲気下、室温で4時間攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、生成物を白色の泡沫状物として得た(72mg、94%)。LCMS:保持時間=2.00分,[M+Na]+=605 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.90 (s, 3 H) 0.94 (s, 3 H) 1.13 (s, 9 H) 1.27-1.31 (m, 1 H) 1.44 (td, J=13.43, 3.66 Hz, 1 H) 1.70 (t, J=8.39 Hz, 2 H) 1.73-1.81 (m, 1 H) 1.82-1.94 (m, 1 H) 2.43 (t, J=11.60 Hz, 1 H) 2.62 (dd, J=11.75, 7.17 Hz, 1 H) 2.71 (ddd, J=16.71, 8.47, 4.12 Hz, 1 H) 2.84-2.94 (m, 1 H) 3.10 (s, 3 H) 3.71 (s, 3 H) 3.85 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 3.93 (s, 3 H) 3.94-4.01 (m, 1 H) 4.10-4.15 (m, 1 H) 4.27-4.35 (m, 1 H) 4.53 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.97 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.40 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 7.07 (s, 1 H) 7.51 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.67 (d, J=1.22 Hz, 1 H) 7.70 (s, 1 H) 7.76 (d, J=8.55 Hz, 1 H).
ステップ4:
2.0MのLiOH(0.31mL、0.62mmol)を、ステップ3の生成物(72mg、0.124mmol)のTHF(1mL)およびMeOH(1mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を1.0MのHCl溶液およびエーテルでクエンチした。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た(70mg、100%)。それを次の工程で直接用いた。LCMS:保持時間=1.79分,[M+Na]+=591 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ5:
HATU(6.7mg、0.018mmol)を、(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、pTSA塩(7.8mg、0.019mmol)、ステップ4の生成物(10mg、0.018mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.009mL、0.053mmol)のDCM溶液(1mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製した[X−bridge C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物17を白色の固形物として得た(4mg、29%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.92 (s, 3 H) 0.97 (s, 3 H) 0.99-1.06 (m, 2 H) 1.13 (s, 9 H) 1.23-1.41 (m, 6 H) 1.45-1.50 (m, 2 H) 1.71-1.78 (m, 2 H) 1.93-2.06 (m, 2 H) 2.39 (dd, J=12.05, 6.27 Hz, 1 H) 2.62 (t, J=11.42 Hz, 1 H) 2.69-2.78 (m, 1 H) 2.84-2.95 (m, 2 H) 3.14 (s, 3 H) 3.75-3.82 (m, 1 H) 3.89 (d, J=9.79 Hz, 1 H) 3.95 (s, 3 H) 3.97-4.04 (m, 1 H) 4.31-4.42 (m, 1 H) 4.53 (d, J=10.04 Hz, 1 H) 5.03 (d, J=10.04 Hz, 1 H) 5.10 (dd, J=10.54, 1.00 Hz, 1 H) 5.19 (d, J=16.06 Hz, 1 H) 5.43 (d, J=10.54 Hz, 1 H) 5.80 (ddd, J=17.19, 10.29, 8.41 Hz, 1 H) 6.32 (br. s., 1 H) 7.09 (s, 1 H) 7.52 (dd, J=8.53, 1.51 Hz, 1 H) 7.69 (s, 2 H) 7.78 (d, J=8.53 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=1.96分, [M+Na]+ = 803 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物18の製造
Figure 2012504126
HATU(6.7mg、0.018mmol)を、(1R,2R)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−(ジフルオロメチル)シクロプロパンカルボキサミド、HCl(5.6mg、0.019mmol)、実施例17ステップ4の生成物(10mg、0.018mmol)およびヒューニッヒ塩基(9.2μL、0.053mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製した[X−bridge C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物18を白色の固形物として得た(11mg、77%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.94 (s, 3 H) 0.98 (s, 3 H) 1.01-1.07 (m, 2 H) 1.14 (s, 9 H) 1.23-1.40 (m, 3 H) 1.46-1.67 (m, 4 H) 1.73-1.85 (m, 4 H) 1.87-1.98 (m, 1 H) 2.11 (t, J=7.28 Hz, 1 H) 2.36 (dd, J=11.92, 5.65 Hz, 1 H) 2.57 (t, J=11.80 Hz, 1 H) 2.66-2.77 (m, 1 H) 2.85-2.98 (m, 1 H) 3.13 (s, 3 H) 3.71 (dd, J=11.42, 6.40 Hz, 1 H) 3.89 (d, J=10.04 Hz, 1 H) 3.95 (s, 3 H) 3.99-4.09 (m, 1 H) 4.37-4.49 (m, 1 H) 4.56 (d, J=10.04 Hz, 1 H) 5.06 (d, J=10.04 Hz, 1 H) 5.47 (d, J=9.79 Hz, 1 H) 5.97 (td, J=55.71, 7.03 Hz, 1 H) 6.29 (br. s., 1 H) 7.08 (s, 1 H) 7.50 (dd, J=8.78, 1.76 Hz, 1 H) 7.71 (br. s., 1 H) 7.72 (br. s., 1 H) 7.78 (d, J=8.78 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=1.96分,[M+Na]+=826 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物19の製造
Figure 2012504126
HATU(33.4mg、0.088mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、TFA塩(34.7mg、0.097mmol)、実施例17ステップ4の生成物(50mg、0.088mmol)およびヒューニッヒ塩基(46μL、0.264mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製した[X−bridge C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物19を白色の固形物として得た(22mg、31%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.14-0.28 (m, 2 H) 0.47-0.60 (m, 2 H) 0.82-0.90 (m, 1 H) 0.92 (s, 3 H) 0.97 (s, 3 H) 1.00-1.07 (m, 2 H) 1.12 (s, 9 H) 1.15-1.19 (m, 1 H) 1.22-1.32 (m, 3 H) 1.34-1.41 (m, 2 H) 1.44-1.51 (m, 1 H) 1.68-1.93 (m, 5 H) 2.38 (dd, J=12.55, 6.78 Hz, 1 H) 2.63 (t, J=11.67 Hz, 1 H) 2.68-2.78 (m, 1 H) 2.85-2.99 (m, 2 H) 3.13 (s, 3 H) 3.78 (dd, J=11.29, 6.53 Hz, 1 H) 3.87 (d, J=10.29 Hz, 1 H) 3.95 (s, 3 H) 3.96-4.03 (m, 1 H) 4.28-4.39 (m, 1 H) 4.51 (d, J=10.04 Hz, 1 H) 5.00 (d, J=10.29 Hz, 1 H) 5.40 (d, J=9.79 Hz, 1 H) 6.25 (s, 1 H) 7.08 (s, 1 H) 7.51 (dd, J=8.53, 1.76 Hz, 1 H) 7.68 (s, 2 H) 7.77 (d, J=8.53 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=1.98分,[M+Na]+=816 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物20の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(67mg、0.176mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(50mg、0.146mmol)、(S)−2−((ヘプタ−6−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(44mg、0.161mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.077mL、0.439mmol)のDCM溶液(3mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((ヘプタ−6−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを白色の固形物として得た(50mg、0.084mmol、収率57%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.88-0.95 (m, 1 H) 0.95-1.01 (m, 1 H) 1.10-1.21 (m, 7 H) 1.29-1.50 (m, 5 H) 1.52-1.65 (m, 2 H) 2.00-2.12 (m, 1 H) 2.53-2.62 (m, 1 H) 2.83-2.98 (m, 4 H) 3.73-3.82 (m, 3 H) 3.92-4.01 (m, 4 H) 4.02-4.11 (m, 1 H) 4.15-4.26 (m, 2 H) 4.39 (d, J=9.79 Hz, 1 H) 4.74-4.84 (m, 1 H) 4.89-5.05 (m, 2 H) 5.34-5.45 (m, 2 H) 5.73-5.86 (m, 1 H) 5.86-5.96 (m, 1 H) 7.08-7.20 (m, 2 H) 7.39-7.45 (m, 1 H) 7.66-7.77 (m, 2 H) 7.94 (s, 1 H). LCMS:保持時間=2.20分, [M+H]+=595 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((ヘプタ−6−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(50mg、0.084mmol)のDCE溶液(30mL)を窒素で30分間分散させ、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(5mg、8.41μmol)を加え、反応を密封し、80℃で16時間加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を白色の固形物として得た(40mg、0.071mmol、収率84%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.11-1.18 (m, 9 H) 1.50-1.60 (m, 2 H) 1.63-1.70 (m, 2 H) 2.39-2.52 (m, 2 H) 2.61 (d, J=7.28 Hz, 1 H) 3.02-3.10 (m, 3 H) 3.12-3.19 (m, 1 H) 3.69-3.74 (m, 4 H) 3.80 (d, J=10.54 Hz, 1 H) 3.86-3.93 (m, 1 H) 3.94-3.97 (m, 4 H) 4.04 (dd, J=11.29, 7.03 Hz, 1 H) 4.48-4.58 (m, 1 H) 4.67 (d, J=9.54 Hz, 1 H) 4.90 (d, J=10.04 Hz, 1 H) 5.52 (d, J=9.54 Hz, 1 H) 6.21-6.29 (m, 1 H) 6.80 (d, J=15.56 Hz, 1 H) 7.02-7.07 (m, 1 H) 7.46-7.56 (m, 2 H) 7.59-7.66 (m, 1 H) 7.75 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.79 (s, 1 H). LCMS:保持時間=2.20分, [M+H]+=567 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ3:
ステップ2の生成物(40mg、0.071mmol)および10%Pd/C(8mg、7.06μmol)のEtOAc溶液(2mL)を水素雰囲気下20時間攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の固形物として得た(40mg、0.070mmol、収率100%)。LCMS:保持時間=2.18分, [M+H]+=569 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ4:
2.0Mの水酸化リチウム(0.18mL、0.36mmol)を、ステップ3の生成物(40mg、0.070mmol)のTHF(1mL)およびMeOH(1mL)溶液に加え、3時間攪拌した。反応液をエーテルおよび1.0MのHClで希釈した。有機層を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た(35mg、0.063mmol、収率90%)。LCMS:保持時間=1.97分, [M+H]+=555 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ5:
HATU(36.0mg、0.095mmol)を、(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、TsOH塩(30mg、0.076mmol)、ステップ4の生成物(35mg、0.063mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.033mL、0.189mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)に加え、室温で16時間攪拌した。反応液を濃縮し、HPLCにより精製した[Xbridge C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物20を白色の固形物として得た(1.5mg、1.93μmol、収率3%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.04 (br. s., 2 H) 1.11 (s, 9 H) 1.26 (br. s., 1 H) 1.11-1.14 (m, 1H) 1.30-1.47 (m, 6 H) 1.51-1.63 (m, 3 H) 1.68-1.86 (m, 5 H) 2.58-2.71 (m, 2 H) 2.78 (dd, J=12.55, 10.29 Hz, 1 H) 2.85-2.95 (m, 1 H) 3.04 (s, 3 H) 3.79-3.88 (m, 2 H) 3.95 (s, 3 H) 4.12 (dd, J=10.04, 7.28 Hz, 1 H) 4.53-4.62 (m, 2 H) 4.82 (d, J=10.54 Hz, 1 H) 5.45 (d, J=9.79 Hz, 2 H) 5.91 (br. s, 1 H) 7.09 (s, 1 H) 7.50-7.57 (m, 2 H) 7.59 (s, 1 H) 7.78 (d, J=8.53 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=2.07分, [M-OMe]+=735 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
化合物21の製造
Figure 2012504126
化合物21を、化合物20の製法に従って製造したが、ただしステップ5の製法において、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩を用いた。LCMS:保持時間=2.11分,[M+Na]+=803 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, MeOD) d ppm 0.25 (dddd, J=18.01, 8.93, 4.65, 4.43 Hz, 2 H) 0.37-0.50 (m, 1 H) 0.50-0.63 (m, 1 H) 0.72-0.87 (m, 1 H) 0.97-1.09 (m, 3 H) 1.12 (s, 9 H) 1.16-1.28 (m, 3 H) 1.28-1.39 (m, 3 H) 1.40-1.52 (m, 2 H) 1.55-1.69 (m, 2 H) 1.69-1.79 (m, 3 H) 1.85 (ddd, J=13.89, 7.17, 7.02 Hz, 1 H) 2.39 (t, J=11.75 Hz, 1 H) 2.55 (dd, J=11.75, 6.56 Hz, 1 H) 2.60-2.74 (m, 1 H) 2.85-2.99 (m, 2 H) 3.05 (s, 3 H) 3.78-3.89 (m, 3 H) 3.94 (s, 3 H) 4.51-4.71 (m, 2 H) 5.01 (d, J=10.68 Hz, 1 H) 7.08 (d, J=9.16 Hz, 1 H) 7.21 (s, 1 H) 7.53 (dd, J=8.85, 1.83 Hz, 1 H) 7.59 (s, 1 H) 7.73 (s, 1 H) 7.82 (d, J=8.54 Hz, 1 H).
中間体4の製造
Figure 2012504126
ヒューニッヒ塩基(1.331mL、7.62mmol)を、0℃で、オクト−7−エン−1−オール(1.075g、8.39mmol)およびトリホスゲン(1.131g、3.81mmol)のジオキサン溶液(70mL)に滴下して加えた。生じた白色の懸濁液を5分間0℃で攪拌し、次いで室温で1時間攪拌した。(S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタン酸(1g、7.62mmol)のジオキサン溶液(5mL)および1NのNaOH溶液(8mL)を加えた。反応混合液を室温で3時間攪拌し、次いでエーテルおよび1.0MのHClで希釈した。水層をエーテルで抽出した(2x)。有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を淡い黄色の油状物として得て、それをエーテル中に移し、飽和炭酸水素ナトリウムで3回抽出した。水層を合わせて、エーテルで洗浄し、次いで濃HClで酸性化し、生成物をエーテルで抽出した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、(S)−3,3−ジメチル−2−((オクト−7−エニルオキシ)カルボニルアミノ)ブタン酸を無色の油状物として得た(中間体4、1.27g、4.46mmol、収率58.5%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.04 (s, 9 H) 1.31-1.44 (m, 6 H) 1.63 (qd, J=6.92, 6.71 Hz, 2 H) 2.02-2.08 (m, 2 H) 4.04-4.11 (m, 2 H) 4.19 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 4.91-5.05 (m, 2 H) 5.21 (d, J=9.46 Hz, 1 H) 5.76-5.87 (m, J=17.05, 10.34, 6.60, 6.60 Hz, 1 H).
化合物22の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(107mg、0.281mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(80mg、0.234mmol)、(S)−3,3−ジメチル−2−((オクト−7−エニルオキシ)カルボニルアミノ)ブタン酸(73.6mg、0.258mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.123mL、0.703mmol)のDCM溶液(4mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜50%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−3,3−ジメチル−2−((オクト−7−エニルオキシ)カルボニルアミノ)ブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(87mg、0.143mmol、収率61%)。LCMS:保持時間=4.59分, [M+H]+=609 Phenomenex Luna C18、50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.15 (s, 9 H) 1.25-1.43 (m, 7 H) 1.55-1.64 (m, 2 H) 1.99-2.06 (m, 2 H) 2.57 (dd, J=12.97, 8.70 Hz, 1 H) 2.85-2.91 (m, 1 H) 2.92-2.95 (m, 2 H) 3.73-3.78 (m, 3 H) 3.92-3.97 (m, 1 H) 3.98 (s, 3 H) 4.03-4.08 (m, 1 H) 4.16-4.24 (m, 2 H) 4.38 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 4.82 (dd, J=8.55, 3.36 Hz, 1 H) 4.90-5.01 (m, 2 H) 5.37-5.43 (m, 2 H) 5.74-5.84 (m, 1 H) 5.88-5.94 (m, 1 H) 7.09-7.13 (m, 1 H) 7.13-7.19 (m, 1 H) 7.42 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.71-7.76 (m, 2 H) 7.94 (s, 1 H).
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−3,3−ジメチル−2−((オクト−7−エニルオキシ)カルボニルアミノ)ブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(87mg、0.143mmol)のDCE溶液(50mL)を窒素で30分間分散させ、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(9mg、0.014mmol)を加え、反応を密封し、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を白色の固形物として得た(63mg、0.108mmol、収率76%)。LCMS:保持時間=4.47分, [M+H]+=581 Phenomenex Luna C18、50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.16 (br. s., 9 H) 1.36-1.54 (m, 2H) 1.77 (br. s., 2 H) 2.02-2.08 (m, 2 H) 2.32 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 2.37-2.49 (m, 2 H) 2.50-2.58 (m, 1 H) 3.08-3.13 (m, 3 H) 3.69-3.73 (m, 3 H) 3.87 (d, J=7.63 Hz, 1 H) 3.96 (d, J=1.83 Hz, 3 H) 4.04-4.21 (m, 4 H) 4.54 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 4.94 (d, J=7.93 Hz, 1 H) 5.39 (d, J=9.46 Hz, 1 H) 6.16 (dd, J=8.70, 5.95 Hz, 1 H) 6.77 (d, J=16.79 Hz, 1 H) 7.06 (br. s., 1 H) 7.52 (d, J=8.24 Hz, 2 H) 7.72-7.79 (m, 2 H) 7.82 (br. s., 1 H).
ステップ3:
ステップ2の生成物(63mg、0.108mmol)および10%Pd/C(12mg、10.85μmol)のEtOAc溶液(2mL)を水素雰囲気下で終夜、攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の固形物として得た(62mg、0.106mmol、収率98%)。LCMS:保持時間=2.27分, [M-OMe]+=551 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ4:
2.0Mの水酸化リチウム(0.266mL、0.532mmol)を、ステップ3の生成物(62mg、0.106mmol)のTHF(1mL)およびMeOH(1mL)溶液に加え、室温で3時間攪拌した。反応液を1.0MのHCl溶液でクエンチし、エーテルで抽出した。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(60mg、0.106mmol、収率99%)。LCMS:保持時間=1.99分, [M-OMe]+=537 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ5:
HATU(30.1mg、0.079mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(17.77mg、0.063mmol)、ステップ4の生成物(30mg、0.053mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.028mL、0.158mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、HPLCにより精製した[Xbridge C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物22を白色の固形物として得た(19.5mg、0.024mmol、収率46%)。LCMS:保持時間=2.13分, [M-OMe]+=764 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, MeOD) d ppm 0.19-0.29 (m, 2 H) 0.41-0.49 (m, 1 H) 0.50-0.57 (m, 1 H) 0.75-0.83 (m, 1 H) 0.96-1.03 (m, 1 H) 1.07 (ddd, J=7.78, 2.29, 2.14 Hz, 2 H) 1.13 (s, 9 H) 1.18 (dd, J=9.46, 5.19 Hz, 1 H) 1.23-1.28 (m, 2 H) 1.35-1.63 (m, 8 H) 1.71 (dd, J=8.24, 5.19 Hz, 2 H) 1.77-1.86 (m, 2 H) 2.34-2.43 (m, 2 H) 2.69-2.75 (m, 2 H) 2.92-2.99 (m, 1 H) 3.13 (s, 3 H) 3.83 (dd, J=10.53, 7.17 Hz, 1 H) 3.89 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 3.94 (s, 3 H) 4.08 (ddd, J=10.38, 8.09, 4.73 Hz, 1 H) 4.32-4.39 (m, 1 H) 4.54-4.58 (m, 1 H) 4.99 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 7.19-7.24 (m, 2 H) 7.53 (dd, J=8.70, 1.98 Hz, 1 H) 7.59 (s, 1 H) 7.76 (s, 1 H) 7.82 (d, J=8.55 Hz, 1 H).
化合物23の製造
Figure 2012504126
化合物23を、化合物22のステップ5と同様の手順で製造したが、ただし(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、TsOH塩を用いた。LCMS:保持時間=2.08分, [M-OMe]+=749 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, MeOD) d ppm 1.02-1.09 (m, 2 H) 1.14 (s, 9 H) 1.20-1.25 (m, 2 H) 1.38 (dd, J=9.31, 5.34 Hz, 2 H) 1.45 (br. s., 6 H) 1.49-1.76 (m, 4 H) 1.77-1.86 (m, 3 H) 2.12 (q, J=8.65 Hz, 1 H) 2.41 (d, J=9.16 Hz, 2 H) 2.68-2.77 (m, 2 H) 2.89-2.96 (m, 1 H) 3.13 (s, 3 H) 3.83-3.92 (m, 2 H) 3.94 (s, 3 H) 4.09 (ddd, J=10.15, 8.16, 4.88 Hz, 1 H) 4.32-4.39 (m, 1 H) 4.55-4.61 (m, 1 H) 4.99 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.03-5.09 (m, 1 H) 5.22 (d, J=17.40 Hz, 1 H) 5.67-5.77 (m, 1 H) 7.19-7.25 (m, 2 H) 7.54 (dd, J=8.70, 1.98 Hz, 1 H) 7.60 (s, 1 H) 7.77 (s, 1 H) 7.83 (d, J=8.55 Hz, 1 H).
中間体5の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
水素化ナトリウム(油中に60%分散)(0.885g、22.12mmol)を、メチルトリフェニルホスホニウム ブロミド(3.95g、11.06mmol)のTHF溶液(25mL)に0℃で加え、30分間攪拌した。3−ブロモ−1−ナフトアルデヒド(WO第2004099143号に記載された手順に従って製造)(1.3g、5.53mmol)のTHF溶液(25mL)を加え、反応液を室温で終夜、加温した。反応液をエーテルで希釈し、水(2mL)でクエンチし、珪藻土[セライト(登録商標)]で濾過した。濾液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(1〜5%EtOAcのヘキサン溶液;300g)、3−ブロモ−1−ビニルナフタレンを無色の油状物として得た(660mg、51%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 5.54 (dd, J=10.99, 1.22 Hz, 1 H) 5.82 (dd, J=17.09, 1.22 Hz, 1 H) 7.41 (dd, J=17.24, 10.83 Hz, 1 H) 7.48-7.57 (m, 2 H) 7.71 (d, J=2.14 Hz, 1 H) 7.73-7.80 (m, 1 H) 7.95 (d, J=1.83 Hz, 1 H) 8.03-8.11 (m, 1 H).
ステップ2:
マグネシウム(0.102g、4.18mmol)を丸底中で攪拌した。THF(2mL)をマグネシウムに加え、また1,2−ジブロモエタンも滴下して加えた。これを60℃に加熱し、10分後、同一温度で3−ブロモ−1−ビニルナフタレン(0.65g、2.79mmol)のTHF溶液(3mL)を加えた。添加後、反応を70℃で2時間続け、次いで室温に冷却した。(S)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(0.6g、2.467mmol)のトルエン溶液(10mL)を加え、1時間攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチした。水層をエーテルで抽出し、有機物を合わせて、乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−ヒドロキシ−4−(4−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを白色の固形物として得た(310mg、32%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.46-1.53 (m, 9 H) 2.32-2.50 (m, 1 H) 2.83 (ddd, J=13.81, 9.99, 1.83 Hz, 1 H) 3.82-3.90 (m, 3 H) 3.86-4.09 (m, 2 H) 4.15-4.51 (m, 1 H) 4.52-4.66 (m, 1 H) 5.40-5.58 (m, 1 H) 5.82 (ddd, J=17.24, 12.21, 1.37 Hz, 1 H) 7.46 (ddd, J=11.37, 5.57, 5.34 Hz, 1 H) 7.49-7.59 (m, 2 H) 7.70 (d, J=2.44 Hz, 1 H) 7.86 (td, J=6.18, 2.29 Hz, 1 H) 7.96 (d, J=4.58 Hz, 1 H) 8.05-8.16 (m, 1 H).
ステップ3:
NaH(油中60%)(54mg、1.36mmol)を、(2S,4R)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−ヒドロキシ−4−(4−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(300mg、0.755mmol)およびヨードメタン(0.085mL、1.359mmol)のDMF溶液(5mL)に0℃で加え、2時間攪拌した。反応液を飽和塩化アンモニウムでクエンチし、エーテルで抽出した。有機物を合わせて、乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(5〜50%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−メトキシ−4−(4−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(280mg、90%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.44-1.54 (m, 9 H) 2.64 (ddd, J=17.40, 12.97, 8.70 Hz, 1 H) 2.77-2.92 (m, 1 H) 2.96-3.03 (m, 3 H) 3.69-3.82 (m, 4 H) 3.92-4.05 (m, 1 H) 4.38-4.68 (m, 1 H) 5.52 (td, J=10.07, 1.22 Hz, 1 H) 5.82 (ddd, J=17.17, 8.93, 1.37 Hz, 1 H) 7.41-7.58 (m, 3 H) 7.60-7.66 (m, 1 H) 7.69 (s, 1 H) 7.81-7.87 (m, 1 H) 8.10 (dd, J=7.02, 2.14 Hz, 1 H).
ステップ4:
4.0MのHClのジオキサン溶液(3.4mL、13.6mmol)を、(2S,4R)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−メトキシ−4−(4−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(280mg、0.680mmol)のジオキサン溶液(3mL)に加え、2時間攪拌した。浴温度を室温以下に保ちながら、反応液をrotovapで濃縮し、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(4−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(中間体5)のHCl塩を白色の泡沫状物として得た。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 2.81 (dd, J=13.89, 9.61 Hz, 1 H) 3.01 (s, 3 H) 3.11 (d, J=13.73 Hz, 1 H) 3.83 (d, J=11.90 Hz, 1 H) 3.95 (s, 3 H) 4.20 (d, J=10.99 Hz, 1 H) 4.82 (d, J=9.46 Hz, 1 H) 5.56 (dd, J=10.99, 1.22 Hz, 1 H) 5.81 (dd, J=17.40, 1.22 Hz, 1 H) 7.45 (dd, J=17.40, 10.99 Hz, 1 H) 7.50-7.61 (m, 3 H) 7.69 (s, 1 H) 7.81-7.89 (m, 1 H) 8.11 (d, J=7.93 Hz, 1 H).
化合物24の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(131mg、0.345mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(4−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート、HCl塩(100mg、0.287mmol)、(S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(111mg、0.431mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.151mL、0.862mmol)のDCM溶液(5mL)に加え、室温で3時間攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、生成物を白色の泡沫状物として得た(95mg、60%)。LCMS:保持時間=1.76分, [M-H]-=549 Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=5%アセトニトリル−95%水−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=95%アセトニトリル−5%水−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;5mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(4−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(95mg、0.173mmol)のDCE溶液(30mL)を窒素で30分間スパージし、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(10.8mg、0.017mmol)を加え、反応を密封し、90℃で終夜加熱した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜50%EtOAcのヘキサン溶液)、生成物を淡黄色の泡沫状物として得た(82mg、91%)。LCMS:保持時間=1.75分,[M+Na]+=545 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ3:
10%Pd/C(17mg、0.016mmol)を、ステップ2の生成物(82mg、0.157mmol)のEtOAc溶液(3mL)に加え、水素雰囲気下で終夜攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(73mg、89%)。LCMS:保持時間=1.73分,[M+Na]+=547 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ4:
2.0MのLiOH(0.35mL、0.70mmol)を、ステップ3の生成物(73mg、0.139mmol)のTHF(1mL)およびMeOH(1mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液をEtOAcおよび1.0MのHClで希釈した。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(72mg、100%)。LCMS:保持時間=1.51分,[M+Na]+=533 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ5:
HATU(16mg、0.043mmol)を、(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、pTSA塩(17mg、0.043mmol)、ステップ4の生成物(20mg、0.039mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.021mL、0.118mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、粗物質をprep.HPLCで精製した[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(0.1%TFAを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物24を白色の固形物として得た(12mg、42%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.94-1.13 (m, 11 H) 1.17-1.74 (m, 9 H) 1.75-2.15 (m, 6 H) 2.35-2.99 (m, 3 H) 3.01-3.25 (m, 4 H) 3.28-4.36 (m, 4 H) 4.49-4.80 (m, 2 H) 5.04-5.35 (m, 2 H) 5.45-5.86 (m, 2 H) 6.64-7.09 (m, 1 H) 7.46-7.62 (m, 2 H) 7.64-7.94 (m, 2 H) 8.04 (d, J=5.80 Hz, 1 H) 9.96 (br. s., 1 H). LCMS:保持時間=1.76分,[M+Na]+=745 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物25の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(131mg、0.345mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(4−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート、HCl塩(100mg、0.287mmol)、(S)−2−((ペンタ−4−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(105mg、0.431mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.151mL、0.862mmol)のDCM溶液(5mL)に加え、室温で3時間攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、生成物を白色の泡沫状物として得た(85mg、55%)。LCMS:保持時間=1.69分, [M-H]-=535 Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=5%アセトニトリル−95%水−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=95%アセトニトリル−5%水−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;5mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((ペンタ−4−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(4−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(85mg、0.158mmol)のDCE溶液(30mL)を窒素で30分間分散させ、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(10mg、0.016mmol)を加え、反応液を密封し、90℃で終夜加熱した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜50%EtOAcのヘキサン溶液)、生成物を淡黄色の泡沫状物として得た(80mg、99%)。LCMS:保持時間=1.65分,[M+Na]+=531 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ3:
10%Pd/C(17mg、0.016mmol)を、ステップ2の生成物(80mg、0.157mmol)のEtOAc溶液(3mL)に加え、水素雰囲気下で終夜攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(73mg、91%)。LCMS:保持時間=1.64分,[M+Na]+=533 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ4:
2.0MのLiOH(0.36mL、0.72mmol)を、ステップ3の生成物(73mg、0.143mmol)のTHF(1mL)およびMeOH(1mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液をEtOAcおよび1.0MのHClで希釈した。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(72mg、100%)。LCMS:保持時間=1.42分,[M+Na]+=519 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ5:
HATU(17mg、0.044mmol)を、(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、pTSA塩(18mg、0.044mmol)、ステップ4の生成物(20mg、0.039mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.021mL、0.118mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、粗物質をprep.HPLCで精製した[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(0.1%TFAを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物25を白色の固形物として得た(8mg、28%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.85-0.95 (m, 9 H) 0.96-1.10 (m, 2 H) 1.14-1.65 (m, 9 H) 1.63-1.97 (m, 4H) 2.48-2.84 (m, 2 H) 2.85-2.93 (m, 1 H) 2.97-3.08 (m, 3 H) 3.11-3.62 (m, 1 H) 3.64-3.78 (m, 1 H) 4.07 (t, J=9.46 Hz, 1 H) 4.13-4.24 (m, 1 H) 4.31-4.47 (m, 2 H) 4.51-4.75 (m, 1 H) 5.15 (t, J=9.46 Hz, 1 H) 5.22-5.36 (m, 1 H) 5.47-5.86 (m, 2 H) 7.17-7.35 (m, 1 H) 7.44-7.60 (m, 2 H) 7.60-7.76 (m, 1 H) 7.88 (dd, J=16.17, 7.63 Hz, 1 H) 8.03 (t, J=9.00 Hz, 1 H) 9.72-10.12 (m, 1 H) LCMS: 保持時間=1.67分,[M+Na]+=731 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物26の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
TBAF(1.0MのTHF溶液)(4.24mL、4.24mmol)を、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(中間体3の合成におけるステップ1の生成物)(0.5g、1.06mmol)のTHF溶液(10mL)に室温で加え、3時間攪拌した。反応液を水およびエーテルで希釈した。水層をエーテルで抽出し、有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た。それを次の工程でそのまま用いた。
ステップ2:
HATU(334mg、0.880mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(240mg、0.733mmol)、(S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(283mg、1.100mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.384mL、2.199mmol)のDCM溶液(10mL)に加え、室温で3日間攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(100mg、24%)。LCMS:保持時間=1.66分,[M+Na]+=589 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ3:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(100mg、0.176mmol)のDCE溶液(40mL)を窒素で30分間スパージし、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(11mg、0.018mmol)を加え、反応を密封し、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜50%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を白色の泡沫状物として得た(48mg、50%)。LCMS:保持時間=1.44分,[M+Na]+=561 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ4:
10%Pd/C(10mg、8.91μmol)を、ステップ3の生成物(48mg、0.089mmol)のEtOAc溶液(2mL)に加え、水素雰囲気下で3時間攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を淡い色の泡沫状物として得た(48mg、100%)。LCMS:保持時間=1.53分,[M+Na]+=563 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ5:
2.0MのLiOH(0.22mL、0.44mmol)を、ステップ4の生成物(48mg、0.089mmol)のTHF(1mL)およびMeOH(1mL)溶液に加え、室温で2時間攪拌した。反応液を1.0MのHClおよびエーテルで希釈した。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た(45mg、96%)。LCMS:保持時間=1.35分,[M+Na]+=549 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ6:
HATU(48mg、0.128mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(29mg、0.103mmol)、ステップ5の生成物(45mg、0.085mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.045mL、0.256mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)に加え、室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製した[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物26を白色の固形物として得た(22mg、34%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.15-0.29 (m, J=13.81, 9.42, 4.84, 4.73, 4.73 Hz, 2 H) 0.42-0.62 (m, 2 H) 0.76-0.85 (m, 1 H) 0.90 (q, J=8.44 Hz, 1 H) 0.96-1.16 (m, 3 H) 1.08 (s, 9 H) 1.17-1.28 (m, 1 H) 1.31-1.44 (m, 4 H) 1.56-1.72 (m, 3 H) 1.75 (dd, J=7.93, 5.80 Hz, 1 H) 1.79-1.90 (m, 2 H) 2.40 (dd, J=11.90, 6.71 Hz, 1 H) 2.61 (t, J=11.29 Hz, 1 H) 2.65-2.74 (m, 1 H) 2.81-3.01 (m, 3 H) 3.86-4.00 (m, 6 H) 4.13-4.31 (m, 1 H) 4.53 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.84 (d, J=10.68 Hz, 1 H) 5.59 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 6.61 (s, 1 H) 7.05 (s, 1 H) 7.43 (s, 1 H) 7.47 (s, 1 H) 7.65 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 7.73 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 9.91 (br. s., 1 H). LCMS:保持時間=1.59分,[M+Na]+=775 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物27の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
無水酢酸(0.75mL、7.95mmol)を(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(中間体3の合成におけるステップ1の生成物)(2.5g、5.30mmol)、DMAP(0.032g、0.265mmol)およびピリジン(4.29mL、53.0mmol)のDCM溶液(25mL)に室温で加え、40℃で3日間加熱した。反応液を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、水層をEtOAcで抽出した。有機物を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−アセトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを黄色の泡沫状物として得た(1.05g、39%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm -0.01-0.18 (m, 9 H) 0.90-1.02 (m, 1 H) 1.02-1.13 (m, 1 H) 1.94-2.05 (m, 3 H) 2.72-2.91 (m, 1 H) 2.98-3.17 (m, 1 H) 3.80 (s, 3 H) 3.96 (s, 3 H) 4.10-4.35 (m, 3 H) 4.46-4.60 (m, 1 H) 5.38 (dd, J=11.17, 1.38 Hz, 1 H) 5.89 (dd, J=17.69, 1.13 Hz, 1 H) 7.08 (s, 1 H) 7.13 (dd, J=17.69, 11.17 Hz, 1 H) 7.40 (t, J=7.15 Hz, 1 H) 7.69 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 7.71-7.80 (m, 1 H) 7.87 (s, 1 H).
ステップ2:
TBAF(1.0MのTHF溶液)(4.1mL、4.1mmol)を、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル)4−アセトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(1.05g、2.044mmol)のTHF溶液(20mL)に加え、終夜室温で攪拌し、反応液を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機物を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を褐色の泡沫状物として得た(740mg、98%)。LCMS:保持時間=1.31分, [M-OAc]+=310 Waters Sunfire C18 5μ (4.6x30mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持; 5mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ3:
HATU(618mg、1.624mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−アセトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(600mg、1.624mmol)、(S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(421mg、1.477mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.774mL、4.43mmol)のDCM溶液(10mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 4−アセトキシ−1−((S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを淡黄色の泡沫状物として得た(380mg、40%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.90 (s, 6 H) 1.13 (s, 9 H) 1.55 (t, J=7.65 Hz, 1 H) 1.58-1.66 (m, 1 H) 1.96 (s, 3 H) 1.95-2.00 (m, 2 H) 2.70 (dd, J=13.55, 9.29 Hz, 1 H) 3.02 (dd, J=13.55, 4.27 Hz, 1 H) 3.78 (s, 3 H) 3.96 (s, 3 H) 3.99-4.09 (m, 1 H) 4.15-4.25 (m, 1 H) 4.43 (d, J=9.54 Hz, 1 H) 4.58-4.65 (m, 2 H) 4.72 (dd, J=9.03, 4.02 Hz, 1 H) 4.95-5.10 (m, 2 H) 5.31-5.44 (m, 2 H) 5.71-5.86 (m, 1 H) 5.91 (dd, J=17.57, 1.51 Hz, 1 H) 7.07 (s, 1 H) 7.13 (dd, J=17.69, 11.17 Hz, 1 H) 7.38-7.45 (m, 1 H) 7.70 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 7.83 (s, 1 H) 7.96 (s, 1 H).
ステップ4:
(2S,4R)−メチル 4−アセトキシ−1−((S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(380mg、0.597mmol)のDCE溶液(100mL)を窒素で30分間スパージし、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(37.5mg、0.060mmol)を加え、反応を密封し、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を淡い色の泡沫物として得た。
ステップ5:
10%Pd/C(54mg、0.051mmol)を、ステップ4の生成物(310mg、0.509mmol)のEtOAc溶液に加え、水素雰囲気下で終夜攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(310mg、100%)。LCMS:保持時間=1.88分, [M+H]+=611 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ6:
炭酸カリウム(351mg、2.54mmol)を、ステップ5の生成物(310mg、0.508mmol)のMeOH溶液(5mL)に加え、室温で3時間攪拌した。反応液を水およびEtOAcで希釈した。有機物を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(270mg、94%)。LCMS:保持時間=1.68分, [M+H]+=569 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ7:
NaH(油中60%)(5mg、0.127mmol)を、0℃で、ステップ6の生成物(40mg、0.070mmol)およびジメチルカルバミルクロリド(0.012mL、0.127mmol)のDMF溶液に加え、その温度で3時間攪拌した。反応液を次いで飽和塩化アンモニウム溶液およびエーテルでクエンチした。エーテル層を食塩水で洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜60%EtOAcのヘキサン溶液)、生成物を白色の泡沫状物として得た。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.92 (s, 3 H) 0.93 (s, 3 H) 1.12 (s, 9 H) 1.28-1.45 (m, 2 H) 1.61-1.74 (m, 3 H) 1.88 (ddd, J=12.92, 8.28, 4.89 Hz, 1 H) 2.59 (dd, J=12.30, 11.04 Hz, 1 H) 2.69 (ddd, J=16.44, 8.03, 4.39 Hz, 1 H) 2.78-2.92 (m, 5 H) 3.03 (br. s., 3 H) 3.73 (s, 3 H) 3.92 (s, 3 H) 3.95-4.05 (m, 2 H) 4.15-4.35 (m, 2 H) 4.56 (d, J=9.79 Hz, 1 H) 5.28 (d, J=9.79 Hz, 1 H) 5.53 (d, J=11.29 Hz, 1 H) 7.03 (s, 1 H) 7.38 (dd, J=8.53, 2.01 Hz, 1 H) 7.71 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 7.79 (s, 1 H) 7.86 (s, 1 H).
ステップ8:
2.0MのLiOH(0.047mL、0.094mmol)を、ステップ7の生成物(12mg、0.019mmol)のTHF(0.25mL)およびMeOH(0.25mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を1.0MのHClでクエンチし、エーテルで希釈した。有機物を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の固形物として得た(12mg、100%)。LCMS:保持時間=1.84分, [M-H]-=624 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=5%メタノール−95%水−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=95%メタノール−5%水−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ9:
HATU(9mg、0.023mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、TFA塩(10mg、0.029mmol)、ステップ8の生成物(12mg、0.019mmol)およびヒューニッヒ塩基(10μL、0.058mmol)のジクロロメタン溶液(0.5mL)に加え、室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をprep.HPLCで精製し[YMC C18 10μ(19x100mm);流速=20mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物27を白色の固形物として得た(7mg、43%)。 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.17-0.28 (m, 2 H) 0.46-0.61 (m, 2 H) 0.77-0.86 (m, 1 H) 0.92 (s, 3 H) 0.94 (s, 3 H) 0.96-1.07 (m, 3 H) 1.10 (s, 9 H) 1.21-1.32 (m, 3 H) 1.34-1.40 (m, 2 H) 1.40-1.49 (m, 1 H) 1.66-1.74 (m, 2 H) 1.74-1.79 (m, 1 H) 1.82 (dd, J=8.24, 5.80 Hz, 1 H) 1.84-1.94 (m, 1 H) 2.56 (dd, J=12.21, 6.71 Hz, 1 H) 2.69 (ddd, J=12.67, 8.55, 4.43 Hz, 1 H) 2.74-2.81 (m, 1 H) 2.81 (s, 3 H) 2.83-2.91 (m, 1 H) 2.91-2.99 (m, 1 H) 3.04 (s, 3 H) 3.78 (dd, J=11.29, 6.41 Hz, 1 H) 3.92 (s, 3 H) 3.95-4.06 (m, 2 H) 4.28-4.41 (m, 1 H) 4.54 (d, J=9.46 Hz, 1 H) 5.33 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 5.61 (d, J=11.29 Hz, 1 H) 6.39 (s, 1 H) 7.03 (s, 1 H) 7.36 (dd, J=8.55, 2.14 Hz, 1 H) 7.71 (d, J=8.85 Hz, 1 H) 7.76 (s, 1 H) 7.87 (s, 1 H). LCMS:保持時間=1.92分, [M-H]-=850 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=5%メタノール−95%水−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=95%メタノール−5%水−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
化合物28の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
NaH(油中60%)(68.7mg、1.717mmol)を、0℃で、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−ヒドロキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(450mg、0.954mmol)およびMOM−Cl(0.13mL、1.717mmol)のDMF溶液に加え、その温度で3時間攪拌した。反応液をEtOAcおよび飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチした。有機物を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)−4−(メトキシメトキシ)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(320mg、65%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.05 (d, J=19.83 Hz, 9 H) 0.87-1.01 (m, 1 H) 1.04-1.15 (m, 1 H) 2.59-2.76 (m, 1 H) 2.82 (dd, J=12.80, 3.76 Hz, 1 H) 3.31 (d, J=4.77 Hz, 3 H) 3.79 (d, J=5.27 Hz, 3 H) 3.96 (s, 3 H) 4.10-4.31 (m, 4 H) 4.35-4.52 (m, 3 H) 5.38 (dd, J=11.17, 1.38 Hz, 1 H) 5.90 (dd, J=17.69, 2.13 Hz, 1 H) 7.04-7.23 (m, 2 H) 7.35-7.49 (m, 1 H) 7.64-7.77 (m, 2 H) 7.87 (d, J=6.78 Hz, 1 H).
ステップ2:
TBAF(1.0MのTHF溶液)(1.86mL、1.86mmol)を、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)−4−(メトキシメトキシ)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(320mg、0.621mmol)のTHF溶液(5mL)に加え、室温で4時間攪拌した。反応液を食塩水およびEtOAcで希釈した。有機物を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を濃い油状物として得た。LCMS:保持時間=1.35分, [M+H]+=372 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ3:
HATU(259mg、0.682mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)−4−(メトキシメトキシ)ピロリジン−2−カルボキシレート(230mg、.62mmol)、(S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(177mg、0.620mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.325mL、1.860mmol)のDCM溶液(10mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(5〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、生成物を濃い油状物として得た(290mg、73%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.82-0.95 (m, 6 H) 1.14 (s, 9 H) 1.44-1.63 (m, 2 H) 1.86-2.00 (m, 2 H) 2.61-2.81 (m, 2 H) 3.30 (s, 3 H) 3.75 (s, 3 H) 3.95 (s, 3 H) 3.96-4.07 (m, 1 H) 4.15-4.31 (m, 2 H) 4.31-4.44 (m, 2 H) 4.44-4.64 (m, 3 H) 4.92-5.10 (m, 2 H) 5.31-5.42 (m, 2 H) 5.67-5.84 (m, 1 H) 5.92 (dd, J=17.57, 1.51 Hz, 1 H) 7.07 (s, 1 H) 7.12 (dd, J=17.82, 11.29 Hz, 1 H) 7.45 (d, J=8.38, 1 H) 7.71 (d, J=8.53 Hz, 1 H) 7.80 (s, 1 H) 7.99 (s, 1 H).
ステップ4:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)−4−(メトキシメトキシ)ピロリジン−2−カルボキシレート(290mg、0.454mmol)のDCE溶液(100mL)溶液を窒素で30分間分散させ、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(28mg、0.045mmol)を加え、反応を密封し、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜60%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を白色の泡沫状物として得た(210mg、76%)。
ステップ5:
2.0MのLiOH(1.19mL、2.38mmol)をステップ4の生成物(290mg、0.475mmol)のTHF(2mL)およびMeOH(2mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を1.0MのHClおよびEtOAcで希釈した。有機物を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(210mg、74%)。LCMS:保持時間=2.05分, [M+H]+=597 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ6:
10%Pd/C(38mg、0.035mmol)を、ステップ5の生成物(210mg、0.352mmol)のEtOAc溶液(5mL)に加え、水素雰囲気下で終夜攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(180mg、85%)。LCMS:保持時間=1.89分, [M+H]+=599 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=5%メタノール−95%水−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=95%メタノール−5%水−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ7:
HATU(171mg、0.451mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(101mg、0.361mmol)、ステップ6の生成物(180mg、0.301mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.16mL、0.902mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)に加え、室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製した[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物28を白色の固形物として得た(66mg、24%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.11-0.28 (m, 2 H) 0.42-0.60 (m, 2 H) 0.76-0.86 (m, 1 H) 0.92 (s, 3 H) 0.94 (s, 3 H) 0.95-1.03 (m, 3 H) 1.09 (s, 9 H) 1.21-1.27 (m, 1 H) 1.28-1.37 (m, 3 H) 1.39-1.48 (m, 1 H) 1.60-1.80 (m, 5 H) 1.84-1.97 (m, 1 H) 2.52-2.60 (m, 1 H) 2.60-2.70 (m, 2 H) 2.85-3.01 (m, 2 H) 3.40 (s, 3 H) 3.65 (dd, J=10.99, 6.71 Hz, 1 H) 3.87 (d, J=10.99 Hz, 1 H) 3.93 (s, 3 H) 3.99 (td, J=11.06, 5.65 Hz, 1 H) 4.33-4.45 (m, 3 H) 4.55 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.03 (d, J=10.99 Hz, 1 H) 5.47 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 6.46 (br. s., 1 H) 7.05 (s, 1 H) 7.44 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.73 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 7.77-7.87 (m, 2 H). LCMS:保持時間=2.06分, [M-H]-=823 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=5%メタノール−95%水−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=95%メタノール−5%水−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
中間体6の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
臭素(10.32mL、200mmol)の酢酸溶液(50mL)を、3−アミノ−2−ナフトエ酸(15g、80mmol)の酢酸溶液(100mL)に30分かけて滴下して加えた。添加後、反応液を1時間加熱還流し、冷却し、氷水に注いだ。固形生成物を濾過し、水で洗浄し、空気乾燥し、生成物を黄色の固形物として得た。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 7.62 (dd, J=9.16, 1.83 Hz, 1 H) 7.88 (d, J=9.16 Hz, 1 H) 7.91 (d, J=2.14 Hz, 1 H) 8.49 (s, 1 H).
ステップ2:
スズ(9.50g、80mmol)を、3−アミノ−4,7−ジブロモ−2−ナフトエ酸(27.6g、80mmol)を懸濁した酢酸(250mL)および濃HCl(50mL、80mmol)溶液に加え、2時間加熱還流した。反応液を水に注ぎ、得られた沈殿物を濾過し、減圧下で終夜乾燥し、3−アミノ−7−ブロモ−2−ナフトエ酸を淡黄色の固形物として得た(19g、収率89%)。1H NMR (400 MHz, DMSO-d6) d ppm 7.03 (s, 1 H) 7.41-7.48 (m, 1 H) 7.48-7.55 (m, 1 H) 8.05 (d, J=1.51 Hz, 1 H) 8.42 (s, 1 H).
ステップ3:
硫酸ジメチル(21.15mL、221mmol)を、3−アミノ−7−ブロモ−2−ナフトエ酸(19g、71.4mmol)および炭酸カリウム(49.3g、357mmol)を混合したアセトン溶液(400mL)に加え、終夜かけて加熱還流した。反応液を冷却し、水(10mL)を加え、硫酸ジメチルが過剰になるのを防ぐために、1時間攪拌を続けた。反応混合液を濾過し、濃縮し、次いで残渣をDCM中に移し、水で洗浄した。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。粗製物質は、モノおよびビスメチル化生成物の混合物を含んだ。生成した混合物およびヨードメタン(4.46mL、71.4mmol)のDMF溶液(300mL)を0℃に冷却し、水素化ナトリウム(2.86g、71.4mmol)を何度かに分けて加えた。反応液を室温で終夜加温した。反応液を水で希釈し、エーテルで抽出した。エーテル層を食塩水で洗浄し、回収し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、メチル 7−ブロモ−3−(ジメチルアミノ)−2−ナフトエートを橙色の油状物として得た(22.5g、収率102%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 2.90 (s, 6 H) 3.91-4.02 (m, 3 H) 7.16 (s, 1 H) 7.49-7.53 (m, 1 H) 7.54-7.58 (m, 1 H) 7.89 (d, J=1.22 Hz, 1 H) 8.06 (s, 1 H).
ステップ4:
水素化ジイソブチルアルミニウム(1.0MのDCM溶液)(219mL、219mmol)を、メチル 7−ブロモ−3−(ジメチルアミノ)−2−ナフトエート(22.5g、73.0mmol)のTHF溶液(300mL)に−40℃(アセトニトリル/ドライアイス)でゆっくり加えた。添加後、反応液を3時間攪拌し、EtOAc(100mL)を加え、氷浴を除去した。5分後、1.0MのHCl溶液(200mL)を加え、10分間攪拌した。有機物を1.0MのHCl溶液および食塩水で洗浄し、次いで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た。粗製物質をBiotageで精製し(5〜25%EtOAc:Hex)、(7−ブロモ−3−(ジメチルアミノ)ナフタレン−2−イル)メタノールを橙色の薄い油状物として得た(11g、収率53.8%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 2.83 (s, 6 H) 4.95 (s, 2 H) 7.50 (s, 1 H) 7.51 (dd, 1 H) 7.58 (s, 1 H) 7.62 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 7.91 (d, J=1.53 Hz, 1 H).
ステップ5:
IBX(14.29g、51.0mmol)を、(7−ブロモ−3−(ジメチルアミノ)ナフタレン−2−イル)メタノール(11g、39.3mmol)のDMSO溶液(150mL)に加え、45℃に加熱した。反応が完了後、反応液を水で希釈し、エーテルで抽出した(2x)。有機層を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、7−ブロモ−3−(ジメチルアミノ)−2−ナフトアルデヒドを濃い橙色の固形物として得た(10g、収率92%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 2.95 (s, 6 H) 7.30 (s, 1 H) 7.51-7.66 (m, 2 H) 8.01 (d, J=1.26 Hz, 1 H) 8.21 (s, 1 H) 10.39 (s, 1 H).
ステップ6:
BuLi(28.8mL、71.9mmol)をメチルトリフェニルホスホニウム ブロミド(25.7g、71.9mmol)のTHF溶液(165mL)に0℃で加えた。混合物を0℃で1時間、窒素下で攪拌した。7−ブロモ−3−(ジメチルアミノ)−2−ナフトアルデヒド(10g、36.0mmol)のTHF溶液(165mL)を0℃で滴下して加えた。混合物を終夜、0℃から室温で攪拌し、反応液を濾過し、濃縮した。残渣をジエチルエーテルで希釈し、水で分離した。エーテル層を回収し、食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。生成物をBiotageで精製し(5〜25%EtOAc:Hex)、6−ブロモ−N,N−ジメチル−3−ビニルナフタレン−2−アミンを淡い橙色の固形物として得た(8.4g、収率85%)。LCMS:保持時間=1.29分. [M+H]+=277;Phenomenex−Luna C−18(5m)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 2.77-2.85 (m, 6 H) 5.31-5.42 (m, 1 H) 5.79-5.92 (m, 1 H) 7.04-7.19 (m, 1 H) 7.19-7.29 (m, 1 H) 7.39-7.50 (m, 1 H) 7.50-7.63 (m, 1 H) 7.77 (d, J=13.12 Hz, 1 H) 7.89 (d, J=11.60 Hz, 1 H).
中間体7の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
マグネシウム(0.388g、15.97mmol)を、丸底フラスコ中、窒素下で1時間攪拌し、マグネシウムターニング(turnings)の表面のひっかきを促した。THF(10mL)をマグネシウムターニングに加え、さらに30分間、攪拌した。6−ブロモ−N,N−ジメチル−3−ビニルナフタレン−2−アミン(中間体6、4.2g、15.21mmol)のTHF溶液(110mL)を、還流で攪拌しながら滴下して加えた。生じた溶液を(S)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(3.70g、15.21mmol)のトルエン溶液(110mL)に0℃で加え、1時間攪拌し、次いで飽和NHCl溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出し、有機物を合わせて、乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAc:Hex)、(2S,4R)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−(6−(ジメチルアミノ)−7−ビニルナフタレン−2−イル)−4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを黄色の泡沫状物として得た(2.43g、収率36%)。LCMS:保持時間=1.29分. [M+H]+=441;Phenomenex−Luna C−18(5m)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.48 (d, 9 H) 2.40 (dd, J=18.01, 14.04 Hz, 1 H) 2.71-2.81 (m, 1 H) 2.82 (d, 6 H) 3.85 (d, 3 H) 3.99-4.05 (m, 1 H) 4.42-4.62 (m, 1 H) 5.35 (dd, J=10.83, 1.37 Hz, 1 H) 5.85 (dd, J=17.70, 1.22 Hz, 1 H) 7.13 (dd, J=17.55, 10.83 Hz, 1 H) 7.28 (s, 1 H) 7.48 (ddd, J=8.24, 5.95, 1.68 Hz, 1 H) 7.72 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 7.82-7.98 (m, 2 H).
ステップ2:
NaH(油中60%)(0.397g、9.93mmol)を、0℃で、(2S,4R)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−(6−(ジメチルアミノ)−7−ビニルナフタレン−2−イル)−4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(2.43g、5.52mmol)およびヨウ化メチル(0.62mL、9.93mmol)のDMF溶液に加え、その温度で3時間攪拌した。反応液を次いで飽和塩化アンモニウム溶液およびエーテルでクエンチした。エーテル層を食塩水で洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(5〜35%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−(6−(ジメチルアミノ)−7−ビニルナフタレン−2−イル)−4−メトキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを黄色の泡沫状物として得た(2.18g、収率87%)。LCMS:保持時間=1.26分. [M+H]+=455;Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ3:
(2S,4R)−1−tert−ブチル 2−メチル 4−(6−(ジメチルアミノ)−7−ビニルナフタレン−2−イル)−4−メトキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(2.18g、4.80mmol)および4A モレキュラシーブ(2g)を混合したDCM溶液(50mL)を室温で1.5時間攪拌した。反応液を0℃に冷却し、BF.OEt(3.0mL、23.98mmol)をゆっくり加えた。反応液を次いで室温まで加温した。反応液を飽和NaHCO溶液でクエンチし、EtOAcで希釈した。有機物を食塩水で洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製(2S,4R)−メチル 4−(6−(ジメチルアミノ)−7−ビニルナフタレン−2−イル)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレートを橙色の油状物として得た(1.48g、収率87%)。LCMS:保持時間=0.72分. [M+H]=377;Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 2.57 (dd, J=13.55, 9.54 Hz, 1 H) 2.75 (dt, J=13.55, 2.51 Hz, 1 H) 2.83 (s, 6 H) 2.95 (s, 3 H) 3.12 (d, J=12.05 Hz, 1 H) 3.60 (dd, J=11.92, 1.88 Hz, 1 H) 3.82 (s, 3 H) 4.00 (dd, J=9.54, 3.01 Hz, 1 H) 5.36 (dd, J=11.04, 1.51 Hz, 1 H) 5.86 (dd, J=17.57, 1.51 Hz, 1 H) 7.14 (dd, J=17.69, 10.92 Hz, 1 H) 7.29 (s, 1 H) 7.41 (dd, J=8.53, 1.76 Hz, 1 H) 7.62-7.76 (m, 2 H) 7.90 (s, 1 H)
中間体8の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
(S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(0.806g、3.13mmol)、DIEA(1.094mL、6.26mmol)およびHATU(0.873g、2.297mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−(6−(ジメチルアミノ)−7−ビニルナフタレン−2−イル)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレート(中間体7、0.74g、2.088mmol)のDCM溶液(20mL)に加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageで精製し(10〜40% EtOAc:Hex)、(2S,4R)−メチル 4−(6−(ジメチルアミノ)−7−ビニルナフタレン−2−イル)−1−((S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(1.24g、収率100%)。 LCMS:保持時間=1.48. [M+Na]+ =616、Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 4−(6−(ジメチルアミノ)−7−ビニルナフタレン−2−イル)−1−((S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレート(800mg、1.347mmol)を2mLのジエチルエーテル中に溶解し、BF・OEt(0.171mL、1.347mmol)を加え、室温で15分間攪拌した。15分後、反応液を濃縮し、白色の粉を吹いた残渣をDCE(135mL)中に移し、窒素ガスで15分間バブルした。ホベイダ−グラブス触媒(85mg、0.135mmol)を加え、完了するまで80℃の油浴中で加熱した。反応液を次いで部分的に濃縮し、DCM中に移した。有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、次いで食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮した。粗製物質をBiotageで精製し(5〜50% EtOAc:Hex)、生成物を黄色の泡沫状物として得た(470mg、0.831mmol、収率61.7%)。LCMS:保持時間=1.18分. [M+H]+ =566 Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ3:
10%パラジウム炭素(88mg、0.083mmol)を、ステップ2の生成物(470mg、0.831mmol)の酢酸エチル溶液(8mL)に加え、水素バルーン下で終夜攪拌した。反応液をミリポアのmillex−HV 0.45μmフリットで濾過し、濃縮し、生成物を得た(455mg、収率96%)。LCMS:保持時間=1.16分. [M+H]+=568 Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ4:
2.0Mの水酸化リチウム(1.2mL、2.4mmol)を、ステップ3の生成物(455mg、0.801mmol)のTHF(4mL)およびMeOH(4mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液をEtOAcで希釈し、1MのHCl、次いで食塩水で洗浄した。有機層を回収し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、中間体8を得た(339mg、収率76%)。LCMS:保持時間=1.03分. [M+H]+=554 Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
化合物29の製造:
Figure 2012504126
DIEA(0.161mL、0.921mmol)、HATU(128mg、0.338mmol)、および(1R,2S)−1−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)−2−ビニルシクロプロパンカルボキサミド、pTSA塩(124mg、0.307mmol)を、中間体8(170mg、0.307mmol)のDCM溶液(3mL)に加えた。反応液を室温で2時間攪拌した。粗生成物を濃縮し、prepHPLCにより精製し[Sunfire Prep C18 OBD 5μ (30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント 70:30〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物29を白色の固形物として得た(11.8mg、収率5%)。LCMS:保持時間=1.26分. [M+H]+ =766. Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.96-1.06 (m, 2 H) 1.11 (s, 9 H) 1.28-1.42 (m, 4 H) 1.47 (dd, J=9.46, 5.49 Hz, 2 H) 1.59 (dd, J=19.38, 13.28 Hz, 2 H) 1.66-1.72 (m, 1 H) 1.72-1.77 (m, 1 H) 1.94 (dd, J=8.24, 5.49 Hz, 1 H) 1.97-2.05 (m, 1 H) 2.36 (d, J=6.41 Hz, 1 H) 2.60 (t, J=11.75 Hz, 1 H) 2.84-2.91 (m, 2 H) 2.93 (s, 6 H) 3.05-3.17 (m, 3 H) 3.74 (dd, J=11.29, 6.10 Hz, 1 H) 3.83-3.95 (m, 2 H) 4.35-4.49 (m, 1 H) 4.55 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 4.94 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.08 (dd, J=10.22, 1.37 Hz, 1 H) 5.16 (d, J=17.40 Hz, 1 H) 5.50 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.78 (ddd, J=17.24, 10.22, 8.85 Hz, 1 H) 6.36 (s, 1 H) 7.51 (s, 1 H) 7.54 (dd, J=8.70, 1.68 Hz, 1 H) 7.65 (s, 1 H) 7.71 (s, 1 H) 7.80 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 10.01 (br. s., 1 H).
化合物30の製造:
Figure 2012504126
DIEA(0.161mL、0.921mmol)、HATU(128mg、0.338mmol)、および(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(86mg、0.307mmol)を、中間体8(170mg、0.307mmol)のDCM溶液(3mL)に加えた。反応液を室温で2時間攪拌した。粗生成物を濃縮し、prepHPLCで精製し[Sunfire Prep C18 OBD 5μ (30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント 70:30〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物30を白色の固形物として得た(12mg、収率5%)。LCMS:保持時間=1.28分. [M+H]+ =780 [M+Na]=802. Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL; 波長 =220。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.10-0.19 (m, 1 H) 0.23 (dt, J=9.46, 4.73 Hz, 1 H) 0.49 (dd, J=8.09, 4.12 Hz, 1 H) 0.51-0.57 (m, 1 H) 0.78-0.88 (m, 1 H) 0.92 (t, J=8.70 Hz, 1 H) 0.99-1.06 (m, 2 H) 1.06-1.10 (m, 1 H) 1.10 (s, 9 H) 1.25 (dd, J=9.46, 5.80 Hz, 1 H) 1.37 (td, J=8.93, 4.43 Hz, 3 H) 1.43-1.51 (m, 1 H) 1.53-1.64 (m, 2 H) 1.91-2.01 (m, 1 H) 2.34 (dd, J=12.05, 6.26 Hz, 1 H) 2.60 (t, J=11.75 Hz, 1 H) 2.89 (s, 6 H) 2.80-3.00 (m, 4 H) 3.10 (s, 3 H) 3.73 (dd, J=11.29, 6.41 Hz, 1 H) 3.83-3.93 (m, 2 H) 4.33-4.48 (m, 1 H) 4.53 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 4.91 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 5.47 (d, J=9.46 Hz, 1 H) 6.24 (s, 1 H) 7.49 (s, 1 H) 7.52 (d, 1 H) 7.62 (s, 1 H) 7.69 (s, 1 H) 7.78 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 9.97-10.03 (m, 1 H).
化合物31の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
密封可能な容器中で、2,7−ジブロモナフタレン(2.73g、9.55mmol)およびトリブチル(ビニル)スタンナン(2.79mL、9.55mmol)を、トルエン(75mL)に加え、窒素で10分間スパージした。Pd(PhP)(0.552g、0.477mmol)を加え、密封し、90℃で4時間加熱した。反応液を冷却し、セライトで濃縮し、Biotageで精製し(100%Hex)、2−ブロモ−7−ビニルナフタレンを白色の固形物として得た(1.5g、収率67.4%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 5.39 (d, J=10.79 Hz, 1 H) 5.90 (d, J=17.57 Hz, 1 H) 6.88 (dd, J=17.69, 10.92 Hz, 1 H) 7.52 (dd, J=8.66, 1.88 Hz, 1 H) 7.63-7.72 (m, 3 H) 7.77 (d, J=8.03 Hz, 1 H) 7.98 (d, J=1.51 Hz, 1 H).
ステップ2:
マグネシウム(0.336g、13.83mmol)を丸底フラスコ中、窒素下で15分間攪拌し、マグネシウムターニングの表面のスクラッチング(scratching)を引き起こした。10mLのTHFをマグネシウムターニングに加え、さらに30分間攪拌した。2−ブロモ−7−ビニルナフタレン(3.07g、13.17mmol)のTHF溶液(90mL)を、還流で勢いよく攪拌しながら滴下して加えた。この溶液に、(S)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル)4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(3.78g、13.17mmol)のDCM溶液(110mL)を室温で加え、1時間攪拌し、次いで飽和NHCl溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出し、有機物を合わせて、乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40% EtOAc:Hex)、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−ヒドロキシ−4−(7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(1.55g、収率27%)。LCMS:保持時間=1.90分. [M+Na]+=464. Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ3:
NaH(油中60%)(0.186g、4.65mmol)を、0℃で、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−ヒドロキシ−4−(7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(1.14g、2.58mmol)およびヨウ化メチル(0.291mL、4.65mmol)のDMF溶液に加え、その温度で3時間攪拌した。反応液を次いで飽和NHCl溶液およびエーテルでクエンチした。エーテル層を食塩水で洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜40% EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−メトキシ−4−(7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを清澄な油状物として得た(845mg、収率72%)。LCMS:保持時間=2.09分. [M+Na]+=478. Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ4:
TBAF(7.42mL、7.42mmol)を、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−メトキシ−4−(7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(0.845g、1.855mmol)のTHF溶液(20mL)に室温で加え、同一温度で終夜攪拌した。反応液をEtOAcおよび水で希釈した。有機層を回収し、食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを淡褐色の油状物として得た(0.6g、収率104%)。LCMS:保持時間=1.10分. [M+Na]+=334. Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ5:
(S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(0.744g、2.89mmol)、DIEA(1.010mL、5.78mmol)およびHATU(0.806g、2.120mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(0.6g、1.927mmol)のDCM溶液(20mL)に加えた。反応液を室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageで精製し(10〜40% EtOAc:Hex)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(0.7g、収率66%)。LCMS:保持時間=2.05分. [M+Na]+=573. Phenomenex−Luna C−18(5m)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ6:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((ヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(0.7g、1.271mmol)をDCE(130mL)中に溶解し、窒素ガスで15分間バブリングした。ホベイダ−グラブス触媒(0.080g、0.127mmol)を加え、反応液を密封し、油浴中に70℃で3時間加熱した。反応液を冷却し、濃縮し、Biotageで精製し(10〜50% EtOAc/Hex)、生成物を白色の固形物として得た(91mg、収率14%)。LCMS:保持時間=1.96分. [M+Na]+=545. Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ7:
10% パラジウム炭素(19mg、0.017mmol)を、ステップ6の生成物 (91mg、0.174mmol)の酢酸エチル 溶液(3mL)に加え、水素バルーン下で終夜攪拌した。反応液をミリポアのmillex−HV 0.45μmフリットで濾過し、濃縮し、生成物を得た(90mg、収率99%)。LCMS:保持時間=2.00分. [M+Na]+=547. Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ8:
2.0Mの水酸化リチウム(0.25mL、0.50mmol)を、ステップ7の生成物(90mg、0.172mmol)のTHF(1.5mL)およびMeOH(1.5mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を1MのHClで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、生成物を得た(70mg、収率80%)。LCMS:保持時間=1.77分. [M+Na]+=533. Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ9:
DIEA(0.072mL、0.411mmol)、HATU(57.3mg、0.151mmol)、および(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(43mg、0.151mmol)を、ステップ8の生成物(70mg、0.137mmol)のDCM溶液(2.5mL)に加えた。反応液を室温で2時間攪拌した。粗生成物を濃縮し、prepHPLCにより精製し[Sunfire Prep C18 OBD 5μ (30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント 70:30〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物31を白色の固形物として得た(24mg、収率24%)。LCMS:保持時間=1.89分. [M-H]-=735. Phenomenex−Luna C−18(5m)(3.0x50mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1% 酢酸アンモニウム、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1% 酢酸アンモニウム;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL; 波長 =220。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) δ ppm 0.12-0.27 (m, 2 H) 0.43-0.62 (m, 2 H) 0.77-0.87 (m, 1 H) 0.87-0.97 (m, 1 H) 0.97-1.04 (m, 2 H) 1.05-1.15 (m, 9 H) 1.17-1.28 (m, 3 H) 1.28-1.54 (m, 5 H) 1.73 (br. s., 2 H) 1.76-1.85 (m, 3 H) 2.33 (dd, J=12.05, 6.26 Hz, 1 H) 2.60 (t, J=11.75 Hz, 1 H) 2.71-2.88 (m, 2 H) 2.88-2.98 (m, 1 H) 3.14 (s, 3 H) 3.77 (dd, J=11.29, 6.41 Hz, 1 H) 3.84-3.96 (m, 2 H) 4.30 (dt, J=10.61, 7.21 Hz, 1 H) 4.58 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.93 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 5.54 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 6.35 (s, 1 H) 7.31 (dd, J=8.5
5, 1.53 Hz, 1 H) 7.45-7.59 (m, 3 H) 7.73 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 7.84 (d, J=8.55 Hz, 1 H).
化合物32の製造:
Figure 2012504126
塩化ジルコニウム(IV)(0.15mg、0.629μmol)およびN−クロロコハク酸イミド(1.7mg、0.013mmol)を、化合物19(10mg、0.013mmol)のDCM溶液(0.5mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、prepHPLCにより精製し[Sunfire Prep C18 OBD 5μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント 70:30〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物32を白色の固形物として得た(6mg、 収率54%)。LCMS:保持時間=2.72分. [M-MeOH]+=797. Phenomenex−Luna C−18 (3m)(30x2mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.12 (d, J=2.44 Hz, 2 H) 0.55 (br. s., 2 H) 0.87 (d, J=7.32 Hz, 2 H) 0.93 (d, J=11.60 Hz, 6 H) 1.01 (d, J=10.07 Hz, 2 H) 1.11 (s, 9 H) 1.68 (br. s., 6 H) 1.75-1.95 (m, 3 H) 2.38 (br. s., 1 H) 2.62 (br. s., 1 H) 2.80 (br. s., 1 H) 2.93 (br. s., 2 H) 3.10 (d, J=2.14 Hz, 3 H) 3.73 (br. s., 1 H) 3.86 (br. s., 1 H) 3.90 (d, J=2.44 Hz, 3 H) 3.93-4.05 (m, 1 H) 4.33 (br. s., 1 H) 4.47 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 4.98 (br. s., 1 H) 5.37 (br. s., 1 H) 6.21 (br. s., 1 H) 7.63 (d, J=9.16 Hz, 1 H) 7.79 (br. s., 2 H) 8.22 (dd, J=8.55, 2.14 Hz, 1 H) 9.99 (br. s., 1 H).
化合物33の製造:
Figure 2012504126
塩化ジルコニウム(IV)(0.73mg、3.14μmol)およびN−ブロモコハク酸イミド(11mg、0.063mmol)を、化合物19(50mg、0.063mmol)のDCM溶液(1mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、prepHPLCで精製し[Sunfire Prep C18 OBD 5μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント 70:30〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]、化合物33を白色の固形物として得た(28mg、収率50.4%)。 LCMS:保持時間=2.56分. [M-MeOH]+=843. Phenomenex−Luna C−18(3m)(30x2mm);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.14 (d, J=8.24 Hz, 1 H) 0.23 (d, J=4.58 Hz, 1 H) 0.43-0.62 (m, 2 H) 0.88 (d, J=11.90 Hz, 2 H) 0.93 (d, J=10.07 Hz, 6 H) 0.97-1.07 (m, 3 H) 1.12 (s, 9 H) 1.26 (d, J=5.80 Hz, 1 H) 1.28 (s, 1 H) 1.33-1.41 (m, 2 H) 1.68 (s, 2 H) 2.39 (s, 1 H) 2.62 (t, J=11.75 Hz, 1 H) 2.74-2.86 (m, 1 H) 2.89-2.95 (m, 1 H) 2.96 (s, 1 H) 3.10 (s, 3 H) 3.73 (d, J=6.10 Hz, 1 H) 3.89 (s, 3 H) 3.98 (s, 1 H) 4.34 (s, 1 H) 4.47 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 4.98 (s, 1 H) 5.37 (d, J=9.46 Hz, 1 H) 6.18 (s, 1 H) 7.58-7.66 (m, 1 H) 7.79 (d, J=2.14 Hz, 1 H) 8.22 (d, J=8.85 Hz, 1 H) 10.00 (s, 1 H).
中間体9の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
アリルマグネシウムブロミド(1.0Mのエーテル溶液中)(9.4mL、9.4mmol)を塩化銅(I)(42mg、0.43mmol)のエーテル溶液(100mL)中に加え、−30℃に冷却した。2−シクロプロピリデンマロン酸ジエチル(1.7g、8.58mmol)(Eur. J. Org. Chem. 2004, p. 3992に記載のように製造)を加え、反応液を室温で1時間加温した。反応液を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、それを10分間攪拌した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、濃縮し、2−(1−アリルシクロプロピル)マロン酸ジエチルを淡黄色の油状物として得た(1.6g、78%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.50-0.62 (m, 4 H) 1.27 (t, J=7.17 Hz, 6 H) 2.30 (d, J=7.02 Hz, 2 H) 3.22 (s, 1 H) 4.18 (q, J=7.02 Hz, 4 H) 4.95-5.10 (m, 2 H) 5.62-5.81 (m, 1 H).
ステップ2:
塩化リチウム(0.529g、12.48mmol)を、2−(1−アリルシクロプロピル)マロン酸ジエチル(1.5g、6.24mmol)のdmso(15mL)および水(0.15mL)溶液に加え、170℃で2時間加熱した。反応液を冷却し、食塩水およびエーテルで希釈した。水層をエーテルで抽出し、次いで有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、乾燥し、濾過し、濃縮し、2−(1−アリルシクロプロピル)アセテートを淡い褐色の油状物として得た(1g、95%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.36-0.50 (m, 4 H) 1.26 (t, J=7.17 Hz, 3 H) 2.11 (d, J=7.02 Hz, 2 H) 2.23 (s, 2 H) 4.13 (q, J=7.12 Hz, 2 H) 5.01-5.10 (m, 2 H) 5.69-5.88 (m, J=17.09, 10.07, 7.17, 7.17 Hz, 1 H).
ステップ3:
水素化アルミニウムリチウム(2.0MのTHF溶液)(3.0mL、6.0mmol)を、エチル 2−(1−アリルシクロプロピル)アセテート(1g、5.94mmol)のエーテル溶液(50mL)に何回かに分けて加え、それを室温で終夜攪拌した。反応液を水(0.6mL)で、次いで3.0MのNaOH溶液(1.2mL)で、次いで水(1.8mL)でクエンチし、アルミニウム塩が全て沈殿するまで勢いよく攪拌した。混合物を硫酸マグネシウムで乾燥し、次いでセライトで濾過し、2−(1−アリルシクロプロピル)エタノールを得た(650mg、87%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.24-0.43 (m, 4 H) 1.55 (t, J=7.02 Hz, 2 H) 2.02 (d, J=6.71 Hz, 2 H) 3.73 (t, J=7.02 Hz, 2 H) 4.96-5.14 (m, 2 H) 5.72-5.89 (m, 1 H).
ステップ4:
ヒューニッヒ塩基(0.93mL、5.34mmol)を0℃の、2−(1−アリルシクロプロピル)エタノール(741mg、5.87mmol)およびトリホスゲン(792mg、2.67mmol)のジオキサン溶液(10mL)に滴下して加えた。生じた白色の懸濁液を0℃で5分間攪拌し、次いで室温で1時間攪拌した。(S)−2−アミノ−3,3−ジメチルブタン酸(700mg、5.34mmol)のジオキサン(20mL)および3M NaOH(1.78mL、5.34mmol)溶液を加えた。反応混合液を室温で終夜攪拌した。反応液をエーテルおよび1.0MのHClで希釈し、エーテルで抽出した(2x)。有機物を合わせて、乾燥し(MgSO)、濾過し、濃縮した。この物質をエーテル中に移し、飽和炭酸水素ナトリウム(3x)で抽出した。水層を合わせて、エーテルで洗浄し、次いで濃HClで酸性化し、生成物をエーテルで抽出した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、(S)−2−((2−(1−アリルシクロプロピル)エトキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸を無色の油状物として得た(中間体9、815mg、54%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.25-0.40 (m, 4 H) 1.03 (s, 9 H) 1.60 (t, J=7.15 Hz, 2 H) 2.03 (d, J=7.03 Hz, 2 H) 4.10-4.19 (m, 3 H) 4.97-5.14 (m, 2 H) 5.21 (d, J=9.29 Hz, 1 H) 5.68-5.89 (m, J=17.07, 10.04, 7.03, 7.03 Hz, 1 H).
化合物34の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(245mg、0.644mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(中間体3、200mg、0.586mmol)、(S)−2−((2−(1−アリルシクロプロピル)エトキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸(中間体9、199mg、0.703mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.31mL、1.76mmol)のDCM溶液(10mL)に加え、室温で4時間攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(5〜40% EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((2−(1−アリルシクロプロピル)エトキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを濃い油状物として得た(200mg、56%)。LCMS:保持時間=2.19分, [M-OMe]+=575 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((2−(1−アリルシクロプロピル)エトキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(200mg、0.330mmol)のDCE溶液(75mL)を窒素で30分間分散させ、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(21mg、0.033mmol)を加え、反応を密封し、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜50%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を白色の泡沫状物として得た(180mg、94%)。LCMS:保持時間=2.11分,[M+H]+=579 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ3:
2.0MのLiOH(0.78mL、1.56mmol)を、ステップ2の生成物(180mg、0.311mmol)のTHF(2mL)およびMeOH(2mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液をエーテルおよび1.0MのHCl溶液で希釈した。有機物を硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(160mg、91%)。LCMS:保持時間=2.05分,[M+H]+=565 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ4:
白金、硫化、炭素上の5重量%、還元型(reduced)、乾燥(111mg、0.028mmol)を、ステップ2の生成物(160mg、0.283mmol)のEtOAc溶液(5mL)に加え、水素雰囲気下2時間攪拌した。反応液をミリポア millex−HV 0.45μm ナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を得た(140mg、87%)。LCMS:保持時間=2.15分, [M-OMe]+=535 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ5:
HATU(122mg、0.321mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(90mg、0.321mmol)、ステップ4の生成物(140mg、0.247mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.13mL、0.741mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製した[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションをspeed vacで濃縮し、化合物34を白色の固形物として得た(77mg、39%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.17 (ddd, J=9.31, 4.58, 4.43 Hz, 1 H) 0.23 (dq, J=9.42, 4.69 Hz, 1 H) 0.28-0.37 (m, 4 H) 0.45-0.59 (m, 2 H) 0.83 (qd, J=8.19, 4.12 Hz, 1 H) 0.90-0.97 (m, 1 H) 0.97-1.06 (m, 2 H) 1.12 (s, 9 H) 1.20-1.29 (m, 2 H) 1.29-1.41 (m, 2 H) 1.42-1.53 (m, 1 H) 1.64-1.84 (m, 3 H) 1.88-2.00 (m, 1 H) 2.00-2.15 (m, 1 H) 2.41 (dd, J=11.75, 6.26 Hz, 1 H) 2.60 (t, J=11.60 Hz, 1 H) 2.70-2.87 (m, 2 H) 2.87-2.96 (m, 1 H) 3.08 (s, 3 H) 3.78 (dd, J=11.29, 6.41 Hz, 1 H) 3.87 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 3.93 (s, 3 H) 4.10 (td, J=11.06, 5.65 Hz, 1 H) 4.41 (td, J=11.37, 5.04 Hz, 1 H) 4.46 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 5.04 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.47 (d, J=9.46 Hz, 1 H) 6.42 (s, 1 H) 7.07 (s, 1 H) 7.50 (dd, J=8.55, 1.53 Hz, 1 H) 7.74 (d, J=8.85 Hz, 1 H) 7.79 (s, 1 H) 7.91 (s, 1 H) 10.04 (s, 1 H).
中間体10の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
臭化アリル(1.9mL、22.41mmol)を、7−ブロモナフタレン−2−オール(5g、22.41mmol)および炭酸カリウム(12.39g、90mmol)のアセトン溶液(90mL)に加え、18時間加熱還流した。反応液を部分的に濃縮し、水およびエーテル中に移した。有機物を回収し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、2−(アリルオキシ)−7−ブロモナフタレンを得た(6g、22.80mmol、収率102%)。LCMS:保持時間=2.30分. [M+H]+=264 および 262;Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(30x2);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 4.66 (dt, J=5.27, 1.38 Hz, 2 H) 5.35 (dd, J=10.54, 1.25 Hz, 1 H) 5.43-5.55 (m, 1 H) 6.03-6.20 (m, 1 H) 7.05 (d, J=2.51 Hz, 1 H) 7.19 (dd, J=8.91, 2.38 Hz, 1 H) 7.41 (dd, J=8.66, 1.88 Hz, 1 H) 7.57-7.67 (m, 1 H) 7.72 (d, J=9.03 Hz, 1 H) 7.89 (d, J=1.76 Hz, 1 H)
ステップ2:
三塩化ホウ素(23.5mL、23.56mmol)を、2−(アリルオキシ)−7−ブロモナフタレン(6.2g、23.56mmol)のDCM溶液(150mL)に0℃で加え、20分間攪拌し、室温まで加温した。反応液を室温で20分間攪拌し、飽和塩化アンモニウムでクエンチした。有機層を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、最終生成物の1−アリル−7−ブロモナフタレン−2−オールを褐色の油状物として得た(6.1g、23.18mmol、収率98%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 3.78 (dt, J=5.77, 1.76 Hz, 2 H) 5.01-5.22 (m, 2 H) 5.98-6.15 (m, J=17.10, 10.26, 5.77, 5.77 Hz, 1 H) 7.11 (d, J=8.78 Hz, 1 H) 7.42 (dd, J=8.78, 1.76 Hz, 1 H) 7.65 (d, J=9.03 Hz, 2 H) 8.05 (d, J=1.76 Hz, 1 H).
ステップ3:
ヨードメタン(1.7mL、27.8mmol)を、1−アリル−7−ブロモナフタレン−2−オール(6.1g、23.18mmol)および炭酸セシウム(9.06g、27.8mmol)のDMF溶液(110mL)に加え、室温で18時間攪拌した。反応液を水で希釈し、ジエチルエーテルで抽出した(3x)。有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、1−アリル−7−ブロモ−2−メトキシナフタレンを得た(中間体10、5.87g、91%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 3.81 (dt, J=5.80, 1.68 Hz, 2 H) 3.96 (s, 3 H) 4.97 (dq, J=17.09, 1.83 Hz, 1 H) 5.00-5.07 (m, 1 H) 5.95-6.09 (m, 1 H) 7.30 (d, J=9.16 Hz, 1 H) 7.41 (dd, J=8.70, 1.98 Hz, 1 H) 7.65 (d, J=8.85 Hz, 1 H) 7.73 (d, J=8.85 Hz, 1 H) 8.08 (d, J=1.83 Hz, 1 H)
中間体11の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
マグネシウム(0.541g、22.24mmol)を丸底フラスコ中、窒素下で30分間攪拌し、マグネシウムターニングの表面のスクラッチングを促した。10mLのTHFをマグネシウムターニングに加え、さらに30分間攪拌した。1−アリル−7−ブロモ−2−メトキシナフタレン(中間体10)(5.87g、21.18mmol)のTHF溶液(75mL)を、勢いよく攪拌しながら還流で、滴下して加えた。このグリニャール溶液(85mL)を(S)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル) 4−オキソピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(6.08g、21.16mmol)のDCM溶液(75mL)に室温で加え、1時間攪拌し、次いで飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチした。水層をDCMで抽出し、有機物を合わせて、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(5〜40% EtOAc:Hex)、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル)4−(8−アリル−7−メトキシナフタレン−2−イル)−4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを黄色の油状物として得た(4.34g、8.94mmol、収率42%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm -0.01-0.12 (m, 9 H) 1.04 (dd, J=9.16, 7.93 Hz, 2 H) 2.38-2.55 (m, 1 H) 2.73-2.86 (m, 1 H) 3.73-3.79 (m, 1 H) 3.82-3.87 (m, 3 H) 3.88 (br. s., 1 H) 3.91-3.94 (m, 1 H) 3.96 (s, 3 H) 3.97-4.08 (m, 2 H) 4.17-4.31 (m, 2 H) 4.52-4.70 (m, 1 H) 4.89-5.07 (m, 2 H) 5.96-6.15 (m, 1 H) 7.28-7.33 (m, 1 H) 7.41 (d, J=8.85 Hz, 1 H) 7.75 (d, J=9.16 Hz, 1 H) 7.78-7.83 (m, 1 H) 8.04-8.12 (m, 1 H).
ステップ2:
NaH(油中60%)(0.643g、16.09mmol)を、0℃で、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル)4−(8−アリル−7−メトキシナフタレン−2−イル)−4−ヒドロキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(4.34g、8.94mmol)およびヨウ化メチル(1.0mL、16.09mmol)のDMF溶液に加え、その温度で3時間攪拌した。反応液を次いで飽和NHCl溶液およびエーテルでクエンチした。エーテル層を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(5〜45% EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル)4−(8−アリル−7−メトキシナフタレン−2−イル)−4−メトキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレートを黄色の油状物として得た(2.97g、5.94mmol、収率66%)。LCMS:保持時間=2.44分. [M+H]+=500;Phenomenex−Luna C−18(5m);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm -0.01-0.12 (m, 9 H) 0.89-1.14 (m, 2 H) 1.56-1.78 (m, 1 H) 2.62 (ddd, J=12.74, 9.10, 3.01 Hz, 1 H) 2.87 (t, J=13.30 Hz, 1 H) 2.95 (d, J=4.77 Hz, 3 H) 3.73-3.83 (m, 3 H) 3.84-3.89 (m, 2 H) 3.94-3.99 (m, 3 H) 4.01-4.11 (m, 1 H) 4.17-4.34 (m, 2 H) 4.45-4.71 (m, 1 H) 4.92-5.08 (m, 2 H) 5.93-6.17 (m, 1 H) 7.29-7.42 (m, 2 H) 7.69-7.91 (m, 3 H).
ステップ3:
TBAF(1.0MのTHF、23.8mL、23.78mmol)を、(2S,4R)−2−メチル 1−(2−(トリメチルシリル)エチル)4−(8−アリル−7−メトキシナフタレン−2−イル)−4−メトキシピロリジン−1,2−ジカルボキシレート(2.97g、5.94mmol)のTHF溶液(20mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液をDCMで希釈し、水、次いで食塩水で洗浄した。有機層を回収し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製の(2S,4R)−メチル 4−(8−アリル−7−メトキシナフタレン−2−イル)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレートを黄色の 油状物として得た(中間体11、2.28g、6.41mmol、収率108%)。LCMS:保持時間=1.35分. [M+H]+=356;Phenomenex−Luna C−18 (5μ) (30x2);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
化合物35の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
(S)−3,3−ジメチル−2−((ペンタ−4−エニルオキシ)カルボニルアミノ)ブタン酸(205mg、0.844mmol)、DIEA(0.393mL、2.251mmol)およびHATU(235mg、0.619mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−(8−アリル−7−メトキシナフタレン−2−イル)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレート(中間体11、200mg、0.563mmol)のDCM溶液(5mL)に加えた。反応液を室温で18時間攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40% EtOAc:Hex)、(2S,4R)−メチル 4−(8−アリル−7−メトキシナフタレン−2−イル)−1−((S)−3,3−ジメチル−2−((ペンタ−4−エニルオキシ)カルボニルアミノ)ブタノイル)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレートを白色の粘着性の泡沫状物として得た(300mg、0.517mmol、収率92%)。LCMS:保持時間=2.32分. [M+H]+=581;Phenomenex−Luna C−18 (5μ);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 4−(8−アリル−7−メトキシナフタレン−2−イル)−1−((S)−3,3−ジメチル−2−((ペンタ−4−エニルオキシ)カルボニルアミノ)ブタノイル)−4−メトキシピロリジン−2−カルボキシレート(300mg、0.517mmol)をDCE溶液(53mL)中に溶解し、窒素ガスで15分間バブルした。ホベイダ−グラブスの第2世代触媒(32.5mg、0.052mmol)を加え、油浴中に80℃で2時間加熱した。粗生成物をBiotageで精製し(5〜50% EtOAc/Hex)、生成物を緑褐色の泡沫状物として得た(189mg、0.342mmol、収率66%)。LCMS:保持時間=2.06分. [M+H]+=553 ;Phenomenex−Luna C−18 (5μ) (30x2);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ3:
ステップ2の生成物(140mg、0.253mmol)の酢酸エチル溶液(3mL)を10%パラジウム炭素(27.0mg、0.025mmol)で処理し、水素バルーン下で終夜、水素化した。反応液をミリポア millex−HV 0.45μmプラグで濾過し、濃縮し、生成物を得た(131mg、0.236mmol、収率93%)。LCMS:保持時間=2.15分. [M+H]+=555;Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(30x2);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ4:
2.0Mの水酸化リチウム(0.354mL、0.709mmol)を、ステップ3の生成物(131mg、0.236mmol)のTHF(1.5mL)およびMeOH(1.5mL)溶液に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を1MのHClで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、生成物を白色の泡沫状物として得た(122mg、0.226mmol、収率96%)。LCMS:保持時間=1.91分. [M+H]+=541 ;Phenomenex−Luna C−18(5m)(30x2);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。
ステップ5:
DIEA(0.12mL、0.677mmol)、HATU(94mg、0.248mmol)、および(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(70mg、0.248mmol)を、ステップ4の生成物(122mg、0.226mmol)のDCM溶液(2.5mL)に加えた。反応液を室温で2時間攪拌した。粗生成物を濃縮し、prepHPLCで精製し、化合物35を白色の固形物として得た(40.4mg、0.050mmol、収率22%)。LCMS:保持時間=2.22分. [M-OMe]+=735 ;Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(30x2);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.33 (td, J=7.71, 4.73 Hz, 2 H) 0.48-0.66 (m, 2 H) 0.92 (d, J=7.63 Hz, 1 H) 0.97-1.06 (m, 2 H) 1.04-1.08 (m, 2 H) 1.09 (s, 9 H) 1.16-1.30 (m, 1 H) 1.34-1.46 (m, 2 H) 1.52 (d, 2 H) 1.64-1.73 (m, 3 H) 1.85 (dd, J=7.78, 5.95 Hz, 1 H) 2.40 (dd, J=13.73, 10.07 Hz, 1 H) 2.63-2.93 (m, 1 H) 2.95-3.07 (m, 6 H) 3.95 (s, 3 H) 4.18-4.38 (m, 3 H) 4.45 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 4.49-4.63 (m, 1 H) 4.63-4.78 (m, 1 H) 5.29 (d, J=9.16 Hz, 1 H) 6.62-7.11 (m, 1 H) 7.27-7.35 (m, 1 H) 7.38-7.49 (m, 1 H) 7.63-7.77 (m, 2 H) 7.79-7.90 (m, 1 H) 9.75 (br. s., 1 H).
化合物36の製造:
Figure 2012504126
化合物36を、化合物35の製法に従って、ただし製法のステップ1において、(S)−2−((ブタ−3−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸を用いて製造した。LCMS:保持時間=2.15分. [M-OMe]+=721;Phenomenex−Luna C−18 (5μ) (30x2);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.33 (td, J=7.71, 4.73 Hz, 2 H) 0.48-0.66 (m, 2 H) 0.92 (d, J=7.63 Hz, 1 H) 0.97-1.06 (m, 2 H) 1.04-1.08 (m, 2 H) 1.09 (s, 9 H) 1.16-1.30 (m, 1 H) 1.34-1.46 (m, 2 H) 1.64-1.73 (m, 3 H) 1.85 (dd, J=7.78, 5.95 Hz, 1 H) 2.40 (dd, J=13.73, 10.07 Hz, 1 H) 2.63-2.93 (m, 1 H) 2.95-3.07 (m, 6 H) 3.95 (s, 3 H) 4.18-4.38 (m, 3 H) 4.45 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 4.49-4.63 (m, 1 H) 4.63-4.78 (m, 1 H) 5.29 (d, J=9.16 Hz, 1 H) 6.62-7.11 (m, 1 H) 7.27-7.35 (m, 1 H) 7.38-7.49 (m, 1 H) 7.63-7.77 (m, 2 H) 7.79-7.90 (m, 1 H) 9.75 (br. s., 1 H).
化合物37の製造:
Figure 2012504126
化合物37を、化合物35の製法に従って、ただし製法のステップ1において、(S)−2−(アリルオキシカルボニルアミノ)−3,3−ジメチルブタン酸を用いて製造した。LCMS:保持時間=2.13分. [M-OMe]+=707;Phenomenex−Luna C−18 (5μ)(30x2);溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント 0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μL;波長=220。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.13-0.29 (m, 2 H) 0.51-0.60 (m, 2 H) 0.77-0.89 (m, 1 H) 0.92-0.99 (m, 1 H) 1.02 (d, J=7.93 Hz, 2 H) 1.04-1.06 (m, 1 H) 1.06-1.15 (m, 9 H) 1.16-1.27 (m, 1 H) 1.29-1.43 (m, 3 H) 1.79 (dd, J=8.09, 5.65 Hz, 2 H) 1.98 (d, J=12.82 Hz, 1 H) 2.40 (dd, J=12.05, 6.56 Hz, 1 H) 2.65 (t, J=11.29 Hz, 1 H) 2.87 (t, J=11.60 Hz, 1 H) 2.91-2.98 (m, 1 H) 3.00-3.17 (m, 3 H) 3.50 (td, J=12.36, 7.02 Hz, 1 H) 3.65 (dd, J=10.38, 6.41 Hz, 1 H) 3.80-3.91 (m, 1 H) 3.91-3.95 (m, 3 H) 3.97 (s, 1 H) 4.57 (d, J=10.68 Hz, 1 H) 5.02-5.18 (m, 2 H) 5.43 (d, J=10.68 Hz, 1 H) 6.17 (br. s., 1 H) 7.30 (d, J=8.85 Hz, 1 H) 7.43 (dd, J=8.55, 1.22 Hz, 1 H) 7.70 (d, J=9.16 Hz, 1 H) 7.77 (s, 1 H) 7.83 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 9.88 (br. s., 1 H).
化合物38の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(160mg、0.422mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(中間体3、120mg、0.351mmol)、(S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3−メチルブタン酸(143mg、0.527mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.18mL、1.054mmol)のDCM溶液(4mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(156mg、75%)。LCMS:保持時間=1.44分, [M-OMe]+=563 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−3−メチルブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(156mg、0.262mmol)のDCE溶液(50mL)を窒素で30分間スパージし、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(16.5mg、0.026mmol)を加え、反応を密封し、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(10〜40% EtOAcのヘキサン溶液)、生成物を白色の泡沫状物として得た(105mg、71%)。LCMS:保持時間=2.01分,[M+H]+=567 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ3:
2.0MのLiOH(0.46mL、0.92mmol)を、ステップ2の生成物(105mg、0.185mmol)のMeOH(1mL)およびTHF(1mL)溶液に加え、室温で3日間攪拌した。反応液を1.0MのHClでクエンチし、EtOAcで希釈した。有機物を合わせて、硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の固形物として得た(100mg、98%)。LCMS:保持時間=2.05分,[M+H]+=553 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ4:
10%Pd/C(19mg、0.018mmol)を、ステップ3の生成物(100mg、0.181mmol)のMeOH溶液(2mL)に加え、水素雰囲気下で4時間攪拌した。反応液をミリポア millex−HV 0.45μmナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(100mg、100%)。LCMS:保持時間=2.01分,[M+H]+=555 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ5:
HATU(103mg、0.270mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(76mg、0.270mmol)、ステップ4の生成物(100mg、0.180mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.094mL、0.541mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、次いでprep.HPLCで精製した[Sunfire C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションをspeed vacで濃縮し、化合物38を白色の固形物として得た(69mg、49%)。LCMS:保持時間=2.13分,[M+Na]+=803 Phenomenex Luna C18 10μ(3x50mm);溶媒A=10%メタノール−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%メタノール−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.01-0.15 (m, 1 H) 0.17-0.31 (m, J=9.54, 4.84, 4.84, 4.58 Hz, 1 H) 0.42-0.61 (m, 2 H) 0.84-0.90 (m, 2 H) 0.90 (s, 3 H) 0.99 (s, 3 H) 1.01-1.05 (m, 2 H) 1.08 (t, J=6.71 Hz, 6 H) 1.16-1.27 (m, 3 H) 1.36-1.47 (m, 1 H) 1.56 (td, J=13.20, 4.73 Hz, 1 H) 1.69-1.88 (m, 5 H) 2.06-2.20 (m, 1 H) 2.29 (dd, J=11.90, 6.10 Hz, 1 H) 2.63 (t, J=11.60 Hz, 1 H) 2.71-2.81 (m, 1 H) 2.82-2.90 (m, 1 H) 2.91-3.01 (m, 1 H) 3.15 (s, 3 H) 3.73 (dd, J=11.29, 6.10 Hz, 1 H) 3.90 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 3.94 (s, 3 H) 4.01 (td, J=10.99, 6.10 Hz, 1 H) 4.29 (t, J=9.61 Hz, 1 H) 4.41 (td, J=11.22, 4.43 Hz, 1 H) 5.16 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.57 (d, J=9.46 Hz, 1 H) 6.39 (s, 1 H) 7.07 (s, 1 H) 7.51 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.63 (s, 1 H) 7.71 (s, 1 H) 7.76 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 10.19 (s, 1 H).
中間体12の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
アリルマグネシウムブロミド(1.0Mのエーテル溶液中)(137mL、137mmol)を塩化銅(I)(6.24mmol)のエーテル溶液(250mL)中に加え、−30℃に冷却した。イソプロピリデンマロン酸ジエチル(24.5mL、125mmol)を加え、反応液を室温で2時間加温した。反応液を飽和NHCl溶液でクエンチし、これを30分間攪拌した。有機層を分離し、乾燥し、濾過し、濃縮し、2−(2−メチルペンタ−4−エン−2−イル)マロン酸ジエチルを淡い黄色の油状物として得た(30.3g、128mmol、収率100%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.12 (s, 6 H) 1.27 (t, J=7.15 Hz, 6 H) 2.23 (d, J=7.53 Hz, 2 H) 3.31 (s, 1 H) 4.18 (q, J=7.11 Hz, 4 H) 4.98-5.12 (m, 2 H) 5.70-5.92 (m, 1 H).
ステップ2:
塩化リチウム(10.50g、248mmol)を、2−(2−メチルペンタ−4−エン−2−イル)マロン酸ジエチル(30g、124mmol)のdmso(250mL)および水(2.5mL)溶液に加え、160℃で48時間加熱した。反応液を冷却し、食塩水およびエーテルで希釈した。水層をエーテルで抽出し(3x200mL)、次いで有機物を合わせて、食塩水で洗浄し(2x200mL)、乾燥し、濾過し、濃縮し、3,3−ジメチルヘキサ−5−エノエートを褐色の油状物として得た(21g、123mmol、収率100%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.01-1.06 (m, 6 H) 1.23-1.30 (m, 3 H) 2.06-2.13 (m, 2 H) 2.16-2.20 (m, 2 H) 4.08-4.16 (m, 2 H) 5.01-5.11 (m, 2 H) 5.77-5.89 (m, J=17.13, 10.03, 7.48, 7.48 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=3.52分,[M+H]+=170, Phenomenex Luna C18、 50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。
ステップ3:
水素化アルミニウムリチウム(4.90g、129mmol)を懸濁した乾燥EtO溶液(300mL)に、エチル 3,3−ジメチルヘキサ−5−エノエート(22g、129mmol)のエーテル溶液(30mL)を0℃で滴下して加えた。同時に混合物を30分間攪拌し、次いで反応液を室温に加温し、終夜攪拌した。混合物に連続して、20mLの水、20mLの0.1N NaOH水および40mLの水を注意深く加えた。1時間攪拌後、生じた混合物をセライトパッドで濾過した。濾液を減圧中で濃縮し、残渣をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(5〜30%EtOAcのヘキサン溶液)、3,3−ジメチルヘキサ−5−エン−1−オールを淡い黄色の油状物として得た(10.03g、78mmol、収率61%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.89-0.96 (m, 6 H) 1.07-1.13 (m, 1 H) 1.49-1.55 (m, 2 H) 1.99 (d, J=7.28 Hz, 2 H) 3.72 (td, J=7.65, 5.27 Hz, 2 H) 4.97-5.09 (m, 2 H) 5.76-5.89 (m, 1 H).
ステップ4:
ヒューニッヒ塩基(0.274mL、1.571mmol)を、3,3−ジメチルヘキサ−5−エン−1−オール(0.583g、1.728mmol)およびトリホスゲン(0.233g、0.785mmol)のジオキサン溶液(5mL)に0℃で滴下して加えた。生じた白色の懸濁液を5分間0℃で攪拌し、次いで室温で1時間攪拌した。(S)−2−アミノ−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)酢酸(0.25g、1.571mmol)のジオキサン溶液(2mL)を、1NのNaOH(1.6mL)とともに加えた。反応混合液を室温で3時間攪拌し、次いでエーテルおよび1.0MのHClで希釈した。水層をエーテルで抽出した(2x30mL)。有機物を合わせて、食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を淡黄色の油状物として得て、それをBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(50〜100%EtOAcのヘキサン溶液、次いで10%MeOHのDCM溶液)、(S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)酢酸を白色の固形物として得た(中間体12、233mg、0.743mmol、収率47.3%)。LCMS:保持時間=2.65分,[M+H]+=314, Phenomenex Luna C18、50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.88-0.99 (m, 6 H) 1.52 (br. s., 2 H) 1.52-1.65 (m, 4 H) 1.99 (d, J=7.53 Hz, 2 H) 2.07 (d, J=12.80 Hz, 1 H) 3.37 (t, J=7.03 Hz, 2 H) 3.98-4.03 (m., 2 H) 4.11 (br. s., 1 H) 4.17 (d, J=8.03 Hz, 1 H) 4.23 (br. s., 1 H) 4.47 (br. s., 2 H) 4.98-5.11 (m, 2 H) 5.74-5.88 (m, J=17.07, 9.98, 7.43, 7.43 Hz, 1 H).
化合物39の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(339mg、0.892mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(中間体3、279mg、0.818mmol)、(S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)酢酸(中間体12、233mg、0.743mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.39mL、2.23mmol)のDCM溶液(8mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜80%EtOAcのヘキサン溶液)、生成物を淡い黄色の泡沫状物として得た(200mg、0.314mmol、収率42%)。LCMS:保持時間=4.08分,[M+H]+=637, Phenomenex Luna C18、 50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.88 (s, 6 H) 0.90-0.94 (m, 2 H) 1.51 (t, J=7.63 Hz, 3 H) 1.75 (d, J=13.12 Hz, 1 H) 1.95 (d, J=7.32 Hz, 2 H) 2.60 (dd, J=13.12, 8.85 Hz, 1 H) 2.92 (dd, J=13.28, 1.98 Hz, 1 H) 2.95 (s, 3 H) 3.40-3.47 (m, 2 H) 3.76 (s, 3 H) 3.98 (s, 3 H) 4.02-4.08 (m, 3 H) 4.10-4.16 (m, 4H) 4.38 (dd, J=8.85, 7.63 Hz, 1 H) 4.87 (dd, J=8.55, 2.44 Hz, 1 H) 4.98-5.06 (m, 2 H) 5.30-5.34 (m, 1 H) 5.40 (dd, J=11.14, 1.37 Hz, 1 H) 5.72-5.83 (m, 1 H) 5.92 (dd, J=17.70, 1.53 Hz, 1 H) 7.11 (s, 1 H) 7.12-7.19 (m, 1 H) 7.41 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.69 (s, 1 H) 7.75 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 7.92 (s, 1 H).
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−2−((3,3−ジメチルヘキサ−5−エニルオキシ)カルボニルアミノ)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アセチル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(200mg、0.314mmol)のDCE溶液(100mL)を窒素で30分間分散させ、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(19.74mg、0.031mmol)を加え、反応を密封し、80℃で3日間加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(30〜70% EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を白色の固形物として得た(155mg、0.255mmol、収率81%)。LCMS:保持時間=3.92分,[M+H]+=609, Phenomenex Luna C18、 50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.00 (d, J=3.05 Hz, 6 H) 1.47-1.57 (m, 1 H) 1.62-1.76 (m, 3 H) 1.77-1.83 (m, 1 H) 1.93 (d, J=12.51 Hz, 1 H) 2.01 (ddd, J=11.98, 8.01, 4.43 Hz, 1 H) 2.14-2.24 (m, 2 H) 2.38-2.44 (m, 1 H) 2.56-2.61 (m, 1 H) 3.13 (s, 3 H) 3.39-3.48 (m, 2 H) 3.69-3.72 (m, 4 H) 3.82 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 3.96 (s, 3 H) 3.96-4.00 (m, 1 H) 4.05-4.10 (m, 3 H) 4.71 (td, J=11.29, 4.27 Hz, 1 H) 4.77 (dd, J=9.46, 7.93 Hz, 1 H) 4.85 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 5.40 (d, J=9.46 Hz, 1 H) 6.51 (ddd, J=15.79, 8.24, 8.01 Hz, 1 H) 6.75 (d, J=15.87 Hz, 1 H) 7.04 (s, 1 H) 7.48 (dd, J=8.70, 1.98 Hz, 1 H) 7.61 (d, J=1.83 Hz, 1 H) 7.74 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 7.97 (s, 1 H).
ステップ3:
ステップ2の生成物(150mg、0.246mmol)の酢酸エチル溶液(3mL)を水素雰囲気下、終夜かけて攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の固形物として得た(122mg、0.20mmol、収率81%)。LCMS:保持時間=4.04分,[M+H]+=611, Phenomenex Luna C18、50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.90 (s, 3 H) 0.97 (s, 3 H) 1.46-1.55 (m, 3 H) 1.64-1.79 (m, 2 H) 1.82-1.89 (m, 3 H) 1.91-1.96 (m, 1 H) 1.99-2.03 (m, 1 H) 2.45 (t, J=11.67 Hz, 1 H) 2.55-2.61 (m, 1 H) 2.73-2.90 (m, 2 H) 3.14 (s, 3 H) 3.38-3.46 (m, 2 H) 3.71 (s, 3 H) 3.87-3.91 (m, 1 H) 3.94 (s, 3 H) 3.98-4.02 (m, 1 H) 4.04-4.07 (m, 2 H) 4.32 (td, J=10.92, 5.02 Hz, 2 H) 4.28-4.36 (m, 1 H) 4.49 (t, J=9.79 Hz, 1 H) 5.08 (d, J=10.04 Hz, 1 H) 5.22 (d, J=9.79 Hz, 1 H) 7.09 (s, 1 H) 7.52 (dd, J=8.66, 1.88 Hz, 1 H) 7.63-7.65 (m, 2 H) 7.77 (d, J=8.78 Hz, 1 H).
ステップ4:
2.0Mの水酸化リチウム(0.499mL、0.999mmol)を、ステップ3の生成物(122mg、0.200mmol)のTHF(1mL)およびMeOH(1mL)溶液に加え、室温で3時間攪拌した。反応液を1.0MのHCl溶液でクエンチし、エーテルで抽出した。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(119mg、0.199mmol、収率100%)。LCMS:保持時間=3.67分,[M+H]+=597、Phenomenex Luna C18、50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.88 (s, 3 H) 0.95 (s, 3 H) 1.17-1.24 (m, 1 H) 1.43-1.55 (m, 3 H) 1.62-1.76 (m, 2 H) 1.76-1.91 (m, 4 H) 1.98-2.05 (m, 1 H) 2.54 (t, J=11.75 Hz, 1 H) 2.58-2.64 (m, 1 H) 2.72-2.80 (m, 1 H) 2.81-2.89 (m, 1 H) 3.12 (s, 3 H) 3.34-3.42 (m, 2 H) 3.89 (d, J=10.07 Hz, 1 H) 3.95 (s, 3 H) 3.96-4.06 (m, 3 H) 4.06-4.10 (m, 1 H) 4.30 (td, J=10.99, 4.58 Hz, 1 H) 4.52 (t, J=9.77 Hz, 1 H) 5.14 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 5.98 (d, J=9.16 Hz, 1 H) 7.08 (s, 1 H) 7.52 (dd, J=8.70, 1.68 Hz, 1 H) 7.66 (d, J=7.93 Hz, 2 H) 7.77 (d, J=8.55 Hz, 1 H).
ステップ5:
HATU(114mg、0.299mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(67.2mg、0.239mmol)、ステップ4の生成物(119mg、0.199mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.10mL、0.59mmol)のジクロロメタン溶液(5mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、HPLCにより精製した[Xbridge C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物39を白色の固形物として得た(102.1mg、0.123mmol、62%)。LCMS:保持時間=4.13分、[M+Na]=845、 Phenomenex Luna C18、50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, MeOD) d ppm 0.20 (dt, J=9.46, 4.73 Hz, 1 H) 0.27 (dt, J=9.46, 4.73 Hz, 1 H) 0.42-0.48 (m, 1 H) 0.52-0.58 (m, 1 H) 0.78-0.85 (m, 1 H) 0.91 (s, 3 H) 0.95-0.99 (m, 1 H) 1.00 (s, 3 H) 1.07-1.11 (m, 2 H) 1.12-1.16 (m, 1 H) 1.21-1.28 (m, 3 H) 1.36-1.56 (m, 3 H) 1.67-1.91 (m, 7 H) 2.14-2.23 (m, 1 H) 2.31-2.36 (m, 1 H) 2.44 (t, J=11.60 Hz, 1 H) 2.81 (d, J=4.27 Hz, 2 H) 2.96-3.02 (m, 1 H) 3.15 (s, 3 H) 3.39-3.47 (m, 2 H) 3.84 (dd, J=11.29, 6.41 Hz, 1 H) 3.91-3.93 (m, 1 H) 3.94 (s, 3 H) 3.96-4.04 (m, 3 H) 4.34-4.40 (m, 1 H) 4.42 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 5.26 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 7.21 (s, 1 H) 7.53 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.65 (s, 1 H) 7.78 (s, 1 H) 7.82 (d, J=8.85 Hz, 1 H).
中間体13の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
メタンスルホニルクロリド(2.67mL、34.3mmol)を、3,3−ジメチルヘキサ−5−エン−1−オール(2g、15.60mmol)およびトリエチルアミン(6.5mL、46.8mmol)のDCM溶液(60mL)に0℃で加え、30分間攪拌した。反応液を水でクエンチした。有機層をMgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を得た。粗製の残渣をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(5〜20%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を無色の油状物として得た(3.22g、15.61mmol、収率100%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.95 (s, 6 H) 1.67-1.73 (m, 2 H) 2.00 (d, J=7.32 Hz, 2 H) 3.01 (s, 3 H) 4.27-4.32 (m, 2 H) 5.01-5.10 (m, 2 H) 5.75-5.85 (m, 1 H).
ステップ2:
ナトリウムアジド(6.09g、94mmol)を3,3−ジメチルヘキサ−5−エンイル メタンスルホナート(3.22g、15.61mmol)の乾燥DMF溶液(50mL)に室温で加え、24時間攪拌した。水を加え、混合物をEtOで3回抽出し、有機層を合わせて、食塩水で洗浄し、MgSOで乾燥し、濃縮した。残渣をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(1〜5%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を無色の油状物として得た(1.567g、10.23mmol、収率65%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.94 (s, 6 H) 1.51-1.56 (m, 2 H) 1.95-2.02 (m, 2 H) 3.23-3.31 (m, 2 H) 5.00-5.10 (m, 2 H) 5.73-5.87 (m, 1 H).
ステップ3:
トリメチルホスフィン(7.78g、102mmol)を6−アジド−4,4−ジメチルヘキサ−1−エン(1.567g、10.23mmol)のTHF溶液(100mL)に0℃で加えた。反応液を室温に加温し、終夜攪拌した。15gのSCX樹脂を反応混合物に加え、濾過し、MeOHで洗浄した。次いで、生成アミンをNH(2.0M)のMeOH溶液で溶離し、溶媒を除去し、3,3−ジメチルヘキサ−5−エン−1−アミンを無色の油状物として得た(0.69g、5.42mmol、収率53%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.79-0.94 (m, 6 H) 1.31-1.42 (m, 2 H) 1.47-1.64 (m, 2 H) 1.90-2.02 (m, 2 H) 2.61-2.77 (m, 2 H) 4.94-5.08 (m, 2 H) 5.72-5.89 (m, 1 H).
ステップ4:
飽和NaHCO(7mL、5.42mmol)を3,3−ジメチルヘキサ−5−エン−1−アミン(0.69g、5.42mmol)のDCM溶液(10mL)に加えた。2.0Mのホスゲンのトルエン溶液(6.78mL、13.56mmol)を、シリンジで、DCM層の底に加えた。生じた混合物を10分間、室温で攪拌した。DCM層を分離した。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせて、MgSOで乾燥し、濾過し、濃縮し、粗製の6−イソシアナート−4,4−ジメチルヘキサ−1−エンを得た(0.83g、5.42mmol、収率100%)。
ステップ5:
6−イソシアナート−4,4−ジメチルヘキサ−1−エン(0.83g、5.42mmol)を(S)−メチル 2−アミノ−3,3−ジメチルブタノアート(0.787g、5.42mmol)のTHF溶液(50mL)に加え、室温で終夜攪拌した。溶媒を除去した後、残渣をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(S)−メチル 2−(3−(3,3−ジメチルヘキサ−5−エンイル)ウレイド)−3,3−ジメチルブタノアートを無色の油状物として得た(0.645g、2.19mmol、収率40%)。LCMS:保持時間=3.25分,[M+H]+=299 Phenomenex Luna C18、 50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。 1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.91 (s, 6 H) 0.97 (s, 9 H) 1.37-1.44 (m, 2 H) 1.62 (s, 2 H) 1.97 (d, J=7.32 Hz, 2 H) 3.15-3.23 (m, 2 H) 3.72 (d, J=1.22 Hz, 3 H) 4.32 (d, J=8.55 Hz, 1 H) 4.89 (d, J=9.46 Hz, 1 H) 4.98-5.08 (m, 2 H) 5.75-5.87 (m, 1 H).
ステップ6:
3Mの水酸化ナトリウム(1.25mL、3.75mmol)を、(S)−メチル 2−(3−(3,3−ジメチルヘキサ−5−エンイル)ウレイド)−3,3−ジメチルブタノアート(0.2g、0.67mmol)のEtOH溶液(8mL)に加え、60℃で48時間加熱した。反応液を1.0MのHCl溶液でクエンチし、エーテルで抽出した。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、(S)−2−(3−(3,3−ジメチルヘキサ−5−エンイル)ウレイド)−3,3−ジメチルブタン酸を無色の油状物として得た(中間体13、0.128g、0.45mmol、収率60%)。LCMS:保持時間=2.79分,[M+H]+=285 Phenomenex Luna C18、50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.86-0.96 (m, 6 H) 1.00-1.07 (m, 9 H) 1.13 (br s, 1 H) 1.20-1.25 (m, 1 H) 1.29 (s, 1 H) 1.39-1.51 (m, 2 H) 1.93-2.02 (m, 2 H) 3.14 ( br s, 1 H) 3.44-3.54 (m, 1 H) 3.68 (s, 1 H) 4.97-5.09 (m, 2 H) 5.75-5.88 (m, 1 H) 6.50 (s, 1H).
化合物40の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(107mg、0.281mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(中間体3、80mg、0.234mmol)、(S)−2−(3−(3,3−ジメチルヘキサ−5−エンイル)ウレイド)−3,3−ジメチルブタン酸(中間体13、66.6mg、0.234mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.123mL、0.703mmol)のDCM溶液(4mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜50%EtOAcのヘキサン溶液)、生成物を白色の泡沫状物として得た(43mg、0.071mmol、収率30%)。LCMS:保持時間=4.22分,[M+Na]+=630 Phenomenex Luna C18、50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.85-0.98 (m, 10 H) 0.99-1.17 (m, 6 H) 1.32-1.46 (m, 2 H) 1.91-2.01 (m, 2 H) 2.51-2.65 (m, 1 H) 2.85-2.96 (m, 4 H) 3.04-3.13 (m, 1 H) 3.15-3.27 (m, 1 H) 3.72-3.82 (m, 2 H) 3.92-4.00 (m, 4 H) 4.16-4.35 (m, 1 H) 4.48-4.62 (m, 2 H) 4.79 (ddd, J=15.49, 8.77, 2.59 Hz, 1 H) 4.95-5.06 (m, 2 H) 5.30 (t, J=9.92 Hz, 1 H) 5.36-5.44 (m, 1 H) 5.73-5.86 (m, 1 H) 5.88-5.96 (m, 1 H) 7.06-7.20 (m, 2 H) 7.38-7.45 (m, 1 H) 7.62-7.77 (m, 2 H) 7.86-7.94 (m, 1 H).
ステップ2:
ステップ1の生成物(43mg、0.071mmol)のDCE溶液(40mL)を窒素で30分間スパージし、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(4.5mg、7.07μmol)を加え、反応液を密封し、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜50%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を白色の固形物として得た(41mg、0,071mmol、収率100%)。LCMS:保持時間=4.01分,[M+H]+=580 Phenomenex Luna C18、50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.82-0.93 (m, 9 H) 1.01-1.08 (m, 6 H) 1.32-1.37 (m, 2 H) 1.88-1.97 (m, 1 H) 2.09-2.17 (m, 1 H) 2.55-2.62 (m, 1 H) 3.04-3.09 (m, 3 H) 3.69-3.74 (m, 3 H) 3.76-3.85 (m, 2 H) 3.90-4.00 (m, 4 H) 4.05 (dd, J=10.99, 7.32 Hz, 1 H) 4.83-4.89 (m, 1 H) 4.90-5.02 (m, 2 H) 5.60 (d, J=9.77 Hz, 1 H) 6.44-6.53 (m, 1 H) 6.63-6.69 (m, 1 H) 6.67 (d, J=15.87 Hz, 1 H) 7.01-7.06 (m, 1 H) 7.43-7.48 (m, 1 H) 7.69-7.74 (m, 1 H) 7.75-7.80 (m, 1 H) 8.18 (s, 1 H).
ステップ3:
ステップ2の生成物(41mg、0.071mmol)および10%Pd/C(7.5mg、7.07μmol)のEtOAc溶液(2mL)を水素雰囲気下で終夜攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の固形物として得た(35mg、0,060mmol、収率85%)。LCMS:保持時間=2.14分,[M+H]+=582 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ4:
2.0Mの水酸化リチウム(0.150mL、0.301mmol)を、ステップ3の生成物(35mg、0.060mmol)のTHF(1mL)およびMeOH(1mL)溶液に加え、室温で3時間攪拌した。反応液を1.0MのHCl溶液でクエンチし、エーテルで抽出した。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(34mg、0.060mmol、収率100%)。LCMS:保持時間=2.23分,[M+H]+=568 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=90%水−10%メタノール−0.1%TFA、溶媒B=10%水−90%メタノール−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=5μl;波長=220nm。
ステップ5:
HATU(34.2mg、0.090mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(20.18mg、0.072mmol)、ステップ4の生成物(34mg、0.060mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.031mL、0.180mmol)のジクロロメタン溶液(2mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、HPLCにより精製した[Xbridge C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物40を白色の固形物として得た(10.3mg、0.011mmol、収率19%)。LCMS:保持時間=2.13分, [M-OMe]+=763 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。1H NMR (500 MHz, MeOD) d ppm 0.24 (dddd, J=15.11, 8.77, 4.65, 4.43 Hz, 2 H) 0.50-0.58 (m, 1 H) 0.74-0.84 (m, 1 H) 0.94 (d, J=8.55 Hz, 6 H) 0.98-1.03 (m, 1 H) 1.04-1.11 (m, 3 H) 1.13 (s, 9 H) 1.17 (dd, J=9.77, 5.19 Hz, 1 H) 1.22-1.31 (m, 3 H) 1.46-1.62 (m, 3 H) 1.71 (dd, J=8.24, 5.19 Hz, 1 H) 1.78 (ddd, J=13.12, 8.55, 4.27 Hz, 1 H) 1.83-1.91 (m, 1 H) 2.38 (d, J=9.16 Hz, 2 H) 2.68 (ddd, J=16.79, 8.09, 5.04 Hz, 1 H) 2.87-2.99 (m, 2 H) 3.01-3.09 (m, 1 H) 3.13 (s, 3 H) 3.35 (s, 1 H) 3.47 (td, J=11.98, 5.34 Hz, 1 H) 3.80 (t, J=9.00 Hz, 1 H) 3.85 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 3.93 (s, 3 H) 4.64 (d, J=9.46 Hz, 1 H) 5.20 (d, J=10.38 Hz, 1 H) 6.18-6.26 (m, 2 H) 7.19 (s, 1 H) 7.51 (dd, J=8.55, 1.83 Hz, 1 H) 7.78-7.84 (m, 2 H) 7.90 (s, 1 H).
中間体14の製造:
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(1.017g、4.22mmol)を、(S)−メチル 2−アミノ−3,3−ジメチルブタノアート(0.511g、3.52mmol)、オクト−7−エン酸(0.5g、3.52mmol)およびヒューニッヒ塩基(1.8mL、10.5mmol)のDCM溶液(50mL)に加え、室温で終夜攪拌した。溶媒を除去した後、残渣をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(S)−メチル 3,3−ジメチル−2−オクト−7−エンアミドブタノアートを無色の油状物として得た(763mg、2.83mmol、収率81%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.98 (s, 9 H) 1.30-1.45 (m, 4 H) 1.63-1.70 (m, 2 H) 2.02-2.09 (m, 2 H) 2.24 (t, J=7.63 Hz, 2 H) 3.73 (s, 3 H) 4.50 (d, J=9.46 Hz, 1 H) 4.92-5.03 (m, 2 H) 5.74-5.85 (m, J=17.01, 10.22, 6.68, 6.68 Hz, 1 H) 5.95 (d, J=9.16 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=3.18分,[M+H]+=270 Phenomenex Luna C18、50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。
ステップ2:
2.0Mの水酸化リチウム(7.1mL、14.2mmol)を、(S)−メチル 3,3−ジメチル−2−オクト−7−エンアミドブタノアート(0.763g、2.83mmol)のTHF(10mL)およびMeOH(10mL)溶液に加え、室温で5時間攪拌した。反応液を1.0MのHCl溶液でクエンチし、エーテルで抽出した。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、(S)−3,3−ジメチル−2−オクト−7−エンアミドブタン酸を白色の固形物として得た(620mg、2.43mmol、収率86%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 1.04 (s, 9 H) 1.32-1.46 (m, 4 H) 1.67 (dt, J=14.87, 7.50 Hz, 2 H) 2.06 (q, J=6.78 Hz, 2 H) 2.22-2.31 (m, 2 H) 4.52 (d, J=9.29 Hz, 1 H) 4.91-5.05 (m, 2 H) 5.73-5.86 (m, J=17.03, 10.26, 6.68, 6.68 Hz, 1 H) 5.97 (d, J=9.03 Hz, 1 H). LCMS:保持時間=1.49分,[M+H]+=256 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
化合物41の製造
Figure 2012504126
ステップ1:
HATU(134mg、0.351mmol)を、(2S,4R)−メチル 4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(中間体3、100mg、0.293mmol)、(S)−3,3−ジメチル−2−オクト−7−エンアミドブタン酸(中間体14、74.8mg、0.293mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.15mL、0.88mmol)のDCM溶液(4mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、Biotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、(2S,4R)−メチル 1−((S)−3,3−ジメチル−2−オクト−7−エンアミドブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレートを白色の泡沫状物として得た(53mg、0.092mmol、収率31%)。1H NMR (500 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.95 (br. s., 6 H) 1.04-1.16 (m, 3 H) 1.19-1.47 (m, 6 H) 1.55-1.66 (m., 2 H) 1.95-2.05 (m., 2 H) 2.07-2.25 (m., 2 H) 2.51-2.68 (m, 1 H) 2.93 (s, 3 H) 2.82-2.95 (m, 1 H) 3.70-3.79 (m, 3 H) 3.88-3.95 (m, 1 H) 3.97 (br. s., 3 H) 4.47-4.52 (m., 1 H) 4.75-4.85 (m, 1 H) 4.93-5.05 (m, 1 H) 5.38-5.42 (m, 1 H) 5.75-5.85 (m, 1 H) 5.92 (d, J=17.40 Hz, 1 H) 6.10-6.18 (m, 1 H) 7.05-7.19 (m, 2 H) 7.35-7.48 (m, 1 H) 7.59-7.78 (m, 2 H) 7.84-7.97 (m, 1 H). LCMS:保持時間=4.24分,[M+H]+=579 Phenomenex Luna C18、50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。
ステップ2:
(2S,4R)−メチル 1−((S)−3,3−ジメチル−2−オクト−7−エンアミドブタノイル)−4−メトキシ−4−(6−メトキシ−7−ビニルナフタレン−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(53mg、0.092mmol)のDCE溶液(40mL)を窒素で30分間スパージし、次いでホベイダ−グラブス触媒(第2世代)(5.7mg、9.16μmol)を加え、反応を密封し、80℃で終夜加熱した。反応液を濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をBiotageによりフラッシュクロマトグラフィーで精製し(20〜40%EtOAcのヘキサン溶液)、精製した生成物を白色の固形物として得た(20mg、0.036mmol、収率40%)。1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) d ppm 0.89-0.97 (m, 6 H) 1.01 (s, 3 H) 1.11-1.15 (m, 6 H) 1.63-1.71 (m, 2 H) 2.06-2.12 (m, 1 H) 2.33-2.50 (m, 2 H) 2.52-2.66 (m, 1 H) 3.08-3.15 (m, 3 H) 3.24 (s, 1 H) 3.68-3.73 (m, 3 H) 3.77-3.85 (m, 1 H) 3.92-4.03 (m, 4 H) 4.42-4.59 (m, 1 H) 6.28 (ddd, J=15.37, 7.59, 7.40 Hz, 1 H) 6.72 (dd, J=15.81, 4.77 Hz, 1 H) 7.04 (d, J=9.29 Hz, 1 H) 7.45-7.55 (m, 1 H) 7.55-7.62 (m, 1 H) 7.64-7.71 (m, 1 H) 7.71-7.80 (m, 2 H). LCMS:保持時間=4.03分,[M+H]+=551 Phenomenex Luna C18、50x2、3μ;溶媒A=10%アセトニトリル−90%水−0.1%TFA、溶媒B=90%アセトニトリル−10%水−0.1%TFA;グラジエント=0%〜100%溶媒B(4分かけて)、次いで1分保持;0.8mL/分;注入量=3μl;波長=220nm。
ステップ3:
ステップ2の生成物(20mg、0.036mmol)および10%Pd/C(4mg、3.63μmol)のEtOAc溶液(2mL)を水素雰囲気下で終夜攪拌した。反応液をナイロンフリットで濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の固形物として得た(17mg、0.031mmol、収率87%)。LCMS:保持時間=2.19分,[M+H]+=553 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ4:
2.0Mの水酸化リチウム(0.079mL、0.157mmol)を、ステップ3の生成物(17mg、0.031mmol)のMeOH(0.5mL)およびTHF(0.5mL)溶液に加え、室温で3時間攪拌した。反応液を1.0MのHCl溶液でクエンチし、エーテルで抽出した。有機物を乾燥し、濾過し、濃縮し、粗生成物を白色の泡沫状物として得た(16mg、0.03mmol、収率94%)。LCMS:保持時間=1.82分, [M-OMe]+=507 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
ステップ5:
HATU(16.94mg、0.045mmol)を、(1S,2R)−2−アミノ−N−(シクロプロピルスルホニル)ビ(シクロプロパン)−2−カルボキサミド、HCl塩(10mg、0.036mmol)、ステップ4の生成物(16mg、0.030mmol)およびヒューニッヒ塩基(0.016mL、0.089mmol)のジクロロメタン溶液(1mL)に加え、室温で終夜攪拌した。反応液を濃縮し、HPLCにより精製した[Xbridge C18 10μ(30x100mm);流速=42mL/分;溶媒グラジエント=95:5〜5:95 水/アセトニトリル(10mM酢酸アンモニウムを用いる)]。生成物フラクションを濃縮し、化合物41を白色の固形物として得た(2.2mg、2.76mmol、収率9%)。1H NMR (500 MHz, MeOD) d ppm 0.29-0.43 (m,2 H) 0.50-0.63 (m, 2 H) 0.85 (br. s., 1 H) 0.95-1.16 (m, 9 H) 0.98-1.22 (m, 1 H) 1.22-1.47 (m, 9 H) 1.54-1.85 (m, 4 H) 1.90-2.05 (m, 2 H) 2.09 (td, J=13.28, 4.58 Hz, 1 H) 2.28-2.38 (m, 1 H) 2.48-2.60 (m, 1 H) 2.75-2.83 (m, 1 H) 2.95-3.14 (m, 4 H) 3.59-3.89 (m, 1 H) 3.91-3.95 (m, 1 H) 3.95-4.29 (m, 1 H) 4.56-4.61 (m, 2 H) 4.83-5.09 (m, 2 H) 7.21 (d, J=3.97 Hz, 1 H) 7.47-7.52 (m, 1 H) 7.53-7.59 (m, 1 H) 7.61-7.74 (m, 1 H) 7.81 (dd, J=13.43, 8.55 Hz, 1 H) 7.92 (d, J=9.16 Hz, 1 H). . LCMS:保持時間=1.97分, [M-OMe]+=733 Phenomenex Luna S10(3x50mm);溶媒A=95%水−5%メタノール−10mM酢酸アンモニウム、溶媒B=5%水−95%メタノール−10mM酢酸アンモニウム;グラジエント=0%〜100%溶媒B(2分かけて)、次いで1分保持;4mL/分;注入量=10μl;波長=220nm。
(生物学的研究)
HCV NS3/4Aプロテアーゼ複合体酵素アッセイおよび細胞ベースのHCVレプリコンアッセイを本発明において用い、下記のように調製し、実施し、確認した。
(組換えHCV NS3/4Aプロテアーゼ複合体の産生)
BMS株、H77株またはJ4L6S株由来のHCV NS3プロテアーゼ複合体を、下記で説明するように産生した。これらの精製した組換えタンパク質を、均一系アッセイ(下記を参照されたい)において使用するために産生し、HCV NS3タンパク質分解活性の阻害において本発明の化合物がいかに有効であるかを示した。
HCV感染患者からの血清を、サンフランシスコ病院のT.Wright医師から得た。HCVゲノム(BMS株)の設計された完全長cDNA(相補デオキシリボ核酸)鋳型を、血清RNA(リボ核酸)の逆転写−PCR(RT−PCR)によって得たDNAフラグメントから、他の遺伝子型1a株の間の相同性に基づいて選択したプライマーを使用して作製した。全ゲノム配列の決定から、Simmondsらの分類に従って、HCV分離株に対して遺伝子型1aを割り当てた(P Simmonds, KA Rose, S Graham, SW Chan, F McOmish, BC Dow, EA Follett, PL Yap and H Marsden, J. Clin. Microbiol., 31(6), 1493-1503 (1993)を参照されたい)。非構造領域NS2−5Bのアミノ酸配列は、HCV遺伝子型1a(H77)に>97%同一であり、遺伝子型1b(J4L6S)に87%同一であることが示された。感染性クローンH77(1a遺伝子型)およびJ4L6S(1b遺伝子型)は、R.Purcell(NIH)から得たが、配列はGenbankにおいて公開されている(AAB67036、Yanagi,M., Purcell,R.H., Emerson,S.U. and Bukh,J. Proc. Natl. Acad. Sci. U.S.A. 94(16),8738-8743 (1997); AF054247を参照されたい、Yanagi,M., St Claire,M., Shapiro,M., Emerson,S.U., Purcell,R.H. and Bukh,J, Virology 244 (1), 161-172. (1998)を参照されたい)。
H77およびJ4L6S株を組換えNS3/4Aプロテアーゼ複合体の産生のために使用した。これらの株について組換えHCV NS3/4Aプロテアーゼ複合体(アミノ酸1027〜1711)をコードするDNAを、P.Gallinariらによって記載されているように操作した(Gallinari P, Paolini C, Brennan D, Nardi C, Steinkuhler C, De Francesco R. Biochemistry. 38(17):5620-32, (1999)を参照されたい)。手短に言えば、3個のリシンの可溶化尾部を、NS4Aコード領域の3’末端に添加した。NS4A−NS4B切断部位のP1位中のシステイン(アミノ酸1711)をグリシンに変更し、リシンタグのタンパク質分解的切断を防止した。さらに、システインからセリンへの変異をアミノ酸位置1454でPCRによって導入し、NS3ヘリカーゼドメインにおける自己分解による切断を防止した。P.Gallinariらによって記載されたプロトコルに修正を加えて、変異DNAフラグメントをpET21b細菌発現ベクター(Novagen)中でクローン化し、NS3/4A複合体を大腸菌株BL21(DE3)(Invitrogen)中で発現させた[Gallinari P, Brennan D, Nardi C, Brunetti M, Tomei L, Steinkuhler C, De Francesco R., J Virol. 72(8):6758-69 (1998)を参照されたい]。手短に言えば、NS3/4Aプロテアーゼ複合体発現を、0.5ミリモル(mM)のイソプロピルβ−D−1−チオガラクトピラノシド(IPTG)によって20℃で22時間誘導した。典型的な発酵[1リットル(L)]によって、約10グラムの湿細胞ペーストを得た。25mMのN−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−N’−(2−エタンスルホン酸)(HEPES)(pH7.5)、20%グリセロール、500mMの塩化ナトリウム(NaCl)、0.5%Triton X−100、1マイクログラム/ミリリットル(「μg/mL」)のリゾチーム、5mMの塩化マグネシウム(MgCl)、1μg/mlのDnaseI、5mMのβ−メルカプトエタノール(βME)、プロテアーゼ阻害剤(エチレンジアミン四酢酸(EDTA)非含有)(Roche)から成る溶解バッファー(10mL/g)中で細胞を再懸濁させ、ホモジナイズし、4℃で20分間インキュベートした。ホモジネートを超音波処理し、4℃にて235000gで1時間超遠心分離することによって清澄にした。イミダゾールを15mMの最終濃度まで上清に加え、pHを8.0に調節した。粗タンパク質抽出物を、バッファーB[25mMのHEPES(pH8.0)、20%グリセロール、500mMのNaCl、0.5%Triton X−100、15mMのイミダゾール、5mMのβME]で予め平衡化させたニッケル−ニトリロ三酢酸(Ni−NTA)カラムに添加した。試料を1mL/分の流量で添加した。カラムを15カラム容量のバッファーC(0.2%Triton X−100以外はバッファーBと同一)で洗浄した。タンパク質を5カラム容量のバッファーD(200mMのイミダゾール以外はバッファーCと同一)で溶出した。
NS3/4Aプロテアーゼ複合体含有画分をプールし、バッファーD[25mMのHEPES(pH7.5)、20%グリセロール、300mMのNaCl、0.2%Triton X−100、10mMβME]で予め平衡化した脱塩カラムSuperdex−S200に添加した。試料を1mL/分の流量で添加した。NS3/4Aプロテアーゼ複合体含有画分をプールし、約0.5mg/mlまで濃縮した。BMS、H77およびJ4L6S株由来のNS3/4Aプロテアーゼ複合体の純度は、SDS−PAGEおよび質量分析法によって90%超であると判断した。酵素は、アッセイバッファーにおいて使用する前に、−80℃で貯蔵し、氷上で解凍し、希釈した。
(HCV NS3/4Aタンパク質分解活性をモニターするためのFRETペプチドアッセイ)
このインビトロアッセイの目的は、本発明の化合物による上記のようなBMS株、H77株またはJ4L6S株由来のHCV NS3プロテアーゼ複合体の阻害を測定することであった。このアッセイは、HCV NS3タンパク質分解活性の阻害において本発明の化合物がいかに有効であるかを示した。
HCV NS3/4Aプロテアーゼ活性をモニターするために、NS3/4Aペプチド基質を使用した。基質は、Anal. Biochem. 240(2):60-67 (1996)においてTalianiらによって記載されたRET S1であった(共鳴エネルギー移動デプシペプチド基質;AnaSpec、Inc.カタログ#22991)(FRETペプチド)。このペプチドの配列は、切断部位においてアミド結合ではなくエステル結合が存在すること以外は、HCV NS3プロテアーゼについてのNS4A/NS4B天然切断部位に大まかに基づいている。ペプチドはまた、ペプチドの一端近くに蛍光供与体EDANSを、および他端の近くに受容体DABCYLを含有する。ペプチドの蛍光は、供与体と受容体との間の分子間の共鳴エネルギー移動(RET)によってクエンチされるが、NS3プロテアーゼがペプチドを切断するにつれ、生成物がRET消光から放出され、供与体の蛍光が明らかになる。
ペプチド基質を、本発明の化合物の非存在下、または存在下で、3種の組換えNS3/4Aプロテアーゼ複合体の1種と共にインキュベートした。Cytofluor Series4000を使用して蛍光性反応生成物の形成をリアルタイムでモニターすることによって化合物の阻害作用を決定した。
試薬は下記の通りであった。HEPESおよびグリセロール(Ultrapure)は、GIBCO−BRLから入手した。ジメチルスルホキシド(DMSO)は、Sigmaから入手した。β−メルカプトエタノールはBio Radから入手した。
アッセイバッファー:50mMのHEPES(pH7.5);0.15MのNaCl;0.1%Triton;15%グリセロール;10mMのβME。基質:2μMの最終濃度(−20℃で貯蔵したDMSO中の2mMのストック溶液から)。HCV NS3/4Aプロテアーゼ1a(1b)型、2〜3nMの最終濃度[25mMのHEPES(pH7.5)、20%グリセロール、300mMのNaCl、0.2%Triton−X100、10mMβME中の5μMのストック溶液から]。アッセイ限界に近づいた作用強度を有する化合物については、アッセイバッファーに50μg/mlのウシ血清アルブミン(Sigma)を加え、プロテアーゼの最終濃度を300pMに下げることによって、アッセイをより感応性にした。
アッセイを、Falconの96−ウェルのポリスチレンブラックプレート中で行った。各ウェルは、アッセイバッファー中のNS3/4Aプロテアーゼ複合体25μl、10%DMSO/アッセイバッファー中の本発明の化合物50μl、およびアッセイバッファー中の基質25μlを含有した。対照(化合物を含有せず)もまた、同一のアッセイプレート上で調製した。基質の添加によって酵素反応が開始する前に、酵素複合体を化合物または対照溶液と1分間混合した。アッセイプレートをCytofluor Series4000(Perspective Biosystems)を使用して直ちに読み取った。25℃にて340nmでの発光および490nmでの励起を読み取るように装置を設定した。通常、約15分間反応させた。
下記の式で阻害率を計算した。
100−[(δFinh/δFcon)×100]
式中、δFは曲線の線形範囲に亘る蛍光の変化である。非線形曲線の当てはめを阻害−濃度データに適用し、式:y=A+((B−A)/(1+((C/x)^D)))を使用してExcel XLfitソフトウェアの使用によって50%有効濃度(IC50)を計算した。
複数のタイプのNS3/4A複合体に対して試験した本開示の化合物は、同様の阻害特性を有することが見い出されたが、該化合物は1a株と比較して1b株に対してより大きな作用強度を一様に示した。
(特異性アッセイ)
HCV NS3/4Aプロテアーゼ複合体の阻害における本発明の化合物のインビトロ選択性を示すために、他のセリンまたはシステインプロテアーゼと比較した、特異性アッセイを行った。
本発明の化合物の、種々のセリンプロテアーゼ:ヒト好中球エラスターゼ(HNE)、ブタ膵臓エラスターゼ(PPE)およびヒト膵臓キモトリプシン、および1種のシステインプロテアーゼ:ヒト肝臓カテプシンBに対する特異性を決定した。全ての場合において、それぞれの酵素に特異的な蛍光分析のアミノ−メチル−クマリン(AMC)基質を使用した96ウェルプレートフォーマットプロトコルを、上述したように(PCT特許出願第WO00/09543号)使用したが、セリンプロテアーゼにいくつかの修正を施した。全ての酵素は、Sigma、EMDbiosciencesから購入し、一方基質はBachem、Sigma、およびEMDbiosciencesから購入した。
化合物濃度は、その作用強度によって100〜0.4μMで変動した。酵素アッセイは各々、基質を、室温で10分間プレインキュベーションした酵素阻害剤に加えて、また、加水分解で15%変換(細胞蛍光測定法で観測)して開始した。
各アッセイについての最終条件は下記の通りであった。
50mMのトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン塩酸塩(Tris−HCl)(pH8)、0.5Mの硫酸ナトリウム(NaSO)、50mMのNaCl、0.1mMのEDTA、3%DMSO、0.01%Tween−20と5μMのLLVY−AMCおよび1nMのキモトリプシン
50M Tris−HCl、pH8.0、50mM NaCl、0.1mM EDTA、3%DMSO、0.02% Tween−20、5μM succ−AAPV−AMCおよび20nM HNEまたは8nM PPE;
100mM NaOAC(酢酸ナトリウム)pH5.5、3%DMSO、1mM TCEP[Tris(2−カルボキシエチル)ホスフィン塩酸塩]、5nM カテプシンB(酵素ストックは使用前に20mMのTCEPを含有するバッファー中で活性化させた)、およびH0中で希釈した2μM Z−FR−AMC。
阻害率は、以下の式を使用して計算した。
[1−((UVinh−UVblank)/(UVctl−UVblank))]×100
非線形曲線の当てはめを阻害−濃度データに適用し、Excel XLfitソフトウェアを使用して50%有効濃度(IC50)を計算した。
(HCVレプリコンの産生)
HCVレプリコン全細胞系(whole cell system)を、Lohmann V, Korner F, Koch J, Herian U, Theilmann L, Bartenschlager R., Science 285(5424):110-3 (1999)によって記載されているように確立した。この系によって、本発明者らは、HCV RNA複製に対する本発明者らのHCVプロテアーゼ化合物の効果を評価することができた。手短に言えば、Lohmannの論文に記載されているHCV株1b配列(受託番号:AJ238799)を使用して、HCV cDNAをOperon Technologies、Inc.(Alameda、CA)によって合成し、次いで完全長レプリコンをプラスミドpGem9zf(+)(Promega、Madison、WI)中で標準的な分子生物学技術を使用して構築した。レプリコンは、(i)キャプシドタンパク質の最初の12個のアミノ酸に融合したHCV5’UTR、(ii)ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ遺伝子(ネオ)、(iii)脳心筋炎ウイルス(EMCV)からのIRES、および(iv)HCV NS3からNS5B遺伝子およびHCV3’UTRからなる。メーカーの説明書に従ってT7MegaScript転写キット(Ambion、Austin、TX)を使用して、プラスミドDNAをScaIで直線化し、RNA転写物をインビトロで合成した。cDNAのインビトロ転写物を、ヒト肝臓癌細胞系HUH−7にトランスフェクトした。HCVレプリコンを恒常的に発現している細胞についての選択を、選択マーカーであるネオマイシン(G418)の存在下で行った。このように得られた細胞系を、プラス鎖およびマイナス鎖RNA生成、並びにタンパク質生成について経時でキャラクタライズした。
(HCVレプリコンFRETアッセイ)
HCVレプリコンFRETアッセイを、HCVウイルス複製に対する本発明において記載されている化合物の阻害作用をモニターするために開発した。HCVレプリコンを恒常的に発現しているHUH−7細胞を、10%ウシ胎仔血清(FCS)(Sigma)および1mg/mlのG418(Gibco−BRL)を含有するダルベッコ改変イーグル培地(DMEM)(Gibco−BRL)中で増殖させた。細胞を、前夜に96−ウェル組織培養無菌プレート中に(1.5×104細胞/ウェル)で播種した。化合物および化合物を含有しない対照を、希釈プレート中で4%FCS、1:100ペニシリン/ストレプトマイシン(Gibco−BRL)、1:100L−グルタミンおよび5%DMSOを含有するDMEM中で調製した(アッセイにおいて0.5%のDMSO最終濃度)。化合物/DMSO混合物を細胞に添加し、37℃で4日間インキュベートした。4日後、CC50読取りのためにアラマーブルー(Trek Diagnotstic Systems)を使用して最初に細胞毒性について細胞を評価した。細胞をインキュベートしている培地に10分の1容量のアラマーブルーを加えることによって、化合物の毒性(CC50)を決定した。4時間後、Cytofluor Series4000(Perspective Biosystems)を使用して、各ウェルからの蛍光シグナルを、530nmでの励起波長および580nmでの発光波長で読み取った。次いで、プレートをリン酸緩衝生理食塩水(PBS)で完全にすすいだ(3度、150μl)。HCVプロテアーゼ基質、蒸留水で1倍に希釈した5×細胞ルシフェラーゼ細胞培養溶解試薬(Promega #E153A)、150mMの最終濃度まで加えたNaCl、100%DMSO中の2mMのストックから10μMの最終濃度まで希釈したFRETペプチド基質(上記の酵素アッセイについて説明した通り)を含有する25μlの溶解アッセイ試薬で細胞を溶解した。次いで、プレートを、340nm励起/490nm発光、21サイクルの自動モード、運動モードでのプレート読取りに設定してあるCytofluor4000装置中に置いた。IC50決定について記載したように、EC50決定を行った。
(HCVレプリコンルシフェラーゼレポーターアッセイ)
二次的アッセイとして、レプリコンFRETアッセイからのEC50決定を、レプリコンルシフェラーゼレポーターアッセイにおいて確認した。レプリコンルシフェラーゼレポーターアッセイの利用は、Kriegerらによって最初に記載された(Krieger N, Lohmann V, and Bartenschlager R, J. Virol. 75(10):4614-4624 (2001))。本発明者らのFRETアッセイについて記載したレプリコンコンストラクトを、Renillaルシフェラーゼ遺伝子のヒト化形態およびルシフェラーゼ遺伝子の3’末端に直接融合しているリンカー配列をコードするcDNAを挿入することによって改変した。この挿入物は、ネオマイシンマーカー遺伝子の直接上流のコア中に位置するAsc1制限部位を使用して、レプリコンコンストラクトに導入された。1179位での適応的変異(セリンからイソロイシン)もまた導入した(Blight KJ, Kolykhalov, AA, Rice, CM, Science 290(5498):1972-1974)。このHCVレプリコンコンストラクトを恒常的に発現している安定的な細胞系を上記のように産生した。ルシフェラーゼレポーターアッセイを、下記のように修正してHCVレプリコンFRETアッセイについて記載したように設定した。37℃/5%CO2のインキュベーター中で4日間の後、Promega Dual−Gloルシフェラーゼアッセイシステムを使用して、Renillaルシフェラーゼ活性について細胞を分析した。培地(100μl)を、細胞を含有する各ウェルから除去した。残りの50μlの培地に、50μlのDual−Gloルシフェラーゼ試薬を加え、プレートを室温で10分間〜2時間揺動させた。次いで、Dual−Glo Stop & Glo試薬(50μl)を各ウェルに加え、プレートを室温でさらに10分〜2時間再び揺動させた。発光プログラムを使用してPackard TopCount NXT上でプレートを読み取った。
阻害率を下記の式を使用して計算した。
Figure 2012504126
XLfitを使用して値をグラフ化し、分析し、EC50値を得た。
本開示の化合物を試験し、以下に示す活性を得た:
IC50:A=1〜10nM;B=11〜12nM;C=21〜3200nM;
EC50:A=1〜10nM;B=11〜20nM;C=21〜150nM。
表2
Figure 2012504126
本開示は前述の説明的な実施例に限定されず、そしてその本質的特性から逸脱することなく他の特定の形態において具体化することができることは当業者に明白である。従って該実施例は、あらゆる点で、制限するものではなく例示的なものとしてみなされ、前述の実施例に対してよりはむしろ特許請求の範囲に対する言及とみなされ、また、特許請求の範囲と同等の意味および範囲内となる全ての変更を包含するとみなされることが望まれる。

Claims (23)

  1. 式(I):
    Figure 2012504126
    (I)
    [式中、
    nは0、1、2、または3であり;
    は、ヒドロキシおよび−NHSOから選択され;
    は、水素、アルケニル、アルキル、およびシクロアルキルから選択され、ここでアルケニル、アルキル、およびシクロアルキルは各々、適宜、1、2、3、または4つのハロ基で置換されてもよく;
    は、水素、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、アルキルスルファニル、アルキルスルホニル、アルキルスルホキシル、ヒドロキシ、および(NR)カルボニルオキシから選択され;
    各Rは独立して、アルコキシ、アルキル、シアノ、ジアルキルアミノ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、単環式ヘテロ環、ヒドロキシ、およびフェニルから選択され;ここで単環式ヘテロ環およびフェニルは各々、アルコキシ、アルキル、ジアルキルアミノ、ハロ、ハロアルコキシ、およびハロアルキルから独立して選択される、1、2、3、4、または5つの置換基で適宜置換されてもよく;
    は、水素、アルケニル、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルアルキルから選択され;ここでアルキルおよびシクロアルキルは各々、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロ、ハロアルキル、シアノ、およびジアルキルアミノから選択される1つの基で適宜置換されてもよく;
    は、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロサイクリル、および−NRから選択され;ここでアルキルおよびシクロアルキルは各々、アルキル、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル、シアノ、シアノアルキル、およびハロアルコキシから選択される1つの基で適宜置換されてもよく;
    およびRは各々独立して、水素、アルコキシ、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ハロアルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルアルキルから選択され;
    およびRは各々独立して、水素およびアルキルから選択され;
    QはC4〜8飽和または不飽和鎖であり、ここで鎖は、アルキル、ハロ、およびハロアルキルから独立して選択される1、2、3、または4つの基で適宜置換されてもよく、また、アルキルおよびハロアルキル基は適宜、それらが結合する炭素原子と3〜7員環を形成することができ;並びに
    Zは、CH、O、およびNRから選択され;ここでRは、水素およびアルキルから選択される]
    の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  2. が−NHSOである、請求項1の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  3. nが、0、1、または2である、請求項2の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  4. Qが、C4〜8飽和または無置換鎖であり、ここで鎖は2つのアルキル基で適宜置換されてもよく、またアルキル基は適宜それらが結合する炭素原子と3員環を形成してもよい、請求項3の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  5. が、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、ヒドロキシ、および(NR)カルボニルオキシから選択される、請求項4の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  6. が、アルケニル、アルキル、および無置換シクロアルキルから選択され、ここでアルキルは適宜、2つのハロ基で置換されてもよい、請求項5の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  7. が、アルキルおよびヘテロサイクリルから選択される、請求項6の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  8. が−NHSOであり;
    が、アルケニル、アルキル、および無置換シクロアルキルから選択され、ここでアルキルは適宜、2つのハロ基で置換されてもよく;並びに
    が、アルキルおよびヘテロサイクリルから選択される、
    請求項1の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  9. nが、0、1、または2であり;
    が−NHSOであり;ここでRはシクロアルキルであり;
    が、アルケニル、アルキル、および無置換シクロアルキルから選択され、ここでアルキルは適宜、2つのハロ基で置換されてもよく;
    が、アルコキシ、アルコキシアルコキシ、ヒドロキシ、または(NR)カルボニルオキシであり;
    各Rが、アルコキシ、ジアルキルアミノ、およびハロから選択され;
    が、アルキルおよびヘテロサイクリルから選択され;並びに
    Qが、C4〜8飽和または無置換鎖であり、ここで鎖は2つのアルキル基で適宜置換されてもよく、またアルキル基は適宜それらが結合する炭素原子と3員環を形成してもよい、
    請求項1の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  10. 式(II):
    Figure 2012504126
    (II)
    [式中、
    nは、0、1、2、または3であり;
    は、ヒドロキシおよび−NHSOから選択され;
    は、水素、アルケニル、アルキル、およびシクロアルキルから選択され、ここでアルケニル、アルキル、およびシクロアルキルは各々、適宜、1、2、3、または4つのハロ基で置換されてもよく;
    は、水素、アルコキシ、アルキルスルファニル、アルキルスルホニル、アルキルスルホキシル、およびヒドロキシから選択され;
    各Rは独立して、アルコキシ、アルキル、シアノ、ジアルキルアミノ、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、単環式ヘテロ環、ヒドロキシ、およびフェニルから選択され;ここで単環式ヘテロ環およびフェニルは各々、アルコキシ、アルキル、ジアルキルアミノ、ハロ、ハロアルコキシ、およびハロアルキルから独立して選択される、1、2、3、4、または5つの置換基で適宜置換されてもよく;
    は、水素、アルケニル、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルアルキルから選択され、ここでアルキルおよびシクロアルキルは各々、アルコキシ、ハロアルコキシ、ハロ、ハロアルキル、シアノ、およびジアルキルアミノから選択される1つの基で適宜置換されてもよく;
    は、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ヘテロサイクリル、および−NRから選択され、ここでアルキルおよびシクロアルキルは各々、アルキル、アルコキシ、ハロ、ハロアルキル、シアノ、シアノアルキル、およびハロアルコキシから選択される1つの基で適宜置換されてもよく;
    およびRは独立して、水素、アルコキシ、アルキル、アリール、アリールアルキル、シクロアルキル、(シクロアルキル)アルキル、ハロアルキル、ヘテロサイクリル、およびヘテロサイクリルアルキルから選択され;
    QはC4〜8飽和または不飽和鎖であり、ここで鎖は、アルキル、ハロ、およびハロアルキルから独立して選択される1、2、3、または4つの基で適宜置換されてもよく、また、アルキルおよびハロアルキル基は適宜、それらが結合する炭素原子と3〜7員環を形成することができ;並びに
    Zは、CH、O、およびNRから選択され、ここでRは水素およびアルキルから選択される]
    の化合物またはその医薬的に許容される塩。
  11. 以下:
    Figure 2012504126
    Figure 2012504126
    Figure 2012504126
    Figure 2012504126
    Figure 2012504126
    Figure 2012504126
    Figure 2012504126
    Figure 2012504126
    Figure 2012504126
    から選択される化合物またはその医薬的に許容される塩。
  12. 請求項1の化合物またはその医薬的に許容される塩、および医薬的に許容される担体を含む組成物。
  13. 抗HCV活性を有する、少なくとも1つの別の化合物をさらに含む、請求項12の組成物。
  14. 少なくとも1つの別の化合物が、インターフェロンまたはリバビリンである、請求項13の組成物。
  15. インターフェロンが、インターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、およびリンパ芽球インターフェロンタウから選択される、請求項14の組成物。
  16. 少なくとも1つの別の化合物が、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発生を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、イミキモド、リバビリン、イノシン5’−一リン酸脱水素酵素阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンから選択される、請求項13の組成物。
  17. 少なくとも1つの別の化合物が、HCV感染の治療のために、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCVエントリー(HCV entry)、HCVアセンブリ(HCV assembly)、HCVイグレス(HCV egress)、HCV NS5Aタンパク質、およびIMPDHから選択される標的の機能を阻害するのに有効である、請求項13の組成物。
  18. 請求項1の化合物またはその医薬的に許容される塩の治療上有効な量を患者に投与することを特徴とする、HCV感染の治療方法。
  19. 抗HCV活性を有する、少なくとも1つの別の化合物を、請求項1の化合物またはその医薬的に許容される塩の前に、後に、または同時に投与することをさらなる特徴とする、請求項18の方法。
  20. 少なくとも1つの別の化合物が、インターフェロンまたはリバビリンである、請求項19の方法。
  21. インターフェロンが、インターフェロンアルファ2B、ペグ化インターフェロンアルファ、コンセンサスインターフェロン、インターフェロンアルファ2A、およびリンパ芽球インターフェロンタウから選択される、請求項20の方法。
  22. 少なくとも1つの別の化合物が、インターロイキン2、インターロイキン6、インターロイキン12、1型ヘルパーT細胞応答の発生を増強する化合物、干渉RNA、アンチセンスRNA、イミキモド、リバビリン、イノシン5’−一リン酸脱水素酵素阻害剤、アマンタジン、およびリマンタジンから選択される、請求項19の方法。
  23. 少なくとも1つの別の化合物が、HCV感染の治療のために、HCVメタロプロテアーゼ、HCVセリンプロテアーゼ、HCVポリメラーゼ、HCVヘリカーゼ、HCV NS4Bタンパク質、HCVエントリー(HCV entry)、HCVアセンブリ(HCV assembly)、HCVイグレス(HCV egress)、HCV NS5Aタンパク質、およびIMPDHから選択される標的の機能を阻害するのに有効である、請求項19の方法。
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