JP2012011996A - Vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、少なくとも左右一対の車輪を有する車両に関するものである。 The present invention relates to a vehicle having at least a pair of left and right wheels.
近年、エネルギ資源の枯渇問題に鑑み、車両の省燃費化が強く要求されている。その一方で、車両の低価格化等から、車両の保有者が増大し、1人が1台の車両を保有する傾向にある。そのため、例えば、4人乗りの車両を運転者1人のみが運転することで、エネルギが無駄に消費されるという問題点があった。車両の小型化による省燃費化としては、車両を1人乗りの三輪車又は四輪車として構成する形態が最も効率的であるといえる。 In recent years, in view of the problem of depletion of energy resources, there has been a strong demand for fuel saving of vehicles. On the other hand, the number of vehicle owners is increasing due to the low price of vehicles, and one person tends to own one vehicle. Therefore, for example, there is a problem that energy is wasted when only one driver drives a four-seater vehicle. The most efficient way to save fuel consumption by reducing the size of the vehicle is to configure the vehicle as a one-seater tricycle or four-wheel vehicle.
しかし、走行状態によっては、車両の安定性が低下してしまうことがある。そこで、車体を横方向に傾斜させることによって、旋回時の車両の安定性を向上させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。 However, depending on the running state, the stability of the vehicle may decrease. Therefore, a technique for improving the stability of the vehicle during turning by tilting the vehicle body in the lateral direction has been proposed (for example, see Patent Document 1).
しかしながら、前記従来の車両においては、旋回性能を向上させるために、車体を旋回方向内側に傾斜させることができるようになっているが、車体を傾斜させる操作が困難であり、旋回性能が低いので、乗員が不快に感じたり、不安を抱いたりしてしまうことがある。 However, in the conventional vehicle, in order to improve the turning performance, the vehicle body can be tilted inward in the turning direction, but the operation of tilting the vehicle body is difficult and the turning performance is low. , Passengers may feel uncomfortable or anxious.
本発明は、前記従来の車両の問題点を解決して、旋回方向外向きの加速度におけるセンサの検出軸方向の加速度成分と、重力におけるセンサの検出軸方向の加速度成分との合成値を選択的に算出して車体の傾斜角度を制御することによって、車体の安定を維持することができ、旋回性能を向上させることができるとともに、乗員が違和感を感じることがなく、乗り心地がよく、安定した走行状態を実現することができる安全性の高い車両を提供することを目的とする。 The present invention solves the problems of the conventional vehicle and selectively selects a combined value of the acceleration component in the detection axis direction of the sensor in the outward acceleration in the turning direction and the acceleration component in the detection axis direction of the sensor in gravity. By controlling the tilt angle of the vehicle body, the stability of the vehicle body can be maintained, the turning performance can be improved, the passengers do not feel uncomfortable, the ride is comfortable and stable An object of the present invention is to provide a highly safe vehicle capable of realizing a traveling state.
そのために、本発明の車両においては、互いに連結された操舵(だ)部及び駆動部を備える車体と、前記操舵部に回転可能に取り付けられた車輪であって、前記車体を操舵する操舵輪と、前記駆動部に回転可能に取り付けられた車輪であって、前記車体を駆動する駆動輪と、前記操舵部又は駆動部を旋回方向に傾斜させる傾斜用アクチュエータ装置と、前記車体に作用する横加速度を直接的又は間接的に検出する2つのセンサと、前記傾斜用アクチュエータ装置を制御して前記車体の傾斜を制御する制御装置とを有し、該制御装置は、前記2つのセンサが検出する横加速度に基づいて、旋回方向外向きの加速度におけるセンサの検出軸方向の加速度成分と、重力におけるセンサの検出軸方向の加速度成分との合成値を選択的に算出し、前記車体の傾斜を制御する。 Therefore, in the vehicle according to the present invention, a vehicle body including a steering unit and a drive unit coupled to each other, and a wheel rotatably attached to the steering unit, the steering wheel steering the vehicle body, A wheel rotatably attached to the driving unit, the driving wheel driving the vehicle body, a tilting actuator device for tilting the steering unit or the driving unit in a turning direction, and a lateral acceleration acting on the vehicle body Two sensors for directly or indirectly detecting the tilt and a control device for controlling the tilt of the vehicle body by controlling the tilt actuator device, and the control device detects the lateral direction detected by the two sensors. Based on the acceleration, a combined value of the acceleration component in the detection axis direction of the sensor in the outward acceleration in the turning direction and the acceleration component in the detection axis direction of the sensor in gravity is selectively calculated, and the vehicle To control the slope.
請求項1及び2の構成によれば、不要加速度成分を取り除くことができるので、路面状況の影響を受けることがなく、制御系の振動、発散等の発生を防止することができ、車体傾斜制御システムの制御ゲインを大きくして制御の応答性を向上させることができる。
According to the configuration of
請求項3の構成によれば、車体及び乗員には、車体の縦方向軸線と平行な方向の力が作用することとなるので、乗員が違和感を感じることがなく、乗り心地がよく、安定した走行状態を実現することができる。 According to the configuration of claim 3, since a force in a direction parallel to the longitudinal axis of the vehicle body acts on the vehicle body and the occupant, the occupant does not feel uncomfortable, and the ride is comfortable and stable. A running state can be realized.
請求項4の構成によれば、簡素な車体構成であっても、車体の安定を維持することができ、旋回性能を向上させることができる。
According to the structure of
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
図1は本発明の第1の実施の形態における車両の構成を示す図、図2は本発明の第1の実施の形態における車両のリンク機構の構成を示す図、図3は本発明の第1の実施の形態における車体傾斜制御システムの構成を示すブロック図である。なお、図1において、(a)は右側面図、(b)は背面図である。 FIG. 1 is a diagram showing a configuration of a vehicle according to a first embodiment of the present invention, FIG. 2 is a diagram showing a configuration of a vehicle link mechanism according to the first embodiment of the present invention, and FIG. It is a block diagram which shows the structure of the vehicle body tilt control system in 1 embodiment. In FIG. 1, (a) is a right side view and (b) is a rear view.
図において、10は、本実施の形態における車両であり、車体の駆動部としての本体部20と、乗員が搭乗して操舵する操舵部としての搭乗部11と、車体の前方において幅方向の中心に配設された前輪である操舵輪としての車輪12Fと、後輪として後方に配設された駆動輪である左側の車輪12L及び右側の車輪12Rとを有する。さらに、前記車両10は、車体を左右に傾斜させる、すなわち、リーンさせるためのリーン機構、すなわち、車体傾斜機構として、左右の車輪12L及び12Rを支持するリンク機構30と、該リンク機構30を作動させるアクチュエータである傾斜用アクチュエータ装置としてのリンクモータ25とを有する。なお、前記車両10は、前輪が左右二輪であって後輪が一輪の三輪車であってもよいし、前輪及び後輪が左右二輪の四輪車であってもよいが、本実施の形態においては、図に示されるように、前輪が一輪であって後輪が左右二輪の三輪車である場合について説明する。
In the figure,
旋回時には、左右の車輪12L及び12Rの路面18に対する角度、すなわち、キャンバ角を変化させるとともに、搭乗部11及び本体部20を含む車体を旋回内輪側へ傾斜させることによって、旋回性能の向上と乗員の快適性の確保とを図ることができるようになっている。すなわち、前記車両10は車体を横方向(左右方向)にも傾斜させることができる。なお、図に示される例においては、左右の車輪12L及び12Rは路面18に対して直立している、すなわち、キャンバ角が0度になっている。
When turning, the angle of the left and
前記リンク機構30は、左側の車輪12L及び該車輪12Lに駆動力を付与する電気モータ等から成る左側の回転駆動装置51Lを支持する左側の縦リンクユニット33Lと、右側の車輪12R及び該車輪12Rに駆動力を付与する電気モータ等から成る右側の回転駆動装置51Rを支持する右側の縦リンクユニット33Rと、左右の縦リンクユニット33L及び33Rの上端同士を連結する上側の横リンクユニット31Uと、左右の縦リンクユニット33L及び33Rの下端同士を連結する下側の横リンクユニット31Dと、本体部20に上端が固定され、上下に延在する中央縦部材21とを有する。また、左右の縦リンクユニット33L及び33Rと上下の横リンクユニット31U及び31Dとは回転可能に連結されている。さらに、上下の横リンクユニット31U及び31Dは、その中央部で中央縦部材21と回転可能に連結されている。なお、左右の車輪12L及び12R、左右の回転駆動装置51L及び51R、左右の縦リンクユニット33L及び33R、並びに、上下の横リンクユニット31U及び31Dを統合的に説明する場合には、車輪12、回転駆動装置51、縦リンクユニット33及び横リンクユニット31として説明する。
The
そして、駆動用アクチュエータ装置としての前記回転駆動装置51は、いわゆるインホイールモータであって、固定子としてのボディが縦リンクユニット33に固定され、前記ボディに回転可能に取り付けられた回転子としての回転軸が車輪12の軸に接続され、前記回転軸の回転によって車輪12を回転させる。なお、前記回転駆動装置51は、インホイールモータ以外の種類のモータであってもよい。 The rotary drive device 51 as a drive actuator device is a so-called in-wheel motor, and a body as a stator is fixed to the vertical link unit 33 and is a rotor attached to the body so as to be rotatable. A rotating shaft is connected to the shaft of the wheel 12, and the wheel 12 is rotated by the rotation of the rotating shaft. The rotational drive device 51 may be a motor other than an in-wheel motor.
また、前記リンクモータ25は、電気モータ等を含む回転式の電動アクチュエータであって、固定子としての円筒状のボディと、該ボディに回転可能に取り付けられた回転子としての回転軸とを備えるものであり、前記ボディが取付フランジ22を介して本体部20に固定され、前記回転軸がリンク機構30の上側の横リンクユニット31Uに固定されている。なお、リンクモータ25の回転軸は、本体部20を傾斜させる傾斜軸として機能し、中央縦部材21と上側の横リンクユニット31Uとの連結部分の回転軸と同軸になっている。そして、リンクモータ25を駆動して回転軸をボディに対して回転させると、本体部20及び該本体部20に固定された中央縦部材21に対して上側の横リンクユニット31Uが回動し、リンク機構30が作動する、すなわち、屈伸する。これにより、本体部20を傾斜させることができる。なお、リンクモータ25は、その回転軸が本体部20及び中央縦部材21に固定され、そのボディが上側の横リンクユニット31Uに固定されていてもよい。
The
なお、リンクモータ25は、回転軸をボディに対して回転不能に固定する図示されないロック機構を備える。該ロック機構は、メカニカルな機構であって、回転軸をボディに対して回転不能に固定している間には電力を消費しないものであることが望ましい。前記ロック機構によって、回転軸をボディに対して所定の角度で回転不能に固定することができる。
The
前記搭乗部11は、本体部20の前端に図示されない連結部を介して連結される。該連結部は、搭乗部11と本体部20とを所定の方向に相対的に変位可能に連結する機能を有していてもよい。
The riding
また、前記搭乗部11は、座席11a、フットレスト11b及び風よけ部11cを備える。前記座席11aは、車両10の走行中に乗員が着座するための部位である。また、前記フットレスト11bは、乗員の足部を支持するための部位であり、座席11aの前方側(図1(a)における右側)下方に配設される。
The
さらに、搭乗部11の後方若しくは下方又は本体部20には、図示されないバッテリ装置が配設されている。該バッテリ装置は、回転駆動装置51及びリンクモータ25のエネルギ供給源である。また、搭乗部11の後方若しくは下方又は本体部20には、図示されない制御装置、インバータ装置、各種センサ等が収納されている。
Further, a battery device (not shown) is disposed behind or below the
そして、座席11aの前方には、操縦装置41が配設されている。該操縦装置41には、操舵装置としてのハンドルバー41a、速度メータ等のメータ、インジケータ、スイッチ等の操縦に必要な部材が配設されている。乗員は、前記ハンドルバー41a及びその他の部材を操作して、車両10の走行状態(例えば、進行方向、走行速度、旋回方向、旋回半径等)を指示する。なお、乗員が要求する車体の要求旋回量を検出するための手段である操舵装置として、ハンドルバー41aに代えて他の装置、例えば、ステアリングホイール、ジョグダイヤル、タッチパネル、押しボタン等の装置を操舵装置として使用することもできる。
A
なお、車輪12Fは、サスペンション装置(懸架装置)の一部である前輪フォーク17を介して搭乗部11に接続されている。前記サスペンション装置は、例えば、一般的なオートバイ、自転車等において使用されている前輪用のサスペンション装置と同様の装置であり、前記前輪フォーク17は、例えば、スプリングを内蔵したテレスコピックタイプのフォークである。そして、一般的なオートバイ、自転車等の場合と同様に、乗員によるハンドルバー41aの操作に応じて操舵輪としての車輪12Fは舵角を変化させ、これにより、車両10の進行方向が変化する。
The
具体的には、前記ハンドルバー41aは、図示されない操舵軸部材の上端に接続され、操舵軸部材の下端には前輪フォーク17の上端が接続されている。前記操舵軸部材は、上端が下端よりも後方に位置するように斜めに傾斜した状態で、搭乗部11が備える図示されないフレーム部材に、回転可能に取り付けられている。
Specifically, the
本実施の形態において、車両10は横加速度センサ44を有する。該横加速度センサ44は、一般的な加速度センサ、ジャイロセンサ等から成るセンサであって、車両10の横加速度、すなわち、車体の幅方向としての横方向(図1(b)における左右方向:車体の縦方向軸線に対して垂直な方向)の加速度を検出する。
In the present embodiment, the
車両10は、旋回時に車体を旋回内側に傾斜させて安定させるので、車体を傾斜させることによって、旋回時の旋回外側への遠心力と重力とが釣り合うような角度になるように制御される。このような制御を行うことによって、例えば、路面18が進行方向と垂直な方向(進行方向に対する左右方向)に傾斜していたとしても、常に車体を水平に保つことが可能になる。これにより、車体及び乗員には、見かけ上、常に重力が鉛直下向きにかかっていることになり、違和感が低減され、また、車両10の安定性が向上する。
Since the
そこで、本実施の形態においては、傾斜する車体の横方向の加速度を検出するために、横加速度センサ44を車体に取り付け、横加速度センサ44の出力がゼロとなるように(横加速度センサ44の出力の目標値をゼロとして)フィードバック制御を行う。これにより、旋回時に作用する遠心力と重力とが釣り合う傾斜角まで、車体を傾斜させることができる。また、進行方向と垂直な方向に路面18が傾斜している場合でも、車体が鉛直になる傾斜角となるように制御することができる。
Therefore, in the present embodiment, in order to detect the lateral acceleration of the leaning vehicle body, the
図1に示される例において、横加速度センサ44は搭乗部11の背面に配設されている。また、前記横加速度センサ44は、車体の幅方向の中心、すなわち、車体の縦方向軸線上に位置するように配設され、車体の縦方向軸線に垂直な方向(横方向)の加速度を検出する。すなわち、横加速度センサ44の検出軸方向が車体の横方向に一致するように、配設されている。
In the example shown in FIG. 1, the
また、本実施の形態における車両10は、制御装置の一部としての車体傾斜制御システムを有する。該車体傾斜制御システムは、一種のコンピュータシステムであり、図3に示されるように、傾斜制御装置として機能する傾斜制御ECU(Electronic Control Unit)46を備える。該傾斜制御ECU46は、プロセッサ等の演算手段、磁気ディスク、半導体メモリ等の記憶手段、入出力インターフェイス等を備え、横加速度センサ44及びリンクモータ25に接続されている。また、前記傾斜制御ECU46は、横加速度センサ44が検出した横加速度に基づいてリンクモータ25を作動させるためのトルク指令値を出力する傾斜制御部47を含む。
The
該傾斜制御部47は、旋回走行の際には、旋回外側への遠心力と重力とが釣り合うような角度になるように車体の傾斜角度を制御する。具体的には、フィードバック制御を行い、車体の傾斜角度が、横加速度センサ44が検出する横加速度の値がゼロ又はゼロ近傍となるような角度になるように、リンクモータ25を作動させる。つまり、旋回外側への遠心力と重力とが釣り合って、横加速度センサ44の検出軸方向の加速度成分、すなわち、横方向の加速度成分がゼロ又はゼロ近傍となるような角度になるように、車体の傾斜角度を制御する。つまり、横方向の加速度成分の値ゼロを目標値として、車体の傾斜角度を制御する。これにより、車体及び搭乗部11に搭乗している乗員には、車体の縦方向軸線と平行な方向の力が作用することとなる。したがって、車体の安定を維持することができ、また、旋回性能を向上させることができる。また、乗員が違和感を感じることがなく、乗り心地が向上する。
The
次に、前記構成の車両10の動作について説明する。ここでは、旋回走行時における車体傾斜制御処理の動作についてのみ説明する。
Next, the operation of the
図4は本発明の第1の実施の形態における旋回走行時の車体の傾斜動作を説明する図、図5は本発明の第1の実施の形態における車両の車体傾斜制御処理の動作を示すフローチャートである。 FIG. 4 is a diagram for explaining the tilting operation of the vehicle body during turning in the first embodiment of the present invention, and FIG. 5 is a flowchart showing the operation of the vehicle body tilt control process of the vehicle in the first embodiment of the present invention. It is.
旋回走行が開始されると、車体傾斜制御システムは車体傾斜制御処理を開始する。姿勢制御が行われることで、車両10は、リンク機構30によって、旋回走行時には、図4に示されるように、車体を旋回内側(図において右側)に傾けた状態で旋回する。また、旋回走行時には、旋回外側への遠心力が車体に作用するとともに、車体を旋回内側に傾けたことによって重力の横方向成分が発生する。そして、横加速度センサ44は、前記遠心力と重力の横方向成分との合力を横方向の加速度として検出し、検出値aを横加速度センサ値として傾斜制御部47に出力する。すると、該傾斜制御部47は、フィードバック制御を行い、検出値aの値がゼロとなるような制御値をリンクモータ25に出力する。
When turning is started, the vehicle body tilt control system starts the vehicle body tilt control process. By performing the posture control, the
なお、車体傾斜制御処理は、車両10の電源が投入されている間、車体傾斜制御システムによって繰り返し所定の制御周期TS (例えば、5〔ms〕)で実行される処理であり、旋回時において、旋回性能の向上と乗員の快適性の確保とを図る処理である。
The vehicle body tilt control process is a process that is repeatedly executed by the vehicle body tilt control system at a predetermined control cycle T S (for example, 5 [ms]) while the
傾斜制御部47は、まず、横加速度センサ値aを取得する(ステップS1)。
The
続いて、傾斜制御部47は、aold 呼出を行う(ステップS2)。aold は、前回の車体傾斜制御処理実行時に保存された横加速度センサ値aである。なお、初期設定においては、aold =0とされている。
Subsequently, the
続いて、傾斜制御部47は、制御周期TS を取得し(ステップS3)、aの微分値を算出する(ステップS4)。ここで、aの微分値をda/dtとすると、該da/dtは次の式(1)によって算出される。
da/dt=(a−aold )/TS ・・・式(1)
そして、傾斜制御部47は、aold =aとして保存する(ステップS5)。つまり、今回の車体傾斜制御処理実行時に取得した横加速度センサ値aをaold として、記憶手段に保存する。
Then,
da / dt = (a−a old ) / T S (1)
And the
続いて、傾斜制御部47は、第1制御値UP を算出する(ステップS6)。ここで、比例制御動作の制御ゲイン、すなわち、比例ゲインをCP とすると、第1制御値UP は次の式(2)によって算出される。
UP =CP a ・・・式(2)
続いて、傾斜制御部47は、第2制御値UD を算出する(ステップS7)。ここで、微分制御動作の制御ゲイン、すなわち、微分時間をCD とすると、第2制御値UD は次の式(3)によって算出される。
UD =CD da/dt ・・・式(3)
続いて、傾斜制御部47は、制御値Uを算出する(ステップS8)。該制御値Uは、第1制御値UP と第2制御値UD との合計であり、次の式(4)によって算出される。
U=UP +UD ・・・式(4)
最後に、傾斜制御部47は、制御値Uをリンクモータ25へ出力して(ステップS9)、処理を終了する。
Then,
U P = C P a ··· formula (2)
Then,
U D = C D da / dt (3)
Subsequently, the
U = U P + U D ··· formula (4)
Finally, the
このように、本実施の形態においては、旋回走行時には、旋回外側への遠心力と重力とが釣り合うような角度になるように車体の傾斜角度を制御する。これにより、車体の安定を維持することができ、旋回性能を向上させることができるとともに、乗員が違和感を感じることがなく、乗り心地が向上する。 As described above, in the present embodiment, the vehicle body inclination angle is controlled so that the centrifugal force to the outside of the turn and the gravity are balanced when turning. As a result, the stability of the vehicle body can be maintained, the turning performance can be improved, and the rider does not feel uncomfortable and the ride comfort is improved.
具体的には、横加速度センサ44が検出する横加速度の値がゼロ又はゼロ近傍となるように、車体の傾斜角度を制御する。つまり、横方向の加速度成分の値ゼロを目標値として、車体の傾斜角度を制御する。
Specifically, the inclination angle of the vehicle body is controlled so that the value of the lateral acceleration detected by the
これにより、旋回外側への遠心力と重力とが釣り合うような角度になるように車体の傾斜角度を制御することができ、横方向の加速度成分がゼロ又はゼロ近傍となり、車体及び乗員には車体の縦方向軸線と平行な方向の力が作用する。 As a result, the tilt angle of the vehicle body can be controlled so that the centrifugal force to the outside of the turn balances with the gravity, and the lateral acceleration component becomes zero or near zero. A force in a direction parallel to the vertical axis of
したがって、車体の安定を維持することができ、また、旋回性能を向上させることができる。また、乗員が違和感を感じることがなく、乗り心地が向上する。これにより、安定した走行状態を実現することができ、安全性の高い車両10を提供することができる。
Therefore, the stability of the vehicle body can be maintained and the turning performance can be improved. In addition, the rider does not feel discomfort and the ride comfort is improved. Thereby, the stable driving | running | working state can be implement | achieved and the
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。 Next, a second embodiment of the present invention will be described. In addition, about the thing which has the same structure as 1st Embodiment, the description is abbreviate | omitted by providing the same code | symbol. The description of the same operation and the same effect as those of the first embodiment is also omitted.
図6は本発明の第2の実施の形態における横加速度センサの検出値が受ける影響を説明する図、図7は本発明の第2の実施の形態における車両の背面を示す図、図8は本発明の第2の実施の形態における車体傾斜制御システムの構成を示すブロック図である。なお、図6において、(a)〜(c)は片側の車輪が落下する状態を示す図、(d)は車両の各部のガタ等の影響を説明する図であり、図7において、(a)は車体が直立している状態を示す図、(b)は車体が傾斜している状態を示す図である。 FIG. 6 is a diagram for explaining the influence of the detection value of the lateral acceleration sensor in the second embodiment of the present invention, FIG. 7 is a diagram showing the rear surface of the vehicle in the second embodiment of the present invention, and FIG. It is a block diagram which shows the structure of the vehicle body tilt control system in the 2nd Embodiment of this invention. 6, (a) to (c) are diagrams showing a state in which the wheel on one side is dropped, and (d) is a diagram for explaining the influence of backlash and the like of each part of the vehicle. In FIG. ) Is a diagram showing a state where the vehicle body is standing upright, and (b) is a diagram showing a state where the vehicle body is inclined.
前記第1の実施の形態においては、単一の横加速度センサ44によって横方向の加速度を検出する場合について説明した。しかし、横加速度センサ44が1つであると、不要加速度成分をも検出してしまうことがある。
In the first embodiment, the case where the lateral acceleration is detected by the single
横加速度センサ44で検出されるものは、旋回による遠心力、及び、車体が傾斜することによる重力成分のみでなく、リンク機構30によって車体を傾斜させる動作で発生する周方向の加速度成分や、路面18の凹部に左側の車輪12L又は右側の車輪12Rの一方のみが落ちたような場合に発生する同様の周方向の加速度成分が含まれる。これらの周方向の加速度成分、すなわち、遠心力や重力に直接由来しない加速度成分は、制御性を悪化させる。例えば、応答性を向上させようとして制御ゲインを大きくしようとしても、これらの遠心力や重力に直接由来しない加速度成分が観測されることで、制御系の振動や、最悪の場合には、発散を招くため、制御ゲインを大きくすることができない。
What is detected by the
例えば、図6(a)〜(c)に示されるように、車両10の走行中、路面18の窪(くぼ)みに左右の車輪12L及び12Rのいずれか一方のみが落下する場合があり得る。この場合、車体が傾斜するので、図6(c)における矢印で示されるように、横加速度センサ44は、周方向に変位し、該周方向の加速度を検出することになる。つまり、遠心力や重力に直接由来しない加速度成分、すなわち、不要加速度成分が検出されてしまう。
For example, as shown in FIGS. 6A to 6C, only one of the left and right wheels 12 </ b> L and 12 </ b> R may fall into the recess of the
また、車両10は、例えば、左右の車輪12L及び12Rのタイヤ部分のように弾性を備え、ばねとして機能する部分を含み、また、各部材の接続部等に不可避的なガタが含まれる。そのため、図6(d)に模式的に示されるように、横加速度センサ44は、不可避的なガタやばねを介して車体に取り付けられていると考えられるので、ガタやばねの変位によって生じる加速度をも不要加速度成分として検出してしまう。
In addition, the
このような不要加速度成分は、車体傾斜制御システムの制御性を悪化させる可能性がある。例えば、車体傾斜制御システムの制御ゲインを大きくすると、不要加速度成分に起因する制御系の振動、発散等が発生するので、応答性を向上させようとしても制御ゲインを大きくすることができなくなってしまう。 Such an unnecessary acceleration component may deteriorate the controllability of the vehicle body tilt control system. For example, if the control gain of the vehicle body tilt control system is increased, control system vibration, divergence, and the like due to unnecessary acceleration components occur, so that it is not possible to increase the control gain even if responsiveness is to be improved. .
そこで、本実施の形態においては、横加速度センサ44が複数であって、互いに異なる高さに配設されている。図7に示される例において、横加速度センサ44は、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bの2つであって、第1横加速度センサ44aと第2横加速度センサ44bとは互いに異なる高さ位置に配設されている。第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bの位置を適切に選択することで、効果的に不要加速度成分を取り除くことができる。
Therefore, in the present embodiment, a plurality of
具体的には、図7(a)に示されるように、第1横加速度センサ44aは、搭乗部11の背面において、路面18からの距離、すなわち、高さがL1 の位置に配設されている。また、第2横加速度センサ44bは、搭乗部11の背面又は本体部20の上面において、路面18からの距離、すなわち、高さがL2 の位置に配設されている。なお、L1 >L2 である。そして、旋回走行時に、図7(b)に示されるように、車体を旋回内側(図において右側)に傾けた状態で旋回すると、第1横加速度センサ44aは、横方向の加速度を検出して検出値a1 を出力し、第2横加速度センサ44bは、横方向の加速度を検出して検出値a2 を出力する。なお、車体が傾く際の傾斜運動の中心、すなわち、ロール中心は、厳密には路面18よりわずかに下方に位置するが、実際上は、概略路面18と等しい位置であると考えられる。
Specifically, as shown in FIG. 7 (a), the first
前記第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bは、ともに、十分に剛性の高い部材に取り付けられることが望ましい。また、L1 とL2 との差は、小さいと検出値a1 及びa2 の差が小さくなるので、十分に大きいこと、例えば、0.3〔m〕以上、とすることが望ましい。さらに、車体がサスペンション等のばねで支持されている場合、前記第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bは、ともに、いわゆる「ばね上」に配設されることが望ましい。さらに、前記第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bは、ともに、前輪である車輪12Fの車軸と後輪である左右の車輪12L及び12Rの車軸との間に配設されることが望ましい。さらに、前記第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bは、ともに、可能な限り乗員の近くに配設されることが望ましい。さらに、前記第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bは、ともに、上側から観て進行方向に延在する車体の中心軸上に位置すること、すなわち、進行方向に関してオフセットされないことが望ましい。
It is desirable that both the first
また、本実施の形態における車体傾斜制御システムは、図8に示されるようになっている。傾斜制御ECU46は、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bが検出した横加速度に基づいて合成横加速度を算出する横加速度演算部48を備える。そして、傾斜制御部47は、横加速度演算部48が算出した横加速度としての合成横加速度に基づいてリンクモータ25を作動させるためのトルク指令値を出力する。
Further, the vehicle body tilt control system in the present embodiment is as shown in FIG. The
なお、その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。 Since the configuration of other points is the same as that of the first embodiment, description thereof is omitted.
次に、本実施の形態における車両10の動作について説明する。ここでは、旋回走行時における車体傾斜制御処理の動作についてのみ説明する。
Next, the operation of the
図9は本発明の第2の実施の形態における力学モデルを示す図、図10は本発明の第2の実施の形態における制御系のブロック図、図11は本発明の第2の実施の形態における横加速度演算処理の動作を示すフローチャート、図12は本発明の第2の実施の形態における車両の車体傾斜制御処理の動作を示すフローチャートである。 FIG. 9 is a diagram showing a dynamic model in the second embodiment of the present invention, FIG. 10 is a block diagram of a control system in the second embodiment of the present invention, and FIG. 11 is a second embodiment of the present invention. FIG. 12 is a flowchart showing the operation of the vehicle body tilt control process of the vehicle according to the second embodiment of the present invention.
図9において、44Aは車体において第1横加速度センサ44aの配設された位置を示す第1センサ位置であり、44Bは車体において第2横加速度センサ44bの配設された位置を示す第2センサ位置である。
In FIG. 9, 44A is a first sensor position indicating the position where the first
第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bが検出してその検出値を出力する加速度は、〈1〉旋回時に車体に作用する遠心力(旋回による遠心力の分力)、〈2〉車体を旋回内側に傾けたことによって発生する重力の横方向成分(重力の分力)、〈3〉左右の車輪12L及び12Rのいずれか一方のみが路面18の窪みに落下することによる車体の傾斜、ガタやばねの変位等により第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bが周方向に変位することによって生じる加速度(リンクモータ25によらない回転加速度)、並びに、〈4〉リンクモータ25の作動又はその反作用により第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bが周方向に変位することによって生じる加速度(リンクモータ25による回転加速度)、の4つであると考えられる。これら4つの加速度のうち、前記〈1〉及び〈2〉は、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bの高さ、すなわち、L1 及びL2 と無関係である。一方、前記〈3〉及び〈4〉は、周方向に変位することによって生じる加速度であるから、ロール中心からの距離に比例する、すなわち、概略L1 及びL2 に比例する。
The acceleration detected by the first
ここで、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bが検出してその検出値を出力する〈3〉の加速度をaX1及びaX2とし、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bが検出してその検出値を出力する〈4〉の加速度をaM1及びaM2とする。また、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bが検出してその検出値を出力する〈1〉の加速度をaT とし、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bが検出してその検出値を出力する〈2〉の加速度をaG とする。なお、前記〈1〉及び〈2〉は、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bの高さと無関係なので、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bの検出値は等しい。
Here, the first
そして、左右の車輪12L及び12Rのいずれか一方のみが路面18の窪みに落下することによる車体の傾斜、ガタやばねの変位等による周方向の変位の角速度をωR とし、その角加速度をωR ’とする。また、リンクモータ25の作動又はその反作用による周方向の変位の角速度をωM とし、その角加速度をωM ’とする。
Then, only one of the left and
すると、aX1=L1 ωR ’、aX2=L2 ωR ’、aM1=L1 ωM ’、aM2=L2 ωM ’となる。 Then, a X1 = L 1 ω R ′, a X2 = L 2 ω R ′, a M1 = L 1 ω M ′, a M2 = L 2 ω M ′.
また、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bが検出して出力する加速度の検出値をa1 及びa2 とすると、a1 及びa2 は、4つの加速度〈1〉〜〈4〉の合計であるから、次の式(5)及び(6)で表される。
a1 =aT +aG +L1 ωR ’+L1 ωM ’ ・・・式(5)
a2 =aT +aG +L2 ωR ’+L2 ωM ’ ・・・式(6)
そして、式(5)から式(6)を減算すると、次の式(7)を得ることができる。
a1 −a2 =(L1 −L2 )ωR ’+(L1 −L2 )ωM ’ ・・・式(7)
ここで、L1 及びL2 の値は、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bの高さであるから既知である。また、ωM ’の値は、リンクモータ25の角速度ωM の微分値であるから既知である。すると、前記式(7)の右辺においては、第1項のωR ’の値のみが未知であり、他の値はすべて既知である。したがって、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bの検出値a1 及びa2 から、ωR ’の値を得ることが可能である。つまり、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bの検出値a1 及びa2 に基づいて、不要加速度成分を取り除くことができる。
Further, when the detection value of the acceleration by the first
a 1 = a T + a G +
a 2 = a T + a G +
Then, by subtracting equation (6) from equation (5), the following equation (7) can be obtained.
a 1 −a 2 = (L 1 −L 2 ) ω R ′ + (L 1 −L 2 ) ω M ′ (7)
Here, the values of L 1 and L 2 are known because they are the heights of the first
本実施の形態における車体傾斜制御処理では、図10に示されるようなフィードバック制御が行われる。図10において、f1 は後述される式(10)で表される伝達関数である。また、GP は比例制御動作の制御ゲインであり、GD は微分制御動作の制御ゲインであり、sは微分要素である。 In the vehicle body tilt control process in the present embodiment, feedback control as shown in FIG. 10 is performed. In FIG. 10, f 1 is a transfer function represented by the equation (10) described later. Also, G P is a control gain of the proportional control operation, G D is the control gain of the differential control operation, s is a differential element.
車体傾斜制御システムが車体傾斜制御処理を開始すると、横加速度演算部48は、横加速度演算処理を開始し、まず、第1横加速度センサ値a1 を取得するとともに(ステップS11)、第2横加速度センサ値a2 を取得する(ステップS12)。そして、横加速度演算部48は、加速度差Δaを算出する(ステップS13)。該Δaは次の式(8)によって表される。
Δa=a1 −a2 ・・・式(8)
続いて、横加速度演算部48は、ΔL呼出を行うとともに(ステップS14)、L2 呼出を行う(ステップS15)。前記ΔLは次の式(9)によって表される。
ΔL=L1 −L2 ・・・式(9)
続いて、横加速度演算部48は、合成横加速度aを算出する(ステップS16)。なお、合成横加速度aは、前記第1の実施の形態のように、横加速度センサ44が1つである場合における横加速度センサ値aに相当する値であって、第1横加速度センサ値a1 と第2横加速度センサ値a2 とを合成した値であり、次の式(10)及び(11)によって得られる。
a=a2 −(L2 /ΔL)Δa ・・・式(10)
a=a1 −(L1 /ΔL)Δa ・・・式(11)
理論上は、式(10)によっても式(11)によっても、同じ値を得ることができるが、周方向の変位によって生じる加速度はロール中心からの距離に比例するので、実際上は、ロール中心により近い方の横加速度センサ44、すなわち、第2横加速度センサ44bの検出値であるa2 を基準にすることが望ましい。そこで、本実施の形態においては、式(10)によって合成横加速度aを算出することとする。
When the vehicle body tilt control system starts the vehicle body tilt control process, the lateral
Δa = a 1 −a 2 (8)
Then, the lateral
ΔL = L 1 −L 2 Formula (9)
Subsequently, the lateral
a = a 2 − (L 2 / ΔL) Δa Expression (10)
a = a 1 − (L 1 / ΔL) Δa (11)
Theoretically, the same value can be obtained by both the equation (10) and the equation (11), but the acceleration caused by the displacement in the circumferential direction is proportional to the distance from the roll center. It is desirable to use a 2 which is a detection value of the
最後に、横加速度演算部48は、傾斜制御部47へ合成横加速度aを送出して(ステップS17)、横加速度演算処理を終了する。
Finally, the lateral
また、傾斜制御部47は、車体傾斜制御処理を開始し、まず、横加速度演算部48から合成横加速度aを受信する(ステップS21)。
Moreover, the
続いて、傾斜制御部47は、aold 呼出を行う(ステップS22)。aold は、前回の車体傾斜制御処理実行時に保存された合成横加速度aである。なお、初期設定においては、aold =0とされている。
Subsequently, the
これ以降の動作、すなわち、図12に示されるステップS23〜S29の動作は、前記第1の実施の形態において説明したステップS3〜S9の動作と同様であるので、その説明を省略する。 The subsequent operations, that is, the operations in steps S23 to S29 shown in FIG. 12, are the same as the operations in steps S3 to S9 described in the first embodiment, and thus the description thereof is omitted.
このように、本実施の形態においては、第1横加速度センサ44aと第2横加速度センサ44bとを互いに異なる高さ位置に配設し、第1横加速度センサ値a1 と第2横加速度センサ値a2 とを合成した合成横加速度aを算出し、該合成横加速度aの値がゼロ又はゼロ近傍となるように、車体の傾斜角度を制御する。つまり、合成横加速度aの値ゼロを目標値として、車体の傾斜角度を制御する。
Thus, in this embodiment, a first
前記合成横加速度aは、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bが検出した加速度から前記〈3〉及び〈4〉を除去し、前記〈1〉及び〈2〉のみを抽出したものであると言える。すなわち、車両10の旋回によって発生する旋回方向外向きの加速度における横加速度センサの検出軸方向の加速度成分と、車体が傾斜することによって発生する重力における横加速度センサの検出軸方向の加速度成分との合成値のみを選択的に算出した値が合成横加速度aの値である。
The combined lateral acceleration a is obtained by removing <3> and <4> from the acceleration detected by the first
これにより、不要加速度成分を取り除くことができるので、路面状況の影響を受けることがなく、制御系の振動、発散等の発生を防止することができ、車体傾斜制御システムの制御ゲインを大きくして制御の応答性を向上させることができる。 As a result, unnecessary acceleration components can be removed, so that it is not affected by road surface conditions, the occurrence of vibrations and divergence of the control system can be prevented, and the control gain of the vehicle body tilt control system is increased. Control responsiveness can be improved.
なお、本実施の形態においては、横加速度センサ44が2つである場合について説明したが、横加速度センサ44は、複数であって互いに異なる高さに配設されていれば、3つ以上であってもよく、いくつであってもよい。
In the present embodiment, the case where there are two
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。なお、第1及び第2の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1及び第2の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。 Next, a third embodiment of the present invention will be described. In addition, about the thing which has the same structure as 1st and 2nd embodiment, the description is abbreviate | omitted by providing the same code | symbol. Also, the description of the same operations and effects as those of the first and second embodiments is omitted.
図13は本発明の第3の実施の形態における車両の背面を示す図である。なお、図において、(a)は車体が直立している状態を示す図、(b)は車体が傾斜している状態を示す図である。 FIG. 13 is a view showing the rear surface of the vehicle according to the third embodiment of the present invention. In the figure, (a) is a view showing a state where the vehicle body is upright, and (b) is a view showing a state where the vehicle body is inclined.
本実施の形態における車両10は、リンク機構30を有しておらず、本体部20と搭乗部11とが、ロール軸20aを中心に、ロール方向に揺動可能に連結され、傾斜用アクチュエータ装置としてのリンクモータ25を回転させることによって、図13(b)に示されるように、本体部20に対して搭乗部11を揺動させてロールさせる、すなわち、傾斜させることができる。前記ロール軸20aは、本体部20に対して搭乗部11が揺動してロールする動作の中心、すなわち、ロール中心である。なお、車体の進行方向に延在するリンクモータ25の回転軸を、前記ロール軸20aと一致させるようにしてもよい。
The
旋回時にも、左右の車輪12L及び12Rの路面18に対する角度、すなわち、キャンバ角は変化せず、搭乗部11を前輪である車輪12Fとともに、本体部20に対して揺動させ、旋回内輪側へ傾斜させることによって、旋回性能の向上と乗員の快適性の確保とを図ることができるようになっている。なお、図に示される例においては、直進時も旋回時も、左右の車輪12L及び12Rは路面18に対して直立している、すなわち、キャンバ角が0度になっている。
Even during turning, the angle of the left and
その他の点の構成については、前記第1の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。 Since the configuration of other points is the same as that of the first embodiment, description thereof is omitted.
なお、横加速度センサ44は、前記第2の実施の形態と同様に、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bを含み、前記第1横加速度センサ44aと第2横加速度センサ44bとは互いに異なる高さ位置に配設されている。
As in the second embodiment, the
本実施の形態においては、搭乗部11が傾く際の傾斜運動の中心、すなわち、ロール中心はロール軸20aと一致する。そこで、第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bの高さL1 及びL2 は、ロール軸20aからの距離として設定される。
In the present embodiment, the center of the tilting motion when the
前記第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bは、ロール軸20aの上側又は下側に、両者ともに配設されることが望ましい。また、前記第1横加速度センサ44a及び第2横加速度センサ44bの一方は、できる限りロール軸20aに近接した位置に配設されることが望ましい。
It is desirable that the first
横加速度センサ44について、その他の点は、前記第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。また、車体傾斜制御システムについても、前記第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。さらに、本実施の形態における車両10の動作についても、前記第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
Other aspects of the
次に、本発明の第4の実施の形態について説明する。なお、第1〜第3の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1〜第3の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。 Next, a fourth embodiment of the present invention will be described. In addition, about the thing which has the same structure as the 1st-3rd embodiment, the description is abbreviate | omitted by providing the same code | symbol. Explanation of the same operations and effects as those of the first to third embodiments is also omitted.
図14は本発明の第4の実施の形態における車体傾斜制御システムの構成を示すブロック図である。 FIG. 14 is a block diagram showing a configuration of a vehicle body tilt control system according to the fourth embodiment of the present invention.
前記第2及び第3の実施の形態においては、2つの横加速度センサ44、すなわち、第1横加速度センサ44aと第2横加速度センサ44bとによって横方向の加速度を検出する場合について説明した。しかし、横方向の加速度を検出可能なセンサであれば、加速度センサ以外の種類のセンサを使用することもできる。なお、横方向の加速度を検出可能なセンサとは、加速度センサのように加速度を直接的に検出するセンサのみならず、速度センサのように検出値を微分して加速度を得ることが可能なセンサ、すなわち、加速度を間接的に検出するセンサをも含むものである。
In the second and third embodiments, the case where the lateral acceleration is detected by the two
本実施の形態においては、前記第2横加速度センサ44bに代えて、加速度を間接的に検出するセンサとしてのロールレートセンサ44cを使用する例について説明する。なお、該ロールレートセンサ44cは、車体の傾斜運動の角速度を検出する一般的なロールレートセンサであって、例えば、ジャイロセンサを、地面と垂直方向の面内での回転角速度を検出することができるように取り付けたものである。
In the present embodiment, an example in which a
本実施の形態における車体傾斜制御システムは、図14に示されるようになっている。傾斜制御ECU46には、第1横加速度センサ44a及びロールレートセンサ44cが接続されている。そして、横加速度演算部48は、ロールレートセンサ44cが検出した車体の傾斜運動の角速度の微分値及び第1横加速度センサ44aが検出した横加速度に基づいて合成横加速度を算出する。そして、傾斜制御部47は、横加速度演算部48が算出した横加速度としての合成横加速度に基づいてリンクモータ25を作動させるためのトルク指令値を出力する。
The vehicle body tilt control system in the present embodiment is as shown in FIG. A first
なお、その他の点の構成については、前記第2及び第3の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。 Since the configuration of other points is the same as that of the second and third embodiments, the description thereof is omitted.
次に、本実施の形態における車両10の動作について説明する。ここでは、旋回走行時における車体傾斜制御処理の動作についてのみ説明する。
Next, the operation of the
図15は本発明の第4の実施の形態における力学モデルを示す図、図16は本発明の第4の実施の形態における横加速度演算処理の動作を示すフローチャートである。 FIG. 15 is a diagram showing a dynamic model in the fourth embodiment of the present invention, and FIG. 16 is a flowchart showing an operation of lateral acceleration calculation processing in the fourth embodiment of the present invention.
図15において、44Aは車体において第1横加速度センサ44aの配設された位置を示す第1センサ位置であり、44Cは車体においてロールレートセンサ44cの配設された位置を示す第2センサ位置である。また、ω1 は、ロールレートセンサ44cが検出した車体の傾斜運動の角速度の値、すなわち、ロールレートセンサ値である。
In FIG. 15, 44A is a first sensor position indicating the position where the first
なお、ロールレートセンサ44cは、任意の高さ位置に取り付けることができる。図に示される例においては、第1横加速度センサ44aよりも低い位置に取り付けられているが、第1横加速度センサ44aと同じ高さ位置に取り付けられていてもよいし、第1横加速度センサ44aよりも高い位置に取り付けられていてもよい。
The
もっとも、ロールレートセンサ44cは、第1横加速度センサ44aと同様に、十分に剛性の高い部材に取り付けられることが望ましい。また、車体がサスペンション等のばねで支持されている場合、ロールレートセンサ44cは、第1横加速度センサ44aと同様に、いわゆる「ばね上」に配設されることが望ましい。さらに、ロールレートセンサ44cは、第1横加速度センサ44aと同様に、前輪である車輪12Fの車軸と後輪である左右の車輪12L及び12Rの車軸との間に配設されることが望ましい。さらに、ロールレートセンサ44cは、第1横加速度センサ44aと同様に、可能な限り乗員の近くに配設されることが望ましい。それ以外の点について、ロールレートセンサ44cは、車体の傾斜運動、すなわち、ロールを検出可能な位置であれば、いかなる位置に取り付けられていてもよい。
However, like the first
なお、第1横加速度センサ44aとロールレートセンサ44cとは互いに異なるセンサなので、両者の応答特性を、あらかじめ、理論的又は実験的に合わせておく必要がある。例えば、どちらかの等価モデルの時定数が小さい(速い)場合、時定数が大きい方の出力と同等の時定数となるようにフィルタ等で調整することになる。
Since the first
本実施の形態において、車体傾斜制御システムが車体傾斜制御処理を開始すると、横加速度演算部48は、横加速度演算処理を開始し、まず、横加速度センサ値としての第1横加速度センサ値a1 を取得するとともに(ステップS31)、ロールレートセンサ値ω1 を取得する(ステップS32)。
In the present embodiment, when the vehicle body tilt control system starts the vehicle body tilt control process, the lateral
続いて、横加速度演算部48は、ωold 呼出を行う(ステップS33)。ωold は、前回の車体傾斜制御処理実行時に保存されたロールレートセンサ値ω1 である。なお、初期設定においては、ωold =0とされている。
Subsequently, the lateral
続いて、横加速度演算部48は、制御周期TS を取得し(ステップS34)、ω1 の微分値を算出する(ステップS35)。ここで、ω1 の微分値をΔω1 とすると、該Δω1 は次の式(12)によって算出される。
Δω1 =(ω1 −ωold )/TS ・・・式(12)
続いて、横加速度演算部48は、L1 呼出を行う(ステップS36)。
Subsequently, the lateral
Δω 1 = (ω 1 −ω old ) / T S Formula (12)
Then, the lateral
そして、横加速度演算部48は、合成横加速度aを算出する(ステップS37)。なお、該合成横加速度aは、前記第1の実施の形態のように、横加速度センサ44が1つである場合における横加速度センサ値aに相当する値であって、第1横加速度センサ値a1 とロールレートセンサ値ω1 の微分値Δω1 とを合成した値であり、次の式(13)によって得られる。
a=a1 −L1 Δω1 ・・・式(13)
最後に、横加速度演算部48は、傾斜制御部47へ合成横加速度aを送出して(ステップS38)、横加速度演算処理を終了する。
Then, the lateral
a = a 1 −L 1 Δω 1 Formula (13)
Finally, the lateral
なお、傾斜制御部47による車体傾斜制御処理の動作については、前記第2の実施の形態と同様であるので、その説明を省略する。
Note that the operation of the vehicle body tilt control process by the
このように、本実施の形態においては、横方向の加速度を検出可能な複数のセンサのうちの1つとしてロールレートセンサ44cを採用しているので、高さ方向に関するロールレートセンサ44cの取付位置の自由度が高くなり、車両10の設計自由度を高くすることができる。
As described above, in the present embodiment, the
なお、本実施の形態においては、前記第2及び第3の実施の形態における第2横加速度センサ44bに代えてロールレートセンサ44cを使用する例についてのみ説明したが、第1横加速度センサ44aに代えてロールレートセンサ44cを使用することもできる。また、車両10は、第2の実施の形態における車両10のようにリンク機構30を有するものであってもよいし、第3の実施の形態における車両10のようにリンク機構30を有していないものであってもよい。
In the present embodiment, only the example in which the
次に、本発明の第5の実施の形態について説明する。なお、第1〜第4の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。また、前記第1〜第4の実施の形態と同じ動作及び同じ効果についても、その説明を省略する。 Next, a fifth embodiment of the present invention will be described. In addition, about the thing which has the same structure as 1st-4th embodiment, the description is abbreviate | omitted by providing the same code | symbol. Explanation of the same operations and effects as those of the first to fourth embodiments is also omitted.
図17は本発明の第5の実施の形態における車両の各部の寸法を説明する模式図である。なお、図において、(a)は上面図、(b)は右側面図である。 FIG. 17 is a schematic diagram for explaining the dimensions of the respective parts of the vehicle according to the fifth embodiment of the present invention. In the figure, (a) is a top view and (b) is a right side view.
本実施の形態において、車体傾斜制御システムは、横加速度の値aが所定の範囲内に収まるように制御する。なお、前記値aは、前記第1の実施の形態のように、横加速度センサ44が1つである場合の横加速度センサ値aのみならず、前記第2〜4の実施の形態において説明した合成横加速度aも含むものである。
In the present embodiment, the vehicle body tilt control system performs control so that the lateral acceleration value a falls within a predetermined range. The value a is described in the second to fourth embodiments as well as the lateral acceleration sensor value a when the number of the
前記所定の範囲は、図に示されるように、各車輪12の接地点と車両10の重心Mとの三次元的配置で決定される安定範囲である。なお、前記重心Mは、車両10のみならず、搭乗している乗員及び搭載されている積載物をも含む全体の重心である。
The predetermined range is a stable range determined by a three-dimensional arrangement of the ground contact point of each wheel 12 and the center of gravity M of the
図において、hは、重心Mの高さ、すなわち、路面18から重心Mまでの距離である。また、Kは、前輪である車輪12Fの接地点と、後輪である左右の車輪12L及び12Rの接地点とを頂点とする二等辺三角形である。
In the figure, h is the height of the center of gravity M, that is, the distance from the
図17(a)に示されるように、上方から観て、重心Mが二等辺三角形K内にあれば、車両10の左右方向の安定性が確実に維持されることが分かる。
As shown in FIG. 17A, it can be seen that when the center of gravity M is within the isosceles triangle K as viewed from above, the stability of the
そこで、二等辺三角形Kの底辺K1と平行で、2つの斜辺を両端とし、重心Mを通る線分をM1とすると、重心Mから線分M1の両端までの範囲を前記安定範囲とする。ここで、車体が傾斜していないとき、すなわち、車体の縦方向軸線が鉛直であるときの重心Mから線分M1の片側端までの距離をLMとすると、重心Mが線分M1の端に位置するまで車体が傾斜したときの前記値aは、次の式(14)及び(15)で表される。
aINres =LM・9.807/(h−LM・sin(θ)) ・・・式(14)
aOUTres=LM・9.807/(h+LM・sin(θ)) ・・・式(15)
なお、前記式(14)及び(15)における定数9.807は、重力加速度を、θは車体の傾斜角度を表す。
Therefore, when the two oblique sides are parallel to the base K1 of the isosceles triangle K and the line segment passing through the center of gravity M is M1, the range from the center of gravity M to both ends of the line segment M1 is the stable range. Here, when the distance from the center of gravity M to the one end of the line segment M1 when the vehicle body is not inclined, that is, when the longitudinal axis of the vehicle body is vertical, LM is the end of the line segment M1. The value a when the vehicle body is tilted until it is positioned is expressed by the following equations (14) and (15).
a INres = LM · 9.807 / (h−LM · sin (θ)) (14)
a OUTres = LM · 9.807 / (h + LM · sin (θ)) (15)
Note that the constant 9.807 in the equations (14) and (15) represents the gravitational acceleration, and θ represents the tilt angle of the vehicle body.
そして、旋回内側を正とし、旋回外側を負とした場合、次の式(16)が満足されるとき、前記値aは前記安定範囲内に収まっていると言える。
−aOUTres<a<aINres ・・・式(16)
また、ares =min(aINres 、aOUTres)とすると、次の式(17)が満足されるとき、前記値aは前記安定範囲内に収まっていると言える。
−ares <a<ares ・・・式(17)
このように、本実施の形態において、車体傾斜制御システムは、横加速度の値aが前記式(16)又は(17)を満足するように、すなわち、所定の範囲内に収まるように制御する。つまり、横加速度の値aが、重心Mの高さと、車輪12の接地点を頂点とする三角形Kの斜辺までの前記重心Mからの距離とに基づいて決定される安定範囲内に収まるように、車体の傾斜を制御する。
When the inside of the turn is positive and the outside of the turn is negative, it can be said that the value a is within the stable range when the following expression (16) is satisfied.
-A OUTres <a <a INres (16)
If a res = min (a INres , a OUTres ), it can be said that the value a is within the stable range when the following equation (17) is satisfied.
-A res <a <a res (17)
As described above, in the present embodiment, the vehicle body tilt control system performs control so that the lateral acceleration value a satisfies the above expression (16) or (17), that is, falls within a predetermined range. That is, the lateral acceleration value a falls within a stable range determined based on the height of the center of gravity M and the distance from the center of gravity M to the hypotenuse of the triangle K having the ground contact point of the wheel 12 as a vertex. Control the tilt of the car body.
これにより、車両10の横方向の安定性が向上する。
Thereby, the lateral stability of the
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。 In addition, this invention is not limited to the said embodiment, It can change variously based on the meaning of this invention, and does not exclude them from the scope of the present invention.
本発明は、少なくとも左右一対の車輪を有する車両に利用することができる。 The present invention can be used for a vehicle having at least a pair of left and right wheels.
10 車両
11 搭乗部
12F、12L、12R 車輪
20 本体部
25 リンクモータ
44 横加速度センサ
44a 第1横加速度センサ
44b 第2横加速度センサ
44c ロールレートセンサ
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記操舵部に回転可能に取り付けられた車輪であって、前記車体を操舵する操舵輪と、
前記駆動部に回転可能に取り付けられた車輪であって、前記車体を駆動する駆動輪と、
前記操舵部又は駆動部を旋回方向に傾斜させる傾斜用アクチュエータ装置と、
前記車体に作用する横加速度を直接的又は間接的に検出する2つのセンサと、
前記傾斜用アクチュエータ装置を制御して前記車体の傾斜を制御する制御装置とを有し、
該制御装置は、前記2つのセンサが検出する横加速度に基づいて、旋回方向外向きの加速度におけるセンサの検出軸方向の加速度成分と、重力におけるセンサの検出軸方向の加速度成分との合成値を選択的に算出し、前記車体の傾斜を制御することを特徴とする車両。 A vehicle body including a steering unit and a drive unit coupled to each other;
A wheel rotatably attached to the steering unit, the steering wheel for steering the vehicle body;
A wheel rotatably attached to the drive unit, the drive wheel driving the vehicle body;
A tilting actuator device for tilting the steering unit or the driving unit in a turning direction;
Two sensors for directly or indirectly detecting lateral acceleration acting on the vehicle body;
A control device for controlling the tilt of the vehicle body by controlling the tilt actuator device;
Based on the lateral acceleration detected by the two sensors, the control device calculates a composite value of the acceleration component in the detection axis direction of the sensor in the outward acceleration in the turning direction and the acceleration component in the detection axis direction of the sensor in gravity. A vehicle that selectively calculates and controls the inclination of the vehicle body.
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