JP2011200867A - Arc welding equipment - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、溶接ロボットに設けられた溶接トーチから消耗電極(以下、溶接ワイヤという)を送給して溶接を行うアーク溶接装置に関するものである。 The present invention relates to an arc welding apparatus for performing welding by feeding a consumable electrode (hereinafter referred to as a welding wire) from a welding torch provided in a welding robot.
図6は、一般的なアーク溶接装置の構成図である。同図において、溶接ロボット4のマニピュレータ5の先端部には溶接トーチ7が取付けられていて、溶接ワイヤ1がこの溶接トーチ7から送給されて、溶接ワイヤ1の先端部と被溶接物2との間にアーク3が発生する。ティーチペンダント8から溶接速度設定信号Uw及び溶接トーチ7の動作軌跡データDwがロボット制御装置9に入力される。
FIG. 6 is a configuration diagram of a general arc welding apparatus. In the figure, a
ワイヤ送給機11がマニピュレータ5に取り付けられ、図示を省略したワイヤリールから引き出された溶接ワイヤ1がワイヤ送給機11によって送給されて、ワイヤ送給機11と溶接トーチ7との間に接続された一線式パワーケーブル6内のコイルライナによってガイドされて溶接トーチ7に送給される。
A wire feeder 11 is attached to the
溶接電源10は、電流制御手段12と送給制御手段13とを備えていて、これらの手段は、それぞれロボット制御装置9との間に通信回路を有している。電流制御手段12は、たとえば複数のトランジスタ素子からなるインバータ制御回路を有している。このインバータ制御回路は、外部から入力される商用電源に対して溶接電流波形制御を行う。電流制御手段12は、溶接トーチ7の先端に設けられた給電チップを介して、溶接ワイヤ1と被溶接物2との間に溶接電圧Vwを印加し、溶接電流Iwを流す。
The welding power source 10 includes a
送給制御手段13は、溶接ワイヤ1の送給を行うための送給制御信号Fcをワイヤ送給機11の送給モータに出力する回路である。送給制御信号Fcは、溶接ワイヤ1を送給速度Wsで供給させる指示を与える信号である。
The feed control means 13 is a circuit that outputs a feed control signal Fc for feeding the
ロボット制御装置9は、マイクロコンピュータを有する駆動回路14及び駆動回路14に接続された記憶回路15を備えている。記憶回路15には、溶接ロボット4の各種の動作が設定された作業プログラムが記憶されている。ロボット制御装置9は、溶接ロボット4、溶接電源10及びティーチペンダント8と通信可能である。駆動回路14は、後述のロボット移動速度を設定する。ロボット制御装置9は、溶接ロボット4に対して動作制御信号Mcを与える。この動作制御信号Mcによって、各モータは回転駆動し、溶接トーチ7を被溶接物2の溶接開始位置に移動させる。さらに、駆動回路14は、溶接電源10に溶接電源出力制御信号Pcを与える。
The
図7を参照して、給電チップ16の先端部から溶接ワイヤ1の先端部までの長さである溶接ワイヤの突出し長さの変化について説明する。図7は、従来技術の溶接ワイヤの突出し長さの変化を説明するための図である。同図(A)において、溶接トーチ7が溶接ロボット4によって溶接開始位置に移動されて溶接ロボットが停止する。そして溶接ワイヤ1のスローダウンが開始されて、同図(B)に示すように溶接ワイヤ1の先端部と被溶接物2とが短絡する。
With reference to FIG. 7, the change of the protrusion length of the welding wire which is the length from the front-end | tip part of the electric power feeding chip |
短絡と同時に種火アークが発生して溶接電流が流れ始め、溶接ワイヤ1の先端部が溶融して、同図(C)に示すようにアークが発生して、溶接が開始される。このときの溶接ワイヤ1のスローダウン速度は、種火アークが発生して溶接ワイヤ1の先端部が溶融する速度よりも速い場合、種火アークが消えてしまうので、例えば定常溶接時の送給速度よりもかなり遅い1m/分に設定されている。そして溶接が開始されると、溶接ワイヤの送給速度が定常溶接時の送給速度に切り替わって、溶接トーチ7の移動が開始されて溶接が行われる。
Simultaneously with the short-circuit, a seed arc is generated and a welding current begins to flow, the tip of the
そして、同図(D)に示すように、溶接終了時に溶接ワイヤ1はアンチスチック処理されて、溶接ワイヤ1の先端部が被溶接物2からLsの長さ、例えば5〜10mmだけ燃え上がって、溶接ワイヤの突出し長さがLeに成る。
And as shown in the figure (D), the
ここで、アンチスチック処理をする理由は次の通りである。ワイヤ送給機に停止信号を入力した後も、送給モータは慣性力によって溶接ワイヤ1を送給する。従って、溶接ワイヤ1が溶融池に突っ込み、溶融池が冷却すると溶接ワイヤ1の先端部が溶着金属に固着(スチック)してしまう。このスチックを防ぐために、ワイヤ送給機に停止信号を入力した後に、溶接電流値よりも小さい電流を通電することによって溶接ワイヤ1を溶融させて、溶接ワイヤ1が溶融池に突っ込むことを防止する必要がある。
Here, the reason for performing the anti-stick treatment is as follows. Even after the stop signal is input to the wire feeder, the feed motor feeds the
次に図7(E)に示すように、次の溶接開始位置へ溶接ロボット4が溶接トーチ7を移動させて、同図(F)に示すように、溶接ワイヤ1を長さLsだけスローダウンさせて溶接ワイヤ1の先端部と被溶接物2とを短絡させてアークを発生させている。
Next, as shown in FIG. 7 (E), the
このように、溶接終了時にアンチスチック処理を行って溶接ワイヤ1の先端部を被溶接物2からLsの長さだけ燃え上がらせているために、次の溶接開始時には、溶接ロボット4が溶接トーチ7を溶接開始点まで移動させて溶接ロボット4を停止させた後に、この長さLsだけ溶接ワイヤ1のスローダウンを行う必要がある。
In this way, since the anti-stick process is performed at the end of welding and the tip of the
従来、溶接作業のタクトタイムを低減するために、溶接ロボット4の溶接トーチ7が溶接開始位置に達した後に溶接ワイヤ1のスローダウンを行う代わりに、溶接トーチ7が溶接開始位置に達する時刻よりも先行して溶接ワイヤ1のスローダウンを行って時間を短縮させる溶接ロボットの制御方法が提案されている。この制御方法によって短縮される時間は、溶接ワイヤ1のスローダウン速度が例えば1m/分の場合、6mmのスローダウンを行うとすると、0.36秒かかるために、各溶接開始時にこの時間が短縮される。
Conventionally, in order to reduce the tact time of the welding operation, instead of slowing down the
上述した従来の溶接ロボットの制御方法は、溶接ロボット4に設けられた溶接トーチ7が溶接開始位置に達する前に、溶接ワイヤ1のスローダウンを開始して、溶接ワイヤ1の突き出し長さが溶接開始時ワイヤ突出長までスローダウンされた後で溶接ワイヤ1の先端部が溶接開始位置に達している。即ち、溶接ロボット4によって溶接ワイヤ1の先端部が移動されて被溶接物2と短絡させていたので、溶接ロボットの移動速度が速いために短絡後に発生した種火が消えてしまうことがあり、アークのスタート性が悪かった。
The conventional welding robot control method described above starts the slowdown of the
本発明は、溶接のタクトタイムを短縮することができ、かつ、アークのスタート性を向上させることができるアーク溶接装置を提供することを目的としている。 An object of the present invention is to provide an arc welding apparatus capable of reducing the tact time of welding and improving the arc startability.
上述した課題を解決するために、請求項1の発明は、
溶接ロボットに設けられた溶接トーチの溶接ワイヤの先端部と被溶接物とを短絡させてアークを発生させるアーク溶接装置において、
前記溶接ロボットが前記溶接トーチを溶接開始位置へ移動させる溶接トーチ移動手段と、
前記溶接トーチが前記溶接開始位置に達して停止したときに、前記溶接ワイヤの先端部が溶接開始位置から予め定めた第2スローダウン距離だけ離れた第2スローダウン開始位置に達するように前記溶接ワイヤを第1スローダウンさせる第1スローダウン手段と、
前記溶接トーチが前記溶接開始位置に達して停止したときに、前記溶接ワイヤの第2スローダウンを開始させる第2スローダウン手段と、
を備えたことを特徴とするアーク溶接装置である。
In order to solve the above-described problems, the invention of
In an arc welding apparatus for generating an arc by short-circuiting a tip of a welding wire of a welding torch provided in a welding robot and an object to be welded,
Welding torch moving means for moving the welding torch to a welding start position by the welding robot;
When the welding torch reaches the welding start position and stops, the welding wire is such that the tip of the welding wire reaches a second slow down start position that is a predetermined second slow down distance from the welding start position. First slow down means for first slowing down the wire;
A second slow down means for starting a second slow down of the welding wire when the welding torch reaches the welding start position and stops;
An arc welding apparatus comprising:
請求項2の発明は、
前記溶接トーチが前記溶接開始位置に達する時刻よりも、予め定めた第1スローダウン距離だけ前記溶接ワイヤを前記第1スローダウンさせることに要する先行処理時間だけ先行した時刻から前記第1スローダウンを開始することを特徴とする請求項1記載のアーク溶接装置である。
The invention of
The first slow-down is started from a time that precedes a preceding processing time required for the first slow-down of the welding wire by a predetermined first slow-down distance from a time at which the welding torch reaches the welding start position. 2. The arc welding apparatus according to
請求項3の発明は、
請求項2記載の第1スローダウン距離は、溶接開始時ワイヤ突出長からアンチスチック処理後の溶接ワイヤの突出し長さと前記第2スローダウン距離とを差し引いた距離であることを特徴とするアーク溶接装置である。
The invention of
The first slow-down distance according to
本発明のアーク溶接装置は、溶接ロボットによって溶接トーチが溶接開始位置に達して停止したときに、溶接ワイヤの先端部が溶接開始位置から予め定めた第2スローダウン距離だけ離れた第2スローダウン開始位置に達するように溶接ワイヤを第1スローダウンさせる。そして、溶接トーチ7が溶接開始位置に達して停止したときに、溶接ワイヤの第2スローダウンを開始させて、溶接ワイヤの先端部を被溶接物と短絡させてアークを発生させている。その結果、溶接ワイヤの先端部を被溶接物と短絡させて発生した種火が消えてしまう不具合が無いために、溶接のタクトタイムを短縮することができ、かつ、アークのスタート性を向上させることができる。
In the arc welding apparatus of the present invention, when the welding torch reaches the welding start position and is stopped by the welding robot, the tip of the welding wire is separated from the welding start position by a predetermined second slowdown distance. The welding wire is first slowed down to reach the starting position. When the
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。図1を参照して、溶接ワイヤの突出し長さの変化について説明する。図1は、本発明の溶接ワイヤの突出し長さの変化を説明するための図である。同図(A)において、前回の溶接終了時に溶接ワイヤ1はアンチスチック処理されて、溶接ワイヤ1の先端部が被溶接物2から例えば5〜10mmだけ燃え上がっている。
DESCRIPTION OF THE PREFERRED EMBODIMENTS Embodiments of the present invention will be described based on examples with reference to the drawings. With reference to FIG. 1, the change of the protrusion length of a welding wire is demonstrated. FIG. 1 is a view for explaining changes in the protruding length of the welding wire of the present invention. In FIG. 3A, the
同図(B)に示すように、溶接トーチ7が溶接ロボット4によって溶接開始位置に移動されるまでに溶接ワイヤ1の第1スローダウンが開始されて、第1スローダウン距離S1だけ第1スローダウンし、同図(C)に示すように、溶接トーチ7が溶接開始位置に達すると、溶接ロボット4が停止する。溶接トーチ7が溶接開始位置に達すると、溶接ワイヤ1の第2スローダウンが開始されて、同図(D)に示すように溶接ワイヤ1の先端部と被溶接物2とが短絡する。このときの溶接ワイヤの突出し長さLa(以下、溶接開始時ワイヤ突出長という)は、例えば溶接電流が100A〜200Aでは15mmに設定されている。
As shown in FIG. 5B, the first slowdown of the
短絡と同時に種火アークが発生して溶接電流が流れ始め、溶接ワイヤ1の先端部が溶融して、同図(E)に示すようにアーク3が発生して、溶接が開始される。種火アークが発生して溶接ワイヤ1の先端部が溶融する速度よりも溶接ワイヤ1の第2スローダウン速度が速い場合、種火アークが消えてしまうので、溶接ワイヤ1の第2スローダウン速度は、例えば定常溶接時の送給速度よりもかなり遅い1m/分に設定されている。そして溶接が開始されると、溶接ワイヤの定常溶接時の送給速度が、例えば溶接ワイヤ1の直径が1.2mmで溶接電流が100Aのとき、2.2m/分に設定されている。そして、溶接トーチ7の移動が開始されて溶接が行われる。
Simultaneously with the short-circuit, a seed arc is generated and a welding current begins to flow, the tip of the
そして、同図(F)に示すように、溶接終了時に溶接ワイヤ1はアンチスチック処理されて、溶接ワイヤ1の先端部が被溶接物2からLsの長さだけ燃え上がって、溶接ワイヤの突出し長さがLeに成る。このときの溶接ワイヤの突出し長さLeは、溶接開始時ワイヤ突出長Laを例えば15mm、アンチスチック処理によって溶接ワイヤ1の先端部が燃え上がる長さLsを6mmとすると、9mmと成る。このアンチスチック処理によって溶接ワイヤ1の先端部が燃え上がる長さLsは、溶接条件によってばらつきが無く、ほぼ一定に成るように設定されている。
Then, as shown in FIG. 5F, the
以下、図2〜図4を参照して、本発明のアーク溶接装置を詳細に説明する。図2は本発明のアーク溶接装置の各信号等のタイミングチャートを示す図であり、図3及び図4はロボット制御装置と溶接電源における各信号の時間経過を示す図である。 Hereinafter, the arc welding apparatus of the present invention will be described in detail with reference to FIGS. FIG. 2 is a diagram showing a timing chart of each signal and the like of the arc welding apparatus of the present invention, and FIGS. 3 and 4 are diagrams showing a time passage of each signal in the robot controller and the welding power source.
図2及び図3に示す時刻t1において、ロボット制御装置9に起動信号が入力されて溶接ロボット4が起動されて、予めティーチングされた経路に従って溶接ロボット4のマニピュレータ5の先端部に設けられた溶接トーチ7の移動が開始される。
At time t1 shown in FIGS. 2 and 3, an activation signal is input to the
溶接ロボット4によって溶接トーチ7が溶接開始位置へ達する時刻t4よりも先行処理時間Taだけ先行した時刻t2に、ロボット制御装置9が溶接ワイヤ1の第1スローダウンを開始する第1スローダウン開始指令信号を読み込む。時刻t2から実際に溶接ワイヤ1の第1スローダウンを開始する時刻t3までには、図3に示す期間Ta1乃至Ta4の期間が経過する。
The first slow-down start command for the
即ち、期間Ta1は、時刻t2にロボット制御装置9が第1スローダウン開始指令信号を読み込んでから、内部で処理して溶接電源10に対する指令信号に変換して、この指令信号を出力するまでの期間である。期間Ta2は、この指令信号がロボット制御装置9から出力されてから通信手段によって溶接電源10に伝達されるまでの期間である。期間Ta3は、溶接電源10がこのロボット制御装置9から伝達された指令信号を受信してから起動して、内部で処理して溶接条件信号に変換してワイヤ送給機11に対して溶接ワイヤ1の第1スローダウンを開始させる第1スローダウン開始指令信号に変換して出力するまでの期間である。期間Ta4は、この指令信号が溶接電源10から出力されてから通信手段によってワイヤ送給機11に伝達されるまでの期間である。
That is, during the period Ta1, the
時刻t3において、ワイヤ送給機11が第1スローダウン開始指令信号を受信して起動し、第1スローダウンを開始する。この第1スローダウンの速度は、タクトタイムを減少させるためには速い速度が要求されるが、第1スローダウンの終了後に第2スローダウンの速度に切り換えるために、溶接ワイヤ1を送給する送給モータの慣性の影響を受けない程度の速度以下に設定する必要がある。そこで、後述する第2スローダウンの速度が例えば1m/分のとき、第1スローダウンの速度を1m〜2m/分に設定すると良い。また、送給モータとして応答性の高いサーボモータを使用するときは、第1スローダウンの速度をさらに速くしても良い。
At time t3, the wire feeder 11 receives the first slowdown start command signal and starts up, and starts the first slowdown. The speed of the first slowdown is required to be high in order to reduce the tact time, but the
時刻t4において、溶接トーチ7が溶接開始位置へ達すると、溶接ワイヤ1を第1スローダウン距離S1だけ第1スローダウンさせることが完了する。この第1スローダウンの期間はTa5である。この第1スローダウン距離S1は、溶接開始時ワイヤ突出長Laから前回の溶接終了時のアンチスチック処理後の溶接ワイヤの突出し長さLeと後述する第2スローダウン距離S2とを差し引いた距離である。例えば溶接開始時ワイヤ突出長を15mm、アンチスチック処理後の溶接ワイヤの突出し長さLeを9mm、第2スローダウン距離S2を2mmとすると、第1スローダウン距離S1は4mmと成る。
When the
時刻t4おいて、溶接トーチ7の溶接ワイヤ1の先端部は、溶接開始位置の真上で、予め定めた第2スローダウン距離S2だけ被溶接物2から離間した第2スローダウン開始位置に達している。
At time t4, the tip of the
時刻t4おいて、溶接トーチ7と被溶接物2との間に溶接電圧Vwを印加して、第2スローダウン距離S2だけ溶接ワイヤ1の第2スローダウンを開始する。短絡後に種火アークが発生して溶接ワイヤ1の先端部が溶融する速度よりも溶接ワイヤ1の第2スローダウン速度が速いと種火アークが消えてしまうので、この溶接ワイヤ1の第2スローダウン速度は、例えば1m/分に設定されている。
At time t4, the welding voltage Vw is applied between the
図4に示す時刻t5おいて、溶接ワイヤ1の先端部が被溶接物2と短絡すると溶接電流Iwが通電されてアーク3が発生する。第2スローダウンの期間はTb1である。
At time t5 shown in FIG. 4, when the tip of the
時刻t5においてアーク3が発生してから後述する時刻t6において実際に溶接ロボット4が再起動されて、溶接ロボット4が溶接トーチ7の移動を再開し、かつ、溶接ワイヤ1の送給速度が定常溶接時の送給速度に切り替わるまでには、期間Tc1乃至Tc3が経過する。
After
即ち、期間Tc1は、溶接ワイヤ1の先端部と被溶接物2との間にアーク3が発生してから、溶接電流検出器によって検出された溶接電流検出信号を内部で処理し、溶接ロボット4及びワイヤ送給機11に対する指令信号に変換して、この指令信号を出力するまでの期間である。期間Tc2は、溶接電源10がこの指令信号を出力してから通信手段によってロボット制御装置9及びワイヤ送給機11に伝達されるまでの期間である。期間Tc3は、ロボット制御装置9が溶接電源10から伝達された指令信号を受信してから再起動して溶接トーチ7の移動を再開するまで、及びワイヤ送給機11が溶接電源10から伝達された指令信号を受信してから溶接ワイヤ1の送給速度を定常時の送給速度に切り換えるまでの期間である。
That is, during the period Tc1, after the
時刻t6において実際に溶接ロボット4が再起動されて、溶接ロボット4が溶接トーチ7の移動を再開し、かつ、溶接ワイヤ1の送給速度が定常溶接時の送給速度に切り替わり、溶接が行われる。この溶接ワイヤの定常溶接時の送給速度は例えば溶接ワイヤ1の直径が1.2mmで溶接電流が100Aのとき、2.2m/分に設定されている。
At time t6, the
時刻t7において、ロボット制御装置9が起動停止指令信号を読み込み、溶接ロボット4が起動を停止し、ワイヤ送給機11が溶接ワイヤ1の送給を停止し、溶接ワイヤ1のアンチスチック処理を行って溶接電圧の印加を停止して時刻t8に溶接を終了する。
At time t7, the
以下、動作を説明する。図5は本発明のアーク溶接装置の動作のステップを示す図である。本発明のアーク溶接装置は、同図に示すステップ1において、図2及び図3に示す時刻t1に溶接ロボット4が起動されて、予めティーチングされた経路に従って溶接トーチ7の移動が開始される。
The operation will be described below. FIG. 5 is a diagram showing operation steps of the arc welding apparatus of the present invention. In the arc welding apparatus of the present invention, in
ステップ2において、溶接ロボット4によって溶接トーチ7が溶接開始位置へ達する時刻t4よりも先行処理時間Taだけ先行した時刻t2に、ロボット制御装置9がワイヤ第1スローダウン開始指令信号を読み込む。
In
ステップ3において、時刻t3にワイヤ送給機が第1スローダウン開始指令信号を受信して起動し、第1スローダウンを開始する。
In
ステップ4おいて、時刻t4に溶接トーチ7が溶接開始位置へ達して停止すると、第1スローダウンを停止する。
In
ステップ5において、時刻t4に溶接トーチ7と被溶接物2との間に溶接電圧を印加して溶接ワイヤ1の第2スローダウンを開始する。
In
ステップ6において、時刻t5に溶接ワイヤ1の先端部が被溶接物2と短絡すると溶接電流が通電されてアーク3が発生する。
In step 6, when the tip of the
ステップ7において、時刻t6に溶接ロボット4が再起動されて、溶接ロボット4が溶接トーチ7の移動を再開し、かつ、溶接ワイヤ1の送給速度が定常溶接時の送給速度に変わる。
In
ステップ8において、時刻t7にロボット制御装置9が起動停止指令信号を読み込み、溶接ロボット4が起動を停止し、ワイヤ送給機11が溶接ワイヤ1の送給を停止し、溶接ワイヤ1のアンチスチック処理を行って溶接電圧の印加を停止して時刻t8に溶接を終了する。
In
このように、本発明のアーク溶接装置は、溶接ロボット4によって溶接トーチ7が溶接開始位置に達して停止したときに、溶接ワイヤ1の先端部が溶接開始位置から予め定めた第2スローダウン距離S2だけ離れた第2スローダウン開始位置に達するように溶接ワイヤ1を第1スローダウンさせる。そして、溶接トーチ7が溶接開始位置に達して停止したときに、溶接ワイヤ1の第2スローダウンを開始させて、溶接ワイヤ1の先端部を被溶接物2と短絡させてアーク3を発生させている。その結果、溶接トーチ7が溶接開始位置に達して停止した後にスローダウンを開始する場合と比較して、スローダウンしている時間を短縮することで、溶接のタクトタイムを短縮することができ、かつ、溶接ワイヤ1の先端部を被溶接物2と短絡させて発生した種火が消えてしまう不具合が無いために、アーク3のスタート性を向上させることができる。
Thus, when the
さらに、本発明のアーク溶接装置は、溶接ロボットによって溶接トーチが溶接開始位置へ達する時刻t4までに溶接ワイヤ1の突き出し長さを溶接開始時ワイヤ突出長まで完全にスローダウンしていないために、従来技術と比較して、溶接トーチ7が溶接開始位置に達するまでに溶接ワイヤ1の先端部が被溶接物2や周辺機器と干渉することを低減することができる。
Furthermore, since the arc welding apparatus of the present invention does not completely slow down the protruding length of the
1 溶接ワイヤ
2 被溶接物
3 アーク
4 溶接ロボット
5 マニピュレータ
6 一線式パワーケーブル
7 溶接トーチ
8 ティーチペンダント
9 ロボット制御装置
10 溶接電源
11 ワイヤ送給機
12 電流制御手段
13 送給制御手段
14 駆動回路
15 記憶回路
16 給電チップ
D1 離間距離
Dw 動作軌跡データ
Fc 送給制御信号
Iw 溶接電流
La 溶接開始時ワイヤ突出長
Le アンチスチック処理後の溶接ワイヤの突出し長さ
Mc 動作制御信号
Pc 溶接電源出力制御信号
S1 第1スローダウン距離
S2 第2スローダウン距離
t1〜t10 時刻
Ta 先行処理時間
Ta1〜Ta5 期間
Tb1 期間
Tc1〜Tc3 期間
Td1〜Td3 期間
Uw 溶接速度設定信号
Vw 溶接電圧
Ws 送給速度
DESCRIPTION OF
Claims (3)
前記溶接ロボットが前記溶接トーチを溶接開始位置へ移動させる溶接トーチ移動手段と、
前記溶接トーチが前記溶接開始位置に達して停止したときに、前記溶接ワイヤの先端部が溶接開始位置から予め定めた第2スローダウン距離だけ離れた第2スローダウン開始位置に達するように前記溶接ワイヤを第1スローダウンさせる第1スローダウン手段と、
前記溶接トーチが前記溶接開始位置に達して停止したときに、前記溶接ワイヤの第2スローダウンを開始させる第2スローダウン手段と、
を備えたことを特徴とするアーク溶接装置。 In an arc welding apparatus for generating an arc by short-circuiting a tip of a welding wire of a welding torch provided in a welding robot and an object to be welded,
Welding torch moving means for moving the welding torch to a welding start position by the welding robot;
When the welding torch reaches the welding start position and stops, the welding wire is such that the tip of the welding wire reaches a second slow down start position that is a predetermined second slow down distance from the welding start position. First slow down means for first slowing down the wire;
A second slow down means for starting a second slow down of the welding wire when the welding torch reaches the welding start position and stops;
An arc welding apparatus comprising:
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