JP2011114442A - 電子カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】逆光状態を適切に判定する電子カメラを提供すること。
【解決手段】電子カメラは、撮像素子2と、撮像素子2で得られる画像の異なる領域においてそれぞれ輝度情報を検出する輝度検出手段12と、被写体を照明する発光装置17へ発光を指示する発光指示手段12と、輝度検出手段12で検出された輝度情報に基づいて、発光指示がされない場合に撮像素子2で得られた第1画像の明部領域および暗部領域間について第1輝度差を算出し、第1画像の暗部領域と発光指示がされた場合に撮像素子2で得られた第2画像における第1画像の暗部領域に対応する領域との間について第2輝度差を算出し、第1輝度差および第2輝度差に基づいて逆光状態か否かを判定する判定手段12とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】電子カメラは、撮像素子2と、撮像素子2で得られる画像の異なる領域においてそれぞれ輝度情報を検出する輝度検出手段12と、被写体を照明する発光装置17へ発光を指示する発光指示手段12と、輝度検出手段12で検出された輝度情報に基づいて、発光指示がされない場合に撮像素子2で得られた第1画像の明部領域および暗部領域間について第1輝度差を算出し、第1画像の暗部領域と発光指示がされた場合に撮像素子2で得られた第2画像における第1画像の暗部領域に対応する領域との間について第2輝度差を算出し、第1輝度差および第2輝度差に基づいて逆光状態か否かを判定する判定手段12とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子カメラに関する。
撮影画面内を複数の領域に分割し、分割された領域ごとの輝度状態に基づいて逆光か否かを判定する技術が知られている(特許文献1参照)。
従来技術では、低輝度な被写体の場合に逆光状態と誤って判定する場合があった。
本発明による電子カメラは、撮像素子と、撮像素子で得られる画像の異なる領域においてそれぞれ輝度情報を検出する輝度検出手段と、被写体を照明する発光装置へ発光を指示する発光指示手段と、輝度検出手段で検出された輝度情報に基づいて、発光指示がされない場合に撮像素子で得られた第1画像の明部領域および暗部領域間について第1輝度差を算出し、第1画像の暗部領域と発光指示がされた場合に撮像素子で得られた第2画像における第1画像の暗部領域に対応する領域との間について第2輝度差を算出し、第1輝度差および第2輝度差に基づいて逆光状態か否かを判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。
本発明による電子カメラでは、適切に逆光状態を判定できる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態について説明する。図1は、本発明の一実施の形態による電子カメラの要部構成を説明するブロック図である。図1において、電子カメラは、レンズユニット1と、撮像素子2と、A/D変換器3と、メモリ4と、画像処理回路5と、コントロール回路8と、CPU12と、モータ13と、フォーカス制御機構14と、LCDモニタ15と、操作部材16と、発光装置17とを有し、外部記憶回路6が着脱可能に構成される。
レンズユニット1は、不図示のフォーカシングレンズを含む。フォーカシングレンズは、レンズユニット1を通過した光束による被写体像が撮像素子2の撮像面上に結像するように焦点位置を調節するレンズである。モータ13がフォーカス制御機構14を駆動することにより、フォーカス制御機構14がフォーカシングレンズを光軸方向に進退移動させる。モータ13は、CPU12から出力されるレンズ駆動信号によって駆動される。
撮像素子2は、たとえば、CMOSイメージセンサなどによって構成される。撮像素子2は、撮像面上の被写体像を撮像し、各画素に対応する光電変換信号を出力する。撮像素子2から出力される光電変換信号は、各画素に入射される光の強さに応じてその信号レベルが異なる。コントロール回路8は、撮像素子2の駆動に必要なタイミング信号を生成して撮像素子2へ供給する。
撮像素子2の撮像面にはカラーフィルタ2Aが設けられており、撮像素子2は該カラーフィルタ2Aを通して受光した光電変換信号を出力する。たとえば、撮像素子2の画素位置にR,G,B色のフィルタが配設されることにより、R色のフィルタを通して受光した画素からはR色成分の光に対応する光電変換信号が出力され、G色のフィルタを通して受光した画素からはG色成分の光に対応する光電変換信号が出力され、B色のフィルタを通して受光した画素からはB色成分の光に対応する光電変換信号が出力される。
本実施形態の電子カメラは、撮像素子2による光電変換信号を撮影画像記録用、測光演算用(後述する逆光判定を含む)および焦点評価値算出用に用いる。撮像素子2から出力された光電変換信号は、A/D変換器3によってディジタル信号に変換される。変換後のディジタルデータはバッファ用のメモリ4に格納される。画像処理回路5は、メモリ4に格納された画像データに対して所定の方式(たとえば、JPEG)で圧縮処理を施し、圧縮処理後の画像データを外部記憶回路6に記憶させる。画像処理回路5は、外部記憶回路6に記録されている圧縮データを読み出して伸長する際の伸長処理も行う。外部記憶回路6は、たとえば、メモリカードなどのデータストレージ部材によって構成される。LCDモニタ15は、カメラ本体の背面に配設される。LCDモニタ15は、撮影画像やスルー画像などを再生表示する。
CPU12は、AE/AWB回路7と、検波フィルタ9と、積算回路10と、AF回路11とを含む。CPU12は、コントロール回路8およびメモリ4などと接続され、電子カメラの自動焦点検出(AF)や自動露出(AE)、ホワイトバランス調整(AWB)などの各種演算とカメラ動作のシーケンス制御とを行う。AE演算では、たとえば、撮像素子2による光電変換信号を用いて、撮影画面の分割領域ごとに輝度情報を算出するとともに、逆光状態か否かを判定する。CPU12はさらに、算出した輝度情報を用いて公知の露出演算を行い、制御撮像感度Sv、制御絞りAvおよび制御シャッター秒時Tv、および発光装置17による照明の要否、照明要の場合の発光量を決定する。
発光装置17は、キセノン管またはLEDを光源として構成され、CPU12からの指示に応じた光量およびタイミングで発光し、被写体を照明する。
CPU12には、操作部材16から各種操作信号が入力される。CPU12は、操作部材16から入力される操作信号に応じて、電子カメラのAF制御、AE制御、AWB制御などのカメラ制御を行う。
AE/AWB回路7は、公知の露出演算やホワイトバランス調整処理を行う。ホワイトバランス調整処理は、メモリ4に格納されている画像データに対して行われる。
検波フィルタ9は、メモリ4に格納されている画像処理前の画像データのうち、焦点検出用の領域(フォーカスエリア)に対応する画像データから高周波数成分を抽出するフィルタである。検波フィルタ9によるフィルタ処理後の画像データは、フィルタ処理前の画像データに比べて、所定帯域の周波数成分、具体的には低周波数成分、とくに直流成分が除去されている。
積算回路10は、フォーカスエリアに含まれる画素に対応する画像データであって、検波フィルタ9によってフィルタリングされた画像データを積算する。なお、高周波数成分による差分を積算するために、画像データの絶対値を積算する。
AF回路11は、積算回路10による積算値を用いて焦点評価値を得る。焦点評価値の演算は、たとえば、フォーカシングレンズを可動端の一方(たとえば至近端)から他方(無限遠端)へ向けて移動させながら行う。AF回路11は、このようにして得られる焦点評価値カーブの最大点に対応する合焦点を算出する。合焦点は、撮像素子2によって撮像される被写体像のエッジのボケをなくし、画像のコントラストを最大にするレンズ位置である。合焦点の位置は、カメラから主要被写体までの距離に応じて異なる。
上記の焦点評価値算出処理は、撮影画面内に設けられたフォーカスエリアに対応させて行う。一般に、フォーカスエリアを画面内のどこに設定するかは、撮影者が操作部材16を操作してフォーカスエリア位置を指示する方式や、CPU12が所定の被写体に対応するフォーカスエリアを自動的に設定する方式などがある。
本実施形態では、フォーカスエリアを自動的に設定する方式に切換えられた電子カメラが、所定の被写体に対応させてフォーカスエリアを設定する場合の動作を中心に説明する。この場合のCPU12は、撮像素子2によって取得されたスルー画像に基づいて、主要被写体(たとえば、人物の顔)が存在する位置を検出する。そして、検出位置に対応する所定範囲をフォーカスエリアとする。画像における「顔領域」の検出は、公知の検出手法を用いる。なお、主要被写体として「顔」の代わりに他の対象(たとえば、花など)を選択できるように構成してもよい。
スルー画像は、撮影前に所定の時間間隔(たとえば30コマ/毎秒)で撮像されるモニタ用画像のことをいう。スルー画像用の画像データは、所定時間ごとにフレーム単位でメモリ4に格納される。画像処理回路5がメモリ4に格納されている画像データを逐次読出して表示用データを生成し、LCDモニタ15が表示データによる再生画像を逐次表示する(スルー画表示)。
<撮影処理>
上記電子カメラが行う撮影処理の流れについて、図2に例示するフローチャートを参照して説明する。CPU12は、操作部材16を構成する不図示のレリーズボタンが半押し操作された場合に、図2による処理を起動させる。図2のステップS1において、CPU12はスルー画表示を開始させてステップS2へ進む。ステップS2において、CPU12は、スルー画像に基づいて高輝度領域および低輝度領域間の輝度差を算出する。具体的には、スルー画面を複数の領域に分割し、複数の領域ごとに各領域を代表する輝度を算出する。そして、代表輝度のうち最大値と最小値の差を高輝度領域と低輝度領域との輝度差とする。
上記電子カメラが行う撮影処理の流れについて、図2に例示するフローチャートを参照して説明する。CPU12は、操作部材16を構成する不図示のレリーズボタンが半押し操作された場合に、図2による処理を起動させる。図2のステップS1において、CPU12はスルー画表示を開始させてステップS2へ進む。ステップS2において、CPU12は、スルー画像に基づいて高輝度領域および低輝度領域間の輝度差を算出する。具体的には、スルー画面を複数の領域に分割し、複数の領域ごとに各領域を代表する輝度を算出する。そして、代表輝度のうち最大値と最小値の差を高輝度領域と低輝度領域との輝度差とする。
ステップS3において、CPU12は、ステップS2で算出した輝度差が所定の判定閾値以上か否かを判定する。CPU12は、輝度差が判定閾値以上の場合にステップS3を肯定判定してステップS5へ進む。CPU12は、輝度差が判定閾値未満の場合にステップS3を否定判定してステップS4へ進む。ステップS3を否定判定する場合は、逆光判定をするまでもなく、逆光補正を行わない。
ステップS5において、CPU12は、逆光判定処理を行ってステップS6へ進む。逆光判定処理の詳細については後述する。ステップS6において、CPU12は、逆光補正可能か否かを判定する。CPU12は、発光装置17の発光可能の場合(たとえば、発光準備が整っている)にステップS6を肯定判定してステップS7へ進む。CPU12は、電池残量不足など発光できない場合にはステップS6を否定判定し、ステップS4へ進む。
ステップS7において、CPU12は、逆光補正設定をしてステップS4へ進む。逆光補正設定をした場合のCPU12は、次ステップの撮影処理において発光装置17を発光させる。
ステップS4において、CPU12は撮影処理を行う。具体的には、ピント合わせ(AF処理)を行うとともに最新のスルー画像に基づいて露出演算を行って得られる制御撮像感度Sv、制御絞りAvおよび制御シャッター秒時Tvにて撮影を行う。逆光補正設定されている場合、および逆光補正設定されていなくても上記露出演算で撮影補助光が必要と判断した場合には、該露出演算で決定された発光量で発光装置17を発光させる(本発光)。CPU12は、取得した画像データを外部記憶回路6に記憶させると図2による処理を終了する。
<逆光判定処理>
逆光判定処理の詳細について、図3に例示するフローチャートを参照して説明する。図3のステップS51において、CPU12は、低輝度領域の情報をメモリに記憶(保持)させてステップS52へ進む。情報には、低輝度領域の代表輝度値と、低輝度領域に含まれる画素信号の色情報(たとえば、G色成分とB色成分の信号比率(G/B)、およびG色成分とR色成分の信号比率(G/R))を含む。ステップS52において、CPU12は、発光装置17を逆光判定用に小光量(たとえば、ガイドナンバ=2)で発光させてステップS53へ進む(予備発光)。
逆光判定処理の詳細について、図3に例示するフローチャートを参照して説明する。図3のステップS51において、CPU12は、低輝度領域の情報をメモリに記憶(保持)させてステップS52へ進む。情報には、低輝度領域の代表輝度値と、低輝度領域に含まれる画素信号の色情報(たとえば、G色成分とB色成分の信号比率(G/B)、およびG色成分とR色成分の信号比率(G/R))を含む。ステップS52において、CPU12は、発光装置17を逆光判定用に小光量(たとえば、ガイドナンバ=2)で発光させてステップS53へ進む(予備発光)。
ステップS53において、CPU12は、逆光判定用の発光時に取得(撮像)されたスルー画像と、ステップS51にてメモリ4に保持されている低輝度領域の情報とを比較してステップS54へ進む。
ステップS54において、CPU12は、逆光判定用の発光時に取得(撮像)されたスルー画像が非発光時に取得されたスルー画像に比べて輝度や色の変化が生じているか否かを判定する。CPU12は、ステップS53での比較結果が所定の輝度変化量を超える、および所定の色変化量を超えるの少なくとも一方に該当する場合は、ステップS54を肯定判定してステップS56へ進む。CPU12は、いずれにも該当しない場合にはステップS54を否定判定してステップS55へ進む。色変化量は、上述した(G/B)および(G/R)の変化で判断する。
ステップS55へ進む場合は、逆光状態でない可能性が高い場合、または逆光状態にあるとしても低輝度領域の被写体が照明光の届かない距離にあって当該逆光状態の補正(改善)が困難である場合に相当する。そこでCPU12は、ステップS55において、逆光補正無しを決定して図3による処理を終了する。
ステップS56へ進む場合は、逆光状態にある可能性が高いものの、小光量の照明光によって低輝度領域の輝度が高まるので、逆光状態を補正(改善)できる場合に相当する。そこでCPU12は、ステップS56において、逆光判定用の発光時に取得(撮像)されたスルー画像から顔領域が検出できるか否かを判定する。CPU12は、顔領域を検出した場合にステップS56を肯定判定してステップS59へ進む。CPU12は、顔領域を検出しない場合にはステップS56を否定判定し、ステップS57へ進む。
ステップS57へ進む場合は顔領域が見つからない場合である。この場合のCPU12は、ステップS57において、補正可能な逆光状態と判定してステップS58へ進む。ステップS58において、CPU12は、逆光補正を行う決定をして図3による処理を終了する。なお、この場合にはステップS54において輝度や色の変化が生じていると判定された領域が適正露出となるように逆光補正をし、当該領域に含まれる至近被写体を対象にピント合わせ(AF処理)を行う決定をする。
ステップS59へ進む場合は顔領域が見つかっている場合である。この場合のCPU12は、ステップS59において、顔領域を対象にピント合わせ(AF処理)を行う決定をしてステップS60へ進む。ステップS60において、顔領域が適正露出となるように逆光補正を行う決定をして図3による処理を終了する。
以上説明したの実施形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)電子カメラは、撮像素子2と、撮像素子2で得られる画像の異なる領域においてそれぞれ輝度情報を検出し、被写体を照明する発光装置17へ逆光判定用の発光を指示し、検出した輝度情報に基づいて、当該発光指示がされない場合に撮像素子2で得られた第1画像の明部領域および暗部領域間について第1輝度差を算出し、第1画像の暗部領域と発光指示がされた場合に撮像素子2で得られた第2画像における第1画像の暗部領域に対応する領域との間について第2輝度差を算出し、第1輝度差および第2輝度差に基づいて逆光状態か否かを判定するCPU12を備えるようにしたから、適切に逆光状態を判定できる。また、逆光状態でない低輝度被写体の場合や、逆光状態であっても暗部領域の被写体へ発光装置17による照明光が届かない場合と区別できる。
(1)電子カメラは、撮像素子2と、撮像素子2で得られる画像の異なる領域においてそれぞれ輝度情報を検出し、被写体を照明する発光装置17へ逆光判定用の発光を指示し、検出した輝度情報に基づいて、当該発光指示がされない場合に撮像素子2で得られた第1画像の明部領域および暗部領域間について第1輝度差を算出し、第1画像の暗部領域と発光指示がされた場合に撮像素子2で得られた第2画像における第1画像の暗部領域に対応する領域との間について第2輝度差を算出し、第1輝度差および第2輝度差に基づいて逆光状態か否かを判定するCPU12を備えるようにしたから、適切に逆光状態を判定できる。また、逆光状態でない低輝度被写体の場合や、逆光状態であっても暗部領域の被写体へ発光装置17による照明光が届かない場合と区別できる。
(2)CPU12はさらに、撮像素子2で得られる画像の異なる領域においてそれぞれ色情報を検出し、第1画像の暗部領域と第2画像における第1画像の暗部領域に対応する領域との間についての色情報差を算出し、該色情報差に基づいて逆光状態か否かを判定するようにした。これにより、第2輝度差のみでは判定できない場合にも色情報差に基づいて判定し得るようになる。
(3)発光装置17への逆光判定用の発光指示を撮影前に行うとともに、CPU12によって逆光状態が判定された場合は、本発光指示を撮影時に行うように制御した。逆光状態か否かの判定に用いる逆光判定用発光を撮影前に行うことで、当該発光が撮影画像に及ぼす影響を抑えることができる。また、本発光によって逆光状態の暗部領域を適切に補正できる。
(4)CPU12は、逆光状態を判定する場合に、撮像素子2で得られる画像における第1画像の暗部領域に対応する領域を露出演算またはレンズユニット1についての焦点検出演算の対象にするようにしたので、逆光補正する暗部領域について適正露出を得るとともにピント合せを行える。
(変形例1)
上述したステップS54において、ステップS53での比較結果が所定の輝度変化量を超える、および所定の色変化量を超えるの少なくとも一方に該当する場合に肯定判定をした。この代わりに、輝度変化のみに基づいて判定を行うようにしてもよい。すなわち、逆光判定用の予備発光時に取得(撮像)されたスルー画像が非発光時に取得されたスルー画像に比べて所定値以上の輝度差を有する(すなわち変化量が所定値以上)場合に肯定判定を行う。
上述したステップS54において、ステップS53での比較結果が所定の輝度変化量を超える、および所定の色変化量を超えるの少なくとも一方に該当する場合に肯定判定をした。この代わりに、輝度変化のみに基づいて判定を行うようにしてもよい。すなわち、逆光判定用の予備発光時に取得(撮像)されたスルー画像が非発光時に取得されたスルー画像に比べて所定値以上の輝度差を有する(すなわち変化量が所定値以上)場合に肯定判定を行う。
(変形例2)
上記実施形態では、ステップS59において顔領域を対象にピント合わせ(AF処理)を行う決定をしたが、この代わりに、撮影距離が2mの被写体にピントが合うようにフォーカスレンズを移動させる決定をしてもよい。逆光判定用のガイドナンバー2の光で低輝度領域の輝度が高まるということは、電子カメラから2m以内に主要被写体が存在する可能性が高い。いわゆる「置きピン」にすることで、焦点評価値カーブの最大点に対応する合焦点を算出する処理を省略できる。
上記実施形態では、ステップS59において顔領域を対象にピント合わせ(AF処理)を行う決定をしたが、この代わりに、撮影距離が2mの被写体にピントが合うようにフォーカスレンズを移動させる決定をしてもよい。逆光判定用のガイドナンバー2の光で低輝度領域の輝度が高まるということは、電子カメラから2m以内に主要被写体が存在する可能性が高い。いわゆる「置きピン」にすることで、焦点評価値カーブの最大点に対応する合焦点を算出する処理を省略できる。
(変形例3)
逆光判定用の予備発光時に取得(撮像)されたスルー画像のデータに対し、異なるゲインをかけることによってISO感度が異なる複数の画像を算出するようにしてもよい。ISO感度を段階的に変えて判定することにより、逆光判定用の光が届く/届かないの境界(本例の場合は2m)近傍に被写体が存在する場合の判定精度を高めることができる。具体的には、当初設定されていたISO感度において、逆光判定用の予備発光時に取得(撮像)されたスルー画像が非発光時に取得されたスルー画像に比べて輝度や色の変化が生じていないと判定される場合であっても、ISO感度を高くすると信号レベルが高くなることから、輝度や色の変化が生じていると判定できる場合がある。
逆光判定用の予備発光時に取得(撮像)されたスルー画像のデータに対し、異なるゲインをかけることによってISO感度が異なる複数の画像を算出するようにしてもよい。ISO感度を段階的に変えて判定することにより、逆光判定用の光が届く/届かないの境界(本例の場合は2m)近傍に被写体が存在する場合の判定精度を高めることができる。具体的には、当初設定されていたISO感度において、逆光判定用の予備発光時に取得(撮像)されたスルー画像が非発光時に取得されたスルー画像に比べて輝度や色の変化が生じていないと判定される場合であっても、ISO感度を高くすると信号レベルが高くなることから、輝度や色の変化が生じていると判定できる場合がある。
(変形例4)
ISO感度が段階的に異なる複数の画像を算出した場合に、逆光判定用の光が届く/届かないの境界がどのISO感度に対応しているかに応じて、主要被写体までの距離を推定するようにしてもよい。たとえば、当初設定されていたISO感度において逆光判定用の光の有無で輝度や色の変化が生じていると判定される場合であっても、ISO感度を低くすると信号レベルが低くなることから、輝度や色の変化が生じていない状態が得られる。この場合に、当初のISO感度からの低下率を用いて主要被写体までの距離を推定し、この推定距離の被写体にピントが合うようにフォーカスレンズを移動させる決定をする。
ISO感度が段階的に異なる複数の画像を算出した場合に、逆光判定用の光が届く/届かないの境界がどのISO感度に対応しているかに応じて、主要被写体までの距離を推定するようにしてもよい。たとえば、当初設定されていたISO感度において逆光判定用の光の有無で輝度や色の変化が生じていると判定される場合であっても、ISO感度を低くすると信号レベルが低くなることから、輝度や色の変化が生じていない状態が得られる。この場合に、当初のISO感度からの低下率を用いて主要被写体までの距離を推定し、この推定距離の被写体にピントが合うようにフォーカスレンズを移動させる決定をする。
(変形例5)
発光装置17を小光量(たとえば、ガイドナンバー2)で発光させて逆光判定用の光源として用いる例を説明したが、AF処理時に主要被写体を照明するAF補助光源を有する場合には、AF補助光を逆光判定用の光源として用いることもできる。
発光装置17を小光量(たとえば、ガイドナンバー2)で発光させて逆光判定用の光源として用いる例を説明したが、AF処理時に主要被写体を照明するAF補助光源を有する場合には、AF補助光を逆光判定用の光源として用いることもできる。
以上の説明はあくまで一例であり、上記の実施形態の構成に何ら限定されるものではなく、たとえば、発光装置17を電子カメラと別の外部発光装置で構成してもよい。
1…レンズユニット
2…撮像素子
5…画像処理回路
12…CPU
16…操作部材
17…発光装置
2…撮像素子
5…画像処理回路
12…CPU
16…操作部材
17…発光装置
Claims (4)
- 撮像素子と、
前記撮像素子で得られる画像の異なる領域においてそれぞれ輝度情報を検出する輝度検出手段と、
被写体を照明する発光装置へ発光を指示する発光指示手段と、
前記輝度検出手段で検出された輝度情報に基づいて、前記発光指示がされない場合に前記撮像素子で得られた第1画像の明部領域および暗部領域間について第1輝度差を算出し、前記第1画像の前記暗部領域と前記発光指示がされた場合に前記撮像素子で得られた第2画像における前記第1画像の前記暗部領域に対応する領域との間について第2輝度差を算出し、前記第1輝度差および前記第2輝度差に基づいて逆光状態か否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1に記載の発明による電子カメラにおいて、
前記撮像素子で得られる画像の異なる領域においてそれぞれ色情報を検出する色情報検出手段をさらに備え、
前記判定手段はさらに、前記第1画像の前記暗部領域と前記第2画像における前記第1画像の前記暗部領域に対応する領域との間についての色情報差を算出し、該色情報差に基づいて逆光状態か否かを判定することを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1または2に記載の発明による電子カメラにおいて、
前記発光装置への発光指示を撮影前に行うとともに、前記判定手段によって逆光状態が判定された場合は本発光指示を撮影時に行うように前記発光指示手段を制御する制御手段をさらに備えることを特徴とする電子カメラ。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の発明による電子カメラにおいて、
前記制御手段は、前記判定手段によって逆光状態が判定された場合に、前記撮像素子で得られる画像における前記第1画像の前記暗部領域に対応する領域を露出演算または撮影光学系の焦点検出演算の対象にすることを特徴とする電子カメラ。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2013222297A (ja) * | 2012-04-16 | 2013-10-28 | Toyota Motor Corp | 運転支援装置 |
WO2020105124A1 (ja) * | 2018-11-20 | 2020-05-28 | 本田技研工業株式会社 | 自律作業機、自律作業機の制御方法及びプログラム |
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