JP2011054660A - 太陽電池ストリング及びそれを用いた太陽電池モジュール - Google Patents
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Abstract
【課題】 太陽電池の電極と配線部材の密着性を確保しながら太陽電池への応力緩和が実現できる太陽電池モジュールを提供することにある。
【解決手段】 複数の太陽電池10と、複数の太陽電池10同士を電気的に接続する配線部材11とを備え、複数の太陽電池10は、光電変換部20と、光電変換部20上に形成され、配線部材11が接続される電極とを有し、電極上に樹脂層41が所定間隔を開けて設けられ、電極と重なるように配線部材11が配設され、電極と配線部材11との間に樹脂層41が設けられた箇所で被接着部分を形成して半田で接続されている。
【選択図】 図5
【解決手段】 複数の太陽電池10と、複数の太陽電池10同士を電気的に接続する配線部材11とを備え、複数の太陽電池10は、光電変換部20と、光電変換部20上に形成され、配線部材11が接続される電極とを有し、電極上に樹脂層41が所定間隔を開けて設けられ、電極と重なるように配線部材11が配設され、電極と配線部材11との間に樹脂層41が設けられた箇所で被接着部分を形成して半田で接続されている。
【選択図】 図5
Description
この発明は、太陽電池ストリング及びそれを用いた太陽電池モジュールに係り、特に、配線部材を半田で太陽電池の電極に接続した太陽電池ストリング及びそれを用いた太陽電池モジュールに関するものである。
太陽電池は、クリーンで無尽蔵に供給される太陽光を直接電気に変換することができるため、新しいエネルギー源として期待されている。
一般に、太陽電池1枚当たりの出力は数W程度である。このため、家屋やビル等の電源として太陽電池を用いる場合には、複数の太陽電池を接続することにより出力を高めた太陽電池モジュールが用いられる。太陽電池モジュールは、複数の太陽電池がその表裏面の電極に電気的に接続された配線部材により直列及び/又は並列に接続された構造を有している。
この太陽電池モジュールを作成する際に、太陽電池の電極と配線部材との接続には、従来、半田が用いられている。半田は、導通性、固着強度等の接続信頼性に優れ、安価で汎用性があることから広く用いられている。
半田付け方式では、配線部材と太陽電池の電極が重なった状態で配線部材の表面に形成された半田コーティング層を溶融させる必要がある。
そのため、半田付け方式では、配線部材と太陽電池の電極が重なった部分へ向けて熱風や赤外線が放射される。
この半田付け加工時には、配線部材のみならず太陽電池まで加熱されてしまうことになる。一般に、配線部材と太陽電池との間には、大きな熱膨張率の差があり、その熱膨張率の違いにより、半田と太陽電池の電極との間に応力が発生し、太陽電池にダメージを与えることがある。特に、太陽電池が薄型化するに伴い太陽電池の割れにつながる虞があった。
そこで、太陽電池の割れを防止する方法として、配線部材を不連続な複数の点状の半田付けによって太陽電池の電極に接合した太陽電池モジュールが提案されている(特許文献1参照)。
上記した特許文献1に記載のものは、熱源ユニットのノズルを配線部材の半田付けを要する箇所に押し当てて、不連続な複数の点状の半田付けを行っている。
しかしながら、この従来の方法では、不連続な複数の点状の半田付けを行うために特別な熱源ユニットを用意する必要がある等の問題がある。
この発明の目的は、特別な熱源ユニットを用いることなく、太陽電池の電極と配線部材の密着性を確保しながら太陽電池への応力緩和が実現できる太陽電池モジュールを提供することにある。
この発明の太陽電池ストリングは、複数の太陽電池と、前記複数の太陽電池同士を電気的に接続する配線部材とを備える太陽電池ストリングであって、前記複数の太陽電池は、光電変換部と、前記光電変換部上に形成され、前記配線部材が接続される電極とを有し、前記電極上に樹脂層が所定間隔を有して設けられ、前記電極と重なるように前記配線部材が配設され、前記電極と配線部材とが前記樹脂層が設けられた箇所で被接着部分を形成して半田で接続されていることを特徴とする。
この発明の太陽電池モジュールは、表面部材と、裏面部材と、前記表面部材と裏面部材との間に配設され、配線部材によって電気的に接続された複数の太陽電池と、前記表面部材と裏面部材との間に、前記複数の太陽電池を封止する封止材と、を備えた太陽電池モジュールであって、前記複数の太陽電池は、光電変換部と、前記光電変換部上に形成され、前記配線部材が接続される電極とを有し、前記電極上に樹脂層が所定間隔を有して設けられ、前記電極と重なるように前記配線部材が配設され、前記電極と配線部材とが前記樹脂層が設けられた箇所で被接着部分を形成して半田で接続されていることを特徴とする。
この発明によれば、樹脂層を設けた箇所は、電極の主材料である銀と半田との間で合金が形成されずに、電極と配線部材との間に一定間隔で被接着部分が形成され、電極と配線部材との密着性を確保しながら太陽電池への応力緩和が実現できる。
この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付し、説明の重複を避けるためにその説明は繰返さない。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。従って、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
この発明の実施形態に係る太陽電池モジュール100の概略構成について、図1を参照しながら説明する。図1は、この実施形態に係る太陽電池モジュール100の側面拡大断面図である。
太陽電池モジュール100は、太陽電池ストリング1、受光面側保護材2、裏面側保護材3及び封止材4を備える。太陽電池モジュール100は、受光面側保護材2と裏面側保護材3との間に、太陽電池ストリング1を封止することにより構成される。
太陽電池ストリング1は、複数の太陽電池10と配線部材11を備える。太陽電池ストリング1は、複数の太陽電池10を配線部材11によって互いに接続することにより構成される。
太陽電池10は、太陽光が入射する受光面と、受光面の反対側に設けられた裏面とを有する。太陽電池10の受光面上及び裏面上には電極が形成される。太陽電池10の構成については後述する。
配線部材11は、太陽電池10の受光面上に形成された電極と、この太陽電池に隣接する他の太陽電池10の裏面上に形成された電極とに接続される。これにより、隣接する太陽電池10、10間は電気的に接続される。配線部材11は、銅箔板と、この銅箔板の表面にメッキされた半田とを含む。この配線部材11は、銅箔板の厚さは約200μm、幅約1mm、半田の膜厚は約40μmである。
受光面側保護材2は、封止材4の受光面側に配置されており、太陽電池モジュール100の表面を保護する。受光面側保護材2としては、透光性及び遮水性を有するガラス、透光性プラスチック等を用いることができる。
裏面側保護材3は、封止材4の裏面側に配置されており、太陽電池モジュール100の背面を保護する。裏面側保護材3としては、PET(Polyethylene Terephthalate)等の樹脂フィルム、Al箔を樹脂フィルムでサンドイッチした構造を有する積層フィルムなどを用いることができる。
封止材4は、受光面側保護材2と裏面側保護材3との間で太陽電池ストリング1を封止する。封止材4としては、EVA、EEA、PVB、シリコン、ウレタン、アクリル、エポキシ等の透光性の樹脂を用いることができる。
なお、以上のような構成を有する太陽電池モジュール100の外周には、Al(アルミニウム)フレーム(図示しない)を取り付けることができる。
次に、太陽電池10の構成について、図2を参照しながら説明する。図2は、太陽電池10の平面図である。
太陽電池10は、図2に示すように、光電変換部20、フィンガー電極30及びバスバー電極40を備える。
光電変換部20は、太陽光を受けることによりキャリアを生成する。ここで、キャリアとは、太陽光が光電変換部20に吸収されて生成される正孔と電子とをいう。光電変換部20は、内部にn型領域とp型領域とを有しており、n型領域とp型領域との界面で半導体接合が形成される。光電変換部20は、単結晶Si、多結晶Si等の結晶系半導体材料、GaAs、InP等の化合物半導体材料等の半導体材料などにより構成される半導体基板を用いて形成することができる。光電変換部20は、一例として互いに逆導電型を有する単結晶シリコンと非晶質シリコン層との間に真性な非晶質シリコン層を介挿し、その界面での欠陥を低減し、ヘテロ接合界面の特性を改善した太陽電池が用いられる。
フィンガー電極30は、光電変換部20からキャリアを収集する電極である。図2に示すように、フィンガー電極30は、ライン状に形成される。フィンガー電極30は、光電変換部20の受光面略全域にわたって複数本形成される。フィンガー電極30は、樹脂材料をバインダーとし、銀粒子等の導電性粒子をフィラーとした樹脂型導電性ペーストを用いて形成することができる。なお、図1に示すように、フィンガー電極は、光電変換部20の受光面上及び裏面上において同様に形成される。
バスバー電極40は、複数本のフィンガー電極30からキャリアを集電する電極である。図2に示すように、バスバー電極40は、フィンガー電極30と交差するように形成される。バスバー電極40は、樹脂材料をバインダーとし、フィンガー電極30と同様に銀粒子等の導電性粒子をフィラーとした樹脂型導電性ペーストを用いて形成することができる。なお、図1に示すように、バスバー電極40は、光電変換部20の裏面上にも形成される。
ここで、バスバー電極40の本数は、光電変換部20の大きさなどを考慮して、適当な本数に設定することができる。この実施形態に係る太陽電池10は、2本のバスバー電極40を備える。この実施形態では、バスバー電極40は、厚さ50μm、幅1mmである。
光電変換部20の表裏面には、バスバー電極40上を除いて保護層21が設けられている。この保護層21は、例えば、酸化ケイ素を添加したアクリル樹脂をコーティングして設けられる。尚、この実施形態においては、保護層21の厚みは5μm〜25μm程度である。
そして、バスバー電極40上に、一定の間隔で、一定の面積の樹脂層41が設けられている。この樹脂層41は、保護層21と同じ材質で形成することができる。尚、この実施形態においては、樹脂層21の厚みは5μm〜25μm程度である。このように樹脂層41を保護層21とを同一工程で形成することで、工程の簡略化を図ることができる。
次に、太陽電池10の構成の一例として、光電変換部20が所謂HIT構造を有する場合について、図3及び図4を参照しながら説明する。図3は、図2のA−A線断面図、図4は、図2のB−B線断面図である。
図3に示すように、光電変換部20は、透光性導電膜20a、p型非晶質シリコン層20b、真性(i)型非晶質シリコン層20c、n型単結晶シリコン基板20d、i型非晶質シリコン層20e、n型非晶質シリコン層20f及び透光性導電膜20gを備える。
n型単結晶シリコン基板20dの受光面側には、i型非晶質シリコン層20cを介して、p型非晶質シリコン層20bが形成される。p型非晶質シリコン層20bの受光面側には、透光性導電膜20aが形成される。一方、n型単結晶シリコン基板20dの裏面側には、i型非晶質シリコン層20eを介して、n型非晶質シリコン層20fが形成される。n型非晶質シリコン層20fの裏面側には、透光性導電膜20gが形成される。
フィンガー電極30及びバスバー電極40は、透光性導電膜20aの受光面側及び透光性導電膜20gの裏面側それぞれに形成される。透光性導電膜20a、透光性導電膜20g上及びフィンガー電極30上には、保護層21が設けられている。そして、バスバー電極40上には、一定の間隔で、一定の面積の樹脂層41が設けられている。
次に、太陽電池ストリング1の構成について、図5ないし図7を参照しながら説明する。図5は、図2に示したバスバー電極40上に配線部材11を配設した状態を示す、図6は、図5のC−C切断面における拡大断面図、図7は、図5のD−D切断面における拡大断面図である。
図5に示すように、配線部材11は、バスバー電極40に沿って配置される。即ち、配線部材11は、太陽電池10のバスバー電極40上に配設される。配線部材11の幅は、バスバー電極40の幅と略同等である。配線部材11は、バスバー電極40並びに樹脂層41に接触する。
このように、バスバー電極40と配線部材11とは、光電変換部20上に配置される。そして、配線部材11とバスバー電極40とは、半田により電気的に接続されている。
図6及び図7に示すように、配線部材11は、低抵抗体としての厚さ200μm、幅1mmの銅箔11a、この銅箔11aの周囲に設けられる錫若しくは錫を含む合金材料からなる半田層11bを含む。
半田層11bは、錫、SnAgCu,SnPb、SnCuNi等が用いられ、この実施形態では、SnAgCu半田層11bを銅箔11aの周囲に設けられる。図6及び図7に示すように、配線部材11は、受光面側及び裏面側において同様の外形を有する。
バスバー電極40と配線部材11とは、光電変換部20上に配置される。そして、配線部材11とバスバー電極40が重なった部分の全体に熱風や赤外線が放射される。配線部材11の表面にコーティングされた半田層11を溶融させて、バスバー電極40と配線部材11とを電気的に接続する。図6に示すように、樹脂層41を設けた箇所は、バスバー電極40の主材料である銀と半田との間で合金が形成されない。このため、この箇所では、バスバー電極40と配線部材11とは接着されない。また、図7に示すように、樹脂層41が無くバスバー電極40と配線部材11とが直接接触する箇所は、バスバー電極40の主材料である銀と半田との間で合金が形成され、電気的、機械的に接続される。
この結果、バスバー電極40と配線部材11との間に一定間隔で被接着部分が形成されることになる。
このように、特別な加熱装置を用いることなく、バスバー電極40と配線部材11との間に一定間隔で被接着部分が形成されることにより、バスバー電極40と配線部材11との密着性を確保しながら太陽電池10への応力緩和が実現できる。
尚、上記した実施形態においては、保護層21並びに樹脂層41に添加剤として酸化ケイ素を添加したアクリル樹脂から構成するようにした例を示したが、この発明はこれに限らず、保護層21並びに樹脂層41は、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、EVA(Ethylene Vinyl Acetate:エチレンビニルアセテート)、PVA(Poly Vinyl Alcohol:ポリビニルアルコール)、PVB(Poly Vinyl Butyral:ポリビニルブチラール)、ポリシラザンなど樹脂のうち、いずれか1種類、または、2種類以上を混合したものでもよく、これらのうちの少なくとも1つを主成分とし、添加剤として、酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタンおよび酸化亜鉛などを添加したものから構成するようにしてもよい。また、添加剤は、太陽電池10が吸収および発電するために影響する波長の光を実質的に吸収しない金属酸化物であれば、上記以外の物質であってもよい。また、添加剤は、有機化合物であってもよい。
次に、この発明による太陽電池モジュールと従来の太陽電池モジュールを用意し、出力特性を測定した結果を示す。サンプルは、図8ないし図12に示すように、バスバー電極40上に設ける樹脂層41の大きさ、個数を変化させたものに配線部材11を半田付けして接続し、そして、封止材を用いて表面のガラス部材と裏面部材との間に太陽電池を封止してモジュール化して出力の最大値(Pmax)を測定した。バスバー電極40上に樹脂層を全く設けない従来の太陽電池の出力の最大値(Pmax)を1とした場合の相対値である。
実施例1は、図10に示すように、直径3mm〜4mmの点状の樹脂層を1つのバスバー電極40上に4個設けて、合計8個の点状の樹脂層を設けたものである。
実施例2は、図8に示すように、直径3mm〜4mmの点状の樹脂層を1つのバスバー電極40上に8個設けて、合計16個の点状の樹脂層を設けたものである。
実施例3は、図9に示すように、塗り幅1cmの矩形状の樹脂層を1つのバスバー電極40上に3個設けて、合計6個の矩形状の樹脂層を設けたものである。
実施例4は、図12に示すように、塗り幅1.5cmの矩形状の樹脂層を1つのバスバー電極40上に3個設けて、合計6個の矩形状の樹脂層を設けたものである。
実施例5は、図11に示すように、塗り幅2cmの矩形状の樹脂層を1つのバスバー電極40上に3個設けて、合計6個の矩形状の樹脂層を設けたものである。
表1から明らかなように、この発明の実施例においては、いずれも最大出力値(Pmax)が相対値で99%以上の値を示しており、十分な電気的接続が得られていることが分かる。
ここで、バスバー電極40上に樹脂層41が設けても出力低下があまり生じない理由につき説明する。
バスバー電極40の表面の凹凸は、8μm〜20μm程度である。樹脂層41の厚みは5μm〜25μm程度である。バスバー電極40上に5μm〜25μm程度の樹脂層41を設けても、バスバー電極40の銀ペーストの一部が樹脂層41を貫通し、導通が取れる状態を維持できるからと考えられる。
次に、本実施形態に係る太陽電池モジュール100の製造方法について説明する。
まず、100mm角のn型単結晶シリコン基板20dをアルカリ水溶液で異方性エッチング加工することにより、n型単結晶シリコン基板20dの受光面に微細な凹凸を形成する。又、n型単結晶シリコン基板20dの受光面を洗浄して、不純物を除去する。
次に、n型単結晶シリコン基板20dの受光面側に、CVD(化学気相成長)法を用いて、i型非晶質シリコン層20c、p型非晶質シリコン層20bを順次積層する。同様に、n型単結晶シリコン基板20dの裏面側に、i型非晶質シリコン層20e、n型非晶質シリコン層20fを順次積層する。
次に、PVD(物理蒸着)法を用いて、p型非晶質シリコン層20bの受光面側に透光性導電膜20aを形成する。同様に、n型非晶質シリコン層20fの裏面側に透光性導電膜20gを形成する。以上により、光電変換部20が作製される。
次に、スクリーン印刷法、オフセット印刷法等の印刷法を用いて、エポキシ系熱硬化型の銀ペーストを、光電変換部20の受光面上及び裏面上に所定のパターンで配置する。
銀ペーストを所定条件で加熱して溶剤を揮発させた後、さらに加熱することにより本乾燥する。その後、バスバー電極40上の一部に樹脂層41が残るようにして、保護層21を設ける。
以上により、太陽電池10が作製される。
次に、バスバー電極40上に、配線部材11を半田付けする。これにより、配線部材11と太陽電池10とを機械的かつ電気的に接続する。具体的には、まず、光電変換部20の受光面及び裏面それぞれに形成されたバスバー電極40上に配線部材11を配置する。次に、所定の温度に配線部材11を加熱し、半田を溶融してバスバー電極40に配線部材11を半田付けする。この半田付けにより、バスバー電極40と配線部材11との間に一定間隔で被接着部分が形成されることになる。
以上により、太陽電池ストリング1が作成される。
次に、ガラス基板(受光面側保護材2)上に、EVA(封止材4)シート、太陽電池ストリング1、EVA(封止材4)シート及びPETシート(裏面側保護材3)を順次積層して積層体とする。
次に、上記積層体を、真空雰囲気において加熱圧着することにより仮圧着した後、所定条件で加熱することによりEVAを完全に硬化させる。以上により、太陽電池モジュール100が製造される。
なお、太陽電池モジュール100には、端子ボックスやAlフレーム等を取り付けることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 太陽電池ストリング、2 受光面側保護材、3 裏面側保護材、4 封止材、10 太陽電池、11 配線部材、12 樹脂接着剤、21 保護層、30 フィンガー電極、40 バスバー電極、41 樹脂層。
Claims (2)
- 複数の太陽電池と、前記複数の太陽電池同士を電気的に接続する配線部材とを備える太陽電池ストリングであって、
前記複数の太陽電池は、光電変換部と、前記光電変換部上に形成され、前記配線部材が接続される電極とを有し、
前記電極上に樹脂層が所定間隔を有して設けられ、
前記電極と重なるように前記配線部材が配設され、
前記電極と配線部材とが前記樹脂層が設けられた箇所で被接着部分を形成して半田で接続されていることを特徴とする太陽電池ストリング。 - 表面部材と、裏面部材と、前記表面部材と裏面部材との間に配設され、配線部材によって電気的接続された複数の太陽電池と、前記表面部材と裏面部材との間に、前記複数の太陽電池を封止する封止材と、を備えた太陽電池モジュールであって、
前記複数の太陽電池は、光電変換部と、前記光電変換部上に形成され、前記配線部材が接続される電極とを有し、
前記電極上に樹脂層が所定間隔を有して設けられ、
前記電極と重なるように前記配線部材が配設され、
前記電極と配線部材とが前記樹脂層が設けられた箇所で被接着部分を形成して半田で接続されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
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