JP2010208732A - 印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】適切に印刷用紙の斜行補正を行うと共に、印刷の生産性を上げる。
【解決手段】給紙台に置かれた印刷用紙Wを1枚づつ取り出して搬送する1次給紙部12と、1次給紙部12により搬送された印刷用紙Wを所定の時期に印刷部30へ搬送する2次給紙部14と、1次給紙部12と2次給紙部14との間の印刷用紙Wの搬送経路近傍に設けられ、1次給紙部12により搬送された印刷用紙Wが2次給紙部14に突き当たる際に発生する突き当たり音を検出する音センサ17と、音センサ17により検出された突き当たり音に基づいて、1次給紙部12を制御する制御部80とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、騒音レベルを低下させると共に、素早く印刷する印刷装置に関する。
一般的な印刷装置では、給紙トレイに積置された印刷用紙が、1次給紙ローラにより1枚づつ取り出され、この取り出された印刷用紙が1次給紙ローラの下流側に設置された2次給紙ローラにより所定のタイミングで印刷部に給紙され、印刷部により印刷される。ここで、一般的な印刷装置では、印刷用紙が2次給紙ローラに到達する際、印刷用紙を2次給紙ローラに突き当て、印刷用紙を弛ませることにより、印刷部へ給紙する際の斜行補正及び給紙タイミングの同期を行っている。
このような印刷装置では、1次給紙ローラの経年変化、1次給紙ローラと用紙間の滑りの発生により、1次給紙ローラの送り量と印刷用紙の搬送量とが必ずしも一致しない。
そのため、1次給紙ローラから2次給紙ローラまでの印刷用紙の搬送経路上に配置された光学式の検出器により印刷用紙が通過したことを検出した時点から、印刷用紙が二次給紙機構に到達する時点までの時間を正確に算出することが困難であった。
これにより、2次給紙ローラに到達した際の印刷用紙の弛み量を設計上必要以上に多くとる必要があり、この弛み量が大きい程、2次給紙ローラが駆動して、印刷用紙の弛みが解除される際の弛み解除音が大きくなり、又弛み量が大きい程、弛み量を形成するための時間的ロスが増加し、印刷の生産性が低下するという課題があった。
特許文献1には、用紙が搬送される経路近傍に設置されたセンサにより検出された音情報を用いて、画像のディフェクト(画像欠損)が存在するか否かを判定する画像形成装置の制御装置が提案されている。
特開2005−205679号公報
しかしながら、特許文献1に記載の制御装置では、音情報を用いて画像のディフェクトが存在するか否かを判定するので、適切に斜行補正するためには、弛み量を大きくしなければならず、これにより騒音が大きく、印刷速度が遅いという課題があった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、適切に印刷用紙の斜行補正を行うと共に、低騒音かつ高速印刷を可能にした印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の第1の特徴は、給紙台に置かれた印刷用紙を1枚づつ取り出して搬送する第1の給紙手段と、前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙を所定の時期に印刷手段へ搬送する第2の給紙手段と、前記第1の給紙手段と前記第2の給紙手段との間の前記印刷用紙の搬送経路近傍に設けられ、前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たる際に発生する波動を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された前記波動に基づいて、前記第1の給紙手段を制御する制御手段とを備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の第2の特徴は、前記第1の給紙手段は、前記給紙台近傍に1次給紙ローラを備え、この1次給紙ローラを回転することにより、前記給紙台に置かれた印刷用紙を1枚づつ取り出して搬送し、前記制御手段は、前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たることにより形成される弛み量の設定値を弛み量設定値として設定する弛み量設定手段と、前記検出手段により検出された波動と前記弛み量設定手段により設定された弛み量設定値とに基づいて、前記1次給紙ローラの回転量を調整する回転量調整手段と、を有する。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の第3の特徴は、給紙台近傍に1次給紙ローラを備え、この1次給紙ローラを回転することにより、前記給紙台に置かれた印刷用紙を1枚づつ取り出して搬送する第1の給紙手段と、前記印刷用紙の搬送経路上に2次給紙ローラを備え、この2次給紙ローラを回転することにより、前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙を所定の時期に1枚づつ前記印刷手段へ搬送する第2の給紙手段と、前記第1の給紙手段と前記第2の給紙手段との間の前記印刷用紙の搬送経路近傍に設けられ、前記印刷用紙の弛みが解除される際に発生する波動を検出する検出手段と、前記検出手段により検出された弛みが解除される際に発生する波動と、前記2次給紙ローラの回転量とに基づいて、前記印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たって形成された弛み量を算出する弛み量算出手段と、前記弛み量算出手段により算出される弛み量が、予め設定された弛み量設定値に近づくように、前記1次給紙ローラの回転量を調整する回転量調整手段とを備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の第4の特徴は、前記検出手段は、前記印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たる際に発生する振動、及び前記印刷用紙の弛みが解除される際に発生する振動のうち少なくともいずれか一方を検出する振動検出手段と、前記印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たる際に発生する音、及び前記印刷用紙の弛みが解除される際に発生する音のうち少なくともいずれか一方を検出する音検出手段とのうち、少なくとも1つ以上を備える。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷装置の第5の特徴は、給紙台近傍に1次給紙ローラを備え、この1次給紙ローラを回転することにより、前記給紙台に置かれた印刷用紙を1枚づつ取り出して搬送する第1の給紙手段と、前記印刷用紙の搬送経路上に2次給紙ローラを備え、この2次給紙ローラを回転することにより、前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙を所定の時期に1枚づつ前記印刷手段へ搬送する第2の給紙手段と、前記第1の給紙手段と前記第2の給紙手段との間の前記印刷用紙の搬送経路近傍に設けられ、前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たる際に発生する突き当たり音と、前記印刷用紙の弛みが解除される際の弛み解除音とを検出する音検出手段と、前記第1の給紙手段と前記第2の給紙手段との間の前記印刷用紙の搬送経路近傍に設けられ、前記印刷用紙の弛みが解除される際に発生する振動を検出する振動検出手段と、前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たることにより形成される弛み量の設定値を弛み量設定値として設定する弛み量設定手段と、前記音検出手段により検出された弛み解除音と、前記振動検出手段により検出された振動と、前記2次給紙ローラの回転速度とに基づいて、前記印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たって形成された弛み量を算出する弛み量算出手段と、前記弛み量算出手段により算出される弛み量が、前記弛み量設定手段により設定された弛み量設定値に近づくように、前記弛み量算出手段により過去に算出された弛み量と前記弛み設定値と前記音検出手段により検出された突き当たり音とに基づいて、前記1次給紙ローラの回転量を調整する回転量調整手段とを備える。
本発明に係る印刷装置によれば、適切に印刷用紙の斜行補正を行うと共に、印刷の生産性を上げることができる。
本発明の一実施形態である印刷装置の全体構成を示す全体構成図である。 本発明の一実施形態である印刷装置のサイド給紙部付近の構成を示した構成図である。 本発明の一実施形態である印刷装置の機能構成を示す機能構成図である。 本発明の一実施形態である印刷装置の処理フローを示したフローチャートである。 本発明の一実施形態である印刷装置における1次給紙ローラの回転速度、2次給紙ローラの回転速度、及び音センサによる検出値を示したタイムチャートである。 本発明の一実施形態である印刷装置が備える制御部の回転速度調整部による1次給紙ローラの回転速度調整について説明した図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
<印刷装置の全体構成>
図1は、本発明の一実施形態である印刷装置の全体構成を示す全体構成図である。
図1に示すように印刷装置1は、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50とを備えている。
サイド給紙部10は、印刷用紙Wが積層される給紙台11と、この給紙台11から最上位置の印刷用紙Wのみを給紙系搬送経路FR上へ搬送させる1次給紙部12と、この1次給紙部12によって搬送された印刷用紙Wを印刷部30へ搬送する2次給紙部14とを備えている。1次給紙部12により給紙系搬送経路FR上を搬送された印刷用紙Wは2次給紙部14に突き当たることにより弛みが生じる。そして、この弛みにより印刷用紙Wの先端の位置あわせと斜行修正がなされて所定のタイミングで印刷部30へ向かって循環系搬送路CR上を搬送される。
内部給紙部20は、印刷用紙Wが積層される給紙台21aと、この給紙台21aから最上位置の印刷用紙Wのみを給紙系搬送経路FR上へ搬送させる1次給紙部22aと、印刷用紙Wが積層される給紙台21bと、この給紙台21bから最上位置の印刷用紙Wのみを給紙系搬送経路FR上へ搬送させる1次給紙部22bと、印刷用紙Wが積層される給紙台21cと、この給紙台21cから最上位置の印刷用紙Wのみを給紙系搬送経路FR上へ搬送させる1次給紙部22cと、印刷用紙Wが積層される給紙台21dと、この給紙台21dから最上位置の印刷用紙Wのみを給紙系搬送経路FR上へ搬送させる1次給紙部22dとを備えている。
1次給紙部22a,22b,22c,22dによりそれぞれ給紙系搬送経路FR上へ搬送された印刷用紙Wは、給紙系搬送経路FR上に設置された搬送ローラ23等の複数の搬送ローラにより給紙系搬送経路FR上を搬送され、2次給紙部14に突き当たる。これにより、印刷用紙Wに弛みが生じ、この弛みにより印刷用紙Wの先端の位置あわせと斜行修正がなされて所定のタイミングで印刷部30へ向かって循環系搬送路CR上を搬送される。
印刷部30は、複数の印字ヘッドが組み込まれたヘッドユニット31と、ヘッドユニット31の対向面に設けられた環状の搬送ベルト32とを備えており、2次給紙部14により給紙された印刷用紙Wは、環状の搬送ベルト32内に設置された図示しない吸引手段によって搬送ベルト32上に吸着され、印刷条件により定められる速度で搬送されながら、ヘッドユニット31から吐出されたインクによりライン単位で印刷用紙Wに印刷される。
印刷部30により印刷された印刷用紙Wは、循環系搬送路CR上に配置された搬送ローラ等によって筐体内を循環系搬送路CR上を搬送される。循環系搬送路CR上には、循環系搬送路CR上を搬送された印刷用紙Wを排紙部40へ誘導するか、又は循環系搬送路CR上を再循環させるかを切り替える切り替え機構43が備えられている。
切り替え機構43は、利用者の操作に基づいて、印刷用紙Wの片面のみを印刷する印刷モードである片面印刷モードが選択されている場合、印刷用紙Wを排紙部40へ誘導する。
排紙部40は、印刷装置1の筐体から突出したトレイ形状をした排紙台41と、排紙台41に印刷用紙Wを誘導する一対の排紙ローラ42とを有している。そして、印刷部30により印刷された印刷用紙Wは、排紙ローラ42により排紙台41に搬送され、排紙台41に印刷面を下にして積載される。
また、印刷用紙Wの両面を印刷する印刷モードである両面印刷モードが選択されている場合、印刷用紙Wの表面(最初に印刷される面を「表面」、次に印刷される面を「裏面」とする)印刷終了時には、切り替え機構43は、印刷用紙Wを排紙部40に誘導せずに、反転部50に誘導する。
反転部50は、印刷用紙Wを反転させる反転台51と、循環系搬送路CRから反転台51へ印刷用紙Wを搬送し、又は反転台51から循環系搬送路CR上へ印刷用紙Wを搬送する反転ローラ52とを備えている。
切り替え機構43により反転部50に誘導された印刷用紙Wは、反転ローラ52により循環系搬送路CRから反転台51に搬送され、所定時間経過後、反転台51から循環系搬送路CRへ搬送されることにより、循環系搬送路CRに対して表裏が反転する。そして、表裏が反転された印刷用紙Wは、循環系搬送路CR上に設けられた搬送ローラ53等の複数のローラにより循環系搬送路CR上を搬送され、2次給紙部14に突き当たる。これにより、印刷用紙Wに弛みが生じ、この弛みにより印刷用紙Wの先端の位置あわせと斜行修正がなされて所定のタイミングで印刷部30へ向かって循環系搬送路CR上を搬送される。
<サイド給紙部10の構成>
図2は、本発明の一実施形態である印刷装置1のサイド給紙部10付近の構成を示した構成図である。
図2に示すように、2次給紙部14には、サイド給紙部10、内部給紙部20、及び反転部50の3つの経路から印刷用紙Wが搬送される。
具体的には、サイド給紙部10から1次給紙部12により給紙系搬送経路FR上を搬送された印刷用紙W、内部給紙部20から1次給紙部22a,22b,22c,22dによりそれぞれ給紙台21a,21b,21c,21dから給紙系搬送経路FR上へ搬送され、給紙系搬送経路FR上を搬送ローラ23a,23bにより搬送された印刷用紙W、又は反転部50から反転ローラ52により循環系搬送路CR上へ搬送され、循環系搬送路CR上を搬送ローラ53a,53bにより搬送された印刷用紙Wが、循環系搬送路CR上を搬送されて、2次給紙部14に搬送される。
そのため、搬送方向における2次給紙部14の手前には、給紙された印刷用紙Wの搬送経路と、裏面印刷の用紙が循環して搬送されてくる経路とが合流する合流地点が存在する。この合流地点を基準に、給紙機構側の経路を給紙系搬送路FRと称し、それ以外の経路を循環系搬送路CRと称している。
1次給紙部12は、1次給紙ローラ12a,12bと、さばき板12dと、1次給紙駆動機構12cとを備えており、1次給紙駆動機構12cは、後述する制御部80からの制御信号に基づいて、1次給紙ローラ12a,12bを回転させることにより、給紙台11に積置された最上部の印刷用紙Wを給紙系搬送経路FR上へ搬送する。具体的には、ゴム等の弾性材で構成された1次給紙ローラ12aが、給紙台11に積置された最上部の印刷用紙Wに対し、所定の圧力で圧接し、印刷用紙Wの表面をその摩擦力で下流側へ流す。そして、同様にゴム等の弾性材で構成された1次給紙ローラ12bが、印刷用紙Wの表面をさばき板12dとの間で印刷用紙Wを挟み、1枚のみを給紙系搬送経路FR上へ搬送する。この際、1次ローラの経年変化、及び1次ローラと印刷用紙との滑りが発生することにより、1次ローラの送り量と印刷用紙の搬送量とは、必ずしも一致しない。また、この滑り率は、印刷用紙Wの種類、さばき板12dの設定状態、1次給紙ローラ12a,12bの劣化度合い等により変化する。
2次給紙部14は、2次給紙ローラ14a,14bと、2次給紙駆動機構14cとを備えており、2次給紙駆動機構14cは、後述する制御部80からの制御信号に基づいて、2次給紙ローラ14a,14bを回転させる。具体的には、2次給紙ローラ14a,14bが搬送された印刷用紙Wを挟み込み、間欠的に回転動作することによって、1次給紙ローラ12a,12bと異なり、印刷用紙Wの移動量を精度良く制御する。即ち、2次給紙ローラ14a,14bの送り量は、印刷用紙Wの搬送量とはほぼ一致する。
また、本発明の一実施形態である印刷装置1では、1次給紙部12から2次給紙部14との間であって、印刷用紙Wの搬送経路である循環系搬送路CR近傍にレジストセンサ15と、音センサ17と、振動センサ18とが設けられている。
レジストセンサ15は、光透過型又は反射型のセンサであり、循環系搬送路CR上を搬送される印刷用紙Wの先端及び後端を検出する。
音センサ17は、循環系搬送路CR上を搬送された印刷用紙Wが2次給紙部14に突き当たる際に発生する突き当たり音、及び印刷用紙Wが2次給紙部14に突き当たることにより生じる弛みが解除される際の弛み解除音とを検出する。
振動センサ18は、印刷用紙Wが2次給紙部14に突き当たることにより生じる弛みが解除される際に発生する振動を検出する。
<印刷装置の機能構成>
図3は、本発明の一実施形態である印刷装置1の機能構成を示す機能構成図である。
図3に示すように印刷装置1は、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50と、搬送部60と、RAM71と、ROM72と、操作部73と、制御部80とを備えている。
これらの構成のうち、サイド給紙部10と、内部給紙部20と、印刷部30と、排紙部40と、反転部50とは、上述したので、説明を省略する。
搬送部60は、給紙系搬送経路FR上や循環系搬送路CR上に配置された複数の搬送ローラ等を有しており、複数の搬送ローラを所定のタイミングで回転させることにより、印刷用紙Wを給紙系搬送経路FR上、又は循環系搬送路CR上を搬送する。また、搬送部60は、循環系搬送路CR上に配置された切り替え機構43を有しており、切り替え機構43は、循環系搬送路CR上を搬送された印刷用紙Wを排紙部40へ誘導するか、又は循環系搬送路CR上を再循環させるかを切り替える。
RAM71は、揮発性半導体等で構成され、制御部80が各種処理を実行する上で必要なデータ等を記憶する。また、RAM71には、各頁の印刷終了ごとに弛み量の測定値が記憶される。その際、記憶される弛み量は、各用紙種類と対で記憶されるようにするのがより好ましい。
ROM72は、不揮発性半導体等で構成され、制御部80が実行する各種制御プログラム、及び弛み量初期値等を記憶している。この弛み量初期値は、各用紙種類と対で適切な値を記憶しておくのがより好ましい。
操作部73は、操作キーや表示/入力パネル等を備えており、利用者によって操作キーが押下操作され、又は表示/入力パネルがタッチ操作されることによって、両面/片面印刷を設定する操作信号、印刷サイズを設定する操作信号、又は印刷開始を要求する操作信号等を生成し、生成した操作信号を制御部80へ供給する。
制御部80は、印刷装置1の中枢的な制御を行う。また、制御部80は、その機能上、弛み量設定部80aと、弛み量算出部80bと、回転量調整部80cとを備える。
弛み量設定部80aは、印刷用紙Wが2次給紙部14に突き当たることにより形成される弛み量の設定値を弛み量設定値としてRОM72から読み出し、設定する。
弛み量算出部80bは、2次給紙ローラ12a、12bの動作を開始した時点から、音センサ17により検出された弛み解除音と、振動センサ18により検出された振動とを検出した時点までの、2次給紙ローラ14a,14bの回転により印刷用紙Wが形成した実際の弛み量を算出する。
利用者操作により、1次給紙部12に積置された印刷用紙Wの用紙種類やサイズ等、搬送に影響を与えるものが選択されている場合、回転量調整部80cは、弛み量設定部80aにより設定された弛み量初期値に基づいて、又は、弛み量算出部80bにより算出される弛み量、若しくは、RAM71から読み出された直近の弛み量が、弛み量設定部80aにより設定された弛み量初期値に近づくように、1次給紙部12の1次給紙ローラ12a,12bの送り量(回転速度、回転加速度、動作時間)を調整する。
同様に、利用者操作により、1次給紙部22a,22b,22c,22dのいずれかに積置された印刷用紙Wの用紙種類等、搬送に影響を与えるものが選択されている場合、回転量調整部80cは、弛み量算出部80bにより算出される弛み量、若しくは、RAM71から読み出された直近の弛み量が、弛み量設定部80aにより設定された弛み量初期値に近づくように、1次給紙部22a,22b,22c,22dの選択された1次給紙ローラの送り量(回転速度、回転加速度、動作時間)を調整する。
また、利用者操作により、両面印刷が選択されている場合でも、回転量調整部80cは、印刷用紙Wの表面印刷終了後、上述した方法と同様の方法にて反転部50の反転ローラ52の送り量(回転速度、回転加速度、動作時間)を調整する。
<印刷装置1の作用>
次に、本発明の一実施形態である印刷装置1の作用について説明する。
図4は、本発明の一実施形態である印刷装置1の処理フローを示したフローチャートであり、図5は、本発明の一実施形態である印刷装置1における1次給紙ローラ12a,12bの回転速度、2次給紙ローラ14a,14bの回転速度、及び音センサ17による検出値を示したタイムチャートである。なお、ここでは、一例として給紙台11に積置された印刷用紙Wを用いて片面印刷を行う場合について説明する。
図4に示すように、利用者により、用紙設定、印刷枚数設定及び片面/両面印刷設定の操作がされた後、印刷開始を要求する操作がなされると、操作部73は、設定内容を含む印刷開始を要求する操作信号を制御部80へ供給する(ステップS101)。
ステップS101において、印刷開始を要求する操作信号が供給されると(YESの場合)、制御部80は、サイド給紙部10の給紙台11に積置された印刷用紙Wの最上部がサイド給紙部10の1次給紙部12に圧接する位置まで上昇させた後、ROM71から弛み量初期値を読み出し、弛み量設定部80aに弛み量初期値を設定する(ステップS103)。
次に、制御部80は、印刷部30の搬送ベルト32の搬送速度設定等、印刷の各種準備設定を行うと共に、供給された操作信号に基づいて、印刷枚数の値を印刷設定枚数Cに代入し、カウンタiの値をイニシャライズする(ステップS105)。
図4に示したフローチャートでは、印刷用紙Wの1枚毎に、以下のステップS107〜S139の処理を1サイクルとして実行する。これにより、図5のタイミングチャートに示すように、T1時点〜T10時点までの処理を1サイクルとして繰り返し実行する。
次に、制御部80は、T1時点において、1次給紙部12の1次給紙ローラ12a,12bの回転を開始させる(ステップS107)。具体的には、1次給紙部12の1次給紙駆動機構12cが、制御部80から供給された制御信号に基づいて、1次給紙ローラ12a,12bの回転を開始する。
そして、T2時点において、1次給紙ローラ12a,12bの回転速度が、予め定められた回転設定速度V1に達した場合(ステップS109)、制御部80は、1次給紙ローラ12a,12bの回転速度Vを回転設定速度V1で保持するように1次給紙部12を制御する(ステップS111)。具体的には、1次給紙部12の1次給紙駆動機構12cが、制御部80から供給された制御信号に基づいて、回転設定速度V1で1次給紙ローラ12a,12bを回転させる。
ステップS107において1次給紙ローラ12a,12bの回転が開始されることにより、印刷用紙Wが、給紙台11から給紙系搬送経路FR上を搬送され、さらに循環系搬送路CR上を搬送される。そして、T3時点において、搬送された印刷用紙Wの先端部がレジストセンサ15により検出されると(ステップS113)、制御部80は、1次給紙ローラ12a,12bの回転速度Vを減速させる。
そして、制御部80は、T4時点において、1次給紙ローラ12a,12bの回転速度Vが回転設定速度V2に到達すると、回転設定速度V2で保持するように1次給紙部12を制御する(ステップS115)。具体的には、1次給紙部12の1次給紙駆動機構12cが、制御部80から供給された制御信号に基づいて、回転設定速度V2で1次給紙ローラ12a,12bを回転させる。
次に、制御部80の回転量調整部80cは、循環系搬送路CR上を搬送された印刷用紙Wが2次給紙部14に突き当たる際に発生する突き当たり音を、音センサ17が検出したか否かを判定する(ステップS117)。具体的には、回転量調整部80cは、レジストセンサ15が印刷用紙Wの先端を検出した後、所定時間内に、音センサ17が所定音量以上の音を検出した場合、音センサ17が突き当たり音を検出したと判定する。なお、この突き当たりを検出するため、音センサ17ではなく、振動センサ18を用いるようにしても良い。
そして、T5時点において、回転量調整部80cにより音センサ17が突き当たり音を検出したと判定されると、制御部80は、カウンタiの値が“1”を越えているか否か、又はRAM71に直近の弛み量が記憶されているか否かを判定する(ステップS119)。
ステップS119において、カウンタiの値が“1”を越えているか否か、又はRAM71に直近の弛み量が記憶されていると判定された場合(YESの場合)、制御部80は、この直近の弛み量を読み出し、この読み出された弛み量とRОM72に記憶された弛み量初期値との差が予め設定された閾値Rを越えているか否かを判定する(ステップS121)。
ステップS119において、カウンタiの値が“1”以下であり、かつRAM71に直近の弛み量が記憶されていないと判定された場合(NOの場合)、又は、ステップS121において、弛み量と弛み量初期値との差が予め設定された閾値R以下であると判定された場合(NOの場合)、制御部80の回転量調整部80cは、弛み量設定部80aにより設定された弛み量初期値に基づいて、1次給紙ローラ12a,12bの回転量を調整する(ステップS129)。より具体的には、1次給紙ローラ12a,12bの回転速度、回転加速度、動作時間の少なくとも1つ以上を調整する。
図6は、制御部80の回転量調整部80cによる1次給紙ローラ12a,12bの回転量調整について説明した図である。
図6に示すように、T5時点において、音センサ17が、印刷用紙Wが2次給紙部14に突き当たる際に発生する突き当たり音を検出しているので、制御部80の回転量調整部80cは、突き当たり時点から、1次給紙ローラ12a,12bの回転速度、回転加速度、動作時間の少なくとも1つ以上を調整し、1次給紙ローラ12a,12bを動作させ、斜行補正に必要な最小限の弛み量を確保した後、1次給紙ローラ12a,12bを停止させるように制御する。
具体的には、図6の斜線で示した面積S1が、印刷用紙Wが2次給紙部14に突き当たることにより弛みを生成する1次給紙ローラ12a,12bの回転量を示すので、制御部80の回転量調整部80cは、この面積S1が斜行補正に最低限必要な弛み量である弛み量設定値Sになるように、1次給紙ローラ12a,12bの回転を停止させるために減速を開始させる時点T6を決定し、この決定した時点T6で1次給紙ローラ12a,12bの回転を停止させるため、減速を開始させる。
ここで、ローラの印刷用紙送り量は、印刷用紙Wの種類、さばき板12dの設定状態、1次給紙ローラ12a,12bの劣化度合い等により異なる。したがって、さばき板12dの設定状態、1次給紙ローラ12a,12bの使用期間をRAM71に記憶しておいても良い。
一方、ステップS121において、ステップS121において、弛み量と弛み量初期値との差が予め設定された閾値Rを越えていると判定された場合(YESの場合)、制御部80の回転量調整部80cは、後述する弛み量算出部80bにより算出される弛み量が、弛み量設定部80aにより設定された弛み量設定値に近づくように、前回のサイクルにおいて弛み量算出部80bにより算出された弛み量、即ちRAM71に記憶された直近の弛み量と、弛み設定値とに基づいて、1次給紙ローラ12a,12bの回転量を調整する(ステップS127)。
上述したように、1次給紙ローラ12a,12bの回転量は、印刷用紙Wの搬送量と必ずしも一致せず、2次給紙ローラ14a,14bの回転量は、印刷用紙Wの搬送量とほぼ一致する。
そこで、例えば、制御部80の回転量調整部80cは、弛み量算出部80bにより算出される弛み量が、弛み量設定部80aにより設定された弛み量設定値に近づくように、PID制御等のフィードバック制御により1次給紙ローラ12a,12bの回転量を調整する。即ち、図6に示した面積S2が、弛み量設定値に近づくように、面積S1を調整する。具体的には、制御部80の回転量調整部80cは、図6に示した面積S2が、弛み量設定値に近づくように、面積S1、即ち1次給紙ローラ12a,12bの回転を停止させるため減速を開始させる時点T6を決定し、この決定した時点T6で1次給紙ローラ12a,12bの回転を停止させるための減速を開始する。
これにより、前回のサイクルにおいて算出された実際の弛み量を弛み量設定値に反映させることができるので、より適切に1次給紙ローラ12a,12bの回転量を調整することができる。
そして、1次給紙ローラ12a,12bが停止してから所定時間経過後であるT7時点において、制御部80は、2次給紙部14の2次給紙ローラ14a,14bの回転を開始させる(ステップS131)。具体的には、2次給紙部14の2次給紙駆動機構14cが、制御部80から供給された制御信号に基づいて、2次給紙ローラ14a,14bの回転を開始する。
次に、制御部80の弛み量算出部80bは、音センサ17により弛み解除音が検出され、かつ、振動センサ18により振動が検出されたか否かを判定する(ステップS133)。具体的には、弛み量算出部80bは、2次給紙ローラ14a,14bの回転開始後、所定時間内に、音センサ17が所定音量以上の音を検出した場合、弛み解除音を検出したと判定する。また、2次給紙ローラ14a,14bの回転開始後、所定時間内に、振動センサ18が所定の振動以上の振動を検出した場合、弛みが解除されたと判定する。
次に、ステップS133において、解除音、及び振動が検出されたと判定された場合、弛み量算出部80bは、2次給紙ローラ14a,14bの回転開始時点から、音センサ17、及び、振動センサ18の検出により、弛みが解除されたと判断された時点までに印刷用紙Wに形成された弛み量を算出し、制御部80は、算出された弛み量をRAM71に記憶する(ステップS135)。具体的には、図6に示すように、弛み量算出部80bは、2次給紙ローラ14a,14bの回転が開始したT7時点から、音センサ17により弛み解除音が検出されると共に、振動センサ18により振動が検出されたT8時点までにおける斜線の面積S2を弛み量として算出する。なお、弛み量を記憶させる際には、各印刷用紙種類に対応させて記憶させるようにするのがより好ましい。
そして、制御部80は、カウンタiの値をインクリメントした後(ステップS137)、カウンタiの値が、印刷設定枚数Cを越えたか否かを判定する(ステップS139)。
ステップS139において、カウンタiの値が印刷設定枚数Cを越えたと判定された場合(YESの場合)、処理を終了し、カウンタiの値が印刷設定枚数C以下であると判定された場合(NOの場合)、処理をステップS107に移行する。
なお、ステップS121において、弛み量と弛み量初期値との差が予め設定された閾値Rを越えているか否かを判定したが、このステップは必ずしも必須ではなく、常に理想値(初期設定値)を追い求めるフローであっても良い。
以上のように、本発明の一実施形態である印刷装置1によれば、音センサ17により検出された突き当たり音と、弛み量設定部80aにより設定された弛み量設定値とに基づいて、1次給紙ローラ12a,12bの回転量を調整する。そのため、印刷用紙Wが2次給紙部14に突き当たるタイミングを正確に検出でき、これにより、弛み量設定値を斜行補正を行うために必要最小限に設定することができるので、適切に印刷用紙Wの斜行補正を行うと共に、印刷の生産性を上げることができる。
図6に示した例では、面積S1を必要最小限に設定することができるので、適切に印刷用紙Wの斜行補正を行うと共に、2次給紙ローラ14a,14bの回転開始のタイミング(T7時点)を極力早くする、即ち図6に示した時間Tを極力短くできるので、これにより印刷の生産性を上げることができる。
また、本発明の一実施形態である印刷装置1によれば、2次給紙ローラ12a、12bの動作が開始した時点から、音センサ17により検出された弛み解除音と、振動センサ18により検出された振動とを検出した時点までの、印刷用紙Wが2次給紙部14に突き当たって形成された実際の弛み量を算出し、実際の弛み量が設定された弛み量初期値に近づくように、前回のサイクルの弛み量と、弛み量初期値と、音センサ17により検出された突き当たり音とに基づいて、1次給紙ローラ12a,12bの送り量(回転速度、回転加速度、動作時間)を調整するので、弛み量を正確に算出し、正確に算出した弛み量を1次給紙部12の制御に反映することができる。これにより、印刷装置1は、より適切に印刷用紙の斜行補正を行うことができる。
さらに、本発明の一実施形態である印刷装置1は、音センサ17により検出された突き当たり音若しくは弛み解除音、又は振動センサ18により検出された振動に基づいて、空送判定を行うこともできる。例えば、印刷装置1の制御部80が、1次給紙ローラ12a,12bの回転開始後の所定時間に、音センサ17又は振動センサ18が、音又は振動を検出しなかった場合、空送と判定することができる。
上述した実施例においてT8の検出には、より確実性を求め、音センサ17、振動センサ18の両方を用いたが、コストを低減させるため、以下のようにいずれか一方を使用する形としても良い。
1)音センサ17の解除音が、ROM72に記憶された所定の音量範囲内か否か
2)振動センサ18の振動が、ROM72に所定の振動範囲内か否か
上記2つでは、節が割れる時、又は弛み形成時に用紙と装置内の一部が接触する時に発生する音(図6に示した音センサ検出値における第2波P1)、その他装置内で発生する音や振動と区別ができない場合には、
3)上記1)又は2)のいずれかに加えて、 音or振動の発生が2次給紙ローラの動作開始後か否か
を使用してT8を検出するようにてもよい。
また、音センサ17又は振動センサ18により、印刷用紙Wの搬送を確実に検知できるので、レジストセンサ15を省略することも可能となる。
なお、本発明の一実施形態である印刷装置1では、制御部80の回転量調整部80cは、図6に示した面積S1が斜行補正に最低限必要な弛み量である弛み量設定値Sになるように、1次給紙ローラ12a,12bの回転を停止させるための減速を開始させる時点T6を決定したが、これに限らず、回転量調整部80cは、この面積S1が弛み量設定値Sになるように、T5時点以降の1次給紙ローラ12a,12bの回転速度V3を算出し、算出された回転速度V3で1次給紙ローラ12a,12bを回転させるように制御するようにしてもよい。即ち、回転量調整部80cは、面積S1が弛み量設定値Sになるように、T5時点以降の1次給紙ローラ12a,12bの回転を停止(速度ゼロ)したり、速度を変更したりするように制御することにより、1次給紙ローラ12a,12bの回転量を調整する。
また、本発明の一実施形態である印刷装置1では、一例として給紙台11に積置された印刷用紙Wを用いて片面印刷を行う場合について説明したが、利用者操作により1次給紙部22a,22b,22c,22dのいずれかに積置された印刷用紙Wの用紙サイズが選択されている場合、及び両面印刷が選択され印刷用紙Wの表面印刷が終了した場合においても、同様に、適切に印刷用紙の斜行補正を行うと共に、印刷の生産性を上げることができる。
また、本発明の一実施形態である印刷装置1は、ライン単位で印刷を行なうインクジェット方式のラインカラープリンタを例に挙げて説明したが、これに限らず、シリアルインクジェット方式、レーザ方式、又は孔版印刷方式等の印刷装置であってもよい。
1…印刷装置
10…サイド給紙部
11…給紙台
12…1次給紙部(第1の給紙手段)
12a,12b…1次給紙ローラ
12c…1次給紙駆動機構
12d…さばき板
14…2次給紙部(第2の給紙手段)
14a,14b…2次給紙ローラ
14c…2次給紙駆動機構
15…レジストセンサ
17…音センサ(音検出手段)
18…振動センサ(振動検出手段)
20…内部給紙部
21a,21b,21c,21d…給紙台
22a,22b,22c,22d…1次給紙部(第1の給紙手段)
23a,23b…搬送ローラ
30…印刷部
40…排紙部
50…反転部(第1の給紙手段)
51…反転台(給紙台)
52…反転ローラ(1次給紙ローラ)
53a,53b…搬送ローラ
80…制御部
80a…弛み量設定部
80b…弛み量算出部
80c…回転量調整部

Claims (5)

  1. 給紙台に置かれた印刷用紙を1枚づつ取り出して搬送する第1の給紙手段と、
    前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙を所定の時期に印刷手段へ搬送する第2の給紙手段と、
    前記第1の給紙手段と前記第2の給紙手段との間の前記印刷用紙の搬送経路近傍に設けられ、前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たる際に発生する波動を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された前記波動に基づいて、前記第1の給紙手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 前記第1の給紙手段は、
    前記給紙台近傍に1次給紙ローラを備え、この1次給紙ローラを回転することにより、前記給紙台に置かれた印刷用紙を1枚づつ取り出して搬送し、
    前記制御手段は、
    前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たることにより形成される弛み量の設定値を弛み量設定値として設定する弛み量設定手段と、
    前記検出手段により検出された波動と前記弛み量設定手段により設定された弛み量設定値とに基づいて、前記1次給紙ローラの回転量を調整する回転量調整手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷装置。
  3. 給紙台近傍に1次給紙ローラを備え、この1次給紙ローラを回転することにより、前記給紙台に置かれた印刷用紙を1枚づつ取り出して搬送する第1の給紙手段と、
    前記印刷用紙の搬送経路上に2次給紙ローラを備え、この2次給紙ローラを回転することにより、前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙を所定の時期に1枚づつ前記印刷手段へ搬送する第2の給紙手段と、
    前記第1の給紙手段と前記第2の給紙手段との間の前記印刷用紙の搬送経路近傍に設けられ、前記印刷用紙の弛みが解除される際に発生する波動を検出する検出手段と、
    前記検出手段により検出された弛みが解除される際に発生する波動と、前記2次給紙ローラの回転量とに基づいて、前記印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たって形成された弛み量を算出する弛み量算出手段と、
    前記弛み量算出手段により算出される弛み量が、予め設定された弛み量設定値に近づくように、前記1次給紙ローラの回転量を調整する回転量調整手段と、
    を備えること特徴とする印刷装置。
  4. 前記検出手段は、
    前記印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たる際に発生する振動、及び前記印刷用紙の弛みが解除される際に発生する振動のうち少なくともいずれか一方を検出する振動検出手段と、前記印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たる際に発生する音、及び前記印刷用紙の弛みが解除される際に発生する音のうち少なくともいずれか一方を検出する音検出手段とのうち、少なくとも1つ以上を備える
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の印刷装置。
  5. 給紙台近傍に1次給紙ローラを備え、この1次給紙ローラを回転することにより、前記給紙台に置かれた印刷用紙を1枚づつ取り出して搬送する第1の給紙手段と、
    前記印刷用紙の搬送経路上に2次給紙ローラを備え、この2次給紙ローラを回転することにより、前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙を所定の時期に1枚づつ前記印刷手段へ搬送する第2の給紙手段と、
    前記第1の給紙手段と前記第2の給紙手段との間の前記印刷用紙の搬送経路近傍に設けられ、前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たる際に発生する突き当たり音と、前記印刷用紙の弛みが解除される際の弛み解除音とを検出する音検出手段と、
    前記第1の給紙手段と前記第2の給紙手段との間の前記印刷用紙の搬送経路近傍に設けられ、前記印刷用紙の弛みが解除される際に発生する振動を検出する振動検出手段と、
    前記第1の給紙手段により搬送された印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たることにより形成される弛み量の設定値を弛み量設定値として設定する弛み量設定手段と、
    前記音検出手段により検出された弛み解除音と、前記振動検出手段により検出された振動と、前記2次給紙ローラの回転速度とに基づいて、前記印刷用紙が前記第2の給紙手段に突き当たって形成された弛み量を算出する弛み量算出手段と、
    前記弛み量算出手段により算出される弛み量が、前記弛み量設定手段により設定された弛み量設定値に近づくように、前記弛み量算出手段により過去に算出された弛み量と前記弛み設定値と前記音検出手段により検出された突き当たり音とに基づいて、前記1次給紙ローラの回転量を調整する回転量調整手段と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014040287A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Konica Minolta Inc 給紙装置および画像形成装置

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