JP2009233968A - 記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】中間転写体12と、インク受容性粒子16を層状に供給する第1粒子供給手段18と、インク受容性粒子の層16Aにインクを付与するインク付与手段20と、インク受容性粒子の層を記録媒体8に転写する転写手段22と、記録媒体に転写されたインク受容性粒子の層に、インク受容性粒子よりも、インクの液体成分に対する吸収性又はインクの液体成分を吸収したときに発現する粘着性が小さい第2の粒子17を供給する第2粒子供給手段15と、第2の粒子が供給された記録媒体を押圧する押圧手段25と、を有する記録装置10。
【選択図】図1
Description
例えば、水性インクによるインクジェット記録方式は、安全性、エネルギー特性の点で、環境特性が優れる記録方式であるものの、水を扱うが故に、フェザリングや用紙のカール・カックル等、高速と高画質を両立するのが困難である。これらはインクの溶媒である水が原因であることから、中間転写記録方式で吸液粒子を用いたインクジェット記録装置が提案されている。
粒子がインク溶媒を吸収して粘着性を発現するため、例えば、定着の際に液体成分を蒸発させて粘着性を抑えることが考えられるが、この場合、多大なエネルギーを必要とし、現実的ではない。
請求項1に係る発明は、
中間転写体と、
前記中間転写体上に、インクを受容するインク受容性粒子を層状に供給する第1粒子供給手段と、
前記中間転写体上に供給された前記インク受容性粒子の層にインクを付与するインク付与手段と、
前記インクが付与された前記インク受容性粒子の層を記録媒体に転写する転写手段と、
前記記録媒体に転写された前記インク受容性粒子の層に、前記インク受容性粒子よりも、前記インクの液体成分に対する吸収性又は前記インクの液体成分を吸収したときに発現する粘着性が小さい第2の粒子を供給する第2粒子供給手段と、
前記第2の粒子が供給された前記記録媒体を押圧する押圧手段と、
を有することを特徴とする記録装置である。
前記押圧手段が、前記第2の粒子が供給された前記記録媒体を押圧するとともに加熱する手段であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置である。
前記第2粒子供給手段と前記押圧手段との間に、前記第2粒子供給手段から前記記録媒体に供給された前記第2の粒子の一部を除去する粒子除去手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録装置である。
前記粒子除去手段が、前記第2の粒子を静電的に除去する手段であることを特徴とする請求項3に記載の記録装置である。
図1は、第1実施形態に係る記録装置を示す概略構成図である。
第1実施形態に係る記録装置10は、例えば、無端ベルト状の中間転写体12、中間転写体12表面を帯電させる帯電装置28、中間転写体12上の帯電された領域にインク受容性粒子16を供給して粒子層16Aを形成する第1粒子供給装置18、粒子層16A上にインク滴を吐出し画像を形成するインクジェット記録ヘッド20、記録媒体8を中間転写体12と重ね合わせて圧力を加えることにより記録媒体8上にインク受容性粒子層16Aを転写する転写装置22、インク受容性粒子層16Aにインク受容性粒子16よりも、インクの液体成分に対する吸収性又はインクの液体成分を吸収したときに発現する粘着性が小さい第2の粒子(例えば樹脂粒子)17を供給する第2粒子供給装置15、第2の粒子17が供給された記録媒体8を押圧するとともに熱を加えることによりインク受容性粒子層16A及び樹脂粒子17を定着する定着装置25等を有している。
以下、この記録装置10の主要部について具体的に説明する。
中間転写体12の表面にインク受容性粒子16を静電力により供給して保持する為には、中間転写体表面が半導電性あるいは絶縁性の粒子保持特性を有する必要がある。中間転写体表面の電気的特性として、半導電性の場合は表面抵抗率が1010Ω/□以上1014Ω/□以下、体積抵抗率が109Ω・cm以上1013Ω・cm以下、絶縁性の場合には表面抵抗率が1014Ω/□、体積抵抗率が1013Ω・cm以上の部材を用いる。
なお、中間転写体は円筒状(ドラム状)でもよい。ドラム形状の中間転写体の場合、基材としてはアルミやステンレス等が考えられる。
帯電装置28は、例えば、ステンレスを材料とする棒状の外周面に、導電性付与材を分散させた弾性層(発泡ウレタン樹脂など)を形成し、体積抵抗率106Ω・cm以上108Ω・cm以下程度に調整したロール形状の部材とする。さらに、弾性層の表面を厚さ5μm以上100μm以下の撥水撥油性の被覆層(例えば四フッ化エチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)で構成した層)で被覆する。
なお、帯電装置28をコロトロン等で構成してもよい。
第1粒子供給装置18は、中間転写体12の表面にインク受容性粒子16を供給し、インク受容性粒子層16Aを形成する。インク受容性粒子層16Aを形成する方法は、一般的な電子写真方式のトナーで感光体を現像する方法である1成分現像方式や2成分現像方式を応用する。
第1粒子供給装置18は、インク受容性粒子16が収容される容器内において中間転写体12と向合う部分に供給ロール18Aが配され、供給ロール18Aに押圧するように帯電ブレード18Bが配される。帯電ブレード18Bは供給ロール18A表面に供給するインク受容性粒子16の層厚を規制する機能も併せ持つ。
インクジェット記録ヘッド20は、圧電式(ピエゾ)、サーマル式などにより駆動される各色ごとのインクジェット記録ヘッド20K、20C、20M、20Yにより構成される。インクジェット記録ヘッド20は所定の画像情報(画像信号)に基づき、中間転写体12上のインク受容性粒子層16Aにインク滴を付与する。各色のインク滴が所定の位置に吐出されてカラー画像が形成される。
転写装置22は、バネ22Cによって支持された転写ロール22Aと、中間転写体12を挟んで対向する加圧ロール22Bとから構成されており、転写ロール22A及び加圧ロール22Bが中間転写体12を挟んで接触部を形成する。転写ロール22A及び加圧ロール22Bには、例えば、アルミコアの外表面にシリコーンゴムを被覆し、更にその上をPFAチューブにて被覆された物を使用することができる。記録媒体8と中間転写体12が転写装置22に挟み込まれて圧力が加わる。
第2粒子供給装置15は、第2の粒子17が収容される容器に供給ロール15Aが配されており、供給ロール15Aを介して第2の粒子17をインク受容性粒子層16Aに供給する。また、図2に示すように、一般的な現像器の構成と同様、帯電ブレード15Bを供給ロール15Aに向けて押圧するように配してもよい。このような帯電ブレード15Bは、供給ロール15Aの表面に供給する第2の粒子17の層厚を規制する機能も併せ持つ。
第2の粒子の供給量は、帯電ブレード15Bのほか、例えば供給ロール15Aの回転速度によっても調整される。
定着装置25は、加熱源25Cを内蔵する加熱ロール25Aと、加熱ロール25Aと対向する加圧ロール25Bとを備えている。加熱ロール25A及び加圧ロール25Bは、記録媒体8を支持する支持体23の開口部を介して接触部を形成する。
まず、帯電装置28にて中間転写体12の表面をインク受容性粒子16と逆の極性に帯電させる。これにより、粒子供給装置18の供給ロール18Aにて供給されるインク受容性粒子16を静電的に吸着させ、中間転写体12の表面にインク受容性粒子16の層を形成する。このときインク受容性粒子層16Aを形成する方法は一般的な電子写真のトナーを感光体に供給する方法を応用できる。すなわち、予め中間転写体12表面に一般的な電子写真の帯電方式(帯電装置28による帯電など)により、電荷を供給する。インク受容性粒子16は中間転写体12表面の電荷と逆極性に摩擦帯電(1成分摩擦帯電方式や、2成分方式)させる。
ストレートシリコーンオイルとしては、例えばジメチルシリコーンオイル、メチルハイドロジェンシリコーンオイルが挙げられる。
変性シリコーンオイルとしては、例えばメチルスチリル変性オイル、アルキル変性オイル、高級脂肪酸エステル変性オイル、フッ素変性オイル、アミノ変性オイルが挙げられる。
ポリアルキレングリコールとしては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレンオキサイド−プロピレンオキサイド共重合体、ポリブチレングリコールが挙げられるが、これらの中もポリプロピレングリコールが望ましい。
界面活性剤としては、例えば、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤が挙げられるが、これらの中でもノニオン性界面活性剤が望ましい。
次に、中間転写体12上に形成されたインク受容性粒子層16Aに対し、画像情報に基づきインクが付与されて画像が形成される。ここで、各色ごとのインクジェット記録ヘッド20K、20C、20M、20Yから各色のインク滴が吐出されて画像が形成される前に、画像を形成しない部分(非画像部)に対しては、透明液付与ヘッド21からインクの溶媒成分と同じ成分となる透明液(例えば水)が吐出される。インク受容性粒子層16A上に供給された透明液は、インク受容性粒子層16Aの空隙に速やかに吸収される。
含硫黄溶媒としては、チオジエタノール、チオジグリセロール、スルフォラン、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
アニオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルフェニルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、高級脂肪酸塩、高級脂肪酸エステルの硫酸エステル塩、高級脂肪酸エステルのスルホン酸塩、高級アルコールエーテルの硫酸エステル塩及びスルホン酸塩、高級アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩等が使用でき、望ましくは、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、イソプロピルナフタレンスルホン酸塩、モノブチルフェニルフェノールモノスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、モノブチルビフェニルスルホン酸塩、ジブチルフェニルフェノールジスルホン酸塩等が用いられる。
後述するサンプルA〜Cの粒子の吸液性(粘着発現性)を測定する際に使用したインク組成を表1に示す。
次いでインクが付与されたインク受容性粒子層16Aを中間転写体12から記録媒体8上に転写することにより、記録媒体8上にカラー画像が形成される。転写装置22(転写ロール22A及び加圧ロール22B)によって中間転写体12上のインク受容性粒子層16Aが加圧される。このとき、非画像部も含めてインク受容性粒子層16A全体に粘着性が発現しているため、転写ロール22Aと加圧ロール22Bによる押圧だけでも、インク受容性粒子層16A全体が記録媒体8上に転写(全面転写)されることになる。
ただし、インク受容性粒子層16Aに発現する粘着性が比較的小さい場合や、記録媒体の種類によっては、転写装置22に加熱源も設けて押圧とともに加熱して転写を行ってもよい。
次いで、記録媒体8上に転写されたインク受容性粒子層16Aに、第2粒子供給装置15により第2の粒子17が供給される。第2の粒子17としては、インク受容性粒子16よりも、インクの液体成分に対する吸収性が小さいか、インクの液体成分を吸収したときに発現する粘着性が小さいものを用いる。
ここで、インク受容性粒子16よりも、インクの液体成分に対する吸収性が小さい粒子とは、同一のインクを用いた場合における単位重量あたりのインクの吸収性が低い粒子であり、望ましくは、使用するインクの液体成分を実質的に吸収しない粒子である。インクの液体成分に対する吸収性は、以下の方法によって測定される。
滲みが発生するポイントの判断は、同一条件にて描画を行った図11(B)に示すようなパターンB(50×50ドットのベタパターンの内部の44×44ドットをくりぬいたパターンであり、隣接ドットの影響を考慮し、3ドットのラインとしている。)との比較により行う。パターンA及びBを画像取り込み装置にて取り込み、2値化を行い、外形サイズの測定(例えばキーエンス社製マイクロスコープ、商品名:VHX−600を使用)を行う。パターンA、B間にてサイズが異なっている場合にはその条件はその粒子が保持できるインク量を超えてしまっていると判断する。
粒子層の保持可能なインク重量が求められたら、粒子層及びインク重量について以下のことが求められる。
粒子層:散布面積および散布重量から単位面積あたりの粒子重量を求める。
インク重量:打滴面積および打滴重量(1滴の重量×ドット数)から単位面積あたりのインク重量を求める。
単位面積あたりのインク重量/単位面積あたりの粒子重量を求めることにより保持可能であるインク重量/粒子重量の比を求めることが可能である。
なお、インクの液体成分を実質的に吸収しない粒子とは、具体的には、保持可能であるインク重量/粒子重量の比が0.55以下の粒子である。
・スチレン/2−エチルへキシルメタクリレート/アクリル酸共重合体(酸価200)
上記材料をジェットミルで粉砕後分級機にかけて粒子を得た。球換算粒子径で8μmの粒子が得られ、粒子の中和度は0であった。
・スチレン/2−エチルへキシルメタクリレート/アクリル酸共重合体(酸価210)
上記材料100gを有機溶媒中に溶解させた後、5質量%水酸化ナトリウム水溶液120gを添加した。混合溶液を室温で1時間攪拌した後、凍結乾燥機で乾燥させ粒子化した。さらに、ジェットミルで粉砕した後、分級機にかけた。球換算粒子径で8μmの粒子が得られ、この粒子の中和度は0.4であった。
・スチレン/2−エチルへキシルメタクリレート/アクリル酸共重合体(酸価385)
上記材料100gを有機溶媒中に溶解させた後、5質量%水酸化ナトリウム水溶液200gを添加した。混合溶液を室温で1時間攪拌した後、凍結乾燥機で乾燥させ粒子化した。さらに、ジェットミルで粉砕した後、分級機にかけた。球換算粒子径で8μmの粒子が得られ、この粒子の中和度は0.4であった。
具体的には、粒子をIPA/水混合溶媒に溶解させた後、JIS K2501(2003年)の酸価の電位差測定法(測定には電位差計とpH計を用いる)に準じ、KOHの消費量を測定して(COOH)のmol量を算出する。次いで、中和後の粒子をIPA/水混合溶媒に溶解させ、滴定溶液としてHClaqを使用し、JIS K2501(2003年)の酸価の電位差測定法(測定には電位差計とpH計を用いる)に準じ、HClの消費量を測定して(COO−)のmol量を算出する。これらから、上記式によって中和度が算出される。
一方、インク受容性粒子16よりも、インクの液体成分を吸収したときに発現する粘着性が小さい粒子とは、前記保持可能インク重量/粒子重量比(0〜保持可能最大値)の範囲内における粘着強度(接着強度)のピーク値がインク受容性粒子16よりも小さい粒子であり、望ましくは、使用するインクの液体成分を吸収しても、実質的に粘着性を発現しない粒子である。
粒子層44の形成(図12(A))およびインクの打滴(図12(B))は、前記インクの液体成分に対する吸収性を測定する場合と同じの方法により行う。この際、インクの打滴重量は可変とする。
インクの打滴をおこなった粒子層44にPIフィルム46を被せて加圧することにより転写させる(図12(C))。この際のPIフィルム46は幅25mmとする。圧力転写は少なくとも一方が弾性体である対向するロールにはさみ、1.0MPaの圧力がかかるように調整し、一定速度(例えば10mm/s)にて移動させる。
このように加圧した後、PIフィルム46をシリコーンフィルム42からはく離し、PIフィルムベース46の粘着テープ状の試験片48を得る(図12(D))。
実質的に粘着性を発現しない粒子とは、具体的には、JIS Z 0237にて0.05N/10mm以下、より好ましいものは0.01N/10mm以下、最も好ましいものは前記保持可能インク重量/粒子重量比の範囲内において粘着力不足により、試験片の作成が困難な粒子である。
上記の方法によりサンプルA〜Cについて粘着力の測定を行い、その結果を表3に示す。
図13は、サンプルB及びCについて測定された粘着力を示している。サンプルBでは粘着力は小さく、第2の粒子として使用可能であるが、サンプルCでは粘着力が高く、これを第2の粒子として使用するとブロッキングを効果的に防ぐことはできないと考えられる。
なお、第2の粒子17は定着後に最表面の層を形成するため、光透過性ができるだけ高いことが好ましい。また、使用するインク受容性粒子16のTgが高い場合や、熱をかけても光沢が弱い場合には、表面性をコントロールしやすい第2の粒子を供給する事により光沢度合いをコントロールすることが可能となる
第2の粒子17がインク受容性粒子層16A上に供給された後、加熱ロール25Aと加圧ロール25Bとの接触部において、記録媒体8上のインク受容性粒子層16A及び第2の粒子が加熱ロール25Aにより加熱溶融され、かつ圧力が加わるために、記録媒体8に確実に定着される。なお、加熱は必ずしも必要ではなく、加圧のみで定着を行ってもよい。
なお、セミグロスの場合には定着時の離型性が問題となる可能性があるため、加熱ロール25Aの表面に離形剤(例えば、シリコンオイル)等を供給してもよい。
定着工程後、記録媒体はトレーなどに排出される。
クリーニング後、中間転写体12の表面は再度帯電装置28にて帯電される。なお、クリーニング装置24と帯電装置28との間に、除電装置を配置してもよい。例えば、除電装置として導電性ロールを使用して、従動ロール31(接地)と挟み込んで、中間転写体12表面に±3kV、500Hz程度の電圧を印加して、中間転写体12表面を除電する。
上記(A)〜(E)の各工程が繰り返されることによって、次の記録媒体に画像形成が行われる。
図8は、第2実施形態に係る記録装置を示す概略構成図である。この記録装置40では、回転するドラム状の支持体27によって記録媒体8が支持される。ドラム状の支持体27は、中間転写体12を介して加圧ロール22Bと接触点を形成し、180℃回転した反対側では加熱源25Cを内蔵する加熱ロール25Aと接触点を形成する。
なお、帯電装置28、第1粒子供給装置18、インクジェット記録ヘッド20、定着装置25、クリーニング装置24については第1実施形態のものと同様である。また、第2粒子供給装置15は、図2に示した供給ロール15Aと帯電ブレード15Bを備えた現像器タイプである。
第1及び第2の実施形態では、中間転写体12上のインク受容性粒子層16Aに透明液とインクを付与してインク受容性粒子層16A全体に粘着性を発現させ、記録媒体8上に全面転写させる場合について説明したが、透明液を供給せずに転写を行ってもよい。
この場合、インク受容性粒子層16Aのうち、インクが付与された画像部にのみ粘着性が発現して記録媒体8に転写されることになる。従って、転写後の記録媒体8上に第2の粒子17を供給すれば、第2の粒子17は画像部に付着して粘着性が低下し、ブロッキングの発生が抑制される。
12 中間転写体
15A 供給ロール
15B 帯電ブレード
15 第2粒子供給装置
16 インク受容性粒子
16A インク受容性粒子層
17 第2の粒子
18A 供給ロール
18B 帯電ブレード
18 第1粒子供給装置
20 インクジェット記録ヘッド
21 透明液付与ヘッド
22A 転写ロール
22 転写装置
23 支持体(板状)
24 クリーニング装置
25A 加熱ロール
25B 加圧ロール
25C 加熱源
25 定着装置
27 支持体(ドラム状)
28 帯電装置
30A ローラ
31 従動ロール
32 回収ドラム
34 回収装置
40 記録装置
Claims (4)
- 中間転写体と、
前記中間転写体上に、インクを受容するインク受容性粒子を層状に供給する第1粒子供給手段と、
前記中間転写体上に供給された前記インク受容性粒子の層にインクを付与するインク付与手段と、
前記インクが付与された前記インク受容性粒子の層を記録媒体に転写する転写手段と、
前記記録媒体に転写された前記インク受容性粒子の層に、前記インク受容性粒子よりも、前記インクの液体成分に対する吸収性又は前記インクの液体成分を吸収したときに発現する粘着性が小さい第2の粒子を供給する第2粒子供給手段と、
前記第2の粒子が供給された前記記録媒体を押圧する押圧手段と、
を有することを特徴とする記録装置。 - 前記押圧手段が、前記第2の粒子が供給された前記記録媒体を押圧するとともに加熱する手段であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
- 前記第2粒子供給手段と前記押圧手段との間に、前記第2粒子供給手段から前記記録媒体に供給された前記第2の粒子の一部を除去する粒子除去手段をさらに有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
- 前記粒子除去手段が、前記第2の粒子を静電的に除去する手段であることを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
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