JP2009201835A - スロットマシン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】AT遊技制御手段69は、役抽選手段61でBBに当選したことを条件として、AT遊技を実行するように制御する。また、AT遊技には、終了条件が設定されており、その終了条件を満たしたときは、少なくともBBが入賞するまで、AT遊技を実行しないように制御する。AT遊技制御手段69は、役抽選手段61でBBに当選したときに、当選したBBに係るBB遊技が終了した時点から遡った所定遊技回数での差枚数又は出玉率の期待値に基づいて、AT遊技の終了条件を設定する。
【選択図】図1
Description
請求項1の発明は、特別役(BBA、BBB)及び特定小役(小役3A〜小役3C、小役3D〜小役3F)を含む役の抽選を行うとともに、前記特別役に当選したときは、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において前記特別役を除いて役の抽選を行う役抽選手段(61)と、前記役抽選手段で前記特別役に当選したときに、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、前記特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御する特別役当選持越し手段(63)と、前記役抽選手段で前記特別役に当選し、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段(70)とを備え、前記役抽選手段で抽選される前記特定小役は、前記特定小役の当選時に、前記特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときよりも、前記特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる確率を高めることができる役であり、前記役抽選手段で前記特別役に当選したことを条件として、前記特定小役の当選時に前記情報を報知する(ART遊技を実行する)ように制御するとともに、前記情報の報知の終了条件が設定されており、前記情報の報知の終了条件を満たしたときは、少なくとも前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの間は、前記特定小役に当選したときであっても、前記情報を報知しないように制御する情報報知手段(小役3当選報知手段82)を備えることを特徴とする。
本発明においては、特別役に当選し、内部中の遊技となったときに、特定小役の当選時に情報の報知が行われる(ART)遊技が実行される。また、情報の報知が行われる遊技には、終了条件が設けられており、その終了条件を満たすと、情報の報知が行われる遊技が終了する。
また、特別役の抽選を行わない期間(内部中)に、情報の報知が行われる遊技を行うことで、出玉のバランスをとりやすくすることができる。
「払出し(枚)数」とは、役の入賞時(役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したとき)に、その役に対応して払い出されたメダルの枚数をいう。例えば、後述する図2において、小役2が入賞したときは、払出し枚数は、6枚となる。なお、本実施形態では設けられていないが、払出し枚数が0枚の役もある。また、払出しは、実際にメダルを遊技者に対して払い出す場合の他、クレジットへの加算処理も含まれる。さらにまた、本実施形態では、リプレイの入賞時は、3枚のメダルの払出しがあったものとする。ただし、リプレイ入賞時の遊技をカウントしない(遊技回数に加算せず、かつ投入枚数及び入賞時の自動投入数をカウントしない)ようにすることも可能である。
したがって、出玉率が1未満であるときは、遊技の進行に伴い、メダルが減少していくこととなり、出玉率が1を超えるときは、遊技を継続するに従ってメダルが増加していくこととなる。
例えば、当該遊技から遡って500遊技の遊技期間を見た場合において、トータルの投入枚数は1500枚であるが、そのときのトータルの払出し枚数が700枚であるとき、その遊技期間での出玉率は、700/1500≒0.47となる。
さらにまた、「RT(Replay Time )遊技」とは、広義には、リプレイの当選確率が通常遊技におけるリプレイの当選確率と異なる遊技を指すが、本実施形態では、リプレイの当選確率が通常遊技におけるリプレイの当選確率よりも高く設定された遊技をいう。なお、RT遊技は、出玉率が1を超える遊技でも良く、出玉率が1を下回る遊技でも良い。
図1は、第1実施形態におけるスロットマシン10の制御の概略を示すブロック図である。
スロットマシン10の制御手段(遊技の進行等を司る手段)としては、遊技制御手段(メイン制御手段)60と演出制御手段(サブ制御手段)80との2つを備える。遊技制御手段60は、スロットマシン10の遊技の進行を制御する手段であり、役の抽選、リール31の駆動制御、及び入賞時の払出し等の遊技の進行等を制御するものである。遊技制御手段60は、メイン制御基板(図示せず)上に設けられており、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラム等を記憶しておくROM、CPUが各種の制御を行うときに取り込んだデータ等を一時的に記憶しておくRAM等を備える。
遊技制御手段60と演出制御手段80とは電気的に接続されており、遊技制御手段60側から演出制御手段80に対してコマンド(情報)を送信できるように構成されている。
ベットスイッチ40は、遊技者が貯留メダルを投入するときに操作するスイッチであって、その操作によって有効ラインが設定されるスイッチである。なお、メダル投入口43は、操作スイッチそのものではないが、実際のメダルを遊技者が投入する部分であり、メダル投入口43からメダルを投入することは、ベットスイッチ40を操作することと同様の役割を果たす。
また、スタートスイッチ41は、リール31を始動させるときに遊技者が操作するスイッチである。
モータ32は、リール31を回転させるためのものであり、リール31の回転中心部に連結され、遊技制御手段60によって制御される。
リール31は、リング状のものであって、その外周面には複数種類の図柄(役に対応する図柄の組合せを構成している図柄等)を印刷したリールテープを貼付したものである。
ここで、「図柄組合せライン」とは、リール31の停止時における図柄の並びラインであって図柄の組合せを形成させるラインである。本実施形態では、水平方向の上段、中段及び下段にそれぞれ設けられた水平方向の3本の図柄組合せラインと、右下がり及び左下がりの斜め方向の2本の図柄組合せラインとの合計5本から構成されている。そして、各リール31の上下に連続する3図柄は、それぞれ1以上の図柄組合せライン上に位置している。
ここで、「有効ライン」とは、本実施形態では、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止したときに、その役の入賞となるラインである。
一方、「無効ライン」とは、図柄組合せラインのうち、有効ラインとして設定されないラインであって、いずれかの役に対応する図柄の組合せがそのラインに停止した場合であっても、その役に応じた利益の付与(メダルの払出し等)を行わないラインである。すなわち、無効ラインは、そもそも図柄の組合せの成立対象となっていないラインである。
なお、これに限らず、メダル投入枚数が1枚のときは水平方向中段の1本の図柄組合せラインを有効ラインに設定して遊技を行うことや、メダル投入枚数が2枚のときは水平方向の3本の図柄組合せラインを有効ラインに設定して遊技を行うようにしても良い。
ランプ21は、スロットマシン10の演出用のランプであり、所定の条件を満たしたときに、それぞれ所定のパターンで点灯する。なお、ランプ21には、各リール31の内周側に配置され、リール31に表示された図柄(表示窓から見える上下に連続する3図柄)を背後から照らすためのバックランプ(図示せず)や、スロットマシン10の筐体前面に配置され、役の入賞時等に点滅する上部ランプ及びサイドランプ(図示せず)等が含まれる。
さらにまた、画像表示装置23は、液晶画像表示装置やドットディスプレイ等からなるものであり、遊技中に各種の演出画像や所定の情報等を表示するものである。
なお、他の特別役として、MB(ミドルボーナス。2BB(第2種ビックボーナス)ともいう。)、SB(シングルボーナス)が挙げられるが、本実施形態では設けられていない。
さらにまた、リプレイとは、再遊技役であって、当該遊技で投入したメダル枚数(本実施形態では3枚)を維持した再遊技が行えるようにした役である。
持ち越される役としては、特別役(BB及びRB)が挙げられる。BB又はRBに当選したときは、リール31の停止時に、BB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御される。
さらに、BB遊技中及びRB遊技中に用いられる役抽選テーブル62Cは、小役1〜小役4の当選領域及び非当選領域が設けられているとともに、小役4の当選確率が高く設定されている。
先ず、通常遊技(役抽選テーブル62Aが用いられる遊技)において、1遊技でのメダル払出し枚数期待値(特別役に基づく払出しを除く。また、リプレイは、3枚の払出しがあるものとする。)は、
2×1/60+6×1/50+{(10×1/8)×1/3}×3+10×1/100+3×1/7.3
≒1.91
となる。
1.91−3
=−1.09
となる。
また、出玉率の期待値(メダル払出し枚数期待値/メダル投入枚数)は、
1.91/3
≒0.64
となる。
2×1/60+6×1/50+{(10×1/8)×1/3}×3+10×1/100+3×1/2.5
≒2.70
となる。
よって、1遊技あたりの差枚数の期待値は、
2.70−3
=−0.30
となる。
また、出玉率の期待値は、
2.70/3
=0.90
となる。
2×1/60+6×1/50+(10×1/8)×3+10×1/100+3×1/2.5
≒5.20
となる。
よって、1遊技あたりの差枚数の期待値は、
5.20−3
=+2.20
となる。
また、出玉率の期待値は、
5.20/3
≒1.73
となる。
2×1/60+6×1/50+{(10×1/100)×1/3}×3+10×1/1.1
≒9.34
となる。
よって、1遊技あたりの差枚数の期待値は、
9.34−3
=+6.34
となる。
また、出玉率の期待値は、
9.34/3
≒3.11
となる。
特別役当選持越し手段63は、特別役であるBB又はRBに当選したときに、そのBB又はRBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまで(BB又はRBが入賞するまで)の遊技において、BB又はRBの当選を次遊技以降に持ち越すように制御するものである。
図示しないが、特別役ごとに特別役フラグが設けられており、例えばBBAの当選時にはBBAに係る特別役フラグがオンとなり、BBAが入賞したときはオフにされる。
なお、操作順番検出手段64aは、毎遊技(小役3A〜小役3Cの非当選時の遊技においても)操作順番を検出しても何ら問題はない。
停止位置決定テーブル65は、以下のBBAテーブル等を備える。
BBBテーブル、及びRBテーブルについても、上記BBAテーブルと同様であり、BBAテーブルにおける「BBA」を、それぞれ「BBB」及び「RB」と読み替えたものに相当する。
小役2テーブル、小役4テーブル、及びリプレイテーブルは、それぞれ上記の小役1テーブルと同様であり、小役1テーブルにおける「小役1」を、それぞれ「小役2」、「小役4」、及び「リプレイ」と読み替えたものに相当する。
図4は、本実施形態における各リール31の外周面の図柄配列を示す平面図であり、一部の図柄のみを表示したものである。なお、図4中、空欄となっている部分にも所定の図柄が表示されており、図4では図示を省略している。
また、各リール31には、「ベル」の図柄は、全て5図柄以内の間隔で配置されている。したがって、リール31の停止制御の範囲内(ストップスイッチ42が操作された瞬間の図柄を含めて5図柄以内)の間隔で、「ベル」の図柄がリール31に配列されている。よって、「ベル」の図柄については、ストップスイッチ42が操作された瞬間のリール31がどの位置であっても、常に、「ベル」の図柄を所望の有効ラインに停止させるように制御することができる。
また、小役3Aテーブル、小役3Bテーブル、又は小役3Cテーブルが用いられた場合において、最初に操作されたストップスイッチ42が正しいストップスイッチ42であれば、常に、当選した小役3A〜小役3Cに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止する。
ここで、本実施形態におけるAT遊技は、小役3A〜小役3Cに当選したときに、当選した小役3A〜小役3Cを入賞させるための情報(すなわち、入賞させるための最初に操作すべきストップスイッチ42)を報知するものである。例えば、小役3Aの当選時には、「左」とか、「左ストップスイッチを押せ(あるいは、左リールを止めろ)」等のような報知を行う。
なお、AT遊技の終了条件を満たす前に、当選したBBが入賞したとき(遊技者が誤ってBBを入賞させてしまったとき)は、当該遊技でAT遊技を終了するように制御する。
先ず、AT遊技の終了条件は、BB当選時に決定する。図6は、ART遊技の終了条件の決定を説明するための図である。なお、図6では、BBAを例に挙げている。
図6において、先ず、BBAに当選したときに、そのBBAが入賞してBB遊技に移行し、そのBB遊技が終了した時点から遡って、600ゲーム間の差枚数に応じて、ART遊技の遊技回数を決定する。なお、ART遊技及びBB遊技は未だ実行されていないので、これらの遊技での差枚数は期待値(理論値)である。
ここで、計算の簡略化のため、BB遊技中は、毎遊技(常に)、小役4(10枚の払出し)が当選・入賞すると仮定する。
よって、BBAの入賞によってBB遊技に移行すると、35遊技目で払出し枚数が350枚に到達し、BB遊技が終了する。よって、BBAに係るBB遊技中の差枚数は、
350−35×3=245(枚)
となる。
2.20×P
となる。
また、図6に示すように、上記600ゲーム間において、BBA当選前の遊技回数は、「600−(35+P)」となる。ここで、AT遊技制御手段69は、毎遊技、差枚数を記憶しているので、Pが決定すれば、「600−(35+P)」の遊技回数における差枚数を算出することができる。
Z=z1+(2.20×P)+245(枚)
となる。
そして、本実施形態では、AT遊技制御手段69は、BBAの当選時には、上記600ゲーム間の差枚数が−300枚となるようにAT遊技の遊技回数を決定する。
すなわち、上記の例では、
Z=z1+(2.20×P)+245≧−300
を満たすPの最小値(整数)を決定する。
例えば、P=48に決定された場合においては、BBAの当選時の遊技の次遊技からART遊技を実行し、48遊技を消化したときは、次遊技からRT遊技を実行する。
よって、上記と同様に計算をすれば、ART遊技の遊技回数Pを算出することができる。
特別遊技制御手段70は、BBA又はBBBに対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、通常遊技からBB遊技に移行させる。
BB遊技では、役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。したがって、高確率で、小役4に当選する遊技状態となる。
そして、特別遊技制御手段70は、カウントされた払出し枚数が350枚以上(BBAの場合)又は280枚(BBBの場合)となったと判断したときは、BB遊技の終了条件を満たすと判断する。
RB遊技では、BB遊技と同様に、役抽選テーブル62Cを用いて役の抽選が行われる。
そして、本実施形態では、RB遊技の終了条件として、RB遊技中の払出し枚数が110枚以上になったことに設定されている。
そこで、本実施形態では、特別遊技制御手段70は、RB遊技中に払い出されたメダル枚数をカウントし、毎遊技、払い出された枚数を更新し続ける。
なお、BB遊技やRB遊技の終了条件としては、種々設定することができる。例えば、払出し枚数で規定するのではなく、差枚数で規定しても良い。また、BB遊技中やRB遊技中の遊技回数が所定回数に到達したこと、又はBB遊技中やRB遊技中における役の入賞回数が所定回数に到達したときに、BB遊技やRB遊技を終了するようにしても良い。
送信される情報としては、ベットスイッチ40が操作された旨の情報、メダルが投入された旨の情報、スタートスイッチ41が操作された旨の情報(リール31の回転が開始した旨の情報)、役の抽選結果に係る情報、ストップスイッチ42が操作された旨の情報(そのストップスイッチ42に対応するリール31が停止した旨の情報)、停止図柄の情報(入賞役の情報、及びどの有効ラインに役に対応する図柄の組合せが停止したかの情報)である。
演出制御手段80は、情報受信手段81を備える。情報受信手段81は、遊技制御手段60の情報送信手段71により送信されてくる各種情報(当選役の情報等)を受信し、その受信した情報に基づいて、出力すべき演出を制御する。
演出パターンは、遊技の進行に伴って、どのようなタイミングで(スタートスイッチ41の操作時や各ストップスイッチ42の操作時等)、どのような演出を出力するか(ランプ21をどのように点灯、点滅又は消灯させるか、スピーカ22からどのようなサウンドを出力するか、及び画像表示装置23にどのような画像を表示させるか等)を定めたものである。
そして、演出制御手段80は、選択した演出パターンに従い、所定のタイミングで演出出力機器から演出を出力するように制御する。
小役3当選報知手段82は、AT遊技中において小役3に当選したときに、当選した小役3に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるために、最初に操作すべきストップスイッチ42を報知するものである。小役3当選報知手段82は、どの小役3に当選したかの情報を受信すると、当選した小役3と、それに対応する最初に操作すべきストップスイッチ42を予め記憶している。例えば小役3Aは左、小役3Bは中、小役3Cは右というように記憶している。そして、情報受信手段81が小役3Aに当選した旨の情報を受信したときは、小役3当選報知手段82は、「左から押せ!」のような画像表示を行う。
これに対し、非AT遊技中、すなわち報知が行われないときは、いずれかの小役3に当選したときであっても、1/3の確率でしか当選した小役3を入賞させることができない。よって、AT遊技の有無によって、小役3の入賞率に3倍の差が付くこととなる。
そこで、本実施形態では、演出制御手段80は、AT遊技中は、上記のストップスイッチ42の押し順の報知に加え、当選しているBBの入賞を回避する演出を出力するように制御する。例えば、「青7」の図柄の組合せからなるBBBに当選しているときは、例えば左リール31について、「赤7」や「BAR」の図柄を狙う旨の報知を行うように制御する。
上記第1実施形態では、BBの当選時に、すなわちART遊技を実行する前に、ART遊技の遊技回数を決定した。
これに対し、第2実施形態では、ART遊技制御手段69は、ART遊技の遊技回数を事前に決定するのではなく、ART遊技中は、毎遊技、BB遊技の終了時から遡って600ゲーム間の差枚数を算出する。すなわち、未だ実行されていないBB遊技中の差枚数については期待値(理論値)を用いる。そして、算出された差枚数が所定数に到達したときは、当該遊技をもってART遊技を終了するように制御する。
上記第1実施形態では、BB当選時に、そのBBの入賞によるBB遊技の終了時点から遡って600ゲーム間の差枚数に基づいて、ART遊技の遊技回数を決定した。
これに対し、第3実施形態では、上記600ゲーム間の出玉率に基づいて、ART遊技の遊技回数Pを決定する。
ここで、BBAを例に挙げて説明する。なお、第1実施形態と同様に、BB遊技中は、毎遊技(常に)、小役4(10枚の払出し)が当選・入賞すると仮定する。また、AT遊技の終了後は、すぐに当選したBBAが入賞するものとする(AT遊技終了後のRT遊技での差枚数を考慮しない)。
また、BBAに係るBB遊技中の払出し枚数は350枚である。
さらにまた、ART遊技中の払出し枚数(期待値)は、「5.20×P」である。
さらに、BBAの当選前における「600−(35+P)」の遊技回数での総払出し枚数をEとする。
したがって、
{E+(5.20×P)+350}/1800≧0.7
を満たすPの最小値(整数)を決定する。
このようにして、第2実施形態では、差枚数ではなく、出玉率に基づいてART遊技の遊技回数Pを決定する。
第4実施形態では、上記600ゲーム間の払出し枚数に基づいて、ART遊技の遊技回数Pを決定する。
ここで、BBAを例に挙げて説明する。なお、上記と同様に、BB遊技中は、毎遊技(常に)、小役4(10枚の払出し)が当選・入賞すると仮定する。また、AT遊技の終了後は、すぐに当選したBBAが入賞するものとする(AT遊技終了後のRT遊技での差枚数を考慮しない)。
また、ART遊技中の払出し枚数(期待値)は、「5.20×P」である。
さらにまた、BBAの当選前における「600−(35+P)」の遊技回数での総払出し枚数をEとする。
そして、第4実施形態では、上記600ゲーム間の払出し枚数が−800枚となるようにART遊技の遊技回数Pを決定する。
{E+(5.20×P)+350}≧−800
を満たすPの最小値(整数)を決定する。
このようにして、第4実施形態では、メダルの払出し枚数のみに基づいてART遊技の遊技回数Pを決定する。
第5実施形態では、AT遊技制御手段69は、ART遊技の終了条件として、ART遊技回数を規定するのではなく、小役3当選回数(報知回数)を決定する。したがって、ART遊技の遊技回数は一定にならない。
第5実施形態では、当選したBBに係るBB遊技での差枚数(期待値)と、BBに当選した遊技から遡って500ゲーム間の差枚数との合計を算出する。また、その合計の差枚数に対応するART遊技の遊技回数を定めたデータテーブルを有しており、このデータテーブルを参照してART遊技における小役3の報知回数を決定する。
+245−900=−655枚
となる。
また、BBに当選した遊技から遡って500ゲーム間(のみ)の出玉率や払出し枚数に基づいて、ART遊技の報知回数(又は遊技回数)を決定しても良い。
第6実施形態では、小役3の種類(図柄の組合せ)が上記実施形態と異なる。その他は、上記実施形態と同一である。
第6実施形態では、小役3として、上述した小役3A〜小役3Cは設けられておらず、その代わりに、小役3D〜小役3Fが設けられている。小役3D〜小役3Fの当選確率及び払出し枚数は、小役3A〜小役3Cと同一である。
また、図8は、小役3D〜小役3Fに対応する図柄の組合せを示す図である。図8に示すように、小役3D〜小役3Fは、左リール31の図柄のみが異なり、中リール31及び右リール31の図柄は全て「ベル」である。
これにより、小役3D〜小役3Fの当選時は、どの小役3に当選しているかがわからなければ、1/3の確率でしか当選した小役3を入賞させることができない。すなわち、左リール31を停止させるときに、例えば「赤7」が有効ラインに停止するように狙ってストップスイッチ42を操作したときは、「赤7」の図柄が有効ラインに停止するが、「青7」や「BAR」の図柄は有効ラインに停止しないからである。「青7」及び「BAR」についても同様である。
これに対し、小役3D〜小役3Fの当選時に、左リール31の図柄がわかれば、目押しが正しいことを条件に、確実に当選した小役3を入賞させることができる。
よって、遊技者は、この報知に従って左リール31を目押しすれば、当選した小役3を確実に入賞させることができる。
なお、第6実施形態において、中リール31及び右リール31については、5図柄以内の間隔で「ベル」の図柄が配置されているので、どのようなタイミングでストップスイッチ42が操作されても、「ベル」の図柄を所望の有効ラインに停止させることができる。
(1)例えば、本実施形態では遊技媒体としてメダルを用いたが、遊技球を用いたスロットマシン(パロット)等、メダル以外の遊技媒体を用いるスロットマシンであっても本発明を適用することができる。
一方、BBAの当選時にのみART遊技を実行するようにしても良く、BBB及びRBの当選時にはART遊技を実行しないように制御しても良い。
(4)本実施形態では、ART遊技を実行するように制御したが、RT遊技を行わず(すなわち、役抽選テーブル62は、BBの当選前後で同一となる)、AT遊技のみを行うようにしても良い。
(6)第1実施形態等では、BB遊技の終了後から遡って600ゲーム間の差枚数等に基づいてART遊技の遊技回数を決定したが、600ゲームに限られることなく、400ゲーム、あるいは1000ゲーム等であっても良い。
(8)第1実施形態等では、小役3を3種類設け、それぞれ最初に操作すべきストップスイッチ42を定めた。しかし、これに限らず、例えば小役3を6種類設け、それぞれストップスイッチ42の操作順番(入賞させるための操作順番)として、それぞれ左中右、左右中、中左右、中右左、右左中、右中左の6種類に設定することも可能である。
21 ランプ
22 スピーカ
23 画像表示装置
31 リール
32 モータ
40 ベットスイッチ
41 スタートスイッチ
42 ストップスイッチ
43 メダル投入口
60 遊技制御手段
61 役抽選手段
62(62A〜62C) 役抽選テーブル
63 特別役当選持越し手段
64 リール制御手段
65 停止位置決定テーブル
66 停止図柄判断手段
67 払出し手段
68 RT遊技制御手段
69 AT遊技制御手段
70 特別遊技制御手段
71 情報送信手段
80 演出制御手段
81 情報受信手段
82 小役3当選報知手段(情報報知手段)
Claims (6)
- 特別役及び特定小役を含む役の抽選を行うとともに、前記特別役に当選したときは、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において前記特別役を除いて役の抽選を行う役抽選手段と、
前記役抽選手段で前記特別役に当選したときに、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技において、前記特別役の当選を次遊技以降に持ち越すように制御する特別役当選持越し手段と、
前記役抽選手段で前記特別役に当選し、前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときに、遊技者にとって有利となる特別遊技に移行するように制御する特別遊技制御手段と
を備え、
前記役抽選手段で抽選される前記特定小役は、前記特定小役の当選時に、前記特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させるための情報が報知されたときは、その情報が報知されないときよりも、前記特定小役に対応する図柄の組合せを有効ラインに停止させる確率を高めることができる役であり、
前記役抽選手段で前記特別役に当選したことを条件として、前記特定小役の当選時に前記情報を報知するように制御するとともに、前記情報の報知の終了条件が設定されており、前記情報の報知の終了条件を満たしたときは、少なくとも前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの間は、前記特定小役に当選したときであっても、前記情報を報知しないように制御する情報報知手段を備える
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1に記載のスロットマシンにおいて、
前記情報の報知の終了条件は、前記特別役の当選後又は前記情報の報知を開始した後、遊技媒体の払出し数から投入数を引いた差枚数、遊技媒体の払出し数、若しくは遊技媒体の払出し数及び投入数から算出される出玉率が所定数に到達したこと又は遊技回数若しくは報知回数が所定回数に到達したことに設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1又は請求項2に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段は、各役の当選確率を定めた役抽選テーブルを用いて役の抽選を行い、
前記役抽選テーブルは、第1役抽選テーブルと、前記役抽選手段で前記特別役に当選したときから前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの遊技で用いられる第2役抽選テーブルとを備え、
前記第1役抽選テーブル及び前記第2役抽選テーブルで抽選される役として、遊技者に対して再遊技を行わせるためのリプレイを備え、
前記第2役抽選テーブルにおける前記リプレイの当選確率は、前記第1役抽選テーブルにおける前記リプレイの当選確率よりも高く設定されており、
前記第2役抽選テーブルが用いられる遊技では、前記特定小役の当選時に前記情報が報知されることにより常に前記特定小役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止すると仮定したときの1遊技あたりの差枚数の期待値は0を超えるように設定されており、前記特定小役の当選時に前記情報が報知されないときの1遊技あたりの差枚数の期待値は0未満に設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段は、前記特別役として、第1特別役及び第2特別役を備え、
前記特別遊技制御手段は、前記役抽選手段で前記第1特別役に当選し、前記第1特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、第1特別遊技に移行するように制御するとともに、前記役抽選手段で前記第2特別役に当選し、前記第2特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止したときは、第2特別遊技に移行するように制御し、
前記第1特別遊技における遊技媒体の払出し数の期待値と、前記第2特別遊技における遊技媒体の払出し数の期待値とは、異なるように設定されており、
前記役抽選手段で前記第1特別役に当選したときの前記情報が報知される遊技期間と、前記役抽選手段で前記第2特別役に当選したときの前記情報が報知される遊技期間とで、遊技媒体の払出し数の期待値が異なるように設定されている
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
前記役抽選手段で前記特別役に当選したときに、当選した特別役に係る前記特別遊技が終了した時点から遡った所定遊技回数での差枚数又は出玉率の期待値に基づいて、前記情報の報知の終了条件を設定する
ことを特徴とするスロットマシン。 - 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のスロットマシンにおいて、
遊技の進行を制御する手段であって、前記役抽選手段を含む遊技制御手段と、
遊技中における演出を制御する手段であって、前記情報報知手段を含む演出制御手段と
を備え、
前記遊技制御手段は、前記役抽選手段で前記特別役に当選したことを条件として、前記役抽選手段で前記特定小役に当選したときは、その旨を前記演出制御手段に送信し、
前記演出制御手段の前記情報報知手段は、前記遊技制御手段から前記特定小役に当選した旨の情報が送信されてきたときは、前記情報を報知するように制御し、
前記遊技制御手段は、前記特別役の当選後又は前記情報の報知を開始した後、前記情報の報知の終了条件を満たすか否かを判断するとともに、前記情報の報知の終了条件を満たすと判断したときは、少なくとも前記特別役に対応する図柄の組合せが有効ラインに停止するまでの間は、前記特定小役に当選したときであっても、その旨を前記演出制御手段に送信しないように制御する
ことを特徴とするスロットマシン。
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