JP2009084235A - 眼科用抗充血剤及び抗充血用眼科組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】リバウンド充血を起こしにくい眼科用抗充血剤、及び抗充血用眼科組成物の提供。
【解決手段】ジフェンヒドラミン又はその塩からなる、非アレルギー性充血に対する眼科用抗充血剤。さらに好ましくはトロメタモールとホウ酸又はその塩を含有し、また血管収縮剤とカチオン性防腐剤、パラベン類、ソルビン酸及びその塩から選ばれる防腐剤を含有しない該組成物。頻回点眼用であり、またソフトコンタクトレンズ装用者用である該組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、眼科用抗充血剤及び抗充血用眼科組成物に関するものである。
現代社会は、眼の酷使やストレス社会の影響により、眼の充血が頻繁に生じている。眼の充血に対する有効成分として、抗充血効果を有する血管収縮剤(テトラヒドロゾリン、ナファゾリン等)が知られている。しかしながら、これらの血管収縮剤を頻回点眼するとかえって充血がひどくなる「リバウンド充血」の副作用があり、この改善が望まれていた。
田中均ほか、血管収縮剤の点眼による反動充血の有無、「あたらしい眼科8」、1991年、p1465−1467 松下和夫、血管収縮剤と点眼薬、「大阪府薬誌17」、1966年、p1−6
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、リバウンド充血を起こしにくい眼科用抗充血剤、及び優れた抗充血効果を有する抗充血用眼科組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、抗ヒスタミン薬として知られるジフェンヒドラミンに、非アレルギー性充血に対する抗充血作用があり、しかも頻回点眼時のリバウンド充血が極めて発生しにくいことを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は、
[1].ジフェンヒドラミン又はその塩からなる、非アレルギー性充血に対する眼科用抗充血剤、
[2].ジフェンヒドラミン又はその塩を有効成分として含有する、非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物、
[3].血管収縮剤を含有しないことを特徴とする、[2]記載の非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物を提供する。
また、本発明は、[4].さらに、トロメタモールとホウ酸又はその塩とを含有することを特徴とする、[2]又は[3]記載の非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物、
[5].カチオン性防腐剤、パラベン類、ソルビン酸及びその塩から選ばれる防腐剤を含有しないことを特徴とする、[2]、[3]又は[4]記載の非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物を提供する。上記[4]の発明の課題は、防腐効果を向上させ、防腐剤を用いる場合に比べ、充血症状の敏感な眼に対して刺激を緩和することである。上記[5]の発明の課題は、充血症状の敏感な眼に対して刺激を緩和することである。
さらに、本発明は、[6].頻回点眼用である[2]〜[5]のいずれかに記載の非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物、
[7].ソフトコンタクトレンズ装用者用である、[2]〜[6]のいずれかに記載の非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物を提供する。
なお、本発明の[1]で規定する「ジフェンヒドラミン又はその塩からなる、非アレルギー性充血に対する眼科用抗充血剤」は、ジフェンヒドラミン又はその塩を、非アレルギー性充血に対する抗充血用途に使用する用途発明(剤)であり、組成物としての発明ではない。
本発明によれば、非アレルギー性充血に対するものであって、リバウンド充血を発生しにくい眼科用抗充血剤、優れた抗充血効果を有する抗充血用眼科組成物を提供することができる。さらに、トロメタモールとホウ酸又はその塩とを含有することにより、防腐効果を向上させることができ、防腐剤を用いる場合に比べ、充血症状の敏感な眼に対して刺激を緩和することができ、防腐剤を含有しないことで、充血症状の敏感な眼に対して刺激をさらに緩和することができる。
本発明は、ジフェンヒドラミン又はその塩からなる非アレルギー性充血に対する眼科用抗充血剤であると共に、従来の血管収縮剤(テトラヒドロゾリン、ナファゾリン等)にみられるリバウンド充血を生じない眼科用抗充血剤である。ジフェンヒドラミンは抗ヒスタミン剤として知られている薬物であり、アレルギー症状の中でも痒みの緩和に優れた効果を発揮し、風邪の諸症状の緩和、睡眠改善、乗り物酔い薬としても使用されており、抗ヒスタミン薬として抗アレルギー用点眼剤に配合される例が知られている。しかしながら、ジフェンヒドラミンに血管収縮作用があることは知られておらず、本発明の新たな知見であり、新たな用途である。
ジフェンヒドラミン塩としては、その薬学上又は生理的に許容される、有機酸塩、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩が挙げられ、塩酸塩が好ましい。
ジフェンヒドラミン又はその塩の成人一人あたりの点眼量は、ジフェンヒドラミンとして0.1〜200μgが好ましく、0.2〜100μgがより好ましい。
ここで、本発明の「非アレルギー性充血」について説明する。眼球の結膜にはたくさんの血管があり、この血管が拡張した状態を充血というが、通常、充血を引き起こす因子としては、花粉等のアレルゲンによる場合(アレルギー性充血)とアレルゲンによらない(非アレルギー性充血)がある。アレルギー性充血は、花粉等のアレルゲンが眼に侵入し、マスト細胞から放出されるヒスタミンによるものであり、抗ヒスタミン剤(ヒスタミンがヒスタミンの受容体と反応するのを妨害する作用を有する薬物)と血管収縮剤を組み合わせた治療薬が広く使用されている。これによれば充血の発症因子となるヒスタミンの作用が抑制され、さらに血管収縮薬の血管収縮作用により、前記治療薬は、アレルギー性充血に対して比較的速やかに効果を発現することができる。一方、非アレルギー性充血は、長時間のVDT(Visual Display Terminals)作業による眼精疲労、長時間のVDT作業やコンタクトレンズ装用による乾燥、ソフトコンタクトレンズ装用による酸素供給不足等が因子となり発症する充血であり、アレルギー性充血とは発症の原因が異なるものである。本発明は、後者非アレルギー性充血に対する眼科用抗充血剤であり、アレルギー性充血の治療を目的とするものとは異なる。眼精疲労又はコンタクト装用による充血、特に、長時間のVDT作業による眼精疲労、長時間のVDT作業やコンタクトレンズ装用による乾燥、ソフトコンタクトレンズ装用による酸素供給不足等が原因の非アレルギー性充血の除去に使用される。
本発明は、上記ジフェンヒドラミン又はその塩を有効成分として含有する、非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物を提供する。ジフェンヒドラミン又はその塩の配合量はジフェンヒドラミンとして、眼科組成物中0.006〜0.1W/V%(質量/容量%(g/100mL)、以下組成の%については同様)が好ましく、より好ましくは0.008〜0.07W/V%、さらに好ましくは0.01〜0.05W/V%である。配合量が少なすぎるとジフェンヒドラミンの抗充血効果が不十分となるおそれがあり、0.1W/V%を超えると、リバウンド充血を起こすおそれがある。
本発明の抗充血用眼科組成物には、血管収縮剤を含有しないことが好ましい。本発明の血管収縮剤とは、α1アドレナリン作動薬のイミダゾリン誘導体であり、テトラヒドロゾリン、ナファゾリン及びこれらの薬学上又は生理的に許容される塩等が挙げられる。このような血管収縮剤は、抗充血効果を有するが、頻回点眼するとかえって充血がひどくなる「リバウンド充血」の副作用を起こし、目の圧迫感、違和感を感じる。これらの血管収縮剤を含有せず、無配合とし、さらに非アレルギー性充血に対する眼科用抗充血剤としてジフェンヒドラミン又はその塩を用いることにより、抗充血効果を有すると共に、「リバウンド充血」がない眼に優しい点眼剤を提供することができる。近年、パソコンの普及により、VDT作業による目の乾燥、疲れを訴える人が急増しており、乾燥感を癒す目的(涙液補助)で頻回使用するケースが増加していることから、α1アドレナリン作動薬のイミダゾリン誘導体によるリバウンド充血を発症しやすくなっている。特に、コンタクトレンズ装用者は乾燥を感じやすく、点眼頻度も増え、リバウンド充血を起こしやすい状況にある。
以上のことから、ジフェンヒドラミン又はその塩を配合し、血管収縮剤を無配合とする非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物におけるリバウンド充血抑制方法を提供することができる。
本発明の抗充血用眼科組成物には、トロメタモールとホウ酸又はその塩とを含有することが好ましい。これらを併用して配合することにより、優れた防腐効果を得ることができ、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤を用いる場合に比べ、充血症状の敏感な眼に対して刺激を緩和することができ、防腐剤を含有しなくても、防腐効果を得ることが可能となり、さらに刺激を緩和することができる。
トロメタモールの含有量は、抗充血用眼科組成物中0.01〜5W/V%が好ましく、より好ましくは0.05〜4W/V%、さらに好ましくは0.1〜3W/V%である。この範囲においては特に防腐力が良好で、しかも眼刺激がない組成物をより容易に得ることができる。
ホウ酸又はその塩の含有量は、抗充血用眼科組成物中0.1〜2.0W/V%が好ましく、より好ましくは0.15〜1.2W/V%、さらに好ましくは0.2〜1.0W/V%である。含有量が少ないと防腐力が不十分となる場合があり、配合量が多いと、頻回点眼した場合、抗充血症状の敏感な眼に対して刺激を感じることがある。
本発明の抗充血用眼科組成物には、充血症状の敏感な眼に対して刺激をさらに緩和する点から、本発明の抗充血用眼科組成物は防腐剤を含有せず、防腐剤無配合とすることが好ましい。防腐剤としては、例えば、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸ポリヘキサニド等のカチオン性防腐剤、パラベン(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル等のパラオキシ安息香酸エステル)、ソルビン酸、及びその塩が挙げられる。
本発明のソフトコンタクトレンズ用組成物には、眼科組成物に使用される各種成分を、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。好ましい配合成分としては、ジフェンヒドラミンもしくはその塩、又は血管収縮剤以外の薬物、安定化剤、粘稠化剤、pH調整剤、等張化剤、溶解補助剤、抗酸化剤、清涼化剤等が挙げられる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができ、その適当量を配合することができる。
ジフェンヒドラミンもしくはその塩、又は血管収縮剤以外の薬物としては、例えば、グリチルリチン酸二カリウム、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、アズレンスルホン酸ナトリウム、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、塩化リゾチーム等の抗炎症剤、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム(活性型ビタミンB2)、シアノコバラミン(ビタミンB12)、塩酸ピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンEアセテート、パンテノール、パントテン酸カルシウム、パントテン酸ナトリウム、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール(ビタミンAパルミテート)等のビタミン類、L−アミノエチルスルホン酸(タウリン)等のアミノ酸類、ブドウ糖、D−マンニトール、キシリトール等の糖類が挙げられる。薬物の配合量は、各薬物の有効な適性量を選択することができるが、眼への刺激性、組成物の外観安定性等の点から、眼科用組成物中0.001〜5W/V%の範囲であることが好ましい。
安定化剤としては、例えば、エデト酸ナトリウム、エデト酸、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリン等が挙げられる。エデト酸ナトリウム、エデト酸等のエデト酸類は系の安定性を維持する効果を奏し、シクロデキストリン類は、ソフトコンタクトレンズに吸着し易い成分(例えば塩化ベンザルコニウム等)の吸着抑制効果を有する。安定化剤の配合量は、眼科用組成物中0.003〜2W/V%の範囲であることが好ましい。
粘稠化剤としては、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(ヒプロメロース)、エチルセルロース等のセルロース系高分子化合物、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール等のポリビニル系高分子化合物、流動パラフィン、カルボキシビニルポリマー等が挙げられる。粘稠化剤の配合量は、眼科用組成物中0.001〜3W/V%の範囲であることが好ましい。
pH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、塩酸等が挙げられる。
等張化剤としては、例えば、塩化カリウム、塩化ナトリウム、グリセリン等が挙げられる。等張化剤の配合量は、眼科用組成物中0.001〜3W/V%の範囲であることが好ましい。
溶解補助剤としては、例えば、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール、ポリソルベート80、プロクサマー類、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POE(60)硬化ヒマシ油等のPOE硬化ヒマシ油等の界面活性剤が挙げられる。溶解補助剤の含有量は、眼科用組成物中、0.001〜3W/V%の範囲であることが好ましい。
抗酸化剤としては、例えば、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、ヒドロキノン、没食子酸プロピル、亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。抗酸化剤の配合量は、眼科用組成物中0.001〜1W/V%の範囲であることが好ましい。
清涼化剤としては、例えば、カンフル、クールミントNo.71212、ゲラニオール、ハッカ水、メントール、ボルネオール、ユーカリ油、ウイキョウ油、ベルガモット油、リナロール、N−エチル−p−メンタン−カルボキシアミド(例えばWS−3、高砂香料工業(株)製)等が挙げられる。清涼化剤の配合量は、眼科用組成物中0.0001〜0.1W/V%の範囲であることが好ましい。
本発明の抗充血用眼科組成物は、例えば、滅菌精製水、イオン交換水等の水、あるいはエタノール等のアルコールとの混合溶媒等に、ジフェンヒドラミンもしくはその塩、任意成分、清涼化剤の順に配合し、さらに必要に応じて、pH及び浸透圧等を、pH調整剤、等張化剤により適宜調整することによって得ることができる。得られた組成物は、無菌ろ過後、容器に充填する。
本発明の抗充血用眼科組成物のpH(20℃)は、3.0〜9.0が好ましい。より好ましくは3.5〜8.0、さらに好ましくは3.7〜7.5である。なお、pHの測定は20℃でpH浸透圧計(HOSM−1,東亜ディーケーケー(株))を用いて行う。pHが低すぎるあるいは高すぎると刺激を感じる場合がある。
本発明の抗充血用眼科組成物は、リバウンド充血を発生しにくいジフェンヒドラミン又はその塩からなる眼科用抗充血剤を用いていることから、頻回点眼用として好適である。なお、頻回とは1日7回以上、さらに頻回である場合、5分間隔で7回以上の点眼をいう。
本発明の抗充血用眼科組成物の具体的な用途としては、点眼剤、洗眼剤等が挙げられる。一方、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ装用者は眼の表面が乾燥しやすく、装用によって異物感を感じ裸眼に比べ充血しやすい状態にある。本発明の抗充血用眼科組成物は、ソフトコンタクトレンズ又はハードコンタクトレンズ装用者用であることが好ましく、特に乾燥を強く感じるソフトコンタクトレンズ装用者用とすることが好ましい。また、ソフトコンタクトレンズ、ハードコンタクトレンズ装用者は、角膜が傷つきやすい状態にあり、防腐剤による影響を受けやすい。この点からも、本発明の抗充血用眼科組成物は防腐剤を含有せず、防腐剤無配合とすることが好ましい。
ソフトコンタクトレンズ装用者用の抗充血用眼科組成物としては、具体的には、ソフトコンタクトレンズを装着した状態で点眼するソフトコンタクトレンズ用点眼剤、ソフトコンタクトレンズをはずした後に洗眼するソフトコンタクトレンズ用洗眼剤、ソフトコンタクトレンズの装着時に使用するソフトコンタクトレンズ装着液、ソフトコンタクトレンズをはずす際に使用するソフトコンタクトレンズ取り外し液、又はコンタクトレンズケア剤(洗浄剤、すすぎ剤、消毒剤又は保存剤)等に使用できる。ソフトコンタクトレンズの種類としては、繰り返し使用されるソフトコンタクトレンズの他、使い捨てソフトコンタクトレンズ(1日使い捨てソフトコンタクトレンズ、1週間使い捨てソフトコンタクトレンズ、2週間使い捨てソフトコンタクトレンズ等)のいずれのレンズにも使用することができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
[実施例1〜13、比較例1〜5]
表1,2中の各配合成分(配合単位W/V%)を定法に準じて滅菌精製水に溶解した後、各溶液を無菌ろ過して、眼科用組成物を調製した。同様に表3に記載のソフトコンタクトレンズ装用者用組成物を調製した。得られた組成物について下記試験を実施した。結果を表中に併記する。
<抗充血試験、リバウンド充血試験>
6時間VDTを行った作業者3名を被験者として、5分ごとに50μL(量)のサンプルを10回点眼した。1回点眼3分後(抗充血評価)と10回点眼3分後(リバウンド充血評価)の眼の充血度合いを、以下の評価基準にて評価した。結果を3名の平均で示す。同時に、以下の評価基準にて眼刺激性を評価した。眼刺激性の結果は、3名の合計が0〜2点未満を○、2〜4点未満を△、4〜6点未満を×として示す。
評価基準
5:点眼前に比べて、充血が改善している
4:点眼前に比べて、変わらない
3:点眼前に比べ、やや充血している
2:点眼前に比べ、充血している
1:点眼前に比べ、非常に充血している
評価基準(眼刺激性)
2:眼刺激を感じた
1:やや眼刺激を感じた
0:眼刺激を感じなかった
<保存効力試験>
第15改正日本薬局方・参考情報の保存効力試験に従って実施した。即ち、試験液に、下記細菌及び真菌を1mLあたり105〜106個になるように加え、25℃に静置し、14日後及び28日後に菌を接種した溶液1mLのそれぞれを培養した後、生菌数を測定し、接種菌数に対する生存率(%)を算出した。
細菌 Pseudomonas aeruginosa ATCC 9027
Escherichia coli ATCC 8739
Staphylococcus aureus ATCC 6538
真菌 Candida albicans ATCC 10231
Aspergillus niger ATCC 16404
保存効力の判定基準は、14日後の生存率が細菌では接種菌数の0.1%以下、真菌では接種菌数の同レベルもしくはそれ以下、28日後の生存率が細菌では14日後のレベルと同等もしくはそれ以下、真菌では接種菌数の同レベルもしくはそれ以下となることである。
この判定基準を満たしたものを○、1つでも満たさないものは×とした。なお、同レベルとは±10%をいう。
なお、培養は細菌に対してはSCDLP寒天培地(Soybean Casein Digest Agar with Lercthin & Polysorbate80)(日本製薬(株)製)、真菌にはGPLP寒天培地(Glucose Peptone Agar with Lercthin & Polysorbate80)(日本製薬(株)製)の各種培地を使用した。
Figure 2009084235
塩酸ジフェンヒドラミンの抗充血効果は、塩酸テトラヒドロゾリン又は塩酸ナファゾリン等の血管収縮薬と同等であり、リバウンド充血は全く見られなかった。
Figure 2009084235
Figure 2009084235

Claims (7)

  1. ジフェンヒドラミン又はその塩からなる、非アレルギー性充血に対する眼科用抗充血剤。
  2. ジフェンヒドラミン又はその塩を有効成分として含有する、非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物。
  3. 血管収縮剤を含有しないことを特徴とする、請求項2記載の非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物。
  4. さらに、トロメタモールとホウ酸又はその塩とを含有することを特徴とする、請求項2又は3記載の非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物。
  5. カチオン性防腐剤、パラベン類、ソルビン酸及びその塩から選ばれる防腐剤を含有しないことを特徴とする、請求項2、3又は4記載の非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物。
  6. 頻回点眼用である請求項2〜5のいずれか1項記載の非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物。
  7. ソフトコンタクトレンズ装用者用である、請求項2〜6のいずれか1項記載の非アレルギー性充血に対する抗充血用眼科組成物。
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