JP2009010279A - 薄膜製造装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】反応室内に基板を保持し、回転可能なサセプタと、反応室に連接され、基板表面に平行にガスを導入するガス導入部と、を含む薄膜製造装置であって、ガス導入部が基板に対してガスが吐出される開口部と、該開口部に連接され、前記基板表面に平行に且つ該開口部からのガスの吐出方向に対して垂直にガスを導入するガス入力部とから成るようにする。これにより、サセプタ上に供給されるガスが不均一となり、結果として非常に簡便な構成で以て均一な薄膜を形成することが可能となる。
【選択図】図1
Description
この特許文献1の気相成長装置では、ガスは導入口から導入された後、流路の断面積が拡大する流路拡大部を通って基板表面に達するが、流路拡大部の上流側に壁面を設けておくことにより、ガスが一旦その壁面に衝突し、原料ガスの流速が整えられる。結果として基板付近においてガスの流速が安定し、また、装置内での渦の発生も防止することができる。
しかしながら、サセプタ上に載置した基板を単に公転させるだけでは、基板間また同一基板面内で、均一な膜の形成を行うことが難しいという問題があった。
反応室内において基板を保持し、回転可能なサセプタと、反応室に連接され、基板表面に平行にガスを導入するガス導入部と、を含む薄膜製造装置であって、
該ガス導入部が、基板に対してガスが吐出される開口部と、該開口部に連接され、前記基板表面に平行に且つ該開口部からのガスの吐出方向に対して垂直にガスを導入するガス入力部と、から成ることを特徴とする。
前記ガス導入部の開口部に、ガス入力部から導入されるガスの流れに対して垂直方向に複数の整流板が設けられた構成とすることもできる。
反応室1内に回転可能なサセプタ2が設けられており、サセプタ2上には複数の基板3が載置されている。反応室1に対してはガス導入部4が一体的に連接されている。
つまり、ガス入力口7に近い側から吐出されるガスの量(流速)と、ガス入力口7から遠い側から吐出されるガスの量(流速)とに傾きが生じる。
一般的に言って、整流板8の数が多くなるにつれて、開口部5から基板3に対して吐出されるガスの流速は均一化され、整流板の数が少なくなるにつれてガスの流速の不均一性が増す。
なお、整流板は、ガス入力部6から導入されるガスの流れに対して完全に垂直である必要はなく、若干傾斜していても構わない。
また、ガスの入力は、図2(C)に示すように、第一ガス入力口7a、第二ガス入力部7b、第三ガス入力部7cの3つのガス入力口を基板に対して垂直方向に設けることによって行った。
下記の工程でサファイヤ基板のC面にGaNを成長させた。3族原料としてトリメチルガリウム(TMG)を用い、5族原料としてアンモニア(NH3)を用いた。
(2)ステンレス製の反応室内の空気を真空ポンプで排気して、H2ガスを反応室内に300Torrとなるまで導入した。同時に、サセプタを10rpmの回転速度で回転させ始めた。
(3)次いで、第三ガス入力口7cからH2ガスを2L/minで供給した。反応室内の圧力を保持したまま、サセプタ2を1100℃まで昇温した。
(5)続いて、第三ガス入力口7cより、キャリアガスとしてH2ガスを5L/min、N2ガスを5L/min、アンモニアガスを5L/minの流量で反応室へ供給した。更に第一ガス入力口7aより、トップガスとしてH2を5L/minの流量で、また、トップガスN2を5L/minの流量で反応室へ供給し、この状態で、温度、圧力、ガスフローを安定させた。
(6)温度等の安定後、第三ガス入力口7cからTMGガスを供給し始めた。TMGガスの供給量は、149μmol/min(バブリングガスH230sccm)とした。この状態を2分間続けて、サファイヤ基板の表面に格子不整合を緩和させるアモルファスのGaNバッファ層を〜20nm成長させた。
(8)基板温度が安定した後、TMGガスを456μmol/min(バブリングガスH2120sccm)の流量で第三ガス入力口7c供給し、60分間GaNを成長させた。
(9)雰囲気を常温、常圧に戻した反応室から基板を取り出し、膜厚の分布を膜厚計により測定した。
下記の工程で、サファイヤ基板のC面にInGaN/GaN多層膜を成長させた。
(1)〜(8)の工程は上記実験例1と同一である。
(9)基板1の温度をゆっくりと800℃まで下げ、第三ガス入力口7cより導入されているキャリアガスであるH2をN2(5L/min)に変更した。また、第一ガス入力口7aより供給していたトップガスH2を停止し、代わりにN2(15L/min)とした。この状態で、基板温度、圧力、ガスフローを安定させた。
(10)温度等の安定後、第三ガス入力口7cからTMGガスの供給を開始した。TMGガスの流量は、39.6μmol/min(バブリングガスN25sccm)とした。この状態を3分間続けることによってGaN層を成長させた。
(13)最後に再度、(10)の工程を行い、20分間GaNを成長させた。
2…サセプタ
3…反応室
4…ガス導入部
5…開口部
6…ガス入力部
7…ガス入力口
8…整流板
Claims (2)
- 反応室内において基板を保持し、回転可能なサセプタと、反応室に連接され、基板表面に平行にガスを導入するガス導入部と、を含む薄膜製造装置であって、
該ガス導入部が、基板に対してガスが吐出される開口部と、該開口部に連接され、前記基板表面に平行に且つ該開口部からのガスの吐出方向に対して垂直にガスを導入するガス入力部と、から成る
ことを特徴とする薄膜製造装置。 - 前記ガス導入部の開口部に、ガス入力部から導入されるガスの流れに対して垂直方向に複数の整流板が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の薄膜製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007172226A JP2009010279A (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | 薄膜製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007172226A JP2009010279A (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | 薄膜製造装置 |
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JP2009010279A true JP2009010279A (ja) | 2009-01-15 |
JP2009010279A5 JP2009010279A5 (ja) | 2010-03-18 |
Family
ID=40325052
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2007172226A Pending JP2009010279A (ja) | 2007-06-29 | 2007-06-29 | 薄膜製造装置 |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2007
- 2007-06-29 JP JP2007172226A patent/JP2009010279A/ja active Pending
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