JP2008196640A - 二段防振架台 - Google Patents

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佑樹 石井
Kazuhiro Yoshizumi
和洋 吉住
Hiroyuki Hosoya
浩之 細谷
Yasuyuki Honma
靖幸 本間
Hiroki Awata
宏紀 粟田
Yoshitaka Shibata
善隆 柴田
Daiki Tanaka
大樹 田中
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Abstract

【課題】二段防振架台に固定された機器の最上面から、二段防振架台の最下面までの高さを低減させることができる二段防振架台を提供すること。
【解決手段】機器を支持する上方フレーム13と、この上方フレーム13の下方に配置されて、前記機器が取り付けられた前記上方フレーム13を支持する下方フレーム14と、前記上方フレーム13と前記下方フレーム14との間に配置された複数個の防振部材とを備えた二段防振架台10であって、前記上方フレーム13を構成する複数本の形鋼16,17の内周側に、所定の空間S1が形成されているとともに、前記下方フレーム14を構成する複数本の形鋼16,17の内周側に、所定の空間S1が形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、コージェネレーション装置(「防音型エンジン駆動作業機」ともいう。)の防音ケース内に収容されるエンジン等を支持する二段防振架台に関するものである。
防音ケース内にエンジン等を収容するコージェネレーション装置としては、例えば、特許文献1に開示されたものが知られている。
また、エンジン等の起振力の大きな機器を支持する防振支持構造としては、例えば、特許文献2に開示されたものが知られている。
特開平11−173212号公報 特開2002−130374号公報
しかしながら、上記特許文献2に開示された防振支持構造(以下、「二段防振架台」という。)を、上記特許文献1に開示されたコージェネレーション装置に適用した場合には、鋼製ブロック(中間質量)の上面よりも上方にエンジンの最下面が位置することとなる。そのため、二段防振架台の最下面からエンジンの最上面までの高さが高くなり、コージェネレーション装置を構成する防音ケースの高さが高くなって、装置全体が大型化してしまうといった問題点があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、二段防振架台に固定された機器の最上面から、二段防振架台の最下面までの高さを低減させることができる二段防振架台を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。
本発明に係る二段防振架台は、機器を支持する上方フレームと、この上方フレームの下方に配置されて、前記機器が取り付けられた前記上方フレームを支持する下方フレームと、前記上方フレームと前記下方フレームとの間に配置された複数個の防振部材とを備えた二段防振架台であって、前記上方フレームを構成する複数本の形鋼の内周側に、所定の空間が形成されているとともに、前記下方フレームを構成する複数本の形鋼の内周側に、所定の空間が形成されている。
本発明に係る二段防振架台によれば、上方フレームおよび下方フレームを構成する形鋼が、例えば、図5に示すような井桁状に組まれることにより、これら形鋼の内周側に、その四方が形鋼により囲繞された(取り囲まれた)所定の空間が形成されることとなる。これにより、例えば、この空間内にエンジンのオイルパンを収容することができるので、二段防振架台の最下面からエンジンの最上面までの高さを低減させることができる。
上記二段防振架台において、前記上方フレームを構成する形鋼および前記下方フレームを構成する形鋼が、井桁状にそれぞれ組まれ、かつ、連結されているとさらに好適である。
このような二段防振架台によれば、上部フレームおよび下部フレームを構成する形鋼が、井桁状に組まれ、かつ、強固(堅固)に連結されているので、上部フレームおよび下部フレームの剛性をそれぞれ高める(増加させる)ことができて、上部フレームおよび下部フレームの撓みや捻れを低減させることができる。これにより、例えば、二段防振架台の上に固定された機器(エンジン、排気ガス熱交換器、および発電機等)の振動を防振ゴムで確実に減衰(吸収)させることができる。
上記二段防振架台において、前記上方フレームを構成する複数本の形鋼の内周側に、前記空間とは別の空間が形成されているとともに、前記下方フレームを構成する複数本の形鋼の内周側に、前記空間とは別の空間が形成されているとさらに好適である。
このような二段防振架台によれば、上方フレームおよび下方フレームを構成する形鋼が、例えば、図5に示すような井桁状に組まれることにより、これら形鋼の内周側に、その三方が形鋼により囲繞された(取り囲まれた)所定の空間が形成されることとなる。これにより、例えば、この空間内にガバナを収容したガバナケースや電装盤等の付属機器を収容することができ、スペースを有効活用することができる。
本発明に係るコージェネレーション装置は、四方が形鋼により囲繞された(取り囲まれた)所定の空間内に、例えば、エンジンのオイルパンが収容されることとなるので、二段防振架台の最下面からエンジンの最上面までの高さを低減させることができるとともに、コージェネレーション装置を構成する防音ケースの高さ(すなわち、コージェネレーション装置の高さ)を低減させることができ、装置全体の小型化を図ることができる。
本発明によれば、二段防振架台に固定された機器の最上面から、二段防振架台の最下面までの高さを低減させることができるという効果を奏する。
以下、本発明による二段防振架台の一実施形態について、図1ないし図5を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る二段防振架台を具備したコージェネレーション装置の概略全体斜視図、図2は本実施形態に係る二段防振架台の上にエンジンを設置した状態を示す概略斜視図、図3は図2の分解斜視図、図4は本実施形態に係る二段防振架台の上にエンジンを設置した状態を図2と異なる方向から示す概略斜視図、図5は本実施形態に係る二段防振架台の平面図である。
コージェネレーション装置(「防音型エンジン駆動作業機」ともいう。)1は、図1に示すユニットベース2と、防音ケース3と、図2に示すエンジン(機器)4と、排気ガス熱交換器(機器)5と、発電機(機器)6とを主たる要素として構成されたものである。
図2ないし図4に示すように、ユニットベース2は、1枚の底板7と、2本のユニット脚部8と、2本の形鋼(本実施形態ではU形鋼)9とを備えている。
底板7は、平面視長方形状を呈する板状の部材からなる底面部7aと、この底面部7aの周縁から鉛直上方に向かって延び、かつ、防音ケース3の側面部3a(図1および図4参照)の下端部と連結(結合)される側面部7bとを備えている。
底面部7aには、図示しないガス抜き用の穴が設けられているとともに、底面部7aの上面には、エンジン4、排気ガス熱交換器5、および発電機6等が載置される(固定される)二段防振架台(以下、「防振フレーム」という。)10との間に配置される4つの防振ゴム(防振部材)11を取り付けるための複数本(本実施形態では8本)のスタッドボルト7c(図3および図4参照)が鉛直上方に向かって立設されている。
各ユニット脚部8は、底面部7aと設置面(図示せず)との間に配置され、底面部7aの下面を支持するものであり、断面視略L字形状を呈する棒状の部材からなり、底面部7aの周縁部で、かつ、底板7の長手方向と直交する方向に沿って配置されている。各ユニット脚部8は、その上面が底面部7aの下面と接するように底板7に取り付けられており、各ユニット脚部8の下面は、設置面と接するようになっている。そして、各ユニット脚部8は、固定手段(例えば、設置面に植立されたスタッドボルト(図示せず)と、このスタッドボルトと螺合するナット、あるいは固定用ボルト12(図1および図2参照))を介して設置面に固定される。
各形鋼9は、ユニット脚部8とユニット脚部8との間に配置され、底板7の剛性を増加させるためのものであり、断面視U字形状を呈する棒状の部材からなり、底面部7aの周縁部で、かつ、底板7の長手方向に沿うとともに、底面部7aの上面に立設されたスタッドボルト7cの鉛直下方に位置するように配置されている。各形鋼9は、その上面が底面部7aの下面と接するとともに、その両端面がユニット脚部8の内壁面と接するように底板7に取り付けられている。また、各形鋼9の両端面と各ユニット脚部8の内壁面とは、溶接によりそれぞれ連結(結合)されている。一方、各形鋼9の下面は、設置面とわずかに(1mm〜2mm、より好ましくは0mm)離間するようになっている。
図1に示すように、防音ケース3は、その下端部が図示しない締結手段(例えば、ボルトとナット等)を介して底板7の側面部7bに取り付けられるとともに、底板7の四周を囲繞する4つの側面部3aと、これら側面部3aの上部を閉塞する上面部3bとを備えた直方体形状の筐体である。
4つの側面部3aのうち少なくとも1つの側面部3aには吸気口3cが、上面部3bには排気口3dがそれぞれ設けられている。そして、吸気口3cと、防音ケース3の内部に収容されたエンジン4の吸気管(図示せず)とは、図示しない吸気ダクトを介して接続されており、排気口3dと、排気ガス熱交換器5の排気管5a(図2ないし図4参照)とは、図示しない排気ダクトを介して接続されている。
エンジン4は、例えば、都市ガスを燃料とするガスエンジンやガスタービンであり、図2ないし図4に示すように、防振フレーム10の上に固定されており、このエンジン4には、排気ガス熱交換器5および発電機6等が取り付けられている(固定されている)。また、エンジン4、排気ガス熱交換器5、および発電機6等は、防振フレーム10に支持されているとともに、防振フレーム10は、底面部7aの上面に立設されたスタッドボルト7cと、スタッドボルト7cと螺合するナット7dとを介して底板7に固定された防振ゴム11の上に取り付けられている(固定されている)。
排気ガス熱交換器5は、エンジン4から排出される排気ガスやエンジン4の冷却水を加熱源として、例えば、その内部に導かれた水道水を温水にするものであり、排気ガス熱交換器5により作り出された温水は、冷暖房や給湯等に利用される。
また、発電機6は、エンジン4により駆動されて電気を発生するものであり、発電機6により作り出された電気は、電気製品等の電力として利用される。
図3に示すように、防振フレーム10は、1つの上部フレーム(上部架台)13と、1つの下部フレーム(下部架台:中間質量)14と、複数個(本実施形態では4つ)の防振ゴム(防振部材)15とを主たる要素として構成されたものである。
また、図5に示すように、上部フレーム13および下部フレーム14はそれぞれ、井桁状に組まれた1組(2本)の長い形鋼(例えば、U形鋼)16と、1組(2本)の短い形鋼(例えば、U形鋼)17とが、溶接接合等により互いに強固(堅固)に連結(結合)されたものである。そして、これら形鋼16,17により四方を囲繞された(取り囲まれた)スペース(空間)S1内には、エンジン4のオイルパン4a(図2ないし図4参照)が収容されるようになっている。また、これら形鋼16,17により三方を囲繞された(取り囲まれた)スペース(空間)S2内には、図示しないガバナを収容したガバナケースや電装盤等の付属機器が収められるようになっている。
各防振ゴム15は、上部フレーム13の形鋼16の下面と、下部フレーム14の形鋼16の上面との間に配置され、かつ、下部フレーム14に固定されたナット14a(図3参照)と螺合する固定用ボルト18を介して下部フレーム14に固定されている。また、これら防振ゴム15の上には上部フレーム13が載置され、上部フレーム13の上にはエンジン4が固定されている。
本実施形態に係る防振フレーム10によれば、上部フレーム13および下部フレーム14はそれぞれ、形鋼16,17が井桁状に組まれることにより構成されているので、これら形鋼16,17の内側(内方)に、その四方が形鋼16,17により囲繞された(取り囲まれた)スペースS1が形成されることとなる。これにより、例えば、このスペースS1内にエンジン4のオイルパン4aを収容することができるので、防振フレーム10の最下面からエンジン4の最上面までの高さを低減させることができる。
また、上部フレーム13および下部フレーム14を構成する形鋼16,17が、井桁状に組まれているので、上部フレーム13および下部フレーム14の剛性をそれぞれ高める(増加させる)ことができて、上部フレーム13および下部フレーム14の撓みや捻れを低減させることができる。これにより、例えば、防振フレーム10の上に固定されたエンジン4、排気ガス熱交換器5、および発電機6等の振動を防振ゴム11,15で確実に減衰(吸収)させることができる。
さらに、上部フレーム13および下部フレーム14はそれぞれ、形鋼16,17が井桁状に組まれることにより構成されているので、これら形鋼16,17の内側(内方)に、その三方が形鋼16,17により囲繞された(取り囲まれた)スペースS2が形成されることとなる。これにより、例えば、このスペースS2内に、例えば、ガバナを収容したガバナケースや電装盤等の付属機器を収容することができ、防音ケース3内のスペースを有効活用することができる。
本実施形態に係るユニットベース2を備えたコージェネレーション装置1によれば、四方が形鋼16,17により囲繞された(取り囲まれた)スペースS1内に、例えば、エンジン4のオイルパン4aが収容されることとなるので、防振フレーム10の最下面からエンジン4の最上面までの高さを低減させることができるとともに、防音ケース3の高さ(すなわち、コージェネレーション装置1の高さ)を低減させることができ、装置全体の小型化を図ることができる。
また、高剛性を有する防振フレーム10上に、エンジン4、排気ガス熱交換器5、および発電機6等が固定されることとなるので、エンジン4、排気ガス熱交換器5、および発電機6等の振動が、側面部7bに伝達されること(すなわち、防音ケース3の側面部3aに伝達されること)を防止することができ、防音ケース3が振動することにより発生する異音(騒音)を防止することができる。
さらに、三方が形鋼16,17により囲繞された(取り囲まれた)スペースS2内に、例えば、ガバナを収容したガバナケースや電装盤等の付属機器が収容されることとなるので、防音ケース3内のスペースを有効活用することができるとともに、防音ケース3の高さ(すなわち、コージェネレーション装置1の高さ)をさらに低減させることができ、装置全体をさらに小型化することができる。
なお、本発明は上述した実施形態のものに限定されるものではなく、U形鋼の代わりに、溝形鋼や山形鋼等を採用することもできる。
また、上述した実施形態では、防音ケース内にエンジン4、排気ガス熱交換器5、および発電機6が収容されたものについて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電動モータ、圧縮機、蓄電池等が収容されたものにも適用可能である。
本発明の一実施形態に係る二段防振架台を具備したコージェネレーション装置の概略全体斜視図である。 本発明の一実施形態に係る二段防振架台の上にエンジンを設置した状態を示す概略斜視図である。 図2の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る二段防振架台の上にエンジンを設置した状態を図2と異なる方向から示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態に係る二段防振架台の平面図である。
符号の説明
1 コージェネレーション装置
4 エンジン(機器)
5 排気ガス熱交換器(機器)
6 発電機(機器)
10 防振フレーム(二段防振架台)
13 上方フレーム
14 下方フレーム
15 防振ゴム(防振部材)
16 形鋼
17 形鋼
S1 スペース(空間)
S2 スペース(空間)

Claims (4)

  1. 機器を支持する上方フレームと、この上方フレームの下方に配置されて、前記機器が取り付けられた前記上方フレームを支持する下方フレームと、前記上方フレームと前記下方フレームとの間に配置された複数個の防振部材とを備えた二段防振架台であって、
    前記上方フレームを構成する複数本の形鋼の内周側に、所定の空間が形成されているとともに、前記下方フレームを構成する複数本の形鋼の内周側に、所定の空間が形成されていることを特徴とする二段防振架台。
  2. 前記上方フレームを構成する形鋼および前記下方フレームを構成する形鋼が、井桁状にそれぞれ組まれ、かつ、連結されていることを特徴とする請求項1に記載の二段防振架台。
  3. 前記上方フレームを構成する複数本の形鋼の内周側に、前記空間とは別の空間が形成されているとともに、前記下方フレームを構成する複数本の形鋼の内周側に、前記空間とは別の空間が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の二段防振架台。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の二段防振架台を具備してなることを特徴とするコージェネレーション装置。
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