JP2008163874A - Rotary compressor - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、ロータリー圧縮機に関し、より特定的には、ロータリー圧縮機の構造の改良に関するものである。 The present invention relates to a rotary compressor, and more particularly to an improvement in the structure of a rotary compressor.
<ロータリー圧縮機の全体構成>
図5および図6を参照して、ロータリー圧縮機の全体構成を説明する。なお、図5は、ロータリー圧縮機の全体構成を示す縦断面図であり、図6は、図5中VI−VI線矢視断面図である。ロータリー圧縮機は、ケーシング1を有し、このケーシング1は、円筒形の中間筒体2の上端開口部が上蓋3により閉じられ、下端開口部が下蓋4により閉じられることで内部が密閉された密閉構造に構成されている。中間筒体2の下端側にはケーシング1内に冷媒である気体を導入する吸入管5が接続され、上蓋3にはケーシング1内で圧縮された高圧の圧縮気体を外部に吐出する吐出管6が接続されている。
<Overall configuration of rotary compressor>
With reference to FIG. 5 and FIG. 6, the whole structure of a rotary compressor is demonstrated. 5 is a longitudinal sectional view showing the entire configuration of the rotary compressor, and FIG. 6 is a sectional view taken along line VI-VI in FIG. The rotary compressor has a casing 1, and the casing 1 is sealed by the upper end opening of the cylindrical
ケーシング1の下端側には、気体を吸入圧縮する圧縮要素7が吸入管5に対応して配置されているとともに、その上方には圧縮要素7を作動させる駆動要素8が内部空間のほぼ全域を占めるように配置されている。ケーシング1の下端部分における下蓋4により規定される内部空間においては、潤滑油Oを貯溜する油溜め部9が形成され、その他の空間においては圧縮気体を貯溜する貯溜空間10が形成されている。
A
<圧縮要素7>
圧縮要素7は、横断面形状が円形のシリンダ室11を有するシリンダ12を有し、このシリンダ12の上下両面には、中央にボス状の軸受部13aを有するフロントヘッド13と、同じく中央にボス状の軸受部14aを有するリヤヘッド14とが複数本のスルーボルト15で締結されることにより、シリンダ室11を密閉状態としている。
<
The
シリンダ12の周縁部はケーシング1の中間筒体2の内壁面に固定され、ケーシング1内に水平状態に支持されている。フロントヘッド13の軸受部13a周りには、マフラー部材16との間において円環状の隙間を設けるようにして、マフラー部材16がフロントヘッド13に固定されている。
The peripheral edge of the
シリンダ12には吸入管路120が設けられ、この吸入管路120は、一端にシリンダ室11に向けて開口する吸入口120aと、他端に吸入管5が挿入される吸入管連結口120bとを有している。この吸入管路120に吸入管5が挿入されることで、吸入管5とシリンダ室11とが連通することとなる。シリンダ12の吸入口120aの側方には吐出口12bが開設され、吐出口12bはその背面側に形成された凹部12cに連通し、この凹部12cは、フロントヘッド13に形成された貫通孔(図示省略)によって貯溜空間10に連通している。これにより、シリンダ室11が貯溜空間10に連通することとなる。
The
凹部12cには、板ばね状の吐出弁17が吐出口12bを開閉可能にピン18で支持されて配置され、貯溜空間10に吐出された圧縮気体のシリンダ室11への逆流を防止する。
A leaf spring-
シリンダ12のシリンダ室11にはピストン19が配置されている。このピストン19は、円形の挿着孔20aを有する円環状のローラ20と、このローラ20の側壁に半径方向外方に一体に突設された矩形板状のブレード21とを備えている。ローラ20は、後述するクランク軸26によってシリンダ室11に偏心配置されている。
A
シリンダ12の吸入口120aと吐出口12bとの間には、シリンダ半径方向外方に延びるブレード摺動溝12dが設けられ、このブレード摺動溝12dの中間部分には全体としては筒形状(その平面形状は略真円形状の上下端部が切り落とされた形状)からなり、ブレード摺動溝12dの両側から外方に膨出するブッシュ穴12eが形成されている。このブッシュ穴12eには、回動挟持体を構成する2つの略半円筒ブロック形状のブレードブッシュ22が回動中心Q回りに回動可能に配置されている。上記ピストン19のブレード21は、ブレード摺動溝12dに挿入された状態でブレードブッシュ22により両側からシリンダ半径方向に摺動可能に挟持されているとともに、ブレードブッシュ22の自転によりその回動中心Q回りに揺動するようになっている。
A
<駆動要素8>
駆動要素8は、ステータ24とロータ25とで構成された電動モータを備え、ステータ24はケーシング1の中間筒体2の内壁面に固定支持されている。ロータ25はステータ24の内側に周方向に所定の隙間をあけて同心円状に配置されている。ロータ25の内側にはクランク軸26の上半部分が軸心P回りに回転一体に装着され、クランク軸26の下半部分はフロントヘッド13およびリヤヘッド14の両軸受部13a,14aに回転可能に嵌挿支持されている。
<
The
クランク軸26には軸心方向に延びる油通路26aが形成され、クランク軸26の下端には遠心式の油ポンプ27が装着されている。油ポンプ27は油溜め部9の潤滑油Oに常時浸漬され、クランク軸26の回転に応じて潤滑油Oを油通路26aに吸い上げて圧縮要素7および駆動要素8の各摺動箇所に供給するようになっている。
An
上記クランク軸26の下端寄りには偏心軸部26bが設けられている。この偏心軸部26bはシリンダ室11に位置し、ピストン19のローラ20の挿着孔20aに回転一体に挿着されている。これにより、クランク軸26の軸心P回りの回転により、ローラ20がシリンダ室11で偏心回転する。また、シリンダ室11は、ブレード21により、吸入室11aと圧縮室11bとに区画されるようになっている。
An eccentric shaft portion 26 b is provided near the lower end of the
吸入室11aおよび圧縮室11bの容積は、ローラ20の偏心回転運動により漸次相対変化するものであり、ローラ20が吸入口120aおよび吐出口12bを同時に閉塞する上死点の位置にある時は、シリンダ室11全体が吸入室11aとなる一方、それと180°反対の下死点の位置にローラ20がある時は、吸入室11aと圧縮室11bとの容積がブレード21を境に均等になるようになっている。
The volumes of the
このように構成されたロータリー圧縮機は、たとえば、空気調和装置の冷媒回路において冷媒ガスを圧縮するために用いられる。この場合、冷媒ガスが蒸発器から吸入管5を経てシリンダ室11の吸入室11aに吸入される。吸入された冷媒ガスはローラ20の偏心回転運動に伴い圧縮室11bで圧縮される。高圧状態となった冷媒ガスは、吐出口12bからフロントヘッド13の軸受部13aとマフラー部材16との間の隙間を経て貯溜空間10に吐出され、さらに、吐出管6を経て凝縮器に吐出される。この間、圧縮室11bでは冷媒ガスは潤滑油Oが混入された混合ガスの状態で圧縮されるため、貯溜空間10では潤滑油Oがミスト状態で飛散しており、このミスト状態の潤滑油Oは冷媒ガスから分離して油溜め部9に回収されることとなる。このような構成からなるロータリー圧縮機としては、下記特許文献1に掲載されるものが挙げられる。
The thus configured rotary compressor is used, for example, to compress refrigerant gas in a refrigerant circuit of an air conditioner. In this case, the refrigerant gas is sucked into the
<吸入管5とシリンダ室11との連通構造>
ここで、図7を参照して、吸入管5とシリンダ室11との連通構造について詳細に説明する。なお、図7は、図6中のVII線矢視部分断面図である。上記したように、シリン
ダ12には吸入管路120が設けられ、この吸入管路120の吸入管連結口120b側に吸入管5が連結される。吸入管路120の内径は、通常,吸入管5の外径に対応する寸法が選択され、吸入口120aに吸入管5が圧入される。そのため、吸入管路120を構成する領域のシリンダ12の肉厚さは、吸入管路120に沿って上下において厚さがt2となる。また、シリンダ12の全体の厚さhは、ロータリー圧縮機の小型化の観点からその厚みは薄くなる方向にある。その結果、吸入管路120を構成する領域のシリンダ12の肉厚さt2も薄くなる。
<Communication structure between
Here, the communication structure between the
一方、シリンダ12は、シリンダ室11を密閉状態とするために、スルーボルト15を用いて、フロントヘッド13とリヤヘッド14とにより上下から締結される。ローラ20とシリンダ室11には、ローラ20の噛み込みを防ぐため、シリンダ12の歪を考慮してスキマを設定する必要がある。しかし、ローラ20とシリンダ室11とのスキマは、ロータリー圧縮機の性能に影響を与えることから、極力小さく設定する必要がある。
On the other hand, the
また、上記したように、吸入管路120を構成する領域のシリンダ12の肉厚さt2は薄くなる傾向にあるため、吸入管路120を構成する領域のシリンダ12の剛性が低くなる。その結果、スルーボルト15による締結力Fにより、吸入管路120を構成する領域のシリンダ12が歪み、この領域の近傍では、シリンダ室11の高さHが低くなることが考えられる。これにより、ローラ20とシリンダ12のスキマを大きくする必要があり、スキマを大きく設定することで、ロータリー圧縮機の性能の低下が懸念される。
Further, as described above, since the thickness t2 of the
ここで、図8に示すように、シリンダ12の剛性を維持するために、吸入管路120を構成する領域のシリンダ12において、吸入口120aの近傍領域12aのみ、シリンダ12の肉厚t3を厚くすることが考えられる。しかし、単純に近傍領域12aの肉厚t3を厚くしただけでは、吸入管路120内に大きな段差が生じることになる。この段差は、吸入管5から吐出される気体C2の流れを大きく妨げることから圧損が生じるとともに、吸入管路120内に渦流120xを発生させる要因にもなる。その結果、単純に近傍領域12aの肉厚t3を厚くしても、ロータリー圧縮機の性能の低下が懸念される。
この発明が解決しようとする課題は、フロントヘッドとリヤヘッドとの締結に用いられるスルーボルトの締結力Fにより、吸入管路を構成する領域のシリンダが歪むことに起因して、ローラとシリンダとのスキマを大きく設定しなければならず、ロータリー圧縮機の性能の低下が懸念される点にある。したがって、この発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、フロントヘッドとリヤヘッドとの締結に用いられるスルーボルトの締結力が加わった場合であっても、吸入管路を構成する領域のシリンダの歪みの発生を回避しながら、ロータリー圧縮機の性能低下を招くことのない構造を有する、ロータリー圧縮機を提供することにある。 The problem to be solved by the present invention is that the cylinder in the region constituting the suction pipe is distorted by the fastening force F of the through bolt used to fasten the front head and the rear head, so that the roller and cylinder The clearance must be set large, and there is a concern about the deterioration of the performance of the rotary compressor. Therefore, the present invention has been made to solve the above-described problems, and even when a fastening force of a through bolt used for fastening a front head and a rear head is applied, a region constituting the suction pipe It is an object of the present invention to provide a rotary compressor having a structure that avoids the occurrence of distortion of the cylinder and does not cause a decrease in performance of the rotary compressor.
この発明に基づいたロータリー圧縮機においては、クランク軸の偏心軸部に挿着されるとともにシリンダ室に配置され、上記シリンダ室内を公転する回転ピストンおよび上記シリンダ室を吸入室と圧縮室とに区画するブレードを備え、吸入口から吸入された気体を圧縮して吐出口に吐出するロータリー圧縮機であって、以下の構成を備えている。 In the rotary compressor according to the present invention, the rotary piston that is inserted into the eccentric shaft portion of the crankshaft and disposed in the cylinder chamber and revolves in the cylinder chamber, and the cylinder chamber is divided into a suction chamber and a compression chamber. The rotary compressor includes a blade that compresses the gas sucked from the suction port and discharges the gas to the discharge port.
上記シリンダ室を規定するシリンダには、一端に上記吸入口が規定され、他端に吸入管連結口が規定される吸入管路が設けられ、上記吸入管路の上記吸入管連結口側の内周面には、全周にわたって半径方向外側に凹む段付き領域が設けられ、上記吸入管連結口に吸入
管が挿入連結された状態において、上記段付き領域に上記吸入管が挿入配置されることで、上記吸入管路内面と上記吸入管内面との突合せ部に段差が生じない構成を採用している。
The cylinder defining the cylinder chamber is provided with a suction pipe having the suction port defined at one end and the suction pipe connection port defined at the other end. The peripheral surface is provided with a stepped region that is recessed radially outward over the entire circumference, and the suction pipe is inserted and disposed in the stepped region in a state where the suction pipe is inserted and connected to the suction pipe connection port. Thus, a configuration is adopted in which no step is generated at the abutting portion between the suction pipe inner surface and the suction pipe inner surface.
この発明に基づいたロータリー圧縮機によれば、吸入管路の吸入管連結口側の内周面には、全周にわたって半径方向外側に凹む段付き領域が設けられることで、スルーボルトによる締結力が加わる吸入口の近傍領域の肉厚さが吸入管連結口側よりも厚くなり、シリンダの剛性が低下することを防止し、スルーボルトによる締結力が加わった場合であっても、シリンダの歪み発生を回避することを可能とする。 According to the rotary compressor based on this invention, the inner peripheral surface on the suction pipe connection port side of the suction pipe is provided with the stepped region recessed outward in the radial direction over the entire circumference, so that the fastening force by the through bolt is provided. The thickness of the area near the suction port where the pressure is applied becomes thicker than the suction pipe connection port side, preventing the cylinder's rigidity from decreasing, and even if the tightening force by the through bolt is applied, It is possible to avoid the occurrence.
さらに、吸入管連結口に吸入管が挿入連結された状態において、吸入管路内面と吸入管内面との突合せ部に段差が生じない構成が採用されている。これにより、吸入管路内面と吸入管内面との突合せ部における吸入管路内面と吸入管内面との表面は面一となる。その結果、吸入管路内でスムースに気体を流すことが可能となり、圧損の発生および渦流の発生を回避することができる。 Furthermore, a configuration is adopted in which no step is generated at the abutting portion between the inner surface of the suction pipe and the inner surface of the suction pipe when the suction pipe is inserted and connected to the suction pipe connection port. Thereby, the surfaces of the suction pipe inner surface and the suction pipe inner surface at the abutting portion between the suction pipe inner surface and the suction pipe inner surface are flush with each other. As a result, gas can flow smoothly in the suction pipe, and pressure loss and vortex flow can be avoided.
以上により、フロントヘッドとリヤヘッドとの締結に用いられるスルーボルトの締結力が加わった場合であっても、吸入管路を構成する領域のシリンダの歪み発生を回避しながら、ロータリー圧縮機の性能低下を招くことのない構造を有する、ロータリー圧縮機を提供することが可能となる。 As described above, even when the fastening force of the through bolt used to fasten the front head and the rear head is applied, the performance of the rotary compressor is reduced while avoiding the occurrence of distortion of the cylinder in the area constituting the suction pipe. Thus, it is possible to provide a rotary compressor having a structure that does not cause the problem.
以下、本発明に基づいたロータリー圧縮機の実施の形態について、図を参照しながら説明する。なお、本実施の形態におけるロータリー圧縮機の基本的構成は、図5および図6を用いて説明したロータリー圧縮機の構造と同じであり、クランク軸26の偏心軸部26bに挿着された回転ピストン20をシリンダ12に設けられたシリンダ室11に配置し、回転ピストン20に設けられた半径方向に延びるブレード21を、シリンダ12に形成されたブレード摺動溝12dに挿入するとともに、ブレード摺動溝12dの一部を構成するようにシリンダ12に設けられたブッシュ穴12eに配置されたブレードブッシュ22によりブレード21を摺動及び揺動可能に挟持し、クランク軸26を軸心P回りに回転させて回転ピストン20をシリンダ室11で偏心回転させるとともに、ブレード21を摺動させつつ揺動させることで、シリンダ室11をブレード21により吸入室11aと圧縮室11bとに区画し、気体を吸入室11aに吸入する一方、圧縮室11bで圧縮するロータリー圧縮機である。
Hereinafter, embodiments of a rotary compressor based on the present invention will be described with reference to the drawings. The basic configuration of the rotary compressor in the present embodiment is the same as the structure of the rotary compressor described with reference to FIGS. 5 and 6, and the rotation inserted into the eccentric shaft portion 26 b of the
したがって、以降の説明において、同一または相当部分については、同一の参照符号を付し、重複する説明は繰り返さないこととし、本発明の特徴的構成部分のみを、以下詳細に説明することとする。 Accordingly, in the following description, the same or corresponding parts are denoted by the same reference numerals, and repeated description will not be repeated, and only characteristic components of the present invention will be described in detail below.
まず、図1および図2を参照して、本実施の形態におけるロータリー圧縮機の特徴的部分について説明する。なお、図1は、本実施の形態におけるロータリー圧縮機に採用されるシリンダの部分拡大断面図であり、図2は、シリンダを組み込んだ状態での部分拡大断面図である。なお、図1および図2の断面箇所は、図6中のVII線矢視断面に対応するものである。 First, with reference to FIG. 1 and FIG. 2, the characteristic part of the rotary compressor in this Embodiment is demonstrated. FIG. 1 is a partially enlarged sectional view of a cylinder employed in the rotary compressor in the present embodiment, and FIG. 2 is a partially enlarged sectional view in a state in which the cylinder is incorporated. 1 and 2 corresponds to the cross section taken along line VII in FIG.
本実施の形態におけるシリンダ室11を規定するシリンダ12Aは、図1の断面図に示すように、一端に吸入口120aが規定され、他端に吸入管連結口120bが規定される吸入管路120が設けられている。また、この吸入管路120の吸入管連結口120b側の内周面には、全周にわたって半径方向外側に凹む段付き領域120cが設けられている
。
As shown in the cross-sectional view of FIG. 1, the
図2は、シリンダ室11を密閉状態とするために、上記構成からなるシリンダ12Aを、スルーボルト15を用いて、フロントヘッド13とリヤヘッド14とにより上下から締結した状態を示している。また、上記段付き領域120cに吸入管5が挿入配置された状態を示している。
FIG. 2 shows a state in which the
本実施の形態においては、吸入口120aであって、吸入管路120の段付き領域120cが設けられない領域120dの内径(H1)と、吸入管5の内径(H2)とが同じとなるように、段付き領域120cの半径方向外側への凹み量(d1)が設定されている。一例として本実施の形態では、シリンダ12Aにおいて、領域120dの上下の肉厚さ(t1)と、段付き領域120cの上下の肉厚さ(t2)との差(凹み量(d1))は、吸入管5の肉厚さ(t3)となる。また、段付き領域120cのシリンダ室11側へ向かう深さ(d2)は、図2に示すように、吸入管5を挿入すべき量と同一となるように設けられている。
In the present embodiment, the inner diameter (H1) of the
このように、吸入管路120の吸入管連結口120b側の内周面に、全周にわたって半径方向外側に凹む段付き領域120cを設けることで、スルーボルト15による締結力が加わる吸入口120aの近傍領域の肉厚さ(t1)が吸入管連結口120b側の肉厚さ(t2)よりも厚くなり、シリンダ12Aの剛性が低下することを防止し、スルーボルト15による締結力が加わった場合であっても、シリンダ12Aの歪み発生を回避することが可能となる。
As described above, by providing the stepped
また、吸入管連結口120bに吸入管5が挿入連結された状態においては、図3の部分拡大図に示すように、吸入管路120の内面と吸入管5の内面との突合せ部(図3中のAで囲まれる領域)に段差を生じさせることがない。これにより、吸入管路120の内面と吸入管5の内面との突合せ部における吸入管路120の内面と吸入管5の内面との表面は面一となる。その結果、吸入管路120内で、圧損を生じさせることなくスムースに気体C1を流すことが可能となり、また、渦流の発生を回避することができる。
Further, in a state where the
以上により、フロントヘッド13とリヤヘッド14との締結に用いられるスルーボルト15の締結力がシリンダ12A、フロントヘッド13およびリヤヘッド14に加わった場合であっても、吸入管路120を構成する領域のシリンダ12Aの歪みの発生を回避することができる。その結果、シリンダ室12の高さ(H)が一定となることから、圧縮室の容量変化に起因するロータリー圧縮機の性能低下を招くこともない。
As described above, even when the fastening force of the through
また、吸入管5の吸入管路120への挿入工程においても、吸入管5の先端部分を、領域120dと段付き領域120cとの境界に形成される端面部T(図3参照)に当接させることで、吸入管5の吸入管路120への位置決めを確実に行なうことができるようになり、吸入管5の吸入管路120への挿入の作業性の向上を図るとともに、信頼性を高めることも可能となる。
Further, also in the step of inserting the
また、本実施の形態におけるシリンダ12Aの形状を採用することで、シリンダ12Aの高さ(h)の上昇を抑制することが可能となる。その結果、図4に示すように、クランク軸26の軸方向に沿って、上記シリンダ12Aと同形状の吸入管路120を採用した第1シリンダ110Aおよび第2シリンダ110Bを備えるロータリー圧縮機においては、ロータリー圧縮機の高さ寸法の上昇を抑制しながら、圧縮室のローラとシリンダのスキマからのガスのモレに起因するロータリー圧縮機の性能低下を抑制することを可能とする。
In addition, by adopting the shape of the
なお、上記実施の形態においては、一例として、シリンダ12Aにおいて、領域120
dの上下の肉厚さ(t1)と、段付き領域120cの上下の肉厚さ(t2)との差(凹み量(d))が、吸入管5の肉厚さ(t3)となる場合について説明している。
In the above embodiment, as an example, in the
When the difference between the upper and lower wall thicknesses (t1) of d and the upper and lower wall thicknesses (t2) of the stepped
しかし、本発明においては、吸入管連結口120bに吸入管5が挿入連結された状態において、吸入管路120の内面と吸入管5の内面との突合せ部(図3のAで囲まれた領域)に段差が生じないことが重要である。よって、吸入管路120の内面と吸入管5の内面との突合せ部における領域120dの内径(H1)と、吸入管5の内径(H2)とが同じであれば、段付き領域120cの上下の肉厚さ(t2)との差(凹み量(d1))が、吸入管5の肉厚さ(t3)より大きくなっても構わない。
However, in the present invention, in a state where the
また、上記実施の形態においては、吸入管路120の内径(H1)として、均一な場合を図示しているが、吸入口120a側に向かって内径が変化する吸入管路が採用される場合であっても、吸入管路120の内面と吸入管5の内面との突合せ部における領域120dの内径(H1)と、吸入管5の内径(H2)とが同じであればよい。
Further, in the above embodiment, the case where the inner diameter (H1) of the
したがって、今回開示した上記実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。 Therefore, the above-described embodiment disclosed herein is illustrative in all respects and is not restrictive. The technical scope of the present invention is defined by the terms of the claims, and is intended to include any modifications within the scope and meaning equivalent to the terms of the claims.
1 ケーシング、2 中間筒体、3 上蓋、4 下蓋、5 吸入管、7 圧縮要素、8
駆動要素、9 油溜め部、10 貯溜空間、11 シリンダ室、11a 吸入室、11b 圧縮室、12,12A シリンダ、12b 吐出口、12c 凹部、12d ブレード摺動溝、12e ブッシュ穴、13 フロントヘッド、13a 軸受部、14 リヤヘッド、14a 軸受部、15 スルーボルト、16 マフラー部材、17 吐出弁、18
ピン、19 ピストン、20 ローラ、20a 挿着孔、21 ブレード、22 ブレードブッシュ、24 ステータ、25 ロータ、26 クランク軸、26a 油通路、26b 偏心軸部、27 油ポンプ、110A 第1シリンダ、110B 第2シリンダ、120 吸入管路、120a 吸入口、120b 吸入管連結口、120c 段付き領域、120d 領域。
1 casing, 2 intermediate cylinder, 3 upper lid, 4 lower lid, 5 suction pipe, 7 compression element, 8
Drive element, 9 Oil reservoir, 10 Storage space, 11 Cylinder chamber, 11a Suction chamber, 11b Compression chamber, 12, 12A Cylinder, 12b Discharge port, 12c Recess, 12d Blade sliding groove, 12e Bush hole, 13 Front head, 13a bearing part, 14 rear head, 14a bearing part, 15 through bolt, 16 muffler member, 17 discharge valve, 18
Pin, 19 Piston, 20 Roller, 20a Insertion hole, 21 Blade, 22 Blade bush, 24 Stator, 25 Rotor, 26 Crankshaft, 26a Oil passage, 26b Eccentric shaft part, 27 Oil pump, 110A 1st cylinder,
Claims (3)
前記シリンダ室(11)を規定するシリンダ(12)には、一端に前記吸入口(120a)が規定され、他端に吸入管連結口(120b)が規定される吸入管路(120)が設けられ、
前記吸入管路(120)の前記吸入管連結口(120b)側の内周面には、全周にわたって半径方向外側に凹む段付き領域(120c)が設けられ、
前記吸入管連結口(120b)に吸入管(5)が挿入連結された状態において、前記段付き領域(120c)に前記吸入管(5)が挿入配置されることで、前記吸入管路(120)内面と前記吸入管(5)内面との突合せ部に段差が生じない、ロータリー圧縮機。 The rotating piston (20) and the cylinder chamber (11) that are inserted into the eccentric shaft portion (26b) of the crankshaft (26) and disposed in the cylinder chamber (11) and revolve in the cylinder chamber (11) A rotary compressor that includes a blade (21) partitioned into a suction chamber (11a) and a compression chamber (11b), compresses the gas sucked from the suction port (120a), and discharges the gas to the discharge port (12b). ,
The cylinder (12) that defines the cylinder chamber (11) is provided with a suction pipe (120) in which the suction port (120a) is defined at one end and a suction pipe connection port (120b) is defined at the other end. And
On the inner peripheral surface of the suction pipe (120) on the suction pipe connection port (120b) side, a stepped region (120c) that is recessed radially outward is provided over the entire circumference,
In the state where the suction pipe (5) is inserted and connected to the suction pipe connection port (120b), the suction pipe (5) is inserted and arranged in the stepped region (120c), so that the suction pipe (120 ) A rotary compressor in which no step is generated at the abutting portion between the inner surface and the suction pipe (5).
各シリンダ室(110A,110B)に、前記段付き領域(120c)を有する吸入管路(120)が設けられる、請求項1または2に記載のロータリー圧縮機。 The rotary compressor includes a first cylinder chamber (11A) and a second cylinder chamber (11B) along the axial direction of the crankshaft (26),
The rotary compressor according to claim 1 or 2, wherein a suction pipe (120) having the stepped region (120c) is provided in each cylinder chamber (110A, 110B).
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