JP2008014700A - ワークの検査方法及びワーク検査装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】欠陥検査装置1は、ワークWの表面画像を取得するカメラ3を備えている。カメラ3は、ワークW表面に形成された回路等の被検査部W3と、ワークWの位置調整用のアライメントマークW1,W2とが形成されている。カメラ3は、被検査部W3の画像を取得する際に、アライメントマークW1,W2の画像も取得する。装置本体4は、アライメントマークW1,W2の画像データからワークWの位置ずれを検出し、欠陥の発見された位置のデータに対して必要な補正を加える。
【選択図】図1
Description
ワークの位置を調整するにあたっては、半導体製造ラインで使用される方法であって、ステッパ用アライメントマークと、検査・加工用アライメントマークとを有し、これらアライメントマークを配線層に形成することで加工時の位置ずれを低減するものがある(例えば、特許文献1参照)。また、基板の基準辺の所定距離離間した二点のエッジをそれぞれ三組検出し、これら三組のデータから得られる傾き角の中間値を最確値として選択するものがある(例えば、特許文献2参照)。そして、検査装置の操作画面の改良を目的とし、検査後の結果をマージしたり、各ダイ等の重ね合わせの結果から検査から検査不能エリアを、画面のグラフィックを利用して指定したりして、新たな検査エリアを作成、変更するものがある(例えば、特許文献3参照)。
また、検査時間を短縮するために、検査用とは別に、アライメントマークを撮影する専用のカメラを用意する方法もあるが、この場合には検査装置が高価になるという問題がある。
さらに、従来の検査方法では、いずれかの場合であっても、アライメントマークがそのカメラで撮像し難いものであったり、そもそもアライメントマークが正確に作製されていなかったりした場合には、アライメント補正を行うことができなかった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、安価な装置でワークの検査を迅速に、かつ精度良く行えるようにすることである。
このワークの検査方法では、1つの撮像手段でワーク表面に形成された被検査部の画像を取得して検査を行いつつ、アライメント用のマークの画像を取得する。そして、アライメント用のマークの位置からワークの位置ずれ量を算出し、これを補正する補正量を求める。この補正量は、検査結果の位置補正に使用される。検査結果は、補正量で補正視した後に出力しても良いが、補正をしない状態の検査結果と、補正量とを1組の情報として出力するようにしても良い。
このワークの検査方法では、ワークの画像を取得する前に、ワークの設計情報を取得する。この設計情報は、本来のアライメント用のマークの位置や、被検査部の位置を示すもので、アライメント用のマークの位置ずれ量を算出する際に用いられる。また、検査結果の補正を行う際の基準としても用いることができる。
このワーク検査装置では、被検査部の画像を取得する際に、アライメント用のマークの画像も所得する。アライメント用のマークの画像からは、ワークの位置ずれ量を算出することができるので、この位置ずれ量から、ワーク上の正しい位置を得るための補正量が算出される。
このワーク検査装置では、1台の撮像手段で被検査部と、アライメント用のマークとを撮像する際に、アライメント用のマークの撮影時にそのマークに適した撮像条件を設定することができる。このため、アライメント用のマークの情報を確実に取得できるようになる。
このワーク検査装置では、撮像素子がライン状に配列されており、被検査部及びアライメント用のマークの画像を取得するときには、撮像手段を走査させる。走査の過程において、アライメント用のマークの情報を取得する。
図1に本発明を欠陥検査装置に適用した場合のシステムの概略構成を示す。
ワーク検査装置である欠陥検査装置1は、ワークWを載置するステージ2と、ステージ2上方に設けられた撮像手段であるカメラ(検査ヘッド)3と、ステージ2及びカメラ3に接続された装置本体4とから構成されている。
ステージ2は、ワークWを位置決めして保持する吸着手段等を有している。このステージ2には、ワークWを横方向(以下、X方向とする)、及び縦方向(以下、Y方向とする)、並びに面内回転方向(以下、θ方向)に移動可能な移動機構を設けても良い。
カメラ3は、例えば、撮像素子を2次元配置するなどして、ワークWの表面を一度に撮像可能なエリアカメラである。
制御部17は、カメラ3に撮像トリガをかける撮像制御部21と、ワークWに設けられたアライメントマークW1,W2を識別するマーク認識部22と、後述する補正量の計算を行う補正量計算部23とに機能分割される。
ワークWは、フラットパネルディスプレィ(FPD)用のガラス基板で、その表面には、被検査部W3である電極などがパターンニングされる。さらに、基板上のパターンの検査を行う際に、基板位置を調整するマークとして、アライメントマークW1,W2が作製されている。アライメントマークW1,W2は、十字形状を有し、ワークWの対角線上に、パターンを挟むように2つ配置されている。被検査部W3は、電極の他にも、配線、フィルタ、その他の回路など、基板上の予め決められた位置に、所定の形状で作製されるものである。なお、一枚のワークWから複数のFPDが製造されるような多面取りの基板である場合には、一つのFPDに相当するセルのそれぞれの対角線上にアライメントマークを設けても良い。
図2に示すように、最初に、欠陥検査装置1は、アライメントマークW1,W2の設計データを読み込む(ステップS21)。設計データは、記憶部13に予め記憶させておいたり、データ入出力部16からネットワークを通じてサーバなどの上位からファイルとして受け取ったり、等することで読み込まれる。
実画像データし、欠陥の有無を検査したら、アライメントマークW1,W2の位置に基づいて検査結果を補正し(ステップS24)、補正後の検査結果を出力する(ステップS25)。
まず、マーク認識部22は、アライメントマークW1の実画像データの認識(ステップS31)と、アライメントマークW2の実画像データの認識(ステップS32)とをそれぞれ行う。実画像データを認識する方法としては、アライメントマークW1,W2の実画像と、登録されているアライメントマークW1,W2の設計データの画像とのパターンマッチングをし、アライメントマークW1,W2の中心位置に相当する座標を取得することがあげられる。また、パターンマッチング以外の方法としては、単純にエッジ抽出処理を使用できる。
なお、実画像データの認識(ステップS31,32)と、リトライの判断(ステップS33,S34)は、アライメントマークW1,W2ごとに並列して処理を行うことが可能である。また、これに加えて、設計データの読み込み(図2のステップS21)をアライメントマークW1,W2ごとに並列して行っても良い。
また、「N=1」のときは、一方のアライメントマークW1,W2のみが認識できたときであるので、この場合には、アライメント調整の可否を選択する(ステップS36)。アライメント調整を行わない場合(ステップS36でNo)には、ここでの処理を終了する。アライメント調整を行う場合には、ステップS37に進み、補正量計算部23(図1参照)が後述する2点のアライメントマークW1,W2に基づくアライメント調整用のアルゴリズムを用いて補正量を計算する。この際に、認識に失敗したアライメントマークW1,W2の位置のずれ量は、ゼロとみなして計算を行う。なお、ステップS36のアライメント調整の可否は、その都度、作業者が選択するようにしても良いし、予めどちらかに設定しておいても良い。
アライメントマークW1の実画像から認識した中心座標の実測値がD1(X1,Y1)であり、アライメントマークW2の中心座標の実測値がD2(X2,Y2)である場合には、ワークWのX方向伸び率αは、α=(X2−X1)/(a2−a1)となる。同様に、Y方向伸び率βは、β=(Y2−Y1)/(b2−b1)となる。また、アライメントマークW1,W2のX方向のずれ量ΔXは、ΔX=X1−a1となり、Y方向のずれ量ΔYは、ΔY=Y1−b1となる。これら、伸び率α,β及び、ずれ量ΔX,ΔYは、それぞれワークWの伸び率及び、ずれ量とみなすことができる。
さらに、ワークWの傾き角度として、アライメントマークW1,W2の傾き角度θを算出する。角度θの算出にあたっては、アライメントマークW1,W2間の設計値の傾き角度θ1と、アライメントマークW1,W2間の実際の傾き角度θ2とを算出する必要がある。ここで、角度θ1は、tanθ1=(a2−a1)/(b2−b1)から求めることができる。角度θ2は、tanθ2=(X2−X1)/(Y2−Y1)から求められる。そして、角度θは、θ=θ1−θ2から得られる。
まず、アライメントマークW1,W2を中心に、D(a3,b3)を−θだけ回転した点(a3´、b3´)を求める。
この際に、アライメントマークW1,W2に対するD(a3,b3)の傾き角度θ3は、tanθ3=(a3−a1)/(b3−b1)から求められるので、(a3´、b3´)の傾き角度θ3´は、θ3´=θ3−θとして算出される。したがって、a3´は、a3´=((a3−a1)2+(b3−b1)2)1/2×cosθ3´から算出される。同様に、b3´は、b3´=((a3−b1)2+(b3−b1)2)1/2×sinθ3´から算出される。
さらに、これらにワークWのずれ量ΔX,ΔYを加えると、a3´´=a3´+ΔXと、b3´´=b3´+ΔYとが得られるので、ワークWの伸び率α,βを加味すると、求める座標F(X3,Y3)が得られる。すなわち、X3=α×a3´´=α(a3´+ΔX)、Y=β×b3´´=β(b3´+ΔY)となる。
さらに、一部のアライメントマークW1,W2の中心座標を正確に取得できなかった場合には、残りのアライメントマークW1,W2の実測値に基づいて補正量を算出するようにしたので、このような場合であっても、被検査部W3の位置補正を行うことができるようになる。ここにおいて、アライメントマークW1,W2が十字形状を有する場合に、その直交する各片の設計データに対する傾き角度θを算出し、この角度をワークWの傾斜角度としても良い。
そして、被検査部W3とアライメントマークW1,W2の見え方に違いがある場合に、撮像条件を変化させるようにしたので、一台のカメラ3でアライメントマークW1,W2を確実に撮像することができる。ここにおいて、最初の撮像は、同じ条件で行い、アライメントマークW1,W2の認識に失敗してリトライするときに撮像条件をアライメントマークW1,W2に合わせて設定し直すようにしても良い。
3 カメラ(撮像手段)
16 データ入出力部(データ出力手段)
21 撮像制御部(撮像条件設定手段)
23 補正量計算部(計算手段)
W ワーク
W1,W2 アライメントマーク(アライメント用のマーク)
W3 被検査部
Claims (5)
- 撮像手段でワークの画像を取得し、ワーク表面に形成された被検査部の検査を行うにあたり、
前記被検査部の画像を取得しつつ、同じ前記撮像手段で少なくとも一点のアライメント用のマークを撮像する工程と、
前記マークの設計値からのずれ量を算出し、このずれ量から前記ワークの位置のずれを補正する補正量を算出する工程と、
前記被検査部の画像の取得が終了した後に、前記被検査部の検査結果を出力する工程と、
を備えることを特徴とするワークの検査方法。 - 前記被検査部の画像の取得に先立って、前記マークの設計情報を取得する工程を備えることを特徴とする請求項1に記載のワークの検査方法。
- ワークの画像を取得し、ワーク表面に形成された被検査部の検査を行うにあたり、
前記ワークに形成されたアライメント用のマークを撮像しつつ、前記被検査部の画像を取得する撮像手段と、
前記マークの位置から前記ワークの位置ずれを補正する補正量を算出する計算手段と、
前記被検査部の検査結果を出力するデータ出力手段と、
を備えることを特徴とするワーク検査装置。 - 前記被検査部を前記撮像手段で撮像するときの撮像条件に対して、前記マークを撮像するときの撮像条件の変化させる撮像条件設定手段を備えることを特徴とする請求項3に記載のワークの検査装置。
- 前記撮像手段は、撮像素子をライン状に配列したものであることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のワークの検査装置。
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