JP2007511596A - 癌の治療において有用なピロロピリミジン化合物 - Google Patents

癌の治療において有用なピロロピリミジン化合物 Download PDF

Info

Publication number
JP2007511596A
JP2007511596A JP2006540638A JP2006540638A JP2007511596A JP 2007511596 A JP2007511596 A JP 2007511596A JP 2006540638 A JP2006540638 A JP 2006540638A JP 2006540638 A JP2006540638 A JP 2006540638A JP 2007511596 A JP2007511596 A JP 2007511596A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
alkyl
aryl
independently
heteroaryl
cyclopentyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006540638A
Other languages
English (en)
Inventor
デイヴィッド ウェッセル マシュー
チェン チンシャン
アーノルド マークス マシュー
デボラ ラグレカ スーザン
Original Assignee
ファイザー・プロダクツ・インク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ファイザー・プロダクツ・インク filed Critical ファイザー・プロダクツ・インク
Publication of JP2007511596A publication Critical patent/JP2007511596A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P35/00Antineoplastic agents
    • A61P35/04Antineoplastic agents specific for metastasis
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Nitrogen Condensed Heterocyclic Rings (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

本発明は、式(1)の化合物、または薬学的に許容できるそれらの塩、プロドラッグもしくは水和物(X、L、R、R、RおよびRは、本明細書で定義した通りである)に関する。また、本発明は、式(1)の化合物を含有する医薬組成物および式(1)の化合物を投与することにより哺乳類における過剰増殖性障害を治療する方法に関する。
【化1】

Description

本発明は、哺乳類における癌などの過剰増殖性疾患の治療において有用である新規ピロロピリミジン誘導体に関する。また、本発明は、哺乳類、特にヒトにおける過剰増殖性疾患の治療においてそのような化合物を使用する方法、およびそのような化合物を含有する医薬組成物に関する。
細胞は、そのDNAの一部が癌遺伝子(すなわち、活性化により悪性腫瘍細胞の形成をもたらす遺伝子)に形質転換することにより癌性になることがあることが知られている。多くの癌遺伝子は、細胞形質転換を引き起こす能力のある異常なチロシンキナーゼであるタンパク質をコードする。あるいは、正常な癌原遺伝子チロシンキナーゼの過剰発現は、増殖性障害をもたらすこともあり、悪性の表現型をもたらすことがある。
受容体型チロシンキナーゼは、細胞膜をまたぐ大きな酵素であり、上皮増殖因子などの増殖因子のための細胞外結合ドメイン、膜貫通ドメイン、およびキナーゼとして機能してタンパク質中の特定のチロシン残基をリン酸化し、細胞増殖に影響を及ぼす細胞内部分を有する。上記のチロシンキナーゼは、増殖因子受容体型(例えば、TIE−2、TrkA、EGFR、PDGFR、FGFRおよびerbB2)または非受容体型(例えば、c−srcおよびbcr−abl)キナーゼとして分類することができる。そのようなキナーゼは、乳癌、大腸癌、直腸癌または胃癌などの消化管癌、白血病、および卵巣癌、気管支癌または膵臓癌などの一般的なヒト癌において異常に発現されることが多いことが知られている。異常なerbB2活性は、乳癌、卵巣癌、非小細胞肺癌、膵臓癌、胃癌および大腸癌と関係付けられてきた。また、上皮増殖因子受容体(EGFR)は、脳腫瘍、肺癌、扁平上皮細胞癌、膀胱癌、胃癌、乳癌、頭頸部癌、食道癌、婦人科癌ならびに甲状腺癌などの多くのヒト癌において突然変異されるか、過剰発現されることが分かっている。したがって、本発明の化合物などの受容体型チロシンキナーゼの阻害剤は、哺乳類癌細胞の増殖の選択的阻害剤として有用であると考えられる。
Tie−2(TEK)は、血管の分枝、出芽、再構築、成熟および安定性などの重要な血管新生プロセスに関与する最近発見された内皮細胞特異的受容体型チロシンキナーゼのファミリーのメンバーである。Tie−2は、1種または複数のアゴニストリガンド(例えば、受容体自己リン酸化およびシグナル伝達を刺激するアンジオポイエチン1(「Ang1」))と1種または複数のアンタゴニストリガンド(例えば、アンジオポイエチン2(「Ang2」))の双方が確認されている最初の哺乳類受容体型チロシンキナーゼである。Tie−2およびそのリガンドの発現のノックアウトおよびトランスジェニック操作は、Tie−2シグナル伝達の厳格な空間的および時間的制御が、新しい脈管構造の適切な発達にとって不可欠であることを示している。最近のモデルは、Ang1リガンドによるTie−2キナーゼの刺激が、新しい血管の分枝、出芽および増殖、ならびに血管の完全性を維持し静止状態を誘導する際に重要な内皮周囲支持細胞の動員および相互作用に直接関与していることを示唆している。Tie−2のAng1刺激の欠如またはAng2によるTie−2自己リン酸化の阻害は、脈管退行部位において高レベルで生み出され、増殖刺激/生存刺激がない場合は特に、内皮細胞死をもたらす脈管構造およびマトリクスコンタクトの喪失を引き起こすことがある。
しかしながら、この状況がさらに複雑であるのは、少なくともさらに2種のTie−2リガンド(Ang3およびAng4)が最近報告されており、様々な作動性および拮抗性アンジオポイエチンのヘテロオリゴマー形成能力(それによって、それらの活性を修飾する)が立証されているからである。したがって、Tie−2リガンド−受容体相互作用を抗血管新生治療のアプローチとして標的にすることは、あまり好ましいことではなく、キナーゼ阻害戦略が好ましい。
Tie−2の可溶性細胞外ドメイン(「ExTek」)は、乳房腫瘍の異種移植片および肺転移モデルにおける、ならびに腫瘍細胞媒介性の眼の新脈管形成における腫瘍脈管構造の確立を妨害するために働くことがある。アデノウイルス感染により、げっ歯類におけるmg/mlレベルのExTekのin vivo産生を、有害な副作用なしに7〜10日間実現することができる。これらの結果は、正常な健常動物におけるTie−2シグナル伝達経路の妨害は、耐容性良好であることを示唆している。ExTekに対するこれらのTie−2阻害反応は、1種または複数のリガンドの結果としての隔離および/または完全長Tie−2との非生産的ヘテロ二量体の生成であってよい。
最近、不適切な新脈管形成における役割と符合して、Tie−2発現の顕著なアップレギュレーションがヒトの関節炎関節の脈管滑膜パンヌス内に見いだされている。この知見は、Tie−2が、関節リウマチの進行において役割を果たしていることを示唆している。活性型のTie−2を構成的に生み出す点突然変異は、ヒトの静脈奇形障害と関連して確認されている。したがって、Tie−2阻害剤は、そのような障害を治療する際、および不適切な新脈管形成の他の状況において有用である。したがって、受容体型および非受容体型チロシンおよびセリン/スレオニンキナーゼの活性を変調し、異常または不適切な細胞の増殖、分化、または代謝を調節および変調することによってシグナル伝達および細胞増殖を特異的に阻害する有効で小さな化合物の確認が望ましい。Tie−2受容体と結合するか、あるいはTie−2受容体を変調する能力のある本発明の化合物などの薬剤を使用し、糖尿病、糖尿病性網膜症、血管腫、神経膠腫、黒色腫、カポジ肉腫ならびに卵巣癌、乳癌、肺癌、膵臓癌、前立腺癌、大腸癌および類表皮癌などの脈管新生または血管新生に関係する障害を治療することができる。
タンパク質キナーゼ阻害剤としてのピロロピリミジンに言及する特許公報には、以下のWO01/72751号(2001年10月4日公開)、WO00/17203号およびWO00/17202号(いずれも2000年3月30日公開)、米国特許第6,001,839号(1999年12月14日登録)、および米国特許第6,051,577号(2000年4月18日登録)が含まれる。WO01/72778号(2001年10月4日公開)は、Tie−2タンパク質の触媒ドメインを含むポリペプチドに言及している。2003年12月19日出願の米国仮出願第60/434,568号は、癌などの過剰増殖性疾患の治療において有用なピロロピリミジン誘導体に言及している。
過剰増殖性疾患の治療において有用である化合物は、以下の特許公報、すなわち国際特許出願公報WO97/49688号(1997年12月31日公開)、WO98/23613号(1998年6月4日公開)、WO96/40142号(1996年12月19日公開)、WO97/13771号(1997年4月17日公開)、およびWO95/23141号(1995年8月31日公開);欧州特許公報EP0837063号(1998年4月22日公開)、およびEP0907649号(1999年4月14日公開);ならびに米国特許第5,747,498号(1998年5月5日登録)、および第6,492,383号(2002年12月10日登録)に言及されている。
本発明は、式1の化合物、または薬学的に許容できるそれらの塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物を提供し、
Figure 2007511596
式中、
Xは、HN、(C〜C)アルキル−N、(C〜C)シクロアルキル−N、OまたはSであり、
Lは、−(CH−(pは、0〜5の整数である)、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)、−N(R)−、−N(C(O)OR)−、−N(C(O)R)−、−N(S(O)R)−、−CHO−、−CHS−、−CHN(R)−、−C(=NR)−、−CHN(C(O)R)−、−CHN(C(O)OR)−、−CHN(S(O)R)−、−CH(NHR)−、−CH(NHC(O)R)−、−CH(NHS(O)R)−、−CH(NHC(O)OR)−、−CH(OC(O)R)−、−CH(OC(O)NHR)−、−CH=CH−、−C(=NOR)−、−C(O)−、−CH(OR)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)S(O)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−S(O)N(R)−、−S(O)N(R)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−OS(O)N(R)−、−OS(O)N(R)−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)C(O)−、−N(R)S(O)C(O)−、−S(O)N(C(O)R)−、−S(O)N(C(O)R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)O−、−N(R)P(OR)O−、−N(R)P(OR)−、−N(R)P(O)(OR)O−、−N(R)P(O)(OR)−、−N(C(O)R)P(OR)O−、−N(C(O)R)P(OR)−、−N(C(O)R)P(O)(OR)O−、−N(C(O)R)P(OR)−、−CH(R)S(O)−、−CH(R)S(O)−、−CH(R)N(C(O)OR)−、−CH(R)N(C(O)R)−、−CH(R)N(SOR)−、−CH(R)O−、−CH(R)S−、−CH(R)N(R)−、−CH(R)N(C(O)R)−、−CH(R)N(C(O)OR)−、−CH(R)N(SOR)−、−CH(R)C(=NOR)−、−CH(R)C(O)−、−CH(R)CH(OR)−、−CH(R)C(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)−、−CH(R)N(R)S(O)−、−CH(R)N(R)S(O)−、−CH(R)OC(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)O−、−CH(R)S(O)N(R)−、−CH(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(C(O)R)S(O)−、−CH(R)N(C(O)R)S(O)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)C(O)N(R)C(O)−、−CH(R)S(O)N(R)C(O)−、CH(R)S(O)N(R)C(O)−、−CH(R)OS(O)N(R)−、−CH(R)OS(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)O−、−CH(R)N(R)S(O)O−、−CH(R)N(R)S(O)C(O)−、−CH(R)N(R)S(O)C(O)−、−CH(R)S(O)N(C(O)R)−、−CH(R)S(O)N(C(O)R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)C(O)O−、−CH(R)N(R)P(OR)O−、−CH(R)N(R)P(OR)−、−CH(R)N(R)P(O)(OR)O−、−CH(R)N(R)P(O)(OR)−、−CH(R)N(C(O)R)P(OR)O−、−CH(R)N(C(O)R)P(OR)−、−CH(R)N(C(O)R)P(O)(OR)O−または−CH(R)N(C(O)R)P(OR)−であり、
各Rは、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリール、および(C〜C10)ヘテロアリール基の各々は、ハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で独立して置換されていてもよく、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C10)ヘテロシクロアルキルであり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C10)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個の(C〜C)アルキル基で独立して置換されていてもよく、
は、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(CR1011NRまたは−(CR1011C(O)NRであり、nは、0〜3の整数であり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個のR置換基で独立して置換されていてもよく、
は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C)ヘテロシクロアルキルであり、tは、独立して0〜6の整数であり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個のR12基で独立して置換されていてもよく、
は、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシ、または(C〜C)シクロアルコキシであり、
各Rは、独立して、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールまたは(C〜C10)ヘテロアリールであり、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリール、および(C〜C10)ヘテロアリール基の各々は、ハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で独立して置換されていてもよく、
各RおよびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、または−(CR1011OR10であるか、あるいはRおよびRは、同じRまたは同じR12上で一緒になって、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基を形成することができ、tおよびqは、上記に示したように定義され、前記RおよびR基の(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NR10C(O)R11、−C(O)NR1011、−NR1011、(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、および−(CR1011OR10から独立して選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよく、tおよびqは、上記に示したように定義され、さらに、RとRが共に、同じ窒素と結合している場合、RとRは、双方とも酸素を介して直接窒素と結合していることはなく、
各RおよびR12は、独立して、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−OR10、−SONR、−SO、−NRSO、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(CR1011O(CR1011NR、−(CR1011O(CR1011OR10、−(CR1011OR10、−S(O)(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CH(C〜C10)複素環、−C(O)(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011NR(CR1011NR、−(CR1011NRCR1011C(O)NR、−(CR1011NR(CR1011NR10C(O)R、−(CR1011NR(CR1011O(CR1011OR10、−(CR1011NR(CR1011S(O)(C〜C)アルキル、−(CR1011NR(CR1011、−SO(CR1011(C〜C10)アリール、または−SO(CR1011(C〜C10)複素環であり、jは、独立して、0〜2の整数であり、tは、独立して、0〜6の整数であり、qは、独立して、2〜6の整数であり、前記RおよびR12基の−(CR1011−および−(CR1011−部分には、炭素−炭素二重結合または三重結合が含まれてもよく、tは、2〜6の整数であり、前記RおよびR12基の(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NR、−(CR1011NR、−SO、−SONR、(C〜C)アルキル、−(CR1011)(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、および−(CR1011OR10から独立して選択される1〜3個の置換基によって炭素原子上で置換されていてもよく、
各Rは、独立して、H、(C〜C10)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、または−(CR1011(C〜C10)複素環であり、tは、上記に示したように定義され、
各R10およびR11は、独立して、Hおよび(C〜C)アルキルである。
本発明の一実施形態は、Xが、HN、(C〜C)アルキル−N−、または(C〜C)シクロアルキル−N−である式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Xが、Oである式1の化合物に関する。
本発明の好ましい実施形態は、Xが、NHである式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Xが、Sである式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Lが、−(CH−(pは、0〜5の整数である)、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)−、−N(C(O)OR)−、−N(C(O)R)−、−N(S(O)R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)S(O)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−S(O)N(R)−、−S(O)N(R)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−OS(O)N(R)−、−OS(O)N(R)−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)C(O)−、−N(R)S(O)C(O)−、−S(O)N(C(O)R)−、−S(O)N(C(O)R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、または−C(O)O−であり、各Rが、独立して、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールまたは(C〜C10)ヘテロアリールであり、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)ヘテロアリール基の各々が、1〜3個のハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシで独立して置換されていてもよい式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Lが、−O−、−S−、−S(O)−、−N(R)−、−N(C(O)R)−、−N(S(O)R)、−N(R)C(O)−、−N(R)S(O)−、−N(R)C(O)N(R)−、−S(O)N(R)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−OS(O)N(R)−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)C(O)−、−S(O)N(C(O)R)−、−N(R)S(O)N(R)−、または−C(O)O−であり、各Rが、独立して、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリール、または(C〜C10)ヘテロアリールであり、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリール、および(C〜C10)ヘテロアリール基の各々が、1〜3個のハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシで独立して置換されていてもよい式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Lが、−N(S(O)R)−または−N(R)C(O)N(R)−であり、各Rが、独立して、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールまたは(C〜C10)ヘテロアリールであり、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリール、および(C〜C10)ヘテロアリール基の各々が、1〜3個のハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシで独立して置換されていてもよい式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Lが、−N(R)C(O)N(R)−であり、各Rが、独立して、Hまたは(C〜C)アルキルである式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Lが、−N(S(O)R)−であり、Rが、Hまたは(C〜C)アルキルである式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Lの各実施形態がXの各実施形態と組み合わされている式1の化合物に関する。したがって、例えば、本発明の一実施形態は、Xについての前記実施形態の各々(すなわち、Xは、HN、(C〜C)アルキル−N、(C〜C)シクロアルキル−N、OおよびSである)との組合せでLが−N(R)S(O)−である式1の化合物に関する。本発明の別の実施形態は、Xについての前記実施形態の各々との組合せでLが−N(R)C(O)N(R)−である式1の化合物に関する。本発明の特に好ましい実施形態は、Lが−N(R)S(O)−であり、RがHであり、XがNHである式1の化合物に関する。本発明の別の特に好ましい実施形態は、Lが−N(R)C(O)N(R)−であり、RがHであり、XがNHである式1の化合物に関する。
本発明の好ましい実施形態は、式1が式2によって表される式1の化合物に関する。
Figure 2007511596
本発明の別の実施形態は、Rが、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキルまたは(C〜C10)ヘテロシクロアルキルであり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、および(C〜C10)ヘテロシクロアルキル基の各々が、1〜5個の(C〜C)アルキル基で独立して置換されていてもよい式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Rが、H、(C〜C)アルキルまたは(C〜C)シクロアルキルであり、前記(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキル基の各々が、1〜5個の(C〜C)アルキル基で独立して置換されていてもよい式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Rが、(C〜C)アルキル、または(C〜C)シクロアルキルであり、前記(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキル基の各々が、1〜5個の(C〜C)アルキル基で独立して置換されていてもよい式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Rが、1〜5個の(C〜C)アルキル基で独立して置換されていてもよい(C〜C)シクロアルキルである式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Rが、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011NRまたは−(CR1011C(O)NR10であり、前記(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキル基の各々が、1〜5個のR置換基で独立して置換されていてもよい式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Rが、H、ハロ、および(C〜C)アルキルであり、(C〜C)アルキル基が、1〜5個のR置換基で独立して置換されていてもよい式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Rの実施形態の各々がRの実施形態の各々と組み合わされている式1の化合物に関する。したがって、例えば、本発明の一実施形態は、Rの前記実施形態の各々(すなわち、Rは、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(CR1011NRまたは−(CR1011C(O)NRであり、nは、独立して、0〜3の整数であり、前記R置換基の前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(CHNRおよび−(CHC(O)NR基の各々は、1〜5個のR置換基で独立して置換されていてもよい)との組合せでRが(C〜C)アルキルである式1の化合物に関する。本発明の特に好ましい実施形態は、Rが(C〜C)シクロアルキル(例えば、シクロペンチル)であり、Rが水素である式1の化合物に関する。本発明の別の特に好ましい実施形態は、Rが(C〜C)アルキル(例えば、メチル)であり、Rが水素である式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Rが、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C)ヘテロシクロアルキルであり、前記(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々が、1〜5個のR12基で独立して置換されていてもよい式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Rが、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、または−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリールであり、前記(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、および−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール基の各々が、1〜5個のR12基で独立して置換されていてもよい式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Rが、−(CR1011(C〜C10)アリール、または−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリールであり、前記−(CR1011(C〜C10)アリール、および−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール基の各々が、1〜5個のR12基で独立して置換されていてもよい式1の化合物に関する。
本発明の別の実施形態は、Rの実施形態の各々がRの実施形態の各メンバーと組み合わされている式1の化合物に関する。したがって、例えば、本発明の一実施形態は、Rの実施形態の各々(すなわち、Rは、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシ、または(C〜C)シクロアルコキシである)との組合せでRが−(CR1011(C〜C10)アリールであり、−(CR1011(C〜C10)アリールが置換されていてもよい式1の化合物に関する。特に好ましい実施形態において、Rは、−(CR1011(C〜C10)アリールであり、tは0(ゼロ)であり、RはHである。
本発明の別の実施形態は、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,6−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
5−(6−アミノ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−p−トリル−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−m−トリル−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−フルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3−エチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−メトキシ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3−メトキシ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(4−メトキシ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−クロロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(4−クロロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−エトキシ−フェニル)−尿素、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−エチル−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−クロロ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2−クロロ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2−メトキシ−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−クロロ−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−5−クロロ−2−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3,5−ジクロロ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,4−ジクロロ−ベンゼンスルホンアミド、
ビフェニル−3−スルホン酸[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−アミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2−トリフルオロメトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(ピリジン−2−イルオキシ)−ベンゼンスルホンアミド、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−m−トリル−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−m−トリル−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(3−エチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(3−エチル−フェニル)−尿素、
からなる群から選択される式1の化合物、および薬学的に許容できる前記化合物の塩、プロドラッグ、水和物または溶媒和物に関する。
本発明の別の実施形態は、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,6−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−p−トリル−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−m−トリル−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−フルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3−エチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−メトキシ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3−メトキシ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(4−メトキシ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−クロロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(4−クロロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−エトキシ−フェニル)−尿素、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2−クロロ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−m−トリル−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−m−トリル−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(3−エチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(3−エチル−フェニル)−尿素、
からなる群から選択される式1の化合物、および薬学的に許容できる前記化合物の塩、プロドラッグ、水和物または溶媒和物に関する。
本発明の別の実施形態は、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,6−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−m−トリル−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−フルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3−エチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3−メトキシ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(4−メトキシ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−クロロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−エトキシ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−m−トリル−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−m−トリル−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(3−エチル−フェニル)−尿素、
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(3−エチル−フェニル)−尿素、
からなる群から選択される式1の化合物、および薬学的に許容できる前記化合物の塩、プロドラッグ、水和物または溶媒和物に関する。
また、本発明は、哺乳類において異常細胞増殖を治療するための医薬組成物であって、異常細胞増殖を治療する際に有効である量の式1の化合物または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物に関する。一実施形態において、前記異常細胞増殖は、癌である。別の実施形態において、前記異常細胞増殖は、皮膚(例えば、乾癬)または前立腺の良性過形成(例えば、良性前立腺肥大(BPH))などの非癌性過剰増殖性障害である。
本発明の別の実施形態において、前記癌は、肺癌、骨癌、膵臓癌、胃癌、皮膚癌、頭頸部癌、皮膚もしくは眼内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、婦人科癌、直腸癌、肛門部の癌、胃癌、大腸癌、乳癌、子宮癌、卵管の癌腫、子宮内膜の癌腫、頸部の癌腫、膣の癌腫、外陰の癌腫、ホジキン病、食道癌、小腸癌、内分泌系癌、甲状腺癌、副甲状腺癌、副腎腺癌、軟組織の肉腫、尿道癌、陰茎癌、扁平上皮細胞癌、前立腺癌、慢性もしくは急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱の癌、腎臓もしくは尿管癌、腎細胞癌腫、腎盂の癌腫、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳腫瘍、下垂体腺腫、または1種または複数の上記癌の組合せからなる群から選択される。
1つの好ましい実施形態において、癌は、脳腫瘍、扁平上皮細胞癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、乳癌、頭部癌、頸部癌、食道癌、前立腺癌、結腸直腸癌、肺癌、腎癌、腎臓癌、卵巣癌、婦人科癌および甲状腺癌からなる群から選択される。
より好ましい実施形態において、癌は、前立腺癌、乳癌、肺癌、大腸癌および卵巣癌からなる群から選択される。
別のより好ましい実施形態において、癌は、前立腺癌、乳癌、および肺癌からなる群から選択される。
最も好ましい実施形態において、乳癌は、転移性乳癌である。
最も好ましい実施形態において、肺癌は、非小細胞肺癌である。
また、本発明は、哺乳類において膵炎または腎臓疾患(増殖性糸球体腎炎および糖尿病誘発性腎臓疾患)を治療するための医薬組成物であって、前記膵炎または腎臓疾患を治療する際に有効である量の式1の化合物または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物に関する。
また、本発明は、哺乳類において未分化胚芽細胞着床を予防するための医薬組成物であって、前記未分化胚芽細胞着床を予防する際に有効である量の式1の化合物または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグもしくは水和物、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物に関する。
また、本発明は、哺乳類において脈管新生または血管新生に関係する疾患を治療するための医薬組成物であって、前記疾患を治療する際に有効である量の式1の化合物または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグもしくは水和物、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物に関する。一実施形態において、前記医薬組成物は、腫瘍の血管新生、関節リウマチなどの慢性炎症疾患、アテローム性動脈硬化症、乾癬、湿疹、および強皮症などの皮膚疾患、糖尿病、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、加齢性黄斑変性症、血管腫、神経膠腫、黒色腫、カポジ肉腫ならびに卵巣癌、乳癌、肺癌、膵臓癌、前立腺癌、大腸癌および類表皮癌からなる群から選択される疾患を治療するためである。
また、本発明は、哺乳類において異常細胞増殖を治療するための方法であって、前記異常細胞増殖を治療する際に有効である量の式1の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグもしくは水和物を前記哺乳類に投与するステップを含む方法に関する。一実施形態において、前記方法は、肺癌、骨癌、膵臓癌、胃癌、皮膚癌、頭部もしくは頸部の癌、皮膚もしくは眼内黒色腫、子宮癌、卵巣癌、婦人科癌、直腸癌、肛門部の癌、胃癌、大腸癌、乳癌、子宮癌、卵管の癌腫、子宮内膜の癌腫、頸部の癌腫、膣の癌腫、外陰の癌腫、ホジキン病、食道の癌、小腸の癌、内分泌系の癌、甲状腺の癌、副甲状腺の癌、副腎腺の癌、軟組織の肉腫、尿道の癌、陰茎の癌、扁平上皮細胞癌、前立腺癌、慢性もしくは急性白血病、リンパ球性リンパ腫、膀胱の癌、腎臓もしくは尿管の癌、腎細胞癌腫、腎盂の癌腫、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、脊髄軸腫瘍、脳腫瘍、下垂体腺腫、または1種または複数の上記癌の組合せなどの癌の治療に関する。1つの好ましい実施形態において、癌は、脳腫瘍、扁平上皮細胞癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、乳癌、頭部癌、頸部癌、食道癌、前立腺癌、結腸直腸癌、肺癌、腎癌、腎臓癌、卵巣癌、婦人科癌および甲状腺癌からなる群から選択される。より好ましい実施形態において、癌は、前立腺癌、乳癌、肺癌、大腸癌および卵巣癌からなる群から選択される。別のより好ましい実施形態において、癌は、前立腺癌、乳癌、および肺癌からなる群から選択される。最も好ましい実施形態において、乳癌は、転移性乳癌である。最も好ましい実施形態において、肺癌は、非小細胞肺癌である。
別の実施形態において、前記方法は、皮膚(例えば、乾癬)または前立腺(例えば、良性前立腺肥大(BPH))の良性過形成などの非癌性過剰増殖性障害の治療に関する。
また、本発明は、哺乳類において脈管新生、再狭窄、アテローム性動脈硬化症または血管新生を治療するための方法であって、前記脈管新生、再狭窄、アテローム性動脈硬化症または血管新生を治療する際に有効である有効量の式1の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグもしくは水和物を前記哺乳類に投与するステップを含む方法に関する。前記方法は、脈管新生または血管新生を治療するためであることが好ましい。一実施形態において、前記方法は、腫瘍の血管新生、関節リウマチなどの慢性炎症疾患、アテローム性動脈硬化症、乾癬、湿疹、および強皮症などの皮膚疾患、糖尿病、糖尿病性網膜症、未熟児網膜症、加齢性黄斑変性症、血管腫、神経膠腫、黒色腫、カポジ肉腫ならびに卵巣癌、乳癌、肺癌、膵臓癌、前立腺癌、大腸癌および類表皮癌からなる群から選択される疾患を治療するためである。
また、本発明は、哺乳類において過剰増殖性障害を治療するための方法であって、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、細胞傷害性薬剤(トポイソメラーゼ阻害剤、白金剤など)代謝拮抗剤、挿入剤(intercalating agent)、増殖因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物応答調整剤、抗ホルモン剤、キナーゼ阻害剤、マトリクスメタロプロテアーゼ阻害剤、遺伝子治療および抗アンドロゲン剤からなるがそれらに限定されない群から選択される抗腫瘍剤と併せて、治療有効量の式1の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグもしくは水和物を前記哺乳類に投与するステップを含む方法に関する。
また、本発明は、哺乳類において膵炎または腎臓疾患を治療する方法であって、治療有効量の式1の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグもしくは水和物を前記哺乳類に投与するステップを含む方法に関する。
また、本発明は、哺乳類において未分化胚芽細胞着床を予防する方法であって、未分化胚芽細胞着床の前記予防に有効である量の式1の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグもしくは水和物を前記哺乳類に投与するステップを含む方法に関する。
また、本発明は、哺乳類において異常細胞増殖を阻害するための医薬組成物であって、ある量の化学療法剤と併せて、ある量の式1の化合物、または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物もしくはプロドラッグを含み、化合物、塩、溶媒和物、またはプロドラッグの量、および化学療法剤の量は、総合して異常細胞増殖を阻害する際に有効である方法に関する。当技術分野では、多くの化学療法剤が現在知られている。一実施形態において、化学療法剤は、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、代謝拮抗剤、挿入剤、増殖因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物応答調整剤、抗ホルモン剤、例えば抗アンドロゲン剤からなる群から選択される。
さらに、本発明は、哺乳類において異常細胞増殖を阻害するための方法であって、放射線療法と併せて、ある量の式1の化合物、または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物もしくはプロドラッグを哺乳類に投与するステップを含み、化合物、塩、溶媒和物またはプロドラッグの量は、放射線療法と併せて、哺乳類における異常細胞増殖を阻害する際に有効である方法に関する。放射線療法を投与するための技法は、当技術分野において知られており、これらの技法は、本明細書に記載の併用療法において使用することができる。この併用療法における本発明の化合物の投与は、本明細書に記載のように決定することができる。
式1の化合物は、異常な細胞を、そのような細胞を殺し、かつ/またはそのような細胞の増殖を阻害するために、放射線による治療に対してより感受性にすることができると考えられる。したがって、本発明はさらに、哺乳類における異常な細胞を放射線による治療に対して感受性にするための方法であって、異常な細胞を放射線による治療に対して感受性にする際に有効である量の式1の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグもしくは溶媒和物を哺乳類に投与するステップを含む方法に関する。この方法における化合物、塩、または溶媒和物の量は、本明細書に記載のそのような化合物の有効量を確認するための手段に従って決定することができる。
また、本発明は、ヒトを含む哺乳類において異常細胞増殖を阻害するための医薬組成物であって、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害する際に有効である量の上記で定義した式1の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグもしくは溶媒和物、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物に関する。
さらに、本発明は、哺乳類において異常細胞増殖を阻害するための医薬組成物であって、異常細胞増殖を阻害する際に有効である量の式1の化合物、または薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物もしくはプロドラッグ、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物に関する。
また、本発明は、哺乳類において異常細胞増殖を阻害する方法および哺乳類において異常細胞増殖を阻害するための医薬組成物であって、ある量の式1の化合物、薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物、そのプロドラッグ、またはその同位体標識した誘導体、ならびに、ある量の抗血管新生剤、シグナル伝達阻害剤、および抗増殖剤から選択される1種または複数の物質を含む医薬組成物に関する。
また、本発明は、ヒトを含む哺乳類において異常細胞増殖を阻害するための医薬組成物であって、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害する際に有効である量の上記で定義した式1の化合物、または薬学的に許容できるそれらの塩もしくは溶媒和物、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物に関する。
また、本発明は、哺乳類において異常細胞増殖を阻害する方法および哺乳類において異常細胞増殖を阻害するための医薬組成物であって、ある量の式1の化合物、薬学的に許容できるその塩もしくは溶媒和物、そのプロドラッグ、またはその同位体標識した誘導体、ならびに、ある量の抗血管新生剤、シグナル伝達阻害剤、および抗増殖剤から選択される1種または複数の物質を含む医薬組成物に関する。
また、本発明は、上記に示した式1の化合物または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物を調製するための方法であって、式1A(Zは、ハロ(クロロなど)である)の化合物を式HNの化合物で処理するステップを含む方法に関する。
Figure 2007511596
本発明のある実施形態は、式1が式2によって表され、
Figure 2007511596
式1Aが式1Bによって表される方法に言及する。
Figure 2007511596
本発明の別の実施形態は、式1が式3によって表され、
Figure 2007511596
式1Aが式1Cによって表される方法に言及する。
Figure 2007511596
また、本発明は、式13の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物(X、R、R、R、RおよびRは、式1について上記に示したのと同じ意味を有する)を調製するための方法であって、
Figure 2007511596
式10Aの化合物を、式R−S(O)−Cl(Rは、式1について上記に示したのと同じ意味を有する)の化合物で処理するステップを含む方法に関する。
Figure 2007511596
また、本発明は、式14の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物(X、R、R、R、RおよびRは、式1について上記に示したのと同じ意味を有する)を調製するための方法であって、
Figure 2007511596
式10Aの化合物(X、R、R、R、Rは、式1について上記に示したのと同じ意味を有する)を、式R−NCO(Rは、式1について上記に示したのと同じ意味を有する)の化合物で処理するステップを含む方法に関する。
Figure 2007511596
また、本発明は、式1Dの化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物(L、R、R、R、RおよびRは、式1について上記に示したのと同じ意味を有する)を調製するための方法であって、
Figure 2007511596
式12Aの化合物を、酸性条件下で処理するステップを含む方法に関する。
Figure 2007511596
式1Dの化合物を調製するための方法の一実施形態において、式12Aの化合物は、酢酸で処理される。
別の実施形態において、式12Aの化合物は、式11の化合物を、
Figure 2007511596
式7Aの化合物と反応させることによって調製される。
Figure 2007511596
MMP−2(マトリクス−メタロプロテイナーゼ2)阻害剤、MMP−9(マトリクス−メタロプロテイナーゼ9)阻害剤、およびCOX−II(シクロオキシゲナーゼII)阻害剤などの抗血管新生剤は、式1の化合物および本明細書に記載の医薬組成物と併せて使用することができる。有用なCOX−II阻害剤の例には、セレブレックス(商標)(アレコキシブ(alecoxib))、バルデコキシブ、およびロフェコキシブが含まれる。マトリクスメタロプロテイナーゼ阻害剤の例は、それらのすべてが参照により全体として本明細書に組み込まれているWO96/33172号(1996年10月24日公開)、WO96/27583号(1996年3月7日公開)、欧州特許出願第97304971.1号(1997年7月8日出願)、欧州特許出願第99308617.2号(1999年10月29日出願)、WO98/07697号(1998年2月26日公開)、WO98/03516号(1998年1月29日公開)、WO98/34918号(1998年8月13日公開)、WO98/34915号(1998年8月13日公開)、WO98/33768号(1998年8月6日公開)、WO98/30566号(1998年7月16日公開)、欧州特許公開第606,046号(1994年7月13日公開)、欧州特許公開第931,788号(1999年7月28日公開)、WO90/05719号(1990年5月31日公開)、WO99/52910号(1999年10月21日公開)、WO99/52889号(1999年10月21日公開)、WO99/29667号(1999年6月17日公開)、PCT国際出願PCT/IB98/01113号(1998年7月21日出願)、欧州特許出願第99302232.1号(1999年3月25日出願)、英国特許出願第9912961.1号(1999年6月3日出願)、米国仮出願第60/148,464号(1999年8月12日出願)、米国特許第5,863,949号(1999年1月26日発行)、米国特許第5,861,510号(1999年1月19日発行)、および欧州特許公開第780,386号(1997年6月25日公開)に記載されている。好ましいMMP阻害剤は、関節痛を示さない阻害剤である。他のマトリクス−メタロプロテイナーゼ(すなわち、MMP−1、MMP−3、MMP−4、MMP−5、MMP−6、MMP−7、MMP−8、MMP−10、MMP−11、MMP−12、およびMMP−13)と比べて、MMP−2および/またはMMP−9を選択的に阻害する阻害剤がより好ましい。
本発明において有用なMMP阻害剤のいくつかの具体例は、AG−3340、RO 32−3555、RS 13−0830、および以下のリストに挙げる化合物、すなわち
3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒドロキシカルバモイル−シクロペンチル)−アミノ]−プロピオン酸、
3−exo−3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド、
(2R,3R)1−[4−(2−クロロ−4−フルオロ−ベンジルオキシ)−ベンゼンスルホニル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキシアミド、
4−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸ヒドロキシアミド、
3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒドロキシカルバモイル−シクロブチル)−アミノ]−プロピオン酸、
4−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸ヒドロキシアミド、
(R)3−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−ピラン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド、
(2R,3R)1−[4−(4−フルオロ−2−メチル−ベンジルオキシ)−ベンゼンスルホニル]−3−ヒドロキシ−3−メチル−ピペリジン−2−カルボン酸ヒドロキシアミド、
3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(1−ヒドロキシカルバモイル−1−メチル−エチル)−アミノ]−プロピオン酸、
3−[[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニル]−(4−ヒドロキシカルバモイル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−アミノ]−プロピオン酸、
3−exo−3−[4−(4−クロロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド、
3−endo−3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−8−オキサ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド、および
(R)3−[4−(4−フルオロ−フェノキシ)−ベンゼンスルホニルアミノ]−テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸ヒドロキシアミド、
ならびに薬学的に許容できる前記化合物の塩および溶媒和物である。
また、式1の化合物は、EGFR抗体、EGF抗体、およびEGFR阻害剤である分子などのEGFR(上皮増殖因子受容体)反応を阻害することができる薬剤、VEGF受容体およびVEGFを阻害することができる分子などのVEGF(血管内皮増殖因子)阻害剤、ならびにerbB2受容体と結合する有機分子または抗体、例えば、ハーセプチン(商標)(Genentech,Inc.、South San Francisco、California、USA)などのerbB2受容体阻害剤などのシグナル伝達阻害剤と一緒に使用することができる。
EGFR阻害剤は、例えば、WO95/19970号(1995年7月27日公開)、WO98/14451号(1998年4月9日公開)、WO98/02434号(1998年1月22日公開)、および米国特許第5,747,498号(1998年5月5日発行)に記載されており、そのような物質は、本明細書に記載のように本発明において使用することができる。EGFR阻害剤には、モノクローナル抗体C225および抗EGFR 22Mab(ImClone Systems Incorporated、New York、New York、USA)、ABX−EGF(Abgenix/Cell Genesys)、EMD−7200(Merck KgaA)、EMD−5590(Merck KgaA)、MDX−447/H−477(Medarex Inc.、Annandale、New Jersey、USAおよびMerck KgaA)、ならびに化合物ZD−1834、ZD−1838およびZD−1839(AstraZeneca)、PKI−166(Novartis)、PKI−166/CGP−75166(Novartis)、PTK 787(Novartis)、CP 701(Cephalon)、レフルノミド(Pharmacia/Sugen)、CI−1033(Warner Lambert Parke Davis)、CI−1033/PD 183,805(Warner Lambert Parke Davis)、CL−387,785(Wyeth−Ayerst)、BBR−1611(Boehringer Mannheim GmbH/Roche)、Naamidine A(Bristol Myers Squibb)、RC−3940−II(Pharmacia)、BIBX−1382(Boehringer Ingelheim)、OLX−103(Merck & Co.、Whitehouse Station、New Jersey、USA)、VRCTC−310(Ventech Research)、EGF融合毒素(Seragen Inc.、Hopkinton、Massachusetts)、DAB−389(Seragen/Lilgand)、ZM−252808(Imperical Cancer Research Fund)、RG−50864(INSERM)、LFM−A12(Parker Hughes Cancer Center)、WHI−P97(Parker Hughes Cancer Center)、GW−282974(Glaxo)、KT−8391(Kyowa Hakko)およびEGFR Vaccine(York Medical/Centro de Immunologia Molecular(CIM))が含まれるが、これらに限定されるものではない。これらおよび他のEGFR阻害剤は、本発明において使用することができる。
VEGF阻害剤、例えば、CP−547,632およびAG−13736、SU−11246、SU−5416およびSU−6668(Pfizer Inc.)、SH−268(Schering)、ならびにNX−1838(NeXstar)も、本発明の化合物と組み合わせることができる。VEGF阻害剤は、それらのすべてが参照により全体として本明細書に組み込まれている、例えば、WO99/24440号(1999年5月20日公開)、PCT国際出願PCT/IB99/00797号(1999年5月3日出願)、WO95/21613号(1995年8月17日公開)、WO99/61422号(1999年12月2日公開)、米国特許第5,834,504号(1998年11月10日発行)、WO98/50356号(1998年11月12日公開)、米国特許第5,883,113号(1999年3月16日発行)、米国特許第5,886,020号(1999年3月23日発行)、米国特許第5,792,783号(1998年8月11日発行)、WO99/10349号(1999年3月4日公開)、WO97/32856号(1997年9月12日公開)、WO97/22596号(1997年6月26日公開)、WO98/54093号(1998年12月3日公開)、WO98/02438号(1998年1月22日公開)、WO99/16755号(1999年4月8日公開)、およびWO98/02437号(1998年1月22日公開)に記載されている。本発明において有用ないくつかの特異的VEGF阻害剤の他の例は、IM862(Cytran Inc.、Kirkland、Washington、USA);Genentech,Inc.、South San Francisco、Californiaの抗VEGFモノクローナル抗体;ならびにRibozyme(Boulder、Colorado)およびChiron(Emeryville、California)製合成リボザイムであるアンギオザイム(angiozyme)である。これらおよび他のVEGF阻害剤は、本明細書に記載のように本発明において使用することができる。
さらに、CP−724,714(Pfizer,Inc.)、GW−2016、GW−282974、およびGW−572016(Glaxo Wellcome plc)、TAK−165(Takeda)ならびにモノクローナル抗体AR−209(Aronex Pharmaceuticals Inc.、The Woodlands、Texas、USA)および2B−1(Chiron)などのerbB2受容体阻害剤は、本発明の化合物、例えば、すべてが参照により全体として本明細書に組み込まれているWO98/02434号(1998年1月22日公開)、WO99/35146号(1999年7月15日公開)、WO99/35132号(1999年7月15日公開)、WO98/02437号(1998年1月22日公開)、WO97/13760号(1997年4月17日公開)、WO95/19970号(1995年7月27日公開)、米国特許第5,587,458号(1996年12月24日発行)、および米国特許第5,877,305号(1999年3月2日発行)に示されている化合物と組み合わせることができる。本発明において有用なerbB2受容体阻害剤は、いずれも参照により全体として本明細書に組み込まれている1999年1月27日出願の米国仮出願第60/117,341号および1999年1月27日出願の米国仮出願第60/117,346号にも記載されている。前記PCT出願、米国特許、および米国仮出願に記載のerbB2受容体阻害剤化合物および物質、ならびにerbB2受容体を阻害する他の化合物および物質は、本発明に従い、本発明の化合物と一緒に使用することができる。
また、本発明の化合物は、CTLA4(細胞傷害性リンパ球抗原4)抗体などの抗腫瘍免疫反応を増強する能力のある薬剤およびCTLA4を遮断する能力のある他の薬剤、および他のファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害剤などの抗増殖剤を含むがこれらに限定されない、異常細胞増殖または癌を治療するのに有用な他の薬剤と一緒に使用することができる。本発明において使用することができる特異的CTLA4抗体には、参照により全体として本明細書に組み込まれている米国仮出願60/113,647(1998年12月23日出願)に記載の抗体が含まれるが、他のCTLA4抗体は、本発明において使用することができる。
CI−1040、CI−1030およびCI−994(上記のすべてはPfizer,Inc.)他のCOX−II阻害剤、他のMMP阻害剤、他の抗VEGF抗体または脈管形成の他のエフェクターの阻害剤も本発明において使用することができる。
本発明には、1個または複数の原子が、天然において通常見いだされる原子量または質量数と異なる原子量または質量数を有する原子によって置き換えられているという事実を除いて、式1で列挙される化合物と同一である同位体標識化合物も含まれる。本発明の化合物に組み入れることができる同位体の例には、それぞれH、H、13C、14C、15N、18O、17O、31P、32P、35S、18F、および36Clなどの水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素および塩素の同位体が含まれる。前記同位体および/または他の原子の他の同位体を含む本発明の化合物、それらのプロドラッグ、および前記化合物または前記プロドラッグの薬学的に許容できる塩は、本発明の範囲内にある。本発明の特定の同位体標識化合物、例えば、Hおよび14Cなどの放射性同位体が組み入れられている化合物は、薬物および/または基質の組織分布アッセイに有用である。トリチウム化、すなわちH、および炭素−14、すなわち14C同位体は、それらの調製の容易さおよび検出性で特に好ましい。さらに、重水素、すなわちHなどのより重い同位体による置換は、より高い代謝安定性、例えば、in vivo半減期の増加、または用量所要量の低減によるある種の治療上の利点を提供することがあるため、一部の環境において好ましいことがある。通常、本発明の式1の同位体標識化合物およびそれらのプロドラッグは、以下のスキームおよび/または実施例において開示される手順を行い、非同位体標識試薬の代わりに容易に入手可能な同位体標識試薬を用いることによって調製することができる。
さらに、式1の化合物ならびにそれらの薬学的に許容できる塩および溶媒和物は、各々独立して、本明細書に列挙した疾患に伴う症状ならびに異常細胞増殖に伴う症状を軽減する際に姑息的なネオアジュバント/アジュバント療法において使用することができる。そのような療法は、単独療法であるか、あるいは化学療法および/または免疫療法との併用であってよい。
本出願では、用語「異常細胞増殖」および「過剰増殖性障害」は、互換的に使用される。
本明細書で使用する用語「異常細胞増殖」は、正常な調節機構と無関係である細胞増殖(例えば、接触阻害の喪失)を指し、正常細胞の異常増殖および異常細胞の増殖が含まれる。これには、(1)活性化されたRas癌遺伝子を発現する良性および悪性腫瘍細胞(腫瘍)、(2)別の遺伝子における発癌突然変異の結果としてRasタンパク質が活性化されている良性および悪性腫瘍細胞、(3)異常なRas活性化が起きる他の増殖性疾患の良性および悪性細胞の異常増殖が含まれるが、これらに限定されるものではない。そのような良性増殖性疾患の例は、乾癬、良性前立腺肥大、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)、および再狭窄である。また、「異常細胞増殖」は、酵素ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの活性に起因する良性および悪性細胞の異常増殖を指し、それらが含まれる。
本明細書で使用する用語「治療すること」は、他に指示がない限り、そのような用語があてはまる障害もしくは状態、またはそのような障害もしくは状態の1つまたは複数の症状の進行を逆転、軽減、阻害すること、またはそれらを予防することを意味する。本明細書で使用する用語「治療」は、「治療すること」が直ぐ前で定義されているように、治療する行為を指す。
「適当な置換基」は、化学的および薬学的に許容できる官能基、すなわち、本発明の化合物の阻害活性を打ち消すことのない部分を意味することを意図している。そのような適当な置換基は、当業者によってルーチンに選択することができる。適当な置換基の例示的な例には、ハロ基、ペルフルオロアルキル基、ペルフルオロアルコキシ基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、ヒドロキシ基、オキソ基、メルカプト基、アルキルチオ基、アルコキシ基、アリールまたはヘテロアリール基、アリールオキシまたはヘテロアリールオキシ基、アラルキルまたはヘテロアラルキル基、アラルコキシまたはヘテロアラルコキシ基、HO−(C=O)−基、アミノ基、アルキル−およびジアルキルアミノ基、カルバモイル基、アルキルカルボニル基、アルコキシカルボニル基、アルキルアミノカルボニル基、ジアルキルアミノカルボニル基、アリールカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基などが含まれるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用する用語「アルキル」ならびに本明細書で言及する他の基(例えば、アルコキシ)のアルキル部分は、直鎖または分岐(メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル)であってよく、環状(例えば、シクロプロピルまたはシクロブチル)であってもよく、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C10)アリールオキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシまたは(C〜C)アルキルなどの上記で定義した1〜5個の適当な置換基によって置換されていてもよい。本明細書で使用する語句「前記アルキルの各々」は、アルコキシ、アルケニルまたはアルキルアミノのような基の中の前記アルキル部分のいずれかを指す。好ましいアルキルには、(C〜C)アルキルが含まれ、メチルであることが最も好ましい。
本明細書で使用する用語「シクロアルキル」は、単環式または二環式炭素環(例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、ビシクロ[2.2.1]ヘプタニル、ビシクロ[3.2.1]オクタニルおよびビシクロ[5.2.0]ノナニルなど)を指し、1〜2個の二重結合を含んでいてよく、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C10)アリールオキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシまたは(C〜C)アルキルなどの上記で定義した1〜3個の適当な置換基によって置換されていてもよい。本明細書で使用する語句「前記アルキルの各々」は、アルコキシ、アルケニルまたはアルキルアミノのような基の中の前記アルキル部分のいずれかを指す。好ましいシクロアルキルには、シクロブチル、シクロペンチルおよびシクロヘキシルが含まれる。
本明細書で使用する用語「ハロゲン」には、フルオロ、クロロ、ブロモもしくはヨードまたはフルオライド、クロライド、ブロマイドもしくはアイオダイドが含まれる。
本明細書で使用する用語「アルケニル」は、2〜6個の炭素原子の直鎖または分岐鎖不飽和基を意味し、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル(アリル)、iso−プロペニル、2−メチル−1−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニルなどが含まれるが、これらに限定されるものではなく、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C10)アリールオキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシまたは(C〜C)アルキルなどの上記で定義した1〜3個の適当な置換基によって置換されていてもよい。
本明細書で使用する用語「(C〜C)アルキニル」は、本明細書において、エチニル、プロピニル、ブチニルなどを含むがこれらに限定されない、1個の三重結合を有する直鎖または分岐炭化水素鎖基を意味するのに使用され、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C10)アリールオキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシまたは(C〜C)アルキルなどの上記で定義した1〜5個の適当な置換基によって置換されていてもよい。
本明細書で使用する用語「カルボニル」または「(C=O)」(アルキルカルボニル、アルキル−(C=O)−またはアルコキシカルボニルなどの語句で使用する)は、>C=O部分のアルキルまたはアミノ基(すなわち、アミド基)などの第二の部分への結合を指す。アルコキシカルボニルアミノ(すなわち、アルコキシ(C=O)−NH−)は、アルキルカルバメート基を指す。また、カルボニル基は、本明細書で(C=O)と同等に定義される。アルキルカルボニルアミノは、アセトアミドなどの基を指す。
本明細書で使用する用語「アリール」は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル、インダニルなどの芳香族基を意味し、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C10)アリールオキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシまたは(C〜C)アルキルなどの上記で定義した1〜5個の適当な置換基によって置換されていてもよい。
本明細書で使用する用語「ヘテロアリール」は、通常は環内にO、SおよびNから選択される1個のヘテロ原子がある芳香族複素環基を指す。前記ヘテロ原子の他に、芳香族基は、環内に4個までのN原子を有していてもよい。例えば、ヘテロアリール基には、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、チエニル、フリル、イミダゾリル、ピロリル、オキサゾリル(例えば、1,3−オキサゾリル、1,2−オキサゾリル)、チアゾリル(例えば、1,2−チアゾリル、1,3−チアゾリル)、ピラゾリル、テトラゾリル、トリアゾリル(例えば、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル)、オキサジアゾリル(例えば、1,2,3−オキサジアゾリル)、チアジアゾリル(例えば、1,3,4−チアジアゾリル)、キノリル、イソキノリル、ベンゾチエニル、ベンゾフリル、インドリルなどが含まれ、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、(C〜C)アルコキシ、(C〜C10)アリールオキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシまたは(C〜C)アルキルなどの上記で定義した1〜3個の適当な置換基によって置換されていてもよい。特に好ましいヘテロアリール基には、オキサゾリル、イミダゾリル、ピリジル、チエニル、フリル、チアゾリルおよびピラゾリルが含まれる(これらのヘテロアリールは、Rヘテロアリールであることが最も好ましい)。
本明細書で使用する用語「ヘテロシクロアルキル」は、4つまでが、例えばN、OおよびSなどのヘテロ原子である4〜10個のメンバーを有する非芳香族の一価の環(ビシクロ環系が含まれてもよい)を意味する。また、本発明のヘテロシクロアルキル基には、1個または複数のオキソ部分で置換された環系が含まれてもよい。ヘテロシクロアルキル基は、非置換であるか、あるいはシクロアルキルについて列挙した置換基で置換されていてもよい。ヘテロシクロアルキル基の例には、2−または3−テトラヒドロチエノ、2−または3−テトラヒドロフラノ、1−、2−または3−ピロリジノ、2−、4−または5−チアゾリジノ、2−、4−、または5−オキサゾリジノ、2−、3−、または4−ピペリジノ、N−モルホリニル、N−チアモルホリニル、3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサニル、3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタニル、1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシル、1,4−ジオキサスピロ[4.4]ノニル、1,4−ジオキサスピロ[4.3]オクチル、および1,4−ジオキサスピロ[4.2]ヘプチルが含まれるが、これらに限定されるものではない。置換ヘテロシクロアルキル基の例には、1−メチル−ピロリジン−3−イル、1−アセチル−ピロリジン−3−イル、1−メチル−ピペリジン−4−イル、1−アセチル−ピペリジン−4−イル、1−メチル−アゼチジン−3−イル、1−アセチル−アゼチジン−3−イル、2−オキソ−ピペリジン−1−イル、および2,3−ジメチル−1,4−ジオキサスピロ[4.4]ノニルが含まれるが、これらに限定されるものではない。
本明細書で使用する語句「RおよびRは、同じRまたは同じR12上で一緒になって、複素環を形成することができる」との関連で語句「複素環」は、少なくとも1個がN原子であり、4個までが、例えば、N、OおよびSなどのヘテロ原子である4〜8個のメンバーを有する非芳香族環を指す。複素環は、非置換であるか、あるいはシクロアルキルについて列挙した置換基で炭素原子上で置換されていてもよい。そのような複素環の例には、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、およびチオモルホリンが含まれる。
本明細書で使用する用語「HATU」は、ヘキサフルオロリン酸O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムを指す。
本明細書で使用する用語「アルコキシ」は、他に指示がない限り、O−アルキル基を意味し、「アルキル」は、上記で定義した通りである。
本明細書で使用する用語「アシル」は、炭素−酸素二重結合を含む分子種を指す。
本明細書で使用する語句「薬学的に許容できる塩」には、他に指示がない限り、式1の化合物中に存在することがある酸性または塩基性基の塩が含まれる。天然において塩基性である式1の化合物は、様々な無機および有機酸と多種多様な塩を形成する能力がある。そのような式1の塩基性化合物の薬学的に許容できる酸付加塩を調製するのに使用することができる酸は、非毒性酸付加塩、すなわち塩酸塩、臭化水素塩、ヨウ化水素塩、硝酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、酸リン酸塩、イソニコチン酸塩、酢酸塩、乳酸塩、サリチル酸塩、クエン酸塩、酸クエン酸塩、酒石酸塩、パントテン酸塩、酸性酒石酸塩、アスコルビン酸塩、コハク酸塩、マレイン酸塩、ゲンチジン酸塩、フマル酸塩、グルコン酸塩、グルカル酸塩、糖酸塩、ギ酸塩、安息香酸塩、グルタミン酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩およびパモ酸塩[すなわち、1,1’−メチレン−ビス−(2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸塩)]塩などの薬学的に許容できるアニオンを含む塩を形成する酸である。
天然において酸性である式1の化合物は、様々な薬学的に許容できるカチオンと塩基塩を形成する能力がある。そのような塩の例には、アルカリ金属およびアルカリ土類金属塩、特にナトリウムおよびカリウム塩が含まれる。
本発明の化合物は、不斉中心を有するため、様々な鏡像異性体およびジアステレオマー体で存在する。本発明は、本発明の化合物のすべての光学異性体および立体異性体、およびそれらの混合物の使用、ならびにそれらを用いるか、あるいはそれらを含有するすべての医薬組成物および治療の方法に関する。また、式1の化合物は、互変異性体として存在することがある。本発明は、そのような互変異性体およびそれらの混合物の使用に関する。
また、本発明は、式1の化合物のプロドラッグを含有する医薬組成物および式1の化合物のプロドラッグを投与することにより増殖性障害または異常細胞増殖を治療する方法を包含する。遊離のアミノ、アミド、ヒドロキシまたはカルボキシル基を有する式1の化合物は、プロドラッグに変換することができる。プロドラッグには、アミノ酸残基、または2個以上(例えば、2、3または4個)のアミノ酸残基のポリペプチド鎖が、式1の化合物の遊離のアミノ、ヒドロキシまたはカルボキシル基とアミドまたはエステル結合を介して共有結合で結合している化合物が含まれる。アミノ酸残基には、3文字記号によって一般的に表記される20個の天然に存在するアミノ酸が含まれるが、これらに限定されるものではなく、4−ヒドロキシプロリン、ヒドロキリジン、デモシン(demosine)、イソデモシン(isodemosine)、3−メチルヒスチジン、ノルバリン、β−アラニン、γ−アミノ酪酸、シトルリンホモシステイン、ホモセリン、オルニチンおよびメチオニンスルホンも含まれる。追加タイプのプロドラッグも包含される。例えば、遊離カルボキシル基は、アミドまたはアルキルエステルとして誘導体化することができる。遊離ヒドロキシ基は、Advanced Drug Delivery Reviews、1996、19、115に概説されているように、ヘミコハク酸エステル、リン酸エステル、ジメチルアミノ酢酸エステル、およびホスホリルメチルオキシカルボニルを含むがこれらに限定されない基を用いて誘導体化することができる。ヒドロキシ基のカーボネートプロドラッグ、スルホン酸エステルおよび硫酸エステルと同様に、ヒドロキシおよびアミノ基のカルバメートプロドラッグも含まれる。(アシルオキシ)メチルおよび(アシルオキシ)エチルエーテル(アシル基は、エーテル、アミンおよびカルボン酸官能基を含むがこれらに限定されない基で置換されていてもよいアルキルエステルであってよいか、あるいは、アシル基は、上記に記載のアミノ酸エステルである)としてのヒドロキシ基の誘導体化も包含される。このタイプのプロドラッグは、J.Med.Chem.1996、39、10に記載されている。また、遊離アミンは、アミド、スルホンアミドまたはホスホンアミドとして誘導体化することができる。これらのプロドラッグ部分はすべて、エーテル、アミンおよびカルボン酸官能基を含むがこれらに限定されない基を組み入れることができる。
本発明の化合物は、当業者によく知られている合成方法に従って容易に調製される。スキーム1は、XがNHであり、RとRが共に水素(H)原子である本発明の化合物を調製するための一般的合成順序を図示している。
Figure 2007511596
化合物4(例えば、Y=H、BrまたはI)は、例えば、Townsend他:J.Med.Chem.1990、33(7)、1984〜1992またはUgarkar他:J.Med.Chem.2000、43(15)、2883によって記載された文献手順に従って調製することができる。化合物5におけるR基は、以下の存在、すなわちヒドロキシル、アルコキシル、アミノ、置換アミノ、アルキル、シクロアルキル、または複素環部分のうち1個または複数から選択される追加の置換基の有無にかかわらず、H、アルキル、シクロアルキル、ヘテロアルキル、複素環、芳香族またはヘテロ芳香族部分であってよい。化合物5は、例えば、ハロゲン化アルキルの存在下で無機塩基を用いる4の簡単なアルキル化により、または光延反応により得ることができる。ハロゲン原子の導入は、例えば、Townsend他:J.Med.Chem.1990、33(7)、1984〜1992によって記載された文献手順を用い、4あるいは5に対して行うことができる。化合物5(例えば、Y=Br)は、ジメチルホルムアミド(DMF)などの溶媒中で高温および高圧において無機塩基の存在下、例えば、酢酸パラジウムおよび一酸化炭素による4の処理によって6に変換することができる。化合物6は、アンモニアまたは水酸化アンモニウム溶液による6の処理によって化合物7に変換することができる。化合物8は、例えば、1,2−ジアミノ−ニトロベンゼンまたは置換されていてもよい1,2−ジアミノ芳香族化合物の存在下、カップリング試薬、例えばHATUによる7の処理によって得ることができる。化合物9は、高温における酸性媒質、例えば酢酸中の8の処理によって得ることができる。9のニトロ還元は、例えば、パラジウム触媒の水素化によって行い、化合物10を得ることができる。
本発明の化合物(例えば、L=−N(R)S(O)−、−N(R)C(O)N(H)−、−N(R)C(O)−)は、酸塩化物、塩化スルホニル、イソシアネートによる10の処理、または10を、アルデヒドもしくはケトンによる還元アルキル化条件か、あるいはカルボン酸とのカップリング条件下に置くことによって得ることができる。そのような化学的処理および変換すべてについてのプロトコルは、十分に確立しており、当業者によく知られている。これらの手順において使用される試薬は、芳香族部分に直接か、あるいはC1〜C3の飽和もしくは不飽和炭素鎖を介して間接的に結合している反応性官能基を有するか、あるいは非芳香族部分に結合していてもよい。芳香族部分が、これらの試薬の一部である場合、芳香族部分は、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシル、さらには置換または非置換アリールのうち1個または複数の置換基のある5または6員環であってよい。また、この芳香族部分は、他の芳香族環構造と縮合していてもよい。これらの試薬が市販されていない場合、試薬は、この分野において十分に確立しているプロトコルを用いて調製するか、あるいは本発明の化合物は、例えば、10をそのフェニルカルバメートに変換し、続いてカルバメートを尿素に変換することにより、当業者によく知られている代替方法を用いて具体的に合成することができる。
あるいは、本発明の化合物は、当業者によく知られている手順に従って調製された化合物11(LおよびRは、式1の化合物について定義した通りである)を、化合物7の存在下で、例えばHATUを用いるカップリング条件に置いて化合物12を得るスキーム2に従って容易に調製することができる。化合物12は、酸性媒質、例えば酢酸中で処理し、本発明の化合物を生成することができる。
Figure 2007511596
本発明の化合物は、不斉炭素原子を有することがある。そのようなジアステレオマー混合物は、当業者に知られている方法、例えば、クロマトグラフィーまたは分別結晶により、それらの物理的化学的相違に基づいて個々のジアステレオマーに分離することができる。鏡像異性体は、適切な光学活性化合物(例えば、アルコール)との反応によって鏡像異性体混合物をジアステレオマー混合物に変換し、ジアステレオマーを分離し、個々のジアステレオマーを対応する純粋な鏡像異性体に変換(例えば、加水分解)することによって分離することができる。ジアステレオマー混合物および純粋な鏡像異性体を含むこのような異性体はすべて、本発明の一部として見なされる。
天然において塩基性である式1の化合物は、様々な無機および有機酸と多種多様な異なる塩を形成する能力がある。そのような塩は、動物への投与について薬学的に許容できなければならないが、実際には、初めに式1の化合物を反応混合物から薬学的に許容できない塩として単離し、次いで、アルカリ試薬による処理によってもとの遊離塩基化合物へ単に変換し、続いて後者の遊離塩基を薬学的に許容できる酸付加塩に変換することが望ましいことが多い。本発明の塩基化合物の酸付加塩は、水性溶媒媒質またはメタノールもしくはエタノールなどの適当な有機溶媒中で実質的に当量の選択された鉱酸または有機酸で塩基化合物を処理することによって容易に調製される。溶媒の注意深い蒸発により、望ましい固体の塩が容易に得られる。また、望ましい酸塩は、溶液に適切な鉱酸または有機酸を加えることにより、遊離塩基の有機溶媒溶液から沈殿させることができる。
天然において酸性である式1の化合物は、様々な薬理学的に許容できるカチオンと塩基塩を形成する能力がある。そのような塩の例には、アルカリ金属またはアルカリ土類金属塩、特に、ナトリウムおよびカリウム塩が含まれる。これらの塩はすべて、従来の技法によって調製される。本発明の薬学的に許容できる塩基塩を調製するための試薬として使用される化学塩基は、式1の酸性化合物と非毒性塩基塩を形成する化学塩基である。そのような非毒性塩基塩には、ナトリウム、カリウム、カルシウムおよびマグネシウムなどの薬理学的に許容できるカチオンから誘導される塩基塩が含まれる。これらの塩は、望ましい薬理学的に許容できるカチオンを含有する水溶液で対応する酸性化合物を処理し、次いで、好ましくは減圧下で、得られる溶液を蒸発乾固することによって容易に調製することができる。あるいは、酸性化合物の低級アルカノール溶液と望ましいアルカリ金属アルコキシドを混ぜ合わせ、次いで、前と同様に得られる溶液を蒸発乾固することによっても調製することができる。どちらの場合にも、反応の完全性および望ましい最終生成物の最大収率を保証するために、化学量論的量の試薬が用いられることが好ましい。
本発明の化合物は、様々な酵素/受容体の阻害剤/アンタゴニストである。それらは、血管新生/脈管新生、癌遺伝子および癌原遺伝子のシグナル伝達および細胞周期調節に関与する様々なキナーゼ標的に対して活性である。そのようなものとして、本発明の化合物は、肝臓、腎臓、膀胱、乳房、胃、卵巣、結腸直腸、前立腺、膵臓、肺、外陰、甲状腺の悪性および良性腫瘍、肝癌、肉腫、神経膠芽腫、頭頸部癌、ならびに前立腺の良性過形成(例えば、BPH)などの他の過形成状態などの様々なヒト過剰増殖性障害の予防および治療において有用である。さらに、本発明の化合物は、一連の白血病およびリンパ性悪性疾患に対して活性を有すると予想される。
また、本発明の化合物は、様々なタンパク質キナーゼに関係する異常なリガンド/受容体発現、相互作用、活性化またはシグナルイベントが関与する追加の障害の治療において有用であってよい。そのような障害には、タンパク質キナーゼの異常な機能、発現、活性化またはシグナル伝達が関与する神経細胞、膠細胞、星状細胞、視床下部、ならびに他の腺、マクロファージ、上皮、間質、および胞胚腔の性質の障害が含まれてよい。さらに、本発明の化合物は、本発明の化合物によって阻害される確認されたキナーゼとまだ確認されていないキナーゼの双方が関わる炎症、血管新生および免疫障害において治療上の有用性を有することがある。
また、本発明の化合物は、様々なタンパク質チロシンキナーゼに関係する異常な発現リガンド/受容体相互作用または活性化またはシグナル伝達イベントが関与する追加の障害の治療において有用であってよい。そのような障害には、チロシンキナーゼの異常な機能、発現、活性化またはシグナル伝達が関与する神経細胞、膠細胞、星状細胞、視床下部、ならびに他の腺、マクロファージ、上皮、間質、および胞胚腔の性質の障害が含まれてよい。さらに、本発明の化合物は、本発明の化合物によって阻害される確認されたチロシンキナーゼとまだ確認されていないチロシンキナーゼの双方が関わる炎症、血管新生および免疫障害において治療上の有用性を有することがある。
本発明の化合物は、チロシンキナーゼTie−2および関連するファミリーメンバーの選択的阻害剤であることが判明した。チロシンキナーゼにおける本発明の化合物の効力は、以下のアッセイを用いて判定することができる。
式1の化合物のTie−2受容体を阻害するin vitro活性は、以下の手順によって判定することができる。
Tie−2チロシンキナーゼ活性の阻害は、PGTの25μg/mL PBS溶液100μL/ウエルの添加によってポリ−Glu−Tyr(PGT 4:1、Sigma)でコーティングされた96ウエルのMaxisorpプレート(Nunc)中で測定した。プレートを37℃で一夜インキュベートし、使用するまで4℃に移した。化合物試験に先立って、化合物の適切な希釈液を96ウエルのポリプロピレンプレート中で作成した。化合物をDMSOで60倍の望ましい最終濃度まで希釈し、続いて、50mM HEPES、pH7.4、125mM NaCl、24mM MgCl、および新たに添加したジチオスレイトール(DTT;Sigma)2mMからなる緩衝液であるリン酸化緩衝液−DTT(PB−DTT)で4倍の望ましい最終濃度まで希釈した。PGTでコーティングされたプレートを4℃から取り出し、0.1%ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート(Tween−20、Sigma)を含有する粉末(Sigma)から作成した1×Tris緩衝食塩水からなる洗浄緩衝液であるTBSTで5回洗浄した。ウエル当たり25μLの各化合物希釈液を、洗浄したPGTでコーティングされたプレートに添加した。次いで、プレートに、冷凍した50mM保存溶液からPB−DTTで新たに希釈した200mM ATP(Sigma)の溶液50μL/ウエルを添加した。対照ウエルには、ATPを含まないPB−DTT 50μL/ウエルを添加した。反応は、PB−DTTに溶かした精製GST−Tie2融合タンパク質25μLの添加によって開始させた。GST−Tie2は、GST−Tie2バキュロウイルスに感染した昆虫細胞から前もって単離し、ATPの存在下、および化学阻害剤の非存在下で約1.0のOD450シグナルを提供すると判定される濃度で使用した。反応は、振盪しながら周囲温度で15分間進行させ、TBSTで5回洗浄することによって終了させた。ホスホチロシンを検出するため、洗浄緩衝液を除去し、各ウエルに、洗浄緩衝液および5%ウシ血清アルブミン(BSA:Sigma)からなる緩衝液であるブロック緩衝液で1:2000に希釈したホスホチロシンに対する西洋ワサビペルオキシダーゼ結合モノクローナル抗体(HRP−PY20;Signal Transduction Labs)75μLを添加した。プレートを、振盪しながら周囲温度で30分間インキュベートし、洗浄緩衝液で5回洗浄した。結合したHRP−PY20抗体を、TMBマイクロウエル基質(KPL)70μL/ウエルの添加によって検出し、発色を、等容積の0.9M HSOの添加によって終了させた。ATPを含まないウエルからのバックグラウンドシグナルを、すべてのATP刺激ウエルから減じ、IC50値を算出した。
細胞アッセイは、ヒトEGFRの細胞外ドメイン、およびヒトTie−2の細胞内ドメインからなるキメラ受容体を発現するNIH/3T3線維芽細胞を利用した。細胞活性を測定するため、2mM L−グルタミン、0.1U/mLペニシリン、0.1μg/mLストレプトマイシンおよび10%ウシ胎児血清(FCS;すべての補助剤はGibco製)を含有するダルベッコ変法基本培地(DMEM)中、15,000個の細胞を96ウエルのU底プレート(Falcon)中に播種した。細胞を、37℃、5%COで6時間接着させ、培地を、飢餓(starvation)培地(0.1%FCSを含有する新鮮培地)190μL/ウエルで置き換えた。細胞プレートを次の日までインキュベーターに戻した。化合物試験に先立って、化合物の適切な希釈液を96ウエルのポリプロピレンプレート中で作成した。最初の希釈シリーズは、DMSO中の4mM化合物保存溶液15μLのDMSO 45μLへの添加から始め、得られた1mMの濃度を、DMSOで段階的に1:4に希釈し、1000、250、62.5、15.63、3.91、0.98、0.25および0μMの濃度を得た。別の96ウエルプレートでは、各化合物希釈液20μLを饑餓培地80μLに添加し、20%の最終DMSO濃度で200、50、12.5、3.13、0.78、0.20、0.049および0μMの化合物濃度を得た。細胞に投与するため、様々な化合物希釈液10μLを、細胞を含むプレートに添加し、1%DMSO中で10、2.5、0.63、0.16、0.039、0.01、0.002および0μMの最終化合物濃度を得た。細胞プレートを、37℃、5% COで60分間、化合物と一緒にインキュベートした。キメラ受容体を活性化するため、組換えEGF(Sigma)を200ng/mLの最終濃度まで添加し、プレートを、37℃、5% COでさらに10分間インキュベートした。次いで、培地を除去し、細胞を、200μM NaVOを含有する冷メタノール100μL/ウエルにより氷の上で5分間固定した。固定液を除去し、プレートを周囲温度で乾燥させた。ホスホチロシンレベルは、Perkin Elmer(商標)製のDELFIA Eu−N−標識抗ホスホチロシン抗体(PT66)による時間分解イムノアッセイで測定した。抗体をDELFIAアッセイ緩衝液(Perkin Elmer(商標))で0.5μg/mLの最終濃度まで希釈し、100μL/ウエルを、振盪しながら周囲温度で60分間添加した。抗体溶液を除去し、プレートを、DELFIA洗浄緩衝液(Perkin Elmer(商標))300μL/ウエルを用いて6回洗浄した。最終洗浄後、DELFIA Enhancement Solution(Perkin Elmer(商標))100μL/ウエルを各ウエルに添加した。DELFIA Enhancement Solution(Perkin Elmer(商標))は、ユーロピウムイオンを解離する働きをし、極めて蛍光性のキレートを形成する。振盪しながら5分間の周囲温度におけるインキュベーション後、プレートを、Victor 2 Multilabel HTS Counter(Perkin Elmer(商標))で読み取った。偽刺激ウエルからのバックグラウンドシグナルを、EGF刺激ウエルから減じ、IC50値を算出する。
本発明の化合物(下文では「活性化合物」)の投与は、作用部位への化合物の送達を可能にする任意の方法によって達成することができる。これらの方法には、経口経路、十二指腸内経路、非経口注射(静脈内、皮下、筋肉内、血管内または注入を含む)、局所、および直腸投与が含まれる。
投与される活性化合物の量は、治療されている対象、障害または状態の重症度、投与の速度および処方する医師の判断に左右されるはずである。しかしながら、有効な用量は、1回量または分割量として、1日につき体重1kg当たり約0.001〜約100mg、好ましくは約1〜約35mg/kg/日の範囲である。70kgのヒトの場合、これは、約0.05〜約7g/日、好ましくは約0.2〜約2.5g/日に相当するであろう。場合によっては、前記範囲の下限以下の用量レベルが十分以上なことがあり、別の場合には、いかなる有害な副作用も引き起こすことなくさらに大用量が用いられることがあるが、ただし、そのような大用量は、1日を通して投与するためのいくつかの小用量にまず分割される。
活性化合物は、単一療法として用いられるか、あるいは1種または複数の他の抗腫瘍物質、例えば、有糸分裂阻害剤、例えば、ビンブラスチン;アルキル化剤、例えば、シスプラチン、カルボプラチンおよびシクロホスファミド;代謝拮抗剤、例えば、5−フルオロウラシル、シトシンアラビノシドおよびヒドロキシ尿素、または、例えば、N−(5−(N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−2−テノイル)−L−グルタミン酸などの欧州特許出願番号239362に開示の好ましい代謝拮抗剤の1つ;増殖因子阻害剤;細胞周期阻害剤;挿入型抗生物質、例えば、アドリアマイシンおよびブレオマイシン;酵素、例えば、インターフェロン;および抗ホルモン剤、例えば、ノルバデックス(商標)(タモキシフェン)などの抗エストロゲン剤、または、例えば、カソデックス(商標)(4’−シアノ−3−(4−フルオロフェニルスルホニル)−2−ヒドロキシ−2−メチル−3’−トリフルオロメチル)プロピオンアニリド)などの抗アンドロゲン剤から選択される抗腫瘍性物質を含むことができる。そのような結合治療は、治療の個々の成分の同時、順次または個別投与によって達成することができる。
医薬組成物は、錠剤、カプセル、丸剤、粉末、徐放性製剤、溶液、および懸濁液のような経口投与に、無菌の溶液、懸濁液もしくは乳濁液のような非経口注射に、軟膏もしくはクリームのような局所投与に、または坐剤のように直腸投与に適している形態であってよい。医薬組成物は、正確な用量の単回投与に適している単位剤形であってよい。医薬組成物には、従来の医薬品担体または賦形剤および活性成分としての本発明による化合物が含まれるはずである。さらに、医薬組成物には、他の薬用または製薬用薬剤、担体、アジュバントなどが含まれてもよい。
例示的な非経口投与形態には、滅菌水溶液、例えば、水性プロピレングリコールまたはブドウ糖溶液中の活性化合物の液剤または懸濁剤が含まれる。
適当な医薬品担体には、不活性な希釈剤または充填剤、水および様々な有機溶媒が含まれる。医薬組成物は、望ましい場合、香味剤、結合剤、賦形剤などの追加の成分を含有することができる。したがって、経口投与の場合、クエン酸などの様々な賦形剤を含有する錠剤は、デンプン、アルギン酸およびある種の複雑なケイ酸塩などの様々な崩壊剤ならびにスクロース、ゼラチンおよびアカシアなどの結合剤と一緒に用いることができる。さらに、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウムおよびタルクなどの滑沢剤は、錠剤化プロセスにとって有用であることが多い。また、類似タイプの固体組成物は、軟質および硬質充填ゼラチンカプセル剤で用いることができる。したがって、好ましい材料には、ラクトースすなわち乳糖および高分子量ポリエチレングリコールが含まれる。経口投与にとって水性懸濁剤またはエリキシール剤が望ましい場合、活性化合物は、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリン、またはそれらの組合せなどの希釈剤と一緒に、様々な甘味剤または矯味剤、着色材料または色素および、望ましい場合、乳化剤または懸濁化剤と組み合わせることができる。
特定の量の活性化合物を含む様々な医薬組成物を調製する方法は、知られているか、あるいは当業者には明らかであろう。例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences、Mack Publishing Company、Easter、PA.、第15版(1975)を参照されたい。
以下に提供する実施例および調製は、本発明の化合物およびそのような化合物を調製する方法をさらに説明および例示している。当然のことながら、本発明の範囲は、以下の実施例および調製の範囲によって限定されるものでは決してないことを理解されたい。
以下の調製および実施例において言及される分析用および分取HPLCクロマトグラフィー法の詳細について以下に概説する。
分析用HPLC法1、2、3および4:ダイオードアレイ検出器およびMetaChem Polaris 5um C18−A 20×2.0mmカラムを備えたGilson HPLC;全強度クロマトグラムおよび210nm波長で通常報告されるピーク検出;溶媒A:2%アセトニトリルおよび0.01%ギ酸を含む水、溶媒B:0.05%ギ酸を含むアセトニトリル;1mL/minの流量。
方法1グラジエント:1分で溶媒B5%から20%とし、2.25分に溶媒B100%に増やし、2.5分までB100%を継続し、3.75分にB5%に戻す。
方法2グラジエント:1.25分で溶媒B5%から20%とし、2.5分に溶媒B50%に、3.25分に溶媒B100%に増やし、4.25分までB100%を継続し、4.5分にB5%に戻す。
方法3グラジエント:1.0分まで溶媒B0%を継続し、2.0分に20%に増やし、3.5分にB100%に増やし、3.75分にB0%に戻す。
方法4グラジエント:1.05分で溶媒B5%から20%とし、4.0分に50%に増やし、4.5分にB100%に増やし、5.5分にB5%に戻し、5.75分までB5%を継続する。
分析用HPLC法5:ダイオードアレイ検出器および150×4mm HewlettPackard ODS Hypersilカラムを備えたHewlett Packard−1050;254および300nm波長で報告されるピーク検出;溶媒A:酢酸アンモニウム/酢酸緩衝液を含む水(0.2M)、溶媒B:アセトニトリル;3mL/minの流量。
方法5グラジエント:10分でB0%から100%とし、1.5分間B100%で保持する。
分取HPLC法:ダイオードアレイ検出器およびWaters SymmetryまたはXterra C8カラム、19×50mm、30×50mmまたは50×50mmを備えたShimadzu HPLC;210nm波長で通常報告されるピーク検出;溶媒A:2%アセトニトリルおよび0.1%ギ酸を含む水、溶媒B:0.1%ギ酸を含むアセトニトリル;18〜40mL/minの流量。
通常、一般的な分取HPLCグラジエント法は、10〜25分にわたる0〜B5%〜B100%の線形である。いくつかの化合物については、当業者によく知られている方法を用いてカスタマイズされたグラジエントウインドウがより狭い特別なグラジエント法を使用する。
(実施例1)
1A.4−クロロ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
NaH(3.8g、95.3mmol)を、0℃において4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(10g、63.5mmol)のDMF(50mL)溶液に加えた。得られた混合物を0℃において30分間撹拌し、次いで室温まで温めた。この時、臭化シクロペンチル(18.9g、127mmol)を加え、反応物を60℃まで加熱した。4時間後、反応物を0℃まで冷却し、水でゆっくりとクエンチした。水層をEtOAc(3×)で抽出し、合わせた有機層を水(1×)で洗浄し、NaSOで乾燥し、濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル9:1)により精製すると、表題化合物(10.6g、75%)が得られた。MS:222.1/224.1(MH+);保持時間5.77分(HPLC法4)。
また、塩基としてCsCOまたはKCOを用いるか、あるいは光延条件を用い、類似のアルキル化手順を用いた。
1B.5−ヨード−4−クロロ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
撹拌した4−クロロ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(1A、116g、0.52モル)のCHCl 1200mL溶液に、室温において30分にわたり、一塩化ヨウ素の暗褐色溶液(1.0M、785mL)をゆっくりと加えた。反応混合物を22時間還流し、室温まで冷却して濃縮した。残渣をEtOAcに再溶解し、飽和NaSO、HOおよび食塩水で洗浄した。有機層をNaSO4で乾燥して濃縮した。次いで、残渣をi−PrOHから再結晶すると、白色の結晶性生成物95gが得られた。
1C.4−クロロ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸
出発材料(1B、10g、29mmole)を、酢酸パラジウム(0.32g、1.4mmole)と一緒にDMF500mLおよびH2O100mL中に取った。反応混合物を、圧力反応器の中で、100psi(約690kPa)の一酸化炭素中50℃において6.5時間、室温において16時間撹拌した。次いで、反応混合物を濃縮し、残渣を1:1EtOAc/CHCl 100mLと、続いてCHCl 50mLと共にトリチュレーションを行った。濾過後に固体を集め、Pで乾燥すると、灰色がかった白色の固体21gが得られた。次いで、この固体を、ギ酸/HOの混合物(21mL/5mL)と共にトリチュレーションを行った。濾過後に固体を集めてP2O5で乾燥すると、1C 6.5gが得られた(m/z265.1、HPLC法1による保持時間2.5分)。
1D.4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸
出発材料(1C、2.0g、7.5mmol)を、120℃において16時間、ジオキサン60mLに溶かした濃水酸化アンモニウム30mLで処理した。LCMSモニターは、反応の完了を示した。混合物を濃縮して高真空中で乾燥すると、1D 1.9gが得られた(m/z246.2、HPLC法1による保持時間2.1分)。
1E.7−シクロペンチル−5−(6−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−カルボン酸(1D、12.0g、488mmol)、1,2−ジアミノ−4−ニトロベンゼン(11.2g、73.1mmol)、およびHATU(26.0g、73.1mmol)を窒素中50℃において無水NMP242mL中で混ぜ合わせて撹拌した。6時間後、反応をLCMSによってモニターし、出発材料の喪失と新たな成分の生成を確認した。反応混合物を10本の50mL遠心管中にデカントし、GeneVac中で一夜濃縮した。濃褐色の油をEtOAc(1.6L)に取り、HO 1.2Lを用いて抽出した。有機層をHO(3×900mL)で洗浄し、次いで濃縮した。残渣(暗褐色のゴム)をCHCl約900mL中でトリチュレーションを行い、濾過および真空乾燥後に赤みがかった黒色の固体10.2gを集めた。H NMRは、その固体が、カップリング生成物に加えて20〜30%の不純物を含むことを示した。固体をEtOAc 1.5Lに再び取り、HO(5×900mL)で洗浄した。有機層を濃縮し、残渣をCHCl約900mL中でトリチュレーションを行い、濾過して乾燥すると、黄色の固体7.65gが得られた。H NMRおよびLCMSは、カップリング生成物に加えて少量の不純物を示した(210nmにおけるLCMSによって純度88%、M/Z381.5、分析用HPLC法1による保持時間2.3分)。
通常、カップリング生成物を、95℃の高温において酸性媒質、酢酸もしくは塩酸または両方の混合物中で環化した。濃縮による酸の除去後、粗生成物をさらに精製することなく還元に入れた。
1F.5−(6−アミノ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン
7−シクロペンチル−5−(6−ニトロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン(1E、1.0g)を、無水NMP50mL中で10%パラジウム炭素(100mg)と混ぜ合わせ、室温において24時間、水素50psi(約345kPa)にさらした。LCMSモニターは、純粋な望ましい生成物を示した(M/Z333.5、分析用HPLC法4による保持時間0.70分)。混合物をセライトで濾過した。望ましい生成物をNMP保存溶液(45mLに約0.92gの濃度)として使用した。
(実施例2)
N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−フルオロ−ベンゼンスルホンアミド
表題化合物は、80℃において2.5時間の塩化3−フルオロ−ベンゼンスルホニル1.2当量(14.3mg)による5−(6−アミノ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン(1E、1.0mL NMP中20mg)の処理によって調製した。LCMSを用いて生成物生成を確認し、得られた反応混合物をDMSO 1.0mLで希釈し、分取HPLCにより精製すると、望ましい生成物が得られた(M/Z491.2、分析用HPLC法2による保持時間2.3分)。
(実施例3)
1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−フェニル−尿素
表題化合物は、80℃において2.5時間のイソシアン酸フェニル1.2当量(8.7mg)による5−(6−アミノ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン(1E、1.0mL NMP中20mg)の処理によって調製した。LCMSを用いて生成物生成を確認し、得られた反応混合物をDMSO 1.0mLで希釈し、分取HPLCにより精製すると、望ましい生成物が得られた(M/Z452.4、分析用HPLC法2による保持時間2.2分)。
(実施例4〜39)
以下の表に列挙する実施例4〜39は、実施例1、2および3に記載の手順と類似した手順を用いて調製した。
Figure 2007511596
Figure 2007511596
Figure 2007511596
Figure 2007511596

Claims (15)

  1. 式1の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物。
    Figure 2007511596
    [式中、
    Xは、HN、(C〜C)アルキル−N、(C〜C)シクロアルキル−N、OまたはSであり、
    Lは、−(CH−(pは、0〜5の整数である)、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)、−N(R)−、−N(C(O)OR)−、−N(C(O)R)−、−N(S(O)R)−、−CHO−、−CHS−、−CHN(R)−、−C(=NR)−、−CHN(C(O)R)−、−CHN(C(O)OR)−、−CHN(S(O)R)−、−CH(NHR)−、−CH(NHC(O)R)−、−CH(NHS(O)R)−、−CH(NHC(O)OR)−、−CH(OC(O)R)−、−CH(OC(O)NHR)−、−CH=CH−、−C(=NOR)−、−C(O)−、−CH(OR)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)S(O)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−S(O)N(R)−、−S(O)N(R)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−OS(O)N(R)−、−OS(O)N(R)−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)C(O)−、−N(R)S(O)C(O)−、−S(O)N(C(O)R)−、−S(O)N(C(O)R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)O−、−N(R)P(OR)O−、−N(R)P(OR)−、−N(R)P(O)(OR)O−、−N(R)P(O)(OR)−、−N(C(O)R)P(OR)O−、−N(C(O)R)P(OR)−、−N(C(O)R)P(O)(OR)O−、−N(C(O)R)P(OR)−、−CH(R)S(O)−、−CH(R)S(O)−、−CH(R)N(C(O)OR)−、−CH(R)N(C(O)R)−、−CH(R)N(SOR)−、−CH(R)O−、−CH(R)S−、−CH(R)N(R)−、−CH(R)N(C(O)R)−、−CH(R)N(C(O)OR)−、−CH(R)N(SOR)−、−CH(R)C(=NOR)−、−CH(R)C(O)−、−CH(R)CH(OR)−、−CH(R)C(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)−、−CH(R)N(R)S(O)−、−CH(R)N(R)S(O)−、−CH(R)OC(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)O−、−CH(R)S(O)N(R)−、−CH(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(C(O)R)S(O)−、−CH(R)N(C(O)R)S(O)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)C(O)N(R)C(O)−、−CH(R)S(O)N(R)C(O)−、CH(R)S(O)N(R)C(O)−、−CH(R)OS(O)N(R)−、−CH(R)OS(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)O−、−CH(R)N(R)S(O)O−、−CH(R)N(R)S(O)C(O)−、−CH(R)N(R)S(O)C(O)−、−CH(R)S(O)N(C(O)R)−、−CH(R)S(O)N(C(O)R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)C(O)O−、−CH(R)N(R)P(OR)O−、−CH(R)N(R)P(OR)−、−CH(R)N(R)P(O)(OR)O−、−CH(R)N(R)P(O)(OR)−、−CH(R)N(C(O)R)P(OR)O−、−CH(R)N(C(O)R)P(OR)−、−CH(R)N(C(O)R)P(O)(OR)O−または−CH(R)N(C(O)R)P(OR)−であり、
    各Rは、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)ヘテロアリール基の各々は、ハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C10)ヘテロシクロアルキルであり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C10)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個の(C〜C)アルキル基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(CR1011NRまたは−(CR1011C(O)NRであり、nは、0〜3の整数であり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個のR置換基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C)ヘテロシクロアルキルであり、tは、独立して0〜6の整数であり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個のR12基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシ、または(C〜C)シクロアルコキシであり、
    各Rは、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールまたは(C〜C10)ヘテロアリールであり、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリール、および(C〜C10)ヘテロアリール基の各々は、ハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で独立して置換されていてもよく、
    各RおよびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、または−(CR1011OR10であるか、あるいはRおよびRは、同じRまたは同じR12上で一緒になって、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基を形成することができ、tおよびqは、上記に示したように定義され、前記RおよびR基の(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NR10C(O)R11、−C(O)NR1011、−NR1011、(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、および−(CR1011OR10から独立して選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよく、tおよびqは、上記に示したように定義され、さらに、RとRが共に、同じ窒素と結合している場合、RとRは、双方とも酸素を介して直接窒素と結合していることはなく、
    各RおよびR12は、独立して、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−OR10、−SONR、−SO、−NRSO、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(CR1011O(CR1011NR、−(CR1011O(CR1011OR10、−(CR1011OR10、−S(O)(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CH(C〜C10)複素環、−C(O)(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011NR(CR1011NR、−(CR1011NRCR1011C(O)NR、−(CR1011NR(CR1011NR10C(O)R、−(CR1011NR(CR1011O(CR1011OR10、−(CR1011NR(CR1011S(O)(C〜C)アルキル、−(CR1011NR(CR1011、−SO(CR1011(C〜C10)アリール、または−SO(CR1011(C〜C10)複素環であり、jは、独立して、0〜2の整数であり、tは、独立して、0〜6の整数であり、qは、独立して、2〜6の整数であり、前記RおよびR12基の−(CR1011−および−(CR1011−部分には、炭素−炭素二重結合または三重結合が含まれてもよく、tは、2〜6の整数であり、前記RおよびR12基の(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NR、−(CR1011NR、−SO、−SONR、(C〜C)アルキル、−(CR1011)(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、および−(CR1011OR10から独立して選択される1〜3個の置換基によって炭素原子上で置換されていてもよく、
    各Rは、独立して、H、(C〜C10)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、または−(CR1011(C〜C10)複素環であり、tは、上記に示したように定義され、
    各R10およびR11は、独立して、Hまたは(C〜C)アルキルである。]
  2. Lが、−(CH−(pは、0〜5の整数である)、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)−、−N(R)−、−N(C(O)OR)−、−N(C(O)R)−、−N(S(O)R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)S(O)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−S(O)N(R)−、−S(O)N(R)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−OS(O)N(R)−、−OS(O)N(R)−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)C(O)−、−N(R)S(O)C(O)−、−S(O)N(C(O)R)−、−S(O)N(C(O)R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、または−C(O)O−であり、各Rが、独立して、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールまたは(C〜C10)ヘテロアリールであり、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)ヘテロアリール基の各々が、1〜3個のハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシで独立して置換されていてもよい請求項1に記載の化合物。
  3. 式1が、式2によって表される請求項1に記載の化合物。
    Figure 2007511596
  4. が、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキルまたは(C〜C10)ヘテロシクロアルキルであり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、および(C〜C10)ヘテロシクロアルキル基の各々が、1〜5個の(C〜C)アルキル基で置換されていてもよい請求項1に記載の化合物。
  5. が、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011NRまたは−(CR1011C(O)NR10であり、前記(C〜C)アルキルおよび(C〜C)シクロアルキル基の各々が、1〜5個のR置換基で置換されていてもよい請求項1に記載の化合物。
  6. が、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C)ヘテロシクロアルキルであり、前記(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々が、1〜5個のR12基で独立して置換されていてもよい請求項1に記載の化合物。
  7. 前記化合物が、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,6−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
    5−(6−アミノ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミン、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−p−トリル−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−m−トリル−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−フルオロ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3−エチル−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−メトキシ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3−メトキシ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(4−メトキシ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−クロロ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(4−クロロ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2,5−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2,4−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(2−エトキシ−フェニル)−尿素、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−エチル−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−4−クロロ−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2−クロロ−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3,4−ジフルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2−メトキシ−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−クロロ−2−メチル−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−クロロ−4−メチル−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−クロロ−4−フルオロ−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−5−クロロ−2−メトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3,5−ジクロロ−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2,4−ジクロロ−ベンゼンスルホンアミド、
    ビフェニル−3−スルホン酸[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−アミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−2−トリフルオロメトキシ−ベンゼンスルホンアミド、
    N−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−3−(ピリジン−2−イルオキシ)−ベンゼンスルホンアミド、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(2−フルオロ−5−メチル−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(2−メトキシ−5−メチル−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−m−トリル−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−m−トリル−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾオキサゾール−6−イル]−3−(3−エチル−フェニル)−尿素、
    1−[2−(4−アミノ−7−シクロペンチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−5−イル)−ベンゾチアゾール−6−イル]−3−(3−エチル−フェニル)−尿素、
    および薬学的に許容できる前記化合物の塩、プロドラッグ、水和物または溶媒和物からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
  8. 哺乳類における異常細胞増殖を治療するための医薬組成物であって、異常細胞増殖を治療する際に有効である量の請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物、および薬学的に許容できる担体を含む医薬組成物。
  9. 哺乳類における異常細胞増殖を治療するための方法であって、前記異常細胞増殖を治療する際に有効である量の請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物を前記哺乳類に投与するステップを含む方法。
  10. 哺乳類における過剰増殖性障害を治療するための方法であって、有糸分裂阻害剤、アルキル化剤、細胞傷害性薬剤、代謝拮抗剤、挿入型抗生物質、増殖因子阻害剤、細胞周期阻害剤、酵素、トポイソメラーゼ阻害剤、生物応答調整剤、抗ホルモン剤、血管新生阻害剤、および抗アンドロゲン剤からなる群から選択される抗腫瘍剤と併せて、治療有効量の請求項1に記載の化合物または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物を前記哺乳類に投与するステップを含む方法。
  11. 式1の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物を調製するための方法であって、
    Figure 2007511596
    式中、
    Xは、HN、(C〜C)アルキル−N、(C〜C)シクロアルキル−N、OまたはSであり、
    Lは、−(CH−(pは、0〜5の整数である)、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)、−N(R)−、−N(C(O)OR)−、−N(C(O)R)−、−N(S(O)R)−、−CHO−、−CHS−、−CHN(R)−、−C(=NR)−、−CHN(C(O)R)−、−CHN(C(O)OR)−、−CHN(S(O)R)−、−CH(NHR)−、−CH(NHC(O)R)−、−CH(NHS(O)R)−、−CH(NHC(O)OR)−、−CH(OC(O)R)−、−CH(OC(O)NHR)−、−CH=CH−、−C(=NOR)−、−C(O)−、−CH(OR)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)S(O)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−S(O)N(R)−、−S(O)N(R)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−OS(O)N(R)−、−OS(O)N(R)−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)C(O)−、−N(R)S(O)C(O)−、−S(O)N(C(O)R)−、−S(O)N(C(O)R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)O−、−N(R)P(OR)O−、−N(R)P(OR)−、−N(R)P(O)(OR)O−、−N(R)P(O)(OR)−、−N(C(O)R)P(OR)O−、−N(C(O)R)P(OR)−、−N(C(O)R)P(O)(OR)O−、−N(C(O)R)P(OR)−、−CH(R)S(O)−、−CH(R)S(O)−、−CH(R)N(C(O)OR)−、−CH(R)N(C(O)R)−、−CH(R)N(SOR)−、−CH(R)O−、−CH(R)S−、−CH(R)N(R)−、−CH(R)N(C(O)R)−、−CH(R)N(C(O)OR)−、−CH(R)N(SOR)−、−CH(R)C(=NOR)−、−CH(R)C(O)−、−CH(R)CH(OR)−、−CH(R)C(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)−、−CH(R)N(R)S(O)−、−CH(R)N(R)S(O)−、−CH(R)OC(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)O−、−CH(R)S(O)N(R)−、−CH(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(C(O)R)S(O)−、−CH(R)N(C(O)R)S(O)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)C(O)N(R)C(O)−、−CH(R)S(O)N(R)C(O)−、CH(R)S(O)N(R)C(O)−、−CH(R)OS(O)N(R)−、−CH(R)OS(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)O−、−CH(R)N(R)S(O)O−、−CH(R)N(R)S(O)C(O)−、−CH(R)N(R)S(O)C(O)−、−CH(R)S(O)N(C(O)R)−、−CH(R)S(O)N(C(O)R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)C(O)O−、−CH(R)N(R)P(OR)O−、−CH(R)N(R)P(OR)−、−CH(R)N(R)P(O)(OR)O−、−CH(R)N(R)P(O)(OR)−、−CH(R)N(C(O)R)P(OR)O−、−CH(R)N(C(O)R)P(OR)−、−CH(R)N(C(O)R)P(O)(OR)O−または−CH(R)N(C(O)R)P(OR)−であり、
    各Rは、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)ヘテロアリール基の各々は、ハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C10)ヘテロシクロアルキルであり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C10)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個の(C〜C)アルキル基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(CR1011NRまたは−(CR1011C(O)NRであり、nは、0〜3の整数であり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個のR置換基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C)ヘテロシクロアルキルであり、tは、独立して0〜6の整数であり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個のR12基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシ、または(C〜C)シクロアルコキシであり、
    各Rは、独立して、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールまたは(C〜C10)ヘテロアリールであり、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリール、および(C〜C10)ヘテロアリール基の各々は、ハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で独立して置換されていてもよく、
    各RおよびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、または−(CR1011OR10であるか、あるいはRおよびRは、同じRまたは同じR12上で一緒になって、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基を形成することができ、tおよびqは、上記に示したように定義され、前記RおよびR基の(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NR10C(O)R11、−C(O)NR1011、−NR1011、(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、および−(CR1011OR10から独立して選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよく、tおよびqは、上記に示したように定義され、さらに、RとRが共に、同じ窒素と結合している場合、RとRは、双方とも酸素を介して直接窒素と結合していることはなく、
    各RおよびR12は、独立して、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−OR10、−SONR、−SO、−NRSO、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(CR1011O(CR1011NR、−(CR1011O(CR1011OR10、−(CR1011OR10、−S(O)(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CH(C〜C10)複素環、−C(O)(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011NR(CR1011NR、−(CR1011NRCR1011C(O)NR、−(CR1011NR(CR1011NR10C(O)R、−(CR1011NR(CR1011O(CR1011OR10、−(CR1011NR(CR1011S(O)(C〜C)アルキル、−(CR1011NR(CR1011、−SO(CR1011(C〜C10)アリール、または−SO(CR1011(C〜C10)複素環であり、jは、独立して、0〜2の整数であり、tは、独立して、0〜6の整数であり、qは、独立して、2〜6の整数であり、前記RおよびR12基の−(CR1011−および−(CR1011−部分には、炭素−炭素二重結合または三重結合が含まれてもよく、tは、2〜6の整数であり、前記RおよびR12基の(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NR、−(CR1011NR、−SO、−SONR、(C〜C)アルキル、−(CR1011)(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、および−(CR1011OR10から独立して選択される1〜3個の置換基によって炭素原子上で置換されていてもよく、
    各Rは、独立して、H、(C〜C10)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、または−(CR1011(C〜C10)複素環であり、tは、上記に示したように定義され、
    各R10およびR11は、独立して、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
    式1Aの化合物(Zは、ハロである)をアンモニアまたは水酸化アンモニウムで処理するステップを含む方法。
    Figure 2007511596
  12. 下記式の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物を調製するための方法であって、
    Figure 2007511596
    式中、
    Xは、HN、(C〜C)アルキル−N、(C〜C)シクロアルキル−N、OまたはSであり、
    Lは、−(CH−(pは、0〜5の整数である)、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)、−N(R)−、−N(C(O)OR)−、−N(C(O)R)−、−N(S(O)R)−、−CHO−、−CHS−、−CHN(R)−、−C(=NR)−、−CHN(C(O)R)−、−CHN(C(O)OR)−、−CHN(S(O)R)−、−CH(NHR)−、−CH(NHC(O)R)−、−CH(NHS(O)R)−、−CH(NHC(O)OR)−、−CH(OC(O)R)−、−CH(OC(O)NHR)−、−CH=CH−、−C(=NOR)−、−C(O)−、−CH(OR)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)S(O)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−S(O)N(R)−、−S(O)N(R)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−OS(O)N(R)−、−OS(O)N(R)−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)C(O)−、−N(R)S(O)C(O)−、−S(O)N(C(O)R)−、−S(O)N(C(O)R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)O−、−N(R)P(OR)O−、−N(R)P(OR)−、−N(R)P(O)(OR)O−、−N(R)P(O)(OR)−、−N(C(O)R)P(OR)O−、−N(C(O)R)P(OR)−、−N(C(O)R)P(O)(OR)O−、−N(C(O)R)P(OR)−、−CH(R)S(O)−、−CH(R)S(O)−、−CH(R)N(C(O)OR)−、−CH(R)N(C(O)R)−、−CH(R)N(SOR)−、−CH(R)O−、−CH(R)S−、−CH(R)N(R)−、−CH(R)N(C(O)R)−、−CH(R)N(C(O)OR)−、−CH(R)N(SOR)−、−CH(R)C(=NOR)−、−CH(R)C(O)−、−CH(R)CH(OR)−、−CH(R)C(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)−、−CH(R)N(R)S(O)−、−CH(R)N(R)S(O)−、−CH(R)OC(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)O−、−CH(R)S(O)N(R)−、−CH(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(C(O)R)S(O)−、−CH(R)N(C(O)R)S(O)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)C(O)N(R)C(O)−、−CH(R)S(O)N(R)C(O)−、CH(R)S(O)N(R)C(O)−、−CH(R)OS(O)N(R)−、−CH(R)OS(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)O−、−CH(R)N(R)S(O)O−、−CH(R)N(R)S(O)C(O)−、−CH(R)N(R)S(O)C(O)−、−CH(R)S(O)N(C(O)R)−、−CH(R)S(O)N(C(O)R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)C(O)O−、−CH(R)N(R)P(OR)O−、−CH(R)N(R)P(OR)−、−CH(R)N(R)P(O)(OR)O−、−CH(R)N(R)P(O)(OR)−、−CH(R)N(C(O)R)P(OR)O−、−CH(R)N(C(O)R)P(OR)−、−CH(R)N(C(O)R)P(O)(OR)O−または−CH(R)N(C(O)R)P(OR)−であり、
    各Rは、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)ヘテロアリール基の各々は、ハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C10)ヘテロシクロアルキルであり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C10)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個の(C〜C)アルキル基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(CR1011NRまたは−(CR1011C(O)NRであり、nは、0〜3の整数であり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個のR置換基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C)ヘテロシクロアルキルであり、tは、独立して0〜6の整数であり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個のR12基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシ、または(C〜C)シクロアルコキシであり、
    各Rは、独立して、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールまたは(C〜C10)ヘテロアリールであり、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリール、および(C〜C10)ヘテロアリール基の各々は、ハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で独立して置換されていてもよく、
    各RおよびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、または−(CR1011OR10であるか、あるいはRおよびRは、同じRまたは同じR12上で一緒になって、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基を形成することができ、tおよびqは、上記に示したように定義され、前記RおよびR基の(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NR10C(O)R11、−C(O)NR1011、−NR1011、(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、および−(CR1011OR10から独立して選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよく、tおよびqは、上記に示したように定義され、さらに、RとRが共に、同じ窒素と結合している場合、RとRは、双方とも酸素を介して直接窒素と結合していることはなく、
    各RおよびR12は、独立して、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−OR10、−SONR、−SO、−NRSO、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(CR1011O(CR1011NR、−(CR1011O(CR1011OR10、−(CR1011OR10、−S(O)(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CH(C〜C10)複素環、−C(O)(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011NR(CR1011NR、−(CR1011NRCR1011C(O)NR、−(CR1011NR(CR1011NR10C(O)R、−(CR1011NR(CR1011O(CR1011OR10、−(CR1011NR(CR1011S(O)(C〜C)アルキル、−(CR1011NR(CR1011、−SO(CR1011(C〜C10)アリール、または−SO(CR1011(C〜C10)複素環であり、jは、独立して、0〜2の整数であり、tは、独立して、0〜6の整数であり、qは、独立して、2〜6の整数であり、前記RおよびR12基の−(CR1011−および−(CR1011−部分には、炭素−炭素二重結合または三重結合が含まれてもよく、tは、2〜6の整数であり、前記RおよびR12基の(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NR、−(CR1011NR、−SO、−SONR、(C〜C)アルキル、−(CR1011)(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、および−(CR1011OR10から独立して選択される1〜3個の置換基によって炭素原子上で置換されていてもよく、
    各Rは、独立して、H、(C〜C10)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、または−(CR1011(C〜C10)複素環であり、tは、上記に示したように定義され、
    各R10およびR11は、独立して、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
    式10Aの化合物(X、R、R、R、Rは、式13について上記に示したのと同じ意味を有する)を、式R−S(O)−Cl(Rは、式13について上記に示したのと同じ意味を有する)の化合物で処理するステップを含む方法。
    Figure 2007511596
  13. 式14の化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物を調製するための方法であって、
    Figure 2007511596
    式中、
    Xは、HN、(C〜C)アルキル−N、(C〜C)シクロアルキル−N、OまたはSであり、
    Lは、−(CH−(pは、0〜5の整数である)、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)、−N(R)−、−N(C(O)OR)−、−N(C(O)R)−、−N(S(O)R)−、−CHO−、−CHS−、−CHN(R)−、−C(=NR)−、−CHN(C(O)R)−、−CHN(C(O)OR)−、−CHN(S(O)R)−、−CH(NHR)−、−CH(NHC(O)R)−、−CH(NHS(O)R)−、−CH(NHC(O)OR)−、−CH(OC(O)R)−、−CH(OC(O)NHR)−、−CH=CH−、−C(=NOR)−、−C(O)−、−CH(OR)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)S(O)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−S(O)N(R)−、−S(O)N(R)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−OS(O)N(R)−、−OS(O)N(R)−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)C(O)−、−N(R)S(O)C(O)−、−S(O)N(C(O)R)−、−S(O)N(C(O)R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)O−、−N(R)P(OR)O−、−N(R)P(OR)−、−N(R)P(O)(OR)O−、−N(R)P(O)(OR)−、−N(C(O)R)P(OR)O−、−N(C(O)R)P(OR)−、−N(C(O)R)P(O)(OR)O−、−N(C(O)R)P(OR)−、−CH(R)S(O)−、−CH(R)S(O)−、−CH(R)N(C(O)OR)−、−CH(R)N(C(O)R)−、−CH(R)N(SOR)−、−CH(R)O−、−CH(R)S−、−CH(R)N(R)−、−CH(R)N(C(O)R)−、−CH(R)N(C(O)OR)−、−CH(R)N(SOR)−、−CH(R)C(=NOR)−、−CH(R)C(O)−、−CH(R)CH(OR)−、−CH(R)C(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)−、−CH(R)N(R)S(O)−、−CH(R)N(R)S(O)−、−CH(R)OC(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)O−、−CH(R)S(O)N(R)−、−CH(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(C(O)R)S(O)−、−CH(R)N(C(O)R)S(O)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)C(O)N(R)C(O)−、−CH(R)S(O)N(R)C(O)−、CH(R)S(O)N(R)C(O)−、−CH(R)OS(O)N(R)−、−CH(R)OS(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)O−、−CH(R)N(R)S(O)O−、−CH(R)N(R)S(O)C(O)−、−CH(R)N(R)S(O)C(O)−、−CH(R)S(O)N(C(O)R)−、−CH(R)S(O)N(C(O)R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)C(O)O−、−CH(R)N(R)P(OR)O−、−CH(R)N(R)P(OR)−、−CH(R)N(R)P(O)(OR)O−、−CH(R)N(R)P(O)(OR)−、−CH(R)N(C(O)R)P(OR)O−、−CH(R)N(C(O)R)P(OR)−、−CH(R)N(C(O)R)P(O)(OR)O−または−CH(R)N(C(O)R)P(OR)−であり、
    各Rは、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリール、および(C〜C10)ヘテロアリール基の各々は、ハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C10)ヘテロシクロアルキルであり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C10)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個の(C〜C)アルキル基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(CR1011NRまたは−(CR1011C(O)NRであり、nは、0〜3の整数であり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個のR置換基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C)ヘテロシクロアルキルであり、tは、独立して0〜6の整数であり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個のR12基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシ、または(C〜C)シクロアルコキシであり、
    各Rは、独立して、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールまたは(C〜C10)ヘテロアリールであり、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリール、および(C〜C10)ヘテロアリール基の各々は、ハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で独立して置換されていてもよく、
    各RおよびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、または−(CR1011OR10であるか、あるいはRおよびRは、同じRまたは同じR12上で一緒になって、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基を形成することができ、tおよびqは、上記に示したように定義され、前記RおよびR基の(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NR10C(O)R11、−C(O)NR1011、−NR1011、(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、および−(CR1011OR10から独立して選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよく、tおよびqは、上記に示したように定義され、さらに、RとRが共に、同じ窒素と結合している場合、RとRは、双方とも酸素を介して直接窒素と結合していることはなく、
    各RおよびR12は、独立して、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−OR10、−SONR、−SO、−NRSO、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(CR1011O(CR1011NR、−(CR1011O(CR1011OR10、−(CR1011OR10、−S(O)(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CH(C〜C10)複素環、−C(O)(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011NR(CR1011NR、−(CR1011NRCR1011C(O)NR、−(CR1011NR(CR1011NR10C(O)R、−(CR1011NR(CR1011O(CR1011OR10、−(CR1011NR(CR1011S(O)(C〜C)アルキル、−(CR1011NR(CR1011、−SO(CR1011(C〜C10)アリール、または−SO(CR1011(C〜C10)複素環であり、jは、独立して、0〜2の整数であり、tは、独立して、0〜6の整数であり、qは、独立して、2〜6の整数であり、前記RおよびR12基の−(CR1011−および−(CR1011−部分には、炭素−炭素二重結合または三重結合が含まれてもよく、tは、2〜6の整数であり、前記RおよびR12基の(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NR、−(CR1011NR、−SO、−SONR、(C〜C)アルキル、−(CR1011)(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、および−(CR1011OR10から独立して選択される1〜3個の置換基によって炭素原子上で置換されていてもよく、
    各Rは、独立して、H、(C〜C10)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、または−(CR1011(C〜C10)複素環であり、tは、上記に示したように定義され、
    各R10およびR11は、独立して、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
    式10Aの化合物(X、R、R、R、Rは、式14について上記に示したのと同じ意味を有する)を、式R−NCO(Rは、式14について上記に示したのと同じ意味を有する)の化合物と反応させるステップを含む方法。
    Figure 2007511596
  14. 式1Dの化合物、または薬学的に許容できるその塩、プロドラッグ、溶媒和物もしくは水和物を調製するための方法であって、
    Figure 2007511596
    式中、
    Lは、−(CH−(pは、0〜5の整数である)、−O−、−S−、−S(O)−、−S(O)、−N(R)−、−N(C(O)OR)−、−N(C(O)R)−、−N(S(O)R)−、−CHO−、−CHS−、−CHN(R)−、−C(=NR)−、−CHN(C(O)R)−、−CHN(C(O)OR)−、−CHN(S(O)R)−、−CH(NHR)−、−CH(NHC(O)R)−、−CH(NHS(O)R)−、−CH(NHC(O)OR)−、−CH(OC(O)R)−、−CH(OC(O)NHR)−、−CH=CH−、−C(=NOR)−、−C(O)−、−CH(OR)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)S(O)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)O−、−S(O)N(R)−、−S(O)N(R)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(C(O)R)S(O)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−S(O)N(R)C(O)−、−OS(O)N(R)−、−OS(O)N(R)−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)O−、−N(R)S(O)C(O)−、−N(R)S(O)C(O)−、−S(O)N(C(O)R)−、−S(O)N(C(O)R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−N(R)S(O)N(R)−、−C(O)O−、−N(R)P(OR)O−、−N(R)P(OR)−、−N(R)P(O)(OR)O−、−N(R)P(O)(OR)−、−N(C(O)R)P(OR)O−、−N(C(O)R)P(OR)−、−N(C(O)R)P(O)(OR)O−、−N(C(O)R)P(OR)−、−CH(R)S(O)−、−CH(R)S(O)−、−CH(R)N(C(O)OR)−、−CH(R)N(C(O)R)−、−CH(R)N(SOR)−、−CH(R)O−、−CH(R)S−、−CH(R)N(R)−、−CH(R)N(C(O)R)−、−CH(R)N(C(O)OR)−、−CH(R)N(SOR)−、−CH(R)C(=NOR)−、−CH(R)C(O)−、−CH(R)CH(OR)−、−CH(R)C(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)−、−CH(R)N(R)S(O)−、−CH(R)N(R)S(O)−、−CH(R)OC(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)N(R)−、−CH(R)N(R)C(O)O−、−CH(R)S(O)N(R)−、−CH(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(C(O)R)S(O)−、−CH(R)N(C(O)R)S(O)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)C(O)N(R)C(O)−、−CH(R)S(O)N(R)C(O)−、CH(R)S(O)N(R)C(O)−、−CH(R)OS(O)N(R)−、−CH(R)OS(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)O−、−CH(R)N(R)S(O)O−、−CH(R)N(R)S(O)C(O)−、−CH(R)N(R)S(O)C(O)−、−CH(R)S(O)N(C(O)R)−、−CH(R)S(O)N(C(O)R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)N(R)S(O)N(R)−、−CH(R)C(O)O−、−CH(R)N(R)P(OR)O−、−CH(R)N(R)P(OR)−、−CH(R)N(R)P(O)(OR)O−、−CH(R)N(R)P(O)(OR)−、−CH(R)N(C(O)R)P(OR)O−、−CH(R)N(C(O)R)P(OR)−、−CH(R)N(C(O)R)P(O)(OR)O−または−CH(R)N(C(O)R)P(OR)−であり、
    各Rは、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)ヘテロアリールからなる群から独立して選択され、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)ヘテロアリール基の各々は、ハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C10)ヘテロシクロアルキルであり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C10)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個の(C〜C)アルキル基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、(C〜C)ヘテロシクロアルキル、−(CR1011NRまたは−(CR1011C(O)NRであり、nは、0〜3の整数であり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C10)アリール、(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個のR置換基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、または(C〜C)ヘテロシクロアルキルであり、tは、独立して0〜6の整数であり、前記(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)ヘテロアリール、および(C〜C)ヘテロシクロアルキル基の各々は、1〜5個のR12基で独立して置換されていてもよく、
    は、H、ハロ、(C〜C)アルキル、(C〜C)シクロアルキル、(C〜C)アルコキシ、または(C〜C)シクロアルコキシであり、
    各Rは、独立して、H、(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールまたは(C〜C10)ヘテロアリールであり、前記(C〜C)アルキルカルボニル、(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリール、および(C〜C10)ヘテロアリール基の各々は、ハロゲン、(C〜C)アルキルおよび(C〜C)アルコキシから独立して選択される1〜3個の置換基で独立して置換されていてもよく、
    各RおよびRは、独立して、H、(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、または−(CR1011OR10であるか、あるいはRおよびRは、同じRまたは同じR12上で一緒になって、ヘテロアリールまたはヘテロシクロアルキル基を形成することができ、tおよびqは、上記に示したように定義され、前記RおよびR基の(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NR10C(O)R11、−C(O)NR1011、−NR1011、(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、および−(CR1011OR10から独立して選択される1〜3個の置換基によって置換されていてもよく、tおよびqは、上記に示したように定義され、さらに、RとRが共に、同じ窒素と結合している場合、RとRは、双方とも酸素を介して直接窒素と結合していることはなく、
    各RおよびR12は、独立して、ハロ、シアノ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NR、−NR、−OR10、−SONR、−SO、−NRSO、(C〜C)アルキル、(C〜C)アルケニル、(C〜C)アルキニル、−(CR1011O(CR1011NR、−(CR1011O(CR1011OR10、−(CR1011OR10、−S(O)(C〜C)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、−(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CH(C〜C10)複素環、−C(O)(CR1011(C〜C10)複素環、−(CR1011NR(CR1011NR、−(CR1011NRCR1011C(O)NR、−(CR1011NR(CR1011NR10C(O)R、−(CR1011NR(CR1011O(CR1011OR10、−(CR1011NR(CR1011S(O)(C〜C)アルキル、−(CR1011NR(CR1011、−SO(CR1011(C〜C10)アリール、または−SO(CR1011(C〜C10)複素環であり、jは、独立して、0〜2の整数であり、tは、独立して、0〜6の整数であり、qは、独立して、2〜6の整数であり、前記RおよびR12基の−(CR1011−および−(CR1011−部分には、炭素−炭素二重結合または三重結合が含まれてもよく、tは、2〜6の整数であり、前記RおよびR12基の(C〜C)アルキル、(C〜C10)アリールおよび(C〜C10)複素環部分は、ハロ、シアノ、トリフルオロメチル、−C(O)R、−NRC(O)R、−C(O)NR、−(CR1011NR、−SO、−SONR、(C〜C)アルキル、−(CR1011)(C〜C10)複素環、−(CR1011O(CR1011OR10、および−(CR1011OR10から独立して選択される1〜3個の置換基によって炭素原子上で置換されていてもよく、
    各Rは、独立して、H、(C〜C10)アルキル、−(CR1011(C〜C10)アリール、または−(CR1011(C〜C10)複素環であり、tは、上記に示したように定義され、
    各R10およびR11は、独立して、Hまたは(C〜C)アルキルであり、
    式12Aの化合物(L、R、R、およびRは、式1Dについて上記に示したのと同じ意味を有する)を、酸性条件下で処理するステップを含む方法。
    Figure 2007511596
  15. 式12Aの化合物は、式11の化合物(LおよびRは、式12Aについて上記に示したのと同じ意味を有する)を、
    Figure 2007511596
    式7Aの化合物(RおよびRは、式12Aについて上記に示したのと同じ意味を有する)と反応させることによって調製される請求項55に記載の方法。
    Figure 2007511596
JP2006540638A 2003-11-17 2004-11-05 癌の治療において有用なピロロピリミジン化合物 Pending JP2007511596A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US52320603P 2003-11-17 2003-11-17
PCT/IB2004/003643 WO2005047289A1 (en) 2003-11-17 2004-11-05 Pyrrolopyrimidine compounds useful in treatment of cancer

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007511596A true JP2007511596A (ja) 2007-05-10

Family

ID=34590483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006540638A Pending JP2007511596A (ja) 2003-11-17 2004-11-05 癌の治療において有用なピロロピリミジン化合物

Country Status (7)

Country Link
US (1) US7435739B2 (ja)
EP (1) EP1687309A1 (ja)
JP (1) JP2007511596A (ja)
BR (1) BRPI0416656A (ja)
CA (1) CA2546192C (ja)
MX (1) MXPA06005578A (ja)
WO (1) WO2005047289A1 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011018894A1 (en) * 2009-08-10 2011-02-17 Raqualia Pharma Inc. Pyrrolopyrimidine derivatives as potassium channel modulators
JP2011514363A (ja) * 2008-03-14 2011-05-06 インテリカイン, インコーポレイテッド キナーゼ阻害剤および使用方法
JP2011527692A (ja) * 2008-07-08 2011-11-04 インテリカイン, インコーポレイテッド キナーゼインヒビターおよび使用方法
WO2012020725A1 (ja) * 2010-08-10 2012-02-16 塩野義製薬株式会社 Npy y5受容体拮抗作用を有するヘテロ環誘導体
JP2012505916A (ja) * 2008-10-16 2012-03-08 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 融合環ヘテロアリールキナーゼ阻害剤
JP2013502444A (ja) * 2009-08-24 2013-01-24 アスセピオン ファーマスーティカル、インコーポレイテッド キナーゼ阻害剤としての5,6−ビシクロヘテロアリール含有尿素化合物
US9321772B2 (en) 2011-09-02 2016-04-26 The Regents Of The University Of California Substituted pyrazolo[3,4-D]pyrimidines and uses thereof
US10131668B2 (en) 2012-09-26 2018-11-20 The Regents Of The University Of California Substituted imidazo[1,5-a]pYRAZINES for modulation of IRE1

Families Citing this family (80)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005116035A1 (en) * 2004-05-27 2005-12-08 Pfizer Products Inc. Pyrrolopyrimidine derivatives useful in cancer treatment
WO2006068760A2 (en) 2004-11-19 2006-06-29 The Regents Of The University Of California Anti-inflammatory pyrazolopyrimidines
WO2007061737A2 (en) 2005-11-17 2007-05-31 Osi Pharmaceuticals, Inc. FUSED BICYCLIC mTOR INHIBITORS
CN101389630A (zh) * 2005-12-29 2009-03-18 艾博特公司 蛋白激酶抑制剂
TW200738725A (en) * 2006-01-25 2007-10-16 Osi Pharm Inc Unsaturated mTOR inhibitors
EP2004654B1 (en) * 2006-04-04 2013-05-22 The Regents of the University of California Pyrazolopyrimidine derivatives for use as kinase antagonists
US7851468B2 (en) 2006-05-15 2010-12-14 Cephalon, Inc. Substituted pyrazolo[3,4-d]pyrimidines
EP2178563A2 (en) * 2007-07-06 2010-04-28 OSI Pharmaceuticals, Inc. Combination anti-cancer therapy comprising an inhibitor of both mtorc1 and mtorc2
WO2009046448A1 (en) 2007-10-04 2009-04-09 Intellikine, Inc. Chemical entities and therapeutic uses thereof
EP3613743B1 (en) 2008-01-04 2022-03-16 Intellikine, LLC Processes for the preparation of 1h-pyrazolo[3,4-d]pyrimidin-4-amine derivatives
US8193182B2 (en) 2008-01-04 2012-06-05 Intellikine, Inc. Substituted isoquinolin-1(2H)-ones, and methods of use thereof
US20100048914A1 (en) 2008-03-14 2010-02-25 Angela Brodie Novel C-17-Heteroaryl Steroidal Cyp17 Inhibitors/Antiandrogens, In Vitro Biological Activities, Pharmacokinetics and Antitumor Activity
WO2009114874A2 (en) 2008-03-14 2009-09-17 Intellikine, Inc. Benzothiazole kinase inhibitors and methods of use
WO2009117482A1 (en) * 2008-03-19 2009-09-24 Osi Pharmaceuticals, Inc Mtor inhibitor salt forms
US8685995B2 (en) 2008-03-21 2014-04-01 The University Of Chicago Treatment with opioid antagonists and mTOR inhibitors
US20110224223A1 (en) 2008-07-08 2011-09-15 The Regents Of The University Of California, A California Corporation MTOR Modulators and Uses Thereof
CA2738429C (en) 2008-09-26 2016-10-25 Intellikine, Inc. Heterocyclic kinase inhibitors
US8476282B2 (en) 2008-11-03 2013-07-02 Intellikine Llc Benzoxazole kinase inhibitors and methods of use
EP3023433A1 (en) 2009-02-05 2016-05-25 Tokai Pharmaceuticals, Inc. Novel prodrugs of steroidal cyp17 inhibitors/antiandrogens
JP5789252B2 (ja) 2009-05-07 2015-10-07 インテリカイン, エルエルシー 複素環式化合物およびその使用
JP5819831B2 (ja) 2009-08-17 2015-11-24 インテリカイン, エルエルシー 複素環式化合物およびそれらの使用
WO2011045702A1 (en) 2009-10-15 2011-04-21 Pfizer Inc. Pyrrolo[2,3-d] pyrimidine compounds
WO2011047384A2 (en) 2009-10-16 2011-04-21 The Regents Of The University Of California Methods of inhibiting ire1
UY33227A (es) 2010-02-19 2011-09-30 Novartis Ag Compuestos de pirrolopirimidina como inhibidores de la cdk4/6
JP5951600B2 (ja) 2010-05-21 2016-07-13 インフィニティー ファーマシューティカルズ, インコーポレイテッド キナーゼ調節のための、化合物、組成物および方法
US10420665B2 (en) 2010-06-13 2019-09-24 W. L. Gore & Associates, Inc. Intragastric device for treating obesity
US8628554B2 (en) 2010-06-13 2014-01-14 Virender K. Sharma Intragastric device for treating obesity
US9526648B2 (en) 2010-06-13 2016-12-27 Synerz Medical, Inc. Intragastric device for treating obesity
US10010439B2 (en) 2010-06-13 2018-07-03 Synerz Medical, Inc. Intragastric device for treating obesity
CN103298474B (zh) 2010-11-10 2016-06-29 无限药品股份有限公司 杂环化合物及其用途
US8754114B2 (en) 2010-12-22 2014-06-17 Incyte Corporation Substituted imidazopyridazines and benzimidazoles as inhibitors of FGFR3
BR112013017670B1 (pt) 2011-01-10 2022-07-19 Infinity Pharmaceuticals, Inc Processos de preparação de isoquinolinonas e formas sólidas de isoquinolinonas
US9295673B2 (en) 2011-02-23 2016-03-29 Intellikine Llc Combination of mTOR inhibitors and P13-kinase inhibitors, and uses thereof
EP2734530A1 (en) 2011-07-19 2014-05-28 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Heterocyclic compounds and uses thereof
WO2013012915A1 (en) 2011-07-19 2013-01-24 Infinity Pharmaceuticals Inc. Heterocyclic compounds and uses thereof
AR091790A1 (es) 2011-08-29 2015-03-04 Infinity Pharmaceuticals Inc Derivados de isoquinolin-1-ona y sus usos
US8940742B2 (en) 2012-04-10 2015-01-27 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Heterocyclic compounds and uses thereof
US9611267B2 (en) 2012-06-13 2017-04-04 Incyte Holdings Corporation Substituted tricyclic compounds as FGFR inhibitors
US8828998B2 (en) 2012-06-25 2014-09-09 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Treatment of lupus, fibrotic conditions, and inflammatory myopathies and other disorders using PI3 kinase inhibitors
ES2609126T3 (es) 2012-07-26 2017-04-18 Glaxo Group Limited 2-(Azaindol-2-il)benzimidazoles como inhibidores de PAD4
WO2014026125A1 (en) 2012-08-10 2014-02-13 Incyte Corporation Pyrazine derivatives as fgfr inhibitors
US9266892B2 (en) 2012-12-19 2016-02-23 Incyte Holdings Corporation Fused pyrazoles as FGFR inhibitors
KR20150127720A (ko) 2013-03-14 2015-11-17 유니버시티 오브 매릴랜드, 발티모어 안드로겐 수용체 하향 조절제 및 그의 용도
US9481667B2 (en) 2013-03-15 2016-11-01 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Salts and solid forms of isoquinolinones and composition comprising and methods of using the same
CA2907726A1 (en) 2013-03-22 2014-09-25 Millennium Pharmaceuticals, Inc. Combination of catalytic mtorc1/2 inhibitors and selective inhibitors of aurora a kinase
EP2986610B9 (en) 2013-04-19 2018-10-17 Incyte Holdings Corporation Bicyclic heterocycles as fgfr inhibitors
CA2920317A1 (en) 2013-08-12 2015-02-19 Tokai Pharmaceuticals, Inc. Biomarkers for treatment of neoplastic disorders using androgen-targeted therapies
CN105793255B (zh) 2013-10-04 2018-11-16 无限药品股份有限公司 杂环化合物及其用途
WO2015051241A1 (en) 2013-10-04 2015-04-09 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Heterocyclic compounds and uses thereof
WO2015108912A1 (en) 2014-01-16 2015-07-23 MUSC Foundation for Research and Development Targeted nanocarriers for the administration of immunosuppressive agents
EP4066834A1 (en) 2014-03-19 2022-10-05 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Heterocyclic compounds for use in the treatment of pi3k-gamma mediated disorders
US20150320755A1 (en) 2014-04-16 2015-11-12 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Combination therapies
WO2016054491A1 (en) 2014-10-03 2016-04-07 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Heterocyclic compounds and uses thereof
US10851105B2 (en) 2014-10-22 2020-12-01 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as FGFR4 inhibitors
ES2895769T3 (es) 2015-02-20 2022-02-22 Incyte Corp Heterociclos bicíclicos como inhibidores de FGFR
MA41551A (fr) 2015-02-20 2017-12-26 Incyte Corp Hétérocycles bicycliques utilisés en tant qu'inhibiteurs de fgfr4
WO2016134294A1 (en) 2015-02-20 2016-08-25 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as fgfr4 inhibitors
MA41559A (fr) 2015-09-08 2017-12-26 Taiho Pharmaceutical Co Ltd Composé de pyrimidine condensé ou un sel de celui-ci
CA2998469A1 (en) 2015-09-14 2017-03-23 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Solid forms of isoquinolinones, and process of making, composition comprising, and methods of using the same
MX2018010176A (es) 2016-02-23 2019-01-21 Taiho Pharmaceutical Co Ltd Compuesto novedoso de pirimidina condensada o sal del mismo.
WO2017161116A1 (en) 2016-03-17 2017-09-21 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Isotopologues of isoquinolinone and quinazolinone compounds and uses thereof as pi3k kinase inhibitors
US10779980B2 (en) 2016-04-27 2020-09-22 Synerz Medical, Inc. Intragastric device for treating obesity
WO2017214269A1 (en) 2016-06-08 2017-12-14 Infinity Pharmaceuticals, Inc. Heterocyclic compounds and uses thereof
CN107513068A (zh) * 2016-06-16 2017-12-26 中国科学院上海药物研究所 一种具有fgfr抑制活性的新型化合物及其制备和应用
UA125216C2 (uk) 2016-06-24 2022-02-02 Інфініті Фармасьютікалз, Інк. Комбінована терапія
AR111960A1 (es) 2017-05-26 2019-09-04 Incyte Corp Formas cristalinas de un inhibidor de fgfr y procesos para su preparación
KR20200088345A (ko) * 2017-10-26 2020-07-22 자이노믹 파마슈티컬스 인코포레이티드 B-raf 키나제 억제제의 결정성 염
CN112566912A (zh) 2018-05-04 2021-03-26 因赛特公司 Fgfr抑制剂的盐
US11466004B2 (en) 2018-05-04 2022-10-11 Incyte Corporation Solid forms of an FGFR inhibitor and processes for preparing the same
WO2020120576A1 (en) * 2018-12-11 2020-06-18 Fundació Institut De Recerca Biomèdica (Irb Barcelona) p38α AUTOPHOSPHORYLATION INHIBITORS
WO2020185532A1 (en) 2019-03-08 2020-09-17 Incyte Corporation Methods of treating cancer with an fgfr inhibitor
WO2021007269A1 (en) 2019-07-09 2021-01-14 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as fgfr inhibitors
WO2021067374A1 (en) 2019-10-01 2021-04-08 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as fgfr inhibitors
JP2022552324A (ja) 2019-10-14 2022-12-15 インサイト・コーポレイション Fgfr阻害剤としての二環式複素環
WO2021076728A1 (en) 2019-10-16 2021-04-22 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as fgfr inhibitors
BR112022010664A2 (pt) 2019-12-04 2022-08-16 Incyte Corp Derivados de um inibidor de fgfr
WO2021113479A1 (en) 2019-12-04 2021-06-10 Incyte Corporation Tricyclic heterocycles as fgfr inhibitors
US12012409B2 (en) 2020-01-15 2024-06-18 Incyte Corporation Bicyclic heterocycles as FGFR inhibitors
WO2022221170A1 (en) 2021-04-12 2022-10-20 Incyte Corporation Combination therapy comprising an fgfr inhibitor and a nectin-4 targeting agent
EP4352059A1 (en) 2021-06-09 2024-04-17 Incyte Corporation Tricyclic heterocycles as fgfr inhibitors

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000017202A1 (en) * 1998-09-18 2000-03-30 Basf Aktiengesellschaft 4-aminopyrrolopyrimidines as kinase inhibitors
WO2000017203A1 (en) * 1998-09-18 2000-03-30 Basf Aktiengesellschaft Pyrrolopyrimidines as protein kinase inhibitors
JP2001516353A (ja) * 1997-03-19 2001-09-25 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト ピロロ[2,3d]ピリミジンおよびチロシンキナーゼ阻害剤としてのこれらの使用
WO2003000695A1 (en) * 2001-06-23 2003-01-03 Aventis Pharmaceuticals Inc Pyrrolopyrimidines as protein kinase inhibitors

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1237177A (zh) * 1996-11-27 1999-12-01 辉瑞大药厂 稠合的二环嘧啶衍生物
US20030199525A1 (en) * 2002-03-21 2003-10-23 Hirst Gavin C. Kinase inhibitors
AU2003246972A1 (en) * 2002-08-06 2004-02-23 Astrazeneca Ab Condensed pyridines and pyrimidines with tie2 (tek) activity
UA80171C2 (en) * 2002-12-19 2007-08-27 Pfizer Prod Inc Pyrrolopyrimidine derivatives

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001516353A (ja) * 1997-03-19 2001-09-25 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト ピロロ[2,3d]ピリミジンおよびチロシンキナーゼ阻害剤としてのこれらの使用
WO2000017202A1 (en) * 1998-09-18 2000-03-30 Basf Aktiengesellschaft 4-aminopyrrolopyrimidines as kinase inhibitors
WO2000017203A1 (en) * 1998-09-18 2000-03-30 Basf Aktiengesellschaft Pyrrolopyrimidines as protein kinase inhibitors
WO2003000695A1 (en) * 2001-06-23 2003-01-03 Aventis Pharmaceuticals Inc Pyrrolopyrimidines as protein kinase inhibitors

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011514363A (ja) * 2008-03-14 2011-05-06 インテリカイン, インコーポレイテッド キナーゼ阻害剤および使用方法
JP2015205920A (ja) * 2008-07-08 2015-11-19 インテリカイン, エルエルシー キナーゼインヒビターおよび使用方法
JP2011527692A (ja) * 2008-07-08 2011-11-04 インテリカイン, インコーポレイテッド キナーゼインヒビターおよび使用方法
JP2012505916A (ja) * 2008-10-16 2012-03-08 ザ リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ カリフォルニア 融合環ヘテロアリールキナーゼ阻害剤
JP2014193925A (ja) * 2008-10-16 2014-10-09 Regents Of The Univ Of California 融合環ヘテロアリールキナーゼ阻害剤
WO2011018894A1 (en) * 2009-08-10 2011-02-17 Raqualia Pharma Inc. Pyrrolopyrimidine derivatives as potassium channel modulators
JP2013502444A (ja) * 2009-08-24 2013-01-24 アスセピオン ファーマスーティカル、インコーポレイテッド キナーゼ阻害剤としての5,6−ビシクロヘテロアリール含有尿素化合物
WO2012020725A1 (ja) * 2010-08-10 2012-02-16 塩野義製薬株式会社 Npy y5受容体拮抗作用を有するヘテロ環誘導体
US9321772B2 (en) 2011-09-02 2016-04-26 The Regents Of The University Of California Substituted pyrazolo[3,4-D]pyrimidines and uses thereof
US9895373B2 (en) 2011-09-02 2018-02-20 The Regents Of The University Of California Substituted pyrazolo[3,4-D]pyrimidines and uses thereof
US10131668B2 (en) 2012-09-26 2018-11-20 The Regents Of The University Of California Substituted imidazo[1,5-a]pYRAZINES for modulation of IRE1
US10822340B2 (en) 2012-09-26 2020-11-03 The Regents Of The University Of California Substituted imidazolopyrazine compounds and methods of using same
US11613544B2 (en) 2012-09-26 2023-03-28 The Regents Of The University Of California Substituted imidazo[1,5-a]pyrazines for modulation of IRE1

Also Published As

Publication number Publication date
CA2546192C (en) 2010-04-06
MXPA06005578A (es) 2006-08-11
CA2546192A1 (en) 2005-05-26
BRPI0416656A (pt) 2007-01-16
US7435739B2 (en) 2008-10-14
WO2005047289A1 (en) 2005-05-26
US20050130994A1 (en) 2005-06-16
EP1687309A1 (en) 2006-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7435739B2 (en) Substituted pyrrolopyrimidines useful in the treatment of cancer
JP4842929B2 (ja) 癌治療に有用なピロロピリミジン誘導体
JP4057013B2 (ja) ピロロピリミジン誘導体
US6995171B2 (en) Bicyclic pyrimidine and pyrimidine derivatives useful as anticancer agents
WO2006129163A1 (en) Combinations of erbb2 inhibitors with other therapeutic agents in the treatment of cancer
MXPA02012870A (es) Derivados biciclicos sustituidos para el tratamiento del crecimiento celular anormal.
JP2003535867A (ja) 抗癌剤として有用なチオフェン誘導体
JP4511352B2 (ja) 抗癌薬として有用なイソチアゾール誘導体
US6927220B2 (en) Bicyclic-substituted 4-amino-pyridopyrimidine derivatives

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110307

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110808

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110808