JP2007259733A - 発酵乳食品用安定剤および該安定剤を含有する発酵乳食品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発酵乳食品用安定剤として、ガティガムを含有する。発酵乳食品中ガティガムを含有し、好ましくは、0.05〜1.5質量%の割合で含む。
Description
項1.ガティガムを含有することを特徴とする発酵乳食品用安定剤。
項2.項1記載の発酵乳食品用安定剤を含有することを特徴とする発酵乳食品。
項3.ガティガムを0.05〜1.5質量%の割合で含むことを特徴とする項2に記載の発酵乳食品。
本発明の発酵乳食品用安定剤は、ガティガムを含有することを特徴とする。
本発明の発酵乳食品は、ガティガムを含有することを特徴とする。ガティガムを発酵乳食品に添加することにより、発酵乳食品に求められる滑らかさを損なうことなく、保型性、保水性、濃厚感及びフレーバーリリースのよい発酵乳食品を調製することができる。ここで、ガティガムの添加量として、発酵乳食品中0.04〜1.5質量%、好ましくは0.05〜1.5質量%、更に好ましくは、0.1〜1質量%を挙げることができる。
(1)ハードヨーグルト(後発酵ヨーグルト)の調製
下記の処方の配合割合に従ってヨーグルトを調製した。具体的には、脱イオン水と牛乳の混合液に、予め十分に混合しておいたグラニュー糖、脱脂粉乳、全脂粉乳、ゼラチン及び表1に記載の各多糖類の粉体混合物を添加し、撹拌しながら70℃まで加熱した。次に、フレーバーを添加し、14.7MPaで均質化した後、90℃で10分間加熱殺菌し、8℃の恒温水槽で40℃まで攪拌冷却した。次に、スターターを接種し、100mL容器に80gずつ充填した。40℃で約5時間培養後、4℃で3日間保存した。(発酵乳100質量%中、無脂乳固形分/8.9質量%、乳脂肪分/2.8質量%)。
牛 乳 30
グラニュー糖 6.5
スターター 3
脱脂粉乳 2
全脂粉乳 6.5
ゼラチン 0.2
ヨーグルトフレーバーNO.58370* 0.1
安定剤 (下記)
脱イオン水にて 100。
発酵終了直後に離水(保水性)及び、調製3日後に、外観(乳タンパクの凝集による表面組織の荒れ)、保形性、食感(滑らかさと濃厚感)、およびフレーバーリリースを評価し、更に基準および基準に比べて離水の少ないものについて、ゲル強度を測定した。離水、保形性、滑らかさ、濃厚感、フレーバーリリースについては各評価項目とも5段階(1:悪い(多い)、2:やや悪い(やや多い)、3:基準(比較例a)、4:良い(少ない)、5:非常に良い(非常に少ない))で評価した。結果を表2、3に示す。
*2…テクスチャーアナライザーにてプランジャーを20mm押込み時の荷重(単位:N)
*2…テクスチャーアナライザーにてプランジャーを20mm押込み時の荷重(単位:N)
(1)ソフトヨーグルト(前発酵ヨーグルト)の調製
下記の処方に示す配合割合に従ってヨーグルトを調製した。具体的には、脱イオン水と牛乳の混合液に、予め十分に混合しておいたグラニュー糖、脱脂粉乳、全脂粉乳、ゼラチン及び表4に記載の多糖類の粉体混合物を添加し、撹拌しながら70℃まで加熱した。フレーバーを添加し、14.7MPaで均質化した後、90℃で10分間加熱殺菌し、8℃の恒温水槽で40℃まで攪拌冷却した。次に、スターターを接種し、40℃でpH4.5になるまで約5時間培養後、その500gを1L容容器に移し、T.K.ロボミックス(特殊機化工(株)製)を用いて、1400rpmで1分間カードを破砕した。破砕後、10℃まで冷却し、80gずつ100mL容器に入れ、4℃にて3日間保存した。(発酵乳100質量%中、無脂乳固形分:8.9質量%、乳脂肪分:2.8質量%)。
牛 乳 30
グラニュー糖 6.5
スターター 3
脱脂粉乳 2
全脂粉乳 6.5
ゼラチン 0.2
ヨーグルトフレーバーNO.58370* 0.1
安定剤 (下記)
脱イオン水にて 100。
発酵終了直後に離水(保水性)及び、調製3日後に、外観(乳タンパクの凝集による表面組織の荒れ)、保形性、食感(滑らかさと濃厚感)、およびフレーバーリリースを評価し、更にゲル強度を測定した。離水、保形性、滑らかさ、濃厚感、フレーバーリリースについては各評価項目とも5段階(1:悪い(多い)、2:やや悪い(やや多い)、3:基準(比較例o)、4:良い(少ない)、5:非常に良い(非常に少ない))で評価した。評価方法は実験例1に準じた。結果を表5に示す。
(1)ソフトヨーグルト(前発酵ヨーグルト)の調製
表6に示す配合割合に従ってソフトヨーグルトを調製した。具体的には、脱イオン水と牛乳の混合液に、予め十分に混合しておいたグラニュー糖、脱脂粉乳、全脂粉乳、ゼラチン及びガティガムの粉体混合物を添加し、撹拌しながら70℃まで加熱した。フレーバーを添加し、14.7MPaで均質化した後、90℃で10分間加熱殺菌し、8℃の恒温水槽で40℃まで攪拌冷却した。次に、スターターを接種し、40℃でpH4.5になるまで約5時間培養後、その500gを1L容容器に移し、T.K.ロボミックス(特殊機化工業(株)製)にて、1400rpmにて1分間カードを破砕した。得られた発酵乳を10℃まで冷却し、80gずつ100mL容容器に入れ、4℃で3日間保存した。(発酵乳100質量%中、無脂乳固形分:8.9質量%、乳脂肪分:2.8質量%)。
調製1日後に、ソフトヨーグルトの離水(保水性)、外観(乳タンパクの凝集による表面組織のあれ)、食感(濃厚感)およびフレーバーリリースについて評価した。なお、各評価項目とも基準(比較例s)で評価した。結果を表7に示す。
(1)ハードヨーグルト(後発酵ヨーグルト)の調製
下記の処方の配合割合に従ってヨーグルトを調製した。具体的には、脱イオン水と牛乳の混合液に、予め十分に混合しておいたグラニュー糖、脱脂粉乳、全脂粉乳、ゼラチン及び表8に記載の各多糖類の粉体混合物を添加し、撹拌しながら70℃まで加熱した。次に、フレーバーを添加し、14.7MPaで均質化した後、90℃で10分間加熱殺菌し、8℃の恒温水槽で40℃まで攪拌冷却した。次に、スターターを接種し、100mL容器に80gずつ充填した。40℃で約5時間培養後、4℃で3日間保存した。(発酵乳100質量%中、無脂乳固形分/8.9質量%、乳脂肪分/2.8質量%)。
牛 乳 30
グラニュー糖 6.5
スターター 3
脱脂粉乳 2
全脂粉乳 6.5
ゼラチン 0.2
ヨーグルトフレーバーNO.58370* 0.1
ガティガム (下記)
(ガティフォーリアSD*)
脱イオン水にて 100。
発酵終了直後に離水(保水性)及び、調製3日後に、外観(乳タンパクの凝集による表面組織の荒れ)、保形性、食感(滑らかさと濃厚感)、およびフレーバーリリースを評価し、更に基準および基準に比べて離水の少ないものについて、ゲル強度を測定した。離水、保形性、滑らかさ、濃厚感、フレーバーリリースについては各評価項目とも5段階(1:悪い(多い)、2:やや悪い(やや多い)、3:基準(比較例a)、4:良い(少ない)、5:非常に良い(非常に少ない))で評価した。結果を表9に示す。
Claims (3)
- ガティガムを含有することを特徴とする発酵乳食品用安定剤。
- 請求項1記載の発酵乳食品用安定剤を含有することを特徴とする発酵乳食品。
- ガティガムを0.05〜1.5質量%の割合で含むことを特徴とする請求項2に記載の発酵乳食品。
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